JP5012046B2 - 偽造防止用icラベル - Google Patents

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Description

本発明は、例えば商品やその包装物に貼り付けて使用する偽造防止用IC(integrated circuit)ラベルに関する。
近年、高級酒などの比較的高価な商品や電化製品の消耗品など、偽造されては困る物品などにおいては、それらの真贋を判定するために、商品本体やそれを包装したケース等にICラベルを貼り付けることが行われている。ICラベルは、封印ラベル(ラベル基材)の粘着面の一部に、高いセキュリティ機能を有するICインレット(非接触IC媒体)が貼り付けられた構成からなる。このICラベルによれば、ICインレットに埋め込まれたICチップに固有の識別情報が記憶させることで、個々の判別が可能となる。
しかし、不正業者などが、正規物品を偽造した不正物品を扱う場合、正規物品に貼り付けられているICラベルを綺麗に剥してその不正物品に使い回して貼り付けることにより、購入者に対して正規物品と不正物品とを見分け難くすることができてしまう。
そこで、近年、使い回しができないようにした偽造防止用ICラベルが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。この偽造防止用ICラベルによれば、商品に貼り付けられた偽造防止用ICラベルを剥すと、ICインレットのアンテナとICチップとが分離し、ICラベルとして機能しなくなる。
特開2003−150924号公報
しかしながら、上記した従来の偽造防止用ICラベルでは、ICインレットに用いられるアンテナが、通常、ポリイミドやポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの強靭な基材上にアルミニウムや銅をエッチングで設けることで形成されることから、封印ラベルからICインレットを剥したとき、アンテナが破壊されない場合が多く、ICインレットの使い回しが可能であるという問題が存在する。
上記した封印ラベルは、カラーコピーなどの手段によって容易に偽造することができる。したがって、上記した従来の偽造防止用ICラベルを剥す際に封印ラベルが破損しても、正規物品に貼り付けられていた封印ラベルからICインレットのみを取り外すことができれば、偽造した封印ラベルにその取り外したICインレットを貼り付けることによって、ICインレットを使い回すことができてしまう。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、ラベル基材(封印ラベル)から非接触IC媒体(ICインレット)を取り外そうとすると、非接触IC媒体のアンテナが破壊され、使い回すことができなくなる偽造防止用ICラベルを提供することを目的としている。
本発明に係る偽造防止用ICラベルは、ラベル基材と、被貼付体に貼り付けるための粘着材と、該粘着材を介して前記ラベル基材に設けられ、紙からなる支持体に設けられたアンテナによってICチップに記憶された識別情報を無線で送信する非接触IC媒体とを備える偽造防止用ICラベルであって、前記ラベル基材と前記支持体に切込みが形成されており、前記ラベル基材に形成された切込みの少なくとも一部は、前記支持体に形成された切込みと平面視において連続し、かつ、前記ラベル基材の周縁に達しないように形成されていることを特徴としている。
このような特徴により、非接触IC媒体のアンテナが紙製の支持体に支持されているため、偽造防止用ICラベルを被貼付体から剥離させ、ラベル基材から非接触IC媒体を取り出そうとする際に、アンテナが破壊され易くなる。
また、本発明に係る偽造防止用ICラベルは、導電性材料からなる粒子をバインダー中に溶解又は分散した導電性ペーストを用いて、前記支持体に前記アンテナが形成されることが好ましい。
これにより、アンテナ自体が脆弱になるため、ラベル基材から非接触IC媒体を取り出そうとする際に、更にアンテナが破壊され易くなる。
また、本発明に係る偽造防止用ICラベルは、前記ラベル基材が脆性を有することが好ましい。
これにより、被貼付体に貼着された偽造防止用ICラベルを剥離させる際、ラベル基材が破損し易くなるとともにラベル基材に貼り付けられた非接触IC媒体のアンテナも破壊され易くなる。
また、本発明に係る偽造防止用ICラベルは、前記ラベル基材に、目視或いは機械検知が可能なセキュリティ機能部を備えることが好ましい。
これにより、ラベル基材がカラーコピー等で複製されても、セキュリティ機能部を目視又は機械検知することで、複製されたラベル基材とオリジナルのラベル基材とが識別される。
また、本発明に係る偽造防止用ICラベルは、前記ラベル基材に、前記被貼付体に貼り付けられた前記ラベル基材を剥離するための剥離溶剤に溶解する溶剤検出部、又は、前記剥離溶剤と化学反応する溶剤検出部のうちの少なくとも一方が設けられていることが好ましい。
これにより、剥離溶剤を用いて被貼付体から偽造防止用ICラベルを剥離させようとすると、溶剤検出部が溶解又は化学反応する。
また、本発明に係る偽造防止用ICラベルは、前記ICチップに、個々のICチップごとの固有の識別情報が格納されていることが好ましい。
これにより、偽造防止用ICラベルに搭載されたICチップの識別情報を読み取ることで、個々のICチップ(偽造防止用ICラベル)が判別される。
また、本発明に係る偽造防止用ICラベルは、前記粘着材の粘着力が8000mN/25mm以上であることが好ましい。
これにより、被貼付体に貼着された偽造防止用ICラベルを剥離させる際、ラベル基材が破損し易くなる。
本発明に係る偽造防止用ICラベルによれば、ラベル基材から非接触IC媒体を取り外そうとすると、非接触IC媒体のアンテナが破壊され、使い回すことができなくなる。このため、非接触IC媒体を使い回す不正使用を防止することができる。
以下、本発明に係る偽造防止用ICラベルの実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1は偽造防止用ICラベル6の模式断面図であり、図2は偽造防止用ICラベル6の模式平面図である。
図1、図2に示すように、偽造防止用ICラベル6は、シート状のラベル基材7を備えている。ラベル基材7の一方の面7aには、ラベル基材7を図示せぬ被貼付体に貼り付けるための接着層8(粘着材)が設けられている。この接着層8の表面に、ICインレット1(非接触IC媒体)が貼り付けられている。
図3は偽造防止用ICラベル6に内蔵されるICインレット1の模式断面図であり、図4はそのICインレット1の模式平面図であり、図5はICインレット1に備えられたICチップ4の平面図である。
図3、図4に示すように、ICインレット1は、支持体2に設けられたアンテナ3によってICチップ4に記憶された識別ID(識別情報)を無線で送信するものであり、その概略構成は、支持体2上にパターン化されたアンテナ3が形成され、このアンテナ3の略中央部分にICチップ4が実装された構成からなる。
支持体2は、PENやPET等と比較して低強度で切れ易い脆弱性材料からなるシート部材である。支持体2を構成する脆弱性材料としては、例えば上質紙や中質紙、微塗工紙、コート紙、アート紙、キャスト塗被紙、ガラス質の含浸紙、クラフト紙、合成紙などの紙類を使用することができる。
アンテナ3としては、2.45GHz用半波長ダイポール型アンテナ(通称:ダイポールアンテナ)が好ましい。支持体2上に形成されたアンテナ3の略中央部分には、平面視L字状に延在したスリット31が形成されている。
図5に示すように、ICチップ4は、例えば、正方形状に形成され、その辺部の長さ寸法が0.5mm、高さ寸法が0.1mmのものを使用することができる。なお、ICチップ4の辺部の長さ寸法及び高さ寸法は、適宜変更可能である。辺部の長さ寸法は、0.05mm〜0.5mmの範囲内とすることが好ましい。下限である0.05mmは、物理的に回路形成可能な最小サイズである。また、ICチップ4の形状は、例えば長方形などのように、適宜変更可能である。この場合も、辺部の長さ寸法及び高さ寸法は、適宜変更可能であり、辺部の長さ寸法は、0.05mm〜0.5mmの範囲内とすることが好ましい。なお、このような寸法のICチップは、例えば幅0.4mm、奥行き0.4mm、高さ0.1mm程度という寸法にて、株式会社日立製作所の「ミューチップ」(登録商標)で既に実現されており、技術的にそのようなICチップを量産製造する事が可能であることが周知となっている。
また、ICチップ4は、アンテナ3のスリット31を跨ぐように配設されている。そして、ICチップ4は、スリット31を挟んだアンテナ3の両側部分にそれぞれ電気的に接続されている。具体的には、ICチップ4のバンプ41、41(接続端子)は、電気的接合部5を介してアンテナ3に電気的に接続されている。電気的接合部5としては、異方性導電ペースト(ACP)や異方性導電フィルム(ACF)等の金属粒子と接着剤バインダーから構成され、熱・圧力条件下における接着剤バインダーの硬化により電気的接続が実現されるものが好ましい。なお、アンテナ3とICチップ4との電気的接続は、上記したACPやACFを用いた接触接合方式に限定されず、例えば非導電性ペースト(NCP)や非導電性フィルム(NCF)を用いた接触接合方式であってもよく、さらには、超音波(USB)による金属接合方式であってもよい。
上記したICインレット1を内蔵する偽造防止用ICラベル6によれば、ICインレット1の支持体2として脆弱性材料である紙が用いられているため、偽造防止用ICラベル6からICインレット1を剥し取ろうとすると、アンテナ3が簡単に破壊される。これにより、ICチップ4からの情報読み出しが正常に行なわれなくなり、偽造防止用ICラベル6の破壊や剥離を試みようとした履歴を残すことが可能となる。また、アンテナ3が破壊されるため、ICインレット1の使い回しによる偽造を不可能にすることが可能である。
[アンテナ]
アンテナ3は、導電性材料からなる粒子をバインダー中に溶解又は分散した導電性ペーストからなることが好ましい。上記した導電性材料としては銀系が好ましく、導電性ペーストとしてはバインダーの樹脂、溶剤及び銀粉を含みそれらの接触により導電性を得る蒸発乾燥型の銀ペーストが挙げられる。ただし、導電性材料は、銀系に限らず、例えば、銅やニッケルなどの金属粉末や、導電性カーボン粉末、導電性繊維、導電性ウィスカーなどを樹脂バインダーとともに溶媒に溶解又は分散したものを使用できる。
上記した導電性ペーストを用いたアンテナ3は、印刷方式によって形成された印刷層である。例えば、スクリーン印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、オフセット印刷などの印刷方式で印刷して形成することができる。また、導電性のインクをプリンタでプリントすることも可能である。
これにより、支持体2からアンテナ3が剥がれ易くなる。支持体2から剥がれたアンテナ3は破壊され易いため、上記したアンテナ3によってICインレット1の使い廻しを防ぐことができる。
図6は上記した構成からなるICインレット1のひっかき試験(シェア強度試験)の結果の表である。このシェア強度試験はICチップ4を引っ掛けて剥離強度を測定した試験である。3つの試験体は、紙からなる支持体2上に銀(Ag)100%ペーストからなるアンテナ3を印刷し、そのアンテナ3の所定位置に厚さ100μmのICチップ4をACPによる接合法(180℃+80℃30分)で接合させたものである。これらの試験体は、シェア強度試験によって、図6の表に示された破壊荷重でそれぞれ破壊された。破壊状態としては、支持体2とアンテナ3との剥離である。試験結果を考察すると、Al−PETインレットの場合には破壊荷重が15(N)以上であるため、上記した構成からなるICインレット1は剥離し易く、破壊され易いことがわかる。
[ICチップ]
上記したICチップ4に記憶された情報を読み取り専用とすることが好ましい。すなわち、ICチップ4に、読み取り専用(書き換え不能)のメモリが設けられ、この読み取り専用メモリに識別IDなどが記憶される。
このようにした場合、偽造防止用ICラベル6が被貼付体に貼り付けられ、かつICチップ4のメモリに識別IDを記録した後は、偽造防止用ICラベル6が被貼付体から剥がされて識別IDが被貼付体から分離したり、識別IDが改変される事もなく、さらにラベル基材7の表面のコピー等による偽造ラベルの防止が可能となる。
これにより、常に識別IDの真正性が確保されるという効果がある。
なお、識別IDの真正性や妥当性を確保することは、ICチップ3からの識別IDの読み出しの精度を高める事を意味し、即ち識別IDが読み取れなくなる事の検出の精度を高める事を意味し、よって、先に述べた偽造防止効果や犯罪防止効果を更に改善するという意味合いを有する。
また、ICチップ4に記憶される識別IDを唯一無二の番号とすることが好ましい。すなわち、識別IDを、個々のICチップ4ごとに固有の固有識別IDとする。
識別IDを唯一無二の番号とするためには、下記のような管理方法が考えられる。
すなわち、顧客から偽造防止用ICラベル6の受注を受けた受注者は、偽造防止用ICラベル6の製造者に偽造防止用ICラベル6の製造を注文する。偽造防止用ICラベル6の製造者は、ICインレット1の製造者にICインレット1の製造を注文する。ICインレット1の製造者はICチップ4の製造者にICチップ4の製造を注文する。ICチップ4の製造者は、ID管理者に対して識別IDの発行を依頼する。なお、上記の受注者、偽造防止用ICラベル6の製造者、ICインレット1の製造者、ICチップ4の製造者、ID管理者については、そのうちの全部又は一部が同一の者又は団体であっても良い。また、それぞれが複数存在しても構わない。
ID管理者は、過去に発行した識別ID(発行済み識別ID)や、管理の都合上で割り当てが好ましくない識別ID等の情報を、ID発行機内に蓄えて有る。このID発行機は、発行済み識別IDや好ましくない識別ID等を避ける事で、ユニーク性を持った識別IDを新たに発行する事が出来る。ID発行者は、このID発行機を用いて、ユニーク性を持った識別IDを新たに発行する。
また、ID管理者はID管理業務をID管理委託先に委託することが出来る。ID管理者は、予めID管理委託先に委託すべきID空間を指定する。(ID空間とは、指定可能なIDの集合であるとする。)ID管理委託先が複数存在する場合、ID管理者は、それぞれのID管理委託先に委託するID空間が重複しないようにする。ID管理委託先は、ID発行機を有している。このID発行機には、過去に発行した識別ID(発行済み識別ID)、管理の都合上で割り当てが好ましくない識別ID等の情報、利用可能なID空間などの情報が蓄えられている。ID管理委託先はこのID発行機を用いて、他のどのID管理委託先が有するID発行機が発行する識別IDとも、或いはID管理者が有するID発行機が発行するIDとも、どれにも重複しないユニーク性を持った識別IDを新たに発行する。
このようにして新たに得られたユニーク性を有する識別IDを、ID管理者又はID管理委託先が有するID発行機は、これを新たな発行済み識別IDとして過去の発行済み識別IDに追加登録する。また、新たに得られたユニーク性の有る識別IDを、ICチップ4の製造者に連絡する。
なお、ここではID管理者又はID管理委託先という人間イメージでの説明を実施したが、これは人間ではなくても、注文に応じて自動的にID発行機にID発行を指示する指示装置、指示プログラム、或いは指示システムで有ってもかまわない。
ICチップ4の製造者は、ICチップ製造装置を用い、得られたユニーク性の有る識別IDを元にICチップ4を製造する。ICチップ4の製造の歩留まりの関係で、得られた識別IDの全てがICチップ4に記録されるとは限らないので、ICチップ4の出荷検査の過程で出荷する識別IDを記録する場合がある。
ICインレット1の製造者は、ICタグ製造装置を用い、得られたICチップ4を元にICインレット1を製造する。ICインレット1の製造の歩留まりの関係で、得られたICチップ4の全てがICインレット1として出荷されるとは限らないので、ICインレット1の出荷検査の過程でICチップ4に記録された識別IDを読み出し、これを記録する場合がある。
偽造防止用ICラベル6の製造者は、ラベル製造装置を用い、得られたICインレット1を元に偽造防止用ICラベル6を製造する。偽造防止用ICラベル6の製造の歩留まりの関係で、得られたICインレット1の全てが偽造防止用ICラベル6として出荷されるとは限らないので、偽造防止用ICラベル6の出荷検査の過程でICチップ4に記録された識別IDを読み出し、これを記録する場合がある。
受注者は、偽造防止用ICラベル6をその製造者から受け取り、これを注文者に納入する。この際、納入する偽造防止用ICラベル6のそれぞれ存在するICチップ4に記録された識別IDのリストを受注者は偽造防止用ICラベル6の製造者から受け取り、これも注文者に納入する場合が有る。
以上の過程により、ユニーク性の有る識別IDが記録されたICチップ4を有する偽造防止用ICラベル6が確実に得られる効果が有る。このようにした場合、偽造防止用ICラベル6が対象物に貼り付けられた後は、偽造防止用ICラベル6が貼り付けられた対象物から剥がされてIDが対象物から分離したり、かつIDが改変される事が無く、かつ重複したIDの心配も無く、かつラベル表面のコピー等による偽造ラベルの防止が可能である。これにより、常に識別IDの真正性と妥当性が確保されるという効果がある。
また、ICチップ4に記憶される識別IDを読み取り専用にし、識別IDを唯一無二の番号とすると、偽造防止用ICラベル6が貼られた被貼付体の管理情報をICチップ4のメモリ内容を更新して行くことが出来ない。よって、被貼付体の管理情報等は、識別ID等の情報とともに、情報読取装置に接続されたデータ管理装置を経由してデータベースに登録され、逐次必要に応じてデータベースの内容が更新されてゆくことが好ましい。
ICチップ4に格納された識別ID等の情報が情報読取装置によって読み取られた場合、この識別ID等の情報を基に、データ管理装置を経由して、該当するデータベース上の被貼付体の管理情報を検索する。得られた管理情報はデータ管理装置又は情報読取装置に戻される。戻された管理情報が、偽造防止用ICラベル6、及びその偽造防止用ICラベル6が貼り付けられた被貼付体の現状と合致しているか否かを判断する事により、偽造等の不正行為が無いかどうかをチェックする。
すなわち、識別IDが、被貼付体を管理する管理情報と紐付けられている。
被貼付体を管理する管理情報としては、例えば、偽造防止用ICラベル6が貼られた被貼付体の形状、色、型番、管理番号等を有しているとする。
オペレーターが、偽造防止用ICラベル6のICチップ4に格納された識別ID等の情報を情報読取装置によって読む。データ管理装置は、識別ID等の情報を基にデータベース上の管理情報を検索する。得られた管理情報はデータ管理装置又は情報読取装置に戻される。
これによりオペレーターは、データベース上に登録されている情報である偽造防止用ICラベル6が貼られた被貼付体の形状、色、型番、管理番号等を得る。得られた情報と、現状の偽造防止用ICラベル6が貼られた被貼付体の形状、色、型番、管理番号等を比較する事により、偽造防止用ICラベル6が貼り替えられていないか、又は偽造防止用ICラベル6が貼られた被貼付体に偽造等が無いか、チェックする事が可能である。
ICチップ4に格納された識別ID等の情報が情報読取装置によって読み取られた場合、この識別ID等の情報と共に、更新すべき管理情報をデータ管理装置を経由して該当するデータベース上の管理情報に付与・更新する。
以上の方法により、偽造防止用ICラベル6及び偽造防止用ICラベル6が貼り付けられた被貼付体の管理方法を構築する事が出来る効果がある。
さらに、ICチップ4に各種情報を記憶させておいてもよい。これにより、セキュリティ管理だけでなく、物流などのトレーサビリティもでき、貴重品、個人情報などの厳重な管理も可能となる。
[ラベル基材]
上記したラベル基材7は、脆性(脆弱性)を有していることが好ましい。
すなわち、ラベル基材7は、脆性を有するフィルムや紙によって形成されている。
ラベル基材2の材料としては、例えば、カオリン、炭酸カルシウムなどの可塑剤を適量混合して脆質化した脆性塩化ビニル、脆性ポリエステルなどの合成樹脂フィルムや、又は、セルロースアセテート、低密度ポリエチレン、ポリスチレン、ポリフェニレンサルファイドなどの高結晶性プラスチック素材を溶液成膜により形成したフィルムなどがあげられる。その他の材料として、UV硬化法合成樹脂又はカオリン、炭酸カルシウムなどの粉体を適量混合したUV硬化型合成樹脂を用い、その樹脂薄膜をUV照射により硬化乾燥させて成膜したフィルムなどがあげられる。また、合成繊維での不織布、又は、アート紙、コート紙、上質紙などの用紙があげられる。
これにより、被貼付体に貼り付けられたラベル基材7を引き剥がそうとした場合、その引き剥がそうとする力により、ラベル基材7は容易に破断する。そのため、ラベル基材7の形態をそのまま維持しながら、そのラベル基材7を剥がすことを防止することができ、偽造防止効果を奏することができる。
また、ラベル基材7をさらに破断し易くするために、図2に示すように、ラベル基材7に、スリット13〜16が形成されていることが好ましい。
なお、スリット13、14の形状は、必要に応じて適宜変更可能であり、直線的でも曲線でもよい。さらに、支持体2にも一定間隔にスリット16を設けることにより、偽造防止用ICラベル6を剥がすとき、アンテナ3も同時にさらに破断し易くすることができる。これにより、スリット15、16を起点としてラベル基材7及びアンテナ3が切断され、完全に非接触ICラベルとしての機能を破壊することができる。また、スリット16をアンテナ3に設けることなく、支持体2に設けることにより、アンテナ3の効率の低下を防止しつつ、アンテナ3を破断し易くすることも可能である。
なお、スリット16をアンテナ3にまで設けることもできる。この場合、アンテナ3をさらに容易に破断することができる。
[粘着材]
また、上記した接着層8の粘着力は、JIS Z0237により、8000mN/25mmに設定されていることが好ましい。
これにより、被貼付体に貼り付けられたラベル基材7を引き剥がそうとした場合に、ラベル基材7を確実に破断させることができる。
ここで、偽造防止用ラベルにおいて、ICインレット1を被覆した接着層8には、被貼付体からラベル基材7を剥がそうとした際に、ラベル基材7が破断するようにするために、ラベル基材7の破断力よりも被貼付体と接着剤8との粘着力を強くする必要がある。
したがって、接着層8には、JIS Z0237により、粘着力が、8000mN/25mm以上30000mN/25mm以下の強度を持つ材料を選定する。接着層8の粘着力はラベル基材7の破断強度より大きいことが望まれるが、実際の剥離作業においてスリット13〜16等で脆弱化したラベル基材7は8000mN/25mm以上の粘着力があれば剥離の痕跡を残すことができる。
なお、本実施の形態では、上記した接着層8は、ラベル基材7の一方の面7aに設けられ、この接着層8の表面に、上記したICインレット1が貼り付けられているが、これに限定されることはない。例えば、ラベル基材7の一方の面7aにICインレット1が設けられ、このICインレット1を被覆するようにラベル基材7の一方の面7aに接着層8が設けられていてもよい。この場合、被貼付体からラベル基材7を剥がすと、ICインレット1が被貼付体に残ることが考えられる。しかし、上述したスリット16がICインレット1に形成されることにより、ラベル基材7を剥がそうとするとICインレット1が確実に破断するようになる。
また、被貼付体に貼り付ける前の接着層8の表面には、容易に剥離できる剥離シート9が仮着されている。剥離シート9としては、紙製又はプラスチック製のシートにシリコン樹脂などの離型剤層がコーティングなどによって積層されているセパレータが用いられる。
[溶剤検出部]
ところで、上記した偽造防止用ICラベル6をめくって剥そうとするとアンテナ3が破壊されるため、被貼付体に貼り付けられたラベル基材7を剥離するための剥離溶剤を用いて偽造防止用ICラベル6を剥離することが想定される。
そこで、図1、図2に示すように、ラベル基材7の他方の面7bに、溶剤発色層12(溶剤検出部)が設けられていることが好ましい。溶剤発色層12は、被貼付体に貼り付けられたラベル基材7を剥離するための剥離溶剤と化学反応する性質のものからなる。剥離溶剤としては、エチルアルコールやアセトンなどの溶解性の弱い有機溶剤や市販のシール剥し液などがある。溶剤発色層12は、水不溶性で且つ剥離溶剤に対し可溶性の染料粒子を樹脂バインダー中に体質顔料等と分散状態で保持した構造をとる。
これにより、剥離溶剤を用いて偽造防止用ICラベル6の剥離を試みると、溶剤発色層12に分散状態で保持した顔料が溶解し、ラベル基材7に発色として痕跡が残る。すなわち、溶剤発色層12は、溶剤発色機能を有するものである。なお、上記した染料粒子としては、例えばロイコ染料や蛍光増白剤等の染料を使用することができる。
また、上述したような剥離溶剤で剥がす行為以外に、ドライヤなどの熱で接着層8の粘着材を軟化させて偽造防止用ICラベル6を剥がすことが想定される。この場合、上記した染料だけでは溶融する温度まで至らず効果が不十分である。
そこで、溶剤発色層12の材料に、熱刺激により発色するサーマル発色材料を使用することが好ましい。例えば、ロイコ染料と合わせて、熱刺激によってロイコ染料と結合する顕色剤を分散させる。この場合、ロイコ染料は通常無色か淡色の材料が使用され、サーマルで反応した際に色調として顕在化するものが適している。
これにより、溶剤発色層12がサーマル発色機能を有し、熱で接着層8を軟化させて剥がそうとすると、溶剤発色層12が発色して痕跡が残る。
なお、溶剤発色層12は、上記した溶剤発色機能又はサーマル発色機能の少なくとも一方の機能を有していればよい。
また、上記した溶剤発色層12に代えて、剥離溶剤に溶解する図示せぬ溶剤溶解層(溶剤検出部)を設けてもよい。これにより、剥離溶剤を用いて偽造防止用ICラベル6の剥離を試みると、剥離溶剤によって溶剤溶解層が溶解し、ラベル基材7に痕跡が残る。なお、上記した溶剤発色層12及び溶剤溶解層をそれぞれ設けてもよい。これにより、より確実に剥離の痕跡が残る。
[セキュリティ機能部]
また、図1、図2に示すように、ラベル基材7に、ラベル基材7の複製を防止するためのセキュリティ機能層11(セキュリティ機能部)が設けられていることが好ましい。セキュリティ機能層11は、例えば、上記した溶剤発色層12の表面に設けられた印刷層10の表面に設けられる。セキュリティ機能層11としては、目視により、又は簡単な機器を用いることにより、真偽判定が可能な材料を用いることが好ましい。このような材料としては、例えば、(1)OVD機能材料、(2)蛍光材料若しくは蓄光材料、又は(3)液晶材料などがあげられる。
すなわち、セキュリティ機能層13は、(1)OVD機能材料、(2)蛍光材料若しくは蓄光材料、又は(3)液晶材料の少なくともいずれか一つの材料からなっている。
以下では、(1)OVD機能材料、(2)蛍光材料若しくは蓄光材料、又は(3)液晶材料について、順に説明する。
(1)まず、OVD機能材料について説明する。
OVD(Optical Variable Device)とは、光の干渉を利用した画像であり、立体画像の表現や見る角度により色が変化するカラーシフトを生じる表示体であって、目視により真偽判定が可能な媒体である。その中でホログラムや回折格子などのようなOVDとしては、光の干渉縞を微細な凹凸パターンとして平面に記録するレリーフ型や、体積方向に干渉縞を記録する体積型が挙げられる。
また、ホログラムや回折格子とは手法が異なるが、光学特性の異なるセラミックスや金属材料の薄膜を積層した多層膜方式や、或いは液晶材料等による見る角度により色の変化(カラーシフト)を生じる材料もその例である。これらOVDは、立体画像やカラーシフトといった独特な印象を与え、また高度な製造技術を要することから、偽造防止の有効な手段と言える。
これらOVDの中でも量産性やコストを考慮した場合には、レリーフ型ホログラム(又はレリーフ型回折格子)や多層薄膜方式のものが好ましく、一般にこれらのOVDが広く利用されている。
まず、レリーフ型ホログラムについて述べる。
このレリーフ型ホログラム又はレリーフ型回折格子は、それぞれホログラム又は回折格子を成す微細な凹凸パターンからなるレリーフ型のプレス版を用いて量産を行う。すなわち、このプレス版でOVD形成層を加熱・加圧して、微細な凹凸パターンを複製する。
OVD形成層は、その回折効率を高めるためのものであり、レリーフ面を構成する高分子材料とは屈折率の異なる材料からなる。用いる材料としては、屈折率の異なるTiO、Si、SiO、Fe、ZnS、などの高屈折率材料や、より反射効果の高いAl、Sn、Cr、Ni、Cu、Au等の金属材料が挙げられ、これらの材料が単独あるいは積層して使用される。これらの材料は真空蒸着法、スパッタリング等の公知の薄膜形成技術にて形成され、その膜厚は用途によって異なるが、0.5〜100nm程度で形成される。
なお、ホログラムはICインレット1の通信に影響を及ぼすことがないように、金属蒸着の部分を特定するか、又は非金属蒸着材料による透明ホログラムを用いることが望ましい。
さらに、多層薄膜方式について述べる。
多層薄膜方式を用いる場合、前述したように、OVD形成層は、異なる光学適性を有する多層薄膜層からなり、金属薄膜、セラミックス薄膜又はそれらを併設してなる複合薄膜として積層形成される。例えば,屈折率の異なる薄膜を積層する場合、高屈折率の薄膜と低屈折率の薄膜を組み合わせても良く、また特定の組み合わせを交互に積層するようにしてもよい。それらの組み合わせにより、所望の多層薄膜を得ることができる。
この多層薄膜層は、セラミックスや金属などの材料が用いられ、おおよそ2つ以上の高屈折率材料と屈折率が1.5程度の低屈折率材料を所定の膜厚で積層したものである。以下に、用いられる材料の例を挙げる。
先ず、セラミックスとしては、Sb(3.0=屈折率n:以下同じ)、Fe(2.7)、TiO(2.6)、CdS(2.6)、CeO(2.3)、ZnS(2.3)、PbCl(2.3)、CdO(2.2)、Sb(2.0)、WO(2.0)、SiO(2.0)、Si(2.5)、In(2.0)、PbO(2.6)、Ta(2.4)、ZnO(2.1)、ZrO(2.0)、MgO(1.6)、SiO(1.5)、MgF(1.4)、CeF(1.6)、CaF(1.3〜1.4)、AlF(1.6)、Al(1.6)、GaO(1.7)等がある。
そして、金属単体又は合金の薄膜としては、例えば、Al、Fe、Mg、Zn、Au、Ag、Cr、Ni、Cu、Si等が挙げられる。
また、低屈折率の有機ポリマーとしては、例えば、ポリエチレン(1.51)、ポリプロピレン(1.49)、ポリテトラフロロエチレン(1.35)、ポリメチルメタアクリレート(1.49)、ポリスチレン(1.60)等が挙げられる。
これらの高屈折率材料、又は30%〜60%透過の金属薄膜から少なくとも一種を選択し、低屈折率材料から少なくとも一種選択し、所定の厚さで交互に積層させる事により、特定の波長の可視光に対する吸収又は反射を示すようになる。
なお、金属から構成される薄膜は、構成材料の状態や形成条件などにより、屈折率などの光学特性が変わってくるため、本願では一定の条件における値を示している。
上記した各材料から屈折率、反射率、透過率等の光学特性や耐候性、層間密着性などに基づき適宜選択され、薄膜として積層され多層薄膜層を形成する。形成方法は公知の手法を用いることができ、膜厚、成膜速度、積層数、あるいは光学膜厚(=n・d、n:屈折率、d:膜厚)などの制御が可能な、通常の真空蒸着法、スパッタリング法にて形成される。
これらOVDを非常に薄い箔状にして、偽造防止用ICラベル6に転写するか、又はラベルに漉き込むか、又は微細化したOVD箔を樹脂バインダー中に分散してインキ化し印刷するかによって、偽造防止用ICラベル6を剥がして再利用することが不可能になる。
(2)次いで、蛍光材料又は蓄光材料について説明する。
蛍光材料又は蓄光材料として、管理がされているインキ、又は入手が困難な特殊なインキを、偽造防止用ICラベル6に印刷法によって設けることで、目視によって、又は簡易検証器を用いることによって真贋判定が可能となる。
例えば、光学的な効果をもたらすものとしては、紫外線や赤外光を照射すると発光するインキや蛍光インキ、蛍光繊維などを印刷したり、紙に漉き込んだりする手法があげられる。
描かれた文字やパターンの画像が、ブラックランプ(紫外線)又は赤外線(780nm以上)の照射により発光する。その結果、本来、可視光線(400〜700nm)下で検知されなかった画像が、目視又は受光素子を通じて検証することが可能となり、特に材料限定の特定波長を返すため、簡易検証器での検証が容易で確実となる。蛍光発色部に用いられる材料は、紫外線又は赤外線の照射により色調パターンが変化するものであり、インキ樹脂中に分散する場合、屈折率が当該インキ樹脂と同一又は近似する無色透明のものが好ましい。
また、蛍光材料又は蓄光材料として、蛍光体がある。
蛍光体には、紫外線発光蛍光体及び赤外線発光蛍光体があり、以下にはその例を挙げる。
紫外線蛍光体は紫外線を照射することにより、可視波長領域の光を発光するもので、例えばCaCl:Eu2+,CaWO,ZnO:ZnSiO:Mn,YS:Eu,ZnS:Ag,YVO:Eu,YO:Eu,GdS:Tb,LaS:Tb,YAl12:Ce等がある。
これら蛍光体の添加量は、ブラックライトを照射した際の発光が目視で碓認できるか、又は検出器の受光素子にて蛍光が検知可能となるようにする。
なお、これらの特殊なインキをラベル基材7の表面上に印刷するか、又はラベル基材7内に漉き込むか、又はその際に全体を星型など特殊な形状にすることで、さらに偽造防止効果が得られると期待できる。
また、赤外線発光蛍光体は、赤外線を照射することにより、可視波長領域の光を発光するものと、赤外波長領域の光を発光するものとがある。
前者のものとして、例えばYF:YB,Er,ZnS:CuCo等がある。
また後者のものとして、例えばLiNd0.9Yb0.112,LiBi0.2Nd0.7Yb0.112,Nd0.9Yb0.1Nd(MoO),NaNb0.3Yb0.112,Nd0.8Yb0.2Na(WO),Nd0.8Yb0.2Na(Mo0.5WO0.5),Ce0.05Gd0.05Nd0.75Yb0.25Na(W0.7Mo0.3),Nd0.3Yb0.1Al(BO),Nd0.9Yb0.1Al2.7Cr0.3(BO),Nd0.4,Nd0.8Yb0.2(PO)等がある。後者のものは、赤外線の波長800nm近辺の光を照射することにより、980nm〜1020nmに発光スペクトルのピークを有する赤外線を発光する。
インキ中の赤外線発光蛍光体の添加量は、発光が目視で確認できるか、又は検出器の受光素子が蛍光を検出可能となるようにする。
(3)次いで、液晶材料について説明する。
液晶材料としては、例えばコレステリック液晶が挙げられる
コレステリック液晶は、螺旋状に配向する液晶で、特定の波長の右又は左の円偏光を反射する偏光分離能を持つ。反射する波長は、螺旋周期のピッチにより決まり、また、円偏光の左右は、螺旋の方向によって決まる。通常の観察光では偏光の左右光が混在しているため画像の確認は出来ないが、偏光フィルタをかざすことによって偏光の一方のみを取り出すことが出来、画像として認識できるものである。つまり、潜像技術と言われるものであり、コレステリック液晶は、反射光が角度により反射波長が変化すため、一見、カラーシフトインキとして用いられ、カモフラージュすることができる。
なお、液晶材料としては、コレステリック液晶に限定されるものではなく同様の効果を発揮するものであればよい。
このように、セキュリティ機能層11が設けられていることにより、ラベル基材7をカラーコピーなどにより複製しようとしても、オリジナルと全く同じものを複製することができない。このため、カラーコピー機による偽造、改ざん、変造等の不正行為を防止することができる。また、特殊な光を与えることで検証をより確実且つ迅速に行うこともできる。さらに、受光素子を用いることで機械による判定も可能となる。
また、セキュリティ機能層11が備えられていると、上記したICインレット1による電気的な確認と、セキュリティ機能層11による視覚的な確認との二重のセキュリティ管理を行うことができ、高精度な真贋判定を行うことができる。
[光学識別部]
また、図1、図2に示すように、印刷層10の表面に、光学的に読み取り可能な光学識別ID(光学識別情報)が刻印されたナンバリング印字部(光学識別部)17が設けられていることが好ましい。
ナンバリング印字部17は、レーザー刻印などによって形成されるものであり、印刷インキをレーザー照射により飛ばして、その印刷インキを削ることによって文字などを形成するものである。そのため、光学識別IDの改ざん防止効果を向上させることができる。
このような光学識別IDとしては、目視も可能な例として単純な英数字などがあり、機械的な読取りの例として1次元バーコード、2次元バーコード、電子透かし等の技術により識別IDが重畳された任意の画像、ドットや記号の配列、等がある。
上記した光学識別IDは、ICチップ4に記録された識別IDと以下のように関連を持たせることができる。
すなわち、データベース上での光学識別IDと、ICチップ4の識別IDとの関連付けとして、ICチップ4の識別IDから光学識別IDをデータ変換で生成し、光学識別IDからICチップ4の識別IDをデータ変換で生成する。データ変換の例として、CRCやハッシュなどを含む関数変換、対称暗号化、非対称暗号化、などを用いる事が出来る。
このように、識別IDと光学識別IDとの少なくとも一部が互いに対応付けられていることにより、目視又は光学的読取装置によって簡便にICラベル1の真正性を確認することの出来る効果がある。
また、上記したナンバリング印字部17は、上記したセキュリティ機能層11と同一面に設けることが好ましい。すなわち、ナンバリング印字部17を、セキュリティ機能層11が設けられた偽造防止用ICラベル6の表面に印刷する。
これにより、一度にナンバリング印字部17及びセキュリティ機能層11を読み取ることが可能となり、また、偽造防止用ICラベル6の写真的なコピーを防止する事の出来るという効果がある。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
[実施例1]
支持体2として、コート紙85g/m(ミューホワイト 北越製紙株式会社製)の片面に銀ペーストをスクリーン印刷(350メッシュ)にて印刷し、60℃30秒遠赤外線乾燥後、60℃で20分乾燥を温風乾燥機にて行い、その周囲に4mm間隔にスリットを入れて、印刷アンテナを得た。このアンテナに0.4mm角のICチップの2つの端子をACP(異方導電性ペースト)により接合し、紙ベースのICインレットを得た。得られたICインレットは、ICリーダーライターで読み取りが可能であった。
一方、周囲(長さ3mm、深さ1.5mm)、および各角部(長さ7.5mm)やアンテナ設置部分(4mm間隔)にスリットを設けた厚さ90μmのアート紙からなるラベル基材(幅60mm、長さ39mm)に、溶剤発色性のインキを塗布した。その上に、オフセット印刷により絵柄を印刷した。さらに、紫外線にて発光する蛍光インキをセキュリティ機能層として印刷した。
上記ラベル基材に12000mN/25mmの粘着力を持つアクリル系の粘着剤を塗布し、前記ICインレットを積層形成した。最後に、クラフト紙の片面にポリエチレンをラミネートし、その上にシリコン処理を施したセパレータ(厚さ112μm)を仮粘着して、ICラベルAを作製した。
[実施例2]
また、前記実施例1と同様のラベル基材の上にオフセット印刷により絵柄を印刷、さらに波長780nmの赤外線を照射することによって発色する特殊なインキを印刷して、二重のセキュリティ機能層を形成した。このラベル基材の他方の主面に、12000mN/25mmの粘着力を持つアクリル系の粘着剤を塗布し、前記紙ベースのICインレットを積層形成した。最後に、クラフト紙の片面にポリエチレンをラミネートし、その上にシリコン処理を施したセパレータ(厚さ112μm)を仮粘着して、ICラベルBを作製した。
以下に、本発明の比較例について説明する。
[比較例1]
38μmのPETフィルムの上に、アルミニウム薄膜のアンテナをエッチングにて形成した。また、脆弱性のフィルム基材上に絵柄を印刷し、他方の主面に前記ICインレットを積層形成した。その際、フィルム基材の周囲にのみスリットを設け、セキュリティ機能層のないICラベルCを作製した。
[比較例2]
前記PETフィルムベースのICインレットの周囲に4mm間隔にスリットを入れた。脆弱性のフィルム基材に絵柄を印刷し、他方の主面に前記PETフィルムベースのICインレットを積層形成した。その上に接着強度の弱い8000mN/25mm以下の粘着力を持つ接着層を設け、ICラベルDを作製した。
このようにして作製した、実施例1,2及び比較例1,2のICラベルA,B,C,Dを、図7のように商品が内蔵されたボックス33に貼り付けた。その後、ICラベルA,B,C,Dをボックス33から慎重に剥がした。
実施例1及び2のICラベルA,Bでは、4種類のスリットを起点にして、ラベル基材が切断され、同時に、紙ベースの印刷アンテナは容易に破断され、完全に非接触ICラベルとしての機能を破壊することができた。さらに、ICラベルA,Bを溶剤を用いてボックス33から剥がしたところ、ラベル基材自体が溶剤により発色して、その痕跡をはっきり確認することができた。また、ICインレットのみ抜き取ったラベル基材はカラーコピーして、スリットも真正物と同様に入れたが、セキュリティ機能層が無く偽造品として確認できた。実施例2のICラベルBでは、赤外光ランプを照射することにより印刷を確認することができ、非常に類似した偽造品、複製品との判別が可能であった。
それに対し、比較用の比較例1及び2のICラベルC,Dでは、勢いよく剥がした際には、スリットや接着強度の違いからラベル基材の破断が期待できるが、慎重に剥がした際にはラベルは破断しなかった。特に、強靭なPETフィルムベースのアンテナの破断は困難であった。ICラベルDのようにICインレット自体にスリットを入れても破断は難しかった。また、溶剤等を用いることによって、容易にボックス33から剥がすことができた。そして剥がしたICラベルC,Dを他のボックスに再び貼りつけて、再利用することもできた。さらに、図柄をカラーコピーすることで類似品を容易に作製することもできた。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。
例えば、図2に示すように、本実施の形態では、ICインレット1がラベル基材7に対して真直ぐの向きで配設されているが、本発明は、図8に示すように、ICインレット1をラベル基材7に対して斜めに向けて配設させてもよい。この場合、ケース37と蓋38との合わせ面39を跨ぐように偽造防止用ICラベル6を貼り付けると、ICインレット1も合わせ面39を跨ぐようにして配置される。そのため、ケース37から蓋38を分離すると、封印している偽造防止用ICラベル6だけでなく、ICインレット1をも破壊することができる。また、ICインレット1を取り出そうとして、合わせ面39に沿ってラベル基材7を切断すると、ICインレット1をも切断することになり、ICインレット1の使い回しを確実に防止することができる。
また、上記した実施の形態では、支持体2として紙が用いられているが、本発明は、紙以外の脆弱性材料からなる支持体2を使用することも可能であり、例えば、カオリン、炭酸カルシウムなどの可塑剤を適量混合して脆質化した脆性塩化ビニル、脆性ポリエステルなどの合成樹脂フィルムや、又は、セルロースアセテート、低密度ポリエチレン、ポリスチレン、ポリフェニレンサルファイドなどの高結晶性プラスチック素材を溶液成膜により形成したフィルムなどからなる支持体を使用することができる。その他にも、UV硬化法合成樹脂又はカオリン、炭酸カルシウムなどの粉体を適量混合したUV硬化型合成樹脂を用い、その樹脂薄膜をUV照射により硬化乾燥させて成膜したフィルムからなる支持体を使用することもでき、また、合成繊維での不織布からなる支持体を使用することもできる。
また、上記した実施の形態では、アンテナ3として印刷方式で形成される導電性ペーストが用いられているが、本発明は、印刷方式以外の方式で形成されるアンテナを用いることも可能である。例えば、アルミニウムや銅をエッチング方式で設けることもできる。
また、本発明は、脆性を有するラベル基材7に限られず、種々のラベル基材を用いることも可能である。例えば、PET等の合成樹脂からなるラベル基材7を用いることもできる。
また、本発明は、個々のICチップ4に格納された識別ID(識別情報)が固有識別IDであることに限定されず、各ICチップ4に共通の識別IDが格納されていてもよく、或いは複数種類の識別IDの中から何れか1つの識別IDが選定されて格納されていてもよい。
また、本発明は、接着層8(粘着材)の粘着力が8000mN/25mm以上であることに限定されず、接着層8の粘着力を8000mN/25mmより小さくすることも可能である。
さらに、本発明は、上記したセキュリティ機能層11(セキュリティ機能部)や溶剤発色層12(溶剤検出部)、ナンバリング印字部(光学識別部)17等が設けられていない構成とすることも可能である。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施形態における偽造防止用ICラベルを模式的に表した側断面図である。 本発明の実施形態における偽造防止用ICラベルを模式的に表した平面図である。 本発明の実施形態における非接触IC媒体(ICインレット)を模式的に表した側断面図である。 本発明の実施形態における非接触IC媒体(ICインレット)を模式的に表した平面図である。 本発明の実施形態におけるICチップを表した平面図である。 本発明の実施形態における非接触IC媒体(ICインレット)のひっかき試験(シェア強度試験)の試験結果を示した表である。 商品が内蔵されたボックスにICラベルを貼り付けて封印した状態を示す説明図である。 非接触IC媒体(ICインレット)をラベル基材に対して傾斜させて設けた偽造防止用ICラベルを被貼付体に貼り付けた様子を示す説明図である。
符号の説明
1 ICインレット(非接触IC媒体)
2 支持体
3 アンテナ
4 ICチップ
6 偽造防止用ICラベル
7 ラベル基材
8 接着層(粘着材)
11 セキュリティ機能層(セキュリティ機能部)
12 溶剤発色層(溶剤検出部)

Claims (7)

  1. ラベル基材と、
    被貼付体に貼り付けるための粘着材と
    該粘着材を介して前記ラベル基材に設けられ、紙からなる支持体に設けられたアンテナによってICチップに記憶された識別情報を無線で送信する非接触IC媒体と、
    を備える偽造防止用ICラベルであって、
    前記ラベル基材と前記支持体に切込みが形成されており、
    前記ラベル基材に形成された切込みの少なくとも一部は、前記支持体に形成された切込みと平面視において連続し、かつ、前記ラベル基材の周縁に達しないように形成されていることを特徴とする偽造防止用ICラベル。
  2. 導電性材料からなる粒子をバインダー中に溶解又は分散した導電性ペーストを用いて、前記支持体に前記アンテナが形成されることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止用ICラベル。
  3. 前記ラベル基材が、脆性を有することを特徴とする請求項1または2に記載の偽造防止用ICラベル。
  4. 前記ラベル基材に、目視或いは機械検知が可能なセキュリティ機能部を備えることを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の偽造防止用ICラベル。
  5. 前記ラベル基材に、前記被貼付体に貼り付けられた前記ラベル基材を剥離するための剥離溶剤に溶解する溶剤検出部、又は、前記剥離溶剤と化学反応する溶剤検出部のうちの少なくとも一方が設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の偽造防止用ICラベル。
  6. 前記ICチップには、個々のICチップごとの固有の識別情報が格納されていることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の偽造防止用ICラベル。
  7. 前記粘着材の粘着力が、8000mN/25mm以上であることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の偽造防止用ICラベル。
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