JP2005201818A - 圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】 長期間の信頼性に優れ、高圧化に伴う耐性も備え、しかも量産性に優れたプロセスで製造できる圧力センサを提供する。また、小型で特性のばらつきが少ない圧力センサを提供する。
【解決手段】 SOI基板とガラス基板を陽極接合で接合し、シリコン層の一部に周囲をSOI基板の絶縁層まで達する溝で囲まれたシリコンアイランドを形成し、さらに、ガラス基板を貫通して貫通孔を形成し、該貫通孔内部に導電性材料からなる取り出し電極を有し、かつ、前記ガラス基板に形成した電極と取出電極とが、前記シリコンアイランドを介して電気的に接合されている圧力センサ。
【選択図】 図2

Description

本発明は、気密封止を必要とする静電容量型圧力センサの構造に関するものである。
絶対圧を測定する容量型圧力センサとしては、シリコン基板にガラス基板を接合し、該シリコン基板とガラス基板との間の微小ギャップを密封して基準圧室を形成するとともに、該シリコン基板には被測定圧力を受ける感圧ダイヤフラム部が形成されている静電容量型圧力センサが知られている。
その感圧ダイヤフラム部表面に半導体製造技術を使用して不純物を拡散させた電極が形成され、他方のガラス基板には蒸着又はスパッタリング等により金属薄膜による電極が形成されている。両電極からのリードは、拡散リード及び金属リードを利用して外部に引き出される。その際拡散リード及び金属リードはシリコン基板とガラス基板の接合面を通過して、容量検出用ICチップの対応する各電極に金(Au)線をウエッジボンディングして接続されている。
拡散リード及び金属リードが通過するシリコン基板とガラス基板の接合面の封止構造としては、例えば封止部分にポリイミド等の樹脂材を圧着して封止する構造(例えば、特許文献1参照。)や、引出部分に局所的に金属膜を形成して封止する構造(例えば、特許文献2参照。)や、真空空間を形成後LPCVDを用いて酸化シリコン膜を形成して封止する構造(例えば、特許文献3参照。)等が知られている。
また、電極引出部分の貫通孔に別途封止のためのシリコン製の蓋をする構造(例えば、特許文献4参照。)も知られている。
特開平07−209117号公報 特開平08−097438号公報 特開平04−009727号公報 特開平04−009727号公報
図10に特許文献4に開示された従来の容量型圧力センサ30の断面構造の一例を示す。
図10において31は被測定圧力を受ける感圧ダイヤフラム部33を有するシリコン基板である。32はそのシリコン基板31と接合され、微小ギャップの基準圧室40を形成するガラス基板である。ガラス基板32の基準圧室40側には、蒸着又はスパッタリングにより金属薄膜から成る第1の電極35が形成されている。又、ガラス基板32には第1の穴部38がガラス基板32を貫通して穴加工されている。その穴部38の基準圧室40側にはシリコン板で形成された蓋板36が接合され穴部38を密閉している。その蓋板36の穴部38に面する面及び穴部38の内面には、蒸着又はスパッタリングによる金属薄膜から成るリード部37が形成されている。従って、電極35は蓋板36を介してリード部37と電気的に接続されている。
一方、シリコン基板31は全面に不純物が拡散され、その感圧ダイヤフラム部33の基準圧室40側には第2の電極34が形成されている。ここで、シリコン基板31とガラス基板32との接合面に形成されたシリコン基板31の表面の拡散面51は、ガラス基板32に形成された図示省略の第2の穴部に形成されたリード部と電気的に接続されている。
そして、ガラス基板32の表面にはインタフェース回路である容量検出用ICチップ39が接着されている。その容量検出用ICチップ39の対応する各電極と第1のリード部及び第2のリード部とがそれぞれ金(Au)線をウエッジボンディングして接続されている。
なお、ガラス基板32に接合された蓋板36に対向したシリコン基板31部分はその蓋板36の突出に合わせて逃がしてあり、ガラス基板32の第1の電極35とシリコン基板31の第2の電極34とは電気的に絶縁されている。
従来の特許文献1に示されたような樹脂を使用した圧着構造や、特許文献2や特許文献3に開示された金属膜や酸化膜を使用して封止する方法では、長期間にわたる信頼性に乏しく、高圧化に伴う耐久性に問題がある上、特許文献1や特許文献2の封止構造では引出部分の一部分を成膜する工程を有しているので、工程が煩雑で量産性にそぐわないといった問題がある。
また、特許文献4に開示されたシリコン板で形成された蓋板を使用して封止する構造では、貫通穴に蓋を形成する工程が増えてしまうほか、蓋板を取り付けるためのスペースを必要とするので、デバイスの小型化に難点がある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであって、真空封止面全面をシリコン基板とガラス基板の陽極接合で封止することによって、長期間の信頼性に優れ、高圧化に伴う耐性も備え、しかも量産性に優れたプロセスで製造できる圧力センサを提供しようとするものである。また、小型でダイアフラムの膜厚を正確に制御し、特性のばらつきが少ない圧力センサを提供しようとするものである。
上記課題を解決するため、本発明では、電極間の容量の変化により圧力を測定する容量型の圧力センサであって、被測定圧力を受けて変位する感圧ダイヤフラム部の形成されたSOI基板と、そのSOI基板と陽極接合されたガラス基板と、前記両基板の接合面の内部であって前記感圧ダイヤフラム部の形成された位置に対応する位置に密封されて形成され、測定圧の基準値を与える微小ギャップの基準圧室とを備え、前記SOI基板のシリコン層表面に形成された第1の電極を具備し、該基準圧室の前記感圧ダイヤフラム部に対向する前記ガラス基板表面には導電性材料により形成された第2の電極が設けられ、前記ガラス基板と接合するSOI基板のシリコン層の一部に、周囲をSOI基板の絶縁層まで達する溝で囲まれたシリコンアイランドを有し、さらに、前記ガラス基板の前記基準圧室の近傍に、前記ガラス基板を貫通して明けられた第2の貫通孔と、前記第2の貫通孔内部には導電性材料からなる第2の取り出し電極を有しており、かつ、前記第2の電極と第2の取り出し電極とが、前記シリコンアイランドを介して電気的に接合されている圧力センサとした。
本発明においては、前記ガラス基板の前記基準圧室の近傍に、前記ガラス基板を貫通して明けられた第1の貫通孔を有し、前記第1の貫通孔内部には導電性材料からなる第1の取り出し電極を有しており、前記第1の電極と第1の取り出し電極とが、前記第1の貫通孔の先端で電気的に接合されている圧力センサとすることもできる。
また、本発明の圧力センサでは、前記シリコンアイランドの平面形状が、円形又は四角形であっても良い。
上記構造の圧力センサとすれば、真空封止面全面をシリコン基板とガラス基板の陽極接合で封止しているので、封止効果が長期間安定しており、また、高圧化しても封止が破られないだけの耐性も備え、しかも量産性に優れたプロセスで製造することができる。また、小型でダイアフラムの膜厚を正確に制御できるので特性のばらつきが少ない圧力センサを得ることができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる圧力センサの平面図である。図2は、図1に示す圧力センサの線A−A’に沿った断面図である。
図1に示す圧力センサ10は中央部にシリコン基板から形成された感圧ダイヤフラム部3が形成されており、感圧ダイヤフラム部3のシリコン基板には第1の電極4が形成されている。感圧ダイヤフラム部3を挟んで対角線上には第2の電極用の引出電極7と第1の電極用の引出電極8が形成されている。第2の電極用の引出電極7の周囲にはシリコンアイランド6が設けられている。感圧ダイヤフラム部3とシリコンアイランド6を除く部分はSOI基板1とガラス基板2とが公知の陽極接合により接合されていて、感圧ダイヤフラム部3を密封している。
断面構造を見ると、本発明の第1の実施形態に係わる圧力センサ10は、図2に示すようにガラス基板2の上にSOI基板1が接合されて構成されている。ガラス基板2のSOI基板1側には、蒸着又はスパッタリングにより形成された金属薄膜からなる第2の電極(検出用電極)5が形成されている。また、ガラス基板2には貫通孔を通して第1の電極用の引出電極8及び第2の電極用の引出電極7が形成されており、ガラス基板2の裏面で外部接続端子18,17に接続されている。
一方、SOI基板1の中央部にはエッチングにより薄片化されたシリコン基板からなる感圧ダイヤフラム部3が形成されている。この感圧ダイヤフラム部3を含むシリコン基板のガラス基板2側は、全面に不純物を拡散させて導電体とし、中心部の感圧ダイヤフラム部3には第1の電極(ダイアフラム電極)4が形成されている。また、感圧ダイヤフラム部3を除くシリコン基板は第1の電極4用のリード部となっている。
感圧ダイヤフラム部3は、後出のシリコン基板13と絶縁膜12とがエッチングにより除去され、残った反対側のシリコン基板11も一部が除去されて薄膜状となっている。
さらに、SOI基板1の感圧ダイヤフラム部3近傍には、周囲を溝15で囲まれたシリコンアイランド6が形成されている。シリコンアイランド6を取り巻く溝15は、後出のSOI基板1のガラス基板2側のシリコン基板11及び絶縁膜12を切り抜いて形成されている。このためシリコンアイランド6は、感圧ダイヤフラム部3に形成された第1の電極4やそれに続くリード部からは、電気的に絶縁されている。
上記のように構成されたSOI基板1とガラス基板2とは、図2に示すように重ね合わせて陽極接合により接合されている。SOI基板1の感圧ダイヤフラム部3は、エッチングされて窪んでいるので、ガラス基板2との間に僅かな間隙が生じ、周囲は陽極接合により密封されているので基準圧室20を形成する。また、接合の際、SOI基板1のシリコンアイランド6の一部をガラス基板2に形成された第2の電極5用のリード部に重ねて接合する。このように構成することにより、カラス基板2に形成された第2の電極5は、シリコンアイランド6を介して第2の電極用の引出電極7や第2の電極用の外部接続端子17と電気的に接続させることになる。
圧力センサを上記のように構成することにより、被測定環境と基準圧室20との圧力変化を、感圧ダイヤフラム部3のダイアフラム電極と検知電極との間の静電容量の変化として高感度で検知することができる。
上記のような構造の圧力センサとすれば、ガラス基板2に形成された第2の電極5用のリード部は、シリコンアイランド6を介して第2の電極用の引出電極7や第2の電極用の外部接続端子17と電気的に接続されており、シリコンアイランド6を含むSOI基板1とガラス基板2とが、感圧ダイヤフラム部3を除く全面で陽極接合されるので、気密性が良く、優れた耐久性を有したセンサとなる。また、余分な部品を用いる必要がないので全体を小型にすることが可能で、エッチングを始め通常の半導体形成技術のみで製造できるので、工程が簡単で、大量生産も容易である。
(第2の実施形態)
図3に本発明の第2の実施形態に係わる圧力センサの平面図を示す。また、図4には図3に示す圧力センサの線A−A’に沿った断面図を示す。
図3及び図4に示す本発明の第2の実施形態に係わる圧力センサ50が、先の図1,図2に示す第1の実施形態に係わる圧力センサ10と異なる点は、感圧ダイヤフラム部3が方形である点と、シリコンアイランド6が方形に形成されている点及びガラス基板2に形成された引出電極7,8が断面円錐形に形成されている点である。各部の構成や機能は第1の実施形態の場合と全く同様であるので、詳しい説明は省略する。
引出電極7,8を断面円錐形にすれば、サンドブラストすることにより深い貫通孔でも容易に形成することができる利点がある。
感圧ダイヤフラム部の形状は円形でも方形でも問題はない。
次に、本発明の圧力センサの製造方法について説明する。
図5から図8は本発明の第2の実施形態に係わる圧力センサの製造方法を説明する工程断面図である。
このうち図5はSOI基板1の加工工程を示す工程図、図6はガラス基板2の加工工程を示す工程図、図7はSOI基板1とガラス基板2とを接合する工程を説明する図であり、図8は引出電極7,8及び外部接続電極17,18を形成する工程を説明する図である。
先ず、図5に沿ってSOI基板1の加工工程について説明する。
SOI( Silicon On Insulator )基板1は、2枚のシリコン基板11,13を二酸化シリコン(SiO )や酸化アルミニウム等の絶縁膜12を介して接合した構造を有し、絶縁膜12上のシリコン基板11にトランジスタを形成し、寄生容量成分を極力小さくして高速性のみならず、低消費電力化に貢献できる技術として開発されたものである。SOI基板を使用すれば、熱拡散やエッチングや等の様々な半導体製造技術を駆使して、比較的簡単に多様な機能を付加することが可能となる。
本発明においてもSOI基板を使用して圧力検知用のダイヤフラムを形成する。
先ず、基準圧室となる微小空間の形成を行う。フォトリソグラフィーを利用してSOI基板1のシリコン基板11の表面に所定の形状のパッターンを形成し、反応性イオンエッチング( Reactive Ion Etching:RIE )によりシリコン基板11をエッチングして、窪み14を形成する(図5(a)、(b)参照)。
次いで、SOI基板1の両面に例えば熱酸化膜等の保護膜29,29を形成し、シリコンアイランド6の周囲を取り巻く溝15を形成する部分の保護膜29のみをフォトリソグラフィーを利用してエッチング除去し、その他の領域にマスクを形成する。マスク形成後図5(c)に示すように、誘導結合プラズマエッチング( Induction Coupled Plasma Etching :ICP)によりエッチングを行い、溝15を形成して周囲のシリコン層から孤立したシリコンアイランド6を形成する。
次に、SOI基板1のもう一方の面に形成した保護膜29に、先の手順と同様にフォトリソグラフィーを利用してダイアフラムのパターンをくり抜いたパターンを形成した後、KOHを使用した異方性エッチングを行ってシリコン基板13を絶縁層12までエッチング除去して凹部19を形成し、薄くなったシリコン基板11と絶縁膜12からなるダイヤフラムとする(図5(d)参照)。
次に、ガラス基板2の加工工程について説明する。
使用するガラス基板は、例えばパイレックス(登録商標)ガラスのようなアルカリ元素を含んだアルカリガラスを使用する。先ず、図6(a),図6(b)に示すように、ガラス基板2の所定の位置に、例えばサンドブラストを使用して第1の電極及び第2の電極からの導体を引き出すための貫通孔21,21を形成する。
次に、ガラス基板2の表面に第2の電極5をステンシルマスクを用いたスパッタ法もしくは真空蒸着法によって形成する(図6(c)参照)。
次に、上記のように加工したSOI基板1とガラス基板2を図7のように重ねて真空中で接合する。この際、ガラス基板2表面の第2の電極の端部に、SOI基板1に形成したシリコンアイランド6の一部が重なるように配置する。
SOI基板1とガラス基板2の接合は、公知の陽極接合によって行う。陽極接合は、SOI基板1とガラス基板2を重ね合わせて300℃〜400℃に加熱して、500V〜1kVの電圧を印加する方法である。これによりSOI基板1とガラス基板2に大きな静電引力が発生して、両者の接合界面9で化学結合が行われ、両者は特別なバインダーを使用することなしに接合される。陽極接合を使用すれば、大気中又は真空中で高精度のアライメントが可能となり、必要部分だけ加熱すればよいので歪みが少なく接合できる利点がある。また、異種の接合材を使用しなくても強固な接合が得られるので、耐久性にも優れた接合面が得られる。さらに、ロッド間のバラツキも少なく、歩留まりも良好で、操作が自動化できるので省力化が計れる利点もある。
接合の結果、SOI基板1とガラス基板2の間には、その中心部に微小間隙が保持され、基準圧室20が形成される。
最後に、図8に示すように、ステンシルマスクを用いてスパッタ法もしくは真空蒸着法により、貫通孔21内に第1の電極用及び第2の電極用の引出電極7,8と、外部接続端子17,18を形成すれば、圧力センサーが完成する。
図9に本発明の圧力センサのシリコンアイランド近傍を拡大して示す。ガラス基板2の基準圧室20側に形成された第2の電極5は、SOI基板のシリコン基板11に形成されたシリコンアイランド6の下部に一部潜り込んでおり、電気的に接続されている。さらにシリコンアイランド6はガラス基板2に形成された第2の電極用の引出電極7と電気的に接続されている。一方、シリコンアイランド6は溝15と絶縁膜12によって周囲から電気的に隔離されている。したがって、第2の電極5はシリコンアイランド6を介して第2の電極用の引出電極7と電気的に接続されており、SOI基板のシリコン基板11とガラス基板2とは接合面9を介して陽極接合により密着して強固に接合されている。したがって、接合部の気密性が破られることはない。
本発明の第1の実施形態に係わる圧力センサの平面図である。 図1に示す圧力センサの線A−A’に沿った断面図である。 本発明の第2のの実施形態に係わる圧力センサの平面図である。 図3に示す圧力センサの線A−A’に沿った断面図である。 本発明の圧力センサのSOI基板の加工工程を示す断面工程図である。 本発明の圧力センサのガラス基板の加工工程を示す断面工程図である。 本発明の圧力センサの接合工程を説明する図である。 本発明の圧力センサの外部接続端子の加工工程を示す断面工程図である。 本発明の圧力センサのシリコンアイランド近傍を拡大して示す図である。 従来の圧力センサの一例を示す断面構造を示す図である。
符号の説明
1・・・・・・SOI基板、2・・・・・・ガラス基板、3・・・・・・感圧ダイヤフラム部、4・・・・・・第1の電極、5・・・・・・第2の電極、6・・・・・・シリコンアイランド、7,8・・・・・・引出電極、9・・・・・・接合界面、10・・・・・・圧力センサ、11,13・・・・・・シリコン基板、12・・・・・・絶縁膜、14・・・・・・窪み、15・・・・・・溝、17,18・・・・・・外部接続端子、19・・・・・・凹部、20・・・・・・基準圧室、21・・・・・・貫通孔、30・・・・・・圧力センサ、31・・・・・・シリコン基板、32・・・・・・ガラス基板、33・・・・・・感圧ダイヤフラム部、34・・・・・・第2の電極、35・・・・・・第1の電極、36・・・・・・蓋板、37・・・・・・リード部、38・・・・・・穴部、39・・・・・・ICチップ、40・・・・・・基準圧室、50・・・・・・圧力センサ

Claims (3)

  1. 電極間の容量の変化により圧力を測定する容量型の圧力センサであって、被測定圧力を受けて変位する感圧ダイヤフラム部の形成されたSOI基板と、そのSOI基板と陽極接合されたガラス基板と、前記両基板の接合面の内部であって前記感圧ダイヤフラム部の形成された位置に対応する位置に密封されて形成され、測定圧の基準値を与える微小ギャップの基準圧室とを備え、前記SOI基板のシリコン層表面に形成された第1の電極を具備し、該基準圧室の前記感圧ダイヤフラム部に対向する前記ガラス基板表面には導電性材料により形成された第2の電極が設けられ、前記ガラス基板と接合するSOI基板のシリコン層の一部に、周囲をSOI基板の絶縁層まで達する溝で囲まれたシリコンアイランドを有し、さらに、前記ガラス基板の前記基準圧室の近傍に、前記ガラス基板を貫通して明けられた第2の貫通孔と、前記第2の貫通孔内部には導電性材料からなる第2の取り出し電極を有しており、かつ、前記第2の電極と第2の取り出し電極とが、前記シリコンアイランドを介して電気的に接合されていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記ガラス基板の前記基準圧室の近傍に、前記ガラス基板を貫通して明けられた第1の貫通孔を有し、前記第1の貫通孔内部には導電性材料からなる第1の取り出し電極を有しており、前記第1の電極と第1の取り出し電極とが、前記第1の貫通孔の先端で電気的に接合されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記シリコンアイランドの平面形状が、円形又は四角形であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の圧力センサ。
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