JP2005215366A - ストロボ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光部の発光状態の設定時における操作性を向上させ、誤りのない設定が可能なストロボ装置を提供すること。
【解決手段】A灯4aとB灯4bの左右2灯の発光比率を表示パネル13上に表示する際に、A灯4aとB灯4bの左右2灯の発光比率を実際の数値として示す数値表示13cと、A灯4aとB灯4bの左右2灯の発光比率をバー表示として示す指標表示13dとを同時に行うようにする。これにより、A灯4aとB灯4bの左右2灯の発光比率をまず直感的に理解することができ、さらに実際の数値も知ることができる。
【選択図】 図5
【解決手段】A灯4aとB灯4bの左右2灯の発光比率を表示パネル13上に表示する際に、A灯4aとB灯4bの左右2灯の発光比率を実際の数値として示す数値表示13cと、A灯4aとB灯4bの左右2灯の発光比率をバー表示として示す指標表示13dとを同時に行うようにする。これにより、A灯4aとB灯4bの左右2灯の発光比率をまず直感的に理解することができ、さらに実際の数値も知ることができる。
【選択図】 図5
Description
本発明はストロボ装置に関し、特に、複数の発光部を有し、それぞれの発光部の発光状態を適宜設定可能なストロボ装置に関する。
カメラのストロボ装置の中には、複数の発光部の発光量の比、所謂発光比率や、複数の発光部の発光量といった発光部の発光状態を設定することができるものが提案されている。例えば、特許文献1では、複数グループの発光部の発光比率を設定でき、設定した発光比率が、液晶表示器上に表示されたマークにより視覚的に認識できるストロボシステムが提案されている。このように複数の発光部の発光比率を設定可能とすることにより、被写体に対して適切な陰影を施したストロボ撮影が可能である。
特開2000−89305号公報
しかしながら、ユーザが手動で発光部の発光状態を設定する場合、特に、ストロボの自動調光が行われない、所謂「マニュアル発光モード」においてユーザが手動で発光部の発光状態を設定する場合等においては、設定方法がユーザにとって分かりやすいものが少なく、またその操作性も余り考慮されてはいない。このため、ユーザが、設定に戸惑ったり、時には誤った設定を行ったりしてしまうおそれがある。上記特許文献1においても、このような設定時における操作性については、特に言及されていない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、発光部の発光状態の設定時における操作性を向上させ、誤りのない設定が可能なストロボ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の態様によるストロボ装置は、カメラ本体に着脱自在なコントロール部と、上記コントロール部によって発光制御される2つの発光部とを備えるストロボ装置において、上記2つの発光部の発光比率を設定する発光比率設定手段と、上記発光比率設定手段で設定された発光比率を指標表示と数値表示とで表現する表示手段とを具備することを特徴とする。
この第1の態様によれば、発光比率を数値表示と指標表示とで表現しているので、設定された発光比率を直感的に理解することができると共に実際の数値としても容易に理解することができ、発光部の発光比率の設定が容易になる。
本発明によれば、発光部の発光状態の設定時における操作性を向上させ、誤りのない設定が可能なストロボ装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るストロボ装置と、このストロボ装置を着脱自在なカメラ100の外観斜視図である。なお、カメラ100についてはストロボ装置を装着するための機構(例えばホットシュー機構等)があれば特に限定されるものではなく、また、その内部構成も従来周知のものを用いればよい。したがって、以後はストロボ装置のみについて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るストロボ装置と、このストロボ装置を着脱自在なカメラ100の外観斜視図である。なお、カメラ100についてはストロボ装置を装着するための機構(例えばホットシュー機構等)があれば特に限定されるものではなく、また、その内部構成も従来周知のものを用いればよい。したがって、以後はストロボ装置のみについて説明する。
即ち、本発明の一実施形態に係るストロボ装置は、ストロボ用の充電制御や発光制御等を行うコントロール部1に設けられた接続部2a及び接続部2bに、マクロツインストロボ発光部4を装着することで構成される。なお、コントロール部1には、マクロツインストロボ発光部4以外の発光部を装着することも可能であるが、以後はコントロール部1にマクロツインストロボ発光部4が装着されているとして説明を続ける。
ここで、マクロツインストロボ発光部4には、発光部が2つ(それぞれA灯4a,B灯4bと称する)設けられている。これらは、同時にコントロール部1に装着することも、何れか一方のみを装着することもできる。特に、これら2つの発光部を同時に装着した場合には、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光状態をそれぞれ設定して、2つの発光部を発光させることができる。具体的には、本一実施形態では、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率、及びA灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量を設定することができる。これらの設定については、後で詳細に述べる。
図2は、コントロール部1と、A灯4a、B灯4bから構成されるストロボ装置の内部構成を示すブロック図である。なお、図2に示した構成は、本一実施形態について説明するための最低限の構成を図示したものであり、必要に応じて図2の構成に他の構成を追加しても良い。
図2において、A灯4aとB灯4bとは、それぞれ、発光管と発光回路とから構成されている。これら発光管及び発光回路は、従来周知の構成を用いればよく、また、本一実施形態の本質とも異なるので、ここでは、簡単に説明する。発光管は、ストロボ発光用の発光管であり、例えばキセノン放電管が用いられる。また、発光回路は、発光管を放電発光させるためのトリガ回路等から構成されており、コントロール部1からの発光指示に応じて所定の発光量で発光管を放電発光させる。
次に、コントロール部1について説明する。コントロール部1の内部には、コントロール部1を含むストロボ装置全体の制御を行うCPU11が設けられている。即ち、CPU11は、ユーザによる各種操作部材の操作等に応じて発光制御回路12を制御したり、液晶表示回路13の表示を制御したりする。
発光制御回路12は、電源電圧を所定の高電圧まで昇圧する昇圧回路や、昇圧された電圧に基づいてストロボ発光用のエネルギーを充電する充電回路等から構成されている。ここで、充電回路は、A灯4aを発光させるためのエネルギーを蓄積するコンデンサとB灯4bを発光させるためのエネルギーを蓄積するコンデンサの、2つのコンデンサを備えており、それぞれのコンデンサを独立して充電することができるようになっている。
表示手段としての液晶表示回路13は、コントロール部1の背面に設けられた外部液晶表示パネル(以下、表示パネルと称する)と、この表示パネルの表示制御を行う表示制御回路等から構成されており、CPU11の制御に従って各種表示を行う。この表示については、後で詳述する。
入力スイッチ群14は、コントロール部1の背面に設けられた各種操作部材の操作状態によってON/OFFするスイッチ群である。ここで、コントロール部1の背面に設けられる操作部材としては、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を設定する発光比率設定手段としてのセレクトダイヤル15、A灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量を設定するセレクトダイヤル16、ストロボのモードを自動発光(TTL AUTO)モードとマニュアル発光(MANUAL)モードとの間で切り換えるためのモード(MODE)釦17、図示しないAF用の補助光源を発光させるためのランプ(LAMP)釦18、テスト発光を行うためのテスト(TEST)釦19a、ストロボ装置の電源をON/OFFするためのON/OFF釦20、外部液晶表示パネルのバックライトを点灯/消灯するためのライト(LIGHT)釦21等がある。なお、上記セレクトダイヤル15,16の回転量は、ユーザによるセレクトダイヤル15,16の回転操作量に応じたパルスを出力するエンコーダから出力されたパルス数をCPU11がカウントすることによって検出される。ただし、これは周知の技術であるので、詳細な説明は省略する。
また、チャージ(CHARGE)表示用ランプ19bは、ストロボ発光用の充電が完了したことをユーザに通知するためのランプであり、オートチェック(AUTOCHECK)表示用ランプ22は、AUTOモードが正常に動作していることをユーザに通知するためのランプである。
ここで、本一実施形態では、手動によりA灯4aとB灯4bのそれぞれの発光状態を設定する際の操作性を向上させるために、セレクトダイヤル15,16の配置と、表示パネル13の表示を工夫している。
図3は、コントロール部1の背面図である。図3に示すように、コントロール部1の背面には、上記した表示パネル13と、セレクトダイヤル15、セレクトダイヤル16、MODE釦17、LAMP釦18、TEST釦19a、ON/OFF釦20、LIGHT釦21といった各種操作部材と、CHARGE表示用ランプ19b、AUTOCHECK表示用ランプ22といった各種表示ランプとが露出配置されている。ここで、図3においては、TEST釦19aとCHARGE表示用ランプ19bを符号19で示すようにして兼用できるようにしている。即ち、TEST釦19aを光透過性の部材で構成しておき、更にCHARGE表示用ランプ19bをTEST釦19aの裏に配置するようにしておくことで、CHARGE表示用ランプ19bの発光光がTEST釦19aを介して視認できるようになっている。勿論、TEST釦19aとCHARGE表示用ランプ19bとを別々に配置するようにしても良い。
ここで、本一実施形態では、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を設定するセレクトダイヤル15とA灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量を設定するセレクトダイヤル16とを、図3に示すように、コントロール部1の背面下部の水平方向に対して並列に配置するようにしている。即ち、セレクトダイヤル15は、ユーザが図4のようにしてカメラ本体を両手で構えたときの、ユーザの左手親指の位置に配置されている。また、セレクトダイヤル16は左手親指を少しずらすのみで容易に届く位置に配置されている。
このようにセレクトダイヤル15,16を配置することにより、ユーザはカメラ本体を構え直すことなく、容易にセレクトダイヤル15,16を操作することが可能である。また、本一実施形態のように、セレクトダイヤル15,16をコントロール部1の背面に配置したことにより、例えばマクロ撮影等でカメラ本体を下向きにして撮影を行うような場合でも、セレクトダイヤル15,16を操作しやすい。また、表示パネル13もコントロール部1の背面に設けているので、カメラ本体を下向きにした状態でも表示を見ることができる。
更に、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を設定するセレクトダイヤル15とA灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量を設定するセレクトダイヤル16という2つの回転操作部材を設けることにより、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光状態を設定する際に、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光量の比率を変えるという感覚的に分かりやすい方法で設定を行うことができ、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光量をそれぞれ設定するよりも、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光状態の設定の方法がユーザにとって分かりやすいものとなる。また、その操作方法もダイヤルを回転させるだけの簡単なものであるので、ユーザが操作に戸惑ってしまうような可能性も少ない。
次に、ユーザが実際にA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を設定する際に表示パネル13になされる表示ついて説明する。なお、以下に説明する例は、コントロール部1に装着されている発光部がマクロツインストロボ発光部4であり、ストロボモードがMANUALモードの場合である。
図5(a)はA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率の設定時の初期状態において表示パネル13になされる表示について示す図である。なお、本一実施形態においては、初期状態のA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率がA灯:B灯=1:1であり、初期状態の発光量(ここではA灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量)がA灯4aとB灯4bを共にフル発光させた時の1/4の発光量である。
このような初期状態において、表示パネル13には、発光部表示13a、ストロボモード表示13b、発光比率表示13c,13d、及び光量比表示13eがなされる。ここで、発光部表示13aは、コントロール部1に装着されている発光部の種類を示す表示であり、ストロボモード表示13bは、現在のストロボモードを示す表示ある。また、発光比率表示13c,13dは、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を示す表示であり、光量比表示13eは、A灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量を示す表示である。なお、図5(a)では、A灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量を、A灯4aとB灯4bの2つを共にフル発光させた時の発光量に対する比(フル発光量に対する光量比と称する)として表している。
ここで、本一実施形態においては、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を、数値表示13cと指標表示13dという2種類の表示形態で表示する。
数値表示13cは、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を実際の数値で表した表示である。なお、図5(a)の例では、左側の数値がA灯4aを示し、右側の数値がB灯4bを示す。一方、指標表示13dは、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を、発光比率の軸表示と3つのドットで構成されるバー表示とで表したグラフィカルな表示である。ここで、図5(a)の例では、バー表示の真中のドットが現在のA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を示す。なお、バー表示のドット数は3つに限るものではない。
数値表示13cは、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を実際の数値で表した表示である。なお、図5(a)の例では、左側の数値がA灯4aを示し、右側の数値がB灯4bを示す。一方、指標表示13dは、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を、発光比率の軸表示と3つのドットで構成されるバー表示とで表したグラフィカルな表示である。ここで、図5(a)の例では、バー表示の真中のドットが現在のA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を示す。なお、バー表示のドット数は3つに限るものではない。
即ち、表示パネル13上に、数値表示13cだけを行うようにすると、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率が正確な数値として表されるが、この数値で示されるA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率が実際どの程度の比率なのかを直感的に理解しにくい。一方、指標表示13dだけを行うようにすると、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率がどの程度であるのかを直感的に理解しやすいが、正確なA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率の数値をユーザに理解させることが困難である。
そこで、本一実施形態では、数値表示13cと指標表示13dとを同時に行うようにして、まず指標表示13dによりA灯4aとB灯4bの左右2つの発光量のバランスを直感的に理解できるようにし、その後、数値表示13cにより正確なA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率の数値を確認できるようにしている。これにより、ユーザは、より分かりやすくA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率の設定を行うことができる。
以上のような表示がなされる初期状態において、ユーザがセレクトダイヤル15を反時計方向に回転させる、即ち図4の状態においてユーザが左手親指を右側にずらすようにセレクトダイヤル15を回転させるとA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率が変化する。このとき、表示上では、図5(b)に示すように、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率のB灯側の比率が増加するように数値表示13cの数値が変化し、指標表示13dのバー表示が1ドット分だけ右側に移動する。即ち、本一実施形態では、ユーザの左手親指の操作方向とバー表示の移動方向とを一致させるようにしている。このように、ユーザのダイヤルの操作方向とバーの移動方向とを一致させた表示を行うことにより、ユーザがより直感的に分かりやすくA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率の設定を行うことができる。
また、ユーザがセレクトダイヤル16を反時計方向に回転させるとA灯4aとB灯4bのフル発光量に対する光量比の数値が増加するように、セレクトダイヤル16を時計方向に回転させた場合には、A灯4aとB灯4bのフル発光量に対する光量比の数値が減少するように光量比表示13eの数値が変化するが、ここでは図示を省略している。
また、図5(b)の状態から更にセレクトダイヤル15を反時計方向に回転させると、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率のB灯側の比率が更に増加する。表示上では、図5(c)に示すように、数値表示13cのB灯側の数値が更に増加すると共に、指標表示13dのバー表示が更に右方向に移動する。以後、同様にして、セレクトダイヤル15を順次反時計方向に回転させていくことにより、数値表示13cのB灯側の数値が順次増加すると共に、指標表示13dのバー表示が順次右方向に移動する。このような表示は、図5(d)に示すA灯:B灯=1:8の状態になるまで行われる。
なお、セレクトダイヤル15を時計方向に回転させた場合には、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率のA灯側の比率が増加するように数値表示13cの数値が変化すると共に、指標表示13dのバー表示が1ドット分左側に移動する表示がなされる。
即ち、本一実施形態では、A灯4aとB灯4bの左右2つの合成の発光量を維持した状態で、A灯4aとB灯4bの左右2つのそれぞれの発光量の比率を変化させたり、逆にA灯4aとB灯4bの左右2つの発光量の比率を維持した状態で、A灯4aとB灯4bの左右2つの合成の発光量を変化させたりすることができるようになっている。このようにして設定されたA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率及び左右2つの合成発光量に基づいて、A灯4aとB灯4bの左右それぞれの発光量(ガイドナンバ)が設定される。
図5(d)の状態で更にセレクトダイヤル15を反時計方向に回転させると、A灯4aとB灯4bの左右2つを同時に発光させる2灯発光から、B灯4bのみを発光させる単灯発光への切り換えが行われる。このときの表示は、図5(e)のようになる。ここで、単灯発光の場合には、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率が存在しないので発光比率表示13c,13dは非表示となる。
ここで、上記したように、光量比表示13eに表示されているフル発光量に対する光量比はA灯4aとB灯4bの左右2つをフル発光させたときの発光量を基準とした比であり、B灯4bのみをフル発光させたときの発光量を基準としたものではない。したがって、図5(a)〜図5(d)の2灯発光の場合に表示されていた光量比表示を、そのまま図5(e)の単灯発光の場合に適用することはできない。このため、本一実施形態では、2灯発光から単灯発光に移行する際に、光量比表示を、2灯発光の光量比表示から単灯発光の光量比表示に切り換えるようにしている。例えば、図5(e)では、フル発光量に対する光量比が、2灯発光のときの値1/4からB灯4bの単灯発光のときの値1/2に切り換わる。なお、表示上では1/4から1/2に変化しているが、B灯4bの発光量は2灯発光時の合成発光量と同じである。
このように、本一実施形態では、A灯4aとB灯4bの2灯発光のモードからB灯4bのみの単灯発光のモードへの切り換えを、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率の設定操作と同様の操作により連続的に行えるようにしている。即ち、ユーザが、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率のB灯側の比率を増加させた回数が、B灯側の比率を減少させた回数よりも所定回数より多くなり、本一実施形態におけるA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率の設定限界の比率に達した後、更にB灯側の比率を増加させるのと同じ操作が行われた場合に、A灯4aとB灯4bの2灯発光のモードから、B灯4bのみの単灯発光のモードに切り換わる。なお、B灯4bのみの単灯発光のモードからセレクトダイヤル15を時計方向に回転させることで2灯発光のモードに戻すことも可能である。
なお、以上の説明は、セレクトダイヤル15を反時計方向に回転させた場合の説明であるが、セレクトダイヤル15を時計方向に回転させた場合には、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率におけるA灯側の比率が増加するように数値表示13cの数値が変化すると共に、指標表示13dのバー表示が1ドット分左側に移動する表示がなされる。また、セレクトダイヤル16を時計方向に回転させた場合には、フル発光量に対する光量比の数値が増加するように光量比表示13eの数値が変化する。更に、セレクトダイヤル15を時計方向に回転させることで、A灯4aのみの単灯発光を行うこともできる。
次に、ユーザによって設定されたA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率と、A灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量との組合せが不適正な場合に、表示パネル13上に行われる警告表示について説明する。ここで、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率と、A灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量との不適正な組合せとは、例えば発光制御回路12内部のコンデンサの容量によって決まる制御範囲外の組合せや、カメラ100側の調光センサやCCD等の性能によって決まる制御範囲外の組合せ等である。
例えば、図6(a)に示すように、フル発光量に対する光量比が1/512(最小の合成発光量)に設定され、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率がA灯:B灯=1:8に設定された場合には、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率の数値表示13c及び指標表示13dが点滅表示する警告表示が行われる。この場合は、A灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量が最小に設定されているのでA灯4aとB灯4bに発光量の差をつけることができず、A灯4aとB灯4bを共に最小の発光量で発光させることしかできない状態である。また、図6(b)に示すように、フル発光量に対する光量比が1/1(最大の合成発光量)に設定されA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率がA灯:B灯=1:8に設定された場合にも警告表示が行われる。この場合は、A灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量が最大光量に設定され、コンデンサに蓄えられた全エネルギーを用いてA灯4aとB灯4bの左右2つを発光させる状態である。この場合にもA灯4aとB灯4bに発光量の差をつけることができない。
図7は、このような不適正な組合せについて説明するための、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率、フル発光量に対する光量比、及びA灯4aとB灯4bのそれぞれの発光量(ガイドナンバ)の関係を示す図である。ここで、図7のGNAの数値がA灯4aのガイドナンバを示し、GNBの数値がB灯4bのガイドナンバを示す。
図7の網掛け領域200が、上記したA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率とフル発光量に対する光量比の組合せとが不適切な状態である。即ち、ユーザによって設定されたA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率と、フル発光量に対する光量比とで決定されるA灯4aとB灯4bのガイドナンバが網掛け領域200内にある場合には、図6(a)や図6(b)のような警告表示が行われる。また、本一実施形態では、このような不適正な組合せで設定がなされた場合には、これらの組合せが適正になるように、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率又はA灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量の少なくとも何れか一方の量が補正される。
このような補正は、例えばユーザによって設定されたA灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量を維持した状態でA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を補正するようにすれば良い。例えば、図6(a)の例を補正する場合には、ユーザによって設定されたA灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量(フル発光量に対する光量比1/512)を維持した状態で適正な露光が得られるようにA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を補正する。即ち、図6(a)の例においては、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率が1:1となる。同様に、図6(b)の例を補正する場合には、ユーザによって設定されたA灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量(フル発光量に対する光量比1/1)を維持した状態で適正な露光が得られるようにA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率が1:1に変更される。
また、上記補正は、図8のような考え方に基づいて行うようにしても良い。これは、カメラ側で許容される光量の範囲内でA灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量を変化させた後に、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を補正するというものである。このカメラ側で許容される光量の範囲内とは、例えば、銀塩カメラの場合は銀塩フィルムの種類等に応じて設定される光量の範囲内であり、デジタルカメラの場合はCCDの種類等に応じて設定される光量の範囲内である。これらの光量の範囲に関する情報は、カメラ側から本ストロボ装置に通信される。
例えば、図6(a)の例を補正する場合には、ユーザによって設定されたA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率1:8を維持した状態で、カメラ側で許容されるレベルまでA灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量を上げた後(例ではフル発光量に対する光量比1/256)、A灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量とA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率の組合せが適性になるようにA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を補正する。また、図6(b)の例を補正する場合には、ユーザによって設定されたA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率1:8を維持した状態で、カメラ側で許容されるレベルまでA灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量を落とした後(例ではフル発光量に対するフル発光量に対する光量比1/1.5)、A灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量とA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率の組合せが適性になるようにA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を補正する。このような考え方によれば、図6(a)や図6(b)の場合であってもA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率が1:1に変更されずに、A灯4aの発光量とB灯4bの発光量に差をつけることができる。
以上説明したように、本一実施形態によれば、ユーザが操作しやすいような位置、即ちコントロール部の背面の下部に2つのセレクトダイヤルを横並びで配置し、これら2つのセレクトダイヤルを用いてA灯4aとB灯4bの左右2つの合成発光量とA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率とを設定できるようにしたので、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光量をそれぞれ設定するよりも分かりやすい。
また、表示パネル13上に、A灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を実際の数値で示す数値表示とA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率のバランスをグラフィカルな表示で示す指標表示とを行うようにしたので、設定されたA灯4aとB灯4bの左右2つの発光比率を直感的に理解することができると共に実際の数値としても容易に理解することができる。
また、発光部の単灯発光と2灯発光とを1個のセレクトダイヤルの回転操作のみで切り換えることができるので操作性が良い。
また、ユーザによって不適正な操作がなされた場合には、警告表示を行うようにしているので、ユーザが分かりやすい。更に、ユーザによって不適正な操作がなされた場合には、警告表示だけでなく、適正な状態でストロボ発光できるように制御がなされるので、使い勝手が良い。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。例えば、指標表示13dの表示形態はあくまでも一例であり、種々の変更が考えられる。例えば、図9(a)に示すように、2つの発光部の左右2つの発光比率を縦長のバー表示とすれば、2つの発光部の左右2つの発光比率に差があることをユーザが認識しやすい。また、指標表示13dを図9(b)に示すような環状表示としても良い。
さらに、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
1…コントロール部、2a,2b…接続部、4a…A灯、4b…B灯、11…CPU、12…発光制御回路、13…液晶表示回路(表示パネル)、13a…発光部表示、13b…ストロボモード表示、13c…数値表示、13d…指標表示、13e…光量比表示、14…入力スイッチ群、15,16…セレクトダイヤル、17…モード(MODE)釦、18…ランプ(LAMP)釦、19a…テスト(TEST)釦、19b…チャージ(CHARGE)表示用ランプ、20…ON/OFF釦、21…ライト(LIGHT)釦、22…オートチェック(AUTO CHECK)表示用ランプ
Claims (3)
- カメラ本体に着脱自在なコントロール部と、上記コントロール部によって発光制御される2つの発光部とを備えるストロボ装置において、
上記2つの発光部の発光比率を設定する発光比率設定手段と、
上記発光比率設定手段で設定された発光比率を指標表示と数値表示とで表現する表示手段と、
を具備することを特徴とするストロボ装置。 - 上記指標表示は、複数のドットで表されるバー表示により行うことを特徴とする請求項1に記載のストロボ装置。
- 上記表示手段は、上記2つの発光部の合成発光量を更に表示することを特徴とする請求項1に記載のストロボ装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2004
- 2004-01-30 JP JP2004022528A patent/JP2005215366A/ja not_active Withdrawn
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