JP5781853B2 - 係止機構付き留め具 - Google Patents

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Description

本発明は、施錠及び解錠が容易な係止機構付き留め具に関し、特に衣類製品用、かばん類製品用、介護用製品用、その他施錠及び解錠の機能を有する各種製品用として有用な係止機構付き留め具、及び当該留め具を備えた製品に関する。
一般に、痴呆症患者、介護患者には、迷惑行為、危険行為等を未然に防ぐために、ロック機構付きファスナーが装着された、寝間着類、手袋、その他介護用製品類が使用され、ロックを解除しないと、ファスナーも開けられないようになっているものが使用されることがある。例えば、このロック機構付き寝間着の一つとして、寝間着の袖、フロント、股部などにロック機構ファスナーを取り付けたものが知られている。このロック機構ファスナーはファスナーの閉終端に例えばロック付きボタンを設けて、ロックを解除しないとボタンが外せなくなっており、従って、ファスナーも開けられないというものである。
このような取り外しが簡単にできないようにした係止機構付き留め具の改良されたものとして、日本特許第4,659,671号(特許文献1)には、次に示す係止機構付き留め具が提案されている。即ち、特許文献1に記載の係止機構付き留め具は、図14、図15に示すように、雌ホック100の係止部材110と、雄ホック120のフック部130とを着脱してなる留め具140であって、雄ホック120は外部からフック部130の中心部を着脱方向に貫通する貫通孔150が設けられており、雌ホック1は雄ホック120のフック部130に係合された前記係止部材110を雄ホック120のフック部130から離脱しないように係止するストッパー160とストッパー160を係止部材110に対し付勢するためのばね部材170を具備し、該雄ホック120のフック部130に係合された係止部材110はフック部130の前記貫通孔150に対向する部分に開口部180を有している。そして、雄ホック120の貫通孔150に鍵棒190を挿通して該開口部180からストッパー160を押すことにより係止部材110に対する係止が開放され、雌ホック100と雄ホック120とを外すことができるようになっている。この解錠の操作は、衣服類の外側に位置する雄フック120の貫通孔150に鍵棒190を人体に向かって差し込むということになる。
この特許文献1に記載された発明によれば、雌ホックの係止部材に雄ホックのフック部を係合させた状態で係止部材をストッパーで両者が外れないように係止し、かつこの係止はストッパーを雄ホックに設けられた貫通孔に鍵棒を挿通して押さない限り開放されないようになっているので、ロック機能を有する留め具を得ることができる。
又、磁石鍵を近接することにより解錠できる係止機構付き留め具として、例えば、日本特許第4,220,456号(特許文献2)には、次に示すような磁気開閉式の留め具が提案されている。この特許文献2に記載の磁気開閉式の留め具は、図16に示されるように、雌ホック200と雄ホック210とを着脱する留め具であって、雌ホック200は、止め鋲220で基材290に取り付けされた外ケース230と内ケース240との間に、雄ホック210のフック250に係合する係止部材260と、該係止部材260を雄ホック210のフック250に係合した状態で係止するストッパー部270と、該ストッパー部270を雄ホック210のフック250に係止した状態に付勢するばね部材280とを具備し、該外ケース230の外側から磁石鍵300の磁力を前記ストッパー部270に作用させて、ばね部材280の弾性力に抗して動作させることにより、該ストッパー部270が係止部材260に対する係止を開放し、雄ホック210が雌ホック200から取り外しできるようになっている。
日本特許第4,659,671号公報 日本特許第4,220,456号公報
特許文献1に記載の係止機構付き留め具は、フック部の大きさ、形状の面から、貫通孔に差し込む鍵棒等の道具は、その太さが制限され、かなり細い棒となり、又解錠のための鍵棒等の専用の道具が必要とされ、日常の不特定多頻度の「外す」行為のためには、常にその道具を携帯しておかなければならず、日常生活上、不便であるという問題点を有していた。更に、このような外すための鍵棒等の道具は、先端が細い針状のものであるので、使用者においては、解錠時、鍵棒等の道具を人体に向かって差し込むことに大変な恐怖感を与えかねず、介護の用途においては拒否されかねないものであった。又、鍵棒等の道具を差し込む力の作用方向と、留め具の雌ホックと雄ホックとを引っ張って、係合した雌ホックと雄ホックとを外すときの外すための力の方向とが、相反する方向であり、更にはスナップが利いているため、大変外しにくく、あまり実用的ではなかった。
又、特許文献2に記載された発明の留め具は、解錠のために磁石鍵を必要とし、磁石鍵がないと解錠できないという不便さを有し、非常時に解錠のために、困難を伴うという問題点を有していた。
本発明は、雌ホックと雄ホックの結着及ぶ解錠を容易に行なうことができ、かつ解錠時に恐怖心がなく、安全に行なうことができ、更に非常時においても解錠が容易にできる係止機構付き留め具、特に、介護寝間着等を含む衣類製品用、かばん類製品用、手袋・ベルト等の介護用製品用、その他施錠及び解錠の機能を有する各種製品用として有用な係止機構付き留め具、及び当該留め具を備えた衣類製品、かばん類製品、介護用製品、その他の施錠及び解錠の機能を有する製品を提供することを目的とする。
本発明者は、前記の課題を解決するために、鋭意検討した結果、本発明に至ったものである。即ち、本発明は、下記の係止機構付き留め具、及び当該留め具を備えた衣類製品、かばん類製品、その他の施錠及び解錠の機能を有する製品を提供するものである。
(1)錠部を有する雌ホックと、ダボを有する雄ホックとからなり、前記雌ホックの錠部は、雄ホックのダボが係止されるフックと該フックを施錠状態に付勢するばね部材とを有し、雄ホックのダボが雌ホックのフックに係止することにより雌ホックと雄ホックとの結着がなされるようになされた留め具であって、前記雄ホックのダボは、雄ホックの着脱方向に貫通する貫通孔を有し、該貫通孔にはノック棒がスプリングを介して貫通孔内を着脱方向に前進、後退するように配設されており、かつノック棒の後端部には、前記スプリングの後端を係止する第2の係止部が設けられており、このノック棒の第2の係止部は、雄ホックの外装ケースに形成された開口部の内周縁部によりノック棒の後退が規制されるようになっており、解除具として筆記用具を使用した場合、該筆記用具の先部によりノック棒の後端部を押してノック棒が前進して貫通孔の開口部からノック棒の先端が突き出たとき、雌ホックの錠部に当接し、解錠できるようになっており、筆記用具の先部をノック棒の後端部から外したときには前記スプリングの付勢力の解除によりノック棒が後退できるようになっていることを特徴とする係止機構付き留め具。
(2)錠部を有する雌ホックと、ダボを有する雄ホックとからなり、前記雌ホックの錠部は、雄ホックのダボが係止される駆動部片と該駆動部片を施錠状態に付勢するばね部材とを有し、雄ホックのダボが雌ホックの駆動部片に係止することにより雌ホックと雄ホックとの結着がなされるようになされた留め具であって、前記雄ホックのダボは、雄ホックの着脱方向に貫通する貫通孔を有し、該貫通孔にはノック棒がスプリングを介して貫通孔内を着脱方向に前進、後退するように配設されており、かつノック棒の後端部には、前記スプリングの後端を係止する第2の係止部が設けられており、このノック棒の第2の係止部は、雄ホックの外装ケースに形成された開口部の内周縁部によりノック棒の後退が規制されるようになっており、解除具として筆記用具を利用した場合、該筆記用具の先部によりノック棒の後端部を押してノック棒が前進して貫通孔の開口部からノック棒の先端が突き出たとき、雌ホックの錠部に当接し、解錠できるようになっており、筆記用具の先部をノック棒の後端部から外したときには前記スプリングの付勢力の解除によりノック棒が後退できるようになっていることを特徴とする係止機構付き留め具。
(3)前記ノック棒の後端部の解錠具が当接する部分の面積は、解錠具としての筆記用具のペン先が当接する程度の面積であり、人の指で触っただけでは解錠できないようになっていることを特徴とする上記(1)又は2に記載の係止機構付き留め具。
(4)前記ノック棒の第2の係止部は、前記外装ケースの開口部の内周縁部の内側において、当該内周縁部により係止され、当該第2の係止部は、外装ケースの開口部から突出していないことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の係止機構付き留め具。
(5)前記ノック棒は、その軸方向の外周にスプリングを介装し、前記貫通孔内を着脱方向に前進、後退するように配設されていることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の係止機構付き留め具。
(6)前記ダボの貫通孔の拡径部の先端部にはスプリングの前端を係止する第1の係止部を有し、ノック棒の後端部にはスプリングの後端を係止する第2の係止部を有し、ノック棒が突き出たとき、第1及び第2の係止部により前記スプリングに付勢力が加わるようになっていることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の係止機構付き留め具。
(7)錠部を有する雌ホックと、ダボを有する雄ホックとからなり、前記雌ホックの錠部は、雄ホックのダボに係止されるフックと、該フックを保持するガイドと、雄ホックのダボに対するフックの係止を開放させる駆動部片と、フックを施錠状態に付勢するばねとを有し、前記フックを雄ホックのダボに係止することによって雌ホックと雄ホックとの結着および施錠がされ、ノック棒の後端部を解錠具により押してノック棒が前進して貫通孔の開口部からノック棒の先端が突き出たとき、前記駆動部片を動かすことによってフックの係止が開放され、雌ホックと雄ホックとが解錠状態となって離脱し取り外しできるようになされた上記(1)〜(6)のいずれかに記載の係止機構付き留め具。
(8)前記雌ホックの錠部は、駆動部片とフックを有し、当該駆動部片とフックは、内ケースと蓋ケースとの内部に組み込まれており、フックは雄ホックのダボに形成された溝に係止される係止部を有し、少なくとも2個のフックがガイドで保持されて前記駆動部片の外側に、かつ前記係止部を内側に向けて対向させて配置され、前記ガイドにばねが付勢されており、雄ホックのダボは前記溝より上の部分に先細の押込み部を有しており、該押込み部を駆動部片の中空部に挿入し前記フックの係止部をダボの溝に係止することによって雌ホックと雄ホックとの結着および施錠され、解除具として筆記用具を使用した場合、当該筆記用具の先部によりノック棒の後端部を押してノック棒が前進して貫通孔の開口部からノック棒の先端が突き出たとき、前記駆動部片を蓋ケース側に引き寄せることによって、フックの係止部がダボの溝から離脱し前記結着および施錠が解かれるようになされた上記(1)〜(7)のいずれかに記載の係止機構付き留め具。
(9)前記フックは、内側脚片と外側脚片を有するU字状部材の内側脚片の先端を外側に折り曲げて係止部が形成され、かつ施錠時に係止部が雄ホックのダボによって押し広げられるように弾性を有しており、該係止部を駆動部の内側に突出させ、外側脚片をガイドで抑え、内側脚片を駆動部片の外側に沿わせて配置されており、駆動部片が上方に引き寄せられると、駆動部片によって外方向に移動し係止部がダボの溝から離脱するようになされた上記(1)〜(8)のいずれかに記載の係止機構付き留め具。
(10)前記解錠具による解錠の力で雌ホックを押し出すだけのストロークを設け、解錠の力と同じ方向で留め具の雌ホックと雄ホックの引き離しができるようになした上記(1)〜(9)のいずれかに記載の係止機構付き留め具。
(11)上記(1)〜(10)のいずれかに記載の係止機構付き留め具を備えた、施錠及び解錠の機能を有する製品。
(12)上記(1)〜(9)のいずれかに記載の係止機構付き留め具を備えた、衣類製品。
(13)上記(1)〜(10)のいずれかに記載の係止機構付き留め具を備えた、かばん類製品。
(14)上記(1)〜(10)のいずれかに記載の係止機構付き留め具を備えた、介護用製品。
本発明によれば、人の指などで不用意に触っただけで外れることがなく、又反対に専用の特殊といえる鍵棒等の解錠の道具を必要とせずに、“外す”意図があれば、簡単に外せるように、身近にどこにでもあるもの、例えばボールペンのペン先、その他筆記用具の先部、鉛筆の先部、爪楊枝等のような道具の使用により簡単に留め具の雌ホックと雄ホックとを外すことができる。これによって、解錠のために専用な特殊な鍵棒等の解錠具を常に携帯することから開放され、更に細い針状の鍵棒等を突き当てるのではなく、一般的に身近に常にあるボールペン等の道具を用いることで、介護等の現場においても恐怖感などを与えることがなく、留め具の解錠を行なうことができ、実用性が著しく高まった係止機構付き留め具を提供することができる。
又、特許文献2に記載の鍵棒を使って解錠する場合、解錠のための鍵棒を差し込む方向と、解錠した後、留め具の雌ホックと雄ホックの引き離す力の方向とが、相反する方向で、使い勝手が良くないものであったが、本発明の係止機構付き留め具によれば、解錠具による“外す”力でそのまま相手方を押し出すだけのストロークを設け、更にスナップばねのない錠を採用することで、相手方を軽く押し出してしまうことによって、力の作用方向を同じ方向にすることができ、実用性を著しく高めることができる。
本発明の一実施形態に係わる係止機構付き留め具の施錠前の概略断面図。 図1の係止機構付き留め具の施錠過程の概略断面図。 図1の係止機構付き留め具の施錠状態の概略断面図。 図1の係止機構付き留め具の他の例の施錠過程の概略断面図。 図1の係止機構付き留め具の他の例の解錠過程の概略断面図。 図1の係止機構付き留め具の他の例の解錠過程の概略断面図。 図1の係止機構付き留め具の他の例の解錠直後の概略断面図。 図1の係止機構付き留め具の解錠状態の概略断面図。 図1の係止機構付き留め具の他の例の解錠過程の概略断面図。 図1の係止機構付き留め具の他の例の解錠直後の概略断面図。 本発明の一実施形態に係わる係止機構付き留め具の雄ホックの分解説明図。 本発明の一実施形態に係わる係止機構付き留め具の雌ホックの分解説明図。 本発明に係わる係止機構付き留め具を使用した、介護用寝間着としての衣類製品及びかばん類製品を説明する概略正面図。 従来の一形態に係る留め具の断面説明図。 図14に示した留め具の解錠状態を示す断面説明図。 従来の他の形態に係る留め具の断面説明図。
本発明の好ましい実施形態の係止機構付き留め具(以下、本留め具ともいう。)について図面を参照して説明する。
図1は施錠前の本留め具の断面図である。図1に示すように本留め具は雌ホック1と雄ホック2とからなる。雌ホック1および雄ホック2は、衣類製品、かばん類製品、介護用製品、その他製品の生地、皮革、プラスチック等の基材14(裏側の基材)および基材15(表側の基材)のそれぞれの所望の取付け箇所に対で取り付けられ、雌ホック1の錠部に雄ホック2のダボ10を嵌挿することにより結着と施錠が同時にされる。そして、施錠された本留め具は、所望の解錠具、あるいは磁石鍵によって解錠すると雌ホック1と雄ホックとが離脱し、取り外すことができる。
本留め具の雄ホック2及び雌ホック1について、図11及び図12の分解図に従って説明する。
本例の留め具の雄ホック2は、ダボ10とスプリング30とノック棒31と内リング32と外蓋ケース33とによって基本的に構成される。
前記ダボ10は台座34に柱状部を植立してなり、これらの中心部には着脱方向に貫通孔21が設けられている。ダボ10の柱状部は、後述する雌ホックのフックを係止するための溝13が外周に形成されており、該溝13より上の部分に先細状の押込み部12を有している。この押込み部12は、その先端に向かって滑らかな傾斜面になっている。雄ホック2の取付けは、図11に示すように、基材15に開けられた取付け孔にダボ10を挿入し、ダボの押込み部12側からはとめ9を被せ、はとめ片をかしめことにより行なわれる。
ノック棒31は、その軸方向の外周にスプリング30を介装して、前記ダボ10の貫通孔21に挿入され、ノック棒31は貫通孔21内を前進、後退するように配設されている。即ち、前記ダボ10の貫通孔21は、図11に示されるように、その先端側から後端側の間に内径が拡大された円筒状の拡径部が形成されており、前記スプリング30は前記拡径部においてノック棒31の外周に、かつその軸方向に沿って配設されている。前記ダボ10の貫通孔21の拡径部の先端部にはスプリング30の前端(図11においては上端側)を係止する第1の係止部35(図1参照)が設けられており、一方ノック棒31の後端部36にはスプリング30の後端を係止する第2の係止部37が設けられ、この第2の係止部37は、例えば外装ケース33に形成された開口部38の内周縁部によりノック棒31の後退が規制されるようになっている。ノック棒31の先端が貫通孔21から突き出る方向に前進したとき、第1の係止部35及び第2の係止部37により前記スプリング30に付勢力が加わるようになっている。このような構成とすることにより、ノック棒31の後端部36を所望の解錠具により押してノック棒31が前進して貫通孔21の開口部からノック棒31の先端が突き出る方向に前進したとき、雌ホック1の駆動部片を突き上げし、解錠するようになっている。一方、解錠具をノック棒の後端部から外したときには前記スプリング30の付勢力の解除によりノック棒が後退するようになっている。
前記ダボ10の材質としては、特に限定されないが、例えば真鍮やステンレス鋼などの金属、高強度プラスチックなどが好ましい。
一方、雌ホック1は、内ケース7と蓋ケース8とが組み込まれて構成されており、内ケース7と蓋ケース8との間に錠部が形成されている。図1、図12に示すように内ケース7は、内部に錠部を組み込むための空間部を有する略ドーナツ状体であり、底部には雄ホック2のダボ10を出し入れするための透き孔26が、前記ダボ10の柱状部の最大径より大きい径で設けられている。蓋ケース8は、雌ホック1の前記内ケース7に被冠される円形のキャップ状体である。なお、蓋ケース8の表側に磁石鍵を近接、ないし当接させて解錠する形態の留め具の場合には、蓋ケース8の表側は解錠時に磁石鍵を近接し、ないし当接しやすくするためにほぼ平坦であることが好ましい。
雌ホック1の錠部は、雄ホック2のダボ10に係止されるフック3と、該フック3を保持するガイド5と、雄ホック2のダボ10に対するフック3の係止を開放させる駆動部片4と、フックを施錠状態に付勢するばね6とを有している。本例の駆動部片4は、雄ホック2の前記押込み部12を下方から挿入できる中空部25を有する略円錐台状体である。雌ホックの表側に磁石鍵を近接、ないし当接させて解錠する形態の留め具の場合には、この駆動部片4は、鉄、18−8ステンレス鋼以外のステンレス鋼(磁性ステンレス鋼)などの磁性材料で形成される。特に、磁性ステンレス鋼は防錆に優れ、経済的にも好ましい。駆動部片4を磁性材料で形成することにより、解錠時に該駆動部片4を磁石鍵の磁力で動作させてフック3とダボ10との係止を解放させることができる。駆動部片4は通常全体を磁性材料で形成するが、解錠時に最も磁力が作用する中空体の頂部だけを磁性材料で形成してもよいし、あるいはこの部分に磁性材を接着してもよい。
フック3は、本留め具の施錠時に雌ホック1を雄ホック2のダボ10に係止させるための係止部16を持っている。本例のフック3は、図示するように内側脚片と外側脚片とを有するU字状部材からなり、その内側脚片の先端を外側に折り曲げて係止部16を形成している。該U字状部材の内側脚片は弾性を持っており、施錠過程において係止部16が雄ホック2のダボ10の押込み部12によって押されると弾性変形できる。ホックの結着と施錠を確実かつ安定して行うために、通常は本例のように、駆動部片の周りに4個のフックが使用されるが、フックの数は限定されないで、例えば2個または3個を駆動部片の周りに等間隔で配置してもよい。
上記した例は、雄ホックのダボが係止されるフックと該フックを施錠状態に付勢するばね部材とを有するタイプの本留め具であって、雄ホックのダボが雌ホックのフックに係止することにより雌ホックと雄ホックとの結着がなされるようにされたものであるが、雄ホックのダボが係止される駆動部片と該駆動部片を施錠状態に付勢するばね部材とを有するタイプの本留め具であって、雄ホックのダボが雌ホックの駆動部片に係止することにより雌ホックと雄ホックとの結着がなされるようにしてもよい。例えば、駆動部片の中空部側の内側の下端近傍に係止凸部を設け、雄ホックのタボの押込み部の外周に当該係止部と係合する係止凹部を設け、駆動部片の係止凸部と、雄ホックのタボの係止凹部とを係合により雌ホックと雄ホックとの結着がなされるようにしてもよい。
上記錠部を形成するために、内ケース7および蓋ケース8とを組み込むには、図1、12示すように駆動部片4の外側に4個のフック3を、係止部16を対向させて等間隔で配置し、駆動部片4の下端を該係止部16に載置した状態で内ケースの空間部に収容した後、フック3にガイド5を上方から装着する。あるいは、フック3にガイド5を装着してから組み込む。ガイド5には、図12に示すようにフック3を保持するための切欠部24が形成されており、該切欠部24にフック3を組み入れ、保持する。フック3が切欠部24に組み入れられた状態において、フック3の外側脚片はガイド5で抑えられ、内側脚片は駆動部片4の外面に沿って配置される。また、切欠部24を除くガイド5の内側は駆動部片4の外面と接する。なお、ガイド5の最大径は内ケースの空間部の径より小さくなっていて、ガイド5が内ケースの空間部内を上下動できるようになっている。
このように駆動部片4の外側にフック3をガイド5で保持して内ケース7に収容した後、上記ガイド5にばね6を付勢させて蓋ケース8を被冠する。本例では、ばね6として、コイルばねを使用しているが、これに限定されないで、例えば板ばね、竹の子ばね、うず巻きばね、線巻きばねなどを用いることができる。また、形状および大きさはガイド5の形体に合わせて適宜決める。なお、雌ホックの表側に磁石鍵を近接、ないし当接させて解錠する留め具の形態の場合には、ばね6としては解錠時に駆動部片4に作用する磁石鍵の磁力より小さい弾性力のものが使用される。
雌ホックの表側に磁石鍵を近接、ないし当接させて解錠する形態の留め具の場合、本発明の雌ホック1は、駆動部片4以外の部材は非磁性材料から形成されることが好ましい。特に、蓋ケース8は非磁性材であることが好ましい。その理由は、解錠時に磁石鍵を雌ホック1に近づけたとき、磁力が磁性材の駆動部片4に集中し、これらの部材には作用しないようにするためである。この非磁性材料としては、例えば18−8ステンレス鋼、真鍮、亜鉛、アルミニウムなどの金属が強度、防錆、製造加工のしやすさなどの面で好ましく、なかでも真鍮が優れている。なお、上記した形態でない場合、蓋ケース8を構成する材料は、上記した非磁性材料に限らず、磁性金属材料であってもよい。
上記雌ホック1を衣類製品、かばん類製品、介護用製品等の基材14に取り付けるには、雌ホック1を取付ける基材14の所望の箇所にあらかじめ孔をあけ、該孔に裏側からはとめ9(図12参照)のはとめ片22を挿入して該はとめ片22に錠部が形成された雌ホック1の内ケース7を嵌合し、はとめ片22の先部と内ケース7および蓋ケース8の縁部とを重ね合わせた状態で一緒に折り曲げることにより行うことができる。この場合、はとめ9に突起23を形成しておくと、該突起23が基材に食い込んで取り付けを強固にできる。なお、雌ホック1の取り付け方法は、例えば、取り付ける衣服の種類、衣服の基材の種類などにより適宜選択でき、限定されない。例えば、本例では錠部を組み込んだ雌ホック1をはとめ9で基材14に取り付けているが、はとめ9をあらかじめ基材14に挿入しておき、該はとめ9に内ケースを嵌合して雌ホックを取り付けてもよい。
図1には、衣類製品、かばん類製品、介護用製品等の基材14に取り付けられた施錠前の雌ホック1が示されている。図1において、駆動部片4の外側に配置された2個のフック3は、内側脚片が略円錐台状の駆動部片4の外面で支持され、外側脚片がガイド5で抑えられて保持されており、各フック3の係止部16の先端部は駆動部片4の内側に突出している。ガイド5がばね6の付勢によって下方に押されるため、通常時のフック3および駆動部片4は、ともに該ガイド5を介してばね6の弾性力で下方に押し下げられて保持される。
この状態の駆動部片4に対し、雄ホック2の外側から、その貫通孔21に収納されたノック棒31に外側から解錠具39を押し当て、当該解錠具39を貫通孔21内を進行させると、駆動部片4の略円錐台状の外面でガイド5をばね6の弾性力に抗して押し上げる。
又、この状態の駆動部片4に対し、雌ホック1の外側(蓋ケース側)から磁石鍵により磁力を作用させると、駆動部片4が磁性材料で形成されているため、駆動部片4は磁力で上方に引き寄せられ、円錐台状の外面でガイド5をばね6の弾性力に抗して押し上げる。
そして、ガイド5が押し上げられるとフック3の外側脚片に対する抑えが解消し、かつ内側脚片が駆動部片4で押されてフック3が外方向に動くため、それまで駆動部片4の内側に突出していた係止部16は後退する。そして、駆動部片4に対するノック棒の押圧力、又は磁力の作用が解消されると、上記フック3および駆動部片4は、ガイド5に働くばね6の付勢力によって押し下げられ最初の位置に戻る。
次に、本留め具の施錠過程について図2、3を参照して説明する。
図2の様に、雄ホック1のダボ10を雌ホック1の駆動部片4の中空部25に挿入すると、先細状の押込み部12の傾斜面が駆動部片4の内側に突出しているフック3の係止部16に衝合する。さらにダボ10を押し込むと、フック3の内側脚片が図2のAに示すように矢印方向に弾性変形し、押込み部12の傾斜面で係止部16が外方向に押し広げられる。
ダボ10が駆動部片4の中空部25に完全に押し込まれると、図3に示すようにフック3の係止部16が、ダボ10に設けられた溝13に、フック3(内側脚片)の弾性復元力で嵌合する。これにより、雌ホック1と雄ホック2とは結着され、同時にダボ10がフック3に係止され、抜けなくなるため施錠される。施錠されたホックは、フック3がばね6の付勢によってガイド5で押さえられるため、係止部16とダボ10の溝13との係止が確実に保持される。この結果、施錠された本留め具は、駆動部片4を解錠具、あるいは磁石鍵で意図的に動かしフック3の係止を解放させて解錠しない限り離脱不可能であり、解錠しない。
次に、本例の留め具を雄ホック2の外側からその貫通孔21に収納されたノック棒31に解錠具39を押し当てて、解錠具39を貫通孔21内を進行させて解錠する場合について、図4〜図7を参照して説明する。
前記したように、図4のように施錠された雌ホック1と雄ホック2は、図5、図6に示すように雄ホック2に設けられた貫通孔21に挿入されたノック棒31の後端部36に解錠具39に押し当て、解錠具39を前進させ、ノック棒31の先端部を駆動部片4に当接させ、当該ノック棒31の前進により駆動部片4をばね部材6の弾性力に抗して押し上げると(図5において、ノック棒31を上方に突き上げると)、駆動部片4が上昇し、その傾斜面(外面)がガイド5を持ち上げながら外方向に押し、同時にフック3を外方向(矢印方向)に移動させるため、フック3の係止部16がダボ10の溝13から外れて係止が解放され、本留め具は解錠の状態となる。このノック棒31の前進とともにスプリング30は縮んだ状態となり、付勢力が生ずる。本留め具が解錠された後、解錠具39をノック棒31の後端部から離すと、スプリング30の付勢力は解放され、ノック棒31は、退却して元の位置に戻り、解錠状態が維持される。そして、図7のように、雌ホック1と雄ホック2とは引き離された状態となる。
本発明の留め具の解錠に当たっては、留め具の解錠のために設計された固有の構造を有する解錠具を利用する必要がなく、留め具の雄ホックの表側から(即ち、衣類製品においては衣類の表側から)、身近にあるボールペン等の筆記具を解錠具として利用できる。
次に、本例の係止機構付き留め具、雌ホック1の外側から(即ち、衣類製品においては衣類の裏側から)、磁石鍵を使用して解錠する場合について図8〜図10を参照して説明する。
図8の様に、施錠された本留め具の解錠は、雌ホック1に磁石鍵を近づけることによって行なわれる。図8に示すように、雌ホック1に磁石鍵の磁石19を近づけると、磁性体で形成されている駆動部片4が磁石19に引き寄せられて上方に動く。駆動部片4が上昇すると、その傾斜面(外面)がガイド5を持ち上げながら外方向に押し、同時にフック3を外方向(矢印方向)に移動させるため、フック3の係止部16がダボ10の溝13から外れて係止が解放され、本留め具は解錠の状態となる。
図9は、解錠直後の雌ホックと雄ホックの状態を示す。磁石19により解錠された本留め具は、磁石19が雌ホック1から離れると、駆動部片4およびフック3がばね6によってガイド5を介して元の位置に戻ろうとする。この時、雌ホック1と雄ホック2は解錠と同時に結着も解かれ、かつ基材14、および15の撓み力によって互いに離れようとするため、フック3の係止部16はダボ10の溝13から外れたままの状態となり、磁石12を本留め具から離した後も解錠を保つことができる。同時に結着も解かれる。さらに、フック3が駆動部片4の動作に追従して間接的に戻るため、フック3の係止部16はダボ10の溝13より上方にずれて戻りやすくなり、溝13から外れたままの状態となる。これにより、従来の磁気ホックのように解錠の状態で両手を使って雌ホックと雄ホックとを引き離さなくても取り外すことができる。この場合、解錠前の状態において、フック3と蓋ケース8との間に若干の空隙が設けられていると、解錠時にフック3が駆動部片4によって上方にも動かされるため、フック3が元の位置に戻るとき、係止部16がダボ10の溝13から一層外れやすくなるので好ましい。
図10は、本留め具が完全に解錠された状態を示す。この状態では駆動部片4が磁石19によって上方に引き寄せられ、フック3が両側に後退しているため、雌ホック1と雄ホック2とは基材14、および15の撓みや重さによって離脱し、本留め具を簡単に外すことができる。本留め具を外した後、磁石19を雌ホック1から離すと、磁力による駆動部片4の引き寄せが解消されるため、前記したようにばね6の付勢力でフック3と駆動部片4は元の状態に戻る。
本発明の係止機構付き留め具の解錠具としては、上記したようにスプリングを介装したノック棒の働きにより解錠する形態であるので、解錠具が当接するノック棒の後端部の面積をある程度をもって確保できるので、先の尖がった小径の専用の鍵棒を用意する必要がなく、身近にどこにでもあるようなもの、例えばボールペンのペン先、その他筆記用具の先部、鉛筆の先部、爪楊枝等のようなものが使用できる。
本発明の係止機構付き留め具が雌ホックの表側に磁石鍵を近接、ないし当接させて解錠する留め具の形態の場合において、雌ホック1と雄ホック2の解錠に使用される磁石鍵の磁石は、所定の強度の磁力が得られるものであれば、永久磁石、電磁石のいずれでもよい。なかでも、永久磁石は磁石自体の構造が簡単でかつ電源を必要としないため軽量化と小型化に適し、携帯の利便性が得られる点で優れている。
図13の(a)は、本発明の係止機構付き留め具60を衣類製品の一例としての介護用寝間着61の開閉スライダー62の終端部の留め具として使用した例であり、必要時に応じて、磁石キー、又は解錠具により解錠しない限り、介護用寝間着61の開閉スライダー62を開けることができない。
図13の(b)は、本発明の係止機構付き留め具50をかばん51の簡易ロック付き留め具として適用したものを示した一例であり、必要時に応じて、磁石キー、又は解錠具により解錠しない限り、かばん51の蓋を開けることができない。
本発明の係止機構付き留め具は、介護者用寝間着やその他各種衣類製品、介護者用手袋、介護用器具、介護用携帯品等の介護用製品、かばん、ハンドバック、ショルダーバック、ポーチ、その他のかばん類製品や、その他の施錠、解錠の機能を必要とされる各種製品等の係止機構付き留め具として好適に使用することができる。
本発明の係止機構付き留め具によれば、その係止の解除を、留め具の雄ホックの表側から、即ち、衣類製品においては衣類の表側から、身近にあるボールペン等の筆記具等の解錠具を利用して雄ホックのダボに挿入されたノック棒を突き上げることにより解錠することができ、解錠後、ノック棒がスプリングにより退却するので、解錠状態を維持できる。又、解錠具を差し込む力の作用方向と、留め具の雌ホックと雄ホックとを引っ張って、係合した雌ホックと雄ホックとを外すときの外すための力の方向とが、同じ方向となるため、雌ホックと雄ホックとの引きはがしが容易であり、使い勝手がよい。
又、本発明に係わる留め具は、雌ホックの表側からも(即ち、衣服製品の場合には着服した際の裏側からも)、磁石鍵によって留め具を外せることができるようにされており、非常時においては特別に専用化された解錠具を使用することがなく、磁石鍵のより、留め具の雌ホックと雄ホックとを外すことができるので、種々の状況下での解錠が可能であり、利便性に優れている。また、小型化、軽量化できるので、介護用寝間着・介護服等を含む各種衣類製品、手袋・ベルト等の介護用製品、かばん類製品などの各種簡易タイプの係止機構付き留め具として有用である。
1:雌ホック 2:雄ホック 3:フック
4:駆動部片 5:ガイド 6:ばね
7:内ケース 8:蓋ケース 9:はとめ
10:ダボ 12:押込み部 13:溝
14:衣服等の裏側の基材 15:衣服等の表側の基材 16:係止部
19:磁石 21:貫通孔 22:はとめ片
23:突部 24:切欠部 25:中空部
26:透き孔 30:スプリング 31:ノック棒
32:内リング 33:外蓋ケース 34:台座
35:第1の係止部 36:後端部 37:第2の係止部
38:開口部 39:解錠具 40:磁石鍵
41:磁石鍵 41:ホルダー 50、60:本留め具
51:かばん 61:介護用寝間着 62:スライダー

Claims (14)

  1. 錠部を有する雌ホックと、ダボを有する雄ホックとからなり、前記雌ホックの錠部は、雄ホックのダボが係止されるフックと該フックを施錠状態に付勢するばね部材とを有し、雄ホックのダボが雌ホックのフックに係止することにより雌ホックと雄ホックとの結着がなされるようになされた留め具であって、前記雄ホックのダボは、雄ホックの着脱方向に貫通する貫通孔を有し、該貫通孔にはノック棒がスプリングを介して貫通孔内を着脱方向に前進、後退するように配設されており、かつノック棒の後端部には、前記スプリングの後端を係止する第2の係止部が設けられており、このノック棒の第2の係止部は、雄ホックの外装ケースに形成された開口部の内周縁部によりノック棒の後退が規制されるようになっており、解除具として筆記用具を使用した場合、該筆記用具の先部によりノック棒の後端部を押してノック棒が前進して貫通孔の開口部からノック棒の先端が突き出たとき、雌ホックの錠部に当接し、解錠できるようになっており、筆記用具の先部をノック棒の後端部から外したときには前記スプリングの付勢力の解除によりノック棒が後退できるようになっていることを特徴とする係止機構付き留め具。
  2. 錠部を有する雌ホックと、ダボを有する雄ホックとからなり、前記雌ホックの錠部は、雄ホックのダボが係止される駆動部片と該駆動部片を施錠状態に付勢するばね部材とを有し、雄ホックのダボが雌ホックの駆動部片に係止することにより雌ホックと雄ホックとの結着がなされるようになされた留め具であって、前記雄ホックのダボは、雄ホックの着脱方向に貫通する貫通孔を有し、該貫通孔にはノック棒がスプリングを介して貫通孔内を着脱方向に前進、後退するように配設されており、かつノック棒の後端部には、前記スプリングの後端を係止する第2の係止部が設けられており、このノック棒の第2の係止部は、雄ホックの外装ケースに形成された開口部の内周縁部によりノック棒の後退が規制されるようになっており、解除具として筆記用具を使用した場合、該筆記用具の先部によりノック棒の後端部を押してノック棒が前進して貫通孔の開口部からノック棒の先端が突き出たとき、雌ホックの錠部に当接し、解錠できるようになっており、筆記用具の先部をノック棒の後端部から外したときには前記スプリングの付勢力の解除によりノック棒が後退できるようになっていることを特徴とする係止機構付き留め具。
  3. 前記ノック棒の後端部の解錠具が当接する部分の面積は、解錠具としての筆記用具のペン先が当接する程度の面積であり、人の指で触っただけでは解錠できないようになっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の係止機構付き留め具。
  4. 前記ノック棒の第2の係止部は、前記外装ケースの開口部の内周縁部の内側において、当該内周縁部により係止され、当該第2の係止部は、外装ケースの開口部から突出していないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の係止機構付き留め具。
  5. 前記ノック棒は、その軸方向の外周にスプリングを介装し、前記貫通孔内を着脱方向に前進、後退するように配設されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の係止機構付き留め具。
  6. 前記ダボの貫通孔の拡径部の先端部にはスプリングの前端を係止する第1の係止部を有し、ノック棒の後端部にはスプリングの後端を係止する第2の係止部を有し、ノック棒が突き出たとき、第1及び第2の係止部により前記スプリングに付勢力が加わるようになっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の係止機構付き留め具
  7. 錠部を有する雌ホックと、ダボを有する雄ホックとからなり、前記雌ホックの錠部は、雄ホックのダボに係止されるフックと、該フックを保持するガイドと、雄ホックのダボに対するフックの係止を開放させる駆動部片と、フックを施錠状態に付勢するばねとを有し、前記フックを雄ホックのダボに係止することによって雌ホックと雄ホックとの結着および施錠がされ、ノック棒の後端部を解錠具により押してノック棒が前進して貫通孔の開口部からノック棒の先端が突き出たとき、前記駆動部片を動かすことによってフックの係止が開放され、雌ホックと雄ホックとが解錠状態となって離脱し取り外しできるようになされた請求項1〜6のいずれか1項に記載の係止機構付き留め具。
  8. 前記雌ホックの錠部は、駆動部片とフックを有し、当該駆動部片とフックは、内ケースと蓋ケースとの内部に組み込まれており、フックは雄ホックのダボに形成された溝に係止される係止部を有し、少なくとも2個のフックがガイドで保持されて前記駆動部片の外側に、かつ前記係止部を内側に向けて対向させて配置され、前記ガイドにばねが付勢されており、雄ホックのダボは前記溝より上の部分に先細の押込み部を有しており、該押込み部を駆動部片の中空部に挿入し前記フックの係止部をダボの溝に係止することによって雌ホックと雄ホックとの結着および施錠され、解除具として筆記用具を使用した場合、当該筆記用具の先部によりノック棒の後端部を押してノック棒が前進して貫通孔の開口部からノック棒の先端が突き出たとき、前記駆動部片を蓋ケース側に引き寄せることによって、フックの係止部がダボの溝から離脱し前記結着および施錠が解かれるようになされた請求項1〜7のいずれか1項に記載の係止機構付き留め具。
  9. 前記フックは、内側脚片と外側脚片を有するU字状部材の内側脚片の先端を外側に折り曲げて係止部が形成され、かつ施錠時に係止部が雄ホックのダボによって押し広げられるように弾性を有しており、該係止部を駆動部の内側に突出させ、外側脚片をガイドで抑え、内側脚片を駆動部片の外側に沿わせて配置されており、駆動部片が上方に引き寄せられると、駆動部片によって外方向に移動し係止部がダボの溝から離脱するようになされた請求項1〜8のいずれか1項に記載の係止機構付き留め具。
  10. 前記解錠具による解錠の力で雌ホックを押し出すだけのストロークを設け、解錠の力と同じ方向で留め具の雌ホックと雄ホックの引き離しができるようになした請求項1〜9のいずれか1項に記載の係止機構付き留め具。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の係止機構付き留め具を備えた、施錠及び解錠の機能を有する製品。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の係止機構付き留め具を備えた、衣類製品。
  13. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の係止機構付き留め具を備えた、かばん類製品。
  14. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の係止機構付き留め具を備えた、介護用製品。
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