JP6715224B2 - 照明装置および撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、撮影に使用される照明装置の中でも、照射方向を自動的に変更可能な照明装置の制御に関するものである。
従来、照明装置の光を天井等に向けて照射して、天井等からの拡散反射光を被写体に照射するバウンス発光撮影が知られている。バウンス発光撮影によれば、照明装置の光を被写体に直接的ではなく間接的に照射することができるため、柔らかい光での描写が可能となる。
照明装置の照射方向を自動的に変更してバウンス発光撮影を適切に行うことができるようにカメラあるいは照明装置のバウンス起動手段により、照明装置は発光部の位置(被写体位置、天井位置)の検出を行い、位置検出手段により適切なバウンス角を演算して、照明装置の照射方向を自動的に変更するオートバウンス発光撮影が知られている。またオートバウンス発光撮影を行った後で、バウンス角度の微調整のため手動でバウンス角度を変更することも知られている。
前記発光部を駆動する駆動機構中には、手動で発光部を回動させる場合や駆動機構により回動する発光部が障害物に衝突するなどの異常が起きた場合などを考慮して、モータを含む駆動機構の保護のために滑りクラッチなどのクラッチ機構を介在させることが通常である。
また特許文献1では、発光部を手動で回動させ、クリック機構や係止機構によって発光部を所定角度で停止可能な照明装置が記載されている。このクリック機構や係止機構は、駆動機構の動作の妨げになるので搭載しない、もしくはできるだけ保持力を軽くする方が好ましい。
特許文献2では、発光部の照射方向が不慮の外力によりユーザーの意図しない方向にならないように、駆動機構のモータ停止時は、単にモータの両極を短絡させてブレーキをかけている。
特開2008−180913号公報 特開2015−49280号公報
所定角度で停止した発光部の保持が、オートバウンス動作時にクラッチ機構の保持力のみによって行われることになると、外力が発光部に加わったときに発光部の角度変化が生じ易くなるという欠点がある。そのため、発光部がユーザーの意図しない角度になってしまった場合は被写体に適切に照明光があたらずに失敗写真となってしまう。
そうした問題を解消するためには、クラッチ機構の保持力を極端に高くして発光部の保持力を確保するか、駆動機構の動作の妨げとなるようなクリック機構や係止機構を追加する必要が生じる。
この場合、発光部の駆動機構には、クラッチ機構の保持力やクリック機構の抗力に見合うだけ強度を持たなければならず、さらにクリック機構の抗力に打ち勝つために高出力で大型のモータも必要であるため、駆動機構が大型化しコストアップの要因にもなる。
係止機構を追加する場合は駆動機構の動作時に解除が必要となり、機構が複雑化して照明装置が大型化しコストアップの要因にもなる。
本発明は、実装部材の追加や検知回路が不要で、駆動機構のモータが非動作中は発光部の保持力は重く、手動操作時は発光部の保持力は適度に重く、駆動機構のモータが動作中には発光部の保持力を軽くすることができ、不用意な動作があったとしても適切なバウンス動作および撮影を行うことができる照明装置を提供することを目的とする。
本発明の照明装置は、照明装置本体と、照射面側の先端に光源を内蔵した発光部と、前記照明装置本体と前記発光部の前記照射面側とは反対側の基端側との間を連結してモータに通電して水平または上下方向に駆動するバウンス部を設け、前記照明装置本体に対する前記発光部の姿勢を、自動計算した適正バウンス角度になるように前記バウンス部のモータを運転して前記発光部を自動で目標角度に変更して前記発光部の光を前記被写体に向かって間接照射する動作を指示する制御部を備えた照明装置であって、前記制御部を、前記バウンス部のモータを運転して前記発光部の駆動を実施しない停止期間では、前記モータに間欠的に繰り返して回生ブレーキをかけるよう構成した、ことを特徴とする。
この構成によれば、前記バウンス部のモータを運転して前記発光部の駆動を実施しない停止期間、具体的には、照明装置の電源スイッチをオンした直後、オートバウンス動作の直後、手動操作による発光部の姿勢の変更中などに、制御部が前記モータに間欠的に繰り返して回生ブレーキを自動的にかけるので、前記モータがフリーの場合に比べて発光部の保持力が強く、前記モータに連続した回生ブレーキをかけた場合に比べて発光部の保持力を適度に弱くすることができる。したがって、電気的な切り換えだけでブレーキ力の切り換え制御を行っているので、制御部のプログラムの変更だけで実装部品の新たな追加をしなくても発光部に適正な保持力を付与でき、発光部の姿勢を安定に維持できる。さらに、発光部の姿勢を手動操作で変更する場合にも、適正な操作力によって変更できるので、バウンス角度の手動による更新がスムーズになり迅速にバウンス撮影が可能となる。
本発明の実施の形態1の照明装置を備えた撮像装置のブロック図 同実施形態の概略構成を示す断面図 同実施形態と実施の形態2のストロボ装置の(a)背面図と(b)上面図と(c)右側面図および(d)左側面図 同実施形態と実施の形態2のストロボ装置の(a)縦断面図と(b)照明装置本体と発光部の接続付近の要部切り欠き図および(c)発光部を透視して駆動機構を示す要部斜視図 (a)モータドライバ回路44の入力に対するファンクション動作を示すテーブル図と(b)バウンスのモータブレーキ制御に関する比較例の制御シーケンスのタイミングチャートでバウンスが左右順回転、左右逆回転、上下順回転、上下逆回転後のモータ停止中にショートブレーキをかけ続けているシーケンス図および(c)バウンスのモータブレーキ制御に関する実施例の制御シーケンスのタイミングチャートでバウンスが左右順回転、左右逆回転、上下順回転、上下逆回転後のモータ停止中に間欠的に繰り返して回生ブレーキをかけているシーケンス図 カメラ本体3とストロボ装置1との接続端子22を介したデータ通信例を示す(a)データ通信のタイミング図と(b)通信される情報の具体例 発光部駆動機構のクラッチ機構を示した断面図 オートバウンス発光撮影に係るカメラ本体3の各種処理のフローチャート図 オートバウンス発光撮影に係るカメラ本体3の各種処理のフローチャート図 カメラマイコン8からのバウンス処理の開始指示に従ってストロボマイコン29で実行されるバウンス処理の構成を示すフローチャート図 図10のバウンス処理の構成を示すフローチャート図 同実施の形態に係るモータブレーキ制御に関するフローチャート図 (a)本発明の実施の形態2で必要になるバウンス角度記憶スイッチを示すストロボ装置の背面から見た斜視図と(b)手動バウンス操作時の説明図 本発明の実施の形態2の構成を示すフローチャート図 本発明の実施の形態2の構成を示す変形例のフローチャート図 本発明の実施の形態3の構成を示すフローチャート図 本発明の実施の形態4の構成を示すフローチャート図 本発明の実施の形態5の構成を示すフローチャート図
以下に、本発明の各実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
なお、同様の作用をなすものには同一の符号を付けて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図11は実施の形態1を示す。
図1と図2は、実施の形態1の照明装置としてのストロボ装置1を備えた撮像装置2を示す。撮像装置2は、カメラ本体3に、レンズ部4とストロボ装置1が着脱可能に装着して構成されている。この実施例では照明装置をストロボ装置1としているがストロボ装置に限らない。LEDなどの光源を使用して連続点灯または略連続点灯する場合も同様である。
図3(a)〜(d)はストロボ装置1の三面図、図4(a)(b)ストロボ装置1の断面図および図4(c)発光部駆動機構の斜視図である。ストロボ装置1は、照明装置本体1aと、照射面側の先端に光源としての放電管5を内蔵した発光部1bなどを有している。
なお、図4(b)(c)には後述する実施の形態2において必要になる手動操作検出スイッチ6も図示されている。
− カメラ本体3 −
カメラ本体3の各部は、マイクロコンピュータ(以下、カメラマイコンと称す)8によって制御されている。カメラマイコン8は、例えばCPU、ROM、記憶手段としてのRAM、入出力制御回路(I/Oコントロール回路)、マルチプレクサ、タイマー回路、EEPROM、A/D、D/Aコンバータ等を含むマイコン内蔵ワンチップIC回路で構成されている。カメラマイコン8は、カメラシステムの制御をソフトウェアに基づいて各種の条件判定を行う。
撮像素子9は、赤外カットフィルタやローパスフィルタ等を含むCCD、CMOS等で、後述のレンズ群10によって撮影時に被写体像が結像される。シャッタ11は撮像素子9を遮光する位置と、撮像素子9を露光する位置とに移動する。ハーフミラーの主ミラー12は、レンズ群10より入射する光の一部を反射しピント板13に結像させる位置と、レンズ群10より撮像素子9へ入射する光の光路(撮影光路)内から退避する位置とに移動する。ピント板13は、被写体像が結像され、結像された被写体像は光学ファインダ(図示せず)を介してユーザーにより確認される。測光回路(AE回路)14は、回路内に測光センサを備え、被写体を複数の領域に分割しそれぞれの領域で測光を行う。AE回路14内の測光センサは、後述するペンタプリズム15を介してピント板13に結像された被写体像を見込んでいる。焦点検出回路(AF回路)16は、回路内に複数点の測距ポイントを有する測距センサを備え、各測距点のデフォーカス量などの焦点情報を出力する。ゲイン切替回路17は、撮像素子9から出力される信号を増幅する。ゲイン切替回路17のゲインは、撮影の条件やユーザーの操作等に応じてカメラマイコン8により制御される。A/D変換器18は、ゲイン切替回路17を介して入力された撮像素子9から出力されるアナログ信号をデジタル変換する。タイミングジェネレータ19は、増幅された撮像素子9のアナログ信号の入力とA/D変換器18の変換タイミングを同期させる。信号処理回路20は、A/D変換器18でデジタル変換された画像データに対して信号処理を行う。
カメラ本体3とレンズ部4及びストロボ装置1の間は、インタフェースの信号ラインである通信ラインSCで結合されている。例えば、カメラマイコン8をホストとしてデータの交換やコマンドの伝達などの情報の通信を相互に行う。ここでは通信ラインSCの一例として、カメラ本体3とレンズ部4との接続端子21、カメラ本体3とストロボ装置1との接続端子22に3端子式のシリアル通信の例を示す。
接続端子21は、カメラ本体3とレンズ部4の通信の同期をとるためのSCLK_L端子、レンズ部4にデータを送信するMOSI_L端子、レンズ部4から送信されたデータを受信するMISO_L端子を含む。カメラ本体3とレンズ部4との両方をつなぐGND端子も含む。
接続端子22は、カメラマイコン8に接続され、カメラ本体3とストロボ装置1の通信の同期をとるためのSCLK_S端子、カメラ本体3からストロボ装置1にデータを送信するMOSI_S端子、ストロボ装置1から送信されたデータを受信するMISO_S端子で構成される。接続端子22は、アクセサリシューといったカメラ本体3とストロボ装置1や各種のカメラアクセサリ装置を着脱する端子である。
− レンズ部4 −
レンズ部4には、レンズ部4の各部を制御するマイクロコンピュータ(以下、レンズマイコンと称す)23が内蔵されている。レンズマイコン23は、例えばCPU、ROM、RAM、入出力制御回路(I/Oコントロール回路)、マルチプレクサ、タイマー回路、EEPROM、A/D、D/Aコンバータ等を含むマイコン内蔵ワンチップIC回路で構成されている。レンズ群10は、フォーカスレンズやズームレンズなどを含む複数枚のレンズで構成されている。なお、レンズ群10にはズームレンズは含まれなくてもよい。
レンズ駆動部24は、レンズ群10に含まれるレンズを移動させる駆動系であり、レンズ群10の駆動量は、カメラ本体3内にあるAF回路16の出力に基づいてカメラマイコン8内にて演算される。カメラマイコン8で演算された駆動量は、カメラマイコン8から接続端子21を介してレンズマイコン23に送信される。エンコーダ25はレンズ群10の位置を検出し駆動情報を出力するエンコーダである。エンコーダ25からの駆動情報に基づき駆動量分だけレンズ駆動部24がレンズ群10を移動させて焦点調節を行う。通過する光量を調節する絞り26は、絞り制御部27を介してレンズマイコン23により制御される。
− ストロボ装置1 −
ストロボ装置1は、図3にも示すように発光部1b,バウンス部28,照明装置本体1aの三つの筐体により構成されている。
発光部1bは、バウンス部28に対してX軸周りに回動可能である。バウンス部28は発光部1bを抱えた状態で照明装置本体1aに対しY軸周りにバウンス動作が可能となっている。
以降は、X軸周りの発光部1bの回動を上下方向、Y軸周りの発光部1bの回動を左右方向と称し、左右方向はストロボ装置1を上方から見て矢印R方向を右回転、矢印L方向を左回転と定義する。
また、発光部1bは図3に実線で示した正面方向に光を照射する正位置(上下方向0°、左右方向0°)状態に対して、二点鎖線で示すように上方向に最大120°まで、左右方向にそれぞれ最大180°のバウンス動作が可能である。
制御部としてのストロボマイコン29は、ストロボ装置1の各部を制御する。ストロボマイコン29は、例えばCPU、ROM、RAM、入出力制御回路(I/Oコントロール回路)、マルチプレクサ、タイマー回路、EEPROM、A/D、D/Aコンバータ等を含むマイコン内蔵ワンチップIC回路構成となっている。図1と図4に示す電池30は、ストロボ装置1に装填された複数個の電池で、ストロボ装置1の電源(VBAT)として機能する。昇圧回路31は、昇圧部31a、電圧検出に用いる抵抗31b,31c、メインコンデンサ31dで構成される。昇圧回路31は、電池30の電圧を昇圧部31aにより数百ボルトに昇圧してメインコンデンサ31dに発光のための電気エネルギーを充電させる。メインコンデンサ31dの充電電圧は抵抗31b,31cにより分圧され、分圧された電圧はストロボマイコン29内のMCV_A/D変換端子に入力される。トリガー回路32は、放電管5を励起させためのパルス電圧を放電管5に印加する。発光制御回路33は、放電管5の発光の開始及び停止を制御する。放電管5は、トリガー回路32から印加される数キロボルトのパルス電圧を受け励起してメインコンデンサ31dに充電された電気エネルギーを用いて発光する。測距部34は、公知の方法により対象物までの距離を検出するもので、例えば、受光センサを有し、放電管5から照射されて照射方向の対象物に反射された光を受光センサで受光して、対象物までの距離を検出する。あるいは、測距用の光源をさらに有し、測距用の光源から照射されて照射方向の対象物に反射された光を受光センサで受光して、対象物までの距離を検出する。積分回路35は、後述のフォトダイオード36の受光電流を積分し、その出力は後述するコンパレータ37の反転入力端子(−)とストロボマイコン29のA/Dコンバータ端子に入力される。コンパレータ37の非反転入力端子(+)は、ストロボマイコン29内のD/Aコンバータ端子に接続され、コンパレータ37の出力は後述するANDゲート38の入力端子に接続される。ANDゲート38のもう一方の入力は、ストロボマイコン29の発光制御端子と接続され、ANDゲート38の出力は発光制御回路33に入力される。フォトダイオード36は、放電管5から発せられる光を受光するセンサであり、放電管5から発せられる光を直接またはグラスファイバーなどを介して受光する。反射傘39は、放電管5から発せられる光を反射させて所定の方向へ導く。光学パネルなどを含むズーム光学系40は、放電管5との相対位置を変更可能に保持されていて、放電管5とズーム光学系40との相対位置を変更することにより、ストロボ装置1のガイドナンバー及び照射範囲を変化させることができる。発光部1bは、主に、放電管5,反射傘39,ズーム光学系40で構成されていて、照射範囲は、ズーム光学系40の移動により変化し、発光部の照射方向は発光部1bの回動により変化する。
ストロボ装置1の入力部41は、電源スイッチ、ストロボ装置1の動作モードを設定するモード設定スイッチや各種パラメータを設定する設定ボタンなどの操作部を含んでいる。ストロボマイコン29は、入力部41への入力に応じて各種処理を実行する。入力部41は自動的にバウンス駆動を起動するバウンススイッチも含まれる。ストロボ装置1の表示部42は、液晶装置や発光素子を有しストロボ装置1の各状態を表示する。ズーム駆動回路43は、放電管5とズーム光学系40の相対位置に関する情報をエンコーダなどにより検出するズーム検出部43aと、ズーム光学系40を移動させるためのモータを含むズーム駆動部43bで構成される。ズーム光学系40の駆動量は、カメラマイコン8を介してレンズマイコン23から出力される焦点距離情報をストロボマイコン29が取得して演算される。
ストロボ装置1のバウンス部28は、モータドライバ回路44と第1バウンス角度検出回路(バウンスH検出回路)45,第2バウンス角度検出回路(バウンスV検出回路)46と、モータ47,48で構成される。バウンスH検出回路45は、発光部1bの左右方向の駆動量を後述の公知のポテンショメータで検出する検出する。バウンスV検出回路46は、発光部1bの上下方向の駆動量を、後述の公知のポテンショメータで検出する。
なお、バウンス角度検出はロータリーエンコーダやアブソリュートエンコーダでもよい。
駆動機構であるバウンス部28の一部である公知のモータドライバ回路44は、発光部1bを左右方向に駆動するモータ47をドライブするバウンスH駆動回路49と、発光部1bを上下方向に駆動するモータ48をドライブするバウンスV駆動回路50で構成されている。
ストロボ装置1の姿勢検出センサ51は、姿勢差を検出する回路で、水平方向の姿勢差を検出する姿勢H検出部51aと、垂直方向の姿勢差を検出する姿勢V検出部51bと、前後方向(Z方向)の姿勢差を検出する姿勢Z検出部51cで構成されている。姿勢検出センサ51には、例えば、角速度センサやジャイロセンサが用いられる。
カメラマイコン8及びストロボマイコン29はペリフェラル通信機能を備え、端子22を経由して互いに通信を行う。
接続端子22を介したデータ通信例を図6に示す。
図6(a)は、データ通信のタイミングを示す図である。
カメラマイコン8からストロボマイコン29にデータを送信する時は、SCK_S端子の8ビットのクロックに同期してMOSI_S端子より各ビットを0,1とすることでデータをシリアルで送信する。ストロボマイコン29からカメラマイコン8にデータを送信する時は、SCK_S端子の8ビットのクロックに同期してMISO_S端子より各ビットを0,1とするデータをシリアル受信する。
なお、図6(a)は、8ビット(1バイト)通信でSCLK_S信号の立ち上がりで信号の読み書きを行っているが、この8ビット通信をコマンド、コマンドデータ、データと複数回連続で送信を行う。
図6(b)は、オートバウンス動作の設定/解除の場合と、オートバウンス測距の場合に通信される情報の具体例で、公知のコマンドリストに従い、カメラマイコン8からストロボマイコン29に送信される。
カメラ本体3の入力部52は、電源スイッチ、レリーズスイッチ、設定ボタン、バウンス開始ボタンなどの操作部を含んでいて、カメラマイコン8は入力部52への入力に応じて各種処理を実行する。
カメラマイコン8は、入力部52のレリーズスイッチが1段階操作(半押し)された状態でオンになる第1スイッチSW1(図示せず)がオンとなったことを検出すると、焦点調節や測光などの撮影準備動作を開始させる。またカメラマイコン8は、セミオートバウンス動作時に第1スイッチSW1のオンのタイミングで、姿勢検出センサ51,後述の姿勢検出センサ53の判別結果からバウンス角度の補正、バウンス動作を開始する。
カメラマイコン8は、入力部52のレリーズスイッチが2段階操作(全押し)された状態でオンになる第2スイッチSW2(図示せず)がオンとなったことを検出すると、カメラマイコン8は露光や現像処理などの撮影動作を開始させる。
またカメラマイコン8は、入力部52の設定ボタンなどを操作することで、ストロボ装置1の各種設定を行うこともできる。液晶装置や発光素子を有する表示部54は、各種設定されたモードやその他の撮影情報などを表示する。
図2のペンタプリズム15は、ピント板13の被写体像をAE回路14内の測光センサおよび光学ファインダ(図示せず)に導く。図2のサブミラー55は、レンズ群10より入射し主ミラー12を透過した光をAF回路16の測距センサへ導く。
姿勢検出センサ53は姿勢差を検出する回路で、例えば、角速度センサやジャイロセンサが用いられる。姿勢H検出部53aは水平方向の姿勢差を検出する。姿勢V検出部53bは垂直方向の姿勢差を検出する。姿勢Z検出部53cは前後方向(Z方向)の姿勢差を検出する。姿勢検出センサ53により検出された各方向の姿勢差に関する姿勢情報はカメラマイコン8に入力される。
− バウンス部28 −
ストロボ装置1のバウンス部28の構成を説明する。
図4(a)はストロボ装置1全体の中央断面図、図4(b)はバウンス部28を断面A−AAで切断した局部断面図を示す。図4(c)はストロボ装置1の発光部駆動機構の斜視図である。照明装置本体1aの筐体内にはストロボ装置1の動作を司る制御部としてのストロボマイコン29が実装されたメイン基板56が収納されている。
ストロボマイコン29には、外部表示手段としての表示部42を動作させる表示回路42−1や、バウンスH検出回路45、バウンスV検出回路46、バウンスH駆動回路49,バウンスV駆動回路50を備えたモータドライバ回路44等が接続されている。
またストロボマイコン29は、バウンスH検出回路45,バウンスV検出回路46によって得られた発光部1bの位置情報,角度情報を随時記憶するものであり、ストロボマイコン29に内蔵もしく外部のEEPROM等の記憶装置を使用する。
背面には表示部42が設けられている。表示部42には、表示回路42−1の例えば液晶表示器を視認するための窓42−2、ストロボ装置1の動作の設定を行うための入力部41の電源スイッチ41−1やダイアル41−2、操作釦41−3等の操作スイッチ類が配置されている。
照明装置本体1a下面の脚部にはカメラ本体3の接続端子22に接触して通信を行う複数の接続端子22bが配置されている。
図4(b)(c)に示すように発光部1bは、X軸の回動軸上で内側から固定される上下駆動エンドギア57と軸受58によって、バウンス部28に上下方向に回動可能に軸支されている。
バウンス部28は、オートバウンス動作またはセミオートバウンス動作の際にモータ47,48を駆動源とする発光部駆動機構による回動と、ユーザーが発光部1bを把持して外力によって直接に回動させる手動操作が可能である。
セミオートバウンス動作とは、照明装置本体1aに対する発光部1bの適正位置と適正角度を自動計算して目標位置に動かした後に、カメラ本体3を傾けて撮影姿勢を例えば横位置から縦位置にユーザー自身が変更した場合などに、撮影姿勢変更前と同じ例えば天井をバウンス対象として捉えるように駆動機構が発光部1bを自動制御する動作である。
バウンス部28は、照明装置本体1aの上部に内側から固定される左右駆動エンドギア59に形成された軸受穴59bに軸部28aが軸支され、軸部28aの下面に固定される回転係止板60によって抜け止めされ照明装置本体1aに左右方向に回動可能に軸支されている。
バウンス部28の筐体内には、放電管5を発光させるための高電圧の電荷を蓄積するメインコンデンサ31dが収納されている。さらにバウンス部28の筐体内には、モータ48を動力源とする上下方向回動用の上下方向発光部駆動機構61と、モータ47を駆動源とする左右方向回動用の左右方向発光部駆動機構62の大半が収納されている。
左右方向発光部駆動機構62、上下方向発光部駆動機構61の構成についての説明をする。また、バウンス角度検出手段である上下ポテンショメータ63、左右ポテンショメータ64についての説明も行う。
図4(c)はバウンス部28の筐体内から照明装置本体1aの上部にわたって配置される左右方向発光部駆動機構62、上下方向発光部駆動機構61を示した斜視図である。
左右方向発光部駆動機構62、上下方向発光部駆動機構61の駆動源に用いるモータ47,48は直流モータであり、モータドライバ回路44によって制御される。モータドライバの制御方法については後述する。
モータ47,48のいずれにも、図7に基づいて後述するクラッチ機構65を備えた初段ギア66,67が取り付けられている。
伝達ギア68,69,70はモータ48の初段ギア67の駆動力を前述の上下駆動エンドギア57に適切な減速比で伝達する。伝達ギア68,69,70によって伝達された駆動力により上下駆動エンドギア57が回転することで直結している発光部1bが上下方向に回動する。
上下ポテンショメータ63は、回転軸の角度検出を行える抵抗式のポテンショメータである。図4(b)(c)に示すようにバウンス部28の内部に固定されていて、中心部に穴部63aを有している。上下ポテンショメータ63の穴部63aには、軸受58の軸部58aが挿し込まれ、軸受58の回転量を検出することができる。また軸受58は発光部1bに固定されているため、バウンス部28に対する発光部1bの相対的な回転角度、つまり上下方向のバウンス角度を検出して、バウンスV検出回路46に入力する。
一方、伝達ギア71,72,73は、モータ47の初段ギア66の駆動力を前述の左右駆動エンドギア59の内周に形成された内歯歯車59aへ適切な減速比で伝達する。伝達ギア71,72間はカサ歯歯車が用いられ伝達ギアの回転軸方向を90°変位させている。
左右駆動エンドギア59は照明装置本体1a側に固定されているので、モータ47が回転して伝達ギア73より駆動力を受けると、発光部1b側が照明装置本体1aに対して左右回転する。
左右ポテンショメータ64は、上下ポテンショメータ63と同様の抵抗式のポテンショメータであり、図4(b)に示すように、左右駆動エンドギア59に固定されていて、中心に穴部64aを有している。穴部64aには、ポテンショギア74の軸部74aが挿し込まれ、ポテンショギア74の回転量、つまり、発光部1bの左右方向の位置のバウンス角度を検出して、バウンスH検出回路45に入力する。
ポテンショギア74は、図4(b)に示すように平歯ギア74bを有していて、平歯ギア74bがバウンス部28に形成されたバウンス部平歯ギア28bに噛み合ってバウンス部28の回転が左右ポテンショメータ64に伝達される。
左右ポテンショメータ64で検出された左右方向のバウンス角度を、バウンスH検出回路45に入力して、照明装置本体1aに対するバウンス部28の相対的な回転角度、つまり左右方向の位置のバウンス角度を検出している。
− クラッチ機構65 −
モータ47と初段ギア66の間、モータ48と初段ギア67の間にそれぞれ介装されたクラッチ機構65を、図7に示す。
クラッチ機構65は一般的な滑りクラッチ機構であり、モータ47,48の回転軸47aの出力軸に固着されたプーリー75と、プーリー75に軸支され自由回動可能な初段ギア66,67と、プーリー75と初段ギア66,67の間に介装されたフリクションバネ76と、フリクションワッシャ77および初段ギア66,67を抜け止めするワッシャ78とで構成されている。プーリー75の回転力はフリクションバネ76の付勢力によって与えられた摩擦力により初段ギア66,67に伝達される。
左右方向発光部駆動機構62と上下方向発光部駆動61にクラッチ機構65が設けられている理由は、発光部1bをユーザーが把持して手動でバウンス操作を行った場合や発光部1bをモータにて回動した際に障害物に当たった場合において、モータやギア列に過大な負荷をかけて破損させないためである。
クラッチ機構65の結合力はモータ47,48がブレーキ状態にある場合に外力で発光部1bが回動した際に滑りを生ずるように設定されているが、発光部1bの自重で回転するほど制動が軽過ぎず、かつユーザーが発光部1bを把持して直接に回動操作する上で重すぎない適切な値に設定を行うことは難しい。
オートバウンス動作時は、クリック機構や係止機構は駆動機構の動作の妨げになるので搭載しない、もしくはできるだけ保持力を軽くする方が好ましいが、所定角度で停止した発光部1bの保持がオートバウンス時にクラッチ機構65の保持力のみによって行われることになると、発光部1bに外力が加わったときに発光部1bの角度変化が生じ易くなるという欠点がある。すると発光部1bがユーザーの意図しない角度になってしまった場合は被写体に適切に照明光があたらずに失敗写真となってしまう。
発光部1bの保持力を確保するためには、クラッチ機構65の結合力を極端に高くする必要が生ずるが、発光部駆動機構62,61はクラッチ機構65の結合力に見合うだけ強度を持たなければならず、発光部駆動機構62,61が大型化する恐れがある。
このように発光部1bの保持力を確保するためにクラッチ機構の保持力を極端に高くするか、駆動機構の動作の妨げとなるようなクリック機構や係止機構を追加する必要が生じてしまう。これを回避するために、この実施の形態では後述のシーケンスにしたがって停止時のブレーキ制御を行う。
なお、この実施の形態ではモータ軸に取り付けられる初段ギア66,67に滑りクラッチ機構65を設けたが、クラッチ機構は伝達ギア列中の他の箇所に設けても良く、滑りクラッチ機構に限定するものではなくラッチの噛み合いによるクラッチ機構等でも良い。
− カメラマイコン8の構成 −
カメラ本体3の各種処理を図8,図9を用いて説明する。
入力部52に含まれる電源スイッチがオンされてカメラ本体3のカメラマイコン8が動作可能となると、カメラマイコン8は図8に示すフローチャートを開始させる。
ステップS1では、カメラマイコン8は自身のメモリやポートの初期化を行う。また、入力部52に含まれるスイッチの状態や予め設定された入力情報を読み込み、シャッタースピードの決め方や、絞りの決め方等様々な撮影モードの設定を行う。
ステップS2では、カメラマイコン8は入力部52に含まれるレリーズスイッチが操作されて第1スイッチSW1がオンであるか否かを判別し、第1スイッチSW1がオンであればステップS3へ移行し、第1スイッチSW1がオフであればステップS2を繰り返す。
ステップS3では、カメラマイコン8はレンズマイコン23と通信ラインSCを介して通信を行う。そして、レンズ部4の焦点距離情報や焦点調節や測光に必要な光学情報を取得する。
ステップS4では、カメラマイコン8はカメラ本体3にストロボ装置1が装着されているか否かを判別する。カメラ本体3にストロボ装置1が装着されていればステップS5へ移行し、未装着ならばステップS8bへ移行する。未装着の判定は公知のカメラ・ストロボ間の通信が行われていない場合は未装着、通信が行われていれば装着と判断する。またカメラ・ストロボ間の装着を公知の機械的なスイッチで判別してもよい。
ステップS5では、カメラマイコン8はストロボマイコン29と通信ラインSCを介して通信を行い、照明IDやメインコンデンサ31dの充電状態を示す充電情報などの照明情報をストロボマイコン29から取得する。カメラマイコン8は、ステップS3にて取得した焦点距離情報をストロボマイコン29に送信する。これにより、ストロボマイコン29は受信した焦点距離情報に基づいてズーム光学系40の駆動量を演算し、演算した駆動量に基づいてズーム光学系40を移動させてストロボ装置1の照射範囲を焦点距離に合わせた範囲に変更する。
ステップS6では、カメラマイコン8は入力部52を介して入力されたストロボ装置1に関する情報をストロボマイコン29に送信する準備を行う。ここでは、入力部52を介して入力されたストロボ装置1に関する情報を判断してコマンド送信に変換する。例えば、オートバウンス可能なカメラか、オートバウンスに関するカメラ側の設定、レリーズスイッチの状態などの情報をコマンド送信に変換する。
ステップS7では、カメラマイコン8はステップS6で送信する準備をしたストロボ装置1に関する情報をストロボ装置1へ送信する。
ステップS8aでは、カメラマイコン8は設定されている焦点調節モードが自動焦点調節(AF)モードであるか否かを判別する。AFモードであればステップS9aへ移行する。手動焦点調節(MF)モードであればステップS11aへ移行する。
なお、フローチャートにおいて、同じ処理を行うステップには、例えばステップS8aとステップS8bのように、同じステップ番号でその後にa,b,・・・の英文字を付している。
ステップS9aでは、カメラマイコン8はAF回路16を駆動させることにより周知の位相差検出法による焦点検出動作を行う。更に、焦点調節において複数の測距点から焦点を合わせる測距点(測距ポイント)を、近点優先を基本の考え方とした周知の自動選択アルゴリズムや入力部52へのユーザーの操作などに応じて決定する。
ステップS10aでは、カメラマイコン8はステップS9aで決定された測距ポイントをカメラマイコン8内のRAMに記憶させる。更に、AF回路16からの焦点情報に基づきレンズ群10の駆動量を演算する。そして、カメラマイコン8はレンズマイコン23と通信ラインSCを介して通信を行い、演算した駆動量に基づいてレンズ群10を移動させる。
ステップS11では、カメラマイコン8はオートバウンス発光撮影時の照射方向を自動的に決定するための動作を行うか否かを判別する。オートバウンス動作を行うか否かは、入力部52あるいは入力部41に含まれるオートバウンス動作を実行するか否かを切り換えるオートバウンススイッチの状態やその他のカメラ本体3の状態などに基づいて判別される。オートバウンス動作を実行する場合はステップS12のバウンス処理を実行する。オートバウンス動作を実行しない場合は、ステップS12〜S15を飛び越して後述のステップS16へ移行する。
ステップS12では、カメラマイコン8がストロボマイコン29にオートバウンス動作の処理を指示する。ストロボマイコン29での処理の詳細は図10を用いて後述する。このオートバウンス処理の実行後、ステップS13へ移行する。
ステップS13では、カメラマイコン8はオートバウンス処理にエラーが生じたか否かを判別する。バウンス処理でエラーが生じればステップS14へ移行し、バウンス処理でエラーが生じなければステップS16へ移行する。オートバウンス処理にエラーが生じた場合、ステップS12のバウンス処理においてストロボマイコン29からオートバウンス処理にエラーが生じたことを示す情報が送信される。
ステップS14では、カメラマイコン8はバウンス処理でエラーが生じたことを示す警告情報を表示部54へ表示させる。なお、カメラマイコン8がストロボマイコン29と通信を行い、ストロボマイコン29によりストロボ装置1の表示部42にバウンス処理でエラーが生じたことを示す情報を表示させてもよい。
ステップS15では、カメラマイコン8は発光撮影を行わない非発光設定に切り換えてステップS16へ移行する。
前記ステップS4にてストロボ装置1が未装着と判別された場合には、ステップS8bへ移行してカメラマイコン8は、ステップS8aと同様に設定されている焦点調節モードがAFモードであるか否かを判別する。AFモードであればステップS9bへ移行し、MFモードであればステップS16へ移行する。
ステップS9bにてカメラマイコン8は、ステップS9aと同様の処理を実行し、その後にステップS10bへ移行してステップS10aと同様の処理を実行してステップS16へ移行する。
ステップS16では、AE回路14は測光を行い、カメラマイコン8はAE回路14から測光結果を取得する。AE回路14の測光センサが、例えば6つに分割された領域のそれぞれで測光を行う場合、カメラマイコン8は取得した測光結果としての各領域の輝度値を
EVb(i) (i=0〜5)
として、RAMに記憶させる。
ステップS17では、ゲイン切替回路17は入力部52より入力されたゲイン設定に応じてゲインの切り替えを行う。ゲイン設定とは、例えばISO感度設定である。更に、カメラマイコン8は、切り換え後のゲインを示すゲイン設定情報を、例えばストロボマイコン29に送信する。
ステップS18では、カメラマイコン8はステップS16にて取得した測光結果(RAMに記憶されている各領域の輝度値)に基づいて、周知のアルゴリズムにより露出演算して露出値(EVs)を決定する。
ステップS19では、カメラマイコン8はストロボマイコン29から充電完了信号を受信したか否かを判別する。充電完了信号を受信していればステップS20へ移行し、受信していなければステップS21へ移行する。
ステップS20では、カメラマイコン8はステップS18にて演算した露出値に基づいてストロボ発光撮影に適した露出制御値のシャッタ速度(Tv)と絞り値(Av)を決定する。
ステップS21では、カメラマイコン8はステップS18にて演算した露出値に基づいてストロボ装置1を発光させない非発光撮影に適した露出制御値のシャッタ速度(Tv)と絞り値(Av)を決定する。
ステップS20あるいはステップS21にて露出制御値を決定した後はステップS22へ移行する。
ステップS22では、カメラマイコン8は入力部52に含まれるレリーズスイッチが2段階操作(全押し)された状態でオンになる第2スイッチSW2がオンであるか否かを判別する。この第2スイッチSW2がオンであれば図9のステップS23へ移行し、第2スイッチSW2がオフであればステップS2へ戻る。ステップS23以降の処理は発光撮影に係わる処理であり、非発光撮影に係わる処理はステップS23以降の処理の中で本発光を行うための処理を省略したものである。
ステップS23では、AE回路14はストロボ装置1が発光していない状態で測光を行い、カメラマイコン8はAE回路14から非発光時の測光結果(非発光時輝度値)を取得する。このときカメラマイコン8は、取得した測光結果としての各領域の非発光時輝度値を
EVa(i) (i=0〜5)
として、RAMに記憶させる。
ステップS24では、カメラマイコン8はストロボマイコン29に対して通信ラインSCを介してプリ発光の命令を行う。ストロボマイコン29はこの命令に従って、トリガー回路32と発光制御回路33とを制御して所定光量でのプリ発光を行う。
ステップS25では、AE回路14はストロボ装置1がプリ発光している状態で測光を行い、カメラマイコン8はAE回路14からプリ発光時の測光結果(プリ発光時輝度値)を取得する。このときカメラマイコン8は、取得した測光結果としての各領域のプリ発光時輝度値を
EVf(i) (i=0〜5)
として、RAMに記憶させる。
ステップS26では、カメラマイコン8は露光に先立って主ミラー12をアップさせ、撮影光路内から退避させる。
ステップS27では、カメラマイコン8は次式のようにして非発光時輝度値:EVa(i)とプリ発光時輝度値:EVf(i)とに基づいて、プリ発光の反射光成分のみの輝度値:EVdf(i)を抽出する。抽出は6つの領域ごとに行われる。
EVdf(i) ← LN2(2^EVf(i)−2^EVa(i))
(i=0〜5)
ステップS28では、カメラマイコン8は通信ラインSCを介してストロボマイコン29からプリ発光時の発光量を示すプリ発光情報(Qpre)を取得する。
ステップS29では、カメラマイコン8は測距ポイント,焦点距離情報,プリ発光情報(Qpre)およびバウンス通信内容から、6つの領域のうちどの領域の被写体に対して適正な発光量とするか選択して本発光量を演算する。
本発光量の演算では、選択した領域(P)の被写体について、露出値:EVsと被写体輝度:EVbとプリ発光反射光分のみの輝度値:EVdf(p)とに基づいて、プリ発光量に対して適正となる本発光量の相対比(r)を求める。
r ← LN2(2^EVs−2^EVb(p))− EVdf(p)
ここで、露出値:EVsから被写体輝度:EVbの伸張したものの差分をとっているのは、照明光を照射したときの露出が、外光分に照明光を加えて適正となるように制御するためである。
ステップS30では、カメラマイコン8は次式のように発光撮影時のシャッタ速度:Tvとプリ発光の発光時間:t_preと入力部52により予め設定された補正係数:cと、を用いて相対比:rを補正し、新たな相対比rを演算する。
r ← r + Tv − t_pre+c
ここで、シャッタ速度:Tvとプリ発光の発光時間:t_preを用いて補正するのは、プリ発光時の測光積分値:INTpと本発光の測光積分値:INTmとを正しく比較するためである。
ステップS31では、カメラマイコン8は通信ラインSCを介してストロボマイコン29へ本発光量を決定するための相対比:rに関する情報を送信する。
ステップS32では、カメラマイコン8はステップS20にて決定した絞り値:Avになるようにレンズマイコン23に指令を出すとともに、決定したシャッタ速度:Tvになるようにシャッタ11を制御する。
ステップS33では、カメラマイコン8は通信ラインSCを介してストロボマイコン29に本発光の命令を行う。ストロボマイコン29はカメラから送信された相対比:rに基づいて本発光を行う。
この一連の露光動作が終了すると、ステップS34にてカメラマイコン8は、撮影光路内から退避させていた主ミラー12をダウンさせ再び撮影光路内に復帰させる。
ステップS35では、撮像素子9から出力される信号をゲイン切替回路17で設定されたゲインで増幅したのち、A/D変換器18でデジタル信号に変換し、現像処理を行う。信号処理回路20は、デジタル信号に変換された画像データに対してホワイトバランスなど所定の信号処理を行う。
ステップS36では、カメラマイコン8は信号処理が施された画像データを図示しないメモリに記録して撮影に係わる一連の処理を終了する。
ステップS37では、カメラマイコン8はレリーズスイッチが1段階操作(半押し)された状態でオンになる第1スイッチSW1がオンの状態か否かを判別し、この第1スイッチSW1がオンであれば図8のステップS22へ戻り、第1スイッチSW1がオフであればステップS2へ戻る。
− オートバウンス処理 −
次にステップS12の処理を、図10〜図12と図5(a)(b)(c)に基づいて説明する。
図10はカメラマイコン8からのバウンス処理の開始指示に従ってストロボマイコン29で実行されるバウンス処理を示す。
ステップS101では、ストロボマイコン29はバウンス部28に指示して、照射方向が正面方向となるように発光部1bを駆動する。図11に示したモータドライバ回路44は、バウンスH駆動回路49とバウンスV駆動回路50で構成されている。バウンスH駆動回路49は、左右動作を行うモータ47を動作させるモータドライバ集積回路で、ストロボマイコン29のBO_H_IN1端子とBO_H_IN2端子がそれぞれH_IN1端子とH_IN2端子に接続され、H_OUT1端子とH_OUT2端子が、発光部1bを左右方向に駆動するモータ47に接続されている。照射方向が正面方向となるようにする際の駆動制御については、図11を用いて後述する。正面方向への駆動量は、バウンス駆動の際の目標値として駆動目標水平方向バウンス角度θX、垂直方向バウンス角度θYとし、照明装置本体1aのあおり角度θも加味してそれぞれストロボマイコン29により算出される。
ステップS102では、ストロボマイコン29は照射方向が正面方向となるように発光部1bを駆動した後に、プリ発光を行うように発光部に指示する。更に、ストロボマイコン29は、測距部34に指示してプリ発光の反射光を受光させ、得られた受光結果に基づいて、発光部1bの照射面から被写体までの距離(被写体距離)を算出する。そしてストロボマイコン29のメモリに記憶する。
ステップS103では、ストロボマイコン29はバウンス部28に指示して、照射方向が重力方向と逆方向(天井方向)となるように発光部1bを駆動させる。バウンスV駆動回路50は、上下動作を行うモータ48を動作させるモータドライバ集積回路で、ストロボマイコン29のBO_V_IN1端子とBO_V_IN2端子がそれぞれV_IN1端子とV_IN2端子に接続され、V_OUT1端子とV_OUT2端子が、発光部1bを上下方向に駆動するモータ48に接続されている。照射方向が天井方向となるようにする際の駆動制御については、図11を用いて後述する。
ステップS104では、ストロボマイコン29は照射方向が天井方向となるように発光部1bを駆動した後に、天井方向に向けてプリ発光を行うように発光部に指示する。そしてストロボマイコン29は、測距部34に指示してプリ発光の反射光を受光させ、得られた受光結果に基づいて、発光部の照射面から天井までの距離(天井距離)を算出する。そして、ストロボマイコン29のメモリに記憶する。
ステップS105では、ストロボマイコン29はステップS102,S104で得られた複数の被写体距離,天井距離に基づいて、バウンス発光撮影に最適な目標照射方向を決定する。ここでストロボマイコン29は、最適な照射方向とするための最適バウンス角度を目標値としての水平方向バウンス角度θX、垂直方向バウンス角度θYとしてそれぞれ算出する。
ステップS106では、ステップS105の結果をストロボマイコン29のメモリに記憶する。
ステップS107では、ストロボマイコン29はステップS106で記憶したバウンス角度θX,θYとなるように、バウンス部28に指示して発光部1bを駆動する。その後、処理を終了して図8のステップS13へ移行する。
図10のステップS101,S103,S107におけるバウンス駆動制御を図11に基づいて説明する。
まずステップS201では、ストロボマイコン29はバウンス部28に指示してモータ47,48を制御し、発光部1bの駆動を開始させる。
ステップS202では、ストロボマイコン29はバウンスH検出回路45,バウンスV検出回路46から現在の発光部1bの位置である水平方向バウンス角度θA、垂直方向バウンス角度θBを取得する。そして、ストロボマイコン29は取得した現在の実際のバウンス角度が、水平方向バウンス角度θX、垂直方向バウンス角度θYに合致しているかの判定を行う。θX=θA、θY=θBと合致していればステップS203へ移行する。ステップS202で合致していない場合には、合致したことを検出するまでステップS202を繰り返す。
ステップS203では、ストロボマイコン29はバウンス部28に指示してモータを制御し、発光部1bの駆動を停止する。
ステップS204では、ストロボマイコン29はカメラ接続部の接続端子22を介してカメラ本体3に対してバウンス駆動終了通知を通信する。
− モータ47,48のブレーキ制御 −
図5(a)は、オートバウンス動作におけるブレーキ動作の具体例を示している。
ステップS12でオートバウンス動作が指示されたストロボマイコン29は、モータドライバ回路44を介してモータ47,48を次のように自動制御している。
バウンスH駆動回路49は、図5(a)に示すファンクションのようにストロボマイコン29の出力が、H_IN1端子とH_IN2端子がHレベルとLレベルであればモータ47を左右順回転(例えば中心から左向き)、H_IN1端子とH_IN2端子がLレベルとHレベルであればモータ47を左右逆回転(例えば中心から右向き)する。ストロボマイコン29の出力が、H_IN1端子とH_IN2端子がともにLレベルであればモータ47の端子間を連続して短絡した回生ブレーキがかかる。このモータの端子間を連続して短絡した回生ブレーキを、ショートブレーキまたはフルブレーキと称す。H_IN1端子とH_IN2端子がともにHレベルであればモータ47にショートブレーキがかからなくなる。
また、バウンスV駆動回路50は、図5(a)に示すファンクションのようにストロボマイコン29の出力が、V_IN1端子とV_IN2端子がHレベルとLレベルであればモータ48を上下順回転(例えば中心から上向き)、V_IN1端子とV_IN2端子がLレベルとHレベルであればモータ48を上下逆回転(例えば中心から下向き)する。ストロボマイコン29の出力が、V_IN1端子とV_IN2端子がともにLレベルであればモータ48にショートブレーキがかかり、V_IN1端子とV_IN2端子がともにHレベルであればモータ48にショートブレーキがかからなくなる。
このモータ47,48に対する電気的ブレーキの制御状態は、ストロボ装置1の電源スイッチの状態、モータ47,48へ通電して発光部1bを駆動している動作中/非動作中状態などに応じて図12のように制御されている。
ステップS301では、ストロボマイコン29は、入力部41の電源スイッチ41−1がオンされているか判断する。電源スイッチ41−1がオンされていると判断した場合には、ステップS302へ進み、オンしていなければステップS306へ進む。
ステップS306では、H_IN1端子,H_IN2端子,V_IN1端子,V_IN2端子をHレベルにして回生ブレーキを解除し、モータ47,48の保持力を最低にして図12のルーチンを抜け、所定の処理を実行した後にステップS301へ戻る。
ステップS302では、ストロボマイコン29はオートパワーオフ設定が解除状態か否かを判断する。オートパワーオフ設定とは、電池消耗を防ぐため一定時間後に電源が自動的にオフになる公知の設定である。オートパワーオフが解除され電源がオン状態の場合はステップS303へ進み、オートパワーオフで電源がオフ状態の場合はステップS306へ進む。
ステップS303では、オートバウンス動作中であるか判断し、オートバウンス動作中の場合はステップS304を実行する。オートバウンス動作中でない場合はステップS305を実行する。
ステップS304では、モータへ通電して発光部1bのバウンス角度が目標位置に近付くように駆動する。具体的には、図5(c)のタイミングチャートのように、先ず、期間T1にはV_IN1端子とV_IN2端子を共にLレベルにしてモータ48の端子間を短絡(上下ショートブレーキ・オン状態)するとともに、H_IN1端子をHレベル、H_IN2端子をLレベルにしてモータ47に通電して発光部1bを左右順回転させる。
期間T2にはV_IN1端子とV_IN2端子を共にLレベルにしてモータ48の端子間を短絡(上下ショートブレーキ・オン状態)するとともに、H_IN1端子をLレベル、H_IN2端子をHレベルにしてモータ47に通電して発光部1bを左右逆回転させる。
期間T3にはH_IN1端子とH_IN2端子を共にLレベルにしてモータ47の端子間を短絡(左右ショートブレーキ・オン状態)するとともに、V_IN1端子をHレベル、V_IN2端子をLレベルにしてモータ48に通電して発光部1bを上下順回転させる。
期間T4にはH_IN1端子とH_IN2端子を共にLレベルにしてモータ47の端子間を短絡(左右ショートブレーキ・オン状態)するとともに、V_IN1端子をLレベル、V_IN2端子をHレベルにしてモータ48に通電して発光部1bを上下逆回転させる。
ステップS304に次いでステップS307を実行する。ステップS307では、オートバウンス動作停止か判定する。オートバウンス動作停止でなければステップS301へ戻る、停止していれば処理を終了する。
発光部1bがθX=θA、θY=θBに到着してモータへ通電して駆動する期間T1〜T4が終了したモータ停止期間T5になると、ステップS303においてオートバウンス動作中でないと判定してステップS305を実行する。
ステップS305では、図5(c)のモータ停止期間T5のタイミングチャートのようにストロボマイコン29がモータ47,48に間欠的に繰り返した回生ブレーキ(以下、間欠ブレーキと称す)をかける。つまり、期間T4を実施して、発光部1bのバウンス角度が目標位置に達したモータ停止期間T5では、H_IN1端子,H_IN2端子,V_IN1端子,V_IN2端子を次のように制御する。
モータ停止期間T5の各期間T5−1では、H_IN1端子,H_IN2端子,V_IN1端子,V_IN2端子を同時にHレベルとLレベルを繰り返し切り換える。さらに詳しくは、HレベルとLレベルの切り換えの一周期100%に対して、この具体例ではモータ47,48共に、66%ショートブレーキ・オフ状態で残りの33%ショートブレーキ・オン状態であるデューティ33%ショートブレーキ・オンとした間欠ブレーキ状態としている。
図5(b)はモータ停止期間T5においてモータ47,48の端子間を連続して短絡したショートブレーキにした場合の比較例を示す。この比較例のモータ停止期間T5でモータ47,48の位置保持力はフルブレーキであって、ステップS305で説明したモータ停止期間T5におけるモータ47,48の保持力は、比較例の場合と比べてモータ47,48の位置保持力が弱く、モータ47,48の端子間が開放の非ブレーキ時よりモータ47,48の位置保持力が強い。
ステップS305でモータ停止期間T5が終了したことをステップS307で検出すると処理を終了する。
なお、ステップS305でのブレーキの強さは、ショートブレーキ・オンの期間を調節することに任意に設定変更できる。
このように構成したため、次の効果が得られる。
電源オフ時はステップS306においてブレーキを解除状態に切り換えているため、発光部1bの手動操作が最も軽くなり、ストロボ装置1をストロボケース等の収納時に素早く収納できるなどの利点がある。
さらに、比較例のように発光部1bを目標位置に自動制御して移動させた直後にモータ47,48をフルブレーキに切り換えた場合には、発光部1bの姿勢を変更しようとした場合にブレーキ状態が強いため、手動操作による姿勢の変更操作がしにくいが、ステップS305において間欠ブレーキ状態に切り換えているため、発光部1bを手動操作で姿勢を変更しやすく、操作性が向上する。また、この場合、発光部1bの姿勢の保持の信頼性についても、モータ47,48のブレーキを解除したものに比べて向上する。
上記の説明ではオートバウンス動作によってモータ47,48に通電して発光部1bを目標位置に自動制御した後のモータ停止期間T5を例に挙げて説明したが、セミオートバウンス動作の場合も同様である。セミオートバウンス動作とは、オートバウンス動作して照明装置本体1aに対する発光部1bの適正位置と適正角度を自動計算して目標位置に動かした後に、ユーザー自身がカメラ本体3を傾けて撮影姿勢を例えば横位置から縦位置に変更した場合に、撮影姿勢変更前と同じ例えば天井をバウンス対象として捉えるようにストロボ装置1の姿勢検出センサ51の検出出力に基づいてモータ47,48を運転して発光部1bを自動制御するものであって、具体的には、照明装置本体1aに対する発光部1bの適正位置と適正角度を自動計算して目標位置に動かした後で、姿勢検出センサ51の検出出力に基づいてモータ47,48の運転を開始するまでのモータ停止期間に、間欠ブレーキ状態に切り換えている。
上記の説明ではオートバウンス動作によってモータ47,48に通電して発光部1bを目標位置に自動制御した後のモータ停止期間T5を例に挙げて説明したが、ストロボ装置1の電源スイッチをオンしてオートバウンス動作またはセミオートバウンス動作が開始されるまでの期間において、モータ47,48に間欠ブレーキを自動的にかけることによって、モータ47,48のブレーキを解除しているものに比べて、発光部1bの姿勢の保持の信頼性が向上する。
(実施の形態2)
図13,図14と図3,図4は実施の形態2を示す。
実施の形態1ではモータ47,48の非動作期間に制御部としてのストロボマイコン29が間欠ブレーキをかけたが、この実施の形態2においてはフルブレーキである。さらに、発光部1bが手動操作されたことを検出する手動操作検出スイッチ(P−SW)6が設けられている。このP−SW6は図1において仮想線で図示した。P−SW6の検出出力はストロボマイコン29に入力されている。
− 手動操作とP−SW6 −
オートバウンス動作によって発光部1bのバウンス角度を目標位置に設定完了した後のモータ停止期間T5で図6(b)に示したフルブレーキ状態に切り換えられている状態において、微調整のため手動操作でバウンス角度を変更した場合のモータ47,48のブレーキ制御を、次に説明する。
手動でバウンス角度が変更されたことは、P−SW6の出力を処理することによって検出できる。発光部1bが手動によって回動された場合には、ストロボマイコン29に記憶した目標バウンス角とP−SW6が操作中における上下ポテンショメータ63、左右ポテンショメータ64から出力される実際のバウンス角とが異なる。
P−SW6は、図3および図4(a)(b)に示すように発光部1bの右側面に配置されている。図4(b)に示すように、軸部6aが軸受58に軸支され発光部1bとバウンス部28の内部に亘って配置されている。
ユーザーがP−SW6を矢印P方向に押下する操作を実施すると、バウンス部28の内部に配置されている小基板6bに実装されたプッシュスイッチ6cが、軸部6aによって押されてオンになる。軸部6aを押下する操作を終了するとプッシュスイッチ6cがオフになる。小基板6bは接続ケーブル(図示せず)等によりストロボマイコン29と通信しており、プッシュスイッチ6cの状態はストロボマイコン29によって読み取られている。
図14は、上記の動作フローチャートである。
ステップS401では、手動操作されたことを検出するP−SW6をストロボマイコン29が検出する。手動操作されたことを検出していればステップS402へ進み、手動操作されていなければステップS403へ進む。ステップS403では、図5(b)に示したフルブレーキ状態を維持してこのルーチンを抜け、例えばステップS401に戻る。
ステップS402では、バウンスH駆動回路49,バウンスV駆動回路50を図5(c)に示したと同様の間欠ブレーキに切り換えてステップS404を実行する。
ステップS404では、ストロボマイコン29と回動角度を検知するバウンス角度検出手段としての上下ポテンショメータ63,左右ポテンショメータ64によりバウンス角の移動を検出する。規定の角度まで手動で移動していればステップS405へ進み、そうでなければステップS402に戻って間欠ブレーキのデューティを維持する。
ステップS405では、間欠ブレーキのショートブレーキ・オンのデューティをステップS402よりも短くする。そしてステップS406へ進む。
ステップS402での間欠ブレーキを例えばデューティ64%ショートブレーキ・オンとした場合、ステップS405での間欠ブレーキはデューティ33%ショートブレーキ・オンに切り換える。
ステップS405に次いでステップS406では、手動操作が停止したかを判断して、終了していなければステップS401へ戻り、終了していたら処理を終了する。
このようにユーザーが手動操作すると、直ちにステップS402,S404,S405を実行して自動的に間欠ブレーキに切り換えているため、手動で動作している時のモータの保持力はフルブレーキを継続している時と比べて弱く、ノンブレーキ時より若干強くなっているので、ユーザーが意図したバウンス角に停止しやすくなる。
さらに、ステップS404において手動操作が規定角度を超えたことを検出してステップS402よりも弱いブレーキ状態に自動的に切り換えているため、操作性がより良好である。
なお、P−SW6の設置場所が図3のように発光部1bの基端部の右側面であったが、手動で動かしたときにユーザーが触れることができるスイッチで、例えば図1の入力部41に含まれたものであってもよい。また、図13(a)(b)に示すように発光部1bの先端部の右側面などに手動操作検出スイッチ7を設けて実現することもできる。
図14で説明したフローチャートではステップS402,S404,S405を実行して間欠ブレーキのデューティを切り換えたが、図15のように間欠ブレーキのデューティを切り換えない場合でも、フルブレーキ状態の図5(b)の場合と比べてユーザーが意図したバウンス角に停止しやすくなる。
ステップS801では、P−SW6が押されているかを判断して押されていればステップS802へ進み、押されていなければステップS803へ進む。
ステップS803では、間欠ブレーキを解除して図5(b)のフルブレーキ動作を行う。間欠ブレーキの状態の場合は解除してフルブレーキの動作を行う。そしてステップS804へ進む。
ステップS802では、バウンスH駆動回路49,バウンスV駆動回路50を図5(c)に示したと同様の間欠ブレーキに切り換えてステップS804を実行する。
ステップS804では、P−SW6が押されているかを判断して押されていればステップS801へ戻り、押されていなければ処理を終了する。
このようにP−SW6が押されている期間には自動的に間欠ブレーキに切り換えられるので手動操作がしやすく、P−SW6が押されなくなるとフルブレーキに自動的に切り換えられるので発光部1bのバウンス角度を正確に維持できる。
(実施の形態3)
図16は本発明の実施の形態3を示す。
この実施の形態3では、セミオートバウンス動作時のブレーキ制御を説明する。
なお、この実施の形態3においてはストロボ装置1の電源スイッチをオンしてセミオートバウンス動作を開始するまでのモータ非動作期間では間欠ブレーキ状態である。
ステップS501では、セミオートモードであるか否かを判断する。セミオートモードであればステップS502へ進み、そうでなければステップS503へ進む。セミオートの判断は、例えば入力部41のスイッチにより判断してもよい。
ステップS502では、図5(c)で説明したと同じデューティ33%ショートブレーキ・オンとした間欠ブレーキ状態とする。そしてステップS505へ進む。
ステップS505では、図14で説明したステップS401〜S406の動作を行う。そしてステップS506へ進む。
ステップS503では、図5(b)で説明したと同じフルブレーキの動作を行う。そしてステップS505へ進む。
ステップS506では、バウンスが停止したかを判断して終了していなければステップS501へ戻り、終了していたら処理を終了する。
このようにセミオートバウンス動作が選択されている場合に、姿勢検出センサ51の検出した傾きに基づいてモータ47,48に通電して発光部1bの姿勢を自動補正する期間のモータ停止期間に、モータ47,48に間欠して繰り返し回生ブレーキをかけるように構成したので、セミオートバウンス動作の直後に手動操作する場合の操作性が向上する。
(実施の形態4)
図17は実施の形態4を示す。
実施の形態3ではセミオートバウンス動作がユーザーによって選択されている状態では、モータ47,48に通電して姿勢を補正中のモータ停止期間に間欠ブレーキをかけたが、実施の形態4では撮影装置2の姿勢が動いている場合には、撮像装置2またはストロボ装置1の傾きを検出する姿勢検出センサ51,53の検出出力に基づいて、自動的に間欠ブレーキからフルブレーキに切り換えることによって、撮影装置2の姿勢が動いている期間にストロボ装置1のバウンス角度が不用意に変化しないようにできる。
ステップS601では、姿勢検出センサ51,53の姿勢データが変化中であるか否かを判断する。変化中であればステップS603へ進む。なお、ここで姿勢検出センサ51はアブソリュートセンサであっても加速度センサであってもよい。
ステップS603では、図5(b)で説明したと同じフルブレーキの動作を行う。つまり、モータ47,48の端子間を短絡してフルブレーキをかける。そしてステップS604でステップS601と同じ動作を再度行い、変化中であればステップS601へ戻って繰り返しステップS603のフルブレーキ状態を継続する。この状態では姿勢センサ51に基づく発光部1bの姿勢の補正は実行されない。発光部1bの保持力が大きいため、姿勢変化中に発光部1bが不用意に動いてしまうことを防止できる。
ステップS601で変化中でないと判定されると、モータ47,48に通電しては姿勢センサ51に基づく発光部1bの姿勢の補正が実行され、モータ47,48のモータ停止期間に間欠ブレーキに自動的に切り換えられる。ステップS602で間欠ブレーキに切り換えられた後にステップS604を実行する。ここで変化中を検出するとステップS601に戻ってステップS603を実行し、再びフルブレーキ状態に切り換えられる。ステップS604で変化中でなければ処理を終了する。
(実施の形態5)
図18は実施の形態5を示す。
この実施の形態5は、入力部52のレリーズスイッチが半押しの1段階操作された状態でオンになる第1スイッチSW1がオン状態になったことを検出してモータ47,48の端子間を短絡してフルブレーキ、第1スイッチSW1がオフ状態では間欠ブレーキに自動的に切り換える。
つまり、オートバウンス動作の直後に第1スイッチSW1がオンになる撮影状態とは、すぐに撮影したい状態であるので保持力の強いフルブレーキ、そうでないときは間欠ブレーキとすることで撮影直前の不用意な動作による発光部1bの移動を緩和することができる。
ステップS701では、第1スイッチSW1が押されているか否かを判断する。押されていなければステップS702へ進み、押されていればステップS703へ進む。
ステップS702では、図5(c)で説明したと同じデューティ33%ショートブレーキ・オンとした間欠ブレーキ状態とする。そしてステップS704へ進む。
ステップS703では、間欠ブレーキを解除して図5(b)で説明したと同じフルブレーキ状態に切り換える。そしてステップS704へ進む。
ステップS704では、第1スイッチSW1が押されているか否かを再度確認する。第1スイッチSW1がオンであればステップS703へ戻る。第1スイッチSW1がオフであれば処理を終了する。
上記の各実施の形態において、図1の入力部52,41とストロボ装置1の記憶手段もしくはカメラ本体3の記憶手段、もしくはその両方で常時フルブレーキ、間欠ブレーキの設定を変更することも可能である。
上記の各実施の形態での間欠ブレーキの強弱は、ショートブレーキ・オンのデューティの変更、または、ショートブレーキ・オンにモータの巻線に直列に挿入される抵抗成分の大きさを変更することで調節できる。
上記の各実施の形態において、常時フルブレーキ、間欠ブレーキの設定は、図1のカメラ本体3の入力部52と照明装置本体1aの入力部41の少なくとも一方から変更することも可能である。
上記の各実施の形態では、照明装置本体1aがカメラ本体3に装着された撮像装置2であったが、照明装置本体1aがカメラ本体3に一体に構成された撮像装置であっても同様である。
上記の各実施の形態では、ストロボ装置1に姿勢検出センサ51が備えられていたが、照明装置本体1aの姿勢検出センサ53から傾きを読み取る姿勢情報読み取り手段をストロボマイコン29などに設け、ストロボ装置1の外部のカメラ本体3に備えられた姿勢検出センサ53から情報を得ることによって、ストロボ装置1の姿勢検出センサ51を省くこともできる。
なお、上記の各実施の形態で説明したフローチャートはあくまで一例であって、不都合がなければ異なる順序で各種処理を実行しても構わない。また、コマンド、コマンド番号、データ項目はあくまで一例であって、同様の役割を果たすものであればどのように設定してもよい。
以上、本発明の好ましい各実施の形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明はオートバウンス機能を備えた照明装置の高性能化に寄与する。
1 ストロボ装置(照明装置)
1a 照明装置本体
1b 発光部
2 撮像装置
3 カメラ本体
4 レンズ部
6 手動操作検出スイッチ(P−SW)
8 カメラマイコン
14 測光回路(AE回路)
16 焦点検出回路(AF回路)
21,22 接続端子
28 バウンス部
29 ストロボマイコン(制御部)
SC 通信ライン
34 測距部
41 入力部
42 表示部
44 モータドライバ回路
45 第1バウンス角度記憶スイッチ(バウンスH検出回路)
46 第2バウンス角度記憶スイッチ(バウンスV検出回路)
47,48 モータ
49 バウンスH駆動回路
50 バウンスV駆動回路
51,53 姿勢検出センサ
52 入力部
63 上下ポテンショメータ
64 左右ポテンショメータ

Claims (10)

  1. 照明装置本体と、
    照射面側の先端に光源を内蔵した発光部と、
    前記照明装置本体と前記発光部の前記照射面側とは反対側の基端側との間を連結してモータに通電して水平または上下方向に駆動するバウンス部を設け、
    前記照明装置本体に対する前記発光部の姿勢を、自動計算した適正バウンス角度になるように前記バウンス部のモータを運転して前記発光部を自動で目標角度に変更して前記発光部の光を前記被写体に向かって間接照射する動作を指示する制御部を備えた照明装置であって、
    前記制御部を、
    前記バウンス部のモータを運転して前記発光部の駆動を実施しない停止期間では、前記モータに間欠的に繰り返して回生ブレーキをかけるよう構成した、照明装置。
  2. 照明装置本体と、
    照射面側の先端に光源を内蔵した発光部と、
    前記照明装置本体と前記発光部の前記照射面側とは反対側の基端側との間を連結してモータに通電して水平または上下方向に駆動するバウンス部を設け、
    前記照明装置本体に対する前記発光部の姿勢を、自動計算した適正バウンス角度になるように前記バウンス部のモータを運転して前記発光部を自動で目標角度に変更して前記発光部の光を前記被写体に向かって間接照射する動作を指示する制御部を備えた照明装置であって、
    前記発光部の前記照明装置本体に対する時々のバウンス角度を検知するバウンス角度検出手段と、
    前記バウンス部のモータを運転せずに前記発光部の角度を動かす手動操作に連動して操作される手動操作検出スイッチを設け、
    前記制御部を、
    自動計算した前記目標角度と前記手動操作中のバウンス角度が同じ場合には、前記モータに連続した回生ブレーキをかけ、
    自動計算した前記目標角度と前記手動操作中のバウンス角度が異なる場合には、前記モータに間欠的に繰り返して回生ブレーキをかけるよう構成した、照明装置。
  3. 前記制御部を、
    自動計算した前記適正バウンス角度と前記実際のバウンス角度とが異なることを検出して、前記実際のバウンス角度が規定の角度を超えると、それまでよりも回生ブレーキの保持力を下げるよう構成した、請求項2記載の照明装置。
  4. 照明装置本体と、
    照射面側の先端に光源を内蔵した発光部と、
    前記照明装置本体と前記発光部の前記照射面側とは反対側の基端側との間を連結してモータに通電して水平または上下方向に駆動するバウンス部を設け、
    前記照明装置本体に対する前記発光部の姿勢を、自動計算した適正バウンス角度になるように前記バウンス部のモータを運転して前記発光部を自動で目標角度に変更して前記発光部の光を前記被写体に向かって間接照射する動作を指示する制御部を備えた照明装置であって、
    前記発光部の前記照明装置本体に対する時々のバウンス角度を検知するバウンス角度検出手段と、
    前記バウンス部のモータを運転せずに前記発光部の角度を動かす手動操作に連動して操作される手動操作検出スイッチを設け、
    前記制御部を、
    前記手動操作検出スイッチの検出出力に基づいて前記手動操作の期間には、前記モータに間欠的に繰り返し回生ブレーキをかけるよう構成した、照明装置。
  5. 照明装置本体と、
    照射面側の先端に光源を内蔵した発光部と、
    前記照明装置本体と前記発光部の前記照射面側とは反対側の基端側との間を連結してモータに通電して水平または上下方向に駆動するバウンス部を設け、
    前記照明装置本体に対する前記発光部の姿勢を、自動計算した適正バウンス角度になるように前記バウンス部のモータを運転して前記発光部を自動で目標角度に変更して前記発光部の光を前記被写体に向かって間接照射する動作を指示する制御部を備えた照明装置であって、
    前記照明装置本体の傾きを検出する姿勢検出センサまたは外部から前記照明装置本体の傾きを読み取る姿勢情報読み取り手段を設け、
    自動計算した適正バウンス角度になるように前記バウンス部のモータを運転して前記発光部を自動で目標角度に変更した後に、前記姿勢検出センサの検出した傾きに基づいて前記発光部を前記モータに通電して自動補正するセミオートバウンス動作を選択するセミオートバウンス入力手段を設け、
    前記制御部を、
    前記セミオートバウンス入力手段が選択されている場合に、前記姿勢検出センサまたは前記姿勢情報読み取り手段から得られた傾きに基づいて前記モータに通電して前記発光部の姿勢を自動補正する期間のモータ停止期間に前記モータに間欠して繰り返して回生ブレーキをかけるように構成した、照明装置。
  6. 照明装置本体と、
    照射面側の先端に光源を内蔵した発光部と、
    前記照明装置本体と前記発光部の前記照射面側とは反対側の基端側との間を連結してモータに通電して水平または上下方向に駆動するバウンス部を設け、
    前記照明装置本体に対する前記発光部の姿勢を、自動計算した適正バウンス角度になるように前記バウンス部のモータを運転して前記発光部を自動で目標角度に変更して前記発光部の光を前記被写体に向かって間接照射する動作を指示する制御部を備えた照明装置であって、
    前記照明装置本体の傾きを検出する姿勢検出センサまたは外部から前記照明装置本体の傾きを読み取る姿勢情報読み取り手段を設け、
    自動計算した適正バウンス角度になるように前記バウンス部のモータを運転して前記発光部を自動で目標角度に変更した後に、前記姿勢検出センサの検出した傾きに基づいて前記発光部を前記モータに通電して自動補正するセミオートバウンス動作を選択するセミオートバウンス入力手段を設け、
    前記制御部を、
    前記セミオートバウンス入力手段が選択されている場合に、前記姿勢検出センサまたは前記姿勢情報読み取り手段から得られた傾きまたは加速度に基づいて姿勢が変化していないことを検出するまで前記バウンス部のモータに連続した回生ブレーキをかけ、
    姿勢が変化していないことを検出したのちに前記バウンス部のモータに通電して前記発光部の姿勢を自動補正し、前記モータのモータ停止期間に間欠的に繰り返して回生ブレーキをかけるように構成した、照明装置。
  7. 照明装置本体と、
    照射面側の先端に光源を内蔵した発光部と、
    前記照明装置本体と前記発光部の前記照射面側とは反対側の基端側との間を連結してモータに通電して水平または上下方向に駆動するバウンス部を設け、
    前記照明装置本体に対する前記発光部の姿勢を、自動計算した適正バウンス角度になるように前記バウンス部のモータを運転して前記発光部を自動で目標角度に変更して前記発光部の光を前記被写体に向かって間接照射する動作を指示する制御部を備えた照明装置であって、
    前記制御部は、
    この照明装置に接続されたカメラ本体が撮影準備動作を開始していない状態を検出して、前記モータに間欠的に繰り返して回生ブレーキをかけ、前記撮影準備動作を開始して撮影を実施するまでの期間を検出して、前記モータに連続した回生ブレーキをかけるよう構成した、照明装置。
  8. 前記間欠的に繰り返してかけた回生ブレーキの強さを設定変更できるよう構成した、
    請求項1〜7の何れかに記載の照明装置。
  9. カメラ本体と請求項1〜8の何れかに記載の照明装置を結合または一体に設けた、撮像装置。
  10. 照明装置における前記間欠的に繰り返してかけた回生ブレーキの強さを、カメラ本体の側から設定を変更できるよう構成した、請求項9記載の撮像装置。
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