JP4377273B2 - Icチップ入りシートの製造方法及びicチップ搭載装置 - Google Patents

Icチップ入りシートの製造方法及びicチップ搭載装置 Download PDF

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本発明は、シート基材上にICチップが搭載されてなるICチップ入りシートの製造方法に関する。
従来より、プリペイドカードや各種入場券、商品券や株券等の有価証券においては、広く流通しており比較的容易に換金可能である等の理由から、偽造犯罪が頻発している。特に、近年ではカラーコピー機等の複写機の性能向上と普及に伴い、簡単には真正品と見分けられない偽造品が比較的容易に製造可能になってきており、偽造に対する対策が求められている。また、上述したような有価証券に限らず、紙幣においても偽造に対する対策が求められている。
このような偽造に対する対策の1つとして、スレッドと呼ばれる部材を有価証券や紙幣に貼付したり漉き込んだりし、それにより、有価証券や紙幣の偽造防止を図る技術が考えられている。この技術においては、プラスチックフィルムや薄葉紙等が数mm程度の細幅に断裁されてなるスレッドを、有価証券や紙幣の表面から露出しないように、あるいは一部が表面から露出するように有価証券や紙幣の紙層に漉き込んでおき、このスレッドの有無によって、有価証券や紙幣の真贋判定が行われることになる。
さらに、近年においては、ICチップが搭載されたスレッドを用いて有価証券や紙幣の真贋判定を行う技術が考えられている。この技術においては、数mm程度の細幅に断裁されたフィルムの片面に接着剤によってICチップが接着されてなるスレッドを有価証券や紙幣の紙層に漉き込んでおき、有価証券や紙幣の使用時に、ICチップに書き込まれた情報を読み出すことによって、有価証券や紙幣の真贋判定を行うことになる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−319006号公報
しかしながら、上述したスレッドのようにICチップがシート基材上に搭載されてなるICチップ入りシートにおいては、微細なICチップをフィルム等のシート基材上に接着剤によって接着することになるため、ICチップをトレイ等の容器に収納しておき、ICチップをシート基材上に接着する際に容器からICチップを1つずつ取り出し、取り出したICチップをシート基材上に1つずつ搭載、接着することになる。そのため、ICチップをシート基材上に搭載、接着する際、連続状態となって搬送されてくるシート基材の搬送を停止する必要があり、作業の高速化を図ることが困難であるという問題点がある。
また、シート基材上にICチップを接着する際、ICチップをシート基材上に搭載するチップ搭載ヘッドに接着剤が付着してしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、ICチップをシート基材上に搭載する作業の高速化を図ることができ、かつ、接着剤等の固定用液体によってICチップをシート基材上に固定する場合に、ICチップを搭載するチップ搭載ヘッドに固定用液体が付着してしまうことがないICチップ入りシートの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
シート基材上に非接触状態で少なくとも情報の読み出しが可能なICチップが搭載され、該ICチップが固定用液体によって前記シート基材上に固定されてなるICチップ入りシートの製造方法であって、
前記ICチップ及び前記固定用液体を前記シート基材に対して別々に射出し、前記ICチップ及び前記固定用液体が前記シート基材上に到達する前に前記固定用液体を前記ICチップに付着させ、前記ICチップに付着した前記固定用液体によって該ICチップを前記シート基材上に固定する。
また、前記ICチップ及び前記固定用液体を前記シート基材に対して略垂直方向から射出することを特徴とする。
また、前記ICチップを射出した後に、前記固定用液体を射出することを特徴とする。
また、ICチップをシート基材上に射出または落下させる第1のヘッドと、固定用液体を前記シート基材上に射出または落下させる第2のヘッドとが、それぞれの法線が交わるように配置されたICチップ搭載装置であって、
前記ICチップと前記固定用液体とが前記シート基材上に到達する前に互いに交わるように前記第1のヘッド及び前記第2のヘッドにおける射出又は落下のタイミングを制御する制御部を有する。
上記のように構成された本発明においては、シート基材上に搭載するICチップをシート基材に対して射出し、また、シート基材上にICチップを固定するための固定用液体をシート基材に対して射出すると、射出された固定用液体が、ICチップ及び固定用液体がシート基材に到達する前にICチップに付着し、その状態でICチップ及び固定用液体がシート基材に到達する。これにより、固定用液体によってICチップがシート基材上に固定されることになる。
このように、ICチップとは別に射出された固定用液体が、ICチップ及び固定用液体がシート基材に到達する前にICチップに付着してICチップとともにシート基材に到達し、この固定用液体によってICチップがシート基材上に固定されることになるので、ICチップをシート基材上に搭載、接着する際、連続状態となって搬送されてくるシート基材の搬送を停止する必要がなく、また、ICチップをシート基材上に搭載するチップ搭載ヘッドに固定用液体が付着してしまうことがない。
また、ICチップ及び固定用液体をシート基材に対して略垂直方向から射出すれば、ICチップのシート基材に対する搭載面が下側となるような向きでICチップを射出した場合に、ICチップがシート基材上に立つような状態で搭載されてしまうことがなくなる。
また、ICチップを射出した後に固定用液体を射出すれば、ICチップが固定用液体によって押し付けられるようにシート基材上に搭載されることになり、それにより、ICチップがシート基材上に立つような状態で搭載されてしまうことがなくなる。
以上説明したように本発明においては、シート基材上にICチップを搭載し、固定用液体によってICチップをシート基材上に固定する場合、ICチップ及び固定用液体をシート基材に対して別々に射出し、ICチップ及び固定用液体がシート基材上に到達する前に固定用液体をICチップに付着させ、ICチップに付着した固定用液体によってICチップをシート基材上に固定するような構成としたため、ICチップをシート基材上に搭載、接着する際、連続状態となって搬送されてくるシート基材の搬送を停止する必要がなく、それにより、ICチップをシート基材上に搭載する作業の高速化を図ることができる。また、接着剤等の固定用液体によってICチップをシート基材上に固定する場合に、ICチップを搭載するチップ搭載ヘッドに固定用液体が付着してしまうことがない。
また、ICチップ及び固定用液体をシート基材に対して略垂直方向から射出するものにおいては、ICチップのシート基材に対する搭載面が下側となるような向きでICチップを射出した場合に、ICチップがシート基材上に立つような状態で搭載されてしまうことがなくなる。
また、ICチップを射出した後に固定用液体を射出するものにおいては、ICチップが固定用液体によって押し付けられるようにシート基材上に搭載されることになり、それにより、ICチップがシート基材上に立つような状態で搭載されてしまうことがなくなる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のICチップ入りシートの製造方法によって製造されたICチップ入りシートの実施の一形態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。
本発明のICチップ入りシートの製造方法によって製造されたICチップ入りシートは図1に示すように、シート基材である樹脂シート20上に、非接触状態にて情報の読み出しが可能なICチップ10が搭載され、さらに、ICチップ10が固定用液体である粘着剤30によって覆われることにより、ICチップ10が樹脂シート20上に固定されて構成されている。なお、樹脂シート20の材質としては、PETやPET−GやPVC等が考えられる。また、ICチップ10においては、外部に設けられた情報書込/読出装置に近接させることにより、ICチップ10に書き込まれた情報が読み出されることになるが、情報書込/読出装置に近接させることにより非接触状態にて情報の書き込みが可能な構成を有するものであってもよい。
以下に、上述したICチップ入りシートの製造方法について説明する。
図2は、図1に示したICチップ入りシートの製造方法の実施の一形態を説明するための図である。
まず、連続して搬送されてくる樹脂シート20に対して略垂直方向からICチップ10を射出する第1のヘッドであるチップ射出ヘッド11と、樹脂シート20に対して略垂直方向から粘着剤30を射出する第2のヘッドである粘着剤射出ヘッド31とをそれぞれ設置する(図2(a))。このチップ射出ヘッド11と粘着剤射出ヘッド31は、それぞれにおける射出のタイミングや射出の速度を制御する制御部(不図示)に接続されている。また、この制御部は、樹脂シート20の搬送状況を検知する搬送状況検出部(不図示)にも接続されている。これにより、樹脂シート20の搬送速度に応じてチップ射出ヘッド11と粘着剤射出ヘッド31のそれぞれにおける射出のタイミングを制御できるようになっている。なお、必要に応じてチップ射出ヘッド11と粘着剤射出ヘッド31のそれぞれにおける射出の速度を制御することも考えられる。
このような装置において、搬送されてくる樹脂シート20に対してチップ射出ヘッド11からICチップ10を射出するとともに、樹脂シート20に対して粘着剤射出ヘッド31から粘着剤30を射出する(図2(b))。なお、チップ射出ヘッド11からのICチップ10の射出のタイミングと、粘着剤射出ヘッド31からの粘着剤30の射出のタイミングとは互いに等しく、かつ、チップ射出ヘッド11からのICチップ10の射出速度と、粘着剤射出ヘッド31からの粘着剤30の射出速度とは互いに等しくする。また、チップ射出ヘッド11においては、ICチップ10の向きが、樹脂シート20に対する搭載面が下側となるようにICチップ10を射出する。
すると、粘着剤射出ヘッド31から射出された粘着剤30が、この粘着剤30及びチップ射出ヘッド11から射出されたICチップ10が樹脂シート30に到達する前にICチップ10に付着し、粘着剤30によってICチップ10を覆うような状態となる(図2(c))。
チップ射出ヘッド11から射出されたICチップ10及び粘着剤射出ヘッド31から射出された粘着剤30は、ICチップ10に粘着剤30が付着した状態で樹脂シート20に到達し、粘着剤30によってICチップ10が樹脂シート20上に接着、固定されることになる(図2(d))。なお、この際、ICチップ10が、樹脂シート20に対する搭載面が下側となるような向きでチップ射出ヘッド11から射出され、かつ、樹脂シート20に対して略垂直方向からICチップ10及び粘着剤30が射出されているため、ICチップ10が樹脂シート20上にて立つような状態で搭載されてしまうことはない。
以下に、チップ射出ヘッド11からのICチップ10の射出角度及び粘着剤射出ヘッド31からの粘着剤30の射出角度と、チップ射出ヘッド11及び粘着剤射出ヘッド31と樹脂シート20との間の距離との関係について詳細に説明する。
図3は、図2に示したICチップ入りシートの製造方法における、チップ射出ヘッド11からのICチップ10の射出角度及び粘着剤射出ヘッド31からの粘着剤30の射出角度と、チップ射出ヘッド11及び粘着剤射出ヘッド31と樹脂シート20との間の距離との関係を説明するための図である。
上述したICチップ入りシートの製造方法のように、チップ射出ヘッド11からICチップ10を射出するとともに粘着剤射出ヘッド31から粘着剤30を射出し、粘着剤射出ヘッド31から射出した粘着剤30を、チップ射出ヘッド11から射出したICチップ10に付着させるためには、図3に示すように、チップ射出ヘッド11からのICチップ10の射出方向の法線と、粘着剤射出ヘッド31からの粘着剤30の射出方向の法線とが交わる点Xが存在する必要がある。また、粘着剤射出ヘッド31から射出した粘着剤30を、粘着剤30及びチップ射出ヘッド11から射出したICチップ10が樹脂シート20に到達する前にICチップ10に付着させるためには、この点Xが、チップ射出ヘッド11及び粘着剤射出ヘッド31と樹脂シート20との間に存在する必要がある。
そのため、図3に示すように、チップ射出ヘッド11と粘着剤射出ヘッド31との間隔をw、チップ射出ヘッド11及び粘着剤射出ヘッド31の樹脂シート20に対する角度をαとした場合、チップ射出ヘッド11及び粘着剤射出ヘッド31と樹脂シート20との間の距離Lを、(w・tanα)/2よりも長くする必要がある。
ここで、チップ射出ヘッド11及び粘着剤射出ヘッド31と樹脂シート20との間の距離Lは、チップ射出ヘッド11から射出されるICチップ10が微細なことや、チップ搭載ヘッド11及び粘着剤射出ヘッド31の精度等の点からできるだけ短い方が好ましい。
そのため、チップ射出ヘッド11及び粘着剤射出ヘッド31と樹脂シート20との間の距離Lをできるたけ短くし、かつ、樹脂シート20に対して略垂直方向からICチップ10及び粘着剤30を射出し、かつ、粘着剤射出ヘッド31から射出した粘着剤30を、粘着剤30及びチップ射出ヘッド11から射出したICチップ10が樹脂シート20に到達する前にICチップ10に付着させるためには、チップ射出ヘッド11と粘着剤射出ヘッド31との間隔wをできるだけ狭くすることが好ましい。
なお、本形態においては、チップ射出ヘッド11からのICチップ10の射出速度と、粘着剤射出ヘッド31からの粘着剤30の射出速度とを互いに等しくしているが、それぞれの射出速度はゼロであってもよい。すなわち、チップ射出ヘッド11からICチップ10を自由落下させ、それに対して、粘着剤射出ヘッド31から粘着剤30を射出してこれらを交わらせることや、粘着剤射出ヘッド31から粘着剤30を滴下し、自由落下する粘着剤30に対して、チップ射出ヘッド11からICチップ10を射出してこれらを交わらせるように角度を設定し、タイミングを制御することも考えられる。また、必要に応じて射出速度を制御することも考えられる。
(他の実施の形態)
図4は、図1に示したICチップ入りシートの製造方法の他の実施の形態を説明するための図である。
まず、連続して搬送されてくる樹脂シート20に対して垂直方向からICチップ10を射出する第1のヘッドであるチップ射出ヘッド111と、樹脂シート20に対してチップ射出ヘッド111とは異なる方向から粘着剤30を射出する第2のヘッドである粘着剤射出ヘッド131とをそれぞれ設置する(図4(a))。このチップ射出ヘッド111と粘着剤射出ヘッド131は、それぞれにおける射出のタイミングや射出の速度を制御する制御部(不図示)に接続されている。また、この制御部は、樹脂シート20の搬送状況を検知する搬送状況検出部(不図示)にも接続されている。これにより、樹脂シート20の搬送速度に応じてチップ射出ヘッド111と粘着剤射出ヘッド131のそれぞれにおける射出のタイミングを制御できるようになっている。なお、必要に応じてチップ射出ヘッド111と粘着剤射出ヘッド131のそれぞれにおける射出の速度を制御することも考えられる。
このような装置において、搬送されてくる樹脂シート20に対してチップ射出ヘッド111からICチップ10を射出する(図4(b))。なお、チップ射出ヘッド111においては、ICチップ10の向きが、樹脂シート20に対する搭載面が下側となるようにICチップ10を射出することが好ましい。
次に、樹脂シート20に対して粘着剤射出ヘッド131から粘着剤30を射出する(図4(c))。なお、粘着剤射出ヘッド131からの粘着剤30の射出速度は、チップ射出ヘッド111からのICチップ10の射出速度よりも速く、その詳細については後述する。
すると、粘着剤射出ヘッド131から射出された粘着剤30が、この粘着剤30及びチップ射出ヘッド111から射出されたICチップ10が樹脂シート30に到達する前にICチップ10に付着し、粘着剤30によってICチップ10を覆うような状態となる(図4(d))。
その後、チップ射出ヘッド111から射出されたICチップ10及び粘着剤射出ヘッド131から射出された粘着剤30は、ICチップ10に粘着剤30が付着した状態で樹脂シート20に到達し、粘着剤30によってICチップ10が樹脂シート20上に接着、固定されることになる(図4(e))。なお、チップ射出ヘッド111からICチップ10が射出された後に、チップ射出ヘッド111からのICチップ10の射出速度よりも速い射出速度で粘着剤射出ヘッド131から粘着剤30が射出され、この粘着剤30がICチップ10に付着してICチップ10及び粘着剤30が樹脂シート20上に到達するため、ICチップ10が粘着剤30によって樹脂シート20上に押し付けられるように搭載されることになり、それにより、ICチップ10が樹脂シート20上にて立つような状態で搭載されてしまうことはない。
以下に、粘着剤射出ヘッド131からの粘着剤30の射出角度と粘着剤射出ヘッド131と樹脂シート20との間の距離との関係、並びに、チップ射出ヘッド111からのICチップ10の射出速度と粘着剤射出ヘッド131からの粘着剤30の射出速度と粘着剤射出ヘッド131からの粘着剤30のタイミングとの関係について詳細に説明する。
図5は、図4に示したICチップ入りシートの製造方法における、粘着剤射出ヘッド131からの粘着剤30の射出角度と粘着剤射出ヘッド131と樹脂シート20との間の距離との関係、並びに、チップ射出ヘッド111からのICチップ10の射出速度と粘着剤射出ヘッド131からの粘着剤30の射出速度と粘着剤射出ヘッド131からの粘着剤30のタイミングとの関係を説明するための図である。
上述したICチップ入りシートの製造方法のように、チップ射出ヘッド111からICチップ10を射出し、また、粘着剤射出ヘッド131から粘着剤30を射出し、粘着剤射出ヘッド131から射出した粘着剤30を、チップ射出ヘッド111から射出したICチップ10に付着させるためには、図5に示すように、チップ射出ヘッド111からのICチップ10の射出方向の法線と、粘着剤射出ヘッド131からの粘着剤30の射出方向の法線とが交わる点Xが存在する必要がある。また、粘着剤射出ヘッド131から射出した粘着剤30を、粘着剤30及びチップ射出ヘッド111から射出したICチップ10が樹脂シート20に到達する前にICチップ10に付着させるためには、この点Xが、チップ射出ヘッド111及び粘着剤射出ヘッド131と樹脂シート20との間に存在する必要がある。
そのため、図5に示すように、チップ射出ヘッド111と粘着剤射出ヘッド131との間隔をw、粘着剤射出ヘッド131の樹脂シート20に対する角度をαとした場合、粘着剤射出ヘッド131と樹脂シート20との間の距離Lを、w・tanαよりも長くする必要がある。
ここで、粘着剤射出ヘッド131と樹脂シート20との間の距離Lは、粘着剤射出ヘッド131の精度等の点からできるだけ短い方が好ましい。
そのため、粘着剤射出ヘッド131と樹脂シート20との間の距離Lをできるたけ短くし、かつ、粘着剤射出ヘッド131から射出した粘着剤30を、粘着剤30及びチップ射出ヘッド111から射出したICチップ10が樹脂シート20に到達する前にICチップ10に付着させるためには、チップ射出ヘッド111と粘着剤射出ヘッド131との間隔wをできるだけ狭くすることが好ましい。
また、粘着剤射出ヘッド131から射出された粘着剤30がチップ射出ヘッド111から射出されたICチップ10に点Xにて付着するためには、チップ射出ヘッド111及び粘着剤射出ヘッド131から点Xまでの距離をそれぞれl1,l2、チップ射出ヘッド111からのICチップ10の射出速度をv1、粘着剤射出ヘッド131からの粘着剤30の射出速度をv2、チップ射出ヘッド111からICチップ10が射出されてから粘着剤射出ヘッド131から粘着剤30が射出されるまでの時間をtとすると、l1/v1=l2/v2+tの関係を満たす必要がある。
なお、チップ射出ヘッド111からのICチップ10の射出速度はゼロであってもよい。すなわち、チップ射出ヘッド111からICチップ10を自由落下させ、それに対して、粘着剤射出ヘッド131から粘着剤30を射出してこれらを交わらせるように角度を設定し、タイミングを制御することも考えられる。また、必要に応じて射出速度を制御することも考えられる。
また、上述した2つの実施の形態として説明した製造方法を組み合わせてICチップ入りシートを製造することも考えられる。すなわち、樹脂シート20へのICチップ10及び粘着剤30の射出方向を、図2に示したように樹脂シート20に対して略垂直方向とし、かつ、図4に示したように、まず、ICチップ10を射出した後に粘着剤30を射出することも考えられる。
また、図1に示したICチップ入りシートにおいては、樹脂シート20上に搭載されたICチップ10の全体が粘着剤30で覆われているが、粘着剤30によってICチップ10が樹脂シート20上に固定されれば、粘着剤30によってICチップ10の少なくとも一部を覆っていればよい。
また、上述した実施の形態においては、ICチップ10を樹脂シート20上に固定するための固定用液体として粘着剤30を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、UVインク等の所定の条件で硬化する液体からなる封止剤等、ICチップ10を樹脂シート20上に固定することができるものであれば適用することができる。
また、ICチップ10が搭載されるシート基材として樹脂シート20を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、紙や不織布等をシート基材として用いてもよい。
また、樹脂シート20上にICチップ10が搭載、固定されてなるICチップ入りシートとしては、図1に示したような形状のものに限らず、その他に、例えば、帯状のシート基材上にICチップが搭載されてなるスレッド等も適用可能である。
本発明のICチップ入りシートの製造方法によって製造されたICチップ入りシートの実施の一形態を示す図であり、(a)は上面図、(b)は(a)に示したA−A’断面図である。 図1に示したICチップ入りシートの製造方法の実施の一形態を説明するための図である。 図2に示したICチップ入りシートの製造方法における、チップ射出ヘッドからのICチップの射出角度及び粘着剤射出ヘッドからの粘着剤の射出角度と、チップ射出ヘッド及び粘着剤射出ヘッドと樹脂シートとの間の距離との関係を説明するための図である。 図1に示したICチップ入りシートの製造方法の他の実施の形態を説明するための図である。 図4に示したICチップ入りシートの製造方法における、粘着剤射出ヘッドからの粘着剤の射出角度と粘着剤射出ヘッドと樹脂シートとの間の距離との関係、並びに、チップ射出ヘッドからのICチップの射出速度と粘着剤射出ヘッドからの粘着剤の射出速度と粘着剤射出ヘッドからの粘着剤のタイミングとの関係を説明するための図である。
符号の説明
10 ICチップ
11,111 チップ射出ヘッド
20 樹脂シート
30 粘着剤
31,131 粘着剤射出ヘッド

Claims (4)

  1. シート基材上に非接触状態で少なくとも情報の読み出しが可能なICチップが搭載され、該ICチップが固定用液体によって前記シート基材上に固定されてなるICチップ入りシートの製造方法であって、
    前記ICチップ及び前記固定用液体を前記シート基材に対して別々に射出し、前記ICチップ及び前記固定用液体が前記シート基材上に到達する前に前記固定用液体を前記ICチップに付着させ、前記ICチップに付着した前記固定用液体によって該ICチップを前記シート基材上に固定するICチップ入りシートの製造方法。
  2. 請求項1に記載のICチップ入りシートの製造方法において、
    前記ICチップ及び前記固定用液体を前記シート基材に対して略垂直方向から射出することを特徴とするICチップ入りシートの製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のICチップ入りシートの製造方法において、
    前記ICチップを射出した後に、前記固定用液体を射出することを特徴とするICチップ入りシートの製造方法。
  4. ICチップをシート基材上に射出または落下させる第1のヘッドと、固定用液体を前記シート基材上に射出または落下させる第2のヘッドとが、それぞれの法線が交わるように配置されたICチップ搭載装置であって、
    前記ICチップと前記固定用液体とが前記シート基材上に到達する前に互いに交わるように前記第1のヘッド及び前記第2のヘッドにおける射出又は落下のタイミングを制御する制御部を有するICチップ搭載装置。
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