JP2005225831A - 重合性化合物、及び重合性組成物 - Google Patents

重合性化合物、及び重合性組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】 −20℃〜70℃の温度範囲においても低電圧駆動可能な光散乱型液晶デバイスの調光層形成材料として使用できる、新規重合性化合物を提供することにある。
【解決手段】 一般式(1)で表される重合性化合物を提供する。
【化2】
Figure 2005225831

一般式(1)
【0000】
(式中、Xは−O−CH−、O−CH−CH−CO−O−CH−、−O−CH−CHO−、又は−O−CH−CH(CH)O−を表し、Rは炭素数2〜30のアルキレン基、アルキルトリイル基、アルキルテトライル基等を表す。Rは、炭素数4〜30のアルキル基を表す。Rは水素又はメチル基を表す。Rは炭素原子数2〜5のアルキル基を表す。X及びXは各々独立して−O−、−OCO−、−CO−O−又は単結合を表す。mは2〜4の整数を表す。)
【選択図】 なし


Description

本発明は新規重合性化合物に関し、更に詳しくは、幅広い温度範囲において低電圧駆動が可能で電気光学特性に優れる光散乱型液晶デバイスの調光層形成材料に好適に使用できる重合性化合物に関する。
情報化社会の進展に伴い、情報通信材料の需要がますます高まっている。特に、光散乱型の液晶デバイスは、偏光板が不要なことや視野角依存性が少ないことから、広告板、装飾表示板、時計、コンピューター、プロジェクション、デジタルペーパー、携帯用情報端末、光シャッター、などの液晶表示素子又は光学素子として大きく期待されている。
光散乱型液晶デバイスとして、ラジカル重合性組成物と液晶組成物とからなる調光層形成材料に光照射又は加熱して得た、ポリマーマトリックスと液晶組成物とからなる調光層を有する液晶デバイスが知られている。
該デバイスには、使用する液晶化合物の種類には左右されず、幅広い温度範囲(例えば−20℃〜70℃位の温度範囲)において駆動電圧の変化が小さいこと、且つ、駆動電圧の絶対値は20V以下であることが求められている。特に液晶駆動方式がTFT駆動の場合は10V以下の低電圧化が不可欠である。
このため、これらの特性を満たすような、重合性化合物の開発が進められている。
例えば、一分子内に炭素原子数4〜20の直鎖又は分岐アルキル基を有する側鎖型多官能(メタ)アクリレート、及びこれを使用した液晶デバイスが知られている。(例えば、特許文献1参照。)多官能(メタ)アクリレートであるので調光層内に残存する未重合の化合物を低減することができる。具体的には、誘電率異方性が27.8である極性の高いシアノ系液晶組成物と、長鎖の直鎖アルキル基を有する多官能(メタ)アクリレートのみを使用した液晶デバイスで、0〜50℃の範囲において駆動電圧約7Vを達成する。しかし、0℃以下の極低温域では駆動電圧が上昇する傾向にあった。また、長鎖の分岐アルキル基を有する多官能(メタ)アクリレートのみを使用した液晶デバイスは、直鎖アルキル基と比較して温度変化は小さく、0℃の近辺でも駆動電圧が急激に変化することがないが、駆動電圧の絶対値は10V以上と高くなる傾向にあった。
一方、1分子中に、側鎖として炭素原子数4〜25の直鎖アルキル基と炭素原子数4〜26の分岐アルキル基の両方を有する多官能(メタ)アクリレート、及び、これを使用した液晶デバイスが知られている。(例えば、特許文献3参照。)該多官能(メタ)アクリレートを使用することで、ポリマーマトリックス中に直鎖アルキル基と分岐アルキル基の両方を、ある一定の範囲の割合で組み込めることができ、誘電率異方性が29.6の液晶組成物を使用して駆動電圧5Vを達成できる。またモノマーが残存しにくいので、光、熱等による劣化を防ぐことができる。
しかし、1分子に組み込める直鎖アルキル基と分岐アルキル基の比率が限られるので、ポリマーマトリックス中に組み込める直鎖アルキル基と分岐アルキル基の比率が限られ、駆動電圧の温度変化の調整に限界があった。
また、側鎖として炭素原子数4〜25の直鎖アルキル基と炭素原子数4〜26の分岐アルキル基の両方を有する多官能(メタ)アクリレートの合成工程が多いために、製造コストが高いといった欠点があった。
特開平11−29527号公報 特開2002−293827号公報
本発明が解決しようとする課題は、−20℃〜70℃の幅広い温度範囲においても低電圧駆動可能な、ポリマーマトリックス及び液晶組成物からなる調光層を有する光散乱型液晶デバイスの調光層形成材料として好適に使用できる、アルキル側鎖を有するポリマーマトリックスを形成する新規重合性化合物を提供することにある。
本発明者らは、一般式(1)で表される重合性化合物を使用することで上記課題を解決した。
Figure 2005225831

一般式(1)
(式中、Xは−O−CH−、−O−CH−CH−CO−O−CH−、−O−CH−CHO−、又は−O−CH−CH(CH)O−を表す。Rは、mが2のときは、炭素数2〜30のアルキレン基(但し、該基中に存在し、Xと直接結合しない1個又は2個以上のメチレン基は、場合によりそれぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接に結合しないものとして、−O−、アリーレン基、又は炭素数3〜10のシクロアルキレン基で置き換えられていても良い)、炭素数6〜18のアリーレン基、炭素数3〜10のシクロアルキレン基、又は、−Y−R−Y− (但し、Yはアリーレン基又は炭素数3〜10のシクロアルキレン基を表し、Rは単結合又は炭素数1〜15のアルキレン基(但し、アルキレン基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、場合によりそれぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接に結合しないものとして、−O−で置き換えられていても良い)を表す。)を表す。mが3のときは、炭素数2〜30のアルキルトリイル基(但し、該基中に存在し、Xと直接結合しない1個又は2個以上のメチレン基は、場合によりそれぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接に結合しないものとして、−O−、アリーレン基、又は炭素数3〜10のシクロアルキレン基で置き換えられていても良い)を表す。mが4のときは、炭素数2〜30のアルキルテトライル基(但し、該基中に存在し、Xと直接結合しない1個又は2個以上のメチレン基は、場合によりそれぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接に結合しないものとして、−O−、アリーレン基、又は炭素数3〜10のシクロアルキレン基で置き換えられていても良い)を表す。Rはハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、及びアルカノイル基からなる群から選ばれる少なくとも1つの置換基を有していてもよい。Rは、炭素数4〜30のアルキル基を表す(但し、アルキル基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、場合によりそれぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接に結合しないものとして、−O−又はアリーレン基で置き換えられていても良い)。Rは水素又はメチル基を表す。Rは炭素原子数2〜5のアルキル基を表す。Xは−O−、−OCO−、−CO−O−又は単結合を表す。Xは−O−、−OCO−、−CO−O−又は単結合を表す。mは2〜4の整数を表す。)
また、本発明は、前記記載の重合性化合物を含有する重合性組成物を提供する。
本発明の重合性化合物を使用することで、−20℃〜70℃の幅広い温度範囲においても低電圧駆動可能な、ポリマーマトリックス及び液晶組成物からなる調光層を有する光散乱型液晶デバイスを得ることができる。
一般式(1)におけるRの、mが2のときの具体例としては、ブチレン基、ヘキシレン基、オクタメチレン基、7,12−ジメチルオクタデシレン基、7−エチルヘキサデシレン基、2,2’−ジメチル−プロピレン基、繰り返し数が2〜10のポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、ポリオキシブチレン基、ポリオキシテトラメチレン基、シクロヘキシレン基、6−フェニルドデシレン基、ビフェニレンジイル基、
Figure 2005225831
(上記基中、p及びqは各々独立して1〜4の整数を表し、rは1〜3の整数を表す)等の基が挙げられる。
また、前記Rの、mが3のときの具体例としては、
Figure 2005225831
Figure 2005225831
Figure 2005225831
(上記基中、s及びtは各々独立して1〜2の整数を表す)等の基が挙げられる。
また、前記Rの、mが4のときの具体例としては、
Figure 2005225831
Figure 2005225831
(上記基中、uは1〜2の整数を表す)等の基が挙げられる。
一般式(1)においてmは2であるとなお好ましい。また、その場合におけるRの好ましい例としては、ブチレン基、ヘキシレン基、オクタメチレン基、7,12−ジメチルオクタデシレン基、7−エチルヘキサデシレン基、2,2’−ジメチル−プロピレン基、繰り返し数が2〜10のポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、ポリオキシブチレン基、ポリオキシテトラメチレン基等の、炭素数2〜30のアルキレン基(但し、該基中に存在し、Xと直接結合しない1個又は2個以上のメチレン基は、場合によりそれぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接に結合しないものとして、−O−で置き換えられていても良い)が挙げられる。中でも、炭素数2〜30のアルキレン基が最も好ましい。
一般式(1)において、Rは、炭素数4〜30のアルキル基を表す。但し、アルキル基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、場合によりそれぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接に結合しないものとして、−O−又はアリーレン基で置き換えられていても良い。具体的には、ノルマルヘキシル基、2−エチルヘキシル基、ノルマルオクチル基、ノルマルウンデシル基、ノルマルトリデシル基、ノルマルテトラデシル基、ノルマルオクタデシル基、2−n−ヘプチルノニル基、イソミリスチル基、2−エチルヘキシル基、ブトキシエチル基、ヘキシロキシエチル基、ノルマルブトキシエトキシメチル基、シクロヘキシル基、ポリエチレングリコールモノエーテル基、4−ノニルフェニレン基、4−オクチルシクロヘキシル基等があげられる。中でも、炭素数6〜20のアルキル基が好ましく、更に、アルキル基が直鎖アルキル基の場合は、炭素数7〜14の直鎖アルキル基がより好ましい、アルキル鎖が分岐鎖の場合は、炭素数9〜18の分岐アルキル基がより好ましい。
が、例えば、ノルマルウンデシル基、ノルマルトリデシル基等の炭素数6〜20の直鎖アルキル基であると、より低電圧で駆動可能な液晶デバイスを得ることができる。また。Rが、例えば、2−ノルマルヘプチル−ノニル基等の分岐アルキル基であると、駆動電圧の温度による変化の少ない液晶デバイスを得ることができる。
一般式(1)において、Rは水素原子であることが、反応性の高さや合成のしやすさから特に好ましい。
一般式(1)において、Rは、エチル基、プロピル基、ノルマルブチル基、ノルマルペンチル基等の炭素数2〜5のアルキル基を表す。
の部位に炭素数2〜5のアルキル基を導入することにより、0℃以下の極低温でも前記一般式(1)における−CH−X−Rで表される基の運動性を保つことができる。更に、Rを有することにより、前記Rが分岐アルキル基でも低駆動電圧化が図れる。従って、より低駆動電圧で、且つ、低温域における駆動電圧の上昇の少ない光散乱型液晶デバイスを得ることができる。
の炭素数が5よりも大きくなるとアクリル基の重合性を阻害する恐れがある。
一般式(1)において、Xは−O−CH−、又は−O−CH−CH−CO−O−CH−、−O−CH−CHO−、−O−CH−CH(CH)O−を表す。XおよびXは各々独立的に−O−、−OCO−、−CO−O−又は単結合を表す。mは2〜4の整数であるが、2であることが特に好ましい。
本発明で表される重合性化合物のR〜RおよびX〜Xは、1分子中にmと同じ数だけ存在するが、各々、同一な基あるいは結合である必要はなく、目的により適宜選択される。例えばmが2の場合、Rで表される基は、一方がデシル基であり、もう一方はウンデシル基であっても良い。
一般式(1)で表される化合物のmが、2の場合、3の場合、及び4の場合の形態を、それぞれ、一般式(2)、一般式(3)、及び一般式(4)に示す。
Figure 2005225831
(2)
Figure 2005225831
(3)
Figure 2005225831

(4)
(一般式(2)〜(4)中、X1a〜X1dは各々独立して前記一般式(1)におけるXと同じ基を表す。Rは前記一般式(1)におけるRと同じ基を表す。R2a〜R2dは各々独立して前記一般式(1)におけるRと同じ基を表す。R3a〜R3dは各々独立して前記一般式(1)におけるRと同じ基を表す。R4a〜R4dは各々独立して前記一般式(1)におけるRと同じ基を表す。X2a〜X2dは各々独立して前記一般式(1)におけるXと同じ基を表す。X3a〜X3dは各々独立して前記一般式(1)におけるXと同じ基を表す。)
前記一般式(1)で表される重合性化合物は、例えばTetrahedoron Letters,Vol.23,No6,pp681−684及び、Journal of Polymer Science:PartA:Polymer Chemistry,Vol.34,pp217−225等の公知の方法で合成することができる。具体的には、オキセタン基を複数有する化合物と、オキセタン基と反応し得る脂肪酸塩化物や脂肪酸とを反応させ、更に、アクリル酸などの活性水素を有する重合性化合物とを反応させる方法や、オキセタン基を一つ有する化合物と、オキセタン基と反応し得る多価の脂肪酸塩化物や脂肪酸とを反応させ、更に、アクリル酸などの活性水素を有する重合性化合物とを反応させる方法等により得ることができる。
具体的に例えば、一般式(1)で表される重合性化合物が、下記化合物の場合は、
Figure 2005225831
1,6−ヘキサンジオールのスルホン酸エステルと3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタンを水酸化ナトリウムの存在下で反応させることにより3,3’−(1,6−ヘキサンジイルビス(オキシメチレン))ビス−(3−エチルオキセタン)を得ることができる。更にこの2官能のジオキセタン化合物とカプリン酸クロリドとをヨウ化ナトリウム、アセトニトリルの存在下、0℃で反応させ炭素数C9のメチレン鎖を有するヨード化合物を得る。次に、生成したヨード化合物とアクリル酸を1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−ウンデセン−7の存在下でジメチルスルオキシドを溶媒に用い、90℃で12時間反応させることにより目的物を得ることができる。
また、一般式(1)で表される重合性化合物が、下記化合物の場合は
Figure 2005225831
ラウリルアルコールのスルホン酸エステルと3−エチル−3ヒドロキシメチルオキセタンを水酸化ナトリウムの存在下で反応させることにより3−エチル−3−ドデシルオキシオキセタンを得ることができる。更にこのオキセタン化合物とセバシン酸クロリドとをヨウ化ナトリウム、アセトニトリルの存在下、0℃で反応させ炭素数C11のメチレン鎖を有するヨード化合物を得る。次に、生成したヨード化合物とアクリル酸を1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−ウンデセン−7の存在下でジメチルスルオキシドを溶媒に用い、90℃、12時間反応させることにより目的物を得ることができる。
前記のオキセタン基を有する化合物は、上記の方法以外にハロゲン化合物とオキセタンアルコールとの反応、カルボン酸とオキセタンアルコールとの反応、アルコールとオキセタンアルコールのスルホン酸エステルとの反応、アルコールとオキセタンを有するハロゲン化合物との反応、ジメチロール化合物と炭酸ジメチルとの反応、等により得ることができる。アルコールとしては、1,6−ヘキサンジオール以外に、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリプロピレングリコール、ダイマー酸ジオール、シクロヘキサンジメタノール、トリメチロールプロパン、エチレンオキサイド変性ビスフェノール、デカノール、ドデカノール、ウンデカノール、等が挙げられる。カルボン酸としては、セバシン酸、アジピン酸、イタコン酸、長鎖二塩基酸、ダイマー酸、カプリル酸、ラウリル酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、イソミリスチン酸、パルミチン酸、ウンデカン酸等が挙げられる。ハロゲン化合物としては、1,6−ジブロモヘキサン、1,4−ジブロモブタン、1−クロロヘキサン、1−クロロデカン等が挙げられる。
オキセタン基と反応し得る脂肪酸塩化物や脂肪酸としては、カプリン酸クロリド以外に、カプリル酸クロリド、ラウリル酸クロリド、ステアリン酸クロリド、ミリスチン酸クロリド、イソミリスチン酸クロリド、パルミチン酸クロリド、ウンデカン酸クロリド、カプリル酸、ラウリル酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、イソミリスチン酸、パルミチン酸、ウンデカン酸、セバシン酸、アジピン酸、ダイマー酸、イタコン酸、セバシン酸、アジピン酸、イタコン酸等を使用することができる。
前記活性水素を有する重合性化合物としては、アクリル酸以外に、例えば、メタクリル酸、アクリル酸ダイマー、メタクリル酸ダイマー、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート等を使用することができる。また、オキセタンと脂肪酸との反応の場合は、アクリル酸塩化物、メタクリル酸塩化物、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等を使用することができる。
また、オキセタンアルコールの合成方法としては、例えば特開平11−012261号公報、特開平9−71545号公報等の公知の方法で合成することができる。具体的には、トリメチロールアルカンとジメチルカーボネートとを反応させる方法等により得ることができる。
例えばオキセタンアルコールが下記化合物の場合は、
Figure 2005225831
メチルターシャリーブチルエーテル中にヘキサナールとパラホルムアルデヒドとを水酸化ナトリウムの存在下で反応させ、トリメチロールブタンを合成する。更に、トリメチロールブタンと炭酸ジメチルを炭酸カリウムの存在下で反応させ、副生するメタノールを除去してカーボネート化を行った後に、200℃に加熱して脱炭酸することにより合成することができる。
本発明の重合性組成物は、前記一般式(1)で表される重合性化合物を含有する以外は特に限定されず、公知慣用の重合性化合物や重合開始剤を含有することができる。
重合性化合物としては、例えば、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、イソミリスチル(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ウレタンアクリレート、ポリテトラエチレングリコールジマレイミド等が挙げられる。これらの重合性化合物の配合率としては、一般式(1)の重合性化合物の合計量に対して、1〜30%が好ましく、5〜20%が最も好ましい。
重合開始剤としては、ラジカル重合開始剤やイオン重合触媒を使用できる。ラジカル重合開始剤としては、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール、2−イソプロピルチオキサントン等のラジカル光重合開始剤や、ベンゾイルパーオキサイド、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル等のラジカル熱重合開始剤が挙げられる。またイオン重合触媒としては、三フッ化ホウ素、塩化アルミニウム等のルイス酸、燐酸等のプロトン酸等のカチオン重合触媒、アルキルリチウム、グリニャール試薬等のアニオン重合触媒等が挙げられる。これらの重合開始剤の添加率は重合性組成物に対し0.01〜10%が好ましく、1〜5%がより好ましい。
その他、必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、非反応性のオリゴマーや無機充填剤、有機充填剤、重合禁止剤、消泡剤、レベリング剤、可塑剤、シランカップリング剤等を適宜、添加しても良い。
また、一般式(1)で表される重合性化合物と液晶組成物との組成物は、光散乱型液晶デバイス用の調光層形成材料として特に有用である。
光散乱型液晶デバイスは、例えば、透明電極層を有し少なくとも片方が透明であり、該透明電極層を対向させた状態でスペーサー等を使用して一定間隔を保った2枚の基板間に、重合性化合物と液晶組成物との組成物を挟持させ、光照射又は加熱することで得ることができる。
前記液晶組成物は、通常この技術分野で液晶相と認識される相を示す組成物であり、中でも、液晶相としてネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリック液晶、カイラルネマチック液晶、カイラルスメクチック液晶を発現するものが好ましい。具体的には、以下に示した化合物群より構成される配合組成物であり、液晶材料の特性、即ち、等方性液体と液晶の相転移温度、融点、粘度、複屈折率、誘電異方性(Δε)の正負を考慮し、又は重合性組成物等との溶解性等を調節することを目的として適宜選択、配合して用いることができる。
液晶材料としては、安息香酸エステル系、シクロヘキサンカルボン酸エステル系、ビフェニル系、ターフェニル系、フェニルシクロヘキサン酸系、ピリミジン系、ピリジン系、ジオキサン系、シクロヘキサンシクロヘキサンエステル系、トラン系、アルケニル系、フルオロ系、シアノ系、ナフタレン系等の、一般式(5)
Figure 2005225831

(5)
(式中、環A、B及びCは、それぞれ独立に、下記の環のいずれかを表し、
Figure 2005225831
nは0〜2の整数、n′は1〜4の整数を表し、Ya及びYbは、それぞれ独立に、単結合、−CH2CH2−、−CH2O−、−CO−O−、−OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−CF=CF−、−(CH24−、−CH2CH2CH2O−、又は−CH2=CHCH2CH2を表し、Ycは、単結合、−CO−O−、又は−OCO−を表し、Ra及びRbはそれぞれ独立的に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1〜20のアルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、アルケニルオキシ基、フルオロアルキル基、又はフルオロアルコキシ基を表す。)で表される液晶化合物を単独もしくは複数配合した組成物で用いることができる。
前記液晶組成物と重合性組成物との配合比は、所望の電気光学特性に応じて調整することができ、50:50〜97:3の範囲が好ましく、60:40〜85:15の範囲がより好ましい。
本発明の重合性化合物は、側鎖であるRの構造を適宜変化させることで、液晶デバイスの用途や使用する液晶組成物の種類に応じ適応させることができる。例えば、反射型液晶ディスプレイやデジタルペーパーのような表示素子において、フッ素系液晶等の誘電率異方性が小さい液晶組成物を使用する場合は、Rが直鎖の側鎖基である重合性化合物を選択するのがより好ましい。例えば、Rがエチル基であり、Rが直鎖の炭素数13のノルマルミリスチル基である一般式(1)で表される化合物を、調光層形成材料として使用した光散乱型液晶デバイスは、Rのエチル基の存在により、0℃以下の極低温でも−CH−X−Rで表される側鎖の揺らぎが抑制され難い。このため、0℃以下の極低温域でも駆動電圧の上昇を抑制することができる。
一方、液晶組成物として、シアノ系液晶、チオイソシアナート系液晶など誘電率異方性が大きい液晶組成物を使用する場合や、−20℃以下の低温域で動作させたい場合などは、Rが分岐の側鎖基である重合性化合物を選択するのが好ましい。
以下に、本発明の実施例を示し、本発明を更に具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、以下の実施例において「%」は特に断りのない限り「質量%」を表す。
(製造例1 中間体の製造方法)
(中間体1)
撹拌装置、窒素導入管、冷却管及び温度計を備えた反応容器に、1,6−ヘキサンジオール23.6g(0.2モル)、トリエチルアミン44.5g(0.44モル)、テトラメチルエチレンジアミン(0.04モル)4.6gおよびトルエン500mlを入れ、5℃以下になるように氷水バスで冷却しながら撹拌した。p−トルエンスルホニウムクロリド80g(0.42モル)を5回に分けて1時間添加した。添加終了後、室温で反応容器を3時間撹拌した後反応を終了した。生成する塩酸塩を濾過した後、反応液を1/10Nの塩酸溶液、純水、飽和食塩水の順で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、有機溶媒を減圧留去して、式(6)で表される1,6−ヘキサンジオールジトシレートの白色固体を83.6g得た。
Figure 2005225831
(6)
(物性値)
1H−NMR(溶媒:重クロロホルム):δ:7.78(d,4H),7.72(d,4H),3.98(t、4H),2.44(s,6H),1.59(m,4H),1.26(m,4H)
13C−NMR(溶媒:重クロロホルム):δ:145.1,133.5,130.2,129.4,128.6,128.2,70.6,29.0,25.1,22.0,
(中間体2)
撹拌装置、及び温度計を備えた反応容器に、中間体1の1,6−ヘキサンジオールジトシレート50g(0.12モル)、トテラブチルアンモニウムブロミド4g、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン(東亜合成社製:OXT−101)41g(0.35モル)、およびジメチルスルオキシド150mlを加え、50℃で溶解させた後に、粒状の水酸化ナトリウム 18.7g(0.47モル)を5回に分けて1時間かけて添加した。添加終了後に反応容器を80℃に加熱して3時間撹拌して反応を終了した。反応液に酢酸エチルを1L加えた後に5%炭酸ナトリウム、純水、飽和食塩水の順で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、有機溶媒を減圧留去して、式(7)で表される3,3−(1,6−ヘキサンジイルビス(オキシメチレン))ビス(3−エチルオキセタン)を30g得た。
Figure 2005225831

(7)
(物性値)
1H−NMR(溶媒:重クロロホルム):δ:4.45−4.40(dd,8H),3.56(s,4H),3.45(t、4H),1.70(m,4H),1.60(m,4H),1.38(m,4H),0.88(t,6H)
13C−NMR(溶媒:重クロロホルム):δ:73.4,71.5,44.3,43.4,32.7,29.5,26.8,26.2,26.0,25.5,8.2
(中間体3)
撹拌装置、温度計、および滴下ロートを備えた反応容器に、パラホルムアルデヒド 54g(0.17モル)、ターシャリーブチルエーテル 100mlを加え、40℃で溶解させた後、n−ヘキサナール 45g(0.45モル)を1時間かけて、50%水酸化ナトリウム溶液 53.6gを1.5時間かけて同時に滴下した。発熱による温度上昇が見られるが55℃を越えないように反応容器を制御した。50%水酸化ナトリウムを滴下終了したら、反応容器を55℃に加熱して、更に30分かけて50%水酸化ナトリウム 24gを滴下する。滴下終了後、55℃で2時間撹拌し反応を終了させる。反応容器に酢酸エチルを300ml加え、水層を除去する。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、有機溶媒を減圧留去した後、イソプロピルエーテルによる再結晶によりトリメチロールブタンを48g得た。
次いで、撹拌装置、温度計、窒素導入管、滴下ロートおよび蒸留塔を備えた反応容器にトリメチロールブタン 48g(0.30モル)、炭酸ジメチル 27g(0.3モル)、炭酸カリウム 2.25gを加え、85℃に反応容器を加熱する。カーボネート化に伴うメタノールを除去しながら2時間撹拌した。更に炭酸ジメチル 10.8g(0.12モル)を30分かけてゆっくり滴下した。滴下終了後、反応容器を除々に100℃まで加熱して3時間反応させた。その後、減圧器を用いて反応容器内の余分な炭酸ジメチルなどを留去した。
次いで反応容器を200℃まで加熱して4時間加熱して、脱炭酸反応を進行させた。反応終了後、反応物を減圧蒸留して目的物の3−ブチル−3−ヒドロキシメチルオキセタンを34g得た。
更に、中間体1で合成した1,6−ヘキサンジオールジトシレート33.5g(0.08モル)、テトラブチルアンモニウムブロミド2.6g、ジメチルスルオキシド 150ml、および上記反応より合成した3−ブチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン 34g(0.24モル)を加え、50℃で溶解させた後に、粒状の水酸化ナトリウム 12.8g(0.32モル)を5回に分けて1時間添加した。添加終了後に反応容器を80℃に加熱して3時間撹拌して反応を終了した。反応液に酢酸エチルを1L加えた後に5%炭酸ナトリウム、純水、飽和食塩水の順で洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、有機溶媒を減圧留去して、式(8)で表される3,3−(1,6−ヘキサンジイルビス(オキシメチレン))ビス(3−ブチルオキセタン)を21g得た。
Figure 2005225831
(8)
(物性値)
1H−NMR(溶媒:重クロロホルム):δ:4.45−4.40(dd,8H),3.56(s,4H),3.45(t、4H),1.70(m,4H),1.60(m,4H),1.38−1.17(m,12H),0.88(t,6H)
13C−NMR(溶媒:重クロロホルム):δ:73.7,71.5,43.0,33.9,29.5,26.8,26.3,25.9,23.1,14.0
(実施例1)
撹拌装置、窒素導入管、冷却管及び温度計を備えた反応容器に、上記の中間体1および2の方法で合成した3,3−(1,6−ヘキサンジイルビス(オキシメチレン))ビス(3−エチルオキセタン)20g(0.064モル)、ヨウ化ナトリウム22.9g(0.152モル)、およびアセトニトリルを300ml入れ、5℃以下になるように氷水バスで冷却しながら撹拌した。ラウリル酸クロリド29.4(0.134モル)を30分かけてゆっくり滴下した。滴下終了後、5℃で1時間撹拌した後に、更に室温で3時間撹拌して反応を終了した。反応容器に少量の水を加えた後に酢酸エチルを加え、10%亜硫酸水素ナトリウムでヨウ素を分解した。更に純水、飽和食塩水の順で有機層を洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に、有機溶媒を減圧留去し中間体M−1を51g合成した。
次いで、撹拌装置、温度計を備えた反応容器に、上記の方法で合成した中間体M−1 51g(0.055モル)、アクリル酸15.7g(0.218モル)、p−メトキシフェノール 80mg、およびジメチルスルオキシド300gを入れ、室温で撹拌しながら1,8―ジアザビシクロ[5,4,0]7−ウンデセン(以下DBUと略す)を33.2g(0.218モル)を30分かけてゆっくり滴下した。滴下終了後、反応容器を90℃に加熱し、12時間撹拌して反応を終了した。反応容器に酢酸エチルを加え、1/10Nの塩酸溶液、5%水酸化ナトリウム溶液、純水、飽和食塩水の順で有機層を洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、有機層の溶媒を減圧留去した後、濃縮液をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、ウンデシル基(X=エステル、X=エーテル、R=エチル基)を2個有する重合性化合物「M−1」を約25g得た。
Figure 2005225831
(M−1)
(物性値)
1H−NMR(溶媒:重クロロホルム):δ:6.42(d,2H),6.12(q,2H),5.84(d,2H),4.10(s,4H)3.99(s,4H),3.34(t,4H),3.29(s,4H),2.29(t,4H),1.62(m,4H),1.6−1.4(m,8H),1.25(m,36H),0.87(t,12H)
13C−NMR(溶媒:重クロロホルム):δ:173.6,165.9,130.6,128.3,71.5,70.4,64.7,64.3,41.4,34.3,31.9,29.7−29.1,25.9,24.9,23.0,22.6,14.0,7.4
赤外吸収スペクトル(IR)(KBr):2925,2855,1733,1652−1622,1190,808.9
(実施例2)
実施例1と同様な反応容器に、上記中間体及び2の方法で合成した3,3−(1,6−ヘキサンジイルビス(オキシメチレン))ビス(3−エチルオキセタン)20g(0.064モル)、ヨウ化ナトリウム22.9g(0.152モル)、およびアセトニトリルを300ml入れ、5℃以下になるように氷水バスで冷却しながら撹拌した。n−ウンデカン酸クロリド27.4g(0.134モル)を30分かけてゆっくり滴下した。滴下終了後、5℃で1時間撹拌した後に、更に室温で3時間撹拌して反応を終了した。反応終了後は、実施例1と同様の操作を行い中間体M−2を49g合成した。
次いで、実施例1と同様な反応容器に、上記の方法で合成した中間体M−2 49g(0.054モル)、アクリル酸15.6g(0.216モル)、p−メトキシフェノール 80mg、およびジメチルスルオキシド300gを入れ、室温で撹拌しながらDBUを32.9g(0.216モル)を30分かけてゆっくり滴下した。滴下終了後、反応容器を90℃に加熱し、12時間撹拌して反応を終了した。反応終了後は、実施例1と同様な操作を行い、濃縮液をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、デシル基(X=エステル、X=エーテル、R=エチル基)を2個有する重合性化合物「M−2」を約24.9g得た。
Figure 2005225831
(M−2)
(物性値)
1H−NMR(溶媒:重クロロホルム):δ:6.42(d,2H),6.12(q,2H),5.84(d,2H),4.10(s,4H)3.99(s,4H),3.34(t,4H),3.29(s,4H),2.29(t,4H),1.62(s,4H),1.6−1.4(m,8H),1.25(m,32H),0.87(t,12H)
13C−NMR(溶媒:重クロロホルム):δ:173.6,165.9,130.6,128.3,71.5,70.4,64.7,64.3,41.4,34.3,31.8,29.5−29.1,25.9,24.9,23.0,22.6,14.0,7.4
赤外吸収スペクトル(IR)(KBr):2925,2855,1733,1652−1622,1190,808.9
(実施例3)
実施例1と同様な反応容器に、上記の方法で合成した3,3−(1,6−ヘキサンジイルビス(オキシメチレン))ビス(3−エチルオキセタン)20g(0.064モル)、ヨウ化ナトリウム22.9g(0.152モル)、およびアセトニトリルを300ml入れ、5℃以下になるように氷水バスで冷却しながら撹拌した。n−ミリスチン酸クロリド27.4g(0.134モル)を30分かけてゆっくり滴下した。滴下終了後、5℃で1時間撹拌した後に、更に室温で3時間撹拌して反応を終了した。反応終了後は、実施例1と同様の操作を行い中間体M−3を49g合成した。
次いで、実施例1と同様な反応容器に、上記の方法で合成した中間体M−3 49g(0.054モル)、アクリル酸15.6g(0.216モル)、p−メトキシフェノール 80mg、およびジメチルスルオキシド300gを入れ、室温で撹拌しながらDBUを32.9g(0.216モル)を30分かけてゆっくり滴下した。滴下終了後、反応容器を90℃に加熱し、12時間撹拌して反応を終了した。反応終了後は、実施例1と同様な操作を行い、濃縮液をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製しトリデシル基(X=エステル、X=エーテル、R=エチル基)を2個有する重合性化合物「M−3」を約24.9g得た。
Figure 2005225831
(M−3)
(物性値)
1H−NMR(溶媒:重クロロホルム):δ:6.42(d,2H),6.12(q,2H),5.84(d,2H),4.10(s,4H)3.99(s,4H),3.34(t,4H),3.29(s,4H),2.29(t,4H),1.62(s,4H),1.6−1.4(m,8H),1.25(m,46H),0.87(t,12H)
13C−NMR(溶媒:重クロロホルム):δ:173.7,165.9,130.6,128.3,71.5,70.4,64.7,64.4,41.5,34.3,31.9,29.6−29.1,25.9,24.9,23.0,22.6,14.0,7.4
赤外吸収スペクトル(IR)(KBr):2925,2855,1733,1652−1622,1190,808.9
(実施例4)
撹拌装置、窒素導入管、冷却管及び温度計を備えた反応容器に、上記中間体3の方法で合成した3,3−(1,6−ヘキサンジイルビス(オキシメチレン))ビス(3−ブチルオキセタン)21g(0.057モル)、ヨウ化ナトリウム20.4g(0.136モル)、およびアセトニトリルを300ml入れ、5℃以下になるように氷水バスで冷却しながら撹拌した。ラウリル酸クロリド27.4(0.125モル)を30分かけてゆっくり滴下した。滴下終了後、5℃で1時間撹拌した後に、更に40で4時間撹拌して反応を終了した。反応容器に少量の水を加えた後に酢酸エチルを加え、10%亜硫酸水素ナトリウムでヨウ素を分解した。更に純水、飽和食塩水の順で有機層を洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後に、有機溶媒を減圧留去して中間体M−4を30g得た。
次いで、撹拌装置、温度計を備えた反応容器に、上記の方法で合成した中間体M−4 30g(0.03モル)、アクリル酸8.7g(0.121モル)、p−メトキシフェノール 60mg、およびジメチルスルオキシド300gを入れ、室温で撹拌しながらDBUを18.4g(0.121モル)を30分かけてゆっくり滴下した。滴下終了後、反応容器を90℃に加熱し、12時間撹拌して反応を終了した。反応容器に酢酸エチルを加え、1/10Nの塩酸溶液、5%水酸化ナトリウム溶液、純水、飽和食塩水の順で有機層を洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、有機層の溶媒を減圧留去した後、濃縮液をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製し、ウンデシル基(X=エステル、X=エーテル、R=ブチル基)を2個有する重合性化合物「M−4」を約10.5g得た。
Figure 2005225831

(M−4)
(物性値)
1H−NMR(溶媒:重クロロホルム):δ:6.42(d,2H),6.12(q,2H),5.84(d,2H),4.10(s,4H)3.99(s,4H),3.34(t,4H),3.29(s,4H),2.29(t,4H),1.62(s,4H),1.6−1.4(m,8H),1.28−1.25(m,44H),0.87(t,12H)
13C−NMR(溶媒:重クロロホルム):δ:173.7,165.9,130.6,128.3,71.5,70.4,64.7,64.4,41.5,34.3,31.9,29.6−29.1,25.9,24.9,23.0,22.6,14.1,7.5
赤外吸収スペクトル(IR)(KBr):2925,2855,1733,1652−1622,1190,808.9
(実施例5)
実施例1で合成した重合性化合物「M−1」100質量部にチバスペシャリティーケミカルズ社製の光重合開始剤「イルガキュアー651」2部からなる重合性組成物を、アプリケーターを用いてガラス基板上に5μmの膜厚に塗布し、窒素雰囲気下で、40mW/cmの紫外線を20秒照射した。
得られた塗膜を剥離し、FT−IRで確認したところアクリル基の赤外吸収である809cm−1付近の吸収が完全に消失していた。
(実施例6)
実施例1で合成した重合性化合物「M−2」100質量部にチバスペシャリティーケミカルズ社製の光重合開始剤「イルガキュアー651」2部からなる重合性組成物を、アプリケーターを用いてガラス基板上に5μmの膜厚に塗布し、窒素雰囲気下で、40mW/cmの紫外線を20秒照射した。
得られた塗膜を剥離し、FT−IRで確認したところアクリル基の赤外吸収である809cm−1付近の吸収が完全に消失していた。
(実施例7)
実施例1で合成した重合性化合物「M−4」100質量部にチバスペシャリティーケミカルズ社製の光重合開始剤「イルガキュアー651」2部からなる重合性組成物を、アプリケーターを用いてガラス基板上に5μmの膜厚に塗布し、窒素雰囲気下で、40mW/cmの紫外線を20秒照射した。
得られた塗膜を剥離し、FT−IRで確認したところアクリル基の赤外吸収である809cm−1付近の吸収が完全に消失していた。
(組成物例)
下記構造のフッ素系液晶化合物からなる液晶組成物A(誘電率異方性:7.7)を70%と、実施例1で合成した化合物「M−1」29.4%、チバスペシャリティーケミカルズ社製の光重合開始剤「イルガキュアー651」0.6%を配合することにより調光層形成材料である重合性組成物(MLC−1)を得た。
Figure 2005225831
Figure 2005225831
液晶組成物A
(応用例)
重合性組成物(MLC−1)を、11.0μmのガラスファイバー製スペーサーが塗布された2枚のITO電極ガラス基板に挟み込み、均一な溶液状態に保つように基板全体を温度コントロールし、40mW/cmの紫外線を60秒照射し厚さ約11μmの光散乱型液晶デバイスを得た。得られたデバイスの飽和電圧及び駆動電圧の変動値を評価し、結果を表2に示した。光散乱型液晶デバイスの電気光学特性を表1に示す。
Figure 2005225831
Figure 2005225831
この結果、本発明の重合性組成物を使用した光散乱型液晶デバイスは、−20℃〜70℃の温度範囲において低電圧駆動が可能であった。
本発明の重合性化合物及び組成物は、屋外で使用するような建築物の窓やショーウィンドウ等の視野遮断のスクリーン、採光コントロールのカーテン、文字や図形を表示し高速応答性で電気的に表示を切り換える広告板や装飾表示板として有用な光散乱型液晶デバイス用の調光層形成材料として特に有用である。また、時計、コンピューター末端等の表示素子やデジタルペーパー、ICカードの情報表示、電子ブックやPDAなどの携帯情報端末やプロジェクション等の表示装置、光シャッターなどの光学素子用の材料としても有用である。


Claims (3)

  1. 一般式(1)で表されることを特徴とする重合性化合物。
    Figure 2005225831

    一般式(1)
    (式中、Xは−O−CH−、−O−CH−CH−CO−O−CH−、−O−CH−CHO−、又は−O−CH−CH(CH)O−を表す。Rは、mが2のときは、炭素数2〜30のアルキレン基(但し、該基中に存在し、Xと直接結合しない1個又は2個以上のメチレン基は、場合によりそれぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接に結合しないものとして、−O−、アリーレン基、又は炭素数3〜10のシクロアルキレン基で置き換えられていても良い)、炭素数6〜18のアリーレン基、炭素数3〜10のシクロアルキレン基、又は、−Y−R−Y− (但し、Yはアリーレン基又は炭素数3〜10のシクロアルキレン基を表し、Rは単結合又は炭素数1〜15のアルキレン基(但し、アルキレン基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、場合によりそれぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接に結合しないものとして、−O−で置き換えられていても良い)を表す。)を表す。mが3のときは、炭素数2〜30のアルキルトリイル基(但し、該基中に存在し、Xと直接結合しない1個又は2個以上のメチレン基は、場合によりそれぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接に結合しないものとして、−O−、アリーレン基、又は炭素数3〜10のシクロアルキレン基で置き換えられていても良い)を表す。mが4のときは、炭素数2〜30のアルキルテトライル基(但し、該基中に存在し、Xと直接結合しない1個又は2個以上のメチレン基は、場合によりそれぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接に結合しないものとして、−O−、アリーレン基、又は炭素数3〜10のシクロアルキレン基で置き換えられていても良い)を表す。Rはハロゲン原子、炭素数1〜8のアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、及びアルカノイル基からなる群から選ばれる少なくとも1つの置換基を有していてもよい。Rは、炭素数4〜30のアルキル基を表す(但し、アルキル基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、場合によりそれぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接に結合しないものとして、−O−又はアリーレン基で置き換えられていても良い)。Rは水素又はメチル基を表す。Rは炭素原子数2〜5のアルキル基を表す。Xは−O−、−OCO−、−CO−O−又は単結合を表す。Xは−O−、−OCO−、−CO−O−又は単結合を表す。mは2〜4の整数を表す。)
  2. 一般式(1)において、Rが炭素数2〜30のアルキレン基であり、Rは、炭素数4〜30のアルキル基であり(但し、アルキル基中に存在する1個又は2個以上のメチレン基は、それぞれ相互に独立して、酸素原子が相互に直接に結合しないものとして、−O−で置き換えられていても良い)、mが2である請求項1に記載の重合性化合物。
  3. 請求項1に記載の重合性化合物を含有することを特徴とする重合性組成物。
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