JP2005211456A - メダルセレクタ用清掃ツール、及びメダルセレクタを備える遊技台 - Google Patents
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Abstract
【課題】 長時間稼動してメダルの投入が継続的に行なわれたメダルセレクタに付着堆積した汚れを、簡単確実に除去可能な清掃ツールを提供する。
【解決手段】
スロットマシンのメダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別し、投入されたメダルをメダル送り口の方向に転動させるメダル転動面と、転動するメダルを側面から支持する側方ガイド面とを少なくとも備えるメダルセレクタに対して用いられ、前記メダル転動面上に付着堆積した汚れを除去するための第1作用部821と、前記側方ガイド面上に付着堆積した汚れを除去するための第2作用部822とを、湾曲する本体部81の両端部分に形成した。
【選択図】 図8
【解決手段】
スロットマシンのメダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別し、投入されたメダルをメダル送り口の方向に転動させるメダル転動面と、転動するメダルを側面から支持する側方ガイド面とを少なくとも備えるメダルセレクタに対して用いられ、前記メダル転動面上に付着堆積した汚れを除去するための第1作用部821と、前記側方ガイド面上に付着堆積した汚れを除去するための第2作用部822とを、湾曲する本体部81の両端部分に形成した。
【選択図】 図8
Description
本発明は、不正なメダルを選別するメダルセレクタに用いる清掃ツールに関するものである。例えば、通称「パチスロ」と呼ばれているスロットマシンに代表される遊技台では、不正な遊技を防止するために、メダルセレクタによってサイズの異なるメダルを選別している。
遊技台の一つとしてスロットマシンが従来より知られている。このスロットマシンは、一般に、複数種類の絵柄が施された複数のリールと、メダルの投入を前提条件として、リールの回転開始を指示するスタートスイッチと、各リールに対応して設けられ、各リールを個別に停止させるためのストップスイッチと、予め定めた入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、入賞役に内部当選した場合であって、停止時のリールによって表示される絵柄の組合せが、内部当選した入賞役に対応して予め定めた絵柄の組合せである場合に、その入賞役に入賞し、払い出しが必要な場合には所定数のメダルを払い出す遊技台である。
メダルの投入方式としては、電子的に貯留されているメダルを投入する場合と、メダル投入口より、実物のメダルを実際に投入する場合とがある。
メダル投入口に投入されたメダルは、スロットマシン内部に配設されたメダルセレクタを通過し、この際、不正なメダル(偽メダル)が排除される。即ち、規定の大きさよりも小さいメダルが、メダルセレクタによって選別されて、小さいと認定されたメダルがメダル排出口から排出される。
メダル投入口に投入されたメダルは、スロットマシン内部に配設されたメダルセレクタを通過し、この際、不正なメダル(偽メダル)が排除される。即ち、規定の大きさよりも小さいメダルが、メダルセレクタによって選別されて、小さいと認定されたメダルがメダル排出口から排出される。
メダルセレクタは、例えば、図22(a)〜(c)に示すように構成されている。即ち、メダルセレクタの概略は、メダル投入口に投入されたメダルMを、図示していないメダル送り口へガイドするためのガイド部材と、規定より小さいメダルを排除するための押出しガイドとを備えている。
尚、図22(a)〜(c)には、遊技者がメダル詰まりを解消するために返却ボタンを操作したときに、傾動して通過中のメダルMを押し出す押出し部材73が画かれている。また、図示されていないが、メダルセレクタには、通常、規定枚数以上投入されたメダルMを受け皿に戻すためのメダルブロッカが並設されている。
メダルMをガイドするためのガイド部材は、具体的には、メダルMの上縁が係止する爪部711を有する上部ガイド712と、メダルMの下部側面が摺接する下部ガイド713と、メダルMの下面を支え、メダルMが転動する移送ガイド714と、から構成されている。
また、前記上部ガイド712と、移送ガイド714との中間よりやや上方には、基板721に回動自在に設けられると共に、図示していないスプリングによりメダルMを押圧する方向に緩く付勢された可動型押出しガイド722の押圧片723の先端が臨んでいる。
前記のようなメダルセレクタにおいて、メダル投入口に投入されたメダルMが定められた外径を有する正規なメダルな場合は、図22(b)に示すように、メダルMの上縁を上部ガイド712の爪部711に係止させながら、移送ガイド714の転動面715上を転動して図示していないメダル送り口からホッパーのメダルタンクへ取り込まれる。このとき、可動型押出しガイド722の押圧片723が、転動するメダルMのガイドとして機能している。
一方、外径が正規のメダルよりも小さい場合には、メダルMの下面が移送ガイド714の転動面715に載っても、上縁が上部ガイド712の爪部711に係止していないので、図22(c)に示すように、メダルMの中段よりやゝ上部を、可動型押出しガイド722の押圧片723により側方から押圧されると、傾倒して下面が移送ガイド714から外れて落下し、受け皿に排出される(例えば、特許文献1参照)。
ところで、遊技に使用されたメダルMは、遊技者の手垢等でかなり汚れている。そこで、人の汗や皮脂に含まれる尿素、塩分、蛋白質等が、空気中の布埃等と共に固まり、長い期間通して数万枚或いは数十万枚のメダルMが投入されると、その汚れRがメダルMの通過軌跡に沿って付着堆積する。即ち、例えば、図23(b)に示すように、移送ガイド714の転動面715に汚れRが付着堆積してしまう。
このように汚れRが堆積してしまうと、転動するメダルMが堆積した汚れRの上に載り(図23(c))、転動が不安定となって傾き(図23(d))、メダルMが転動面715から外れてしまい(図23(e))、正規のメダルMまでもが、排出されてしまうという問題がしばしば発生している。
そこで、遊技店では、雑巾や綿棒等によって、前記した汚れRの除去を試みているが、充分に除去しきれていないのが現状である。
本発明が解決しようとする課題は、長時間稼動してメダルの投入が継続的に行なわれたメダルセレクタに付着堆積した汚れを、簡単確実に除去可能な清掃ツールを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、メダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別し、投入されたメダルをメダル送り口の方向に転動させるメダル転動面を少なくとも備えるメダルセレクタに対して用いられ、前記メダル転動面上に付着堆積した付着物を除去するための作用部を形成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、メダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別し、メダル送り口の方向に転動するメダルを側面から支持する側方ガイド面を少なくとも備えるメダルセレクタに対して用いられ、前記側方ガイド面上に付着堆積した付着物を除去するための作用部を形成したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、メダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別し、投入されたメダルをメダル送り口の方向に転動させるメダル転動面と、転動するメダルを側面から支持する側方ガイド面とを少なくとも備えるメダルセレクタに対して用いられ、前記メダル転動面上に付着堆積した付着物を除去するための第1作用部と、前記側方ガイド面上に付着堆積した付着物を除去するための第2作用部と、を形成したことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3の構成に加えて、ヘラ状の本体部の一端に第1作用部を形成し、本体部の他端に第2作用部を形成したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4の構成に加えて、正規のメダルが送り出されるメダル送り口に挿入可能な全幅と、前記メダル転動面の長さに対応する全長と、前記メダル転動面の幅とほぼ一致する厚みと、を有することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5の構成に加えて、前記本体部が幅方向に湾曲した形状を有していることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6の構成に加えて、前記第1作用部はメダル転動面に付着堆積した付着物を除去することができるように、先端が前記本体部の長軸方向とほゞ平行するように折返状に形成された鉤状部と、該鉤状部と本体部の縁部との間に形成された空間部とを有し、前記鉤状部にメダル転動面と当接可能な平面部を形成したことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項7の構成に加えて、メダルセレクタのメダル転動面を、転動するメダルを側面から支持する側方ガイド面側が低くなるように傾斜させた傾斜面とし、この傾斜面に対応させて前記第1作用部に傾斜した平面部を形成したことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、メダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別し、投入されたメダルをメダル送り口の方向に転動させるメダル転動面を少なくとも備えるメダルセレクタを設けた遊技台に対して用いられ、前記メダル投入口及びメダル送り口に挿入可能な大きさ及び形状に形成され、前記メダル投入口及びメダル転動面に付着堆積した付着物を除去するための作用部を形成したことを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1ないし9の何れかの構成に加えて、前記メダルセレクタは、複数種類の絵柄が施された複数のリールと、メダルの投入を前提条件として、リールの回転開始を指示するスタートスイッチと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるためのストップスイッチと、予め定めた入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、入賞役に内部当選した場合であって、停止時のリールにより表示される絵柄の組合せが、内部当選した入賞役に対応して予め定めた絵柄の組合せである場合に当該入賞役に入賞し、払い出しが必要がある場合は所定数のメダルを払い出す遊技台に設けられていることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、メダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別するメダルセレクタを備えた遊技台において、複数種類の絵柄が施された複数のリールと、メダルの投入を前提条件として、リールの回転開始を指示するスタートスイッチと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるためのストップスイッチと、予め定めた入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、入賞役に内部当選した場合であって、停止時のリールにより表示される絵柄の組合せが、内部当選した入賞役に対応して予め定めた絵柄の組合せである場合に当該入賞役に入賞し、払い出しが必要がある場合は所定数のメダルを払い出す遊技台であって、前記メダルセレクタに付着堆積した付着物を除去するための作用部を形成したメダルセレクタ用清掃ツールを装備させるための装着部を設けたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、メダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別し、メダル送り口の方向に転動するメダルを側面から支持する側方ガイド面を少なくとも備えるメダルセレクタに対して用いられ、前記側方ガイド面上に付着堆積した付着物を除去するための作用部を形成したことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、メダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別し、投入されたメダルをメダル送り口の方向に転動させるメダル転動面と、転動するメダルを側面から支持する側方ガイド面とを少なくとも備えるメダルセレクタに対して用いられ、前記メダル転動面上に付着堆積した付着物を除去するための第1作用部と、前記側方ガイド面上に付着堆積した付着物を除去するための第2作用部と、を形成したことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3の構成に加えて、ヘラ状の本体部の一端に第1作用部を形成し、本体部の他端に第2作用部を形成したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4の構成に加えて、正規のメダルが送り出されるメダル送り口に挿入可能な全幅と、前記メダル転動面の長さに対応する全長と、前記メダル転動面の幅とほぼ一致する厚みと、を有することを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5の構成に加えて、前記本体部が幅方向に湾曲した形状を有していることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6の構成に加えて、前記第1作用部はメダル転動面に付着堆積した付着物を除去することができるように、先端が前記本体部の長軸方向とほゞ平行するように折返状に形成された鉤状部と、該鉤状部と本体部の縁部との間に形成された空間部とを有し、前記鉤状部にメダル転動面と当接可能な平面部を形成したことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項7の構成に加えて、メダルセレクタのメダル転動面を、転動するメダルを側面から支持する側方ガイド面側が低くなるように傾斜させた傾斜面とし、この傾斜面に対応させて前記第1作用部に傾斜した平面部を形成したことを特徴とする。
請求項9に係る発明は、メダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別し、投入されたメダルをメダル送り口の方向に転動させるメダル転動面を少なくとも備えるメダルセレクタを設けた遊技台に対して用いられ、前記メダル投入口及びメダル送り口に挿入可能な大きさ及び形状に形成され、前記メダル投入口及びメダル転動面に付着堆積した付着物を除去するための作用部を形成したことを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項1ないし9の何れかの構成に加えて、前記メダルセレクタは、複数種類の絵柄が施された複数のリールと、メダルの投入を前提条件として、リールの回転開始を指示するスタートスイッチと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるためのストップスイッチと、予め定めた入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、入賞役に内部当選した場合であって、停止時のリールにより表示される絵柄の組合せが、内部当選した入賞役に対応して予め定めた絵柄の組合せである場合に当該入賞役に入賞し、払い出しが必要がある場合は所定数のメダルを払い出す遊技台に設けられていることを特徴とする。
請求項11に係る発明は、メダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別するメダルセレクタを備えた遊技台において、複数種類の絵柄が施された複数のリールと、メダルの投入を前提条件として、リールの回転開始を指示するスタートスイッチと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるためのストップスイッチと、予め定めた入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、入賞役に内部当選した場合であって、停止時のリールにより表示される絵柄の組合せが、内部当選した入賞役に対応して予め定めた絵柄の組合せである場合に当該入賞役に入賞し、払い出しが必要がある場合は所定数のメダルを払い出す遊技台であって、前記メダルセレクタに付着堆積した付着物を除去するための作用部を形成したメダルセレクタ用清掃ツールを装備させるための装着部を設けたことを特徴とする。
本発明によれば、メダル転動面及びメダルが係止する部分をはじめ、メダルセレクタにおいて汚れが付着堆積する部分に対して、適切な清掃ツールを提供することができ、簡単な作業によって、汚れを確実に除去することができる。従って、汚れの付着堆積によるメダルセレクタにおける動作の不安定要素を排除することができ、メダルの選別が安定するため、遊技の中断や、遊技者とのトラブルを未然に防止することができ、ひいては遊技店の売上増加に寄与することが可能である。また、遊技台のメーカにとっては、汚れに起因するトラブルの発生がなくなるので、メンテナンスサービスが容易になると共に、苦情が著しく減少する。
複数種類の絵柄が施された複数のリールと、メダルの投入を前提条件として、リールの回転開始を指示するスタートスイッチと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるためのストップスイッチと、予め定めた入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、入賞役に内部当選した場合であって、停止時のリールにより表示される絵柄の組合せが、内部当選した入賞役に対応して予め定めた絵柄の組合せである場合に当該入賞役に入賞し、払い出しが必要がある場合は所定数のメダルを払い出す遊技台に設けたメダルセレクタに対して用いる清掃ツールを、
作業者が操作する湾曲した本体部の一端に、メダル転動面上に付着堆積した付着物を除去するための第1作用部を形成し、前記本体部の他端に、側方ガイド面上に付着堆積した付着物を除去するための第2作用部を形成して構成した。
作業者が操作する湾曲した本体部の一端に、メダル転動面上に付着堆積した付着物を除去するための第1作用部を形成し、前記本体部の他端に、側方ガイド面上に付着堆積した付着物を除去するための第2作用部を形成して構成した。
<全体の構成>
図1は、本発明の実施例に係る遊技台としてのスロットマシンの外観を示す正面図である。
図1は、本発明の実施例に係る遊技台としてのスロットマシンの外観を示す正面図である。
図1に示すように、スロットマシン100の中央内部には、外周面に複数種類の絵柄(「7」、「Bar」、「ベル」、「リプレイ」等:図示省略)を配列した円筒状のリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、本体101の内部で回転できるように構成されている。
前面扉102には、リール表示窓113が設けられており、各リール110〜112を正面から眺めると、これに施された絵柄がリール表示窓113から縦方向に3つ見えるようになっている。つまり、各リール110〜112が停止した場合、遊技者は、合計9(3×3)個の絵柄を見ることができる。この各リール110〜112が回転し、停止することにより、様々な絵柄の組合せが表示されることになる。なお、本実施例では、3個のリールを備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各リール110〜112の裏側には、リール表示窓113に表示される個々の絵柄を照らすためのバックライト(図示せず)が配置されている。このバックライトは、例えば、7色(赤、緑、青紫の三原色と、白色等をはじめとするこれらの混合色)の光を発することが可能であり、各原色に対応したLED等を含んで構成される。
入賞ライン表示ランプ120は、各遊技毎に有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ライン114は、スロットマシン100に投入された遊技媒体(本実施例ではメダルを想定する。)の枚数によって変化する。例えば、図1に示すように、水平に平行する3本の線と、斜めに交差する2本の線とからなる5本の入賞ライン114を有する場合、メダルを1枚投入したときは中段の水平な入賞ライン114、メダルを2枚投入したときは、上段及び下段の水平な入賞ライン114を加えた3本の入賞ライン114、メダルを3枚投入したときは、更に2本の斜めの入賞ライン114を加えた5本の入賞ライン114が有効となり、有効な入賞ライン114上に揃った絵柄の組合せによって入賞が判断されることとなる。勿論、入賞ライン114の数は5本に限定されるものではない。
スタートランプ121は、各リール110〜112が回転することができる状態にあることを遊技者に知らせるランプである。再遊技ランプ122は、入賞役である再遊技に入賞したとき(例えば、リプレイ−リプレイ−リプレイの再遊技絵柄の組合せが揃ったとき)、遊技者へ次の遊技が再遊技であることを知らせるランプである。再遊技の場合、次遊技において遊技媒体であるメダルの投入が免除される。告知ランプ123は、特別な入賞役(例えば、ビッグボーナス(BB)やレギュラーボーナス(RB))に内部当選した状態にあることを遊技者に報知するランプである。メダル投入ランプ124は、遊技者にメダルの投入が可能であることを知らせるランプである。
払出枚数表示器125は、メダルの払い出しのある何らかの入賞役に入賞したとき、遊技者へ払い出されるメダルの枚数を表示する表示器である。遊技回数表示器126は、ビッグボーナスゲーム中の一般ゲームの回数等を表示する表示器である。貯留枚数表示器127は、電子的に貯留(クレジット)しているメダルの枚数を表示する表示器である。演出用ランプ128は、遊技の興趣を高めるための演出に使用されるランプである。
メダル投入ボタン130,131は、貯留されたメダルをスロットマシン100へ電子的に投入するための投入ボタンであり、いわゆる、ベットボタンと呼ばれているものである。本実施例では、最大メダル投入ボタン130(いわゆる、マックスベットボタン)と、1枚メダル投入ボタン131を有し、これらのボタンのいずれかを押下することによって遊技に必要な1枚〜3枚のメダルがスロットマシン100へ電子的に投入される。2枚のメダルを投入する場合は、1枚メダル投入ボタン131を2回押下することとなる。投入されたメダル枚数分は、現在の貯留枚数から減算されて残枚数が貯留枚数表示器127に表示される。
メダル投入口ブロック134は、遊技を開始するに当たって遊技者が直接メダルを投入するための投入口134Aを有する。スタートレバー135は、遊技の開始操作として、各リール110〜112の回転を開始させるレバー型のスイッチである。
ストップボタンユニット136には、各ストップボタン137〜139が設けられている。各ストップボタン137〜139は、押下することによって対応する各リール110〜112を停止させるボタン型のスイッチである。各ストップボタン137〜139の内部にはランプ(図示せず)が設けられており、スタートレバー135が操作された後、各リール110〜112の停止操作が可能な状態になると、全ランプが点灯し、各ストップボタン137〜139が押下されるごとに消灯する。
ストップボタンユニット136には、各ストップボタン137〜139が設けられている。各ストップボタン137〜139は、押下することによって対応する各リール110〜112を停止させるボタン型のスイッチである。各ストップボタン137〜139の内部にはランプ(図示せず)が設けられており、スタートレバー135が操作された後、各リール110〜112の停止操作が可能な状態になると、全ランプが点灯し、各ストップボタン137〜139が押下されるごとに消灯する。
精算ボタン132は、遊技者が獲得したメダルを精算して排出させる精算処理を行う場合に押下されるボタンである。なお、精算ボタン132は、遊技者がメダル投入口ブロック134から投入したメダルのうち所定枚数(例えば、3枚)以上のメダルまたは入賞によって獲得したメダルを最大50枚まで貯留するか否かを切り換える場合にも使用され、例えば、一回精算ボタン132が押下されて精算処理が行われると、非貯留モードが設定され、もう一度精算ボタン132が押下されると、貯留モードが設定される。ここに、メダルの貯留とは、メダルを直接払い出さずに、電子的にその枚数を後述する制御部に一時記憶しておくことを意味する。メダル返却ボタン133は、詰まったメダルを返却するためのボタンである。
キー孔140は、扉開閉用のキーを差し込む孔で、キーを差し込んで時計方向へ回すと、ロックが解除され、スロットマシン100の前面扉102を開けることができる。メダル排出口156は、メダルを排出するための開口であり、入賞時に払い出されるメダルはここから排出される。排出されたメダルは、受け皿500に溜まるようになっている。
上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、受け皿ランプ(受け皿500)は、遊技を盛り上げるための演出用のランプであり、遊技状態に応じて点灯/消灯/点滅する。
ドットマトリクスLED表示装置170は、複数のLEDを2次元に配置した表示装置であり、遊技に関する各種の情報(ゲームを盛り上げるためキャラクター等を登場させるゲーム画面、スロットマシン100の内部で異常が発生した場合にエラーの内容を表示するエラー画面など)を表示することができる。このドットマトリクスLED表示装置170に代えて、演出用のリールを装備してもよい。演出用のリールは、各リール110〜112に対応させて3つ設けるようにしてもよい。更に、前記ドットマトリクスLED表示装置170に代えて、液晶表示装置を用いて演出表示等を行うようにしてもよい。
上部スピーカの音孔160と、中央スピーカの音孔161とは、装飾が施されたスピーカカバーが装着され、ここから遊技の効果音が出力される。
ドットマトリクスLED表示装置170は、複数のLEDを2次元に配置した表示装置であり、遊技に関する各種の情報(ゲームを盛り上げるためキャラクター等を登場させるゲーム画面、スロットマシン100の内部で異常が発生した場合にエラーの内容を表示するエラー画面など)を表示することができる。このドットマトリクスLED表示装置170に代えて、演出用のリールを装備してもよい。演出用のリールは、各リール110〜112に対応させて3つ設けるようにしてもよい。更に、前記ドットマトリクスLED表示装置170に代えて、液晶表示装置を用いて演出表示等を行うようにしてもよい。
上部スピーカの音孔160と、中央スピーカの音孔161とは、装飾が施されたスピーカカバーが装着され、ここから遊技の効果音が出力される。
<制御部>
図2を参照してスロットマシンの制御部の構成について説明する。
図2を参照してスロットマシンの制御部の構成について説明する。
本実施例における制御部は、全体を制御する主制御部300と、遊技を盛り上げるための演出に関する制御等を遂行する副制御部400と、ドットマトリクスLED表示装置170を制御するドットマトリクスLED表示制御部(図示省略)で構成されている。尚、ドットマトリクスLED表示装置170に代えて、液晶表示装置や演出用のリール等を用いる場合には、それらの表示制御部で構成する。
<主制御部300>
マイクロプロセッサ(以下、MainCPUと称す)310は、スロットマシン100における制御の中枢となるものであり、バス370を介して、周辺部との間で制御信号やデータの受渡が行われる。
マイクロプロセッサ(以下、MainCPUと称す)310は、スロットマシン100における制御の中枢となるものであり、バス370を介して、周辺部との間で制御信号やデータの受渡が行われる。
乱数発生器311は、内部抽選等に用いられる乱数を発生するもので、複数のカウンタ、クロック発振器、分周器及びラッチ回路等で構成される。乱数発生器311が発生した乱数値は、バス370を介して、RAM313の乱数記憶領域に記憶され、必要に応じてMainCPU310へ送られる。
MainCPU310には、入力インターフェース360およびバス370を介して、メダル投入口ブロック134の投入口から投入されたメダルを検知するメダルセンサ320、スタートレバー135の操作を検知するスタートレバーセンサ321、ストップボタン137〜139のいずれかが押された場合、どのストップボタンが押されたかを検知するストップボタンセンサ322、及び、メダル投入ボタン130,131のいずれかが押下された場合、どのメダル投入ボタンが押されたかを検知するメダル投入ボタンセンサ323、精算ボタン132の押下に伴って動作する精算ボタンスイッチ324が接続されている。
ROM(リード・オンリー・メモリ)312は、各種制御を行うためのプログラムや、後述する各種テーブルデータ等を記憶する記憶手段の一つである。RAM(ランダム・アクセス・メモリ)313は、MainCPU310によって処理されるプログラムのワークエリアを有し、可変データ等を記憶する記憶手段の一つである。
また、各リール110〜112の回転と停止を行うモーター(図示省略)を制御するモーター制御部330、及び、メダル払出装置(いわゆる、ホッパー:図示省略)を制御するホッパー制御部331が、入出力インターフェース332及びバス370を介してMainCPU310に接続されている。
演出用ランプ・表示器類340とは、図1で示した入賞ライン表示ランプ120、スタートランプ121、再遊技ランプ122等のランプ類や、払出枚数表示器125、遊技回数表示器126等の各種表示器をまとめて表したもので、出力インターフェース342およびバス370を介してMainCPU310に接続されている。
出力インターフェース350は、MainCPU310の指示に基づき、各種のコマンドを副制御部400の入力インターフェース440へ送信する。コマンドには、例えば、メダルが投入されたことを示すコマンド、スタートレバー135が操作されたことを示すコマンド、押されたストップボタン137〜139を示すコマンド、演出の内容(バックライト、上部ランプ150、音声出力、ドットマトリクスLED表示装置170等による演出の内容)を規定したコマンド等がある。
<副制御部400>
マイクロプロセッサ(以下、SubCPUと称す)410は、主制御部300から送信された各種コマンドを入力インターフェース440およびバス430を介して受信し、受信したコマンドの内容に応じて副制御部400全体を制御する。
マイクロプロセッサ(以下、SubCPUと称す)410は、主制御部300から送信された各種コマンドを入力インターフェース440およびバス430を介して受信し、受信したコマンドの内容に応じて副制御部400全体を制御する。
ROM411は、副制御部400全体を制御するためのプログラムやデータ等を記憶する記憶手段の一つである。RAM412は、SubCPU410で処理されるプログラムのワークエリアを有し、可変データ等を記憶する記憶手段の一つである。
バックライト420は、リールの絵柄を照らすライトで、SubCPU410の指示に従って点灯/点滅/消灯する。演出用ランプ421は、上部ランプ150、サイドランプ151、中央ランプ152、腰部ランプ153、下部ランプ154、受け皿ランプ(受け皿500)をまとめて表したもので、SubCPU410の指示に従って点灯/点滅/消灯する。バックライト420および演出用ランプ421は、出力インターフェース422を介してバス430を経てSubCPU410と接続されている。
出力インターフェース450は、SubCPU410の指示に基づき、各種制御データをドットマトリクスLED表示制御部(図示省略)へ送信する。この制御データに基づいて、ドットマトリクスLED表示制御部は、ドットマトリクスLED表示装置170を制御する。
楽音信号形成部460は、SubCPU410から受け渡された制御信号やデータに基づいて、楽音信号を形成して出力する。この楽音信号は、アンプ461で増幅された後、スピーカ(具体的には上部スピーカ及び中央スピーカ)462から音として出力される。
<遊技の基本的制御>
図3は、本実施例のスロットマシン100における遊技の基本的制御を示すフローチャートである。
遊技の基本的制御は、MainCPU310が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、同図の処理を繰り返し実行する。
図3は、本実施例のスロットマシン100における遊技の基本的制御を示すフローチャートである。
遊技の基本的制御は、MainCPU310が中心になって行い、電源断等を検知しないかぎり、同図の処理を繰り返し実行する。
先ず、S101では、RAM313のクリヤや初期値の設定等の初期化処理を実行する。次に、S102では、メダル投入処理として、メダルの投入数に応じた入賞ライン表示ランプ120の点灯等を行う。尚、メダル投入ボタン130,131によるクレジットによる投入も、メダル投入口ブロック134の投入口から、実際のメダルを投入する場合も同等に処理する。
S103では、遊技のスタート操作に関する処理を行う。スタートレバー135が操作された場合、投入されたメダル枚数を確定する。次いで、S104では、確定されたメダル枚数に基づいて、有効な入賞ライン114を確定する。
S105では、乱数発生器311で発生させた乱数値を取得する。
S106では、ROM312に格納されている抽選データテーブルと、S105で取得した乱数値を用いて、入賞役の内部当選の当否を定める内部抽選を行う。なお、抽選データテーブルには、あらかじめ、BB、RB、小役等の抽選確率に応じたデータが格納されている。
S106では、ROM312に格納されている抽選データテーブルと、S105で取得した乱数値を用いて、入賞役の内部当選の当否を定める内部抽選を行う。なお、抽選データテーブルには、あらかじめ、BB、RB、小役等の抽選確率に応じたデータが格納されている。
S107では、例えば、ドットマトリクスLED表示装置170においてどのような演出を行うか決めたり、ゲームを盛り上げるためキャラクター等を登場させる、演出抽選処理を行う。
S108では、S105で取得した乱数値を用いて、リール停止制御テーブルを選択し、各リール110〜112の回転を開始させる。
S109では、ストップボタン137〜139の受付が可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリールを、S106で選択したリール停止制御テーブルに基づいて停止させる。
S110では、入賞判定を行う。ここでは、有効化された入賞ライン114上に、入賞役に対応する絵柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン114上に、例えば「ベル−ベル−ベル」が揃っていたならば、ベル入賞と判定する。また、例えば「青7−青7−青7」が揃っていたならば、BB入賞と判定する。
S111では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。
S112では、遊技状態を制御する。例えば、BB入賞時には、次の遊技からBBゲームが開始されるように準備をし、BB終了時には、次の遊技から通常の遊技が開始されるように準備させる。
<メダルセレクタ>
図4はメダルセレクタ6の組立斜視図、図5はメダルセレクタ6の分解斜視図、図6はメダルセレクタ6を配置した状態を示す前面扉102の背面図、図7は前面扉102を外した状態を示す筐体103の正面図である。尚、前面扉102は筐体103に対してヒンジによって開閉且つ着脱自在に蝶着されている。
図4はメダルセレクタ6の組立斜視図、図5はメダルセレクタ6の分解斜視図、図6はメダルセレクタ6を配置した状態を示す前面扉102の背面図、図7は前面扉102を外した状態を示す筐体103の正面図である。尚、前面扉102は筐体103に対してヒンジによって開閉且つ着脱自在に蝶着されている。
メダルセレクタ6は、メダル投入口ブロック134のメダル投入口134Aに投入されたメダルを選別し、サイズの小さい不正なメダルを選別して、前面扉102の背面側に設けたシュート106(図6参照)を介してメダル排出口156から受け皿500に排出すると共に、正規のメダルを取り込んでホッパー240のメダルタンクに送り出すユニット化された装置である。即ち、このメダルセレクタ6は、例えば図5に示すように、メダル通路を形成するセレクタ本体ユニット61と、このセレクタ本体ユニット61に着脱自在に設けられる側面ガイドユニット62と、選別された不正なメダルをシュート106へ案内する開閉及び着脱可能なカバーガイド63と、から構成されている。尚、メダルセレクタ6は、取付基板64を介してスロットマシン100の前面扉102の裏面側に、着脱自在に取り付られる。
セレクタ本体ユニット61は、メダル選別開口611を開設した平面図形状がほゞコ字状のベース基板612を中心に構成してある。上記メダル選別開口611は、底辺がメダルの移送方向に沿って下り傾斜する斜めに開設した横長な開口であって、このメダル選別開口611の下縁付近には、投入されたメダルが転動しながらホッパー240のメダルタンクの方向へ移動するメダル通路を形成する移送ガイド65が、ネジ等によって取り付けてある。
上記メダル選別開口611の上縁付近には、スペーサ部材661を設ける。このスペーサ部材661は、例えば合成樹脂製の板材であって、ほゞメダルと同じ厚さを有し、前記ベース基板612にネジ等で着脱可能に取り付けられている。また、上記スペーサ部材661は、投入されて転動するメダルの上縁が係止する係止爪662を有し、転動するメダルの上部一側をガイドする上部ガイド66を構成する。
前記メダル選別開口611には、投入されたメダルを、遊技者の操作に応じて、受け皿500に返却するためのメダル返却装置67が臨ませてある。このメダル返却装置67は、遊技者が、メダル詰まりを解除するために、メダル返却ボタン133を操作したときに、先端部がメダル選別開口611の中に突入して、メダル通路に詰まったメダルをシュート106内に落下させてメダル排出口156から受け皿500に返却する。
前記メダル選別開口611には、投入されたメダルを側面からガイドする側面ガイドユニット62を臨ませる。この側面ガイドユニット62は、前記したベース基板612に対して後述する軸受部624により回動自在且つ着脱自在に設けられている。この側面ガイドユニット62は、装着時に前記したベース基板612に対峙するガイド基板623を有し、このガイド基板623に、前記軸受部624と、可動型押出しガイド627とが装着してある。ガイド基板623は、ベース基板612と対峙したときに、メダル投入口134Aに投入されたメダルを、前記ベース基板612と間に落とし込むようになっている。
側面ガイドユニット62は、可動型押出しガイド627を備え、この可動型押出しガイド627は、メダルを押圧する方向に緩く付勢され、先端が前記メダル選別開口611に臨んでいる。
前記メダル選別開口611の下縁付近には、投入されたメダルが転動するメダル転動面652を有する移送ガイド65が、メダルの下部一側をガイドするベース基板612に対して止着されている。
この移送ガイド65は、前記したスペーサ部材661とほゞ同じ厚さを有する板材であって、ネジ等によって、前記メダル選別開口611の下縁から若干下がった位置に取り付けてある。また、この移送ガイド65は、メダルが転動して流下するように下り傾斜が設けてり、傾斜下流端に対応するセレクタ本体ユニット61の側面部分には、メダル送り口613が開設してある。そして、メダルセレクタ6を、図5に示す取付基板64に装着した場合に、前記移送ガイド65の流下端であるメダル送り口613が、前記した取付基板64の搬送樋641の入口に連絡し、選別された正規のメダルを搬送樋641を介してホッパー240のメダルタンクへ移送するメダル通路を形成する。
次に、前記したような構成のメダルセレクタ6の動作を簡単に説明する。メダルセレクタ6を備えるスロットマシン100において、遊技を行うために、遊技者がメダルをメダル投入口ブロック134のメダル投入口134Aへ投入する。
メダル投入口134Aから投入したされたメダルは、メダルセレクタ6のメダル通路を流下する。このとき、メダルの下縁をメダル転動面652が支えると共に、側面ガイドユニット62の可動型の押出しガイド627が側方より緩く押圧する。このため、メダルが正規のものであって規定の外径を有していれば、上縁が上部ガイド66である係止爪662に係止する。従って、当該メダルは、メダル通路を形成する移送ガイド65の下り傾斜にしたがって、搬送樋641へ連なるメダル送り口613へ向けて転動しながら流下する。一方、規定のサイズよりも小さい不正なメダルは、係止爪662に係止できないので、転倒してカバーガイド63の内側へ落下する。
尚、このとき、前記係止爪662やベース基板612は、メダルを側面から支持する側方ガイド面として機能している。
<清掃ツール>
次に、本発明における清掃ツールを、図面の実施例に基づいて説明する。図8は清掃ツール8の正面図、図9は同平面図、図10は同底面図、図11は同背面図、図12は同左側面図、図13は同右側面図、である。
次に、本発明における清掃ツールを、図面の実施例に基づいて説明する。図8は清掃ツール8の正面図、図9は同平面図、図10は同底面図、図11は同背面図、図12は同左側面図、図13は同右側面図、である。
清掃ツール8は、作業者が握って汚れの除去作業を行うことになる本体部81と、この本体部81の端部に設けた一つまたは複数の作用部82とを備えるヘラ状の道具である。図面に示す実施例では、前記したメダルセレクタ6のメダル転動面652に付着堆積した付着物(以下、汚れと呼ぶことがある)を除去するための第1作用部821と、ベース基板612が形成する側方ガイド面など比較的大きな平坦部に付着堆積した汚れを除去するための第2作用部822、比較的小さな平坦部の汚れを除去するための第3作用部823、ベース基板612とメダル転動面652を有する移送ガイド65との隙間などに溜まった汚れを除去するための第4作用部824と、を備えている。
清掃ツール8の本体部81は、例えば、図8に示すように、一端が他端に比較して幅広に形成されると共に、若干湾曲した形状に形成される板状の部材である。この本体部81の幅狭側の端部であって、湾曲した凸側には、前記の第1作用部821が形成され、幅広側の他端には前記第2作用部822が形成されている。
第1作用部821は、メダルが転動するメダル転動面652に付着堆積した汚れを除去するときに用いると好適な部位であって、先端が本体部81の長軸方向とほゞ平行する折返状に形成された鉤状部821aと、この鉤状部821aと前記本体部81の縁との間に形成された顎状に凹陥する空間部821bと、を有している。即ち、例えば、図8に示すように、鉤状部821aの下縁が顎状の曲面を介して本体部81の上縁に連なっている。
また、第1作用部821の鉤状部821aには、メダル転動面652と当接可能な平面部821cが形成してある。更に、鉤状部821aの先端、即ち、平面部821cと、空間部821bを形成する面とが交わる部分は、図14の拡大図に示すように、小端部821dが形成してある。そして、図15に示すように、メダルセレクタ6のメダル転動面652を、転動するメダルを側面から支持する側方ガイド面を形成するベース基板612側が低くなるように傾斜させた傾斜面とした場合には、この傾斜面に対応するように傾斜させて、傾斜する平面部821cとしてもよい。
第2作用部822は、転動するメダルを側面から支持する側方ガイド面など比較的大きな平坦部、例えばベース基板612の内側面に溜まった汚れを除去するときに用いると好適な部位であって、本体部81の幅広側の端部を、小刀状に傾斜させると共に、端縁に向けで傾斜状に厚さを減じることにより、傾斜面部822aと起立面部822bとが、形成してある。
第3作用部823は、比較的小さな平坦部に溜まった汚れを除去するときに用いると好適な部分であって、本体部81の幅狭側の端部を、本体部81の長軸方向とほゞ直交する方向に切り落として、直立面部823aを形成してある。尚、前記第1作用部821の平面部821cと、この第3作用部823の直立面部823aとが、緩やかな曲面で連なっている(図14参照)。
第4作用部824は、ベース基板612と移送ガイド65との隙間等に溜まった汚れを除去するときに好適な部分であって、本体部81の一端に設けた前記第1作用部821と反対側になる位置に、本体部81の長軸方向とほゞ直交する方向に突出する楔部824aを形成してなる。尚、この第4作用部824は、前記した第3作用部823の延長上に位置し、楔部824aを直立面部823aの先端とみることもできる(図14参照)。
次に、清掃ツール8の基本的な使い方を説明する。先ず、図示していない着脱手段によって、前面扉102の背面側に取付られているメダルセレクタ6を、前面扉102から外す。そして、カバーガイド63の爪631をセレクタ本体ユニット61の係止孔614から外して、カバーガイド63を開放する(例えば、図16等参照)。また、側面ガイドユニット62を、セレクタ本体ユニット61から外しておくとよい。
そこで、例えば、図16に示すように、メダル送り口613から、第1作用部821を挿入し、該第1作用部821の鉤状部821aを移送ガイド65のメダル転動面652に宛てがい、平面部821cをメダル転動面652に当接させた状態でスライドさせる。すると、平面部821cと小端部821dとの角が、メダル転動面652に付着堆積した汚れを掻き落す。このため、メダル転動面652に溜まった汚れを簡単且つ確実に除去することができる。
このとき、図15に示すように、メダル転動面652が傾斜している場合には、傾斜する平面部821cを設けた清掃ツール8を用いればよい。
メダルセレクタ6から外した側面ガイドユニット62(図17参照)には、メダル投入口134Aから投入したメダルに対応する比較的大きな平坦面625が形成されている。この平坦面625に付着堆積した汚れは、第2作用部822を用いて除去することができる。即ち、図17に示すように、第2作用部822の比較的長く形成されている起立面部822bを、側面ガイドユニット62の平坦面625に宛てがってスライドさせればよい。すると、前記起立面部822bの角によって、平坦面625に溜まった汚れを簡単確実に掻き落すことができる。
一方、前記メダル投入口134Aに投入したメダルに対応する前記平坦面625と対向するベース基板612側の平坦部分615(図18参照)には、第3作用部823を用いるとよい。即ち、図18に示すように、この第3作用部823を平坦部分615に宛てがってスライドさせれば、直立面部823aの角によって平坦部分615に付着堆積した汚れを除去することができる。このように、この第3作用部823は、前記第2作用部822が入らない比較的小さな平坦部分に溜まった汚れを除去するときに用いると好適である。
ベース基板612と移送ガイド65との隙間に入り込んだ汚れに対しては、第4作用部824を用いるとよい。即ち、図19に示すように、第4作用部824の楔部824aを、ベース基板612と移送ガイド65との隙間に宛てがい、この隙間に沿ってスライドさせると、第3作用部823の楔部824aの先端が隙間に入り込んだ汚れを掻き出し、汚れを簡単、確実に除去できる。
また、この第4作用部824は、上部ガイド66のレール面を清掃することもできる。即ち、図20に示すように、第4作用部824の先端部分を、上部ガイド66の係止爪662に宛てがうと共に、第4作用部824の側面をスペーサ部材661が形成するレール663の下面に宛てがって、スライドさせればよい。このとき、係止爪662とレール663の下面に溜まった汚れを同時に除去することができる。
前記したような清掃ツール8は、適度な弾性と耐摩耗性を有した材質で形成するとよく、また適度な自己潤滑性を有していると更によい。そこで、例えば、ポリアセタール樹脂等の機能性樹脂(エンジニアリングプラスチック)を用いて成型するのが好適である。尚、前記した図示の実施例では、全体を機能性樹脂製として一体に形成しているが、作用部82のみを機能性樹脂製とし、本体部81を金属或は他の合成樹脂等、他の材質を用いて形成することもできる。
また、図示の実施例では、本体部81を若干湾曲させた形状に形成しているが、汚れを掻き落すための前記作用部82を備えていればどのような形状であってもよく、作用部82の形状も図示のものに限定されるものではない。
更に、清掃ツール8は、メダル投入口134A及びメダル送り口613に挿入可能な大きさ及び形状に形成されている。即ち、正規のメダルがホッパー240に対して送り出されるメダル送り口613に挿入可能な全幅と、メダル転動面652の長さに対応する全長と、メダル転動面652の幅とほぼ一致する厚みと、を有している。具体的に例示すれば、全幅23mm、全長120mm、厚さ2mm程度のものであり、メダルの大きさや、メダル転動面652の長さを基準にして設定すればよい。
そこで、例えば、前記第1作用部821をメダル送り口613に挿入してメダル転動面652を清掃する場合に、メダル転動面652の上流端から下流端まで、第1作用部821を移動させることができる。また、本体部81を湾曲させているので、第1作用部821をその位置に拘らず最適な角度でメダル転動面652に当接させることができる。このため、メダル転動面652の端部に汚れが残ることがない。
また、図21に示すように、清掃ツール8を、メダル投入口134Aに差し込んで、当該メダル投入口134Aに付着した汚れを除去することができる。即ち、第2作用部822の傾斜状の起立面部822bで、メダル投入口134Aの一方の内壁134Bに付着した汚れR1を掻き落し、清掃ツール8を一旦抜いた後、裏返して他の内壁134Cに付着した汚れR2を掻き落すようにすればよい。
本発明における清掃ツール8は、遊技店の従業員が各自所持していてもよいし、例えば、図7に示すように、スロットマシン100の筐体103の内部に、清掃ツール8の装着部105を設け、この装着部105に清掃ツール8を装備するようにしてもよい。この場合、各スロットマシン毎に装備させることもできるが、遊技島単位や所定の台数毎に装備させる方が合理的である。何れの場合であっても、汚れの除去作業を行う場合に、身近に専用の清掃ツール8が用意されているので、容易に清掃することができ、確実に汚れを除去することが可能である。
また、前記清掃ツール8を、スロットマシンの販売に応じて、サービス品として添付提供することもできる。
6 メダルセレクタ
8 清掃ツール
61 セレクタ本体ユニット
62 側面ガイドユニット
63 カバーガイド
64 取付基板
65 移送ガイド
66 上部ガイド
67 メダル返却装置
81 本体部
82 作用部
100 スロットマシン
101 本体
102 前面扉
103 筐体
105 装着部
106 シュート
134 メダル投入口ブロック
240 ホッパー
500 受け皿
611 メダル選別開口
612 ベース基板
613 メダル送り口
652 メダル転動面
821 第1作用部
821a 鉤状部
821b 空間部
821c 平面部
821d 小端部
822 第2作用部
822a 傾斜面部
822b 起立面部
823 第3作用部
823a 直立面部
824 第4作用部
824a 楔部
8 清掃ツール
61 セレクタ本体ユニット
62 側面ガイドユニット
63 カバーガイド
64 取付基板
65 移送ガイド
66 上部ガイド
67 メダル返却装置
81 本体部
82 作用部
100 スロットマシン
101 本体
102 前面扉
103 筐体
105 装着部
106 シュート
134 メダル投入口ブロック
240 ホッパー
500 受け皿
611 メダル選別開口
612 ベース基板
613 メダル送り口
652 メダル転動面
821 第1作用部
821a 鉤状部
821b 空間部
821c 平面部
821d 小端部
822 第2作用部
822a 傾斜面部
822b 起立面部
823 第3作用部
823a 直立面部
824 第4作用部
824a 楔部
Claims (11)
- メダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別し、投入されたメダルをメダル送り口の方向に転動させるメダル転動面を少なくとも備えるメダルセレクタに対して用いられ、
前記メダル転動面上に付着堆積した付着物を除去するための作用部を形成したことを特徴とするメダルセレクタ用清掃ツール。 - メダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別し、メダル送り口の方向に転動するメダルを側面から支持する側方ガイド面を少なくとも備えるメダルセレクタに対して用いられ、
前記側方ガイド面上に付着堆積した付着物を除去するための作用部を形成したことを特徴とするメダルセレクタ用清掃ツール。 - メダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別し、投入されたメダルをメダル送り口の方向に転動させるメダル転動面と、転動するメダルを側面から支持する側方ガイド面とを少なくとも備えるメダルセレクタに対して用いられ、
前記メダル転動面上に付着堆積した付着物を除去するための第1作用部と、前記側方ガイド面上に付着堆積した付着物を除去するための第2作用部と、を形成したことを特徴とするメダルセレクタ用清掃ツール。 - 請求項3に記載したメダルセレクタ用清掃ツールであって、
ヘラ状の本体部の一端に第1作用部を形成し、本体部の他端に第2作用部を形成したことを特徴とするメダルセレクタ用清掃ツール。 - 請求項4に記載したメダルセレクタ用清掃ツールであって、
正規のメダルが送り出されるメダル送り口に挿入可能な全幅と、前記メダル転動面の長さに対応する全長と、前記メダル転動面の幅とほぼ一致する厚みと、を有することを特徴とするメダルセレクタ用清掃ツール。 - 請求項5に記載のメダルセレクタ用清掃ツールであって、
前記本体部が幅方向に湾曲した形状を有していることを特徴とするメダルセレクタ用清掃ツール。 - 請求項6に記載のメダルセレクタ用清掃ツールであって、
前記第1作用部はメダル転動面に付着堆積した付着物を除去することができるように、先端が前記本体部の長軸方向とほゞ平行するように折返状に形成された鉤状部と、該鉤状部と本体部の縁部との間に形成された空間部とを有し、前記鉤状部にメダル転動面と当接可能な平面部を形成したことを特徴とするメダルセレクタ用清掃ツール。 - 請求項7に記載のメダルセレクタ用清掃ツールであって、
メダルセレクタのメダル転動面を、転動するメダルを側面から支持する側方ガイド面側が低くなるように傾斜させた傾斜面とし、この傾斜面に対応させて前記第1作用部に傾斜した平面部を形成したことを特徴とするメダルセレクタ用清掃ツール。 - メダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別し、投入されたメダルをメダル送り口の方向に転動させるメダル転動面を少なくとも備えるメダルセレクタを設けた遊技台に対して用いられ、
前記メダル投入口及びメダル送り口に挿入可能な大きさ及び形状に形成され、前記メダル投入口及びメダル転動面に付着堆積した付着物を除去するための作用部を形成したことを特徴とするメダルセレクタ用清掃ツール。 - 請求項1ないし9の何れか一つに記載されたメダルセレクタ用清掃ツールであって、
前記メダルセレクタは、複数種類の絵柄が施された複数のリールと、メダルの投入を前提条件として、リールの回転開始を指示するスタートスイッチと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるためのストップスイッチと、予め定めた入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、入賞役に内部当選した場合であって、停止時のリールにより表示される絵柄の組合せが、内部当選した入賞役に対応して予め定めた絵柄の組合せである場合に当該入賞役に入賞し、払い出しが必要がある場合は所定数のメダルを払い出す遊技台に設けられていることを特徴とするメダルセレクタ用清掃ツール。 - メダル投入口から投入されたメダルを該メダルの大きさに基づいて選別するメダルセレクタを備えた遊技台において、
複数種類の絵柄が施された複数のリールと、メダルの投入を前提条件として、リールの回転開始を指示するスタートスイッチと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるためのストップスイッチと、予め定めた入賞役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、入賞役に内部当選した場合であって、停止時のリールにより表示される絵柄の組合せが、内部当選した入賞役に対応して予め定めた絵柄の組合せである場合に当該入賞役に入賞し、払い出しが必要がある場合は所定数のメダルを払い出す遊技台であって、
前記メダルセレクタに付着堆積した付着物を除去するための作用部を形成したメダルセレクタ用清掃ツールを装備させるための装着部を設けたことを特徴とする遊技台。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011139743A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Daito Giken:Kk | メダルセレクタおよび遊技台 |
JP2012086075A (ja) * | 2005-10-24 | 2012-05-10 | Asahi Seiko Co Ltd | ゲーム機のメダル投入装置におけるにメダル選別装置 |
-
2004
- 2004-01-30 JP JP2004023854A patent/JP2005211456A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012086075A (ja) * | 2005-10-24 | 2012-05-10 | Asahi Seiko Co Ltd | ゲーム機のメダル投入装置におけるにメダル選別装置 |
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