JP2005221064A - ヒンジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 段付き円柱形状のシャフト1と、このシャフト1を回転可能に保持するベース5と、このベース5に対する取付位置を変更可能にベース5に取り付けられるアジャスター10と、シャフト1を締め付けた状態でシャフト1にはめ込まれるコイルバネ状の締付部材15とを備える。締付部材15の基端15aは、ベース5に設けられた保持片8の差込部9に配置されており、差込部9内で移動可能とされている。締付部材15の先端15bは、アジャスター10の差込部13に差し込まれて固定されている。締付部材15に対して摺動回転するシャフト1は、その回転方向によって締付部材15の両端15a,15b間の離隔距離が変わるので、回転トルクを異ならせることができる。
【選択図】 図1
Description
これは、棒状の軸部材に、複数枚の円盤形状の板材を通す構成とされている。そして、各板材を当接させることで、板材間の摩擦抵抗により、軸部材に対して適度な回転操作抵抗が付与されるものであった。これにより、ディスプレイを基台に対して傾動可能とし、所望の位置で保持することが可能とされる。
図1は、本発明のヒンジの一実施例を示す斜視図であり、図2は、図1のヒンジの分解斜視図である。
一方、締付部材15の先端15bは、アジャスター10の差込部13に差し込まれ固定される。その際、アジャスター10は、その垂直片12をベース垂直片7の右側端面下端部に重ね合わされて取付ネジ100によりネジ止めされる。
アジャスター10をベース5に対して後方側へずらした状態で取り付けた場合、アジャスター10の差込部13に固定された締付部材15の先端15bもシャフト1に対して後方側へ移動する。これにより、締付部材15には、その内径を拡げようとする力がかかるので、シャフト1に対する締付部材15の締付力が若干弱くなる。
液晶テレビは、見る角度を調整できるように、そのディスプレイ部分102が、基台103に対して前後方向に傾動可能とされている。そして、この傾動を可能とするために、ディスプレイ102と基台103との間には、本実施例のヒンジが介在している。
ケース20は、上方にのみ開口した箱型であり、本実施例では金属板を屈曲して形成されている。ケース20の左右両側壁21,22には、シャフト1の取付部2が差し込み可能な丸穴21a,22aが左右方向に貫通して形成されている。
なお、ケース20の左端部に載せ置かれるヒンジは、上述した第一実施例のヒンジと対称形状のものが使用される。左右いずれのヒンジも、図4において、A方向に回転させる場合に比べて、B方向に回転させる場合にトルクが小さくなるよう構成されている。
保持部材25は、長方形状の板材であり、その左右両側部の下端部には、保持部材25に対して後方へ直角に屈曲し且つ下方へ延出する取付片26,26が一体的に形成されている。取付片26には、シャフト1の取付部2の先端2aに対応した小判形状の穴26aが、左右方向に沿って貫通して形成されている。
一方、ディスプレイ102を押し下げて、図3において反時計回りに回転させる場合には、シャフトは、上述のAの方向に回転する。この場合、ヒンジ自体のトルクは初期状態のままである。
なお、ディスプレイ102に負荷をかけない状態では、シャフト1の外周面と締付部材15の内周面との間の摩擦力により、シャフト1は勝手に回転することがなく、基台103に対して所望の位置で、ディスプレイ102を維持することが可能である。
図8に示すように、本実施例のベース本体36は、水平に配置される長方形板状の水平片37と、この水平片37の右側端部から垂直上方へ延出する垂直片38とにより略L字状に一体形成されている。垂直片38の中央部には、後述するシャフト30の取付部31がはめ込まれる丸穴38aが貫通して形成されている。また、垂直片38の下端部には、長方形状の穴39が貫通して形成されており、この穴39は、締付部材55の基端55aが差し込まれる差込部39とされる。さらに、垂直片38の後方側端部には、その上部から左側に延出して、垂直片38に対し直角に長方形状の固定片40が一体的に設けられている。なお、本実施例のベース本体36及び固定片40は、金属板を屈曲して一体形成されている。
ベース補助具42は、その他片44が、ベース本体36の固定片40に重ね合わされてベース本体36にネジ止めされる。この際、ベース補助具42の丸穴43aと、ベース本体36の丸穴38aとは同軸上に配置される。
締付部材55は、上記第一実施例と同様、断面四角形の線材を、右側に配置された一方の端部(55a)から時計回りに左側へ向けてらせん状に巻かれてコイル状に形成されている。また、その内径は、前記シャフト30本体の内径より若干小径とされている。そして、左側に配置される締付部材55の先端部55bは、下方へ向けて屈曲されている。また、締付部材55の基端部55aは、径方向外側(下方)へ延出した後、右側へ向けて屈曲されている。
押え部材60は、ベース本体36の垂直片38と平行に配置される長方形の板状であり、その前後方向中央部には、締付部材55の基端部が通される溝60aが左側に突出して形成されている。そして、押え部材60は、その溝60aに締付部材55の基端部55aを配置した状態で、ベース本体36の垂直片38にネジ109,109によりネジ止めされる。なお、押え部材60の上端部60bは、下方に円弧状に切り欠かれている。
一方、締付部材55の先端55bは、アジャスター50の差込部53に差し込まれる。アジャスター50は、ベース本体36の水平片37に載せ置かれてネジ止めされる。図9においては、アジャスター50は、締付部材55の先端55bが、アジャスター50の差込部53の前側端面(手前側端面)53aに当接した状態で配置されるように、ベース本体36に取り付けられる。差込部53の後方には、若干の隙間が形成されている。
図7において右側から見た状態で説明すると、シャフト30を反時計回り(C方向)に回転すると、シャフト30には、締付部材55が無理ばめされているので、シャフト30の回転に伴い、アジャスター50の差込部53に差し込まれた締付部材55の先端55bには周方向後向きの力がかかり、周方向後方へ移動する。この移動により、締付部材55の内径がわずかに拡がり、締付力が小さくなり、ひいてはシャフト30の回転に対する摩擦力も減少させる。よって、その状態でシャフト30を反時計回りに回転させると、シャフト30は、締付部材55の摩擦力に対抗して摺動回転する。この際、締付部材55の先端55bが、アジャスター50の差込部53の後側端面(奥側端面)53bに当接した後の内径は一定となり、一定のトルクでシャフト30を回転させることになる。
本第二実施例のヒンジも、第一実施例のヒンジと同様、大型の液晶テレビなどに好適に使用される。
また、上記各実施例のヒンジにおいて、そのシャフト1,30を上下方向に沿って配置して、水平方向の回転や開閉に利用することも可能である。
例えば、上記各実施例では、締付部材を構成する線材を断面四角形状としたが、それほど大きな摩擦力を必要としない場合には、円形状等としても構わない。円形状とした場合、シャフトの周側面と平面で接する断面四角形状の場合に比べ、シャフトの周側面と接する部分が少なくなり、摩擦力が減少する。また、線材を半円形状とした場合は、その平面がシャフトの周側面と接するならば、四角形状の場合とほぼ同じ摩擦力とすることが可能である。
加えて、上記各実施例では、アジャスターの穴を長穴として、ベースに対する取付位置を変更可能としたが、ベースに形成される穴を長穴として、アジャスターをベースに対して取付位置変更可能としても構わない。
2 取付部
2a 先端部
3 支持部
5 ベース
8 保持片
9 差込部
9a 下端面
9b 上端面
10 アジャスター
12a ネジ挿通穴
13 差込部
15 締付部材
15a 基端
15b 先端
20 ケース
25 保持部材
30 シャフト
31 取付部
32 支持部
35 ベース
36 ベース本体
39 差込部
40 固定片
42 ベース補助具
50 アジャスター
51a ネジ挿通穴
52 延出片
53 差込部
55 締付部材
55a 基端
55b 先端
60 押え部材
102 ディスプレイ(第二部材)
103 基台(第一部材)
Claims (6)
- シャフトを回転保持するベースと、
シャフトを締め付けた状態でシャフトに設けられ、少なくとも一端が前記ベースに周方向移動を規制されて設けられる締付部材と
を備えることを特徴とするヒンジ。 - 前記締付部材は前記ベースに、一端を固定される一方、他端を一定範囲で周方向移動可能に保持されて設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載のヒンジ。 - シャフトを回転保持するベースと、
ベースに対する取付位置を変更可能に設けられるアジャスターと、
シャフトを締め付けた状態でシャフトにはめ込まれ、ベースに形成された差込部に一端が保持される一方、アジャスターに形成された差込部に他端が保持されるコイル状の締付部材とを備え、
少なくとも一方の差込部は、そこに保持される締付部材端部の周方向移動を許容する幅寸法に形成されている
ことを特徴とするヒンジ。 - 前記締付部材は、断面四角形状の線材によりコイル状に形成されている
ことを特徴とする請求項3に記載のヒンジ。 - 前記アジャスターは、取付ネジでベースに保持され、
アジャスターとベースに形成された前記取付ネジ用の穴の一方は、ベースに対するアジャスターの取付位置を変更可能に長穴とされた
ことを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のヒンジ。 - 前記ベースとシャフトには、一方に第一部材が固定され、他方に第二部材が保持され、
第一部材に対して第二部材を押し下げる際には、前記コイルバネの周方向移動を許容された端部が、前記差込部のコイルバネ締付方向端部に当接する一方、第一部材に対して第二部材を押し上げる際には、前記コイルバネの周方向移動を許容された端部が、前記差込部のコイルバネ締付方向と逆の端部に当接する
ことを特徴とする請求項3から請求項5までのいずれかに記載のヒンジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004032743A JP2005221064A (ja) | 2004-02-09 | 2004-02-09 | ヒンジ |
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Publications (1)
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JP2005221064A true JP2005221064A (ja) | 2005-08-18 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2005221064A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021042042A (ja) * | 2019-09-11 | 2021-03-18 | 富士ゼロックス株式会社 | 取付部構造及び画像形成装置 |
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2004
- 2004-02-09 JP JP2004032743A patent/JP2005221064A/ja active Pending
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JP2021042042A (ja) * | 2019-09-11 | 2021-03-18 | 富士ゼロックス株式会社 | 取付部構造及び画像形成装置 |
JP7500935B2 (ja) | 2019-09-11 | 2024-06-18 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 取付部構造及び画像形成装置 |
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