JP2001066674A - 電子閃光装置 - Google Patents

電子閃光装置

Info

Publication number
JP2001066674A
JP2001066674A JP24349999A JP24349999A JP2001066674A JP 2001066674 A JP2001066674 A JP 2001066674A JP 24349999 A JP24349999 A JP 24349999A JP 24349999 A JP24349999 A JP 24349999A JP 2001066674 A JP2001066674 A JP 2001066674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light emitting
plate
flash device
electronic flash
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24349999A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Yanai
純一 矢内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP24349999A priority Critical patent/JP2001066674A/ja
Publication of JP2001066674A publication Critical patent/JP2001066674A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、カメラレンズの周囲に取り付け可
能であり、かつその光バランスおよび光量の調整が可能
な電子閃光装置に関し、光量の調節を光源の大きさを変
えることなく行うことにより、従来より良好な撮影条件
を設定すること、および操作性よくその設定を可能とす
ることを目的とする。 【解決手段】 カメラレンズの周囲に取り付け可能な電
子閃光装置であって、カメラレンズの周囲に配置され、
被写体の方向に光を発する一対の発光面と、一対の発光
面の被写体側に取り付けられ、かつカメラレンズの光軸
周りに回動可能な減光板とを備え、減光板は、第1の回
動位置において一対の発光面の一方のみを完全に被覆す
ると共に、第2の回動位置において一対の発光面の両方
を完全に開放することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラレンズの周
囲に取り付け可能であり、かつその光バランスおよび光
量の調整が可能な電子閃光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マクロ撮影時には、カメラレンズの周囲
に取り付けられ、光バランス・光量を簡便かつ自在にコ
ントロール可能なマクロ撮影用ストロボが使用される。
例えば、特開平10−274799号公報に記載された
マクロ撮影用ストロボには、この特開平10−2747
99号公報の図3、図4、図5を参照すると明らかなよ
うに、複数の発光管が円周方向に等間隔で配置され、そ
の発光面側にはカメラレンズの光軸中心に回動自在な遮
光板が部分的に形成されている。このマクロ撮影用スト
ロボでは、その遮光板の回動位置によって、使用する発
光管の選択や、実質的な発光面積の設定が可能である。
その選択や設定は、撮影者がこの遮光板をマクロ撮影用
ストロボの発光面側から回動させることによって行われ
る。
【0003】例えば、遮光板を回動させて、特開平10
−274799号公報の図3Cに表されるように、被写
体の上側と左側の発光管の発光面が完全に開放され、か
つ下側と右側の発光管の発光面が一部遮光される位置に
遮光板を配置すれば、左側および上側からの強い光によ
ってできる右下側の鋭い影は、下側および右側からの弱
い光によって和らげられるので、被写体の立体感を保ち
つつ鋭い影を抑えるという、一般に好まれている撮影条
件が設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被写体
までの距離が短いマクロ撮影では、光源からの僅かな距
離差が、被写体における明暗差に大きく影響する。この
ため、上記のマクロ撮影用ストロボにおける下側および
右側の発光管になされたように、光量の調整を発光面積
の縮小により行って光源の大きさ自体を変化させると、
被写体における明暗差までが変化してしまう。光源が縮
小すると、被写体のうちその光源から遠い部分が近い部
分よりも大幅に暗くなるからである。
【0005】この結果、上記マクロ撮影用ストロボによ
ると、たとえ特開平10−274799号公報の図3C
のような光量調整が行われたとしても、被写体のうち縮
小された光源(図3Cでは被写体の下側および右側)に
近い部分では影の緩和作用が過剰となり、逆にその光源
から遠い部分では影の緩和作用が不足するという問題が
生じていた。
【0006】その他、特開平10−274799号公報
に記載されたマクロ撮影用ストロボでは、発光面側から
遮光板を直接手指で回転させる必要があり、またその遮
光板の回転位置は発光面側からしか視認できないため、
光バランス・光量の設定状況の確認を、撮影者がファイ
ンダーを覗きながら行うことは困難であった。本発明は
このような従来の問題に鑑みてなされたもので、光量の
調節を光源の大きさを変えることなく行うことにより、
従来より良好な撮影条件を設定できる電子閃光装置、お
よび操作性よくその設定が可能な電子閃光装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、カメラレンズの周囲に取り付け可能な電子閃光装置
であって、カメラレンズの周囲に配置され、被写体の方
向に光を発する一対の発光面と、一対の発光面の被写体
側に取り付けられ、かつカメラレンズの光軸周りに回動
可能な減光板とを備え、減光板は、第1の回動位置にお
いて一対の発光面の一方のみを完全に被覆すると共に、
第2の回動位置において一対の発光面の両方を完全に開
放することを特徴とする。
【0008】このような電子閃光装置では、光バランス
および光量の設定が、回動可能な減光板による被覆/開
放の切り換えによって行われる。減光板により完全に被
覆された発光面からの光は、その照射範囲を変えること
なく光量のみが調整されているので、反対側の発光面か
らの光によって生じる影は、その近傍部分も遠方部分も
比較的均一に和らげられる。したがって、光源の大きさ
自体を変える従来と比べて、良好な撮影条件を設定でき
る。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電子閃光装置において、減光板の色は、発光面から発
せられる光の色温度と、発光面から減光板を介して発せ
られる光の色温度とが略同じとなるように調整されてい
ることを特徴とする。一般に、減光板を透過した光は色
温度が低下するので、何ら色調整のされていない乳白色
の減光板を使用した場合、写真の色調が悪化する。そこ
で、減光板の色温度を予め高めに設定して、その透過光
の色温度を減光板非使用の発光面から発せられる光とほ
ぼ等しくしておけば、減光板の使用時にも写真全体の色
調を良好に保つことができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の電子閃光装置において、減光板には、減光板と同方向
に回動する回転操作ダイヤルが連結されていることを特
徴とする。このように、回転操作ダイヤルの回動方向と
減光板の回動方向とを一致させれば、操作者は減光板を
回転させるべき方向に回転操作ダイヤルを回動させるだ
けでよいので、光バランスや光量の設定時に回動方向の
操作ミスが生じる確率が極めて低く抑えられる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の電子閃光装置において、減光板には、光軸周りに回動
可能な被動歯車が固定され、回転操作ダイヤルには、そ
の回転操作の中心周りに回動可能な駆動歯車が固定さ
れ、被動歯車と駆動歯車とは、それら歯車とは反対方向
に回動する遊び歯車を介して噛み合わされていることを
特徴とする。
【0012】このような歯車構成によれば、確実に、回
転操作ダイヤルの回動方向を減光板の回動方向に一致さ
せることができる。請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の電子閃光装置において、回転操作ダイヤルに
は、操作者に減光板の回動角度を示すためのマークが形
成され、被動歯車と駆動歯車とは、所定の位置関係で遊
び歯車を介して噛み合わされていることを特徴とする。
【0013】被動歯車と駆動歯車とがこのように噛み合
わされていれば、回転操作ダイヤルの回動位置と減光板
の回動位置との関係は既知となる。したがって、操作者
は、減光板の回転位置を、回転操作ダイヤルのマークの
位置がどこにあるのかによって容易に確認することがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態を説明する。
【0015】先ず、本発明に係る実施形態を、図1,図
2,図3,図4に基づいて説明する。本実施形態は、請
求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5に対
応する。 (全体の構成)図1は、本実施形態におけるマクロ撮影
用ストロボの外観図である。また、図2は、マクロ撮影
用ストロボの発光部本体の正面図および背面図である。
【0016】図1に示すとおり、発光部本体11および
コントローラ12からなるマクロ撮影用ストロボ(電子
閃光装置)は、カメラ本体13に接続される。また、図
1および図2に示すように発光部本体11には、中央に
円柱孔11aが形成されており、その内枠が、カメラ本
体13のレンズ先端部14aの外枠に嵌合する構造とな
っている。
【0017】以下では、カメラ本体13の撮影者を基準
として、文言「前」「後」「左」「右」を使用する。発
光部本体11の前面には、2つの発光管11A,11B
が円柱孔11aの右左に配置され、何れもその後側に形
成された反射板11A’,11B’によりその発光面を
前側に向けている。
【0018】発光管11A,11Bの発光面前面には、
リング状領域Eの所定角度分に相当する形状(襟状)の
減光板11Cが、不図示のリング状ガイド部材などによ
って円柱孔11aの中心線(交換レンズ14の光軸)周
りに回動可能に取り付けられている。この減光板11C
の周方向の長さは、減光板11Cの回転位置により、発
光管11A,11B双方の発光面を完全に開放するこ
と、および一方の発光面を完全に被覆して他方の発光面
を完全に開放することの両方が可能となるよう調節され
ている。
【0019】因みに、図1,図2に示す減光板11Cの
周方向の長さは、リング状領域Eにおいて、発光管11
Aの発光面と発光管11Bの発光面との間の非発光面全
体を被覆する値に調整されている。このように減光板1
1Cの周方向の長さを、一方の発光管の発光面を被覆す
るだけの長さよりも大きくしておけば、後述するように
光バランスを左右反対に変更する際に、被覆すべき発光
管の変更(図2(b)(c)間の変更)を比較的小さな
回動角度で実現できるという利点がある。
【0020】また、発光部本体11の上部には、回転操
作ダイヤル11Eが形成されており、後述するギヤ機構
(図3)の作用によって、撮影者はこの回転操作ダイヤ
ル11Eを介して減光板11Cを回動させて光バランス
を設定できる。また、発光部本体11の下部には、撮影
の際にピント合わせや被写体の確認のための照明ランプ
11Fが形成されている。
【0021】また、図2(d)に示すように発光部本体
11の後側には、左右の発光管11B,11Aの発光切
替スイッチ20が形成されている。このスイッチ20が
中央にある時は発光管11A,11Bの双方が発光し、
スイッチ20を左側に切り替えると発光管11Bのみが
発光し、スイッチ20を右側に切り替えると発光管11
Aのみが発光する。
【0022】通常、これらの発光管11A,11Bの発
光開始および発行停止は、カメラ本体13側からの信号
を受けたコントローラ12の制御下で行われる。 (減光板の材料)上記した減光板11Cは、透過光の強
度を弱めると同時にその光を拡散させるものである。こ
のような減光板(拡散板)11Cの材料としては、例え
ば、乳白のポリアセタール樹脂にブルーイング顔料を添
加したもの、もしくはポリプロピレン樹脂にブルーイン
グ顔料を添加したもの等、いわゆるプラスチック材料が
使用される。
【0023】ここで一般に、マクロ撮影用ストロボに使
用される発光管11A,11Bは、何れも色温度約55
00°Kの光を発光する。このとき仮に、乳白色のまま
の減光板を使用すると、その減光板の透過光の色温度
は、その透過前と比べて大幅に低下し、その低下量は5
00°K〜1000°Kである。この低下量は、最終的
に得られる写真の色を赤みがからせるほどの値である。
【0024】このため、この減光板を左右の何れかの発
光管11A,11Bの発光面に配置すると、得られる写
真の色調も左右で異なってしまう。その点、本実施形態
では、減光板11Cの色温度を予め高めに設定するため
の1つの方法として、材料にブルーイング顔料を添加し
て「やや青みがかった白色」にするので、その透過光の
色温度を減光板非使用の発光管から発せられる光とほぼ
等しい5500°Kとすることができる。この結果、写
真全体の色調は、良好に保たれる。
【0025】なお、これ以外にも、減光板11Cの色温
度を予め高く設定することができるのであれば、如何な
る方法を適用してもよい。さらに、本実施形態では、こ
の減光板11Cの透過率は、発光管から発せられる光強
度を約1/4倍に減光する値に調整されている。ここ
で、一方から発せられる光の強度が他方から発せられる
光の強度の1/8倍よりも小さいと、片側からのみ光を
照射した場合と大差なくなり、また、一方から発せられ
る光の強度が他方から発せられる光の強度の1/3倍よ
りも大きいと、両側から同じ強度の光を照射した場合と
大差なくなる。
【0026】そして、一般にマクロ撮影用ストロボに使
用される左右の発光管11A,11Bには同じ光強度が
設定されている。したがって、本実施形態のように予め
減光板11Cの透過率を1/4倍に設定しておけば、減
光板使用の発光面と減光板非使用の発光面との間に1/
4の強度比を確実に設定できる。
【0027】さらに、この減光板11Cは、光を弱める
だけではなく光を拡散するものとなっているので、得ら
れる写真は明暗の差があまり烈しくない、奥行き感のあ
る自然なものとすることができる。以上説明したよう
に、本実施形態では、光バランスおよび光量の設定を、
回動可能な減光板11Cによる被覆/開放の切り換えに
よって行う。減光板11Cにより完全に被覆された発光
面(図2(b)では発光管11Aの発光面,図2(c)
では発光管11Bの発光面)からの光は、その照射範囲
を変えることなく光量のみが調整されているので、反対
側の発光面(図2(b)では発光管11Bの発光面,図
2(c)では発光管11Aの発光面)からの光によって
生じる影は、その近傍部分も遠方部分も比較的均一に和
らげられる。すなわち、光源の大きさ自体を変える従来
と比べて、良好な撮影条件を設定できる。
【0028】(回転操作ダイヤルと減光板との間の構
成)図3は、回転操作ダイヤル11Eと減光板11Cと
の間の構成を説明する図である。先ず、減光板11Cの
外周には、複数の歯31aがその減光板11Cと一体的
に形成されている。ここでは、減光板11Cおよびこれ
に形成された歯31aとからなる歯車を、被動歯車31
と称する。
【0029】一方、回転操作ダイヤル11Eには、その
回転操作の中心周りに回動可能なギヤ33aが固定され
ている。ここでは、回転操作ダイヤル11Eおよびこれ
に固定されたギヤ33aをまとめて駆動歯車33と称す
る。そして、駆動歯車33と被動歯車31とは、遊び歯
車32を介して噛み合わされており、これら駆動歯車3
3と被動歯車31とは同方向へ回動する構成となってい
る。
【0030】なお、この遊び歯車32は、駆動歯車33
のギヤ33aに噛み合うギヤ32bと、被動歯車31に
噛み合うギヤ32aとが、同軸に形成されたものであ
る。なお、図3において、この遊び歯車32における2
つのギヤのモジュールは異なる。また、回転操作ダイヤ
ル11Eには、操作者にその回転位置を示すためのマー
ク、例えば目視のみならず手指等の感触によっても確認
可能な凹み部34cが形成されている。
【0031】そして、これらの歯車によれば、この凹み
部34cが発光部本体11上部の中心に位置するときに
減光板11Cの両端部がそれぞれ発光管11A,11B
の発光面の上端に位置し(図2(a))、かつ回転操作
ダイヤル11Eが右方向(図2の12A方向)に回動し
て凹み部34cが右側に位置するときに減光板11Cの
右端部が発光管11Aの発光面の下端に位置し(図2
(b))、かつ回転ダイヤル11Eが左方向(図2の1
2B方向)に回動して凹み部34cが左側に位置すると
きに減光板11Cの左端部が発光管11Bの発光面の下
端に位置する(図2(c))。
【0032】さらには、これらの回動位置を確実に設定
するために、図2(b)(c)の状態となった状態で何
れかの歯車を停止させるストッパーや、図2(a)
(b)(c)それぞれの状態で何れかの歯車を回動可能
に係止する係止機構(不図示)などの所定の機構を形成
することが好ましい。 (各歯車の組付方法)上記したように駆動歯車33につ
いては、図2(a)の状態において、回転操作ダイヤル
11Eの凹み部34cを発光部本体11上部の中心に位
置させる必要がある(1)。
【0033】また、減光板11Cについては、図2
(a)の状態において、その両端部をそれぞれ左右の発
光管11B,11Aの上端に位置させる必要がある
(2)。そこで、本実施形態では、上記した2つの条件
(1)(2)を満たし、かつギヤ33aとギヤ32b、
ギヤ32aと被動歯車31がそれぞれ噛み合わされた状
態を確保できるよう、遊び歯車32が設計される。
【0034】このようにな条件を満たす遊び歯車32で
は、ギヤ32a,ギヤ32b開始点の位相が所定値だけ
ずれるので、その遊び歯車32が異なる回転角度で組付
けられると上記の構成が再現されないこととなる。仮に
何の目印もなく組付を行った場合、減光板11Cと回転
操作ダイヤル11Eとの回転位置には、最大で1歯分も
のずれが生じる(ギヤの構成にもよるが、図3に示す構
成では最大のずれは約3°であった。)。
【0035】そこで、本実施形態では、組付の際にその
再現が可能なように、上記(1)(2)を満たす状態に
おける駆動歯車33と遊び歯車32との所定の箇所(例
えば、相互の噛み合い位置)に、それぞれマーカー4
m,マーカー11mを付しておく。そして、実際の組付
時には、このマーカー4mおよびマーカー11mを基準
とすれば、上記した適正な噛み合い状態を、容易かつ確
実に再現できる。
【0036】以上説明したように、遊び歯車32の介在
により回転操作ダイヤル11Eの回動方向と減光板11
Cの回動方向とを一致させれば、操作者は減光板11C
を回転させるべき方向に回転操作ダイヤル11Eを回動
させるだけでよいので、光バランスの設定時に回動方向
の操作ミスが生じる確率を、極めて低く抑えることがで
きる。
【0037】また、回転操作ダイヤル11Eに凹み部3
4cが形成されており、かつ回転操作ダイヤル11Eと
減光板11Cの回転角度が正確に対応付けられているの
で、操作者は、目視や手指等の感触によって減光板11
Cの回転角度を確認できる。以上の結果、撮影者がカメ
ラ本体13のファインダーを覗きながら、操作性よくマ
クロ撮影用ストロボの光バランスを設定できる。
【0038】(使用形態)図4は、以上の構成説明した
マクロ撮影用ストロボの使用例である。図4(a)は、
スイッチ20(図2(d)参照)を中央に設定し、かつ
回転操作ダイヤル11Eの凹み部34cを中央にセット
して(図2(a)参照)撮影したものである。
【0039】図4(a)において、被写体は全面照射さ
れ、被写体後方には鋭い影が形成される。ストロボ光が
被写体をほぼ均一に全面照射するため、被写体奥行き感
に乏しいフラットな画像となっている。図4(b)は、
スイッチ20を左側にセットし、かつ回転操作ダイヤル
11Eの凹み部34cを中央にセットして(図2(a)
参照)撮影した画像である。
【0040】被写体の左側が明るく照射され、被写体の
右側には鋭い影が形成されている。被写体は左側の非常
に明るい部分から右側の鋭い影の部分まで明暗差がはっ
きりとして奥行き感が非常に良く表現されている。但
し、鋭い影が形成されているため画像としては硬い印象
を与えている。図4(c)は、スイッチ20を中央にセ
ットし、かつ回転操作ダイヤル11Eの凹み部34cを
右側にセットして(図2(b)参照)で撮影した画像で
ある。
【0041】図4(c)においては、図4(b)と対比
させて見ると明らかなように、被写体右側の鋭い影は弱
められ、また光の強く当たった部分と影までの光の強弱
差が弱められており、明暗の差が烈しくない自然な感じ
になっている。したがって、画像全体が穏やかで、なお
かつ奥行きもある良好なものとなっている。その他、ス
イッチ20を中央にセットし、かつ回転操作ダイヤル1
1Eの凹み部34cを左側にセットして(図2(c)参
照)撮影すると、この図4(c)に示すものと影の生じ
方が左右逆になった画像が得られる。すなわち、この場
合も良好な画像が得られる。
【0042】(その他)ここで、上記実施形態において
は、図1に示すように、発光管11A,11Bが左右の
位置に配置されているが、発光管発光部本体11は、交
換レンズ14の周りに回動可能であるので、例えば、9
0°回転させて発光管11A,11Bを上下の位置に配
置することや、45°回転させて発光管11A,11B
を斜めの位置に配置ことも可能である。
【0043】また、上記実施形態においては、発光部本
体11に形成される発光管の数が2つであり、その一方
の発光面を被覆/開放できる減光板11Cについて説明
したが、レンズの周囲に3つ以上複数の発光管が形成さ
れた発光部本体にも本発明は適用可能である。例えば、
本発明をレンズの周囲に等間隔で4つの発光管を有した
発光部本体に適用する場合について説明する。
【0044】この場合の減光板の構成は、例えば、リン
グ状領域Eの外枠または内枠と略同形の円形フレーム部
と、その円形フレーム部にそれぞれ固定された2つの減
光プレート部(上記実施形態における減光板11Cと同
じ材料からなる)とによって成す。そして、この2つの
減光プレート部は、隣り合う2つの発光管の発光面をそ
れぞれ個別に被覆する形状および位置関係でその円形フ
レーム部に固定されている。この構成の減光板を45゜
回動させれば、それらの減光プレート部を、発光面と発
光面との間の非発光面に位置させて全ての発光面を開放
することができる。
【0045】すなわち減光板は、その回動位置によっ
て、上下一対の発光面のうち一方の発光面のみを完全に
被覆することおよび上下一対の発光面を完全に開放する
ことが可能であり、かつ左右一対の発光面のうち一方の
発光面のみを完全に被覆することおよび左右一対の発光
面を完全に開放することが可能である。その他、レンズ
周囲の左側および右側にそれぞれ複数個の発光管が比較
的近接して配置されている場合などは、1つの襟状の減
光板が、右側または左側の複数個の発光管の発光面全体
を被覆/開放する構成としてもよい。
【0046】何れの場合にも、減光板を回動させるべき
角度に応じて各ギヤ機構等の設計を行えば、上記実施形
態と同様の効果を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1、請求項
2に記載の発明によれば、従来より良好な撮影条件を設
定することが可能となる。さらに、請求項3、請求項
4、請求項5に記載の発明によれば、撮影者は、従来よ
り高い操作性の下で快適にその設定を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるマクロ撮影用ストロボの外
観図である。
【図2】マクロ撮影用ストロボの発光部本体の正面図お
よび背面図である。
【図3】回転操作ダイヤル11Eと減光板11Cとの間
の構成を説明する図である。
【図4】本実施形態におけるマクロ撮影用ストロボの使
用例である。
【符号の説明】
11 発光部本体 11A,11B 発光管 11A’,11B’ 反射板 11C 減光板 11a 円柱孔 E リング状領域 11E 回転操作ダイヤル 11F 照明ランプ 12 コントローラ 13 カメラ本体 14 交換レンズ 15 接続コード 20 スイッチ 31 被動歯車 32 遊び歯車 33 駆動歯車 32a,32b,33a ギヤ 31a 歯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラレンズの周囲に取り付け可能な電
    子閃光装置であって、 前記カメラレンズの周囲に配置され、被写体の方向に光
    を発する一対の発光面と、 前記一対の発光面の被写体側に取り付けられ、かつ前記
    カメラレンズの光軸周りに回動可能な減光板とを備え、 前記減光板は、 第1の回動位置において前記一対の発光面の一方のみを
    完全に被覆すると共に、第2の回動位置において前記一
    対の発光面の両方を完全に開放することを特徴とする電
    子閃光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子閃光装置におい
    て、 前記減光板の色は、 前記発光面から発せられる光の色温度と、前記発光面か
    ら前記減光板を介して発せられる光の色温度とが略同じ
    となるように調整されていることを特徴とする電子閃光
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電子閃光装置におい
    て、 前記減光板には、 前記減光板と同方向に回動する回転操作ダイヤルが連結
    されていることを特徴とする電子閃光装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の電子閃光装置におい
    て、 前記減光板には、前記光軸周りに回動可能な被動歯車が
    固定され、 前記回転操作ダイヤルには、その回転操作の中心周りに
    回動可能な駆動歯車が固定され、 前記被動歯車と前記駆動歯車とは、それら歯車とは反対
    方向に回動する遊び歯車を介して噛み合わされているこ
    とを特徴とする電子閃光装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の電子閃光装置におい
    て、 前記回転操作ダイヤルには、操作者に前記減光板の回動
    角度を示すためのマークが形成され、 前記被動歯車と前記駆動歯車とは、所定の位置関係で前
    記遊び歯車を介して噛み合わされていることを特徴とす
    る電子閃光装置。
JP24349999A 1999-08-30 1999-08-30 電子閃光装置 Pending JP2001066674A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24349999A JP2001066674A (ja) 1999-08-30 1999-08-30 電子閃光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24349999A JP2001066674A (ja) 1999-08-30 1999-08-30 電子閃光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001066674A true JP2001066674A (ja) 2001-03-16

Family

ID=17104812

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24349999A Pending JP2001066674A (ja) 1999-08-30 1999-08-30 電子閃光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001066674A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005156714A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Nikon Corp 電子閃光装置、及び電子閃光装置用アダプタ
JP2010113223A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Canon Inc 撮像装置、ストロボシステムおよび発光制御方法
WO2013139170A1 (zh) * 2012-03-19 2013-09-26 Lin Biguang 小环型补光灯

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005156714A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Nikon Corp 電子閃光装置、及び電子閃光装置用アダプタ
JP4645021B2 (ja) * 2003-11-21 2011-03-09 株式会社ニコン 電子閃光装置、及び電子閃光装置用アダプタ
JP2010113223A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Canon Inc 撮像装置、ストロボシステムおよび発光制御方法
WO2013139170A1 (zh) * 2012-03-19 2013-09-26 Lin Biguang 小环型补光灯

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010197614A (ja) ストロボ装置
JP2007034172A (ja) ストロボ減光板及びストロボ装置並びにレンズ付きフイルムユニット
JP2001066674A (ja) 電子閃光装置
JPS6261127B2 (ja)
JPH08292469A (ja) 多分割照射フラッシュ
JPH10274799A (ja) 光バランス・光量コントロール回転遮光板付き リングライトストロボ
JP2006047684A (ja) プロジェクタ装置
JP2541267B2 (ja) 電子閃光装置
CN113341638B (zh) 齿轮驱动机构、调光装置以及投影仪
JP2002072301A (ja) ストロボ装置およびストロボ撮影システム
JPS6078434A (ja) 焦点距離切替式カメラ
JP4390915B2 (ja) 電子閃光装置および該電子閃光装置搭載の撮像装置
JPH0743786A (ja) 絞り機構及び投光装置
JPH08262335A (ja) 内視鏡用光源装置
JP2000122126A (ja) ストロボ装置
JPS599215Y2 (ja) シヤツタ速度自動制御又は絞り自動制御の制御モ−ドの切換表示装置
JPS60173527A (ja) 距離−絞り連動装置を備えたカメラ
JPH08292351A (ja) レンズバリア付きカメラ
JP2003140234A (ja) 照明装置および撮像装置
KR20220076088A (ko) 광원모듈
JP2001133859A (ja) ストロボ装置
JP2017181978A (ja) 光学機器及びアクセサリ
JPH10339901A (ja) ダブルシャッタ付き照明装置
JPH0743821A (ja) データ写し込み機能付カメラ
JPH11218829A (ja) カメラの撮影モード表示構造

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050422

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20050422

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050513

A521 Written amendment

Effective date: 20050422

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070424

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071009

A521 Written amendment

Effective date: 20071203

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20080311

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Effective date: 20080509

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080516

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100115