JP2000080603A - 無溶剤形有光沢舗装材 - Google Patents

無溶剤形有光沢舗装材

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JP2000080603A
JP2000080603A JP10250169A JP25016998A JP2000080603A JP 2000080603 A JP2000080603 A JP 2000080603A JP 10250169 A JP10250169 A JP 10250169A JP 25016998 A JP25016998 A JP 25016998A JP 2000080603 A JP2000080603 A JP 2000080603A
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Fumio Kaneshiro
文雄 金城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ノンスリップ効果を付与する塗り床材料におい
て、その塗膜表面が、乾いた感じの艶消し状態になり、
その意匠性においても深みがなく平面的な印象となるの
を、上塗りクリヤートップコートを用いることなく解決
する。 【解決手段】(a)無溶剤形透明樹脂、(b)該樹脂と
混合した時の全光線透過率が特定値以上である透明骨
材、(c)着色骨材を含有し、該透明樹脂重量に対し
て、(b)と(c)の合計重量と、透明骨材に対する着
色骨材の重量比率を特定範囲に規定した無溶剤形有光沢
舗装材を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、路面や床面におけ
る意匠性と耐候性に優れた有光沢舗装材に関するもので
あり、特にその施工において、環境破壊を生じ難く、施
工作業性にも優れるものである。
【0002】
【従来技術】従来、コンクリート、アスファルト等の無
味乾燥な路面や床面に、色彩や模様を付与して美観を向
上させる手法が行われている。このような目的のために
使用される材料としては、一般にポリウレタン系、エポ
キシ樹脂系、不飽和ポリエステル系、メチルメタクリレ
ートオリゴマー系等の各種の床面被覆用塗料組成物が用
いられている。これらは各樹脂の特性に応じた特徴を有
しており、路面に施工する場合には、通常はこれらの樹
脂に、着色材料としての顔料や着色骨材を配合し、さら
に充填材としての無機・有機粉粒体を配合して、塗膜厚
を大きくした舗装材として使用する場合が多かった。着
色材料は、塗膜に模様を形成させ、意匠性を向上させる
ことが目的であり、充填材は、塗膜の硬度を高くし、耐
摩耗性を向上させることや、塗膜の付着強度を高め、膨
れを防止することなどが目的である。
【0003】また、路面においては、降雨による路面の
濡れや油汚れが付着する場合があり、その際に舗装材表
面が非常に平滑で摩擦抵抗が少ない場合には、スリップ
事故を生じることがあるので、着色材料や充填材料とし
て適度な大きさの骨材を配合して、塗膜表面に凹凸を形
成して、床面でのスリップ防止効果を付与することも行
われている。
【0004】このようなスリップ防止効果は、前述のよ
うに適度な骨材を舗装材中に配合しておくが、この際に
舗装材の骨材/樹脂比率が小さいと、舗装材表面の骨材
が樹脂に覆われてしまい、凹凸が形成しにくいため、骨
材に対する樹脂の比率を比較的小さくしている。また、
樹脂を多くする場合には、舗装材の未乾燥時に、その表
面に骨材を散布して凹凸を形成する場合もある。
【0005】その結果、このような充填材を多量に配合
する塗り床材料は、その塗膜表面における微細な凹凸に
より、一般に光沢が失われ、乾いた感じの艶消し状態に
なっており、その意匠性においても深みがなく平面的な
印象のものであった。
【0006】このような艶消し感を解消するためには、
単純に樹脂を増量するか、上塗りとして有光沢の透明塗
膜を積層する方法があるが、単純に樹脂を増量した場合
は、樹脂に対しての骨材の比率が相対的に低下するた
め、特に床面においては樹脂中で重力により骨材が沈降
する部分が生じ、塗膜表面においては逆に樹脂が多く存
在する部分が生じ光沢むらとなる。一方、有光沢の透明
塗膜を積層する場合は、施工工程が一つ増えることにな
り、昨今の工期短縮の流れに逆行することになる。
【0007】また、樹脂を増量したり、有光沢の透明塗
膜を積層する場合には、塗膜表面に樹脂分が非常に多量
存在することになり、水や油の存在下でスリップしやす
くなったり、耐摩耗性が悪い場合には、光沢を長期にわ
たって持続することは困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明が
解決しようとする課題は、このような艶消しで乾いた感
じの平面的な印象を改善し、雨上がりの石畳のような、
濡れ色で深みのある印象の床面を形成する施工工程の簡
単なノンスリップタイプの舗装材料を得ることである。
【0009】このような課題を解決するために、本発明
者は、使用する樹脂に対する骨材量を規定し、樹脂と混
合した時の全光線透過率が70%以上である透明骨材と
着色骨材を使用することにより、含有する骨材の沈降を
防止し、光沢むらが無く、深みのある、しっとりとした
濡れ色の塗膜を形成する舗装材となることを見出し本発
明を完成した。
【0010】すなわち、 1.(a)無溶剤形透明樹脂、(b)該樹脂と混合した
時の下記の全光線透過率が70%以上である透明骨材、
(c)着色骨材を含有し、該樹脂重量100重量部に対
して、(b)と(c)が合わせて200〜600重量部
の比率で、かつ透明骨材に対する着色骨材の重量比率が
1:0.5〜2.5となることを特徴とする無溶剤形有
光沢舗装材。 全光線透過率:JIS K 7105「プラスチックの光学的特性試験方法」5.5「光
線透過率及び全光線反射率」に規定する積分球式光線透
過率測定装置を用いて、測定法Aに準拠して、試料を5
mm厚のガラス製セルに充填して、全光線透過率を測定
した。
【0011】2.透明骨材と着色骨材の粒子径がそれぞ
れ0.1〜5.0mmであることを特徴とする1.に記
載の無溶剤形有光沢舗装材。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態に
基づき詳細に説明する。
【0013】本発明における無溶剤形透明樹脂とは、樹
脂そのものが流動性を有し、かつ透明なことが特徴であ
る。透明とは隠蔽しないということであり、混合する着
色骨材を樹脂が覆っても着色骨材の色相を認識すること
ができる程度であればよい。樹脂の粘度は、透明骨材や
着色骨材の混合しやすさや、施工作業性を考慮すると
0.1〜10.0Pa・s程度が望ましい。0.1Pa
・sより低いと流動性が高く厚みをつけ難くなる。逆に
10.0Pa・sより高いと鏝塗りの際に平滑な表面を
形成し難くなる。
【0014】このような無溶剤形透明樹脂としては、ウ
レタン系、エポキシ系、不飽和ポリエステル系、メチル
メタクリレートオリゴマー系等があげられる。
【0015】例えば、ポリウレタン系としては、硬化剤
にトリレンジイソシアネート等のポリイソシアネート化
合物を、主剤としてポリエーテルポリオール等のポリオ
ール類を使用した二液形、もしくはトリレンジイソシア
ネート等のポリイソシアネート化合物をプレポリマー化
した一液湿気硬化形がある。
【0016】また、エポキシ樹脂系としては、ビスフェ
ノールA型またはビスフェノールF型エポキシ樹脂等を
主成分とする主剤部と、ポリアミン系化合物を主成分と
する硬化剤部からなる二液形のエポキシ樹脂バインダー
がある。
【0017】さらに、複数のエポキシ基を含有するエポ
キシ化合物でポリオールを変性したエポキシ変性ポリオ
ール樹脂がある。これは、エポキシ樹脂の強靭さを有し
ながら、エポキシ樹脂における黄変の問題を改善し、ポ
リウレタン樹脂の柔軟性を合わせ有するものである。
【0018】つぎに、不飽和ポリエステル系としては、
多塩基酸と多価アルコールを反応させてつくった不飽和
ポリエステルを、これと重合する単量体に溶解した樹脂
を主成分とする不飽和ポリエステル樹脂を主剤とし、過
酸化物を主体とする硬化剤と金属触媒を主成分とする促
進剤の組み合わせによるバインダーがある。特に不飽和
ポリエステル系舗装材では、その硬化機構が酸化還元に
よるラジカル形成とその重合開始によるものであるとこ
ろから、ラジカル生成を阻害する大気中の酸素の存在
は、硬化不良の原因となる。従って、さらにパラフィン
ワックスを混入して、塗装直後の塗膜と大気との接触を
回避する遮蔽剤としている。
【0019】つぎに、メチルメタクリレートオリゴマー
系は、硬化機構的には不飽和ポリエステルと同様である
が、反応性が非常に高く硬化剤として過酸化物のみを用
いて(金属触媒を使用しない)硬化させる。また、硬化
機構が同様のため、同様にパラフィンワックスを混入し
て、塗装直後の塗膜と大気との接触を回避している。
【0020】次に、本発明において用いる透明骨材とし
ては、ガラスビーズ、ガラス粉砕物、溶融シリカ、寒水
石等の無機物、スチレン樹脂ビーズ、アクリル樹脂ビー
ズ等の有機物があげられるがこれらに限定されるもので
はなく、以下に述べる条件を満たす透明骨材であればよ
い。
【0021】透明骨材は、舗装材として使用する無溶剤
形透明樹脂と混合した時の全光線透過率が、70%以上
であることが必要である。透明骨材の全光線透過率がこ
の範囲にあることで、舗装材塗膜において、透明樹脂と
透明骨材とが一体化して見え塗膜に深みを付与する。ま
た、透明樹脂と透明骨材が光を透過するとともに光を反
射するため、これら両者が全体として樹脂部分であるか
のような光沢が生じることになる。透明骨材を無溶剤形
透明樹脂と混合した時の、全光線透過率の差が70%よ
り低い場合には、透明骨材が透明樹脂より分離して認識
され、全体として透明樹脂の光沢が失われると共に、光
の透過性が悪くなるため、深みの無い平面的な意匠とな
ってしまう。
【0022】この全光線透過率は、前述のように測定す
るものであるが、詳述すると、透明骨材と無溶剤形透明
樹脂を混合したものを厚さ5mmのガラス製セルに充填
し、これに超音波振動を与えて、セル中の気泡を除き、
透明骨材が最密充填し、その間隙を樹脂が満たしている
状態において、積分球式光線透過率測定装置を用いて測
定したものである。このような測定装置としては、例え
ば、島津製作所製「分光光度計UV−2200」本体
に、積分球付属装置(島津製作所製「ISR−240A
形」)を取り付けて測定することができる。
【0023】また、透明骨材はその粒子径を特に限定す
るものではないが、本発明におけるノンスリップ効果や
高光沢を十分に発揮させるためには、0.1〜5.0m
mの範囲に留めることが望ましい。粒子径が0.1mm
より小さい場合は、ノンスリップ効果が低下するととも
に、骨材全体の比表面積が相対的に増大する結果、無溶
剤形透明樹脂が透明骨材に奪われる量が増大することに
なり、形成される舗装材塗膜の表面において、樹脂の減
少による光沢の低下が発生することになる。逆に粒子径
が5.0mmより大きい場合は、透明骨材と樹脂との比
率により、樹脂が比較的多量の場合には、骨材全体の比
表面積が相対的に減少する結果、形成される舗装材塗膜
の表面において、部分的に樹脂が多く現れ、光沢むらを
生じ、樹脂が比較的少量の場合には、骨材間に空きが生
じ、平滑な感じが失われ、砂利を敷いたような凹凸状に
なる。
【0024】次に、着色骨材は、珪砂、川砂、山砂、大
理石粉砕物、花崗岩粉砕物、黒曜石粉砕物、石灰岩粉砕
物、陶磁器粉砕物、ガラスビーズ、ガラス粉砕物等やこ
れらの表面に着色コーティングを施したもの等である。
【0025】この着色骨材も、その粒子径は0.1〜
5.0mmが望ましい。粒子径が0.1mmより小さい
場合、5.0mmより大きい場合は、前述の透明骨材同
様となるが、特に0.1mmより小さい場合は、形成さ
れる舗装材塗膜の意匠が、めりはりの無い不明瞭な模様
となる。
【0026】透明骨材と着色骨材の配合量は、透明骨材
と着色骨材を合わせて、無溶剤形透明樹脂100重量部
に対して200〜600重量部である。200重量部よ
り少ないと、相対的に樹脂が多くなるため、流動性が高
まり過ぎて鏝塗り時の塗装作業性が悪くなる。逆に60
0重量部より多くなると、相対的に樹脂が少なくなるた
め、流動性が低くなり鏝塗り時の塗装作業性が悪くな
り、平滑面を形成することが困難になる。このとき無溶
剤形透明樹脂の重量は、硬化剤を含めたバインダー全体
の固形分重量である。
【0027】さらに本発明では、透明骨材と着床着色骨
材の重量比率が、透明骨材に対する着色骨材の比率で、
1:0.5〜2.5となることが必要である。透明骨材
に対して着色骨材が0.5より少ないと、舗装材塗膜に
おいて相対的に透明骨材が目立つ傾向になり、塗膜が透
けた軽薄な外観となってしまう。一方、着色骨材が2.
5より多いと、舗装材塗膜の透けは無くなり重厚感はあ
るが、透明感や深みのない平面的な外観になってしま
う。
【0028】さらに本発明においては、公知の着色顔
料、体質顔料、添加剤等を本発明の効果を損なわない限
りにおいて適宜配合することが可能である。
【0029】このような着色顔料としては、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、カーボンブラック、酸化第二鉄(べんが
ら)、クロム酸鉛(モリブデートオレンジ)、黄鉛、黄
色酸化鉄、オーカー、群青、コバルトグリーン等の無機
系顔料、アゾ系、ナフトール系、ピラゾロン系、アント
ラキノン系、ペリレン系、キナクリドン系、ジスアゾ
系、イソインドリノン系、ベンツイミダゾール系、フタ
ロシアニン系、キノフタロン系等の有機顔料があげられ
る。
【0030】体質顔料としては、重質炭酸カルシウム、
クレー、カオリン、タルク、沈降性硫酸バリウム、炭酸
バリウム、ホワイトカーボン、珪藻土等があげられる。
【0031】添加剤としては、可塑剤、防腐剤、防黴
剤、防藻剤、消泡剤、レベリング剤、顔料分散剤、沈降
防止剤、たれ防止剤、艶消し剤、紫外線吸収剤等があげ
られる。
【0032】また、本発明の適用下地としては、通常舗
装材を施工する下地であれば特に限定されるものではな
いが、例えば、コンクリート、アスファルト、PC板等
があげられる。
【0033】本発明の舗装材の施工は、まず下地面に、
必要に応じて、一般的にこの種の舗装材に用いられるエ
ポキシ系、ポリエステル系、湿気硬化形ウレタン等のプ
ライマーを塗付して、舗装材と下地面との密着性を十分
なものにしておく必要がある。これに続いて本発明の舗
装材を、主として鏝により塗り広げる。
【0034】また、孔空き型紙や目地棒を使用したデザ
イン工法の場合には、プライマー塗付に続いて、目地部
分の色彩を形成する目地色下塗材を塗付した後に、該孔
空き型紙または目地棒を貼着し、本発明の舗装材を塗り
広げ、塗膜硬化後に該孔空き型紙または目地棒剥離除去
する。
【0035】
【実施例】以下に本発明の効果を明確にするため、実施
例、比較例をあげて説明する。 <試験方法>表1に示した各原料を使用して、表2、表
3に示した配合にて舗装材を製造し、下記の試験を行っ
た。このとき予め透明樹脂と透明骨材の混合物につい
て、前述した、島津製作所製「分光光度計UV−220
0」本体に、積分球付属装置(島津製作所製「ISR−
240A形」)を取り付けて全光線光透過率を測定し、
同じく結果を表2および表3に示した。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】(作業性試験)製造した各舗装材を予め湿
気硬化形ウレタン樹脂系プライマーを塗装した60×6
0cmのスレート板に1.5mmの厚みで鏝にて塗付
し、鏝塗作業性を比較した。このとき作業性が非常に良
好なものを◎、特に問題がないものを○、平滑面が形成
し難い、鏝滑りが悪い等、作業性不良のものを×として
評価した。
【0040】(外観深み試験)作業性試験で作製した試
験体を目視にて観察し、舗装材塗膜表面意匠の奥行きや
深みの有無を評価した。非常に深みのあるものを◎、若
干深みを感じるものを○、深みが無く平面的な感じのも
のを×として評価した。
【0041】(外観光沢試験)作業性試験で作製した試
験体を目視にて観察し、舗装材塗膜表面の光沢の程度を
評価した。高光沢のものを◎、光沢のあるものを○、光
沢を感じられないものを×として評価した。
【0042】(すべり抵抗性)製造した各舗装材を、予
め湿気硬化形ウレタン樹脂系プライマーを塗装した30
×30cmのスレート板に1.5mmの厚みで鏝にて塗
付し、常温にて3日間養生後に、携帯用滑り抵抗測定器
を用いてすべり抵抗値を測定した。
【0043】滑り抵抗値の測定は、現在のところ最も利
用されている振り子式の測定機器である「携帯用滑り抵
抗測定器(PortableSkid-Resistance Tester)」として
著名な、英国道路研究所検定付きの、MASTRAD社製TR-30
0を使用した。測定方法としては、振り子アームの端に
取り付けたゴム製スライダーによって路面をこすり、こ
すった時に生じるエネルギーの損失を測定するもので、
数値は、四分円の目盛に刻まれた150の目盛から読み
取るものである。本試験器においては、滑り抵抗値の指
針として、濡れた路面滑り抵抗値を示しており。ロータ
リーや、狭い道路で半径500フィート(152.4
m)以下の曲線、坂道1/20(約10°)またはそれ
以上で距離100ヤード(91.44m)以上の場合
は、65以上、一般的必要条件として55以上、容易な
位置、すなわち直線道路でなだらかな勾配とカーブで高
さ点がなく、特別条件(混合交通特に緊急常状態を起こ
す危険)のない所が45以上とされている。本発明にお
いては、55以上の値の場合にすべり難いとして判断し
た。
【0044】(耐汚染性試験)製造した各舗装材を、予
め湿気硬化形ウレタン樹脂系プライマーを塗装した30
×30cmのスレート板に1.5mmの厚みで鏝にて塗
付し、常温にて3日間養生後に、舗装材塗膜面を水平に
保持した後、その表面に8号(粒子径0.1mm)着色
珪砂を散布し、続いて試験体を垂直にし、着色珪砂の除
去性を比較した。このとき完全に除去が可能なものを
◎、僅かに付着し続けるものを○、多量に付着し続ける
ものを×として評価した。
【0045】(実施例1〜実施例3)表4の結果から明
白なように、全ての試験項目にわたって、非常に良好で
あった。
【0046】(実施例4〜実施例5)表4の結果から明
白なように、無溶剤形透明樹脂の粘度が、本発明におけ
る望ましい範囲を、若干超えているため作業性試験にお
いて、粘度が高めの実施例4では、鏝塗り時の平滑化に
苦労した。また、粘度が低めの実施例5では、鏝塗りに
て1.5mmの膜厚にするのに苦労した。
【0047】(比較例1〜比較例2)表4の結果から明
白なように、無溶剤形透明樹脂と透明骨材を混合した場
合の、光透過率が70%より低いため、舗装材塗膜の光
沢感や、外観意匠における深み感が、全く感じられなか
った。
【0048】(比較例3)表4の結果から明白なよう
に、着色骨材の比率が透明骨材に対して少ないため、下
地基材が透けてしまい、舗装材塗膜の外観意匠において
深みや光沢を感じることができなかった。
【0049】(比較例4)表4の結果から明白なよう
に、着色骨材の比率が透明骨材に対して多いため、舗装
材塗膜の外観意匠において深みや光沢を感じることがで
きなかった。また、着色骨材が透明樹脂を吸い込む量が
多いため、相対的に舗装材塗膜における樹脂の量が少な
くなり、鏝塗り作業性において若干、鏝すべりが悪かっ
た。
【0050】(比較例5)表4の結果から明白なよう
に、骨材の全体量が、本発明の規定する範囲を超えて多
いため、相対的に舗装材塗膜における樹脂の量が少なく
なり、鏝塗り作業性が悪かった。また、骨材が舗装材表
面に多量に表れるため、骨材表面において微細な凹凸が
生じ、深みや光沢が感じられなかった。さらに、耐汚染
性においては、微細な凹凸部分に着色珪砂が多量に付着
した。
【0051】(比較例6)表4の結果から明白なよう
に、骨材の全体量が、本発明の規定する範囲を超えて少
ないため、外観において下地が透けてしまい深みを感じ
ることができなかった。また、骨材の全体量が少ないた
め、相対的に樹脂が多くなり、結果として舗装材表面に
樹脂が多く存在するため、すべり抵抗性が非常に低下し
た。
【0052】
【表4】
【0053】
【発明の効果】本発明は、ノンスリップ効果を付与せん
がために、充填材を多量に配合する塗り床材料におい
て、その塗膜表面における微細な凹凸により、一般に光
沢が失われ、乾いた感じの艶消し状態になり、その意匠
性においても深みがなく平面的な印象となるのを、無溶
剤形透明樹脂と透明骨材を混合した場合の光透過率を特
定範囲に調整し、なおかつ透明骨材と着色骨材の比率と
無溶剤形透明樹脂に対する骨材全体量を規定することに
より、舗装材塗膜において、透明樹脂と透明骨材とが一
体化して見え区別ができなくするものである。その結
果、透明樹脂と透明骨材が光を透過するとともに光を反
射するため、これら両者が全体として樹脂部分であるか
のような光沢が生じ、通常、このような光沢を付与する
ために設けるクリヤートップコートを省略するという工
程短縮の効果が得られるものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)無溶剤形透明樹脂、(b)該樹脂と
    混合した時の下記の全光線透過率が70%以上である透
    明骨材、(c)着色骨材を含有し、該樹脂重量100重
    量部に対して、(b)と(c)が合わせて200〜60
    0重量部の比率で、かつ透明骨材に対する着色骨材の重
    量比率が1:0.5〜2.5となることを特徴とする無
    溶剤形有光沢舗装材。 全光線透過率:JIS K 7105「プラスチックの光学的特性試験方法」5.5「光
    線透過率及び全光線反射率」に規定する積分球式光線透
    過率測定装置を用いて、測定法Aに準拠して、試料を5
    mm厚のガラス製セルに充填して、全光線透過率を測定
    した。
  2. 【請求項2】透明骨材と着色骨材の粒子径がそれぞれ
    0.1〜5.0mmであることを特徴とする請求項1に
    記載の無溶剤形有光沢舗装材。
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