JP2005218197A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】時間とともに滑らかにモータ出力特性を変化させながら過熱保護を行うとともに、演算処理を軽減できるモータ制御装置を得る。
【解決手段】多相巻線を有するモータ1に電流指令値を生成する電流指令値生成器と、モータ電流値iu、ivを検出するモータ電流値検出器3u、3vとを備え、モータ電流値および電流指令値に基づいてモータ1を駆動するモータ制御装置において、モータ1を駆動するPWMインバータ4と、PWMインバータ4を制御するマイクロコントローラ5とを設けた。マイクロコントローラ5は、相電流iu〜iwから所定の座標変換が施された変換電流値を所定関数に通した関数値の積算値に応じて、モータ電流値を制限する。
【選択図】図1

Description

この発明は、モータ電流値および電流指令値に基づいてモータを駆動するモータ制御装置に関し、特にDCブラシレスモータなどの多相モータ(以下、単に「モータ」という)に対して過熱保護機能を有するモータ制御装置に関するものである。
従来のモータ制御装置としては、モータの温度保護手段を備えたものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
この場合、モータに通電される各相電流が所定関数の積算演算された結果により、モータを過熱保護するべく、モータへの通電を遮断するようになっている。
特開2002−238293号公報
従来のモータ制御装置では、各相電流毎に所定関数に基づき積算演算を実行する必要があるので、演算処理が増大してマイクロコンピュータの処理負荷が過大になるという課題があった。
この発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、各相での多数の演算を不要として処理負荷を軽減するとともに、モータ出力トルクを滑らかに過熱保護することのできるモータ制御装置を得ることを目的とする。
この発明によるモータ制御装置は、多相巻線を有するモータに対し電流指令値を生成する電流指令値生成手段と、モータに通電される相電流をモータ電流値として検出するモータ電流値検出手段とを備え、少なくともモータ電流値および電流指令値に基づいてモータを駆動するモータ制御装置において、所定条件下でモータ電流値に関連した電流パラメータを制限するための電流パラメータ制限手段を設け、電流パラメータ制限手段は、モータ電流値、または、電流指令値から座標変換した変換電流値、を所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて、電流パラメータを制限するものである。
この発明によれば、各相での多数の演算を不要として処理負荷を軽減するとともに、モータ出力トルクを滑らかに過熱保護することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック構成図である。
図1において、3相(U、V、W)の巻線を有するモータ1には、位置センサ2および電流検出回路3u、3vが設けられ、PWMインバータ4が接続されている。
位置センサ2はモータ1内のロータの磁極位置を検出し、電流検出回路3u、3vは、モータ1の相電流iu、ivを検出する。なお、相電流iwを検出するための電流検出回路は、相電流iwが2つの相電流iu、ivから自動的に求まるので、省略することができる。
PWMインバータ4は、モータ駆動用のPWM制御された相電流iu、iv、iwをモータ1に供給する。
位置センサ2により検出されたロータ磁極位置、および、電流検出回路3u、3vにより検出された相電流iu、ivは、マイクロコントローラ5に入力される。
マイクロコントローラ5は、A/D変換器6u、6v、電流制御部7d、7q、座標変換部8、10、減算部9d、9q、過熱保護手段11(電流パラメータ制限手段)、および、トルク制御手段(図示せず)を備えている。
マイクロコントローラ5内のトルク制御手段は、モータ1の界磁電流の方向をd軸方向とし、d軸方向と直交する方向をq軸方向として、d軸方向およびq軸方向からなる2相回転磁束座標系で記述され得るベクトル制御により、モータ1に対するトルク指令を生成し、トルク指令に応じてモータ1のトルク制御を行うようになっている。
マイクロコントローラ5内において、A/D変換器6u、6vを除く構成要素は、ソフトウェアとして実現される。
A/D変換器6u、6vは、検出された相電流iu、ivをディジタル値に変換して、マイクロコントローラ5内の座標変換部10の入力信号とする。座標変換部10には、位置センサ2により検出されたロータ磁極位置も入力されている。
電流制御部7d、7qは、d−q座標上で、d軸、q軸の各モータ電流値をフィードバック制御して、PWM制御用の座標変換部8に入力する。
座標変換部8は、電流制御部7d、7qからの出力信号を、d−q座標から3相交流座標に変換して、PWMインバータ4の駆動制御信号として出力する。
減算部9d、9qは、過熱保護手段11からの出力信号と座標変換部10からの出力信号(変換電流値)との偏差を算出して、電流制御部7d、7qに入力する。
座標変換部10は、電流検出回路3により検出された相電流iu、ivを、3相交流座標からd−q座標に変換して変換電流値とし、減算部9d、9qおよび過熱保護手段11に入力する。
過熱保護手段11には、d軸およびq軸の目標電流値id*、iq*と、q軸と合成ベクトル電流値is(d軸電流値idおよびq軸電流値iqのベクトル合成値)とが成す位相角θ(以下、「電流位相角θ」という)とが、別途に入力されている。
過熱保護手段11は、モータ電流値(電流パラメータ)の制限手段として機能しており、モータ電流値、または、電流指令値から座標変換した変換電流値、を所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて、モータ電流値を制限するようになっている。
過熱保護手段11は、モータ1を過熱保護するとともに、モータ1の制御装置全体(PWMインバータ4およびマイクロコントローラ5を含む)を過熱保護するために、モータ電流制限値演算部12と、モータ電流制限部13d、13qとを備えている。
また、モータ電流制限値演算部12は、制限値(最大電流値)を漸減または漸増させる手段を備えている。
モータ電流制限値演算部12は、座標変換部10においてd−q座標に変換された変換電流値を所定関数に通した関数値の積算値に基づき、モータ電流制限値(最大電流値)を演算し、モータ電流制限部13d、13qに入力する。これにより、相電流iu、iv、iwを座標変換した後のd−q軸電流値id、iqの時間平均値を所定関数に通した関数値の積算値に応じて、モータ電流値の最大電流値を制限するようになっている。
モータ電流制限部13dは、モータ電流制限値演算部12からのモータ電流制限値と、別途入力されるd軸目標電流値id*および電流位相角θとを入力信号として、モータ電流値を、モータ電流制限値にしたがう所定の最大電流値以下に制限する。
同様に、モータ電流制限部13qは、モータ電流制限値、q軸目標電流値iq*および電流位相角θを入力信号として、モータ電流値を、モータ電流制限値にしたがう所定の最大電流値以下に制限する。
すなわち、モータ電流制限部13d、13qは、それぞれ、電流位相角θにしたがい、電流位相角θが一定となるように、モータ電流制限値のd軸成分をd軸電流制限値として求め、q軸成分をq軸電流制限値として求める。
こうして求められた各制限値以下となるように、d軸目標電流値id*およびq軸目標電流値iq*を制限することにより、d−q軸上での電流制限が達成される。
次に、図2のフローチャートおよび図3〜図5の説明図を参照しながら、マイクロコントローラ5内に実装されたプログラムの動作について説明する。
図2のプログラム(処理ルーチン)は、所定の一定周期で呼び出されて実行されるものとする。
図3は各電流値をベクトル図で示しており、U、V、W相電流から座標変換されたd軸電流値idおよびq軸電流値iqと、d軸電流値idおよびq軸電流値iqの合成ベクトル電流値isと、モータ電流制限値(破線円参照)との関係を示している。
図4は合成ベクトル電流値is(横軸)とモータ電流制限値変化速度(縦軸)との特性を示している。
また、図5はモータ電流値(d、q軸制限電流値)の時間変化波形を示している。
なお、d軸目標電流値id*およびq軸目標電流値iq*は、前述のように別途に与えられているものとする。
また、モータ1の各相電流iu、iv、iwのうち、U相電流iuおよびV相電流ivの2相分は、電流検出回路3u、3vで所定電圧に変換されてマイクロコントローラ5に入力される。入力された各相電流iu、ivは、A/D変換器6u、6vで離散化されて、ソフトウェア処理に引き渡される。
図2において、まず、座標変換部10は、各相電流iu、ivから、以下の式(1)により相電流iwを求め、3相分の電流iu、iv、iwへの変換演算を行う(ステップS1)。
iw=−iu−iv ・・・(1)
式(1)において、U相電流iuは電流検出回路3uの検出値であり、V相電流ivは電流検出回路3vの検出値である。式(1)のように、W相電流iwは、各電流検出回路3u、3vの検出値に基づいて算出される。
続いて、座標変換部10は、検出されたU、V、W相電流iu、iv、iwを、d軸とq軸とからなる座標(図3参照)に変換し、d−q軸に変換された変換電流値として出力する(ステップS2)。
次に、過熱保護手段11内のモータ電流制限値演算部12は、d軸電流値idとq軸電流値iqとのベクトル合成値を、合成ベクトル電流値is(図3参照)として、以下の式(2)により求める(ステップS3)。
Figure 2005218197
ここで、合成ベクトル電流値isを一定とすると、合成ベクトル電流値isの終点は、図3内の破線円上に存在する。このことは、U、V、W相電流を合成した結果が一定の電流値であることを示す。
この値は、電気位相角θ(モータ位置)に影響されない値、すなわち、モータ1に流れる2軸(d−q)座標変換で現れる合成ベクトルの大きさ(または、各相電流のベクトル総和)を示す値であり、モータ1に通電される電流値により代表化することができる。
続いて、モータ電流制限値演算部12は、合成ベクトル電流値isにしたがい、たとえば図4に示すような特性に基づき、モータ1に許容する最大電流値(モータ電流制限値)を漸減または漸増し、モータ電流制限値を演算する(ステップS4)。
図5は上記処理による電流制限動作の一例を示している。
このように、合成ベクトル電流値isに基づいてモータ電流値を制限することにより、モータ電流値の3相のバランスを崩すことなく、最発熱部分に対して過熱保護を施すことができる。
また、モータ電流制限値演算部12により算出されるモータ電流制限値は、目標とするd−q軸電流値id*、iq*を制限するものである。したがって、座標変換部8において各相(U、V、W)に座標変換される前に制限されるので、各相の電流バランスは崩れることなく、電流を漸減することができる。
また、各相電流iu、iv、iw毎に演算する必要がなく、モータ1に通電する代表的な電流値(合成ベクトル電流値is)のみに基づいて演算することができるので、制限処理を簡略化することができ、マイクロコントローラ5における処理負荷を軽減することができる。
次に、過熱保護手段11内のモータ電流制限部13は、d−q座標上でのモータ電流値制御によりモータ電流値を制限するために、モータ電流制限値に基づいて、d軸目標電流値id*を制限するとともに(ステップS5)、q軸目標電流値iq*を制限する(ステップS6)。
ここで、図3を参照しながら、モータ電流制限部13によるd−q座標上での電流制限処理(ステップS5、S6)について、詳細に説明する。
上述の通り、モータ電流制限値演算部12からのモータ電流制限値は、d−q軸の電流値(合成ベクトル電流値is)を制限する。
そこで、最大電流制限手段として機能するモータ電流制限部13は、別途に与えられる電流位相角θにしたがい、電流位相角θが一定となるように、モータ電流制限値のd軸成分をd軸電流制限値とし、モータ電流制限値のq軸成分をq軸電流制限値として求める。
d軸目標電流値id*およびq軸目標電流値iq*を、上記求められた各制限値以下に制限することにより、d−q軸上での電流制限が達成される。
最後に、座標変換部8は、減算部9d、9qおよび電流制御部7d、7qと関連して、上記所定値以下に制限されたd軸目標電流値およびq軸目標電流値にしたがい、d軸電流値idをフィードバック制御するとともに(ステップS7)、q軸電流値iqをフィードバック制御し(ステップS8)、各電流制御部7d、7qからの制御信号(操作量)を3相交流座標に変換して、PWMインバータ4を駆動制御する。
すなわち、ステップS7〜S8において、座標変換部8と関連する減算部9d、9qは、相電流の検出値から座標変換されたd軸、q軸の各検出電流と、制限されたd、q軸目標電流値とを比較し、電流制御部7d、7qは、PI制御による電流のフィードバック制御を行う。
最後に、ステップS9において、座標変換部8は、3相交流座標に変換した制御信号によりPWMインバータ4を駆動する。
これにより、PWMインバータ4からモータ1の各相に電圧が印加され、モータ1の各相に通電される。
この結果、図5に示すように、d−q座標上のモータ電流値が時間とともに滑らかに制限され、モータ1の出力トルクが急変することなく、適切な過熱保護を実現することができる。
なお、ここでは、合成ベクトル電流値isをそのまま積算した積算値に基づいてモータ電流値を制限したが、所定関数としてベキ関数を用い、合成ベクトルをベキ関数に通した関数値を積算した積算値に基づいて電流値を制限してもよい。また、ベキ関数に限らず、必要に応じて任意の所定関数を適用してもよい。
一般に、モータ1またはPWMインバータ4の損失は、電流値の1乗または2乗にほぼ比例するので、d−q軸方向の電流値の1乗和または2乗和をベクトル合成値として、ベキ関数を通した関数値を用いることにより、さらに適切な過熱保護を実現することができる。
ベキ関数としては、以下の式(3)に示すような種々の関数があげられる。
Figure 2005218197
ただし、式(3)において、f1(i)、f2(i)、f3(i)はベキ関数であり、iはモータ電流値、aは任意の定数である。
このとき、関数f2(i)により表現される場合には、モータ電流値iを合成ベクトル電流値isに置き換えて、上記式(3)を以下の式(4)で表すことができる。
Figure 2005218197
式(4)のように、関数f2(is)で取り扱うことにより、演算式を簡略化することができ、マイクロコントローラ5の処理負荷をさらに軽減することができる。
また、ベキ関数を多項式近似、または折れ線近似することにより、さらに演算量を少なくすることができる。
また、ベキ関数をテーブル参照により構成し、上記演算式の一部または全てをテーブル参照により求めることにより、演算量を少なくすることができる。
さらに、d軸電流値idは、通常、弱め磁束制御として使用されるが、q軸電流値iqに比べて小さい場合が多く、ほとんどd軸電流値idに通電しないような場合として、合成ベクトル電流値isを、以下の式(5)のように簡略化することができる。
is=id+iq ・・・(5)
式(5)のように、合成ベクトル電流値isを簡略化することにより、マイクロコントローラ5の演算量をさらに軽減することができる。
また、効率的にモータ制御する場合、通常、d軸電流値idを「0」とするように制御するが、この場合、d軸電流が流れないので、合成ベクトル電流値isはq軸電流値iqと見なすことができる。逆に、q軸電流値iqがほとんど流れないモータ制御においては、d軸電流値idのみと見なすことができる。
さらに、d軸電流値idとq軸電流値iqとが切り替わるような制御においては、d軸電流値idとq軸電流値iqとの最大値を選択することにより、合成ベクトル電流値isとしてもよい。
すなわち、モータ電流値iu、iv、iw、または、変換電流値id、iqから算出された関数値の積算値のうち、モータ1への通電量が所定量よりも多いと判定される積算値に基づいてモータ電流値を制限することができる。
また、図5に示すように、d軸電流値id、q軸電流値iqにおいて、それぞれ制限電流値を設定してもよい。
また、d軸電流値id、q軸電流値iqを直接検出して、合成ベクトル電流値isを求めたが、d−q軸電流値の絶対値を時間平滑化するために、所定周期で所定時間分を加算した後、合成ベクトル電流値isを求めてもよい。
また、検出されたd−q軸電流値を積算したが、d−q軸電流値の目標値を積算してもよい。
この場合、オープンループ制御など、各相電流に対する電流検出回路を用いないモータ制御装置にも適用することができる。
また、モータ1として、3相DCブラシレスモータを対象としたが、誘導電動機など、他の多相モータを対象とした場合でも、同様の方法で過熱保護を実現することができる。
また、電流位相角θについては、別途に与えられるものとして、特に詳細に言及しなかったが、モータ電流値を制限する前後で変化させても変化させなくてもよい。
モータ電流値を制限する前後で電流位相角θを変化させる場合には、合成ベクトル電流値isを所定値以下に制限しながら、d軸電流値idを優先的に流す方法と、q軸電流値iqを優先的に流す方法とが考えられる。
たとえば、モータ1としてDCブラシレスモータを対象とする場合には、負方向にd軸電流値idを流すことにより弱め界磁効果が得られるので、d軸電流値idを優先的に流すことにより、回転速度を優先させたモータ1の駆動制御を実現することができる。
また、モータ1の界磁が一定であれば、q軸電流値iqは、モータ1の出力トルクに比例するので、q軸電流値iqを優先的に流すことにより、出力トルクを優先させたモータ1の駆動制御を実現することができる。
一方、モータ電流値を制限する前後で電流位相角θを変化させない場合には、モータ1の回転速度および出力トルクをバランス良く漸減させながら、モータ電流値を制限することができる。
また、この制御は、誘導電動機のように、励磁電流で磁束を制御する場合に適する。
さらに、ここでは、モータ1(DCブラシレスモータ)をd−q座標上で制御したが、モータ1(誘導電動機)をγ−δ座標上で制御する場合には、γ軸回転子鎖交磁束数およびδ軸固定子電流を一様に漸減させてもよい。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、変換電流値id、iqを用いて、d−q座標上で電流フィードバック制御を実行したが、交流電流値(相電流iu、iv、iw)を直接フィードバックする制御に適用してもよく、この場合も前述と同等の作用効果を奏する。
図6は交流電流値を直接フィードバックする場合に適用したこの発明の実施の形態2を示すブロック構成図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「A」を付して、詳述を省略する。
また、マイクロコントローラ5Aに実装されるプログラムについては、前述(図2参照)と同様に実現することが可能であるため、ここではフローチャートの図示を省略する。
図6において、マイクロコントローラ5Aは、A/D変換器6u、6vと、電流制御部7u、7vと、減算部9u、9vと、加算部9wと、座標変換部10、14と、過熱保護手段11Aとを備えている。
この場合、各電流制御部7u、7vの入力側に挿入された減算部9u、9vには、それぞれ、A/D変換器6u、6vを介した相電流が直接入力されている。
加算部9wは、各電流制御部7u、7vの出力信号を負極性で加算し、PWMインバータ4に対するW相の制御信号として出力する。
座標変換部14は、d−q軸目標電流値の入力端子と過熱保護手段11Aとの間に挿入され、d−q座標上の各目標電流値id*、iq*を、3相交流座標上の目標電流値に変換して、過熱保護手段11A内のモータ電流制限部13u、13vに入力する。
図6のマイクロコントローラ5Aの場合、前述(図1)の出力側の座標変換部10に代えて、入力側の座標変換部14を備えている。
次に、図6に示したこの発明の実施の形態2による動作について説明する。
まず、前述と同様に、座標変換部10は、A/D変換器6u、6vを介して検出された相電流に基づき、U、V、W相電流からd、q軸電流値に変換する。
また、過熱保護手段11A内のモータ電流制限値演算部12Aは、相電流から変換されたd、q軸電流値に基づき、3相交流電流の波高値を制限するためのモータ電流制限値を算出して、モータ電流制限部13u、13vに入力する。
一方、座標変換部14は、d軸目標電流値id*およびq軸目標電流値iq*を、3相交流座標上の目標電流値iu*、iv*に変換して、モータ電流制限部13u、13vに入力する。
これにより、座標変換によって得られた目標電流値iu*、iv*は、モータ電流制限値と直接比較され、所定の波高値以下に制限される。
すなわち、モータ電流制限部13u、13vは、3相交流座標上の目標電流値iu*、iv*の波高値を、モータ電流制限値演算部12Aで算出されたモータ電流制限値以下に制限する。
続いて、減算部9u、9vは、モータ電流制限部13u、13vによって波高値が制限された3相交流座標上の各目標電流値を、各相U、Vの検出電流iu、ivと比較し、両者の偏差を電流制御部7u、7vに入力する。
各電流制御部7u、7vは、PI制御にしたがい、モータ電流値をフィードバック制御するための制御信号を生成する。また、加算部9wは、電流制御部7u、7vからの制御信号を加算してV相の制御信号を生成する。
以下、電流制御部7u、7vからの制御信号(操作量)および加算部9wからの制御信号は、PWMインバータ4に供給され、各相U、V、Wを通電することにより、モータ1を駆動する。
この結果、前述と同様に、3相交流座標上の各相電流の波高値が滑らかに制限され、トルクが急変することなく、適切な過熱保護を実現することができる。
実施の形態3.
なお、上記実施の形態1、2では、相電流を座標変換した後のd−q軸電流値の時間平均値に基づいて最大電流値を制限したが、所定の閾値THと相電流の変換電流値id、iqとの偏差に基づいて最大電流値を漸減してもよい。
この場合、モータ電流値を、電流値が大きければ早く制限し、電流値が小さければ遅く制限することができ、さらに実用的な過熱保護を実現することができる。
図7はこの発明の実施の形態3を示すブロック構成図であり、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「B」を付して、詳述を省略する。
また、マイクロコントローラ5Bに実装されるプログラムについては、前述と同様に実現することが可能であるため、フローチャートの図示を省略する。
図7において、マイクロコントローラ5Bは、過熱保護判定用の所定の閾値THを生成する手段を備えており、閾値THを過熱保護手段11Bに入力している。
また、過熱保護手段11Bは、モータ電流制限値演算部12Bの入力側に挿入された減算部11d、11qを備えている。
減算部11d、11qは、座標変換部10によりd−q座標変換された相電流(変換電流値)と閾値THとを比較し、d−q軸に関して、それぞれ両者の偏差を算出する。
これにより、過熱保護手段11Bは、変換電流値id、iqと閾値THとの偏差を所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて最大電流値を漸減し、モータ電流値を制限するようになっている。
次に、図7に示したこの発明の実施の形態3による動作について説明する。
まず、過熱保護手段11B内の減算部11d、11qは、座標変換部10により座標変換されたd、q軸電流値と閾値THとを比較し、両者の偏差をモータ電流制限値演算部12Bに入力する。
モータ電流制限値演算部12Bは、入力された偏差の最大値に基づき、たとえば図4の特性にしたがい、目標とするd、q軸電流値に許容する制限値を漸増減し、これにより、モータ電流制限部13d、13qは、モータ電流値を制限する。
ここで、閾値THとして、たとえば連続運転可能な電流値(以下、「連続定格電流値」という)を設定しておけば、モータ1やPWMインバータ4の短時間定格に合わせて、短時間にわたって大電流を通流し、運転状況に応じて、滑らかにモータ電流値を連続定格電流値に収束させることができる。
なお、ここでは、座標変換された変換電流値と閾値THとの偏差に基づいて最大電流値を漸増減したが、変換電流値をベキ関数に通した関数値と所定の過熱保護閾値との偏差の積算値に基づいて、最大電流値を漸増減してもよい。
また、前述のように、モータ1またはPWMインバータ4の損失は、電流値の1乗または2乗に対して、ほぼ比例関係にあるので、これにより、さらに適切な過熱保護を実現することができる。
また、前述の実施の形態1で示す「合成ベクトル電流値(合成ベクトル電流値is)」と所定の過熱保護閾値との偏差をベキ関数に通した関数値に基づいて、最大電流値を漸増減する構成としてもよく、前述と同様の効果を奏することは言うまでもない。
以上のように、この発明による過熱保護手段11、11A、11Bによれば、モータ電流値iu、iv、iw(または、直交性の座標に変換した変換電流値id、iq)を所定関数に通した関数値の積算値に応じて、モータ電流値を制限することにより、適切な過熱保護を実現することができる。
たとえば、この発明の実施の形態1(図1)の過熱保護手段11(電流パラメータ制限手段)は、電流指令値id*、iq*から算出されるd軸電流値id、q軸電流値iqを所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて、モータ電流値(または、d軸電流値id、q軸電流値iqにより求められる合成ベクトル電流値is)を制限する。
このとき、所定関数の積算値に応じて、目標とするd、q軸電流値を制限することにより、正弦波状のモータ電流値が歪むことなく適正に過熱保護される。
また、目標とするd、q軸電流値の絶対値に応じて合成ベクトル電流値isを演算することにより、演算量を少なくすることができる。
また、過熱保護手段11は、d軸電流値idおよびq軸電流値iqの成す電流位相角θを維持するように、d軸電流値idおよびq軸電流値iqを制限してもよく、d軸電流値idまたはq軸電流値iqのいずれか一方を優先するように、合成ベクトル電流値isを制限してもよい。
このように、q軸電流値id、または、d軸電流値idとq軸電流値iqとをベクトル合成した電流が成す位相角θを、モータ電流値の制限値前後で変化させないことにより、モータ1の回転速度および出力トルクをバランス良く漸減しながら、モータ電流値を制限することができる。
また、所定関数の積算値に応じて、d軸電流値id、q軸電流値iq、または、d軸電流値idとq軸電流値とのベクトル合成した電流を制限することにより、多相モータをベクトル制御する場合においても、適切な過熱保護を実現することができる。
ここで、モータ電流制限器13d、13qは、モータ電流値、または、d軸電流値idおよびq軸電流値iq、を所定関数に通して得られる関数値の積算値のうち、モータ1への通電量が所定量よりも多いと判定される積算値に基づいて、モータ電流値を制限してもよく、これにより、さらに演算処理を簡略化することができる。
また、モータ電流制限器13d、13qは、d軸方向およびq軸方向からなる座標系を構成するベクトル合成値(合成ベクトル電流値is)を所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて、モータ電流値を制限してもよい。
このように、合成ベクトル電流値isに応じてモータ電流値を制限することにより、モータ電流値の3相のバランスを崩すことなく、最も発熱している状態を保護することができる。
なお、ベクトル合成値は、d軸方向およびq軸方向の電流値の和、2乗和、ベクトル和などにより表される。または、ベクトル合成値は、d軸電流値idまたはq軸電流値iqのうちの大きい方の電流値により表される。
一方、この発明の実施の形態2(図6)の過熱保護手段11Aは、モータ電流値iu、iv、iwを所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて、モータ電流値を制限する。
この場合、過熱保護手段11Aは、相電流iu、iv、iwの検出値に応じて演算を行い、相電流iu、iv、iwの波高値を制限するので、適切な過熱保護を実現することができる。
さらに、この発明の実施の形態3(図7)の過熱保護手段11Bは、変換電流値id、iqと所定の閾値THとの偏差を所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて、モータ電流値を制限する。
また、過熱保護手段11Bは、変換電流値id、iqを所定関数に通して得られる関数値と所定の閾値との偏差の積算値に応じて、モータ電流値を制限してもよい。
また、目標値に応じて演算を行うことにより、オープンループ制御など、相電流iu、iv、iwの検出回路を有さないモータ制御装置にも適用することができる。
なお、この発明の実施の形態1〜3の過熱保護手段11、11A、11Bにおいて適用される所定関数は、代表的にベキ関数であり、ベキ関数は、多項式近似、折れ線近似、または、テーブル参照により構成され得る。
このように、ベキ関数の積算値に応じてモータ電流値の最大値を制限することにより、大電流時には早くモータ電流が制限され、小電流時には遅くモータ電流値が制限されるので、実用的な過熱保護を実現することができる。
また、相電流iu、iv、iwをベキ関数に通した関数値と所定の閾値の偏差の積算値に応じて、モータ電流値の最大値を制限する場合も、同様に実用的な過熱保護を実現することができる。
また、多項式近似または折れ線近似に基づく演算によりベキ関数を実現することにより、演算量を少なくすることができる。同様に、テーブル参照によりベキ関数を演算することにより、演算量を少なくすることができる。
この発明の実施の形態1に係るモータ制御装置を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態1によるマイクロコントローラに実装されたプログラムの動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態1における電流制限値を示す説明図である。 この発明の実施の形態1によるモータ電流値漸増減特性を示す説明図である。 この発明の実施の形態1におけるモータ電流値波形を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係るモータ制御装置を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態3に係るモータ制御装置を示すブロック構成図である。
符号の説明
1 モータ、2 位置センサ、3u、3v 電流検出回路、4 PWMインバータ、5、5A、5B マイクロコントローラ、6u、6v A/D変換器、7d、7q、7u、7v 電流制御部、8、10、14 座標変換部、9d、9q、9u、9v、15d、15q 減算部、9w 加算部、11、11A、11B 過熱保護手段、12、12A、12B モータ電流制限値演算部、13d、13q、13u、13v モータ電流制限部、iu、iv、iw 相電流、id*、iq*、iu*、iv* 目標電流値、TH 閾値。

Claims (19)

  1. 多相巻線を有するモータに対し電流指令値を生成する電流指令値生成手段と、
    前記モータに通電される相電流をモータ電流値として検出するモータ電流値検出手段とを備え、
    少なくとも前記モータ電流値および前記電流指令値に基づいて前記モータを駆動するモータ制御装置において、
    所定条件下で前記モータ電流値に関連した電流パラメータを制限するための電流パラメータ制限手段を設け、
    前記電流パラメータ制限手段は、前記モータ電流値、または、前記電流指令値から座標変換した変換電流値、を所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて、前記電流パラメータを制限することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記モータのトルク制御を行うトルク制御手段を設け、
    前記トルク制御手段は、前記モータの界磁電流の方向をd軸方向とし、前記d軸方向と直交する方向をq軸方向として、前記d軸方向および前記q軸方向からなる2相回転磁束座標系で記述され得るベクトル制御により、前記モータに対するトルク指令を生成し、前記トルク指令に応じて前記モータのトルク制御を行い、
    前記電流パラメータ制限手段は、前記モータ電流値、または、前記電流指令値から算出されるd軸電流値およびq軸電流値、を前記所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて、前記モータ電流値を制限することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記電流パラメータ制限手段は、前記d軸電流値および前記q軸電流値を前記所定関数に通して得られる関数値の積算値のうち、前記モータへの通電量が所定量よりも多いと判定される積算値に基づいて、前記モータ電流値を制限すること特徴とする請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記電流パラメータ制限手段は、前記d軸方向および前記q軸方向からなる座標系を構成するベクトル合成値を前記所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて、前記モータ電流値を制限することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記ベクトル合成値は、前記d軸方向および前記q軸方向の電流値のベクトル和により表されることを特徴とする請求項4に記載のモータ制御装置。
  6. 前記ベクトル合成値は、前記d軸方向および前記q軸方向の電流値の和により表されることを特徴とする請求項4に記載のモータ制御装置。
  7. 前記ベクトル合成値は、前記d軸方向および前記q軸方向の電流値の2乗和により表されることを特徴とする請求項4に記載のモータ制御装置。
  8. 前記ベクトル合成値は、前記d軸電流値または前記q軸電流値のうちの大きい方の電流値により表されることを特徴とする請求項4に記載のモータ制御装置。
  9. 前記モータのトルク制御を行うトルク制御手段を設け、
    前記トルク制御手段は、前記モータの界磁電流の方向をd軸方向とし、前記d軸方向と直交する方向をq軸方向として、前記d軸方向および前記q軸方向からなる2相回転磁束座標系で記述され得るベクトル制御により、前記モータに対するトルク指令を生成し、前記トルク指令に応じて前記モータのトルク制御を行い、
    前記電流パラメータ制限手段は、前記変換電流値を前記所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて、前記モータ電流値、または、前記電流指令値から算出されるd軸電流値およびq軸電流値、を制限することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  10. 前記モータのトルク制御を行うトルク制御手段を設け、
    前記トルク制御手段は、前記モータの界磁電流の方向をd軸方向とし、前記d軸方向と直交する方向をq軸方向として、前記d軸方向および前記q軸方向からなる2相回転磁束座標系で記述され得るベクトル制御により、前記モータに対するトルク指令を生成し、前記トルク指令に応じて前記モータのトルク制御を行い、
    前記電流パラメータ制限手段は、前記変換電流値を前記所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて、前記モータ電流値、または、前記電流指令値から算出されるd軸電流値およびq軸電流値により求められる合成ベクトル電流値、を制限することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  11. 前記モータのトルク制御を行うトルク制御手段を設け、
    前記トルク制御手段は、前記モータの界磁電流の方向をd軸方向とし、前記d軸方向と直交する方向をq軸方向として、前記d軸方向および前記q軸方向からなる2相回転磁束座標系で記述され得るベクトル制御により、前記モータに対するトルク指令を生成し、前記トルク指令に応じて前記モータのトルク制御を行い、
    前記電流パラメータ制限手段は、前記変換電流値を前記所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて、前記モータ電流値、または、前記電流指令値から算出されるd軸電流値およびq軸電流値の成す位相角を維持するように前記d軸電流値および前記q軸電流値、を制限することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  12. 前記モータのトルク制御を行うトルク制御手段を設け、
    前記トルク制御手段は、前記モータの界磁電流の方向をd軸方向とし、前記d軸方向と直交する方向をq軸方向として、前記d軸方向および前記q軸方向からなる2相回転磁束座標系で記述され得るベクトル制御により、前記モータに対するトルク指令を生成し、前記トルク指令に応じて前記モータのトルク制御を行い、
    前記電流パラメータ制限手段は、前記変換電流値を前記所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて、前記モータ電流値、または、前記電流指令値から算出されるd軸電流値およびq軸電流値、のいずれか一方を優先するように、合成ベクトル電流値を制限することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  13. 前記電流パラメータ制限手段は、前記変換電流値を前記所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて、前記相電流の波高値を制限することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  14. 前記電流パラメータ制限手段は、前記変換電流値と所定の閾値との偏差を前記所定関数に通して得られる関数値の積算値に応じて、前記モータ電流値を制限することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  15. 前記電流パラメータ制限手段は、前記変換電流値を前記所定関数に通して得られる関数値と所定の閾値との偏差の積算値に応じて、モータ電流値を制限することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置
  16. 前記所定関数は、ベキ関数により構成されたことを特徴とする請求項1から請求項15までのいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  17. 前記ベキ関数は、多項式近似されたことを特徴とする請求項16に記載のモータ制御装置。
  18. 前記ベキ関数は、折れ線近似されたことを特徴とする請求項16に記載のモータ制御装置。
  19. 前記ベキ関数は、テーブル参照により構成されたことを特徴とする請求項16に記載のモータ制御装置。
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