JP6304950B2 - 照明装置、撮像装置およびそれらの制御方法 - Google Patents

照明装置、撮像装置およびそれらの制御方法 Download PDF

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本発明は、バウンス発光が可能な照明装置に関し、特にバウンス発光における光照射方向等をバウンス撮影に適した条件に自動的に設定する、いわゆるオートバウンス機能を有する照明装置に関する。
照明光(ストロボ光)を壁や天井に照射し、その反射光によって間接的に被写体を照明して撮影を行うバウンス撮影という撮影手法があり、このような照明(バウンス発光)が可能な照明装置では、撮像装置に対して発光部の向きが変更可能となっている。そして、照明装置の発光部の向き(壁や天井における反射領域の位置)や発光量をバウンス撮影に適した条件に自動的に設定する自動バウンス発光制御(オートバウンス)機能を有する照明装置も提案されている。
例えば、特許文献1では、バウンスフラッシュ撮影時における天井へフラッシュを発光させるときの該フラッシュ発光部の角度を、カメラの上方にある物体迄の距離および被写体距離情報により自動的に設定する技術が提案されている。
特開平04−340527号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、フラッシュ発光部の角度を自動的に設定するか否かは撮影者のスイッチ操作に応じて切換えられるだけであって、撮影時の状況は考慮されていない。そのため、フラッシュ発光部の角度を自動的に設定することが不要な状況であってもフラッシュ発光部の角度を自動的に設定するため、良好な撮影を行うことができない場合がある。
そこで、本発明は、光照射方向を自動的に変更することが可能な照明装置を用いて撮影を行う場合に、撮影時の状況を考慮して不要な自動バウンス発光制御を行わないようにすることができる撮像装置および照明装置を提供する。
本発明の一側面としての撮像装置は、被写体の照明に用いられる照明装置が外付け装着され又は一体に設けられる。照明装置の発光部は、その光照射方向が変化するように該撮像装置に対して向きの変更が可能である。該撮像装置は、所定の操作が行われたときに被写体距離とバウンス面距離とに基づいて発光部の光照射方向をバウンス撮影に適した方向へ自動的に変更する照射方向変更制御を行う制御手段を有する。制御手段は、撮像装置または該照明装置に設けられた姿勢検出手段により検出された姿勢が所定の上向き姿勢を超える上向き姿勢である場合は、所定の操作が行われても照射方向変更制御を行わない
本発明の他の一側面としての照明装置は、撮像装置に外付け装着され又は一体に設けられ、被写体の照明に用いられる。該照明装置は、光照射方向が変化するように撮像装置に対して向きの変更が可能な発光部と、所定の操作が行われたときに被写体距離とバウンス面距離とに基づいて発光部の光照射方向をバウンス撮影に適した方向に自動的に変更する照射方向変更制御を行う制御手段とを有する。制御手段は、撮像装置または該照明装置に設けられた姿勢検出手段により検出された姿勢が所定の上向き姿勢を超える上向き姿勢である場合は、所定の操作が行われても照射方向変更制御を行わない
また、本発明の他の一側面としての制御方法は、被写体の照明に用いられる照明装置が外付け装着される又は一体に設けられた撮像装置に適用される。照明装置の発光部は、その光照射方向が変化するように該撮像装置に対して向きの変更が可能である。該制御方法は、所定の操作が行われたときに被写体距離とバウンス面距離とに基づいて前記発光部の前記光照射方向をバウンス撮影に適した方向に自動的に変更する照射方向変更制御を行う制御ステップと、撮像装置または照明装置に設けられた姿勢検出手段により姿勢を検出する検出ステップと、を有し、制御ステップは、検出された姿勢が所定の上向き姿勢を超える上向き姿勢である場合は、所定の操作が行われても照射方向変更制御を行わない
さらに、本発明の他の一側面としての制御方法は、撮像装置に外付け装着され又は一体に設けられ、被写体の照明に用いられる照明装置に適用される。該照明装置は、光照射方向が変化するように撮像装置に対して向きの変更が可能な発光部を有する。該制御方法は、所定の操作が行われたときに被写体距離とバウンス面距離とに基づいて前記発光部の前記光照射方向をバウンス撮影に適した方向に自動的に変更する照射方向変更制御を行う制御ステップと、撮像装置または照明装置に設けられた姿勢検出手段により姿勢を検出する検出ステップと、を有し、制御ステップは、検出された姿勢が所定の上向き姿勢を超える上向き姿勢である場合は、所定の操作が行われても照射方向変更制御を行わない
本発明によれば、光照射方向を自動的に変更することが可能な照明装置を用いて撮影を行う場合に、撮影時の状況を考慮して不要な自動バウンス発光制御を行わないようにすることができる。
本発明の実施例1であるカメラシステムの構成を示すブロック図。 実施例1のカメラシステムの動作を示すフローチャート。 図2に示すフローチャートのうちレリーズ時の動作を示すフローチャート。 実施例1における自動バウンス可否判定処理を示すフローチャート。 本発明の実施例2における自動バウンス可否判定処理を示すフローチャート。 実施例1においてストロボヘッド部の向きを検出するエンコーダを示す図。 実施例1におけるストロボヘッド部の様々な向きを示す図。 カメラ姿勢とストロボヘッド部の向きに応じた照明状態の例を示す図。 カメラ姿勢とストロボヘッド部の向きに応じた照明状態の他の例を示す図。 カメラ姿勢とストロボヘッド部の向きに応じた照明状態のさらに他の例を示す図。 本発明の実施例3であるカメラシステムの構成を示すブロック図。 本発明の実施例4であるであるカメラシステムの構成を示すブロック図。 実施例3のカメラシステムにおける自動バウンス可否判定処理を示すフローチャート。 実施例4のカメラシステムにおける自動バウンス可否判定処理を示すフローチャート。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1であるカメラシステムの構成を示している。100は撮像装置としてのカメラ本体(以下、単にカメラという)であり、200は交換レンズである。300は照明装置としてのストロボである。本実施例では、ストロボ300は、カメラ100の上部に外付け装着されている。
まず、カメラ100の構成について説明する。101はカメラ100全体(さらにはカメラシステム全体)の動作を制御するカメラ制御手段としてのマイクロコンピュータ(以下、カメラマイコンという)である。カメラマイコン101は、CPU、ROM、RAM、入出力コントロール回路、マルチプレクサ、タイマ回路、EEPROM、A/DコンバータおよびD/Aコンバータ等を含む。カメラマイコン101(CPU)は、カメラ100の動作の制御をソフトウェアであるカメラ制御プログラムに従って行う。
102はCCDセンサやCMOSセンサ等により構成され、赤外カットフィルタやローパスフィルタ等の光学フィルタを含む撮像素子である。撮像素子102は、交換レンズ200内の撮影光学系により形成された被写体像を電気信号に変換する。103はシャッターであり、撮像素子102の露光量を制御する。
104は主ミラー(ハーフミラー)であり、撮影光学系から撮像素子102に向かう光路内に配置された状態で撮影光学系からの光の一部をピント板105に向けて反射する。ピント板105上には被写体像が形成され、この被写体像は、ペンタプリズム114および不図示の接眼レンズを通して撮影者が視認することができる。ピント板105、ペンタプリズム114および接眼レンズによりファインダー光学系が構成される。
106は測光センサを含む測光回路であり、ピント板105上に被写体像を形成した光を、ペンタプリズム114を介して受光する。測光センサは、撮影光学系を通して撮影が可能な撮影範囲を複数の領域に分割して各分割領域での測光を行う。107は焦点検出センサを含む焦点検出回路であり、主ミラー104を透過してサブミラー115で反射した撮影光学系からの光を用いて、撮影範囲内に設けられた複数の焦点検出領域にて撮影光学系の焦点状態を検出する。
108は撮像素子102の電気信号の増幅のゲインを切換えるためのゲイン切換え回路である。ゲインの切換えは、撮影条件や撮影者による入力等に応じてカメラマイコン101により行われる。109は撮像素子102からの電気信号をデジタル信号に変換するA/D変換器である。110は撮像素子102からの電気信号の入力とA/D変換器109のA/D変換タイミングとを同期させるためのタイミングジェネレータ(TG)である。111はA/D変換器109でのデジタル変換により生成された画像データに対して、所定の現像パラメータに従って画像処理を行う信号処理回路である。
SCはカメラ100とストロボ300間およびカメラ100と交換レンズ200間に設けられたインタフェース用信号通信ラインであり、カメラマイコン101をホストとしてデータの交換やコマンドの伝達を相互に行うために用いられる。これにより、カメラマイコン101からストロボ300に対して発光開始信号を送信したり、カメラマイコン101と後述するレンズマイコンやストロボマイコンとの間での通信を行ったりすることができる。
112はカメラ入力部であり、撮影者の操作により撮影モードの選択や撮像素子102の電気信号の増幅のゲイン設定等の各種カメラ設定を行うことができる。113は設定された撮影モードやその他の撮影情報を表示する表示部であり、LCD等の表示素子を含む。
160は3軸加速度センサ等により構成されるカメラ姿勢センサ(姿勢検出手段)であり、その出力はカメラマイコン101に入力される。カメラマイコン101はカメラ姿勢センサ160の出力からカメラ100の姿勢(以下、カメラ姿勢という)を検出する。本実施例では、後述する交換レンズ200(撮影光学系)の光軸方向をカメラ100の撮像光軸方向といい、カメラ姿勢を、重力方向に対して撮像光軸方向がなす角度が90度である状態、つまりは撮像光軸方向が水平である状態を基準として表す。
次に、交換レンズ200の構成について説明する。201は交換レンズ200の動作を制御するマイクロコンピュータLPU(以下、レンズマイコンという)である。レンズマイコン201は、CPU、ROM、RAM、入出力コントロール回路、マルチプレクサ、タイマ回路、EEPROM、A/DコンバータおよびD/Aコンバータ等を含む。レンズマイコン201(CPU)は、交換レンズ200の動作の制御をソフトウェアであるレンズ制御プログラムに従って行う。
202は撮影光学系を構成する複数のレンズ群である。203は撮影光学系のうちフォーカシングレンズ群を移動させるレンズ駆動部である。フォーカシングレンズ群の移動量は焦点検出回路107の出力に基づいてカメラマイコン101により算出され、その情報が通信ラインSCを介してレンズマイコン201に送られる。レンズマイコン201は、その移動量だけフォーカシングレンズ群が移動するように、フォーカスエンコーダ204によりフォーカスレンズ群の位置を検出しながらレンズ駆動部203を制御する。これにより、撮影光学系の合焦状態が得られる。
205は撮影光学系に含まれる絞りであり、その駆動は絞り制御回路206を介してレンズマイコン201により制御される。撮影光学系の焦点距離は固定であってもよいし、可変であってもよい。
次に、ストロボ300の構成について説明する。ストロボ300は、カメラ100に装着される本体部370と、該本体部370(つまりは本体部370が装着されたカメラ100)に対して垂直方向(および水平方向)に向きが変わるように回動が可能な主発光部としてのストロボヘッド部350とを有する。ストロボヘッド部350の向きとは、ストロボヘッド部350からの光射出方向(または光の照射軸方向)であり、向きが変更されることで光照射方向も変化する。そして、撮像光軸方向に対して光照射方向がなす光照射角度をバウンス角という。
本体部370において、310はストロボ300の動作を制御するストロボ制御手段としてのマイクロコンピュータFPU(以下、ストロボマイコンという)である。ストロボマイコン310は、CPU、ROM、RAM、入出力コントロール回路、マルチプレクサ、タイマ回路、EEPROM、A/DおよびD/Aコンバータ等を含む。ストロボマイコン310(CPU)は、ストロボ300の動作の制御をソフトウェアであるストロボ制御プログラムに従って行う。
301はストロボ電源(VBAT)となる電池である。302は電池301の電圧を所定の電圧に昇圧する昇圧回路であり、不図示のメインコンデンサを充電する。メインコンデンサに充電された電圧は、不図示の電圧検出回路により分圧され、分圧された電圧はストロボマイコン310のA/D変換端子に入力される。
一方、ストロボヘッド部350において、306はトリガー回路である。307は光源としての放電発光管であり、トリガー回路306から印加されたパルス電圧をトリガーとしてメインコンデンサに充電されたエネルギーを放電させることにより発光する。308はトリガー回路306と共に放電発光管307の発光を開始させ、さらに発光を停止させる制御を行う発光制御回路である。
323は放電発光管307からの発光量を検出する光量センサとしてのフォトダイオードであり、放電発光管307からの光を直接またはグラスファイバーを介して受光する。
本体部370において、309はフォトダイオード323から出力された電流を積分する積分回路である。積分回路309からの出力は、コンパレータ312の反転入力端子とストロボマイコン310のA/Dコンバータ端子に入力される。コンパレータ312の非反転入力は、ストロボマイコン310内のD/Aコンバータ出力端子に接続され、コンパレータ312の出力はANDゲート311の入力端子に接続される。ANDゲート311のもう一方の入力は、ストロボマイコン310の発光制御端子と接続され、ANDゲート311の出力は発光制御回路308に入力される。
また、ストロボヘッド部350において、315は放電発光管307から上下および後方(光照射方向とは反対方向)に射出された光を前方(光照射方向)に反射させるとともに集光する反射傘である。316は光学パネル等の光学部材により構成され、ストロボ300からの照射光の配光角(以下、ストロボ配光角という)を変更するズーム光学系である。ズーム光学系316と反射傘315との距離を変更することにより、ストロボ照射角と明るさ(ガイドナンバー)を変化させることができる。314はズーム光学系316の位置(以下、ストロボズーム位置という)を検出するエンコーダ等のストロボズーム位置検出器であり、その出力はストロボマイコン310のズーム位置信号端子に入力される。
本体部370において、313はズームモータおよびそのドライバ回路により構成され、ズーム光学系316を移動させるズーム駆動部である。ストロボマイコン310のズーム制御端子からの信号を受けたズーム駆動部313は、ズームモータを駆動してズーム光学系316を移動させる。ストロボマイコン310は、レンズマイコン201からカメラマイコン101を介して撮影光学系の焦点距離の情報を受けとり、該焦点距離に対応したストロボ照射角が得られるようにズーム光学系316のストロボズーム位置を算出する。
ストロボマイコン310は、算出したズーム光学系316を移動させるべきストロボズーム位置と位置信号端子を通じて検出したズーム光学系316のストロボズーム位置とからズーム移動量を求める。そして、該ズーム移動量だけズーム光学系316が移動するように、ズーム駆動部313のアクチュエータを制御する。
また、本体部370において、351はバウンスモータ(アクチュエータ)およびそのドライバ回路により構成され、ストロボヘッド部350を回動させるバウンス駆動部である。352はストロボヘッド部350の垂直方向での向き(光照射方向)に相当する回動位置(バウンス発光する際のバウンス角度に相当し、以下、垂直バウンス角度という)を検出するエンコーダ等の垂直バウンス角度検出器(向き検出器)である。垂直バウンス角度検出器352の出力は、ストロボマイコン310の垂直バウンス角度信号端子に入力される。図示はしないが、ストロボヘッド部350の水平方向での向きに相当する回動位置(水平バウンス角度)を検出するエンコーダ等の水平バウンス角度検出器(向き検出器)も設けられている。該水平バウンス角度検出器の出力は、ストロボマイコン310の水平バウンス角度信号端子に入力される。ストロボマイコン310のバウンス制御端子からの信号を受けたバウンス駆動部351は、各バウンス角度検出器を通じて検出したストロボヘッド部350の垂直および水平バウンス角度がそれぞれ目標バウンス角度となるようにバウンスモータを駆動する。これにより、ストロボヘッド部350を回動させる。
図6(c)には垂直バウンス角度検出器(エンコーダ)352の構成例を示している。不図示の基板上に円弧形状の導通パターン(グランドパターン)401,402,403が形成されており、それぞれはGNDに接続されている。ストロボヘッド部350の垂直方向での回動に伴ってグランドパターン401,402,403上を摺動する摺動切片405,406,407はそれぞれ、信号線bit3,bit2,bit1を介してストロボマイコン310の信号入力端子に接続されている。さらに、信号線bit3,bit2,bit1はそれぞれ、抵抗453,452,451を介して電源VDDに接続されている。
信号線bit3,bit2,bit1は、摺動切片405,406,407がグランドパターン401,402,403に接触している状態ではいずれもLoとなり、グランドパターン401,402,403に対して非接触となるといずれもHiとなる。グランドパターン401,402,403の円弧長がそれぞれ異なることで、ストロボヘッド部350の垂直バウンス角度に応じて摺動切片405,406,407とグランドパターン401,402,403との接触/非接触が変化する。これにより、図6(a)に示すように、ストロボヘッド部350の垂直バウンス角度(例えば、後述する0度、60度、75度および90度の角度)に応じて信号線bit3,bit2,bit1におけるLo(0)とHi(1)の組み合わせが変化する。ストロボマイコン310は、このLo(0)とHi(1)の組み合わせから垂直バウンス角度を検出することができる。
図7(a)〜(d)には、垂直バウンス角度が0度、60度、75度および90度である場合のカメラ100、交換レンズ200およびストロボ300(ストロボヘッド部350)を示している。以下の説明において、交換レンズ200(撮影光学系)の光軸方向を、カメラ100の撮像光軸方向と称する。
図7(a)では、ストロボヘッド部350の向き(光照射方向)がカメラ100の撮像光軸方向に平行である。このときのストロボヘッド部350の垂直バウンス角度を0度とする。また、図6(a)において、垂直バウンス角度検出器352の信号線の出力は、(bit3,bit2,bit1)=(0,0,0)となる。
図7(b)では、ストロボヘッド部350の向きがカメラ100の撮像光軸方向に対して上側に60度をなす。このときのストロボヘッド部350の垂直バウンス角度を60度とする。また、図6(a)において、垂直バウンス角度検出器352の信号線の出力は、(bit3,bit2,bit1)=(0,0,1)となる。
図7(c)では、ストロボヘッド部350の向きがカメラ100の撮像光軸方向に対して上側に75度をなす。このときのストロボヘッド部350の垂直バウンス角度を75度とする。また、図6(a)において、垂直バウンス角度検出器352の信号線の出力は、(bit3,bit2,bit1)=(0,1,1)となる。
図7(d)では、ストロボヘッド部350の向きがカメラ100の撮像光軸方向に対して上側に90度をなす。このときのストロボヘッド部350の垂直バウンス角度を90度とする。また、図6(a)において、垂直バウンス角度検出器352の信号線の出力は、(bit3,bit2,bit1)=(1,1,1)となる。
なお、水平バウンス角度検出器(エンコーダ)も、図6(c)に示した垂直バウンス角度検出器の仕組みと基本的に同じ仕組みでストロボマイコン310に水平バウンス角度を検出させる。図6(b)には、水平バウンス角度検出器に設けられた4つの信号線bit7,bit6,bit5,bit4からの出力としてのLo(0)とHi(1)の組み合わせと、水平バウンス角度との関係を示している。
ストロボヘッド部350の向き(光照射方向)がカメラ100の撮像光軸方向に対して平行である場合の水平バウンス角度を0度とし、右側に90度をなす場合の水平バウンス角度を+90度とする。また、左側に90度をなす場合の水平バウンス角度を−90度とする。
図6(b)に示すように、水平バウンス角度が0度の場合の水平バウンス角度検出器の信号線の出力は、(bit7,bit6,bit5,bit4)=(0,0,0,0)となる。水平バウンス角度が+45度の場合の水平バウンス角度検出器の信号線の出力は、(bit7,bit6,bit5,bit4)=(0,0,1,0)となる。水平バウンス角度が+90度の場合の水平バウンス角度検出器の信号線の出力は、(bit7,bit6,bit5,bit4)=(0,1,0,1)となる。水平バウンス角度が−45度の場合の水平バウンス角度検出器の信号線の出力は、(bit7,bit6,bit5,bit4)=(1,0,1,0)となる。水平バウンス角度が−90度の場合の水平バウンス角度検出器の信号線の出力は、(bit7,bit6,bit5,bit4)=(1,1,0,1)となる。
なお、ストロボヘッド部350の垂直バウンス角度の上限角度が90度を超える構成でもよく、その場合は上限角度に応じて摺動切片とグランドパターンを設ければよい。同様に、ストロボヘッド部350の水平バウンス角度の上限角度が±90度を超える構成でもよい。
また、図1中のストロボ300(本体部370)において、360は3軸加速度センサ等により構成されるストロボ姿勢センサ(姿勢検出手段)であり、その出力はストロボマイコン310に入力される。ストロボマイコン310はストロボ姿勢センサ360の出力から、重力方向に対するストロボ300の姿勢(以下、ストロボ姿勢という)を検出する。
320は本体部370の側面や背面等に設けられたスイッチを含むストロボ入力部であり、撮影者がズーム情報その他のストロボ発光に関する情報を入力することができる。321はストロボ300の状態を表示する表示部であり、LCD等により構成されている。322はスイッチ等で構成されるストロボ300のバウンス状態を検出するバウンス検出回路である。バウンス検出回路322は、ストロボヘッド部350の水平バウンス角度および垂直バウンス角度がともに0度の状態から、ストロボヘッド部350の水平バウンス角度または垂直バウンス角度を変更したことを検出する。なお、バウンス検出回路322は、垂直バウンス角度検出器352の検出可能な角度よりも小さい角度への変更も検出可能であるため、例えば、撮影者が垂直バウンス角度を60度未満の角度に手動で変更したとしてもバウンス検出回路322で検出できる。
なお、図1に示したカメラシステムの構成は例であり、カメラシステムは、図11および図12に示すような他の構成を有していてもよい。図11に示すカメラシステムでは、図1に示したストロボ姿勢センサ360を有するストロボ300が用いられている一方、カメラ100′はカメラ姿勢センサを有していない。また、図12に示すカメラシステムでは、図1に示したカメラ姿勢センサ160を有するカメラ100が用いられている一方、ストロボ300′(本体部370′)はストロボ姿勢センサを有していない。
次に、カメラマイコン101の動作について、図2および図3のフローチャートを用いて説明する。
カメラ100に設けられた不図示の電源スイッチが撮影者によりオンされると、カメラマイコン101が動作を開始する。カメラマイコン101は、図2のステップS1において、カメラマイコン101内のメモリやポートの初期化を行う。また、カメラマイコン101は、カメラ入力部112のスイッチの状態や予め設定された入力情報を読み込んで、シャッタースピード優先モードや絞り優先モード等の撮影モードを設定する。
次にステップS2では、カメラマイコン101は、撮影者による不図示のシャッターボタンの半押し操作によって撮像準備スイッチSW1がONになったか否かを判別する。撮像準備スイッチSW1がOFFのときはこのステップを繰り返し、ONのときはステップS3に進む。
ステップS3では、カメラマイコン101は、レンズマイコン201と通信ラインSCを介して通信を行い、交換レンズ200の焦点距離の情報(以下、レンズ焦点距離情報という)の情報やオートフォーカス(AF)および測光に必要な光学情報を取得する。
次にステップS4では、カメラマイコン101は、カメラ100にストロボ300が装着されているか否かを判別する。ストロボ300が装着されている場合はステップS5に進み、装着されていない場合はステップS7に進む。
ステップS5では、カメラマイコン101は、通信ラインSCを介して、ステップS3にて取得したレンズ焦点距離情報をストロボマイコン310に送信する。これにより、ストロボマイコン310は、受信したレンズ焦点距離情報に基づいてズーム駆動部313を介してズーム光学系316を駆動し、交換レンズ200の焦点距離に対応するようストロボ照射角を制御する。
次にステップS6では、カメラマイコン101は、自動バウンス可否判定処理を行う。この自動バウンス可否判定処理については後に詳しく説明する。そして、ステップS7に進む。
ステップS7では、カメラマイコン101は、現在設定されている撮影モードが、カメラ100がオートフォーカスを行うAFモードか、撮影者がマニュアルフォーカスを行うMFモードかを確認する。AFモードであればステップS8に進み、MFモードであればステップS10に進む。
ステップS8では、カメラマイコン101は、焦点検出回路107に位相差検出方式による焦点検出動作を行わせる。この際、カメラマイコン101は、カメラ入力部112を通じて撮影者が選択した焦点検出領域または近点優先等の自動選択アルゴリズムにより決定された焦点検出領域で焦点検出動作を行わせる。以下の説明において、焦点検出動作およびその後のデフォーカス量の算出を行った焦点検出領域を、AF領域という。
次にステップS9では、カメラマイコン101は、ステップS8で決定した焦点検出領域をカメラマイコン101内の不図示のメモリ(RAM)に記憶させる。また、カメラマイコン101は、焦点検出回路107による焦点検出結果であるデフォーカス量に基づいてフォーカスレンズ群の合焦位置までの移動量を算出し、該移動量の情報をレンズマイコン201に送信する。レンズマイコン201は、受信した移動量の情報に応じて、レンズ駆動部203を介してフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させる。
ステップS10では、カメラマイコン101は測光回路106に撮影範囲(被写体)に対する測光動作を行わせ、その結果である輝度値を取得する。ここでは、撮影範囲を6つの測光領域に分割して測光領域ごとに輝度値を取得する場合について説明する。カメラマイコン101は、取得した輝度値を、
EVb(i) (i=0〜5)
として、カメラマイコン101内のメモリ(RAM)に記憶させる。
次にステップS11では、カメラマイコン101は、カメラ入力部112を通じて入力されたゲイン設定の処理をゲイン切換え回路108により行う。例えば、ISO感度の入力に応じたゲイン設定を行う。また、同ステップでは、カメラマイコン101は、ゲイン設定の情報をストロボマイコン310に送信する。
次にステップS12では、カメラマイコン101は、ステップS10で取得した6つの測光領域の輝度値EVb(i)の少なくとも1つを用いて、所定のアルゴリズムによって露出値(EVs)を決定する。
次にステップS13では、カメラマイコン101は、ストロボマイコン310からメインコンデンサの充電が完了したことを示す充電完了信号が入力されたか否かを確認する。充電完了信号が入力された場合はステップS14に進み、入力されていない場合はステップS15に進む。なお、充電完了信号が入力されたか否かの確認結果は後の動作で用いるので、カメラマイコン101はこれをメモリ(RAM)に記憶させる。
ステップS14では、カメラマイコン101は、ストロボ撮影に適したシャッター速度(Tv)と絞り値(Av)とを、ステップS10にて取得した輝度値に基づいて決定する。
一方、ステップS15では、カメラマイコン101は、自然光撮影に適したシャッター速度(Tv)と絞り値(Av)とを、ステップS10にて取得した輝度値に基づいて決定する。ステップS14またはS15での動作が終了すると、カメラマイコン101はステップS16に進む。
ステップS16では、カメラマイコン101は、ストロボマイコン310に対して、ストロボ発光に関する情報を送信する。
続いてステップS17では、カメラマイコン101は、撮影者によるシャッターボタンの全押し操作によって撮像開始スイッチSW2がONになったか否かを判別する。OFFであればステップS1からステップS16までの動作を繰り返し、ONであれば図3に示すステップS18以降のレリーズ動作に進む。
図3において、ステップS18では、カメラマイコン101は、この後に行うストロボ300のプリ発光に先だって、測光回路106から撮影範囲の輝度値を取得する。すなわち、プリ発光直前での外光による輝度値(以下、プリ発光前輝度値という)を取得する。このときの6つの測光領域のプリ発光前輝度値は、
EVa(i) (i=0〜5)
として、カメラマイコン101内のメモリ(RAM)に記憶させる。
次にステップS19では、カメラマイコン101は、通信ラインSCを介して、ストロボマイコン310に対してプリ発光の命令を送信する。ストロボマイコン310は、この命令に従って発光制御回路308およびトリガー回路306を通じて放電発光管307を所定時間の間、所定光量で発光させて被写体を照明するプリ発光動作を行う。
そして、ステップS20では、カメラマイコン101は、プリ発光により照明された撮影範囲の輝度値(プリ発光中輝度値)を測光回路106から取得する。このときの6つの測光領域のプリ発光中輝度値は、
EVf(i) (i=0〜5)
として、カメラマイコン101内のメモリ(RAM)に記憶させる。
次にステップS21では、カメラマイコン101は、撮像動作に先立って主ミラー104を撮影光路外に退避(アップ)させる。
次にステップS22では、カメラマイコン101は、測光領域ごとに次式で示すように、ステップS20で得たプリ発光中輝度値EVfとステップS18で得たプリ発光前輝度値EVaとを用いて、プリ発光による照明光成分のみの輝度値EVdf(i)を抽出する。
EVdf(i)←LN2 (2EVf(i)−2EVa(i)) (i=0〜5)
次にステップS23では、カメラマイコン101は、ストロボマイコン310からプリ発光時のガイドナンバー(Qpre)の情報を取得する。プリ発光時のガイドナンバー(Qpre)は、ストロボマイコン310がメインコンデンサのプリ発光直前の充電電圧やストロボズーム位置に応じて算出する。
ステップS24では、カメラマイコン101は、AF領域、レンズ焦点距離情報、プリ発光時のガイドナンバー(Qpre)等から、ストロボ300のメイン発光量を6つの測光領域のうちどの測光領域に含まれる被写体に対して適正に設定するかを選択する。この際、後述するバウンスフラグも選択のための要素とされる。また、カメラ入力部112を通じて撮影者により選択された測光領域に含まれる被写体に対してメイン発光量を適正に設定するようにしてもよい。カメラマイコン101は、選択した又は撮影者により選択された測光領域をP(0〜5のうちいずれか)として、カメラマイコン101内のメモリ(RAM)に記憶させる。
そしてカメラマイコン101は、露出値(EVs)と輝度値(EVb)と感度(ゲイン)と輝度値EVdf(p)とから、選択した又は撮影者により選択された測光領域Pに含まれる被写体について、プリ発光量に対して適正なメイン発光量の相対比(r)を求める。
r←LN2 (2EVs −2EVb(p))−EVdf(p)
ここで、相対比rを求めるに際して、露出値(EVs)から被写体輝度(EVb)の伸張したものの差分をとっているのは、ストロボ光を照射したときの露出が外光分にストロボ光を加えて適正となるように制御するためである。
続いてステップS25では、カメラマイコン101は、次式で示すように、シャッタースピード(TV)と、プリ発光の発光時間(t_pre)と、カメラ入力部112を通じて撮影者により予め設定された補正係数(c)とを用いて相対比(r)を補正する。これにより、新たな相対比rを演算する。
r←r+TV−t_pre+c
ここで、シャッタースピード(TV)とプリ発光の発光時間(t_pre)とを用いて相対比(r)を補正するのは、プリ発光中の測光積分値(INTp)とメイン発光中の測光積分値(INTm)とを正しく比較するためである。
次にステップS26では、カメラマイコン101は、ストロボマイコン310に対してメイン発光量を決定するための上記補正後の相対比(r)を送信する。
また、ステップS27では、カメラマイコン101は、決められた露出値(EVs)に基づく絞り値(AV)が得られるようにレンズマイコン201に指令を出す。さらに、カメラマイコン101は、決められたシャッタースピード値(TV)になるように不図示のシャッター制御回路を介してシャッター103を制御する。
次にステップS28では、カメラマイコン101は、シャッター103の全開に同期してストロボマイコン310にメイン発光の命令を送信する。ストロボマイコン310は、該命令に応じて、ステップS26で受け取った相対比(r)に基づいてメイン発光動作を行う。
こうして一連の撮像動作が終了すると、ステップS29では、カメラマイコン101は、撮影光路から退避させていた主ミラー104を撮影光路内に戻す(ダウンさせる)。
ステップS30では、カメラマイコン101は、撮像素子102から得られた信号をゲイン切換え回路108で設定されたゲインで増幅し、該増幅後の信号をA/D変換器109でデジタル信号(画像データ)に変換する。また、ステップS30では、カメラマイコン101は、信号処理回路111に、画像データに対するホワイトバランス等の所定の信号処理を行わせる。
そして、ステップS31では、カメラマイコン101は、信号処理回路111にて処理された画像データを不図示のメモリに記憶し、レリーズ動作を終了する。
次に、ステップS6で行われる自動バウンス可否判定処理(制御方法)のためのマイコン101およびストロボマイコン310の動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
まずステップS101では、カメラマイコン101は、カメラ100に設けられたカメラ姿勢センサ160の出力からカメラ姿勢(重力方向に対して撮像光軸方向がなす角度)を検出する。
続いてステップS102では、カメラマイコン101は ステップS101で得られたカメラ姿勢がバウンス撮影に適した姿勢であるか否かを判定する。具体的には、カメラマイコン101は、カメラ姿勢を表す値(Posture)を所定の閾値P1と比較し、PostureがP1より大きい場合にはそのカメラ姿勢はバウンス撮影に適さないと判定して、ステップS107に進む。一方、PostureがP1より大きくない場合にはそのカメラ姿勢はバウンス撮影に適していると判定し、ステップS103に進む。
図8(a)にはカメラ姿勢(撮像光軸方向)がバウンス撮影に適している場合を示し、図8(b)にはカメラ姿勢がバウンス撮影に適さない場合を示している。本実施例では、重力方向に対して撮像光軸方向が90度をなすカメラ姿勢、つまりは撮像光軸方向が水平であるカメラ姿勢を、Posture=0(度)で表す。水平方向に対して撮像光軸方向がなす角度が上方向に大きいほど、つまりはカメラ姿勢がより大きい傾きの上向き姿勢であるほどPostureの値は+側に大きくなる。また、本実施例では、閾値P1を、重力方向に対して撮像光軸方向がなす角度がPosture=0に対して上向き60度(所定の上向き姿勢)を示す+60度とする。
図8(a)に示すように、Postureが閾値P1より大きくない場合(Posture=0を含む)は、被写体(図では人物)および天井に対してストロボ光を均一に照射することができるので、バウンス撮影に適している。
一方、図8(b)に示すように、Postureが閾値P1より大きい(P1を超える上向き姿勢である)場合は、被写体の背景に天井が入り込み、天井に向かって照射されたストロボ光が被写体にも直接照射されてしまい、被写体が露出オーバー(失敗撮影)となる。このため、バウンス撮影に適さない。
図4において、ステップS107では、カメラマイコン101は、自動バウンス許可フラグを解除して、自動バウンス制御(バウンス発光制御)を禁止する。この場合、カメラマイコン101はストロボマイコン310に水平バウンス角度および垂直バウンス角度の変更命令を送信し、バウンス駆動部351を通じてストロボヘッド部350の垂直バウンス角度を変更させてもよい。例えば、ストロボヘッド部350の光照射方向が水平等の被写体に向かう方向(被写体方向)となるよう変更してもよい。すなわち、バウンス撮影とは言えない光照射方向となるように変更してもよい。そして、カメラマイコン101は通常のストロボ発光制御を行ってもよい。
また、撮影者が意図的にストロボヘッド部350の光照射方向を設定しているものとして、ストロボヘッド部350水平バウンス角度および垂直バウンス角度を変更させずに通常のストロボ発光制御を行ってもよい。
ステップS103では、カメラマイコン101は、ストロボマイコン310に対して、ストロボヘッド部350の垂直バウンス角度および水平バウンス角度(以下、これらをまとめてヘッド部位置という)の情報を要求する。この要求を受けたストロボマイコン310は、ステップS340において、垂直バウンス角度検出器352および水平バウンス角度検出器を通じて検出したヘッド部位置の情報をカメラマイコン101に送信する。
そして、ステップS104では、カメラマイコン101は、ストロボマイコン310から受け取ったヘッド部位置(つまりは光照射方向)がバウンス発光に適したヘッド部位置であるか否かを判定する。具体的には、カメラマイコン101は、ヘッド部位置を表す値(Angle)を所定の閾値θ1と比較し、Angleがθ1より大きい場合にはそのヘッド部位置はバウンス発光に適さないと判定して、ステップS107に進む。一方、Angleがθ1より大きくない場合には、そのヘッド部位置はバウンス発光に適すると判定して、ステップS105に進む。
図9(a)には、カメラ姿勢がPosture=0である状態においてヘッド部位置バウンス発光に適している場合を示し、図9(b)にはカメラ姿勢がPosture=0である状態においてヘッド部位置がバウンス発光に適さない場合を示している。本実施例では、ストロボヘッド部350からの光照射方向(照射軸方向ともいう)が水平であるヘッド部位置を、Angle=0(度)で表す。水平方向、すなわち撮像光軸方向に対して光照射方向がなす角度が大きいほど、つまりはヘッド部位置がより大きい傾きで上向きであるほどAngleの値は+側に大きくなる。本実施例では、閾値θ1を、Angle=0に対して上向き90度(所定角度)を示す+90度とする。光照射方向が真上となるAngle=+90を超えていると、ヘッド部位置は斜め後向きとなる。
図9(a)に示すように、Angleが閾値θ1より大きくない場合は、被写体および天井に対してストロボ光を均一に照射することができるので、バウンス発光(バウンス撮影)に適している。
一方、図9(b)に示すように、Angleが閾値θ1より大きい場合には、バウンス発光(バウンス撮影)に適さない可能性が考えられる。例えば、Angle=120の場合、水平バウンス角度が+180度あるいは−180度で、垂直バウンス角度が+30度という状況も起こり得る。この状況では、自動バウンス制御において被写体とストロボ300との間の距離を計測するために水平バウンス角度を大きく変更させなければならず、自動バウンス制御が複雑になり自動バウンス制御に要する時間が長くなる。あるいは、Angleが閾値θ1より大きい場合には、撮影者が意図的にストロボヘッド部350の光照射方向を設定している可能性も考えられる。そのため、Angleが閾値θ1より大きい場合にはステップS107に進む。
ステップS105では、カメラマイコン101は、自動バウンス許可フラグをセットする。
そして、ステップS106では、カメラマイコン101は、自動バウンス制御を実行する。具体的には、ストロボ300にプリ発光を行わせ、バウンス撮影に必要かつ十分な発光量を演算する。また、バウンス面(天井)とストロボ300との間の距離および被写体とストロボ300との間の距離を計測し、これらの距離に応じてバウンス制御角度(ストロボヘッド部350の光照射方向)およびストロボ発光量を演算する。そして、ストロボヘッド部350の所望のバウンス角度(ヘッド部位置)を算出し、該バウンス角度にストロボヘッド部350を設定するようストロボマイコン310に命令を送る。このような自動バウンス制御により、バウンス撮影に適した光照射方向およびストロボ発光量で自動的にバウンス発光させ、良好なバウンス撮影を行うことができる。
この後、ステップS108では、カメラマイコン101は、自動バウンス可否判定処理を終了して、図2のステップS7に進む。
このように、本実施例では、カメラマイコン101が、カメラ姿勢センサ160により検出されたカメラ姿勢とストロボ300において検出されたストロボヘッド部350の向き(ヘッド部位置)とに応じて自動バウンス制御を行うか否かを切り替える。これにより、撮影者は自動バウンス制御を利用して容易に良好なバウンス撮影を行うことができる。一方、バウンス発光に適さない場合には自動バウンス制御が行われることによる良好でない撮影や不必要なバウンス発光を防止することができる。また、撮影者が手動でヘッド部位置を設定してバウンス発光を行う意図がある場合には自動バウンス制御を行わず、撮影者の意図を優先することができる。
本発明の実施例2における自動バウンス可否判定処理(制御方法)について、図5のフローチャートを用いて説明する。本実施例におけるカメラシステムの構成は実施例1と同じであり、共通する構成要素には実施例1と同符号を付す。また、フローチャートにおいても、実施例1と共通するステップには実施例1と同ステップ番号を付す。
本実施例は、実施例1と異なり、カメラマイコン101は、ストロボ300に設けられたストロボ姿勢センサ360を利用して、カメラ姿勢に相当するストロボ姿勢を検出する。
まずステップS151では、カメラマイコン101は、ストロボマイコン310に対してストロボ姿勢センサ360により得られたストロボ姿勢の情報を要求する。ストロボマイコン310は、ステップS320において、この要求に応じて、ストロボ姿勢センサ360の出力からストロボ姿勢を検出し、該ストロボ姿勢(Posture)の情報をカメラマイコン101に送信する。これにより、カメラマイコン101はストロボ姿勢を検出することができる。
そして、カメラマイコン101は、このストロボ姿勢がバウンス撮影に適しているか否かを判定する。具体的には、カメラマイコン101は、ストロボ姿勢を表す値(Posture)を所定の閾値P2と比較し、PostureがP2より大きい場合にはそのストロボ姿勢はバウンス撮影に適さないと判定して、ステップS107に進む。一方、カメラマイコン101は、PostureがP2より大きくない場合にはそのストロボ姿勢はバウンス撮影に適していると判定し、ステップS103に進む。
図10(a)にはストロボ姿勢(つまりはカメラ100の撮像光軸方向)がバウンス撮影に適している場合を示し、図10(b)にはストロボ姿勢がバウンス撮影に適さない場合を示している。本実施例では、重力方向に対してカメラ100の撮像光軸方向が90度となるストロボ姿勢、つまりは撮像光軸方向が水平となるストロボ姿勢を、Posture=0(度)で表す。水平方向に対して撮像光軸方向がなす角度が上方向に大きいほど、つまりはストロボ姿勢がより大きい傾きの上向き姿勢であるほどPostureの値は+側に大きくなる。また、本実施例では、閾値P2を、重力方向に対して撮像光軸方向がなす角度がPosture=0に対して上向き60度(所定の上向き姿勢)を示す+60度とする。
図10(a)に示すように、Postureが閾値P2より大きくない場合(Posture=0を含む)は、被写体(図では人物)および天井に対してストロボ光を均一に照射することができるので、バウンス撮影に適している。
一方、図10(b)に示すように、Postureが閾値P1より大きい(P1を超える上向き姿勢である)場合は、被写体の背景に天井が入り込み、天井に向かって照射されたストロボ光が被写体にも直接照射されてしまい、被写体が露出オーバー(失敗撮影)となる。このため、バウンス撮影に適さない。
ステップS103およびステップS107以降の処理は、実施例1と共通であるので、説明を省略する。
本実施例では、カメラマイコン101が、ストロボ姿勢センサ360により検出されたストロボ姿勢とストロボ300において検出されたストロボヘッド部350の向き(ヘッド部位置)とに応じて自動バウンス制御を行うか否かを切り替える。これにより、撮影者は自動バウンス制御を利用して容易に良好なバウンス撮影を行うことができる。一方、バウンス発光に適さない場合には自動バウンス制御が行われることによる良好でない撮影や不必要なバウンス発光を防止することができる。
本発明の実施例3における自動バウンス可否判定処理(制御方法)について、図13のフローチャートを用いて説明する。本実施例におけるカメラシステムの構成は実施例1と同じであり、共通する構成要素には実施例1と同符号を付す。
本実施例は、実施例1,2と異なり、ストロボマイコン310が、カメラ100から取得したカメラ姿勢の情報を用いて自動バウンス可否判定処理を行う。
まずステップS361では、ストロボマイコン310は、カメラマイコン101に対してカメラ姿勢センサ160により得られたカメラ姿勢の情報を要求する。カメラマイコン101は、ステップS161において、この要求に応じて、カメラ姿勢センサ160の出力からカメラ姿勢を検出し、該カメラ姿勢(Posture)の情報をストロボマイコン310に送信する。これにより、ストロボマイコン310はカメラ姿勢を検出することができる。
続いてステップS362では、ストロボマイコン310は ステップS161で得られたカメラ姿勢がバウンス撮影に適した姿勢であるか否かを判定する。バウンス撮影に適したカメラ姿勢および適さないカメラ姿勢はそれぞれ、実施例1において図8(a),(b)に示した通りである。Postureが閾値P1より大きい場合にはバウンス撮影に適さないと判定してステップS367に進む。一方、ストロボマイコン310は、PostureがP1より大きくない場合にはそのカメラ姿勢はバウンス撮影に適していると判定し、ステップS363に進む。
ステップS367では、カメラマイコン101は、自動バウンス許可フラグを解除して、自動バウンス制御(バウンス発光制御)を禁止する。この場合に、ストロボマイコン310は、バウンス駆動部351を通じてストロボヘッド部350の垂直バウンス角度を光照射方向が水平等の被写体方向となるよう変更してもよい。そして、カメラマイコン101は、通常のストロボ発光制御を行ってもよい。
ステップS363では、ストロボマイコン310は、垂直バウンス角度検出器352および水平バウンス角度検出器を通じてストロボヘッド部350の垂直バウンス角度および水平バウンス角度(ヘッド部位置Angle)を検出する。
そして、ステップS364では、ストロボマイコン310は、ヘッド部位置(つまりは光照射方向)がバウンス発光に適したヘッド部位置であるか否かを判定する。バウンス発光に適したヘッド部位置および適さないヘッド部位置はそれぞれ、実施例1において図9(a),(b)に示した通りである。Angle が閾値θ1より大きい場合にはバウンス発光に適さないと判定してステップS367に進む。一方、Angleがθ1より大きくない場合にはそのヘッド部位置はバウンス撮影に適していると判定し、ステップS365に進む。
ステップS365では、ストロボマイコン310は、自動バウンス許可フラグをセットする。
そして、ステップS366では、ストロボマイコン310は、自動バウンス制御を実行する。この後、ステップS368では、ストロボマイコン310は、自動バウンス可否判定処理を終了して、図2のステップS7に進む。
本実施例では、ストロボマイコン310が、カメラ姿勢センサ160により検出されたカメラ姿勢とストロボ300において検出されたストロボヘッド部350の向き(ヘッド部位置)とに応じて自動バウンス制御を行うか否かを切り替える。これにより、撮影者は自動バウンス制御を利用して容易に良好なバウンス撮影を行うことができる。一方、バウンス発光に適さない場合には自動バウンス制御が行われることによる良好でない撮影や不必要なバウンス発光を防止することができる。
本発明の実施例4における自動バウンス可否判定処理(制御方法)について、図14のフローチャートを用いて説明する。本実施例におけるカメラシステムの構成は実施例1と同じであり、共通する構成要素には実施例1と同符号を付す。また、フローチャートにおいて、実施例3と共通するステップには実施例3と同ステップ番号を付す。
本実施例は、実施例3と異なり、ストロボマイコン310は、ストロボ300に設けられたストロボ姿勢センサ360を用いてカメラ姿勢に相当するストロボ姿勢を検出する。
まずステップS370では、ストロボマイコン310は、ストロボ姿勢センサ360を通じてストロボ姿勢(Posture)を検出する。
次にステップS372において、ストロボマイコン310は、ストロボ姿勢がバウンス撮影に適しているか否かを判定する。バウンス撮影に適したストロボ姿勢および適さないストロボ姿勢はそれぞれ、実施例1において図10(a),(b)に示した通りである。Postureが閾値P2より大きい場合にはバウンス撮影に適さないと判定してステップS367に進む。一方、PostureがP2より大きくない場合にはそのストロボ姿勢はバウンス撮影に適していると判定し、ステップS363に進む。
ステップS363およびステップS367以降の処理は、実施例3と共通であるので、説明を省略する。
本実施例では、ストロボマイコン310が、ストロボ姿勢センサ360により検出されたストロボ姿勢とストロボ300において検出されたストロボヘッド部350の向き(ヘッド部位置)とに応じて自動バウンス制御を行うか否かを切り替える。これにより、撮影者は自動バウンス制御を利用して容易に良好なバウンス撮影を行うことができる。一方、バウンス発光に適さない場合には自動バウンス制御が行われることによる良好でない撮影や不必要なバウンス発光を防止することができる。
以上説明した各実施例では、ストロボ300のヘッド部位置に応じてバウンス発光(バウンス撮影)に適するか否かを判定する場合について説明したが、垂直方向または水平方向のいずれかでのヘッド部位置に応じてバウンス発光に適するか否かを判定してもよい。
また、撮像装置あるいは照明装置の姿勢およびヘッド部位置に応じてバウンス発光(バウンス撮影)に適するか否かを判定するのではなく、姿勢およびヘッド部位置の少なくとも一方に応じて判定しても本発明の効果は得られる。例えば、ヘッド部位置のみに応じて判定する場合、図4、図5、図13および図14における姿勢判定に係わる処理は省略すればよい。一方、撮像装置あるいは照明装置の姿勢のみに応じて判定する場合、図4、図5、図13および図14におけるヘッド部条件判定に係わる処理は省略すればよい。
また、各実施例では、外付けストロボ300がカメラ100に装着される場合およびカメラ100がレンズ交換型である場合について説明したが、ストロボはカメラに一体に設けられ(内蔵され)ていてもよく、またカメラはレンズ一体型であってもよい。ストロボがカメラに内蔵されている場合は、上記実施例で説明したカメラ姿勢センサ160およびストロボ姿勢センサ360のいずれか一方をカメラに搭載すればよい。また、上記各実施例にて説明したカメラマイコン101とストロボマイコン310をカメラに別々に搭載してもよいし、ストロボマイコン310の機能をカメラマイコン101に併せ持たせてもよい。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
良好なバウンス撮影を行える撮像装置および照明装置を提供することができる。
101 カメラマイコン
160 カメラ姿勢センサ
300 ストロボ
310 ストロボマイコン
350 ストロボヘッド部
352 垂直バウンス角度検出器
360 ストロボ姿勢センサ

Claims (14)

  1. 被写体の照明に用いられる照明装置が外付け装着される又は一体に設けられた撮像装置であって、
    前記照明装置の発光部は、その光照射方向が変化するように該撮像装置に対して向きの変更が可能であり、
    該撮像装置は、所定の操作が行われたときに被写体距離とバウンス面距離とに基づいて前記発光部の前記光照射方向をバウンス撮影に適した方向に自動的に変更する照射方向変更制御を行う制御手段を有しており、
    前記制御手段は、前記撮像装置または該照明装置に設けられた姿勢検出手段により検出された姿勢が所定の上向き姿勢を超える上向き姿勢である場合は、前記所定の操作が行われても前記照射方向変更制御を行わないことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記発光部の向きが前記光照射方向が前記撮像装置の撮像光軸方向に対して所定角度より小さい角度をなす向きである場合に前記照射方向変更制御を行い、前記発光部の向きが前記光照射方向が前記撮像光軸方向に対して前記所定角度より小さい角度をなす向きでない場合は前記照射方向変更制御を行わないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記姿勢が前記所定の上向き姿勢を超える上向き姿勢ではなく、かつ前記発光部の向きが前記光照射方向が前記撮像装置の撮像光軸方向に対して所定角度より小さい角度をなす向きである場合に前記照射方向変更制御を行い、前記姿勢が前記所定の上向き姿勢を超える上向き姿勢である場合および前記発光部の向きが前記光照射方向が前記撮像光軸方向に対して前記所定角度より小さい角度をなす向きでない場合は前記照射方向変更制御を行わないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記照射方向変更制御を行わない場合は、前記発光部の向きを被写体方向に変更するアクチュエータを駆動することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記姿勢が前記所定の上向き姿勢を超える上向き姿勢である場合は、前記撮像装置の撮像光軸方向に対する前記発光部の向きが予め決められた角度となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記照射方向変更制御において、前記発光部の前記光照射方向を前記被写体距離及び前記バウンス面距離を取得するための方向に自動的に変更することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 撮像装置に外付け装着され又は一体に設けられ、被写体の照明に用いられる照明装置であって、
    光照射方向が変化するように該撮像装置に対して向きの変更が可能な発光部と、
    所定の操作が行われたときに被写体距離とバウンス面距離とに基づいて前記発光部の前記光照射方向をバウンス撮影に適した方向に自動的に変更する照射方向変更制御を行う制御手段とを有し、
    前記制御手段は、前記撮像装置または該照明装置に設けられた姿勢検出手段により検出された姿勢が所定の上向き姿勢を超える上向き姿勢である場合は、前記所定の操作が行われても前記照射方向変更制御を行わないことを特徴とする照明装置。
  8. 前記制御手段は、前記発光部の向きが前記光照射方向が前記撮像装置の撮像光軸方向に対して所定角度より小さい角度をなす向きである場合に前記照射方向変更制御を行い、前記発光部の向きが前記光照射方向が前記撮像光軸方向に対して前記所定角度より小さい角度をなす向きでない場合は前記照射方向変更制御を行わないことを特徴とする請求項に記載の照明装置。
  9. 前記制御手段は、前記姿勢が前記所定の上向き姿勢を超える上向き姿勢ではなく、かつ前記発光部の向きが前記光照射方向が前記撮像装置の撮像光軸方向に対して所定角度より小さい角度をなす向きである場合に前記照射方向変更制御を行い、前記姿勢が前記所定の上向き姿勢を超える上向き姿勢である場合および前記発光部の向きが前記光照射方向が前記撮像光軸方向に対して前記所定角度より小さい角度をなす向きでない場合は前記照射方向変更制御を行わないことを特徴とする請求項7に記載の照明装置。
  10. 前記制御手段は、前記照射方向変更制御を行わない場合は、前記発光部の向きを被写体方向に変更するアクチュエータを駆動することを特徴とする請求項から9のいずれか一項に記載の照明装置。
  11. 前記制御手段は、前記姿勢が前記所定の上向き姿勢を超える上向き姿勢である場合は、前記撮像装置の撮像光軸方向に対する前記発光部の向きが予め決められた角度となるように制御することを特徴とする請求項に記載の照明装置。
  12. 前記制御手段は、前記照射方向変更制御において、前記発光部の前記光照射方向を前記被写体距離及び前記バウンス面距離を取得するための方向に自動的に変更することを特徴とする請求項に記載の照明装置。
  13. 被写体の照明に用いられる照明装置が外付け装着される又は一体に設けられた撮像装置の制御方法であって、
    前記照明装置の発光部は、その光照射方向が変化するように該撮像装置に対して向きの変更が可能であり、
    所定の操作が行われたときに被写体距離とバウンス面距離とに基づいて前記発光部の前記光照射方向をバウンス撮影に適した方向に自動的に変更する照射方向変更制御を行う制御ステップと、
    該撮像装置または前記照明装置に設けられた姿勢検出手段により姿勢を検出する検出ステップと、を有し、
    前記制御ステップは、検出された前記姿勢が所定の上向き姿勢を超える上向き姿勢である場合は、前記所定の操作が行われても前記照射方向変更制御を行わないことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  14. 撮像装置に外付け装着され又は一体に設けられ、被写体の照明に用いられる照明装置の制御方法であって、
    該照明装置は、光照射方向が変化するように該撮像装置に対して向きの変更が可能な発光部を有しており、
    所定の操作が行われたときに被写体距離とバウンス面距離とに基づいて前記発光部の前記光照射方向をバウンス撮影に適した方向に自動的に変更する照射方向変更制御を行う制御ステップと、
    前記撮像装置または前記照明装置に設けられた姿勢検出手段により姿勢を検出する検出ステップと、を有し、
    前記制御ステップは、検出された前記姿勢が所定の上向き姿勢を超える上向き姿勢である場合は、前記所定の操作が行われても前記照射方向変更制御を行わないことを特徴とする照明装置の制御方法。
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