JP2005315354A - ヒンジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 段付き円柱形状のシャフト1と、このシャフト1を回転可能に保持するベース5と、シャフト1を締め付けた状態でシャフト1にはめ込まれるコイルバネ状の締付部材15と、締付部材15の先端部15bをベース5に固定する押え部材17とを主要部として備える。締付部材15の基端部15aは、ベース5に設けられた係止片8の上方に配置されており、一定範囲で周方向移動が可能とされている。ベース5の垂直片7には、締付部材15の拡径を一定範囲で阻止するための係止部10,10,10が設けられている。締付部材15に対して摺動回転するシャフト1は、その回転方向によって締付部材15の径が変化するので回転トルクを異ならせることができる。
【選択図】 図1
Description
これは、棒状の軸部材に、複数枚の円盤形状の板材を通す構成とされている。そして、各板材を当接させることで、板材間の摩擦抵抗により、軸部材に対して適度な回転操作抵抗が付与されるものであった。これにより、ディスプレイを基台に対して傾動可能とし、所望の位置で保持することが可能とされる。
ここで、規制とは、周方向移動不能な固定状態と、一定範囲での周方向移動可能な状態との双方を含む。
図1は、本発明のヒンジの一実施例を示す斜視図であり、図2は、図1のヒンジの分解斜視図である。
押え部材17は、ベース5の垂直片7と平行に配置される長方形の板材とされ、垂直片7の右側端面下端部に重ね合わされて2本のネジ18,18で固定される。なお、押え部材17の上端部17aは、下方に円弧状に切り欠かれている。
そして、このようにベース5にシャフト1が設けられた初期状態では、上述したように、シャフト1にはめ込まれた締付部材15の外周部より若干径方向外側に係止部10,10,10が配置されている。
シャフト1を反時計回り(A方向)に回転させると、シャフト1には締付部材15が無理ばめされているので、シャフト1の回転に伴い、締付部材15も反時計回り(A方向)に回転しようとする。ところが、締付部材15の先端部15bがベース5に固定されていることで、締付部材15が反時計回り(A方向)に回転しようとすると、締付部材15はシャフト1への締付力を強くする。従って、シャフト1を反時計回り(A方向)に回転させるには大きなトルクが必要となる。
なお、図3の状態から図1の状態へ、シャフト1を反時計回り(A方向)に回転させる場合、締付部材15の基端部15aが係止片8に当接するまでは、シャフト1を回転させるのに必要なトルクは大きくなり、当接した後は、上述したように、シャフト1を回転させるためのトルクは一定となる。
つまり、締付部材15の先端部15bをベース5に対して後方側へずらした状態で押え部材17を垂直片7に固定すると、基端部15aが係止片8に当接していることで、締付部材15には、その内径を拡げようとする力がかかり、シャフト1に対する締付部材15の締付力が若干弱くなる。よって、例えばシャフト1を時計回り(A方向)に回転させる場合のトルクは小さくなる。
逆に、締付部材15の先端部15bをベース5に対して前方側へずらした状態で押え部材17を垂直片7に固定すると、シャフト1に負荷がかけられていない状態では、基端部15aは上方へ移動し、係止片8から離間する。これにより、例えばシャフト1を時計回り(A方向)に回転させる場合、上述したように、締付部材15の基端部15aが係止片8に当接するまでシャフト1を回転させるのに必要なトルクは大きくなり、その結果、先端部15bをずらす以前よりシャフト1を回転させるためのトルクが大きくなる。
この際、例えば、押え部材17の左側端面中央に、締付部材15の先端部15bが差し込まれる溝を上下方向に沿って形成する。そして、押え部材17をベース5に対して前後に移動させることで、溝に差し込まれた締付部材15の先端部15bも前後に移動することになり、上述したように、シャフト1を回転させるためのトルクが変更可能とされる。
液晶テレビは、見る角度を調整できるように、そのディスプレイ部分50が、基台51に対して前後方向に傾動可能とされている。そして、この傾動を可能とするために、ディスプレイ50と基台51との間に、本実施例のヒンジが介在される。
以下、ケース20に本実施例のヒンジを二つ取り付けて使用する場合について説明する。
また、図7および図8は、ケースへのヒンジの取り付け状態を示す図であり、図7は、ケースにヒンジを取り付けた状態を示す斜視図であり、図8は、ケースに保持部材を取り付けた状態を示す斜視図である。
なお、ケース20の左端部に載せ置かれるヒンジは、上述した本実施例のヒンジと対称形状のものが使用される。左右いずれのヒンジも、図7において、A方向に回転させる場合に比べて、B方向に回転させる場合にトルクが小さくなるよう構成されている。
保持部材25は、長方形状の板材であり、その左右両側部の下端部には、保持部材25に対して後方へ直角に屈曲して略四角形状の取付片26,26が一体的に形成されている。
そして、ケース20は、基台51の上部に固定され、保持部材25の前端面にディスプレイ50が、その画面を前方側に向けて取り付けられる。
そして、押し上げた状態から、図4においてディスプレイを反時計回りに回転させて押し下げようとする場合、すなわち図3の状態からシャフト1を反時計回りに回転させると、シャフト1はAの方向に回転する。これにより、締付部材15の基端部15aもAの方向に回転し、シャフト1を回転させるために大きなトルクが必要となる。
なお、ディスプレイ50に負荷をかけない状態では、シャフト1の外周面と締付部材15の内周面との間の摩擦力により、シャフト1は勝手に回転することがなく、基台51に対して所望の位置で、ディスプレイ50を維持することが可能である。
このように、本実施例のヒンジは、そのシャフト1を上下方向に沿って配置して、水平方向の回転や開閉に利用することも可能である。
例えば、上記実施例では、締付部材を構成する線材を断面四角形状としたが、それほど大きな摩擦力を必要としない場合には、円形状等としても構わない。円形状とした場合、シャフトの周側面と平面で接する断面四角形状の場合に比べ、シャフトの周側面と接する部分が少なくなり、摩擦力が減少する。また、線材を半円形状とした場合は、その平面がシャフトの周側面と接するならば、四角形状の場合とほぼ同じ摩擦力とすることが可能である。
さらに、上記実施例では、第一部材に対して第二部材を回転可能に保持する際、第一部材側に上記実施例のヒンジのベースを取り付け、第二部材側にシャフトを接続する構成としたが、第一部材側にシャフトを取り付けて、第二部材側にベースを取り付ける構成としても構わない。
2 取付部
3 支持部
5 ベース
8 係止片(係止部)
10 係止部
15 締付部材
15a 基端部
15b 先端部
17 押え部材
20 ケース
25 保持部材
30 連結板
50 ディスプレイ(第二部材)
51 基台(第一部材)
Claims (9)
- コイル状に形成され、シャフトを締め付けた状態でシャフトに設けられ、周方向移動を規制されることでシャフトを相対回転可能とする締付部材を備える
ことを特徴とするヒンジ。 - コイル状に形成され、シャフトを締め付けた状態でシャフトに設けられ、少なくとも一端部の周方向移動が規制される締付部材を備える
ことを特徴とするヒンジ。 - ベースに回転可能に保持されるシャフトと、
このシャフトを締め付けた状態でシャフトに設けられ、周方向移動を規制されることでシャフトを相対回転可能とする締付部材と
を備えることを特徴とするヒンジ。 - 前記締付部材は、コイル状とされ、少なくとも一端部が周方向移動を規制される
ことを特徴とする請求項3に記載のヒンジ。 - 前記締付部材は、コイル状とされ、両端部が周方向移動を規制される
ことを特徴とする請求項3に記載のヒンジ。 - 前記締付部材の一端部が当接される係止部がベースに設けられた
ことを特徴とする請求項3から請求項5までのいずれかに記載のヒンジ。 - 前記締付部材の外周部に当接して、シャフトの回転に伴う締付部材の拡径を一定範囲で止める係止部が設けられた
ことを特徴とする請求項3から請求項6までのいずれかに記載のヒンジ。 - 前記締付部材は断面四角形状の線材によりコイル状に形成されている
ことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載のヒンジ。 - 前記ベースとシャフトには、一方に第一部材が固定され、他方に第二部材が保持され、
前記締付部材は、一端部がベースに固定される一方、他端部はベースに対し周方向移動を許容されており、
第一部材に対して第二部材を押し下げる際には、前記締付部材の他端部が、ベースに設けられた係止部に当接する一方、第一部材に対して第二部材を押し上げる際には、前記締付部材の外周部が、ベースに設けられた係止部に当接する
ことを特徴とする請求項3に記載のヒンジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004134740A JP2005315354A (ja) | 2004-04-28 | 2004-04-28 | ヒンジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004134740A JP2005315354A (ja) | 2004-04-28 | 2004-04-28 | ヒンジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005315354A true JP2005315354A (ja) | 2005-11-10 |
Family
ID=35442992
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004134740A Pending JP2005315354A (ja) | 2004-04-28 | 2004-04-28 | ヒンジ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005315354A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11294495A (ja) * | 1998-04-09 | 1999-10-26 | Hitachi Powdered Metals Co Ltd | 回転制動機構 |
-
2004
- 2004-04-28 JP JP2004134740A patent/JP2005315354A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH11294495A (ja) * | 1998-04-09 | 1999-10-26 | Hitachi Powdered Metals Co Ltd | 回転制動機構 |
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