JP2007139559A - 静電容量型圧力センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】製造工程においてキャビティ内の圧力に影響を与えず、ダメージを受けず、しかも高感度で圧力検出を行うことができる静電容量型圧力センサを提供すること。
【解決手段】ガラス基板11には、第1及び第2導電部材12,13が埋設されている。ガラス基板11の主面11b上には、第1導電部材12と電気的に接続するように引き出し電極14aが形成されており、第2導電部材13と電気的に接続するように引き出し電極14bが形成されている。ガラス基板11の主面11a側で露出する第1導電部材12上には、固定電極15が形成されている。ガラス基板11の主面11a上には、圧力センサの可動電極である感圧ダイヤフラム18aを有するシリコン基板18が接合部材17を介して共晶接合されている。キャビティ19内であって固定電極15の外側には、環状のスペーサ16が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電容量を用いて圧力を検知する静電容量型圧力センサに関する。
静電容量型圧力センサは、可動電極である感圧ダイヤフラムを有する基板と、固定電極を有する基板とを、感圧ダイヤフラムと固定電極との間に所定の間隔(キャビティ)を有するように接合することにより構成されている。この静電容量型圧力センサにおいては、感圧ダイヤフラムに圧力が加わると感圧ダイヤフラムが変形し、これにより感圧ダイヤフラムと固定電極との間隔が変わる。この間隔の変化により感圧ダイヤフラムと固定電極との間の静電容量が変化し、この静電容量の変化を利用して圧力の変化を検出する。
このような静電容量型圧力センサにおいては、密閉性の高い状態でキャビティを設ける必要がある。このように、密閉性の高い状態でキャビティを設ける技術として、シリコン基板とガラス基板とを陽極接合する技術がある(特許文献1)。
特開2000−28463号公報
上記特許文献1に開示されたような陽極接合を、狭いキャビティを有する静電容量型圧力センサに用いると、シリコン基板とガラス基板の陽極接合の際にガスが発生し、このガスがキャビティ内に入り込むと、キャビティ内の圧力に影響を与えて、高感度で圧力検出を行うことができないという問題がある。また、陽極接合の際の印加電圧によりキャビティ内に放電が生じてセンサにダメージを与える恐れもある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、製造工程においてキャビティ内の圧力に影響を与えず、ダメージを受けず、しかも高感度で圧力検出を行うことができる静電容量型圧力センサを提供することを目的とする。
本発明の静電容量型圧力センサは、相互に対向する一対の主面を有し、前記一対の主面の一方の主面側に設けられた固定電極及び前記一対の主面の両方の主面で露出するように埋め込まれたシリコン製導電部材を有するガラス基板と、前記ガラス基板の一方の主面上に金−シリコン共晶接合されており、前記固定電極と所定の間隔をおいて対向して配置された可動電極を有するシリコン基板と、前記金−シリコン共晶接合の接合領域よりも内側に配置され、前記ガラス基板と前記シリコン基板との間の間隔を制御するスペーサと、を具備することを特徴とする。
この構成によれば、シリコン基板とガラス基板との間の接合を陽極接合ではなく金−シリコン共晶接合により行っている。金−シリコン共晶結合は、陽極接合と異なり、接合反応においてガスを発生することがない。このため、製造工程においてキャビティ内の圧力に影響を与えない。このため、キャビティ内を目的の圧力にすることができ、これにより高感度で圧力検出を行うことができる。
本発明の静電容量型圧力センサにおいては、前記シリコン基板と前記シリコン製導電部材とが金−シリコン共晶物を介して電気的に接続された領域が前記接合領域に設けられていることが好ましい。
本発明の静電容量型圧力センサにおいては、前記固定電極は、前記スペーサの内側に位置する前記シリコン製導電部材上に形成されていることが好ましい。また、本発明の静電容量型圧力センサにおいては、前記固定電極は、前記スペーサの内側に位置する前記シリコン製導電部材で構成されることが好ましい。
本発明の静電容量型圧力センサにおいては、前記ガラス基板の他方の主面において、前記シリコン製導電部材上に引き出し電極が形成されていることが好ましい。この構成によれば、外部への取り出し電極を一つの面上に形成できるので、表面実装に適したデバイスとすることができる。
本発明の静電容量型圧力センサにおいては、前記ガラス基板と前記シリコン製導電部材との界面においてSi−Si結合又はSi−O結合を有することが好ましい。この構成によれば、ガラス基板とシリコンとの界面においてSi−Si結合又はSi−O結合を有するので、ガラスとシリコンとが強固に接合されて、両者間の密着性が向上し、キャビティの気密性が向上する。
本発明の静電容量型圧力センサによれば、相互に対向する一対の主面を有し、前記一対の主面の一方の主面側に設けられた固定電極及び前記一対の主面の両方の主面で露出するように埋め込まれたシリコン製導電部材を有するガラス基板と、前記ガラス基板の一方の主面上に金−シリコン共晶接合されており、前記固定電極と所定の間隔をおいて対向して配置された可動電極を有するシリコン基板と、前記金−シリコン共晶接合の接合領域よりも内側に配置され、前記ガラス基板と前記シリコン基板との間の間隔を制御するスペーサと、を具備するので、製造工程においてキャビティ内の圧力に影響を与えず、ダメージを受けず、しかも高感度で圧力検出を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る静電容量型圧力センサの図であり、(a)は断面図であり、(b)は平面図である。図中11はガラス基板を示す。ガラス基板11は、相互に対向する一対の主面11a,11bを有する。このガラス基板11の後述するキャビティ19内には、固定電極用の接続電極である第1導電部材12が埋設されている。また、ガラス基板11のキャビティ19以外の領域に、後述する可動電極用の接続電極である第2導電部材13が埋設されている。第1及び第2導電部材12,13は、それぞれ主面11a,11bでそれぞれ露出している。
ガラス基板11の主面11b上には、第1導電部材12の露出部分と電気的に接続するように引き出し電極14aが形成されており、第2導電部材13の露出部分と電気的に接続するように引き出し電極14bが形成されている。このように引き出し電極14a,14bがそれぞれ主面11b上に設けられていることにより、外部への取り出し電極を一つの面上に形成できるので、表面実装に適したデバイスとすることができる。
第1及び第2導電部材12,13を構成する材料としては、シリコン、金属などの導電性材料を用いることができるが、第2導電部材13については、後述するように金−シリコンの共晶接合を行うことを考慮して、シリコンで構成することが好ましい。
ガラス基板11の主面11a側で露出する第1導電部材12上には、固定電極15が形成されている。この固定電極15は、キャビティ19内であって後述するスペーサ16の内側に位置する。固定電極15を構成する材料としては、導電性材料を挙げることができるが、第1導電部材12がシリコンで構成されている場合には、固定電極15を構成する材料としてAu単体以外の材料を選択することが好ましい。これにより、ガラス基板とシリコン基板とを共晶接合する際に、固定電極が第1導電部材と共晶反応してしまうことを防止できる。例えば、Au単体以外の材料としては、Ti/Ta/Au/Ta、Ti/Ta/Au、Ta/Au/Ta、Ta/Au、Cr/Au/Ta、Cr/Au、Cr/Ta/Au/Ta、Cr/Ta/Auなどを挙げることができる。
ガラス基板11の主面11a上には、圧力センサの可動電極である感圧ダイヤフラム18aを有するシリコン基板18が接合部材17を介して共晶接合されている。これにより、ガラス基板11とシリコン基板18との間でキャビティ19が形成される。感圧ダイヤフラム18aは固定電極15の上方に位置するように位置合わせされている。これにより、感圧ダイヤフラム18a(可動電極)と固定電極15との間に静電容量が発生する。
接合部材17は、図1(b)から分かるように、キャビティ19の外側に位置する。また、接合部材17は、金とシリコンの共晶反応で得られた金−シリコン共晶物で構成されている。接合部材17による接合領域においては、接合部材17とシリコン基板18との間で金−シリコン共晶結合を有する。また、前記接合領域には、第2導電部材13とシリコン基板18とが接合部材17を介して電気的に接続された領域が形成されている。第2導電部材13がシリコンで構成されている場合には、この領域においては、接合部材17とシリコン基板18との間で金−シリコン共晶結合を有すると共に、接合部材17と第2導電部材13との間で金−シリコン共晶結合を有する。なお、この共晶接合は、真空下において加熱、加圧条件下で行う。この第2導電部材13は、接合部材17の形成領域であれば任意の場所に形成可能であり、これにより、実装基板の導電パターンに応じて、第2導電部材13の形成場所を適宜変更することが可能となる。
キャビティ19内であって固定電極15の外側には、環状のスペーサ16が形成されている。このスペーサ16は、金−シリコン共晶接合の接合領域よりも内側に配置される。このスペーサ16は、ガラス基板11とシリコン基板18との間の間隔を制御する機能を果たす。このため、スペーサ16の高さを規定することにより、固定電極15と感圧ダイヤフラム18aとの間の間隔を規定することができる。またスペーサ16は、金−シリコン共晶反応の際に融解した材料の流れ止めの役割を果たす。このように、スペーサ16を環状に設けることにより、融解した材料を固定電極側に浸入することを防止できる。スペーサ16の材料としては、シリコン酸化物やアルミナなどの絶縁性材料を挙げることができる。
第1及び/又は第2導電部材12,13がシリコンで構成されている場合には、ガラス基板11と第1及び/又は第2導電部材12,13との間の界面について陽極接合されていることが好ましい。後述するように、これらの界面は、加熱下において第1及び/又は第2導電部材12,13をガラス基板11に押し込むことにより形成される。このような方法により得られた界面でも高い密着性を発揮できるが、第1及び/又は第2導電部材12,13をガラス基板11に押し込んだ後に、陽極接合処理を施すことにより、密着性をより高くすることができる。このようにガラス基板11とシリコン製導電部材12,13との界面で高い密着性を発揮することにより、感圧ダイヤフラム18aとガラス基板11との間で構成するキャビティ19内の気密性を高く保つことができる。
ここで、陽極接合処理とは、所定の温度(例えば400℃以下)で所定の電圧(例えば300V〜1kV)を印加することにより、シリコンとガラスとの間に大きな静電引力が発生して、接触したガラス−シリコン界面で酸素を介した化学結合を形成させる、もしくは、酸素の放出による共有結合を形成させる処理をいう。この界面での共有結合は、シリコンのSi原子とガラスに含まれるSi原子との間のSi−Si結合又はSi−O結合である。したがって、このSi−Si結合又はSi−O結合により、シリコンとガラスとが強固に接合して、両者間の界面で非常に高い密着性を発揮する。このような陽極接合を効率良く行うために、ガラス基板11のガラス材料としては、ナトリウムなどのアルカリ金属を含むガラス材料(例えばパイレックス(登録商標)ガラス)であることが好ましい。
このような構成を有する静電容量型圧力センサにおいては、感圧ダイヤフラム18aとガラス基板11内の固定電極15との間に所定の静電容量を有する。この圧力センサに圧力が加わると、感圧ダイヤフラム18aが圧力に応じて可動する。これにより、感圧ダイヤフラム18aが変位する。このとき、感圧ダイヤフラム18aと固定電極15との間の静電容量が変化する。したがって、この静電容量をパラメータとして、その変化を圧力変化とすることができる。
この静電容量型圧力センサにおいては、シリコン基板とガラス基板との間の接合を陽極接合ではなく金−シリコン共晶接合により行っている。金−シリコン共晶結合は、陽極接合と異なり、接合反応においてガスを発生することがない。このため、製造工程においてキャビティ内の圧力に影響を与えない。このため、キャビティ内を目的の圧力にすることができ、これにより高感度で圧力検出を行うことができる。
次に、本実施の形態の静電容量型圧力センサの製造方法について説明する。図2(a)〜(c)及び図3(a)〜(c)は、本発明の実施の形態に係る静電容量型圧力センサの製造方法を説明するための断面図である。
まず、不純物をドーピングして低抵抗化したシリコン基板20を準備する。不純物としては、n型不純物でも良く、p型不純物でも良い。抵抗率としては、例えば0.01Ω・cm程度とする。そして、図2(a)に示すように、このシリコン基板20の一方の主面をエッチングして、第1及び第2導電部材12,13に相当する突出部20a,20bを形成する。すなわち、突出部20aが第1導電部材12に相当し、突出部20bが第2導電部材13に相当する。
次いで、突出部20a,20bを形成したシリコン基板20上にガラス基板11を置く。さらに、真空下で、このシリコン基板20及びガラス基板11を加熱し、シリコン基板20をガラス基板11に押圧して突出部20a,20bをガラス基板11の主面11bに押し込んで、図2(b)に示すように、シリコン基板20とガラス基板11とを接合する。このときの温度は、シリコンの融点以下であって、ガラスが変形可能である温度(例えば、ガラスの軟化点温度以下)が好ましい。例えば加熱温度は約800℃である。
さらに、シリコン基板20の突出部20a,20bとガラス基板11との界面11eでの密着性をより高めるために、陽極接合処理をすることが好ましい。この場合、シリコン基板20及びガラス基板11にそれぞれ電極をつけて、約400℃以下の加熱下で約300V〜1kVの電圧を印加することにより行う。これにより両者の界面での密着性がより高くなり、静電容量型圧力センサのキャビティ19の気密性を向上させることができる。
次いで、ガラス基板11の主面11a側を研磨処理して、シリコン基板20の突出部20a,20bを主面11aで露出させる。次いで、シリコン基板20の裏面(突出部20a,20bを設けない面)側をエッチングしてガラス基板11の主面11bを露出させる。エッチングとしては、ドライエッチングでも良く、ウェットエッチングでも良い。また、裏面のシリコンは研磨による加工で除去しても良い。このようにして、図2(c)に示すような、ガラス基板11に第1導電部材12及び第2導電部材13が埋め込まれた基板を作製する。
次いで、図3(a)に示すように、ガラス基板11の主面11b側において、第1及び第2導電部材12,13の露出部分と電気的に接続するように引き出し電極14a,14bを形成する。この場合、まず、ガラス基板11の主面11bの第1及び第2導電部材12,13上に電極材料を被着し、その上にレジスト膜を形成し、引き出し電極形成領域にレジスト膜が残るように、そのレジスト膜をパターニング(フォトリソグラフィー)し、そのレジスト膜をマスクとして電極材料をエッチングし、その後残存したレジスト膜を除去する。
また、図3(a)に示すように、ガラス基板11の主面11a側において、第1導電部材12の露出部分と電気的に接続するように固定電極15を形成する。この場合、まず、ガラス基板11の主面11aの第1導電部材12上に電極材料を被着し、その上にレジスト膜を形成し、電極形成領域にレジスト膜が残るように、そのレジスト膜をパターニング(フォトリソグラフィー)し、そのレジスト膜をマスクとして電極材料をエッチングし、その後残存したレジスト膜を除去する。
次いで、図3(b)に示すように、キャビティ形成領域内であって、固定電極15の外側に環状のスペーサ16を形成する。この場合、ガラス基板11の主面11a上にスペーサ材料を被着し、その上にレジスト膜を形成し、スペーサ形成領域にレジスト膜が残るように、そのレジスト膜をパターニング(フォトリソグラフィー)し、そのレジスト膜をマスクとしてスペーサ材料をエッチングし、その後残存したレジスト膜を除去する。
次いで、図3(c)に示すように、環状のスペーサ16の外側に、接合部材17用の金製柱21を環状に形成する。この金製柱21は、まず、全面にスパッタリングにより薄い金層を形成し、その後に、レジスト膜を形成し、接合部材17に対応する領域に開口部を有するようにレジスト膜をパターニングし、このパターンを用いて金メッキを施し、最後に、ミリングにより不要な金層を除去する。
金製柱21の高さや幅は、シリコン基板18との間に隙間が生じず、金−シリコン共晶結合により十分な接合強度が得られるように設定する。したがって、シリコン基板18と金製柱21とが確実に当接した状態で金−シリコンの共晶反応を起こさせるように、金製柱21の高さは、スペーサ16の厚さよりも高く設定することが好ましい。また、金製柱21は共晶反応の際に融解するので、融解物が所望しない領域に浸入しないように、金製柱21の周りに所定の流れ込みスペースを確保することが好ましい。例えば、金製柱21は、接合部材17の厚さの約2倍の高さで、接合部材17の領域の約半分の面積で設けることが好ましい。
次いで、あらかじめエッチングなどにより数十μm程度の所定の厚さに形成したシリコン基板18を、感圧ダイヤフラム18aが固定電極15と所定の間隔をおいて位置するようにして、ガラス基板11の主面11a側に載置して金製柱21とシリコン基板18との間で共晶接合する。すなわち、金製柱21の上面とシリコン基板18とを当接させ、真空下において、所定の圧力をシリコン基板18に加えながら、約370℃で加熱する。これにより、金とシリコンとの間で共晶反応が起こり、金製柱21が金−シリコン共晶物に変わって接合部材17となる。このようにして、接合部材17とシリコン基板18との間で強固な接合がなされる。このとき、金製柱21は融解して流れ出すが、スペーサ16が設けられているので、キャビティ19内の固定電極15側への浸入が防止される。また、第2導電部材13がシリコンで構成されている場合には、第2導電部材13上に設けられた金製柱21と第2導電部材13との間でも同様に金−シリコン共晶反応が起こり、第2導電部材13と接合部材17との間で強固な接合がなされる。これにより、シリコン基板18が接合部材17を介して接続電極である第2導電部材13と電気的に接続する。
このような方法においては、シリコン基板とガラス基板との間の接合を陽極接合ではなく金−シリコン共晶接合により行っている。金−シリコン共晶結合は、陽極接合と異なり、接合反応においてガスを発生することがない。このため、製造工程においてキャビティ内の圧力に影響を与えない。このため、キャビティ内を目的の圧力にすることができ、これにより高感度で圧力検出を行うことができる静電容量型圧力センサを得ることができる。また、この方法によれば、接合工程において電圧を印加しないので、キャビティ内で放電が起こりセンサにダメージを与えることもない。
このようにして得られた静電容量型圧力センサは、固定電極15が引き出し電極14aと電気的に接続され、感圧ダイヤフラム18aが接合部材17及び第2導電部材13を介して引き出し電極14bと電気的に接続されている。したがって、感圧ダイヤフラム18aと固定電極15との間で検知された静電容量の変化の信号は、引き出し電極14a,14bから取得することができる。この信号に基づいて測定圧力を算出することができる。また、このようにして得られた静電容量型圧力センサについて、プレッシャークッカー耐久試験を行った後に圧力検出を行ったところ、耐久試験前とほぼ同じ感度で圧力検出ができたことが確認された。
本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態においては、ガラス基板11に埋め込まれた第1導電部材12上に固定電極15を設けた場合について説明しているが、本発明においては、図4に示すように、スペーサ16の内側に位置するシリコン製の第1導電部材12aを固定電極として構成しても良い。この場合、図2(a)におけるシリコン基板20の突出部20aを図4の第1導電部材12aに対応させて形成する。
また、上記実施の形態で説明した数値や材質については特に制限はない。また、上記実施の形態で説明したプロセスについてはこれに限定されず、工程間の適宜順序を変えて実施しても良い。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更することが可能である。
本発明は、例えば大気圧をモニタリングする気圧計やガス圧をモニタリングする静電容量型圧力センサに適用することができる。
本発明の実施の形態に係る静電容量型圧力センサの図であり、(a)は断面図であり、(b)は平面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の形態に係る静電容量型圧力センサの製造方法を説明するための断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施の形態に係る静電容量型圧力センサの製造方法を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係る静電容量型圧力センサの他の例の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
11 ガラス基板
11a,11b 主面
12,12a 第1導電部材
13 第2導電部材
14a,14b 引き出し電極
15 固定電極
16 スペーサ
17 接合部材
18,20 シリコン基板
18a 感圧ダイヤフラム
19 キャビティ
21 金製柱

Claims (6)

  1. 相互に対向する一対の主面を有し、前記一対の主面の一方の主面側に設けられた固定電極及び前記一対の主面の両方の主面で露出するように埋め込まれたシリコン製導電部材を有するガラス基板と、前記ガラス基板の一方の主面上に金−シリコン共晶接合されており、前記固定電極と所定の間隔をおいて対向して配置された可動電極を有するシリコン基板と、前記金−シリコン共晶接合の接合領域よりも内側に配置され、前記ガラス基板と前記シリコン基板との間の間隔を制御するスペーサと、を具備することを特徴とする静電容量型圧力センサ。
  2. 前記シリコン基板と前記シリコン製導電部材とが金−シリコン共晶物を介して電気的に接続された領域が前記接合領域に設けられていることを特徴とする請求項1記載の静電容量型圧力センサ。
  3. 前記固定電極は、前記スペーサの内側に位置する前記シリコン製導電部材上に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の静電容量型圧力センサ。
  4. 前記固定電極は、前記スペーサの内側に位置する前記シリコン製導電部材で構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の静電容量型圧力センサ。
  5. 前記ガラス基板の他方の主面において、前記シリコン製導電部材上に引き出し電極が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の静電容量型圧力センサ。
  6. 前記ガラス基板と前記シリコン製導電部材との界面においてSi−Si結合又はSi−O結合を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の静電容量型圧力センサ。
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