JP2005217067A - 太陽電池及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 Ib族元素、IIIb族元素及びVIa族元素を含有する半導体膜を光吸収層として備えた太陽電池におけるエネルギー変換効率を向上させる。
【解決手段】 太陽電池を、Ia族元素を含有する基体11と、基体11上に形成された金属元素及び0族元素を含有する導電膜12と、導電膜12上に形成されたIb族元素、IIIb族元素、VIb族元素及び基体11のIa族元素と同一種類の元素を含有する半導体膜13と、半導体膜13上に形成された透明導電膜15とを含む構成とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は、太陽電池に関する。特に、本発明は、Ib族元素、IIIb族元素及びVIb族元素を含有する化合物半導体からなる光吸収層を備えた太陽電池に好適である。
Ib族元素、IIIb族元素及びVIb族元素を含有する化合物半導体(カルコパイライト型構造の半導体)であるCuInSe2(CIS)又はCISにGaを固溶したCu(In,Ga)Se2(CIGS)からなる半導体薄膜を光吸収層として用いた従来の薄膜太陽電池は、高いエネルギー変換効率を示し、かつ光照射等によるエネルギー変換効率の劣化がないという利点を有している。ここで、本明細書において、各族の名称は、IUPACの短周期型周期表に従って命名する。なお、Ib族元素、IIIb族元素及びVIb族元素は、IUPACの推奨する長周期型周期表においては、それぞれ、11族元素、13族元素及び16族元素である。
光吸収層としてCIGS膜を用いた特に高いエネルギー変換効率の太陽電池では、一般的に、基板としてソーダライムガラス基板が用いられていた。なぜなら、ソーダライムガラス基板を用いた場合、ソーダライムガラス基板に含まれるIa族元素であるNa(ナトリウム)がCIGS膜の形成中にCIGS膜に拡散し、CIGS膜の結晶欠陥を低減するからである。CIGS膜の結晶欠陥が低減すればCIGS膜のキャリア濃度が増大するため、結果的には、太陽電池のエネルギー変換効率が向上する。なお、Ia族元素は、IUPACの推奨する長周期型周期表においては、1族元素である。
通常、ソーダライムガラス基板とCIGS膜との間には、Mo膜に代表される裏面電極が形成されており、ソーダライムガラス基板に含まれるNa(Ia族元素)は、Mo膜を通してCIGS膜に拡散する。したがって、裏面電極を構成する導電膜の膜質が、CIGS膜へのNaの拡散に影響を与える。
第12回ヨーロッパ太陽光発電会議(12th European Photovoltaic Solar Energy Conference)、1994年4月11日から4月15日にオランダ、アムステルダムで開催、ボデガード(M.Bodegard)等の論文「ジ インフルーエンス オブ ソディウム オン ザ グレイン ストラクチュア オブ CuInSe2 フィルムズ フォア フォトボルタイック アプリケーションズ」(The Influence of the Sodium on the Grain Structure of CuInSe2 Films for Photovoltaic Applications)
ソーダライムガラス基板から光吸収層(CIGS膜)へのNaの拡散を促進するためには、Naが通過できる拡散通路(パス)をMo膜に多く形成する必要がある。ソーダライムガラス基板上のMo膜等の金属膜は、一般的に、柱状の結晶粒で構成されているため、ソーダライムガラス基板に含まれるNaが、柱状の結晶粒と柱状の結晶粒との界面である粒界を通して光吸収層に拡散すると考えられている。このように粒界を通してNaが拡散するのであれば、結晶粒の小さいMo膜の方が、粒界が増大するためにNaの拡散を促進することができるはずである。しかし、実際には、結晶粒の小さいMo膜を用いるとNaの拡散が少なくなる。つまり、結晶粒の大きさの制御により粒界を広くしてもNaの拡散を促進することはできなかった。また、結晶粒の小さいMo膜を用いると、光吸収層に拡散したNaの濃度分布が面内方向に対して不均一となった。
そこで、本発明では、Naに代表されるIa族元素を含有する基体と半導体膜(光吸収層)との間に形成される導電膜におけるIa族元素を通過させる特性(以下、Ia族通過特性とも称する)を向上させる。これにより、太陽電池の半導体膜の結晶性を向上させ、また、太陽電池のエネルギー変換効率を向上させる。
更に、本発明では、導電膜の格子歪みの発生を制御して、面内方向に対するIa族通過特性の均一性を向上させる。これにより、結晶性の面内方向に対する均一性に優れた大面積の半導体膜を形成して、太陽電池の大面積化を実現する。
上記の課題を解決するために、本発明に係る太陽電池は、Ia族元素を含有する基体と、基体上に形成された、金属元素及び0族元素を含有する導電膜と、導電膜上に形成された、Ib族元素、IIIb族元素、VIb族元素及び基体のIa族元素と同一種類の元素を含有する半導体膜と、半導体膜の上部層上に形成された透明導電膜と、を含むことを特徴とする。ここで、0族元素は、IUPACの推奨する長周期型周期表においては、18族元素を意味する。
また、本発明に係る太陽電池では、導電膜が、金属元素からなる主金属結晶と主金属結晶の全面にわたり略均一にドープされた0族元素とを有し、かつ、0族元素のドープによる主金属結晶の格子歪みであって、基体側の表面から半導体膜側の表面に至る、基体のIa族元素が通過する拡散通路を、導電膜の全面にわたり略均一に有する構成とすることもできる。
上記の課題を解決するために、本発明に係る太陽電池の製造方法は、Ia族元素を含有する基体上に、0族元素を含有するスパッタガスを含む雰囲気中で、スパッタ法を適用して金属元素を堆積させると共に、スパッタガスの0族元素を堆積させて、金属元素及び0族元素を含有する導電膜を形成する工程と、導電膜上にIb族元素、IIIb族元素及びVIb族元素を堆積させる共に、導電膜を通して基板のIa族元素を拡散させて、Ib族元素、IIIb族元素、VIb族元素及び基体のIa族元素と同一種類の元素を含有する半導体膜を形成する工程と、半導体膜上に透明導電膜を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る太陽電池の製造方法において、導電膜を形成する工程では、金属元素を含有する主金属結晶を形成すると共に、主金属結晶の全面に略均一に0族元素をドープすることにより、0族元素のドープによる主金属結晶の格子歪みに起因する、基体側の表面から半導体膜側の表面に至る、基体のIa族元素が通過する拡散通路を、全面にわたり略均一に形成し、半導体膜を形成する工程では、Ib族元素、IIIb族元素及びVIb族元素を含有する主半導体結晶を形成すると共に、拡散通路を通して、基体のIa族元素を主半導体結晶にドープする方法を適用することもできる。
本発明の太陽電池であれば、Ia族元素を含有する基体と半導体膜(光吸収層)との間に形成された導電膜を金属元素及び0族元素で構成することにより、太陽電池のエネルギー変換効率を向上させることができる。
更に、本発明の太陽電池であれば、導電膜に0族元素を面内方向に対して略均一に含ませることにより、面内方向に対するエネルギー変換効率の均一性を向上させることができる。また、エネルギー変換効率を面内方向で均一化させることによって、太陽電池の大面積化を実現することができる。
本発明の太陽電池の製造方法あれば、0族元素を含有するスパッタガスを有する雰囲気中で、スパッタ法より金属元素を堆積させて主金属結晶を成長させると共に、雰囲気中の0族元素を金属元素からなる主金属結晶にドープすることにより、金属元素及び0族元素を含有する導電膜を形成することができる。また、0族元素が堆積中の主金属結晶に雰囲気中から供給されるために、0族元素を面内方向に対して略均一にドープすることができる。また、スパッタガスのガス圧の変更により、0族元素の平均含有率、0族元素の分布の均一性等が異なる導電膜を選択的に形成することができる。
本発明の太陽電池は、上述のように、基体と、金属元素及び0族元素(希ガス元素)を含有する導電膜と、半導体膜と、透明導電膜とを含む構成である。本発明の太陽電池は、更に、半導体膜と透明導電膜との間に窓層を含む構成とすることができる。また、本発明の太陽電池は、導電膜と電気的に接続された第1の取り出し電極を含む構成や、透明導電膜と電気的に接続された第2の取り出し電極とを含む構成とすることができる。
本発明の太陽電池においては、導電膜は金属元素からなる主金属結晶と主金属結晶にドープされた0族元素とで構成されており、0族元素が主金属結晶にドープされていることにより主金属結晶には格子歪みが発生する。この格子歪みにより、基体側の表面から半導体膜側の表面に至り、基体に含まれるIa族元素の通過する拡散通路が導電膜の内部に形成される。拡散通路の形成された導電膜上に半導体膜を形成すれば、半導体膜の成長中に、基体に含まれるIa族元素を導電膜の拡散通路を通して半導体膜の内部に拡散させることができるため、結晶欠陥が少なく、かつキャリア濃度が高い半導体膜を形成することができる。半導体膜の結晶性が向上すればエネルギー変換効率等の特性も向上するため、本発明の太陽電池は、特性の優れた太陽電池となる。
また、導電膜の抵抗率を過剰に増大させないためには、0族元素が、所望のIa族元素通過特性を実現するために必要な最低限度の含有率で、膜厚方向に対して略均一に導電膜にドープされていることが好ましい。
また、本発明の太陽電池では、上述のように、導電膜は、面内方向に対して略均一に0族元素を含有することが好ましい。導電膜に0族元素が略均一に含まれた構成であれば、基体に含まれるIa族元素を半導体膜の面内方向に対して略均一に供給することができるため、半導体膜の結晶性の面内方向に対する均一性を向上させることができる。
一般的に、基体から半導体膜へのIa族元素の拡散を促進する主金属結晶の格子歪みは、0族元素ばかりでなく、主金属結晶を構成する金属元素及び異種元素を主金属結晶にドープすることによっても形成されると考えられる。しかし、主金属結晶にドープする異種元素としては、主金属結晶中で化合物を形成しない元素であり、かつ主金属結晶の電気特性、特に抵抗率への影響が小さい電気的に中性の元素であることが好ましい。つまり、主金属結晶にドープする元素としては、0族元素が最も好ましい。
本発明の太陽電池では、導電膜が、0族元素としてAr(アルゴン)、Kr(クリプトン)及びXe(キセノン)からなる群より選択される少なくとも1種類の元素を含有する構成であることが好ましい。主金属結晶の格子歪みを効果的に形成できるからである。また、主金属結晶にドープする0族元素としては、原子半径の大きい元素を用いることが好ましい。なぜなら、原子半径の大きい元素を用いれば、原子半径の小さい元素を用いた場合に比べて、主金属結晶の格子歪みを増大させることができるため、低い平均含有率で同等のIa族元素を通過させる作用を実現できるからである。更に好ましくは、0族元素として、主金属結晶を構成する最大の原子半径の金属元素よりも原子半径の大きな元素を用いることである。
本発明の太陽電池では、導電膜が、0族元素を0.001原子%以上0.1原子%以下の範囲内の平均含有率で含有する構成であることが好ましい。平均含有率がこの範囲内であれば、導電膜に所望の拡散通路を確保できると共に、導電膜に所望の抵抗率を確保することができるからである。また、0族元素の含有率を面内方向に対して略均一にすることができるからである。導電膜における0族元素の平均含有率が0.001原子%未満であれば、有効な拡散通路を十分に確保することが困難となり、かつ局所的な領域ごとの0族元素の含有率に対する平均含有率からの偏差が大きくなり含有率の均一性を確保することが困難となるからである。また、その平均含有率が0.1原子%より大きければ、導電膜における自由電子の移動を阻害する要因となり導電膜の抵抗率が増大するからである。特に、複数個の太陽電池を直列に接続して所望の開放電圧を得る直列接続型の太陽電池では、各太陽電池における導電膜の抵抗がシリーズ抵抗に影響を及ぼすために、太陽電池の特性が大幅に低下することとなる。
本発明の太陽電池では、導電膜が、金属元素としてIVa族元素、Va族元素及びVIa族元素からなる群より選択される少なくとも1種類の元素を含有する構成とすることができる。ここで、IVa族、Va族及びVIa族は、IUPACの推奨する長周期型周期表においては、それぞれ、4族、5族及び6族である。この構成であれば、導電膜と、太陽電池に好適であるIb族元素、IIIb族元素及びVIb族元素を含有する半導体膜とをオーミック性接続で接続することができる。また、この構成であれば、Ib族元素、IIIb族元素及びVIb族元素を含有する半導体膜を形成する際に、VIb族元素との反応性が低いために半導体膜への拡散が抑制できる。したがって、主金属結晶を構成する金属元素による半導体膜の結晶欠陥の発生を防止することができ、結晶性に優れ、キャリア濃度の高い半導体膜を形成できる。
導電膜の主金属結晶としては、例えば、同一族の元素のみで構成された結晶、少なくとも2つの異種族の元素で構成された結晶が挙げられる。ここで、同一族のみで構成された結晶には、1種類のIVa族元素、1種類のVa族元素又は1種類のVIa族元素のみからなる結晶、複数種類のIVa族元素、複数種類のVa族元素又は複数種類のVIa族元素のみからなる結晶を含意する。本発明の太陽電池では、導電膜が、金属元素としてMo(モリブデン)、W(タングステン)、Ta(タリウム)及びTi(チタン)からなる群より選択される少なくとも1種類の元素を含有する構成であることが好ましい。この構成であれば、太陽電池の電極として良好に機能させることができると共に、0族元素を良好に主金属結晶中に取り込むことができるからである。なお、導電膜には、基体から拡散してきたIa族元素が含まれていてもよい。
本発明の太陽電池では、基体が、導電膜と接触したIa族元素を含有する基板、又は、任意の基板と、任意の基板上に形成され、導電膜と接触するIa族元素を含有するIa族元素供給膜とを有する積層体である構成とすることができる。Ia族元素を含有する基板としては、ソーダライムガラス基板が挙げられる。積層体を構成する任意の基板としては、Ia族元素を含有する基板であってもよいし、Ia族元素を含有しない基板であってもよい。Ia族元素供給膜としては、Na22膜等のNa化合物膜が例示できる。また、Ia族元素を含有しない基板としては、ステンレス基板等の金属基板及びポリイミド基板等の樹脂基板が例示できる。なお、基体が積層体である場合、Ia族供給膜と導電膜とは接触するように配置される。
本発明の太陽電池の製造方法は、導電膜の形成において、金属元素及び0族元素を含有する導電膜を形成する。大面積の領域に膜厚の略均一な導電膜を形成するためには、スパッタ法を適用することが有効である。本発明の太陽電池の製造においては、上述のように、導電膜の形成において、0族元素を含有するスパッタガスを有する雰囲気中で、金属元素を含有するターゲットを用いてスパッタリングすることにより、金属元素及び0族元素を含有する導電膜を堆積する方法を適用する。この方法であれば、金属元素を堆積させて主金属結晶を形成すると共に雰囲気中の0族元素を主金属結晶にドープすることができる。また、スパッタ法を適用した場合、0族元素を主金属結晶の平面方向に略均一にドープすることができる。更に、スパッタガスが1種類のガスで構成される場合には、スパッタガスに含まれるガスの種類やガス圧を一定に保つことにより、また、スパッタガスが複数種のガスで構成される場合には、それらの分圧をも一定に保つことにより、0族元素を主金属結晶の膜厚方向に略均一にドープすることができる。導電膜における0族元素の平均含有率は、スパッタガスのガス圧で調整することができる。
本発明の太陽電池の製造方法においては、導電膜を形成する工程では、スパッタガスのガス圧が、0.5Pa以上10Pa以下の範囲内であることが好ましい、更に好ましくは、導電膜を形成する工程では、スパッタガスのガス圧が、1Pa以上5Pa以下の範囲内の場合である。1Pa以上5Pa以下の範囲内のガス圧を採用すれば、0.001原子%以上0.1原子%以下の範囲内の平均含有率で0族元素を含有する導電膜を選択的に形成することができる。なお、通常、スパッタ法においては、0族元素のプラズマ雰囲気中で金属元素の堆積を行うが、従来においては、金属元素に不純物が混入しないように製造条件が設定されている。つまり、スパッタガスのガス圧は0.5Pa未満であり、0.5Pa未満のガス圧であれば、主金属結晶に実質的に0族元素がドープされない。
本発明の太陽電池の製造方法では、導電膜を形成する工程では、スパッタガスとして、Arガス、Krガス及びXeガスからなる群より選択される少なくとも1種類のガスを用いる方法を適用することが好ましい。Arガス、Krガス及びXeガスを用いた場合、主金属結晶に有効にドープすることができ、つまり、基体のIa族元素を通過させる拡散通路を効率よく形成できるからである。
(実施の形態1)
本実施の形態1においては、本発明の太陽電池について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、導電膜における0族元素による格子歪み及びIa族元素が通過する拡散通路を説明するための模式的な説明図である。図2は、本発明の太陽電池の一形態を表わす模式的な断面図である。
図2に示された太陽電池10は、Ia族元素を含有する基体11と、金属元素及び0族元素を含有する導電膜12と、Ib族元素、IIIb族元素、VIb族元素を含有する半導体膜13と、窓層14と、透明導電膜15とを備えた構成である。
基体11は、ソーダライムガラス基板、又は、ステンレス基板とNa22膜との積層体若しくはポリイミド基板とNa22膜との積層体である。なお、Na22膜は導電膜12に接して設けられる。
導電膜12は、主金属結晶としてMo結晶、W結晶、Ta結晶又はTi結晶を有し、0族元素としてAr、Kr及びXeからなる群より選択される少なくとも1種類の元素を有する。導電膜12において、0族元素は面内方向及び膜厚方向の双方に対して略均一にドープされ、かつ、0族元素の平均含有率は、0.001原子%以上0.1%以下の範囲内に調整されている。図1には、導電膜12として、主金属結晶としてMo結晶と主金属結晶にドープされたArとを有する膜の微視的構造が模式的に表されている。図1に示された膜には、ArのドープによるMo結晶の格子歪みに起因して、基体11に含まれるNaが通過する拡散通路が形成されている。なお、図1においては直線的な拡散通路が表わされているが、直線的な拡散通路に限られるものではないことに注意を要する。
半導体膜13は、Cu(銅)及びAg(銀)からなる群より選択される少なくとも1種類のIb族元素と、Al(アルミニウム)、Ga(ガリウム)及びIn(インジウム)からなる群より選択される少なくとも1種類のIIIa族元素と、S(硫黄)、Se(セレン)及びTe(テルル)からなる群より選択される少なくとも1種類のVIb族元素とを含有する構成である。
窓層14は、半導体膜13よりもバンドギャップの大きい材料で構成された1層又は複数層の薄膜を有する構成である。具体的には、窓層14を構成する各層の材料としては、例えば、CdS、ZnInxSey(1≦x≦3,3≦y≦6)、ZnO、Zn(O,S)、Zn1-xMgxO(0≦x≦1)が挙げられる。
透明導電膜15は、透明性及び導電性を有する1層又は複数層の膜を有する構成である。透明導電膜15を構成する各層の材料としては、例えば、ITO(In23:Sn),ZnO:B、ZnO:Al、ZnO:Gaが挙げられる。
ここで、図2に示された太陽電池10の製造方法について説明する。まず、基体11を準備する。基体11がステンレス基板とNa22膜との積層体若しくはポリイミド基板とNa22膜との積層体である場合には、熱蒸着法を適用してステンレス基板又はポリイミド基板上にNa22膜を形成する。
次に、準備された基体11をチャンバー内に配置し、Moを含有するMoターゲット、Wを含有するWターゲット、Taを含有するTaターゲット又はTiを含有するTiターゲットをチャンバー内にスパッタターゲットとして配置し、かつ、スパッタガスとしてガス圧が1Pa以上5Pa以下の範囲内となるようにArガス、Krガス又はXeガスをチャンバー内に導入する。スパッタ法を適用し、スパッタターゲットから供給される金属元素を基体11上に堆積させて主金属結晶を成長させると共に、成長中の主金属結晶にスパッタガス中の0族元素をドープする。これにより、拡散通路(主金属結晶の格子歪み)を有する導電膜12が形成される。
次に、導電膜12を形成した後に、導電膜12上に半導体膜13(光吸収層)を形成する。半導体膜13の形成においては、公知のいかなる技術を用いてもよい。例えば、太陽電池10に好適な半導体膜13の一例であるCu(In,Ga)Se2膜の作製方法としては、蒸着法やセレン化法等が知られている。蒸着法を適用する場合は、半導体膜13を構成するすべての元素(Cu、In、Ga及びSe)を同時に蒸着させて半導体膜13を形成してもよいし、半導体膜13を構成する一部の元素(例えば、In、Ga及びSe)を蒸着させる第1段階を行った後に、半導体膜13を構成する元素のうち第1段階の蒸着で用いなかった元素を含む少なくとも一部の元素(例えば、Cu及びSe)を蒸着させる第2段階を行って半導体膜13を形成してもよい。蒸着法を適用する場合、基体11は500℃以上の温度に加熱される蒸着過程を経る。一方、セレン化法を適用する場合、半導体膜13を構成するSe以外の元素(Cu、In及びGa)をスパッタリング等により堆積させた後、セレンを含有するガス(H2Seガス)を含む雰囲気中で加熱・焼成して半導体膜13を形成する。セレン化法を適用する場合、基体11は450℃以上の温度に加熱されるスパッタリング過程を経る。半導体膜13の形成において蒸着法やセレン化法を適用した場合、基体11は少なくとも450℃以上の温度に加熱される過程を経るため、その過程において、基板11に含まれるIa族元素が、導電膜12の拡散通路を通して成長中の半導体膜13に拡散する。これにより、半導体膜13の結晶欠陥を低減することができ、半導体膜13の結晶性及びキャリア濃度を向上させることができる。
上記においては、半導体膜13がCu(In,Ga)Se2膜である場合について説明したが、一般的に、他の組成の半導体材料で半導体膜13を形成する場合も基体11を同様な高温に加熱しながら結晶の成長を行うために、Cu(In,Ga)Se2膜の場合と同様の効果を奏する。
次に、窓層14を形成する。窓層14の形成においては、公知のいかなる技術を用いてもよい。なお、窓層を2層以上の積層構造とする場合には、各層を順次に形成する。
最後に、透明導電膜15を形成する。透明導電膜15の形成においては、公知のいかなる技術を用いてもよい。なお、透明導電膜15を2層以上の積層構造とする場合には、各層を順次に形成する。
本実施の形態1の太陽電池10は、エネルギー変換効率が高く、かつエネルギー変換効率が大面積にわたり面内方向に対して略均一な特性を有する。
本実施例1においては、本発明の太陽電池の一例について、図3〜図5を参照しながら説明する。図3は、実施例1の太陽電池の積層構造を表わす断面図である。図4は、導電膜におけるArの平均含有率と半導体膜(光吸収層)におけるNa含有量との相関を表わす相関図である。図5は、導電膜におけるArの平均含有率と太陽電池における開放電圧との相関を表わす相関図である。
図3に示された太陽電池20は、基体としてのソーダライムガラス基板21と、導電膜としてのArを含むMo膜22と、半導体膜としてのNaを含むCu(In,Ga)Se2膜23と、窓層24と、透明導電膜としてのITO膜25とを含む。なお、窓層24は、CdS層24aとZnO層24bとの積層体で構成されている。
図3に示された太陽電池20は、以下のようにして製造した。まず、ソーダライムガラス基板21を準備する。次に、直流マグネトロンスパッタ法を適用し、Arガスのみを有する雰囲気中でMoターゲットを用いて、膜厚が約0.4μmのMo膜22をソーダライムガラス基板21上に形成した。なお、Mo膜22には、雰囲気中から取り込まれたArが含まれている。次に、Mo膜22を形成した後に、真空蒸着法を適用し、550℃に加熱されたソーダライムガラス基板21に、互いに独立したCu蒸着源、In蒸着源、Ga蒸着源及びSe蒸着源からそれぞれCu、In、Ga及びSeを供給して、膜厚が約2μmのCu(In,Ga)Se2膜23をMo膜22上に形成した。なお、(In,Ga)Se2膜23には、ソーダライムガラス基板21から拡散してきたNaが含まれている。Cu次に、化学析出法を適用し、Cu(In,Ga)Se2膜23をCd及びSを含む溶液中に浸漬して、膜厚が約50nmのCdS層24aをCu(In,Ga)Se2膜23上に形成した。次に、CdS層24aを形成した後に、スパッタ法を適用して、膜厚が約0.1μmのZnO層24bをCdS層24a上に形成した。次に、ZnO層24bを形成した後に、スパッタ法を適用して、膜厚が約0.1μmのITO膜25をZnO層24上に形成した。以上の工程を経ることにより、太陽電池20を製造した。
なお、Mo膜22の形成におけるArガスのガス圧のみを0.1Pa、0.3Pa、1Pa、Pa、5Paに変化させて、Mo膜22の構成のみが異なる6種類の太陽電池20を形成した。以下において、Mo膜22の形成におけるArガスのガス圧が低い順に太陽電池A〜Fと称する。
Mo膜22におけるAr平均含有率とCu(In,Ga)Se2膜23におけるNa含有量との相関について、図4を参照して説明する。図4において、横軸にAr平均含有率が対数目盛りで表され、縦軸にNa含有量が対数目盛りで表されている。Ar平均含有率は、Mo膜22を形成した後であり、Cu(In,Ga)Se2膜23を形成する前に二次イオン質量分析を行うことにより、測定された二次イオン数(SIMS強度)から換算して導出した。また、Na含有量の測定は、Mo膜22上にCu(In,Ga)Se2膜23を形成した後であり、CdS層24aを形成する前に二次イオン質量分析を行うことによって測定した。なお、図4における測定点A〜測定点Fは、それぞれ、太陽電池A〜太陽電池Fに対する測定値に対応する。
図4に示されたように、Mo膜22におけるAr平均含有率が0.001原子%以上(太陽電池C〜太陽電池F)であれば、0.001原子%未満の場合(太陽電池A及び太陽電池B)に比べて、Na含有量が約1桁大きくなった。つまり、図4は、Ar平均含有率が0.001原子%以上(スパッタガスのガス圧が1Pa以上)では、ソーダライムガラス基板21に含まれるNaのCu(In,Ga)Se2膜23への拡散を促進する特性が極めて高いことを示している。
また、Arの平均含有率が0.1原子%(Arガスのガス圧10Paで導電膜を形成下場合)であるMo膜22の抵抗率は、Arの平均含有率が0.001原子%である場合(太陽電池A)の約20倍となった。なお、Arの平均含有率が0.1原子%を超えて大きいMo膜であれば、更に高抵抗化することが確認できた。したがって、Mo膜22において、Naの拡散を十分に促進でき、かつの電極としての機能を確保できる好ましいArの平均含有率の範囲は、0.001原子%以上0.1原子%以下であることがわかった。
次に、Mo膜22におけるAr平均含有率と太陽電池10の開放電圧との相関について、図5を参照しながら説明する。図5において、横軸にArの平均含有率が対数目盛りで表され、縦軸に開放電圧が線形目盛りで表されている。開放電圧の測定は、強度が100mW/cm2とし、エアマスが1.5である擬似太陽光下で行った。なお、図5における測定点A〜測定点Fは、それぞれ、太陽電池A〜太陽電池Fに対する測定値に対応する。
図5に示されたように、Mo膜22におけるAr平均含有率が0.001原子%以上(太陽電池C〜F)であれば、開放電圧が0.6V以上となる。ソーダライムガラス基板21に含まれるNaのCu(In,Ga)Se2膜23への拡散による結晶欠陥の低減は開放電圧を向上させることが知られているため、図5の結果は、Mo膜22におけるAr平均含有率が0.001原子%以上であれば、Cu(In,Ga)Se2膜23の結晶欠陥を低減させることができたことを表している。つまり、Mo膜22に、Naを良好に通過させる拡散通路を形成することができたこと意味する。
本実施例2においては、上記の実施例1と異なる本発明の太陽電池の一例について説明する。上記の実施例1では導電膜の形成において1種類の0族元素を含有するスパッタガスを用いたが、本実施例2の太陽電池では、導電膜の形成において複数種の0族元素を含有するスパッタガスを用いる。なお、本実施例2の太陽電池の積層構造は図2に示された太陽電池と同じであるため、図2を参照する。
本実施例2の太陽電池は、基体11としてのソーダライムガラス基板と、導電膜12としてのAr及びXeを含むMo膜と、半導体膜13としてのNaを含むCu(In,Ga)Se2膜と、窓層14としてのZnS膜と、透明導電膜15としてのZnO:Al膜とを含む構成である。
まず、基体11としてソーダライムガラス基板を準備する。次に、直流マグネトロンスパッタ法を適用して、Arガスを90vol%及びXeガスを10vol%の割合で含む、ガス圧が0.2Paである混合ガス(スパッタガス)を有する雰囲気中でMoターゲットを用いて、導電膜12として膜厚が約0.4μmのMo膜を基体11上に形成した。なお、導電膜12には、雰囲気中から取り込まれたAr及びXeが含まれていることに注意を要する。導電膜12を形成した後に、上記の実施例1と同じ方法で、半導体膜13として膜厚が約2μmのCu(In,Ga)Se2膜を導電膜12上に形成した。なお、半導体膜13には、基体11から拡散してきたNaが含まれていることに注意を要する。次に、化学析出法を適用して、半導体膜13をZn及びSを含む溶液中に浸漬して、窓層14として膜厚が約50nmのZnS膜を半導体膜13上に形成した。次に、窓層14を形成した後に、スパッタ法を適用して、透明導電膜15として膜厚が約0.3μmのZnO:Al膜を窓層14上に形成した。以上の工程を経ることにより、太陽電池10(以下、太陽電池Gと称する)を製造した。
また、太陽電池Gの導電膜12の形成における混合ガスのガス圧のみを1Paに変化させて、導電膜12の構成のみが異なる太陽電池Hを更に製造した。
ここで、導電膜12の0族元素(Ar及びXe)の平均含有率に対する半導体膜13におけるNaの拡散の均一性について説明する。太陽電池Gと太陽電池Hとに対して、それぞれ、半導体膜13の異なる10箇所の0族元素(Ar及びXe)の平均含有率を測定した。Arの平均含有率は、導電膜12を形成した後であり、半導体膜13を形成する前に二次イオン質量分析を行うことによって測定された二次イオン数(SIMS強度)から換算して導出した。また、太陽電池Gと太陽電池Hとに対して、それぞれ、半導体膜13の異なる10箇所のNa含有量を測定した。なお、各測定箇所は、太陽電池Gの半導体膜13内と太陽電池Hの半導体膜13内とにおいて相対的に略同一の位置である。Na含有量の測定は、導電膜12上に半導体膜13を形成した後であり、窓層14を形成する前に、二次イオン質量分析によって測定した。
スパッタガスのガス圧0.2Paで形成された導電膜12(太陽電池G)の0族元素の平均含有率は、10箇所の測定点において、0.0005原子%以下であり、スパッタガスのガス圧1Paで形成された導電膜12の0族元素の含有率(太陽電池H)は、10箇所の測定点において、0.001原子%以上であった。
また、太陽電池Gの半導体膜13のNa含有量は、10箇所の測定点において、2箇所の測定点では1000以上であり、残りの8箇所では1000以下であった。一方、太陽電池Hの半導体膜13のNa含有量は、10箇所の測定点において、1000以上であった。Na含有量の測定結果により、太陽電池Hの半導体膜13の方が、Naが面内で増加していることがわかった。
次に、導電膜12における0族元素(Ar及びXe)の平均含有率に対する太陽電池の開放電圧について説明する。開放電圧の測定に先立ち、透明導電膜15の形成後に、太陽電池G及び太陽電池Hをそれぞれ10個に分割する。分割された10個の太陽電池G’及び分割された10個の太陽電池H’の開放電圧を測定する。この開放電圧の測定において、分割された10個の太陽電池G’のうち、2個の太陽電池の開放電圧が0.6V以上であり、残りの8個の太陽電池の開放電圧が、0.6V未満であった。また、分割された10個の太陽電池H’のうち、10個すべての開放電圧が、0.6V以上であった。この結果は、開放電圧が半導体膜13におけるNaの面内での増加と定性的に一致している。
本発明は、太陽電池、特に、Ib族元素、IIIb族元素及びVIa族元素を含有する半導体膜を光吸収層として備えた太陽電池において、エネルギー変換効率を向上させるために利用できる。また、本発明は、太陽電池、特に、Ib族元素、IIIb族元素及びVIa族元素を含有する半導体膜を光吸収層として備えた太陽電池において、エネルギー変換効率を向上させるために利用できる。
図1は、本発明の太陽電池の導電膜における0族元素による格子歪み及びIa族元素が通過する拡散通路を説明するための模式的な説明図である。 図2は、本発明の太陽電池の一形態を表わす模式的な断面図である。 図3は、実施例1の太陽電池の積層構造を表わす断面図である。 図4は、実施例1の太陽電池に対する導電膜におけるAr平均含有率と半導体膜におけるNa含有量との相関を表わす相関図である。 図5は、実施例1の太陽電池に対する導電膜におけるAr平均含有率と太陽電池特性における開放電圧との相関を表わす相関図である。
符号の説明
10 太陽電池
11 基体
12 導電膜
13 半導体膜
14 窓層
15 透明導電膜
20 太陽電池
21 ソーダライムガラス基板
22 Mo膜
23 Cu(In,Ga)Se2
24 窓層
24a CdS層
24b ZnO層
25 ITO膜

Claims (11)

  1. Ia族元素を含有する基体と、
    前記基体上に形成された、金属元素及び0族元素を含有する導電膜と、
    前記導電膜上に形成された、Ib族元素、IIIb族元素、VIb族元素及び前記基体の前記Ia族元素と同一種類の元素を含有する半導体膜と、
    前記半導体膜上に形成された透明導電膜と、
    を含むことを特徴とする太陽電池。
  2. 前記導電膜が、前記金属元素からなる主金属結晶と前記主金属結晶の全面にわたり略均一にドープされた前記0族元素とを有し、かつ、前記0族元素のドープによる前記主金属結晶の格子歪みにより形成された、前記基体側の表面から前記半導体膜側の表面に至る、前記基体の前記Ia族元素が通過する拡散通路を、前記導電膜の全面にわたり略均一に有する請求項1に記載の太陽電池。
  3. 前記導電膜が、前記0族元素を0.001原子%以上0.1原子%以下の範囲内の平均含有率で含有する請求項1に記載の太陽電池。
  4. 前記導電膜が、前記0族元素として、Ar、Kr及びXeからなる群より選択される少なくとも1種類の元素を含有する請求項1に記載の太陽電池。
  5. 前記導電膜が、前記金属元素として、IVa族元素、Va族元素及びVIa族元素からなる群より選択される少なくとも1種類の元素を含有する請求項1に記載の太陽電池。
  6. 前記導電膜が、前記金属元素として、Mo、W、Ta及びTiからなる群より選択される少なくとも1種類の元素を含有する請求項1に記載の太陽電池。
  7. 前記基体が、前記導電膜と接触した前記Ia族元素を含有する基板、又は、任意の基板と、前記任意の基板上に形成され、前記導電膜と接触する前記Ia族元素を含有するIa族元素供給膜とを有する積層体である請求項1に記載の太陽電池。
  8. Ia族元素を含有する基体上に、0族元素を含有するスパッタガスを含む雰囲気中で、スパッタ法を適用して金属元素を堆積させると共に、前記スパッタガスの前記0族元素を堆積させて、前記金属元素及び前記0族元素を含有する導電膜を形成する工程と、
    前記導電膜上にIb族元素、IIIb族元素及びVIb族元素を堆積させる共に、前記導電膜を通して前記基板の前記Ia族元素を拡散させて、Ib族元素、IIIb族元素、VIb族元素及び前記基体の前記Ia族元素と同一種類の元素を含有する半導体膜を形成する工程と、
    前記半導体膜上に透明導電膜を形成する工程と、
    を含むことを特徴とする太陽電池の製造方法。
  9. 前記導電膜を形成する工程では、前記金属元素を含有する主金属結晶を成長させると共に、前記主金属結晶の全面に略均一に前記0族元素をドープして、前記0族元素のドープによる前記主金属結晶の格子歪みに起因する、前記基体側の表面から前記半導体膜側の表面に至る、前記基体の前記Ia族元素が通過する拡散通路を、全面にわたり略均一に形成し、
    前記半導体膜を形成する工程では、前記Ib族元素、前記IIIb族元素及び前記VIb族元素を含有する主半導体結晶を形成すると共に、前記拡散通路を通して、前記基体の前記Ia族元素を前記主半導体結晶にドープする、
    請求項8に記載の太陽電池の製造方法。
  10. 前記スパッタガスのガス圧が、1Pa以上5Pa以下の範囲内である請求項8に記載の太陽電池の製造方法。
  11. 前記導電膜を形成する工程では、前記スパッタガスとして、Arガス、Krガス及びXeガスからなる群より選択される少なくとも1種類のガスを用いる請求項8に記載の太陽電池の製造方法。
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