JP2005217202A - トレンチ横型半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

トレンチ横型半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】横型MOSトランジスタとバイポーラトランジスタを融合したデバイスにおいて、高耐圧で、大電流での駆動を可能とし、ラッチアップ耐量を高くし、単位面積あたりのオン抵抗を低くすること。
【解決手段】半導体装置の表面側にエミッタ領域6とトレンチゲート構造のゲート電極8を設ける。コレクタ領域12aを第2および第3のトレンチ18,19よりなる深いトレンチの底に設けることによって、耐圧を保持する部分を半導体装置の深さ方向に設ける。コレクタ領域12aからトレンチ18,19を通って半導体装置の表面にプラグ10a,10bを引き出し、コレクタ電極10とする。コレクタ電極10とこれに最も近いゲート電極8との間に、ベース領域4とドリフト領域3とのPN接合面よりも深い位置まで、導電性領域15を設け、その電位をフローティングにしてフィールドプレートとする。
【選択図】 図1

Description

この発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に単位面積あたりのオン抵抗が低く、かつ短絡耐量が高いトレンチ構造を有する横型のMOS(金属−酸化膜−半導体)トランジスタとバイポーラトランジスタを融合したパワーデバイスを構成するトレンチ横型半導体装置およびその製造方法に関する。
MOSトランジスタとバイポーラトランジスタを融合したデバイスは、MOS素子のように駆動回路の構成が簡素であり、かつ、バイポーラトランジスタのように耐圧部分の伝導度変調によりオン抵抗が低いという利点を有する。それゆえ、高耐圧と大電力レベルを必要とする分野で重要視されている。デバイスの構造には、基板表面上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を有するプレーナゲート型と、基板に形成されたトレンチ内にゲート電極を埋め込んだトレンチゲート型がある。トレンチゲート型のデバイス構造には、チャネルの高密度化が可能である、寄生サイリスタが動作しにくいなどの優れた特徴がある(たとえば、非特許文献1参照。)。
以下に、従来のIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)の構成について説明する。なお、本明細書および添付図面において、nまたはpを冠記した層や領域は、それぞれ電子または正孔がキャリアであることを意味する。また、nやpに付す+または-は、それぞれ比較的高不純物濃度または比較的低不純物濃度であることを表す。
図53は、従来のトレンチゲートIGBTの構成を示す断面図である。図53に示すように、コレクタ電極110上に導電度の高いp+半導体層112が設けられており、さらにその上に、n半導体層111が積層されている。n半導体層111の上には、n半導体層111よりも導電度の低いn-半導体層103が積層されている。n-半導体層103の表面層には、p半導体領域104が設けられている。
トレンチは、半導体表面からp半導体領域104を貫通して、n-半導体層103に達している。トレンチ内には、絶縁膜109を介してゲート電極108が埋め込まれている。また、p半導体領域104の表面層には、トレンチ内の絶縁膜109に接してn+半導体領域106が設けられているとともに、このn+半導体領域106に接してp+半導体領域105が設けられている。エミッタ電極107は、p+半導体領域105およびn+半導体領域106の両方に接触し、かつ絶縁膜109によりゲート電極108から絶縁されている。
図53に示す構成のIGBTでは、p+半導体層112と、n半導体層111およびn-半導体層103よりなるn領域と、p半導体領域104およびp+半導体領域105よりなるp領域とで構成されるPNPバイポーラトランジスタと、n+半導体領域106とp半導体領域104とn-半導体層103とで構成されるNPNバイポーラトランジスタにより、寄生サイリスタが構成される。この寄生サイリスタは、p半導体領域104、p+半導体領域105およびn+半導体領域106からなる接合がオンしない限り、作動しない。
そのオン電圧値は、p+半導体領域105の抵抗に比例する。トレンチゲート構造にすることによって、p+半導体領域105を薄くするとともに、大面積化することができるので、p+半導体領域105の抵抗は小さくなり、p半導体領域104からエミッタ電極107へ至る電流経路の抵抗が低くなる。それによって、トレンチゲートIGBTのラッチアップ耐量は、通常のDMOS(ダブルディフューズドMOS)構造のゲートを有するIGBTの4倍ほど高い(たとえば、非特許文献1参照。)。
一般に、ロジック制御回路と高圧回路を集積したプレーナ構造のパワーICでは、高電圧を担持するドリフト領域は、ウェハ表面に対して平行に設けられる。また、高圧回路に起因する、低圧ロジック回路へのノイズの影響を低減するためには、低圧ロジック回路を高圧回路部分から隔離する必要がある。その隔離構造として、接合分離構造および誘電体分離構造がある。張り合わせSOIウェハを用いた誘電体分離構造は、チップをより小さくすることができるので、プラズマディスプレイパネル等のフラットディスプレイパネル用ドライバICや、車載用スイッチングICなどに広く使われている(たとえば、非特許文献2参照。)。
図54は、従来の厚膜SOI基板を用いて作製されたIGBTの断面構成を示す図である。図54に示すように、SOI基板は、支持基板201上に絶縁層202を介して活性層となる抵抗率の高いn-半導体層203を積層した構成となっている。n-半導体層203の表面層の一部に、p半導体領域204が設けられている。このp半導体領域204の表面層の一部には、n+半導体領域206と、これに接する第1のp+半導体領域205が設けられている。第1のp+半導体領域205の一部は、n+半導体領域206の下の部分を占めている。
また、n-半導体層203の表面層の一部に、n半導体領域211が、p半導体領域204から離れて設けられている。n半導体領域211の抵抗率は、n-半導体層203よりも低い。このn半導体領域211の表面層の一部には、第2のp+半導体領域212が設けられている。エミッタ電極207は、第1のp+半導体領域205とn+半導体領域206の両方に接触する。また、n-半導体層203とn+半導体領域206で挟まれるp半導体領域204の表面上には、絶縁膜209を介してゲート電極208が設けられている。また、第2のp+半導体領域212には、コレクタ電極210が接触している。
図54に示す構成のIGBTでは、第2のp+半導体領域212と、n半導体領域211およびn-半導体層203よりなるn領域と、p半導体領域204および第1のp+半導体領域205よりなるp領域とで構成されるPNPバイポーラトランジスタと、n+半導体領域206とp半導体領域204とn-半導体層203とで構成されるNPNバイポーラトランジスタにより、寄生サイリスタが構成される。この寄生サイリスタによるラッチアップを避けるため、オン電流に上限が設定される。このオン電流の上限値を高くするには、前記NPNバイポーラトランジスタが作動しないようにすればよい。そのためには、チャネル端側からn+半導体領域206の下を通って第1のp+半導体領域205に至る電流経路の抵抗を低く抑える必要がある。
これに関して、イオン注入により前記電流経路の抵抗を下げる方法が報告されている(たとえば、非特許文献3参照。)。また、第1のp+半導体領域205を形成する際にマスク整合により不確定さを除去し、前記電流経路の長さを最小限にし、ゲート電極と自己整合をとることができるトレンチエミッタ電極を形成する方法が報告されている(たとえば、非特許文献4参照。)。また、素子がオン状態のときに、第2のp+半導体領域212からn-半導体層203に流れ込むキャリアの一部を、前記電流経路を通さずに第1のp+半導体領域205に到達させる構造が報告されている(たとえば、非特許文献5、非特許文献6参照。)。
また、図54に示す構成のIGBTでは、電界は、n-半導体層203とp半導体領域204のウェハ表面付近の界面、およびn-半導体層203とn半導体領域211のウェハ表面付近の界面に集中する。この電界の集中を緩和するため、フィールドプレートとして、エミッタ電極207およびコレクタ電極210を、絶縁膜209を介して前記界面をオーバラップするように延ばすことがある。より一層、高い耐圧を必要とする場合や、ドリフト領域の上に電源ライン等の配線がある場合の構造として、ウェハ表面のドリフト領域の上面またはドリフト領域の内部に、容量結合型のフィールドプレートを設けたものが公知である(たとえば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照。)。
また、HV(ハイボルテージ)ICにおいては、高電圧の金属配線がPN接合を横切る場合にブレークダウンが起こりやすいことの対策として、HVICの配線に、フィールドプレートとして働く電気的にフローティングな導電領域を用いることが報告されている(たとえば、非特許文献7参照。)。また、耐圧を担うドリフト領域をウェハ表面に対して垂直方向に配置し、ドレイン領域が基板内部でドリフト領域に接する構造とすることによって、単位デバイスのピッチの減少を図った横型MOS素子を含む半導体装置が公知である(たとえば、特許文献4参照。)。
また、SOIウェハを作製するにあたって、チョクラルスキー法によるウェハ引き出し過程において形成される原子空孔と格子間原子のバランスは、たとえばボロンを高ドーズ量で注入することによって崩される。最初のアニール処理を900℃以下の温度でおこなうと、OSF(酸化導入積層欠陥)やBMD(バルク微細欠陥)が多く発生してしまうが、最初のアニール処理を高温(1050℃)でおこなうと、これらの欠陥の発生を抑制することができるという報告がある(たとえば、非特許文献8参照。)。
また、張り合わせSOIウェハを作製する際、張り合わせるウェハの表面は、ウェハ同士の結合に必要なミラー品質の表面となる。シリコンウェハ同士の結合のメカニズムとしては、ウェハ同士が、互いの表面の「Si−OH−」に吸着されるH2Oを介して、一体となることが知られている。200℃以上に加熱されると、水分子はテトラマークラスターとなる。そして、700℃以上に加熱されると水クラスターが蒸発し、「Si−O−Si」を介してウェハ同士が結合される。さらに、1100℃で加熱されると、SOIウェハの絶縁層(埋込酸化膜層)がリフローして、ウェハ同士の結合強度が一層高くなるという報告がある(たとえば、非特許文献9参照。)。
また、ウェハ同士の結合は、その結合前のミラー品質のウェハ表面に水酸基(「−OH」)があれば可能である。デバイスの形成に供されるウェハ(以下、デバイスウェハとする)を高濃度フッ酸で処理した直後に脱イオン化水に浸すことにより、デバイスウェハの表面に付着している面密度の高い「−F」を「−OH」に置換することができる。この置換をおこなってから、デバイスウェハを、絶縁層が形成されたウェハ(以下、ハンドルウェハとする)と結合させる方法が報告されている(たとえば、非特許文献10参照。)。
また、SOI基板の絶縁層と、活性層となるn-半導体層との間に、n-半導体層よりも抵抗率の低いn+半導体層を設けることによって、金属汚染に対するゲッタリング効果が得られる。このゲッタリング効果によって、ゲートの信頼性が向上するとの報告がある(たとえば、非特許文献11参照。)。
特公昭63−50871号公報 特開平5−190693号公報 特開2003−8006号公報 特許第3395603号公報 ビー・ジャーヤント・バリガ(B. Jayant Baliga)、「パワー セミコンダクタ デバイシズ(Power Semiconductor Devices)」、(米国)、ピー・ダブリュ・エス・パブリシング・カンパニー(PWS Publishing Company)、1996年、p.496−498 エッチ・スミダ(H. Sumida)、外2名、「ア ハイ−ボルテージ ラテラル IGBT ウィズ シグニフィカントリィ インプルーブド オン−ステート キャラクタリスティクス オン SOI フォア アン アドバンスト PDP スキャン ドライバ IC(A High-Voltage Lateral IGBT with Significantly Improved On-State Characteristics on SOI for an Advanced PDP Scan Driver IC」、(米国)、2002 アイ・トリプル・イー インターナショナル SOI カンファレンス,10/02(2002 IEEE International SOI Conference,10/02)、2002年、p.64−65 ディ・アール・ディズニー(D. R. Disney)、外1名、「SOI LIGBT デバイシズ ウィズ ア デュアル P−ウェル インプラント フォア インプルーブド ラッチング キャラクタリスティクス(SOI LIGBT Devices with a Dual P-Well Implant for Improved Latching Characteristics)」、(米国)、5th インターナショナル シンポジウム オン パワー セミコンダクタ デバイシズ アンド ICs(5th International Symposium on Power Semiconductor Devices and ICs)、1993年、p.254−258 フィリップ・ケイ・ティー・モク(Philip K. T. Mok)、外2名、「ア セルフ−アラインド トレンチド カソード ラテラル インシュレイテッド ゲート バイポーラ トランジスタ ウィズ ハイ ラッチ−アップ レジスタンス(A Self-Aligned Trenched Cathode Lateral Insulated Gate Bipolar Transistor with High Latch-Up Resistance)」、(米国)、アイ・トリプル・イー トランザクション オン エレクトロン デバイシズ(IEEE TRANSACTION ON ELECTRON DEVICES)、1995年12月、第42巻、第12号、p.2236−2239 エッチ・スミダ(H. Sumida)、外2名、「ザ モディファイド ストラクチャ オブ ザ ラテラル IGBT オン ザ SOI ウェハ フォア インプルービング ザ ダイナミック ラッチ−アップ キャラクタリスティクス(The Modified Structure of the Lateral IGBT on the SOI Wafer for Improving the Dynamic Latch-up Characteristics)」、(米国)、アイ・トリプル・イー トランザクション オン エレクトロン デバイシズ(IEEE TRANSACTION ON ELECTRON DEVICES)、1995年、第42巻、第2号、p.367−370 ジュン・カイ(Jun Cai)、外4名、「ア ニュー ラテラル トレンチ−ゲート コンダクティビティ モジュレイテッド パワー トランジスタ(A New Lateral Trench-Gate Conductivity Modulated Power Transistor)」、(米国)、アイ・トリプル・イー トランザクション オン エレクトロン デバイシズ(IEEE TRANSACTION ON ELECTRON DEVICES)、1999年8月、第46巻、第8号、p.1788−1793 フィリップ・ケイ・ティー・モク(Philip K. T. Mok)、外1名、「インターコネクト インデュースト ブレークダウン イン HVIC’s(Interconnect Induced Breakdown in HVIC's)」、(米国)、プロシーディングス オブ ザ シンポジウム オン ハイ ボルテージ アンド スマートパワー Ics(Proceedings of the Symposium on High Voltage and Smart Power Ics)、1989年、p.206−217 ジオング−ミン・キム(Jeong-Min Kim)、外4名、「ビヘイビュア オブ サーマリ インデュースト ディフェクツ イン ヘビリ ボロン−ドープド シリコン クリスタルズ(Behavior of Thermally Induced Defects in Heavily Boron-Doped Silicon Crystals)」、ジャパニーズ ジャーナル オブ アプライド フィズィックス(Japanese Journal of Applied Physics)、2001年3月、第40巻、第1部、第3A号、p.1370−1374 ビー・ステングル(B. Stengl)、外2名、「ア モデル フォア ザ シリコン ウェハ ボンディング プロセス(A Model for the Silicon Wafer Bonding Process)」、ジャパニーズ ジャーナル オブ アプライド フィズィックス(Japanese Journal of Applied Physics)、1989年10月、第28巻、第10号、p.1735−1741 ヒロアキ・ヒミ(Hiroaki Himi)、外3名、「シリコン ウェハ ダイレクト ボンディング ウィズアウト ハイドロフィリック ネイティブ オキサイヅ(Silicon Wafer Direct Bonding without Hydrophilic Native Oxides)」、ジャパニーズ ジャーナル オブ アプライド フィズィックス(Japanese Journal of Applied Physics)、1994年1月、第33巻、第1部、第1A号、p.6−10 ピー・パパコンスタンチノウ(P. Papakonstaninou)、外6名著、シー・イー・フント(C. E. Hunt)、外3名編、「ジ エレクトロケミカル ソサイエティ プロシーディングス シリーズ(The Electrochemical Society Proceedings Series)(PV99−35)イン セミコンダクタ ウェハ ボンディング: サイエンス、テクノロジ アンド アプリケーションズ V/1999(in Semiconductor Wafer Bonding: Science, Technology and Applications V/1999)」、(米国)、ニュージャージ州ペニントン(Pennington,Nj)、2000年
しかしながら、ドリフト領域をデバイスのウェハの表面方向に沿って設けたデバイスでは、耐圧を上げようとするとドリフト領域をウェハの表面方向に延ばさなければならない。そのため、高集積化の妨げとなるという問題点がある。また、ドリフト領域をウェハの表面方向に延ばすとデバイスピッチが増大し、単位面積あたりのオン抵抗が増大するという問題点がある。一方、ドリフト領域をウェハ表面に対して垂直方向に配置したデバイスでは、耐圧が高くなるのに伴ってドリフト領域とドレイン領域との間の絶縁領域が厚くなる。そのため、デバイスピッチが増大し、単位面積あたりのオン抵抗が増大するという問題点がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、横型MOSトランジスタとバイポーラトランジスタを融合したデバイスであって、高耐圧で、大電流での駆動が可能であり、かつラッチアップ耐量が高く、単位面積あたりのオン抵抗が低いデバイスを提供するとともに、そのデバイスの製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかるトレンチ横型半導体装置は、支持基板上に絶縁層を介して第1導電型の下側半導体層が設けられ、かつ該下側半導体層上に第2導電型の上側半導体層が設けられ、さらに該上側半導体層上に、同上側半導体層よりも抵抗率の高い第2導電型の第1の半導体領域が設けられたSOI基板と、前記第1の半導体領域の表面層に設けられた第1導電型の第2の半導体領域と、前記SOI基板の表面から前記第2の半導体領域を貫通して前記第1の半導体領域に達するトレンチの内面に絶縁膜を有し、かつ該絶縁膜の内側に第1の電極を有する1または2以上のトレンチゲート部と、前記第2の半導体領域の表面層に、前記トレンチゲート部に接して選択的に設けられた第2導電型の第3の半導体領域と、前記第2の半導体領域の表面層に選択的に設けられた第1導電型の第4の半導体領域と、前記第3の半導体領域および前記第4の半導体領域に接触し、かつ前記第1の電極から絶縁された第2の電極と、前記トレンチゲート部から離れた位置で、前記SOI基板の表面から前記第2の半導体領域を貫通して前記第1の半導体領域に達するトレンチ内に設けられた第3の電極と、前記第3の電極と前記トレンチゲート部との間で、前記第1の半導体領域および前記第2の半導体領域にまたがり、かつ前記第3の電極よりも浅い位置まで設けられた導電性領域と、前記導電性領域を周囲の半導体から絶縁する第1の絶縁膜と、前記第3の電極を前記導電性領域および前記第1の半導体領域から絶縁する第2の絶縁膜と、前記第3の電極の下端および前記SOI基板の前記下側半導体層に接続する第1導電型の第5の半導体領域と、前記第5の半導体領域を囲み、前記SOI基板の前記上側半導体層に接続する第2導電型の第6の半導体領域と、を備えることを特徴とする。
請求項2の発明にかかるトレンチ横型半導体装置は、支持基板上に絶縁層を介して第1導電型の半導体層が設けられ、該半導体層上に、同半導体層よりも抵抗率の高い第1導電型の第1の半導体領域が設けられたSOI基板と、前記第1の半導体領域の表面層に設けられた第2導電型の第2の半導体領域と、前記SOI基板の表面から前記第2の半導体領域を貫通して前記第1の半導体領域に達するトレンチの内面に絶縁膜を有し、かつ該絶縁膜の内側に第1の電極を有する1または2以上のトレンチゲート部と、前記第2の半導体領域の表面層に、前記トレンチゲート部に接して選択的に設けられた第1導電型の第3の半導体領域と、前記第2の半導体領域の表面層に選択的に設けられた第2導電型の第4の半導体領域と、前記第3の半導体領域および前記第4の半導体領域に接触し、かつ前記第1の電極から絶縁された第2の電極と、前記トレンチゲート部から離れた位置で、前記SOI基板の表面から前記第2の半導体領域を貫通して前記第1の半導体領域に達するトレンチ内に設けられた第3の電極と、前記第3の電極と前記トレンチゲート部との間で、前記第1の半導体領域および前記第2の半導体領域にまたがり、かつ前記第3の電極よりも浅い位置まで設けられた導電性領域と、前記導電性領域を周囲の半導体から絶縁する第1の絶縁膜と、前記第3の電極を前記導電性領域および前記第1の半導体領域から絶縁する第2の絶縁膜と、前記第3の電極の下端および前記SOI基板の前記半導体層に接続する第1導電型の第5の半導体領域と、を備えることを特徴とする。
請求項3の発明にかかるトレンチ横型半導体装置は、支持基板上に絶縁層を介して第1導電型の下側半導体層が設けられ、かつ該下側半導体層上に第2導電型の上側半導体層が設けられ、さらに該上側半導体層上に、同上側半導体層よりも抵抗率の高い第2導電型の第1の半導体領域が設けられたSOI基板と、前記第1の半導体領域の表面層に選択的に設けられた第1導電型の第2の半導体領域と、前記第2の半導体領域の一部の表面上に絶縁膜を介して第1の電極を有する1または2以上のプレーナゲート部と、前記第2の半導体領域の表面層に、前記第1の電極の終端に整合して選択的に設けられた第2導電型の第3の半導体領域と、前記第2の半導体領域の表面層に、前記第1の電極の終端に整合して設けられ、かつ前記第3の半導体領域の下側に延びる第1導電型の第4の半導体領域と、前記第3の半導体領域および前記第4の半導体領域に接触し、かつ前記第1の電極から絶縁された第2の電極と、前記プレーナゲート部から離れた位置で、前記SOI基板の表面から前記第2の半導体領域を貫通して前記第1の半導体領域に達するトレンチ内に設けられた第3の電極と、前記第3の電極と前記プレーナゲート部との間で、前記第1の半導体領域および前記第2の半導体領域にまたがり、かつ前記第3の電極よりも浅い位置まで設けられた導電性領域と、前記導電性領域を周囲の半導体から絶縁する第1の絶縁膜と、前記第3の電極を前記導電性領域および前記第1の半導体領域から絶縁する第2の絶縁膜と、前記第3の電極の下端および前記SOI基板の前記下側半導体層に接続する第1導電型の第5の半導体領域と、前記第5の半導体領域を囲み、前記SOI基板の前記上側半導体層に接続する第2導電型の第6の半導体領域と、を備えることを特徴とする。
請求項4の発明にかかるトレンチ横型半導体装置は、支持基板上に絶縁層を介して第1導電型の半導体層が設けられ、該半導体層上に、同半導体層よりも抵抗率の高い第1導電型の第1の半導体領域が設けられたSOI基板と、前記第1の半導体領域の表面層に選択的に設けられた第2導電型の第2の半導体領域と、前記第2の半導体領域の一部の表面上に絶縁膜を介して第1の電極を有する1または2以上のプレーナゲート部と、前記第2の半導体領域の表面層に、前記第1の電極の終端に整合して選択的に設けられた第1導電型の第3の半導体領域と、前記第2の半導体領域の表面層に、前記第1の電極の終端に整合して設けられ、かつ前記第3の半導体領域の下側に延びる第2導電型の第4の半導体領域と、前記第3の半導体領域および前記第4の半導体領域に接触し、かつ前記第1の電極から絶縁された第2の電極と、前記プレーナゲート部から離れた位置で、前記SOI基板の表面から前記第2の半導体領域を貫通して前記第1の半導体領域に達するトレンチ内に設けられた第3の電極と、前記第3の電極と前記プレーナゲート部との間で、前記第1の半導体領域および前記第2の半導体領域にまたがり、かつ前記第3の電極よりも浅い位置まで設けられた導電性領域と、前記導電性領域を周囲の半導体から絶縁する第1の絶縁膜と、前記第3の電極を前記導電性領域および前記第1の半導体領域から絶縁する第2の絶縁膜と、前記第3の電極の下端および前記SOI基板の前記半導体層に接続する第1導電型の第5の半導体領域と、を備えることを特徴とする。
請求項1乃至4の発明によれば、耐圧を保持する部分が半導体装置の深さ方向に設けられており、また第3の電極が、SOI基板の表面から第1の半導体領域に達するトレンチを通って半導体装置の表面に引き出されていることにより、単位セルが占める面積を従来の横型IGBTよりも小さくすることができる。したがって、単位面積あたりのオン抵抗を低減することができる。ここで、第3の電極は、個々のセルに一つずつ設けられていてもよいし、複数のセルが一つの第3の電極を共用する構成としてもよい。
また、請求項1乃至4の発明によれば、第3の電極を有するトレンチの側面に、第1の絶縁膜と第2の絶縁膜との間に導電性領域が挟まれた構成の複合領域が設けられているので、この導電性領域を電気的にフローティングにしてフィールドプレートとする。このフィールドプレートによって、デバイスが逆バイアスされたときに、第3の電極からくる基板表面に平行な電界が遮蔽されるので、第1の半導体領域と第2の半導体領域との界面で形成されるPN接合(以下、PN接合Aとする)の、第3の電極を有するトレンチの側壁側で生じる基板表面に平行な高電界を緩和することができる。したがって、前記PN接合Aが保護され、耐圧が向上する。
フィールドプレートがない場合には、基板表面に平行な高電界が緩和されないので、デバイスが逆バイアスされたときに、前記PN接合Aが破壊しやすい。なお、前記複合領域を設ける場合よりも低い耐圧でよい場合には、複合領域の代わりに厚い絶縁膜を設けてもよい。
また、第1の半導体領域と第2の絶縁膜と第3の電極は、MOSキャパシタを構成しており、第3の電極の印加電圧の増加に伴って第1の半導体領域と第2の絶縁膜との界面に蓄積層が形成され、ドリフト領域の電界集中を招き、耐圧が低下する。これに対して、請求項1乃至4の発明によれば、電気的にフローティングな導電性領域が設けられていることにより、蓄積層の形成されやすい箇所における蓄積層の形成を抑制することができるので、耐圧が向上する。
ここで、フィールドプレートとなる導電性領域をフローティングにする理由は、つぎの通りである。すなわち、導電性領域を接地してしまうと、導電性領域は、接地電位とされる第2の電極と同じ電位になる。そうすると、デバイスがオン状態のときに、導電性領域と第1の半導体領域とが第1の絶縁膜を挟むことにより構成される比較的に大きい容量が、素子に並列に接続された寄生容量となり、素子の有効スイッチング電流能力を低下させてしまう。これを避けるため、導電性領域は、フローティングであるのが望ましい。
また、請求項1または3の発明によれば、SOI基板の下側半導体層が金属汚染に対するゲッタ層となるので、ゲッタリング効果が得られる。同様に、請求項2または4の発明によれば、SOI基板の半導体層が金属汚染に対するゲッタ層となるので、ゲッタリング効果が得られる。また、請求項1または2の発明によれば、第1の電極がトレンチゲート構造になっていることにより、寄生サイリスタのトリガーとなる第3の半導体領域と第2の半導体領域と第1の半導体領域からなるトランジスタが作動しにくくなるので、デバイスのラッチアップ耐量および短絡耐量を高くすることができる。
請求項5の発明にかかるトレンチ横型半導体装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記第3の電極と前記第5の半導体領域との接触面積は、内部に前記第3の電極を設けるために前記SOI基板に形成したトレンチ内に絶縁膜を充填し、該絶縁膜の中央部分を自己整合エッチングにより除去して前記第2の絶縁膜を形成した際に、当該トレンチ底に露出した半導体領域の面積で決まることを特徴とする。
請求項6の発明にかかるトレンチ横型半導体装置は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、前記第3の電極と前記ゲート部との間に設けられた前記導電性領域は、ポリシリコンでできていることを特徴とする。
請求項7の発明にかかるトレンチ横型半導体装置の製造方法は、上記請求項1に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、前記SOI基板の表面から前記第1の半導体領域に達するトレンチを形成した後、該トレンチ内に絶縁膜を堆積し、該絶縁膜の内側に導電膜を堆積し、該導電膜および前記絶縁膜を、同導電膜の上端が前記SOI基板の表面よりも低くなるまで異方性エッチングによる自己整合エッチングをおこなって、前記第1の絶縁膜および前記導電性領域を形成することを特徴とする。
請求項8の発明にかかるトレンチ横型半導体装置の製造方法は、請求項7に記載の発明において、前記第1の絶縁膜および前記導電性領域を形成した後、同導電性領域の内側に同導電性領域を被覆する絶縁膜を自己整合エッチングにより形成し、該絶縁膜をマスクとしてトレンチ底にさらに深いトレンチを形成することを特徴とする。
請求項9の発明にかかるトレンチ横型半導体装置の製造方法は、上記請求項2に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、前記SOI基板の表面から前記第1の半導体領域に達するトレンチを形成した後、該トレンチ内に絶縁膜を堆積し、該絶縁膜の内側に導電膜を堆積し、該導電膜および前記絶縁膜を、同導電膜の上端が前記SOI基板の表面よりも低くなるまで異方性エッチングによる自己整合エッチングをおこなって、前記第2の絶縁膜および前記導電性領域を形成することを特徴とする。
請求項10の発明にかかるトレンチ横型半導体装置の製造方法は、請求項9に記載の発明において、前記第1の絶縁膜および前記導電性領域を形成した後、同導電性領域の内側に同導電性領域を被覆する絶縁膜を自己整合エッチングにより形成し、該絶縁膜をマスクとしてトレンチ底にさらに深いトレンチを形成することを特徴とする。
請求項11の発明にかかるトレンチ横型半導体装置の製造方法は、上記請求項3に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、前記SOI基板の表面から前記第1の半導体領域に達するトレンチを形成した後、該トレンチ内に絶縁膜を堆積し、該絶縁膜の内側に導電膜を堆積し、該導電膜および前記絶縁膜を、同導電膜の上端が前記SOI基板の表面よりも低くなるまで異方性エッチングによる自己整合エッチングをおこなって、前記第2の絶縁膜および前記導電性領域を形成することを特徴とする。
請求項12の発明にかかるトレンチ横型半導体装置の製造方法は、請求項11に記載の発明において、前記第1の絶縁膜および前記導電性領域を形成した後、同導電性領域の内側に同導電性領域を被覆する絶縁膜を自己整合エッチングにより形成し、該絶縁膜をマスクとしてトレンチ底にさらに深いトレンチを形成することを特徴とする。
請求項13の発明にかかるトレンチ横型半導体装置の製造方法は、上記請求項4に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、前記SOI基板の表面から前記第1の半導体領域に達するトレンチを形成した後、該トレンチ内に絶縁膜を堆積し、該絶縁膜の内側に導電膜を堆積し、該導電膜および前記絶縁膜を、同導電膜の上端が前記SOI基板の表面よりも低くなるまで異方性エッチングによる自己整合エッチングをおこなって、前記第2の絶縁膜および前記導電性領域を形成することを特徴とする。
請求項14の発明にかかるトレンチ横型半導体装置の製造方法は、請求項13に記載の発明において、前記第1の絶縁膜および前記導電性領域を形成した後、同導電性領域の内側に同導電性領域を被覆する絶縁膜を自己整合エッチングにより形成し、該絶縁膜をマスクとしてトレンチ底にさらに深いトレンチを形成することを特徴とする。
請求項15の発明にかかるトレンチ横型半導体装置の製造方法は、上記請求項1に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、第2導電型の半導体ウェハに第2導電型の不純物を注入して、該半導体ウェハの表面層に同半導体ウェハよりも抵抗率の低い第2導電型の前記上側半導体層を形成した後、該上側半導体層に第1導電型の不純物を注入して、該上側半導体層の表面層に第1導電型の前記下側半導体層を形成することによって、第1のウェハを作製する工程と、支持ウェハの表面に絶縁層を形成することにより第2のウェハを作製する工程と、前記第2のウェハの前記絶縁層の表面に、前記第1のウェハの前記下側半導体層の表面を張り合わせて、前記第1のウェハと前記第2のウェハを一体化する工程と、前記第1のウェハの裏面を研磨する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項16の発明にかかるトレンチ横型半導体装置の製造方法は、上記請求項2に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、第1導電型の半導体ウェハに第1導電型の不純物を注入して、該半導体ウェハの表面層に同半導体ウェハよりも抵抗率の低い第1導電型の前記半導体層を形成することによって、第1のウェハを作製する工程と、支持ウェハの表面に絶縁層を形成することにより第2のウェハを作製する工程と、前記第2のウェハの前記絶縁層の表面に、前記第1のウェハの前記半導体層の表面を張り合わせて、前記第1のウェハと前記第2のウェハを一体化する工程と、前記第1のウェハの裏面を研磨する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項17の発明にかかるトレンチ横型半導体装置の製造方法は、上記請求項3に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、第2導電型の半導体ウェハに第2導電型の不純物を注入して、該半導体ウェハの表面層に同半導体ウェハよりも抵抗率の低い第2導電型の前記上側半導体層を形成した後、該上側半導体層に第1導電型の不純物を注入して、該上側半導体層の表面層に第1導電型の前記下側半導体層を形成することによって、第1のウェハを作製する工程と、支持ウェハの表面に絶縁層を形成することにより第2のウェハを作製する工程と、前記第2のウェハの前記絶縁層の表面に、前記第1のウェハの前記下側半導体層の表面を張り合わせて、前記第1のウェハと前記第2のウェハを一体化する工程と、前記第1のウェハの裏面を研磨する工程と、を含むことを特徴とする。
請求項18の発明にかかるトレンチ横型半導体装置の製造方法は、上記請求項4に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、第1導電型の半導体ウェハに第1導電型の不純物を注入して、該半導体ウェハの表面層に同半導体ウェハよりも抵抗率の低い第1導電型の前記半導体層を形成することによって、第1のウェハを作製する工程と、支持ウェハの表面に絶縁層を形成することにより第2のウェハを作製する工程と、前記第2のウェハの前記絶縁層の表面に、前記第1のウェハの前記半導体層の表面を張り合わせて、前記第1のウェハと前記第2のウェハを一体化する工程と、前記第1のウェハの裏面を研磨する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、従来のSOI基板を用いた横型半導体装置と同等以上の耐圧と駆動電流を有し、かつラッチアップ耐量が高く、さらに単位面積あたりのオン抵抗が低いトレンチ横型半導体装置が得られるという効果を奏する。また、SOI基板を用いることにより、容易にCMOSデバイスと集積することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるトレンチ横型半導体装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。以下の説明および添付図面において、nまたはpを冠記した半導体は、それぞれ電子または正孔がキャリアであることを意味する。また、nやpに付す+または-は、それぞれそれらが付されていないものよりも比較的高不純物濃度または比較的低不純物濃度であることを表す。なお、すべての添付図面において同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1の半導体装置を示す断面図である。図1に示すように、nチャネルIGBTは、SOI基板を用いて作製されている。SOI基板は、支持基板1の上に、酸化膜等からなる絶縁層2、p+半導体からなるコレクタ層(下側半導体層)12、n半導体からなるバッファ層(上側半導体層)11、n-半導体からなるドリフト領域(第1の半導体領域)3を、この順に積層した構成となっている。ドリフト領域3の抵抗率は、バッファ層11の抵抗率よりも高い。コレクタ層12は、金属汚染に対するゲッタリング効果を有しており、ゲッター層を兼ねている。
p半導体からなるベース領域(第2の半導体領域)4は、ドリフト領域3の表面層に設けられている。n+半導体からなるエミッタ領域(第3の半導体領域)6は、ベース領域4の表面層の一部に設けられている。ベース領域4よりも導電率の高いp+半導体からなる低抵抗領域(第4の半導体領域)5は、ベース領域4の表面層の一部に、エミッタ領域6に接して設けられている。
SOI基板の表面層には、1または2以上のトレンチゲート部が設けられている。トレンチゲート部は、SOI基板の表面からエミッタ領域6およびベース領域4を貫通してドリフト領域3にまで達する第1のトレンチ17を、絶縁膜9の一部よりなるゲート絶縁膜を介してゲート電極(第1の電極)8で埋め込んだ構成となっている。エミッタ領域6は、トレンチゲート部に接して設けられている。エミッタ電極(第2の電極)7は、その周囲にバリアメタル16を有しており、エミッタ領域6と低抵抗領域5に接触している。エミッタ電極7は、絶縁膜9の一部よりなる層間絶縁膜によりゲート電極8から絶縁されている。
トレンチゲート部から離れた位置には、SOI基板の表面からベース領域4を貫通してドリフト領域3の浅い位置にまで達する第2のトレンチ18が設けれている。第2のトレンチ18の側面には、酸化膜等からなる第1の絶縁膜20が設けられている。第1の絶縁膜20の内側には、ポリシリコンまたはその他の導電材よりなる導電性領域15が、ベース領域4とドリフト領域3とから形成されるPN接合面よりも深い位置まで設けられている。この導電性領域15は、第1の絶縁膜20および後述する第2の絶縁膜14により他の半導体部分や電極等から絶縁されていて、電気的にフローティング状態となっており、フィールドプレートとして働く。
第2のトレンチ18の、導電性領域15を除く底面からは、さらにドリフト領域3の深い位置にまで達する第3のトレンチ19が形成されている。第2のトレンチ18および第3のトレンチ19の内側には、SOI基板の表面から第3のトレンチ19の底面に至るまで、酸化膜等からなる第2の絶縁膜14が設けられている。第2のトレンチ18および第3のトレンチ19において、第2の絶縁膜14の内側領域は、コレクタ電極(第3の電極)10になっている。コレクタ電極10は、第1のプラグ10aおよび第2のプラグ10bと、各プラグ10a,10bを覆うバリアメタル13により構成されている。
ドリフト領域3内において第3のトレンチ19の下には、n半導体からなるバッファ領域(第6の半導体領域)11aが設けられている。バッファ領域11aは、バッファ層11に接続している。また、ドリフト領域3内において第3のトレンチ19の下には、p+半導体からなるコレクタ領域(第5の半導体領域)12aが設けられている。コレクタ領域12aは、コレクタ電極10のバリアメタル13に接触するとともに、バッファ領域11aを貫通してコレクタ層12に接続している。
バッファ層11およびバッファ領域11aは、ドリフト領域3よりも不純物濃度が高く、コレクタ層12およびコレクタ領域12aをドリフト領域3から隔離している。本デバイスは、これらバッファ層11およびバッファ領域11aを有するパンチスルー型のIGBTである。コレクタ層12およびコレクタ領域12aは、電導度変調のためのキャリア注入層となる。バッファ層11およびバッファ領域11aは、コレクタ層12およびコレクタ領域12aからドリフト領域3に注入される電導度変調キャリア量を制御し、素子のオン抵抗とターンオフロスとのトレードオフ関係を生んでいる。なお、第3のトレンチ19の底がバッファ層11に達するようにすれば、バッファ領域11aを設けない構成とすることもできるが、製造上の信頼性を高めるには、バッファ領域11aを有する構成とするのが望ましい。
以上の構成において、ゲート電極8に印加されるゲート電圧が閾値電圧を超えると、第1のトレンチ17の側壁とベース領域4との界面のゲート絶縁膜に沿ってチャネルが形成される。また、図1に示す構成のデバイスでは、コレクタ層12およびコレクタ領域12aよりなるp領域と、バッファ層11、バッファ領域11aおよびドリフト領域3よりなるn領域と、ベース領域4のp領域とで構成されるPNPバイポーラトランジスタと、エミッタ領域6のn領域と、低抵抗領域5およびベース領域4よりなるp領域と、ドリフト領域3のn領域とで構成されるNPNバイポーラトランジスタにより、寄生サイリスタが構成される。
しかし、本デバイスのゲート構造がトレンチゲート構造であることにより、寄生サイリスタのトリガーとなる上記NPNバイポーラトランジスタが作動しにくくなる。したがって、デバイスのラッチアップ耐量が高くなり、短絡耐量も高くなる。また、導電性領域15のフィールドプレート電位がフローティングであるので、フィールドプレート電位をエミッタ電位に固定する場合に比べて、エミッタ−コレクタ間容量が小さくなり、スイッチング速度が向上する。
つぎに、本発明者が、上述した構成のデバイスの特性等を調べた結果について説明する。以下の説明では、図1に示す構成のデバイスにおいて、各部の長さをつぎの通りとする。ドリフト領域3とベース領域4との界面のPN接合から第3のトレンチ19の底面(バリアメタル13とコレクタ領域12aとの接触面)までの長さを、ドリフト領域の長さLDとする。ドリフト領域3とベース領域4との界面のPN接合から導電性領域15の下端までの長さを、フィールドプレートの長さLFPとする。ドリフト領域3と導電性領域15との間の第1の絶縁膜20の厚さを、D1とする。導電性領域15とコレクタ電極10の第1のプラグ10aとの間の長さを、D2とする。
図2は、オフ耐圧(ブレークダウン電圧)とLDとの関係を調べた結果を示す特性図である。ここでは、D1を1μm、D2を0.8μm、LFPをLDの1/2とした。また、第1の絶縁膜20をSiO2とした。図2より明らかなように、ドリフト領域のドーピング濃度が1×1014cm-3であるときと5×1014cm-3であるとき、ドリフト領域の長さLDが大きくなるほど耐圧が大きくなることがわかる。
具体的には、ドリフト領域のドーピング濃度が1×1014cm-3であるときには、LDが8μm、12μmおよび17μmであるときにそれぞれブレークダウン電圧は172V、184Vおよび205Vであり、ドリフト領域のドーピング濃度が5×1014cm-3であるときには、ブレークダウン電圧はそれぞれ168V、177Vおよび197Vである。ドリフト領域のドーピング濃度が1×1014cm-3程度で、かつLDが12μm以上であれば、180V以上の耐圧を確保することができることがわかる。一般にスキャンドライバICに要求されるオフ状態の耐圧は165Vであるので、図2にプロットした6つのデバイスはすべて実用上、問題がない。
図3は、オフ耐圧(ブレークダウン電圧)とLFPとの関係を示すシミュレーション結果である。このシミュレーションでは、LDを12μm、D1を0.3μmまたは1μm、D2を0.8μmとした。また、第1の絶縁膜20をSiO2とした。図3より明らかなように、LFPがおおよそLDの半分程度であるときにブレークダウン電圧が最大となることがわかる。
具体的には、D1が1μmであり、ドリフト領域のドーピング濃度が1×1014cm-3であるときには、LFPが2μm、5μm、6μm、7μm、8μmおよび10μmであるときにそれぞれブレークダウン電圧は160V、172V、180V、190V、163Vおよび148Vである。また、D1が0.3μmであり、ドリフト領域のドーピング濃度が3×1014cm-3であるときには、フィールドプレートの長さLFPが2μm、4μm、6μm、8μmおよび10μmであるときにそれぞれブレークダウン電圧は93V、97V、108V、95Vおよび90Vである。
図4は、オフ耐圧(ブレークダウン電圧)とドリフト領域のドーピング濃度との関係を、フィールドプレートがある場合とない場合について調べた結果である。ここでは、LDを12μm、LFPを6μmとした。また、フィールドプレートがある場合には、フィールドプレートとなる導電性領域15をn型のポリシリコンとした。フィールドプレートがない場合には、導電性領域15となる領域も酸化膜とした。
図4より明らかなように、フィールドプレートがあると、フィールドプレートがない場合よりもブレークダウン電圧が50V程度、高くなることがわかる。また、図4に関して例示した条件では、ドリフト領域のドーピング濃度が1×1014cm-3程度であれば、180V以上の耐圧を確保することができることがわかる。
図5は、オフ耐圧(ブレークダウン電圧)とD1との関係を示す特性図である。ただし、D2を0.8μm、LDを12μm、LFPを6μmとした。また、第1の絶縁膜20および第2の絶縁膜14をSiO2とした。導電性領域15よりなるフィールドプレートは、ドリフト領域3との間に第1の絶縁膜20を挟むことにより、ドリフト領域3と静電結合しており、素子の降伏電圧と関わっている。図5より明らかなように、第1の絶縁膜20が厚く、導電性領域15とドリフト領域3との間の容量が小さい方が、高い耐圧を確保することができることがわかる。具体的には、D1が0.3μm、0.5μm、0.8μmおよび1μmであるときにそれぞれブレークダウン電圧は109V、133V、164Vおよび180Vである。
導電性領域15がn型のドープドポリシリコンでできている場合、フィールドプレートとその周囲の絶縁膜との界面に蓄積層が形成される。本実施の形態では、フィールドプレート電位はフローティングであるので、表面平衡状態より余分な電子が、外部電極からフィールドプレートに供給されることはない。そのため、表面の非平衡状態層と釣り合いをとる空間電荷層ができ、双極子層が形成される。それによって、ドリフト領域3と導電性領域15との間の有効誘電層厚さが大きくなる。
一方、導電性領域15がp型のドープドポリシリコンでできている場合には、フィールドプレートの界面で空乏層が形成される。導電性領域15の界面の空乏層から排除されたホールは、空乏層の付近で堆積し、空乏層の電荷と双極子を形成する。それによって、ドリフト領域3と導電性領域15との間の有効誘電層厚さは、第1の絶縁膜20の物理的な厚さよりも大きくなる。
図6は、オフ耐圧(ブレークダウン電圧)とD2との関係を示す特性図である。ただし、D1を1μm、LDを12μm、LFPを6μmとした。また、第1の絶縁膜20および第2の絶縁膜14をSiO2とした。図6より、D2が1μm以上になると、耐圧は190V以上になることがわかる。具体的には、D2が0.8μm、1μm、1.3μm、1.5μmおよび2μmであるときにそれぞれブレークダウン電圧は180V、191V、198V、203Vおよび208Vである。
また、図1に示す構成のデバイスについて、単位セルデバイスの電流駆動能力は、デバイス構造と製造プロセスの最適化により、従来の横型デバイスと同程度になる。図7は、図1に示す構成のデバイスにおいて、トレンチゲート部ごとにコレクタ電極10が配置され、かつ設計ルールが1μmである場合の各部の寸法を示している。この場合、図7のデバイスの上方に「0」、「0.5」、「2」、「4.5」、「7」および「8」で示すように、ゲート電極8の中心を始点として「0」とし、この始点から、絶縁膜9の一部であるゲート絶縁膜とゲート電極8との界面までの距離が0.5μmであり、エミッタ電極7の中心までの距離が2μmであり、ドリフト領域3およびベース領域4と第1の絶縁膜20との界面までの距離が4.5μmであり、コレクタ電極10の第2のプラグ10bとバリアメタル13との界面までの距離が7μmであり、コレクタ電極10(第1のプラグ10aおよび第2のプラグ10b)の中心までの距離が8μmである。つまり、セルピッチは8μmとなる。
それに対して、図54に示す従来のデバイスでは、セルピッチは25μmである。したがって、図7に示す寸法のデバイスでは、セルピッチが従来の半分よりも小さいので、単位面積あたりのオン抵抗は、従来のデバイスのオン抵抗(500mΩ・mm2)の半分の250mΩ・mm2程度になる。
一方、図1に示す構成のデバイスにおいて、複数のゲートが一つのコレクタ電極10を共用する場合には、コレクタ層12の抵抗を考慮する必要がある。図8は、コレクタ層12の有効抵抗を導出するための説明図である。図8に示すように、コレクタ層12からバッファ層11に均一な電流密度jの電流が流れるとする。この場合のコレクタ層12の抵抗Rp+は、つぎの(1)式で表される。
Figure 2005217202
ただし、(1)式において、Wは、図1の図面に垂直な方向のゲート幅である。Lは、コレクタ電極10の中心から、このコレクタ電極10を共有する複数のゲート電極8のうちの最もコレクタ電極10から遠いゲート電極8の中心までの距離である。ρshは、領域12のシート抵抗である。xは、コレクタ電極10の中心からの距離である。したがって、つぎの(2)式が得られる。
Figure 2005217202
ただし、(2)式において、Aは、デバイスの表面積である。Nは図1に示す距離ΔLの繰り返し回数である。Lpは、コレクタ電極10の中心から、このコレクタ電極10を共有する複数のゲート電極8のうちのコレクタ電極10に最も近いゲート電極8の中心までの距離である。ΔLは、コレクタ電極10を共有する隣り合うゲート電極8の中心間の距離である。コレクタ層12とバリアメタル13とのコンタクト抵抗Rcは、つぎの(3)式で表される。その(3)式より(4)式が得られる。
Figure 2005217202
Figure 2005217202
ただし、(3)式および(4)式において、ρcは、比コンタクト抵抗または単位面積あたりのコンタクト抵抗であり、Wcは、図1に示すコレクタ電極の幅である。バリアメタル13のバリア層をTi/TiNとすると、そのRonAは、つぎの(5)式となる。
Figure 2005217202
ただし、(5)式において、TTiおよびTTiNは、それぞれTiおよびTiNの厚さである。ρTiおよびρTiNは、それぞれTiおよびTiNの抵抗率である。第1のプラグ10aおよび第2のプラグ10bの金属をW(タングステン)とすると、そのRonAは、つぎの(6)式となる。
Figure 2005217202
ただし、(6)式において、ρWは、タングステンの抵抗率である。Dcは、第2のプラグ10bの上端から第1のプラグ10aの下端までの距離である(図1参照)。WCは、図1に示すコレクタ電極の幅である。このように、Nが増えるのに伴って、寄生RonAが大きくなる。
一方、ハーフセルピッチに2以上のチャンネル数を有する場合、図7に示すチャンネル数が1である場合のセルピッチよりも短い距離でデバイスチャネルができるので、電流を増大することができる。それゆえ、デバイス自身のオン抵抗RonAが小さくなる。単位面積あたりのオン抵抗RonAまたは比抵抗RonAがデバイスのチャネル数に反比例すると仮定する。図7に示すデバイスのセルピッチをLpとし、そのRonAを(RonA)’とすると、つぎの(7)式が得られる。
Figure 2005217202
ただし、(7)式において、(2N+1)は、デバイスのハーフセルピッチ[(NΔL+Lp)]に含まれるチャンネル数である。以上を合計したトータルのRonAは、つぎの(8)式で表される。
Figure 2005217202
(RonA)Tを最小にするNの値は、つぎの(9)式によって求められる。
Figure 2005217202
したがって、つぎの(10)式が得られる。
Figure 2005217202
ただし、(10)式において、(2N+1)optは、デバイスのハーフセルピッチに含まれる最適なチャンネル数である。以上より、最適なセルピッチLcell optは、つぎの(11)式で表される。ただし、Noptは、最適な図1に示す距離ΔLの繰り返し回数である。
Figure 2005217202
上記(8)式とNの関係をプロットすると、図9のようになる。ただし(RonA)’=150mΩ・mm2、Lp=8μm、ΔL=5μm、コレクタ層12の厚さT(図8参照)=1μm、ρTi=65μΩ・cm、TTi=0.1μm、TTiN=0.2μm、Dc=13μmとする。また、コレクタ電極10の第1のプラグ10aとバリアメタル13を合わせた幅をWcとし(図1参照)、Wc=1.4μmとする。
さらに、シリコンの抵抗率ρSiを5×10-4Ω・cmとし、ρc=1×10-6Ω・cm2、ρTiN=160μΩ・cm、ρW=5.7μΩ・cmとする。なお、ρSiについては、S. M. Szeの「Physics of Semiconductor Devices」( 2nd ed., Wiley, 1982. P. 32.)による。ρcについては、D. K. Schroderの「Semiconductor Material and Device Characterization」( 2nd ed., Wiley, 1998. P. 141.)による。ρTiN=160μΩ・cmについては、C. Y. Changらの「ULSI Technology」( McGraw Hill, 1996.P. 384.)による。ρWについては、S. A. Campbellの「The Science and Engineering of Microelectronic Fabrication」(Oxford University Press, 1996. P. 411.)による。
このような条件の場合、Noptは5となる。したがって、前記(11)式より、最適なセルピッチは136μmとなるので、コレクタ電極10を設けるためのトレンチのエッチングから素子信頼性に対する影響は小さいことが期待される。
つぎに、図1に示す構成のデバイスの製造プロセスについて図10〜図33を参照しながら説明する。まず、図10に示すように、ドリフト領域3となるn-半導体でできたウェハの表面にスクリーン酸化膜31を形成し、n型不純物であるAs(ヒ素)またはアンチモン(Sb)をイオン注入して、図11に示すように、ウェハ表面にバッファ層11を形成する。ついで、図12に示すように、ウェハ表面に、p型不純物であるB(ボロン)をイオン注入して、図13に示すように、バッファ層11の表面にコレクタ層12を形成する。そして、図14に示すように、スクリーン酸化膜31を除去する。ここまでで、第1のウェハであるデバイスウェハができあがる。
一方、図15に示すように、支持基板1を用意する。そして、図16に示すように、支持基板1の表面に酸化膜等の絶縁層2を形成し、第2のウェハであるハンドルウェハとする。ついで、図17に示すように、ハンドルウェハの絶縁層2の表面と、デバイスウェハのコレクタ層12の表面とを張り合わせる。その際、デバイスウェハの表面の自然酸化膜を介して、デバイスウェハとハンドルウェハが結合され、一体化される。そして、図18に示すように、一体化されたSOIウェハのドリフト領域3を所定の厚さまで研磨する。ここまでで、SOIウェハが完成する。
ついで、図19に示すように、SOIウェハの表面、すなわちドリフト領域3の表面にスクリーン酸化膜32を形成し、ドリフト領域3の表面にボロンをイオン注入して、図20に示すように、ベース領域4を形成する。つづいて、ウェハ表面にAsをイオン注入して、図21に示すように、エミッタ領域6を形成する。その後、スクリーン酸化膜32を除去する。ついで、図22に示すように、ウェハ表面に酸化膜33を堆積し、その上にフォトレジスト34を塗布する。そして、フォトリソグラフィによりフォトレジスト34にエッチングパターンを作成し、酸化膜33をエッチングして、トレンチエッチングのマスクを形成する。
フォトレジスト34を灰化した後、図23に示すように、異方性エッチングをおこなって、第1のトレンチ17を形成する。犠牲酸化等によりトレンチエッチングのダメージを除去し、図示しない犠牲酸化膜を除去してから、ゲート絶縁膜となる絶縁膜9を形成する。ついで、図24に示すように、ウェハ表面にドープドポリシリコンを堆積し、このドープドポリシリコンを、SOIウェハの表面よりも低くなるまでエッチバックして、ゲート電極8を形成する。その後、残ったポリシリコンの表面を酸化する。
ついで、図25に示すように、ウェハ表面にフォトレジスト35を塗布し、フォトリソグラフィによりイオン注入パターンを作成する。そして、ボロンをイオン注入して、図26に示すように、低抵抗領域5を形成する。フォトレジスト35を灰化した後、ウェハ表面に酸化膜36を堆積し、その上にフォトレジスト37を塗布する。そして、フォトリソグラフィによりフォトレジスト37にエッチングパターンを作成し、酸化膜36をエッチングして、トレンチエッチングのマスクを形成する。
フォトレジスト37を灰化した後、図27に示すように、異方性エッチングをおこなって、第2のトレンチ18を形成する。そして、犠牲酸化等によりトレンチエッチングのダメージを除去し、図示しない犠牲酸化膜を除去する。ついで、図28に示すように、ウェハ全面に絶縁膜とポリシリコン膜を堆積し、これらポリシリコン膜と絶縁膜を自己整合エッチングにより順次エッチングして、第2のトレンチ18の側壁に、第1の絶縁膜20およびポリシリコン膜よりなる導電性領域15を残す。
ついで、図29に示すように、ウェハ全面に酸化膜を堆積し、この酸化膜を自己整合エッチングによりエッチングして、導電性領域15の上側および内側を覆う酸化膜21を形成する。そして、この酸化膜21をトレンチエッチングのマスクとして異方性エッチングをおこない、第2のトレンチ18の底に第3のトレンチ19を形成する。犠牲酸化等によりエッチングダメージを除去した後、P(リン)またはAsをイオン注入して、図30に示すように、第3のトレンチ19の底にバッファ領域11aを形成する。
その後、絶縁膜を堆積し、この絶縁膜を自己整合エッチングによりエッチングして、第2のトレンチ18内の酸化膜21の内側および第3のトレンチ19の側壁に、第2の絶縁膜14を残す。そして、第2の絶縁膜14をマスクとしてボロンをイオン注入し、図31に示すように、第3のトレンチ19の底にコレクタ領域12aを形成する。つづいて、バリアメタル13となるTi/TiN層を形成してから、W(タングステン)を堆積して、第2のトレンチ18および第3のトレンチ19をタングステンで埋める。そして、Ti/TiN層およびタングステンをエッチバックして、ウェハ表面のTi/TiN層およびタングステンを除去することによって、第2のトレンチ18および第3のトレンチ19内の第2の絶縁膜14の内側が、バリアメタル13および第1のプラグ10aで埋まる。
ついで、図32に示すように、ウェハ全面に酸化膜を堆積し、CMP(化学的機械研磨)により上面を平坦化する。その平坦化した酸化膜に、コンタクトホールを開口する。ついで、図33に示すように、メタルをスパッタして、バリアメタル13,16を形成し、エミッタ電極7を形成するとともに、コレクタ電極10の第2のプラグ10bを形成して、フロントエンド工程を完了する。
実施の形態2.
図34は、実施の形態2の半導体装置を示す断面図である。図34に示すように、実施の形態2は、図1に示す実施の形態1と相補的なpチャネルIGBTであり、半導体の導電型が実施の形態1と異なることを除いて、実施の形態1と同じ構成である。したがって、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、製造方法については、イオン注入する際の不純物の導電型が実施の形態1と異なることを除いて、実施の形態1と同じであるので、説明を省略する。
実施の形態3.
図35は、実施の形態3の半導体装置を示す断面図である。図35に示すように、実施の形態3は、nチャネルのMOSトランジスタである。図1に示す実施の形態1と異なるのは、バッファ層11およびバッファ領域11aが設けられていないことと、コレクタ層12およびコレクタ領域12aの導電型がドリフト領域3と同じn型であることである。その他の構成は実施の形態1と同じであるので、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、製造方法については、バッファ層11およびバッファ領域11aを形成するためのイオン注入工程を省略することと、コレクタ層12およびコレクタ領域12aを形成するためにイオン注入する不純物の導電型が実施の形態1と異なることを除いて、実施の形態1と同じであるので、説明を省略する。
実施の形態4.
図36は、実施の形態4の半導体装置を示す断面図である。図36に示すように、実施の形態4は、図35に示す実施の形態3と相補的なpチャネルMOSトランジスタであり、半導体の導電型が実施の形態3と異なることを除いて、実施の形態3と同じ構成である。したがって、実施の形態4では、バッファ層11およびバッファ領域11aは設けられていない。また、コレクタ層12およびコレクタ領域12aの導電型は、ドリフト領域3と同じp型である。実施の形態1および実施の形態3と同様の構成については同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。製造方法については、バッファ層11およびバッファ領域11aを形成するためのイオン注入工程を省略することと、イオン注入する際の不純物の導電型が実施の形態1と異なる(コレクタ層12およびコレクタ領域12aを除く)ことを除いて、実施の形態1と同じであるので、説明を省略する。
実施の形態5.
図37は、実施の形態5の半導体装置を示す断面図である。図37に示すように、実施の形態5は、図1に示す実施の形態1において、ゲート構造を、トレンチゲート構造に代えて、DMOS構造にしたものである。したがって、実施の形態5には、第1のトレンチ17はない。コレクタ電極10を基板表面に引き出す構造は、実施の形態1と同じである。また、導電性領域15よりなるフィールドプレートが設けられていること、並びに絶縁層2上にp+コレクタ層12、nバッファ層11およびn-ドリフト領域3がこの順に積層されたSOI基板を用いてnチャネルIGBTが作製されていることも、実施の形態1と同じである。実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して、詳細な説明を省略し、以下には実施の形態1と異なる点についてのみ説明する。
DMOS型のゲート構造は、つぎのように構成されている。p半導体からなるベース領域(第2の半導体領域)4aは、ドリフト領域3の表面層に選択的に設けられている。ベース領域4aとドリフト領域3とから形成されるPN接合面は、導電性領域15の下端よりも浅い。ドリフト領域3の表面層において、ベース領域4a以外の領域は、ドリフト領域3よりも導電率の高いn半導体からなる表面ドリフト領域3aとなっている。n+半導体からなるエミッタ領域(第3の半導体領域)6aは、ベース領域4aの表面層の一部に設けられている。ベース領域4a内においてエミッタ領域6aの下側には、ベース領域4aよりも導電率の高いp+半導体からなる低抵抗領域(第4の半導体領域)5aが設けられている。
ゲート電極(第1の電極)8aは、表面ドリフト領域3aとエミッタ領域6aとの間に露出するベース領域4aの表面上に、ゲート絶縁膜9aを介して設けられている。エミッタ電極(第2の電極)7aは、その周囲にバリアメタル16aを有しており、エミッタ領域6aに接触しているとともに、ベース領域4aよりも導電率の高いp+半導体からなる低抵抗領域5bを介して、低抵抗領域5aに電気的に接続している。エミッタ電極7aは、層間絶縁膜9bによりゲート電極8aから絶縁されている。
以上の構成において、ゲート電極8aに印加されるゲート電圧が閾値電圧を超えると、エミッタ領域6aと表面ドリフト領域3aとの間で、ベース領域4aとゲート絶縁膜9aとの界面にチャネルが形成される。また、図37に示す構成のデバイスでは、コレクタ層12およびコレクタ領域12aよりなるp領域と、バッファ層11、バッファ領域11aおよびドリフト領域3よりなるn領域と、ベース領域4aおよび低抵抗領域5a,5bよりなるp領域とで構成されるPNPバイポーラトランジスタと、エミッタ領域6aのn領域と、低抵抗領域5a,5bおよびベース領域4aよりなるp領域と、ドリフト領域3のn領域とで構成されるNPNバイポーラトランジスタにより、寄生サイリスタが構成される。
しかし、チャネル側から流入したホールが抵抗率の低い低抵抗領域5a,5bを通ることにより、ここでの電圧降下がPN接合のターンオン電圧よりも低くなるので、寄生サイリスタのトリガーとなる上記NPNバイポーラトランジスタが作動しにくくなる。したがって、デバイスのラッチアップ耐量が高くなり、短絡耐量も高くなる。また、表面ドリフト領域3aのドーピング濃度がドリフト領域3よりも高いので、JFET(接合形FET)効果が生じにくく、オン抵抗の低減とセルピッチの縮小を実現することができる。
つぎに、図37に示す構成のデバイスの製造プロセスについて図38〜図49を参照しながら説明する。まず、実施の形態1と同様にして、SOIウェハを作製する(図10〜図18参照)。ついで、図38に示すように、SOIウェハの表面、すなわちドリフト領域3の表面にスクリーン酸化膜32を形成し、ドリフト領域3の表面にリンをイオン注入して、図39に示すように、表面ドリフト領域3aを形成する。
スクリーン酸化膜32を除去した後、ウェハ表面にゲート絶縁膜9aとなるたとえば酸化膜を成長させる。その酸化膜の上にゲート電極8aとなるドープドポリシリコンを堆積し、さらにその上に酸化膜41を堆積する。そして、フォトリソグラフィおよびRIE(反応性イオンエッチング)により酸化膜41、ドープドポリシリコンおよびゲート絶縁膜9aとなる酸化膜等をエッチングしてゲートスタック構造を形成する。つづいて、ポリシャドウ酸化をおこなってから、ゲートスタック構造に対してボロンの斜めイオン注入をおこなう。
そして、熱拡散をおこなって、図40に示すように、ベース領域4aを形成する。ついで、セルフアライン(自己整合技術)によりAsのイオン注入をおこない、図41に示すように、エミッタ領域6aを形成する。ついで、ウェハ全面に酸化膜を堆積し、自己整合エッチングによりゲートスタック構造の側面にサイドウォールスペーサとなるスペーサ酸化膜42を形成する。その後、高エネルギーでボロンのイオン注入をおこなって、図42に示すように、エミッタ領域6aの下側に低抵抗領域5aを形成する。
ついで、ウェハ表面にフォトレジスト43を塗布し、フォトリソグラフィによりフォトレジスト43にイオン注入パターンを作成する。そして、ボロンをイオン注入して、図43に示すように、低抵抗領域5bを形成する。フォトレジスト43を灰化した後、ウェハ表面に酸化膜36を堆積し、その上にフォトレジスト37を塗布する。そして、フォトリソグラフィによりフォトレジスト37にエッチングパターンを作成し、酸化膜36をエッチングして、トレンチエッチングのマスクを形成する。
フォトレジスト37を灰化した後、図44に示すように、異方性エッチングをおこなって、第2のトレンチ18を形成する。そして、犠牲酸化等によりトレンチエッチングのダメージを除去し、図示しない犠牲酸化膜を除去する。ついで、図45に示すように、ウェハ全面に絶縁膜とポリシリコン膜を堆積し、これらポリシリコン膜と絶縁膜を自己整合エッチングにより順次エッチングして、第2のトレンチ18の側壁に、第1の絶縁膜20およびポリシリコン膜よりなる導電性領域15を残す。
ついで、図46に示すように、ウェハ全面に酸化膜を堆積し、この酸化膜を自己整合エッチングによりエッチングして、導電性領域15の上側および内側を覆う酸化膜21を形成する。そして、この酸化膜21をトレンチエッチングのマスクとして異方性エッチングをおこない、第2のトレンチ18の底に第3のトレンチ19を形成する。犠牲酸化等によりエッチングダメージを除去した後、P(リン)またはAsをイオン注入して、図47に示すように、第3のトレンチ19の底にバッファ領域11aを形成する。
その後、絶縁膜を堆積し、この絶縁膜を自己整合エッチングによりエッチングして、第2のトレンチ18内の酸化膜21の内側および第3のトレンチ19の側壁に、第2の絶縁膜14を残す。そして、第2の絶縁膜14をマスクとしてボロンをイオン注入し、図48に示すように、第3のトレンチ19の底にコレクタ領域12aを形成する。つづいて、バリアメタル13となるTi/TiN層を形成してから、W(タングステン)を堆積して、第2のトレンチ18および第3のトレンチ19をタングステンで埋める。そして、Ti/TiN層およびタングステンをエッチバックして、ウェハ表面のTi/TiN層およびタングステンを除去することによって、第2のトレンチ18および第3のトレンチ19内の第2の絶縁膜14の内側が、バリアメタル13および第1のプラグ10aで埋まる。
ついで、図49に示すように、ウェハ全面に酸化膜を堆積し、CMP(化学的機械研磨)により上面を平坦化する。その平坦化した酸化膜に、コンタクトホールを開口する。ついで、図37に示すように、メタルをスパッタして、バリアメタル13,16aを形成し、エミッタ電極7aを形成するとともに、コレクタ電極10の第2のプラグ10bを形成して、フロントエンド工程を完了する。
実施の形態6.
図50は、実施の形態6の半導体装置を示す断面図である。図50に示すように、実施の形態6は、図37に示す実施の形態5と相補的なpチャネルIGBTであり、半導体の導電型が実施の形態5と異なることを除いて、実施の形態5と同じ構成である。したがって、実施の形態5および実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、製造方法については、イオン注入する際の不純物の導電型が実施の形態5と異なることを除いて、実施の形態5と同じであるので、説明を省略する。
実施の形態7.
図51は、実施の形態7の半導体装置を示す断面図である。図51に示すように、実施の形態7は、nチャネルのMOSトランジスタである。図37に示す実施の形態5と異なるのは、バッファ層11およびバッファ領域11aが設けられていないことと、コレクタ層12およびコレクタ領域12aの導電型がドリフト領域3と同じn型であることである。その他の構成は実施の形態5と同じであるので、実施の形態5および実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。また、製造方法については、バッファ層11およびバッファ領域11aを形成するためのイオン注入工程を省略することと、コレクタ層12およびコレクタ領域12aを形成するためにイオン注入する不純物の導電型が実施の形態5と異なることを除いて、実施の形態5と同じであるので、説明を省略する。
実施の形態8.
図52は、実施の形態8の半導体装置を示す断面図である。図52に示すように、実施の形態8は、図51に示す実施の形態7と相補的なpチャネルMOSトランジスタであり、半導体の導電型が実施の形態7と異なることを除いて、実施の形態7と同じ構成である。したがって、実施の形態8では、バッファ層11およびバッファ領域11aは設けられていない。また、コレクタ層12およびコレクタ領域12aの導電型は、ドリフト領域3と同じp型である。実施の形態7、実施の形態5および実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。製造方法については、実施の形態5で説明した製造方法において、バッファ層11およびバッファ領域11aを形成するためのイオン注入工程を省略することと、イオン注入する際の不純物の導電型が実施の形態5と異なる(コレクタ層12およびコレクタ領域12aを除く)ことを除いて、実施の形態5と同じであるので、説明を省略する。
以上のように、本発明にかかるトレンチ横型半導体装置は、高いラッチアップ耐量が要求される高耐圧スイッチング素子に有用であり、特に、フラットパネルディスプレイのドライバICや車載ICなどの出力段に用いる高耐圧スイッチング素子に適している。
実施の形態1の構成を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスのオフ耐圧とドリフト領域の長さとの関係を示す特性図である。 図1に示す構成のデバイスのフィールドプレートの長さに対するオフ耐圧のシミュレーション結果を示す特性図である。 図1に示す構成のデバイスのオフ耐圧とドリフト領域のドーピング濃度との関係を示す特性図である。 図1に示す構成のデバイスのオフ耐圧と第1の絶縁膜の厚さとの関係を示す特性図である。 図1に示す構成のデバイスのオフ耐圧と第2の絶縁膜の厚さとの関係を示す特性図である。 図1に示す構成のデバイスを1μmテクノロジで作製した場合の各部の寸法を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスにおいてコレクタ層の有効抵抗を導出するための説明図である。 図1に示す構成のデバイスにおいてRonAと図1に示す距離ΔLの繰り返し回数Nのトレードオフ関係を示す特性図である。 SOIウェハの製造途中の状態を示す断面図である。 SOIウェハの製造途中の状態を示す断面図である。 SOIウェハの製造途中の状態を示す断面図である。 SOIウェハの製造途中の状態を示す断面図である。 SOIウェハの製造途中の状態を示す断面図である。 SOIウェハの製造途中の状態を示す断面図である。 SOIウェハの製造途中の状態を示す断面図である。 SOIウェハの製造途中の状態を示す断面図である。 SOIウェハを示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図1に示す構成のデバイスのフロントエンド工程が完了した状態を示す断面図である。 実施の形態2の構成を示す断面図である。 実施の形態3の構成を示す断面図である。 実施の形態4の構成を示す断面図である。 実施の形態5の構成を示す断面図である。 図37に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図37に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図37に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図37に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図37に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図37に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図37に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図37に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図37に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図37に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図37に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 図37に示す構成のデバイスの製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態6の構成を示す断面図である。 実施の形態7の構成を示す断面図である。 実施の形態8の構成を示す断面図である。 従来のトレンチゲートIGBTの構成を示す断面図である。 従来のSOI横型IGBTの構成を示す断面図である。
符号の説明
1 支持基板
2 絶縁層
3 第1の半導体領域(ドリフト領域)
4,4a 第2の半導体領域(ベース領域)
5,5a,5b 第4の半導体領域(低抵抗領域)
6,6a 第3の半導体領域(エミッタ領域)
7,7a 第2の電極(エミッタ電極)
8,8a 第1の電極(ゲート電極)
9,9a 絶縁膜
10 第3の電極(コレクタ電極)
11 上側半導体層(バッファ層)
11a 第6の半導体領域(バッファ領域)
12 下側半導体層(コレクタ層)
12a 第5の半導体領域(コレクタ領域)
14 第2の絶縁膜
15 導電性領域
17 第1のトレンチ
18 第2のトレンチ
19 第3のトレンチ
20 第1の絶縁膜

Claims (18)

  1. 支持基板上に絶縁層を介して第1導電型の下側半導体層が設けられ、かつ該下側半導体層上に第2導電型の上側半導体層が設けられ、さらに該上側半導体層上に、同上側半導体層よりも抵抗率の高い第2導電型の第1の半導体領域が設けられたSOI基板と、
    前記第1の半導体領域の表面層に設けられた第1導電型の第2の半導体領域と、
    前記SOI基板の表面から前記第2の半導体領域を貫通して前記第1の半導体領域に達するトレンチの内面に絶縁膜を有し、かつ該絶縁膜の内側に第1の電極を有する1または2以上のトレンチゲート部と、
    前記第2の半導体領域の表面層に、前記トレンチゲート部に接して選択的に設けられた第2導電型の第3の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域の表面層に選択的に設けられた第1導電型の第4の半導体領域と、
    前記第3の半導体領域および前記第4の半導体領域に接触し、かつ前記第1の電極から絶縁された第2の電極と、
    前記トレンチゲート部から離れた位置で、前記SOI基板の表面から前記第2の半導体領域を貫通して前記第1の半導体領域に達するトレンチ内に設けられた第3の電極と、
    前記第3の電極と前記トレンチゲート部との間で、前記第1の半導体領域および前記第2の半導体領域にまたがり、かつ前記第3の電極よりも浅い位置まで設けられた導電性領域と、
    前記導電性領域を周囲の半導体から絶縁する第1の絶縁膜と、
    前記第3の電極を前記導電性領域および前記第1の半導体領域から絶縁する第2の絶縁膜と、
    前記第3の電極の下端および前記SOI基板の前記下側半導体層に接続する第1導電型の第5の半導体領域と、
    前記第5の半導体領域を囲み、前記SOI基板の前記上側半導体層に接続する第2導電型の第6の半導体領域と、
    を備えることを特徴とするトレンチ横型半導体装置。
  2. 支持基板上に絶縁層を介して第1導電型の半導体層が設けられ、該半導体層上に、同半導体層よりも抵抗率の高い第1導電型の第1の半導体領域が設けられたSOI基板と、
    前記第1の半導体領域の表面層に設けられた第2導電型の第2の半導体領域と、
    前記SOI基板の表面から前記第2の半導体領域を貫通して前記第1の半導体領域に達するトレンチの内面に絶縁膜を有し、かつ該絶縁膜の内側に第1の電極を有する1または2以上のトレンチゲート部と、
    前記第2の半導体領域の表面層に、前記トレンチゲート部に接して選択的に設けられた第1導電型の第3の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域の表面層に選択的に設けられた第2導電型の第4の半導体領域と、
    前記第3の半導体領域および前記第4の半導体領域に接触し、かつ前記第1の電極から絶縁された第2の電極と、
    前記トレンチゲート部から離れた位置で、前記SOI基板の表面から前記第2の半導体領域を貫通して前記第1の半導体領域に達するトレンチ内に設けられた第3の電極と、
    前記第3の電極と前記トレンチゲート部との間で、前記第1の半導体領域および前記第2の半導体領域にまたがり、かつ前記第3の電極よりも浅い位置まで設けられた導電性領域と、
    前記導電性領域を周囲の半導体から絶縁する第1の絶縁膜と、
    前記第3の電極を前記導電性領域および前記第1の半導体領域から絶縁する第2の絶縁膜と、
    前記第3の電極の下端および前記SOI基板の前記半導体層に接続する第1導電型の第5の半導体領域と、
    を備えることを特徴とするトレンチ横型半導体装置。
  3. 支持基板上に絶縁層を介して第1導電型の下側半導体層が設けられ、かつ該下側半導体層上に第2導電型の上側半導体層が設けられ、さらに該上側半導体層上に、同上側半導体層よりも抵抗率の高い第2導電型の第1の半導体領域が設けられたSOI基板と、
    前記第1の半導体領域の表面層に選択的に設けられた第1導電型の第2の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域の一部の表面上に絶縁膜を介して第1の電極を有する1または2以上のプレーナゲート部と、
    前記第2の半導体領域の表面層に、前記第1の電極の終端に整合して選択的に設けられた第2導電型の第3の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域の表面層に、前記第1の電極の終端に整合して設けられ、かつ前記第3の半導体領域の下側に延びる第1導電型の第4の半導体領域と、
    前記第3の半導体領域および前記第4の半導体領域に接触し、かつ前記第1の電極から絶縁された第2の電極と、
    前記プレーナゲート部から離れた位置で、前記SOI基板の表面から前記第2の半導体領域を貫通して前記第1の半導体領域に達するトレンチ内に設けられた第3の電極と、
    前記第3の電極と前記プレーナゲート部との間で、前記第1の半導体領域および前記第2の半導体領域にまたがり、かつ前記第3の電極よりも浅い位置まで設けられた導電性領域と、
    前記導電性領域を周囲の半導体から絶縁する第1の絶縁膜と、
    前記第3の電極を前記導電性領域および前記第1の半導体領域から絶縁する第2の絶縁膜と、
    前記第3の電極の下端および前記SOI基板の前記下側半導体層に接続する第1導電型の第5の半導体領域と、
    前記第5の半導体領域を囲み、前記SOI基板の前記上側半導体層に接続する第2導電型の第6の半導体領域と、
    を備えることを特徴とするトレンチ横型半導体装置。
  4. 支持基板上に絶縁層を介して第1導電型の半導体層が設けられ、該半導体層上に、同半導体層よりも抵抗率の高い第1導電型の第1の半導体領域が設けられたSOI基板と、
    前記第1の半導体領域の表面層に選択的に設けられた第2導電型の第2の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域の一部の表面上に絶縁膜を介して第1の電極を有する1または2以上のプレーナゲート部と、
    前記第2の半導体領域の表面層に、前記第1の電極の終端に整合して選択的に設けられた第1導電型の第3の半導体領域と、
    前記第2の半導体領域の表面層に、前記第1の電極の終端に整合して設けられ、かつ前記第3の半導体領域の下側に延びる第2導電型の第4の半導体領域と、
    前記第3の半導体領域および前記第4の半導体領域に接触し、かつ前記第1の電極から絶縁された第2の電極と、
    前記プレーナゲート部から離れた位置で、前記SOI基板の表面から前記第2の半導体領域を貫通して前記第1の半導体領域に達するトレンチ内に設けられた第3の電極と、
    前記第3の電極と前記プレーナゲート部との間で、前記第1の半導体領域および前記第2の半導体領域にまたがり、かつ前記第3の電極よりも浅い位置まで設けられた導電性領域と、
    前記導電性領域を周囲の半導体から絶縁する第1の絶縁膜と、
    前記第3の電極を前記導電性領域および前記第1の半導体領域から絶縁する第2の絶縁膜と、
    前記第3の電極の下端および前記SOI基板の前記半導体層に接続する第1導電型の第5の半導体領域と、
    を備えることを特徴とするトレンチ横型半導体装置。
  5. 前記第3の電極と前記第5の半導体領域との接触面積は、内部に前記第3の電極を設けるために前記SOI基板に形成したトレンチ内に絶縁膜を充填し、該絶縁膜の中央部分を自己整合エッチングにより除去して前記第2の絶縁膜を形成した際に、当該トレンチ底に露出した半導体領域の面積で決まることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のトレンチ横型半導体装置。
  6. 前記第3の電極と前記ゲート部との間に設けられた前記導電性領域は、ポリシリコンでできていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のトレンチ横型半導体装置。
  7. 上記請求項1に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、
    前記SOI基板の表面から前記第1の半導体領域に達するトレンチを形成した後、該トレンチ内に絶縁膜を堆積し、該絶縁膜の内側に導電膜を堆積し、該導電膜および前記絶縁膜を、同導電膜の上端が前記SOI基板の表面よりも低くなるまで異方性エッチングによる自己整合エッチングをおこなって、前記第1の絶縁膜および前記導電性領域を形成することを特徴とするトレンチ横型半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1の絶縁膜および前記導電性領域を形成した後、同導電性領域の内側に同導電性領域を被覆する絶縁膜を自己整合エッチングにより形成し、該絶縁膜をマスクとしてトレンチ底にさらに深いトレンチを形成することを特徴とする請求項7に記載のトレンチ横型半導体装置の製造方法。
  9. 上記請求項2に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、
    前記SOI基板の表面から前記第1の半導体領域に達するトレンチを形成した後、該トレンチ内に絶縁膜を堆積し、該絶縁膜の内側に導電膜を堆積し、該導電膜および前記絶縁膜を、同導電膜の上端が前記SOI基板の表面よりも低くなるまで異方性エッチングによる自己整合エッチングをおこなって、前記第2の絶縁膜および前記導電性領域を形成することを特徴とするトレンチ横型半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1の絶縁膜および前記導電性領域を形成した後、同導電性領域の内側に同導電性領域を被覆する絶縁膜を自己整合エッチングにより形成し、該絶縁膜をマスクとしてトレンチ底にさらに深いトレンチを形成することを特徴とする請求項9に記載のトレンチ横型半導体装置の製造方法。
  11. 上記請求項3に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、
    前記SOI基板の表面から前記第1の半導体領域に達するトレンチを形成した後、該トレンチ内に絶縁膜を堆積し、該絶縁膜の内側に導電膜を堆積し、該導電膜および前記絶縁膜を、同導電膜の上端が前記SOI基板の表面よりも低くなるまで異方性エッチングによる自己整合エッチングをおこなって、前記第2の絶縁膜および前記導電性領域を形成することを特徴とするトレンチ横型半導体装置の製造方法。
  12. 前記第1の絶縁膜および前記導電性領域を形成した後、同導電性領域の内側に同導電性領域を被覆する絶縁膜を自己整合エッチングにより形成し、該絶縁膜をマスクとしてトレンチ底にさらに深いトレンチを形成することを特徴とする請求項11に記載のトレンチ横型半導体装置の製造方法。
  13. 上記請求項4に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、
    前記SOI基板の表面から前記第1の半導体領域に達するトレンチを形成した後、該トレンチ内に絶縁膜を堆積し、該絶縁膜の内側に導電膜を堆積し、該導電膜および前記絶縁膜を、同導電膜の上端が前記SOI基板の表面よりも低くなるまで異方性エッチングによる自己整合エッチングをおこなって、前記第2の絶縁膜および前記導電性領域を形成することを特徴とするトレンチ横型半導体装置の製造方法。
  14. 前記第1の絶縁膜および前記導電性領域を形成した後、同導電性領域の内側に同導電性領域を被覆する絶縁膜を自己整合エッチングにより形成し、該絶縁膜をマスクとしてトレンチ底にさらに深いトレンチを形成することを特徴とする請求項13に記載のトレンチ横型半導体装置の製造方法。
  15. 上記請求項1に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、
    第2導電型の半導体ウェハに第2導電型の不純物を注入して、該半導体ウェハの表面層に同半導体ウェハよりも抵抗率の低い第2導電型の前記上側半導体層を形成した後、該上側半導体層に第1導電型の不純物を注入して、該上側半導体層の表面層に第1導電型の前記下側半導体層を形成することによって、第1のウェハを作製する工程と、
    支持ウェハの表面に絶縁層を形成することにより第2のウェハを作製する工程と、
    前記第2のウェハの前記絶縁層の表面に、前記第1のウェハの前記下側半導体層の表面を張り合わせて、前記第1のウェハと前記第2のウェハを一体化する工程と、
    前記第1のウェハの裏面を研磨する工程と、
    を含むことを特徴とするトレンチ横型半導体装置の製造方法。
  16. 上記請求項2に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、
    第1導電型の半導体ウェハに第1導電型の不純物を注入して、該半導体ウェハの表面層に同半導体ウェハよりも抵抗率の低い第1導電型の前記半導体層を形成することによって、第1のウェハを作製する工程と、
    支持ウェハの表面に絶縁層を形成することにより第2のウェハを作製する工程と、
    前記第2のウェハの前記絶縁層の表面に、前記第1のウェハの前記半導体層の表面を張り合わせて、前記第1のウェハと前記第2のウェハを一体化する工程と、
    前記第1のウェハの裏面を研磨する工程と、
    を含むことを特徴とするトレンチ横型半導体装置の製造方法。
  17. 上記請求項3に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、
    第2導電型の半導体ウェハに第2導電型の不純物を注入して、該半導体ウェハの表面層に同半導体ウェハよりも抵抗率の低い第2導電型の前記上側半導体層を形成した後、該上側半導体層に第1導電型の不純物を注入して、該上側半導体層の表面層に第1導電型の前記下側半導体層を形成することによって、第1のウェハを作製する工程と、
    支持ウェハの表面に絶縁層を形成することにより第2のウェハを作製する工程と、
    前記第2のウェハの前記絶縁層の表面に、前記第1のウェハの前記下側半導体層の表面を張り合わせて、前記第1のウェハと前記第2のウェハを一体化する工程と、
    前記第1のウェハの裏面を研磨する工程と、
    を含むことを特徴とするトレンチ横型半導体装置の製造方法。
  18. 上記請求項4に記載されたトレンチ横型半導体装置を製造するにあたって、
    第1導電型の半導体ウェハに第1導電型の不純物を注入して、該半導体ウェハの表面層に同半導体ウェハよりも抵抗率の低い第1導電型の前記半導体層を形成することによって、第1のウェハを作製する工程と、
    支持ウェハの表面に絶縁層を形成することにより第2のウェハを作製する工程と、
    前記第2のウェハの前記絶縁層の表面に、前記第1のウェハの前記半導体層の表面を張り合わせて、前記第1のウェハと前記第2のウェハを一体化する工程と、
    前記第1のウェハの裏面を研磨する工程と、
    を含むことを特徴とするトレンチ横型半導体装置の製造方法。

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