JP2016071683A - 非接触型情報記録媒体、及び非接触ic冊子 - Google Patents

非接触型情報記録媒体、及び非接触ic冊子 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、偽変造防止機能を向上させた非接触型情報記録媒体及び非接触IC冊子を提供する。【解決手段】非接触型情報記録媒体10は、ICチップ及びICチップに接続されたアンテナコイルを含むICインレット20と、ICインレット20をその間に挟み込む外装基材12,14と、外装基材12,14間に配置され、外装基材12,14同士を接着固定させると共にICインレット20を外装基材12,14に対して接着固定させる接着層16,18とを備えている。この非接触型情報記録媒体10では、外装基材12,14と接着層16,18との間における接着強度、及び、接着層16,18自体の破断強度が、80℃〜200℃の温度域において、外装基材12,14自体の破断強度よりも高くなっている。また、非接触IC冊子は、このような非接触型情報記録媒体10を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、非接触型情報記録媒体、及び当該非接触型情報記録媒体を備えた非接触IC冊子に関し、特に偽変造防止機能を備えた非接触型情報記録媒体、及び非接触IC冊子に関する。
近年、非接触ICカードや非接触ICタグを用いたシステムが普及してきている。このシステムでは、非接触ICチップとそれに接続されたアンテナとからなるICインレットを外装基材で挟み込んでカード形状にした非接触型情報記録媒体が用いられており、例えば運転免許証や社員証など個人を特定する目的で非接触型情報記録媒体であるIDカードが用いられている。また、電子パスポートも普及してきており、最近のパスポートは冊子ページの間に上述した非接触型情報記録媒体が綴じられていたり、カバークロスと内貼り用紙との間に非接触型情報記録媒体を挟み込んだりしたものが用いられている。これら非接触型情報記録媒体の特徴としては、普段の認証の際には印刷された顔写真や氏名などのデータを参照し、必要に応じてICチップに格納されている記録データを読み出して参照できるため、より厳密に所持者の個人認証を行うことができる。
このような非接触型情報記録媒体を製造するには各種方法を用いることができるが、例えば特許文献1に記載のように、ICインレットの両側に外装基材として樹脂シートを積層し、熱圧をかけて接着させることが行われている。この接着方法としては、外装基材のシート自体を熱で溶融させて接着させたり、外装基材に熱可撓性接着剤を塗布した上で加熱して接着させたりする方法があり、加熱処理を加えることで平滑化も同時に行ったりしている。
ところで、非接触型情報記録媒体を使用した個人認証媒体は常に偽変造の対象とされている。例えば、非接触型情報記録媒体が付属した冊子である電子パスポートでは、多くの偽造や変造の事例が報告されており、それら偽変造を防止するため、冊子に偽変造防止機能を付加することが行われている。偽変造防止機能としては、一般的に用いられている各種の偽造防止技術を用いることができ、例えば見る角度によって色が変化するインキ(OVI)やUVライトに反応するUV蛍光インキなどを冊子に印刷したり、用紙自体に特殊な蛍光を発する糸を漉き込んだり、セキュリティスレッドを挿入したりすることが行われている。また、近年では機械検知によって偽変造を判別するため、例えば特定の波長に吸収ピークを持つ赤外吸収インキを冊子に印刷することなども行われている。
更に、IDカードのような個人認証媒体を例に取ると、名前や顔写真などの個人情報の偽変造を防止するため、例えばホログラムフィルムのラミネートが施されていたり、レーザーエングレービンによって個人情報を記録したりする対策が行われている。
特許第4442094号公報
しかしながら、上述したように、非接触型情報記録媒体が付属する非接触IC冊子やIDカード等の個人認証媒体において、個人情報が印刷等された部分に対する偽変造対策は施されているものの、非接触型情報記録媒体自体をカードや冊子から取り出すといったことに対しては十分な対策が取られていなかった。例えば、ICチップとアンテナとからなるICインレットが挟まれたIDカードの顔写真だけを変造することは困難であるが、IDカードを外装基材とICインレットとに分離してICインレットを取り出し、このICインレットを別の基材に挟んで別のIDカードを作成し、そこに新たな顔写真を付与するといった偽変造が行われる虞があった。特に非接触型情報記録媒体は熱ラミネート方式で製造されることが多いため、同じように熱を加えることで外装基材を比較的容易に分離することができ、アンテナやICチップの機能を損なうことなくICインレットを取り出せてしまうという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためのものであり、偽変造防止機能を向上させた非接触型情報記録媒体及び非接触IC冊子を提供することを目的とする。本発明は、特に、熱を用いた分解による不正な再利用を抑止する非接触型情報記録媒体、及び非接触IC冊子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る非接触型情報記録媒体は、ICチップ及び当該ICチップに接続されたアンテナコイルを含むICインレットと、ICインレットをその間に挟み込む第1及び第2の外装基材と、第1及び第2の外装基材間に配置され、外装基材同士を接着固定させると共にICインレットを少なくとも第1の外装基材に対して接着固定させる接着層と、を備えている。この非接触型情報記録媒体では、接着層に第1の外装基材側で隣接する基材又は層と当該接着層との間における接着強度、及び、接着層自体の破断強度が、80℃〜200℃の温度域において、第1の外装基材自体の破断強度よりも高くなっている。
この非接触型情報記録媒体では、接着層に第1の外装基材側で隣接する基材又は層と当該接着層との間における接着強度、及び、接着層自体の破断強度が、80℃〜200℃の温度域において、第1の外装基材自体の破断強度よりも高くなっている。この場合、かかる非接触型情報記録媒体を加熱して外装基材の間に設けられた接着層を軟化分離させてICインレットを取り出そうとしても、高温により軟化した接着層が同じく高温で軟化した外装基材よりも破断強度や接着強度が高いので、剥そうとした際に先に外装基材が破断してしまう。このように、上記構成を採用した非接触型情報記録媒体によれば、アンテナコイル等を含むICインレットの取り出しを困難にし、熱を用いた分解による不正な再利用を抑止することができる。
上記非接触型情報記録媒体において、接着層は、第1の外装基材の内側面に直接接するように配置されており、接着強度は、第1の外装基材と接着層とが直接接着された場合の接着強度であってもよい。この場合、より簡易な構成で、アンテナコイル等を含むICインレットの取り出しを困難にし、熱を用いた分解による不正な再利用を抑止することができる。
また、上記非接触型情報記録媒体は、第1の外装基材と接着層との間に配置され、外部からの水分及びイオンの透過を防ぐバリア層を更に備え、この際の上記接着強度が、バリア層と接着層との接着強度であってもよい。このようにバリア層を設けた場合、外部から浸入する水による腐食からアンテナコイル等を含むICインレットを適切に保護することができる。特に後述するように、外装基材が多孔質のシートからなる場合、かかる効果をより好適に奏することができる。なお、バリア層を備える場合において、上記条件に加え、更に、第1の外装基材とバリア層との接着強度が、80℃〜200℃の温度域において、第1の外装基材自体の破断強度より高くてもよい。
また、上記非接触型情報記録媒体において、接着層は、第1の外装基材の内側面に直接接するように設けられ所定の開口パターンを有する第1の接着部と、第1の接着部の開口にその一部が入り込む部分的な第2の接着部とを含み、この際の上記接着強度が、第1の外装基材と接着層の第2の接着部との接着強度であってもよい。この場合、例えば、第1の接着部に従来の接着剤を用いて外装基材同士の全体的な接着固定を行わせ、第2の接着部にICインレットを接着固定させるための特殊な接着剤を用いてICインレットの取り出しを防止するといった対策をとることが可能となる。なお、上記の場合において、接着層の第1の接着部が熱可塑性樹脂からなり、接着層の第2の接着部が熱硬化性樹脂からなっていてもよい。この場合、第1の接着部として熱可塑性樹脂を用いているため、既存のラミネート手法/装置をそのまま用いることができる一方、第2の接着剤として熱硬化性樹脂を用いているため、加熱した場合でもICインレットの取り出しを困難にすることができる。
また、上記非接触型情報記録媒体は、第1の外装基材と接着層との間に配置され、外部からの水分及びイオンの透過を防ぐバリア層を更に備え、接着層は、バリア層の内側面に直接接するように設けられ所定の開口パターンを有する第1の接着部と、第1の接着部の開口にその一部が入り込む部分的な第2の接着部とを含み、この際の上記接着強度が、バリア層と接着層の第2の接着部との接着強度であってもよい。この場合、バリア層によるICインレットの腐食を防止することができると共に、第1の接着部に従来の接着剤を用いて外装基材同士の全体的な接着固定を行わせ、第2の接着部にICインレットを接着固定させるための特殊な接着剤を用いてICインレットの取り出しを防止するといったことが可能となる。なお、バリア層を備える場合において、上記条件に加え、更に、第1の外装基材とバリア層との接着強度が、80℃〜200℃の温度域において、第1の外装基材自体の破断強度より高くてもよい。
上記何れかの非接触型情報記録媒体において、ICインレットは、アンテナ基材シートを更に含み、アンテナコイルがエッチング方式又は印刷アンテナ方式によってアンテナ基材シート上に形成されていてもよい。この場合、通信安定性が良好な非接触型情報記録媒体を得ることができる。なお、このような方式で作成されたアンテナ基材シートを用いた場合、巻線タイプのアンテナと比較し、アンテナコイルの形状を崩すことなく外装基材から取り出ししやすいが、上述した熱による取り出しを防止する構成を採用することにより、かかる取り出しを効果的に抑制することが可能となる。
上記何れかの非接触型情報記録媒体において、第1及び第2の外装基材は多孔質の熱可塑性樹脂シートであってもよい。この場合、外装基材に柔軟性を付与することができ、また、各種接着剤による接着性を高めることが可能となる。
なお、本発明に係る非接触型情報記録媒体は、その一形態として、当該非接触型情報記録媒体をその間に挟みこんで接着固定する用紙を備えた非接触IC冊子の形態とすることも可能である。このように上述した非接触型情報記録媒体を冊子に加工することにより、熱を用いてICインレット等を分解して不正に再利用するといったことを抑止した電子パスポートや通帳などを得ることができる。
本発明によれば、偽変造防止機能を向上させた非接触型情報記録媒体及び非接触IC冊子を提供することができる。特に、本発明によれば、熱を用いた分解による不正な再利用を抑止した非接触型情報記録媒体、及び非接触IC冊子を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る非接触型情報記録媒体を模式的に示す断面図である。 図1に示す非接触型情報記録媒体を構成するICインレットの平面図である。 図1に示す非接触型情報記録媒体のラミネート工程を模式的に示す断面図である。 図1に示す非接触型情報記録媒体の分離試験を模式的に示す断面図である。 (a)は、第1実施形態の変形例に係る非接触型情報記録媒体を模式的に示す断面図であり、(b)はそのラミネート工程を示す断面図である。 (a)は、本発明の第2実施形態に係る非接触型情報記録媒体を模式的に示す断面図であり、(b)はそのラミネート工程を示す断面図である。 (a)は、第2実施形態の変形例に係る非接触型情報記録媒体を模式的に示す断面図であり、(b)はそのラミネート工程を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る非接触型情報記録媒体について詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いる場合があり、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
まず、図1〜図3を参照して、本発明の第1実施形態に係る非接触型情報記録媒体について説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る非接触型情報記録媒体を模式的に示す断面図である。図2は、図1に示す非接触型情報記録媒体を構成するICインレットの平面図である。図3は、図1に示す非接触型情報記録媒体のラミネート工程を模式的に示す断面図である。図1に示されるように、非接触型情報記録媒体10は、外装基材12,14(第1及び第2の外装基材)と、外装基材12,14間に配置されて外装基材12,14同士を接着固定させる接着層16,18と、個人認証情報等を記録しているICインレット20と、を備えて構成されている。
ICインレット20は、図2に示されるように、平面状のアンテナ基材シート21と、エッチング方式又は印刷アンテナ方式によってアンテナ基材シート21の一方の面に形成されるアンテナコイル22と、アンテナ基材シート21の他方の面に形成されるアンテナジャンパー23と、個人認証情報等が記録されているICチップ24と、を備えて構成されている。ICチップ24は、アンテナジャンパー23を介してアンテナコイル22に接続されている。アンテナコイル22(及びアンテナジャンパー23)は、上述したように、通信安定性が良好な非接触型情報記録媒体10を得るため、エッチング方式又は印刷アンテナ方式によって形成することができるが、エッチング方式を用いて製造されたアンテナは耐久性及び信頼性が高いため、エッチング方式を用いて製造されることが好ましい。エッチング方式で形成されるアンテナコイル22及びアンテナジャンパー23の素材としては、例えばアルミニウムや銅を用いることが好ましい。また、アンテナコイル22及びアンテナジャンパー23を印刷アンテナ方式で形成する場合は、銀やカーボンを含有するインキを印刷することによってアンテナを形成する。なお、アンテナコイル22は、巻線加工により形成されていてもよい。
外装基材12,14は、図1に示すように、上述したICインレット20をその間に挟み込んで外部の衝撃からICインレット20を保護するための基材であり、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)又はポリエチレンテレフタレート(PET−G)のような熱可塑性樹脂シートから構成されている。また、外装基材12,14は、多孔質の熱可塑性樹脂シートから構成されていてもよい。多孔質の熱可塑性樹脂シートとしては、一般にインクジェットやオフセットなどに対する印刷適性を付与した樹脂シート又は合成紙として各種市販されているシートを用いることができる。外装基材12,14として多孔質の熱可塑性樹脂シートを用いる場合、柔軟性のある非接触型情報記録媒体10を形成することが可能となり、また、この非接触型情報記録媒体10を冊子など別の媒体と貼り合せる際に接着剤との密着性を良好にして加工性を向上させることも可能となる。このように、外装基材12,14が多孔質熱可塑性樹脂シートからなる場合、その柔軟性等を考慮して、例えばポリエチレンやポリオレフィン系又はセルロース主体の樹脂などを用いることができる。
接着層16,18は、図1及び図3に示すように、外装基材12,14同士を接着固定させると共に、ICインレット20を各外装基材12,14に対して接着固定させるための接着層である。このような接着層16,18は、図3に示すように、ラミネート処理を行う前に外装基材12,14それぞれの内側面に予め塗布された接着剤からなる層であり、ICインレット20をその間に挟み込んで積層し、加熱及び加圧することで、外装基材12,14同士を接着固定させると共にICインレット20を各外装基材12,14に対して接着固定させる。なお、接着層16,18は、図3に示すラミネート処理が行われた非接触型情報記録媒体10(例えば図1)では、2つの接着層が既に溶融一体化していて1つの接着層を構成するが、図3に示すラミネート工程での説明を容易にするため便宜的に2つの接着層として以下説明を続ける。
上述した接着固定機能を担う接着層16,18は、本実施形態に係る非接触型情報記録媒体10では、従来用いられてきた接着剤よりも接着強度や破断強度が高いものが用いられている。具体的には、一般的な樹脂が軟化する温度域である80℃〜200℃の温度域において、外装基材12とその内側面に配置されている接着層16との間における接着強度、外装基材14とその内側面に配置されている接着層18との間における接着強度、及び、接着層16,18自体の破断強度が、外装基材12,14自体の破断強度よりも高くなるように、接着層16,18を構成する接着剤の接着強度や破断強度が高められている。ラミネート処理に用いられる接着剤用の一般的な樹脂は、軟化して融着できる温度での破断強度等が低く基材の破断強度を下回ることが多いが、例えば高分子量(例えば分子量が15000以上、より好ましくは20000以上)の樹脂を用いたり、適切な量の硬化剤を加えたりすることで、上述したように、ラミネート時の加熱による融着は可能であるものの、外装基材12,14よりも高い破断強度等を有する接着層を構成させることができる。ただし、樹脂の軟化温度や溶融時の粘度は分子量のみに依存するものではないため、上記の分子量範囲に特定されるものではない。添加する硬化剤としては、エポキシ系やイソシアネート系などを用いることができ、主剤の種類によって適宜添加量を調整することによって立体架橋の密度を調整し、所望の熱特性を得ることができる。
上述した接着層16,18としては、例えば分子量を高めたポリエステル系の接着剤を用いることができるが、それ以外にも、上述した高い破断強度等を奏することができるようであれば、エチレン‐酢酸ビニル共重合体系、エチレン−メタクリル酸共重合体系、アクリル樹脂系、ナイロン系、ポリアミド系、ポリウレタン系、ポリオレフィン系などの各種の熱可塑性樹脂を用いることができる。また、接着層16,18としては、特に水分に強く、酸素や塩化物イオンの透過を抑制できるような塗膜を形成することができる樹脂や、熱や湿度により劣化し接着部分に剥がれなどが生じ難い樹脂を用いることが好ましい。これらの性能を両立させるために2種類以上の樹脂を混合したり、2層に塗工したりしてもよい。なお、後工程や作業性の面から、塗工が容易で乾燥後のブロッキングが生じにくく、耐久性の高い樹脂を使用することが好ましい。
ここで、本実施形態に係る非接触型情報記録媒体10からICインレット20を取り出すことの困難性について、従来の例と比較しながら、図4を参照して説明する。図4は、図1に示す非接触型情報記録媒体の分離試験を模式的に示す断面図である。
まず、従来の非接触型情報記録媒体において、ICインレットをその機能を損なうことなく取り出そうとした場合、外装基材同士が通常の熱可塑性接着剤によって接着されているため、加熱によりこの接着層を軟化させた上で外装基材を上方(又は下方)に剥すことが行われる。この場合、一般的な軟化温度である80℃〜200℃の間において、接着層と外装基材との接着強度や接着層自体の破断強度が外装材の破断強度よりもかなり低くなっているため、ICインレットをその機能を損なうことなく取り出すことが可能であり、IDカードや電子パスポートの変偽造に供されてしまう虞がある。
これに対し、本実施形態に係る非接触型情報記録媒体10では、各外装基材12,14とその内側面に位置する接着層16,18との間における接着強度、及び、接着層16,18自体の破断強度が、80℃〜200℃の温度域において、各外装基材12,14自体の破断強度よりも高くなっている。このため、従来のように、非接触型情報記録媒体10を一般的な軟化温度である80℃〜200℃の間となるように加熱して外装基材12,14間に設けられた接着層16、18を軟化分離させてICインレット20を取り出そうとしても、高温により軟化した接着層16,18が同じく高温で軟化した外装基材12,14よりも破断強度や接着強度が高いので、図4の(a)に示すように、図示矢印方向に基材を剥そうとしても、図4の(b)に示すように、例えば外装基材12の一部12aのみが破断してしまい、外装基材12を、ICインレットの機能を損なうことなく剥離することが困難となる。即ち、剥そうとした際に先に外装基材12,14が破断してしまう。このように、上記構成を採用した非接触型情報記録媒体10によれば、比較的簡易な構成により、ICチップ24やアンテナコイル22等を含むICインレット20の取り出しを困難にし、熱を用いた分解による不正な再利用を抑止することが可能である。
なお、上述した非接触型情報記録媒体10では、ICインレット20のアンテナコイル22がエッチング方式又は印刷アンテナ方式によってアンテナ基材シート21上に形成されていてもよい。このような方式で作成されたアンテナ基材シートを用いた場合、巻線タイプのアンテナと比較し、アンテナコイルの形状を崩すことなく外装基材12,14から取り出ししやすいが、上述した熱による取り出しを防止する構成を採用することにより、本実施形態に係る非接触型情報記録媒体10によれば、かかる取り出しを効果的に抑制することが可能となる。
また、上記の非接触型情報記録媒体10において、外装基材12,14は多孔質の熱可塑性樹脂シートであってもよい。この場合、外装基材12,14に柔軟性を付与することができ、また、各種接着剤による接着性を高めることが可能となる。その一方、基材を水や酸素が通過してしまい、アンテナ基材シート21を含むICインレット20が腐食してしまう可能性がある。そのような場合には、例えば、図5の変形例に示すように、各外装基材12,14と各接着層16,18との間に、外部からの水分及びイオンの透過を防ぐバリア層32,34をそれぞれ配置するようにしてもよい。ここで用いるバリア層32,34としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体系、エチレン‐メタクリル酸共重合体系、ポリエステル系、アクリル系、ナイロン系、ポリアミド系、ポリウレタン系、ポリオレフィン系など一般的な樹脂を用いることができるが、分子量や末端の官能基の種類や残存量を考慮して、水分や酸素を透過しない機能を奏するようにする。また、エポキシ系やイソシアネート系の硬化剤を添加することも有効である。
このようにバリア層32,34を設けた変形例に係る非接触型情報記録媒体10aでは、バリア層32,34とその内側面に位置する接着層16,18との間における接着強度、及び、接着層16,18自体の破断強度が、80℃〜200℃の温度域において、各外装基材12,14自体の破断強度よりも高くなるような構成とする。このような構成を採用することにより、第1実施形態と同様に、剥そうとした際に先に外装基材12,14が破断してしまい、非接触型情報記録媒体10aからのICチップ24やアンテナコイル22等を含むICインレット20の取り出しを困難にし、熱を用いた分解による不正な再利用を抑止することが可能である。なお、バリア層32,34を備える場合において、上記条件に加え、更に、外装基材12,14とバリア層32,34との接着強度やバリア層32,34自体の破断強度が、80℃〜200℃の温度域において、外装基材12,14自体の破断強度より高くなるようにしてもよい。この場合には、非接触型情報記録媒体10aからのICインレット20の取り出しをより一層困難にし、熱を用いた分解による不正な再利用を抑止することが可能である。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る非接触型情報記録媒体10bについて、図6を参照して、説明する。図6(a)は、本発明の第2実施形態に係る非接触型情報記録媒体を模式的に示す断面図であり、(b)はそのラミネート工程を示す断面図である。なお、以下では、主に第1実施形態と相違する点を中心に説明し、その他の説明は省略する場合がある。
第2実施形態に係る非接触型情報記録媒体10bは、外装基材12,14と、外装基材12,14間に配置されて外装基材12,14同士を接着固定させる接着層16a,17,18aと、個人認証情報等を記録しているICインレット20と、を備えて構成されている。第2実施形態に係る非接触型情報記録媒体10bでは、第1実施形態に係る非接触型情報記録媒体10と比較して、接着層16a,17,18aの構成や材料等が相違している。
接着層16a,18a(第1の接着部)は、外装基材12,14それぞれの内側面に直接接するように設けられ所定の開口パターンを有する接着部である。接着層16a,18aは、例えば従来の熱可塑性の接着剤を用いてラミネート加工により外装基材12,14同士の全体的な接着固定を行わせる。なお、第2実施形態に係る非接触型情報記録媒体10bでは、この接着層16a,18aは、上述した機能を奏することが主な目的であるため、加熱により軟化した際の破断強度等が外装基材12,14の破断強度より低くなってもよい。
一方、接着層17(第2の接着部)は、接着層16a,18aが塗工された外装基材12,14をラミネート加工で貼り合せる直前に外装基材12,14の間に配置される接着剤からなる層であり、接着層16a,18aの開口にその一部が入り込む部分的な層である。また、接着層17は、接着層16a,18aの開口に入り込むため、一方において外装基材12,14に直接接着されており、また他方においてICインレット20に直接接着されている。このような部分的な接着層17は、第1実施形態の接着層16,18と同様に、外装基材12,14の破断強度よりも高い破断強度や接着強度を有している。つまり、本実施形態に係る非接触型情報記録媒体10bでは、各外装基材12,14とその内側面に位置する接着層17との間における接着強度、及び、接着層17自体の破断強度が、80℃〜200℃の温度域において、各外装基材12,14自体の破断強度よりも高くなっている。
このような機能を有する接着層17としては、第1実施形態で説明したような熱可塑性の樹脂からなる接着剤を使うこともできるが、これに代えて、熱硬化性の樹脂からなる接着剤を使用してもよい。また、接着層17としては、湿気硬化型の接着剤、例えばシアノアクリレートや湿気硬化型ポリウレタン(PUR)などを用いることもできる。
このように第2実施形態に係る非接触型情報記録媒体10bでは、接着層を2つの部分に分けるようにしている。このため、例えば、パターン状の接着層16a,18aに従来の接着剤を用いて外装基材12,14同士の全体的な接着固定を行わせ、部分的な接着層17にICインレット20を接着固定させるための特殊な接着剤を用いてICインレット20の取り出しを防止するといったことが可能となる。
また、非接触型情報記録媒体10bでは、接着層16a,18aを熱可塑性樹脂から構成し、接着層17を熱硬化性樹脂から構成するようにしてもよい。この場合、接着層16a,18aとして熱可塑性樹脂を用いているため、既存のラミネート手法/装置をそのまま用いることができる一方、接着層17として熱硬化性樹脂を用いているため、加熱した場合でもICインレットの取り出しを困難にすることができる。
また、本実施形態に係る非接触型情報記録媒体10bでも第1実施形態と同様、外装基材12,14が多孔質の熱可塑性樹脂シートであってもよい。この場合、外装基材12,14に柔軟性を付与することができ、また、各種接着剤による接着性を高めることが可能となる。その一方、第1実施形態と同様に、基材を水や酸素が通過してしまい、アンテナ基材シート21を含むICインレット20が腐食してしまう可能性があるため、例えば、図7の変形例に示すように、各外装基材12,14と各接着層16a,17,18aとの間に、外部からの水分及びイオンの透過を防ぐバリア層32,34をそれぞれ配置するようにしてもよい。
このようにバリア層32,34を設けた変形例に係る非接触型情報記録媒体10cでは、バリア層32,34とその内側面に位置する接着層17との間における接着強度、及び、接着層17自体の破断強度が、80℃〜200℃の温度域において、各外装基材12,14自体の破断強度よりも高くなるような構成とする。このような構成を採用することにより、第1実施形態と同様に、剥そうとした際に先に外装基材12,14が先に破断してしまい、非接触型情報記録媒体10cからのICチップ24やアンテナコイル22等を含むICインレット20の取り出しを困難にし、熱を用いた分解による不正な再利用を抑止することが可能である。なお、バリア層32,34を備える場合において、上記条件に加え、更に、外装基材12,14とバリア層32,34との接着強度やバリア層32,34自体の破断強度が、80℃〜200℃の温度域において、外装基材12,14自体の破断強度より高くなるようにしてもよい。この場合には、非接触型情報記録媒体10cからのICインレット20の取り出しをより一層困難にし、熱を用いた分解による不正な再利用を抑止することが可能である。
以上、本実施形態に係る非接触型情報記録媒体10〜10cについて説明してきたが、本発明に係る非接触型情報記録媒体は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形を適用することができる。
また、これら非接触型情報記録媒体10〜10cは、例えば電子パスポートなどの冊子の表紙用部材と内貼り用紙との間に挟み込んで接着し、非接触IC冊子として利用してもよい。この場合、非接触型情報記録媒体10〜10cは、接着剤によって内貼り用紙に接着されるが、この接着剤としては、水系のエマルジョン接着剤を使用することが好ましい。これは、一般的な冊子の製造設備が紙と紙や布と紙の貼り合せに対応していることが多いためであり、別の側面としては、作業性や環境保護の観点もある。但し、非接触型情報記録媒体10〜10cの外装基材に一般的なICカードに使用されるPVCやPET−Gを使用した場合、既存の設備や接着剤で内貼り用紙をそのまま接着することは困難であり、また剛度が高いといった問題も生じる。この場合には、非接触型情報記録媒体10〜10cの外装基材に多孔質熱可塑性樹脂シートを用いることで、様々なタイプの接着剤との密着性を良好にし、凹凸がなく且つ柔軟な非接触IC冊子を作成することができる。
また、非接触型情報記録媒体10〜10cと表紙用部材を接着する際には、体積変化の無い反応硬化型の接着剤を使用することが好ましい。仮に体積変化のある乾燥硬化型の接着剤を使用した場合、非接触型情報記録媒体10〜10cの一部が凹んでいると、そこに充填される分、接着剤の使用量が多くなり、それに比例して乾燥時の体積減少も大きくなる。その結果、表示用部材の外側に凹みが生じてしまい、外観上の問題となる場合もある。このような問題を解決するためには、上述したように、体積変化の無い接着剤を使用することが好ましく、例えば、2液混合型エポキシ系接着剤、湿気硬化型シリコン系接着剤、1液硬化型ウレタン系接着剤などを使用することができる。また、エチレン−酢酸ビニル共重合体系、エチレン‐メタクリル酸共重合体、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリウレタン系、ポリオレフィン系など各種のホットメルト接着剤なども使用可能である。
以下、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
まず、図1に示した構成を有する非接触型情報記録媒体を2種類(実施例と比較例)作製した。具体的には、実施例に係る非接触型情報記録媒体の外装基材及び接着層として、以下のものを準備した。
外装基材:多孔質ポリオレフィンシート(軟化温度120℃)
接着層(熱可塑性接着剤):ポリエステル系接着剤(TG110℃、分子量20000)
また、比較例に係る非接触型情報記録媒体の外装基材及び接着層として、以下のものを準備した。
外装基材:多孔質ポリオレフィンシート(軟化温度120℃)
接着層(熱可塑性接着剤):EVA系の接着剤(TG50℃、分子量10000)
続いて、実施例及び比較例に係る上述した外装基材にそれぞれ10μmの接着層を設けた。その後、接着層を設けた2枚の外装基材の間にICインレットを挟み、130℃で1分間のラミネート条件で加熱及び加圧を行って接着した。そして、実施例に係る非接触型情報記録媒体及び比較例に係る非接触型情報記録媒体を1種類ずつ得た。
次に、得られた実施例に係る非接触型情報記録媒体及び比較例に係る非接触型情報記録媒体に対して、室温での剥離試験(図4(a)参照)を行ったところ、いずれの試料も室温では剥離が不可能で、無理に剥そうとしたところ、外装基材が共に破損した。
更に、これら実施例及び比較例に係る非接触型情報記録媒体を100℃〜150℃の温度域に加熱した上で剥離試験を行ったところ、比較例に係る非接触型情報記録媒体では、110℃に加熱することで外装基材を剥離してICインレットを毀損することなく取り出すことができた。一方、実施例に係る非接触型情報記録媒体では、120℃以上に加熱して外装基材を剥そうとすると、図4(b)に示すように、外装基材が破断したため、ICインレットを取り出すことができなかった。即ち、実施例では、外装基材と接着層との間における接着強度、及び、接着層自体の破断強度が、100℃〜150℃の温度域において、外装基材自体の破断強度よりも高くなっていたため、ICインレットを毀損させることなく取り出すことができず、熱を用いた分解による不正な再利用を抑止することができた。
10,10a,10b,10c…非接触型情報記録媒体,12,14…外装基材、16,16a,17,18,18a…接着層、20…ICインレット、21…アンテナ基材シート、22…アンテナコイル、23…アンテナジャンパー、24…ICチップ、32,34…バリア層。

Claims (9)

  1. ICチップ及び当該ICチップに接続されたアンテナコイルを含むICインレットと、
    前記ICインレットをその間に挟み込む第1及び第2の外装基材と、
    前記第1及び第2の外装基材間に配置され、前記外装基材同士を接着固定させると共に前記ICインレットを少なくとも前記第1の外装基材に対して接着固定させる接着層と、を備え、
    前記接着層に前記第1の外装基材側で隣接する基材又は層と当該接着層との間における接着強度、及び、前記接着層自体の破断強度が、80℃〜200℃の温度域において、前記第1の外装基材自体の破断強度よりも高い、
    非接触型情報記録媒体。
  2. 前記接着層は、前記第1の外装基材の内側面に直接接するように配置されており、
    前記接着強度は、前記第1の外装基材と前記接着層とが直接接着された場合の接着強度である、請求項1に記載の非接触型情報記録媒体。
  3. 前記第1の外装基材と前記接着層との間に配置され、外部からの水分及びイオンの透過を防ぐバリア層を更に備え、
    前記接着強度は、前記バリア層と前記接着層との接着強度である、請求項1に記載の非接触型情報記録媒体。
  4. 前記接着層は、前記第1の外装基材の内側面に直接接するように設けられ所定の開口パターンを有する第1の接着部と、前記第1の接着部の開口にその一部が入り込む部分的な第2の接着部とを含み、
    前記接着強度は、前記第1の外装基材と前記接着層の前記第2の接着部との接着強度である、請求項1に記載の非接触型情報記録媒体。
  5. 前記第1の外装基材と前記接着層との間に配置され、外部からの水分及びイオンの透過を防ぐバリア層を更に備え、
    前記接着層は、前記バリア層の内側面に直接接するように設けられ所定の開口パターンを有する第1の接着部と、前記第1の接着部の開口にその一部が入り込む部分的な第2の接着部とを含み、
    前記接着強度は、前記バリア層と前記接着層の前記第2の接着部との接着強度である、請求項1に記載の非接触型情報記録媒体。
  6. 前記接着層の前記第1の接着部が熱可塑性樹脂からなり、前記接着層の前記第2の接着部が熱硬化性樹脂からなる、請求項4又は5に記載の非接触型情報記録媒体。
  7. 前記ICインレットは、アンテナ基材シートを更に含み、
    前記アンテナコイルがエッチング方式又は印刷アンテナ方式によって前記アンテナ基材シート上に形成されている、請求項1〜6の何れか一項に記載の非接触型情報記録媒体。
  8. 前記第1及び第2の外装基材は多孔質の熱可塑性樹脂シートである、請求項1〜7の何れか一項に記載の非接触型情報記録媒体。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の非接触型情報記録媒体と、
    前記非接触型情報記録媒体をその間に挟みこんで接着固定する用紙と、
    を備えた非接触IC冊子。
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