JP5820803B2 - 係止機構付き磁気ホック - Google Patents

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Description

本発明は、簡単に取り外しができない係止機構付きホックに関し、特に介護用ねまきや手袋等のロック付き止め具として有用な係止機構付き磁気ホックに関する。
一般に痴呆症患者には、不潔行為を未然に防ぐために、ロック付き止め具を備えたねまきや手袋が着用されることがある。これらのロック付き止め具としては種々のものが知られているが、その止め具の一つとして、例えば、雌ホックの内部に雄ホックに係合する係止部材と該係止部材を雄ホックに係合した状態で係止するストッパーとを設け、該ストッパーを磁性材料から形成して磁石の磁力で前記係止を開放することにより係止部材を可動にして、雌ホックと雄ホックとを外す止め具が知られている(特許文献1参照)。
この止め具は、雌ホックの係止部材を雄ホックに係合した状態で係止するストッパーを磁石の磁力で解放させない限り、雌ホックと雄ホックとを外すことができない磁気ホックでありロック機能を有している。
特開2007−301164号公報
従来の磁気ホックは、磁石鍵を近接することによって解錠できる状態となるが、ホックの結着機能は係止部材で行い、ロック機能はストッパーで行っているために、ストッパーの係止を磁力で解放させて解錠状態にしても、ホックは係止部材で結着しており、磁石鍵の磁力が作用されなくなるとばね圧でストッパーが再び係止されてしまう。このため、ホックを外すには磁石鍵を近接させて解錠状態にし、この状態で衣服やベルトを両手で引き離さねばならなかった。このように磁石鍵をホックに近接させた状態で衣服やベルトを両手を使って引き離すことは、作業的に困難であり、ホックの引き離しに技術や熟練を要し手間取るという問題があった。
このため、磁石を近接させて解錠状態にするだけで両手を使って引き離さなくてもホックの結着が解かれて取り外すことができる使い勝手のよい係止機構付きホックが求められている。
本発明は、このような課題を解消することを目的とし、磁石を近接させるだけでホックを簡単に取り外しできる係止機構付き磁気ホックを提供するものである。
本発明者は、上記の課題を解決するために、汎用されている磁気ホックについて鋭意検討した結果、ホックの結着機能とロック機能とをフックの係止によって行うことにより、磁石を近接させてフックの係止を開放するだけで両手を使わなくてもホックを簡単に取り外せることを見出し、本発明に至ったものである。
本発明は、錠部を有する雌ホックと、ダボを有する雄ホックとからなり、前記雌ホックの錠部は、雄ホックのダボに係止されるフックと、該フックを保持するガイドと、磁性材料から形成され雄ホックのダボに対するフックの係止を開放させる駆動片と、フックを施錠状態に付勢するばねとを有し、前記フックを雄ホックのダボに係止することによって雌ホックと雄ホックとの結着と施錠がされ、前記駆動片を磁石鍵の磁力で動かすことによってフックの係止が開放され、雌ホックと雄ホックとが解錠状態となって離脱し取り外しできるようになした係止機構付き磁気ホックであって、前記雌ホックの錠部は、ケースと蓋ケースとの内部に組み込まれており、錠部の駆動片は円錐台状の中空体であり、フックは雄ホックのダボに形成された溝に係止される係止部を有し、少なくとも2個のフックがガイドで保持されて前記駆動片の外側に係止部を内側に対向させて配置され、前記ガイドにばねが付勢されており、雄ホックのダボは前記溝より上の部分に先細の押込み部を有しており、該押込み部を駆動片の中空部に挿入し前記フックの係止部をダボの溝に係止することによって雌ホックと雄ホックが結着および施錠され、前記駆動片を磁石鍵の磁力で蓋ケース側に引き寄せることによって、フックの係止部がダボの溝から離脱し前記結着および施錠が解かれるようになしたことを特徴とする係止機構付き磁気ホックを提供する。
本発明において、前記雌ホックのフックは、内側脚片と外側脚片を有するU字状部材の内側脚片の先端を外側に折り曲げて係止部が形成され、かつ施錠時に係止部が雄ホックのダボによって押し広げられるように弾性を有しており、該係止部を駆動部の内側に突出させ、外側脚片をガイドで抑え、内側脚片を駆動片の外側に沿わせて配置されており、駆動片が磁石鍵の磁力で上方に引き寄せられると、駆動片によって外方向に移動し係止部がダボの溝から離脱することが好ましい。
本発明によれば、雄ホックのダボを雌ホックの錠部に押し込むことによって、雌ホックのフックが雄ホックのダボに係止されてホックの結着と施錠がされ、この状態の雌ホックと雄ホックは磁石鍵でフックとダボとの係止が解放させないかぎり離脱できないためロック機能を有している。
また、施錠された雌ホックと雄ホックは、磁石鍵を雌ホックの外側に近接させることによって、雄ホックのダボに対するフックの係止が解放されて解錠でき、しかも解錠された雌ホックと雄ホックは、同時に結着が解かれるため両手を使って引き離さなくても取り外すことができる。
本発明に係わる好ましい磁気ホックの施錠前の断面図。 図1の磁気ホックの施錠過程の断面図。 図1の磁気ホックの施錠状態の断面図。 図1の磁気ホックの解錠状態の断面図。 図1の磁気ホックの解錠直後の断面図。 図1の磁気ホックの取り外しされた状態の断面図。 図1の磁気ホックの分解図。 好ましい磁石鍵の分解図。
本発明の好ましい実施形態の係止機構付き磁気ホック(以下、本ホックという)について図面を参照して説明する。
図1は施錠前の本ホックの断面図である。図1に示すように本ホックは雌ホック1と雄ホック2とからなり、これら両方を指すときはホックとする。雌ホック1および雄ホック2は、例えば施鍵する衣服やベルト等(以下、衣服等という)のそれぞれの施鍵箇所14および15に対で取り付けられ、雌ホック1の錠部に雄ホックのダボ10を嵌挿することにより結着と施錠が同時にされてロック機能が得られる。そして、施錠されたホックは、磁石鍵によって解錠すると離脱し取り外すことができる。
上記雌ホック1および雄ホック2について図7の分解図に従って説明する。
本例の雄ホック2は、ダボ10とダボ止片11とによって形成される。材質としては、例えば真鍮やステンレス鋼などの金属が好ましい。ダボ10は台座に柱状部を植立してなり、これらの中心部には貫通孔21が設けられている。ダボ10の柱状部は、後述する雌ホックのフックを係止するための溝13が外周に形成されており、該溝13より上の部分に先細の押込み部12を有している。この押込み部12は溝13に近接して設けるのが好ましく、先端に向かって滑らかな傾斜面になっている。雄ホック2の取り付けは、図1に示すようにダボ10とダボ止片11との間に取付け孔をあけた衣服等15を挟んでダボ止片11のあし18をダボ10の前記貫通孔21に挿通し、その先端をかしめることによってできる。
一方、雌ホック1は、錠部をケース7と蓋ケース8との間に組み込んで形成される。図1に示すようにケース7は、内部に錠部を組み込むための空間部を有するドーナツ状体であり、底部には雄ホック2のダボ10を出し入れするための透き孔26が、前記ダボ10の柱状部の最大径より大きい径で設けられている。蓋ケース8は、雌ホック1の前記ケース7に被冠される円形のキャップ状体で、その上部は解錠時に磁石鍵を近接しやすくするためにほぼ平坦であることが好ましい。
雌ホック1の錠部は、雄ホック2のダボ10に係止されるフック3と、該フック3を保持するガイド5と、雄ホックのダボに対するフック3の係止を開放させる駆動片4と、フックを施錠状態に付勢するばね6とを有している。本例の駆動片4は、雄ホック2の前記押込み部12を下方から挿入できる中空部25を有する円錐台状の中空体で、鉄、18−8ステンレス鋼以外のステンレス鋼(磁性ステンレス鋼)などの磁性材料で形成される。特に、磁性ステンレス鋼は防錆に優れ、経済的にも好ましい。駆動片4を磁性材料で形成することにより、解錠時に該駆動片4を磁石鍵の磁力で動作させてフック3とダボ10との係止を解放させることができる。駆動片4は通常全体を磁性材料で形成するが、解錠時に最も磁力が作用する中空体の頂部だけを磁性材料で形成してもよいし、あるいはこの部分に磁性材を接着してもよい。
フック3は、ホックの施錠時に雌ホック1を雄ホック2のダボ10に係止させるための係止部16を持っている。本例のフック3は、図示するように内側脚片と外側脚片とを有するU字状部材からなり、その内側脚片の先端を外側に折り曲げて係止部16を形成している。該U字状部材の内側脚片は弾性を持っており、施錠過程において係止部16が雄ホック2のダボ10の押込み部12によって押されると弾性変形できる。ホックの結着と施錠を確実かつ安定して行うために、通常は本例のように、駆動片の周りに4個のフックが使用されるが、フックの数は限定されないで、例えば2個または3個を駆動片の周りに等間隔で配置してもよい。
上記錠部をケース7および蓋ケース8に組み込むには、図1に示すように駆動片4の外側に4個のフック3を係止部16を対向させて等間隔で配置し、駆動片4の下端を該係止部16に載置した状態でケース7の空間部に収容した後、フック3にガイド5を上方から装着する。あるいは、フック3にガイド5を装着してから組み込む。ガイド5には、図7に示すようにフック3を保持するための切欠部24が形成されており、該切欠部24にフック3を組み入れ保持する。フック3が切欠部24に組み入れられた状態において、フック3の外側脚片はガイド5で抑えられ、内側脚片は駆動片4の外面に沿って配置される。また、切欠部24を除くガイド5の内側は駆動片4の外面と接する。なお、ガイド5の最大径はケース7の空間部の径より小さくなっていて、ガイド5がケース7の空間部内を上下動できるようになっている。
このように駆動片4の外側にフック3をガイド5で保持してケース7に収容した後、上記ガイド5にばね6を付勢させて蓋ケース8を被冠する。図7の雌ホック1は錠部が組み込まれる状態を示す。なお、ばね6としては解錠時に駆動片4に作用する磁石鍵の磁力より小さい弾性力のものが使用される。本例ではコイルばねを使用しているが、これに限定されないで、例えば板ばね、竹の子ばね、うず巻きばね、線巻きばねなどを用いることができる。また、形状および大きさはガイド5の形体に合わせて適宜決める。
本発明の雌ホック1において、駆動片4以外の部材は非磁性材料から形成されることが好ましい。特に、蓋ケース8は非磁性材であることが好ましい。その理由は、解錠時に磁石鍵を雌ホック1に近づけたとき、磁力が磁性材の駆動片4に集中し、これらの部材には作用しないようにするためである。この非磁性材料としては、例えば18−8ステンレス鋼、真鍮、亜鉛、アルミニウムなどの金属が強度、防錆、製造加工のしやすさなどの面で好ましく、なかでも真鍮が優れている。
上記雌ホック1を衣服等に取り付けるには、衣服等14の雌ホック1を取り付ける箇所にあらかじめ孔をあけ、該孔に裏側からはとめ9(図7参照)のはとめ片22を挿入して該はとめ片22に錠部が組み込まれた雌ホック1のケース7を嵌合し、はとめ片22の先部とケース7および蓋ケース8の縁部とを重ね合わせた状態で一緒に折り曲げることにより行うことができる。この場合、はとめ9に突起23を形成しておくと、該突起23が衣服等に食い込んで取り付けを強固にできる。なお、雌ホックの取り付け方法は、取り付ける衣服等の種類などにより適宜選択でき限定されない。例えば、本例では錠部を組み込んだ雌ホック1をはとめ9で衣服等14に取り付けているが、はとめ9をあらかじめ衣服等14に挿入しておき、該はとめ9にケース7を嵌合して錠部を組み込み取り付けてもよい。
図1には衣服等14に取り付けられた施錠前の雌ホック1が示されている。図1において、駆動片4の外側に配置された2個のフック3は、内側脚片が円錐台状の駆動片4の外面で支持され、外側脚片がガイド5で抑えられて保持されており、各フック3の係止部16の先端部は駆動片4の内側に突出している。ガイド5がばね6の付勢によって下方に押されるため、通常時のフック3および駆動片4は、ともに該ガイド5を介してばね6の弾性力で下方に押し下げられて保持される。この状態の駆動片4に雌ホック1の外側(蓋ケース側)から磁力が作用すると、駆動片4が磁性材料で形成されているため、駆動片4は磁力で上方に引き寄せられ、円錐台状の外面でガイド5をばね6の弾性力に抗して押し上げる。ガイド5が押し上げられるとフック3の外側脚片に対する抑えが解消し、かつ内側脚片が駆動片4で押されてフック3が外方向に動くため、それまで駆動片4の内側に突出していた係止部16は後退する。そして、駆動片4に対する磁力の作用が解消されると、上記フック3および駆動片4は、ガイド5に働くばね6の付勢力によって押し下げられ最初の位置に戻る。
本発明において、雌ホック1と雄ホック2の取り外し用に使用する磁石鍵の磁石は、所定の強度の磁力が得られるものであれば、永久磁石、電磁石のいずれでもよい。なかでも、永久磁石は磁石自体の構造が簡単でかつ電源を必要としないため軽量化と小型化に適し、携帯の利便性が得られる点で優れている。
図8は、永久磁石を使用した携帯用の磁石鍵を分解して例示したものである。本例は、携帯に適した形体にするために、例えばプラスチックス製のホルダ20に磁石19を保持させており、ホルダ20は携帯に便利で使用しやすい形状に工夫される。また、磁石19が所定の強さの磁力さえ持っていれば、ホックの形体、大きさ、用途などに関係なく一つの磁石鍵を共用できる。
次に、本ホックの施錠および解錠について図2〜図6を参照して説明する。図2はホックの施錠過程を示す。雄ホック1のダボ10を雌ホック1の駆動片4の中空部25に挿入すると、先細の押込み部12の傾斜面が駆動片4の内側に突出しているフック3の係止部16に衝合する。さらにダボ10を押し込むと、フック3の内側脚片が図2のAに示すように矢印方向に弾性変形し、押込み部12の傾斜面で係止部16が外方向に押し広げられる。
ダボ10が駆動片4の中空部25に完全に押し込まれると、図3に示すようにフック3の係止部16が、ダボ10に設けられた溝13に、フック3(内側脚片)の弾性復元力で嵌合する。これにより、雌ホック1と雄ホック2とは結着され、同時にダボ10がフック3に係止され、抜けなくなるため施錠される。施錠されたホックは、フック3がばね6の付勢によってガイド5で押さえられるため、係止部16とダボ10の溝13との係止が確実に保持される。この結果、施錠されたホックは、駆動片4を磁石鍵で意図的に動かしフック3の係止を解放させて解錠しない限り離脱不可能であり、ロック機能を有している。
施錠されたホックの解錠は、雌ホック1に磁石鍵を近づけることによって得られる。図4に示すように、雌ホック1に磁石鍵の磁石19を近づけると、磁性体で形成されている駆動片4が磁石19に引き寄せられて上方に動く。駆動片4が上昇すると、その傾斜面(外面)がガイド5を持ち上げながら外方向に押し、同時にフック3を外方向(矢印方向)に移動させるため、フック3の係止部16がダボ10の溝13から外れて係止が解放され、ホックは解錠の状態となる。
図5は解錠直後のホックを示す。磁石19により解錠されたホックは、磁石19がホックから離れると、駆動片4およびフック3がばね6によってガイド5を介して元の位置に戻ろうとする。この時、雌ホック1と雄ホック2は解錠と同時に結着も解かれ、かつ衣服等14,および15の撓み力によって互いに離れようとするため、フック3の係止部16はダボ10の溝13から外れたままの状態となり、磁石12をホックから離した後も解錠を保つことができる。同時に結着も解かれる。さらに、フック3が駆動片4の動作に追従して間接的に戻るため、フック3の係止部16はダボ10の溝13より上方にずれて戻りやすくなり、溝13から外れたままの状態となる。これにより、従来の磁気ホックのように解錠の状態で両手を使って雌ホックと雄ホックとを引き離さなくても取り外すことができる。この場合、解錠前の状態において、フック3と蓋ケース8との間に若干の空隙が設けられていると、解錠時にフック3が駆動片4によって上方にも動かされるため、フック3が元の位置に戻るとき、係止部16がダボ10の溝13から一層ずれやすくなるので好ましい。
図6は、ホックが完全に解錠された状態を示す。この状態では駆動片4が磁石19によって上方に引き寄せられ、フック3が両側に後退しているため、雌ホック1と雄ホック2とは衣服等14,および15の撓みや重さによって離脱し、ホックを簡単に外すことができる。ホックを外した後、磁石19を雌ホック1から離すと、磁力による駆動片4の引き寄せが解消されるため、前記したようにばね6の付勢力でフック3と駆動原4は元の状態に戻る。
本発明の好ましい実施形態の磁気ホックについて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図示はしないがホックの結着機能とロック機能とをフックの係止によって行い、該係止の開放を磁石鍵で操作できるものであれば、例示のように磁石鍵で駆動片を動かし該駆動片を介して係止を開放するのではなく、フックを磁石鍵で直接に動かし係止を開放してもよい。
本発明に係る係止機構付き磁気ホックは、広くロック機能を有する止め具として使用可能であり、介護用ねまきの止め具、手袋の離脱防止用の止め具、かばんやコンテナなどの止め具として使用できる。いずれの場合も施錠された磁気ホックは、磁石鍵で係止を開放しないかぎり取り外すことができないロック機能を有している。さらに、施錠された磁気ホックは磁石鍵を近接するだけで解錠し、同時に離脱可能な状態となるため両手を使用しなくても外すことができる。
本発明に係わる磁気ホックは、磁石の磁力を利用してホックを解錠し両手を使わなくても外せるので、介護用ねまきの止め具、手袋の外し防止用止め具、かばんの簡易止め具などとして利用できる。
なお、2010年3月26日に出願された日本特許出願2010−072493号の明細書、特許請求の範囲、図面および要約書の全内容をここに引用し、本発明の開示として取り入れるものである。
1:雌ホック 2:雄ホック 3:フック
4:駆動片 5:ガイド 6:ばね
7:ケース 8:蓋ケース 9:はとめ
10:ダボ 11:ダボ止片 12:押込み部
13:溝 14:衣服等 15:衣服等
16:係止部 18:あし 19:磁石
20:ホルダ 21:貫通孔 22:はとめ片
23:突部 24:切欠部 25:中空部
26:透き孔

Claims (3)

  1. 錠部を有する雌ホックと、ダボを有する雄ホックとからなり、前記雌ホックの錠部は、雄ホックのダボに係止されるフックと、該フックを保持するガイドと、磁性材料から形成され雄ホックのダボに対するフックの係止を開放させる駆動片と、フックを施錠状態に付勢するばねとを有し、前記フックを雄ホックのダボに係止することによって雌ホックと雄ホックとの結着と施錠がされ、前記駆動片を磁石鍵の磁力で動かすことによってフックの係止が開放され、雌ホックと雄ホックとが解錠状態となって離脱し取り外しできるようになした係止機構付き磁気ホックであって、前記雌ホックの錠部は、ケースと蓋ケースとの内部に組み込まれており、錠部の駆動片は円錐台状の中空体であり、フックは雄ホックのダボに形成された溝に係止される係止部を有し、少なくとも2個のフックがガイドで保持されて前記駆動片の外側に係止部を内側に対向させて配置され、前記ガイドにばねが付勢されており、雄ホックのダボは前記溝より上の部分に先細の押込み部を有しており、該押込み部を駆動片の中空部に挿入し前記フックの係止部をダボの溝に係止することによって雌ホックと雄ホックが結着および施錠され、前記駆動片を磁石鍵の磁力で蓋ケース側に引き寄せることによって、フックの係止部がダボの溝から離脱し前記結着および施錠が解かれるようになしたことを特徴とする係止機構付き磁気ホック。
  2. 前記フックは、内側脚片と外側脚片を有するU字状部材の内側脚片の先端を外側に折り曲げて係止部が形成され、かつ施錠時に係止部が雄ホックのダボによって押し広げられるように弾性を有しており、該係止部を駆動部の内側に突出させ、外側脚片をガイドで抑え、内側脚片を駆動片の外側に沿わせて配置されており、駆動片が磁石鍵の磁力で上方に引き寄せられると、駆動片によって外方向に移動し係止部がダボの溝から離脱するようになした請求項1に記載の係止機構付き磁気ホック。
  3. 介護用ねまき、介護用手袋、かばんまたはコンテナの止め具である請求項1または2に記載の係止機構付き磁気ホック。
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