JP4220456B2 - 係止機構付き止め具 - Google Patents

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Description

本発明は、簡単に取り外しができない係止機構付き止め具に関し、特に介護用ねまきの開閉スライダ用止め具、手袋の取り外し防止用止め具又はかばん等の簡易ロック付き止め具として有用な係止機構付き止め具に関する。
一般に痴呆症患者には、不潔行為を未然に防ぐために、ロック付きねまき又はロック付きつなぎねまき(以下、ロック付きねまきという)が着用されることがある。このロック付きねまきの一つとして、ねまきの袖、フロント、股部などにロック機能ファスナーを取り付けたものが知られている。このロック機能ファスナーはファスナーの閉終端に例えばロック付きボタンを設けて、該ボタンの中心部を押すとロックが外れ、ロックを外してからファスナーを開閉するものである。したがって、このロック付きねまきは、ボタンのロックを外した後でないとファスナーを開けることができないため、通常のねまきに比べると簡単にファスナーを開けることができないように工夫されており、ロック付きねまきとして一応機能する。
しかしながら、従来のロック付きねまきでは、ボタンの中央部を押すとロックが外れるために、痴呆症患者が何かの拍子にこの中央部を押すとロックが勝手に外れたり、あるいは中央部を押すとロックが外れることを一度知ってしまうとロックを自分で外してしまうために、ロック付きねまきとしての機能が充分に果たせなくなる。その結果、不潔行為を未然あるいは完全に防ぐことができないという問題があった。
さらに、高齢介護者にあっては、指先の力が衰えるため、ロックの開閉が難渋し開閉操作の利便性が欠如するという問題があった。
このような問題を解消するために、このロック付きねまきの係止手段として汎用の各種の錠を適用することが考えられる。このような錠は簡単に外すことのできないロック付きねまきを得ることはできるが、大型化し重くなるために痴呆症患者のねまき用その他の簡易止め具として不具合を生じる。さらに、施錠や解錠を鍵で行うために、これらの作業に手間と負担がかかるという問題があった。
また、手の保護や手を自由に使うことができないようにするために手袋を着用しても、着用者が手袋の着用について分別できないため、この手袋を自分勝手に手から外してしまうことがある。このために着用者が手袋を自分の意思で簡単に手から取り外すのを防止できる手段が求められている。
さらにまた、かばん等の止め具として錠を使用せずに開閉でき、かつ自由な開閉を防止できる簡易ロック付き止め具が求められている。
本発明の目的は、このような課題を解消できる簡単に取り外しができない係止機構付き止め具、特に介護用ねまきの開閉スライダ用止め具、手袋用止め具又はかばん等の簡易ロック付き止め具として有用な係止機構付き止め具を提供することである。
本発明者は、上記の課題を解決するために、汎用されている止め具について鋭意検討した結果、雌ホックに雄ホックを止めた状態で、磁性材料で形成した係止部材により係止し、該係止部材の係止を磁石の磁力を利用して開放することにより、軽量かつ小型で簡易ロック付き止め具が得られることを見出し、本発明に至ったものである。すなわち、本発明は次の係止機構付き止め具、及び該係止機構付き止め具を使用した介護用ねまき又はかばん等を提供する。
(1) 雌ホックと雄ホックとを着脱する止め具であって、前記雌ホックは内部に雄ホックに係合する係止部材と該係止部材を雄ホックに係合した状態で係止するストッパーとを具備し、該ストッパーを磁性材料から形成して磁石の磁力で前記係止を開放することにより、雌ホックと雄ホックとを外すことを特徴とする係止機構付き止め具。
(2) 前記雌ホックは、止め鋲で取り付けされた外ケースと下ケースとの間に、雄ホックのフック部に係合する係止部材と、該係止部材を雄ホックのフック部に係合した状態で係止するストッパーと、該ストッパーを雄ホックのフック部に係止した状態に付勢するばね部材とを具備し、外ケースを非磁性材料から形成して該外ケースの外側から磁石の磁力を前記ストッパーに作用させてばね部材の弾性力に抗して動作させることにより、該ストッパーが係止部材に対する係止を開放し、雌ホックと雄ホックとを外すことを特徴とする上記(1)の係止機構付き止め具。
(3) 前記係合部材は弾性的に拡開して雄ホックのフック部に係合することを特徴とする上記(1)又は(2)の係止機構付き止め具。
(4) 前記係止部材が弾性的に拡開するリングばねからなり、該リングばねはストッパー内に収容された状態において、リングばね内に押し込まれた雄ホックのフック部に係合し、この状態のリングばねをばね部材で付勢されたストッパーで外側から係止することにより雌ホックと雄ホックとを止めることを特徴とする上記(1)、(2)又は(3)の係止機構付き止め具。
(5) 前記ストッパーは下端部が開口したキャップ状をなしており、該下端部で係止部材を係止することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかの係止機構付き止め具。
(6) 前記雄ホックがフック部と止め鋲部とからなり、該フック部は内部に段部を有する円筒孔が、外周に係合溝を有する係止突起と該係止突起が植立されている台板とを貫通して設けられており、前記止め鋲部は台板の中央に植立てした円筒部を有し、該円筒部を布服等の孔に通した後、フック部の前期円筒孔に台板側から挿入して円筒部の先端を広げて前期段部に係止することにより、雄ホックを布服等に取り付けできる上記(1)〜(5)のいずれかの係止機構付き止め具。
(7) 上記(1)〜(6)のいずれかの止め具が、介護用ねまきの止め具、介護手袋用の止め具又はかばん等の簡易ロック付き止め具である係止機構付き止め具。
(8) 上記(1)〜(6)のいずれかの止め具が開閉スライダ用止め具として使用されている介護用ねまき。
(9) 上記(1)〜(6)のいずれかの止め具が蓋の止め具として使用されているかばん。
本発明によれば、雄ホックと雌ホックとを止めた状態で磁性材料で形成した係止部材で係止し、該係止部材の係止を磁石の磁力以外の手段では開放できないようになっているので、雄ホックと雌ホックとが外れるのを防止できる。また、係止状態にある雄ホックと雌ホックの取り外しを、鍵を使用せずに雌ホックの外側から磁石の磁力を作用させるだけで簡単にできるので、作業負担と手間が軽減できる。これにより、高齢介護者のように指先の力が衰えた方であっても簡単に開閉できる利便性が得られる。
また、本発明の止め具は、雄ホックと雌ホックからなるホックタイプの止め具であるので、係止機構を備えた止め具であるにも拘らず両ホックの取り付けおよびその着脱を容易にできる。さらに、係止機構を磁石で操作できるように構成し、止め具の構造を簡単にできるため、止め具の小型化と軽量化が得られる。
本発明の係止機構付き止め具(以下、本止め具とする)は、雄ホックと雌ホックとによって構成されるホックタイプの止め具であり、該雌ホックは雄ホックと止めた状態で係止するための係止部材を具備し、該係止部材を磁性材料で形成して磁石の磁力で前記係止を開放することにより、雄ホックと雌ホックとが取り外し可能に構成されている。
本止め具において、雄ホックと雌ホックは本止め具で係止する物品に対で取り付けられ、両者を嵌着することにより止め具としての機能が得られる。ここで、前記係止は嵌着した雄ホックと雌ホックとが離脱しないように保持されている状態を指し、この機能は係止部材によって得られる。したがって、係止部材による係止を開放すれば、雄ホックと雌ホックとを外すことができる。
次に本発明を図面に基づいて具体的に説明する。図面は本発明の好ましい実施形態を例示したものであり、本発明は例示の図面とその説明に限定されない。また、図面の同一の部品には、理解を容易にするため同一符号を付して説明するとともに、その材質も特に断らない限り同じであるので、その説明を省略することがある。
図1は本止め具の好ましい実施形態の一つで、雌ホック1と雄ホック2とが嵌着した状態の断面図を示し、該雌ホック1と雄ホック2は離脱しないように係止部材6により係止されている。すなわち、雌ホック1は、止め鋲8により布服等11に取り付けられた外ケース3と下ケース4の間に、係止部材6、ストッパー5およびばね部材7を組み込んで構成されており、雄ホック2に係合した係止部材6をストッパー5で係止し、さらにこの係止が開放されないようにストッパー5をばね部材7で付勢している。雄ホック2はフック部12が止め鋲部13によって布服等11に取り付けされており、該フック部12に雌ホック1の係止部材6が係合している。雄ホック2については後述する。
次に、上記雌ホック1を図2に従って詳細に説明する。図2は雌ホック1の分解図である。図2に示すように、外ケース3は天部18の周りに周側部33を有するキャップ状体で、天部18の中央に円筒孔14が設けられている。天部18は磁石(後述)を近接しやすくするためにほぼ平坦であるのが好ましく、またその形状は円形が好ましい。
本発明において外ケース3は非磁性材料で形成されるのが好ましい。このように外ケース3を非磁性材料にする理由は、係止部材6を係止しているストッパー5に磁力を作用させて係止を開放するために磁石を外ケース3に近づけたとき、磁力が作用しないようにするためである。この非磁性材料としては、例えば18−8ステンレス鋼、真鍮、亜鉛、アルミニウムなどの金属が強度や製造加工のしやすさの面から好ましく使用でき、なかでも真鍮が好ましい。外ケース3は、これらの材料からプレス加工によって製造できる。
下ケース4は、上記した外ケース3と合わさって雌ホック1の下部を構成する部品で、外ケース3と同様に非磁性材料で形成されるのが好ましい。この下ケース4は、内部に係止部材等を組み込むための空間部を確保するための円筒部34を有しており、該円筒部34の底部には透き孔22が設けられていて、該透き孔22から雄ホックのフック部を円筒部34に出し入れできるようになっている。したがって、透き孔22の径は、雄ホックのフック部の最大径より僅かに大きいのが好ましい。
止め鋲8は、上記の外ケース3および下ケース4を布服等11(図2参照)に取り付けるための部品で、例えば真鍮板を所定の形状に切り抜き、これをプレス成形加工することにより得ることができる。止め鋲8の中央は、雄ホックのフック部が挿通できる所定の大きさに開口しており、かつ該開口の周縁に円筒状の止め片25がほぼ直立して形成されており、該止め片8の円筒内部に前記下ケース4の円筒部34が好ましく嵌合できるようになっている。
この止め鋲8で下ケース4および外ケース3を布服等に取り付けるには、布服等の雌ホック3を取り付ける箇所に予め止め鋲8の止め片25の大きさに合わせて孔を明け、該孔に布服等の裏側から止め鋲8の止め片25を通して該止め鋲8の止め片内に下ケース4の円筒部34を嵌合し、さらに外ケース3を重ね合わせ、止め片25の先端部と下ケース4および外ケース3の縁部とを重ね合わせた状態で一緒に折り曲げることにより得られる。この場合、止め鋲8の止め片25の先端部を図示のように波形に加工しておくと、前記折り曲げが容易となる。また、布服等への取り付けを強固にするために、止め鋲8の止め片25の周りに複数個のバー(burr)23を設け、その頭部を尖鋭な凹凸に加工しておくと、布服等に食い込みやすくできる。しかし、雌ホック1の布服等への取り付け方法は、汎用のホックや止め具で実施されている方法でもよく限定されない。
次に、上記の下ケース4および外ケース3の内部に組み込まれる、係止部材6、ストッパー5およびばね部材7について説明する。本例の係止部材6は、円錐状の裾部35を有するキャップ状をなしており、例えば非磁性材料の板状体からプレス加工によって製造できる。この係止部材6を弾性が得られる材料から形成し、さらに裾部35の下端部分に数個の切込み16を裾部の周方向にほぼ一定の間隔で設けることにより、裾部35の下端部が外側に弾性的に拡開できるようになっている。該裾部35の下端部には、係合部17が裾部に沿って便宜的に設けられる。この係合部17は、裾部35内に雄ホックのフック部12が挿入されたとき、該フック部12の係合溝26(図3参照)に嵌入して、雌ホックと雄ホックとを止める機能を持っている。そのため、係合部17は雄ホック2のフック部12が着脱しやすく、かつ前記係合溝26に整合しやすい形状が好ましい。具体的には、係合部17は裾部35の内側に向かって突出し、その縦断面が上記係合溝26の彎曲凹面に見合う彎曲凸面であるのが好ましい。しかし、係止部材6の係合部17と雄ホック2のフック部12の形状およびこれらの係合の仕方は、本例に限定されないで変えられる。
また、係止部材6の上部に円筒突起15を設け、雌ホックの組み立て時に該円筒突起15を外ケース3の前記円筒孔14に嵌挿するのが好ましい。円筒突起15を外ケース3の円筒孔14に嵌挿させることにより、ケース内に組み込んだ係止部材6の姿勢を安定させ、さらに係止部材6がケース内において上下動するとき、円筒突起15が外ケース3の円筒孔14によって案内されるので、該係止部材6の動作が円滑となる。
ストッパー5は、雄ホック2のフック部12に係合した前記係止部材6がフック部から離脱しないように係止し、また係止部材6を前記フック部12から離脱し雌ホック1と雄ホック2とを外すときには、該係止を磁石の磁力によって開放させる役割を持っている。本例のストッパー5は、係止部材6を内部に収容できるように係止部材6に類似する円錐台状に形成されており、その上部に係止部材6の円筒突起15を挿通するための孔20が設けられている。また、円錐台状の下端部に沿って凹部21が形成されている。該凹部21は係止部材6の係止に有効に作用するが、その形状は適宜決めることができる。
本発明において、該ストッパー5は磁性材料で形成される。ストッパー5を磁性材料で形成することにより、係止部材6を係止しているストッパー5を磁石の磁力により上方に動かして係止を開放させ、雌ホック1を雄ホック2から外すことができる。ストッパー5に適合する磁性材料としては、鉄、18−8ステンレス鋼以外のステンレス鋼(以下、磁性ステンレス鋼とする)などを挙げることができる。なかでも磁性ステンレス鋼は防錆に優れ、経済的にも好ましい。なお、ストッパー5は通常全体を磁性材料で形成するが、ストッパー5本体を非磁性材料で形成し、その磁力を受けやすい部分に磁性材料を例えば接着して設けてもよい。
ばね部材7は、雌ホック1と雄ホック2とが止められている状態では、付勢する弾性力でストッパー5の動作を拘束し、ストッパー5に前記弾性力より大きい磁力が作用しない限り、ストッパー5が係止部材6に対する係止を保持する役割を有している。そして、ストッパー5に外ケース3の外側から前記弾性力より大きい磁力が作用したときには、該弾性力に抗してストッパー5を外ケース側に動作させ、係止部材6に対する係止を開放させる。このため、ばね部材6の弾性力はストッパー5に作用する磁力より小さいことが重要であり、前記係止の開放が円滑かつ確実に得られる強さの弾性力を有するものが、使用する磁石の強さによって選択される。本例ではコイルばねを使用しているが、ばね部材7はストッパー5に所定の弾性力を付勢できるものであればよくこれに限定されない。例えば板ばね、竹の子ばね、うず巻ばね、線巻きばね、線ばねやゴム弾性体などを用いることもでき、本発明のばね部材はこれらを包含している。さらに、その設置の位置や方法も適宜決めることができる。
次に、本例の雌ホック1をこれらの部品から組み立て布服等に取り付ける場合について説明する。雌ホック1を取り付ける位置の布服等に明けた孔に、裏側から止め鋲8の止め片25を挿通し、ついで該止め鋲8の止め片25内に下ケース4の円筒部34を挿入して重ねた後、該下ケース4の上に係止部材6を載置し、該係止部材6の円筒突起15にストッパー5の孔20を通してストッパー5を被せる。そして、ストッパー5の上にばね部材7を載せて上方から外ケース3を係止部材6の前記円筒突起15に円筒孔14を挿通して重ね合わせる。かくして、下ケース4と外ケース3との間に、係止部材6、ストッパー5、ばね部材7を組み込んだ後、布服等11をこれらケースと止め鋲8で挟持しながら、止め鋲8の止め片25、下ケース4および外ケース3の先端部を重ね合わせた状態で折り曲げることにより雌ホック1を得ることができる。
次に、雄ホック2について図3を参照して説明する。本例の雄ホック2の基本構成は、汎用されている通常のホックと同じように、図3に示すように止め鋲部13とフック部12とから形成できる。材質としては、例えば真鍮やステンレス鋼などの金属が好ましく用いられる。止め鋲部3は、台板29の中央に円筒部30を植立てし、またフック部12は台板28に係止突起36を植立てしており、該係止突起36には止め鋲部13の円筒部30を挿通するための円筒孔27が台板28を貫通して設けられ、さらに係止突起36の外側には雌ホック1の前記係止部材6が係合するための係合溝26が全周に形成されている。
一方、この円筒孔27の内部には、図1に示すように段部が設けられており、布服等11に設けた取付け孔に止め鋲部13の円筒部30を挿通し、該円筒部30にフック部12の円筒孔27を布服等の表側から嵌挿してその先端部を外方向に拡張することにより、止め鋲部13とフック部12とを固着できる。これにより、雄ホック2を布服等に取り付けできる。
図4は、上記の雌ホック1と雄ホック2とを止める前の状態から、磁石により外すまでの状態を示したものである。なお、図には主な参照符号を省略している。(a)は雌ホック1と雄ホック2を止める直前の状態であり、(b)は雌ホック1の係止部材6に雄ホック2のフック部12を押し込む状態で、フック部12を係止部材6に押し込むと、フック部12は係止部材6の係合部17を弾性的に押し広げながら進み、押し込みの終時に係止部材6の係合部17はフック部12の係合溝26に係合し、この状態で係止部材6の係合部17に近い端部は、外側からストッパー5の凹部20によって係止される。係止部材6を係止したストッパー5には、ばね部材7が上方から付勢しているので、ストッパー5による係止部材6の係止は開放されることなく保持される。(c)は係止部材6がストッパー5によって係止された状態である。この状態では雌ホック1と雄ホック2とを外そうとしても、係止部材6はストッパー5によって外方向への広がりが阻止されるため、その係合部17を雄ホック2のフック部の係合溝から離脱させることが不可能となる。その結果、雌ホック1と雄ホック2とを外すことができない。
この雌ホック1と雄ホック2の取り外しは、(d)に示すように雌ホック1の外側に磁石31を近づけることしより可能となる。すなわち、雌ホック1に磁石31を近づけると、磁性材料からなるストッパー5が磁石31の磁力によって磁石側に引き寄せられ、ばね部材7の弾性力に抗して上方に動くため、それまで係止部材6を係止していたストッパー5は、係止部材6から外れて係止を開放する。この係止の開放により、係止部材6の係合部17は外方向に自由に広がることができる状態になるので、雌ホック1と雄ホック2とを引き離すと、雄ホック2のフック部12が係止部材6の係合部17を押し広げながら離脱するため、両者を外すことができる。
図5は本発明の他の好ましい実施形態を示す。本例は、雌ホック1の係止部材として図6に示すようなリングばね10を用いることを特徴としている。雌ホック1と雄ホック2とを止めた状態で係止する機構とこの係止を磁石で開放して雌ホック1と雄ホック2を外す機構の原理は、各部品の材質を含めて前記の図1の止め具と実質的に同一である。つまり、本例の雌ホック1は、下ケース4と外ケース3との間にリングばね10、磁性材料からなるストッパー5およばね部材7を組み込んで構成されており、雄ホック2のフック部12の係合溝26に該リングばね10が係合した状態で外方向に広がらないようにストッパー5でリングばね10を係止し、さらにばね部材7を該ストッパー5に付勢させてこの係止が開放されないようにし、雄ホック2のフック部12がリングばね10から離脱するのを防止している。この場合、ストッパー5にリングばね10の受け部37を設けると、ストッパー5でリングばね10を確実に係止できる。
一方、このように係止された雌ホック1と雄ホック2とを外すときには、雌ホック1の外側から磁石の磁力をストッパー5に作用させてストッパー5をばね部材7の弾性力に抗して上方に動かし、リングばね10に対する係止を開放させて、前記フック部12によるリングばね10の押し広げを可能にして外す。
本例の雌ホック1において、上記リングばね10は雄ホック2のフック部12に形成されている係合溝26の最小径とほぼ同じ径と適度の弾性を持っているので、フック部12でリングばね10を押し広げながら係合溝26に係合できる。その際、外ケース1の円筒孔14の下端にストッパー板9を固定して設けておくと、リングばね10がフック部12によって一定以上に押し上げられるのを該ストッパー板9で防ぐことができる。このストッパー板9が設けられていない場合には、フック部12をリングばね10に押し込んだとき、リングばね10がフック部12によって押し上げられてしまうため、リングばね10をフック部12で押し広げて係合溝26に係合させることが困難となる。
本発明において、雌ホック1と雄ホック2の取り外しに使用する磁石31は、所定の強度の磁力が得られるものであれば、永久磁石、電磁石のいずれでもよい。しかし、永久磁石の方が磁石自体の構造が簡単でかつ電源を必要としないために軽量化と小型化に適し、携帯の利便性が得られる点で優れている。
図7及び図8は、永久磁石を使用した携帯用の磁石を例示したもので、図8は図7のA−A部における断面図を示す。本例の磁石は、携帯に適した形体にするために、例えばプラスチックス製のホルダ32に磁石31を埋設し、さらにホルダ32の端部に紐穴33を設けて、該紐穴に紐34を付けて携帯しやすくしている。しかし、本発明において、磁石31はこれに限定されないで、所定の強さの磁力さえ持っていれば使用でき、止め具の形体、大きさ、用途などに関係なく共用できる利点を有している。
図9は、本止め具32を適用した介護用ねまき38を示し、該介護用ねまき38の例えば開閉スライダ39の終端部の止め具として使用した場合である。開閉スライダ39を閉じてその終端部を本止め具32で止めておくと、開閉スライダ39は本止め具の係止を磁石を用いて開放しないかぎり開けられない。また、図10は本止め具32を手袋40の離脱防止用に適用した場合であり、図11は本止め具32をかばん41(ケース等を含む)の簡易ロック付き止め具として適用した場合である。いずれの場合も磁石で係止を開放しないと手袋40を手から離脱したり、かばん41の蓋を開けることができない。さらに、図示はしないが本止め具は、医療用、日用品用などで簡単なロックが必要なその他の物品の止め具にも応用できる。
本発明に係わる止め具は、磁石の磁力を利用して止め具を外せる簡易ロック付き止め具であるので、止め具を外す必要が生じたとき携帯用の小さな磁石で容易にでき、かつ小型化、軽量化できるので、介護用ねまきの止め具、手袋の外し防止用止め具、かばんの簡易止め具などに適用できる。
本発明に係わる好ましい止め具の断面図。 図1の止め具の雌ホックの分解図。 図1の止め具の雄ホックの分解図。 図1の止め具の使用方法を示す断面図。 本発明の他の好ましい実施形態に係る止め具の断面図。 図5の止め具のリングばねの斜視図。 携帯用の磁石の平面図。 図7のA−A部における断面図。 本発明に係わる止め具を使用した介護用ねまきの正面図。 本発明に係わる止め具を使用した手袋の正面図。 本発明に係わる止め具を使用したかばんの正面図。
符号の説明
1:雌ホック 2:雄ホック 3:外ケース
4:下ケース 5:ストッパー 6:係止部材
7:ばね部材 8:止め鋲 9:ストッパー板
10:リングばね 11:布服等 12:フック部
13:止め鋲部 14:円筒孔 15:円筒突起
16:切込み 17:係合部 18:天部
19:天板 20:孔 21:凹部
22:透き孔 23:バー 25:止め片
26:係合溝 27:円筒孔 28、29:台板
30:円筒部 31:磁石 32:止め具
33:側周部 34:円筒部 35:裾部
36:係止突起 37:受け部 38:介護用ねまき
39:開閉スライダ 40:手袋 41:かばん

Claims (8)

  1. 雌ホックと雄ホックとを着脱する止め具であって、前記雌ホックは内部に雄ホックのフック部に係合する係止部材と、該係止部材を雄ホックのフック部に係合した状態で係止するストッパーと、係止部材が雄ホックのフック部に係止した状態に該ストッパーを付勢するばね部材とを具備し、前記ストッパーを磁性材料から形成し係止部材を係止しているストッパーに磁石の磁力を作用させてばね部材の弾性力に抗して動作させることにより、該ストッパーが係止部材に対する係止を開放し、雌ホックと雄ホックとを外すことを特徴とする係止機構付き止め具。
  2. 前記係止部材は弾性的に拡開して雄ホックのフック部に係合することを特徴とする請求項1に記載の係止機構付き止め具。
  3. 前記係止部材が弾性的に拡開するリングばねからなり、該リングばねはストッパー内に収容された状態において、リングばね内に押し込まれた雄ホックのフック部に係合し、この状態のリングばねをばね部材で付勢されたストッパーで外側から係止することにより雌ホックと雄ホックとを止めることを特徴とする請求項1又は2に記載の係止機構付き止め具。
  4. 前記ストッパーは下端部が開口したキャップ状をなしており、該下端部で係止部材を係止することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の係止機構付き止め具。
  5. 前記雄ホックがフック部と止め鋲部とからなり、該フック部は内部に段部を有する円筒孔が、外周に係合溝を有する係止突起と該係止突起が植立されている台板とを貫通して設けられており、前記止め鋲部は台板の中央に植立てした円筒部を有し、該円筒部を布服等の孔に通した後、フック部の前期円筒孔に台板側から挿入して円筒部の先端を広げて前期段部に係止することにより、雄ホックを布服等に取り付けできる請求項1〜4のいずれかに記載の係止機構付き止め具。
  6. 請求項1〜5のいずれかの止め具が、介護用ねまきの止め具、介護手袋用の止め具又はかばん等の簡易ロック付き止め具である係止機構付き止め具。
  7. 請求項1〜5のいずれかの止め具が開閉スライダ用止め具として使用されている介護用ねまき。
  8. 請求項1〜5のいずれかの止め具が蓋の止め具として使用されているかばん。
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