JP2009277995A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】腐食性ガスを使用する処理工程を有する基板処理装置において、大型基板を処理することが可能な基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】腐食性ガスを用いて基板50に処理を施す基板処理装置10において、処理室11と、処理室11内に配置され、基板50を収容可能な基板収容室13と、基板収容室13に腐食性ガスを流通させる腐食性ガス流通機構15と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板処理装置および基板処理方法に関するものである。
従来から、薄膜太陽電池としてCIS系太陽電池やCIGS系太陽電池が知られている(例えば、特許文献1参照)。CIGS系太陽電池の基本構成を図10に示す。図10に示すように、CIGS系太陽電池100は、ガラス基板101上に、裏面電極層102、光吸収層103、バッファ層104および透明電極層105が順に積層された構成である。このように構成されたCIGS系太陽電池100の中で、光吸収層103はCu−Ga合金とInの積層膜をSe雰囲気中で高温アニールすることで形成される。具体的には、Cu−Ga合金とInが積層された基板を、セレン化水素(HSe)雰囲気中に高温状態で長時間保持することでCIGS系の光吸収層103が形成される。なお、CIS系太陽電池は、上述したCIGS系太陽電池のCu−Ga合金をCuに置換したものである。
特開2003−282600号公報
ところで、光吸収層を形成する際に用いているセレン化水素は高腐食性ガスであるため、基板が配置された処理室が腐食するのを防止する目的で、これまで石英からなるチューブ内に基板を配置してセレン化水素雰囲気中で高温アニールすることにより光吸収層を形成していた。
近時では、大型基板に太陽電池を形成することが求められている。大型基板にCIGS系太陽電池の光吸収層を形成する場合には、基板を配置する石英チューブを大型化する必要がある。しかしながら、石英チューブを大型化することは費用面などの問題から困難であるため、大型基板にCIGS系(CIS系)太陽電池を形成することができないという問題があった。
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、腐食性ガスを使用する処理工程を有する基板処理装置において、多大な費用をかけずに大型基板を処理することが可能な基板処理装置および基板処理方法を提供するものである。
請求項1に記載した発明は、腐食性ガスを用いて基板に処理を施す基板処理装置において、処理室と、処理室内に配置され、前記基板を収容可能な基板収容室と、該基板収容室に前記腐食性ガスを流通させる腐食性ガス流通機構と、を備えていることを特徴としている。
請求項1に記載した発明によれば、基板処理装置が処理室と基板収容室との二重構造で構成され、基板収容室にのみ腐食性ガスを供給するため、処理室の腐食を抑えることができ、処理室の長寿命化を図ることができる。また、腐食が進行して定期的な交換が必要になる基板収容室を安価な材料で形成することにより、多大な費用をかけずに装置を構成することができる。また、基板収容室の大きさを大型基板が収容可能な必要最小限度の大きさにすることで、大型基板を処理することができる。
請求項2に記載した発明は、前記腐食性ガス流通機構は、前記基板収容室から着脱可能に構成され、前記基板収容室が、前記処理室に対して搬出入可能に構成されていることを特徴としている。
請求項2に記載した発明によれば、基板収容室から腐食性ガス流通機構を取り外せば、処理室および基板収容室の内部を同時に排気することができる。
請求項3に記載した発明は、前記腐食性ガス流通機構は、前記基板収容室内で前記腐食性ガスを循環させる循環装置を備えていることを特徴としている。
請求項3に記載した発明によれば、基板収容室内において腐食性ガスの濃度や温度を均一化することができる。
請求項4に記載した発明は、前記処理室には、前記基板収容室の加熱機構が設けられていることを特徴としている。
請求項4に記載した発明によれば、基板を加熱しつつ、腐食性ガスで処理することが可能になる。
請求項5に記載した発明は、前記処理室は、該処理室内にガスを導入して所定圧力に制御する雰囲気制御機構を備えていることを特徴としている。
請求項5に記載した発明によれば、処理室内を所定圧力のガスで満たすことが可能になり、基板収容室から処理室内への腐食性ガスの漏洩、および処理室から外部への腐食性ガスの漏洩を防止することができる。
請求項6に記載した発明は、前記腐食性ガス流通機構に、前記腐食性ガスの濃度を調整可能な濃度調整機構が設けられていることを特徴としている。
請求項6に記載した発明によれば、基板処理にとって最適な濃度の腐食性ガスを流通させることができる。
請求項7に記載した発明は、基板を処理する基板処理方法において、基板が収容された基板収容室を処理室内に搬入する基板収容室搬入工程と、前記基板収容室に腐食性ガスを流通させて、前記基板を処理する基板処理工程と、を有することを特徴としている。
請求項7に記載した発明によれば、基板処理装置が処理室と基板収容室との二重構造で構成され、基板収容室にのみ腐食性ガスを供給するため、処理室の腐食を抑えることができ、処理室の長寿命化を図ることができる。また、腐食が進行して定期的な交換が必要になる基板収容室を安価な材料で形成することにより、費用をかけずに装置を構成することができる。また、基板収容室に大型基板を収容できるようにすることで、大型基板を処理することができる。
請求項8に記載した発明は、前記基板処理工程の前に、前記処理室内にガスを供給するガス供給工程を有し、前記基板処理工程では、前記処理室内に供給した前記ガスの圧力を、前記基板収容室内の腐食性ガスの圧力以上に保持することを特徴としている。
請求項8に記載した発明によれば、基板収容室から処理室内への腐食性ガスの漏洩を防止することができる。
請求項9に記載した発明は、前記基板処理工程の前に、前記処理室内にガスを供給するガス供給工程を有し、前記基板処理工程では、前記処理室内に供給した前記ガスの圧力を、大気圧未満に保持することを特徴としている。
請求項9に記載した発明によれば、処理室から外部への腐食性ガスの漏洩を防止することができる。
請求項10に記載した発明は、前記基板処理工程の後に、前記処理室および前記基板収容室を同時に排気する排気工程を有することを特徴としている。
請求項10に記載した発明によれば、排気工程に要する排気装置を処理室および基板収容室に個別に設ける必要がなくなり、装置の費用を抑制することができる。また、処理室および基板収容室を同時に排気することにより排気時間を短縮することができる。したがって、生産効率を向上することができる。
請求項11に記載した発明は、前記基板収容室搬入工程では、CuもしくはCu合金の単層、或いはその層を少なくとも1層以上含む積層が形成された前記基板を搬入し、
前記基板処理工程では、前記腐食性ガスとしてHSeガスまたはSe蒸気、或いはHSガスまたはS蒸気を流通させつつ、前記基板を加熱することにより、前記基板に太陽電池の光吸収層を形成することを特徴としている。
請求項11に記載した発明によれば、CIS系太陽電池に光吸収層を形成する際に、基板を基板収容室に収容し、基板収容室のみにHSeガスまたはSe蒸気、或いはHSガスまたはS蒸気が供給されるため、処理室の腐食を防止することができる。また、処理室には基板収容室を配置するとともに、基板収容室を加熱するためのヒータなどが配置される。したがって、処理室は大型化するが、HSeガスまたはSe蒸気、或いはHSガスまたはS蒸気は基板収容室のみに供給されるため、早期に腐食して交換をするのを基板収容室のみにすることができる。つまり、大型で高価な処理室の長寿命化を図ることができる。また、比較的安価な基板収容室を定期的に交換すればよい。そのため、基板収容室はニッケル含有鉄など石英チューブと比較して安価な材料で製造すればよく、また、大型基板を収容できるように形成することも容易であり、大型基板を処理することができる。
本発明によれば、基板処理装置が処理室と基板収容室との二重構造で構成され、基板収容室にのみ腐食性ガスを供給するため、処理室の腐食を抑えることができ、処理室の長寿命化を図ることができる。また、腐食が進行して定期的な交換が必要になる基板収容室を安価な材料で形成することにより、費用をかけずに装置を構成することができる。また、基板収容室に大型基板を収容できるようにすることで、大型基板を処理することができる。
(基板処理装置)
本発明の実施形態に係る基板処理装置について、図1〜図9に基づいて説明する。
図1は基板処理装置の概略構成図である。図1に示すように、基板処理装置10は、略直方体で形成された処理室11と、処理室11に対して搬出入可能に構成されたマッフル(基板収容室)13と、マッフル13に対して腐食性ガスを供給・循環させる腐食性ガス流通機構15と、を備えている。
処理室11は、内部に空間部21が構成された略直方体で形成されている。処理室11の外壁22は、二重壁構造になっており、その隙間23に冷却水Cが供給されるようになっている。
図2は図1のA部拡大図である。図2に示すように、処理室11の外壁22は、処理室11の外周面を構成する外側壁24と、隙間23を挟んで処理室11の内周面を構成する内側壁25と、で構成されている。なお、外側壁24は例えばSUS304で形成され、内側壁25は例えばSUS316で形成されている。つまり、内側壁25の方が耐腐食性の高い部材を採用することが好ましい。外側壁24と内側壁25との間には、支持部材26が適宜設けられている。また、内側壁25の空間部21側には断熱材27が設けられている。断熱材27は、ピン28により内側壁25に支持固定されている。さらに、断熱材27の空間部21側には、断熱材27に沿うようにヒータ29が取り付けられている。ヒータ29は例えばカーボンヒータで構成されている。
図1に戻り、処理室11の上面31には貫通孔32が複数(本実施形態では2箇所)形成されている。貫通孔32には、腐食性ガス流通機構15の配管35,36が挿通されている。また、処理室11の上面31には、腐食性ガス流通機構15の循環ファン37が載置されている。なお、腐食性ガス流通機構15は、図示しないヒータが設けられており、処理室11内と略同一の温度に保持できるようになっている。これにより、腐食性ガス流通機構15における腐食性ガスの凝固を防止することができる。2本の配管35,36は、処理室11の外部において循環ファン37の吸込側37aと吐出側37bにそれぞれ1本ずつ接続されている。また、2本の配管35,36は、処理室11の空間部21において端部35a,36aが露出した状態で配置されている。なお、端部35a,36aは、高さ方向において略同一の高さに位置するように形成されている。
さらに、処理室11の下面33には、貫通孔34が形成されている。貫通孔34には、配管38が接続されており、配管38の先端部には排気ポンプ39が設けられている。排気ポンプ39により処理室11の空間部21の排気ができるようになっている。
また、処理室11には、例えばNガスを処理室11内に供給可能な図示しないガス供給装置が設けられている。そして、このガス供給装置と排気ポンプ39とで、処理室11内の圧力を制御する雰囲気制御機構が構成される。このようにすることで、処理室11内を所定圧力のガスで満たすことが可能になり、マッフル13から処理室11内への腐食性ガスの漏洩、および処理室11から外部への腐食性ガスの漏洩を防止することができる。
また、処理室11の空間部21には、マッフル13を載置するための図示しないテーブルが設けられている。
マッフル13は、略直方体で形成されており、その内部は空間部45が構成されている。なお、マッフル13は例えばニッケルを含有した鉄など比較的耐腐食性の高い材料で形成されている。また、マッフル13は、処理室11の空間部21に配置できる大きさで形成されている。マッフル13の空間部45には、基板50が縦置きまたは横置きで複数枚配置できるようになっている。つまり、複数の基板50を同時に処理できるようになっている。マッフル13の上面46には、貫通孔47が複数(本実施形態では2箇所)形成されている。貫通孔47には、腐食性ガス流通機構15の配管35,36が接続できるように構成されている。
処理室11には、マッフル13を搬送するための搬送室41が連接されている。処理室11における搬送室41との境界の外壁22には、搬送口43が形成されている。搬送口43は気密性を確保できるように形成されている。
搬送室41は、マッフル13を搬送するためのフォーク51が配置されている。フォーク51は水平方向および垂直方向へ移動できるように構成されている。また、搬送室41内は真空状態を保持できるように図示しない真空ポンプが設けられている。
(作用)
次に、基板処理装置10を用いて、CIS系太陽電池の光吸収層を形成する場合について、図3〜図9に基づいて説明する。なお、図4〜図9はCIS系太陽電池の光吸収層を形成する工程の説明図である。
図3は、CIS系太陽電池を製造する工程の途中の基板の状態を示した概略構成図である。図3に示すように、ガラス基板101上に裏面電極層102およびCu層103a、In層103bが積層された状態(基板50)で、マッフル13内に複数枚配置する。基板50が配置されたマッフル13をフォーク51上に載置する。
図4に示すように、マッフル13を載置したフォーク51は、搬送室41内を移動して、処理室11の搬送口43前まで移動する。このとき、搬送室41内は真空状態に保持されている。そして、排気ポンプ39にて処理室11内を排気し、真空状態(減圧状態)に保持する。
図5に示すように、処理室11が減圧された後、搬送口43を開状態にし、マッフル13が載置されたフォーク51を処理室11の空間部21に搬入する(基板収容室搬入工程)。そして、処理室11内のテーブル(不図示)にマッフル13を受け渡す。マッフル13がテーブルに載置されたら、フォーク51を処理室11から退避させ、搬送口43を閉にする。
図6に示すように、マッフル13の貫通孔47と腐食性ガス流通機構15の配管35,36の端部35a,36aとを嵌合させるように接続する。例えば、テーブルを上昇させて、貫通孔47と配管35,36とを接続させる。
図7に示すように、配管35,36がマッフル13に接続されたら、図示しない処理ガス供給装置から配管内にHSeガスまたはHSガスを供給し、循環ファン37を駆動させてHSeガスまたはHSガスをマッフル13の空間部45に供給し、基板50に対する処理を行う。
同時に、処理室11の空間部21に例えばNガスを図示しないガス供給装置により供給する(ガス供給工程)。ここで、マッフル13の空間部45の圧力P1と処理室11の空間部21の圧力P2とは、圧力を調整しながらガスを供給する。なお、P1≦P2とすることで、マッフル13から処理室11への腐食性ガス(HSeガスまたはHSガス)の漏洩を防止することができる。さらに、P1およびP2を略同一(P1≒P2)とすることで、処理室11からマッフル13へのNガスの浸入を防止すること可能になり、マッフル13内の腐食性ガスの濃度を維持することができる。また、これらのガス圧は、大気圧より若干小さくなるようにすることが好ましい。このようにすることで、ガスが装置外へ漏洩することを防止できる。
また、HSeガスまたはHSガスをマッフル13に供給し、ヒータ29を駆動してマッフル13(空間部45)を加熱する。そして、マッフル13(空間部45)が所望の温度まで加熱されたら、その状態で保持する(基板処理工程)。この保持の間に、光吸収層103が形成される(図10参照)。
光吸収層103が形成されたら、テーブルを下降してマッフル13の貫通孔47と配管35,36とを離間させる。
そして、図8に示すように、排気ポンプ39を駆動して、処理室11の空間部21、マッフル13の空間部45および配管35,36内に残存しているガス類を排気するとともに、処理室11内を真空状態(減圧状態)に保持する(排気工程)。
図9に示すように、処理室11の空間部21を減圧状態に保持し、搬送口43を再び開状態にして、フォーク51を空間部21に移動する。フォーク51でマッフル13を受け取ると、フォーク51を処理室11から搬出して、マッフル13を次工程の装置へと搬送する。
本実施形態によれば、腐食性ガス(HSeガスまたはHSガス)を用いて基板50に処理を施す基板処理装置10において、処理室11と、処理室11内に配置され、基板50を収容可能なマッフル13と、マッフル13に腐食性ガスを流通させる腐食性ガス流通機構15と、を備えて構成した。
したがって、基板処理装置10が処理室11とマッフル13との二重構造で構成され、基板処理時にはマッフル13のみに腐食性ガスが供給される。このことにより、処理室11が処理圧力の高腐食性のHSeガスあるいはHSガスに触れることがなくなる。これに対して、従来は処理室11内で直接ガスを供給して高温アニールを実施していたため、処理室11にHSeガスが長時間充満していた。したがって、本実施形態における基板処理装置10では処理室11がHSeガスに触れる時間を短縮することができるため、処理室11の腐食速度を遅らせることができ、処理室11の長寿命化を図ることができる。また、腐食が早期に進行するマッフル13を定期的に交換するが、マッフル13を安価な材料で形成することにより、費用をかけずに装置を構成することができる。なお、処理室11にはヒータ29、循環ファン37および排気ポンプ39などが設けられており、さらに、構造も複雑であるため、マッフル13と比較して、高価である。したがって、構造も複雑でないマッフル13を腐食させるようにして定期的に交換するようにした方が、交換の頻度は多いがトータル的な費用は低減することができる。また、マッフル13は大型化することも容易であるため、大型基板を収容可能な必要最小限度の大きさにすることで、大型基板を処理することができる。
また、腐食性ガス流通機構15は、マッフル13から着脱可能に構成され、マッフル13を、処理室11に対して搬出入可能に構成したため、腐食性ガス流通機構15を取り外せば、処理室11およびマッフル13の内部を同時に排気することができる。
さらに、腐食性ガス流通機構15は、マッフル13内で腐食性ガスを循環させる循環ファン37を備えて構成したため、マッフル13内において腐食性ガスの濃度や温度を均一化することができる。
そして、処理室11には、マッフル13を加熱するヒータ29を設けたため、基板50を加熱しつつ、腐食性ガスで処理することが可能になる。
尚、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、腐食性ガスを循環させる配管に、腐食性ガスの濃度を調整可能な濃度調整機構を設けてもよい。濃度調整機構とは、例えば、配管内の腐食性ガスの濃度を検出する濃度センサと、検出された濃度に応じて腐食性ガス供給装置のバルブ開度を調節する制御部とを設けたものである。このようにすることで、基板処理にとって最適な濃度の腐食性ガスを流通させることができる。
また、本実施形態では、腐食性ガス(HSeガスまたはHSガス)を用いて基板に処理を施す基板処理装置を用いて説明したが、Se蒸気またはS蒸気などの金属蒸気を用いて基板に処理を施してもよい。
本発明の実施形態における基板処理装置の正面概略図である。 図1のA部拡大図である。 本発明の実施形態における処理前の基板の断面構成図である。 本発明の実施形態における基板処理装置を用いて基板を処理する過程を示す説明図(1)である。 本発明の実施形態における基板処理装置を用いて基板を処理する過程を示す説明図(2)である。 本発明の実施形態における基板処理装置を用いて基板を処理する過程を示す説明図(3)である。 本発明の実施形態における基板処理装置を用いて基板を処理する過程を示す説明図(4)である。 本発明の実施形態における基板処理装置を用いて基板を処理する過程を示す説明図(5)である。 本発明の実施形態における基板処理装置を用いて基板を処理する過程を示す説明図(6)である。 CIS系太陽電池の基本構成図である。
符号の説明
10…基板処理装置 11…処理室 13…マッフル(基板収容室) 15…腐食性ガス流通機構 29…ヒータ(加熱機構) 35,36…配管 37…循環ファン(循環装置) 50…基板

Claims (11)

  1. 腐食性ガスを用いて基板に処理を施す基板処理装置において、
    処理室と、
    処理室内に配置され、前記基板を収容可能な基板収容室と、
    該基板収容室に前記腐食性ガスを流通させる腐食性ガス流通機構と、を備えていることを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記腐食性ガス流通機構は、前記基板収容室から着脱可能に構成され、
    前記基板収容室が、前記処理室に対して搬出入可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記腐食性ガス流通機構は、前記基板収容室内で前記腐食性ガスを循環させる循環装置を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 前記処理室には、前記基板収容室の加熱機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 前記処理室は、該処理室内にガスを導入して所定圧力に制御する雰囲気制御機構を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 前記腐食性ガス流通機構に、前記腐食性ガスの濃度を調整可能な濃度調整機構が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の基板処理装置。
  7. 基板が収容された基板収容室を、処理室内に搬入する基板収容室搬入工程と、
    前記基板収容室に腐食性ガスを流通させて、前記基板を処理する基板処理工程と、を有することを特徴とする基板処理方法。
  8. 前記基板処理工程の前に、前記処理室内にガスを供給するガス供給工程を有し、
    前記基板処理工程では、前記処理室内に供給した前記ガスの圧力を、前記基板収容室内の腐食性ガスの圧力以上に保持することを特徴とする請求項7に記載の基板処理方法。
  9. 前記基板処理工程の前に、前記処理室内にガスを供給するガス供給工程を有し、
    前記基板処理工程では、前記処理室内に供給した前記ガスの圧力を、大気圧未満に保持することを特徴とする請求項7または8に記載の基板処理方法。
  10. 前記基板処理工程の後に、前記処理室および前記基板収容室を同時に排気する排気工程を有することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の基板処理方法。
  11. 前記基板収容室搬入工程では、CuもしくはCu合金の単層、或いはその層を少なくとも1層以上含む積層が形成された前記基板を搬入し、
    前記基板処理工程では、前記腐食性ガスとしてHSeガスまたはSe蒸気、或いはHSガスまたはS蒸気を流通させつつ、前記基板を加熱することにより、前記基板に太陽電池の光吸収層を形成することを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載の基板処理方法。
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