JP6971562B2 - 照明装置とその制御方法及び撮像システム - Google Patents

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Description

本発明は、照明装置とその制御方法及び撮像システムに関し、特に、照射方向を自動的に変更可能な照明装置の動作を制御する技術に関する。
照明装置が発する光を天井等に向けて照射し、天井等からの拡散反射光を被写体に照射する撮影手法(以下「バウンス発光撮影」という)が知られている。バウンス発光撮影によれば、照明装置の光を間接的に被写体に照射することができるため、柔らかい光での描写が可能となる。
バウンス発光撮影を自動的に行う撮像システムでは、撮像装置の本体又は照明装置の制御手段により、被写体位置と天井位置が検出され、検出結果に基づいて適切なバウンス角度が演算され、照明装置からの光の照射方向が自動的に変更される。例えば、特許文献1には、照明装置が撮像装置の本体に装着された状態と撮像装置から取り外された状態とで、照明装置の発光部の姿勢や角度の調整可能な範囲を変更する撮像システムが提案されている。
特開2014−38267号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、照明装置は、撮像装置の本体から取り外された状態であっても、照明装置に設けられたバウンス起動のための操作部材(ボタン、スイッチ等)が操作されると、オートバウンス動作を行う。そのため、例えば、照明装置が鞄等に収納されているような撮像装置の本体との連携が取れてない状態であっても、意図せずに操作部材が作動してしまうと、意味のないオートバウンス動作を行ってしまうという問題がある。
本発明は、オートバウンス機能を有する照明装置の撮像装置から取り外された状態での動作を適切に制御する技術を提供することを目的とする。
本発明に係る照明装置は、撮像装置に対する着脱が可能な本体部と、発光部を有し、前記本体部に対して回転可能に保持された可動部と、前記撮像装置と端子を介した通信を行う第1の通信手段と、前記撮像装置と無線通信を行う第2の通信手段と、前記可動部を駆動して前記発光部からの光の照射方向を変更する駆動手段と、前記駆動手段によって前記可動部を駆動させて前記照射方向を変更させるオートバウンス動作の実行指示を行うための操作部と、前記撮像装置と通信可能に接続されているか否かを検出する検出手段と、
前記操作部が操作された場合に、前記撮像装置と通信可能に接続されていないことを前記検出手段が示すときは前記駆動手段による前記可動部の駆動を禁止する制御手段と、を備え、前記検出手段は、前記端子を介して前記撮像装置と接続されている場合又は前記端子を介して前記撮像装置と接続されていないが前記無線通信により前記撮像装置と接続されている場合には前記撮像装置と通信可能に接続されていることを検出し、前記端子を介して前記撮像装置と接続されておらず且つ前記無線通信により前記撮像装置と接続されていない場合には前記撮像装置と通信可能に接続されていないことを検出することを特徴とする。
本発明によれば、オートバウンス機能を有する照明装置の撮像装置から取り外された状態での動作を適切に制御することができる。
本発明の実施形態に係る撮像システムの概略構成を示すブロック図である。 図1に示す撮像システムの概略構成を示す断面図である。 カメラ本体とストロボ装置の間の通信回路のブロック図である。 ストロボIF回路が有する判定信号出力回路の一例のブロック図である。 カメラ本体とストロボ装置の間の通信方法を説明する図である。 カメラ本体とストロボ装置の間の通信に用いられるコマンドのリストである。 オートバウンス発光撮影でのカメラ本体側の処理のフローチャートである。 図7のフローチャートの続きのフローチャートである。 バウンス処理の一例を説明するフローチャートである。 接続判定処理を説明するフローチャートである。 接続判定処理を説明するタイミングチャートである。 ストロボ装置の可動部の回動状態を示す図である。 ストロボ装置の可動部の回動角度を検出するセンサの説明図である。 ストロボ装置の可動部の回動角度とセンサ出力との関係を示す図である。 オートバウンス動作のフローチャートである。 ストロボ装置のバウンス駆動制御の一例のフローチャートである。 バウンス処理の別の例を説明するフローチャートである。 接続判定処理を説明するフローチャートである。 ストロボ装置のバウンス駆動制御の別の例のフローチャートである。 バウンス処理の更に別の例を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る撮像システム10の概略構成を示すブロック図である。図2は、撮像システム10の概略構成を示す断面図である。なお、図1と図2において、同一の要素については同じ符号を付している。また、一部の要素は図1に示されているが図2には示されておらず、別の一部の要素は図2には示されているが図1には示されていない。
撮像システム10は、撮像装置であるカメラ本体100と、カメラ本体100に装着されたレンズ鏡筒200と、カメラ本体100に装着された照明装置であるストロボ装置300とを有する。ストロボ装置300はカメラ本体100に対して着脱自在であり、レンズ鏡筒200はカメラ本体100に固定(一体化)されていてもよいし、カメラ本体100に対して着脱自在であってもよい。
カメラ本体100は、カメラマイコン101、撮像素子102、シャッタ103、主ミラー104、ピント板105、測光回路106、焦点検出回路107、ゲイン切替回路108、A/D変換器109及びタイミングジェネレータ110を備える。また、カメラ本体100は、信号処理回路111、入力部112、表示部113、ペンタプリズム114及びサブミラー115を備える。更に、カメラ本体100は、無線ユニット116、通信ラインLC、通信ラインSC、端子120、端子130、姿勢検出回路140及びカメラインタフェース回路150を備える。以下の説明では、カメラマイコン101を「CCPU101」と記し、タイミングジェネレータ110を「TG110」と記し、カメラインタフェース回路150を「カメラIF回路150」と記す。
CCPU101は、各種のソフトウェア(プログラムコード)を実行することにより、カメラ本体100の各部の動作を制御するマイクロコンピュータである。CCPU101は、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力制御回路(I/Oコントロール回路)、マルチプレクサ、タイマー回路、EEPROM、A/Dコンバータ及びD/Aコンバータ等を含むマイコン内蔵ワンチップIC回路構成となっている。CCPU101は、CPUがROMに格納された所定のプログラムコードをRAMに展開することにより、カメラ本体100を制御するための各種の判定処理や演算処理を行う。
撮像素子102は、赤外カットフィルタやローパスフィルタ等を含むCCDセンサ又はCMOSセンサ等の撮像素子である。レンズ鏡筒200を通過した被写体からの光束は、撮像素子102に被写体の光学像として結像する。シャッタ103は、撮像素子102を遮光する状態と撮像素子102を露光する状態との間で遷移可能に構成されている。主ミラー104は、ハーフミラーであり、レンズ鏡筒200を通して入射する光の一部を反射してピント板105に結像させる位置と、レンズ鏡筒200から撮像素子102へ至る撮影光路内から退避する位置との間で移動可能となっている。ピント板105には、被写体の光学像が結像する。ユーザ(撮影者)は、ピント板105に結像された被写体の光学像を不図示の光学ファインダを介して確認することができる。
測光回路106(AE回路)は、回路内に測光センサを備えており、被写体に対して設定された1又は複数の領域で測光を行うことにより露出情報を出力する。なお、測光回路106内の測光センサは、ペンタプリズム114を介してピント板105に結像された被写体像を見込んでいる。焦点検出回路107(AF回路)は、回路内に複数点の測距ポイントを有する測距センサを備えており、各測距点のデフォーカス量等の焦点情報を出力する。ゲイン切替回路108は、撮像素子102から出力されるアナログ信号を増幅させる。CCPU101は、撮影条件やユーザの操作等に応じて、ゲイン切替回路108において信号に掛けるゲインを切り替える。A/D変換器109は、ゲイン切替回路108から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換することにより、画像データを生成する。TG110は、撮像素子102から信号出力タイミング(ゲイン切替回路108からA/D変換器109への増幅信号の入力タイミング)とA/D変換器109でのA/D変換のタイミングとを同期させる。
信号処理回路111は、A/D変換器109から出力されるデジタル信号からなる画像データに対して所定の信号処理を行う。入力部112は、電源スイッチ、レリーズボタン、設定ボタン等の操作部を含み、CCPU101は、入力部112に対する操作に応じた入力部112からの指示に基づいて各種の処理を実行する。例えば、レリーズボタンが1段階操作(半押し)されると、レリーズスイッチSW1がオンとなり、CCPU101はAF(オートフォーカス)、AE(自動露出)等の撮影準備動作を実行する。また、レリーズボタンが2段階操作(全押し)されると、レリーズスイッチSW2がオンとなり、CCPU101は撮像素子102に対する露光から、生成された画像データの保存までの一連の撮影動作を実行する。また、設定ボタンの操作により、ストロボ装置300の各種設定を行うことができる。なお、ストロボ装置300とカメラ本体100との間で無線通信が可能な場合は、カメラ本体100にストロボ装置300が直接装着されていなくても、設定ボタンの操作により、装着されている状態と同様にストロボ装置300の各種の設定を行うことができる。
表示部113は、液晶装置や発光素子によって構成されており、カメラ本体100に対して設定された撮影モードやその他の撮影情報を表示し、液晶装置には、撮影中の被写体像や撮影画像の再生表示等も可能である。ペンタプリズム114は、ピント板105の被写体像を測光回路106内の測光センサ及び不図示の光学ファインダに導く。サブミラー115は、レンズ群202より入射して主ミラー104を透過した光を焦点検出回路107の測距センサへ導く。無線ユニット116は、周知の技術を用いて、ストロボ装置300が有する後述の無線ユニット370と無線通信を行う。
通信ラインLCは、カメラ本体100とレンズ鏡筒200に設けられた後述のレンズマイコン201(以下「LPU201」という)を通信可能に接続するインタフェースの信号ラインである。撮像システム10は、通信ラインLCを用いた通信の一例として3端子式のシリアル通信を行うための端子120を備え、CCPU101をホストとしたデータ交換やコマンド伝達等の情報通信を行う。端子120は、SCLK_L端子、MOSI_L端子、MISO_L端子及びGND端子を含む。SCLK_L端子は、カメラ本体100とレンズ鏡筒200の間の通信の同期をとるための端子である。MOSI_L端子は、カメラ本体100からレンズ鏡筒200へデータを送信するための端子である。MISO_L端子は、レンズ鏡筒200から送信されたデータをカメラ本体100で受信するための端子である。GND端子は、カメラ本体100とレンズ鏡筒200を接続して、これらをグラウンド電位に落とす。
通信ラインSCは、CCPU101とストロボ装置300に設けられた後述のストロボマイコン310(以下「FPU310」という)とを通信可能に接続するカメラ本体100側のインタフェースであるカメラIF回路150の信号ラインである。撮像システム10は、通信ラインSCを用いた有線通信の一例として、3端子式のシリアル通信を行うための端子130を備える。端子130は、具体的には、カメラ本体100とストロボ装置300を機械的に接続すると共に通信可能に接続するアクセサリシューとホットシューにより構成される。よって、端子130のカメラ本体100側には、ストロボ装置300に限らず、その他のカメラアクセサリを着脱することができる。CCPU101とFPU310とは、カメラIF回路150、端子130及びストロボ装置300に設けられた後述のストロボインタフェース回路380(以下「ストロボIF回路380」という)を介して通信可能に接続されるが、その詳細については後述する。
姿勢検出回路140は、カメラ本体100の姿勢差を検出する回路であり、水平方向の姿勢差を検出する姿勢H検出部140a、鉛直方向の姿勢差を検出する姿勢V検出部140b及び前後方向(Z方向)の姿勢差を検出する姿勢Z検出部140cを有する。姿勢検出回路140には、例えば、角速度センサやジャイロセンサが用いられる。姿勢検出回路140により検出された各方向の姿勢差に関する姿勢情報は、CCPU101に供給される。
レンズ鏡筒200は、LPU201、レンズ群202、レンズ駆動部203、エンコーダ204、絞り205及び絞り制御回路206を備える。LPU201は、レンズ鏡筒200の各部を制御するマイクロコンピュータである。LPU201は、例えば、CPU、ROM、RAM、入出力制御回路(I/Oコントロール回路)、マルチプレクサ、タイマー回路、EEPROM、A/Dコンバータ及びD/Aコンバータ等を含むマイコン内蔵ワンチップIC回路構成となっている。
レンズ群202は、フォーカスレンズやズームレンズ等を含む複数枚のレンズで構成されている。なお、レンズ群202には、ズームレンズは含まれなくてもよい。レンズ駆動部203は、レンズ群202に含まれるレンズを光軸方向に駆動する。レンズ群202の駆動量は、カメラ本体100に設けられた焦点検出回路107の出力に基づいてCCPU101により演算され、算出された駆動量がCCPU101からLPU201へ送信される。エンコーダ204は、レンズ群202の位置を検出し、駆動情報をLPU201へ出力する。LPU201(又はCCPU101)は、エンコーダ204からの駆動情報に基づいて駆動量を算出し、算出された駆動量分だけレンズ駆動部203がレンズ群202を駆動することにより焦点調節が行われる。絞り205は、レンズ鏡筒200内を通過する光量を調節する。絞り制御回路206は、LPU201の制御下で、絞り205を駆動する。
ストロボ装置300は、大略的に、カメラ本体100に対して着脱可能な本体部300aと、本体部300aに対して上下方向及び左右方向に回転可能に保持された可動部300bを有する。なお、上下方向は、カメラ本体100を正姿勢で構えたときの鉛直方向と略平行な方向である。左右方向は、カメラ本体100を正姿勢で構えたときの鉛直方向と直交する方向である。
ストロボ装置300は、電池301、昇圧回路ブロック302、トリガ回路303、発光制御回路304、放電管305、反射傘306、ストロボ光学系307、測距ユニット308、積分回路309及びANDゲート311を備える。また、ストロボ装置300は、FPU310、入力部312、表示部313、フォトダイオード314、コンパレータ315、光学系駆動回路330、バウンス回路340、姿勢検出回路360、無線ユニット370及びストロボIF回路380を備える。
FPU310は、ストロボ装置300の各部を制御するマイクロコンピュータである。FPU310は、例えばCPU、ROM、RAM、入出力制御回路(I/Oコントロール回路)、マルチプレクサ、タイマー回路、EEPROM、A/Dコンバータ及びD/Aコンバータ等を含むマイコン内蔵ワンチップIC回路構成となっている。電池301は、ストロボ装置300の電源(VBAT)として機能する。昇圧回路ブロック302は、昇圧部302a、抵抗302b,302c及びメインコンデンサ302dを有する。昇圧部302aは、電池301の電圧を数百Vに昇圧し、これによりメインコンデンサ302dに発光のための電気エネルギが充電される。メインコンデンサ302dの充電電圧は、抵抗302b,302cにより分圧され、分圧された電圧はFPU310のA/D変換端子に入力される。トリガ回路303は、放電管305を励起するためのパルス電圧を放電管305に印加する。発光制御回路304は、放電管305の発光の開始及び停止を制御する。放電管305は、トリガ回路303から印加される数KVのパルス電圧を受けて励起し、メインコンデンサ302dに充電された電気エネルギを用いて発光する。
測距ユニット308は、公知の方法により、対象物までの距離を検出する。測距ユニット308は、例えば、受光センサを有し、放電管305から照射されて照射方向の対象物に反射させた光を受光センサで受光して、対象物までの距離を検出する。或いは、測距ユニット308は、測距用光源を有し、測距用光源から照射されて照射方向の対象物に反射させた光を受光センサで受光して、対象物までの距離を検出する。積分回路309は、フォトダイオード314の受光電流を積分し、積分結果をコンパレータ315の反転入力端子とFPU310のA/Dコンバータ端子に入力する。コンパレータ315の非反転入力端子は、FPU310内のD/Aコンバータ端子に接続され、コンパレータ315の出力はANDゲート311の入力端子に接続される。ANDゲート311の他方の入力端子は、FPU310の発光制御端子と接続され、ANDゲート311の出力は発光制御回路304へ入力される。
フォトダイオード314は、直接又はグラスファイバ等を介して、放電管305から発せられる光を受光するセンサである。反射傘306は、放電管305から発せられる光を反射させて所定の方向へ導く。ストロボ光学系307は、光学パネル等を含み、放電管305との相対位置を変更可能に保持されている。放電管305とストロボ光学系307の相対位置を変更することにより、発光部からの閃光の照射範囲を所定の範囲で変化させることができる。ストロボ装置300の発光部は、主に、放電管305、反射傘306、ストロボ光学系307で構成されており、発光部からの閃光の照射範囲はズーミングが可能なストロボ光学系307の駆動により変化し、発光部の照射方向は可動部300bの回転により変化する。なお、発光部の照射範囲を変化させる方法は、放電管305とストロボ光学系307の相対位置を変更させる方法に限定されず、例えば、反射傘306の形状を変更させる方法やストロボ光学系307の光学特性を変更させる方法等でもよい。
入力部312は、電源スイッチ、ストロボ装置300の動作モードを設定するモード設定スイッチ、バウンス駆動を自動的に実行させるオートバウンススイッチ、バウンス駆動を行った際のバウンス角度記憶スイッチ、各種パラメータの設定ボタン等の操作部を含む。FPU310は、入力部312に対する操作に応じた入力部312からの指示に基づいて各種の処理を実行する。なお、以下の説明では、バウンス駆動を自動的に実行させてバウンス発光撮影を行うことをオートバウンス発光撮影と称呼する。
表示部313は、液晶装置や発光素子を有し、ストロボ装置300の各種の設定情報や動作状態を表示する。光学系駆動回路330は、位置検出部330aと光学系駆動部330bを有する。位置検出部330aは、放電管305とストロボ光学系307の相対位置に関する情報を不図示のエンコーダ等により検出する。光学系駆動部330bは、ストロボ光学系307を駆動するためのモータ等を含む。FPU310は、CCPU101を介してLPU201から出力される焦点距離情報を取得し、取得した焦点距離情報に基づいてストロボ光学系307の駆動量を演算する。
バウンス回路340は、可動部300bの駆動量(本体部300aに対する可動部300bの回動角度)を検出する。バウンス回路340は、第1のバウンス角度検出回路340a、第2のバウンス角度検出回路340c、第1のバウンス駆動回路340b及び第2のバウンス駆動回路340dを有する。第1のバウンス角度検出回路340a(バウンスH検出回路)は、可動部300bの左右方向の駆動量を検出する。第2のバウンス角度検出回路340c(バウンスV検出回路)は、可動部300bの上下方向の駆動量を検出する。これらの駆動量の検出には、ロータリエンコーダやアブソリュートエンコーダが用いられる。第1のバウンス駆動回路340b(バウンスH駆動回路)は、可動部300bの左右方向の回転駆動を行う。第2のバウンス駆動回路340d(バウンスV駆動回路)は、可動部300bの上下方向の回転駆動を行う。これらの駆動には公知のモータ等が用いられる。
姿勢検出回路360は、ストロボ装置300の姿勢差を検出する回路であり、姿勢H検出部360a、姿勢V検出部360b及び姿勢Z検出部360cを有する。姿勢H検出部360aは、水平方向の姿勢差を検出する。姿勢V検出部360bは、鉛直方向の姿勢差を検出する。姿勢Z検出部360cは、前後方向(Z方向)の姿勢差を検出する。姿勢検出回路360には、例えば、角速度センサやジャイロセンサが用いられる。姿勢検出回路360により検出された各方向の姿勢差に関する情報は、FPU310に供給される。
無線ユニット370は、周知の技術を用いて、カメラ本体100に設けられた無線ユニット116と無線通信を行い、これにより、CCPU101とFPU310との間の無線通信が実現される。ストロボIF回路380は、FPU310とCCPU101とが端子130を介して通信を行うための、ストロボ装置300側のインタフェースであり、詳細は後述する。上述の通りに構成された撮像システム10では、CCPU101、LPU201及びFPU310が協働して撮像システム10を構成する各部の制御を行うことにより、撮像システム10全体の円滑な動作が実現される。
続いて、FPU310とCCPU101とが端子130を介して通信を行うための回路構成について説明する。図3は、FPU310とCCPU101との間の通信回路の概略構成を示すブロック図である。CCPU101及びFPU310はペリフェラル通信機能を備え、カメラIF回路150及びストロボIF回路380を経由して互いに通信を行う。端子130は、カメラIF回路150とストロボIF回路380とを通信可能に接続する。カメラIF回路150とCCPU101とは、既存のシリアル通信SPIで接続されており、カメラIF回路150は、CCPU101からのシリアル通信SPIのレベル変換等を行う。ストロボIF回路380とFPU310との接続回路の詳細については後述する。
端子130は、A端子130a、B端子130b、C端子130c、D端子130d、E端子130e及びF端子130fを備える。カメラIF回路150とストロボIF回路380はそれぞれ、ANALOG端子、SCLK_S端子、MOSI_S端子、MISO_S端子及びX端子を有する。
A端子130aは、CCPU101がFPU310に対してアナログ信号による制御を行うため端子であり、ANALOG端子と接続される。本実施形態では、A端子130aは、カメラ本体100に対するストロボ装置300の接続/非接続を判断するための信号線を接続する端子である。つまり、A端子130aは、CCPU101からFPU310へ又はFPU310からCCPU101へアナログ信号を出力することで、CCPU101とFPU310の少なくとも一方に他方の状態を認識させるための端子である。なお、アナログ信号とは、電圧値や電流値そのものに意味を持たせた信号を指す。例えば、ANALOG端子を通してCCPU101からFPU310へx[v]の電圧が出力されている場合、FPU310はカメラ本体100がレリーズ準備完了状態であることを認識する。
なお、カメラIF回路150のANALOG端子には抵抗151が設けられており、カメラIF回路150は抵抗151とA端子130aを介してストロボIF回路380と接続されている。抵抗151と後述の抵抗384との合成抵抗が、カメラ本体100に対するストロボ装置300の接続/非接続を判断するための抵抗となる。なお、抵抗151と抵抗384は、プルダウン抵抗である。
B端子130bは、シリアル通信のクロック端子であり、CCPU101とFPU310との間の通信の同期を取るためのSCLK_S端子と接続される。C端子130cは、シリアル通信を行うための端子の1つであり、CCPU101からFPU310へ信号(データ)を送信するMOSI_S端子と接続される。D端子130dは、シリアル通信を行うための端子の1つであり、FPU310からCCPU101へ信号(データ)を送信するMISO_S端子と接続される。E端子130eは、シリアル通信を行うための端子の1つであり、CCPU101からFPU310へシンクロタイミング信号を送信するためのX端子と接続される。F端子130fは、カメラ本体100(CCPU101)とストロボ装置300(FPU310)を接続して、これらをグラウンド電位に落とすためのGND端子である。
ストロボIF回路380は、判定信号出力回路381、アナログスイッチ382、抵抗383、抵抗384、判定信号入力回路385、アナログスイッチ386、アナログ制御回路387、インバータ回路388及びシリアル通信IF回路389を有する。判定信号出力回路381は、カメラ本体100に対するストロボ装置300の接続/非接続を判断するための信号出力回路であり、FPU310のST_OUT1端子と接続されている。判定信号出力回路381は、FPU310がST_OUT1端子へ、Hレベル信号を出力するとアナログスイッチ382へ判定信号を出力し、Lレベル信号を出力するとアナログスイッチ382への判定信号の出力を停止する。
図4は、判定信号出力回路381の一例の概略構成を示すブロック図である。判定信号出力回路381は、定電圧電源V1をアナログスイッチ382を介して抵抗381a,381bで分圧した一定電圧を出力する回路であってもよい。アナログスイッチ381cのコントロール端子は、FPU310のST_OUT1と接続されている。判定信号出力回路381は、ST_OUT1からHレベル信号が入力されるとアナログスイッチ381cを短絡させ、ST_OUT1からLレベル信号が入力されるとアナログスイッチ381cを解放されることで、判定信号の出力を制御する。
アナログスイッチ382は、FPU310のST_SW1端子より出力される信号に従って、判定信号出力回路381へHレベル信号が入力されると短絡され、Lレベル信号が入力されると解放される。ST_SW1の論理は逆でも構成可能である。アナログスイッチ382の一端は抵抗383を介してA端子130aと接続され、アナログスイッチ382の他端は判定信号出力回路381と接続される。アナログスイッチ382が短絡すると、A端子130aと判定信号出力回路381とが抵抗383を介して接続される。抵抗383,384は、アナログスイッチ382からの出力電圧を分圧し、分圧点には判定信号入力回路385(AD変換)が接続されている。
判定信号入力回路385は、カメラ本体100に対するストロボ装置300の接続/非接続を判断するための信号入力回路であり、A端子130aを通して取得した信号のA/D変換を行う。判定信号入力回路385は、FPU310のST_IN端子に接続されており、FPU310は、判定信号入力回路385を通して取得する電圧値に基づいて、カメラ本体100に対するストロボ装置300の接続/非接続を判断する。例えば、カメラ本体100に対するストロボ装置300の接続判定の閾値をVth[V]とする。判定信号入力回路385を通して取得する電圧値が閾値以下の場合には「接続」と判定し、閾値より大きい場合には「非接続」と判定することができる。これは、ストロボ装置300が端子130を介してカメラ本体100に接続されている場合、カメラ本体100での負荷によって電圧低下が異なる設定にしているからである。
判定信号出力回路381の出力電圧をVout、A端子130aの端子電圧をV_130a、抵抗383,384,151の抵抗値をそれぞれR2,R3,R4とし、抵抗384,151の合成抵抗値をR5とする。すると、非接続時のA端子130aの端子電圧V_130a(非接続)は下記式1で表され、接続時のA端子130aの端子電圧V_130a(接続)は下記式2で表される。ここで、R4>R5であるため、下記式1,2を比較すると、“V_130a(非接続)>V_130a(接続)”となる。よって、閾値VthをV_130a(非接続)とV_130a(接続)の中間値に設定することで、カメラ本体100に対するストロボ装置300の接続/非接続を判断することができる。なお、判定信号入力回路385のA/D変換回路は、FPU310に設けられていてもよい。
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アナログスイッチ386は、一端がA端子130aと接続され、他端がアナログ制御回路387に接続されており、短絡することでA端子130aとアナログ制御回路387とを接続する。アナログスイッチ386の不図示のコントロール端子は、インバータ回路388を介してFPU310のST_SW2端子に接続されている。アナログスイッチ386は、インバータ回路388からHレベル信号が入力されると短絡され、Lレベル信号が入力されると解放される。インバータ回路388は、入力側がFPU310のST_SW2端子に接続され、出力側がアナログスイッチ386のコントロール端子に接続されている。ST_SW2端子がHレベルのときはインバータ回路388がLレベルとなるため、アナログスイッチ386は開放となり、A端子130aとアナログ制御回路387とは切断された状態となる。ST_SW2端子がLレベルのときはインバータ回路388がHレベルとなるため、アナログスイッチ386が短絡してA端子130aとアナログ制御回路387とが接続される。なお、ST_SW3の論理は逆でも構成可能である。
アナログ制御回路387は、A端子130aを介して、AF補助光の発光制御や充電完了制御を行う。シリアル通信IF回路389は、ここでは、3線式シリアル接続を行うためのインタフェースである。すなわち、B端子130bを介してカメラIF回路150のSCLK_S端子からシリアル通信IF回路389へ入力された同期クロック信号は、シリアル通信IF回路389でレベル変換等されて、FPU310のSCLK_S端子へ出力される。C端子130cを介してカメラIF回路150のMOSI_S端子からシリアル通信IF回路389へ入力された信号(カメラ情報)は、シリアル通信IF回路389でレベル変換等されて、FPU310のMOSI_S端子に出力される。FPU310のMOSI_S端子からシリアル通信IF回路389へ入力された信号(ストロボ情報)は、シリアル通信IF回路389でレベル変換等され、D端子130dを介してカメラIF回路150のMISO_S端子に出力される。なお、シリアル通信IF回路389とカメラIF回路150との接続は、3線式のシリアル通信に限らず、2線式であってもよい。E端子130eを介してカメラIF回路150のX端子からストロボIF回路380へ入力されたシンクロタイミング信号は、FPU310のX端子へ入力され、FPU310は、受信したシンクロタイミング信号に応じて放電管305を発光させる。
端子130を介したデータ通信の例について、図5及び図6を参照して説明する。図5(a)は、データ通信のタイミングチャートである。CCPU101からFPU310へデータを送信するときには、SCLK_S端子の8ビットのクロックに同期してMOSI_S端子からり各ビットを0,1とすることでデータをシリアルで送信する。また、FPU310からCCPU101にデータを送信するときは、SCLK_S端子の8ビットのクロックに同期してMISO_S端子から各ビットを0,1とするデータをシリアルで送信する。なお、図5(a)の8ビット(1バイト)通信のタイミングチャートでは、SCLK_S信号の立ち上がりで信号の読み書きを行っているが、この8ビット通信をコマンド、コマンドデータ、データについて連続で複数回の送信が行われる。
図6は、CCPU101とFPU310との間の通信に用いられるコマンドのリストである。図6(a)は、FPU310からCCPU101へ送信されるコマンドのリストであり、図6(b)は、CCPU101からFPU310へ送信されるコマンドのリストである。図5(b),(c)は、CCPU101(カメラ本体100)からFPU310(ストロボ装置300)に対してオートバウンス発光撮影の設定/解除を行う際のコマンドの一例を示す図である。CCPU101は、オートバウンス発光撮影の設定を行う場合に、1バイト目にCS通信の80H、2バイト目にコマンド番号011(0BH)、3バイト目にデータ(内容)の01(設定)を、16進数から2進数に変換してFPU310へ送信する。このように、1バイト目には、CCPU101がFPU310にデータを送信するときにはコマンドCS:80Hが、CCPU101がFPU310からデータを取得するときにはコマンドSC:01Hが、CCPU101からFPU310へ送信される。2バイト目には、コマンド番号でSC,CSに続く番号(送信時は16進数に変換される)が、3バイト目や4バイト目には設定項目データが、CCPU101とFPU310の一方から他方へ送信される。
図5(d),(e)は、CCPU101からFPU310に対してオートバウンス発光撮影のための測距を行う際のコマンドの一例を示す図であり、ここでも、オートバウンス発光撮影の設定/解除の場合と同様にして、コマンドの送受信が行われる。図5(d),(e)に示す各コマンドは図6に示されているため、詳細な説明は省略する。なお、CCPU101がFPU310へCCPU101の起動終了の通知を行うと、FPU310はCCPU101が休止状態であると認識してCCPU101への通信を禁止する。また、ストロボ装置300がカメラ本体100に装着された後にCCPU101とFPU310が一度も通信を行っていない場合も、FPU310からCCPU101への通信は禁止される。
次に、撮像システム10でオートバウンス発光撮影の第1実施形態について説明する。まず、第1実施形態に係るオートバウンス発光撮影の実行時におけるカメラ本体100での処理内容(制御方法)について説明する。図7及び図8は、オートバウンス発光撮影を行う際のカメラ本体100での処理のフローチャートである。なお、図8のフローチャートは、図7のフローチャートに続く処理を説明するものである。図7及び図8のフローチャートの各処理は、CCPU101においてCPUがROMに格納された所定のプログラムをRAMに展開することにより、CCPU101がカメラ本体100を構成する各部の動作を制御することにより実現される。入力部112に含まれる電源スイッチがオンに操作されることで、CCPU101は動作可能となる。
ステップS1においてCCPU101は、自身のメモリやポートの初期化を行う。また、CCPU101は、入力部112に含まれるスイッチの状態や予め設定された入力情報を読み込み、被写体に適した撮影モードの設定を行う。ステップS2においてCCPU101は、入力部112に含まれるレリーズボタンが半押しされてレリーズスイッチSW1がオンとなっているか否かを判定する。CCPU101は、レリーズスイッチSW1がオンとなるまで待機し(S2でNO)、レリーズスイッチSW1がオンになったと判定すると(S2でYES)、処理をステップS3へ進める。
ステップS3においてCCPU101は、レンズ鏡筒200のLPU201と通信ラインLCを介して通信を行い、レンズ鏡筒200の焦点距離情報や焦点調節、測光に必要な光学情報(レンズ情報)を取得する。ステップS4においてCCPU101は、カメラ本体100にストロボ装置300が装着されているか否かを判定する。CCPU101は、ストロボ装置300が装着されていると判定した場合(S4でYES)、処理をステップS5へ進め、ストロボ装置300が装着されていないと判定した場合(S4でNO)、処理をステップS8bへ進める。なお、カメラ本体100にストロボ装置300が装着されているか否かの判定処理の詳細については後述する。
ステップS5においてCCPU101は、ストロボ装置300のFPU310と通信ラインSCを介して通信を行い、ストロボ装置300のID、ガイドナンバー、メインコンデンサ302dの充電状態を示す充電情報等のストロボ情報を取得する。また、CCPU101は、ステップS3で取得した焦点距離情報をFPU310へ送信する。これにより、FPU310は、CCPU101から受信した焦点距離情報に基づいてストロボ光学系307の駆動量を演算し、演算した駆動量に基づいてストロボ光学系307を移動させてストロボ装置300の照射範囲を焦点距離に合わせた範囲に変更する。
ステップS6においてCCPU101は、入力部112を介して入力されたストロボ装置300に関する情報をストロボ装置300のFPU310に送信する準備を行う。例えば、オートバウンス発光撮影が可能なカメラ本体100か否か、オートバウンス発光撮影に関するカメラ本体100での設定、レリーズボタンの状態等をコマンド送信に変換する。ステップS7においてCCPU101は、ステップS6で準備したストロボ装置300に関する情報をストロボ装置300へ送信する。
ステップS8aにおいてCCPU101は、カメラ本体100において設定されている焦点調節モードがAFモードか否かを判定する。CCPU101は、AFモードに設定されていると判定した場合(S8aでYES)、処理をステップS9aへ進める。一方、CCPU101は、AFモードに設定されていないと判定した場合(S8aでNO)、マニュアルフォーカスモード(MFモード)に設定されていると判定して、処理をステップS11へ進める。
ステップS9aにおいてCCPU101は、焦点検出回路107を駆動させることにより、周知の位相差検出法による焦点検出動作を行う。なお、ステップS9aでは、焦点調節において複数の測距点から焦点を合わせる測距点(測距ポイント)が、近点優先を基本の考え方とした周知の自動選択アルゴリズムや入力部112へのユーザの操作等に応じて決定される。ステップS10aにおいてCCPU101は、ステップS9aで決定された測距ポイントをCCPU101内のRAMに記憶する。また、ステップS10aにおいてCCPU101は、焦点検出回路107からの焦点情報に基づきレンズ群202の駆動量を演算し、LPU201と通信を行って、演算した駆動量に基づいてレンズ群202を移動させる。ステップS10aの後、処理はステップS11へ進められる。
ステップS11においてCCPU101は、オートバウンス発光撮影での照射方向を自動的に決定するための動作(以下「オートバウンス動作」いう)を行うか否かを判定する。オートバウンス動作を行うか否かは、入力部112又は入力部312に含まれるオートバウンス動作を実行するか否かを切り換えるスイッチの状態やその他のカメラ本体100の状態等に基づいて判定される。CCPU101は、オートバウンス動作を実行すると判定した場合(S11でYES)、処理をステップS12へ進め、オートバウンス動作を実行しないと判定した場合(S11でNO)、処理をステップS16へ進める。ステップS12においてCCPU101は、オートバウンス動作に関する処理(以下「バウンス処理」という)を実行する。なお、バウンス処理の詳細については後述する。
ステップS12の後のステップS13においてCCPU101は、オートバウンス処理にエラーが生じたか否かを判定する。CCPU101は、オートバウンス処理でエラーが生じたと判定した場合(S13でYES)、処理をステップS14へ進め、オートバウンス処理でエラーが生じていないと判定した場合(S13でNO)、処理をステップS16へ進める。オートバウンス処理でエラーが生じた場合には、バウンス処理(ステップS12)においてFPU310からオートバウンス処理にエラーが生じたことを示す情報がCCPU101へ送信される。そこで、ステップS14においてCCPU101は、バウンス処理でエラーが生じたことを示す情報(警告)を表示部113に表示する。このような警告表示は、CCPU101からFPU310への指令により、ストロボ装置300の表示部313に表示するようにしてもよい。ステップS15においてCCPU101は、発光撮影を行わない設定(非発光設定)に切り換え、その後、処理をステップS16へ進める。
ステップS4にてストロボ装置300が非接続と判定された場合に実行されるステップS8b,S9b,S10bの処理はそれぞれ、前述したステップS8a,S9a,S10aの処理と同じであるため、説明を省略する。CCPU101は、ステップS8bの判定がNOとなるか又はステップS10bの処理が終了すると、処理をステップS16へ進める。
ステップS16においてCCPU101は、測光回路106を制御して測光を行い、測光回路106から測光結果を取得する。例えば、測光回路106の測光センサが6つに分割された領域のそれぞれで測光を行う場合、CCPU101は取得した測光結果としての各領域の輝度値を、EVb(i)(i=0〜5)として、RAMに記憶する。ステップS17においてCCPU101は、ゲイン切替回路108を制御して、入力部112を通じて入力されたゲイン設定に応じて、ゲイを切り替える。ゲイン設定とは、例えば、ISO感度の設定である。また、ステップS17においてCCPU101は、FPU310と通信を行い、例えば、ゲイン切り替え後のゲイン設定情報をFPU310に送信する。
ステップS18においてCCPU101は、ステップS16で取得した測光結果(RAMに記憶されている各測光領域の輝度値)に基づき、周知のアルゴリズムにより露出演算を行って、露出値(EVs)を決定する。ステップS19においてCCPU101は、FPU310から充電完了信号を受信したか否かを判定する。CCPU101は、充電完了信号を受信したと判定した場合(S19でYES)、処理をステップS20へ進め、充電完了信号を受信していないと判定した場合(S19でNO)、処理をステップS21へ進める。ステップS20においてCCPU101は、ステップS18で算出した露出値に基づいて発光撮影に適した露出制御値(シャッタ速度(Tv)、絞り値(Av))を決定する。一方、ステップS21においてCCPU101は、ステップS18で算出した露出値に基づいて、ストロボ装置300を発光させない非発光撮影に適した露出制御値を決定する。ステップS20,S21のいずれか一方の処理が終了すると、処理はステップS22へ進められる。
ステップS22においてCCPU101は、入力部112に含まれるレリーズボタンが全押しされてレリーズスイッチSW2がオンになったか否かを判定する。CCPU101は、レリーズスイッチSW2がオフであると判定した場合(S22でNO)、処理をステップS2へ戻し、レリーズスイッチSW2がオンであると判定した場合(S22でYES)、処理をステップS23へ進める。なお、図8のフローチャートに示すステップS23以降の処理は、発光撮影に係わる処理である。非発光撮影に係わる処理は、ステップS23以降の処理の中で本発光を行うための処理を除いたものとなり、説明を省略する。
ステップS23においてCCPU101は、測光回路106を制御して、ストロボ装置300が発光していない状態で測光を行い、測光回路106から非発光時の測光結果(非発光時輝度値)を取得する。そして、CCPU101は、取得した各領域の非発光時輝度値を、EVa(i)(i=0〜5)として、RAMに記憶する。ステップS24においてCCPU101は、FPU310に対して通信ラインSCを介してプリ発光を指令する。FPU310は、CCPU101からの指令に従ってトリガ回路303と発光制御回路304を制御して、所定の光量でのプリ発光を行う。ステップS25においてCCPU101は、測光回路106を制御して、ストロボ装置300がプリ発光している状態で測光を行い、測光回路106から測光結果(プリ発光時輝度値)を取得する。そして、CCPU101は、取得した各領域のプリ発光時輝度値を、EVf(i)(i=0〜5)として、RAMに記憶する。
ステップS26においてCCPU101は、露光に先立って主ミラー104をアップさせ、撮影光路内から退避させる。ステップS27においてCCPU101は、下記式3の通りに、非発光時輝度値とプリ発光時輝度値とに基づいて、プリ発光の反射光成分のみの輝度値EVdf(i)を抽出する。この抽出処理は、6つの領域(i=0〜5)毎に行われる。ステップS28においてCCPU101は、通信ラインSCを介してFPU310からプリ発光時の発光量を示すプリ発光情報Qpreを取得する。
ステップS29においてCCPU101は、測距ポイント、焦点距離情報、プリ発光情報Qpre及びFPU310との通信内容から、6つの測光領域のうちのどの領域の被写体に対して適正な発光量とするかを選択して、本発光量を演算する。本発光量の演算では、選択した領域(P)の被写体について、露出値EVs、被写体輝度EVb、プリ発光反射光分のみの輝度値EVdf(p)に基づいて、プリ発光量に対して適正となる本発光量の相対比rを、下記式4により算出する。ここで、露出値EVsから被写体輝度EVbの伸張したものの差分をとっているのは、照明光を照射したときの露出が、外光分に照明光を加えて適正となるように制御するためである。
ステップS30においてCCPU101は、下記式5の通りに、発光撮影時のシャッタ速度Tv、プリ発光の発光時間t_pre、入力部112により予め設定された補正係数cを用いて相対比rを補正することで、新たな相対比r´を演算する。なお、相対比rをシャッタ速度Tvとプリ発光の発光時間t_preを用いて補正するのは、プリ発光時の測光積分値INTpと本発光の測光積分値INTmとを正しく比較するためである。
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ステップS31においてCCPU101は、FPU310へ本発光量を決定するための相対比r´に関する情報を送信する。ステップS32においてCCPU101は、ステップS20で決定した絞り値AvになるようにLPU201に指令を出し、また、決定したシャッタ速度Tvになるようにシャッタ103を制御する。ステップS33においてCCPU101は、通信ラインSCを介してFPU310に本発光の実行を指令する。これにより、FPU310は、CCPU101はから送信された相対比r´に基づいて本発光を行う。こうして一連の露光動作が終了すると、ステップS34においてCCPU101は、撮影光路内から退避させていた主ミラー104をダウンさせ、再び撮影光路内に斜設する。
ステップS35においてCCPU101は、ゲイン切替回路108により撮像素子102から出力される信号を設定されたゲインで増幅させ、増幅された信号をA/D変換器109によりデジタル信号に変換させる。そして、CCPU101は、信号処理回路111により、デジタル信号に変換された画像データに対してホワイトバランス等の所定の信号処理を行う。ステップS36においてCCPU101は、信号処理が施された画像データを不図示のフラッシュメモリ等の記憶装置に記憶し、これにより一連の撮像処理は終了する。よって、再度の撮像を行うために、ステップS37においてCCPU101は、レリーズスイッチSW1がオンとなっているか否かを判定する。CCPU101は、レリーズスイッチSW1がオンであると判定した場合(S37でYES)、処理をステップS22へ戻し、レリーズスイッチSW1がオンになっていないと判定した場合(S37でNO)、処理をステップS2へ戻す。
次に、上述したステップS12の処理について詳細に説明する。図9は、ステップS12のバウンス処理のフローチャートである。図9のフローチャートに示される各処理は、CCPU101からのバウンス処理の開始指示に従ってFPU310が実行する。図9のフローチャートの各処理は、FPU310においてCPUがROMに格納された所定のプログラムをRAMに展開することにより、FPU310がストロボ装置300を構成する各部の動作を制御することにより実現される。
ステップS101においてFPU310は、オートバウンス動作を実行するか否かを判定する。この判定は、カメラ本体100の入力部112又はストロボ装置300の入力部312に含まれるオートバウンス動作を実行するか否かを切り換えるオートバウンススイッチの状態やカメラ本体100の状態(設定)等に基づいて判断される。FPU310は、オートバウンス動作を実行すると判定した場合(S101でYES)、処理をステップS102へ進め、オートバウンス動作を実行しない場合(S101でNO)、本処理を終了させ、これにより処理はステップS13へ進められることになる。
ステップS102においてFPU310は、カメラ本体100に対する接続判定を行う。ステップS102の処理の詳細については後述する。ステップS103においてFPU310は、ステップS102の結果に基づいて、ストロボ装置300がカメラ本体100と通信可能に接続されているか否かを判定する。FPU310は、カメラ本体100と通信可能に接続されていると判定した場合(S103でYES)、処理をステップS107へ進め、カメラ本体100と通信可能に接続されていないと判定した場合(S103でNO)、処理をステップS104へ進める。
ステップS104においてFPU310は、バウンスの動作を禁止する。ここでは、オートバウンス動作だけでなく、入力部112及び入力部312に含まれる、オートバウンス動作を実行するか否かを切り換えるオートバウンススイッチ、オートバウンスの種類を選択するスイッチの動作も禁止される。ステップS105においてFPU310は、カメラ本体100とストロボ装置300とが接続されていないことを示すメッセージを表示部113及び表示部313に表示する。ここでのメッセージは、ストロボ装置300をカメラ本体100に接続する操作をユーザに促すものとすることができ、一定時間、表示されるものとする。ステップS106においてFPU310は、メッセージを表示する一定時間が経過したか否か(メッセージの表示を終了するか否か)を判定する。FPU310は、一定時間が経過するまで待機し(S106でNO)、一定時間が経過したと判定した場合(S106でYES)、本処理を終了させ、処理をステップS13へ進める。
ステップS103の判定がYESとなった後のステップS107においてFPU310は、バウンス動作を許可する。続くステップS108においてFPU310は、オートバウンス動作を行う。オートバウンス動作の詳細については後述する。ステップS108の終了によって本処理は終了となり、処理はステップS13へ進められる。
続いて、上述したステップS102について詳細に説明する。図10は、ステップS102で実行されるカメラ接続判定のフローチャートである。また、図11は、ステップS102で実行されるカメラ接続判定のタイミングチャートである。
ステップS201においてFPU310は、自身のST_SW2をHレベルにして、アナログスイッチ386を非接続にする。これにより、アナログ制御回路387とA端子130aは非接続となる。ステップS202においてFPU310は、自身のST_OUT1端子にHレベルを出力する。ステップS203においてFPU310は、自身のST_SW1端子にHレベルを出力する。これにより、アナログスイッチ382のコントロール端子にHレベルが入力されるとことでアナログスイッチ382が短絡し、A端子130aと判定信号出力回路381とが接続される。
ステップS204においてFPU310は、判定信号入力回路385によりA端子130aの電圧をA/D変換する。ステップS205においてFPU310は、ST_IN端子にてA端子130aの電圧V_130aを記憶する。ステップS206においてFPU310は、ST_SW1端子にLレベルを出力して、アナログスイッチ382を非接続にする。ステップS207においてFPU310は、A端子130aの端子電圧V_130aが閾値Vthより大きい否かを判定する。前述の通り、V_130a>Vthの場合には「非接続」と判定され、V_130a≦Vthの場合には「接続」と判定される。FPU310は、V_130a>Vthであると判定した場合(S207でYES)、処理をステップS208へ進め、ステップS208において、ストロボ装置300がカメラ本体100に接続されていないと判定し、その情報をRAMに記憶する。一方、FPU310は、V_130a≦Vthであると判定した場合(S207でNO)、処理をステップS209へ進め、ステップS209において、ストロボ装置300がカメラ本体100に接続されていると判定し、その情報をRAMに記憶する。
ステップS208,S209のいずれかの処理が実行された後のステップS210においてFPU310は、自身のST_SW2をLレベルにし、アナログスイッチ386を短絡させることでアナログ制御回路387とA端子130aを接続させる。本これにより本処理は終了となり、FPU310は、処理をステップS103へ進める。
続いて、図9のフローチャートのステップS108について詳細に説明する。ここでは、ストロボ装置300の可動部300bの回動範囲及び姿勢(回転角度)の検出方法の例について図12乃至図14を参照して説明し、その後、ステップS108の処理を図15のフローチャートを参照して説明する。
図12(a)は、可動部300bの上下方向と左右方向の回動状態を示す側面図であり、図12(b)は、図12(a)に対応する上面図である。可動部300bは、本体部300aに対して上下方向及び左右方向に独立して回動可能に保持されている。可動部300bの発光部の向きが図12(a)に示すように上下方向で0度、且つ、図12(b)に示すように左右方向で0度の状態にあるとき、可動部300bは基準位置にあるものとする。
図13(a)は、可動部300bの上下方向の回動角度を4ビットのグレーコードを使用したロータリエンコーダで検出する構成としたときのロータリエンコーダの出力を示す図である。図13(b)は、可動部300bの左右方向の回動角度を4ビットのグレーコードを使用したロータリエンコーダで検出する構成としたときのロータリエンコーダの出力を示す図である。図12の各状態において円形と線で示す指標mは、図13のロータリエンコーダの角度に対応している。
図13(c)は、上下方向の回動を検出するロータリエンコーダの検出ユニット930の構成を説明する模式図である。図14(a)は、上下方向の回動を検出するロータリエンコーダのグレーコードと回動角度の割り振りを示す図である。ロータリエンコーダの検出ユニット390は、フォトリフレクタやフォトインタラプタで構成される検出チップ390a,390b,390c,390dを有し、可動部300bの回動角度に応じて、図14(a)に示す信号が各検出チップから出力される。図14(a)に示すように、可動部300bの上下方向の回動角度に応じてロータリエンコーダは異なる信号を出力するので、第2のバウンス角度検出回路340cは、可動部300bの上下方向の駆動量を検出することができる。
図13(d)は、左右方向の回動を検出するロータリエンコーダの検出ユニット395の構成を説明する模式図である。図14(b)は、左右方向の回動を検出するロータリエンコーダのグレーコードと回動角度の割り振りを示す図である。ロータリエンコーダの検出ユニット395は、フォトリフレクタやフォトインタラプタで構成される検出チップ395a,395b,395c,395dを有し、可動部300bの回動角度に応じて、図14(b)に示す信号が各検出チップから出力される。図14(b)に示すように、可動部300bの左右方向の回動角度に応じてロータリエンコーダは異なる信号を出力するので、第1のバウンス角度検出回路340aは、可動部300bの左右方向の駆動量を検出することができる。
図15は、ステップS108で実行されるオートバウンス動作のフローチャートである。ステップS301においてFPU310は、第1のバウンス駆動回路340b及び第2のバウンス駆動回路340dを制御して、閃光の照射方向がカメラ本体100の正面方向となるように(被写体に閃光を照射することができるように)可動部300bを駆動させる。つまり、可動部300bを、バウンス角度が0度となる基準位置にある状態とする。なお、ステップS301の駆動制御の詳細については後述するが、FPU310は、可動部300bの駆動量を、バウンス駆動の目標値である目標水平バウンス角度θX、目標垂直バウンス角度θY、本体部300aのあおり量γを加味して算出する。ステップS302においてFPU310は、閃光の照射方向がカメラ本体100の正面方向となった後に、ストロボ装置300の発光部にプリ発光の実行を指示する。そして、ステップS302においてFPU310は、測距ユニット308を制御して、被写体距離(発光部の照射面から被写体までの距離)を算出する。
ステップS303においてFPU310は、第1のバウンス駆動回路340b及び第2のバウンス駆動回路340dを制御して、閃光の照射方向が重力の向きと逆の天井方向となるように可動部300bを駆動させる。例えば、可動部300bがカメラ本体100の正面方向を向いている場合、駆動目標が天井方向であれば、目標水平バウンス角度θX=0、目標垂直バウンス角度θY=90−γとなる。なお、ステップS303の駆動制御の詳細については後述する。ステップS304においてFPU310は、閃光の照射方向が天井方向となった後に、ストロボ装置300の発光部にプリ発光の実行を指示する。そして、ステップS304においてFPU310は、測距ユニット308を制御して、天井距離(発光部の照射面から天井までの距離)を算出する。
ステップS305においてFPU310は、ステップS302,S304で取得した被写体距離と天井距離に基づいて、オートバウンス発光撮影に最適な閃光の照射方向(最適バウンス角度)を算出する。つまり、FPU310は、最適バウンス角度を示す目標水平バウンス角度θXと目標垂直バウンス角度θYを算出する。なお、ステップS305においてFPU310は、算出した最適バウンス角度をRAMに記憶する。ステップS306においてFPU310は、第1のバウンス駆動回路340b及び第2のバウンス駆動回路340dを制御して、閃光の照射方向が最適バウンス角度となるように可動部300bを駆動させる。これにより、本処理は終了となり、処理はステップS13へ進められる。
図16は、ステップS301,S303,S306でのバウンス駆動制御のフローチャートである。ステップS301,S303,S306では、可動部300bを駆動する際の目標角度は異なるだけで、駆動の制御フローは同じである。ステップS401においてFPU310は、第1のバウンス駆動回路340b及び第2のバウンス駆動回路340dを制御して、可動部300bの駆動を開始させる。ステップS402においてFPU310は、第1のバウンス角度検出回路340a及び第2のバウンス角度検出回路340cから可動部300bの現在位置を示す水平バウンス角度θAと垂直バウンス角度θBを取得する。そして、ステップS402においてFPU310は、水平バウンス角度θAと垂直バウンス角度θBがそれぞれ、目標水平バウンス角度θXと目標垂直バウンス角度θYと合致しているか否かを判定する。FPU310は、θX≠θA又はθY≠θBであると判定した場合(S402でNO)、ステップS402の判定を繰り返し、θX=θA且つθY=θBであると判定した場合(S402でYES)、処理をステップS403へ進める。
ステップS403においてFPU310は、第1のバウンス駆動回路340b及び第2のバウンス駆動回路340dを制御して、可動部300bの駆動を停止させる。ステップS404においてFPU310は、ストロボIF回路380及び端子130を介してカメラ本体100に対してバウンス駆動の終了通知を送信する。以上の説明の通り、上記実施形態によれば、ストロボ装置300が端子130を介してカメラ本体100に接続されていない場合には、バウンス動作を行わないように制御するため、ストロボ装置300に無駄な稼働が生じることを回避することができる。
次に、第2実施形態に係るオートバウンス発光撮影での処理内容について説明する。上述した第1実施形態では、無線ユニット116,370を用いた無線通信を用いてない。これに対して、第2実施形態では、無線ユニット116,370によりカメラ本体100とストロボ装置300が無線通信により通信可能に接続されて、ストロボ装置300でのオートバウンス発光撮影が制御される形態について説明する。無線通信により以下の説明では、第1実施形態との相違点のみを説明し、共通する説明を省略する。
図7のフローチャートのステップS4の判定は、カメラ本体100とストロボ装置300が無線通信により通信可能に接続されているため、YESとなる。図17は、カメラ本体100とストロボ装置300が無線通信により通信可能に接続されている場合のステップS12の処理を説明するフローチャートであり、図9のフローチャートに対応している。図17のフローチャートでは、図9のフローチャートと同じ処理については同じステップ番号を付しており、それらの説明は省略する。
ステップS102aにおいてFPU310は、カメラ本体100に対する接続判定を行う。ステップS103aにおいてFPU310は、ステップS102aの結果に基づいて、ストロボ装置300がカメラ本体100と無線接続されているか否かを判定する。FPU310は、カメラ本体100と無線接続されていると判定した場合(S103でYES)、処理をステップS107へ進め、カメラ本体100と無線接続されていないと判定した場合(S103でNO)、処理をステップS104へ進める。
図18は、ステップS102aで実行されるカメラ接続判定のフローチャートであり、図10のフローチャートに対応している。図18のフローチャートでは、図10のフローチャートと同じ処理については同じステップ番号を付しており、それらの説明は省略する。図18のフローチャートには、ステップS207とステップS208の間にステップS207aの処理が挿入されている。ステップS207aにおいてFPU310は、無線ユニット370によりカメラ本体100(無線ユニット116)と無線接続されているか否かを判定する。FPU310は、無線接続されていると判定した場合(S207aでYES)、処理をステップS209へ進め、無線接続されていないと判定した場合(S207aでNO)、処理をステップS208へ進める。このような処理によっても、第1実施形態と同じ効果を得ることができる。
次に、第3実施形態に係るオートバウンス発光撮影での処理内容について説明する。第1実施形態では、カメラ本体100とストロボ装置300とが非接続であれば、ストロボ装置300のバウンス動作は禁止される。この状態で、ストロボ装置300の電源がオフされると、直近で記憶しておいた最適バウンス角度は消去される。よって、その後にストロボ装置300の電源をオンにしてオートバウンス発光撮影を行う際には、バウンス角度が記憶されていない。そのため、一旦、閃光の照射方向をカメラ本体100の正面方向とするように可動部300bを動かした後に、オートバウンス操作が行われることとなり、速写性が損なわれる。第3実施形態では、この問題に対処するため、撮像システム10に以下の構成を追加する。
図19は、ストロボ装置300の電源をオフした後、ストロボ装置300をカメラ本体100に接続してストロボ装置300の電源をオンした場合のバウンス駆動制御のフローチャートである。ステップS501においてFPU310は、ストロボ装置300の現在のバウンス角度及びRAMに記憶されているバウンス角度(水平バウンス角度と垂直バウンス角度の両方を指し、以下「バウンス記憶角度」という)を検出する。なお、ストロボ装置300の電源がオンされた後、ストロボ装置300がカメラ本体100に接続される前に、バウンス角度の記憶や更新が行われる場合がある。ステップS501ではこのような状況を考慮して、バウンス記憶角度の検出を試みている。
ステップS502においてFPU310は、バウンス記憶角度が0度(基準位置)であるか否かを判定する。FPU310は、バウンス記憶角度が0度であると判定した場合(S502でYES)、処理をステップS503へ進め、バウンス記憶角度が0度ではないと判定した場合(S502でNO)、処理をステップS505へ進める。ステップS503においてFPU310は、実際のバウンス角度が0度であるか否かを判定する。FPU310は、バウンス角度が0度であると判定した場合(S503でYES)、本処理を終了させ、バウンス記憶角度が0度ではないと判定した場合(S503でNO)、処理をステップS504へ進める。
ステップS504においてFPU310は、図15のステップS301と同様に、バウンス角度(水平バウンス角度と垂直バウンス角度)が0度となるように、可動部300bを駆動させる。ステップS505においてFPU310は、図15のステップS301と同様に、可動部300bを記憶されたバウンス角度に駆動させる。ステップS504,S505のいずれか処理の終了により、本処理は終了となる。このような処理により、ストロボ装置300がカメラ本体100に接続された後に、速やかにストロボ装置300を所定の位置に駆動させることができるため、オートバウンス発光撮影をスムーズに行うことができる。
次に、第4実施形態に係るオートバウンス発光撮影での処理内容について説明する。第1実施形態では、カメラ本体100とストロボ装置300とが非接続であれば、ストロボ装置300のバウンス動作は禁止される。バウンス動作の禁止と同時に記憶されていた最適バウンス角度が消去されてしまうと、再度、カメラ本体100にストロボ装置300を接続して同じバウンス角度で撮影しようとしても、オートバウンス発光撮影のための処理を最初から行う必要が生じる。この場合、余計な電力を消費し、また、時間のロスも生じる。第4実施形態では、この問題に対処するため、図7のステップS12のバウンス処理に改良を加える。
図20は、ステップS12の別のバウンス処理のフローチャートである。図20のフローチャートにある処理のうち、図9のフローチャートにある処理と同じ処理については、同じステップ番号を付しており、それらの処理についての説明は省略する。図20のフローチャートでは、ステップS104とステップS105の間にステップS601が追加され、ステップS107とステップS108の間にステップS602が追加され、ステップS108の後にステップS603の処理が追加されている。
ストロボ装置300がカメラ本体100に接続されていないためにバウンス動作が禁止されたステップS104の後のステップS601においてFPU310は、バウンス角度の記憶を保持する。このとき、入力部312のバウンス角度記憶スイッチによるバウンス角度の記憶も保持する。FPU310は、ステップS601の処理後は、処理をステップS105へ進める。
ストロボ装置300のバウンス動作が許可されたステップS107の後のステップS602においてFPU310は、記憶されているバウンス角度を検出する。FPU310は、ステップS602の処理後は、処理をステップS108へ進める。ステップS108でのバウンス処理の終了後のステップS603においてFPU310は、バウンス角度の記憶を更新する。このような処理によれば、再度、カメラ本体100にストロボ装置300を接続したときに記憶されているバウンス角度で速やかに撮影を開始することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、上記実施形態で説明した各フローチャートの処理の順序は一例であって、不都合がない限りにおいて処理の順序を変更しても構わない。また、図5及び図6を参照して説明したコマンド、コマンド番号、データ項目等は一例であって、同様の役割を果たすものであればどのように設定しも構わない。
本発明は、上述した実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
10 撮像システム
100 カメラ本体
101 CCPU(カメラマイコン)
106 測光回路
107 焦点検出回路
130 端子
140 姿勢検出回路
150 カメラIF回路
300 ストロボ装置
300b 可動部
308 測距ユニット
310 FPU(ストロボマイコン)
340 バウンス回路
360 姿勢検出回路
380 ストロボIF回路

Claims (7)

  1. 撮像装置に対する着脱が可能な本体部と、
    発光部を有し、前記本体部に対して回転可能に保持された可動部と、
    前記撮像装置と端子を介した通信を行う第1の通信手段と、
    前記撮像装置と無線通信を行う第2の通信手段と、
    前記可動部を駆動して前記発光部からの光の照射方向を変更する駆動手段と、
    前記駆動手段によって前記可動部を駆動させて前記照射方向を変更させるオートバウンス動作の実行指示を行うための操作部と、
    前記撮像装置と通信可能に接続されているか否かを検出する検出手段と、
    前記操作部が操作された場合に、前記撮像装置と通信可能に接続されていないことを前記検出手段が示すときは前記駆動手段による前記可動部の駆動を禁止する制御手段と、を備え
    前記検出手段は、前記端子を介して前記撮像装置と接続されている場合又は前記端子を介して前記撮像装置と接続されていないが前記無線通信により前記撮像装置と接続されている場合には前記撮像装置と通信可能に接続されていることを検出し、前記端子を介して前記撮像装置と接続されておらず且つ前記無線通信により前記撮像装置と接続されていない場合には前記撮像装置と通信可能に接続されていないことを検出することを特徴とする照明装置。
  2. 前記第1の通信手段は、
    記制御手段と前記撮像装置とを接続する端子と、
    前記端子を介して前記制御手段と前記撮像装置との間でアナログ信号を送信する信号線と、
    前記信号線に所定の電圧を出力する回路とを有し、
    前記検出手段は、前記信号線に前記回路から所定の電圧を前記信号線に出力したときの前記端子の端子電圧の大きさに基づいて、前記端子を介して前記制御手段と前記撮像装置とが接続されているか否かを検出することを特徴とする請求項に記載の照明装置。
  3. 前記制御手段は、前記照明装置が前記撮像装置に接続された後に前記照明装置の電源がオンにされた場合に、前記発光部が被写体のある方向を向くように前記駆動手段により前記可動部を駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記本体部に対する前記可動部のバウンス角度を記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記照明装置が前記撮像装置に接続された後に前記照明装置の電源がオンにされた場合に、前記発光部が前記記憶手段に記憶されたバウンス角度を向くように前記駆動手段により前記可動部を駆動することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 前記制御手段は、前記照明装置と前記撮像装置とが通信可能に接続されていないことを前記検出手段が検出したときの前記可動部のバウンス角度を前記記憶手段に記憶することを特徴とする請求項に記載の照明装置。
  6. 撮像装置と、
    前記撮像装置と通信可能に接続される照明装置と、を備え、
    前記照明装置は、
    前記撮像装置に着脱される本体部と、
    発光部を有し、前記本体部に対して回転可能に保持された可動部と、
    前記撮像装置と端子を介した通信を行う第1の通信手段と、
    前記撮像装置と無線通信を行う第2の通信手段と、
    前記可動部を駆動して前記発光部からの光の照射方向を変更する駆動手段と、
    前記駆動手段によって前記可動部を駆動させて前記照射方向を変更させるオートバウンス動作の実行指示を行うための操作部と、
    前記撮像装置と通信可能に接続されているか否かを検出する検出手段と、
    前記操作部が操作された場合に、前記照明装置と前記撮像装置とが通信可能に接続されていないことを前記検出手段が示すときは前記駆動手段による前記可動部の駆動を禁止する制御手段と、を有し、
    前記検出手段は、前記端子を介して前記撮像装置と接続されている場合又は前記端子を介して前記撮像装置と接続されていないが前記無線通信により前記撮像装置と接続されている場合には前記撮像装置と通信可能に接続されていることを検出し、前記端子を介して前記撮像装置と接続されておらず且つ前記無線通信により前記撮像装置と接続されていない場合には前記撮像装置と通信可能に接続されていないことを検出することを特徴とする撮像システム。
  7. 発光部を備える可動部を発光撮影の指示に従って自動的に回転駆動させることによって前記発光部からの光の照射方向を変えることができる照明装置の制御方法であって、
    前記照明装置が撮像装置に通信可能に接続されているかを検出する検出ステップと、
    駆動手段によって前記可動部を回転駆動させて前記照射方向を変更させるオートバウンス動作の実行指示を行うための操作部が操作された場合に、前記照明装置が前記撮像装置に通信可能に接続されていないことを前記検出ステップで示すときは前記可動部の回転駆動を禁止する制御ステップと、を有し、
    前記検出ステップでは、前記端子を介して前記撮像装置と接続されている場合又は前記端子を介して前記撮像装置と接続されていないが前記無線通信により前記撮像装置と接続されている場合には前記撮像装置と通信可能に接続されていることを検出し、前記端子を介して前記撮像装置と接続されておらず且つ前記無線通信により前記撮像装置と接続されていない場合には前記撮像装置と通信可能に接続されていないことを検出することを特徴とする照明装置の制御方法。
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