JPH09181146A - 半導体装置の製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造装置

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Publication number
JPH09181146A
JPH09181146A JP34033795A JP34033795A JPH09181146A JP H09181146 A JPH09181146 A JP H09181146A JP 34033795 A JP34033795 A JP 34033795A JP 34033795 A JP34033795 A JP 34033795A JP H09181146 A JPH09181146 A JP H09181146A
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JP
Japan
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chamber
shaft
moving shaft
processing chamber
film forming
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP34033795A
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English (en)
Inventor
Tatsuro Kawabata
辰郎 川畑
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウエハ上への成膜やドライエッチング、或いは
ウエハの加熱処理を行う、ウエハ保持具の昇降手段を備
えた半導体装置の製造装置に関し、成膜室やロードロッ
ク室を清浄に保ちつつ、ウエハ保持具の移動手段と成膜
室等とを仕切るベローズに加わる応力を抑制し、装置の
小型化を図る。 【解決手段】処理室20と予備室26との間で被処理体
を軸方向に行き来させる移動軸72と、被処理体を保持
して処理室20に挿入したときに開口56を塞ぐ、移動
軸72に固定された被処理体の保持具30及び39と、
軸方向に伸縮するように移動軸72の周りに取り付けら
れ、その内側に圧力調整可能な移動軸の設置部35を形
成する伸縮手段33と、移動軸72及び伸縮手段33が
収納され、かつ移動軸72と保持具30及び39が接続
した箇所で予備室26とつながる圧力調整可能な収納室
34とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
装置に関し、より詳しくは、ウエハ上への成膜やドライ
エッチング、或いはウエハの加熱処理を行う、ウエハ保
持具の昇降手段を備えた半導体装置の製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図5(a)及び(b)は、従来例に係る
ウエハ保持具の昇降手段を備えた成膜装置について示す
側面図である。図5(a)に示すように、ウエハ保持具
11を出し入れするための開口2を有する成膜室1と、
この成膜室1の開口2を介して成膜室1と連接されたロ
ードロック室6とを有する。成膜室1及びロードロック
室6は不図示の排気装置と接続され、減圧可能となって
いる。
【0003】更に、成膜室1とロードロック室6との間
には接続部3が介在し、接続部3の側面には成膜室1へ
の成膜ガスの導入口4と成膜室1から不要の反応ガスを
排出する排気口5とが設けられている。また、ウエハ保
持具11を保持し、開口2を通して成膜室1内とロード
ロック室6内とを移動させるための昇降手段(移動手
段)を有する。昇降手段は、ウエハ保持具11を載せる
アーム9と、このアーム9を支持し、移動させる移動軸
8と、図示しない移動軸8の駆動手段とからなる。移動
軸8の一部とアーム9は、図5(b)に示すように、ロ
ードロック室6内に収納されている。更に、移動軸8は
ロードロック室6からOリング13a,13bを通して
外界に出ており、移動軸8とOリング13a,13bと
の接触によりロードロック室6内の密封が保たれてい
る。
【0004】しかしながら、この成膜装置では、移動軸
8がOリング13a,13bと接触しながら動くため、
これらの材料が擦り切れてロードロック室6内に取り込
まれてしまう恐れがある。図6(a)及び図7(a)は
このような汚染を防止するため、開発された成膜装置で
ある。ともに移動軸8a,8bの設置された外界と成膜
室1内及びロードロック室6a,6b内とがベローズ1
3,14により仕切られている。ベローズ13,14内
外で相互に気密性が保持される。
【0005】上記成膜装置では、移動軸8a,8bは大
気中に設置されている。装置の動作時及び停止時に、ベ
ローズ13,14に対して移動軸8a,8b側は大気圧
に保たれ、成膜室1及びロードロック室6a,6b側は
大気圧以下に保たれる。そして、移動軸8a,8bの上
下方向の移動により、移動軸8a,8bに支えられたア
ーム9の上のウエハ保持具11が成膜室1とロードロッ
ク室6a,6bとの間を行き来する。しかも、移動軸8
a,8bの上下移動に伴ってベローズ13,14が伸縮
し、ベローズ13,14の内外の圧力が保持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6
(a)及び図7(a)に示すベローズ13,14を備え
た成膜装置では、ベローズ13,14内外で圧力差が生
じるため、ベローズ13,14に応力がかかり、その寿
命が短くなるという問題がある。また、図6(b)又は
図7(b)に示すように、ベローズ13,14が折り畳
まれたとき、ベローズ13,14の山の数×側壁の肉厚
×2に相当するデッドスペースが必要となる。このデッ
ドスペースは移動軸8a,8bの移動距離の半分以上に
もなり、成膜装置はこの分だけ高さが高くなる。このた
め、成膜装置の設置場所の省スペースが図れないという
問題がある。
【0007】更に、成膜室1で暖められた反応ガスが排
気口5近くで冷やされるため、ガス導入口4と比べて排
気口5には反応生成物が付着し易い。そこで、付着した
反応生成物を除去し、排気口5を清浄にするため、定期
的に装置を分解して清掃する必要がある。しかし、排気
口5のみを取り外すことが出来ないので、接続部3全体
を取り外している。接続部3の大きさが大きいため取り
扱いが容易でなくなるとともに、洗浄液に曝されるため
ガス導入口4も傷みが激しくなるという問題がある。
【0008】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて
創作されたものであり、成膜室やロードロック室を清浄
に保ちつつ、ウエハ保持具の移動手段と成膜室等とを仕
切るベローズに加わる応力を抑制し、装置の小型化を図
ることが可能な半導体装置の製造装置を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1の発明
である、開口を有する圧力調整可能な処理室と、前記処
理室の開口を介して前記処理室と連接する圧力調整可能
な予備室と、前記処理室と前記予備室との間で被処理体
を軸方向に行き来させる移動軸と、前記移動軸に固定さ
れて該移動軸とともに移動し、前記被処理体を保持して
前記処理室に挿入したときに前記開口を塞ぐ被処理体の
保持具と、前記移動軸の移動にともなって前記軸方向に
伸縮するように前記移動軸の周りに取り付けられ、その
内側に圧力調整可能な前記移動軸の設置部を形成する伸
縮手段と、前記移動軸及び前記伸縮手段が収納され、か
つ前記移動軸と前記保持具とが接続した箇所で前記予備
室とつながる圧力調整可能な収納室とを有することを特
徴とする半導体装置の製造装置によって達成され、第2
の発明である、前記移動軸は前記処理室及び前記予備室
の側方に設置され、かつ前記ウエハ保持具を前記処理室
に挿入したとき前記伸縮手段が縮んで前記予備室の側方
から前記処理室の側方にくるように取り付けられてなる
ことを特徴とする第1の発明に記載の半導体装置の製造
装置によって達成され、第3の発明である、前記処理室
と前記予備室との間に介在し、前記予備室側の第1の接
続部と前記処理室側の第2の接続部とが相互に分離でき
るように重ねられてなる接続部と、前記第1の接続部の
側面から前記第1の接続部の内部を通って前記処理室内
につながる反応ガス導入口と、前記処理室内から前記第
2の接続部の側面につながる排気口とを有することを特
徴とする第1又は第2の発明のいずれかに記載の半導体
装置の製造装置によって達成され、第4の発明である、
前記第1の接続部と前記第2の接続部との間に隙間が形
成され、前記第1の接続部の側面から前記第1の接続部
の内部を通って前記隙間にパージガス導入口がつながっ
ていることを特徴とする第3の発明に記載の半導体装置
の製造装置によって達成され、第5の発明である、前記
移動軸の設置部には雄螺子の溝が形成され、左右に回転
する支持軸が設置され、かつ前記移動軸には前記支持軸
に対して雌螺子となる溝が形成された係合体が固定され
ており、前記支持軸と前記係合体とが噛み合わされた状
態で前記支持軸が左右に回転することにより該支持軸に
沿って前記移動軸が移動することを特徴とする第1乃至
第4の発明のいずれかに記載の半導体装置の製造装置に
よって達成される。
【0010】本発明によれば、処理室と予備室との間で
被処理体を軸方向に行き来させる移動軸を備え、移動軸
の設置部の内外が伸縮手段により仕切られているので、
可動部である移動軸の設置部から発生した塵が予備室及
び処理室に導入されるのを回避することができる。しか
も、伸縮手段の両側部の移動軸の設置部内及び移動軸と
伸縮手段の収納室内はそれぞれ別個に圧力調整可能とな
っており、また、収納室は保持部の移動箇所で予備室と
つながっているので、予備室内の圧力に応じて移動軸の
設置部内の圧力を調整することにより、伸縮手段の両側
部の圧力を等しくすることができる。これにより、伸縮
手段に加わる応力を抑制することができる。
【0011】また、移動軸は処理室及び予備室の側方に
両室にまたがって設置され、かつ被処理体の保持具を処
理室内に挿入したとき伸縮手段が縮んで予備室の側方か
ら処理室の側方にくるように取り付けられている。従っ
て、伸縮手段が最も縮まったときに必要とされる、伸縮
手段の側壁が折れ重なることによって生ずるデッドスペ
ースが処理室の高さの範囲に十分に収まるため、そのデ
ッドスペースを実質的に装置の高さに加えなくてもよく
なる。これにより、装置の設置場所の省スペースを図る
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。 (第1の実施の形態)図1,図2(a),(b)は、本
発明の第1の実施の形態に係る成膜装置を示す。図1は
成膜装置の全体構成を示す側面図である。また、図2
(a)は昇降手段(移動手段)の詳細を示す側面図であ
り、図2(b)は図2(a)のB−B線から上を見た平
面図である。なお、図1は昇降手段が最も伸びている状
態を示し、図2(a)は昇降手段が最も縮んでいる状態
を示す。
【0013】図1において、21は石英ガラス等からな
る円筒状の外管で、外管13の上部は塞がれ、石英ガラ
ス等からなる円筒状の内管22が外管21内に同軸状に
置かれている。内管22と外管21の間に形成されたガ
ス流路57は反応済の反応ガスの通流路となり、このガ
ス流路57と排気口54がつながっている。これによ
り、反応ガス導入口53のある成膜室20の下の方から
内管22内に導入された反応ガスは上昇し、外管21の
上部で方向を変えて内管22と外管21の間のガス流路
57を通り、排気口54から排気される。外管21内が
成膜室(処理室)20となる。
【0014】23は外管21の周りに設置されたヒー
タ、24はヒータ23及び外管21を囲むステンレスか
らなる覆いである。26は成膜室20の開口56を介し
て成膜室20と接続されたロードロック室(予備室)、
29はロードロック室26内を単独で排気し、ロードロ
ック室26内を減圧するための不図示の排気装置が接続
される排気口である。また、28はロードロック室26
内を加圧等するためロードロック室26内に不活性ガス
を導入するガス導入口である。
【0015】また、成膜室20とロードロック室26と
の境界に介在する接続部である。接続部25は相互に分
離可能な円環状の第1の接続板51と第2の接続板52
が下から順に重ねられてなる。第1の接続板51と第2
の接続板52の中央部にウエハ保持具38を成膜室20
から出し入れするための開口56が形成されている。第
1の接続板51には成膜室20内に反応ガスを導入す
る、開口56に通ずる反応ガス導入口53と、第1の接
続板51と第2の接続板52の間の隙間に通じるパージ
ガス導入口55が設けられている。また、第2の接続板
52には外管21と内管22の間のガス流路57に通じ
る排気口54が設けられている。
【0016】34は、成膜室20及びロードロック室2
6の側方に鉛直方向に沿って設けられた、昇降手段32
の移動軸72等の収納室である。収納室34は仕切り壁
31により外界と仕切られ、その下側領域でロードロッ
ク室26とつながっている。その領域では、移動軸72
の下端から横のロードロック室26の方にアーム(被処
理体の保持具)30が延びており、アーム30はウエハ
保持具38を載せて上下移動する。排気口/ガス導入口
36により収納室34内の圧力を調整することができる
ようになっている。収納室34内には、昇降手段(移動
手段)32を構成する支持軸71とその支持軸71にボ
ールネジ73を介して係合した移動軸72が収められて
いる。なお、昇降手段32のうち、移動軸72を移動さ
せるモータ(駆動手段)76は収納室34の外に設置さ
れている。
【0017】支持軸71及び移動軸72は収納室34に
沿って鉛直方向に置かれており、表面に雄螺子のネジ山
が形成された円柱状の支持軸71が収納室34の全体の
長さのうちほぼ上半分を占めている。即ち、成膜室20
の側方の鉛直領域にほぼ納まっている。そして、支持軸
71には雌螺子に相当するボールネジ(係合体)73が
はめ込まれ、支持軸71のネジ山とボールネジ73のネ
ジ山がかみ合わされる。ボールネジ73は移動軸72に
固定されている。また、移動軸72の下側先端部には、
横方向に延びてロードロック室26内に張り出したアー
ムが取り付けられ、その上にステージ(被処理体の保持
具)39を介してウエハ保持具38が載置される。ステ
ージ39にはウエハ保持具38を固定する不図示の静電
チャックが設けられている。更に、ステージ39は開口
56の直径よりも大きい直径を有し、ウエハ保持具38
が成膜室20に収納されたとき開口56を塞いで成膜室
20内を密閉する。
【0018】更に、76は支持軸71を軸の周りに左右
に回転させるモータ(駆動手段)である。支持軸71が
軸の周りに左右に回転することにより支持軸71のネジ
山に沿ってボールネジ73が上下移動し、これにしたが
って移動軸72も上下移動する。このような移動軸72
の上下移動によりウエハ保持具38が上下移動し、成膜
室20とロードロック室26の間を移動する。
【0019】また、図2(a),(b)に示すように、
移動軸72は支持軸71に沿って円筒状のステンレス鋼
からなる支持管77の内部を移動する。移動軸72は機
械的強度を増大させるためH型の断面を有し、支持管7
7の内壁に接触しながら移動する。ボールネジ73はH
型を形成する横板の片面に固定され、横板の反対側の面
にはボールネジ73の上下にあたるところにガイド体7
4,75が固定されている。さらに移動軸72の機械的
強度を増すため、移動軸72は3つの補強体78により
補強されている。支持管77の外周面がほぼ120度の
間隔をおいて移動軸72の移動方向に平坦な表面となる
ように削られており、補強体78はその平坦な面に沿っ
て移動軸72を支持しながら移動軸72とともに移動す
る。このような構造とすることにより、支持管77の内
部で移動軸72の横ブレが防止され、移動軸72の機械
的強度が増す。
【0020】更に、円筒状の支持管77の外側を囲むよ
うに支持軸71の上部先端部分と移動軸72の下部先端
部分にそれぞれ片端が固定された円筒状のステンレスや
ハステロイ等バネ材で形成されたベローズ(図1及び図
2(a),(b)の二点鎖線で示す。)33が設けられ
いてる。ベローズ(伸縮手段)33は伸縮自在となるよ
うに、側壁が内外に交互に折れ曲がって蛇腹状となって
いる。従って、移動軸72の下方への移動とともにベロ
ーズ33は伸び、移動軸72の上方への移動とともにベ
ローズ33は縮む。このとき、ベローズ33が縮んで側
壁が折れ重なることによって生ずるベローズ33のデッ
ドスペースは上方の支持軸71の長さの範囲に十分に収
まる。従って、移動軸72の移動距離の2倍程度の装置
の高さがあればよいことになる。それ以上に装置の高さ
を高くする必要はない。
【0021】また、移動軸72等の設置部35となって
いるベローズ33の内側は気密性が保たれ、ベローズ3
3の内側と繋がった排気口/ガス導入口37を通して排
気し、又は不活性ガスを導入することにより、移動軸7
2等の設置部35を減圧し、又は加圧できるようになっ
ている。2つの排気口36,37によりそれぞれベロー
ズ33の内部の移動軸72の設置部35とその外部の移
動軸72の収納室34を排気することができるため、ロ
ードロック室26の圧力に応じてベローズ33内外の圧
力が等しくなるように調整することができる。このた
め、ベローズ33に加わる応力を抑制することができ
る。
【0022】以上のように、第1の実施の形態によれ
ば、ウエハ保持具38を保持して移動させる移動軸72
の設置部34の内外がベローズ33により仕切られてい
るので、ロードロック室26或いは成膜室20への可動
部からの塵の導入が回避される。しかも、移動軸72の
設置部35内及び移動軸72とベローズ33が収納され
た収納室34内はそれぞれ別個に圧力調整可能になって
おり、また収納室34は移動軸72のアーム30の移動
箇所でロードロック室26とつながっているので、ロー
ドロック室26内の圧力に応じて移動軸72の設置部3
5内の圧力を調整することにより、ベローズ33の両側
部の圧力を等しくすることができる。これにより、ベロ
ーズ33に加わる応力を抑制することができる。
【0023】また、移動軸72及びベローズ33は成膜
室20及びロードロック室26の側方で両室20,26
にまたがって設置され、かつウエハ保持具38を成膜室
20に挿入したときベローズ33が縮んでロードロック
室26の側方から成膜室20の側方にくるように取り付
けられている。従って、ベローズ33が最も縮まったと
きに必要とされる、ベローズ33の側壁が折れ重なるこ
とによるデッドスペースが成膜室20の高さの範囲に十
分に収まるため、そのデッドスペースが実質的に装置の
高さに加わらなくなる。これにより、装置の設置場所の
省スペースを図ることができる。
【0024】(第2の実施の形態)次に、図3(a),
(b),図4を参照しながら、成膜室20とロードロッ
ク室26の境界に形成されたマニホールド部分(反応ガ
ス導入口及び排気口が形成された接続部)25の装置構
成の詳細について説明する。図3(a)は側面図であ
り、図3(b)はマニホールド部分25の装置構成を示
す側面図である。また、図4は装置の外管,内管,反応
ガス導入口及び排気口等の着脱について示す側面図であ
る。
【0025】図3(a),(b)に示すように、51は
側面に反応ガス導入口53とパージガス導入口55が設
けられ、ウエハ保持具38の出し入れが可能な開口56
が中央部に形成された円環状の第1の接続板で、反応ガ
ス導入口55は第1の接続板51の内部に形成された通
流孔55aを通って開口56とつながっている。52は
第1の接続板51上に置かれる円環状の第2の接続板
で、第2の接続板52の上面内側に内管22が載せられ
る。また、第2の接続板52の上面外側に外管21を載
せたとき外管21と内管22との間に形成される隙間5
7とつながる排気口54が第2の接続板52の側面に形
成されている。反応ガスは外管21と内管22との間に
形成される隙間57から排気通路54aを通って排気口
54から成膜室20の外に排気される。
【0026】また、第1の接続板51と第2の接続板5
2とを重ねたとき、内部の気密性を保持するため、Oリ
ング59bを第2の接続板52の下面周辺部に介在させ
る。また、第2の接続板52の上に外管21を載せたと
き、内部の気密性を保持するため、Oリング59aを第
2の接続板52の上面周辺部に介在させる。ところで、
第1の接続板51と第2の接続板51を正常に重ねても
それらの間には僅かな隙間58が生じる。反応ガス導入
口53から反応ガスが導入されたとき、この隙間58に
滞留するのを防止するため、この隙間58にパージガス
を導いて流すようにしている。このため、第1の接続板
51の内部に一端がパージガス導入口55とつながり、
他端が第1の接続板51の上面に繋がった通流孔55a
が形成されている。これにより、隙間58での反応ガス
の滞留を防止して反応生成物の付着を防止することがで
きる。なお、積極的に第1の接続板51と第2の接続板
52の間の隙間58を広げてパージガスが流れやすくし
てもよい。
【0027】次に、排気口54の清浄化等を行うため、
成膜装置を分解した状態を図4に示す。図4に示すよう
に、外管21を取り外した後、排気口54が設けられた
第2の接続板52のみを取り外す。次いで、第2の接続
板52を洗浄液に浸して排気口54に付着した反応生成
物を除去する。従って、排気口54が設けられた第2の
接続板52のみを取り外せばよいので、処理物の大きさ
が小さく、取り扱い易い。また、排気口54のみ洗浄液
に曝せばよいので、反応ガス導入口53を傷めない。
【0028】なお、上記第1及び第2の実施の形態で
は、本発明を成膜装置に適用しているが、エッチング装
置や熱処理装置等にも適用することができる。 (第3の実施の形態)次に、第1の実施の形態の成膜装
置の使用方法について、図1,図2(a),(b)を参
照しながら説明する。
【0029】まず、図1に示すように、昇降手段32の
移動軸72を一番下まで引き下げた状態で、成膜室2
0、ロードロック室26、移動軸の収納室34及び移動
軸の設置部35内がそれぞれほぼ等しい圧力となるよう
に各室/部を減圧する。次に、ロードロック室26にウ
エハが載っているウエハ保持具38を搬入し、移動軸7
2のアーム30上にステージ39を介してウエハ保持具
38を載置する。そして、ステージ39に設けられた静
電チャックにより固定する。
【0030】次いで、移動軸72を上方向に移動し、ウ
エハ保持具38を成膜室20に搬入するとともに、ウエ
ハ保持具38が載っているステージ39で成膜室20に
通じる開口56を塞ぐ。続いて、ロードロック室26内
に不活性ガスを導入し、成膜室20内よりも高圧にす
る。これにより、ステージ39により成膜室20に通じ
る開口56がより一層完全に塞がれて、成膜室20内の
気密性が保持される。このとき、移動軸72の収納室3
4及び移動軸72の設置部35内へも不活性ガスを導入
し、それらの室34/部35内の圧力をロードロック室
26内の圧力と等しくなるようにする。これにより、ベ
ローズ33に加わる圧力差による応力が抑制される。
【0031】次に、反応ガス、例えばSiH4 +O2
キャリアガス、例えばN2 又はAr)とともに成膜室2
0内に導入し、ウエハ上にシリコン酸化膜を成膜する。
このとき、パージガス導入口55からキャリアガスと同
じ種類のパージガスを導入し、接続部25の隙間58に
滞留する反応ガスを除去する。また、ロードロック室2
6内の圧力を監視し、成膜室20内の圧力がロードロッ
ク室26内の圧力よりも常に低くなるように調整する。
また、移動軸72の収納室34及び移動軸72の設置部
35内の圧力も監視し、それらの室34/部35内の圧
力がロードロック室26内の圧力と等しくなるように調
整する。
【0032】成膜が終了したら反応ガスのみを止め、キ
ャリアガスは流し続ける。そして、キャリアガスの流量
を増やして、成膜室20内の圧力がロードロック室26
内の圧力よりも高くなるようにする。続いて、移動軸7
2を下方に動かし、ウエハ保持具38を成膜室20から
ロードロック室26に搬出する。このとき、成膜室20
内の圧力がロードロック室26内の圧力よりも高くなっ
ているので、ウエハ保持具38の移動が容易である。
【0033】その後、ウエハ保持具38をロードロック
室26から搬出し、次の製造工程に移る。以上のよう
に、第3の実施の形態においては、反応ガスを成膜室2
0に導入する際、接続部25の隙間58にパージガスを
流しているので、その隙間58での反応ガスの滞留を防
止して反応生成物の付着を防止することができる。
【0034】また、ウエハ保持具38を成膜室20内に
搬入したとき、ロードロック室26内の圧力を成膜室2
0内の圧力よりも常に高くなるように調整しているの
で、ステージ39により成膜室20に通じる開口56が
一層強固に塞がれるため、成膜室20内の気密性が十分
に保持される。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、処理室
と予備室との間で被処理体を軸方向に行き来させる移動
軸を備え、移動軸の設置部の内外が伸縮手段により仕切
られているので、可動部である移動軸の設置部から発生
した塵が予備室及び処理室に導入されるのを回避するこ
とができるとともに、伸縮手段の両側部の移動軸の設置
部内及び移動軸と伸縮手段の収納室内はそれぞれ別個に
圧力調整可能となっているので、伸縮手段の両側部の圧
力を等しくし、伸縮手段に加わる応力を抑制することが
できる。
【0036】また、移動軸は処理室及び予備室の側方に
両室にまたがって設置され、かつ被処理体の保持具を処
理室内に導入したとき伸縮手段が縮んで予備室の側方か
ら処理室の側方にくるように取り付けられている。従っ
て、伸縮手段が縮まったとき、その側壁が折れ重なるこ
とによって生ずるデッドスペースが処理室の高さの範囲
に十分に収まるため、そのデッドスペースを実質的に装
置の高さに加えなくてもよくなり、これにより、装置の
設置場所の省スペースを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置の全
体構成について示す側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る成膜装置の昇
降手段の詳細について示す側面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る成膜装置のマ
ニホールド部分の詳細について示す側面図(その1)で
ある。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る成膜装置のマ
ニホールド部分の詳細について示す側面図(その2)で
ある。
【図5】従来例に係る成膜装置の全体構成について示す
側面図である。
【図6】従来例に係る成膜装置の全体構成について示す
側面図である。
【図7】従来例に係る成膜装置の全体構成について示す
側面図である。
【符号の説明】
21 外管、 22 内管、 23 ヒータ、 24 覆い、 25 接続部、 26 ロードロック室(予備室)、 27,31 仕切り壁、 28 ガス導入口、 29,54 排気口、 30 アーム(被処理体の保持具)、 32 昇降手段(移動手段)、 33 ベローズ(伸縮手段)、 34 収納室、 35 移動軸の設置部、 36,37 排気口/ガス導入口、 38 ウエハ保持具、 39 ステージ(被処理体の保持具)、 51 第1の接続板(第1の接続部)、 52 第2の接続板(第2の接続部)、 53 反応ガス導入口、 53a,54a,55a 通流路、 55 パージガス導入口、 56 開口、 57 ガス流路、 58 隙間、 59a,59b Oリング、 71 支持軸、 72 移動軸、 73 ボールネジ(係合体)、 74,75 ガイド体、 76 モータ(駆動手段)、 77 支持管、 78 補強体。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口を有する圧力調整可能な処理室と、 前記処理室の開口を介して前記処理室と連接する圧力調
    整可能な予備室と、 前記処理室と前記予備室との間で被処理体を軸方向に行
    き来させる移動軸と、 前記移動軸に固定されて該移動軸とともに移動し、前記
    被処理体を保持して前記処理室に挿入したときに前記開
    口を塞ぐ被処理体の保持具と、 前記移動軸の移動にともなって前記軸方向に伸縮するよ
    うに前記移動軸の周りに取り付けられ、その内側に圧力
    調整可能な前記移動軸の設置部を形成する伸縮手段と、 前記移動軸及び前記伸縮手段が収納され、かつ前記移動
    軸と前記保持具とが接続した箇所で前記予備室とつなが
    る圧力調整可能な収納室とを有することを特徴とする半
    導体装置の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記移動軸は前記処理室及び前記予備室
    の側方に設置され、かつ前記ウエハ保持具を前記処理室
    に挿入したとき前記伸縮手段が縮んで前記予備室の側方
    から前記処理室の側方にくるように取り付けられてなる
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造装
    置。
  3. 【請求項3】 前記処理室と前記予備室との間に介在
    し、前記予備室側の第1の接続部と前記処理室側の第2
    の接続部とが相互に分離できるように重ねられてなる接
    続部と、前記第1の接続部の側面から前記第1の接続部
    の内部を通って前記処理室内につながる反応ガス導入口
    と、前記処理室内から前記第2の接続部の側面につなが
    る排気口とを有することを特徴とする請求項1又は請求
    項2のいずれかに記載の半導体装置の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の接続部と前記第2の接続部と
    の間に隙間が形成され、前記第1の接続部の側面から前
    記第1の接続部の内部を通って前記隙間にパージガス導
    入口がつながっていることを特徴とする請求項3に記載
    の半導体装置の製造装置。
  5. 【請求項5】 前記移動軸の設置部には雄螺子の溝が形
    成され、左右に回転する支持軸が設置され、かつ前記移
    動軸には前記支持軸に対して雌螺子となる溝が形成され
    た係合体が固定されており、前記支持軸と前記係合体と
    が噛み合わされた状態で前記支持軸が左右に回転するこ
    とにより該支持軸に沿って前記移動軸が移動することを
    特徴とする請求項1又は請求項4のいずれかに記載の半
    導体装置の製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000068219A (ja) * 1998-06-08 2000-03-03 Kokusai Electric Co Ltd 被処理物搬送装置、半導体製造装置及び被処理物の処理方法
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