JP2010197614A - ストロボ装置 - Google Patents

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進義 萩生田
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Abstract

【課題】閃光源から発生した光を有効に被写体に与えることができ、撮影に支障をきたすことなくストロボ光の色温度調整が可能なストロボ装置を提供することである。
【解決手段】閃光源12と反射鏡13とを有し、該閃光源12の発する閃光及び該閃光の前記反射鏡13による反射光が前方向に出射するようにしたストロボ装置であって、前記反射鏡13の反射面の色分布を変える色分布可変機構(16、17、18、19)を有する構成となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ストロボ光の色温度調節の機能を有するストロボ装置に関する。
写真撮影において、被写体に向けて照射される光の色合いは、日中の太陽光と同じ色合いになるのが望ましいとされ、また、その色合いの指標として色温度が使われている。太陽光は5,500Kの色温度を有し、ストロボ装置の光もおおよそ太陽光と同じ5,500Kの色温度を有しているのが一般的である。しかし写真撮影の際、周囲の色温度がストロボ光(太陽光)の色温度と大きく異なっていることは多々あり、そのような場合、再生された画像、及びプリントされた写真は色再現性が悪くなることが多い。
ところで、このようなプリントにおける色再現の精度を高めるため、従来、ストロボ光の色温度調節の機能を有するストロボ装置が提案されている。例えば、発光窓とストロボ放電管との間に光の波長吸収特性の異なる複数のシート状のフィルタを用意し、このフィルタを切替えることで、ストロボ光の色温度調整を可能にしたストロボ装置(特許文献1参照)がある。また、2つのキセノン管の前方に異なる色特性のフィルタを設けるとともに各キセノン管と対応するフィルタとの間に濃度調整可能な液晶を設け、液晶の濃度を調整して2つのキセノン管から発せられてフィルタを透過する異なる色の光の量を調整することにより、それらの光が混合されたストロボ光の色温度を調整するようにしたストロボ装置(特許文献2参照)がある。
特開2000−284347 特開平7−120816
しかし、前述した前者のストロボ装置(特許文献1)は、カメラに内蔵するような比較的エネルギー量の小さいストロボでは実現可能であるにしても、カメラと別体となってカメラに装着して使用する大エネルギーで動作するタイプにはむいていない。ストロボ発光窓の近傍は、光源(キセノン放電管)に近いため、また反射鏡で反射した光が一度集光するため、光束密度が著しく高い場所である。その結果、ストロボ光に含まれる赤外線によって発光窓の近傍は高温度になり、プラスチックシートなどで作られた色温度変換フィルタも高温度になる。特に色温度変換フィルタに汚れ等が付着すると汚れが赤外線によって発熱し、色温度変換フィルタが損傷しまう場合もある。この高い耐熱性が要求される色温度変換フィルタを実現することが難しい。
また、後者のストロボ装置(特許文献2)では、2つのキセノン放電管が設けられるために、高価になるばかりか、ストロボ装置が大型になる。さらに、異なった位置に配置されたキセノン放電管から放射された2つの光は、異なる2つの影を作ってしまい、特に被写体が近接している場合、ストロボ装置から発せられる色温度の異なった2つのストロボ光により異なった2つの影が現れる等、撮影に悪影響を与え得る。また、各キセノン放電管の前方にはフィルタと濃度調整のなされる液晶が配置されるため、前述した従来のストロボ装置と同様に、そのフィルタ及び液晶が熱破損するおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、各部が熱破損することなく有効にストロボ光の色温度調整が可能となるストロボ装置を提供するものである。
本発明に係るストロボ装置は、閃光源と反射鏡とを有し、該閃光源の発する閃光及び該閃光の前記反射鏡による反射光が前方向に出射するようにしたストロボ装置であって、前記反射鏡の反射面の色分布を変える色分布可変機構を有する構成となる。
このような構成により、反射鏡の反射面の色分布が変えられるので、閃光源から発せられた閃光の前記反射鏡の反射面での反射光の色温度を当該色分布に応じて変えることができる。従って、色変換フィルタ等を用いることなく、前記反射光の色温度を変えることによりその反射光を含む出射光(ストロボ光)の色温度を調整することができる。
本発明に係るストロボ装置において、前記反射鏡は、第1反射鏡部分と、該第1反射鏡部分の裏面側に配置される第2反射鏡部分とを備え、前記第1反射鏡部分には、孔部が形成され、前記第2反射鏡部分には、所定の色で着色される着色部が形成され、前記色分布可変機構は、前記第1反射鏡部分及び前記第2反射鏡部分を相対移動させる反射鏡移動機構を有し、前記反射鏡移動機構により、前記第1反射鏡部分の前記孔部から露出する前記着色部の面積を変化させることにより前記反射鏡の反射面の色分布を変えるように構成することができる。
このような構成により、第1反射鏡部分と第2反射鏡部分とを相対移動させて、第1反射鏡部分に形成された孔部から露出する第2反射鏡部分の着色部の面積を変化させることにより反射鏡の反射面の色分布を変えることができるので、前記第1反射鏡部分と第2反射鏡部分との相対移動させることにより、出射光の色温度を調整することができる。
また、本発明に係るストロボ装置において、前記反射鏡移動機構は、固定された前記第1反射鏡部分に対して、前記第2反射鏡部分を移動させるようにした構成とすることができる。
このような構成により、第2反射鏡部分を移動させて反射鏡の反射面の色分布を変えることにより、出射光の色温度を調整することができる。
また、本発明に係るストロボ装置において、前記第2反射鏡部分の前記着色部には、前記閃光源からの閃光を拡散反射させるための加工が施されている構成とすることができる。
このような構成により、着色部での反射光が拡散されるようになるので、色温度のより均一となる光を出射することができるようになる。
更に、前記第1反射鏡部分には、所定の規則に従って配列される複数の孔部が形成され、前記第2反射鏡部分には、前記複数の孔部に対応する複数の着色部が形成され、前記反射鏡移動機構により、前記第1反射鏡部分の前記複数の孔部のそれぞれから露出する対応した着色部の面積を変化させる構成とすることができる。
このような構成により、第1反射鏡部分と第2反射鏡部分とを相対移動させることにより、第1反射鏡部分に形成された複数の孔部のそれぞれから露出する第2反射鏡部分の着色部の面積を変化させて、反射鏡の反射面の色分布を変えることができる。
また、本発明に係るストロボ装置において、前記第2反射鏡部分には、異なる色で着色された複数の着色部が形成されている構成とすることができる。
このような構成により、第1反射鏡部分に形成された孔部から複数の着色部が露出し得るようになるので、より広範囲の色温度調整が可能になる。
更に、本発明に係るストロボ装置において、前記複数の着色部は、第1の色に着色された第1着色部と、前記第1の色より反射光の色温度を高くさせる第2の色に着色された第2着色部とを含む構成とすることができる。
このような構成により、第1反射鏡部分に形成された孔部から露出する第2反射鏡部分の第1の色の着色部の面積を調整することによって第1の色に基づいた色分布を変えることができるとともに、前記孔部から露出する第2の色の着色部の面積を調整することによって第2の色に基づいた色分布を変えることができるので、より広範囲の色温度調整が可能となる。
前記第1の色は赤色系の所定色とし、前記第2の色は緑色系の所定色とすることができる。
また、本発明に係るストロボ装置において、前記反射鏡移動機構は、前記第1反射鏡部分及び第2反射鏡部分を相対的に直線移動させ、前記第2反射鏡部分に形成される前記第1着色部及び前記第2着色部は、前記第1反射鏡部分に形成された前記複数の孔部のそれぞれに割当てられると共に、その割当てられる孔部の前記直線移動の方向の幅以上の間隔をもって当該直線移動の方向に配列され、前記第1着色部及び第2着色部それぞれの前記直線移動の方向の幅は、それらが割当てられる孔部の前記直線移動の方向の幅以上であるように構成することができる。
このような構成により、第1反射鏡部分と第2反射鏡部分とを相対的に直線移動させることにより、第1反射鏡部分に形成された複数の孔のそれぞれから露出する第2反射鏡部分の第1着色部の面積をゼロからその孔全体まで連続的に変化させることがきるとともに、第1反射鏡部分に形成された複数の孔のそれぞれから露出する第2反射鏡部分の第2着色部の面積をゼロからその孔全体まで連続的に変化させることがきる。
更に、本発明に係るストロボ装置において、色温度を表わす色温度情報を生成する色温度情報生成手段と、前記反射鏡の反射面の色分布が、前記色温度情報生成手段にて得られる色温度情報にて特定される色温度対応した色分布となるよう前記色分布可変機構を動作させる動作制御手段とを有する構成とすることができる。
このような構成により、反射鏡の反射面の色分布が、生成された色温度情報にて特定される色温度に対応した色分布となるように制御されるので、前記生成された色温度情報にて特定される色温度の光を出射することができるようになる。
また、本発明に係るストロボ装置において、色温度を表わす色温度情報を生成する色温度情報生成手段と、前記第1反射鏡部分の前記孔部から露出する前記第2反射鏡部分の着色部の面積が、前記反射鏡の反射面の色分布が、前記色温度情報生成手段にて得られる色温度情報にて特定される色温度に対応した色分布になる大きさになるように前記反射鏡移動機構を動作させる動作制御手段とを有する構成とすることができる。
このような構成により、第1反射鏡部分の孔部から露出する第2反射鏡部分の着色部の面積が、反射鏡の反射面の色分布が生成された色情報にて特定される色温度に対応した色分布になる大きさに制御されるので、前記生成された色温度情報にて特定される色温度の光を出射することができるようになる。
また、本発明に係るストロボ装置において、前記動作制御手段は、前記第1反射鏡部分及び前記第2反射鏡部分の相対位置を検出する相対位置検出手段を有し、該相対位置検出手段にて検出される相対位置にて、前記第1反射鏡部分の前記孔部から露出する前記第2反射鏡部分の着色部の面積が前記色温度情報にて特定される色温度に対応した色分布になる大きさになるように前記反射鏡移動機構を動作させる構成とすることができる。
このような構成により、第1反射鏡部分と第2反射鏡部分との相対位置に対応付けて出射光の色温度を調整することができるようになる。
更に、本発明に係るストロボ装置において、前記色温度情報生成手段は、当該ストロボ装置の周囲の光の色温度を検出する色温度検出手段を有し、該色温度検出手段にて検出された色温度を表わす色温度情報を生成するように構成することができる。
このような構成により、周囲の光の色温度と同程度の色温度の光を出射することができるようになる。
また、本発明に係るストロボ装置において、前記閃光源の前方にレンズが配置され、前記閃光源及び前記反射鏡を、前記レンズを通した出射光の広がりが最も大きくなる第1の状態と、前記出射光の広がりが最も小さくなる第2の状態との間で駆動させるズーム機構を更に有し、前記ズーム機構は、前記閃光源及び前記反射鏡が第1の状態及び第2の状態のいずれか一方に達した後に、前記閃光源及び前記反射鏡の動きに寄与することなく、所定の動きを行う追加動作機構部を含み、前記追加動作機構部と前記色分布可変機構とに結合した伝達機構を有し、前記ズーム機構における前記追加動作機構部の動きによる動力が、前記伝達機構を介して前記色分布可変機構に伝わり、該色分布可変機構が前記反射鏡の反射面の色分布を変える構成とすることができる。
このような構成により、閃光源及び反射鏡が出射光の広がりが最も大きくなる第1の状態及び出射光の広がりが最も小さくなる第2の状態のいずれかに達した後に、ズーム機構の追加動作機構部が所定の動作を行い、その動作が伝達機構を介して色分布可変機構に伝達することにより、反射鏡における反射面の色分布が変えられる。
本発明に係るストロボ装置において、前記追加動作機構部は、前記ズーム機構の動力を受けるとともに前記伝達機構に結合する動作部材と、前記閃光源及び前記反射鏡が前記第1の状態と前記第2の状態との間で駆動している際に、前記動作部材をロックし、前記閃光源及び前記反射鏡が前記第1の状態及び前記第2の状態のいずれかに達した後に、前記ロック状態を解除するロック機構とを有し、ロック解除のなされた前記動作部材が前記ズーム機構の動力を受けて前記所定の動きを行うように構成することができる。
このような構成により、閃光源及び反射鏡が第1の状態と第2の状態との間で駆動している際には追加動作機構部の動作部材はズーム機構内でロックされており、前記閃光源及び前記反射鏡が第1の状態及び第2の状態のいずれかに達した後に、前記動作部材は、そのロックが解除されて所定の動きを行う。そして、この動作部材の所定の動作が伝達機構を介して色分布可変機構に伝達することにより、反射鏡における反射面の色分布が変えられる。
更に、本発明に係るストロボ装置において、前記閃光源と前記反射鏡とを保持する保持部を有するとともに、前記保持部の前方にレンズが配置され、前記保持部が前記レンズに最も近づく第1の位置と、前記レンズから最も遠ざかる第2の位置との間で進退動させるズーム機構を有し、前記ズーム機構は、前記保持部が前記第1の位置及び第2の位置のいずれか一方に達した後に、前記保持部の動きに寄与することなく、所定の動きを行う追加動作機構部を含み、該追加動作機構部と前記反射鏡移動機構とに結合する伝達機構を有し、前記ズーム機構における前記追加動作機構部の動きによる動力が、前記伝達機構を介して前記反射鏡移動機構に伝わり、該反射鏡移動機構が前記第1反射鏡部分と前記第2反射鏡部分を相対移動させるように構成することができる。
このような構成により、保持部がレンズに最も近づく第1の位置及びレンズから最も遠ざかる第2の位置のいずれかに達した後に、ズーム機構の追加動作機構部が所定の動作を行い、その動作が伝達機構を介して反射鏡移動機構に伝達することにより、第1反射鏡部分と第2反射鏡部分とが相対移動される。この第1反射鏡部分と第2反射鏡部分との相対移動により、1反射鏡部分に形成された孔部から露出する第2反射鏡部分の着色部の面積が変化するようになる。
また、本発明に係るストロボ装置において、前記追加動作機構部は、前記ズーム機構の動力を受ける動作部材と、前記保持部が前記第1の位置と前記第2の位置との間で進退動している際に、前記動作部材をロックし、前記保持部が前記第1の位置及び前記第2の位置のいずれかに達した後に、前記ロック状態を解除するロック機構とを有し、ロック解除のなされた前記動作部材が前記ズーム機構の動力をうけて前記所定の動きを行うように構成することができる。
このような構成により、保持部が第1の位置と第2の位置との間で進退動している際には追加動作機構部の動作部材はズーム機構内でロックされており、保持部が第1の位置及び第2の位置のいずれかに達した後に、前記動作部材は、そのロックが解除されて所定の動きを行う。そして、この動作部材の所定の動作が伝達機構を介して反射鏡移動機構に伝達することにより、第1反射鏡部分と第2反射鏡部分とが相対移動して、第1反射鏡部分に形成された孔部から露出する第2反射鏡部分の着色部の面積が変化するようになる。
本発明に係るストロボ装置によれば、反射鏡の反射面の色分布を変えることにより出射光(ストロボ光)の色温度を変えることができ、その色温度を変える際に、フィルタ等の閃光源から発せられた閃光(ストロボ光)を吸収する部材を用いることなく、また、複数の光源からの光量をフィルタや液晶等によって調整することもしていないので、それらフィルタや液晶等の部材が熱破損することなく、閃光源から発生した光を有効に被写体に与えることができ、また、複数の色ずれをともなった影ができることを防止することもできる。
本発明の第1の実施形態に係るストロボ装置の基本的な構成を概略的に示す図である。 図1に示すストロボ装置における反射鏡の構成及び反射鏡移動機構の構成を示す図である。 反射鏡移動機構を動作させる動作制御系の構成を示す図である。 ストロボ装置から出射される光線の状態を示す図である。 第1反射鏡部分と第2反射鏡部分との相対位置関係(その1)を示す図である。 第1反射鏡部分と第2反射鏡部分との相対位置関係(その2)を示す図である。 第1反射鏡部分と第2反射鏡部分との相対位置関係(その3)を示す図である。 第1反射鏡部分と第2反射鏡部分との相対位置関係(その4)を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るストロボ装置の基本的な構成を概略的に示す図である。 ストロボ装置内部の具体的な構造を示す斜視図である。 ストロボ装置における反射鏡の構成を示す分解斜視図である。 ストロボ装置における反射鏡移動機構を示す拡大部分斜視図である。 ストロボ装置の構造を示す側断面図である。 第1歯車(追加動作機構部)、第2歯車、及び第2反射鏡部分と一体となるラックの相対位置関係(その1)を示す図である。 第1歯車(追加動作機構部)、第2歯車、及び第2反射鏡部分と一体となるラックの相対位置関係(その2)を示す図である。 第1歯車(追加動作機構部)、第2歯車、及び第2反射鏡部分と一体となるラックの相対位置関係(その3)を示す図である。 ストロボ装置における色温度調節の処理手順を示すフローチャート(その1)である。 ストロボ装置における色温度調節の処理手順を示すフローチャート(その2)である。 ストロボ装置における色温度調節の処理手順を示すフローチャート(その3)である。 本発明の第3の実施の形態に係るストロボ装置内部の具体的な構造を示す斜視図である。 ストロボ装置の構造を示す側断面図である。 可動ブロック(追加動作機構部)と第2反射鏡部分と一体となるラックとの相対的位置関係(その1)を示す図である。 可動ブロック(追加動作機構部)と第2反射鏡部分と一体となるラックとの相対位置関係(その2)を示す図である。 可動ブロック(追加動作機構部)と第2反射鏡部分と一体となるラックとの相対的位置関係(その3)を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係るストロボ装置でのズーム動作を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るストロボ装置でのズーム動作を示す側面図である。 ストロボ装置の構造を分解して示す分解斜視図である。 ストロボ装置の色温度調整に係る主要部分の組立状態を示す一部破断斜視図である。 ストロボ装置における第2反射鏡部分を移動させるための機構を拡大して示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
本発明の第1の実施形態に係るストロボ装置は、図1〜図3に示すように構成される。図1は、本発明の第1の実施形態に係るストロボ装置の基本的な構成を概略的に示す図であり、図2は、図1に示すストロボ装置における反射鏡の構成及び反射鏡移動機構の構成を示す図であり、図3は、反射鏡移動機構を動作させる動作制御系の構成を示す図である。
図1において、このストロボ装置10は、閃光源となる直状のキセノン放電管12と反射鏡13とを有している。反射鏡13は、キセノン放電管12に垂直となる面内(図1の紙面内)において湾曲して(例えば、楕円曲面)そのキセノン放電管12の伸びる方向(図1の紙面に垂直な方向:横方向)に伸びた形状となって、キセノン放電管12を囲むように配置されている。キセノン放電管12及び反射鏡13の前方には発光窓11が配置されており、キセノン放電管12の発する閃光及びその閃光の反射鏡13での反射光が混ざって発光窓11を通して前方に出射するようになっている。反射鏡13は、第1反射鏡部分14と第2反射鏡部分15とを有し、第1反射鏡部分14がキセノン放電管12に対面するように配置され、第2反射鏡部分15が第1反射鏡部分14の裏面側に配置されている。第2反射鏡部分15は、キセノン放電管12の伸びる方向(横方向)に直線移動可能となっている。
第1反射鏡部分14は、アルミニウム板にて形成され、その反射面(湾曲内側面)が鏡面仕上げされている。第1反射鏡部分14には、図2に示すように、略円形の複数の孔部141が形成されている。後述するように着色部が露出することになるこれら複数の孔部141は、撮影される被写体領域の照明光の色温度がどの部分においてもほぼ均一になるように配置される。
第2反射鏡部分15はアルミニウム板にて形成され、その第1反射鏡部分14に対向する反射面が鏡面仕上げされている。その反射面には、アルマイト処理あるいは高温度耐性のペイント塗装処理により前記複数の孔部141のそれぞれの直径と略同じ大きさの幅で第2反射鏡部分15の湾曲形状に沿って延びる帯状の着色部(151r、151g)が順次形成されている。具体的には、所定間隔をもって配置される赤色系の所定色に着色された赤着色部151rと緑色系の所定色に着色された緑着色部151gとが1組となって第1反射鏡部分14に形成された複数の孔部141の配列方向と同じ方向(第2反射鏡部分15の直線移動方向)に配列されている。なお、赤着色部151rと緑着色部151gの間の領域は、鏡面仕上げされた反射面そのものであって、以下、無着色部151sという。無着色部151sの幅は、第1反射鏡部分14に形成された孔部141の直径以上であればよく、例えば、赤着色部151r及び緑着色部151gそれぞれの幅と同じに設定される。このような赤着色部151r、無着色部151s及び緑着色部151gの組が、第1反射鏡部分14の複数の孔部141のそれぞれに割当てられるように隙間無く順次配列されている。
各赤着色部151r及び各緑着色部151gの表面は、キセノン放電管12からの閃光が拡散反射するようざらざらに所謂梨地状に加工されている。
同色の着色部(緑着色部151g、赤着色部151r、及び無着色部151s)の配列ピッチは、第1反射鏡部分14に形成された複数の孔部141の横方向の配列ピッチと同じピッチに設定されている。これにより、第2反射鏡部分15を直線移動させた際に、常に第1反射鏡部分14の全ての孔部141から同じ色の着色部(無着色部を含む)を同じ面積だけ同時に露出することができるようになる。即ち、第2反射鏡部分15を直線移動させて第1反射鏡部分14の各孔部141から露出する同色の着色部(緑着色部151g、赤着色部151r、及び無着色部151s)の面積を変えることで反射鏡13の反射面における色分布を変えることができる。
このストロボ装置10は、前述した第2反射鏡部分15を直線移動させる機構(以下、反射鏡移動機構という)を備えている。この反射鏡移動機構は、駆動源となるモータ16、モータ16の回転軸にそれと同軸となるように固定されたスクリューシャフト17、及び第2反射鏡部分15と一体となるブラケット19に固定されたナット18を備えている。スクリューシャフト17が第2反射鏡部分15に沿うようにモータ16が設置され、そのスクリューシャフト17に螺合するようにナット18がブラケット19に固定されている。これによりモータ16が駆動されてスクリューシャフト17が回転すると、ナット18のスクリューシャフト17に沿った移動に従って、第2反射鏡部分15が矢印A方向に直線移動するようになる。
前述したストロボ装置10には、反射鏡移動機構によって移動される第2反射鏡部分15のその移動方向における位置(第1反射鏡部分14に対する相対位置)を検出する位置検出器が設けられている。この位置検出器は、前記ブラケット19に固定されて第2反射鏡部分15と一体的に移動可能となる金属製のブラシ20及び、そのブラシ20が摺動するように配置された抵抗体21を備えている。抵抗体21の所定部位(例えば端部)と、ブラシ20との間の電気的な抵抗値によって、第2反射鏡部分15の位置(第1反射鏡部分14との相対的位置)を表すことができる。
前記反射鏡移動機構を動作させるための動作制御系は、図3に示すように構成される。
図3において、この動作制御系は、入力処理回路24と色温度制御回路25とを有している。入力処理回路24には、ストロボ装置10の筐体に設けられ、ユーザによる操作が可能なスイッチ22、周囲光の色温度を測定するための色温度センサ23、及びカメラ26の制御回路(図示略)が接続されている。入力処理回路24は、スイッチ22の操作に基づいた起動信号またはカメラ26からの起動信号を入力すると、色温度センサ23からの検出信号に基づいて周囲の光の色温度を表わす色温度信号(色温度情報)を生成し、その色温度信号を色温度制御回路25に出力する。色温度制御回路25は、入力処理回路24からの色温度信号と、前述した位置検出器を構成するブラシ20と抵抗体21との間の抵抗値に応じた位置検出信号とに基づいて、前記色温度信号で表される色温度の光が出射するように第2反射鏡部分15を移動させるべくモータ16を駆動させる駆動信号を出力する。
ストロボ装置10から出射される光は、図4に示すように、キセノン放電管12からの直接光L0(閃光)と、キセノン放電管12からの閃光の第1反射鏡部分14での反射光L1と、キセノン放電管12からの閃光が第2反射鏡部分15の着色部151rまたは151gで反射して色を帯びた反射光L2とが混ざった光となる。反射鏡13(第1反射鏡部分14及び第2反射鏡部分15)は例えば楕円形状に湾曲しており、第1反射鏡部分14での反射光L1及び第2反射鏡部分15の着色部151rまたは151gでの反射光L2は、ストロボ装置10の正面から見ると、楕円形状の反射鏡面の前側焦点から放射されたように見える。このため、反射鏡面の後側焦点に配置されるキセノン放電管12から放射される直接光L0と、第1反射鏡部分14での反射光L1と、第2反射鏡部分15の着色部151rまたは151gでの反射光L2とが同一の光源から放射されたように見える。従って、このストロボ装置10から出射される光は、前記直接光L0及び反射光L1、L2がうまく混ざり合ったものとなり得る。そして、第2反射鏡部分15を移動させて第1反射鏡部分14の各孔部141から露出する着色部の色(赤色系の色、または緑色系の色)及びその面積を調整して反射鏡13の反射面における色分布を変えることにより、前記色を帯びた色反射光L2の色が変えられ、結果としてストロボ装置10から出射される光の色温度が変えられる。
具体的には、図5に示すように、第1反射鏡部分14の各孔部141の全体から第2反射鏡部分15の緑着色部151gが露出する場合、ストロボ装置10からの出射光の色温度は、比較的高い、例えば、約6,500Kとなる。この場合は、周囲が白色蛍光灯で照明されている状況において好適となる。図6に示すように、第2反射鏡部分15を方向Aに移動させて、第1反射鏡部分14の各孔部141から第2反射鏡部分15の緑着色部151gと無着色部151sとが半々の面積割合で露出する場合、ストロボ装置10からの出射光の色温度は、図5に示す場合に比べて下がり、例えば、約6,000Kとなる。この場合は、周囲が自然光に近い白色蛍光灯で照明されている状況において好適となる。
また、図7に示すように、第2反射鏡部分15を更に方向Aに移動させて、第1反射鏡部分14の各孔部141の全体から第2反射鏡部分15の無着色部151sが露出する場合、ストロボ装置10からの出射光の色温度は、キセノン放電管12からの閃光の色温度とほぼ同じになって、例えば、5,500Kとなる。この場合は、周囲が太陽光により照らされている状況において好適となる。図8に示すように、第2反射鏡部分15を更に方向Aに移動させて、第1反射鏡部分14の各孔部141の全体から第2反射鏡部分15の赤着色部151rが露出する場合、ストロボ装置10からの出射光の色温度は、更に低下して、例えば、2,800Kとなる。この場合は、周囲がタングステンランプ(白色電球)にて照明されている状況において好適となる。
このように、第2反射鏡部分15を直線移動させて、図5に示す状態から図7に示す状態の間で第1反射鏡部分14の各孔部141から露出する緑着色部151gの面積割合を調節することにより、ストロボ装置10から出射する出射光の色温度を、例えば、6,500Kから5,500Kの範囲で調節することができる。また、第2反射鏡部分15を直線移動させて、図7示す状態から図8に示す状態の間で第1反射鏡部分14の孔部141から露出する赤着色部151rの面積割合を調節することにより、ストロボ装置10から出射する出射光の色温度を、例えば、5,500Kから2,800Kの間で調整することができる。即ち、緑着色部151gと赤着色部151rとの間に無着色部151sが配置されているので、第2反射鏡部分15を直線移動させることにより、出射光の色温度を、例えば、2,800Kから6,500Kの間で連続的に変えることができるようになる。
出射光の色温度調整は具体的に次のようになされる。
スイッチ22がユーザにて操作されて、あるいは、カメラ26の撮影操作に基づいて起動信号が入力処理回路24に入力すると、入力処理回路24が、色温度センサ23からの検出信号に基づいて周囲の色温度を表わす色温度信号を生成する。そして、入力処理回路24からの色温度信号が色温度制御回路25に入力すると、色温度制御回路25は、ブラシ20と抵抗体21との間の抵抗値に応じた位置検出信号にて表される第2反射鏡部分15の第1反射鏡部分14に対する相対位置が、前記色温度信号にて表される色温度の出射光が得られる位置となるように第2反射鏡部分15を移動させるべくモータ16を駆動させる。例えば、周囲がタングステンランプ(白色電球)で照明されている状況でカメラ26による撮影がなされる場合、前記位置検出信号にて表される第2反射鏡部分15の第1反射鏡部分14に対する相対位置が、例えば、図8に示すように、第1反射鏡部分14の各孔部141の全体から赤着色部151rが露出する位置となるように第2反射鏡部分15が移動させられる。また、例えば、周囲が白色蛍光灯にて照明されている状況でカメラ26による撮影がなされる場合、前記位置検出信号にて表される第2反射鏡部分15の第1反射鏡部分14に対する相対位置が、例えば、図5に示すように、第1反射鏡部分14の各孔部141の全体から第2反射鏡部分15の緑着色部151gが露出する位置となるように第2反射鏡部分15が移動される。このようにして、周囲の色温度と同程度の色温度の光をストロボ装置10から出射することができるので、周囲の色味とストロボ光との差が少なく違和感のない写真を撮ることができるようになる。
このように、第1の実施の形態に係るストロボ装置によれば、第1反射鏡部分14の各孔部141から露出する第2反射鏡部分15の着色部分及びその面積を変えることにより反射鏡13の反射面の色分布を変えることができるので、キセノン放電管12から発せられた閃光の反射鏡13での反射光の色温度を前記色分布に応じて変えることができる。その結果、その反射光を含むストロボ装置10からの出射光の色温度を調整することができるようになる。この色温度調整において、液晶やシート状のフィルタを使う場合のように構成部材が熱破壊を起こすおそれがない。また、キセノン放電管12からの直接光は反射鏡楕円形状の後ろ側焦点から、また色付き反射光は前側焦点付近から射出されることになるので、離れた被写体側から見れば、ほとんど同一点から射出されることになるので、複数の色ずれを伴った影ができることもない。
また、第2反射鏡部分15に形成された各赤着色部151r及び各緑着色部151gの表面が、閃光を拡散反射させるようにざらざらに所謂梨地状に加工されているので、各赤着色部151r及び各緑着色部151gでの反射光が各孔部141を通して拡散するようになる。その結果、色温度がより均一となる光を出射することができるようになる。
本発明の第1の実施の形態に係るストロボ装置では、反射鏡駆動機構が駆動源となるモータ16を含み、そのモータ16の駆動力によって第2反射鏡部分15を直線移動させるようにしているが、手動によって第2反射鏡部分15を直線移動させるよう反射鏡移動機構を構成することもできる。
また、前記反射鏡移動機構は、第2反射鏡部分15を直線移動させるものであったが、複数の孔部141が形成された第1反射鏡部分14を直線移動させるように、あるいは、第1反射鏡部分14及び第2反射鏡部分の双方を相対的に直線移動させるように構成することもできる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るストロボ装置について説明する。このストロボ装置は、出射する光の広がりを調整するズーム機構を有しており、そのズーム機構の動きを利用して第2反射鏡部分を移動させる点で前述した本発明の第1の実施の形態に係るストロボ装置と相違する。
本発明の第2の実施の形態に係るストロボ装置は、図9〜図13に示すように構成される。なお、図9は、本発明の第2の実施形態に係るストロボ装置の基本的な構成を概略的に示す図であり、図10は、ストロボ装置内部の構造を示す斜視図であり、図11は、ストロボ装置における反射鏡の構成を示す分解斜視図であり、図12は、ストロボ装置におけるズーム機構及び反射移動機構を拡大して示す部分斜視図であり、図13は、ストロボ装置の構造を示す側断面図である。
図9において、ストロボ装置30は、第1の実施の形態に係るストロボ装置10と同様に、閃光源となるキセノン放電管32及びアルミニウム板で湾曲(例えば、楕円曲面)形成された反射鏡33を有している。キセノン放電管32及び反射鏡33が前後動可能な可動台36(保持部)に保持されており、可動台36の前後動範囲の前方にフレネルレンズ31が配置されている。キセノン放電管32から発せられた光が反射鏡33で反射し、キセノン放電管32からの光(直接光)と反射鏡33での反射光とがストロボ光としてフレネルレンズ31を通して前方に出射する。
可動台36は、フレネルレンズ31に最も近づいて出射光の広がりが最も大きくなる第1の位置(広角照射)と、フレネルレンズ31から最も遠ざかって出射光の広がりが最も小さくなる第2の位置(望遠照射)との間で前後動するようになっている。可動台36(キセノン放電管32及び反射鏡33)を前後動させて出射光の広がりを可変にする機構がズーム機構であり、このズーム機構は、モータ38によって回転させられるスクリューシャフト37の正逆の送り動作によって可動台36を前後動させている。
ズーム機構を有するストロボ装置30の更に詳細な構成について図10〜図13を参照して説明する。
まず、反射鏡33は、図11に詳細に示すように、前述した第1の実施の形態に係るストロボ装置10と同様に、第1反射鏡部分34と第2反射鏡部分35とを有している。そして、第1反射鏡部分34がキセノン放電管32に対面するように配置され、第2反射鏡部分35が第1反射鏡部分34の裏面側に配置されるとともにキセノン放電管32の伸びる方向(方向A:横方向)に直線移動可能となっている。第1反射鏡部分34には、複数の孔部341が所定の配列規則に従って形成されている。第2反射鏡部分35には、第1反射鏡部分34の複数の孔部341のそれぞれに割当てられるように、緑色系の所定色にて着色された緑着色部351gと、赤色系の所定色にて着色された赤着色部351rとが着色されずに反射鏡面そのままの領域となる無着色部351sを挟むように形成されている。そして、複数の孔部341それぞれに割当てられた緑着色部351gの配列規則(形状、相対的配列位置)、赤着色部351rの配列規則、及び無着色部351sの配列規則のそれぞれは、前記複数の孔部341の配列規則と同じになっている。これにより、第2反射鏡部分35を直線移動させた際に、常に第1反射鏡部分34の複数の孔部341から露出する着色部の色は同じになる。なお、赤着色部351r及び緑着色部351gの表面は、第1の実施の形態に係るストロボ装置10の場合と同様に、ざらざらした梨地状に加工されている。
次に、図10を参照するに、ストロボ装置30の筐体(図示略)の底板39に、前後方向(B方向)に伸びて相互に平行となるスライドレール40、41が設けられている。一方のスライドレール40の後端部に後ストッパ402が設けられるとともにその前端部に図示されていないが同様の前ストッパが設けられている。他方のスライドレール41の後端部及び前端部にも同様に後ストッパ412及び前ストッパ411が設けられている。可動台36の底部に2つのスライダ360、361が形成されており、一方のスライダ360がスライドレール40に摺動自在に嵌っており、他方のスライダ361がスライドレール41に摺動自在に嵌っている。スライダ360、361がスライドレール40、41を摺動することにより、可動台36が前後移動するようになっている。スライダ360、361がスライドレール40の前ストッパ及びスライドレール41の前ストッパ411に当接すると、可動台36がフレネルレンズ31に最も近づいた第1の位置となり、スライダ360、361がスライドレール40の後ストッパ402及びスライドレール41の後ストッパ412に当接すると、可動台36がフレネルレンズ31から最も遠ざかった第2の位置となる。
可動台36と筐体の底板39との間に、スライドレール40、41と平行となるようにスクリューシャフト37が配置されている。図10とともに図11及び図12を参照するに、スクリューシャフト37に第1歯車45が噛み合っている。第1歯車45は後述するロック機構によって通常ロックされており、モータ38(図9参照)によって正逆回転するスクリューシャフト37にて第1歯車45が回転することなく前後方向(B方向)に送られるようになっている。第2歯車43が連結軸44により同軸となって第1歯車45に連結されている。連結軸44は、可動台36から後方に張り出した軸受け部362を貫通し、Eリング48によって抜け止めされている。反射鏡33を構成する第2反射鏡部分35の裏面に第2反射鏡部分35の伸びる方向に伸びるラック42が固定されており、第2歯車43がラック42に噛み合っている。
前述した第1歯車45のロック機構は、次のように構成されている。
図12及び図13を参照するに、第1歯車45には、スクリューシャフト37に噛み合う歯と連結軸44を挟んで逆側に張出し部45aが形成されている。張出し部45aには凹部が形成され、その凹部に先端が球面形状となるクリック突子46がコイルスプリング47によって上方に付勢された状態で収容されている。可動台36から張り出した軸受け部362の第1歯車45の張出し部45aに対向する部分に3つの係止凹部362a、362b、362cが形成されている。第1歯車45の連結軸44を中心とした回動に伴うクリック突子46の円弧状の軌跡上に所定間隔をもって前記3つの係止凹部362a、362b、362cが配置されている。各係止凹部362a、362b、362cの内周面は球面状に形成されており、これら係止凹部362a、362b、362cのいずれかに、第1歯車45の張出し部45aから突出するクリック突子46の先端部が嵌りこんでいる。先端部が係止凹部362a、362b、362cのいずれかに嵌り込むクリック突子46がコイルスプリング47によって押圧されることにより、第1歯車45と可動台36(軸受け部362)とが比較的強固に連結されて、第1歯車45がロックされた状態となる。なお、クリック突子46を上方に付勢するコイルスプリング47の反力によって第1歯車45(張出し部45a)が下方に押されても、第1歯車45と一体となる連結軸44が軸受け部362にEリング48によって抜け止めされているので、クリック突子46の係止凹部362a、362b、362cへの押圧状態は維持される。
前述したロック機構によって第1歯車45がロックされ、第1歯車45と可動台36とが比較的強固に連結された状態にあると、モータ38(図9参照)により正逆回転されるスクリューシャフト37によって送られる第1歯車45の前後動に伴って、可動台36が前記第1の位置(広角)と第2の位置(望遠)との間で前後動するようになる。このように、モータ38、スクリューシャフト37、第1歯車45及び前記ロック機構(クリック突子46、コイルスプリング47及び張出し部45aに形成された係止凹部362a、362b、362cを含む)によりズーム機構が構成される。
このストロボ装置30では、ロックされている第1歯車45とともに可動台36が移動してスライダ361、362がスライドレール40、41の前ストッパ411に突き当たって(第1の位置)第1歯車45の送りが阻止される。この状態で更にスクリューシャフト37が回転しようとすると、第1歯車45に働く回転力によって3つの係止凹部362a、362b、362cのいずれかに嵌っているクリック突子46が当該係止凹部の内周面からコイルスプリング47の付勢に抗する力を受ける。この力によってクリック突子46が係止凹部から抜けると、第1歯車45のロックが解除されてスクリューシャフト37から受ける回転力によって第1歯車45が回動し、クリック突子46が隣の係止凹部に嵌り込む。例えば、このタイミングでスクリューシャフト37の回転が停止される。このタイミングでスクリューシャフト37の回転が停止されなければ、クリック突子46が更に隣の係止凹部に嵌り込むまで第1歯車45が回動し、そのタイミングでスクリューシャフト37の回転が停止される。
このように可動台36が第1の位置に達した後に、スクリューシャフト37が所定量だけ回転を維持することにより、その可動台36の更なる動きに寄与することなく、ロックが解除された第1歯車45(追加動作機構部:動作部材)が、クリック突子46が隣の係止凹部に嵌り込むまで回動する。この際の第1歯車45の回動が連結軸44(伝達機構)により第2歯車43に伝達し、第2歯車43の回動に伴うラック42の直線移動により、反射鏡33の第2反射鏡部分35が横方向(A方向)に直線移動する。
連結軸44(伝達機構)を介して第1歯車45(追加動作機構部:動作部材)の動きによって第2反射鏡部分35を動かす第2歯車43及びラック42が反射鏡移動機構を構成する。そして、第1歯車45(追加移動機構)と反射鏡移動機構(第2歯車43及びラック42)との動作的な関係は、クリック突子46が各係止凹部362a、362b、362cから隣接する係止凹部まで1ピッチ分移動するだけの第1歯車45の回動により、第2反射鏡部分35が、第1反射鏡部分34の各孔部341から露出する着色部(赤着色部351r、緑着色部351g及び無着色部351sのいずれか)が隣接する着色部に変わる距離だけ直線移動するように設定されている。
なお、可動台36が、スライダ361、362がスライドレール40、41の後ストッパ402、412に突き当たる第2の位置に達して第1歯車45の送りが阻止されたときも、第1歯車45のロックが解除されて、前述したのと同様の動作により、第2反射鏡部分35を直線移動させることができる。ただし、この場合、スクリューシャフト37の回転が逆回転になるので、第1歯車45、第2歯車43の回動方向も逆になって、第2反射鏡部分35の移動方向も逆方向になる。
第2の実施の形態に係るストロボ装置30の更に詳細な動作について図14〜図16及び図17A〜図17Cを参照して説明する。
例えば、クリック突子46が3つの係止凹部362a、362b、362cのうちの一方端の係止凹部362aに嵌った状態では、図14に示すように、第1歯車45の3つの歯451、452、453のうちの一方端の歯451がスクリューシャフト37に噛み合うとともに第2歯車43の3つの歯431、432、433のうちの一方端の歯431がラック42に噛み合っている。この状態で、ラック42は、移動範囲の最も左側に位置して第2反射鏡部分35の緑着色部351gが第1反射鏡部分34の各孔部341から露出する(図11参照)。このように、クリック突子46が係止凹部362aに嵌って第1反射鏡部分34の各孔部341から緑着色部351gが露出した状態では、比較的色温度の高いストロボ光を出射することができる。
例えば、クリック突子46が3つの係止凹部362a、362b、362cのうちの中央の係止凹部362bに嵌った状態では、図15に示すように、第1歯車45の3つの歯451、452、453のうちの中央の歯452がスクリューシャフト37に噛み合うとともに第2歯車43の3つの歯431、432、433のうちの中央の歯432がラック42かみ合っている。この状態で、ラック42は、移動範囲の中央に位置して第2反射鏡部分35の無着色部351sが第1反射鏡部分34の各孔部341から露出する(図11参照)。このように、クリック突子46が係止凹部362bに嵌って第1反射鏡部分34の各孔部341から無着色部351sが露出した状態では、自然光に近い色温度のストロボ光を出射することができる。
例えば、クリック突子46が3つの係止凹部362a、362b、362cのうちの他方端の係止凹部362cに嵌った状態では、図16に示すように、第1歯車45の3つの歯451、452、453のうちの他方端の歯453がスクリューシャフト37に噛み合うとともに第2歯車43の3つの歯431、432、433のうちの他方端の歯433がラック42に噛み合っている。この状態で、ラック42は最も右側に位置して第2反射鏡部分34の赤着色部351rが第1反射鏡部分34の各孔部341から露出する(図11参照)。このようにクリック突子46が係止凹部362cに嵌って第1反射鏡部分34の各孔部341から赤着色部351rが露出した状態では、比較的色温度の低いストロボ光を出射することができる。
このストロボ装置30は、第2歯車43の回動位置(ラック42に噛み合っている第2歯車43の歯の位置)を検出する位置検出器(図示略)からの情報に基づいて反射鏡33の反射面の色分布が指定された色温度に対応するように第2反射鏡部分35を移動させる動作制御系(図示略)を有している。この動作制御系は、例えば、図17A〜図17Cに示す手順に従って第2反射鏡部分35の移動制御を行って、ストロボ装置30からフレネルレンズ31を通して出射する光の色温度を調整する。
このストロボ装置30に対して発光色温度が指定される場合について説明する。
図17Aにおいて、指定された色温度が何であるかが判定される(S1)。具体的には、指定された色温度が、第2歯車43の歯433がラック42に噛み合って(図16参照)第2反射鏡部分35の赤着色部351rが第1反射鏡部分34の各孔部341から露出した状態で得られる出射光の色温度(比較的低い色温度)、第2歯車43の歯431がラック42に噛み合って(図14参照)第2反射光部分35の緑着色部351gが第1反射鏡部分34の各孔部341から露出した状態で得られる出射光の色温度(比較的高い色温度)、及び第2歯車43の歯432がラック42に噛み合って(図15参照)第2反射鏡部分35の無着色部351sが第1反射鏡部分34の各孔部341から露出した状態で得られる出射光の色温度(自然光に相当する色温度)のいずれかであるかが判定される。なお、前記指定された色温度は、第1の実施の形態に係るストロボ装置10と同様に色温度センサからの検出信号に基づくものであっても、ユーザの操作によって入力された情報に基づくものであってもよい。続いて、現在の発光色設定状態を第2歯車43の回動位置(ラック42に噛み合っている第2歯車43の歯の位置)を検出する位置検出器から判定する(S2、S4、S6)。そして、その結果からスクリューシャフト37の回転方向を決定し、回転させ、第2歯車43の回動位置検出器の出力から所定の発光色設定になる位置に第2反射鏡35が設定される。
入力指定された色温度が、例えば、前記比較的低い色温度(図16に示す状態)である場合(S1で「433」)であって、更に、位置検出器からの検出信号に基づいた第2歯車43の現在の回動位置が、歯431がラック42に噛み合った位置(図14参照)である場合(S2でYES)の動作について説明する。
この場合、第2歯車43を時計方向に2歯分回動させてラック42が最も右側の位置(図16参照)になるように、スクリューシャフト37を反時計回り方向に回転させる(S3)。具体的には、スクリューシャフト37が反時計回り方向に回転させられて第1歯車45とともに可動台36が前方に移動する。そして、可動台36がフレネルレンズ31に最も近づく第1の位置に達したところで可動台36は停止する。スクリューシャフト37の回転が維持されることにより、第1歯車45のロックが解除されて、クリック突子46が係止凹部362aから2クリック分の係止凹部362cに達するまで第1歯車45が回動する。そのタイミングで、第2歯車43が、歯433がラックに噛み合った状態となり、位置検出器からの検出信号に基づいてスクリューシャフト37の回転が停止される。そして、クリック突子46が係止凹部362cに嵌りこんだ状態で第1歯車45がロックされる。
上記のような第2歯車43の2歯分(歯431→歯433)の回動に伴うラック42の最も左側(図14参照)から最も右側(図16参照)までの移動により、第2反射鏡部分35が、第1反射鏡部分34の各孔部341から赤着色部351rが露出するまで直線移動する。これにより、比較的低い色温度の光が出射可能な状態となる。
入力指定された色温度が、例えば、前記比較的低い色温度(図16に示す状態)である場合(S1で「433」)であって、更に、位置検出器からの検出信号に基づいて第2歯車43の現在の回動位置が、歯432がラック42に噛み合った位置(図15参照)である場合(S2でNO、S4でYES)の動作を説明する。
この場合、第2歯車43を時計回り方向に1歯分回動させてラック42が略中央の現在位置(図15参照)から最も右側の位置(図16参照)になるように、スクリューシャフト37を反時計回り方向に回転させる(S5)。具体的には、スクリューシャフト37の反時計回り方向の回転によって可動台36が第1の位置に達し、更に、スクリューシャフト37の回転が維持されることにより、第1歯車45のロックが解除されて、クリック突子46が係止凹部362bから1クリック分の係止凹部362cに達するまで第1歯車45が回動する。この状態で、スクリューシャフト37の回転が停止されて、第1歯車45がロックされる。
上記のような第2歯車43の1歯分(歯432→歯433)の回動に伴うラック42の略中央(図15参照)から最も右側(図16参照)までの移動により、第2反射鏡部分35が、第1反射鏡部分34の各孔部341から赤着色部351rが露出するまで直線移動する。これにより、比較的低い色温度の光が出射可能な状態となる。
入力指定された色温度が、例えば、前記比較的低い色温度(図16に示す状態)である場合(S1で「433」)であって、更に、位置検出器からの検出信号に基づいて第2歯車43の現在の回動位置が歯433がラック42に噛み合った位置(図16参照)である場合(S2でNO、S4でNO、S6でYES)の動作を説明する。
この場合、第2反射鏡部分35の赤着色部351rが第1反射鏡部分34の各孔部341から露出して既にその色分布が指定された色温度に対応するものとなっているので、スクリューシャフト37を回転させることなく第2反射鏡部分35の位置が維持される(S7)。これにより、比較的低い色温度の光が出射可能な状態が維持される。
なお、位置検出器からの検出信号に基づいて、第2歯車43の現在位置が、前述した歯431、432、433のいずれかがラック42に噛み合っている位置であるとの判定がなされたかった場合(S2、S4、S6でNO)、第2反射鏡部分35の第1反射鏡部分34に対する相対位置が故障等で不定であるとして、表示ユニット(図示略)に異常メッセージを表示し、あるいは、警報ランプ(図示略)を点灯させる(S8)。そして、スクリューシャフト37を回転させることなく第2反射鏡部分35の位置が維持される(S7)。
入力指定された色温度が、前述とは逆に比較的高い色温度(図14参照)であると判定されると(S1で「431」)、第2歯車43を歯431がラック42に噛み合った位置にして第1反射鏡部分34の各孔部341から第2反射鏡部分35の緑着色部351gを露出させる動作について図17Bを参照して説明する。
図17Bにおいて、入力指定された色温度が図14に示す状態と同じである場合(S1で「431」)であって、更に、位置検出器からの検出信号に基づいた現在の第2歯車43の回動位置が、歯431がラック42に噛み合った位置(図14参照)である場合(S11でYES)の動作を説明する。
この場合、第2反射鏡部分35の緑着色部351gが第1反射鏡部分34の各孔部341から露出して既にその色分布が指定された色温度に対応するものとなっているので、スクリューシャフト37を回転させることなく第2反射鏡部分35の位置が維持される(S12)。これにより、比較的高い色温度の光が出射可能な状態が維持される。
入力指定された色温度が図14に示す状態と同じである場合(S1で「431」)であって、更に、位置検出器からの検出信号に基づいた現在の第2歯車43の現在の回動位置が、歯432がラック42に噛み合った位置(図15参照)である場合(S11でNO、S13でYES)の動作を説明する。
この場合、第2歯車43を反時計回り方向に1歯分回動させてラック42が略中央の現在位置(図15参照)から最も左側の位置(図14参照)になるように、スクリュウーシャフト37を時計回り方向に回転させる(S14)。具体的には、スクリューシャフト37が時計回り方向に回転させられて第1歯車45とともに可動台36が後方に移動する。そして、可動台36がフレネルレンズ31から最も遠ざかる第2の位置に達したところで可動台36は停止する。スクリューシャフト37の回転はそのまま維持されることにより、第1歯車45のロックが解除されて、クリック突子46が係止凹部362bから1クリック分の係止凹部362aに達するまで第1歯車45が回動する。そのタイミングで、第2歯車43が、歯431がラックに噛み合った状態となり、位置検出器からの検出信号に基づいてスクリューシャフト37の回転が停止される。そして、クリック突子46が係止凹部362aに嵌りこんだ状態で第1歯車45がロックされる。
上記のような第2歯車43の1歯分(歯432→歯431)の回動に伴うラック42の略中央(図15参照)から最も左側(図14参照)までの移動により、第2反射鏡部分35が、第1反射鏡部分34の各孔部341から緑着色部351gが露出するまで直線移動する。これにより、比較的高い色温度の光が出射可能な状態となる。
入力指定された色温度が図14に示す状態と同じである場合(S1で「431」)であって、更に、位置検出器からの検出信号に基づいた現在の第2歯車43の現在の回動位置が歯433がラック42に噛み合った位置(図16参照)である場合(S11でNO、S13でNO、S15でYES)の動作を説明する。
この場合、第2歯車43を反時計回り方向に2歯分回動させてラック42が最も右側の現在位置(図16参照)から最も左側の位置(図14照)になるように、スクリューシャフト37を時計回り方向に回転させる(S16)。具体的には、スクリューシャフト37の時計回り方向の回転によって可動台36が第2の位置に達し、更に、スクリューシャフト37の回転が維持されることにより、第1歯車45のロックが解除されて、クリック突子46が係止凹部362cから2クリック分の係止凹部362aに達するまで第1歯車45が回動する。この状態で、スクリューシャフト37の回転が停止されて、第1歯車45がロックされる。
上記のような第2歯車43の2歯分(歯433→歯431)の回動に伴うラック42の最も右側(図16参照)から最も左側(図14参照)までの移動により、第2反射鏡部分35が、第1反射鏡部分34の各孔部341から緑着色部351gが露出するまで直線移動する。これにより、比較的高い色温度の光が出射可能な状態となる。
更に、図17Aにおいて、前記入力指定された色温度が、自然光に相当する色温度(図15参照)であると判定されると(S1で「432」)、第2歯車43を歯432に噛み合った位置にして第1反射鏡部分34の各孔部341から第2反射鏡部分35の無着色部351sを露出させるようにするために、図17Cに示す処理に移行する。
図17Cにおいて、入力指定された色温度が図15に示す状態と同じである場合(S1で「432」)であって、更に、位置検出器からの検出信号に基づいた現在の第2歯車43の現在の回動位置が、歯431がラック42に噛み合った位置(図14参照)である場合(S21でYES)の動作を説明する。
この場合、第2歯車43を時計方向に1歯分回動させてラック42を最も左側の現在位置(図14参照)から略中央の位置(図15参照)となるように、スクリューシャフト37を反時計回り方向に回転させる(S22)。具体的には、スクリューシャフト37の反時計回り方向の回転によって可動台36がフレネルレンズ31に最も近づく第1の位置に達し、更に、スクリューシャフト37の回転が維持されることにより、第1歯車45のロックが解除されて、クリック突子46が係止凹部362aから1クリック分の係止凹部362bに達するまで第1歯車45が回動する。この状態で、スクリューシャフト37の回転が停止されて、第1歯車45がロックされる。
上記のような第2歯車43の1歯分(歯431→歯432)の回動に伴うラック42の最も左側(図14参照)から略中央(図15参照)までの移動により、第2反射鏡部分35が、第1反射鏡部分34の各孔部341から無着色部351sが露出するまで直線移動する。これにより、自然光に相当する色温度の光が出射可能な状態となる。
入力指定された色温度が図15に示す状態と同じである場合(S1で「432」)であって、更に、位置検出器からの検出信号に基づいた現在の第2歯車43の現在の回動位置が歯432が、ラック42に噛み合った位置(図15参照)である場合(S21でNO、S23でYES)の動作を説明する。
この場合、第2反射鏡部分35の無着色部351sが第1反射鏡部分34の各孔部341から露出して既にその色分布が指定された色温度に対応するものとなっているので、スクリューシャフト37を回転させることなく第2反射鏡部分35の位置が維持される(S24)。これにより、自然光に相当する色温度の光が出射可能な状態が維持される。
入力指定された色温度が図15に示す状態と同じである場合(S1で「432」)であって、更に、位置検出器からの検出信号に基づいた現在の第2歯車43の現在の回動位置が、歯433がラック42に噛み合った位置(図16参照)である場合(S21でNO、S23でNO、S25でYES)の動作を説明する。
この場合、第2歯車43を反時計回り方向に1歯分回動させてラック42が最も右側の現在位置(図16参照)から略中央の位置(図15参照)になるように、スクリューシャフト37を時計回り方向に回転させる(S26)。具体的には、スクリューシャフト37の時計回り方向の回転によって可動台36がフレネルレンズ31から最も遠ざかる第2の位置に達し、更に、スクリューシャフト37の回転が維持されることにより、第1歯車45のロックが解除されて、クリック突子46が係止凹部362cから1クリック分の係止凹部362bに達するまで第1歯車45が回動する。この状態で、スクリューシャフト37の回転が停止されて、第1歯車45がロックされる。
上記のような第2歯車43の1歯分(歯433→歯432)の回動に伴うラック42の最も右側(図16参照)から略中央(図15参照)までの移動により、第2反射鏡部分35が、第1反射鏡部分34の各孔部341から無着色部351gが露出するまで直線移動する。これにより、自然光に相当する色温度の光が出射可能な状態となる。
前述したようにして出射光の色温度調整が終了すると、フレネルレンズ31に最も近い第1の位置と、フレネルレンズ31から最も遠い第2の位置の間で、可動台36を、スクリューシャフト37を時計回り方向または反時計回り方向に回転させて、出射光が所望の広がりとなるように設定することが出来る(ズーム動作)。この状態で、キセノン放電管32を発光させると、反射鏡33での反射光が第1反射鏡部分34の各孔部341から露出する着色部(緑着色部351g、赤着色部351r、無着色部351s)の色に基づいた色温度を有するようになり、この色温度の反射光とキセノン放電管32からの直接光とが混ざってフレネルレンズ31から前記所望の広がりをもったストロボ光として出射される。
本発明の第2の実施の形態に係るストロボ装置30によれば、第1反射鏡部分34の各孔部341から露出する第2反射鏡部分35の着色部分を赤着色部351r、緑着色部351g及び無着色部351sのいずれかに変えることにより反射鏡33における反射面の色分布を変えることができるので、キセノン放電管32から発せられた閃光の反射鏡33での反射光の色温度を前記色分布に応じて変えることができる。その結果、その反射光を含むストロボ装置30からの出射光の色温度を調整することができるようになる。また、第1の実施の形態に係るストロボ装置10と同様に、前記色温度調整において、フィルタ等のキセノン放電管32から発せられた閃光を吸収する物を用いれおらず、また、複数の光源からの光量をフィルタや液晶等によって調整するようなこともしていないので、熱による部材の破壊もなく、キセノン放電管32から発生した光を有効に被写体に与えることができ、また、複数の色ずれをともなった影ができることを防止することもできる。
更に、本発明の第2の実施の形態に係るストロボ装置30によれば、ズーム機構の一部を用いて反射鏡33の第2反射鏡部分35を移動させる反射鏡移動機構を動作させるようにしているので、反射鏡移動機構を動作させるための機構を別途設ける必要がなく、ストロボ装置30の大型化を極力抑えることができる。
なお、本発明の第2の実施の形態に係るストロボ装置30では、ロック機構のクリック突子46の3つのロック位置(3つの係止凹部362a、362b、362c)のそれぞれに対応して、第1反射鏡部分34の各孔部341から露出する着色部の色が変わるようにしているが、更に多くのロック位置を設定して、第1歯車45から第2歯車43への伝達比を変えることにより、第1反射鏡部分34の各孔部341から露出する着色部の面積を調整することができるようになる。これにより、出射光の色温度を更に細かく調整することができるようになる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係るストロボ装置について説明する。このストロボ装置は、前述した本発明の第2の実施の形態に係るストロボ装置30と同様にズーム機構の動きを利用して第2反射鏡部分を移動させるものである。
本発明の第3の実施の形態に係るストロボ装置は、図18及び図19に示すように構成されている。なお、図18は、本発明の第3の実施の形態に係るストロボ装置内部の構造を示す斜視図であり、図19は、ストロボ装置の構造を示す側断面図である。
図18及び図19において、ストロボ装置50は、第2の実施の形態に係るストロボ装置30と同様に、キセノン放電管52と、反射鏡を構成する第1反射鏡部分54及び第2反射鏡部分55とが前後動可能な可動台56に保持されており、可動台56の前後動範囲の前方にフレネルレンズ51が配置されている。第1反射鏡部分54には、所定の配列規則に従って配列された複数の孔部(図示されず)が形成されている。第2反射鏡部分は、第1反射鏡部分54の裏面側に配置されてキセノン放電管52の伸びる方向(方向A:横方向)に直線移動可能となる。第2反射鏡部分55には、第1反射鏡部分54の複数の孔部のそれぞれに割当てられるように、緑色系の所定色にて着色された緑着色部551gと、赤色系の所定色にて着色された赤着色部551rとが着色されずに反射鏡面そのままの領域となる無着色部551sを挟むように形成されている。そして、緑着色部551gの配列規則(形状、相対的配列位置)、赤着色部551rの配列規則、及び無着色部551sの配列規則のそれぞれは、第1反射鏡部分54の前記複数の孔部の配列規則と同じになっている。これにより、第2反射鏡部分55を直線移動させた際に、常に第1反射鏡部分54の複数の孔部から露出する着色部の色は同じになる。なお、赤着色部551r及び緑着色部551gの表面はざらざらした梨地状に加工されている。
可動台56には、その後下方に張出すように支持ブラケット561が形成されている。支持ブラケット561の左右両壁の間に可動ブロック57が配置され、この可動ブロック57が前後方向(方向B)に摺動可能な状態で支持ブラケット561に支持されている。可動ブロック57は、後述するロック機構によってロックされることにより可動台56に一体化される。ストロボ装置50の筐体(図示略)の底板62には、前後方向(B方向)に伸びて相互に平行となるスライドレール63、64が形成されている。前記ロック機構によって可動台56と一体化される可動ブロック57がスライドレール63、64に摺動自在に係合している。可動台56がフレネルレンズ51に最も近づいた第1の位置となるときに、支持ブラケット561の両壁のそれぞれが突当たる位置に前ストッパ621が設けられ、可動台56がフレネルレンズ51から最も遠ざかった第2の位置となるときに、支持ブラケット561の両壁のそれぞれが突当たる位置に後ストッパ622が設けられている。これにより、支持ブラケット561が前ストッパ621に突当たる位置と、支持ブラケット561が後ストッパ622に突当たる位置との間で、可動ブロック57がスライドレール63、64上を前後方向に摺動可能となる。即ち、可動ブロック57と一体となる可動台56が前記第1の位置と前記第2の位置との間で前後動可能となる。
スライドレール63、64の間にそれらと平行にスクリューシャフト58が配置されている。このスクリューシャフト58が可動ブロック57に螺合し、スクリューシャフト58の正逆回転によって可動ブロック57が前後方向に送られるようになっている。スクリューシャフト58の端部にはそれと同軸にウォームホイール59が固定されている。底板62の所定位置にモータ61が配置固定されており、モータ61の回転軸に装着されたウォームギア60がウォームホイール59と噛み合っている。これにより、スクリューシャフト58がモータ61によって正逆回転されるようになる。
前記した可動ブロック57のロック機構は、次のように構成されている。
図18及び図19とともに、可動ブロック57を拡大して示す図20〜図22を参照するに、可動台56には、その後方に張出すとともに支持ブラケット561の上方に位置するようにポケット部563が形成されている。また、可動ブロック57には、矩形凹部571が形成され、可動台56から張出したポケット部563が矩形凹部571内に配置されている。ポケット部563が配置される矩形凹部571内には前後方向に隙間が形成されており、可動ブラケット57が前記隙間の範囲でポケット部563(可動台56)に対して前後方向に相対移動できるようになっている。ポケット部563には、クリック突子69がスプリング70によって横方向に付勢された状態でその横壁から出没可能に収容されている。矩形凹部571のポケット部563のクリック突子69が出没する横壁に対面した内壁に前後方向に並んで3つの係止凹部572a、572b、572cが形成されている。ポケット部563から突出するクリック突子69の先端部は、3つの係止凹部572a、572b、572cにいずれかに嵌り込む。このように3つの係止凹部572a、572b、572cのいずれかに嵌り込むクリック突子69がコイルスプリング70によって押圧されることにより、可動ブロック57とポケット部563(可動台56)とが比較的強固に連結される。即ち、可動ブロック57がロックされた状態となって可動台56と一体化される。このように、可動台56のポケット部561に収容されたクリック突子69及びコイルスプリング70と可動ブロック57の矩形凹部571の内壁に形成された係止凹部572a、572b、572cによってロック機構が構成される。
このロック機構によって可動ブロック57がロックされ、可動ブロック57と可動台56とが比較的強固に連結された状態にあると、モータ61により正逆回転されるスクリューシャフト58によって送られる可動ブロック57の前後動に伴って、可動台56が前記第1の位置(広角)と前記第2の位置(望遠)との間で前後動するようになる。このように、モータ61、スクリューシャフト58、可動ブロック57及び前記ロック機構(クリック突子69、コイルスプリング70及び矩形凹部571に形成された係止凹部572a、572b、572cを含む)によりズーム機構が構成される。
更に、可動ブロック57の矩形凹部571とスクリューシャフト58が貫通する部分を挟んで逆側に前後方向に伸びる断面矩形状の溝573が形成されている。溝573の横壁にラック574が形成されている。可動台56には、その後部から可動ブロック57の溝573の上方に張出すように軸受け部562が形成されている。軸受け部562は、第1歯車68と第2歯車66とを連結する連結軸67を回動自在に支持する。第1歯車68は、可動ブロック57における溝573の内壁に形成されたラック574に噛み合っている。第2反射鏡部分55の裏面に第2反射鏡部分55の伸びる方向に伸びるラック65が固定されており、このラック65に第2歯車66が噛み合っている。
このストロボ装置50では、ロックされている可動ブロック57とともに可動台56が移動して、支持ブラケット561の両壁が前ストッパ621に突当たって(第1の位置)可動台56の移動が阻止される。この状態で更にスクリューシャフト58が回転しようとすると、可動ブロック57に働く送り力によって3つの係止凹部572a、572b、572cのいずれかに嵌っているクリック突子69が当該係止凹部の内周面からスプリングコイル70の付勢に抗する力を受ける。この力によってクリック突子69が係止凹部から抜けると、可動ブロック57のロックが解除されて、可動台56が停止した状態で可動ブロック57(追加移動機構部:動作部材)だけがスクリューシャフト58の送り作用によって支持ブラケット561内を移動する。この可動ブロック57の移動により、クリック突子69が隣の係止凹部まで移動して嵌り込む。例えば、このタイミングでスクリューシャフト58の回転が停止されると、クリック突子69のその新たな係止凹部に嵌り込んだ状態が維持されて可動ブロック57が再びロックされた状態となる。前記タイミングでスクリューシャフト58の回転が停止されなければ、クリック突子69が更に隣の係止凹部に嵌り込むまで可動ブロック57が送られ、そのタイミングでスクリューシャフト58の回転が停止される。
このように可動台56が停止した状態においてクリック突子69が次の係止凹部に嵌り込むまで可動ブロック57(追加移動機構部)が移動するに際して、可動ブロック57のラック574に噛み合った第1歯車68が回動し、その回動が連結軸67を介して第2歯車66に伝達する(伝達機構)。これにより、第2歯車66が回動し、この第2歯車66の回動によるラック65の直線移動により、第2反射鏡部分55が横方向(方向A)に直線移動する。
第1歯車68及び連結軸67(伝達機構)を介して可動ブロック57(追加動作機構部:動作部材)の動きによって第2反射鏡部分55を動かす第2歯車66及びラック65が反射鏡移動機構を構成する。そして、可動ブロック57(追加動作機構部)と反射鏡移動機構(第2歯車66及びラック65)との動作的な関係は、クリック突子69が各係止凹部572a、572b、572cから隣接する係止凹部まで1ピッチ分移動するだけの可動ブロック57の移動により、第2反射鏡部分55が、第1反射鏡部分54の各孔部から露出する着色部(赤着色部551r、緑着色部551g及び無着色部551sのいずれか)が隣接する着色部に変わる距離だけ移動するように設定されている。
なお、可動ブロック57と一体となる可動台56が、支持ブラケット561の両壁が後ストッパ622に突当たる第1の位置に達して可動台56の移動が阻止されたときも、可動ブロック57のロックが解除されて、前述したのと同様の動作により、第2反射鏡部分55を直線移動させることができる。ただし、この場合、可動ブロック57の移動方向が逆方向になるので、第1歯車68、第2歯車66の回動方向も逆になって、第2反射鏡部分55の移動方向も逆になる。
第3の実施の形態に係るストロボ装置50の更に具体的な動作について図20〜図22を参照して説明する。
例えば、クリック突子69が3つの係止凹部572a、572b、572cのうちの前方端に位置する係止凹部572aに嵌った状態では、図20に示すように、可動ブロック57は、可動台56の支持ブラケット561に対して最も後方に位置する。この状態で、ラック65は、移動範囲の最も右側に位置して第2反射鏡部分55の赤着色部551rが第1反射鏡部分54の各孔部から露出する。
例えば、クリック突子69が3つの係止凹部572a、572b、572cのうちの中央に位置する係止凹部572bに嵌った状態では、図21に示すように、可動ブロック57は、可動台56の支持ブラケット561に対して中央に位置する。この状態で、ラック65は、移動範囲の中央に位置して第2反射鏡部分55の無着色部551sが第1反射鏡部分54の各孔部から露出する。
例えば、クリック突子69が3つの係止凹部572a、572b、572cのうちの後方端に位置する係止凹部572cに嵌った状態では、図22に示すように、可動ブロック57は、可動台56の支持ブラケット561に対して最も前方に位置する。この状態で、ラック65は、移動範囲の最も左側に位置して第2反射鏡部分55の緑着色部551gが第1反射鏡部分54の各孔部から露出する。
このストロボ装置50は、可動ブロック57の可動台56に対する相対位置、例えば、ポケット部563の矩形凹部571内での前後方向位置を検出する位置検出器からの情報に基づいて反射鏡の反射面の色分布が指定された色温度になるように第2反射鏡部分55を移動させる動作制御系(図示略)を有している。この動作制御系は、第2の実施の形態に係るストロボ装置30の場合と同様に(図17A〜図17C参照)、指示された色温度に応じて露出させるべき着色部に対応した可動ブロック57の位置と、現在の可動ブロック57の位置とに基づいて、スクリューシャフト58の回転方向(可動ブロック57の移動方向)と可動台56が停止した後におけるスクリューシャフト58の回転量(可動ブロック57の移動量:クリック突子69の移動量)が決められる。
例えば、現在、クリック突子69が前端の係止凹部572aに嵌り込む位置に可動ブロック57があって、第1反射鏡部分54の各孔部から赤着色部551rが露出している状態で(図20に示す状態参照)、第1反射鏡部分54の各孔部から無着色部551sを露出すべき色温度の指定がなされた場合、可動台56がフレネルレンズ51に最も近い第1の位置まで移動された後に、更に可動ブロック57が前方(図19における方向Bf)に向けてクリック突子69が隣接する中央の係止凹部572bに嵌りこむまで移動させられる(図21参照)。また、同じ現在の状態にあって、第1反射鏡部分54の各孔部から緑着色部551gを露出すべき色温度の指定がなされた場合、可動台56が前記第1の位置に移動された後に、更に可動ブロック57が前方に向けてクリック突子69が更に隣の後端の係止凹部572cに嵌りこむまで移動させられる(図22参照)。
例えば、現在、クリック突子69が中央の係止凹部572bに嵌り込む位置に可動ブロック57があって、第1反射鏡部分54の各孔部から無着色部551sが露出している状態で(図21参照)、第1反射鏡部分54の各孔部から緑着色部551gを露出すべき色温度の指定がなされた場合、可動台56が前記第1の位置まで移動された後に、更に可動ブロック57が前方に向けてクリック突子69が隣接する後端の係止凹部572cに嵌りこむまで移動させられる(図22参照)。また、同じ現在の状態にあって、第1反射鏡部分55の各孔部から赤着色部551rを露出すべき色温度の指定がなされた場合、可動台56が逆にフレネルレンズ51から最も遠ざかった第2の位置まで移動された後に、更に可動ブロック57が後方(図19における方向Br)に向けてクリック突子69が隣の前端の係止凹部572aに嵌りこむまで移動させられる(図20参照)。
例えば、現在クリック突子69が後端の係止凹部572cに嵌り込む位置に可動ブロック57があって、第1反射鏡部分の各孔部から緑着色部551gが露出している状態で(図22参照)、第1反射鏡部分54の各孔部から無着色部551sを露出すべき色温度の指定がなされた場合、可動台56が前記第2の位置まで移動された後に、更に可動ブロック57が後方に向けてクリック突子69が隣接する中央の係止凹部572bに嵌りこむまで移動させられる(図21参照)。また、同じ現在の状態にあって、第1反射鏡部分54の各孔部から赤着色部551rを露出すべき色温度の指定がなされた場合、可動台56が前記第2の位置まで移動された後に、更に可動ブロック57が、後方に向けてクリック突子69が更に隣の前端の係止凹部572aに嵌りこむまで移動させられる(図20参照)。
前述したようにして出射光の色温度調整が終了すると、フレネルレンズ51に最も近い第1の位置またはフレネルレンズ51から最も遠い第2の位置にある可動台56を、スクリューシャフト58を正逆回転させて、出射光が所望の広がりとなる位置まで移動させる。この状態で、キセノン放電管52を発光させると、反射鏡での反射光が第1反射鏡部分54の各孔部から露出する着色部(緑着色部551g、赤着色部551r、無着色部551s)の色に基づいた色温度を有するようになり、この色温度の反射光とキセノン放電管52からの直接光とが混ざってフレネルレンズ51から前記所望の広がりをもったストロボ光として出射される。
本発明の第3の実施の形態に係るストロボ装置50によれば、第2の実施の形態に係るストロボ装置30と同様に、出射光の色温度を調整することができるようになるとともに、それらフィルタや液晶等の部材が熱破損することなく、キセノン放電管52から発生した光を有効に被写体に与えることができ、また、複数の色ずれをともなった影ができることを防止することもできる。更に、第2の実施の形態に係るストロボ装置30と同様に、ズーム機構の一部を用い第2反射鏡部分55を移動させる反射鏡移動機構を動作させるようにしているので、反射鏡移動機構を動作させるための機構を別途設ける必要がなく、ストロボ装置50の大型化を極力抑えることができる。
次に、本発明の第4の実施の形態に係るストロボ装置について説明する。このストロボ装置は、前述した第2の実施の形態に係るストロボ装置30及び第3の実施の形態に係るストロボ装置50と同様に、ズーム機構の動きを利用して第2反射鏡部分を移動させるものである。ただし、そのズーム機構は、第2の実施の形態及び第3の実施の形態に係るストロボ装置30、50のものと異なり、特許第32622779号に開示されるズーム機構と同様のものとなっている。
本発明の第4の実施の形態に係るストロボ装置は、図23〜図27に示すように構成されている。図23及び図24に示すように、このストロボ装置80は、反射鏡83の内側にキセノン放電管82が配置され、反射鏡83の開放する前面にフレネルレンズ81が配置されている。キセノン放電管82は、フレネルレンズ81に最も近い第1の位置とフレネルレンズ81から最も遠ざかった反射鏡83の奥方の第2の位置との間で前後方向(方向C)に移動可能となっている。反射鏡83の開放する両端には、第1サイド反射板ユニット86及び第2サイド反射板ユニット87が反射鏡83の内外方向に回動可能に設けられている。これらキセノン放電管81、第1サイド反射板ユニット86及び第2サイド反射板ユニット87は後述するズーム機構により同期して駆動されるようになっている。即ち、キセノン放電管82が奥方の第2の位置から前方の第1の位置に向かって移動する際に、第1サイド反射板ユニット86及び第2サイド反射板ユニット87は、最も広がった状態から最も狭まった状態(図23における破線参照)に回動し、キセノン放電管82が逆に前方の第1の位置から奥方の第2の位置に向かって移動する際に、第1サイド反射板ユニット86及び第2サイド反射板ユニット87は、最も狭まった状態から最も広がった状態に回動するようになっている。
そして、キセノン放電管82が前方の第1の位置となって第1サイド反射板ユニット86及び第2サイド反射板ユニット87が狭まった状態となるときに、反射鏡83での反射光(図24における光線L5参照)及び両サイド反射板ユニット86、87での反射光(図23における光線L3参照)が最も広がってフレネルレンズ81から出射する。一方、キセノン放電管82が後方の第2の位置となって第1サイド反射板ユニット86及び第2サイド反射板ユニット87が広がった状態となるときに、反射鏡83での反射光(図24における光線L6参照)及び両サイド反射鏡ユニット86、87での反射光(図23における光線L4参照)が最も絞られてフレネルレンズ81から出射する。
ストロボ装置80の更に詳細な構造を図25〜図27を参照して説明する。
ストロボ装置80の構造を分解して示す図25を参照するに、前述した反射鏡83は、第1反射鏡部分84と、第1反射鏡部分84の裏側に配置されてキセノン放電管82の伸びる方向(方向A)に直線移動可能となる第2反射鏡部分85とを有している。第1反射鏡部分84には、所定の配列規則に従って配列された複数の孔部841が形成され、第2反射鏡部分85には、第1反射鏡部分84の複数の孔部841のそれぞれに割当てられるように、緑色系の所定色にて着色された緑着色部851gと、赤色系の所定色にて着色された赤着色部851rとが着色されずに反射鏡面そのままの領域となる無着色部851sを挟むように形成されている。そして、緑着色部851gの配列規則(形状、相対的配列位置)、赤着色部851rの配列規則、及び無着色部851sの配列規則のそれぞれは、第1反射鏡部分84の前記複数の孔部841の配列規則と同じとなって、第2反射鏡部分85を直線移動させた際に、常に第1反射鏡部分84の複数の孔部841から露出する着色部の色は同じなるようになっている。なお、赤着色部851r及び緑着色部851gの表面はざらざらした梨地状に加工されている。
第1サイド反射板ユニット86は、反射板861と支持部862とを有し、支持部862が軸p1を中心に回動(方向Q1)することにより、反射板861が反射鏡83(84、85)の内外方向(方向D1)に移動するようになっている。第2サイド反射板ユニット87は、反射板871と支持部872を有し、支持部872が軸p2を中心に回動(方向Q2)することにより、反射板861が反射鏡83(84、85)の内外方向(方向D2)に移動するようになっている。なお、反射板861、862は、反射鏡83内に設けられるキセノン放電管82に接触しないように切欠きが形成されている。また、キセノン放電管82は、保持ユニット88に固定されており、反射鏡83(84、85)内に配置された状態で、保持ユニット88が軸p3を中心に揺動(方向R)することにより、第1の位置と第2の位置との間で前後動するようなっている。
第1サイド反射板ユニット86の支持部861にはカムピン863が、第2サイド反射板ユニット87の支持部871にはカムピン873が突出するように形成されている。また、第2反射鏡部分85の裏面には左右に配置された2つのカムピン852、853が突出するように形成され、更に、キセノン放電管82が固定される保持ユニット88にもカムピン881が形成されている。
図25とともに、ストロボ装置80の色温度調整に係る主要部分の組立状態を示す図26及び第2反射鏡部分85を移動させるための機構を拡大して示す図27を参照して、ズーム機構及び第2反射鏡部分85を移動させる(色温度調整)ための機構について説明する。
第2反射鏡部分85の背後にカムユニット92が配置されるとともにカムユニット92と第2反射鏡部分85との間にカム板93が配置されている。カムユニット92は、上下方向(方向E)に伸びる互いに平行となる2つのレール97、98に摺動自在に係合している。カムユニット92のカム面には第1カム溝921、第2カム溝922及び第3カム溝923が形成されている。第1カム溝921には、第1サイド反射板ユニット86のカムピン863が摺動自在に係合し、第2カム溝922には、第2サイド反射板ユニット87のカムピン873が摺動自在に係合し、更に、第3カム溝923には、キセノン放電管82が固定された保持ユニット88のカムピン881が摺動自在に係合している。上下方向(方向E)に移動可能なカムユニット92の上限位置に上ストッパ99が設けられるともに、その下限位置にストッパ100が設けられている。このような構成により、カムユニット92がレール97、98に沿って上ストッパ99と下ストッパ100との間で上下方向(方向E)に移動すると、各カムピン861、871、881が対応するカム溝921、922、923にて案内され、それによって、前述したように(図23及び図24参照)、キセノン放電管82が第1の位置と第2の位置との間で前後動(保持ユニット88が揺動)するとともに、第1サイド反射板ユニット86及び第2サイド反射板ユニット87が最も広がった状態と最も狭まった状態との間で回動する。
更に、カム板93には、縦方向(方向E)に伸びる2つの縦カムスリット932、933が形成されるとともに、横方向(方向A)に伸びる2つの横カムスリット934、935が形成されている。そして、第2反射鏡部分85の裏面から突出した2つのカムピン852、853が縦カムスリット932、933に摺動自在に嵌りこんでいる。カムユニット92には、2つのカムピン924及び925が突出するように形成されており、これら2つのカムピン924、925がカム板93の横カムスリット934、935に摺動自在に嵌り込んでいる。
2つのレール97、98の間にカムユニット92を貫通するようにスクリューシャフト90が配置されている。このスクリューシャフト90は、モータ91によって正逆回転されるようになっている。第1歯車96と第2歯車94とが連結軸95によって連結されており(図25参照)、第1歯車96がスクリューシャフト90に噛み合い、連結軸95がカムユニット92を貫通して第2歯車94がカムユニット92の表面に表れるように配置されている(図26参照)。そして、連結軸95は、カムユニット92を貫通する部分にて回動自在に支持されている。
カムユニット92には第2歯車94に対向してボックス部101が形成されている。ボックス部101には、クリック突子102がコイルスプリング103によって第2歯車94に向けて付勢された状態で収容されている。第2歯車94のボックス部101に対向する部分には、3つの係止凹部944、945、946が並んで形成されている。ボックス部101から突出するクリック突子102の先端部は、3つの係止凹部944、945、946のいずれかに嵌り込む。このように3つの係止凹部944、945、946のいずれかに嵌り込むクリック突子102がコイルスプリング103によって押圧されることにより、第2歯車94とカムユニット92(ボックス部101)とが比較的強固に連結されて、第2歯車94及びそれに連結軸95によって連結される第1歯車96がロックされた状態となる。
また、カム板93の第2歯車94に対向した面にはラックが形成されており、第2歯車94がそのラックに噛み合っている。これにより、前記ロック状態の解除された第2歯車94が回動することによりカム板93が横方向(方向A)に移動する。このカム板93の横方向に移動により、横カムスリット934、935にカムピン924、925が嵌り込んでいるカムユニット92の動きに影響を与えることなく、縦カムスリット932、934にカムピン852、853が嵌り込んだ第2反射鏡部分85が横方向(方向A)に直線移動するようになる。
前述したような構造のストロボ装置80では、カムユニット92のブロック部101に収容されたクリック突子102及びコイルスプリング102と第2歯車94に形成された係止凹部944、945、946によってロック機構が形成される。そして、このロック機構によって第1歯車96(第2歯車94)がロックされて、第1歯車96がカムユニット92に比較的強固に連結状態にあると、モータ91により正逆回転されるスクリューシャフト90によって第1歯車96が回転することなく上下方向(E方向)に送られる。連結軸95及び第2歯車94と一体となる第1歯車96の上下動によりカムユニット92がレール97、98に沿って上下動し、このカムユニット92の上下動によって、前述したように、キセノン放電管82の前後動作、及び第1サイド反射板86及び第2サイド反射板87の回動動作、即ちズーム動作がなされる。このように、モータ91、スクリューシャフト90、連結軸95で連結された第1歯車96及び第2歯車94、及びロック機構(クリック突子102、コイルスプリング103及び第2歯車94に形成された係止凹部944、945、946)によりズーム機構が構成される。
更に、ロックされている第1歯車96及び第2歯車94とともにカムユニット92が移動して、例えば、上ストッパ99に突当たると、第1歯車96が回動を始める。この状態で、更にスクリューシャフト90が回転しようとすると、第1歯車96に働く回転力が連結軸95を介して第2歯車94に伝達する。この第2歯車94に作用する回転力によって3つの係止凹部944、945、946のいずれかに嵌っているクリック突子102が当該係止凹部の内周面からコイルスプリング103の付勢に抗する力を受ける。この力によってクリック突子102が係止凹部から抜けると、第2歯車94(第1歯車96)のロックが解除されてスクリューシャフト90から受ける回転力によって第1歯車96及びそれに同軸となる第2歯車94が回動し、クリック突子102が隣の係止凹部に、あるいは、さらに隣の係止凹部に嵌り込む。
このようにカムユニット92が停止した状態で、即ち、キセノン放電管82、第1サイド反射板ユニット86及び第2サイド反射板ユニット87の動きに寄与することなく、ロックが解除された第1歯車96(追加動作機構部:動作部材)が、第2歯車94とともにクリック突子102が次の係止凹部に嵌り込むまで回動する。このとき、第2歯車94の回動力をラックを介して受けるカム板93が横方向(方向A)に移動し、カム板93の縦カムスリット932、933にカムピン852、853が嵌り込む第2反射鏡部分85が横方向(A方向)に直線移動する。なお、ロック解除状態での第1歯車96の回転により動作する連結軸95、第2歯車94及びカム板93は、第1歯車96(追加動作機構部)の動きを伝達する伝達機構及び第2反射鏡部分85を移動させる反射鏡移動機構に相当する。
なお、第1の実施の形態に係るストロボ装置10と同様に、第1歯車96がスクリューシャフト90に噛み合う歯及び第2歯車94がラックに噛み合う歯と、第2反射鏡部分85の位置、即ち、第1反射鏡部分84の各孔部841から露出する着色部(赤着色部851r、無着色部851s、緑着色部851g)との関係が予め定められている。
例えば、クリック突子102が3つの係止凹部944、945、946のうちの中央の係止凹部945に嵌った状態では(図27参照)、第1歯車96の歯962がスクリューシャフト90に噛み合うとともに第2歯車94の歯942がカム板93のラックに噛み合う。この状態で、カム板93が移動範囲において中央に位置し、第2反射鏡部分85の無着色部851sが第1反射鏡部分84の各孔部841から露出する。
例えば、クリック突子102が3つの係止凹部944、945、946のうち一方端の係止凹部946に嵌った状態では、第1歯車96の歯961がスクリューシャフト90に噛み合うとともに第2歯車94の歯941がカム板93のラックに噛み合う。この状態で、カム板93が移動範囲において最も右側に位置し、第2反射鏡部分85の赤着色部851rが第1反射鏡部分84の各孔部841から露出する。
例えば、クリック突子102が3つの係止凹部944、945、946のうち他方端の係止凹部944に嵌った状態では、第1歯車96の歯963がスクリューシャフト90に噛み合うとともに第2歯車94の歯943がカム板93のラックに噛み合う。この状態で、カム板93が移動範囲において最も左側に位置し、第2反射鏡部分85の緑着色部851gが第1反射鏡部分84の各孔部841から露出する。
また、第2及び第3の実施の形態に係るストロボ装置30、50の場合と同様(図17A〜図17C参照)に、指示された色温度に応じて露出させるべき着色部に対応したカム板93(第1歯車96、第2歯車94)の位置と、現在のカム板93の位置とに基づいて、スクリューシャフト90の回転方向(カム板93の移動方向)とカムユニット92が停止した後におけるスクリューシャフト90の回転量(カム板93の移動量:クリック突子102の移動量)が決められる。このようにカム板93の位置を制御することにより第2反射鏡部分85を移動させて第1反射鏡部分84の各孔部841から露出される着色部(赤着色部851r、無着色部851s、緑着色部851g)が切替えられ、その結果として、出射する光の色温度が制御される。
本発明の第4の実施の形態に係るストロボ装置80によれば、第2及び第3の実施の形態に係るストロボ装置30、50と同様に、出射光の色温度を調整することができるようになるとともに、それらフィルタや液晶等の部材が熱破損することなく、キセノン放電管82から発生した光を有効に被写体に与えることができ、また、複数の色ずれをともなった影ができることを防止することもできる。更に、第2及び第3の実施の形態に係るストロボ装置30、50と同様に、ズーム機構の一部を用い第2反射鏡部分85を移動させる反射鏡移動機構を動作させるようにしているので、反射鏡移動機構を動作させるための機構を別途設ける必要がなく、ストロボ装置80の大型化を極力抑えることができる。
以上、説明したように、本発明に係るストロボ装置は、閃光源から発生した光を所定の色温度で熱による破壊や、色ずれを起こすことなく有効に被写体を照明することができるものである。また、従来のズーム機構と組み合わせることにより、モータなどの機構部品を共用することが出来るので被写体の照明環境に合わせてストロボ光の色温度を自動的に合わせることが出来るストロボ装置を安価に提供できるので有用である。
10、30、50、80 ストロボ装置
11 発光窓
12 キセノン放電管
13 反射鏡
14 第1反射鏡部分
15 第2反射鏡部分
16 モータ
17 スクリューシャフト
18 ナット
19 取り付け部
20 ブラシ
21 抵抗体
22 スイッチ
23 色温度センサ
24 入力処理回路
25 色温度調節回路
26 カメラ
31 フレネルレンズ
36 可動台
39 筐体
40 シャフト
42 ラック
43 第2歯車
44 回転軸
45 第1歯車
46 クリック突子
47 コイルバネ
57 可動ブロック
86 第1サイド反射板ユニット
87 第2サイド反射板ユニット
92 カムユニット
93 カム板
99 上ストッパ
100 下ストッパ

Claims (17)

  1. 閃光源と反射鏡とを有し、該閃光源の発する閃光及び該閃光の前記反射鏡による反射光が前方向に出射するようにしたストロボ装置であって、
    前記反射鏡の反射面の色分布を変える色分布可変機構を有するストロボ装置。
  2. 前記反射鏡は、第1反射鏡部分と、該第1反射鏡部分の裏面側に配置される第2反射鏡部分とを備え、
    前記第1反射鏡部分には、孔部が形成され、
    前記第2反射鏡部分には、所定の色で着色される着色部が形成され、
    前記色分布可変機構は、前記第1反射鏡部分及び前記第2反射鏡部分を相対移動させる反射鏡移動機構を有し、
    前記反射鏡移動機構により、前記第1反射鏡部分の前記孔部から露出する前記着色部の面積を変化させることにより前記反射鏡の反射面の色分布を変えるようにした請求項1記載のストロボ装置。
  3. 前記反射鏡移動機構は、固定された前記第1反射鏡部分に対して、前記第2反射鏡部分を移動させるようにした請求項2記載のストロボ装置。
  4. 前記第2反射鏡部分の前記着色部には、前記閃光源からの閃光を拡散反射させるための加工が施されている請求項2または3のいずれか記載のストロボ装置。
  5. 前記第1反射鏡部分には、所定の規則に従って配列される複数の孔部が形成され、
    前記第2反射鏡部分には、前記複数の孔部に対応する複数の着色部が形成され、
    前記反射鏡移動機構により、前記第1反射鏡部分の前記複数の孔部のそれぞれから露出する対応した着色部の面積を変化させる請求項2乃至4のいずれか記載のストロボ装置。
  6. 前記第2反射鏡部分には、異なる色で着色された複数の着色部が形成されている請求項5記載のストロボ装置。
  7. 前記複数の着色部は、第1の色に着色された第1着色部と、前記第1の色より反射光の色温度を高くさせる第2の色に着色された第2着色部とを含む請求項6記載のストロボ装置。
  8. 前記第1の色は赤色系の所定色であり、前記第2の色は緑色系の所定色である請求項7記載のストロボ装置。
  9. 前記反射鏡移動機構は、前記第1反射鏡部分及び第2反射鏡部分を相対的に直線移動させ、
    前記第2反射鏡部分に形成される前記第1着色部及び前記第2着色部は、前記第1反射鏡部分に形成された前記複数の孔部のそれぞれに割当てられると共に、その割当てられる孔部の前記直線移動の方向の幅以上の間隔をもって当該直線移動の方向に配列され、
    前記第1着色部及び第2着色部それぞれの前記直線移動の方向の幅は、それらが割当てられる孔部の前記直線移動の方向の幅以上である請求項6または7記載のストロボ装置。
  10. 色温度を表わす色温度情報を生成する色温度情報生成手段と、
    前記反射鏡の反射面の色分布が、前記色温度情報生成手段にて得られる色温度情報にて特定される色温度対応した色分布となるよう前記色分布可変機構を動作させる動作制御手段とを有する請求項1乃至9のいずれかに記載のストロボ装置。
  11. 色温度を表わす色温度情報を生成する色温度情報生成手段と、
    前記第1反射鏡部分の前記孔部から露出する前記第2反射鏡部分の着色部の面積が、前記反射鏡の反射面の色分布が、前記色温度情報生成手段にて得られる色温度情報にて特定される色温度に対応した色分布になる大きさになるように前記反射鏡移動機構を動作させる動作制御手段とを有する請求項2記載のストロボ装置。
  12. 前記動作制御手段は、前記第1反射鏡部分及び前記第2反射鏡部分の相対位置を検出する相対位置検出手段を有し、
    該相対位置検出手段にて検出される相対位置にて、前記第1反射鏡部分の前記孔部から露出する前記第2反射鏡部分の着色部の面積が前記色温度情報にて特定される色温度に対応した色分布になる大きさになるように前記反射鏡移動機構を動作させる請求項11記載のストロボ装置。
  13. 前記色温度情報生成手段は、当該ストロボ装置の周囲の光の色温度を検出する色温度検出手段を有し、
    該色温度検出手段にて検出された色温度を表わす色温度情報を生成する請求項10乃至12のいずれかに記載のストロボ装置。
  14. 前記閃光源の前方にレンズが配置され、前記閃光源及び前記反射鏡を、前記レンズを通した出射光の広がりが最も大きくなる第1の状態と、前記出射光の広がりが最も小さくなる第2の状態との間で駆動させるズーム機構を更に有し、
    前記ズーム機構は、前記閃光源及び前記反射鏡が第1の状態及び第2の状態のいずれか一方に達した後に、前記閃光源及び前記反射鏡の動きに寄与することなく、所定の動きを行う追加動作機構部を含み、
    前記追加動作機構部と前記色分布可変機構とに結合した伝達機構を有し、
    前記ズーム機構における前記追加動作機構部の動きによる動力が、前記伝達機構を介して前記色分布可変機構に伝わり、該色分布可変機構が前記反射鏡の反射面の色分布を変える請求項1記載のストロボ装置。
  15. 前記追加動作機構部は、前記ズーム機構の動力を受けるとともに前記伝達機構に結合する動作部材と、
    前記閃光源及び前記反射鏡が前記第1の状態と前記第2の状態との間で駆動している際に、前記動作部材をロックし、前記閃光源及び前記反射鏡が前記第1の状態及び前記第2の状態のいずれかに達した後に、前記ロック状態を解除するロック機構とを有し、
    ロック解除のなされた前記動作部材が前記ズーム機構の動力を受けて前記所定の動きを行うようにした請求項14記載のストロボ装置。
  16. 前記閃光源と前記反射鏡とを保持する保持部を有するとともに、
    前記保持部の前方にレンズが配置され、前記保持部が前記レンズに最も近づく第1の位置と、前記レンズから最も遠ざかる第2の位置との間で進退動させるズーム機構を有し、
    前記ズーム機構は、前記保持部が前記第1の位置及び第2の位置のいずれか一方に達した後に、前記保持部の動きに寄与することなく、所定の動きを行う追加動作機構部を含み、
    該追加動作機構部と前記反射鏡移動機構とに結合する伝達機構を有し、
    前記ズーム機構における前記追加動作機構部の動きによる動力が、前記伝達機構を介して前記反射鏡移動機構に伝わり、該反射鏡移動機構が前記第1反射鏡部分と前記第2反射鏡部分を相対移動させるようにした請求項2記載のストロボ装置。
  17. 前記追加動作機構部は、前記ズーム機構の動力を受ける動作部材と、
    前記保持部が前記第1の位置と前記第2の位置との間で進退動している際に、前記動作部材をロックし、前記保持部が前記第1の位置及び前記第2の位置のいずれかに達した後に、前記ロック状態を解除するロック機構とを有し、
    ロック解除のなされた前記動作部材が前記ズーム機構の動力をうけて前記所定の動きを行うようにした請求項16記載のストロボ装置。
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