JP2005230358A - 係止機構付き留め具 - Google Patents

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Shunichi Saito
俊一 斉藤
Kunio Akamatsu
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Abstract

【課題】小型かつ軽量で簡単に取り外しができない係止機構付き留め具を提供する。
【解決手段】受け金具4と留め金具からなり、該留め金具はケース2内に組み込まれたラッチ8と該ラッチと受け金具とを係合した状態で係止する係止部材3とを具備し、該係止部材3は磁性材料からなりかつばね6を有しており、該係止部材にケース2の外側から磁石5を近つけて磁力を作用させることにより、係止部材3をばね6の弾性力に抗して動作させて前記係止を開放し、受け金具から留め金具を取り外す。
【選択図】図1

Description

本発明は、簡単に取り外しができない係止機構付き留め具に関し、特に介護用ねまきの開閉スライダ用留め具、手袋の取り外し防止用留め具又はかばん等の簡易ロック付き留め具として有用な係止機構付き留め具に関する。
一般に痴呆症患者には、不潔行為を未然に抑制するために、ロック付きねまき又はロック付きつなぎねまき(以下、ロック付きねまきという)が着用されることがある。このロック付きねまきの一つとして、ねまきの袖、フロント、股部などにロック機能ファスナーを取り付けたものが知られている。このロック機能ファスナーはファスナーの閉終端に例えばロック付きボタンを設けて、該ボタンの中心部を押すとロックが外れ、ロックを外してからファスナーを開閉するものである。したがって、このロック付きねまきは、ボタンのロックを外した後でないとファスナーを開けることができないため、通常のねまきに比べると簡単にファスナーを開けることができないように工夫されており、ロック付きねまきとして一応機能する。
しかしながら、従来のロック付きねまきでは、ボタンの中央部を押すとロックが外れるために、痴呆症患者が何かの拍子にこの中央部を押すとロックが勝手に外れたり、あるいは中央部を押すとロックが外れることを一度知ってしまうとロックを自分で外してしまうために、ロック付きねまきとしての機能が充分に果たせなくなる。その結果、不潔行為を未然あるいは完全に防ぐことができないという問題があった。
このような問題を解消するために、このロック付きねまきの係止手段として汎用の各種の錠を適用することが考えられる。このような錠は簡単に外すことのできないロック付きねまきを得ることはできるが、大型化し重くなるために痴呆症患者のねまき用その他の簡易留め具として好ましくない。また、施錠や解錠を鍵で行うために、その作業に手間と負担がかかるという問題がある。
また、手の保護や手を自由に使うことができないようにするため手袋を着用しても、着用者が手袋の着用について分別できないため、この手袋を自分勝手に手から外してしまうことがある。このために着用者が手袋を自分の意思で簡単に手から取り外すのを防止できる手段が求められている。
さらにまた、かばん等の留め具として錠を使用せずに開閉でき、かつ自由な開閉を防止できる簡易ロック付き留め具が求められている。
本発明の目的は、このような課題を解消できる簡単に取り外しができない係止機構付き留め具、特に介護用ねまきの開閉スライダ用留め具、手袋の取り外し防止用留め具又はかばん等の簡易ロック付き留め具として有用な係止機構付き留め具を提供することである。
本発明は、上記の課題を解決するために留め具について検討した結果、受け金具とラッチとを係合した状態で磁性材料で形成した係止部材により係止し、該係止部材を磁石の磁力で動作させて前記係止を開放することにより、軽量かつ小型で簡易ロック付き留め具が得られることを見出し得られたものである。すなわち、本発明は次の係止機構付き留め具、及び該係止機構付き留め具を使用した介護用ねまき又はかばん等を提供する。
1.受け金具と、該受け金具に係合するラッチと、受け金具とラッチとを係合した状態で係止する係止部材とを具備し、該係止部材を磁石の磁力で動作させることにより、受け金具とラッチとの係止を開放することを特徴とする係止機構付き留め具。
2.受け金具と留め金具からなり、該留め金具は非磁性材料で形成されたケース内に組み込まれたラッチと該ラッチと受け金具とを係合した状態で係止する係止部材とを具備し、該係止部材は磁性材料からなりかつばねを有しており、該係止部材にケースの外側から磁石を近つけて磁力を作用させて、係止部材をばねの弾性力に抗して動作させることにより前記係止を開放し、留め金具を受け金具から取り外し可能にする上記1の係止機構付き留め具。
3.受け金具を挿通できる開口部を有するベースが前記ケースの下部に設けられており、ラッチが該ベースの開口部に突出して設けられている上記2の係止機構付き留め具。
4.ケース内に組み込まれたラッチを弾性部材と頭部がケースから突出している押ボタンとで挟持し、ラッチが押しボタンの操作により受け金具に対し出没可能に設けられており、ラッチが受け金具に係合した状態で該押ボタンを係止部材で固定することによりラッチと受け金具とを係止し、係止部材を磁力で動作させて押ボタンの固定を開放することにより押ボタンでラッチを押して受け金具から外すことができる上記2又は3の係止機構付き留め具。
5.介護用ねまきの留め具、介護手袋の取り外し防止用留め具又はかばん等の簡易ロック付き留め具として使用する上記1〜4のいずれかの係止機構付き留め具。
6.上記1〜4のいずれかに記載の係止機構付き留め具が開閉スライダ用留め具として使用されている介護用ねまき。
7.上記1〜4のいずれかに記載の係止機構付き留め具が蓋の留め具として使用されているかばん。
本発明によれば、受け金具とラッチとを係合した状態で係止する係止部材を磁性材料で形成し、該係止部材を磁力で動作させることにより受け金具とラッチとの係止を開放し取り外しすることができるので、受け金具とラッチとの係止の開放を磁石で簡易にできる。これにより、受け金具とラッチとの係止の開閉を、鍵を使用しないで行うことができ、さらに磁石の磁力で外側から操作することによりできるので、作業負担と手間が軽減できる。
また、受け金具とラッチとの係止機構がこのように磁石の磁力操作によりできるように構成されているので、留め具の構造を簡単にすることができ、これにより留め具の小型化と軽量化が得られる。
本発明の係止機構付き留め具(以下、本留め具とする)は、受け金具と該受け金具に係止される留め金具とからなり、該留め金具は受け金具に係合するラッチと受け金具にラッチが係合した状態で係止するための係止部材とを具備しており、該係止部材を磁性材料で形成して磁石の磁力で動作させることにより、受け金具とラッチとの係止を開放できるように構成されている。
本留め具において、受け金具と留め金具は本留め具で係止する物品に対で取り付けられ、両者を係合させた状態で係止することにより留め具としての機能が得られる。ここで、前記係止は係合した受け金具と留め金具もしくはラッチとが離脱しないように保持することを指し、この機能は係止部材によって得られる。したがって、係止部材による係止を開放すれば、受け金具からラッチを離脱させて留め金具を取り外すことができる。
次に本発明を図面に基づいて具体的に説明する。図面は本発明の好ましい実施形態を例示したものであり、本発明は例示の図面とその説明に限定されない。また、本発明において受け金具及び留め金具はこれらが金属製であることを示すものでなく、説明を分かりやすくするために便宜的に呼称するものである。図1は本留め具の好ましい一つの留め具で、留め金具が受け金具4に取り付けられたときの断面図を示し、留め金具のラッチ8が受け金具4から離脱しないように係止部材3により係止されている。図2は該留め具の分解図である。
図2から明らかのように受け金具4はクランク状をなしており、該受け金具の取り付け固定を強固にするために便宜的に取付け台14に脚部を取り付けし、該脚部の間にラッチ8を挿通して係合させるための空隙を有している。しかし、この受け金具4の形状は留め金具のラッチ8の形体に合わせて変更できる。受け金具4の材質は特定されないが、強度と成形加工性の点から通常は金属製のものが好ましく使用できる。
一方、本例において留め金具はベース1、該ベースに取り付けたケース2及び該ケース2内に組み込まれた係止部材3とばね6とによって形成されている。本例では留め金具を簡単な構造にするために、係止部材3をベース1の一部として設けている。すなわち、図2に示すようにベース1には受け金具4を挿通するための開口部11が形成されており、該開口部11に舌片状のラッチ8が開口部11に突出してベース1の一部として設けられている。このような舌片状のラッチ8は、ベース1を形成加工する際に開口部11と一緒に設けることができる。このような舌片状のラッチ8は、受け金具4と係合しやすく、幅を変えることにより所望の強度が得られるなどの点で好ましいが、ラッチ8の形状はこれに限定されない。またラッチ8をベース1と異なる材料で形成するようなときは、ベース1の開口部11に後加工で設けることもできる。
ベース1の材質としては、主に金属やプラスチックが使用される。具合的には例えば、鉄(ステンレス鋼を含む)、真鍮、亜鉛、アルミニウムなどの金属、またはプロピルピレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン三元共重合体、ポリアセタールなどのプラスチックが挙げられる。ベース1はこれらの材料からプレス成形又は射出成形により容易に得ることができる。なお、このベース1には前記の開口部11のほかに、図2に示すように係止部材3を取り付けるための切欠き孔10、ケース2の取付け孔13、使用時に留め金具を取り付けるための孔9が設けられている。
前記ケース2は留め金具の外殻を形成する部材で、内部に係止部材3とばね6を組み込むことができる空間部を有している。本発明においてケース2は非磁性材料で形成される。このようにケース2を非磁性材料にする理由は、係止部材3に磁力を作用させるために磁石をケース2に近つけたとき、磁力が作用しないようにするためである。この非磁性材料としては、例えば18−8ステンレス鋼、真鍮、亜鉛、アルミニウムなどの金属、またはプロピルピレン、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン三元共重合体、ポリアセタールなどのプラスチックを挙げることができる。なお、このケース2は下部に設けた取付け部12によってベース1の孔13に取り付けることができる。
係止部材3は、受け金具4とラッチ8とを係合した状態で係止するための部材で、前記のケース2内に設けられる。本例の係止部材3は、矩形の板片状でその一方の下端に脚部7が設けられており、ケース2内において該脚部7をベース1の前記切欠き孔10に装着することにより該脚部7を中心に回転自在になっている。そして、該係止部材3の先端で、ラッチ8に係合している受け金具4を係止し固定する。その場合、受け金具4を安定かつ確実に固定するために、係止部材3の幅を受け金具4の幅より大きくするのが好ましい。
本発明において、該係止部材3は磁性材料で形成される。係止部材3を磁性材料で形成することにより、磁石をケース2の外側から受け金具4を係止している該係止部材3に近つけたとき、その磁力の作用で該係止部材3を脚部7を中心に上方に回転させて受け金具4から外すことができる。この磁性材料として鉄、18−8ステンレス鋼以外のステンレス鋼などを挙げることができる。中でも18−8ステンレス鋼以外のステンレス鋼はコストや防錆などの点で好ましい。なお、係止部材3は通常全体を磁性材料で形成するが、非磁性材料で形成した係止部材の磁力を受けやすい部分に、磁性材料を例えば接着して部分的に設けてもよい。
また、ばね6は係止部材3に作用してその弾性力でラッチ8と受け金具4とを係止した状態に保持する役割を有している。そして、係止部材3に磁力が作用したときには、前記弾性力に抗して係止部材3を動作させ、ラッチ8と受け金具4との係止を開放する。このため、ばね6の弾性力は係止部材3に作用する磁力より小さくなっている。ばね6は例示のコイルばねに限定されない。弾性体であればよく、例えば後述の板ばねのほか、竹の子ばね、うず巻ばね、線巻きばね、線ばねやゴム弾性体などを用いることができ、本発明におけるばねはこれらばねを包含している。
本例において留め金具はこれらの部品から次の方法により製作することができる。図1に示すように先ず係止部材3の脚部7をベース1の切欠き孔10に装着して係止部材3をベース1に該脚部7を中心に回転自在に取り付ける。次にこの係止部材3の上部にバネ6を介在させてケース2を上方から被せてベース1に取り付ける。かくしてベース1内に組み込まれた係止部材3は、ばね6の弾性力で所定の位置まで押し下げられこの状態を保持する。
次に、この留め金具と受け金具4とを係止した後、この係止を開放する方法について説明する。受け金具4の上から留め金具を被せてベース1の開口部11に受け金具4を挿通すると、ばね6で押し下げられていた係止部材3は受け金具4によって押し上げられる。この状態で留め金具を受け金具4に対して図1で右方向に移動させると、受け金具4にラッチ8が挿通して両者が係合する。同時に受け金具4で押し上げられていた係止部材3は、受け金具4の押し上げがなくなるため、ばね6によって受け金具4の右側部に押し下げられる。押し下げられた係止部材4は、図1に示すように受け金具4に対しストッパーとして働くため、ラッチ8と受け金具4とは相対移動が不可能となる。その結果、ラッチ8は受け金具4に係合した状態で係止され、留め金具は受け金具4から離脱できなくなる。
このラッチ8を受け金具4から離脱するときには、磁石5をケース2の外側から係止部材3に近つけ、その磁力により係止部材3をばね6の弾性力に抗して上方に動作させて受け金具4に対する係止を開放する。すなわち、図1に示す如くケース2の外側から磁石5を近つけると、係止部材3はその磁力の作用で磁石5に引き寄せられるため、ばね6の弾性力に抗して脚部7を中心に回転して上方に持ち上げられる。図1の仮想線はこの状態を示し、受けグ金具4は係止部材3から開放される。この開放により、ラッチ8の受け金具4に対する相対移動が可能となるので、留め金具(ラッチ8)を左側に移動させて受け金具4から外すことができる。
係止部材3による受け金具4とラッチ8との係止は、磁石5以外の手段で解くことができないが、磁石5をケース2の外側から係止部材3に近つけて磁力を作用させることにより、係止部材3の係止を開放させてラッチ8を受け金具4から離脱することが可能となり、留め金具を受け金具から簡単に取り外すことができる。この場合、取り外しに使用する磁石5は、所定の強度の磁力が得られるものであれば、永久磁石、電磁石のいずれでもよい。しかし、永久磁石の方が磁石自体の構造が簡単でかつ電源を必要としないために軽量化と小型化に適し、携帯の利便性が得られる点で優れている。
図6及び図7は永久磁石を使用したときの磁石5を例示したものである。図6は指を差し込みできるリング孔26を設けたケース24に磁石5(永久磁石)を埋設した指輪タイプのものである。この指輪タイプの磁石は、前記リング孔26に指を差し込んで携帯しそのまま使用できる。図7は紐やキーホルダなどに取り付けて携帯し使用するタイプで、磁石5のケース24は紐やキーホルダに取り付けるための小さいリング孔26を有している。本発明において、磁石5はこれら例示のものに限定されることなく、所定の強さの磁力さえ持っていれば、留め具の形体、大きさ、用途などに関係なく共用できる利点を有している。
図3、図4及び図5は本発明の他の好ましい実施形態の留め具を示す。図3は図4のA−A部における断面図であり、図4は図3のB−B部における断面図で、係止部材3の一部を切欠いて示している。また図5は本留め具の分解図である。これらの図において前記した図1及び図2の留め具と同一の部品には、理解をしやすくするため同じ符号を付し、またその材質も特に断らない限り同じであるので、その説明を省略することがある。
本例の受け金具4は、図5に例示する如く糸孔23を利用して取り付けできる。一方、該受け金具4に取り付ける留め金具は、ベース1、ケース2及び該ケース2内に組み込まれるラッチ17、係止部材3、押しボタン18によって構成されている。以下、留め金具について図面を参照して説明する。本例のベース1は開口部11にラッチが設けられていないことが図1のベース1と異なっており、その他は実質同じである。また、ケース2は一つの側壁に押しボタン18用の窓部20が設けられている点を除いて図1のケース2と同一である。 本例の留め金具において、ラッチ17はスライダ15の先端側(図では左側)に舌片状の突出形体として設けられている。また該スライダの後端側にはばね部16が設けられている。このばね部16は、弾性を有する金属又はプラスチックでスライダ15を形成する場合には、例示のように一体成形できる。しかし、スライダ15に後付けで設けてもよいし、例えばコイルバネのような独立したばね(弾性体)で代替してもよい。ケース2の内部に組み込まれたラッチ17は、このばね部16の働きによりベース1の開口部11に弾性的に出没できる。
また、係止部材3は磁性を有するとともに、係止部材3自体で所望の弾性を得るために、例えばポリアセタールやプロピルピレンなどのような材料を用いて板ばね状に形成し、その一方の端部が基台21に固定されている。この場合、板ばね効果を助長するために、係止部材3の基台21に近い部分を図5に示すように湾曲させるのが好ましい。この係止部材3は、基台21を前記スライダ15とケース2との間に設置することによりケース2内に組み込まれ、この状態においてスライダ15の上面に近接するように保持される。前記押しボタン18は、例えばベース1と同じ金属またはプラスチックから略コ字状(図示では逆向きになっている)に形成されており、その脚部の間にラッチ17が収容できる大きさの空間部22を有し、また脚部の先に押当部19を具備している。
留め金具は、これらのラッチ17(スライダ15)、係止部材3及び押しボタン18をケース2内に次の方法で組み込むことにより得られる。すなわち、ベース1の上にスライダ15をベース1に設けた開口部11にラッチ17が突出するように載置し、該スライダ15の右側にばね部16を介して係止部材3を固定した基台21を、また左側に押しボタン18をそれぞれ配置し、押しボタン18の空間部22にスライダ15のラッチ17を収容するとともに、押当部19をラッチ17の両側においてスライダ15の側面に当接し、スライダ15を係止部材3と押しボタン18により両側から挟持する。このときスライダ15の側面に当接した押当部19は、図3に示すようにラッチ17の上面から突出しており、この突出している部分に係止部材3の先端を当接させる。留め金具はラッチ17、係止部材3及び押しボタン18をこのように配置し、図3及び図4に示すように押しボタン18の頭部をケース2の窓部20(図5参照)から突出させた状態で、ケース2をベース1に固定することにより得られる。
該留め金具において、押しボタン18の押当部19に係止部材3が当接した状態では、押しボタン18は押しても係止部材3がストッパーとなるため動かない。その結果、この状態ではケース2に組み込まれたスライダ15(ラッチ17)は固定され動かすことができない。なお、押しボタン18の押当部19をラッチ17の上面から突出させる手段としては、押しボタン18の厚さをスライダ15の厚さより大きくする方法が最も簡単であるが、これに限定されない。例えば、押しボタン18の位置を高くして押しボタン18の少なくとも押当部19をラッチ17の上面から突出させてもよい。また、図示はしないが、ラッチ17がばね部16によって開口部11に対し一定以上押し出されないように例えばスライダ15又は押しボタン18にストッパーを設けるとよい。
次に本留め具で係止する方法について説明する。先ず磁石5をケース2の外側から係止部材3に近つけて係止部材3をその磁力によって仮想線の位置(図3参照)に弾性変形させ、この状態で押しボタン18を押してばね部16の弾性に抗してスライダ15を後方に動かし、ベース1の開口部11に突出しているラッチ17を没入させる。次いで受け金具4を前記開口部11に挿通し、受け金具4がラッチ17より奥に挿入できた時点で押しボタン18を放すと、スライダ15はばね部16の作用で押し出され、これによりラッチ17が受け金具4に係合する。ラッチ17と受け金具4との係合を確認した後、磁石5をケース2から離隔すると、係止部材3が弾性により元位置に復帰する。その後は前記したように押しボタン18を押しても押当部19が係止部材3によって止められるため、ラッチ17を動かして受け金具4との係合を外すことはできなくなる。これにより、ラッチ17と受け金具4とは係合した状態で係止部材3によって係止される。
このように係止されたラッチ17と受け金具4とは、係止するときと逆の方法により取り外すことができる。すなわち、先ず磁石5をケース2の外側から係止部材3に近つけてその磁力により係止部材3を弾性変形させて先端が押しボタン18の押当部19に当たらない位置にする。次いで押しボタン18でスライダ15を押して受け金具4に係合しているラッチ17を受け金具4から外し、受け金具4を留め金具のベース1の開口部11から取り出して両者を取り外す。
なお、例示の留め具ではベース1を使用するものについて説明したが、ベース1はケース2の一部で代替させたり、省くことができる。また図示はしないが、ラッチの形体も例示の舌片状のものに限定されない。例えば、左右に開閉できる対状構造に形成して、受け金具4に両側から係合するようにしてもよい。
図9は、本留め具24を適用した介護用ねまき27を示し、該介護用ねまき27の例えば開閉スライダ28の終端部における留め具として使用した場合である。開閉スライダ28を閉鎖してその終端部を本留め具24で留めておくと、開閉スライダ28は本留め具の係止を磁石を用いて開放しないかぎり開口できない。また、図10は本留め具24を手袋29の離脱防止用の適用した場合であり、図11は本留め具24をかばん30(ケース等を含む)の簡易ロック付き留め具として適用した場合であり、いずれも磁石で係止を開放しないと手袋29を手から離脱したり、かばん30の蓋を開けることができない。さらに、図示はしないが本留め具は医療用、日用品用などで簡単なロックが必要なその他の物品の留め具にも応用できる。
本発明に係わる留め具は、磁石の磁力を利用して留め具を着脱できる簡易ロック付き留め具であるので、携帯用の小さな磁石で着脱を容易にでき、かつ小型で軽量にすることが可能となり、介護用ねまきの留め具、手袋の外れ防止用留め具、かばんの簡易留め具などに適用できる。
本発明に係わる好ましい留め具の断面図。 図1の留め具の分解図。 本発明に係わる他の好ましい留め具の図4のA−Aにおける断面説明図。 図3のB−Bにおける断面図。 図3の留め具の分解図。 好ましい開閉用磁石の平面図。 他の開閉用磁石の平面図。 本発明に係わる留め具を使用した介護用ねまきの正面図。 本発明に係わる留め具を使用した手袋の正面図。 本発明に係わる留め具を使用したかばんの正面図。
符号の説明
1:ベース、 2:ケース、 3:係止部材、 4:受け金具、
5:磁石、 6:ばね、 8:ラック、 11:開口部、
15:スライダ、 16:ばね部、 7:ラック、
18:押しボタン、 19:押当部、 20:窓部、
21:基台、 22:空間部、 24:留め具、 27:介護用ねまき、
29:手袋、 30:かばん、

Claims (7)

  1. 受け金具と、該受け金具に係合するラッチと、受け金具とラッチとを係合した状態で係止する係止部材とを具備し、該係止部材を磁石の磁力で動作させることにより、受け金具とラッチとの係止を開放することを特徴とする係止機構付き留め具。
  2. 受け金具と留め金具からなり、該留め金具は非磁性材料で形成されたケース内に組み込まれたラッチと該ラッチと受け金具とを係合した状態で係止する係止部材とを具備し、該係止部材は磁性材料からなりかつばねを有しており、該係止部材にケースの外側から磁石を近つけて磁力を作用させて、係止部材をばねの弾性力に抗して動作させることにより前記係止を開放し、留め金具を受け金具から取り外し可能にする請求項1に記載の係止機構付き留め具。
  3. 受け金具を挿通できる開口部を有するベースが前記ケースの下部に設けられており、ラッチが該ベースの開口部に突出して設けられている請求項2に記載の係止機構付き留め具。
  4. ケース内に組み込まれたラッチを弾性部材と頭部がケースから突出している押ボタンとで挟持し、ラッチが押しボタンの操作により受け金具に対し出没可能に設けられており、ラッチが受け金具に係合した状態で該押ボタンを係止部材で固定することによりラッチと受け金具とを係止し、係止部材を磁力で動作させて押ボタンの固定を開放することにより押ボタンでラッチを押して受け金具から外すことができる請求項2又は3に記載の係止機構付き留め具。
  5. 介護用ねまきの留め具、介護手袋の取り外し防止用留め具又はかばん等の簡易ロック付き留め具として使用する請求項1〜4のいずれかに記載の係止機構付き留め具。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の係止機構付き留め具が開閉スライダ用留め具として使用されている介護用ねまき。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載の係止機構付き留め具が蓋の留め具として使用されているかばん。
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