JP2005212356A - スレッドの製造方法及びicチップ入りシートの製造方法 - Google Patents

スレッドの製造方法及びicチップ入りシートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接着剤によってICチップをシート基材上に接着する場合に、ICチップを搭載するチップ搭載ヘッドに接着剤が付着してしまうことを防ぐ。
【解決手段】 断裁されることにより帯状の樹脂層となる樹脂シート2上に積層されたホットメルト層30を溶融しておき、このホットメルト層30に対して、ICチップ10を射出し、ICチップ10の射出の勢いによって、溶融したホットメルト層30内にICチップ10を埋め込む。
【選択図】図2

Description

本発明は、シート基材上にICチップが搭載されてなるスレッド及びICチップ入りシートの製造方法に関する。
従来より、プリペイドカードや各種入場券、商品券や株券等の有価証券においては、広く流通しており比較的容易に換金可能である等の理由から、偽造犯罪が頻発している。特に、近年ではカラーコピー機等の複写機の性能向上と普及に伴い、簡単には真正品と見分けられない偽造品が比較的容易に製造可能になってきており、偽造に対する対策が求められている。また、上述したような有価証券に限らず、紙幣においても偽造に対する対策が求められている。
このような偽造に対する対策の1つとして、スレッドと呼ばれる部材を有価証券や紙幣に貼付したり漉き込んだりし、それにより、有価証券や紙幣の偽造防止を図る技術が考えられている。この技術においては、プラスチックフィルムや薄葉紙等が数mm程度の細幅に断裁されてなるスレッドを、有価証券や紙幣の表面から露出しないように、あるいは一部が表面から露出するように有価証券や紙幣の紙層に漉き込んでおき、このスレッドの有無によって、有価証券や紙幣の真贋判定が行われることになる。
さらに、近年においては、ICチップが搭載されたスレッドを用いて有価証券や紙幣の真贋判定を行う技術が考えられている。この技術においては、数mm程度の細幅に断裁されたフィルムの片面に接着剤によってICチップが接着されてなるスレッドを有価証券や紙幣の紙層に漉き込んでおき、有価証券や紙幣の使用時に、ICチップに書き込まれた情報を読み出すことによって、有価証券や紙幣の真贋判定を行うことになる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−319006号公報
しかしながら、上述したスレッドやこのスレッドのようにICチップがシート基材上に搭載されてなるICチップ入りシートにおいては、フィルム等のシート基材上に接着剤によってICチップが接着されているため、シート基材上にICチップを接着する際、ICチップをシート基材上に搭載するチップ搭載ヘッドに接着剤が付着してしまうという問題点がある。ここで、このような接着剤として、熱により溶融するホットメルトシートを用いた場合、シート基材上にホットメルトシートを積層しておき、シート基材上にICチップを搭載する際にホットメルトシートを加熱することにより溶融させ、ICチップとシート基材とを接着することになるため、ICチップがシート基材上に搭載されるまではホットメルトシートには粘着力が生じておらず、それにより、ICチップ以外のものがシート基材に付着してしまう虞れがなく、また、粘着力を維持するための管理を行なう必要がない。ところが、シート基材上にICチップを搭載する際には、ホットメルトシートを加熱することにより溶融させ、溶融したホットメルトによってICチップをシート基材に接着することになるため、上記同様に、ICチップを搭載するチップ搭載ヘッドにホットメルトが付着してしまう。
また、上述したように搭載ヘッドを利用した場合には、ICチップを搭載する際にシート基材を停止させる必要があり、製造の速度に限界がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、接着剤によってICチップをシート基材上に接着する場合に、ICチップを搭載するチップ搭載ヘッドに接着剤が付着してしまうことがないスレッド及びICチップ入りシートの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
熱可塑性接着剤が塗布された帯状のシート基材上に、非接触状態で少なくとも情報の読み出しが可能なICチップが搭載され、前記熱可塑性接着剤によって前記ICチップと前記シート基材とが接着されてなるスレッドの製造方法であって、
前記熱可塑性接着剤が塗布されたシート基材を加熱する工程と、
前記シート基材の前記熱可塑性接着剤が塗布された面に対して前記ICチップを射出する工程とを有する。
また、熱可塑性接着剤が塗布された帯状のシート基材上に、非接触状態で少なくとも情報の読み出しが可能なICチップが搭載され、前記熱可塑性接着剤によって前記ICチップと前記シート基材とが接着されてなるスレッドの製造方法であって、
前記ICチップを加熱する工程と、
前記シート基材の前記熱可塑性接着剤が塗布された面に対して前記ICチップを射出する工程とを有する。
また、熱可塑性接着剤が塗布されたシート基材上にICチップが搭載され、前記熱可塑性接着剤によって前記ICチップと前記シート基材とが接着されてなるICチップ入りシートの製造方法であって、
前記熱可塑性接着剤が塗布されたシート基材を加熱する工程と、
前記シート基材の前記熱可塑性接着剤が塗布された面に対して前記ICチップを射出する工程とを有する。
また、熱可塑性接着剤が塗布されたシート基材上にICチップが搭載され、前記熱可塑性接着剤によって前記ICチップと前記シート基材とが接着されてなるICチップ入りシートの製造方法であって、
前記ICチップを加熱する工程と、
前記シート基材の前記熱可塑性接着剤が塗布された面に対して前記ICチップを射出する工程とを有する。
また、前記ICチップを射出する方向が、前記シート基材の前記熱可塑性接着剤が塗布された面に対して斜めの方向であることを特徴とする。
上記のように構成された本発明においては、熱可塑性接着剤が塗布されたシート基材を加熱すると、シート基材に塗布された熱可塑性接着剤が溶融して粘着力が生じる。この状態にてシート基材の熱可塑性接着剤が塗布された面に対してICチップを射出すると、射出されたICチップが、溶融した熱可塑性接着剤内に射出の勢いによって埋め込まれ、その後、熱可塑性接着剤が硬化することにより、ICチップが熱可塑性接着剤によってシート基材上に接着されることになる。
このように、シート基材上に塗布された熱可塑性接着剤が溶融した状態で、この熱可塑性接着剤が塗布されたシート基材に対してICチップを射出することによって、ICチップを熱可塑性接着剤内に埋め込み、ICチップとシート基材とを接着するので、シート基材上にICチップを搭載するチップ搭載ヘッドとシート基材や熱可塑性接着剤とが互いに接触することなくシート基材上にICチップが接着されることになり、チップ搭載ヘッドに接着剤が付着してしまうことがなくなる。
また、シート基材上に搭載するICチップを加熱しておき、このICチップをシート基材の熱可塑性接着剤が塗布された面に対して射出する場合は、射出されたICチップが、シート基材の熱可塑性接着剤が塗布された面に付着すると、熱可塑性接着剤のうちICチップが付着した領域が、射出されたICチップの熱により溶融し、溶融した熱可塑性接着剤内にICチップが埋め込まれ、その後、熱可塑性接着剤が硬化することにより、ICチップがシート基材上に接着されることになるので、この場合においても、シート基材上にICチップを搭載するチップ搭載ヘッドとシート基材や熱可塑性接着剤とが互いに接触することなくシート基材上にICチップが接着されることになり、チップ搭載ヘッドに接着剤が付着してしまうことがなくなる。
また、シート基材の熱可塑性接着剤が塗布された面に対して斜めの方向からICチップを射出すれば、ICチップが熱可塑性接着剤内に埋め込まれやすくなる。
以上説明したように本発明においては、シート基材上に塗布された熱可塑性接着剤が溶融した状態で、この熱可塑性接着剤が塗布されたシート基材に対してICチップを射出することによって、ICチップを熱可塑性接着剤内に埋め込み、ICチップとシート基材とを接着するため、接着剤によってICチップをシート基材上に接着する場合に、シート基材上にICチップを搭載するチップ搭載ヘッドとシート基材や熱可塑性接着剤とが互いに接触することなくシート基材上にICチップが接着されることになり、チップ搭載ヘッドに接着剤が付着してしまうことがなくなる。さらに、ICチップを非接触で搭載できるため、ICチップをシート上に連続して搭載する場合、高速に製造することが可能となる。
また、シート基材上に搭載するICチップを加熱しておき、このICチップを、熱可塑性接着剤が塗布されたシート基材の熱可塑性接着剤が塗布された面に対して射出するものにおいては、シート基材に塗布された熱可塑性接着剤のうち、射出されたICチップが付着した領域が、ICチップの熱により溶融し、溶融した熱可塑性接着剤内にICチップが埋め込まれ、その後、熱可塑性接着剤が硬化することにより、ICチップがシート基材上に接着されることになるため、接着剤によってICチップをシート基材上に接着する場合に、シート基材上にICチップを搭載するチップ搭載ヘッドとシート基材や熱可塑性接着剤とが互いに接触することなくシート基材上にICチップが接着されることになり、チップ搭載ヘッドに接着剤が付着してしまうことがなくなる。さらに、ICチップを非接触で搭載できるため、ICチップをシート上に連続して搭載する場合、高速に製造することが可能となる。
また、シート基材の熱可塑性接着剤が塗布された面に対して斜めの方向からICチップを射出するものにおいては、ICチップを熱可塑性接着剤内に埋め込まれやすくすることができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のスレッドの製造方法によって製造されたスレッドの一例を示す図であり、(a)は上面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本例は図1に示すように、帯状のシート基材である樹脂層20上に、熱可塑性接着剤であるホットメルトからなるホットメルト層30が積層され、このホットメルト層30内に、非接触状態にて情報の読み出しが可能なICチップ10が埋め込まれて構成されている。なお、樹脂層20の材質としては、PETやPET−GやPVC等が考えられる。また、ICチップ10においては、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、ICチップ10に書き込まれた情報が読み出される。
上記のように構成されたスレッドにおいては、例えば、ホットメルト層30によって有価証券や紙幣等に貼付されたり、他方の面に接着剤(不図示)が塗布され、その接着剤によって有価証券や紙幣等に貼付されたりして利用される。
スレッドが貼付された有価証券や紙幣等を、上述した情報書込/読出装置に近接させると、例えば、ICチップ10に書き込まれた情報が読み出され、読み出された情報に基づいて、有価証券や紙幣等の真贋判定が行われることになる。なお、ICチップ10においては、上述したようにICチップ10に書き込まれた情報のみによって真贋判定が行われる場合、ICチップ10に書き込まれた情報が非接触状態にて読み出される構成であればよいが、さらに、情報書込/読出装置に近接させることにより非接触状態にて情報の書き込みが可能な構成を有するものであってもよい。
また、図1に示したようなスレッドを有価証券や紙幣等に貼付するのではなく、有価証券や紙幣の紙層内にスレッドを漉き込んで使用することも考えられる。その場合、例えば、多槽式円網抄紙機を用いて少なくとも2層の紙層から製造される抄紙を有価証券や紙幣等として使用し、有価証券や紙幣等の製造時に紙層間にスレッドを漉き込んでおく。このようにスレッドが漉き込まれた有価証券や紙幣等においても、上述したものと同様にして利用される。また、複数の紙が積層されてなる有価証券や紙幣等においても、積層される紙の間にスレッドを挟み込んで使用することも考えられる。
また、有価証券や紙幣等に凹部を形成しておき、図1に示したようなスレッドをこの凹部に嵌め込むことも考えられる。この場合、ホットメルト層30が積層された面を有価証券や紙幣等の凹部と対向する面とし、ホットメルト層30によってスレッドを凹部内にて有価証券や紙幣等と接着することも考えられる。このようにスレッドが嵌め込まれた有価証券や紙幣等においても、上述したものと同様にして利用される。
なお、図1に示したようなスレッドは、上述したように有価証券や紙幣等に限らず、シート状のものに対して、上述したように貼付されたり、漉き込まれたり、挟み込まれたり、あるいは嵌め込まれたりすることにより、シートに組み込まれて使用される。
(第1の実施の形態)
図2は、図1に示したスレッドの製造方法の第1の実施の形態を説明するための図である。
まず、断裁されることにより樹脂層20となる樹脂シート2上に、加熱することにより溶融する熱可塑性接着剤であるホットメルトからなるホットメルト層30を積層する(図2(a))。これにより、樹脂シート20上に熱可塑性接着剤が塗布された状態となる。
次に、ホットメルト層30が積層された樹脂シート2を加熱し、それにより、ホットメルト層30を溶融させる(図2(b))。
次に、樹脂シート2上にてホットメルト層30が溶融した状態において、樹脂シート2のホットメルト層30が積層された面に対して、チップ搭載ヘッド1からICチップ10を射出する(図2(c))。なお、チップ搭載ヘッド1における樹脂シート2に対するICチップ10の射出方法としては、例えば、ゴムやばね等の弾性力を利用してICチップ10を射出する方法や、空気圧や油圧等の圧力を用いてICチップ10を射出する方法等が考えられる。
すると、樹脂シート2のホットメルト層30が積層された面に対して射出されたICチップ10が、射出の勢いによって、樹脂シート2上にて溶融したホットメルト層30内に埋め込まれ、その後、ホットメルト層30が硬化することにより、ICチップ10が樹脂シート2上に接着される(図2(d))。
なお、ICチップ10は、例えば、500μm□の大きさ及び70μmの厚さを有するものが用いられることが考えられ、その場合、樹脂シート2に対して500μm□の面が対向するように搭載されるように射出されるため、樹脂シート2のホットメルト層30が積層された面に対してICチップ10を射出する際、樹脂シート2のホットメルト層30が積層された面に対して斜めの方向からICチップ10を射出すると、ICチップ10が熱可塑性接着剤内に埋め込まれやすくなる。
図3は、図1に示したスレッドの製造工程において、ICチップ10がホットメルト層30に埋め込まれた状態を示す図である。
図3に示すように、樹脂シート2上に積層されたホットメルト層30にICチップ10がマトリックス状に埋め込まれ、それにより、樹脂シート2上にICチップ10がマトリックス状に搭載されることになる。
その後、積層されたホットメルト層30にICチップ10が埋め込まれることによりICチップ10が搭載、接着された樹脂シート2をホットメルト層30とともに帯状に断裁し、スレッドロールを完成させる。
図4は、図1に示したスレッドの製造工程において、ICチップ10が搭載された樹脂シート2が帯状に断裁された状態を示す図である。
図4に示すように、ICチップ10がホットメルト層30に埋め込まれることによって接着された樹脂シート2が帯状に断裁されると、樹脂シート2上に積層されたホットメルト層30にICチップ10が直線状に埋め込まれてなるスレッドロールが形成され、このスレッドロールは巻き取り処理され、その後、有価証券や紙幣等に貼付される際に、貼付される単位毎に(例えば、ICチップ10が1つずつ含まれるように)断裁され、図1に示したようなスレッドが形成されることになる。
なお、本形態においては、上述したように、断裁されることにより樹脂層20となる樹脂シート2を、樹脂シート2上にホットメルト層30を積層しておき、このホットメルト層30にICチップ10を埋め込んだ後、断裁することによりスレッドを製造しているが、本発明はこれに限らず、実質的に、帯状の樹脂層20上にホットメルト層30を積層し、樹脂層20を加熱することによりホットメルト層30を溶融しておき、この状態にて、樹脂層20のホットメルト層30が積層された面に対してICチップ10を射出し、ICチップ10を溶融したホットメルト層30内に埋め込むことにより樹脂層20にICチップ10を接着するものであればよい。また、断裁前にホットメルト層30側に保護シートを積層して、加熱、加圧することにより樹脂シート2に保護シート(不図示)を接着してもよい。保護シートは、樹脂からなるものに限定されず、紙からなるものであってもよい。
(第2の実施の形態)
図5は、図1に示したスレッドの製造方法の第2の実施の形態を説明するための図である。
まず、断裁されることにより樹脂層20となる樹脂シート2上に、加熱することにより溶融する熱可塑性接着剤であるホットメルトからなるホットメルト層30を積層する(図5(a))。これにより、樹脂シート20上に熱可塑性接着剤が塗布された状態となる。
次に、樹脂シート20上にICチップ10を搭載するチップ搭載ヘッド1において、樹脂シート20上に搭載するICチップ10を加熱しておき、このICチップ10を、樹脂シート2のホットメルト層30が積層された面に対してチップ搭載ヘッド1から射出する(図5(b))。なお、チップ搭載ヘッド1における樹脂シート2に対するICチップ10の射出方法としては、例えば、ゴムやばね等の弾性力を利用してICチップ10を射出する方法や、空気圧や油圧等の圧力を用いてICチップ10を射出する方法等が考えられる。
すると、樹脂シート2上に積層されたホットメルト層30のうち、射出されたICチップ10が付着した領域がICチップ10の熱によって溶融する。このホットメルト層30の溶融とICチップ10の射出の勢いにより、ICチップ10が溶融したホットメルト層30内に埋め込まれ、その後、ホットメルト層30が硬化することにより、ICチップ10が樹脂シート2上に接着される(図5(c))。
なお、本形態においても、樹脂シート2のホットメルト層30が積層された面に対してICチップ10を射出する際、樹脂シート2のホットメルト層30が積層された面に対して斜めの方向からICチップ10を射出すると、ICチップ10が熱可塑性接着剤内に埋め込まれやすくなる。
また、この際、樹脂シート2上に積層されたホットメルト層30には、図3に示したようにICチップ10がマトリックス状に埋め込まれ、それにより、樹脂シート2上にICチップ10がマトリックス状に搭載されることになる。
その後、積層されたホットメルト層30にICチップ10が埋め込まれることによりICチップ10が搭載、接着された樹脂シート2をホットメルト層30とともに帯状に断裁し、スレッドロールを完成させる。このスレッドロールは巻き取り処理され、その後、有価証券や紙幣等に貼付される際に、貼付される単位毎に(例えば、ICチップ10が1つずつ含まれるように)断裁され、図1に示したようなスレッドが形成されることになる。
なお、本形態においては、上述したように、断裁されることにより樹脂層20となる樹脂シート2を、樹脂シート2上にホットメルト層30を積層しておき、このホットメルト層30にICチップ10を埋め込んだ後、断裁することによりスレッドを製造しているが、本発明はこれに限らず、実質的に、帯状の樹脂層20上にホットメルト層30を積層し、加熱したICチップ10を、樹脂層20のホットメルト層30が積層された面に対して射出し、ホットメルト層30のうち、射出されたICチップが付着した領域をICチップ10の熱によって溶融させ、溶融したホットメルト層30内にICチップ10を埋め込むことにより樹脂層20にICチップ10を接着するものであればよい。また、断裁前にホットメルト層30側に保護シートを積層して、加熱、加圧することにより樹脂シート2に保護シート(不図示)を接着してもよい。保護シートは、樹脂からなるものに限定されず、紙からなるものであってもよい。
また、上述した実施の形態においては、シート基材として、PETやPET−G、PVC等からなる樹脂層20を用いているが、本発明はシート基材として樹脂層20を用いるものに限らず、例えば、紙からなる紙層を用いることも考えられ、その場合、スレッド全体としての機械的強度は弱くなるものの、有価証券や紙幣等のシートにこのスレッドを貼付する際、シートとの接着性を向上させることができる。
また、上述した実施の形態においては、帯状の樹脂層20上にICチップ10が搭載、固定されてなるスレッドについて説明したが、シート基材上にICチップが搭載、固定されてなるICチップ入りシートについても、上述したものと同様の製造方法によって製造することができる。なお、ICチップ入りシートは、シート面に粘着剤や印刷層を形成して、シート単体で使用することもでき、また、他のシートを積層させて使用することもできる。
本発明のスレッドの製造方法によって製造されたスレッドの一例を示す図であり、(a)は上面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図1に示したスレッドの製造方法の第1の実施の形態を説明するための図である。 図1に示したスレッドの製造工程において、ICチップがホットメルト層に埋め込まれた状態を示す図である。 図1に示したスレッドの製造工程において、ICチップが搭載された樹脂シートが帯状に断裁された状態を示す図である。 図1に示したスレッドの製造方法の第2の実施の形態を説明するための図である。
符号の説明
1 チップ搭載ヘッド
2 樹脂シート
10 ICチップ
20 樹脂層
30 ホットメルト層

Claims (5)

  1. 熱可塑性接着剤が塗布された帯状のシート基材上に、非接触状態で少なくとも情報の読み出しが可能なICチップが搭載され、前記熱可塑性接着剤によって前記ICチップと前記シート基材とが接着されてなるスレッドの製造方法であって、
    前記熱可塑性接着剤が塗布されたシート基材を加熱する工程と、
    前記シート基材の前記熱可塑性接着剤が塗布された面に対して前記ICチップを射出する工程とを有するスレッドの製造方法。
  2. 熱可塑性接着剤が塗布された帯状のシート基材上に、非接触状態で少なくとも情報の読み出しが可能なICチップが搭載され、前記熱可塑性接着剤によって前記ICチップと前記シート基材とが接着されてなるスレッドの製造方法であって、
    前記ICチップを加熱する工程と、
    前記シート基材の前記熱可塑性接着剤が塗布された面に対して前記ICチップを射出する工程とを有するスレッドの製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスレッドの製造方法において、
    前記ICチップを射出する方向が、前記シート基材の前記熱可塑性接着剤が塗布された面に対して斜めの方向であることを特徴とするスレッドの製造方法。
  4. 熱可塑性接着剤が塗布されたシート基材上にICチップが搭載され、前記熱可塑性接着剤によって前記ICチップと前記シート基材とが接着されてなるICチップ入りシートの製造方法であって、
    前記熱可塑性接着剤が塗布されたシート基材を加熱する工程と、
    前記シート基材の前記熱可塑性接着剤が塗布された面に対して前記ICチップを射出する工程とを有するICチップ入りシートの製造方法。
  5. 熱可塑性接着剤が塗布されたシート基材上にICチップが搭載され、前記熱可塑性接着剤によって前記ICチップと前記シート基材とが接着されてなるICチップ入りシートの製造方法であって、
    前記ICチップを加熱する工程と、
    前記シート基材の前記熱可塑性接着剤が塗布された面に対して前記ICチップを射出する工程とを有するICチップ入りシートの製造方法。
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