以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
1. 第1実施の形態
図1は、本発明の第1実施の形態に関わる磁気ランダムアクセスメモリを示している。
磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)11は、例えば、それ自体で1つのメモリチップを構成していてもよいし、また、複数の機能ブロックからなるシステムLSI内の1つのブロックであってもよい。
メモリセルアレイは、データセルアレイ12、レファレンスセルアレイ13A及びダミーセルアレイ13B,13Cから構成される。
データセルアレイ12は、アレイ状に配置される複数のデータセルを有する。データセルアレイ12は、メモリセルアレイの大部分を占め、メインデータを記憶するために使用される。レファレンスセルアレイ13Aは、バイアス電流/電位又はレファレンス電流/電位を生成するためのレファレンスセルを有する。ダミーセルアレイ13B,13Cは、メモリセルとしては機能しないダミーセルを有する。
データセルアレイ12及びダミーセルアレイ13BからなるブロックのY方向(Easy-Axis方向)の2つの端部のうちの1つには、ロウデコーダ&ドライバ(ロウデコーダRD&ライトワード線ドライバWWL−Dv. ,ロウデコーダRD&リードワード線ドライバRWL−Dv.)14Aが配置され、他の1つには、シンカ(ライトワード線シンカWWL−SNK)15Aが配置される。
レファレンスセルアレイ13A及びダミーセルアレイ13CからなるブロックのY方向(Easy-Axis方向)の2つの端部のうちの1つには、ロウデコーダ&ドライバ(ロウデコーダRD&ライトワード線ドライバWWL−Dv.(ref) ,ロウデコーダRD&リードワード線ドライバRWL−Dv.(ref))14Bが配置され、他の1つには、シンカ(ライトワード線シンカWWL−SNK(ref))15Bが配置される。
ロウデコーダ&ドライバ14A,14Bは、書き込み動作時、例えば、ロウアドレス信号に基づいて、複数のライトワード線のうちの1つを選択し、かつ、選択された1つのライトワード線に書き込み電流を供給する機能を有する。シンカ15A,15Bは、書き込み動作時、例えば、選択された1つのライトワード線に供給された書き込み電流を吸収する機能を有する。
ロウデコーダ&ドライバ14A,14Bは、読み出し動作時、例えば、ロウアドレス信号に基づいて、複数のリードワード線(ライトワード線と異なっていても、又は、一体化されていてもよい)のうちの1つを選択し、かつ、選択された1つのリードワード線を“H”にする機能を有する。
データセルアレイ12及びダミーセルアレイ13CからなるブロックのX方向(Hard-Axis方向)の2つの端部のうちの1つには、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ(カラムデコーダCD&ライトビット線ドライバ/シンカWBL−Dv./SNK)16Aが配置され、他の1つには、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ(カラムデコーダCD&ライトビット線ドライバ/シンカWBL−Dv./SNK,カラム選択スイッチCSW,カラムデコーダCD)17Aが配置される。
レファレンスセルアレイ13A及びダミーセルアレイ13BからなるブロックのX方向(Hard-Axis方向)の2つの端部のうちの1つには、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ(カラムデコーダCD&ライトビット線ドライバ/シンカWBL−Dv./SNK)16Bが配置され、他の1つには、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ(カラムデコーダCD&ライトビット線ドライバ/シンカWBL−Dv./SNK,カラム選択スイッチCSW,カラムデコーダCD)17Bが配置される。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,16B,17A,17Bは、書き込み動作時、例えば、カラムアドレス信号に基づいて、複数のライトビット線のうちの1つを選択し、かつ、選択された1つのライトビット線にライトデータに応じた向きを有する書き込み電流を流す機能を有する。カラム選択スイッチCSW及びカラムデコーダCDは、読み出し動作時、カラムアドレス信号により選択された読み出しビット線をセンスアンプ20に電気的に接続する機能を有する。
アドレスレシーバ18は、アドレス信号を受け、例えば、ロウアドレス信号をロウデコーダ&ドライバ14A,14Bに転送し、カラムアドレス信号をカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,16B,17A,17Bに転送する。データ入力レシーバ19は、ライトデータを、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,16B,17A,17Bに転送する。データ出力ドライバ21は、センスアンプ20で検出された読み出しデータを磁気ランダムアクセスメモリ11の外部へ出力する。
制御回路22は、/CE(Chip Enable)信号、/WE(Write Enable)信号及び/OE(Output Enable)信号を受け、磁気ランダムアクセスメモリ11の動作を制御する。例えば、制御回路22は、書き込み動作時、ライト信号WRITEを、ロウデコーダ&ドライバ14A,14B及びカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,16B,17A,17Bに与える。
図2は、図1のメモリセルアレイ及びその周辺部を具体的に示している。
本例では、ライトビット線WBLとリードビット線RBLをそれぞれ独立に設けるデバイス構造を前提とする。この構造によれば、読み出し時にリードビット線RBLを充電すれば足りるため、例えば、ライトビット線WBLに接続されるドライバ/シンカやスイッチ素子などに起因する負荷容量を考慮する必要がなくなり、高速読み出しに貢献できる。
通常、リード選択スイッチSWの一端は、共通ソース線に接続され、他端は、MTJ素子を経由してライト/リードビット線に接続される。しかし、本例では、高速読み出しを実現するために、リード選択スイッチSWの一端をリードビット線RBLに接続し、他端をMTJ素子を経由してライトビット線WBLに接続する。
この場合、共通ソース線がなくなり、その代わりに、リードビット線RBLがカラムごとに個別に設けられるため、セルサイズの増加が懸念される。しかし、実際、セルサイズは、MTJ素子などの他の要素により大きく影響を受けるため、リードビット線RBLによるセルサイズの増加は限定的と考えられる。
データセルアレイ12は、複数のデータセルDATA−CELLから構成される。データセルDATA−CELLは、1Tr−1MTJタイプメモリセルであり、1つのリード選択スイッチSWと1つのMTJ素子MTJとから構成される。データセルDATA−CELLには、例えば、通常動作時にチップ内に入力されるデータが記憶される。
レファレンスセルアレイ13Aは、複数のレファレンスセルREF−CELLから構成される。レファレンスセルREF−CELLも、データセルと同様に、1Tr−1MTJタイプメモリセルであり、1つのリード選択スイッチSWと1つのMTJ素子MTJとから構成される。レファレンスセルREF−CELLには、バイアス電流/電位又はレファレンス電流/電位を生成するためのデータが記憶される。
ダミーセルアレイ13B,13Cは、複数のダミーセルDUMMY−CELLから構成される。ダミーセルDUMMY−CELLも、1Tr−1MTJタイプメモリセルであり、1つのリード選択スイッチSWと1つのMTJ素子MTJとから構成される。しかし、ダミーセルDUMMY−CELLは、メモリセルとして使用しないため、リード選択スイッチSWとMTJ素子MTJとが物理的に切断されている。
データセルDATA−CELL及びレファレンスセルREF−CELLは、例えば、図3に示すようなデバイス構造を有する。
リード選択スイッチSWは、MOSトランジスタから構成され、このMOSトランジスタのゲートは、リードワード線RWLとなる。MOSトランジスタのソース/ドレイン領域の一方は、コンタクトプラグ51を介して、リードビット線RBLに接続される。また、MOSトランジスタのソース/ドレイン領域の他方は、コンタクトプラグ52,53及び導電層54を介して、MTJ素子MTJの下面に接続される。ライトビット線WBLは、MTJ素子MTJの上面に接続される。ライトワード線WWLは、MTJ素子MTJの下部に配置される。
これに対し、ダミーセルDUMMY−CELLは、例えば、図4に示すようなデバイス構造を有する。
ダミーセルDUMMY−CELLがデータセルDATA−CELL及びレファレンスセルREF−CELLと異なる点は、コンタクトプラグ53(図3)が存在しない点のみであり、その他の点は、同じである。コンタクトプラグ53(図3)が存在しないため、ダミーセルDUMMY−CELLでは、リード選択スイッチSWとMTJ素子MTJとが物理的に切断されている。
リード選択スイッチSWとMTJ素子MTJとが物理的に切断されていると、リードワード線RWLにバイアス電位を与えても、ダミーセルDUMMY−CELLのMTJ素子MTJに電流が流れることはない。
リードワード線RWLにバイアス電位を与えても、ダミーセルDUMMY−CELLのMTJ素子MTJに電流を流さないようにするには、上記の例(図4)の他に、例えば、図3のデバイス構造において、リードプラグ51を省略する構造、コンタクトプラグ52を省略する構造、MTJ素子MTJを省略する構造、これらの組み合せなどを採用することが考えられる。
リードワード線RWL(i)は、リードワード線ドライバ32からY方向に向かって延びている。リードワード線RWL(i)は、データセルDATA−CELLのリード選択スイッチSWに接続される。ライトワード線WWL(i)は、ライトワード線ドライバ33からY方向に向かってライトワード線シンカ34まで延びている。ライトワード線WWL(i)は、データセルDATA−CELLのMTJ素子MTJの近傍を通過する。
リードワード線RWL(ref)は、リードワード線ドライバ40からY方向に向かって延びている。リードワード線RWL(ref)は、レファレンスセルREF−CELLのリード選択スイッチSWに接続される。ライトワード線WWL(ref)は、ライトワード線ドライバ39からY方向に向かってライトワード線シンカ41まで延びている。ライトワード線WWL(ref)は、レファレンスセルREF−CELLのMTJ素子MTJの近傍を通過する。
データセルDATA−CELLとレファレンスセルREF−CELLとは、同一のメモリセルアレイ内に配置されるが、データセルDATA−CELLに繋がるリードワード線RWL(i)とレファレンスセルREF−CELLに繋がるリードワード線RWL(ref)とは、独立に設けられる。
このため、例えば、選択されたリードワード線RWL(i)にバイアス電位を与えてデータを読み出す前に、予め、リードワード線RWL(ref)にバイアス電位を与え、読み出し動作に必要なバイアス電流/電位及びレファレンス電流/電位を生成しておくことができる。つまり、読み出し時に、読み出し動作に必要な条件を直ちに満たすことで、読み出し速度の向上を実現できる。
なお、物理的にも、電気的にも、メモリセルアレイの規則性を崩さないために、リードワード線RWL(i),RWL(ref)には、それぞれ、ダミーセルDUMMY−CELLが接続されているが、ダミーセルDUMMY−CELLのリード選択スイッチSWとMTJ素子MTJとは切断されているため、例えば、メインデータの読み出しの期間、継続して、リードワード線RWL(ref)にバイアス電位を与えていても、問題なく、通常の読み出し動作を行うことができる。
ライトビット線WBL(j)は、ライトビット線ドライバ/シンカ36,37の間に配置され、X方向に延びている。ライトビット線WBL(j)は、データセルDATA−CELLのMTJ素子MTJの近傍を通過する。リードビット線RBL(j)は、メモリセルアレイ上においてX方向に延びている。リードビット線RBL(j)の一端は、カラム選択スイッチCSWを経由して、読み出し回路20に接続される。リードビット線RBL(j)は、データセルDATA−CELLに接続される。
ライトビット線WBL(c),WBL(l)は、ライトビット線ドライバ/シンカ43,44の間に配置され、X方向に延びている。ライトビット線WBL(c),WBL(l)は、レファレンスセルREF−CELLのMTJ素子MTJの近傍を通過する。リードビット線RBL(c),RBL(l)は、メモリセルアレイ上においてX方向に延びている。リードビット線RBL(c),RBL(l)の一端は、カラム選択スイッチCSWを経由して、読み出し回路20に接続される。リードビット線RBL(c),RBL(l)は、レファレンスセルREF−CELLに接続される。
リードビット線RBL(i)に繋がるカラム選択スイッチCSWのオン/オフは、カラムデコーダ35の出力信号により制御されるが、リードビット線RBL(c),RBL(l)に繋がるカラム選択スイッチCSWのオン/オフは、読み出し時に“H”となる読み出し信号READにより制御される。つまり、読み出し信号READが“H”になると、直ちに、レファレンスセルREF−CELLのデータに基づいて、バイアス電流/電位及びレファレンス電流/電位が生成される。
なお、リードビット線RBL(j),RBL(c),RBL(l)には、それぞれ、ダミーセルDUMMY−CELLが接続されるが、ダミーセルDUMMY−CELLのリード選択スイッチSWとMTJ素子MTJとは切断されているため、例えば、リードワード線RWL(i)にバイアス電位を与えて、通常通り、読み出し動作を行うことができる。
図5は、読み出し回路の第1例を示している。
本例では、説明を分かり易くするため、書き込み回路、例えば、ライトワード線ドライバ/シンカ、ライトワード線、ライトビット線ドライバ/シンカの一部については、省略している。
読み出し回路20は、センスアンプ46、オペアンプ45、PチャネルMOSトランジスタP1及びNチャネルMOSトランジスタN1を含んでいる。
オペアンプ45は、ノードaの電位がVBIASに等しくなるようなバイアス電位(クランプ電位)を生成し、これをNチャネルMOSトランジスタN1のゲートに与える。このバイアス電位は、リードビット線RBL(c)に繋がるレファレンスセルの状態により決定される。
PチャネルMOSトランジスタP1は、カレントミラー回路を構成し、リードビット線RBL(l)に繋がるレファレンスセルの状態により決まるバイアス電流を、データセルアレイ12内のデータセルに与える。
読み出し時には、まず、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,16B内のNチャネルMOSトランジスタTN3のゲートが“H”になり、全てのライトビット線WBL(j),WBL(c),WBL(l)が接地電位Vssに設定される。
また、読み出し信号READが“H”になり、リードワード線RWL(ref)が“H”になると、読み出し回路20は、レファレンスセルアレイ13A内のレファレンスセルのデータに基づいて、バイアス電位/電流を生成する。
この後、リードワード線RWL(i)が“H”になり、かつ、例えば、カラムデコーダ(j)の出力信号が“H”になると、リードビット線RBL(j)がカラム選択スイッチCSWを経由して読み出し回路20に電気的に接続される。
読み出し回路20内のノードbの電位は、データセルアレイ12内の選択されたデータセルのデータに基づいて変化するため、この変化をセンスアンプ46により検出すれば、データを読み出すことができる。
図6は、読み出し回路の第2例を示している。
本例の読み出し回路は、図5の読み出し回路の応用例である。本例では、図5の読み出し回路において、さらに、センスアンプ46をオペアンプ47から構成し、かつ、オペアンプ47でデータ値を判断するために必要なレファレンス電位VREFを生成するレファレンスセルを設けている。
読み出し回路20は、センスアンプ46、オペアンプ45、PチャネルMOSトランジスタP1及びNチャネルMOSトランジスタN1を含んでいる。レファレンス電位VREFを生成する必要があることから、読み出し回路20を構成する素子の数は、図5の読み出し回路に必要な素子の数よりも多くなっている。
オペアンプ45は、ノードaの電位がVBIASに等しくなるようなバイアス電位(クランプ電位)を生成し、これをNチャネルMOSトランジスタN1のゲートに与える。このバイアス電位は、リードビット線RBL(c)に繋がるレファレンスセルの状態により決定される。
PチャネルMOSトランジスタP1は、カレントミラー回路を構成し、リードビット線RBL(l)に繋がるレファレンスセルの状態により決まるバイアス電流を、データセルアレイ12内のデータセルに与える。
読み出し時には、まず、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,16B内のNチャネルMOSトランジスタTN3のゲートが“H”になり、全てのライトビット線WBL(j),WBL(c),WBL(l)が接地電位Vssに設定される。
また、読み出し信号READが“H”になり、リードワード線RWL(ref)が“H”になると、読み出し回路20は、レファレンスセルアレイ13A内のレファレンスセルのデータに基づいて、バイアス電位/電流及びレファレンス電位VREFを生成する。
この後、リードワード線RWL(i)が“H”になり、かつ、例えば、カラムデコーダ(j)の出力信号が“H”になると、リードビット線RBL(j)がカラム選択スイッチCSWを経由して読み出し回路20に電気的に接続される。
読み出し回路20内のノードbの電位は、データセルアレイ12内の選択されたデータセルのデータに基づいて変化するため、センスアンプ46を用いて、この変化後のノードbの電位とレファレンス電位VREFとを比較すれば、読み出しデータの値を判定することができる。
図7は、読み出し回路の第3例を示している。
本例の読み出し回路は、図6の読み出し回路の変形例である。本例では、図6の読み出し回路において、バイアス電位/電流を生成する時期とレファレンス電位VREFを生成する時期とを異ならせたものである。
つまり、リードワード線RWL(i)に、データセルとレファレンスセルとが共通に接続されるように構成し、同一タイミングで、セルデータとレファレンスセルのデータとがセンスアンプ47に入力されるようにしている。
読み出し回路20が、センスアンプ46、オペアンプ45、PチャネルMOSトランジスタP1及びNチャネルMOSトランジスタN1を含んでいる点は、図6の読み出し回路と同じである。しかし、本例では、レファレンス電位VREFを生成するために必要なレファレンスセルαがリードワード線RWL(i)に接続され、レファレンスセルアレイ13A内の一部には、ダミーセルβが配置される。
読み出し時には、まず、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,16B内のNチャネルMOSトランジスタTN3のゲートが“H”になり、全てのライトビット線WBL(j),WBL(c),WBL(l)が接地電位Vssに設定される。
また、読み出し信号READが“H”になり、リードワード線RWL(ref)が“H”になると、読み出し回路20は、レファレンスセルアレイ13A内のレファレンスセルのデータに基づいて、バイアス電位/電流を生成する。
この後、リードワード線RWL(i)が“H”になり、かつ、例えば、カラムデコーダ(j)の出力信号が“H”になると、リードビット線RBL(j)がカラム選択スイッチCSWを経由して読み出し回路20に電気的に接続される。このため、データセルアレイ12内の選択されたデータセルのデータがセンスアンプ47内に入力される。
これと同時に、レファレンスセルαにより生成されたレファレンス電位VREFがセンスアンプ47内に入力されるため、センスアンプ47は、読み出しデータの値を判定することができる。
図8は、データセル側ロウデコーダ&ドライバとシンカの第1例を示している。
本例では、1ロウ分のロウデコーダ&ドライバ14Aとシンカ15Aの回路例について説明する。
ロウデコーダ&ドライバ14Aは、ロウデコーダ31、リードワード線ドライバ32及びライトワード線ドライバ33を含んでいる。
ロウデコーダ31は、ロウアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND1とインバータI1とから構成される。NANDゲート回路ND1には、ロウごとに異なるロウアドレス信号が入力され、ロウアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、ロウデコーダ31の出力信号は、“H”となる。
リードワード線ドライバ32は、ロウデコーダ31の出力信号とロウデコーダイネーブル信号RDENとが入力されるNANDゲート回路ND3とインバータI2とから構成される。ロウデコーダイネーブル信号RDENは、読み出し信号READが“H”になってから一定時間が経過した後に“H”となる信号である。
例えば、ロウデコーダイネーブル信号RDENは、読み出し信号READが“H”になり、かつ、ロウアドレス信号が確定した後に“H”となる。
ライトワード線ドライバ33は、ロウデコーダ31の出力信号と書き込み信号WRITEとが入力されるNANDゲート回路ND2と、このNANDゲート回路ND2の出力信号を受けるPチャネルMOSトランジスタTP1とから構成される。書き込み信号WRITEは、書き込み時に“H”となる信号である。
シンカ34は、ゲートに書き込み信号WRITEが入力されるNチャネルMOSトランジスタTN1から構成される。
図9は、データセル側ロウデコーダ&ドライバとシンカの第2例を示している。
本例は、図8の回路例と比べると、ライトワード線ドライバ33の構成のみが異なり、その他の構成については、図8の回路例と同じである。
ライトワード線ドライバ33において、電源端子VddとPチャネルMOSトランジスタTP1との間には、ゲートにVPLOADが入力されるPチャネルMOSトランジスタTP1’が接続される。
本例によれば、PチャネルMOSトランジスタTP1’を定電流源として使用することにより、電源電位Vddの変動による書き込み電流の変動、即ち、書き込み電流の電源電位依存性をなくすことができる。
また、磁化反転の起こり易さは、温度に依存するため、誤動作を生じないように、VPLOAD電位の値も温度に依存させる。
これを実現する回路としては、例えば、特願2003−121633号に記載される。また、この文献は、書き込み電流(電流パルス)のパルス幅と温度との関係についても開示する。電流パルスの形状、印加タイミングなどについては、特願2002−140499号に記載される。
図10は、レファレンスセル側ロウデコーダ&ドライバとシンカの第1例を示している。
本例では、1ロウ分のロウデコーダ&ドライバ14Bとシンカ15Bの回路例について説明する。
ロウデコーダ&ドライバ14Bは、ロウデコーダ38、ライトワード線ドライバ39及びリードワード線ドライバ40を含んでいる。
ロウデコーダ38は、ロウアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND4とインバータI3とから構成される。NANDゲート回路ND4には、ロウアドレス信号が入力され、ロウアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、ロウデコーダ38の出力信号は、“H”となる。
ライトワード線ドライバ39は、ロウデコーダ38の出力信号と書き込み信号WRITEとが入力されるNANDゲート回路ND5と、このNANDゲート回路ND5の出力信号を受けるPチャネルMOSトランジスタTP2とから構成される。書き込み信号WRITEは、書き込み時に“H”となる信号である。
シンカ41は、ゲートに書き込み信号WRITEが入力されるNチャネルMOSトランジスタTN2から構成される。
リードワード線ドライバ40は、インバータI4,I5から構成される。また、リードワード線ドライバ40には、読み出し信号READが入力される。
データセル側ロウデコーダ&ドライバ(例えば、図8)では、リードワード線ドライバ32には、ロウデコーダイネーブル信号RDENが入力される。つまり、読み出し時、読み出し信号READが“H”になり、直ちに、レファレンスセルのデータが読み出され、この後、ロウアドレス信号が確定し、ロウデコーダイネーブル信号RDENが“H”になると、データセルのデータが読み出される。
図11は、レファレンスセル側ロウデコーダ&ドライバとシンカの第2例を示している。
本例は、図10の回路例と比べると、ライトワード線ドライバ39の構成のみが異なり、その他の構成については、図10の回路例と同じである。
ライトワード線ドライバ39において、電源端子VddとPチャネルMOSトランジスタTP2との間には、ゲートにVPLOADが入力されるPチャネルMOSトランジスタTP2’が接続される。
本例によれば、PチャネルMOSトランジスタTP2’を定電流源として使用することにより、電源電位Vddの変動による書き込み電流の変動、即ち、書き込み電流の電源電位依存性をなくすことができる。
また、磁化反転の起こり易さは、温度に依存するため、誤動作を生じないように、VPLOAD電位の値も温度に依存させる。
これを実現する回路としては、例えば、特願2003−121633号に記載される。また、この文献は、書き込み電流(電流パルス)のパルス幅と温度との関係についても開示する。電流パルスの形状、印加タイミングなどについては、特願2002−140499号に記載される。
図12は、データセル側カラムデコーダ&ドライバ/シンカの第1例を示している。
本例では、1カラム分のカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,17Aの回路例について説明する。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Aは、カラムデコーダ35及びライトビット線ドライバ/シンカ36を含んでいる。
カラムデコーダ35は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND6とインバータI6とから構成される。NANDゲート回路ND6には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ35の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ36は、カラムデコーダ35の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND7と、データDATA及び読み出し信号READの反転信号bREADが入力されるNANDゲート回路ND8と、インバータI7と、ゲートにNANDゲート回路ND7の出力信号が与えられるPチャネルMOSトランジスタTP3と、ゲートにNANDゲート回路ND8の出力信号が与えられるNチャネルMOSトランジスタTN3とから構成される。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Aは、カラムデコーダ35及びライトビット線ドライバ/シンカ37を含んでいる。
カラムデコーダ35は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND9とインバータI8とから構成される。NANDゲート回路ND9には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ35の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ37は、カラムデコーダ35の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAの反転信号bDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND10と、ゲートにNANDゲート回路ND10の出力信号が与えられるPチャネルMOSトランジスタTP4と、ゲートにデータDATAが与えられるNチャネルMOSトランジスタTN4とから構成される。
このような構成のカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,17Aによれば、例えば、書き込み信号WRITEが“H”になり、この後、カラムアドレス信号が確定すると、選択されたカラムでは、カラムデコーダ35の出力信号が“H”になる。
そして、ライトデータが“1”(=“H”)のときは、MOSトランジスタTP3,TN4がオンとなり、MOSトランジスタTP4,TN3がオフとなるため、書き込み電流は、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Aからカラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Aに向かって流れることになる。
また、ライトデータが“0”(=“L”)のときは、MOSトランジスタTP4,TN3がオンとなり、MOSトランジスタTP3,TN4がオフとなるため、書き込み電流は、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Aからカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Aに向かって流れることになる。
なお、読み出し時には、読み出し信号READが“H”になるため、NANDゲート回路ND8の出力信号が“H”になり、NチャネルMOSトランジスタTN3のみがオンとなる。つまり、図5、図6及び図7に示すような状態になる。
図13は、データセル側カラムデコーダ&ドライバ/シンカの第2例を示している。
本例は、図12の回路例と比べると、ライトビット線ドライバ/シンカ36,37の構成のみが異なり、その他の構成については、図12の回路例と同じである。
ライトビット線ドライバ/シンカ36において、電源端子VddとPチャネルMOSトランジスタTP3との間には、ゲートにVPLOADが入力されるPチャネルMOSトランジスタTP3’が接続される。また、ライトビット線ドライバ/シンカ37において、電源端子VddとPチャネルMOSトランジスタTP4との間には、ゲートにVPLOADが入力されるPチャネルMOSトランジスタTP4’が接続される。
本例によれば、PチャネルMOSトランジスタTP3’,TP4’を定電流源として使用することにより、電源電位Vddの変動による書き込み電流の変動、即ち、書き込み電流の電源電位依存性をなくすことができる。
また、磁化反転の起こり易さは、温度に依存するため、誤動作を生じないように、VPLOAD電位の値も温度に依存させる。
これを実現する回路としては、例えば、特願2003−121633号に記載される。また、この文献は、書き込み電流(電流パルス)のパルス幅と温度との関係についても開示する。電流パルスの形状、印加タイミングなどについては、特願2002−140499号に記載される。また、アステロイド曲線のシフトに対応して、特願2002−179914号に記載された方法を採用できる。
図14は、レファレンスセル側カラムデコーダ&ドライバ/シンカの第1例を示している。
本例では、1カラム分のカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16B,17Bの回路例について説明する。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Bは、カラムデコーダ42及びライトビット線ドライバ/シンカ43を含んでいる。
カラムデコーダ42は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND6とインバータI6とから構成される。NANDゲート回路ND6には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ42の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ43は、カラムデコーダ42の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND7と、データDATA及び読み出し信号READの反転信号bREADが入力されるNANDゲート回路ND8と、インバータI7と、ゲートにNANDゲート回路ND7の出力信号が与えられるPチャネルMOSトランジスタTP3と、ゲートにNANDゲート回路ND8の出力信号が与えられるNチャネルMOSトランジスタTN3とから構成される。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Bは、カラムデコーダ42及びライトビット線ドライバ/シンカ44を含んでいる。
カラムデコーダ42は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND9とインバータI8とから構成される。NANDゲート回路ND9には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ42の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ44は、カラムデコーダ42の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAの反転信号bDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND10と、ゲートにNANDゲート回路ND10の出力信号が与えられるPチャネルMOSトランジスタTP4と、ゲートにデータDATAが与えられるNチャネルMOSトランジスタTN4とから構成される。
このような構成のカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16B,17Bによれば、例えば、書き込み信号WRITEが“H”になり、この後、カラムアドレス信号が確定すると、選択されたカラムでは、カラムデコーダ35の出力信号が“H”になる。
そして、ライトデータが“1”(=“H”)のときは、MOSトランジスタTP3,TN4がオンとなり、MOSトランジスタTP4,TN3がオフとなるため、書き込み電流は、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Bからカラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Bに向かって流れることになる。
また、ライトデータが“0”(=“L”)のときは、MOSトランジスタTP4,TN3がオンとなり、MOSトランジスタTP3,TN4がオフとなるため、書き込み電流は、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Bからカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Bに向かって流れることになる。
なお、読み出し時には、読み出し信号READが“H”になるため、NANDゲート回路ND8の出力信号が“H”になり、NチャネルMOSトランジスタTN3のみがオンとなる。つまり、図5、図6及び図7に示すような状態になる。
図15は、レファレンスセル側カラムデコーダ&ドライバ/シンカの第2例を示している。
本例は、図14の回路例と比べると、ライトビット線ドライバ/シンカ43,44の構成のみが異なり、その他の構成については、図14の回路例と同じである。
ライトビット線ドライバ/シンカ43において、電源端子VddとPチャネルMOSトランジスタTP3との間には、ゲートにVPLOADが入力されるPチャネルMOSトランジスタTP3’が接続される。また、ライトビット線ドライバ/シンカ44において、電源端子VddとPチャネルMOSトランジスタTP4との間には、ゲートにVPLOADが入力されるPチャネルMOSトランジスタTP4’が接続される。
本例によれば、PチャネルMOSトランジスタTP3’,TP4’を定電流源として使用することにより、電源電位Vddの変動による書き込み電流の変動、即ち、書き込み電流の電源電位依存性をなくすことができる。
また、磁化反転の起こり易さは、温度に依存するため、誤動作を生じないように、VPLOAD電位の値も温度に依存させる。
これを実現する回路としては、例えば、特願2003−121633号に記載される。また、この文献は、書き込み電流(電流パルス)のパルス幅と温度との関係についても開示する。電流パルスの形状、印加タイミングなどについては、特願2002−140499号に記載される。また、アステロイド曲線のシフトに対応して、特願2002−179914号に記載された方法を採用できる。
2. 第2実施の形態
図16は、本発明の第2実施の形態に関わる磁気ランダムアクセスメモリを示している。
第2実施の形態の磁気ランダムアクセスメモリは、読み出し回路20が、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ17A,17B側ではなく、ロウデコーダ&ドライバ14A,14B側に接続されている点に特徴を有する。
磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)11は、第1実施の形態と同様に、例えば、それ自体で1つのメモリチップを構成していてもよいし、また、複数の機能ブロックからなるシステムLSI内の1つのブロックであってもよい。
メモリセルアレイは、データセルアレイ12、レファレンスセルアレイ13A及びダミーセルアレイ13B,13Cから構成される。これらセルアレイの構成については、第1実施の形態で詳細に説明したため、ここでは、省略する。
データセルアレイ12及びダミーセルアレイ13BからなるブロックのY方向(Easy-Axis方向)の2つの端部のうちの1つには、ロウデコーダ&ドライバ(ロウデコーダRD&ライトワード線ドライバWWL−Dv. ,ロウ選択スイッチRSW)14Aが配置され、他の1つには、シンカ(ライトワード線シンカWWL−SNK)15Aが配置される。
レファレンスセルアレイ13A及びダミーセルアレイ13CからなるブロックのY方向(Easy-Axis方向)の2つの端部のうちの1つには、ロウデコーダ&ドライバ(ロウデコーダRD&ライトワード線ドライバWWL−Dv.(ref) ,ロウ選択スイッチRSW)14Bが配置され、他の1つには、シンカ(ライトワード線シンカWWL−SNK(ref))15Bが配置される。
ロウデコーダ&ドライバ14A,14Bは、書き込み動作時、例えば、ロウアドレス信号に基づいて、複数のライトワード線のうちの1つを選択し、かつ、選択された1つのライトワード線に書き込み電流を供給する機能を有する。シンカ15A,15Bは、書き込み動作時、例えば、選択された1つのライトワード線に供給された書き込み電流を吸収する機能を有する。
ロウ選択スイッチRSWは、読み出し動作時、ロウアドレス信号により選択された読み出しビット線をセンスアンプ20に電気的に接続する機能を有する。
データセルアレイ12及びダミーセルアレイ13CからなるブロックのX方向(Hard-Axis方向)の2つの端部のうちの1つには、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ(カラムデコーダCD&ライトビット線ドライバ/シンカWBL−Dv./SNK)16Aが配置され、他の1つには、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ(カラムデコーダCD&ライトビット線ドライバ/シンカWBL−Dv./SNK,リードワード線ドライバRWL−Dv.)17Aが配置される。
レファレンスセルアレイ13A及びダミーセルアレイ13BからなるブロックのX方向(Hard-Axis方向)の2つの端部のうちの1つには、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ(カラムデコーダCD&ライトビット線ドライバ/シンカWBL−Dv./SNK)16Bが配置され、他の1つには、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ(カラムデコーダCD&ライトビット線ドライバ/シンカWBL−Dv./SNK,リードワード線ドライバRWL−Dv.(ref))17Bが配置される。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,16B,17A,17Bは、書き込み動作時、例えば、カラムアドレス信号に基づいて、複数のライトビット線のうちの1つを選択し、かつ、選択された1つのライトビット線にライトデータに応じた向きを有する書き込み電流を流す機能を有する。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ17A,17Bは、読み出し動作時、例えば、カラムアドレス信号に基づいて、複数のリードワード線(ライトビット線と異なっていても、又は、一体化されていてもよい)のうちの1つを選択し、かつ、選択された1つのリードワード線を“H”にする機能を有する。
アドレスレシーバ18は、アドレス信号を受け、例えば、ロウアドレス信号をロウデコーダ&ドライバ14A,14Bに転送し、カラムアドレス信号をカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,16B,17A,17Bに転送する。データ入力レシーバ19は、ライトデータを、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,16B,17A,17Bに転送する。データ出力ドライバ21は、センスアンプ20で検出された読み出しデータを磁気ランダムアクセスメモリ11の外部へ出力する。
制御回路22は、/CE(Chip Enable)信号、/WE(Write Enable)信号及び/OE(Output Enable)信号を受け、磁気ランダムアクセスメモリ11の動作を制御する。例えば、制御回路22は、書き込み動作時、ライト信号WRITEを、ロウデコーダ&ドライバ14A,14B及びカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,16B,17A,17Bに与える。
図17は、図16のメモリセルアレイ及びその周辺部を具体的に示している。
データセルアレイ12、レファレンスセルアレイ13A及びダミーセルアレイ13B,13Cの回路構造及びデバイス構造については、既に説明した第1実施の形態と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。
本例では、リードワード線RWL(j)は、リードワード線ドライバ32からX方向に向かって延びている。つまり、リードワード線RWL(j)は、ライトビット線WBL(j)に対して平行に配置される。リードワード線RWL(j)は、データセルDATA−CELLのリード選択スイッチSWに接続される。
ライトビット線WBL(j)は、ライトビット線ドライバ/シンカ36,37の間に配置され、X方向に延びている。ライトビット線WBL(j)は、データセルDATA−CELLのMTJ素子MTJの近傍を通過する。
リードワード線RWL(ref)は、リードワード線ドライバ40からX方向に向かって延びている。つまり、リードワード線RWL(ref)は、ライトビット線WBL(ref)に対して平行に配置される。リードワード線RWL(ref)は、データセルDATA−CELLのリード選択スイッチSWに接続される。
ライトビット線WBL(ref)は、ライトビット線ドライバ/シンカ43,44の間に配置され、X方向に延びている。ライトビット線WBL(ref)は、レファレンスセルREF−CELLのMTJ素子MTJの近傍を通過する。
ライトワード線WWL(i)は、ライトワード線ドライバ33からY方向に向かってライトワード線シンカ34まで延びている。ライトワード線WWL(i)は、データセルDATA−CELLのMTJ素子MTJの近傍を通過する。
リードビット線RBL(i)は、メモリセルアレイ上においてY方向に延びている。リードビット線RBL(i)の一端は、ロウ選択スイッチRSWを経由して、読み出し回路20に接続される。リードビット線RBL(i)は、データセルDATA−CELLに接続される。
ライトワード線WWL(c),WWL(l)は、ライトワード線ドライバ39からY方向に向かってライトワード線シンカ41まで延びている。ライトワード線WWLWWL(c),WWL(l)は、レファレンスセルREF−CELLのMTJ素子MTJの近傍を通過する。
リードビット線RBL(c),RBL(l)は、メモリセルアレイ上においてY方向に延びている。リードビット線RBL(c),RBL(l)の一端は、ロウ選択スイッチRSWを経由して、読み出し回路20に接続される。リードビット線RBL(c),RBL(l)は、レファレンスセルREF−CELLに接続される。
リードビット線RBL(i)に繋がるロウ選択スイッチRSWのオン/オフは、ロウデコーダ31の出力信号により制御されるが、リードビット線RBL(c),RBL(l)に繋がるロウ選択スイッチRSWのオン/オフは、読み出し時に“H”となる読み出し信号READにより制御される。つまり、読み出し信号READが“H”になると、直ちに、レファレンスセルREF−CELLのデータに基づいて、バイアス電流/電位及びレファレンス電流/電位が生成される。
なお、リードワード線RWL(j),RWL(ref)及びリードビット線RBL(i),RBL(c),RBL(l)には、それぞれ、ダミーセルDUMMY−CELLが接続されるが、ダミーセルDUMMY−CELLのリード選択スイッチSWとMTJ素子MTJとは切断されているため、例えば、リードワード線RWL(i)にバイアス電位を与えて、通常通り、読み出し動作を行うことができる。
読み出し回路20としては、上述の第1実施の形態と同様に、例えば、図5、図6又は図7に示すような回路を使用することができる。
図18は、データセル側ロウデコーダ&ドライバとシンカの例を示している。
本例では、1ロウ分のロウデコーダ&ドライバ14Aとシンカ15Aの回路例について説明する。
ロウデコーダ&ドライバ14Aは、ロウデコーダ31、ライトワード線ドライバ33及びロウ選択スイッチRSWを含んでいる。
ロウデコーダ31は、ロウアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND1とインバータI1とから構成される。NANDゲート回路ND1には、ロウごとに異なるロウアドレス信号が入力され、ロウアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、ロウデコーダ31の出力信号は、“H”となる。
ライトワード線ドライバ33は、ロウデコーダ31の出力信号と書き込み信号WRITEとが入力されるNANDゲート回路ND2と、このNANDゲート回路ND2の出力信号を受けるPチャネルMOSトランジスタTP1とから構成される。書き込み信号WRITEは、書き込み時に“H”となる信号である。
ロウ選択スイッチRSWは、NチャネルMOSトランジスタから構成される。そのゲートには、ロウデコーダ31の出力信号が入力される。ロウ選択スイッチRSWは、リードビット線RBL(1)と読み出し回路との間に接続される。
シンカ34は、ゲートに書き込み信号WRITEが入力されるNチャネルMOSトランジスタTN1から構成される。
なお、ライトワード線ドライバ33については、例えば、図9に示すように、定電流源としてのPチャネルMOSトランジスタTP1’を追加してもよい。
図19は、レファレンスセル側ロウデコーダ&ドライバとシンカの例を示している。
本例では、1ロウ分のロウデコーダ&ドライバ14Bとシンカ15Bの回路例について説明する。
ロウデコーダ&ドライバ14Bは、ロウデコーダ38、ライトワード線ドライバ39及びロウ選択スイッチRSWを含んでいる。
ロウデコーダ38は、ロウアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND4とインバータI3とから構成される。NANDゲート回路ND4には、ロウアドレス信号が入力され、ロウアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、ロウデコーダ38の出力信号は、“H”となる。
ライトワード線ドライバ39は、ロウデコーダ38の出力信号と書き込み信号WRITEとが入力されるNANDゲート回路ND5と、このNANDゲート回路ND5の出力信号を受けるPチャネルMOSトランジスタTP2とから構成される。書き込み信号WRITEは、書き込み時に“H”となる信号である。
ロウ選択スイッチRSWは、NチャネルMOSトランジスタから構成される。そのゲートには、読み出し信号READが入力される。ロウ選択スイッチRSWは、リードビット線RBL(ref)と読み出し回路との間に接続される。
シンカ41は、ゲートに書き込み信号WRITEが入力されるNチャネルMOSトランジスタTN2から構成される。
なお、ライトワード線ドライバ39については、例えば、図11に示すように、定電流源としてのPチャネルMOSトランジスタTP2’を追加してもよい。
図20は、データセル側カラムデコーダ&ドライバ/シンカの例を示している。
本例では、1カラム分のカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,17Aの回路例について説明する。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Aは、カラムデコーダ35及びライトビット線ドライバ/シンカ36を含んでいる。
カラムデコーダ35は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND6とインバータI6とから構成される。NANDゲート回路ND6には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ35の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ36は、カラムデコーダ35の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND7と、データDATA及び読み出し信号READの反転信号bREADが入力されるNANDゲート回路ND8と、インバータI7と、ゲートにNANDゲート回路ND7の出力信号が与えられるPチャネルMOSトランジスタTP3と、ゲートにNANDゲート回路ND8の出力信号が与えられるNチャネルMOSトランジスタTN3とから構成される。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Aは、カラムデコーダ35、ライトビット線ドライバ/シンカ37及びリードワード線ドライバ32を含んでいる。
カラムデコーダ35は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND9とインバータI8とから構成される。NANDゲート回路ND9には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ35の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ37は、カラムデコーダ35の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAの反転信号bDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND10と、ゲートにNANDゲート回路ND10の出力信号が与えられるPチャネルMOSトランジスタTP4と、ゲートにデータDATAが与えられるNチャネルMOSトランジスタTN4とから構成される。
リードワード線ドライバ32は、カラムデコーダ35の出力信号とカラムデコーダイネーブル信号CDENとが入力されるNANDゲート回路ND3とインバータI2とから構成される。カラムデコーダイネーブル信号CDENは、読み出し信号READが“H”になってから一定時間が経過した後に“H”となる信号である。
例えば、カラムデコーダイネーブル信号CDENは、読み出し信号READが“H”になり、かつ、カラムアドレス信号が確定した後に“H”となる。
このような構成のカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,17Aによれば、例えば、書き込み信号WRITEが“H”になり、この後、カラムアドレス信号が確定すると、選択されたカラムでは、カラムデコーダ35の出力信号が“H”になる。
そして、ライトデータが“1”(=“H”)のときは、MOSトランジスタTP3,TN4がオンとなり、MOSトランジスタTP4,TN3がオフとなるため、書き込み電流は、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Aからカラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Aに向かって流れることになる。
また、ライトデータが“0”(=“L”)のときは、MOSトランジスタTP4,TN3がオンとなり、MOSトランジスタTP3,TN4がオフとなるため、書き込み電流は、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Aからカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Aに向かって流れることになる。
なお、読み出し時には、読み出し信号READが“H”になるため、NANDゲート回路ND8の出力信号が“H”になり、NチャネルMOSトランジスタTN3のみがオンとなる。つまり、図5、図6及び図7に示すような状態になる。
また、ライトビット線ドライバ/シンカ36,37については、例えば、図13に示すように、電源電位の値に依存しない定電流源としてのPチャネルMOSトランジスタTP3’,TP4’を追加してもよい。
図21は、レファレンスセル側カラムデコーダ&ドライバ/シンカの例を示している。
本例では、1カラム分のカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16B,17Bの回路例について説明する。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Bは、カラムデコーダ42及びライトビット線ドライバ/シンカ43を含んでいる。
カラムデコーダ42は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND6とインバータI6とから構成される。NANDゲート回路ND6には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ42の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ43は、カラムデコーダ42の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND7と、データDATA及び読み出し信号READの反転信号bREADが入力されるNANDゲート回路ND8と、インバータI7と、ゲートにNANDゲート回路ND7の出力信号が与えられるPチャネルMOSトランジスタTP3と、ゲートにNANDゲート回路ND8の出力信号が与えられるNチャネルMOSトランジスタTN3とから構成される。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Bは、カラムデコーダ42、ライトビット線ドライバ/シンカ44及びリードワード線ドライバ40を含んでいる。
カラムデコーダ42は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND9とインバータI8とから構成される。NANDゲート回路ND9には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ42の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ44は、カラムデコーダ42の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAの反転信号bDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND10と、ゲートにNANDゲート回路ND10の出力信号が与えられるPチャネルMOSトランジスタTP4と、ゲートにデータDATAが与えられるNチャネルMOSトランジスタTN4とから構成される。
リードワード線ドライバ40は、インバータI4,I5から構成される。また、リードワード線ドライバ40には、読み出し信号READが入力される。
データセル側カラムデコーダ&ドライバ/シンカ(例えば、図20)では、リードワード線ドライバ32には、カラムデコーダイネーブル信号CDENが入力される。つまり、読み出し時、読み出し信号READが“H”になり、直ちに、レファレンスセルのデータが読み出され、この後、カラムアドレス信号が確定し、カラムデコーダイネーブル信号CDENが“H”になると、データセルのデータが読み出される。
このような構成のカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16B,17Bによれば、例えば、書き込み信号WRITEが“H”になり、この後、カラムアドレス信号が確定すると、選択されたカラムでは、カラムデコーダ35の出力信号が“H”になる。
そして、ライトデータが“1”(=“H”)のときは、MOSトランジスタTP3,TN4がオンとなり、MOSトランジスタTP4,TN3がオフとなるため、書き込み電流は、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Bからカラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Bに向かって流れることになる。
また、ライトデータが“0”(=“L”)のときは、MOSトランジスタTP4,TN3がオンとなり、MOSトランジスタTP3,TN4がオフとなるため、書き込み電流は、カラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Bからカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Bに向かって流れることになる。
なお、読み出し時には、読み出し信号READが“H”になるため、NANDゲート回路ND8の出力信号が“H”になり、NチャネルMOSトランジスタTN3のみがオンとなる。つまり、図5、図6及び図7に示すような状態になる。
また、ライトビット線ドライバ/シンカ43,44については、例えば、図15に示すように、電源電位の値に依存しない定電流源としてのPチャネルMOSトランジスタTP3’,TP4’を追加してもよい。
3. 第3実施の形態
図22は、本発明の第3実施の形態に関わる磁気ランダムアクセスメモリを示している。
第3実施の形態の磁気ランダムアクセスメモリは、第1実施の形態の変形例に関わり、データセルDATA−CELL、レファレンスセルREF−CELL及びダミーセルDUMMY−CELL内のリード選択スイッチSWが、PチャネルMOSトランジスタから構成され、かつ、カラム選択スイッチCSWも、PチャネルMOSトランジスタから構成される点に特徴を有する。
その他の点に関しては、上述の第1実施の形態に関わる磁気ランダムアクセスメモリと同じであるため、ここでは、その説明を省略する。
但し、リード選択スイッチSW及びカラム選択スイッチCSWをPチャネルMOSトランジスタから構成することにより、周辺回路であるロウデコーダ&ドライバ14A,14B及びカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,16B,17A,17Bの回路構造が異なってくるため、以下、それについて説明する。
図23は、データセル側ロウデコーダ&ドライバとシンカの例を示している。
この回路を図8の回路と比較すると、リードワード線ドライバ32のみが異なり、その他については、同じである。
第3実施の形態では、リード選択スイッチSW(図22)は、PチャネルMOSトランジスタから構成される。そこで、ロジック構成の矛盾をなくすため、リードワード線ドライバ32は、NANDゲート回路ND3のみから構成される。
従って、読み出し信号READが“H”になった後、ロウアドレス信号が確定し、ロウデコーダイネーブル信号RDENが“H”になると、例えば、選択されたロウに属するリードワード線RWL(1)のレベルは、“L”になる。
なお、ライトワード線ドライバ33については、例えば、図9に示すように、定電流源としてのPチャネルMOSトランジスタTP1’を追加してもよい。
図24は、レファレンスセル側ロウデコーダ&ドライバとシンカの例を示している。
この回路を図10の回路と比較すると、リードワード線ドライバ40のみが異なり、その他については、同じである。
第3実施の形態では、リード選択スイッチSW(図22)は、PチャネルMOSトランジスタから構成される。そこで、リードワード線ドライバ40をインバータI4のみから構成する。
従って、読み出し信号READが“H”になると、直ちに、リードワード線RWL(ref)のレベルは、“L”になる。
なお、ライトワード線ドライバ39については、例えば、図11に示すように、定電流源としてのPチャネルMOSトランジスタTP2’を追加してもよい。
図25は、データセル側カラムデコーダ&ドライバ/シンカの第1例を示している。
本例では、1カラム分のカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,17Aの回路例について説明する。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Aは、カラムデコーダ35及びライトビット線ドライバ/シンカ36を含んでいる。
カラムデコーダ35は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND6とインバータI6とから構成される。NANDゲート回路ND6には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ35の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ36は、カラムデコーダ35の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND7と、NANDゲート回路ND7の出力信号及び読み出し信号READの反転信号bREADがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND7’と、NANDゲート回路ND7’の出力信号が入力されるインバータI7’と、ゲートにインバータI7’の出力信号が入力されるPチャネルMOSトランジスタTP3と、ゲートにデータDATAの反転信号bDATAが入力されるNチャネルMOSトランジスタTN3とから構成される。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Aは、カラムデコーダ35、ライトビット線ドライバ/シンカ37及びカラム選択スイッチCSWを含んでいる。
カラムデコーダ35は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND9とインバータI8とから構成される。NANDゲート回路ND9には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ35の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ37は、カラムデコーダ35の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAの反転信号bDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND10と、ゲートにNANDゲート回路ND10の出力信号が与えられるPチャネルMOSトランジスタTP4と、ゲートにデータDATAが与えられるNチャネルMOSトランジスタTN4とから構成される。
第3実施の形態では、カラム選択スイッチCSWは、PチャネルMOSトランジスタから構成される。そこで、このPチャネルMOSトランジスタのゲートには、カラムデコーダ35内のNANDゲート回路ND9の出力信号が与えられる。
読み出し時には、読み出し信号READが“H”になるため、NANDゲート回路ND7’の出力信号が“H”、インバータI7’の出力信号が“L”になり、PチャネルMOSトランジスタTP3のみがオンとなる。つまり、読み出し時には、ライトビット線WBL(1)のレベルは、“H”に固定される。
図26は、データセル側カラムデコーダ&ドライバ/シンカの第2例を示している。
本例は、図25の回路例と比べると、ライトビット線ドライバ/シンカ36,37の構成のみが異なり、その他の構成については、図25の回路例と同じである。
ライトビット線ドライバ/シンカ36において、接地端子VssとNチャネルMOSトランジスタTN3との間には、ゲートにVNLOADが入力されるNチャネルMOSトランジスタTN3’が接続される。また、ライトビット線ドライバ/シンカ37において、接地端子VssとNチャネルMOSトランジスタTN4との間には、ゲートにVNLOADが入力されるNチャネルMOSトランジスタTN4’が接続される。
本例によれば、NチャネルMOSトランジスタTN3’,TN4’を定電流源として使用することにより、電源電位Vddの変動による書き込み電流の変動、即ち、書き込み電流の電源電位依存性をなくすことができる。
図27は、レファレンスセル側カラムデコーダ&ドライバ/シンカの第1例を示している。
本例では、1カラム分のカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16B,17Bの回路例について説明する。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Bは、カラムデコーダ42及びライトビット線ドライバ/シンカ43を含んでいる。
カラムデコーダ42は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND6とインバータI6とから構成される。NANDゲート回路ND6には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ35の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ43は、カラムデコーダ42の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND7と、NANDゲート回路ND7の出力信号及び読み出し信号READの反転信号bREADがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND7’と、NANDゲート回路ND7’の出力信号が入力されるインバータI7’と、ゲートにインバータI7’の出力信号が入力されるPチャネルMOSトランジスタTP3と、ゲートにデータDATAの反転信号bDATAが入力されるNチャネルMOSトランジスタTN3とから構成される。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Bは、カラムデコーダ42、ライトビット線ドライバ/シンカ44及びカラム選択スイッチCSWを含んでいる。
カラムデコーダ42は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND9とインバータI8とから構成される。NANDゲート回路ND9には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ35の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ44は、カラムデコーダ42の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAの反転信号bDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND10と、ゲートにNANDゲート回路ND10の出力信号が入力されるPチャネルMOSトランジスタTP4と、ゲートにデータDATAが入力されるNチャネルMOSトランジスタTN4とから構成される。
第3実施の形態では、カラム選択スイッチCSWは、PチャネルMOSトランジスタから構成される。そこで、このPチャネルMOSトランジスタのゲートには、読み出し信号READの反転信号bREADが与えられる。
読み出し時には、読み出し信号READが“H”、その反転信号bREADが“L”になるため、直ちに、カラム選択スイッチCSWがオンとなる。また、NANDゲート回路ND7’の出力信号が“H”、インバータI7’の出力信号が“L”になり、PチャネルMOSトランジスタTP3のみがオンとなる。つまり、読み出し時には、ライトビット線WBL(c)のレベルは、“H”に固定される。
図28は、データセル側カラムデコーダ&ドライバ/シンカの第2例を示している。
本例は、図27の回路例と比べると、ライトビット線ドライバ/シンカ43,44の構成のみが異なり、その他の構成については、図27の回路例と同じである。
ライトビット線ドライバ/シンカ43において、接地端子VssとNチャネルMOSトランジスタTN3との間には、ゲートにVNLOADが入力されるNチャネルMOSトランジスタTN3’が接続される。また、ライトビット線ドライバ/シンカ44において、接地端子VssとNチャネルMOSトランジスタTN4との間には、ゲートにVNLOADが入力されるNチャネルMOSトランジスタTN4’が接続される。
本例によれば、NチャネルMOSトランジスタTN3’,TN4’を定電流源として使用することにより、電源電位Vddの変動による書き込み電流の変動、即ち、書き込み電流の電源電位依存性をなくすことができる。
4. 第4実施の形態
図29は、本発明の第4実施の形態に関わる磁気ランダムアクセスメモリを示している。
第4実施の形態の磁気ランダムアクセスメモリは、第2実施の形態の変形例に関わり、データセルDATA−CELL、レファレンスセルREF−CELL及びダミーセルDUMMY−CELL内のリード選択スイッチSWが、PチャネルMOSトランジスタから構成され、かつ、ロウ選択スイッチRSWも、PチャネルMOSトランジスタから構成される点に特徴を有する。
その他の点に関しては、上述の第2実施の形態に関わる磁気ランダムアクセスメモリと同じであるため、ここでは、その説明を省略する。
但し、リード選択スイッチSW及びロウ選択スイッチRSWをPチャネルMOSトランジスタから構成することにより、周辺回路であるロウデコーダ&ドライバ14A,14B及びカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,16B,17A,17Bの回路構造が異なってくるため、以下、それについて説明する。
図30は、データセル側ロウデコーダ&ドライバとシンカの例を示している。
この回路を図18の回路と比較すると、ロウ選択スイッチRSWの構成のみが異なり、その他については、同じである。
第4実施の形態では、ロウ選択スイッチRSWは、PチャネルMOSトランジスタから構成される。そこで、ロジック構成の矛盾をなくすため、ロウ選択スイッチRSWのゲートには、ロウデコーダ31内のNANDゲート回路ND1の出力信号が入力される。
従って、読み出し時、選択されたロウでは、ロウアドレス信号の全てのビットが“H”になり、ロウ選択スイッチRSWがオンになるため、例えば、リードビット線RBL(1)が読み出し回路に電気的に接続される。
なお、ライトワード線ドライバ33については、例えば、図9に示すように、定電流源としてのPチャネルMOSトランジスタTP1’を追加してもよい。
図31は、レファレンスセル側ロウデコーダ&ドライバとシンカの例を示している。
この回路を図19の回路と比較すると、ロウ選択スイッチRSWの構成のみが異なり、その他については、同じである。
第4実施の形態では、ロウ選択スイッチRSWは、PチャネルMOSトランジスタから構成される。そこで、ロジック構成の矛盾をなくすため、ロウ選択スイッチRSWのゲートには、読み出し信号READの反転信号bREADが入力される。
従って、読み出し時、読み出し信号READが“H”になると、直ちに、ロウ選択スイッチRSWがオンになるため、例えば、リードビット線RBL(ref)が読み出し回路に電気的に接続される。
なお、ライトワード線ドライバ39については、例えば、図11に示すように、定電流源としてのPチャネルMOSトランジスタTP2’を追加してもよい。
図32は、データセル側カラムデコーダ&ドライバ/シンカの例を示している。
本例では、1カラム分のカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16A,17Aの回路例について説明する。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Aは、カラムデコーダ35及びライトビット線ドライバ/シンカ36を含んでいる。
カラムデコーダ35は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND6とインバータI6とから構成される。NANDゲート回路ND6には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ35の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ36は、カラムデコーダ35の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND7と、NANDゲート回路ND7の出力信号及び読み出し信号READの反転信号bREADがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND7’と、NANDゲート回路ND7’の出力信号が入力されるインバータI7’と、ゲートにインバータI7’の出力信号が入力されるPチャネルMOSトランジスタTP3と、ゲートにデータDATAの反転信号bDATAが入力されるNチャネルMOSトランジスタTN3とから構成される。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Aは、カラムデコーダ35、ライトビット線ドライバ/シンカ37及びリードワード線ドライバ32を含んでいる。
カラムデコーダ35は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND9とインバータI8とから構成される。NANDゲート回路ND9には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ35の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ37は、カラムデコーダ35の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAの反転信号bDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND10と、ゲートにNANDゲート回路ND10の出力信号が与えられるPチャネルMOSトランジスタTP4と、ゲートにデータDATAが与えられるNチャネルMOSトランジスタTN4とから構成される。
リードワード線ドライバ32は、カラムデコーダ35の出力信号及びカラムデコーダイネーブル信号CDENがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND3から構成される。
読み出し時には、読み出し信号READが“H”になるため、NANDゲート回路ND7’の出力信号が“H”、インバータI7’の出力信号が“L”になり、PチャネルMOSトランジスタTP3のみがオンとなる。つまり、読み出し時には、ライトビット線WBL(1)のレベルは、“H”に固定される。
また、読み出し信号READが“H”になり、カラムアドレス信号が確定すると、カラムデコーダイネーブル信号CDENが“H”になる。従って、選択されたカラムでは、リードワード線ドライバ32の出力信号が“L”になり、例えば、リードワード線RWL(1)のレベルが“L”になる。
なお、ライトビット線ドライバ/シンカ37については、例えば、図26に示すように、定電流源としてのNチャネルMOSトランジスタTN4’を追加してもよい。
図33は、レファレンスセル側カラムデコーダ&ドライバ/シンカの例を示している。
本例では、1カラム分のカラムデコーダ&ドライバ/シンカ16B,17Bの回路例について説明する。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ16Bは、カラムデコーダ42及びライトビット線ドライバ/シンカ43を含んでいる。
カラムデコーダ42は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND6とインバータI6とから構成される。NANDゲート回路ND6には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ35の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ43は、カラムデコーダ42の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND7と、NANDゲート回路ND7の出力信号及び読み出し信号READの反転信号bREADがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND7’と、NANDゲート回路ND7’の出力信号が入力されるインバータI7’と、ゲートにインバータI7’の出力信号が入力されるPチャネルMOSトランジスタTP3と、ゲートにデータDATAの反転信号bDATAが入力されるNチャネルMOSトランジスタTN3とから構成される。
カラムデコーダ&ドライバ/シンカ17Bは、カラムデコーダ42、ライトビット線ドライバ/シンカ44及びリードワード線ドライバ40を含んでいる。
カラムデコーダ42は、カラムアドレス信号が入力されるNANDゲート回路ND9とインバータI8とから構成される。NANDゲート回路ND9には、カラムごとに異なるカラムアドレス信号が入力され、カラムアドレス信号の全てのビットが“H”のとき、カラムデコーダ35の出力信号は、“H”となる。
ライトビット線ドライバ/シンカ44は、カラムデコーダ42の出力信号、書き込み信号WRITE及びデータDATAの反転信号bDATAがそれぞれ入力されるNANDゲート回路ND10と、ゲートにNANDゲート回路ND10の出力信号が入力されるPチャネルMOSトランジスタTP4と、ゲートにデータDATAが入力されるNチャネルMOSトランジスタTN4とから構成される。
リードワード線ドライバ40は、読み出し信号READが入力されるインバータI4から構成される。
読み出し時には、読み出し信号READが“H”になるため、NANDゲート回路ND7’の出力信号が“H”、インバータI7’の出力信号が“L”になり、PチャネルMOSトランジスタTP3のみがオンとなる。つまり、読み出し時には、ライトビット線WBL(c)のレベルは、“H”に固定される。
また、読み出し信号READが“H”になると、直ちに、リードワード線ドライバ40の出力信号が“L”になり、例えば、リードワード線RWL(c)のレベルが“L”になる。
なお、ライトビット線ドライバ/シンカ44については、例えば、図28に示すように、定電流源としてのNチャネルMOSトランジスタTN4’を追加してもよい。
5. その他の実施の形態
(1) VPLOAD生成回路、VNLOAD生成回路
図34は、VPLOAD生成回路の例を示している。
VPLOAD生成回路51は、図9、図11、図13及び図15におけるVPLOADを生成する。VPLOAD生成回路51は、例えば、BGR回路を応用した定電流源回路により構成することができる。
本例では、温度の増加に対して電流値が増加する部分Aと、温度の増加に対して電流値が減少する部分Bとにより、予め、MTJ素子の書き込み特性に合わせてVPLOADの値に温度依存性を持たせることも、また、VPLOADの値に温度依存性を持たせないことも可能である。
図35は、VNLOAD生成回路の例を示している。
VNLOAD生成回路52は、図26及び図28におけるVNLOADを生成する。VNLOAD生成回路52に関しても、例えば、BGR回路を応用した定電流源回路により構成することができる。
本例では、温度の増加に対して電流値が増加する部分Aと、温度の増加に対して電流値が減少する部分Bとにより、予め、MTJ素子の書き込み特性に合わせてVNLOADの値に温度依存性を持たせることも、また、VNLOADの値に温度依存性を持たせないことも可能である。
(2) カラムごとにセンスアンプを設けた場合の回路例
図36は、カラムごとにセンスアンプを設けた磁気ランダムアクセスメモリの回路例を示している。
この回路例は、図5の回路例の変形例となる。
データセルアレイ12のカラムに対応させてセンスアンプ46を配置したため、データセル側において、カラム選択スイッチCSWは、センスアンプ46とデータ線DLとの間に接続される。また、レファレンスセル側において、リードビット線RBL(c),RBL(l)とNチャネルMOSトランジスタN1との間には、カラム選択スイッチCSWが接続されない。
センスアンプ46は、例えば、図37に示すように、カラムデコーダ35の出力信号により制御されるクロックドインバータから構成することができる。また、センスアンプ46は、例えば、図38に示すように、いわゆるワイヤード・ノア(NOR)構成のNチャネルMOSトランジスタN2から構成することもできる。
(3) トグル(Toggle)書き込み方式を採用した場合の回路例
図39乃至図41は、トグル書き込み方式を採用した磁気ランダムアクセスメモリの回路例を示している。図42は、書き込み時の信号波形、図43は、読み出し時の信号波形を示している。
トグル書き込み方式については、例えば、USP6,545,906に詳細に記載されているため、ここでは、簡単に説明する。
トグル書き込み方式では、MTJ素子MTJの磁化状態(パラレル又はアンチパラレル)をライトワード/ビット線に流す書き込み電流の向きでは決定できないため、プログラムの対象となるMTJ素子MTJのデータを一度読み出し、このデータの値とライトデータの値とを比較する。
そして、両者が同じ値である場合には、ライトワード/ビット線に書き込み電流を流さないで、信頼性の向上と消費電流の削減を図る。これに対し、両者が異なる値である場合には、ライトワード/ビット線に書き込み電流を流す。
本例では、PRE=“H”により、センスアンプ(ラッチ回路)S/A内のノードdを予め“L”(書き込み不可能状態)に設定しておく。この後、MTJ素子MTJのデータを読み出し、このデータの値とライトデータDATAの値とが同じである場合には、ライトビット線WBL(j)に書き込み電流を流さない。
MTJ素子MTJのデータの値とライトデータDATAの値とが異なる場合には、例えば、センスアンプS/A内のノードdを“H”(書き込み可能状態)に設定し、ライトビット線WBL(j)に書き込み電流を流す。
表1乃至表3は、図39乃至図41のトグル書き込み方式を採用した磁気ランダムアクセスメモリのトランジスタTP13,TN13のゲートレベル、NAND回路ND11の出力レベル、及び、ノードdのレベルをそれぞれ示している。
NチャネルMOSトランジスタTN15のドレインは、例えば、複数又は全てのカラムに共通のコモンノードを経由して、センスアンプ46に接続される。このコモンノードは、リードデータが“0”の場合には“H”となり、リードデータが“1”の場合には“L”となる。
なお、図39乃至図41の回路例において、例えば、センスアンプS/A内のノードdを予め“H”(書き込み可能状態)に設定しておき、MTJ素子MTJのデータの値とライトデータDATAの値とが同じである場合に、センスアンプS/A内のノードdを“L”(書き込み不可能状態)に設定し、ライトビット線WBL(j)に書き込み電流を流さないような回路構成に変形してもよい。
6. その他
上述の各実施の形態では、チップ又はブロック内に1つのメモリセルアレイが配置される場合について説明したが、本発明の例では、例えば、チップ内に複数のブロック(メモリセルアレイ)が存在する場合に、書き込み/読み出しの対象とならないブロックについては、非動作状態にして、消費電力の削減を図ることも可能である。
上述の各実施の形態では、高速性に有利な構造、即ち、リードビット線とライトビット線とをそれぞれ独立に設ける場合を例にして説明したが、本発明の例は、データセル、レファレンスセル及びダミーセルの構造として、リードビット線とライトビット線とを一体化し、1つのリード/ライトビット線を設ける場合にも適用可能である。
また、上述の各実施の形態では、リード選択スイッチとしてMOSトランジスタを用いる場合を例に説明したが、これに代えて、例えば、MESトランジスタ、バイポーラトランジスタ、ダイオードなどの素子により、リード選択スイッチを構成してもよい。
本発明の例は、上述の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、構成要素を変形して具体化できる。また、上述の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を構成できる。例えば、上述の形態に開示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよいし、異なる形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
11: MRAM、 12: データセルアレイ、 13A:レファレンスセルアレイ、 14A,14B: ロウデコーダ&ドライバ、 15A,15B: シンカ、 16A,16B,17A,17B: カラムデコーダ&ドライバ/シンカ、 18: アドレスレシーバ、 19: データ入力レシーバ、 20: 読み出し回路、 21: データ出力ドライバ、 22: 制御回路、 31,38: ロウデコーダ、 32,40: リードワード線ドライバ、 33,39: ライトワード線ドライバ、 34,41: ライトワード線シンカ、 35,42: カラムデコーダ、 36,37,43,44: ライトビット線ドライバ/シンカ、 45,47: オペアンプ、 46: センスアンプ、 50: シリコン基板、 51,52,53: コンタクトプラグ、 54: 導電層。