JP2020091393A - 照明装置及び撮像システム - Google Patents

照明装置及び撮像システム Download PDF

Info

Publication number
JP2020091393A
JP2020091393A JP2018228333A JP2018228333A JP2020091393A JP 2020091393 A JP2020091393 A JP 2020091393A JP 2018228333 A JP2018228333 A JP 2018228333A JP 2018228333 A JP2018228333 A JP 2018228333A JP 2020091393 A JP2020091393 A JP 2020091393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
bounce
unit
subject
imaging system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018228333A
Other languages
English (en)
Inventor
義郎 市原
Yoshiro Ichihara
義郎 市原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2018228333A priority Critical patent/JP2020091393A/ja
Publication of JP2020091393A publication Critical patent/JP2020091393A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】バウンス動作後に撮像システムと被写体との位置関係に変動があった場合に適正なバウンス角を演算により自動的に再設定する撮像システムを提供する。【解決手段】発光部からの光の照射方向を変更可能な可動部300bを有し、被写体距離と天井距離を測定する測距ユニット307と、被写体距離と天井距離を記憶するメモリと、被写体距離と天井距離に基づいてバウンス発光撮影を行う際の発光部のバウンス角を演算して、可動部300bのオートバウンス動作を行うFPU310を備える照明装置300を有する撮像システムにおいて、オートバウンス動作が実行された後に撮像システムの移動が検出された場合に、FPU310は、撮像システムの移動距離に基づいて発光部のバウンス角を補正する演算を行い、補正されたバウンス角へ可動部300bを駆動する。【選択図】図7

Description

本発明は、光の照射方向を自動的に変更可能な照明装置と、照明装置を備える撮像システムに関する。
ストロボ装置等の照明装置で発光させた光を天井等に向けて照射し、天井等からの拡散反射光を被写体に照射する発光撮影方法(以下「バウンス発光撮影」という)が知られている。バウンス発光撮影によれば、照明装置の光を直接的ではなく間接的に被写体に照射することができるため、柔らかい光での描写が可能となる。
照明装置には、可動部に被写体位置と天井位置を検出する検出手段を有し、プリ発光を使った位置検出手段により適切なバウンス角を演算して光の照射方向を自動的に変更してバウンス発光撮影を行う、所謂、オートバウンス機能を有するものが知られている。また、バウンス角を記憶すると共に照明装置の姿勢差を検出し、姿勢に応じて記憶したバウンス角になるようにバウンス動作を行う、所謂、フルオートバウンス動作が知られている。また、撮影者が任意にバウンス角の記憶を行い、照明装置の姿勢の変化に応じて記憶されているバウンス角となるようにバウンス動作を行う、所謂、セミオートバウンス動作が知られている。
例えば特許文献1に記載された撮像システムでは、以下の制御が行われる。即ち、撮像手段から被写体までの距離情報と発光部から反射体までの距離情報とを取得し、これらの情報に基づいて鉛直方向でのバウンス角を演算する。そして、発光部の現在の鉛直方向での角度を取得し、演算されたバウンス角となるように発光部の鉛直方向での傾きを調整する。
特開2013−178354号公報
しかしながら、例えばバウンス角が決定された後に、撮影者が撮像装置(ストロボ装置)の高さを変えた場合、適切なバウンス角が決定済みのバウンス角から変わってしまう。同様に、撮影者が被写体に対して前後移動したことにより撮像装置と被写体との位置関係が変化した場合も、適切なバウンス角が決定済みのバウンス角から変わってしまう。こうしてバウンス発光撮影時のバウンス角が適切でなくなってしまうことにより、被写体に適切でない影が出る(被写体の深い陰影や背景の影等)或いはバウンス光量不足になり被写体が暗く撮影される等の問題が生じる。このような問題に対して、上記特許文献1に記載された技術は対応することができない。
本発明は、バウンス動作後に撮像システムと被写体との位置関係に変動があった場合や変動が生じている蓋然性が高いと判断される場合に、適正なバウンス角を自動的に再設定する撮像システムを提供することを目的とする。
本発明に係る撮像システムは、発光部を有し、前記発光部からの光の照射方向を変更可能な照明装置と、被写体距離と天井距離を測定する測距手段と、前記測距手段が測定した被写体距離と天井距離を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された被写体距離と天井距離に基づいてバウンス発光撮影を行う際の前記発光部のバウンス角を演算する演算手段と、前記発光部が前記バウンス角となるように自動的に前記照明装置を駆動するオートバウンス動作を制御する制御手段と、を備える撮像システムであって、前記撮像システムの移動の検出する移動検出手段と、前記撮像システムの移動が検出された場合の移動距離を検出する距離検出手段と、を有し、前記オートバウンス動作が実行された後に前記移動検出手段が前記撮像システムの移動を検出した場合、前記演算手段は前記距離検出手段が検出した移動距離に基づいて前記発光部のバウンス角を補正する演算を行い、前記制御手段は前記補正されたバウンス角に基づいて前記照明装置を駆動することを特徴とする。
本発明によれば、バウンス動作後に撮像システムと被写体との位置関係に変動があった場合や変動が生じている蓋然性が高いと判断される場合に、適正なバウンス角を自動的に再設定することができる。
本発明の実施形態に係る撮像システムの概略構成を示す断面図である。 図1の撮像システムの概略構成を示すブロック図である。 カメラ本体の端子を介したデータ通信例を説明する図である。 照明装置の可動部の上下方向及び左右方向の回動を説明する図である。 照明装置の可動部の回動角度検出するための構成を説明する図である。 ロータリーエンコーダのグレーコードと回動角度の割り振りの説明図である。 第1実施形態でのオートバウンス発光撮影時のカメラ本体での処理を説明するフローチャートである。 図7のフローチャートに続く処理を説明するフローチャートである。 図7のフローチャート内のバウンス処理1のフローチャートである。 バウンス処理1内のバウンス駆動制御のフローチャートである。 図7のフローチャート内のバウンス処理2の一例を説明するフローチャートである。 オートバウンス発光撮影の際に高さ方向に撮像システムが移動した場合のバウンス制御での演算手法を説明する図である。 第2実施形態でのバウンス処理2を説明するフローチャートである。 オートバウンス発光撮影の際に高さ方向及び被写体距離が長くなる方向へ撮像システムが移動した場合のバウンス制御での演算手法を説明する図である。 第3実施形態でのオートバウンス発光撮影時のカメラ本体での処理を説明するフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像システムの概略構成を示す断面図である。図2は、図1に示す撮像システムの概略構成を示すブロック図である。撮像システムは、カメラ本体100、カメラ本体100に着脱可能なレンズユニット200(交換レンズ(撮像レンズ鏡筒)、カメラ本体100に着脱可能な照明装置300を有する。照明装置300は、一般的に、ストロボ装置と称呼されるものである。
カメラ本体100は、カメラマイコン101、撮像素子102、シャッタ103、主ミラー(ハーフミラー)104、ピント板105、測光回路106(AE回路)、焦点検出回路107(AF回路)、ゲイン切り換え回路108及びをA/D変換器109備える。また、カメラ本体100は、タイミングジェネレータ110(TG)、信号処理回路111、通信ラインSC、入力部112、表示部113、ペンタプリズム114、サブミラー115及び姿勢検出回路140を備える。
カメラマイコン101(以下「CCPU101」と記す)は、カメラ本体100の各部を制御するマイクロコンピュータである。CCPU101は、例えばCPU、ROM、RAM、入出力制御回路(I/Oコントロール回路)、マルチプレクサ、タイマ回路、EEPROM、A/D、D/Aコンバータ等を含むマイコン内蔵ワンチップIC回路構成を有する。CCPU101は、撮像システムの制御をソフトウェアで行うことができるものであり、後述する種々の条件判定を行う。
撮像素子102は、赤外カットフィルタやローパスフィルタ等を含むCCD、CMOS等の撮像素子であり、撮影時にはレンズユニット200が備える撮影レンズ202によって被写体像が結像される。撮影レンズ202は、例えば、フォーカスレンズやズームレンズを含む複数のレンズで構成される。シャッタ103は、撮像素子102を遮光する状態と露光する状態との間で遷移可能に構成されている。主ミラー104は、撮影レンズ202を通過した入射光の一部を反射させてピント板105結像させる位置と、撮影レンズ202を通過した入射光を撮像素子102へ入射させるための撮影光路から退避させた位置との間で移動可能なハーフミラーである。ピント板105には、被写体像が結像され、不図示の光学ファインダを介して撮影者はピント板105に結像した被写体像を視認することができる。
測光回路106は、測光センサを有し、被写体を複数の領域に分割して各領域で測光を行う。なお、測光センサは、ペンタプリズム114を介してピント板105に結像された被写体像を測光対象としている。焦点検出回路107は、複数の測距ポイントを有する測距センサを有し、各測距点のデフォーカス量等の焦点情報を出力する。
ゲイン切り換え回路108は、撮像素子102から出力される信号を増幅させる。ゲイン切り換え回路108でのゲインの切り換えは、撮影の条件やユーザの操作等に応じてCCPU101により行われる。A/D変換器109は、撮像素子102(ゲイン切り換え回路108)から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。タイミングジェネレータ110(TG)は、ゲイン切り換え回路108により増幅された撮像素子102のアナログ信号の入力とA/D変換器109の変換タイミングを同期させる。信号処理回路111は、A/D変換器109でデジタル信号に変換された画像データに対して所定の信号処理を行う。
通信ラインSCは、カメラ本体100とレンズユニット200及び照明装置300とのインタフェースの信号ラインであり、例えばCCPU101をホストとしてデータ交換やコマンド伝達等の双方向情報通信を行う。通信ラインSCの一例として、図2に端子120,端子130に3端子式のシリアル通信の例を示している。
端子120は、カメラ本体100にレンズユニット200が装着された際に、カメラ本体100とレンズユニット200との通信を可能にする。端子120は、カメラ本体100とレンズユニット200の通信の同期をとるためのSCLK_L端子、レンズユニット200にデータを送信するMOSI_L端子、レンズユニット200から送信されたデータを受信するMISO_L端子を含む。端子120は、カメラ本体100とレンズユニット200の両方を接続するGND端子を含む。
端子130は、カメラ本体100に設けられたアクセサリシューに対して照明装置300等のカメラアクセサリが装着された際に、カメラ本体100とカメラアクセサリとの通信を可能にする。ここでは、端子130は、カメラ本体100と照明装置300の通信の同期をとるためのSCLK_S端子、カメラ本体100から照明装置300にデータを送信するMOSI_S端子、照明装置300から送信されたデータを受信するMISO_S端子を含む。
図3は、端子130を介したデータ通信例を説明する図である。図3(a)は、データ通信のタイミングをチャートである。CCPU101から後述するFPU310へデータを送信する際には、SCK_S端子の8ビットのクロックに同期してMOSI_S端子から各ビットを0,1とするデータをシリアルで送信する。また、FPU310からCCPU101へデータを送信する際には、SCK_S端子の8ビットのクロックに同期してMISO_S端子から各ビットを0,1とするデータをシリアル受信する。なお、図3(a)は、8ビット(1バイト)通信でSCLK_S信号の立ち上がりで信号の読み書きを行っているが、この8ビット通信をコマンド、コマンドデータ、データ、のように複数回連続で送信を行う。図3(b)〜(e)は、通信情報の具体例を示しており、公知のコマンドリストに従い、CCPU101からFPU310へ送信される。
図1及び図2の説明に戻る。入力部112は、電源スイッチ、レリーズボタン、設定ボタン等の操作部を含む。CCPU101は、入力部112を通じた各種の指示検出結果に基づいて、撮像システムの各部の動作を制御する。例えばレリーズボタンは、撮影準備指示を行う第1スイッチ(SW1)と撮影指示を行う第2スイッチ(SW2)を有する2段スイッチ構造となっている。レリーズボタンが1段階操作(半押し)されるとSW1がオンになってCCPU101へ撮影準備指示が送られ、CCPU101は焦点調節や測光等の撮影準備動作を開始する。また、レリーズボタンが2段階操作(全押し)されると第2スイッチ(SW2)がオンになってCCPU101へ撮影指示が送られ、CCPU101は露光や現像処理等の撮影動作を開始する。また、撮影者は、入力部112の設定ボタン等を操作することにより、カメラ本体100に装着される照明装置300の各種設定を行うことができる。
表示部113は、液晶装置や発光素子を有し、設定された各種のモードや撮影情報等の各種の情報を表示する。ペンタプリズム114は、ピント板105の被写体像を測光回路106内の測光センサ及び光学ファインダ(不図示)へ導く。サブミラー115は、撮影レンズ202より入射して主ミラー104を透過した光を焦点検出回路107の測距センサへ導く。
姿勢検出回路140は、撮像システムの姿勢差を検出する回路であり、水平方向の姿勢差を検出する姿勢H検出部140a、垂直方向の姿勢差を検出する姿勢V検出部140b、前後方向(Z方向)の姿勢差を検出する姿勢Z検出部140cを備える。姿勢検出回路140には、例えば角速度センサやジャイロセンサが用いられる。姿勢検出回路140により検出された各方向の姿勢差に関する姿勢情報はCCPU101に入力される。姿勢検出回路140は、撮像システム(カメラ本体100)が移動したことを検出する移動検出回路でもある。
次に、レンズユニット200の構成と動作について説明する。レンズユニット200は、レンズマイコン201、撮影レンズ202、レンズ駆動部203、エンコーダ204、絞り205及び絞り制御部206を備える。
レンズマイコン201(以下「LPU201」と記す)は、レンズユニット200の各部を制御するマイクロコンピュータである。LPU201は、例えばCPU、ROM、RAM、入出力制御回路(I/Oコントロール回路)、マルチプレクサ、タイマ回路、EEPROM、A/D、D/Aコンバータ等を含むマイコン内蔵ワンチップIC回路構成を有する。撮影レンズ202は、フォーカスレンズやズームレンズ等を含む複数枚のレンズで構成されている。なお、撮影レンズ202にはズームレンズは含まれなくてもよい。レンズ駆動部203は、撮影レンズ202に含まれるレンズを移動させる駆動系であり、撮影レンズ202の駆動量は、カメラ本体100内にある焦点検出回路107の出力に基づいてCCPU101において演算される。演算された駆動量は、CCPU101からLPU201に送信される。
エンコーダ204は、撮影レンズ202の位置を検出して駆動情報を出力する。エンコーダ204からの駆動情報に基づき、駆動量分だけレンズ駆動部203が撮影レンズ202を移動させて焦点調節を行う。逆に、レンズ駆動量から合焦距離を算出することができ、また、焦点調整後に再度焦点を合わせた際にレンズ駆動量から被写体までの距離のずれを算出することができる。絞り205は、レンズユニット200(撮影レンズ202)を通過する光量を調節する。絞り制御部206は、LPU201からの信号(指令)に従って絞り205を制御する。
続いて、照明装置300の構成について説明する。照明装置300は、カメラ本体100に着脱可能な本体部300aと、本体部300aに対して上下方向及び左右方向に回動可能に保持される可動部300bを備える。上下方向とは、図1に示すように、カメラ本体100での撮像光軸を水平方向と平行にしたときに、鉛直方向と平行になる方向であり、左右方向とは、上下方向と平行な軸まわりの回動方向である。本体部300aにおいて可動部300bと連結される側を「上側」、カメラ本体100に対して着脱される側を「下側」として、本体部300aに対する可動部300bの上下方向での回動方向を定義する。
照明装置300は、ストロボマイコン310、電池301、昇圧回路ブロック302、トリガー回路303、発光制御回路304、放電管305、測距ユニット308、積分回路309、フォトダイオード314及びコンパレータ315を備える。また、照明装置300は、ANDゲート311、反射傘306、ズーム光学系307、入力部312、表示部313、ズーム駆動回路330、バウンス回路340、姿勢検出回路360及び高さ検出回路370を備える。
ストロボマイコン310(以下「FPU310」と記す)は、照明装置300の各部を制御するマイクロコンピュータである。FPU310は、例えばCPU、ROM、RAM、入出力制御回路(I/Oコントロール回路)、マルチプレクサ、タイマ回路、EEPROM、A/D、D/Aコンバータ等を含むマイコン内蔵ワンチップIC回路構成を有する。電池301は、照明装置300の使用時に本体部300aに装着することにより、照明装置300の電源(VBAT)として機能する。
昇圧回路ブロック302は、昇圧部302a、電圧検出に用いる抵抗302b,302c、メインコンデンサ302dを有する。昇圧回路ブロック302は、電池301の電圧を昇圧部302aにより数百Vに昇圧してメインコンデンサ302dに発光のための電気エネルギを充電させる。メインコンデンサ302dの充電電圧は抵抗302b、302cにより分圧され、分圧された電圧はFPU310のA/D変換端子に入力される。
トリガー回路303は、パルス電圧を放電管305に印加して、放電管305を励起させる。発光制御回路304は、放電管305の発光の開始及び停止を制御する。放電管305は、トリガー回路303から印加される数KVのパルス電圧を受けて励起し、メインコンデンサ302dに充電された電気エネルギを用いて発光する。測距ユニット308は、公知の方法により対象物までの距離を測定する距離検出手段である。測距ユニット308は、例えば受光センサを有し、放電管305から対象物へ照射されて対象物で反射された光を受光センサで受光した結果に基づいて対象物までの距離を測定する。或いは、測距ユニット308は、測距用光源と受光センサとを有し、放電管305から対象物へ照射されて対象物で反射された光を受光センサで受光した結果に基づいて対象物までの距離を測定する。
積分回路309は、フォトダイオード314の受光電流を積分し、その出力をコンパレータ315の反転入力端子とFPU310のA/Dコンバータ端子に入力する。コンパレータ315の非反転入力端子は、FPU310内のD/Aコンバータ端子に接続され、コンパレータ315の出力はANDゲート311の入力端子に接続される。ANDゲート311のもう一方の入力は、FPU310の発光制御端子と接続され、ANDゲート311の出力は発光制御回路304に入力される。フォトダイオード314は、放電管305から発せられる光を受光する受光センサであり、直接に又はグラスファイバー等を介して、放電管305から発せられる光を受光する。
反射傘306は、放電管305から発せられる光を反射させて所定の方向へ導く。ズーム光学系307は、光学パネル等を含み、放電管305との相対位置を変更可能に保持されている。放電管305とズーム光学系307との相対位置を変更することにより、照明装置300の照射範囲の変化に応じてガイドナンバーを変化させることができる。照明装置300の発光部は、主に、放電管305、反射傘306、ズーム光学系307で構成されている。発光部の照射範囲は、ズーム光学系307の移動により変更可能であり、発光部からの光(ストロボ光(閃光))の照射方向は可動部300bの回動により変更可能である。
入力部312は、電源スイッチ、動作モードを設定するモード設定スイッチ、各種パラメータを設定する設定ボタン等の操作部材を含み、入力部312への入力に応じてFPU310は各種処理を実行する。入力部312は更に、自動的にバウンス駆動を起動するバウンススイッチ、バウンス角記憶スイッチを含む。表示部313は、液晶装置や発光素子を有し、照明装置300の各状態を表示する。
ズーム駆動回路330は、放電管305とズーム光学系307の相対位置に関する情報をエンコーダ等により検出するズーム検出部330aと、ズーム光学系307を移動させるためのモータを含むズーム駆動部330bを有する。FPU310は、LPU201から出力される焦点距離情報をCCPU101を介して取得し、取得した焦点距離情報に基づいてズーム光学系307の駆動量を演算する。
バウンス回路340は、可動部300bの駆動量(本体部300aに対する可動部300bの回動角度)を検出するバウンス位置検出回路340a,340cと、可動部300bを回動させるバウンス駆動回路340b,340dを有する。バウンス位置検出回路340a(バウンスH検出回路)は可動部300bの左右方向の駆動量を、バウンス位置検出回路340c(バウンスV検出回路)は可動部300bの上下方向の駆動量を、例えばロータリーエンコーダやアブソリュートエンコーダで検出する。バウンス駆動回路340b(バウンスH駆動回路)は可動部300bの左右方向の駆動を、バウンス駆動回路340d(バウンスV駆動回路)は可動部300bの上下方向の駆動を、例えば公知のモータを用いて行う。
ここで、照明装置300の可動部300bの回動範囲とその検出方法の例について説明する。図4は、可動部300bの上下方向及び左右方向の回動を説明する図であり、図4(a)は撮像システムを側面から見た図であり、図4(b)は撮像システムを上方から見た図である。図5(a)は、可動部300bの上下方向の回動角度を4ビットのグレーコードを使用したロータリーエンコーダ2301で検出する構成を説明する図である。図5(b)は、可動部300bの左右方向の回動角度を4ビットのグレーコードを使用したロータリーエンコーダ2302で検出する構成を説明する図である。図5(c)は、上下方向の回動を検出するロータリーエンコーダ2301の構成を説明する図である。図5(d)は、左右方向の回動を検出するロータリーエンコーダ2302の構成を説明する図である。図6は、ロータリーエンコーダのグレーコードと回動角度の割り振りを説明する図である。
可動部300bは、本体部300aに対して、図4(a)に示すように上下方向に回動可能に保持される共に、図4(b)に示すように左右方向に回動可能に保持されている。照明装置300について、可動部300bの上下方向の位置が図4(a)の0度の状態、且つ、左右方向の位置が図4(b)の0度の状態を、可動部300bの基準姿勢と定義する。図4の各状態で撮像システムの上方に円形と線で示す指標は、図5に示すロータリーエンコーダの位置に対応している。
ロータリーエンコーダ2301,2302では、図5に示す白領域を0で、黒領域を1で出力する。その際、回動動作時にビット変化の立ち上がりで白領域か黒領域かを判別し、回動動作停止時はパターンデータを読み込む。ロータリーエンコーダ2301,2302のそれぞれの検出部2301−1〜2301−4,2302−1〜2304は、フォトリフレクタやフォトインタラプタ等を用いた公知の構成である。図6に示すように、可動部300bの回動角度に応じてロータリーエンコーダ2301,2302は異なる信号を出力するため、その信号に基づいてバウンス位置検出回路340a,340cは可動部300bの駆動量を検出する。
図1及び図2の説明に戻る。姿勢検出回路360は、水平方向の姿勢差を検出する姿勢H検出部360aと、垂直方向の姿勢差を検出する姿勢V検出部360bと前後方向(Z方向)の姿勢差を検出する姿勢Z検出部360cを有する。姿勢検出回路360の各部には、例えば角速度センサやジャイロセンサが用いられる。姿勢検出回路360は、照明装置300(撮像システム)が移動されたことを検出する移動検出回路でもある。
高さ検出回路370は、照明装置300の高さ位置の変化を検出する、例えば公知の高精度気圧センサである。CCPU101とFPU310は、ペリフェラル通信機能を備えており、端子130を経由して互いに通信を行い、その際の通信方法は、前述したCCPU101とLPU201との間の通信方法に準ずる。
<第1実施形態>
第1実施形態では、バウンス角の決定後に被写体に対して撮像システムの高さ位置が変化した場合に、その変化量に基づいてバウンス角の再演算を行う例について説明する。図7は、第1実施形態でのオートバウンス発光撮影時のカメラ本体100での処理を説明するフローチャートである。図8は、図7のフローチャートの処理に続く処理を説明するフローチャートである。図7及び図8の各フローチャートにS番号で示す各処理(ステップ)は、CCPU101が所定のプログラムを実行してカメラ本体100の各部の動作を制御することにより実現される。
電源スイッチがオンとなってCCPU101が動作可能になると、CCPU101は図7のフローチャートの処理を開始する。S1でCCPU101は、自身のメモリやポートの初期化、入力部112に含まれるスイッチの状態や予め設定された入力情報の読み込み、撮影モード(シャッタ速度、絞り値、ISO感度等)の設定を行う。S2でCCPU101は、レリーズボタンの第1スイッチ(SW1)がオンしたか否かを判定する。CCPU101は、SW1がオフであると判定した場合(S2でNO)、SW1がオンするまで待機し、SW1がオンしたと判定した場合(S2でYES)、処理をS3へ進める。
S3でCCPU101は、通信ラインSCを介してLPU201と通信し、レンズユニット200の焦点距離情報や焦点調節や測光に必要な光学情報を取得する。S4でCCPU101は、カメラ本体100に照明装置300が装着されているか否かを判定する。CCPU101は、照明装置300が装着されていると判定した場合(S4でYES)、処理をS5へ進める。CCPU101は、通信ラインSCを介してFPU310との通信を試行し、通信可能であれば装着、通信不通の場合には未装着であると判定する。なお、カメラ本体100に対する照明装置300の装着を公知の機械的なスイッチで判別するようにしてもよい。
S5でCCPU101は、FPU310と通信ラインSCを介して通信を行い、照明IDやメインコンデンサ302dの充電状態を示す充電情報等の照明装置情報をFPU310から取得する。また、CCPU101は、FPU310と通信ラインSCを介して通信を行い、S3にて取得した焦点距離情報をFPU310へ送信する。これにより、FPU310は、受信した焦点距離情報に基づいてズーム光学系307の駆動量を演算し、演算した駆動量に基づいてズーム光学系307を移動させて照明装置300による照明光の照射範囲を焦点距離に合わせた範囲に変更する。
S6でCCPU101は、入力部112を介して入力された照明装置300に関する情報を照明装置300のFPU310に送信する準備を行う。CCPU101は、具体的には、照明装置300に関する情報を判断して、例えばオートバウンスが可能か否か、オートバウンスに関するカメラ側の設定、レリーズボタンの第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2の状態等の情報をコマンド送信に変換する。S7でCCPU101は、S6で照明装置300に関して送信準備した情報を照明装置300へ送信する。
S8でCCPU101は、設定されている焦点調節モードが自動焦点調節モード(AFモード)か否かを判定する。CCPU101は、AFモードであると判定した場合(S8でYES)、処理をS9へ進め、AFモードではない(手動焦点調節モード(MFモード)である)と判定した場合(S8でNO)、処理をS11へ進める。
S9でCCPU101は、焦点検出回路107を駆動させ、周知の位相差検出法による焦点検出動作を行う。また、S9でCCPU101は、焦点調節において複数の測距点から焦点を合わせる測距点(測距ポイント)を、近点優先を基本の考え方とした周知の自動選択アルゴリズムや入力部112へのユーザの操作等に応じて決定する。S10でCCPU101は、S9で決定された測距ポイントをCCPU101内のRAMに記憶させる。また、S10でCCPU101は、焦点検出回路107からの焦点情報に基づいて撮影レンズ202の駆動量を演算し、演算した駆動量を通信ラインSCを介してLPU201へ送信する。LPU201は、レンズ駆動部203を制御して、受信した駆動量で撮影レンズ202を移動させる。CCPU101は、S10後に処理をS11へ進める。
S11でCCPU101は、バウンス発光撮影時の光の照射方向を自動的に決定するための動作(オートバウンス動作)を行うか否かを判定する。オートバウンス動作を行うか否かは、入力部112又は入力部312に含まれるオートバウンス動作を実行するか否かを切り換えるオートバウンススイッチの状態或いはその他のカメラ本体100の状態等に基づいて判定される。CCPU101は、オートバウンス動作を行うと判定した場合(S11でYES)、処理をS12へ進める。
S12でCCPU101は、オートバウンス動作に関する第1の処理(以下「バウンス処理1」とする)の実行をFPU310へ指示する。これにより、FPU310は、バウンス処理1を実行する。なお、バウンス処理1の詳細については後述する。続くS13でCCPU101は、バウンス処理1においてエラーが生じたか否かを判定する。なお、バウンス処理1においてエラーが発生した場合には、FPU310からバウンス処理1にエラーが生じたことを示す情報がCCPU101へ送信される。CCPU101は、バウンス処理1においてエラーが生じた(バウンス処理1にエラーが生じたことを示す情報を受信した)と判定した場合(S13でYES)、処理をS14へ進める。
S14でCCPU101は、バウンス処理1でエラーが生じたことを示す情報を表示部113へ表示させる。なお、CCPU101がFPU310と通信を行い、FPU310により照明装置300の表示部313にバウンス処理でエラーが生じたことを示す情報を表示させる構成としてもよい。S15でCCPU101は、発光撮影を行わない設定(非発光設定)に切り換え、その後、処理をS22へ進める。
CCPU101は、S4で照明装置300がカメラ本体100に装着されていないと判定した場合(S4でNO)、処理をS16へ進める。S16でCCPU101は、S8と同様に、焦点調節モードがAFモードに設定されているか否かを判定する。CCPU101は、焦点調節モードがAFモードであると判定した場合(S16でYES)、処理をS17へ進める。S17,S18の処理はそれぞれS9,S10の処理と同じであり、そのため、S17,S18についての説明を省略する。
CCPU101は、S11でオートバウンス動作を行わないと判定した場合(S11でNO)と、S13でバウンス処理1においてエラーが生じてないと判定した場合(S13でNO)には、処理をS19へ進める。また、CCPU101は、S16で焦点調節モードがAFモードではない(MFモードである)と判定した場合(S16でNO)と、S18の処理が終了した後に、処理をS19へ進める。
S19でCCPU101は、S12のバウンス処理1でのオートバウンス動作が完了したか否かを判定する。CCPU101は、バウンス処理1でのオートバウンス動作が完了していると判定した場合(S19でYES)、処理をS20へ進め、オートバウンス動作を行っていないと判定した場合(S19でNO)、処理をS22へ進める。なお、S16の処理を経由する場合には、S19の判定は必ずNOとなる。
S20でCCPU101は、照明装置300の位置に変動があったか否かを判定する。具体的には、CCPU101は、端子130を経由してペリフェラル通信によりFPU310へ、姿勢検出回路360が照明装置300の移動を検出した否かについての情報を問い合わせ、これに応じた返答に基づいて判定を行う。これに限られず、S20の処理は、姿勢検出回路360が照明装置300の移動を検出したことを示す信号をFPU310からCCPU101が受信したことに基づく割り込み処理であってもよい。CCPU101は、照明装置300の位置に変動が生じたと判定した場合(S20でYES)、処理をS21へ進め、照明装置300の位置に変動は生じていないと判定した場合(S20でNO)、処理をS22へ進める。S21でCCPU101は、バウンス角度を再演算し、その再演算結果に基づくオートバウンス動作に関する処理(以下「バウンス処理2」とする)をFPU310へ指示する。これにより、FPU310は、バウンス処理2を実行する。なお、バウンス角度の再演算は、S20で照明装置300の位置に変動があった場合に、照明装置300の動きが止まってから所定時間(例えば、1秒)の経過後に行われる。また、バウンス処理2の詳細については後述する。
なお、ここではS20からS21への処理の進行を姿勢検出回路360による照明装置300の移動検出結果に基づいて進めることとしたが、高さ検出回路370が照明装置300の高さの変化を検出した場合に処理をS20からS21へ進めるようにしてもよい。また、S20では、カメラ本体100の姿勢検出回路140がカメラ本体100の姿勢変化を検出したことを照明装置300が移動したこととみなして判定するようにしてもよい。この場合に、姿勢検出回路140がカメラ本体100の移動を検出したことを示す信号をCCPU101が受信したことに基づく割り込み処理として行ってもよい。
S15,S21の処理後、S19での判定がNOの場合及びS20の判定がNOとなった場合の次の処理となるS22でCCPU101は、測光回路106による測光を行い、測光結果を取得する。例えば、測光回路106の測光センサが6つに分割された領域のそれぞれで測光を行う場合、CCPU101は、取得した測光結果としての各領域の輝度値を、EVb(i)(i=0〜5)、として、RAMに記憶させる。
S23でCCPU101は、ゲイン切り換え回路108により、入力部112より入力されたゲイン設定に応じてゲインの切り換えを行う。なお、ゲイン設定とは、例えばISO感度設定である。また、S1723でCCPU101は、例えば切り換え後のゲインを示すゲイン設定情報を、通信ラインSCを介してFPU310へ送信する。S24でCCPU101は、S22で取得した測光結果(RAMに記憶されている各領域の輝度値)に基づいて、周知のアルゴリズムにより露出演算を行い、露出値(EVs)を決定する。
S25でCCPU101は、FPU310から充電完了信号を受信したか否かを判定する。CCPU101は、充電完了信号を受信したと判定した場合(S25でYES)、処理をS26へ進め、充電完了信号を受信していないと判定した場合(S25でNO)、処理をS27へ進める。S26でCCPU101は、S24にて演算した露出値に基づいて発光撮影に適した露出制御値(シャッタ速度(Tv)と絞り値(Av))を決定する。一方、S27でCCPU101は、S24にて演算した露出値に基づいて非発光撮影(照明装置300を発光させない撮影)に適した露出制御値を決定する。なお、S16の処理を経由した場合には、S25の判定はNOとなって、S27へ処理が進められる。
S20又はS21で露出制御値を決定した後のS28でCCPU101は、レリーズボタンの第2スイッチ(SW2)がオンしたか否かを判定する。CCPU101は、SW2がオンしたと判定した場合(S28でYES)、図8のフローチャートに示すレリーズ処理(撮影処理)へ進み、SW2がオフのままであると判定した場合(S28でNO)、処理をS2へ戻す。
図8のフローチャートに示す各処理(ステップ)は、発光撮影に係わる処理であり、非発光撮影に係わる処理を省略している。つまり、図8のフローチャートは、S26からレリーズに進んだ場合の処理を示しており、S27からレリーズに進んだ場合の処理は記載されていない。
S31でCCPU101は、測光回路106により、照明装置300が発光していない状態での測光(外光輝度測光)を行い、非発光時の測光結果(非発光時輝度値)を取得する。CCPU101は、取得した外光輝度測光結果として、各領域の非発光時輝度値を、EVa(i)(i=0〜5)、としてRAMに記憶させる。S32でCCPU101は、FPU310に対して通信ラインSCを介してプリ発光の命令を行う。FPU310は、受信した命令に従って、トリガー回路303と発光制御回路304を制御して、所定光量でのプリ発光を行う。
S33でCCPU101は、測光回路106により、照明装置300がプリ発光している状態で測光を行い、プリ発光時の測光結果(プリ発光時輝度値)を取得する。CCPU101は、取得した測光結果としての各領域のプリ発光時輝度値を、EVf(i)(i=0〜5)、としてRAMに記憶させる。S34でCCPU101は、露光に先立って主ミラー104をアップさせ、撮影光路内から退避させる。S35でCCPU101は、下記式1の通りに、非発光時輝度値とプリ発光時輝度値に基づいてプリ発光の反射光成分のみの輝度値EVdf(i)を抽出する。抽出は6つの領域毎に行われる。
Figure 2020091393
S36でCCPU101は、通信ラインSCを介してFPU310からプリ発光時の発光量を示すプリ発光情報(Qpre)を取得する。S37でCCPU101は、測距ポイント、焦点距離情報、プリ発光情報(Qpre)及びバウンス通信内容から、6つの領域のうちどの領域の被写体に対して適正な発光量とするかを選択して、本発光量を演算する。本発光量の演算では、選択した領域(P)の被写体について、露出値(EVs)、被写体輝度(EVb)及びプリ発光反射光分のみの輝度値EVdf(p)に基づいて、プリ発光量に対して適正となる本発光量の相対比rを下記式2により求める。ここで、露出値(EVs)から被写体輝度(EVb)の伸張したものの差分をとっているのは、照明光を照射したときの露出が外光分に照明光を加えて適正となるように制御するためである。S38でCCPU101は、下記式3の通りに、発光撮影時のシャッタ速度(Tv)、プリ発光の発光時間(t_pre)及び入力部112により予め設定された補正係数(c)を用いて相対比rを補正し、新たな相対比rを演算する。なお、シャッタ速度(Tv)とプリ発光の発光時間(t_pre)を用いて補正を行うのは、プリ発光時の測光積分値(INTp)と本発光の測光積分値(INTm)とを正しく比較するためである。
Figure 2020091393
S39でCCPU101は、本発光量を決定するための相対比rに関する情報を通信ラインSCを介してFPU310へ送信する。S40でCCPU101は、図7のフローチャートのS26で決定した絞り値(Av)となるようにLPU201に指令を出すと共に、決定したシャッタ速度(Tv)になるようにシャッタ103を制御する。S41でCCPU101は、通信ラインSCを介してFPU310に対して本発光の命令を行う。FPU310は、受信した本発行命令に従い、CCPU101から送信された相対比rに基づいて本発光量を行う。こうして一連の露光動作が終了すると、S42でCCPU101は、撮影光路内から退避させていた主ミラー104をダウンさせ再び撮影光路内に斜設させる。
S43でCCPU101は、撮像素子102から出力される信号をゲイン切り換え回路108で設定されたゲインで増幅した後、A/D変換器109でデジタル信号に変換し、現像処理を行う。更にCCPU101は、信号処理回路111によりデジタル信号に変換された画像データに対してホワイトバランス等所定の信号処理を行う。S44でCCPU101は、信号処理が施された画像データを記憶媒体(不図示)に記憶する。これにより、レリーズ処理の一連のステップが終了する。
その後、S45でCCPU101は、SW1がオンの状態か否かを判定する。CCPU101は、SW1がオフであると判定した場合(S45でNO)、図7のフローチャートのS2へ処理を戻し、SW1がオンであると判定した場合(S45でYES)、処理をS28へ戻す。
次に、上述したS12のバウンス処理1の詳細について説明する。図9は、バウンス処理1を説明するフローチャートである。FPU310は、CCPU101からのバウンス処理1の開始指示に従って、バウンス処理1を実行する。図9のフローチャートにS番号で示す各処理(ステップ)は、FPU310が所定のプログラムを実行して照明装置300の各部の動作を制御することにより実現される。
S101でFPU310は、バウンス駆動回路340b,340dにより、撮像光軸が地面に水平(正位置)であれば基本的に可動部300bを基準姿勢へと駆動させる。前述したように、基準姿勢は、図4(a)で0度、且つ、図4(b)で0度となっている姿勢であり、よって、光の照射方向は撮影方向(正面方向)となる。なお、FPU310は、可動部300bを正面方向へバウンス駆動する際に、目標値としての駆動目標水平方向バウンス角度θXと駆動目標垂直方向バウンス角度θYを、本体部300aのあおり量γを加味して算出する。
S102でFPU310は、発光部によるプリ発光を行う。これにより、測距ユニット308がプリ発光での反射光を受光する。FPU310は、測距ユニット308による受光結果に基づいて、発光部の照射面から被写体までの距離(被写体距離)を演算する。S103でFPU310は、バウンス駆動回路340b,340dにより、光の照射方向が重力方向の逆方向(天井方向)となるように可動部300bを駆動させる。なお、S103では、本体部300aが正位置である場合に天井方向を駆動目標とすると、駆動目標水平方向バウンス角度θX=0、駆動目標垂直方向バウンス角度θY=90−γとなる。
S104でFPU310は、発光部により天井方向へプリ発光を行う。これにより、測距ユニット308がプリ発光での反射光を受光する。FPU310は、測距ユニット308による受光結果に基づいて、発光部の照射面から天井までの距離(天井距離)を演算する。
S105でFPU310は、S102,S104で得られた距離測定結果(被写体距離、天井距離)に基づいて、バウンス発光撮影に最適な光の照射方向を決定する。ここで、FPU310は、最適バウンス角度として、駆動目標水平方向バウンス角度θXと駆動目標垂直方向バウンス角度θYを算出する。S106でFPU310は、S105で算出したバウンス角をFPU310内のメモリで記憶する。
S107でFPU310は、バウンス駆動回路340b,340dにより、S105で決定されたバウンス角となるように可動部300bを駆動させる。その際、FPU310は、高さ検出回路370によりバウンス動作地点での高さを測定させる。高さ検出回路370は得られた値をH_DATA_IN端子を介してFPU310へ送信し、FPU310は高さ検出回路370から受信した値を高さ初期値としてRAMに記憶する。これによりバウンス処理1は終了となり、処理はS13へ進められることになる。
続いて、上述したS101,S103,S107でのバウンス駆動制御について説明する。図10は、可動部300bのバウンス駆動制御を説明するフローチャートである。S201でFPU310は、バウンス駆動回路340b,340dを用いてモータを制御し、可動部300bの駆動を開始させる。
S202でFPU310は、バウンス位置検出回路340a,340cから現在の可動部300bの水平方向バウンス角度θAと垂直方向バウンス角度θBを取得する。そして、S202でFPU310は、水平方向バウンス角度θAが駆動目標水平方向バウンス角度θXと合致し、且つ、垂直方向バウンス角度θBが駆動目標垂直方向バウンス角度θYと合致しているか否かを判定する。FPU310は、θX=θAとθY=θBの少なくとも一方が成り立っていないと判定した場合(S202でNO)、S202の判定を繰り返し、θX=θA、且つ、θY=θBであると判定した場合(S202でYES)、処理をS203へ進める。
S203でFPU310は、バウンス駆動回路340b,340dを用いてモータを制御し、可動部300bの駆動を停止する。S204でFPU310は、端子130を介してCCPU101に対してバウンス駆動の終了通知を送信する。これにより、S101,S103,S107それぞれでのバウンス駆動は終了する。
次に、S21でのバウンス処理2について、図11と図12を参照して説明する。図11は、バウンス処理2を説明するフローチャートであり、ここでは、バウンス発光撮影の際に高さ方向に撮像システムが移動した場合のバウンス制御のフローチャートとなっている。FPU310は、CCPU101からのバウンス処理2の開始指示に従って、バウンス処理2を実行する。図11のフローチャートにS番号で示す各処理(ステップ)は、FPU310が所定のプログラムを実行して照明装置300の各部の動作を制御することにより実現される。
S20で姿勢検出回路360が照明装置300の移動を検出すると、S301でFPU310は、高さ検出回路370により、再度、照明装置300の高さを検出する。その際、高さ検出回路370は、H_DATA_IN端子を介してFPU310へ高さデータ(S12のバウンス処理1でのカメラ本体100の高さとの差分のデータ含む)をFPU310に送信する。S302でFPU310は、照明装置300の高さに変動があるか否かを判定する。FPU310は、照明装置300の高さに変動があると判定した場合(S302でYES)、処理をSS303へ進め、照明装置300の高さに変動がないと判定した場合(S302でNO)、本処理を終了させる。
S303でFPU310は、高さデータ(差分のデータ含む)を記憶する。S304でFPU310は、後述の通りに、撮像システムの移動後の最適バウンス角の再演算を行う。S305でFPU310は、可動部300bが再演算された最適バウンス角となるように、前述した例えばS107でのバウンス駆動制御と同様に、バウンス駆動制御を行う。S305のバウンス駆動制御が終了するとバウンス処理2は終了となり、FPU310は、端子130を介してバウンス処理2の終了をCCPU101へ通知する。これにより、CCPU101は、処理をS21からS22へ進める。
図12は、バウンス発光撮影の際に高さ方向に撮像システムが移動した場合のバウンス制御での演算手法を説明する図である。図12に示すように、移動前のカメラ本体100をカメラ本体100_A、移動前の照明装置300の本体部300aと可動部300bをそれぞれ300a_A,300b_Aとする。また、移動後のカメラ本体100をカメラ本体100_B、移動後の本体部300aと可動部300bをそれぞれ300a_B,300b_Bとする。撮像システムの移動前の高さは被写体の腰の高さ(ウエストレベル)であるとし、移動後の高さは被写体の目の高さ(アイレベル)であるとする。
ここでは、被写体距離は撮像システムの移動前後で変わらないものとし、被写体距離を‘d0’とする。地面から天井までの高さ(天井高さ)を‘hs’、地面から撮像光軸までの距離を‘hc’、撮像光軸から発光部までの距離を‘h0’、発光部から天井までの距離を‘h1’、天井方向への撮像システムの移動距離を‘T’とする。また、移動後の発光部から天井までの距離を‘h´’、移動後の地面から撮像光軸までの距離を‘hc´’とする。更に、カメラ本体100の鉛直線と天井バウンス位置の鉛直線の間の距離を天井バウンス位置A点で‘b2’、A´点で‘b2´’、A´´点で‘b2´´’とする。
バウンス発光撮影時の理想の被写体入射角を‘θdi0=X(度)’とする。この場合に、可動部300b_Aのウエストレベルで測距したときの理想バウンス角θs0(度)は、以下の通りに求められる。即ち、図12から下記式4,5が成り立つため、下記式4に下記式5を代入して下記式6が求められる。また、下記式1,2はそれぞれ下記式7,8の通りに変形することができ、下記式7に下記式8を代入すると下記式9が得られる。よって、図12と下記式9より、下記式10の通りに理想バウンス角θs0が演算される。
Figure 2020091393
バウンス角がθs0のままで高さTだけ撮像システムを上げて、撮像システムをアイレベルで構えた場合、天井でのバウンス照射位置はA点からA´点に変わる。この場合に高さを誤った場合の被写体入射角θdi0=Xm(度)は、以下の通りに求められる。即ち、下記式11の通りに高さh´´が求められる。また、下記式12が成り立ち、これを変形すると下記式13が得られる。ここで、下記式14が成り立ち、これを変形すると下記式15が得られる。そして、下記式13に下記式11と下記式15を代入することにより、下記式16が得られる。
Figure 2020091393
上記式6と上記式16とを比較すると、撮像システムの高さ位置が変化することによってバウンス発光撮影時の被写体入射角は変化することがわかる。図12の例では、被写体入射角が小さくなるため、外光(直接光)が多くなる。そのため、高さTの変化を検出し、測距を行わずに補正演算を行う。ここでは、カメラ本体100をウエストレベルから高さTだけ上げてアイレベルで構えた場合のバウンス時の理想の被写体入射角をθdi0=X度とするために、理想バウンス角θs´´へ変更して、天井でのバウンス照射位置をA´点からA´´点に変更する。
補正後の被写体入射角を‘θdi0´´’として、図12より下記式17−1が成り立つ。上記式6と同様に下記式17−2の通りに定義すると、下記式17−1,17−2より下記式18が得られる。また、図12より下記式19が成り立つことがわかる。下記式19に下記式18を代入すると下記式20が得られ、下記式20に上記式11を代入すると下記式21が得られ、ここから、下記式22の通りに理想バウンス角θs0´´が演算される。こうして、理想バウンス角をθsからθs´´へ変更し、再設定する。
Figure 2020091393
上記説明の通り、本実施形態によれば、バウンス発光撮影を実行する際に、バウンス角が決定された後に撮像システムと被写体との位置関係が変化すると、変化後の位置関係に基づいて、再度、適正なバウンス角が演算される。これにより、バウンス角が適切でないことによって撮像画像において被写体に適切でない影(被写体の深い陰影や背景の影等)が出ることや照明光量不足になる等の問題の発生を抑制して、常に適切な条件でのバウンス発光撮影が可能となる。
また、従来技術(上記特許文献1)のように撮像装置と被写体の位置関係が変化した後にプリ発光等による被写体位置や天井位置の再検出を行った場合には、バウンス動作時間のロスとプリ発光でのエネルギロスが生じてしまう。これに対して、本実施形態では、バウンス角の再演算の際にプリ発光を伴う測距動作を行わないため、バウンス動作時間のロスとプリ発光でのエネルギロスをなくすことができる。
<第2実施形態>
第1実施形態では、バウンス角の決定後に被写体に対して撮像システムの高さ位置が変化した場合にバウンス角の再演算を行う例を説明した。これに対して第2実施形態では、バウンス角の決定後に、被写体に対する撮像システムの高さ位置と被写体距離とが変化した場合のバウンス角の再演算(バウンス角の補正)について説明する。
図13は、バウンス処理2の一例に該当する、第2実施形態に係るバウンス角の再演算の処理を説明するフローチャートである。S401,S402,S403の処理はそれぞれ、図11のフローチャートのS301,302,303の処理と同じであるため、説明を省略する。FPU310は、CCPU101に対して、S402の判定がNOとなったことの通知又はS403の処理が終了したことの通知を行う。
すると、S404でCCPU101は、焦点検出回路107により、撮像システムの移動前後のデフォーカス量を検出する。なお、S404では、レンズユニット200のエンコーダ204よって移動距離を算出するようにしてもよい。S405でCCPU101は、被写体距離に変動が生じているか否かを判定する。CCPU101は、被写体距離に変動が生じていると判定した場合(S405でYES)、処理をS406へ進め、被写体距離に変動が生じていないと判定した場合(S405でNO)、処理をS407へ進める。
S406でFPU310は、CCPU101から被写体距離の変化量データを取得し、RAMに記憶する。S407でFPU310は、後述の通りに、撮像システムの移動後の最適バウンス角の再演算を行う。S408でFPU310は、可動部300bが再演算された最適バウンス角となるように、前述した例えばS107でのバウンス駆動制御と同様に、バウンス駆動制御を行う。S408のバウンス駆動制御が終了すると、FPU310は、端子130を介してバウンス処理2の終了をCCPU101へ通知する。これにより、CCPU101は、処理をS21からS22へ進める。
なお、S402の判定がNO、且つ、S405の判定がNOとなった場合には、撮像システムの高さ位置と被写体距離の両方に変化が生じていないこととなるため、実質的にS407,S408の処理はスキップされて、S22へ処理が進められることになる。
図14は、バウンス発光撮影の際に高さ方向に撮像システムが移動し、且つ、被写体から遠ざかるように撮像システムが移動した場合のバウンス制御での演算手法を説明する図である。図14に示すように、移動前のカメラ本体100をカメラ本体100_A、移動前の照明装置300の本体部300aと可動部300bをそれぞれ300a_A,300b_Aとする。また、移動後のカメラ本体100をカメラ本体100_B、移動後の本体部300aと可動部300bをそれぞれ300a_B,300b_Bとする。撮像システムの移動前の高さは被写体の腰の高さ(ウエストレベル)であるとし、移動後の高さは被写体の目の高さ(アイレベル)であるとする。
撮像システムの移動前の被写体距離を‘d0’、天井高さを‘hs’、地面から撮像光軸までの距離を‘hc’、撮像光軸から発光部までの距離を‘h0’、発光部から天井までの距離を‘h1’、天井方向への撮像システムの移動距離を‘T’とする。また、被写体距離方向に撮像システムが移動した距離を‘D’、移動後の発光部から天井までの距離を‘h´´’、移動後の地面から撮像光軸までの距離を‘hc´’、移動後の被写体距離を‘d0´´’とする。更に、カメラ本体100の鉛直線と天井バウンス位置の鉛直線の間の距離を天井バウンス位置A点で‘b2’、A´点で‘b2´’、A´´点で‘b2´´’とする。
バウンス発光撮影時の理想の被写体入射角を‘θdi0=X(度)’とする。撮像システムの移動前については、前述の第1実施形態で説明した上記式4〜10が成り立ち、ここでの詳細な説明は省略する。上記式10で表されるバウンス角がθs0のままで天井方向に高さTだけ撮像システムを上げ、且つ、被写体から距離Dだけ被写体から撮像システムを遠ざかるように移動させた場合、天井でのバウンス照射位置はA点からA´点に変わる。この場合に高さと被写体距離とを誤った場合の被写体入射角θdi0=Xm2(度)は、以下の通りに求められる。
即ち、図14から、下記式23,24,25が成り立ち、下記式25は下記式26の通りに変形することができる。また、下記式27が成り立ち、下記式27は下記式28の通りに変形することができる。下記式26に下記式23,28を代入すると、下記式29が得られる。
Figure 2020091393
上記式6と上記式29とを比較すると、撮像システムが天井側へ移動し、且つ、被写体から離れるように移動することで、被写体入射角は変化することがわかり、図14の例では、被写体入射角が小さくなるため、外光(直接光)が多くなる。撮像システムの移動後のバウンス時の理想の被写体入射角をθdi0=X度とするために、バウンス角をθs´´に変更して、天井でのバウンス照射位置をA´点からA´´点に変更する。
補正後の被写体入射角を‘θdi0´´’として、図14より下記式30が成り立つ。θdi0´´が理想的な被写体入射角‘θdi0=X(度)’と同じなるとすると、下記式30は下記式31の通りに変形することができる。図14より、下記式32が成り立つことが分かる。下記式31を下記式32に代入すると下記式33が得られ、下記式33に上記式23,24を代入すると下記式34が得られ、ここから、下記式35の通りに理想バウンス角θs0´´が演算される。こうして、バウンス角をθsからθs´´へ変更し、再設定する。
Figure 2020091393
本実施形態でも、バウンス発光撮影の際に、バウンス角の決定後に撮像システムと被写体との位置関係が変化した場合、プリ発光による再度の被写体位置及び天井位置の検出を行うことなく、変化後の位置関係に基づいて、再度、適正なバウンス角が演算される。これにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
<第3実施形態>
第3実施形態では、図7のフローチャートにおいてバウンス処理2を行うための割り込み条件を変更した形態について説明する。図15は、第3実施形態でのバウンス発光撮影時のカメラ本体100での処理を説明するフローチャートである。図15のフローチャートにS番号で示す各処理(ステップ)は、CCPU101が所定のプログラムを実行してカメラ本体100の各部の動作を制御することにより実現される。
図15のフローチャートの処理は、図7のフローチャートのS20の処理をS20Aの処理に置換したものである。図15のフローチャートのS1〜S19,S21〜S28の処理は、図7のフローチャートのS1〜S19,S21〜S28の処理と同じであるため、説明を省略する。
第1実施形態及び第2実施形態のS20では、バウンス処理1の終了後に照明装置300の位置の変動(移動)が検出された場合にバウンス処理2を実行するようにしていた。これに対して、第3実施形態のS20Aでは、CCPU101は、レリーズボタンが操作され、再度、第1スイッチ(SW1)がオンになったか否かを判定する。つまり、S12でバウンス処理1を開始した後からS20Aの判定に至るまでの間に、SW1が少なくとも一度オフになった後にオンになったか否かを判定する。これは、第1スイッチによる撮影準備動作が再度行われた場合には、照明装置300又は被写体が移動(照明装置300と被写体の相対位置関係が変化)した蓋然性が高く、そのため、被写体と撮像システムとの相対的な位置関係を見直すことが望ましいからである。
CCPU101は、再びSW1がオンになったと判定した場合(S20AでYES)、処理をS21へ進めてバウンス処理2を行うようにし、SW1がオンのままであると判定した場合(S20AでNO)、処理をS22へ進める。S20Aの判定がYESとなった場合のS21の処理は、図13のフローチャートに従って実行することができる。その際、再度、SW1がオンとなった時点で被写体距離の再測距が行われているため、S404の処理は不要となり、再測距された被写体距離を用いてバウンス角を補正することができる。また、再度、SW1がオンになった時点で高さ検出回路370により照明装置300の高さを再度検出し、バウンス処理1の実行時から高さに変化が生じている場合には、その変化量を用いてバウンス角を補正するようにする。被写体距離と高さ位置に変化が生じていない場合には、補正量はゼロ(0)となるため、再度のバウンス駆動は行われない。これにより、本実施形態でも、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、S20の処理とS20Aの処理の両方を行うようにしてもよい。つまり、図7のフローチャートでS20の判定がNOとなった場合にS20Aの判定を行い、S20,S21の判定のうち少なくとも一方がYESとなった場合に、バウンス処理2を行うようにしてもよい。これにより、撮像システムと被写体との位置関係と、SW1のオン/オフとの双方の状況変化に対応することができる。S20とS20Aの判定はどちらを先に行っても構わない。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
例えば、上記実施形態では、S20,S21の処理主体がCCPU101である構成について説明したが、S20,S21の処理をFPU310が主体となって行う制御としてもよい。その場合、FPU310は、照明装置300の移動を示す信号を姿勢検出回路360から受信し又は照明装置300の高さ位置に変化が生じたことを示す信号を受信すると処理をS21へ進めると共にバウンス処理2を実行する通知をCCPU101へ送る。FPU310は、バウンス処理2が終了すると、終了通知をCCPU101へ送り、これに応じてCCPU101はS22の処理を開始する。
また、上記実施形態では、撮像システムの高さをウエストレベルからアイレベルへ変更した場合、つまり、撮像システムを上方へ移動させた形態について説明した。これに限らず、撮像システムを下方へ移動させた場合についても、上記説明にならってバウンス角を補正することができることは言うまでもない。また、上記の通りに説明した各フローチャートについては、不都合がなければ、異なる順序で各処理(ステップ)を実行してもよい。また、本実施形態で説明したコマンドやコマンド番号、データ項目は一例であって、同様の役割を果たすものであればその設定は上記実施形態での設定に限定されない。更に、本発明を撮像装置本体に対してレンズユニットと照明装置が着脱可能な構成に適用して説明したが、これら各部が一体となった撮像装置であっても本発明の適用は可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 カメラ本体
101 カメラマイコン(CCPU)
112 入力部
140 姿勢検出回路
200 レンズユニット
300 照明装置
300a 本体部
300b 可動部
305 放電管
308 測距ユニット
310 ストロボマイコン(FPU)
340 バウンス回路
360 姿勢検出回路
370 高さ検出回路

Claims (13)

  1. 発光部を有し、前記発光部からの光の照射方向を変更可能な照明装置と、
    被写体距離と天井距離を測定する測距手段と、
    前記測距手段が測定した被写体距離と天井距離を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された被写体距離と天井距離に基づいてバウンス発光撮影を行う際の前記発光部のバウンス角を演算する演算手段と、
    前記発光部が前記バウンス角となるように自動的に前記照明装置を駆動するオートバウンス動作を制御する制御手段と、を備える撮像システムであって、
    前記撮像システムの移動の検出する移動検出手段と、
    前記撮像システムの移動が検出された場合の移動距離を検出する距離検出手段と、を有し、
    前記オートバウンス動作が実行された後に前記移動検出手段が前記撮像システムの移動を検出した場合、前記演算手段は前記距離検出手段が検出した移動距離に基づいて前記発光部のバウンス角を補正する演算を行い、前記制御手段は前記補正されたバウンス角に基づいて前記照明装置を駆動することを特徴とする撮像システム。
  2. 発光部を有し、前記発光部からの光の照射方向を変更可能な照明装置と、
    被写体距離と天井距離を測定する測距手段と、
    前記測距手段が測定した被写体距離と天井距離を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された被写体距離と天井距離に基づいてバウンス発光撮影を行う際の前記発光部のバウンス角を演算する演算手段と、
    前記発光部が前記バウンス角となるように自動的に前記照明装置を駆動するオートバウンス動作を制御する制御手段と、を備える撮像システムであって、
    撮影準備指示を検出する指示検出手段と、
    前記撮像システムの移動距離を検出する距離検出手段と、を有し、
    前記オートバウンス動作を実行した後に前記指示検出手段が前記撮影準備指示を検出した場合に、前記距離検出手段は前記撮像システムの移動距離を検出し、前記移動距離に基づいて前記演算手段は前記発光部のバウンス角を補正する演算を行い、前記制御手段は前記補正されたバウンス角に基づいて前記照明装置を駆動することを特徴とする撮像システム。
  3. 前記距離検出手段が検出した移動距離がゼロであった場合、前記演算手段は前記バウンス角を補正する演算を行わず、前記制御手段は前記照明装置を駆動しないことを特徴とする請求項2に記載の撮像システム。
  4. 前記撮像システムの移動の検出する移動検出手段を更に備え、
    前記オートバウンス動作を実行した後に、前記指示検出手段が前記撮影準備指示を検出しなくとも前記移動検出手段が前記撮像システムの移動を検出した場合、前記距離検出手段による前記撮像システムの移動距離の検出、前記演算手段による前記バウンス角を補正する演算、前記制御手段による前記照明装置の駆動が行われることを特徴とする請求項2又は3に記載の撮像システム。
  5. 前記測距手段は、前記発光部から天井へ向けて発光した際の該天井からの反射光を検出して前記天井距離を測定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像システム。
  6. 前記測距手段は、前記発光部から被写体へ向けて発光した際の該被写体からの反射光を検出して前記被写体距離を測定し、または、撮影レンズを通じた被写体からの入射光を検出して前記被写体距離を測定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像システム。
  7. 前記距離検出手段は、前記撮像システムの鉛直方向での移動距離と被写体に対する水平方向の移動距離の少なくとも一方を検出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像システム。
  8. 前記距離検出手段は、
    前記撮像システムの鉛直方向での移動距離を検出する気圧センサと、
    被写体に対するデフォーカス量に基づいて前記被写体と前記撮像システムとの間の相対的な移動距離を検出する測距センサと、有することを特徴とする請求項7に記載の撮像システム。
  9. カメラ本体と、
    前記カメラ本体に装着されたレンズユニットと、を備え、
    前記照明装置は、
    前記カメラ本体に対して着脱可能な本体部と、
    前記発光部を有し、前記本体部に対して回動可能に保持される可動部と、を有し、
    前記オートバウンス動作は、前記発光部が前記演算手段により演算されたバウンス角となるように前記可動部を回動させる動作であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像システム。
  10. 前記測距手段、前記記憶手段、前記演算手段はそれぞれ、前記照明装置または前記カメラ本体に備えられ、
    前記距離検出手段は、前記カメラ本体または前記レンズユニットに備えられていることを特徴とする請求項9に記載の撮像システム。
  11. 本体部と、
    発光部を有し、前記本体部に対して回動可能に保持される可動部と、を有する照明装置であって、
    前記発光部から被写体へ向けて発光した際の該被写体からの反射光を検出して被写体距離を測定し、前記発光部から天井へ向けて発光した際の該天井からの反射光を検出して天井距離を測定する測距手段と、
    前記測距手段が測定した被写体距離と天井距離を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された被写体距離と天井距離に基づいてバウンス発光撮影を行う際の前記発光部のバウンス角を演算する演算手段と、
    前記発光部が前記バウンス角となるように自動的に前記可動部を駆動するオートバウンス動作を制御する制御手段と、
    前記照明装置の移動の検出する移動検出手段と、
    前記照明装置の移動距離を検出する距離検出手段と、を備え、
    前記オートバウンス動作が実行された後に前記移動検出手段が前記照明装置の移動を検出した場合、前記演算手段は前記距離検出手段が検出した移動距離に基づいて前記発光部のバウンス角を補正する演算を行い、前記制御手段は前記補正されたバウンス角に基づいて前記可動部を駆動することを特徴とする照明装置。
  12. 前記オートバウンス動作の実行を受け付ける入力手段を備えることを特徴とする請求項11に記載の照明装置。
  13. 本体部と、
    発光部を有し、前記本体部に対して回動可能に保持される可動部と、を有する照明装置であって、
    前記発光部から被写体へ向けて発光した際の該被写体からの反射光を検出して被写体距離を測定し、前記発光部から天井へ向けて発光した際の該天井からの反射光を検出して天井距離を測定する測距手段と、
    前記測距手段が測定した被写体距離と天井距離を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された被写体距離と天井距離に基づいてバウンス発光撮影を行う際の前記発光部のバウンス角を演算する演算手段と、
    前記発光部が前記バウンス角となるように自動的に前記可動部を駆動するオートバウンス動作を制御する制御手段と、
    前記本体部と接続されたカメラ本体から撮影準備指示を受信する受信手段と、
    前記照明装置の移動距離を検出する距離検出手段と、を有し、
    前記オートバウンス動作を実行した後に前記撮影準備指示を受信した場合に、前記距離検出手段は前記照明装置の移動距離を検出し、前記移動距離に基づいて前記演算手段は前記発光部のバウンス角を補正する演算を行い、前記制御手段は前記補正されたバウンス角に基づいて前記照明装置を駆動することを特徴とする照明装置。
JP2018228333A 2018-12-05 2018-12-05 照明装置及び撮像システム Pending JP2020091393A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018228333A JP2020091393A (ja) 2018-12-05 2018-12-05 照明装置及び撮像システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018228333A JP2020091393A (ja) 2018-12-05 2018-12-05 照明装置及び撮像システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020091393A true JP2020091393A (ja) 2020-06-11

Family

ID=71012788

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018228333A Pending JP2020091393A (ja) 2018-12-05 2018-12-05 照明装置及び撮像システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020091393A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9686473B2 (en) Lighting device for automatically change irradiation direction
JP5268438B2 (ja) ストロボ装置、撮像装置およびその制御方法
US10425564B2 (en) Image pickup apparatus that is capable of bounce emission photographing, control method therefor, and storage medium storing control program therefor
US10520791B2 (en) Image pickup system capable of performing bounce flash shooting, light emission device, method of controlling light emission device, and storage medium
US10097768B2 (en) Light emission control device that controls light emission of lighting device, method of controlling the same, storage medium, and image pickup apparatus
JP2015004932A (ja) カメラシステム、撮像装置、照明装置及び制御方法
CN111323992B (zh) 设置闪光灯的发光量的拍摄系统、照明设备和控制方法
JP2020091393A (ja) 照明装置及び撮像システム
JP6971710B2 (ja) 照明装置、その制御方法、制御プログラム、および照明システム、並びに撮像装置
JP6188444B2 (ja) カメラシステム、撮像装置及び制御方法
JP6584128B2 (ja) 照明装置、撮像装置、撮像システム及びその制御方法
JP5183188B2 (ja) 撮像装置およびストロボ装置
JP2010134091A (ja) ストロボ装置、撮像装置およびカメラシステム
JP2009290467A (ja) 撮像装置
JP6685732B2 (ja) 照明装置、撮像システムとその制御方法及びプログラム
JP2019132914A (ja) 照明装置およびそれを備えるカメラシステム
JP2021063858A (ja) 撮像システム及びその制御方法
JP2020034815A (ja) 閃光装置およびカメラシステム
JP2018081121A (ja) 撮像システム及びその制御方法
JP6851790B2 (ja) 照明装置とその制御方法及び撮像システム
JP6489925B2 (ja) 照明装置、撮像装置、撮像システム及びその制御方法
JP6971562B2 (ja) 照明装置とその制御方法及び撮像システム
JP2009122523A (ja) ストロボ装置
JP6650666B2 (ja) 撮像システム、照明装置及び制御方法
JP6529233B2 (ja) 撮像システム、照明装置及び制御方法