JP6176609B2 - 半導体物理量センサ - Google Patents

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Description

本発明は、半導体物理量センサに関する。
従来、半導体物理量センサとして、基板の上面に電極を形成するとともに、電極に対して空間を介して対面するようにダイヤフラムを配置したものが知られている(例えば特許文献1参照)。
この特許文献1では、外部から印加される物理量に応じてダイヤフラムを撓ませることで半導体物理量センサの静電容量を変化させ、当該静電容量の変化を検出することで物理量の変化を検出できるようにしている。
さらに、基板上面に形成した電極を覆うように絶縁体を設け、当該絶縁体により電極とダイヤフラムとの接触による短絡を抑制できるようにしている。このとき、絶縁体に熱処理を施して変形させることで、電極の縁部に形成される隆起部分をなくして絶縁体上面が略平坦となるようにしている。
特表平10−509241号公報
しかしながら、上記従来の技術では、熱処理により絶縁体を変形させているため、熱によって電極が変形してしまうおそれがある。このように、電極が変形してしまうと電極とダイヤフラムとの間の距離が一定にならず部位により異なってしまうおそれがある。その結果、半導体物理量センサの検出精度が悪化してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、検出精度をより高めることのできる半導体物理量センサを得ることを目的とする。
本発明の第1の特徴は、半導体物理量センサであって、第1基材と、前記第1基材上に形成された電極と、外部から印加される物理量に応じて撓むダイヤフラムと、前記ダイヤフラムを前記電極に対して空間を介して対面するように支持するとともに、前記第1基材に固定される第2基材と、前記ダイヤフラムの前記第1基材側の面に形成される絶縁体と、前記第2基材を貫通し、静電容量を検知するためのスルーホールと、前記スルーホールの少なくとも一部の周囲を囲み、前記空間と前記スルーホールとを画成する壁部と、を備え、前記壁部は、前記絶縁体と前記電極とが前記ダイヤフラムの厚さ方向において対向するに形成されていることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、前記絶縁体がシリコン酸化膜であることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、前記電極が金属材料で形成されていることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、前記電極がクロム、アルミニウム、チタンアルミ合金およびアルミニウム合金のうち少なくともいずれか1つの材料を用いて形成されていることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、前記電極が、前記ダイヤフラムと対面する電極本体と、前記空間の外側まで延設された延設部と、を有することを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、前記延設部が、クロム、アルミニウム、チタンアルミ合金およびアルミニウム合金のうち少なくともいずれか1つの材料を用いて形成されていることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、前記電極本体と前記延設部とが異なる材料で形成されていることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、前記延設部にアルミニウムを含む材料で形成された電極パッドが設けられていることを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、前記壁部は、前記絶縁体から前記電極側に突出する第1の突部を含んでおり、前記第1の突部が絶縁性を有することを要旨とする。
本発明の第10の特徴は、前記壁部の前記第1の突部は、前記電極と接触することを要旨とする。
本発明の第11の特徴は、前記壁部の前記第1の突部の先端において、前記空間と前記スルーホールとが連通することを要旨とする。
また、本発明の第12の特徴は、前記壁部の前記第1の突部の先端が前記電極と接触しない状態で、前記電極の溝部に収納されることを要旨とする
本発明によれば、検出精度をより高めることのできる半導体物理量センサを得ることができる。
本発明の第1実施形態にかかる半導体物理量センサを模式的に示す平面図である。 本発明の第1実施形態にかかる半導体物理量センサを模式的に示す断面図である。 本発明の第2実施形態にかかる半導体物理量センサを模式的に示す断面図である。 本発明の第2実施形態の変形例にかかる半導体物理量センサを模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる半導体物理量センサを模式的に示す断面図である。 本発明の第3実施形態の変形例にかかる半導体物理量センサを模式的に示す断面図である。 本発明の第4実施形態にかかる半導体物理量センサを模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
本実施形態にかかる半導体物理量センサ10は、図1および図2に示すように、略矩形板状のガラス基板(第1基材)20を備えている。そして、このガラス基板20の上面(第2基材が固定される側の面)20aには、電極60が形成されている。この電極60は、クロム(Cr)またはチタンアルミ合金(AlTi)またはアルミニウム合金(AlSiやAlSiCu等)等の金属材料(クロム、アルミニウム、チタンアルミ合金およびアルミニウム合金のうち少なくともいずれか1つの材料)で形成されており、プラズマCVD法、反応性スパッタ法、イオンビームスパッタリング法等によってガラス基板20の上面20aに成膜されている。このように、プラズマCVD法、反応性スパッタ法、イオンビームスパッタリング法等を用いることで、厚みがより均一となるように電極60を成膜することができる。なお、電極60の材料としては、上述した材料以外のもの、例えば、金(Au)等の金属材料や金属以外の導電性材料を用いることもできる。
さらに、半導体物理量センサ10は、ガラス基板20に接合固定(固定)される半導体基板(第2基材)30を備えており、この半導体基板30の下面30a側(他側)が、ガラス基板20の上面20a側(一側)に接合固定(固定)されている。
この半導体基板30は、単結晶シリコンを用いて形成されており、平面視で輪郭形状が矩形状となるように形成されている。なお、単結晶シリコンで形成された半導体基板30の上面30bの任意の部位(図1では左下の隅部)には、半導体基板30の電位を取り出す電極80が設けられている。このとき、半導体基板30の電位を取り出し易くするために、電極80が設けられている部位に高濃度不純物拡散部を形成するようにするのが好適である。なお、電極80は、アルミニウム合金(AlSi等)で形成することができる。
そして、半導体基板30の下側(ガラス基板20に接合される側:他側)には、キャビティ31が形成されており、このキャビティ31を形成することで薄板部34を形成し、当該薄板部34に外部から印加される物理量に応じて撓むダイヤフラム50としての機能を持たせるようにしている。このように、本実施形態では、外部から印加される物理量に応じて撓むダイヤフラム50が半導体基板30に一体に形成されている。
キャビティ31は、公知の半導体プロセス、例えば、反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)などにより垂直エッチング加工を半導体基板30に施すことで形成することができる。反応性イオンエッチングとしては、例えば、誘導結合型プラズマ(ICP:Inductively Coupled Plasma)を備えたエッチング装置によるICP加工を利用することができる。
本実施形態では、矩形状の半導体基板30の中央部に略円柱状のキャビティ31を形成するとともに、後述するスルーホール33が形成される部位にも、第2キャビティ32を形成している。この第2キャビティ32は、キャビティ31と連通するように形成されている。
そして、上述した電極60は、キャビティ31と対応する部位に成膜されているだけでなく、第2キャビティ32と対応する部位にも成膜されている。すなわち、電極60は、ガラス基板20と半導体基板30とを接合した状態で、キャビティ31と対応する部位に形成されてダイヤフラム50と対面する電極本体62と、第2キャビティ内に延設される延設部61を有している。本実施形態では、電極本体62と延設部61とが同一の材料で形成されている。
また、ダイヤフラム50の内面(ダイヤフラムの第1基材側の面)50aには、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40が形成されている。本実施形態では、半導体基板30のダイヤフラム50が形成される部位(薄板部34)の内側を熱酸化させることで、シリコン酸化膜40を形成している。このように、熱酸化によりシリコン酸化膜40を形成することで、シリコン酸化膜40の厚さの調整がより容易になり、厚さをより均一にすることができるようになる。すなわち、シリコン酸化膜40の厚さをより容易に所望の厚さとすることができるようになる。
したがって、本実施形態では、半導体基板30にキャビティ31を形成することで、撓み変形可能に形成された薄板部34を形成し、当該薄板部34の内側にシリコン酸化膜40を形成することで、ダイヤフラム50とシリコン酸化膜40とが半導体基板30に一体に形成されるようにしている。
そして、ガラス基板20の上面20a側(一側)に半導体基板30の下面30a側(他側)を陽極接合等により接合固定(固定)することで、電極60に対して空間Sを介して対面するように半導体基板30に支持されたダイヤフラム50が形成されることとなる。
また、半導体基板30の延設部61と対応する部位には、ICP加工またはアルカリエッチング等によってスルーホール33が形成されており、延設部61がスルーホール33を介して外部に露出されるようにしている。そして、外部に露出した延設部61の上面61aには、AlSiCu、AlSi等のアルミニウム合金(アルミニウムを含む材料)で形成された電極パッド70が形成されており、この電極パッド70に図示せぬワイヤボンディングを接続することで、電極60の電位を外部に取り出せるようにしている。なお、本実施形態では、図1,2に示すように、スルーホール33が形成される部位にもシリコン酸化膜40が形成されており、スルーホール33は、半導体基板30およびシリコン酸化膜40を貫通するように形成されている。
ここで、本実施形態では、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40と電極60との間に、壁部41を形成し、当該壁部41によって空間Sが外部空間から画成されるようにした。
具体的には、スルーホール33の周囲を囲うように平面視で矩形状に閉じた壁部41を設け、当該壁部41の先端を電極60(本実施形態では、延設部61)の表面60aに接触させることで、空間Sと外部空間(スルーホール33)とが画成されるようにした。
本実施形態では、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40に電極60(延設部61)側に突出する突部40aを形成し、当該突部40aを壁部41としている。
すなわち、本実施形態では、壁部41が、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40および電極60のうち少なくともいずれか一方であるシリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40から他方側である電極60側に突出する突部40aを含むようにしている。
さらに、本実施形態では、突部40aの突出長さをシリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40と電極60との対向面間の距離d1よりも若干長く形成している。そして、ガラス基板20と半導体基板30とを接合する際に、突部40aの先端と電極60の接触部のうち少なくともいずれか一方が潰れ変形するようにして突部40aと電極60との密着度を高めるようにしている。こうすることで、空間Sの密閉度をより高めることができる。
この突部40aは、例えば、半導体基板30にキャビティ31および第2キャビティ32を形成する際に、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40および突部40aに相当する部分がエッチングにより除去されないようにし、除去されずに残った部分に熱酸化処理を施すことで形成することができる。
かかる構成の半導体物理量センサ10は、例えば、以下の方法で形成することができる。
まず、ガラス基板20の上面20aのキャビティ31および第2キャビティ32と対応する部位に延設部61を含む電極60を成膜するとともに、電極パッド70を延設部61上に形成する(第1の工程)。
そして、半導体基板30の他面側を、エッチングしてキャビティ31および第2キャビティ32を形成する。その後、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40および突部40aに相当する部分に熱酸化処理を施しシリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40および突部40aを形成する(第2の工程)。
なお、第1の工程と第2の工程は、第2の工程を先に行ってもよいし、第1の工程と第2の工程とを同時に並行して行うようにしてもよい。
次に、ガラス基板20の上面20a側(一側)に半導体基板30の下面30a側(他側)を陽極接合等により接合固定(固定)する(第3の工程)。このとき、ガラス基板20と半導体基板30とが直接接合され、かかる状態で、突部40aと電極60(延設部61)とが少なくとも一方の潰れ変形により接触することとなる。
その後、半導体基板30の上部を除去することで、薄板部34(ダイヤフラム50)の厚さが所定の厚さとなるように調整する(第4の工程)。なお、第4の工程は、第3の工程の前に行ってもよい。また、予め所定の厚さとなる半導体基板30を用い、キャビティ31および第2キャビティ32を形成した際に、薄板部34(ダイヤフラム50)が所定の厚さで形成されるようにしてもよい。すなわち、第4の工程を省略できるようにしてもよい。
そして、半導体基板30の上面30bに、電極80を形成する(第5の工程)。
その後、先端が延設部61に接触した突部40aで囲まれた部分が外部空間と連通するようにスルーホール33を形成する(第6の工程)。なお、第6の工程を第5の工程よりも先に行うことも可能である。
こうして、空間Sが密閉されるとともに、当該空間Sおよびシリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40を介して電極60とダイヤフラム50とが対向配置された半導体物理量センサ10が形成される。
なお、本実施形態では、突部40a(壁部41)によって空間Sが密閉されるようにしたものを例示したが、空間Sがわずかの隙間(塵や埃等が空間S内に侵入してしまうのを抑制できる程度の隙間)を介して外部空間と連通している構成とすることも可能である。
すなわち、ガラス基板20と半導体基板30とを接合した状態で、突部40aが電極60(延設部61)に接触しない構成とすることも可能である。
このように突部40aと電極60(延設部61)とを接触させない場合、突部40aの突出長さをシリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40と電極60との対向面間の距離よりも長くするとともに、電極60の突部40aと対応する部位に溝部を形成し、ガラス基板20と半導体基板30とを接合する際に、突部40aの先端が溝部内に収容されるようにするのが好ましい。こうすれば、空間Sと外部空間とを連通する隙間を屈曲させることができるため、より確実に塵や埃等が空間S内に侵入してしまうのを抑制できるようになる。
また、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40および電極60(延設部61)のそれぞれに、突部を設けるとともに、当該突部同士が、空間Sの径方向から視た状態で、厚さ方向(上下方向)にオーバーラップするように形成してもよい。こうすれば、空間Sと外部空間とを連通する隙間がクランク状となり、より確実に塵や埃等が空間S内に侵入してしまうのを抑制できるようになる。
なお、ガラス基板20と半導体基板30とを接合した状態で、突部40aが電極60(延設部61)に接触する構成とする場合も、様々な構成とすることが可能である。例えば、突部40aと電極60(延設部61)との間により潰れ変形しやすい部材を介在させるようにすることも可能である。また、突部の先端部の形状も様々な形状とすることができる。
このように、空間Sを密閉する場合であっても、密閉しない場合であっても、壁部41が突部を有する場合には、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40および電極60のうち少なくともいずれか一方から他方側に突出する突部が形成されるようにしていればよい。この突部の数も1つ以上有していればよく、複数の突部によって空間Sを画成するようにしてもよい。
かかる構成の半導体物理量センサ10を用いることで、外部から物理量が印加された際には、印加される物理量に応じてダイヤフラム50が撓み、電極60とダイヤフラム50との距離(ダイヤフラム50の内面50aと電極60の表面60aとの距離d2)が変化する。このように、電極60とダイヤフラム50との距離が変化することで、半導体物理量センサ10の静電容量(ダイヤフラム50と電極60の間の静電容量)が変化する。そして、ダイヤフラム50と電極60の間の静電容量の変化は、電極80から取り出されるようになっており、この静電容量の変化から物理量の変化を検出することができるようになっている。
さらに、本実施形態では、比較的大きな物理量が印加されて、ダイヤフラム50がシリコン酸化膜40を介して電極60に接触した場合にも、当該物理量を検出できるようにしている。すなわち、ダイヤフラム50と電極60との接触面積の変化と静電容量の変化との関係から、印加された物理量を検出できるようにしている。このように、本実施形態では、ダイヤフラム50がシリコン酸化膜40を介して電極60に接触した場合にも印加された物理量を検出できるようにした半導体物理量センサ10を例示したが、ダイヤフラムと電極とが接触しない状態でのみ用いられる半導体物理量センサとすることも可能である。
以上説明したように、本実施形態では、半導体物理量センサ10は、ガラス基板(第1基材)20と、ガラス基板(第1基材)20上に形成された電極60と、外部から印加される物理量に応じて撓むダイヤフラム50と、を備えている。さらに、半導体物理量センサ10は、ダイヤフラム50を電極60に対して空間Sを介して対面するように支持するとともに、ガラス基板(第1基材)20に固定される半導体基板(第2基材)30と、ダイヤフラム50の内面(第1基材側の面)50aに形成されるシリコン酸化膜(絶縁体)40と、を備えている。
すなわち、本実施形態にかかる半導体物理量センサ10は、ガラス基板(第1基材)20上に電極60を形成するとともに、半導体基板(第2基材)30に支持されるダイヤフラム50側にシリコン酸化膜(絶縁体)40を形成している。
したがって、電極60を覆うように絶縁体を設けた場合のように、絶縁体の電極60の縁部に隆起部が形成されてしまうことがなくなるため、電極60およびシリコン酸化膜(絶縁体)40をより確実に平坦面とすることができるようになる。その結果、電極60とダイヤフラム50との距離をより確実に一定の距離とすることが可能となり、半導体物理量センサ10の検出精度をより高めることができるようになる。
また、本実施形態によれば、シリコン酸化膜(絶縁体)40と電極60(延設部61)との間に、空間Sを画成する壁部41を形成している。このように、空間Sをシリコン酸化膜(絶縁体)40と電極60(延設部61)との間に形成される壁部41で画成することで、塵や埃等が空間S内に侵入してしまうのを抑制できるようになる。
さらに、本実施形態では、壁部41が、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40および電極60のうち少なくともいずれか一方であるシリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40から他方側である電極60側に突出する突部40aを含むようにしている。
こうすることで、より簡素な構成で空間Sを画成することができるようになり、半導体物理量センサ10をより容易に製造することができるようになる。特に、本実施形態では、半導体基板30の他面側を、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40および突部40aに相当する部分が除去されないようにエッチングしてキャビティ31および第2キャビティ32を形成し、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40および突部40aに相当する部分に熱酸化処理を施しシリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40および突部40aを形成するようにしている。そのため、空間Sを画成する壁部41(突部40a)をより容易に形成することができる上、壁部41(突部40a)の突出量の調整が行いやすくなる。その結果、壁部41(突部40a)の突出量が不均一となってしまうのが抑制され、ガラス基板20と半導体基板30とを接合した際にダイヤフラム50と電極60との対向面をより精度よく平行状態とすることが可能となり、半導体物理量センサ10の検出精度をより一層高めることができるようになる。
また、半導体基板30に熱酸化処理を施すことで絶縁体(シリコン酸化膜40)を形成することで、絶縁層の層厚をより確実に一定の厚さとすることが可能となり、半導体物理量センサ10の検出精度のより一層の向上を図ることが可能となる。
また、電極60を、クロムまたはチタンアルミ合金またはアルミニウム合金(AlSiやAlSiCu等)等の金属材料(クロム、アルミニウム、チタンアルミ合金およびアルミニウム合金のうち少なくともいずれか1つの材料)で形成すれば、成膜によってより容易に電極60を形成することができ、電極60の層厚をより確実に一定の厚さとすることが可能となり、半導体物理量センサ10の検出精度のより一層の向上を図ることが可能となる。
また、電極60が空間Sの外側まで延設された延設部61を有しており、当該延設部61に、AlSiCu、AlSi等のアルミニウム合金(アルミニウムを含む材料)で形成された電極パッド70を設けるようにすれば、図示せぬワイヤボンディングをより容易かつ確実に接続することができるようになる。
また、本実施形態では、スルーホール33の周囲を囲うように平面視で矩形状に閉じた壁部41を設け、当該壁部41の先端を電極60(本実施形態では、延設部61)の表面60aに接触させることで、空間Sと外部空間(スルーホール33)とが画成されるようにしている。こうすることで、空間Sと壁部41の位置関係を厳密に設定することなく空間Sと外部空間を画成しつつ空間Sを密閉することができるようになる。すなわち、ガラス基板20と半導体基板30とを接合した際に壁部41が位置ずれしたとしても、当該壁部41によって空間Sと外部空間とが画成され、空間Sが密閉されるようにすることができるようになる。
また、本実施形態では、半導体基板30に厚さ方向に貫通するスルーホール33を形成し、当該スルーホール33から電極60の電位を取り出すようにしている。その結果、電極60の電位を取り出すためにガラス基板20と半導体基板30との接合部分に電極60を挟む必要がなくなり、ガラス基板20と半導体基板30とを直接接合することができる。こうすることで、ガラス基板20と半導体基板30との接合部分に隙間が形成されてしまうのが抑制され、ガラス基板20と半導体基板30とをより確実に接合することができるようになる。
(第2実施形態)
本実施形態にかかる半導体物理量センサ10Aは、基本的に上記第1実施形態で示した半導体物理量センサ10とほぼ同様の構成をしている。すなわち、半導体物理量センサ10Aは、図3に示すように、略矩形板状のガラス基板(第1基材)20を備えている。そして、このガラス基板20の上面(第2基材が固定される側の面)20aには、電極60が形成されている。
また、半導体物理量センサ10Aは、ガラス基板20に接合固定(固定)される半導体基板(第2基材)30を備えており、この半導体基板30の下面30a側(他側)が、ガラス基板20の上面20a側(一側)に接合固定(固定)されている。
そして、半導体基板30の上面30bの任意の部位には、半導体基板30の電位を取り出す電極80が設けられている。
さらに、半導体基板30の下側(ガラス基板20に接合される側:他側)には、キャビティ31が形成されており、このキャビティ31を形成することで薄板部34を形成し、当該薄板部34に外部から印加される物理量に応じて撓むダイヤフラム50としての機能を持たせるようにしている。
本実施形態においても、矩形状の半導体基板30の中央部に略円柱状のキャビティ31を形成するとともに、スルーホール33が形成される部位にも、第2キャビティ32を形成している。この第2キャビティ32は、キャビティ31と連通するように形成されている。
そして、上述した電極60を、キャビティ31と対応する部位に成膜されているだけでなく、第2キャビティ32と対応する部位にも成膜している。すなわち、電極60は、ガラス基板20と半導体基板30とを接合した状態で、キャビティ31と対応する部位に形成されてダイヤフラム50と対面する電極本体62と、第2キャビティ内に延設される延設部61を有している。
また、ダイヤフラム50の内面(ダイヤフラムの第1基材側の面)50aには、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40が形成されている。本実施形態においても、半導体基板30のダイヤフラム50が形成される部位(薄板部34)の内側を熱酸化させることで、シリコン酸化膜40を形成している。
そして、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40と電極60との間に、壁部41を形成し、当該壁部41によって空間Sが外部空間から画成されるようにしている。
ここで、本実施形態では、延設部61の少なくともスルーホール33に対応する部位が2層(複数層)となるようにしている。
具体的には、電極本体62と同一の材料で形成され、電極本体62から一体に延設された下層部61bと、下層部61bの上側に積層された上層部61cとで、延設部61の少なくともスルーホール33に対応する部位が2層となるようにしている。
この上層部61cは、アルミニウム合金(AlSiやAlSiCu等)またはアルミニウム(Al)または金(Au)等の金属材料を用い、下層部61b上に成膜することで形成することができる。なお、本実施形態では、電極本体62とは異なる材料で上層部61cを形成している。すなわち、延設部61は、下層部61bと、当該下層部61bとは異なる材料で形成された上層部61cと、で2層に形成されている。
そして、スルーホール33を介して外部に露出した延設部61の上面(上層部61cの上面)61aに図示せぬワイヤボンディングを直接接続することで、電極60の電位を外部に取り出せるようにしている。したがって、上層部61cの材料としては、ワイヤボンディングを直接接続することができる材料であれば、上述した材料以外の材料を用いることができる。
また、本実施形態では、スルーホール33の周囲を囲うように平面視で矩形状に閉じた壁部41を設け、上層部61cを平面視で壁部41の外周と同等の領域もしくは壁部41の外周よりも若干大きな領域に形成している。そして、壁部41の先端を上層部61cの上面に対面させることで、空間Sと外部空間(スルーホール33)とが画成されるようにしている。なお、本実施形態では、壁部41の先端を上層部61cの上面に接触させて上層部61cを潰れ変形させることで空間Sを密閉させている。
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
また、本実施形態では、電極本体62とは異なる材料で上層部61cを形成している。例えば、ダイヤフラム50が接触する電極本体62を比較的硬度の高いクロムで形成し、壁部41の先端が当接する上層部61cを比較的硬度の低いアルミニウム合金(AlSiやAlSiCu等)で形成した場合、電極本体62の変形が抑制されるため半導体物理量センサ10Aの検出精度の低下を抑制することができる上、壁部41の先端と上層部61cとの密着性をより高めることができるため、空間Sの密閉性をより高めることができるようになる。
なお、本実施形態においても、図4に示すように、AlSiCu、AlSi等のアルミニウム合金(アルミニウムを含む材料)で形成された電極パッド70を形成し、この電極パッド70に図示せぬワイヤボンディングを接続するようにしてもよい。こうすれば、ワイヤボンディングの接続位置をよりスルーホール33の開口側に近づけることができるため、ワイヤボンディングの接続をより容易に行うことができるようになるという利点がある。
(第3実施形態)
本実施形態にかかる半導体物理量センサ10Bは、基本的に上記第1実施形態で示した半導体物理量センサ10とほぼ同様の構成をしている。すなわち、半導体物理量センサ10Bは、図5に示すように、略矩形板状のガラス基板(第1基材)20を備えている。そして、このガラス基板20の上面(第2基材が固定される側の面)20aには、電極60が形成されている。
また、半導体物理量センサ10Bは、ガラス基板20に接合固定(固定)される半導体基板(第2基材)30を備えており、この半導体基板30の下面30a側(他側)が、ガラス基板20の上面20a側(一側)に接合固定(固定)されている。
そして、半導体基板30の上面30bの任意の部位には、半導体基板30の電位を取り出す電極80が設けられている。
さらに、半導体基板30の下側(ガラス基板20に接合される側:他側)には、キャビティ31が形成されており、このキャビティ31を形成することで薄板部34を形成し、当該薄板部34に外部から印加される物理量に応じて撓むダイヤフラム50としての機能を持たせるようにしている。
本実施形態においても、矩形状の半導体基板30の中央部に略円柱状のキャビティ31を形成するとともに、スルーホール33が形成される部位にも、第2キャビティ32を形成している。この第2キャビティ32は、キャビティ31と連通するように形成されている。
そして、上述した電極60を、キャビティ31と対応する部位に成膜されているだけでなく、第2キャビティ32と対応する部位にも成膜している。すなわち、電極60は、ガラス基板20と半導体基板30とを接合した状態で、キャビティ31と対応する部位に形成されてダイヤフラム50と対面する電極本体62と、第2キャビティ内に延設される延設部61を有している。
また、ダイヤフラム50の内面(ダイヤフラムの第1基材側の面)50aには、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40が形成されている。本実施形態においても、半導体基板30のダイヤフラム50が形成される部位(薄板部34)の内側を熱酸化させることで、シリコン酸化膜40を形成している。
そして、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40と電極60との間に、壁部41を形成し、当該壁部41によって空間Sが外部空間から画成されるようにしている。
ここで、本実施形態では、電極本体62とは異なる材料で延設部61を形成している。
電極本体62の材料としては、例えば、クロムを用いることができる。一方、延設部61の材料としては、例えば、アルミニウム合金(AlSiやAlSiCu等)を用いることができる。なお、電極本体62を形成する材料や延設部61を形成する材料は適宜に設定することが可能である。
この延設部61を形成する際には、図5に示すように、延設部61の端部が電極本体62の端部と重なるように形成(延設部61と電極本体62との接触部分が2層となるように形成)するのが好ましい。こうすることで、電極本体62と延設部61との接続不良が抑制され、電極本体62と延設部61とをより確実に電気的に接続させることができるようになる。
そして、スルーホール33を介して外部に露出した延設部61の上面61aに図示せぬワイヤボンディングを直接接続することで、電極60の電位を外部に取り出せるようにしている。したがって、延設部61の材料としては、ワイヤボンディングを直接接続することができる材料であれば、上述した材料以外の材料を用いることができる。
また、本実施形態では、スルーホール33の周囲を囲うように平面視で矩形状に閉じた壁部41を設けている。そして、壁部41の先端を延設部61の上面61aに対面させることで、空間Sと外部空間(スルーホール33)とが画成されるようにしている。なお、本実施形態では、壁部41の先端を延設部61の上面61aに接触させて延設部61を潰れ変形させることで空間Sを密閉させている。
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
また、本実施形態では、電極本体62とは異なる材料で延設部61を形成している。例えば、ダイヤフラム50が接触する電極本体62を比較的硬度の高いクロムで形成し、壁部41の先端が当接する延設部61を比較的硬度の低いアルミニウム合金(AlSiやAlSiCu等)で形成した場合、電極本体62の変形が抑制されるため半導体物理量センサ10Bの検出精度の低下を抑制することができる上、壁部41の先端と延設部61との密着性をより高めることができるため、空間Sの密閉性をより高めることができるようになる。
なお、本実施形態においても、図6に示すように、AlSiCu、AlSi等のアルミニウム合金(アルミニウムを含む材料)で形成された電極パッド70を形成し、この電極パッド70に図示せぬワイヤボンディングを接続するようにしてもよい。こうすれば、ワイヤボンディングの接続位置をよりスルーホール33の開口側に近づけることができるため、ワイヤボンディングの接続をより容易に行うことができるようになるという利点がある。
(第4実施形態)
本実施形態にかかる半導体物理量センサ10Cは、基本的に上記第1実施形態で示した半導体物理量センサ10とほぼ同様の構成をしている。すなわち、半導体物理量センサ10Cは、図7に示すように、略矩形板状のガラス基板(第1基材)20を備えている。そして、このガラス基板20の上面(第2基材が固定される側の面)20aには、電極60が形成されている。
また、半導体物理量センサ10Cは、ガラス基板20に接合固定(固定)される半導体基板(第2基材)30を備えており、この半導体基板30の下面30a側(他側)が、ガラス基板20の上面20a側(一側)に接合固定(固定)されている。
そして、半導体基板30の上面30bの任意の部位には、半導体基板30の電位を取り出す電極80が設けられている。
さらに、半導体基板30の下側(ガラス基板20に接合される側:他側)には、キャビティ31が形成されており、このキャビティ31を形成することで薄板部34を形成し、当該薄板部34に外部から印加される物理量に応じて撓むダイヤフラム50としての機能を持たせるようにしている。
本実施形態においても、矩形状の半導体基板30の中央部に略円柱状のキャビティ31を形成するとともに、スルーホール33が形成される部位にも、第2キャビティ32を形成している。この第2キャビティ32は、キャビティ31と連通するように形成されている。
そして、上述した電極60を、キャビティ31と対応する部位に成膜されているだけでなく、第2キャビティ32と対応する部位にも成膜している。すなわち、電極60は、ガラス基板20と半導体基板30とを接合した状態で、キャビティ31と対応する部位に形成されてダイヤフラム50と対面する電極本体62と、第2キャビティ内に延設される延設部61を有している。
また、ダイヤフラム50の内面(ダイヤフラムの第1基材側の面)50aには、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40が形成されている。本実施形態においても、半導体基板30のダイヤフラム50が形成される部位(薄板部34)の内側を熱酸化させることで、シリコン酸化膜40を形成している。
そして、シリコン酸化膜(絶縁膜:絶縁体)40と電極60との間に、壁部41を形成し、当該壁部41によって空間Sが外部空間から画成されるようにしている。
ここで、本実施形態では、延設部61の少なくともスルーホール33に対応する部位が電極本体62とは異なる材料で形成されるとともに、延設部61の壁部41と対面する部位が2層(複数層)となるようにしている。
具体的には、電極本体62と同一の材料で形成され、電極本体62から一体に延設された下層部61bのスルーホール33に対応する部位に穴部61dを形成している。そして、穴部61dおよびその周縁部を覆うように電極本体62とは異なる材料を成膜することで延設部61を形成している。こうして、延設部61の少なくともスルーホール33に対応する部位が電極本体62とは異なる材料で形成されるようにし、延設部61の壁部41と対面する部位が下層部61bと上層部61cとで2層(複数層)となるようにしている。
電極本体62の材料としては、例えば、クロムを用いることができる。一方、上層部61cを形成する材料としては、例えば、アルミニウム合金(AlSiやAlSiCu等)を用いることができる。なお、電極本体62を形成する材料や上層部61cを形成する材料は適宜に設定することが可能である。
そして、スルーホール33を介して外部に露出した延設部61の上面61aに図示せぬワイヤボンディングを直接接続することで、電極60の電位を外部に取り出せるようにしている。したがって、上層部61cの材料としては、ワイヤボンディングを直接接続することができる材料であれば、上述した材料以外の材料を用いることができる。
また、本実施形態では、スルーホール33の周囲を囲うように平面視で矩形状に閉じた壁部41を設け、当該壁部41の先端を上層部61cの上面に対面させることで、空間Sと外部空間(スルーホール33)とが画成されるようにしている。なお、本実施形態では、壁部41の先端を延設部61の上面61aに接触させて延設部61を潰れ変形させることで空間Sを密閉させている。
以上の本実施形態によっても、上記第1実施形態と同様の作用、効果を奏することができる。
また、本実施形態では、電極本体62とは異なる材料で延設部61(上層部61c)を形成している。例えば、ダイヤフラム50が接触する電極本体62を比較的硬度の高いクロムで形成し、壁部41の先端が当接する延設部61の上面61a側(上層部61c)を比較的硬度の低いアルミニウム合金(AlSiやAlSiCu等)で形成した場合、電極本体62の変形が抑制されるため半導体物理量センサ10Aの検出精度の低下を抑制することができる上、壁部41の先端と上層部61cとの密着性をより高めることができるため、空間Sの密閉性をより高めることができるようになる。
なお、図示省略するが、本実施形態においても、AlSiCu、AlSi等のアルミニウム合金(アルミニウムを含む材料)で形成された電極パッドを形成することが可能である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、略円柱状の空間が形成されたものを例示したが、空間の形状を略円錐台状とすることもできる。この場合、第2基材の裏面側から異方性エッチングを施すことでキャビティを形成するのが好ましい。
また、ダイヤフラムを第2基材に一体に形成したものを例示したが、ダイヤフラムを第2基材とは別体に形成することも可能である。
また、絶縁体をダイヤフラムとは別体に形成することも可能であるし、壁部を絶縁体や電極とは別部材で形成することも可能である。
また、第1基材や第2基材その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
10 半導体物理量センサ
20 ガラス基板(第1基材)
20a 上面
30 半導体基板(第2基材)
31 キャビティ
40 シリコン酸化膜(絶縁体)
41 突部(壁部)
50 ダイヤフラム
50a 内面(第1基材側の面)
60 電極
61 延設部
62 電極本体
S 空間

Claims (12)

  1. 第1基材と、
    前記第1基材上に形成された電極と、
    外部から印加される物理量に応じて撓むダイヤフラムと、
    前記ダイヤフラムを前記電極に対して空間を介して対面するように支持するとともに、前記第1基材に固定される第2基材と、
    前記ダイヤフラムの前記第1基材側の面に形成される絶縁体と、
    前記第2基材を貫通し、静電容量を検知するためのスルーホールと、
    前記スルーホールの少なくとも一部の周囲を囲み、前記空間と前記スルーホールとを画成する壁部と、
    を備え、
    前記壁部は、前記絶縁体と前記電極とが前記ダイヤフラムの厚さ方向において対向する間に形成されていることを特徴とする半導体物理量センサ。
  2. 前記絶縁体がシリコン酸化膜であることを特徴とする請求項1に記載の半導体物理量センサ。
  3. 前記電極が金属材料で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導体物理量センサ。
  4. 前記電極がクロム、アルミニウム、チタンアルミ合金およびアルミニウム合金のうち少なくともいずれか1つの材料を用いて形成されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体物理量センサ。
  5. 前記電極が、前記ダイヤフラムと対面する電極本体と、前記空間の外側まで延設された延設部と、を有することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の半導体物理量センサ。
  6. 前記延設部が、クロム、アルミニウム、チタンアルミ合金およびアルミニウム合金のうち少なくともいずれか1つの材料を用いて形成されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体物理量センサ。
  7. 前記電極本体と前記延設部とが異なる材料で形成されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の半導体物理量センサ。
  8. 前記延設部にアルミニウムを含む材料で形成された電極パッドが設けられていることを特徴とする請求項5〜7のうちいずれか1項に記載の半導体物理量センサ。
  9. 前記壁部は、前記絶縁体から前記電極側に突出する第1の突部を含んでおり、
    前記第1の突部が絶縁性を有することを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項に記載の半導体物理量センサ。
  10. 前記壁部の前記第1の突部は、前記電極と接触することを特徴とする請求項9に記載の半導体物理量センサ。
  11. 前記壁部の前記第1の突部の先端において、前記空間と前記スルーホールとが連通することを特徴とする請求項9に記載の半導体物理量センサ。
  12. 前記壁部の前記第1の突部の先端が前記電極と接触しない状態で、前記電極の溝部に収納されることを特徴とする請求項11に記載の半導体物理量センサ。
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