JP2007301164A - 係止機構付き留め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型かつ軽量で簡単に取り外しができない係止機構付き留め具を提供する。
【解決手段】雌ホックと雄ホックとを着脱する留め具であって、前記雌ホックは内部に雄ホックに係合する係止部材と、該係止部材を雄ホックに係合した状態で係止するストッパーと、該ストッパーを係止状態に付勢する板ばねとを具備し、該板ばねが円形板状体の中央部をスパイラル状または放射状に切断して形成されており、該ストッパーと板ばねを磁性材料から形成し磁石の磁力でストッパーの係止状態を開放させることにより、雌ホックと雄ホックとを外すことを特徴とする係止機構付き留め具。
【選択図】図1

Description

本発明は、簡単に取り外しができない係止機構付き留め具に関し、特に介護用ねまきの開閉スライダ用留め具、手袋の取り外し防止用留め具又はかばん等の簡易ロック付き留め具として有用な係止機構付き留め具に関する。
一般に痴呆症患者には、不潔行為を未然に防ぐために、ロック付きねまき又はロック付きつなぎねまき(以下、ロック付きねまきと総称する)が着用されることがある。このロック付きねまきの一つとして、ねまきの袖、フロント、股部などにロック機能ファスナーを取り付けたものが知られている。このロック機能ファスナーは、ファスナーの閉終端に例えばロック付きボタンを設けてロックを解除しないとボタンが外せなくなっており、したがってファスナーも開けられないというものである。
このロック付きボタンは雌ホックと雄ホックとからなる押しボタンタイプのもで、一旦留められた雌ホックと雄ホックは、通常のホックのように単純に両者を引き離しても、雌ホックの係止部材が雄ホックのフック部に係止されているため外すことが不可能であり、両者を外すには、雌ホックの中心部を指で強く押しその係止部材を拡開させて雄ホックのフック部から離脱させることが必要である。
また、特許文献1には、受け金具と、該受け金具に係合するラッチと、受け金具とラッチとを係合した状態で係止する係止部材とを具備し、該係止部材を磁石の磁力で動作させることにより、受け金具とラッチとの係止を開放させて両者を取り外す係止機構付き留め具、および該留め具を介護用ねまきや手袋、またはかばんなどの留め具として使用することについて記載されている。
特開2005−230358号公報
従来の押しボタンタイプの留め具は、上記したように単純に引き離しても外れないため、この留め具をつけたねまきは、通常のねまきに比べると簡単にファスナーを開けることができないように工夫されており、ロック付きねまきとして一応機能する。しかし、ボタンの中央部を押すとロックが外れるために、何かの拍子にこの中央部が押されるとロックが勝手に外れたり、あるいは痴呆症患者が中央部を押すとロックが外れることを一度知ってしまうとロックを自分で外してしまうために、ロック付きねまきとしての機能が充分に果たせなくなる。その結果、不潔行為を未然あるいは完全に防ぐことができないという問題があった。
また、特許文献1の留め具では、磁石キーがないと受け金具とラッチとを離脱させることができないが、ボタンタイプでないため留め具の小型化が困難であり、ロック付きねまきなどの簡易留め具として使い勝手が充分に満足できるものではなかった。
本発明の目的は、このような課題を解消できる簡単に取り外しができない小型の係止機構付き留め具、特に介護用ねまきの開閉スライダ用留め具、手袋用留め具又はかばん等の簡易ロック付き留め具として有用な係止機構付き留め具を提供することである。
本発明者は、上記の課題を解決するため、雌ホックの係止部材を雄ホックに係合させた状態でストッパーで係止し、この係止が開放されないようにばねでストッパーを付勢する留め具について、特にストッパーを磁性材料で形成して磁石の磁力でストッパーの係止を開放させることにより、雌ホックと雄ホックとを外す留め具について検討した結果、ストッパーを係止状態に付勢するばねとして、磁性材料で形成した円板状の板ばねを使用することにより、留め具を小型化することができ、また係止部材に対するストッパーの係止を磁石の磁力の作用でより円滑かつ確実に開放させることができることを見出し、本発明に至ったものである。すなわち、
本発明は、雌ホックと雄ホックとを着脱する留め具であって、前記雌ホックは内部に雄ホックに係合する係止部材と、該係止部材を雄ホックに係合した状態で係止するストッパーと、該ストッパーを係止状態に付勢する板ばねとを具備し、ストッパーの係止状態を開放させることにより、雌ホックと雄ホックとを外すことができる留め具であって、前記板ばねが円形板状体の中央部をスパイラル状または放射状に切断して形成されていることを特徴とする係止機構付き留め具(以下、本発明の留め具とする)を提供する。
本発明の留め具では、前記ストッパーと板ばねを磁性材料から形成し、磁石の磁力でストッパーの係止状態を開放させることが好ましい。
本発明の留め具において、前記雌ホックの係止部材、ストッパー及び板ばねは、外ケースと内ケースとの間に組み込まれており、該外ケースを非磁性材料から形成して外ケースの外側から磁石の磁力を前記ストッパー及び板ばねに作用させることにより、板ばねの弾性力の一部又は全部を磁力で相殺させながらストッパーの係止部材に対する係止を開放させることが好ましい。
本発明の留め具において、前記係合部材は雄ホックのフック部に係合するための係止部を備えており、該係止部材の係止部がキャップ状のばね片の先端を曲げ加工してなる彎曲部、又はコップ状体の側壁部の周方向に設けられた複数の切欠き部に内壁面から出没可能に装着されたリングばね若しくはボールによって形成されていることが好ましい。
さらに、本発明の好ましい留め具では、板ばねが前記ストッパーと外ケースとの間に設けられることが好ましい。また、前記雌ホックは係合部材を雄ホック側に付勢するためのばね部材を有していることが好ましい。
本発明は、本発明の留め具を使用した介護用ねまき、介護用手袋又はかばん等を提供する。
本発明によれば、雌ホックの係止部材を雄ホックに契合した状態で係止するストッパーを係止状態に付勢する板ばねがスパイラル状または放射状に形成された板状体であるので、留め具の小型化と軽量化およびコストの低減が得られる。
また、前記ストッパーと板ばねとを磁性材料で形成し、係止部材の係止を磁石の磁力で開放させるように構成すると、磁石以外の手段による雄ホックと雌ホックの取り外しを防止でき、且つ磁性材料の板ばねの全面に磁力が作用し、板ばねの弾性力を相殺するように働くので、雌ホックの外側から磁石の磁力を作用させるだけで係止部材に対するストッパーの開放を円滑かつ確実に行なうことができる。これにより、雄ホックと雌ホックの取り外しの作業負担と手間が軽減され、利便性の優れる留め具が得られる。
また、本発明の留め具は、雄ホックと雌ホックからなるホックタイプの留め具であるので、係止機構を備えた留め具であるにも拘らず両ホックの取り付けおよびその着脱を容易にできる。
本発明の留め具は、雄ホックと雌ホックとによって構成されるホックタイプの留め具である。本発明の留め具において、雌ホックは雄ホックと留めた状態に契合するための係止部材と、該係止部材を雄ホックに契合した状態で係止するストッパーと、該ストッパーを係止状態に付勢する板ばねとを具備し、前記板ばねが円形板状体の中央部をスパイラル状または放射状に切断して弾性体に形成されていることを特徴とする。
そして、本発明の好ましい実施の形態では、前記ストッパーと板ばねとを磁性材料で形成して磁石の磁力を該ストッパーと板ばねに作用させることによって前記係止を開放させ、雄ホックと雌ホックとが取り外し可能に構成されている。
上記雄ホックと雌ホックは本発明の留め具で留める物品に対で取り付けられ、両者を嵌着することにより留め具としての機能が得られる。ここで、本発明の留め具で留めるとは、雄ホックと雌ホックとが契合している状態を指し、この機能は雌ホックの係止部材を雄ホックのフック部に契合させることによって得られる。そして、雌ホックの係止部材をストッパーで雄ホックのフック部に契合した状態で係止することによって、雌ホックと雄ホックとは離脱しない状態に、すなわち取り外しできない状態に留められ、ストッパーによる係止を開放すれば、雄ホックと雌ホックとを取り外すことができる。
次に、本発明を図面に基づいて具体的に説明する。図面は本発明の好ましい実施形態である、雄ホックと雌ホックとが磁石の磁力の作用で取り外し可能な留め具を例示したものであるが、本発明は例示の図面とその説明に限定されない。また、図面の同一の部品には、同一符号を付して説明するとともに、その材質も特に断らない限り同じであるので、その説明を省略することがある。
図1は、雌ホック1と雄ホック2とが嵌着した状態の断面図を示す。この状態で雌ホック1と雄ホック2は離脱しないように係止部材6がストッパー5により係止されている。すなわち、雌ホック1は、留め鋲部14により布服等11に取り付けられた外ケース3と内ケース4の間に、係止部材6、ストッパー5および板ばね12を組み込んで構成されており、雄ホック2のフック部7に契合した係止部材6をストッパー5で係止し、更にこの係止が開放されないようにストッパー5を板ばね12で付勢している。雄ホック2はフック部7が取付け部13によって布服等11に取り付けられており、該フック部7に雌ホック1の係止部材6の係止部が契合している。
次に、上記雌ホック1と雄ホック2を図2に従って詳細に説明する。図2は雌ホック1と雄ホック2の分解図である。図2に示すように、雄ホック2はフック部7と取付け部13とで構成されており、例えば両者の間に布服等を挟んだ状態で結合することにより得られる。フック部7の先端部は、フック部7を雌ホック1の係止部材内に挿入して契合させるとき、係止部材6の係止部を横方向に押し広げながら挿入できるように外側から内側に向かって先細の形状に成形されており、さらに該先端部から少し離れたところに前記係止部材6の係止部が契合するための係止溝9が設けられている。
一方、本例の雌ホック1は外ケース3と内ケース4との間にストッパー5、係止部材6、ばね部材15および板ばね12を組み込んだ後、外ケース3と内ケース4とを留め鋲部14で結合することにより得られる。具体的には内ケース4内に挿入された筒状のストッパー5の内部に係止部材6を組み込み、該係止部材6との間にばね部材15を介在させてその外側から(図2では下側から)板ばね12を設置し、該板ばねの外周縁部を前記ストッパー5に接合させた状態(図1参照)で外ケース3を被冠して内ケース4と結合する。かくして、係止部材6およびストッパー5は、内ケース4と外ケース3の内部にそれぞればね部材15および板ばね12によって弾性的に保持される。ばね部材15は係止部材6の保持を安定させ、雄ホックとの着脱を円滑にするのに有効であるが、省くことも可能である。また、ばね部材15としては本例のコイルばね以外の例えば板ばね、竹の子ばね、うず巻ばね、線巻きばね、線ばね、ゴム弾性体などを用いることもできる。次に、雌ホック1の各構成部材について説明する。
本例の係止部材6はコップ状体20とリングばね10によって構成される。すなわち、コップ状体20の側壁には例えば3個の細長の切欠き孔21が周方向に等間隔で設けられており、該切欠き孔21にリングばね10をコップ状体20の外側から装着することにより係止部を形成している。このために、リングばね10はコップ状体20の切欠き孔21に嵌合される小径部18とコップ状体20の外側に嵌着される大径部19とを備えている。この小径部18は、係止部材6の係止部として普段はコップ状体20の内壁面より内側に突出しているが、コップ状体の内方向から外力を受けると切欠き孔21内に弾性的に没入可能になっている。上記において、リングばね10の位置を雄ホック2の係止溝9(図1参照)に整合するように決めることにより、係止部材6のコップ状体20に雄ホック2のフック部7が挿入されると、リングばね10の小径部18は押し広げられ、挿入された雄ホック2の係止溝9に契合される。
ストッパー5は、雄ホック2のフック部7に契合された前記係止部材6がフック部から離脱しないように係止し、また係止部材6を前記フック部7から離脱し雌ホック1と雄ホック2とを外すときには、該係止を磁石の磁力によって開放させる役割を持っている。本例のストッパー5は、上記係止部材6を内部に収容できる筒状をなしており、その内側で係止部材6の係止部(リングばね10部)を外側から係止する(図1参照)。ストッパー5の内側には係止部材6の係止部を収容するための凹み部16(図1参照)が周方向に形成されている。この凹み部16は、雌ホック1の係止部材6と雄ホック2のフック部7とを嵌着する際、係止部材6のリングばね10(正確には大径部19)を一時的に逃すためのスペースである。したがって、凹み部16の形状は係止部材6の大径部19を収容できさえすればよく特定されない。
本例においてストッパー5は磁性材料で形成される。ストッパー5を磁性材料で形成することにより、係止部材6を係止しているストッパー5を磁石8(図1参照)の磁力により係止を開放させ、雌ホック1を雄ホック2から外すことができる。ストッパー5に適合する磁性材料としては、鉄、18−8ステンレス鋼以外のステンレス鋼(以下、磁性ステンレス鋼とする)などを挙げることができる。なかでも磁性ステンレス鋼は防錆に優れ、経済的にも好ましい。なお、ストッパー5は通常全体を磁性材料で形成するが、目的を達成できる範囲でその一部を非磁性材料で形成することも可能である。
板ばね12は、上記ストッパー5を係止状態に付勢する役割を持っており、ストッパー5と同様に磁性材料によって形成される。この板ばね12としては、円形板状体の中央部をスパラル状に切断して得られる渦巻き板ばねが好ましく使用できる。その理由は、このような渦巻き板ばねは製造が簡単であることから低コストで得られる、板厚が一定の板状体を同じ渦巻き幅で切断することにより半径方向の弾性力を同じにすることができ、かつこの渦巻き幅を変えることによって弾性力を加減できる、外ケースの外側から磁石を作用させると、磁力が板ばねの全体に満遍なく働き弾性力を効率的に軽減できる、および圧縮変形したとき厚さを板ばねの板厚にすることができるので収納スペースを縮小できる、などの効果が得られるからである。
しかし、板ばね12は、例えば図3に示すようにドーナツ状の板状体を周縁部を残して放射状に切断して得られる板ばねであってもよい。この板ばねの場合、弾性力がばね片の断面積に比例するので、ばね片の弾性力を半径方向にできるだけ一定にするには、板厚を周縁方向に向かって小さくするかあるいはばね片の半径方向の幅をできるだけ同じにすることが好ましい。
一方、外ケース3は非磁性材料で形成されるのが好ましい。もちろん、係止部材6や内ケース4等も非磁性材料で形成してもよい。このように外ケース3を非磁性材料で形成することにより、係止部材6を係止しているストッパー5を磁石の磁力で開放させる際、磁石を外ケース3に近づけても磁力が外ケース3に実質的に作用しないようにできる。このことは、磁石でロックを開放させる場合には重要である。この非磁性材料としては、例えば18−8ステンレス鋼、真鍮、亜鉛、アルミニウムなどの金属が強度や製造加工のしやすさの面から好ましく使用でき、なかでも真鍮が好ましい。外ケース3は、これらの材料からプレス加工によって製造できる。
図4は、雌ホック1と雄ホック2の取り外しに使用する磁石8を分解して示したものである。磁石8は雌ホック1と雄ホック2のロックを解除するための鍵の機能を有しており、使い勝手と保管などの利便性をよくするために、通常はホルダー30に取り付けて使用される。本発明において、磁石8はこれに限定されないで、所定の強さの磁力さえ持っていればよく、留め具の形体、大きさ、用途などに関係なく共用できる利点を有している。また、所定の強度の磁力が得られるものであれば、永久磁石、電磁石のいずれでもよいが、永久磁石の方が磁石自体の構造が簡単でかつ電源を必要としないために軽量化と小型化に適し、特に携帯の面からも優れている。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、板ばねを除いて雄ホックと雌ホックの構成は適宜変えられる。例えば、図5は他の好ましい係止部材を分解して俯瞰的に示したものである。この係止部材は、コップ状体22の側壁に複数(本例では4個)のボール支持孔23を周方向に等間隔で設け、該ボール支持孔23にボール24を保持させて雌ホック内に組み込むことによって係止部が形成される。ボール支持孔23に保持されたボール24は、ボール支持孔23から出没可能になっており、雄ホックのフック部に契合するときはその一部がコップ状体20の内側に突出してフック部の係止溝に契合し、この状態で外側をストッパー(不図示)で係止される。そして、この係止が例えば磁石によって開放されると、ボール支持孔29内に没入可能となるために、雄ホックのフック部を外すことができる。
上記において、ボール24がボール支持孔23からコップ状体22の内側に離脱するのを防止するために、ボール支持孔23の径はボール24の球径より小さく形成される。その際、ボール24のコップ状体22の内側からの突出量は、雌ホックと雄ホックとが確実に留められるようにボール支持孔23の大きさを変えることによって調節される。
図6は、さらに別の係止部材を示す。この係止部材は、図6に示すようにばね片28を有するキャップ状体27をなしている。かかるキャップ状体27は、切込み29を入れた弾性材料の板状体をプレス加工することによって製造できる。これにより、ばね片28は弾性変形し、その先端部には係止部17が設けられる。具体的には、係止部17はばね片28の先端部を曲げ加工してその縦断面が雄ホックの前記係止溝9に見合う彎曲部に形成し、該彎曲部を雄ホックのフック部に契合しやすくするために内側(雄ホックのフック部側)に突出させることが好ましい。
上記係止部材はこのまま雌ホックに適用することも可能であるが、上記係止部17に図7に示すような弾性リング25を嵌合することが好ましい。図8は弾性リング25が係止部17に嵌合された係止部材の断面模式図である。このように係止部材の係止部17に弾性リング25を併用することにより、ばね片16の弾性力が弱くても弾性リング25でこれを補完できると共に、係止部17が補強されることによって雄ホックのフック部との着脱および係止を円滑かつ確実にできる。
次に、図1の留め具の使用方法について説明する。雄ホック2と留められる前の雌ホック1は、係止部材6がばね部材15により、またストッパー5が板ばね12によってそれぞれ付勢され、係止部材6の係止部すなわちリングばね10の外側がストッパー5で係止された状態で待機している。この状態の雌ホック1の係止部材6に雄ホック2のフック部7を押し込むと、最初にフック部7の先端部が係止部材6の内側に突出しているリングばね10に当接する。そして、フック部7を更に押し込むと、係止部材6がフック部7によってばね部材15に抗して押し込まれる結果、リングばね10はストッパー5の凹み部16の位置に移動し、ストッパー5の係止状態から開放されて横方向に拡開できる状態となる。これにより、係止部材6の内側に突出しているリングばね10は、フック部7の先端部の傾斜面で弾性的に押し広げられ、押し込みの終時にはフック部7の係止溝9に契合される。
このように係止部材6の板ばね12がフック部7の係止溝9に契合した状態で雌ホック1と雄ホック2とを取り外そうとすると、係止部材6はフック部7によって最初の待機位置に引き戻される。その結果、係止部材6のコップ状体20の外側に出ているリングばね10の大径部19(図2参照)が外側からストッパー5によって係止されるため、フック部7の係止溝9に契合しているリングばね10の小径部18は横方向の拡開が拘束され、雌ホック1と雄ホック2とは取り外しことができないロックされた状態となる。係止部材6を係止しているストッパー5には板ばね12が付勢しているので、この状態は、ストッパー5による係止部材6の係止が開放されるまで保持される。図1は、係止部材6がストッパー5によって係止された状態である。
この雌ホック1と雄ホック2の取り外しは、図1に鎖線で示すように雌ホック1の外側に磁石8を近づけることしより可能となる。すなわち、雌ホック1に磁石8を外ケース3の外側から近づけると、磁性材料からなるストッパー5および板ばね12は磁石8の磁力によって磁石側に引き寄せられる。ストッパー5は板ばね12の弾性力に抗して磁石側に動く。これにより、それまで係止部材6を係止していたストッパー5は、係止部材6のリングばね10から外れて係止を開放する。この係止の開放により、係止部材6のリングばね10は外方向に自由に広がることができる状態になるため、雌ホック1と雄ホック2とを引き離すと、雄ホック2のフック部7が係止部材6のリングばね10を押し広げながら離脱し、両者を外すことができる。このため、板ばね12の弾性力は、磁石8の磁力より弱いことが好ましい。
上記において、板ばね12を磁性材料で形成し、しかも磁石8の磁力が最も効率よく作用する板状体になっているため、磁力は板ばね12の全面に効率よく作用し、板ばね12を磁石側に引き寄せ変形させる。この板ばね12の変形は、自身の弾性力を弱めるように作用する。すなわち、板ばね12の弾性力の一部または全部が磁力によって相殺されるため、ストッパー5に対する付勢力が弱められる。その結果、ストッパー5の係止部材6に対する係止の開放を磁石8により円滑かつ確実に実施できる。このような板ばね効果は、図5および図6に示す係止部材においても全く同様に得られる。
本発明において板ばねは、このように雌ホックと雄ホックのロックを磁石で開放させる場合に優れた効果を発揮するが、ロックを磁石以外の手段で開放させる留め具、例えばロックを機械的に開放させる留め具においても、ばねを薄く簡略にできることによって、留め具を小型化および軽量化できる。
図9は、本発明の留め具32を適用した介護用ねまき33を示し、該介護用ねまき33の例えば開閉スライダ34の終端部の留め具として使用した場合である。開閉スライダ34を閉じてその終端部を本発明の留め具32で留めておくと、開閉スライダ33は本発明の留め具の係止を磁石を用いて開放しないかぎり開けられない。また、図10は本発明の留め具32を手袋35の離脱防止用に適用した場合であり、図11は本発明の留め具32をかばん36(ケース等を含む)の簡易ロック付き留め具として適用した場合である。いずれの場合も磁石で係止を開放しないと手袋35を手から離脱したり、かばん36の蓋を開けることができない。さらに、図示はしないが本発明の留め具は、医療用、日用品用などで簡単なロックが必要なその他の物品の留め具にも応用できる。
本発明に係わる留め具は、板ばねの使用により小型化、軽量化でき、特に磁石の磁力を利用して留め具を外せる簡易ロック付き留め具であるときは、携帯用の小さな磁石でロックを外すことができるので、介護用ねまきの留め具、手袋の外し防止用留め具、かばんの簡易留め具などに適用できる。
本発明に係わる好ましい留め具の断面説明図。 図1の留め具の分解図。 本発明の他の板ばねを示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A部の断面図。 磁石の分解斜視図。 本発明の他の好ましい実施形態に係る係止部材の分解斜視図。 本発明の別の係止部材の斜視図。 図6の係止部材に使用する弾性リングの斜視図。 図6の係止部材に図7の弾性リングを装着したときの断面説明図。 本発明に係わる留め具を使用した介護用ねまきの正面図。 本発明に係わる留め具を使用した手袋の正面図。 本発明に係わる留め具を使用したかばんの正面図。
符号の説明
1:雌ホック 2:雄ホック 3:外ケース
4:内ケース 5:ストッパー 6:係止部材
7:フック部 8:磁石 9:係止溝
10:リングばね 11:布服等 12:板ばね
13:保持部 14:留め鋲部 15:ばね部材
16:凹み部 17:係止部 18:小径部
19:大径部 20:コップ状体 21:切欠き孔
22:コップ状体 23:ボール支持孔 24:ボール
25:弾性リング 27:キャップ状体 28:ばね片
29:切込み 30:磁石ホルダー 32:本発明の留め具
33:介護用ねまき 35:手袋 36:かばん

Claims (9)

  1. 雌ホックと雄ホックとを着脱する留め具であって、前記雌ホックは内部に雄ホックに係合する係止部材と、該係止部材を雄ホックに係合した状態で係止するストッパーと、該ストッパーを係止状態に付勢する板ばねとを具備し、ストッパーの係止状態を開放させることにより、雌ホックと雄ホックとを外すことができる留め具であって、前記板ばねが円形板状体の中央部をスパイラル状または放射状に切断して形成されていることを特徴とする係止機構付き留め具。
  2. 前記ストッパーと板ばねを磁性材料から形成し、磁石の磁力でストッパーの係止状態を開放させることにより雌ホックと雄ホックとを外す請求項1に記載の係止機構付き留め具。
  3. 前記雌ホックの係止部材、ストッパー及び板ばねは、外ケースと内ケースとの間に組み込まれており、該外ケースを非磁性材料から形成して外ケースの外側から磁石の磁力を前記ストッパー及び板ばねに作用させることにより、板ばねの弾性力の一部または全部を磁力で相殺させながらストッパーの係止部材に対する係止を開放させる請求項2に記載の係止機構付き留め具。
  4. 前記係合部材は雄ホックのフック部に係合するための係止部を備えており、該係止部材の係止部がキャップ状のばね片の先端を曲げ加工してなる彎曲部、又はコップ状体の側壁部の周方向に設けられた複数の切欠き部に内壁面から出没可能に装着されたリングばね若しくはボールによって形成されている請求項1、2又は3に記載の係止機構付き留め具。
  5. 前記板ばねがストッパーと外ケースとの間に設けられている請求項1〜4のいずれかに記載の係止機構付き留め具。
  6. 前記雌ホックは係合部材を雄ホック側に付勢するためのばね部材を有している請求項1〜5のいずれかに記載の係止機構付き留め具。
  7. 請求項1〜6のいずれかの留め具が、介護用ねまきの留め具、介護手袋用の留め具又はかばん等の簡易ロック付き留め具である係止機構付き留め具。
  8. 請求項1〜6のいずれかの留め具が開閉スライダ用留め具として使用されている介護用ねまき。
  9. 請求項1〜6のいずれかの留め具が蓋の留め具として使用されているかばん。
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