JP2005315354A - ヒンジ - Google Patents

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Abstract

【課題】 部品点数が少なく、組立の時間および手間が少ないヒンジの提供。
【解決手段】 段付き円柱形状のシャフト1と、このシャフト1を回転可能に保持するベース5と、シャフト1を締め付けた状態でシャフト1にはめ込まれるコイルバネ状の締付部材15と、締付部材15の先端部15bをベース5に固定する押え部材17とを主要部として備える。締付部材15の基端部15aは、ベース5に設けられた係止片8の上方に配置されており、一定範囲で周方向移動が可能とされている。ベース5の垂直片7には、締付部材15の拡径を一定範囲で阻止するための係止部10,10,10が設けられている。締付部材15に対して摺動回転するシャフト1は、その回転方向によって締付部材15の径が変化するので回転トルクを異ならせることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一方の部材に対して他方の部材を回転させるのに使用されるヒンジに関するものである。
従来、パソコンやテレビなどの液晶ディスプレイを基台に対して傾動可能に保持するヒンジとして、例えば下記特許文献1に示すようなヒンジが提案されている。
これは、棒状の軸部材に、複数枚の円盤形状の板材を通す構成とされている。そして、各板材を当接させることで、板材間の摩擦抵抗により、軸部材に対して適度な回転操作抵抗が付与されるものであった。これにより、ディスプレイを基台に対して傾動可能とし、所望の位置で保持することが可能とされる。
特開2002−250335号公報
しかしながら、上記構成のヒンジの場合、軸に多数の円盤形状の板材を通す必要があり、部品点数が多くなっていた。また、部品数が多くなるため、その組立にも時間と手間がかかっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、部品数を減らし、組立の時間および手間が少ないヒンジを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のヒンジは、コイル状に形成され、シャフトを締め付けた状態でシャフトに設けられ、周方向移動を規制されることでシャフトを相対回転可能とする締付部材を備えることを特徴とする。
ここで、規制とは、周方向移動不能な固定状態と、一定範囲での周方向移動可能な状態との双方を含む。
また、上記目的を達成するために、本発明のヒンジは、コイル状に形成され、シャフトを締め付けた状態でシャフトに設けられ、少なくとも一端部の周方向移動が規制される締付部材を備えることを特徴とする。
さらに、上記目的を達成するために、本発明のヒンジは、ベースに回転可能に保持されるシャフトと、このシャフトを締め付けた状態でシャフトに設けられ、周方向移動を規制されることでシャフトを相対回転可能とする締付部材とを備えることを特徴とする。
好ましくは上記構成に加えて、前記締付部材は、コイル状とされ、少なくとも一端部が周方向移動を規制されることを特徴とするヒンジである。
また、好ましくは上記構成に加えて、前記締付部材は、コイル状とされ、両端部が周方向移動を規制されることを特徴とするヒンジである。
さらに、好ましくは上記各構成に加えて、前記締付部材の一端部が当接される係止部がベースに設けられたことを特徴とするヒンジである。
また、好ましくは上記各構成に加えて、前記締付部材の外周部に当接して、シャフトの回転に伴う締付部材の拡径を一定範囲で止める係止部が設けられたことを特徴とするヒンジである。
さらに、好ましくは上記各構成に加えて、前記締付部材は断面四角形状の線材によりコイル状に形成されていることを特徴とするヒンジである。
また、好ましくは上記構成に加えて、前記ベースとシャフトには、一方に第一部材が固定され、他方に第二部材が保持され、前記締付部材は、一端部がベースに固定される一方、他端部はベースに対し周方向移動を許容されており、第一部材に対して第二部材を押し下げる際には、前記締付部材の他端部が、ベースに設けられた係止部に当接する一方、第一部材に対して第二部材を押し上げる際には、前記締付部材の外周部が、ベースに設けられた係止部に当接することを特徴とするヒンジである。
本発明のヒンジによれば、部品点数が少なく、組立の時間および手間が少なくてすみ、容易に組み立てることが可能である。
以下、本発明のヒンジについて、実施例に基づき更に詳細に説明する。
図1は、本発明のヒンジの一実施例を示す斜視図であり、図2は、図1のヒンジの分解斜視図である。
本実施例のヒンジは、段付き円柱形状のシャフト1と、このシャフト1を回転可能に保持するベース5と、前記シャフト1を締め付けた状態でシャフト1にはめ込まれるコイルバネ状の締付部材15と、締付部材15の一端部15bをベース5に固定する押え部材17とを主要部として備える。
図2に示すように、本実施例のベース5は、水平に配置される長方形板状の水平片6と、この水平片6の右側端部から垂直上方へ延出する垂直片7とにより略L字状に一体形成されている。垂直片7の中央部には、シャフト1の支持部3がはめ込まれる丸穴7aが貫通して形成されている。
ベース5の垂直片7の前後両側端部には、その上下方向中央部から右側へ延出して、垂直片7に対し直角に長方形板状の係止片8,8が一体的に設けられている。なお、本実施例の水平片6、垂直片7および係止片8,8は、金属板を屈曲して形成されている。
垂直片7の右側端面には、複数のピン状の係止部10が右側へ突出して形成されている。本実施例では、3つの係止部10,10,10が形成されている。各係止部10は、前記丸穴7aと同心円上に周方向等間隔に配置されている。図示例では、係止部10,10,10は、丸穴7aの垂直上方位置と、丸穴7aの前後にそれぞれ一つずつ設けられている。各係止部10は、ベース5にシャフト1が設けられる図1の初期状態において、シャフト1にはめ込まれた締付部材15の外周部より若干径方向外側へ配置される。
シャフト1は、左右方向に延び、左右端部に縮径部を有する段付き円柱形状である。右側の縮径部は、被回転体の取付部2とされる。本実施例では、この取付部2は、中心を挟んで直径方向に沿って平行に切り欠かれて略小判形状とされている。また、シャフト1の左側端部の縮径部は、ベース5の垂直片7の丸穴7aに差し込み可能とされ、垂直片7への支持部3とされている。
締付部材15は、本実施例では断面四角形の鋼製の線材をコイル状に巻いて形成されている。具体的には、右側に配置された線材の一方の端部(15a)から左側へ向けて、時計回りにらせん状に巻かれてコイル状に形成されている。図示例では、隣接するらせんが互いに接触して密に巻かれている。また、締付部材15の内径は、前記シャフト1本体の外径より若干小径とされている。
左側に配置される締付部材15の先端部15bは、径方向外側(下方)へ屈曲して延出されており、その先端15cはさらに右側へ向けて直角に屈曲されている。また、締付部材15の基端部15aは、径方向外側(手前側)へ向けて屈曲して延出されている。
このような構成の締付部材15は、シャフト1に無理ばめされる。締付部材15の内径は、シャフト1の外径より小径とされているので、締付部材15がシャフト1にはめ込まれた際には、締付部材15はシャフト1を径方向内側へ締め付けることになる。
締付部材15がはめ込まれたシャフト1は、その支持部3が、ベース5の垂直片7の穴7aにはめ込まれて水平に保持されると共に、ベース5に回転可能に設けられる。この際、締付部材15の基端部15aは、ベース5の垂直片7に設けられた手前側の係止片8の上端面に当接又は近接されるが、図示例では当接されている。
一方、締付部材15の先端部15bは、押え部材17によりベース5に固定される。
押え部材17は、ベース5の垂直片7と平行に配置される長方形の板材とされ、垂直片7の右側端面下端部に重ね合わされて2本のネジ18,18で固定される。なお、押え部材17の上端部17aは、下方に円弧状に切り欠かれている。
締付部材15の先端部15bは、ベース5の垂直片7と押え部材17との間に挟まれ、押え部材17が垂直片7にネジ18,18で固定されることでベース5に固定される。この際、締付部材15の先端部15bは、押え部材17を垂直片7に固定する2本のネジ18,18の間に通されている。また、締付部材15の先端15cは、押え部材17の下端部に当接されている。
そして、このようにベース5にシャフト1が設けられた初期状態では、上述したように、シャフト1にはめ込まれた締付部材15の外周部より若干径方向外側に係止部10,10,10が配置されている。
以上のような構成からなる本実施例のヒンジについて、図1において右側から見た状態で説明する。
シャフト1を反時計回り(A方向)に回転させると、シャフト1には締付部材15が無理ばめされているので、シャフト1の回転に伴い、締付部材15も反時計回り(A方向)に回転しようとする。ところが、締付部材15の先端部15bがベース5に固定されていることで、締付部材15が反時計回り(A方向)に回転しようとすると、締付部材15はシャフト1への締付力を強くする。従って、シャフト1を反時計回り(A方向)に回転させるには大きなトルクが必要となる。
ところで、図1の初期状態では、締付部材15の基端部15aは係止片8に当接されている。よって、この状態からシャフト1を反時計回り(A方向)に回転させた場合、締付部材15の基端部15aの移動が阻止される。従って、締付部材15は反時計回り(A方向)に回転することができなくなる。つまり、締付部材15の基端部15aが係止片8に当接することで、締付部材15は、その両端部15a,15bが固定されたのと同じ状態となり、周方向移動が阻止されて、締付部材15自体は回転できなくなる。従って、締付部材15の基端部15aが係止片8に当接した状態で、さらにシャフト1を反時計回り(A方向)に回転させた場合、シャフト1は、締付部材15との摩擦力に対抗して、締付部材15に対して摺動しながら反時計回り(A方向)に回転することになる。この際、締付部材15の締付力は変化しないので、一定のトルクでシャフト1を締付部材15に対して相対回転させることになる(係止片当接状態)。
これに対して、シャフト1を時計回り(B方向)に回転させると、シャフト1には締付部材15が無理ばめされているので、シャフト1の回転に伴い、締付部材15も時計回り(B方向)に回転する。これにより、図3に示すように、締付部材15の基端部15aも、時計回り(B方向)に回転して係止片8から離間する。そして、締付部材15の先端部15bが固定されていることで、締付部材15が時計回り(B方向)に回転すると、締付部材15は自身の径をわずかにだが拡径させることになる。つまり、締付部材15は、拡径しながら時計回り(B方向)に回転することになり、締付部材15のシャフト1への締付力が弱くなる。従って、シャフト1を時計回り(B方向)に回転させる際には、反時計回り(A方向)に比べ小さなトルクで回転させることができる。
ところで、シャフト1の回転に伴って、締付部材15が時計回り(B方向)に回転すると、上述したように、その径が拡径していく。しかしながら、締付部材15の外周部が、ベース5の垂直片7の係止部10,10,10に当接すると、それ以上の締付部材15の拡径が阻止される。締付部材15の拡径が阻止されることで、締付部材15の基端部15aの移動も阻止され、締付部材15は時計回り(B方向)に回転することができなくなる。
つまり、締付部材15の外周部が係止部10,10,10に当接することで、締付部材15は、その両端部15a,15bが固定されたの同じ状態となり、周方向移動が阻止される。従って、締付部材15の外周部が垂直片7の係止部10,10,10に当接した状態で、さらにシャフト1を時計回り(B方向)に回転させた場合、シャフト1は、締付部材15との摩擦力に対抗して、締付部材15に対して摺動しながら時計回り(B方向)に回転することになる。この際、締付部材15の内径は変化しないので、一定のトルクでシャフト1を締付部材15に対して相対回転させることになる。この状態でシャフト1を回転させるためのトルクは、係止片当接状態におけるトルクに比べてかなり小さい。
そして、一旦、シャフト1を時計回りに回転させた図3の状態から、シャフト1を反時計回りに回転させようとすると、上述したように、締付部材15の締付力が大きくなるので、シャフト1を回転させるには、大きなトルクが必要となる。
なお、図3の状態から図1の状態へ、シャフト1を反時計回り(A方向)に回転させる場合、締付部材15の基端部15aが係止片8に当接するまでは、シャフト1を回転させるのに必要なトルクは大きくなり、当接した後は、上述したように、シャフト1を回転させるためのトルクは一定となる。
このような構成からなる本実施例のヒンジにおいて、例えば、シャフト1の直径を20mm、締付部材15の線材の断面を1.8mm×1.8mmの正方形状とし、その線材を内径が19.2mmのコイル状として、シャフト1に4〜5回巻き付けた状態とすると、A方向にシャフト1を回転させるには、100kgf・cm以上のトルクが必要であり、B方向に回転させるには、5kgf・cm以下のトルクとすることが可能である。
このように、本実施例のヒンジは、締付部材15の一端部が固定され、他端部が周方向移動を一定範囲で可能とされていることで、シャフト1の回転方向によって、シャフト1を回転させるために必要なトルクが異なる。本実施例では、シャフト1を反時計回り(A方向)に回転させるトルクに比べ、時計回り(B方向)に回転させるトルクが小さくなるよう構成されている。
ところで、押え部材17に固定される締付部材15の先端部15bの取付位置を変更することで、シャフト1を回転させるためのトルクが変更可能である。具体的には、締付部材15の先端部15bを、押え部材17をベース5の垂直片7に固定する2本のネジ18,18の間で前後に移動させることで、シャフト1を回転させるためのトルクを変更することができる。
つまり、締付部材15の先端部15bをベース5に対して後方側へずらした状態で押え部材17を垂直片7に固定すると、基端部15aが係止片8に当接していることで、締付部材15には、その内径を拡げようとする力がかかり、シャフト1に対する締付部材15の締付力が若干弱くなる。よって、例えばシャフト1を時計回り(A方向)に回転させる場合のトルクは小さくなる。
逆に、締付部材15の先端部15bをベース5に対して前方側へずらした状態で押え部材17を垂直片7に固定すると、シャフト1に負荷がかけられていない状態では、基端部15aは上方へ移動し、係止片8から離間する。これにより、例えばシャフト1を時計回り(A方向)に回転させる場合、上述したように、締付部材15の基端部15aが係止片8に当接するまでシャフト1を回転させるのに必要なトルクは大きくなり、その結果、先端部15bをずらす以前よりシャフト1を回転させるためのトルクが大きくなる。
このように、本実施例のヒンジは、ベース5に対する締付部材15の先端部15bの取付位置が変更可能であるので、シャフト1を回転させるためのトルクを変更可能とされている。
なお、押え部材17は、そのネジ挿通穴17b,17bから垂直片7にネジ18,18がねじ込まれて垂直片7に固定されるが、このネジ挿通穴17b,17bを前後に細長い長穴として、垂直片7に対する押え部材17の取付位置を変更可能として、締付部材15の先端部15bの取付位置を変更可能としてもよい。
この際、例えば、押え部材17の左側端面中央に、締付部材15の先端部15bが差し込まれる溝を上下方向に沿って形成する。そして、押え部材17をベース5に対して前後に移動させることで、溝に差し込まれた締付部材15の先端部15bも前後に移動することになり、上述したように、シャフト1を回転させるためのトルクが変更可能とされる。
このように、本実施例のヒンジは、シャフト1を回転させるためのトルクが変更可能である。さらに、本実施例のヒンジは、シャフト1の回転方向によって、シャフトを回転させるためのトルクに差が生じる。
このような構成の本実施例のヒンジは、例えば、大型の液晶テレビなどに好適に使用される。図4は、本実施例のヒンジを液晶テレビに使用している状態を示す概略側面図である。
液晶テレビは、見る角度を調整できるように、そのディスプレイ部分50が、基台51に対して前後方向に傾動可能とされている。そして、この傾動を可能とするために、ディスプレイ50と基台51との間に、本実施例のヒンジが介在される。
大型の液晶テレビの場合、そのディスプレイ部分50の重量が20〜30キログラムになる。そして、このような重さのディスプレイ50を基台51に対して前後に傾動させようとした場合、通常のヒンジだと、回転方向にかかわらずシャフトを回転させるためのトルクは同じであるので、前方(下方)へ押し下げる場合に比べ、後方(上方)へ押し上げる場合はディスプレイの重量分、力をより必要とする。つまり、ディスプレイ50を後方へ傾動させる場合には、その重量のために、かなりの力をかけなければならない。しかし、使用者としては、上下どちらも同じような力で、動かせることの方が好ましい。そこで、本実施例のヒンジを使用すれば、そのような力の差をできるだけ無くすことができる。
本実施例のヒンジは、例えば、基台51に固定されるケース20に取り付けられて使用される。この際、シャフト1の取付部2に連結板30が取り付けられて、この連結板30に保持部材25が固定される。そして、この保持部材25にディスプレイが固定されることで、ディスプレイは前後に傾動可能とされる。
以下、ケース20に本実施例のヒンジを二つ取り付けて使用する場合について説明する。
図5は、ヒンジと連結板とを示す斜視図であり、図6はヒンジに連結板を取り付けた状態を示す斜視図である。
また、図7および図8は、ケースへのヒンジの取り付け状態を示す図であり、図7は、ケースにヒンジを取り付けた状態を示す斜視図であり、図8は、ケースに保持部材を取り付けた状態を示す斜視図である。
図7に示すように、ケース20は、上方にのみ開口した箱型であり、本実施例では金属板を屈曲して形成されている。ケース20の左右両側壁21,22には、シャフト1の取付部2が差し込み可能な丸穴22aが左右方向に貫通して形成されている。
ヒンジは、シャフト1の取付部2に連結板30が取り付けられた状態で、図7に示すように、ケース20の左右両端部にそれぞれ載せ置かれて、ベース5の水平片6がケース20の下壁23にネジ止めされる。
連結板30は、ベースの垂直片と平行に配置される四角形板状の一片31と、その一片31の上端部から前方(手前側)に延出する他片32とにより略L字状に形成されている。なお、図示例では、他片32の上端部は、一片31より若干上方に突出して形成されている。連結板30の一片31には、シャフト1の取付部2に対応した略小判形状の穴31aが左右方向に沿って貫通して形成されている。これにより、連結板30がシャフト1の取付部2に設けられた際、シャフト1と連結板30とは一体回転可能とされる。
シャフト1の取付部2に連結板30が設けられた状態では、取付部2は連結板30からさらに外方へ延出しており、ヒンジがケース20に取り付けられる際、この延出した部分が、ケース20の左右両側壁21,22の丸穴22aに差し込まれる。これにより、シャフト1は、その両端部2,3がケース20とベース5とにより回転可能に保持される。
なお、ケース20の左端部に載せ置かれるヒンジは、上述した本実施例のヒンジと対称形状のものが使用される。左右いずれのヒンジも、図7において、A方向に回転させる場合に比べて、B方向に回転させる場合にトルクが小さくなるよう構成されている。
このようにして左右にヒンジが設けられたケース20に、図8に示すように、保持部材25がヒンジを介して回転可能に設けられる。
保持部材25は、長方形状の板材であり、その左右両側部の下端部には、保持部材25に対して後方へ直角に屈曲して略四角形状の取付片26,26が一体的に形成されている。
保持部材25は、その取付片26が、シャフト1に設けられた連結板30に重ね合わされて、連結板30とネジ27で固定され、ケース20に対して回転可能に設けられる。
そして、ケース20は、基台51の上部に固定され、保持部材25の前端面にディスプレイ50が、その画面を前方側に向けて取り付けられる。
図4において、左側に画面があるディスプレイは、正逆いずれの方向へ回転させる場合も、ディスプレイの重量を加味したトルクが同等になるように、ヒンジ自体のトルクは正逆回転で差をつけるよう締付部材15の先端部15bが予め設定された位置で固定される。そして、基台(第一部材)51に設けられたディスプレイ(第二部材)50を押し上げて、図4において時計回りに回転させる場合には、シャフト1は、上述のBの方向に回転する。この場合、上述したように、締付部材15の基端部15aもBの方向に回転し、シャフト1を回転させるためのトルクは小さくて済む。
そして、押し上げた状態から、図4においてディスプレイを反時計回りに回転させて押し下げようとする場合、すなわち図3の状態からシャフト1を反時計回りに回転させると、シャフト1はAの方向に回転する。これにより、締付部材15の基端部15aもAの方向に回転し、シャフト1を回転させるために大きなトルクが必要となる。
通常のヒンジを使用した場合、ディスプレイ50を押し上げるには、押し下げるのに比べてディスプレイ50の重量分、力をより必要とする。しかし、本実施例のヒンジは、押し上げる場合にシャフト1を回転させるためのトルクが小さくなるよう構成しているので、押し下げる場合と、傾動させる力はほとんど変わらなくなる。このように、通常のヒンジを使用した場合、押し上げと押し下げのときに必要な力は異なっていたが、本実施例のヒンジを使用した場合、ヒンジのシャフト1を回転させるために必要なトルクに差が生じるので、押し上げと押し下げのときに必要な力の差がほとんどなくなる。
なお、ディスプレイ50に負荷をかけない状態では、シャフト1の外周面と締付部材15の内周面との間の摩擦力により、シャフト1は勝手に回転することがなく、基台51に対して所望の位置で、ディスプレイ50を維持することが可能である。
本発明のヒンジは、シャフト1の外周面と締付部材15の内周面との間の摩擦力を、第一部材に対して回転可能に設けられる第二部材の制動力としている。そして、締付部材15の断面を四角形状とすることで、コイル状に形成された締付部材15は、その内周面がシャフト1の外周面と面接触し、重量の大きいディスプレイを保持するために、充分な摩擦力を発生させることが可能となっている。
ところで、上記実施例では、係止片8と係止部10とにより、締付部材15の基端部15aを一定範囲で周方向移動可能とし、シャフト1の回転方向によって、シャフト1を回転させるために必要なトルクを異なるものとした。しかし、上記実施例において、締付部材15の基端部15aを係止片8に固定することで、シャフト1の回転に伴って、締付部材15の内径が変化することがなく、従来のヒンジのように、どちらにシャフト1を回転させる場合も同じトルクで回転させるようにすることが可能である。つまり、回転方向によってトルクを異ならせる必要がない場合には、締付部材15の両端を固定する構成とすればよい。
このような構成のヒンジは、例えば、シャフト1を垂直方向へ向けた状態で、ケース20と基台51との間に配置することができる。水平方向の回転の場合には、トルク差を生じさせる必要がなく、シャフト1を垂直方向へ向けて介在させることで、ケース20を基台51に対して水平方向に回転可能とすることできる。
このように、本実施例のヒンジは、そのシャフト1を上下方向に沿って配置して、水平方向の回転や開閉に利用することも可能である。
本発明のヒンジは、基本的には円柱形状のシャフト1にコイル状の締付部材15を無理ばめした構成であり、その部品点数は少なく、組み立ても容易であり、時間や手間がかからない。しかも、そのシャフト1の回転方向によって、シャフト1を回転させるために必要なトルクが異なるトルク可変型ヒンジとされる。
本発明のヒンジは、上記実施例の構成に限らず、適宜変更可能である。
例えば、上記実施例では、締付部材を構成する線材を断面四角形状としたが、それほど大きな摩擦力を必要としない場合には、円形状等としても構わない。円形状とした場合、シャフトの周側面と平面で接する断面四角形状の場合に比べ、シャフトの周側面と接する部分が少なくなり、摩擦力が減少する。また、線材を半円形状とした場合は、その平面がシャフトの周側面と接するならば、四角形状の場合とほぼ同じ摩擦力とすることが可能である。
また、上記実施例では、締付部材の一方の端部を一定範囲内で移動可能としたが、その両端を一定範囲内で移動可能とする構成としても構わない。さらに、上記実施例のヒンジは、大型の液晶テレビの他、通常のディスプレイにも使用可能であり、その他の回転部分や開閉部分にも使用可能であることはいうまでもない。
さらに、上記実施例では、第一部材に対して第二部材を回転可能に保持する際、第一部材側に上記実施例のヒンジのベースを取り付け、第二部材側にシャフトを接続する構成としたが、第一部材側にシャフトを取り付けて、第二部材側にベースを取り付ける構成としても構わない。
本発明のヒンジの一実施例を示す斜視図である。 図1のヒンジの分解斜視図である。 図1のヒンジのシャフトを時計回り(B方向)に回転させた状態を示す斜視図である。 図1のヒンジを液晶テレビに使用した状態を示す概略側面図である。 図1のヒンジと連結板とを示す斜視図である。 図1のヒンジに連結板を取り付けた状態を示す斜視分解図である。 図1のヒンジのケースへの取付状態を示す斜視図である。 図7の状態から保持部材を取り付けた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 シャフト
2 取付部
3 支持部
5 ベース
8 係止片(係止部)
10 係止部
15 締付部材
15a 基端部
15b 先端部
17 押え部材
20 ケース
25 保持部材
30 連結板
50 ディスプレイ(第二部材)
51 基台(第一部材)

Claims (9)

  1. コイル状に形成され、シャフトを締め付けた状態でシャフトに設けられ、周方向移動を規制されることでシャフトを相対回転可能とする締付部材を備える
    ことを特徴とするヒンジ。
  2. コイル状に形成され、シャフトを締め付けた状態でシャフトに設けられ、少なくとも一端部の周方向移動が規制される締付部材を備える
    ことを特徴とするヒンジ。
  3. ベースに回転可能に保持されるシャフトと、
    このシャフトを締め付けた状態でシャフトに設けられ、周方向移動を規制されることでシャフトを相対回転可能とする締付部材と
    を備えることを特徴とするヒンジ。
  4. 前記締付部材は、コイル状とされ、少なくとも一端部が周方向移動を規制される
    ことを特徴とする請求項3に記載のヒンジ。
  5. 前記締付部材は、コイル状とされ、両端部が周方向移動を規制される
    ことを特徴とする請求項3に記載のヒンジ。
  6. 前記締付部材の一端部が当接される係止部がベースに設けられた
    ことを特徴とする請求項3から請求項5までのいずれかに記載のヒンジ。
  7. 前記締付部材の外周部に当接して、シャフトの回転に伴う締付部材の拡径を一定範囲で止める係止部が設けられた
    ことを特徴とする請求項3から請求項6までのいずれかに記載のヒンジ。
  8. 前記締付部材は断面四角形状の線材によりコイル状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載のヒンジ。
  9. 前記ベースとシャフトには、一方に第一部材が固定され、他方に第二部材が保持され、
    前記締付部材は、一端部がベースに固定される一方、他端部はベースに対し周方向移動を許容されており、
    第一部材に対して第二部材を押し下げる際には、前記締付部材の他端部が、ベースに設けられた係止部に当接する一方、第一部材に対して第二部材を押し上げる際には、前記締付部材の外周部が、ベースに設けられた係止部に当接する
    ことを特徴とする請求項3に記載のヒンジ。
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