JP3329089B2 - 半導体センサ及びその製造方法 - Google Patents

半導体センサ及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体センサ及びその製
造方法に関し、より詳細には、マイクロマシーニング分
野における金属配線形成部分の気密封止構造を実現した
半導体センサ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来よ
り、圧力センサ等、種々の半導体センサにおいて、例え
ば、シリコン基板とガラス板とにより接合封止した内部
から、気密封止の状態を保持したまま電気配線を取り出
すことが必要な場合がある。このような場合には、図5
〜図7に示したような方法が採られていることが培風館
「マイクロマシニングとマイクロメカトロニクス」に記
載されている。つまり、シリコン基板11とガラス板1
2とにより気密封止した部分13を形成し、その内部の
配線である拡散層14に、金属配線15を接続し、電気
エネルギーを外部に取り出す方法である。
【0003】しかし、上記のような配線構造ではシリコ
ン基板11の表面層に、配線となる拡散層14を形成す
る際、シリコン基板11表面に僅かな段差(図6中Z)
が生じることとなり、この配線上に金属配線15を接続
し、その上にガラス板12をのせる場合に、隙間が生じ
ることとなるという問題があった。これに対して、図8
及び図9に示すような方法が、さらに培風館「マイクロ
マシニングとマイクロメカトロニクス」に記載されてい
る。つまり、シリコン基板21上にガラス板22を陽極
接合して、気密封止を行ったのち、シリコン基板21に
形成された拡散層23上であって、ガラス板22にシリ
コン基板21まで貫通する孔を開け、この孔の側面及び
底面全面に金属膜24を形成して、拡散層23と金属膜
24とを接続する。そして、さらにこの孔に半田又は導
電性エポキシ樹脂等の導電材料25を埋設し、リード線
26を差し込むことにより、電気配線を取り出す。
【0004】このような方法にすることにより、拡散層
24の縁の部分からの外部との接触がなくなり、シリコ
ン基板21とガラス板22とによる気密封止のもれの問
題を解決することができる。しかし、上記の方法では、
電気配線を取り出す側のガラス板22に貫通孔を形成す
る工程が必要となり、製造工程が煩雑になるという課題
があった。
【0005】また、貫通孔は、通常、用いるガラス板の
厚みに相当する高さ、例えば100〜500μmの高さ
を有するので、この貫通孔の内面全面に隙間なく金属膜
24を連続的に形成する必要がある。しかし、貫通孔の
底部のコーナー部分に段切れを生じることがあり、この
ような段切れを防止するための、難度の高いプロセスが
必要となるという課題があった。
【0006】さらに、電気配線は、ガラス板22の上方
にしか取り出せず、電気配線を取り出す方向が1方向に
限られるため、センサの構造に制約を課すという問題も
あった。本発明は上記問題を解決しようとするもので、
電気配線を取り出す方向が限定されないとともに、完全
な気密封止が実現された半導体センサ及びその製造方法
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
ともいずれかの基板が半導体からなり、かつ少なくとも
いずれかの基板の主表面に凹部が形成された一対の基板
と、該一対の基板が接合されて形成される気密部と、前
記一対の基板に挟持され、前記気密部から取り出される
金属配線と、該金属配線と前記一対の基板との間に形成
される隙間部を埋設する金属膜とからなる半導体センサ
が提供される。
【0008】また、本発明によれば、(i) 少なくともい
ずれかの基板が半導体からなり、かつ少なくともいずれ
かの基板の主表面に凹部が形成された一対の基板のいず
れかの基板上に金属配線を形成し、 (ii)該金属配線が形成された基板面に他方の基板を接合
し、 (iii) 前記一対の基板と金属配線との間に形成される隙
間部に、集束イオンビームにより金属膜を部分的に成膜
して、前記基板に形成された凹部を気密封止する半導体
センサの製造方法が提供される。
【0009】本発明における半導体センサとしては、圧
力センサ、フローセンサ等のように気密部を有するとと
もに、気密部から外部に引き出された配線層を有するも
のであり、気密された空間内でセンシングを行うことが
できるものであれば、特に限定されるものではない。ま
た、本発明において用いる基板としては、2枚の基板の
うち、少なくとも一方が半導体基板であることが好まし
く、一方が半導体基板であれば、他方の基板は特に限定
されるものではなく、ガラス基板、プラスチック基板等
を使用することができる。また、2枚の基板のうち、両
方が半導体基板であってもよい。さらに、2枚の基板の
うち、いずれか一方の基板の表面に凹部が形成されてい
る必要があり、このような場合には、一方の基板表面
に、他方の基板を接合することにより、気密部が構成さ
れることとなる。しかし、さらに別の基板を用いて気密
部を構成してもよい。
【0010】本発明においては、上記の基板のいずれか
の上に金属配線が形成される。この金属配線は気密部か
ら外部に取り出される金属配線であって、気密部の内部
では、例えば半導体基板に形成された不純物拡散層等に
接続されている。この金属配線は、公知の方法、例えば
蒸着法及びスパッタリング法等により堆積することがで
き、フォトリソグラフィ工程及びエッチング法等により
所望の形状にパターニングすることができる。金属配線
の材料としては、例えば、Al、Au、Cu、Si、N
b、Ti、Ge、Co、Ni、Ag、Ga等を用いるこ
とができる。その際の膜厚は、形成される半導体センサ
の大きさ等により適宜調整することができるが、圧力セ
ンサとして用いる場合には、例えば1000〜2000
Å程度が好ましい。
【0011】さらに、上記金属配線は、少なくとも2枚
の基板が接合されて形成された気密部から外部に取り出
されるものであり、2枚の基板に挟持されている。その
際に、2枚の基板と金属配線との間、特に金属配線の側
面近傍に金属配線の膜厚分の隙間部が生じることとなる
が、本発明においては、この隙間部は、金属膜により埋
設されている。この金属膜の材料は、上記金属配線と同
様に、例えば、Al、Au、Cu、Si、Nb、Ti、
Ge、Co、Ni、Ag、Ga等を用いることができ
る。この金属膜は、集束イオンビーム(FIB)成膜法
により形成することが好ましい。FIBとしては、金属
膜となるガスを供給する一般的なFIBアシストデポジ
ションであってもよいし、液体金属イオン源を用いたF
IB直接蒸着(特開平5−299716号公報)であっ
てもよい。FIBの条件等は、用いる基板、金属配線の
厚さ等により適宜調整することができるが、基板と金属
配線との間の隙間部を完全に被覆する大きさ及び厚さで
あればよいので、例えば、ビームサイズは、直径10μ
m程度、成膜レートは約200Å/sec程度、成膜時
間は10秒間程度が好ましい。
【0012】
【作用】本発明の半導体センサによれば、金属配線の凹
凸に起因する基板と金属配線との間に生じる隙間部が完
全に被覆された半導体センサが得られる。また、本発明
の半導体センサの製造方法によれば、FIBにより、問
題となる基板と金属配線との間の隙間部のみが、効率よ
く被覆されることとなる。
【0013】
【実施例】本発明の半導体センサの実施例を図面に基づ
いて説明する。図1〜図4は、圧力センサ1の要部を示
す図である。この圧力センサ1は、一方が基準圧室2
(例えば真空)に面し、もう一方に測定圧がかかるダイ
ヤフラム3の変形量を、周囲に形成された抵抗層の抵抗
値変化として取り出す方式のものである。このような圧
力センサ1は、予め抵抗層となる抵抗領域4a、この抵
抗領域4aに連続して形成されたコントクト領域4bに
接続された金属配線5及びダイヤフラム3が形成された
シリコン基板6と、基準圧室2となる凹部が形成された
ガラス板7(例えば、HOYA(株)社製SD−2)と
が陽極接合されて構成されている。また、図3及び図3
中のXを拡大した図4に示すように、金属配線5を挟持
するシリコン基板6とガラス板7との間であって金属配
線5側部近傍に、金属膜8が形成されている。
【0014】このように構成された圧力センサの製造方
法を以下に示す。まず、n型シリコン基板6に、ボロン
を熱拡散し、コンタクト領域4bを形成する。続いて、
ボロン等のイオンをエネルギー50KeVにて1×10
13ions/cm2 注入し、活性化アニールを施すこと
により抵抗層となる抵抗領域4aを形成する。次いで、
感圧部となるダイヤフラムを異方性エッチングによって
数μm〜数10μm程度の薄さに加工する。
【0015】その後、シリコン基板6上であって、コン
タクト領域4bと接続する位置に金属配線5として、例
えばAl膜を、真空蒸着により膜厚2000Å程度で形
成し、所望の形状に加工する。続いて、金属配線5、抵
抗領域4a、コンタクト領域4b及びダイヤフラム3が
形成されたシリコン基板6とガラス板7とを陽極接合す
る。この際、シリコン基板6の金属配線5の凹凸を反映
して、ガラス板7はたわみながら接合されることとな
り、図1及び図3に示したように、金属配線5の側部X
に隙間が生じる。
【0016】次いで、図4に示したように、この隙間に
対して、FIBにより金属膜8を蒸着する。この際のF
IBでの成膜レートは、例えば、直径10μmのビーム
サイズで約200Å/秒である。金属配線の厚みは、通
常数1000Å、上記の場合は2000Åであるので、
X部の隙間は、□2000Å程度である。つまり、FI
Bのビームサイズよりも、隙間の面積ははるかに小さ
く、この隙間を埋めるための金属膜8の膜厚は約200
0Åで十分であるので、隙間1個を被膜するのに必要な
成膜時間は約10秒間である。なお。この隙間への金属
膜の堆積は、左右の隙間を埋設するために、連続的に行
ってもよい。
【0017】上記実施例のように、シリコン基板とガラ
ス板とで気密封止された圧力センサにおいて、シリコン
基板とガラス板との間から金属配線が取り出され、金属
配線側部近傍に金属膜が形成されているので、シリコン
基板とガラス板との間であって、金属配線側部近傍に生
じる隙間を、金属膜で完全にふさぐことができ、完全に
気密封止された圧力センサが得られる。また、拡散層の
形成位置、金属配線の形成位置等を適宜選択することに
より、例えば、ガラス側に金属配線を形成し、ガラスが
シリコン基板よりも大きければ、金属配線の取り出しは
一方向に制限されず、任意の方向に取り出すことができ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明の半導体センサによれば、金属配
線の凹凸に起因する基板と金属配線との間に生じる隙間
部を完全に被覆することができ、半導体センサ等の気密
配線が可能となる。また、このような気密配線方式を採
用することにより、金属配線の取り出し方向が限定され
ず、半導体センサの設計の際に、金属配線の位置による
拘束がなくなり、任意の形状の半導体センサを得ること
ができる。
【0019】また、本発明の半導体センサの製造方法に
よれば、FIBを利用するので、問題となる基板と金属
配線との間の隙間部のみを、集中して効率よく成膜する
ことができ、完全な気密構造を有する半導体センサを製
造することができる。また、基板どうしの接合後のよう
に、段差のある構造に対しても成膜が可能であるので、
気密構造を有する半導体センサを効率よく製造すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体センサの実施例である圧力セン
サの金属配線部分を示した概略斜視図である。
【図2】図1のA−A′線断面図である。
【図3】図1のB−B′線断面図である。
【図4】図3におけるX部の概略拡大図である。
【図5】従来の圧力センサの金属配線部分を示した概略
平面図である。
【図6】図5のA−A′線断面図である。
【図7】図5のB−B′線断面図である。
【図8】従来の別の圧力センサの金属配線部分を示した
概略平面図である。
【図9】図8のA−A′線断面図である。
【符号の説明】 1 圧力センサ(半導体センサ) 2 基準圧室(気密部) 3 ダイヤフラム 4a 抵抗領域 4b コンタクト領域 5 金属配線 6 シリコン基板(基板) 7 ガラス板(基板) 8 金属膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともいずれかの基板が半導体から
    なり、かつ少なくともいずれかの基板の主表面に凹部が
    形成された一対の基板と、 該一対の基板が接合されて形成される気密部と、 前記一対の基板に挟持され、前記気密部から取り出され
    る金属配線と、 該金属配線と前記一対の基板との間に形成される隙間部
    を埋設する金属膜とからなることを特徴とする半導体セ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 (i) 少なくともいずれかの基板が半導体
    からなり、かつ少なくともいずれかの基板の主表面に凹
    部が形成された一対の基板のいずれかの基板上に金属配
    線を形成し、 (ii)該金属配線が形成された基板面に他方の基板を接合
    し、 (iii) 前記一対の基板と金属配線との間に形成される隙
    間部に、集束イオンビームにより金属膜を部分的に成膜
    して、前記基板に形成された凹部を気密封止することを
    特徴とする半導体センサの製造方法。
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JP4623518B2 (ja) * 2006-03-07 2011-02-02 株式会社神戸製鋼所 内部空間を有する複合基板
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