JP2009285312A - 介護衣服用バックル及び介護用衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】バックル本体とバックル本体に係合可能に挿入される係止部材とからなるバックルにおいて、特殊な引き手金具、鍵及び磁石等の開錠用の付属物を有することのないもので、容易に取り外しができないバックルに関し、特に介護用衣服に用いられる介護衣服用バックル及び介護用衣服を提供する。
【解決手段】バックル本体とバックル本体に係合可能に挿入される係止部材とからなるバックルにおいて、バックル本体はベースとケースとを具備し、ベースは底面部から折曲される中央側面部と前方側面部と当接片とからなり、中央側面部には軸片を有し、前方側面部には係止片及び嵌合部を有してなり、ケースは上面部と長孔及び嵌合部を有する側面部とからなり、係止部材は突起部、係止部を有して先端部を有するよう折曲されてなるものであって、バックル本体のスライド機構により、中央側面部の軸片を中心としてケースが回動できることを特徴とする介護衣服用バックル。
【選択図】 図1
【解決手段】バックル本体とバックル本体に係合可能に挿入される係止部材とからなるバックルにおいて、バックル本体はベースとケースとを具備し、ベースは底面部から折曲される中央側面部と前方側面部と当接片とからなり、中央側面部には軸片を有し、前方側面部には係止片及び嵌合部を有してなり、ケースは上面部と長孔及び嵌合部を有する側面部とからなり、係止部材は突起部、係止部を有して先端部を有するよう折曲されてなるものであって、バックル本体のスライド機構により、中央側面部の軸片を中心としてケースが回動できることを特徴とする介護衣服用バックル。
【選択図】 図1
Description
本発明は、特殊な引き手金具、鍵及び磁石等の開錠用の付属物を有することのないもので、容易に取り外しができないバックルに関し、特に介護用衣服に用いられる介護衣服用バックル及び介護用衣服に関するものである。
痴呆症患者のように、自己の判断が欠如又は不十分な患者は、就寝時や夏季の発汗時等にいたずらに着衣を引っ張ったりして、勝手にスライドファスナーの引き手を移動させて脱衣したりすることがしばしば見られる。
一般に痴呆症患者には、就寝時や夏季の発汗時等にいたずらに着衣を引っ張ったりして脱衣しようとしたり、時や場所等を考慮せずに脱衣しようとする行為を未然に抑制するために、ロック付きねまき又はロック付きつなぎねまき(以下、ロック付きねまきという)が着用されることがある。このロック付きねまきの一つとして、ねまきの袖、フロント、股部などにロック機能ファスナーを取り付けたものが知られている。
しかしながら、従来のロック付きねまきでは、ボタンの中央部を押すとロックが外れるために、痴呆症患者が何かの拍子にこの中央部を押すとロックが勝手に外れたり、あるいは中央部を押すとロックが外れることを一度知ってしまうとロックを自分で外してしまうために、ロック付きねまきとしての機能が充分に果たせなくなる。その結果、就寝時や夏季の発汗時等にいたずらに着衣を引っ張ったりして脱衣しようとしたり、時や場所等を考慮せずに脱衣しようとする行為を未然あるいは完全に防ぐことができないという問題があった。
しかしながら、従来のロック付きねまきでは、ボタンの中央部を押すとロックが外れるために、痴呆症患者が何かの拍子にこの中央部を押すとロックが勝手に外れたり、あるいは中央部を押すとロックが外れることを一度知ってしまうとロックを自分で外してしまうために、ロック付きねまきとしての機能が充分に果たせなくなる。その結果、就寝時や夏季の発汗時等にいたずらに着衣を引っ張ったりして脱衣しようとしたり、時や場所等を考慮せずに脱衣しようとする行為を未然あるいは完全に防ぐことができないという問題があった。
このような問題を解消するために、受け金具とラッチとを係合した状態で磁性材料で形成した係止部材により係止し、該係止部材を磁石の磁力で動作させて前記係止を開放することにより、軽量かつ小型で簡易ロック付き留め具が公知である。(例えば、特許文献1参照)
また、出願人は以前より、痴呆症患者等、第三者の介護が必要な患者用の衣服に関するもので、スライドファスナー部に改良を施した介護患者用衣服に関する発明を完成させている。(例えば、特許文献2参照)
特開2005−230358号公報
特開2000−212811号公報
特許文献1に係る発明は、受け金具とラッチとを係合した状態で係止する係止部材を磁性材料で形成し、該係止部材を磁力で動作させることにより受け金具とラッチとの係止を開放し取り外しすることができるので、受け金具とラッチとの係止の開放を磁石で簡易にできる。これにより、受け金具とラッチとの係止の開閉を、磁石の磁力で外側から操作することによりできるので、作業負担と手間が軽減できる。また、受け金具とラッチとの係止機構がこのように磁石の磁力操作によりできるように構成されているので、留め具の構造を簡単にすることができ、これにより留め具の小型化と軽量化が得られるものである
特許文献1において、磁石の磁力で外側から操作することにより、受け金具とラッチとの係止の開放を容易に行うことができるものであるが、受け金具とラッチとの係止の開放には磁石が必須となり、磁石がない場合には受け金具とラッチとの係止の開放を行うことができないものである。よって、痴呆症患者の担当者は常に磁石を持ち合わせていなければならないことになる。また、例えば、担当者が磁石を衣服のポケットに入れて歩行していた際、机等の磁性材料を含むものの近くを通る時に磁石の磁力が大きい場合には、衣服のポケット内の磁石が作用して、衣服ごと机等に吸着されてしまう。また、これによって、磁石と机等との間に手を挟むなどして怪我をしてしまうことも考えられ、いかに磁力が弱い場合であっても、危険を伴うことになる。
そこで、本発明はこのような問題点を解決するものであって、特殊な引き手金具、鍵及び磁石等の開錠用の付属物を有することのないもので、容易に取り外しができないバックルに関し、特に介護用衣服に用いられる介護衣服用バックル及び介護用衣服を提供することを課題とする。
前記問題点を解決するために、本発明の請求項1に記載の発明の介護衣服用バックルは、バックル本体と前記バックル本体に係合可能に挿入される係止部材とからなるバックルにおいて、前記バックル本体は、ベースとケースとを具備し、前記ベースは、底面部から折曲される中央側面部と前方側面部と当接片とからなり、前記中央側面部には軸片を有し、前記前方側面部には係止片及び嵌合部を有してなり、前記ケースは、上面部と、長孔及び嵌合部を有する側面部とからなり、前記係止部材は、突起部、係止部を有して、先端部を有するよう折曲されてなるものであって、前記バックル本体のスライド機構によって、前記中央側面部の軸片を中心として前記ケースが回動できることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載の発明の介護衣服用バックルは、請求項1に記載の介護衣服用バックルにおいて、前記バックル本体の前記スライド機構は、前記ベースの前記軸片と係合される前記ケースの長孔に沿って前記ケースをスライドさせ、前記ベースの前記嵌合部に嵌合される前記ケースの前記嵌合部を嵌脱させることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載の発明の介護用衣服は、請求項1及び請求項2に記載の介護衣服用バックルを具備したことを特徴とするものである。
(作用)
(作用)
請求項1記載の介護衣服用バックルに係る発明では、前記バックル本体のスライド機構によって、前記中央側面部の軸片を中心として前記ケースが回動することとしているので、前記バックル本体において、前記ケースと前記ベースとの間に開口部を設けることができるようになる。
請求項2記載の介護衣服用バックルに係る発明では、前記バックル本体の前記スライド機構を、前記ベースの前記軸片と係合される前記ケースの長孔に沿って前記ケースをスライドさせ、前記ベースの前記嵌合部に嵌合される前記ケースの前記嵌合部を嵌脱させることとしているので、前記ケースをスライドさせても前記ケースの前記嵌合部を嵌脱させなければ、前記中央側面部の軸片を中心として前記ケースが回動させることができない。
請求項3記載の介護用衣服に係る発明では、請求項1及び請求項2に記載の介護衣服用バックルを具備したことで、痴呆症患者のように、自己の判断が欠如又は不十分な患者は、前記介護衣服用バックルに係止されている係止部材を容易に取り外すことができない。
請求項1の発明によれば、バックル本体と前記バックル本体に係合可能に挿入される係止部材とからなるバックルにおいて、前記バックル本体は、ベースとケースとを具備し、前記ベースは、底面部から折曲される中央側面部と前方側面部と当接片とからなり、前記中央側面部には軸片を有し、前記前方側面部には係止片及び嵌合部を有してなり、前記ケースは、上面部と、長孔及び嵌合部を有する側面部とからなり、前記係止部材は、突起部、係止部を有して、先端部を有するよう折曲されてなるものであって、前記バックル本体のスライド機構によって、前記中央側面部の軸片を中心として前記ケースが回動できることとしているので、前記バックル本体において、前記ケースと前記ベースとの間に開口部を設けることができるようになり、前記バックル本体に係合された係止部材を前記開口部から取り外すことができるようになる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の介護衣服用バックルにおいて、前記バックル本体の前記スライド機構を、前記ベースの前記軸片と係合される前記ケースの長孔に沿って前記ケースをスライドさせ、前記ベースの前記嵌合部に嵌合される前記ケースの前記嵌合部を嵌脱させることとしているので、前記ケースをスライドさせても前記ケースの前記嵌合部を嵌脱させなければ、前記中央側面部の軸片を中心として前記ケースが回動させることができない。よって、前記介護衣服用バックルに係止されている係止部材を容易に取り外すことができない。
請求項3の発明によれば、請求項1及び請求項2に記載の介護衣服用バックルを具備したことで、痴呆症患者のように、自己の判断が欠如又は不十分な患者は、前記介護衣服用バックルに係止されている係止部材を容易に取り外すことができない。
よって、自己の判断が欠如又は不十分な患者における、就寝時や夏季の発汗時等にいたずらに着衣を引っ張ったりして脱衣しようとしたり、時や場所等を考慮せずに脱衣しようとする行為等を未然に抑制することができるようになる。一方、患者の担当者レベルにおいては、十分にその機構を理解することができるもので、介護時においても特殊な引き手金具、鍵及び磁石等の開錠用の付属物を有することなく、前記介護衣服用バックルに係止されている係止部材を容易に取り外すことができる。
よって、自己の判断が欠如又は不十分な患者における、就寝時や夏季の発汗時等にいたずらに着衣を引っ張ったりして脱衣しようとしたり、時や場所等を考慮せずに脱衣しようとする行為等を未然に抑制することができるようになる。一方、患者の担当者レベルにおいては、十分にその機構を理解することができるもので、介護時においても特殊な引き手金具、鍵及び磁石等の開錠用の付属物を有することなく、前記介護衣服用バックルに係止されている係止部材を容易に取り外すことができる。
以下、本発明の実施の形態における介護衣服用バックルを図面に基づいて説明する。
本発明の介護衣服用バックルの実施例1について図1乃至図9に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、ベース1は、所定の板厚の弾性を有する金属板を折曲することにより形成され、主に底面部1a、中央側面部1b、前方側面部1d、側片部1g及び当接片1iより構成されている。
前記底面部1aは、略長方形からなり、一端側には略長方形の取付用貫通穴1hを有する。また、前記取付用貫通穴1hから前記前方側面部1d方向に所定の幅を設けた後、前記取付用貫通穴1hよりも小さい略長方形の貫通穴1jを有する。また、前記貫通穴1jにおける前記底面部1aの他端側には、略正方形の前記当接片1iが略垂直に折曲して設けられている。
また、前記底面部1aの長さ方向の両側には、平面視において略台形の前記側片部1gが設けられ、その一端は、前記貫通穴1jの前記当接片1iを備えない側の一端片とほぼ同一直線上に位置するように設けられている。また、前記側片部1gは前記当接片1iと同方向に僅かに折曲されていることが望ましい。
前記中央側面部1bは、前記底面部1aの長さ方向における両側のほぼ中央に設けられ、前記前方側面部1dは、前記底面部1aにおける前記取付用貫通穴1hを有さない他端部側の長さ方向における両側に設けられており、両者ともに、前記当接片1iと同方向に、前記当接片1iより長く略垂直に折曲され設けられている。前記中央側面部1b及び前記前方側面部1dの高さは、同じであることが望ましい。
また、前記中央側面部1bにおける前記側片部1g側の一端片の高さ方向の中央部には、前記底面部1aにおける幅方向の外側に略垂直に折曲させた軸片1cが設けられている。前記軸片1cは、略長方形からなり、前記底面部1aにおける幅方向の長さは、前記側片部1gより短ければよい。
また、前記前方側面部1dは略L字状からなり、その先端部である係止片1eは、前記底面部1aにおける幅方向の内側へ折曲されている。この際、折曲された前記係止片1eは、折曲されたその先端部が前記底面部1aにおける幅方向の両側縁部より少なくとも内側にあればよい。また、前記軸片1cと同様の高さ方向位置には嵌合貫通穴1fが設けられている。
前記底面部1aは、略長方形からなり、一端側には略長方形の取付用貫通穴1hを有する。また、前記取付用貫通穴1hから前記前方側面部1d方向に所定の幅を設けた後、前記取付用貫通穴1hよりも小さい略長方形の貫通穴1jを有する。また、前記貫通穴1jにおける前記底面部1aの他端側には、略正方形の前記当接片1iが略垂直に折曲して設けられている。
また、前記底面部1aの長さ方向の両側には、平面視において略台形の前記側片部1gが設けられ、その一端は、前記貫通穴1jの前記当接片1iを備えない側の一端片とほぼ同一直線上に位置するように設けられている。また、前記側片部1gは前記当接片1iと同方向に僅かに折曲されていることが望ましい。
前記中央側面部1bは、前記底面部1aの長さ方向における両側のほぼ中央に設けられ、前記前方側面部1dは、前記底面部1aにおける前記取付用貫通穴1hを有さない他端部側の長さ方向における両側に設けられており、両者ともに、前記当接片1iと同方向に、前記当接片1iより長く略垂直に折曲され設けられている。前記中央側面部1b及び前記前方側面部1dの高さは、同じであることが望ましい。
また、前記中央側面部1bにおける前記側片部1g側の一端片の高さ方向の中央部には、前記底面部1aにおける幅方向の外側に略垂直に折曲させた軸片1cが設けられている。前記軸片1cは、略長方形からなり、前記底面部1aにおける幅方向の長さは、前記側片部1gより短ければよい。
また、前記前方側面部1dは略L字状からなり、その先端部である係止片1eは、前記底面部1aにおける幅方向の内側へ折曲されている。この際、折曲された前記係止片1eは、折曲されたその先端部が前記底面部1aにおける幅方向の両側縁部より少なくとも内側にあればよい。また、前記軸片1cと同様の高さ方向位置には嵌合貫通穴1fが設けられている。
図1に示すように、ケース2は、所定の板厚の金属板を略垂直に折曲することにより形成され、主に上面部2a及び側面部2bからなるケース状のものである。
前記上面部2aは、平坦からなる略長方形状であって、長さ方向における両端部から側面部2bが略垂直に折曲されている。また、前記側面部2bの一端部には長孔2cが、他端部には前記ケース2の内側に凸を有する嵌合凸部2dがそれぞれ設けられている。
前記嵌合凸部2dは、前記ベース1における前記前方側面部1dに設けられた前記嵌合貫通穴1fに嵌合させるために設けられており、その凸部の大きさは前記嵌合貫通穴1fより小さければよいものである。
前記長孔2cは、前記ベース1における前記軸片1cに係合させるために設けられており、その幅方向は前記軸片1cより大きければよく、長さ方向においては前記ケース2をスライドさせて前記嵌合凸部2dが前記嵌合貫通穴1fに嵌合し得るだけの寸法があればよいものである。
前記ケース2の長さ方向は、前記ベース1における前記前方側面部1dから前記側片部1gまでを覆設し得る大きさであればよく、幅方向においては、前記ケース2における前記側面部2bの内側面が前記ベース1における前記中央側面部1b及び前記前方側面部1dの外側面と干渉しない大きさであればよいが、その際、前記ベース1における前記軸片1cは前記ケース2における前記長孔2cより突出していることが望ましい。
また、前記側面部2bの高さ方向は、前記ベース1に係合された際に、前記中央側面部1b及び前記前方側面部1dの上端部、前記側片部1gと干渉する大きさであればよい。
前記上面部2aは、平坦からなる略長方形状であって、長さ方向における両端部から側面部2bが略垂直に折曲されている。また、前記側面部2bの一端部には長孔2cが、他端部には前記ケース2の内側に凸を有する嵌合凸部2dがそれぞれ設けられている。
前記嵌合凸部2dは、前記ベース1における前記前方側面部1dに設けられた前記嵌合貫通穴1fに嵌合させるために設けられており、その凸部の大きさは前記嵌合貫通穴1fより小さければよいものである。
前記長孔2cは、前記ベース1における前記軸片1cに係合させるために設けられており、その幅方向は前記軸片1cより大きければよく、長さ方向においては前記ケース2をスライドさせて前記嵌合凸部2dが前記嵌合貫通穴1fに嵌合し得るだけの寸法があればよいものである。
前記ケース2の長さ方向は、前記ベース1における前記前方側面部1dから前記側片部1gまでを覆設し得る大きさであればよく、幅方向においては、前記ケース2における前記側面部2bの内側面が前記ベース1における前記中央側面部1b及び前記前方側面部1dの外側面と干渉しない大きさであればよいが、その際、前記ベース1における前記軸片1cは前記ケース2における前記長孔2cより突出していることが望ましい。
また、前記側面部2bの高さ方向は、前記ベース1に係合された際に、前記中央側面部1b及び前記前方側面部1dの上端部、前記側片部1gと干渉する大きさであればよい。
図1及び図3に示すように、係止部材3は、所定の板厚の金属板を折曲することにより形成される。
前記係止部材3は、所定の高さを有するよう、先端部3aを中心として略U字状に折曲させたものであって、その形状は所定の幅を有する前記先端部3aから外側に向かって、R形状の突起部3bを有した後、内側へ所定寸法の係止部3cを有して、斜辺部3d、直線部3e及び連結紐4を挟持して固定するために、先端部3aを中心として略U字状の内側方向に略垂直に折曲された端部3fからなるものである。
前記係止部材3の高さは、ベース1に係止された状態において、前記中央側面部1b及び前記前方側面部1dの高さより低ければよいものである。
また、前記係止部材3における前記R形状の突起部3b及び前記直線部3eの幅は、前記ベース1の幅と同寸法であることが望ましい。
また、前記係止部3cは、前記前方側面部1dにおける前記係止片1eが係止し得るように切欠かれていればよいものである。
前記係止部材3は、所定の高さを有するよう、先端部3aを中心として略U字状に折曲させたものであって、その形状は所定の幅を有する前記先端部3aから外側に向かって、R形状の突起部3bを有した後、内側へ所定寸法の係止部3cを有して、斜辺部3d、直線部3e及び連結紐4を挟持して固定するために、先端部3aを中心として略U字状の内側方向に略垂直に折曲された端部3fからなるものである。
前記係止部材3の高さは、ベース1に係止された状態において、前記中央側面部1b及び前記前方側面部1dの高さより低ければよいものである。
また、前記係止部材3における前記R形状の突起部3b及び前記直線部3eの幅は、前記ベース1の幅と同寸法であることが望ましい。
また、前記係止部3cは、前記前方側面部1dにおける前記係止片1eが係止し得るように切欠かれていればよいものである。
また、連結紐4は主に布製のものからなり、前記係止部材3の端部に先端部3aを中心として略U字状の内側方向に略垂直に折曲された端部3fによって挟持され固定される。
図4等に示すバックル本体5は、図1の矢印に示すようにして前記ベース1は前記ケース2に係合される。前記ベース1における前記中央側面部1bの前記軸片1cは、前記ケース2における前記側面部2bの前記長孔2cに係合され、前記ケース2は前記軸片1cを軸として、一定範囲において、回動自在となる。後に、前記ケース2における前記側面部2bの前記長孔2cに沿って、前記ケース2を前記ベース1における前記取付用貫通穴1hの方向へスライドさせ、前記ケース2における前記嵌合凸部2dを前記ベース1における前記嵌合貫通穴1fに嵌合させることによって、前記バックル本体5は形成される。
次に、本発明の介護衣服用バックルにおける前記係止部材3の前記バックル本体5への取り付け及び取り外しについて、図4乃至図8に基づいて説明する。
本発明の介護衣服用バックルにおける前記係止部材3は、図4乃至図6のようにして前記バックル本体5へ取り付けられる。
図4及び図5(a)に示す矢印方向に、前記係止部材3は、前記先端部3aより前記バックル本体5へ挿入される。
前記係止部材3が前記直線部3eまで挿入され始めると、図5(b)に示すように、前記突起部3bは、前記ベース1に設けられた前記係止片1eの内側面と干渉されることになるが、所定の付加を加えることで、前記突起部3bは前記係止片1eを押圧し、前記バックル本体5の外側へ押し広げるようにして、図6(a)に示すように前記バックル本体5に係合される。このとき、前記ベース1は弾性を有する金属板、例えばステンレス鋼板で形成されているため、前記係止片1eは前記突起部3bによって、前記バックル本体5の外側へ押し広げられることがあっても、その後に復元される。これにより、前記係止部材3は前記係止部3cが前記突起部3bと当接することで、前記バックル本体5より外れることはない。また、係合された後には、前記係止部材3における前記先端部3aが前記ベース1に設けられた前記当接片1iと当接することによって、前記係止部材3は所定寸法より挿入されることはない。
図4及び図5(a)に示す矢印方向に、前記係止部材3は、前記先端部3aより前記バックル本体5へ挿入される。
前記係止部材3が前記直線部3eまで挿入され始めると、図5(b)に示すように、前記突起部3bは、前記ベース1に設けられた前記係止片1eの内側面と干渉されることになるが、所定の付加を加えることで、前記突起部3bは前記係止片1eを押圧し、前記バックル本体5の外側へ押し広げるようにして、図6(a)に示すように前記バックル本体5に係合される。このとき、前記ベース1は弾性を有する金属板、例えばステンレス鋼板で形成されているため、前記係止片1eは前記突起部3bによって、前記バックル本体5の外側へ押し広げられることがあっても、その後に復元される。これにより、前記係止部材3は前記係止部3cが前記突起部3bと当接することで、前記バックル本体5より外れることはない。また、係合された後には、前記係止部材3における前記先端部3aが前記ベース1に設けられた前記当接片1iと当接することによって、前記係止部材3は所定寸法より挿入されることはない。
本発明の介護衣服用バックルにおける前記係止部材3は、図7及び図8のようにして前記バックル本体5から取り外される。
前記係止部材3が前記バックル本体5に係止された状態で、図7(a)に示す矢印方向に、所定の付加を加えて、前記ケース2を前記長孔2cに沿ってスライドさせると、図7(b)に示すように、前記ケース2に設けられた前記嵌合凸部2dは、前記ベース1に設けられた前記前方側面部1dの前記嵌合貫通穴1fから外れることになる。この状態で、前記ベース1における前記軸片1cを軸として、前記ケース2を矢印方向に回動させることができる。よって、図8に示すように、前記ケース2を前記ベース1の上方に回動させることができるので、それによって生じた開口部5aより、前記係止部材3を図に示す矢印方向に取り外すことができるようになる。
前記係止部材3が前記バックル本体5に係止された状態で、図7(a)に示す矢印方向に、所定の付加を加えて、前記ケース2を前記長孔2cに沿ってスライドさせると、図7(b)に示すように、前記ケース2に設けられた前記嵌合凸部2dは、前記ベース1に設けられた前記前方側面部1dの前記嵌合貫通穴1fから外れることになる。この状態で、前記ベース1における前記軸片1cを軸として、前記ケース2を矢印方向に回動させることができる。よって、図8に示すように、前記ケース2を前記ベース1の上方に回動させることができるので、それによって生じた開口部5aより、前記係止部材3を図に示す矢印方向に取り外すことができるようになる。
また、再度取り付け作業を行うには、逆の手順を行うことによって、前記バックル本体5は再度使用可能となる。すなわち、前記バックル本体5において、前記ベース1における前記軸片1cを軸として、取り外し時と逆方向に前記ケース2を回動させた後、図7(a)に示す矢印方向と逆方向に前記ケース2をスライドさせて、前記ケース2に設けられた前記嵌合凸部2dを前記ベース1に設けられた前記前方側面部1dの前記嵌合貫通穴1fに嵌合させることで、再度使用可能状態となる。
本発明の介護衣服用バックルは、前記ベース1に設けられた前記取付用貫通穴1h及び前記連結紐4を現状の縫製手段によって、例えば、図10に示すように用いることによって、介護用衣服6として用いることができる。また、図11に示すように、現状の介護衣服に本願発明の介護衣服用バックルを用いて、新たな介護用衣服7として使用することもできる。また、これらの使用方法に限られず、他の使用方法を用いても問題ではない。
本実施例によれば、前記バックル本体のスライド機構である、前記ベースの前記軸片と係合される前記ケースの長孔に沿って前記ケースをスライドさせ、前記ベースの前記嵌合貫通穴に嵌合される前記ケースの前記嵌合凸部を嵌脱させることによって、前記中央側面部の軸片を中心として前記ケースが回動できることとしているので、前記バックル本体において、前記ケースと前記ベースとの間に開口部を設けることができるようになり、前記バックル本体に係合された係止部材を前記開口部から取り外すことができるようになる。
また、前記介護衣服用バックルを衣服に用いた介護用衣服においては、痴呆症患者のように、自己の判断が欠如又は不十分な患者は、前記介護衣服用バックルに係止されている係止部材を容易に取り外すことができない。
よって、自己の判断が欠如又は不十分な患者における、就寝時や夏季の発汗時等にいたずらに着衣を引っ張ったりして脱衣しようとしたり、時や場所等を考慮せずに脱衣しようとする行為等を未然に抑制することができるようになる。一方、患者の担当者レベルにおいては、十分にその機構を理解することができるもので、介護時においても特殊な引き手金具、鍵及び磁石等の開錠用の付属物を有することなく、前記介護衣服用バックルに係止されている係止部材を容易に取り外すことができる。
また、前記介護衣服用バックルを衣服に用いた介護用衣服においては、痴呆症患者のように、自己の判断が欠如又は不十分な患者は、前記介護衣服用バックルに係止されている係止部材を容易に取り外すことができない。
よって、自己の判断が欠如又は不十分な患者における、就寝時や夏季の発汗時等にいたずらに着衣を引っ張ったりして脱衣しようとしたり、時や場所等を考慮せずに脱衣しようとする行為等を未然に抑制することができるようになる。一方、患者の担当者レベルにおいては、十分にその機構を理解することができるもので、介護時においても特殊な引き手金具、鍵及び磁石等の開錠用の付属物を有することなく、前記介護衣服用バックルに係止されている係止部材を容易に取り外すことができる。
また本実施例においては、前記実施例1における各構成部品の一部においてのみ相違するものであるが、前記実施例1と略同様の作用及び効果を有する。本発明の介護衣服用バックルの実施例2について図12乃至図13に基づいて説明する。
本実施例における前記ベース1に設けられた前記当接片1iは、図12に示すように、前記ケース2に設けられた当接片2eのように別箇所に設けることもできる。
具体的には、前記当接片2eは、前記ケース2において、前記長孔2cを有する側の幅方向の一端片の一部を、前記側面部2bと同様の方向へ略垂直に折曲させることによりなる。この際、前記当接片2eを折曲させる長さは、前記側面部2bと同寸法程度であればよく、前記係止部材3の高さ寸法よりも大きければよいものである。
また、図12において、前記当接片2eは、幅方向の一端片の一部にのみ設けられているが、幅方向の全部分を当接片とすることもできる。
また、前記ベース1においては、前記取付用貫通穴1h及び前記当接片1iを設けなければよいものである。
具体的には、前記当接片2eは、前記ケース2において、前記長孔2cを有する側の幅方向の一端片の一部を、前記側面部2bと同様の方向へ略垂直に折曲させることによりなる。この際、前記当接片2eを折曲させる長さは、前記側面部2bと同寸法程度であればよく、前記係止部材3の高さ寸法よりも大きければよいものである。
また、図12において、前記当接片2eは、幅方向の一端片の一部にのみ設けられているが、幅方向の全部分を当接片とすることもできる。
また、前記ベース1においては、前記取付用貫通穴1h及び前記当接片1iを設けなければよいものである。
図13に示すように、実施例2における本発明の介護衣服用バックルは、これらの各構成部品を前記実施例1と同様に係合させることによって形成される。
従って、前記実施例1と略同様の作用及び効果を有するもので、前記係止部材3が係合された後においても、前記係止部材3における前記先端部3aが前記ケース2に設けられた前記当接片2eと当接することによって、前記係止部材3は所定寸法より挿入されることはない。
従って、前記実施例1と略同様の作用及び効果を有するもので、前記係止部材3が係合された後においても、前記係止部材3における前記先端部3aが前記ケース2に設けられた前記当接片2eと当接することによって、前記係止部材3は所定寸法より挿入されることはない。
また、前記実施例1及び前記実施例2における前記ケース2の内側に凸を有する前記嵌合凸部2dと、前記ベース1における前記前方側面部1dの前記嵌合貫通穴1fとの関係は相互を入れ替えて、前記嵌合凸部2dを嵌合貫通穴、前記嵌合貫通穴1fを嵌合凸部とすることもできる。
また、前記実施例1及び前記実施例2においては、主に、介護用衣服に用いるものであったが、鞄の連結部、その他の容易に嵌脱させることを要しない連結箇所にも用いることができる。
1 ベース
1a 底面部
1b 中央側面部
1c 軸片部
1d 前方側面部
1e 係止片
1f 嵌合貫通穴
1g 側片部
1h 取付用貫通穴
1i 当接片
2 ケース
2a 上面部
2b 側面部
2c 長孔
2d 嵌合凸部
2e 当接片
3 係止部材
3a 先端部
3b 突起部
3c 係止部
3d 斜辺部
3e 直線片
3f 端部
4 連結紐
5 バックル本体
5a 開口部
6、7 介護用衣服
1a 底面部
1b 中央側面部
1c 軸片部
1d 前方側面部
1e 係止片
1f 嵌合貫通穴
1g 側片部
1h 取付用貫通穴
1i 当接片
2 ケース
2a 上面部
2b 側面部
2c 長孔
2d 嵌合凸部
2e 当接片
3 係止部材
3a 先端部
3b 突起部
3c 係止部
3d 斜辺部
3e 直線片
3f 端部
4 連結紐
5 バックル本体
5a 開口部
6、7 介護用衣服
Claims (3)
- バックル本体と前記バックル本体に係合可能に挿入される係止部材とからなるバックルにおいて、
前記バックル本体は、ベースとケースとを具備し、
前記ベースは、底面部から折曲される中央側面部と前方側面部と当接片とからなり、前記中央側面部には軸片を有し、前記前方側面部には係止片及び嵌合部を有してなり、
前記ケースは、上面部と、長孔及び嵌合部を有する側面部とからなり、
前記係止部材は、突起部、係止部を有して、先端部を有するよう折曲されてなるものであって、
前記バックル本体のスライド機構によって、前記中央側面部の軸片を中心として前記ケースが回動できることを特徴とする介護衣服用バックル。 - バックル本体と前記バックル本体に係合可能に挿入される係止部材とからなるバックルにおいて、
前記バックル本体の前記スライド機構は、前記ベースの前記軸片と係合される前記ケースの長孔に沿って前記ケースをスライドさせ、前記ベースの前記嵌合部に嵌合される前記ケースの前記嵌合部を嵌脱させることを特徴とする請求項1に記載の介護衣服用バックル。 - 請求項1及び請求項2に記載の介護衣服用バックルを具備したことを特徴とする介護用衣服。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008143052A JP2009285312A (ja) | 2008-05-30 | 2008-05-30 | 介護衣服用バックル及び介護用衣服 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008143052A JP2009285312A (ja) | 2008-05-30 | 2008-05-30 | 介護衣服用バックル及び介護用衣服 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009285312A true JP2009285312A (ja) | 2009-12-10 |
Family
ID=41455090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008143052A Pending JP2009285312A (ja) | 2008-05-30 | 2008-05-30 | 介護衣服用バックル及び介護用衣服 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009285312A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024089769A1 (ja) * | 2022-10-25 | 2024-05-02 | Ykk株式会社 | 連結具 |
-
2008
- 2008-05-30 JP JP2008143052A patent/JP2009285312A/ja active Pending
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WO2024089769A1 (ja) * | 2022-10-25 | 2024-05-02 | Ykk株式会社 | 連結具 |
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