JP2005214121A - オートテンショナの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンのアイドル停止後に、エンジンの補機駆動システムモータ・ジェネレータによりベルトを介してエンジンのクランク軸をクランキングしてエンジンを再始動させる際、そのベルト張力を適正に保ってベルト張力の変動を小さくするのを、通常の油圧式オートテンショナと同様の簡単な構造で行う。
【解決手段】オートテンショナ16の油圧式ダンパ24におけるオイルを磁気粘性流体MRFに代え、エンジン1のアイドル状態での停止の検出時に、ダンパ24内の電磁石37に電力を供給して励磁し、磁気粘性流体MRFに磁力を付与してオートテンショナ16のアーム18の振動を制動する。
【選択図】図2

Description

本発明は、アイドル状態で停止されたエンジンのクランク軸を電動機によりベルトを介して回転させて停止エンジンを始動させるベルト伝動システムに用いられて、ベルト張力を自動的に調整するためのオートテンショナの制御装置に関し、特に、そのベルトの張力変化に伴う移動体の振動を磁気粘性流体の粘性抵抗を利用して制動するものに関する。
従来より、ベルト伝動システムのベルト張力を自動的に調整するためのオートテンショナとして、そのダンパ(減衰装置)の種類に応じて油圧式、摩擦式及びビスカス式のものが知られており、油圧式やビスカス式のオートテンショナのダンパはオイルの粘性により、また摩擦式のもののダンパは樹脂と金属との摩擦抵抗によりそれぞれ減衰を得るようにしている。
ところで、車輪を駆動する電動モータがエンジンと共に具備され、その電動モータ(又は該モータ及びエンジンの双方)により車輪を駆動するとともに、モータの電源をエンジンにより発電するようにしたいわゆるハイブリッド車両はよく知られ、市販されている。
上記ハイブリッド車両においては、通常、停車によりアイドル状態となったエンジンを停止させ、その後に車両が発進する際には自動的にエンジンを再始動させる。例えば、エンジンのクランク軸とモータ・ジェネレータとの間にベルトを巻き掛けたベルト伝動システムを用い、エンジンをアイドル状態で停止させるとともに、その後に停止状態のエンジンを再始動させるときには、モータ・ジェネレータをスタータモータとして機能させて、そのモータ・ジェネレータによりベルトを介してクランク軸を回転させることで、エンジンを始動させるモータ始動を行うようになっている。
このようなハイブリッド車両に設けられるベルト伝動システムにオートテンショナを設ける場合、モータ・ジェネレータの起動に伴い、ベルトの張力の一時的な増大によりオートテンショナがばねの付勢力に抗して大きく変位した後、そのばねの付勢力によりオートテンショナが逆方向に変位するようになる。すなわち、図5(b)に示すように、例えば、モータ・ジェネレータの起動によるモータ始動時のベルトの最大張力が、エンジンのクランク軸を本来のスタータモータにより直接クランキングして回転させるクランク始動時よりも過度に大きくなることがあり、それにより張力変動が大きくなって、ベルトのスリップが発生して、その伝動がスムーズに行われなったり、叩き音等の異音が発生したりするという問題がある。
そこで、従来、特許文献1に示されるように、伸縮可能なダンパ(テンショナ本体)を有する油圧式のオートテンショナを使用し、そのダンパ内に、ダンパの伸張により容積の増える第1室と、逆にダンパの収縮により容積の増える第2室とを設け、これら両室を連通する連通路に、ソレノイドにより駆動される制御弁を設け、エンジンのアイドル停止状態で制御弁により連通路を閉じて両室の連通を遮断することにより、ダンパを収縮不能に制御してベルト張力を適正に保つようにしたものが知られている。
特開2003―314638号公報
しかし、上記特許文献1のものでは、制御弁の弁機構と、その駆動アクチュエータとしてのソレノイドとが必要であり、構造が複雑になることは否めない。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その目的は、オイルとして、微細な強磁性体を液媒体中に分散させてなる磁気粘性流体を用いることにより、通常の油圧式オートテンショナと同様の簡単な構造で、エンジンのアイドル停止後の再始動時にベルト張力を適正に保って、その変動を小さくしようとすることにある。
上記目的の達成のため、この発明では、油圧式オートテンショナのダンパに磁気粘性流体を用い、エンジンがアイドル停止された後に再始動されるときには、その磁気粘性流体に対する励磁によりベルト張力を調整するようにした。
具体的には、請求項1の発明では、固定部に移動可能に支持された移動体と、該移動体に回転自在に支持され、エンジンのクランク軸及び少なくとも電動機との間に亘りベルトが巻き掛けられるテンションプーリと、上記移動体をテンションプーリがベルトを抑圧するように移動付勢する付勢手段と、上記移動体の振動を制動する制振手段とを備え、少なくとも、アイドル状態で停止したエンジンを始動させるときに、上記電動機によりベルトを介してクランク軸を回転させるベルト伝動システムの上記ベルトの張力を自動的に調整するようにしたオートテンショナの制御装置を前提とする。
そして、上記制振手段は、磁気粘性流体の粘性抵抗により移動体の振動を制動するものとする。また、上記制振手段の磁気粘性流体に磁力を付与する磁気付与手段と、エンジンが上記アイドル状態で停止したかどうかを検出するアイドル停止検出手段と、この検出手段によりエンジンがアイドル状態で停止したと検出されたときに、上記制振手段の磁気粘性流体に磁力が付与されて上記移動体の振動が制動されるように上記磁気付与手段を制御する磁力制御手段とを設ける。
本発明に用いる磁気粘性流体は、媒体中に磁性粒子を分散させたものであるが、磁力を付与したときの粘性抵抗が相当量増大することが必要であるために、従来は磁性流体として磁気シール等に用いられてきた、磁性粒子の粒子径が5〜200Åのものは好ましくなく、同粒子径が0.1〜20μm程度のいわゆるMRF(マグネトレオロジカルフルイド)と称されるものが好ましい。
上記の構成によると、ベルト伝動システムにおけるベルトの張力が低下すると、付勢手段の付勢力により、テンションプーリがベルトを押圧するように移動体が移動する一方、ベルトの張力が増大すると、テンションプーリがベルトにより押されて移動体が付勢手段の付勢力に抗して移動する。このとき、制振手段における磁気粘性流体の粘性抵抗により上記移動体の移動が制動されてダンピングされる。
また、エンジンがアイドル状態で停止された後に再始動されるときには、電動機によりベルト伝動システムのベルトを介してエンジンのクランク軸が回転され、このクランキングにより停止エンジンが始動される。そのとき、エンジンが上記アイドル状態で停止したことがアイドル停止検出手段により検出され、この検出に伴い磁力制御手段により磁気付与手段が制御されて、上記制振手段の磁気粘性流体に磁力が付与され、この磁力により磁気粘性流体の粘性抵抗又は剪断抵抗が増大して、上記移動体(及びベルト)の振動が制動される。よって、エンジンのアイドル停止後の再始動時にオートテンショナの制振手段を制御してベルト張力を適正に保ち、その変動を小さくすることができる。
また、上記制振手段は、磁気粘性流体の粘性抵抗により移動体の振動を制動するものであり、通常の制振手段に流体として磁気粘性流体を用いるだけでよく、油圧式のダンパを用いる場合のように、制御弁の弁機構、その駆動アクチュエータとしてのソレノイドは全く不要となり、簡単な構造で上記効果が得られる。
請求項2の発明では、上記請求項1の発明と同じ前提のオートテンショナの制御装置において、制振手段は、磁気粘性流体の粘性抵抗により移動体の振動を制動するものとするとともに、その制振手段の磁気粘性流体に磁力を付与する磁気付与手段を設ける。さらに、アイドル状態で停止されたエンジンが電動機により始動されたことを検出する始動検出手段と、この検出手段によりエンジンの電動機による始動が検出されたときに、制振手段の磁気粘性流体に磁力が付与されて移動体の振動が制動されるように磁気付与手段を制御する磁力制御手段とを設ける。
この構成によれば、請求項1の発明と同様に、エンジンがアイドル状態で停止された後に再始動されるときに、電動機によりベルト伝動システムのベルトを介してエンジンのクランク軸が回転され、停止エンジンが始動される。そして、アイドル状態で停止されたエンジンが電動機により始動されたことが始動検出手段により検出され、この検出に伴い磁力制御手段により磁気付与手段が制御されて、制振手段の磁気粘性流体に磁力が付与され、この磁力により磁気粘性流体の粘性抵抗又は剪断抵抗が増大して、移動体(及びベルト)の振動が制動される。この場合も、上記制振手段は通常の制振手段に流体として磁気粘性流体を用いるだけでよく、簡単な構造で、エンジンのアイドル停止後の再始動時にオートテンショナの制振手段を制御してベルト張力を適正に保つことができる。
請求項3の発明では、上記磁力制御手段は、移動体の振動が制動されるように磁気付与手段を制御するのに先だって、一旦テンションプーリが基準位置に復元されるように磁気付与手段を制御するものとする。
こうすれば、エンジンのアイドル停止状態、又はその後の再始動時に、上記のような制御を行う前に、テンションプーリが基準位置に復元される状態が得られる。このことで、例えばベルトに張力を付与する付勢手段によりオートテンショナのテンションプーリがスムーズに基準位置へ戻され、エンジンのアイドル停止後に電動機によるクランク軸の駆動時に適切なベルト張力が保持される。
請求項4の発明では、上記電動機は、発電機能を有するモータ・ジェネレータとする。このことで、エンジンの運転時には、クランク軸によりベルトを介してモータ・ジェネレータを駆動して発電できる一方、エンジンのアイドル停止後の始動時には、モータ・ジェネレータによりベルトを介してクランク軸を駆動してエンジンを始動させることができる。よって、エンジン運転時の補機駆動のためのベルト伝動システムを兼用して、エンジンのアイドル停止後の始動システムを構成することができる。
以上説明したように、請求項1の発明では、エンジンのクランク軸及び少なくとも電動機との間に亘りベルトが巻き掛けられるテンションプーリを有する移動体と、この移動体の振動を制動する制振手段とを備え、少なくとも、アイドル状態で停止したエンジンを始動させるときに、電動機によりベルトを介してクランク軸を回転させるベルト伝動システムのベルト張力を自動的に調整するようにしたオートテンショナにおいて、制振手段は、磁気粘性流体の粘性抵抗により移動体の振動を制動するものとし、エンジンのアイドル状態での停止が検出されたときに、制振手段の磁気粘性流体に磁力を付与して移動体の振動を制動するようにした。また、請求項2の発明では、アイドル状態で停止されたエンジンの電動機による始動が検出されたときに、制振手段の磁気粘性流体に磁力を付与して移動体の振動を制動するようにした。従って、これら発明によれば、通常の制振手段に流体として磁気粘性流体を用いるだけでよく、油圧式のダンパを用いる場合の制御弁の弁機構やその駆動アクチュエータを不要とした簡単な構造でありながら、エンジンのアイドル停止後の再始動時にオートテンショナの制振手段の作動制御によりベルト張力を適正に保ってその変動を小さくし、ベルトのスリップの抑制によるエンジンの始動安定性や、異音の発生防止等を図ることができる。
請求項3の発明によると、移動体の振動が制動されるように制御するのに先だって、一旦テンションプーリが基準位置に復元されるようにしたことにより、エンジンのアイドル停止状態、又はその後の再始動時に上記制御を行う前に、テンションプーリを基準位置に復元でき、エンジンのアイドル停止後に電動機による駆動時に適切なベルト張力を保持して、エンジン始動安定性を確保することができる。
請求項4の発明によると、電動機は、発電機能を有するモータ・ジェネレータとしたことにより、エンジン運転時の補機駆動のためのベルト伝動システムを兼用して、エンジンのアイドル停止後の始動システムを構成することができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態1)
図2は本発明の実施形態1に係る、ベルト伝動システムとしてのエンジンの補機駆動システムA1を示し、この補機駆動システムA1は、図示しないが、電動モータからなる走行駆動モータ、又は該走行駆動モータとエンジンとの双方により車輪を駆動する一方、走行駆動モータの電源をエンジンにより発電するいわゆるハイブリッド車両に装備されている。
すなわち、図2において、1はハイブリッド車両に搭載されたエンジンで、このエンジン1は、例えば停車等によりアイドル状態になると、自動的に停止するようになっている。3はエンジン1のクランク軸2に回転一体に取付固定されたクランクプーリ、5は補機としての空調機用コンプレッサ(図示せず)の回転軸4に回転一体に取付固定されたコンプレッサプーリ、7は補機としてのパワーステアリング用ポンプ(図示せず)の回転軸6に回転一体に取付固定されたPSポンププーリ、10は電動機としてのモータ・ジェネレータ8(補機)の回転軸9に回転一体に取付固定されたモータ・ジェネレータプーリ、11は冷却ファン11aと一体に形成されてそれを回転駆動するためのファンプーリ、12はアイドラプーリである。上記クランクプーリ3、コンプレッサプーリ5、PSポンププーリ7、モータ・ジェネレータプーリ10及びアイドラプーリ12はいずれも例えばVリブドプーリからなる一方、ファンプーリ11は平プーリからなる。これらのプーリ3,5,7,10〜12間には例えばVリブドベルトからなる伝動ベルト13が巻き掛けられ、このベルト13は、上記Vリブドプーリからなる各プーリ3,5,7,10,12にあってはベルト13内面(下面)をプーリ3,5,7,10,12に接触させた正曲げ状態で、また平プーリからなるファンーリ11にあってはベルト13外面(背面)をプーリ11に接触させた逆曲げ状態でそれぞれ巻き付けられて、いわゆるサーペンタインレイアウトで巻き掛けられており、エンジン1の運転中には、そのクランク軸2(クランクプーリ3)の回転によりベルト13をクランクプーリ3→ファンプーリ11→コンプレッサプーリ5→アイドラプーリ12→PSポンププーリ7→モータ・ジェネレータプーリ10→クランクプーリ3の順に図2で時計回り方向に走行させて、各補機を駆動し、その1つであるモータ・ジェネレータ8により上記走行駆動モータの電源をエンジン1により発電する。一方、アイドル状態で停止したエンジン1を再始動させるときには、モータ・ジェネレータ8をスタータモータとして機能させ、このモータ・ジェネレータ8の起動によるモータ・ジェネレータプーリ10の回転によりベルト13を介してクランク軸2を回転駆動して、エンジン1を始動させるようになっている。
そして、上記ベルト13においてクランクプーリ3から出る側のスパン13a(エンジン1の運転による補機駆動中は緩み側となる一方、モータ・ジェネレータ8によるエンジン1の始動時には張り側となるスパン)において、該クランクプーリ3とモータ・ジェネレータプーリ10との間のスパン13aには、そのスパン13aをベルト13外面側から押圧してベルト13の張力を自動的に調整するためのアームタイプの油圧式オートテンショナ16が配置されている。
すなわち、図4は上記オートテンショナ16の構造を拡大して示しており、17は上記エンジン1に取付固定されるマウントで、この実施形態では上記マウント17とエンジン1とで本発明の固定部を構成している。上記マウント17には移動体としてのアーム18が基端部にて支持軸19により揺動可能(回動可能)に支持されている。このアーム18の先端部には上記支持軸19と平行のプーリ軸20が突設され、このプーリ軸20には平プーリからなるテンションプーリ21がベアリング(図示せず)を介して回転自在に支持され、このテンションプーリ21に伝動ベルト13が外面(背面)から巻き掛けられて押圧される。
上記アーム18の基端部には上記支持軸19とオフセットした位置に、制振手段を構成する油圧式ダンパ24の一端部が連結ピン23を介して揺動可能に連結され、このダンパ24の他端部はエンジン1(固定部の一部)に揺動可能に連結されており、ダンパ24によりアーム18の振動(揺動)を制動させるようにしている。
図3に示すように、上記ダンパ24は、微細な強磁性体を液媒体中に分散させてなる磁気粘性流体MRFの粘性抵抗によりアーム18(移動体)の振動を制動させるものである。すなわち、ダンパ24は、例えば、エンジン1に揺動可能に連結するための連結部25aを有するシリンダボディ25を備え、このシリンダボディ25内にはフリーピストン26及びピストン27がそれぞれ往復動可能に嵌挿され、これらフリーピストン26及びピストン27により、シリンダボディ25の内部空間がシリンダボディ25の連結部25a側の端部から反対側の端部に向かう方向に順に直列に並んだ加圧ガス室28、第1室29及び第2室30に区画され、このシリンダボディ25内の加圧ガス室28には加圧ガスが充填密封されており、この加圧ガス室28内のガスに対するフリーピストン26による圧縮により、ピストン27を第2室30側に向かう方向、つまりロッド31が伸張する方向に押す付勢手段としての加圧ガスが構成されている。一方、残りの2室29,30に亘り磁気粘性流体MRFが充填されている。上記ピストン27は継鉄(磁気回路)を構成しており、その外周面には周方向に延びる凹陥溝状のコイル巻き部27aが形成されている。ピストン27には、上記シリンダボディ25の連結部25aと反対側に位置するピストン部27aからシリンダ軸方向に延びるロッド31の基端部が一体的に連結固定され、このロッド31はシリンダボディ25外に第1室29側の端部を液密状に貫通して突出しており、ピストン27の移動によりロッド31がシリンダボディ25に対し伸縮する。ロッド31の先端部には、アーム18の基端部に上記連結ピン23により連結するための連結部31aが形成されている。
また、上記シリンダボディ25の連結部25aと反対側の端部にはシリンダボディ25と同心の有底円筒状の防塵カバー33が被さった状態で往復動可能に外嵌合されている。この防塵カバー33はばね受け部材を兼ねるもので、その底部には上記ロッド31の先端寄り部分が挿通された状態で溶接により一体的に連結されている。防塵カバー33の底部内面と、それに対向するシリンダボディ25端面との間には、ピストン27を第1室29側に向かう方向、つまりロッド31が伸張する方向に押す付勢手段としての圧縮ばね34がロッド31の周りに配置されて縮装されている。すなわち、このばね34はダンパ24に内蔵されており、この圧縮ばね34により、アーム18をテンションプーリ21がベルト13を押圧するように回動付勢している。
そして、上記シリンダボディ25内周面とピストン27の外周面との間は所定の間隔があけられていて、この間隔により第1及び第2の両室29,30を互いに連通する連通路35が形成されており、ベルト13の張力が変化してテンションプーリ21及びそれを支持しているアーム18が支持軸19回りに揺動したとき、このアーム18の揺動によりピストン27をシリンダボディ25内で往復動させ、シリンダボディ25内の2室29,30間で磁気粘性流体MRFを連通路35を介して往来させて、この連通路35を通る磁気粘性流体MRFの流路抵抗(粘性抵抗)によりアーム18の振動(揺動)を制動するようにしている。
さらに、上記ピストン27のコイル巻き部27a内には、磁気粘性流体MRFに磁力を付与する、ソレノイドを有する磁気付与手段としての電磁石37が設けられ、この電磁石37は、ピストン27の半径方向に延びる給電孔27bと、これに連通してロッド31の中心部を貫通する給電孔31bとに亘り挿通されてシリンダボディ25外に延びる給電線32を介して後述のコントローラ39に接続されており、シリンダボディ25外からロッド31の中心部を経由して電磁石37に電流を供給してそれを励磁させることにより、シリンダボディ25とピストン27との間の連通路35の磁気粘性流体MRFに磁力を付与し、電磁石37への出力制御により磁気粘性流体MRFに付与する磁力を変化させてアーム18に対する減衰定数を可変とするようにしている。尚、磁気付与手段としての電磁石は、シリンダボディ25外面であってピストンの移動範囲(連通路となる範囲)に対応して設けてもよい。
図2及び図4に示すように、上記電磁石37は、コントローラ39からの制御信号を受けて励磁状態もしくは消磁状態に切り換えられ、又は励磁状態での磁力を変化させるようになっている。上記コントローラ39には各種情報の信号、具体的には例えばエンジン1のアイドル停止状態の条件が成立する情報、エンジン1の燃料噴射状態、クランクプーリ3(クランク軸2)やモータ・ジェネレータプーリ10(モータ・ジェネレータ回転軸9)の回転情報、テンションプーリ21の位置情報等の各信号が入力されている。
ここで、上記コントローラ39において、エンジン1をアイドル状態で停止させた後に、その停止状態のエンジン1を再始動させる際にオートテンショナ16の制御のために行われる信号処理動作を図1により説明する。まず、最初のステップS1で上記各種情報の信号を入力させ、次のステップS2では、エンジン1がアイドル停止状態になったかどうかを判定する。このアイドル停止状態を判断する場合、車両のメーカーや車種等により違いはあるものの、通常はクランクプーリ3(クランク軸2)及びモータ・ジェネレータプーリ10(モータ・ジェネレータ回転軸9)の両回転数が共に0となる状態を示し、これらプーリ3,10の回転数を検出することで、アイドル停止状態を検出することが可能である。
上記判定がアイドル停止状態にないNOのときには、元のステップS1に戻るが、アイドル停止状態になったYESのときには、ステップS3に進み、ばね34の付勢力及び加圧ガス室28による加圧ガスの付勢力によりオートテンショナ16のテンションプーリ21を基準位置に復元させる。具体的には、例えば上記ダンパ24の電磁石37への励磁電流出力を一旦停止し、テンションプーリ21の位置情報を確認することで、テンションプーリ21の基準位置への復元を行う。その後のステップS4においては、同じ電磁石37へ制御信号を出力してそれを励磁状態にし、シリンダボディ25とピストン27との間の連通路35の磁気粘性流体MRFに磁力を付与してアーム18に対する減衰定数を増大させ、ダンパ24を例えばロッド31が伸縮不能のロック状態(この他、例えばロッド31が伸縮が困難な状態でもよい)にしてから終了する。
この実施形態では、上記ステップS2により、エンジン1がアイドル状態で停止したかどうかを検出するアイドル停止検出手段40が構成される。
また、ステップS3,S4により、上記検出手段40によりエンジン1がアイドル状態で停止したと検出されたときに、ダンパ24の磁気粘性流体MRFに磁力が付与されて、例えばダンパ24の伸縮がロックされ、上記アーム18(移動体)の振動が制動されるように電磁石37(磁気付与手段)を制御する磁力制御手段41が構成されている。そして、この磁力制御手段41は、ステップS3に示す如く、上記のようにアーム18の振動が制動されるように電磁石37を制御するのに先だって、磁気粘性流体MRFへの磁力の付与を停止し、テンションプーリ21の位置情報を確認することにより、ばね34及び加圧ガス室28による加圧ガスの付勢力により一旦テンションプーリ21が基準位置に復元されるように電磁石37を制御する構成とされている。
したがって、この実施形態においては、エンジン1の運転中、そのクランク軸2(クランクプーリ3)の回転によりベルト13を介して、モータ・ジェネレータ8を含む各補機が駆動され、そのモータ・ジェネレータ8が発電機として機能して車両の走行駆動モータの電源が発電される。
そのとき、オートテンショナ16のアーム18にダンパ24のピストン27がロッド31を介して連結され、このピストン27が圧縮ばね34及びシリンダボディ25内の加圧ガス室28による加圧ガスの付勢力によりロッド31をシリンダボディ25に対し伸張させる方向に付勢されているので、エンジン1の運転中に、補機駆動システムA1により各補機(空調機用コンプレッサ、パワーステアリング用ポンプ、モータ・ジェネレータ8、ファン11a)が駆動されているとき、ダンパ24の圧縮ばね34及び加圧ガス室28による加圧ガスの両付勢力によりアーム18が回動付勢されて、この付勢力によりアーム18先端のテンションプーリ21がベルト13のスパン13aを押圧し、このことでベルト13の張力が付与される。
そして、ベルト13の張力の変化によりアーム18がテンションプーリ21と共に支持軸19回りに揺動すると、このアーム18に連結されているピストン27がシリンダボディ25内で往復動する。このピストン27の往復動に伴い、シリンダボディ25内の2室29,30間で磁気粘性流体MRFが連通路35を介して往来し、この連通路35を通る磁気粘性流体MRFの流路抵抗(粘性抵抗)によりアーム18の振動が制動される。
また、上記ダンパ24のピストン27には電磁石37が配置され、この電磁石37にコントローラ39から電流を流して電磁石37を励磁させることにより、上記連通路35の磁気粘性流体MRFに磁力が付与される。そして、この磁力の変化により磁気粘性流体MRFの流路抵抗が変更されて制動力が変えられる。このような磁気粘性流体MRFへの磁力を変更制御することにより、アーム18に対する減衰定数を可変とすることができる。
このようなエンジン1の運転中に、例えば停車等によりエンジン1がアイドル状態になると、そのエンジン1は停止してアイドル停止状態となる。その後、停止状態のエンジン1を再始動させるときには、上記モータ・ジェネレータ8がスタータモータ(電動機)として機能し、そのモータ・ジェネレータプーリ10の回転駆動力がベルト13を介してエンジン1のクランク軸2に伝達されてクランク軸2が回転し、つまりエンジン1がクランキングされて始動される。
そのとき、上記油圧式オートテンショナ16は、テンションプーリ21がクランクプーリ3とモータ・ジェネレータプーリ10との間のスパン13aを押圧するように配置され、このスパン13aは、上記エンジン1の運転による補機駆動中は緩み側となるものの、モータ・ジェネレータ8によるエンジン1の始動時には張り側となるので、そのモータ・ジェネレータ8の駆動に伴い、ベルト13の張力の一時的な増大によりオートテンショナ16がダンパ24のばね34及び加圧ガス室28による加圧ガスの付勢力に抗して大きく変位した後、そのばね34及び加圧ガス室28による加圧ガスの付勢力により逆方向に変位し、ベルト13の張力が過大になってその変動が大きくなり、ベルト13のスリップや叩き音等が発生しようとする(図5(b)参照)。しかし、この実施形態では、上記エンジン1がアイドル停止状態になると、直ちに、コントローラ39から電磁石37に励磁信号が出力されて電磁石37が励磁状態になり、この電磁石37の励磁によりダンパ24の磁気粘性流体MRFに磁力が付与され、この磁力により磁気粘性流体MRFの粘性抵抗が増大して、ダンパ24が例えばロッド31の伸縮不能のロック状態となる。その結果、上記エンジン1のアイドル停止後の再始動時にクランクプーリ3とモータ・ジェネレータプーリ10との間のベルトスパン13aが張り側になったとしても、ロック状態のダンパ24によりアーム18の振動が抑制され、図5(a)に示すようにベルト13の最大張力が小さくなって張力変動も小さくなり、ベルト13のスリップの発生を防いでスムーズな伝動を確保でき、エンジン1の始動を安定して行うことができる。また、ベルト13の叩き音等の異音が発生することも防止でき、さらにはベルト13の寿命を延ばすことができる。
また、上記オートテンショナ16のダンパ24は、通常の油圧式ダンパにおいてオイルの代わりに磁気粘性流体MRFを用いたものであり、その磁気粘性流体MRFの粘性抵抗によりアーム18の振動を制動するので、油圧式ダンパをそのまま用いる場合のような制御弁の弁機構や、その駆動アクチュエータとしてのソレノイドは用いずとも済み、上記エンジン1のアイドル停止後の再始動時にスムーズなベルト伝動の確保を図り得るという効果を、簡単な構造で達成することができる。
さらに、上記のように、エンジン1がアイドル停止状態になって、コントローラ39から電磁石37への励磁信号の出力により電磁石37が励磁状態になり、ダンパ24の磁気粘性流体MRFに磁力が付与される際、その前に、一旦その磁気粘性流体MRFへの磁力の付与が停止されて、ダンパ24が減衰力の極力小さい状態になる。このことで、ベルト13に張力を付与するばね34及び加圧ガス室28による加圧ガスによりオートテンショナ16のテンションプーリ21がスムーズに基準位置へ戻される。その結果、エンジン1のアイドル停止後にモータ・ジェネレータ8によるクランク軸2の駆動時に適切なベルト張力が保持される。
(実施形態2)
図6は本発明の実施形態2を示し(尚、図1〜図4と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、上記実施形態1ではエンジン1のアイドル停止状態そのものを検出して、オートテンショナ16のダンパ24をロック状態等にしているのに対し、エンジン1のアイドル停止後の再始動状態を検出して同ダンパ24をロック状態等にするようにしたものである。
すなわち、この実施形態では、コントローラ39において、上記実施形態1と同様に、エンジン1のアイドル停止状態の判定から開始される。つまり、ステップS1において、各種情報の信号を入力させ、この後のステップS2で、エンジン1がアイドル停止状態になったかどうかを判定する。この判定がアイドル停止状態にないNOのときには、ステップS1に戻るが、アイドル停止状態になったYESのときにステップS3に進み、ばね34の付勢力及び加圧ガス室28による加圧ガスの付勢力によりオートテンショナ16のテンションプーリ21を基準位置に復元させる。次に、ステップS4において、各種情報、例えばモータ・ジェネレータ8に起動電流が流れていることや、モータ・ジェネレータプーリ10やクランクプーリ3が回転していること等の情報の信号を入力させ、次のステップS5ではモータ駆動があったか、つまりモータ・ジェネレータ8が起動したか否かを判定する。この判定がモータ・ジェネレータ8の起動なしのNOのときには、ステップS4に戻るが、起動ありのYESのときには、ステップS6において、電磁石37へ制御信号を出力してそれを励磁状態にし、シリンダボディ25とピストン27との間の連通路35の磁気粘性流体MRFに磁力を付与してアーム18に対する減衰定数を増大させ、ダンパ24を例えばロック状態にしてから終了する。
この実施形態の場合、ステップS5により、アイドル状態で停止されたエンジン1がモータ・ジェネレータ8により始動されたことを検出する始動検出手段43が構成されている。
また、ステップS3,S6により、上記始動検出手段43によりエンジン1のモータ・ジェネレータ8による始動が検出されたときに、ダンパ24の磁気粘性流体MRFに磁力が付与されて、例えばダンパ24の伸縮がロックされ、アーム18(移動体)の振動が制動されるように電磁石37(磁気付与手段)を制御する磁力制御手段44が構成されている。そして、この磁力制御手段44についても、ステップS3に示す如く、上記のようにアーム18の振動が制動されるように電磁石37を制御するのに先だって(アイドル停止状態が検出された後)、ばね34及び加圧ガス室28による加圧ガスの付勢力により一旦テンションプーリ21が基準位置に復元されるように電磁石37を制御する。この実施形態における他の構成は上記実施形態1と同じである。
したがって、この実施形態においては、上記実施形態1とは異なり、エンジン1がアイドル停止状態になっても、直ちにはオートテンショナ16のダンパ24がロック状態等にならない。その後、エンジン1の再始動のためにモータ・ジェネレータ8が起動状態になってエンジン1のクランク軸2が駆動されると、そのことが検出されて、電磁石37へ制御信号が出力されて該電磁石37が励磁され、シリンダボディ25とピストン27との間の連通路35にある磁気粘性流体MRFに磁力が付与されて、アーム18に対する減衰定数が増大し、ダンパ24が例えばロック状態にされる。このことで、エンジン1のアイドル停止後の再始動時にクランクプーリ3とモータ・ジェネレータプーリ10との間のベルトスパン13aが張り側となっても、ロック状態のダンパ24によりアーム18の振動が抑制され、ベルト13の最大張力が小さくなって張力変動も小さくなり、ベルト13のスリップの発生を防いでスムーズなベルト伝動を確保し、エンジン1の始動を安定して行うとともに、ベルト13の叩き音等の異音が発生するのを防止でき、さらにはベルト13の寿命延長を図ることができる。また、斯かるエンジン1のアイドル停止後の再始動時にスムーズなベルト伝動の確保を簡単な構造で達成できる。
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、油圧式ダンパ24を備えたオートテンショナ16に適用しているが、ピスカス式ダンパ(多板式粘性ダンパ)や他の構造のダンパを備え、そのダンパ内に磁気粘性流体MRFが充填されたオートテンショナに対しても適用できる。
また、上記実施形態では、付勢手段(ばね34)をダンパ24内に設けているが、ダンパ外にそれとは別個に設けてもよいのは勿論のことである。
さらに、上記実施形態は、エンジン1の補機駆動システムA1に適用した例であるが、本発明は、エンジン始動用の専用モータをクランクプーリと連結して、エンジンのアイドル停止後の始動時に上記エンジン始動用モータによりベルトを介してエンジンのクランク軸を回転させるベルト伝動システムに用いられるオートテンショナに対しても適用できるのはいうまでもない。
本発明は、簡単な構造で、エンジンのアイドル停止後の再始動時にオートテンショナのダンパをロックしてベルト張力を適正に保ち、その変動を小さく抑制できるので、極めて有用であり、産業上の利用可能性が高い。
本発明の実施形態1においてオートテンショナの制御のためにコントローラで行われる信号処理動作を示すフローチャート図である。 本発明の実施形態1に係るエンジンの補機駆動システムの全体構成を示す図である。 オートテンショナにおけるダンパを示す断面図である。 オートテンショナの全体斜視図である。 エンジンの始動時に補機駆動システムにおけるベルトの最大張力を示す図である。 本発明の実施形態2を示す図1相当図である。
符号の説明
A1 補機駆動システム(ベルト伝動システム)
1 エンジン
2 クランク軸
3 クランクプーリ
5 コンプレッサプーリ
7 PSポンププーリ
8 モータ・ジェネレータ(電動機、補機)
10 モータ・ジェネレータプーリ
13 伝動ベルト
13a スパン
16 オートテンショナ
17 マウント
18 アーム(移動体)
21 テンションプーリ
24 油圧式ダンパ(制振手段)
26 フリーピストン
27 ピストン
28 加圧ガス室
29 第1室
30 第2室
31 ロッド
33 防塵カバー
34 ばね(付勢手段)
35 連通路
37 電磁石(磁気付与手段)
39 コントローラ
40 アイドル停止検出手段
41 磁力制御手段
43 始動検出手段
44 磁力制御手段
MRF 磁気粘性流体

Claims (4)

  1. 固定部に移動可能に支持された移動体と、該移動体に回転自在に支持され、エンジンのクランク軸及び少なくとも電動機との間に亘りベルトが巻き掛けられるテンションプーリと、上記移動体をテンションプーリがベルトを抑圧するように移動付勢する付勢手段と、上記移動体の振動を制動する制振手段とを備え、少なくとも、アイドル状態で停止したエンジンを始動させるときに、上記電動機によりベルトを介してクランク軸を回転させるベルト伝動システムのベルトの張力を自動的に調整するようにしたオートテンショナの制御装置において、
    上記制振手段は、磁気粘性流体の粘性抵抗により移動体の振動を制動するものとされ、
    上記制振手段の磁気粘性流体に磁力を付与する磁気付与手段と、
    エンジンが上記アイドル状態で停止したかどうかを検出するアイドル停止検出手段と、
    上記検出手段によりエンジンがアイドル状態で停止したと検出されたときに、上記制振手段の磁気粘性流体に磁力が付与されて上記移動体の振動が制動されるように上記磁気付与手段を制御する磁力制御手段とを設けたことを特徴とするオートテンショナの制御装置。
  2. 固定部に移動可能に支持された移動体と、該移動体に回転自在に支持され、エンジンのクランク軸及び少なくとも電動機との間に亘りベルトが巻き掛けられるテンションプーリと、上記移動体をテンションプーリがベルトを抑圧するように移動付勢する付勢手段と、上記移動体の振動を制動する制振手段とを備え、少なくとも、アイドル状態で停止したエンジンを始動させるときに、上記電動機によりベルトを介してクランク軸を回転させるベルト伝動システムのベルトの張力を自動的に調整するようにしたオートテンショナの制御装置において、
    上記制振手段は、磁気粘性流体の粘性抵抗により移動体の振動を制動するものとされ、
    上記制振手段の磁気粘性流体に磁力を付与する磁気付与手段と、
    上記アイドル状態で停止されたエンジンが電動機により始動されたことを検出する始動検出手段と、
    上記検出手段によりエンジンの電動機による始動が検出されたときに、上記制振手段の磁気粘性流体に磁力が付与されて上記移動体の振動が制動されるように上記磁気付与手段を制御する磁力制御手段とを設けたことを特徴とするオートテンショナの制御装置。
  3. 請求項1又は2のオートテンショナの制御装置において、
    磁力制御手段は、移動体の振動が制動されるように磁気付与手段を制御するのに先だって、一旦テンションプーリが基準位置に復元されるように磁気付与手段を制御することを特徴とするオートテンショナの制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つのオートテンショナの制御装置において、
    電動機は、発電機能を有するモータ・ジェネレータであることを特徴とするオートテンショナの制御装置。
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