JP2005200697A - 連続酸洗設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】 各種珪素鋼板の連続酸洗時に発生する酸洗液中のSiO2 成分を減少させ、長時間の操業及びメンテナンスの周期を長くすることができる生産性の高い連続酸洗設備を提供すること。
【解決手段】 帯鋼1が順次通過して帯鋼1の酸洗を行う各酸洗槽2,3,4を備え、各酸洗槽2,3,4の酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する酸洗液再生設備24を有する第1循環ルート27を備えた連続酸洗設備であって、各酸洗槽2,3,4との間で酸洗液を循環させる各サーキュレーションタンク5,6,7をそれぞれの各酸洗槽2,3,4に対応して設け、各サーキュレーションタンク5,6,7を介して各酸洗槽2,3,4の酸洗液を循環させ、帯鋼1の進行方向の最上流側の第1段サーキュレーションタンク5を含む1以上のサーキュレーションタンクからそれぞれ直接酸洗液を取り出して酸洗液を循環させる第2循環ルート32,33を備え、第2循環ルート32,33を循環する酸洗液のSiO2 成分を除去処理するSiO2 除去装置30,31を備ること。
【選択図】 図1

Description

本発明は、酸洗液を循環使用する連続酸洗設備に関する。
帯鋼は、その製造工程である圧延や焼鈍などの処理工程において、その表面に酸化スケールが発生する。酸洗処理は、帯鋼、例えば冷延鋼板や熱延鋼板といった処理鋼板の鋼板表面に形成された酸化スケールを、塩酸や硝酸などの酸洗液と反応させることによって除去するものである。
これまでの連続酸洗設備では、複数の酸洗槽内に鋼板を連続的に通板させ、酸洗槽内に貯留した酸洗液に浸漬させる設備と、複数の酸洗槽内に鋼板を連続的に通板させ、酸洗槽内で鋼板の表面に酸液を噴出させることで酸化スケールを除去する設備とがあった。
前者の設備では、酸洗槽内に貯留した酸洗液に鋼板を浸漬させるために酸洗槽の深さを十分に確保する必要があり、深底型の酸洗槽を備えている。後者の設備では、鋼板の表面に酸液を噴出させるだけでよいので、酸洗槽の深さを大幅に浅くすることができ、浅底型の酸洗槽を備え、深底型の酸洗槽を備えた設備よりも、鋼板の供給速度を速く設定できるという利点もあった。これに従い、近年では、生産性の効率化やスピードアップを図ることにより浅底型の酸洗槽を備えた連続酸洗設備が多く設置されるようになった。
また、近年の浅底型の酸洗槽を備えた連続酸洗設備では、鋼板が酸洗液と反応する複数の酸洗槽に加え、これらの各酸洗槽に酸洗液を供給する複数の循環タンクを備えている。各循環タンクは、夫々対応する酸洗槽とポンプを介して接続され、循環タンク内の酸洗液を対応する酸洗槽に供給して酸洗処理を行っている。酸洗槽で処理された酸洗液は、再び、当該循環タンクに戻される。
このような連続酸洗設備の酸洗工程では、各酸洗槽における酸濃度が、酸化スケールの除去効率に大きく影響している。酸原液または酸再生設備で再生した酸洗液を、鋼板の供給方向に対して最終位置に配置した最終循環タンクに対して供給を行っている。複数配置した各循環タンク間は配管で繋がり、酸洗液は送液ポンプ、または、重力により当該循環タンクよりも1つ上流側の循環から下流側の循環タンクへ送液される。つまり、酸洗槽で処理され酸濃度が、低くなった循環タンクの酸液濃度を、上流側の酸濃度が高い循環タンク側から下流側の濃度が低い循環タンクにカスケード接続している。これにより、各循環タンク間で濃度勾配を持った運転がなされている。最下流側の最も濃度が低い循環タンクからは、酸洗処理後の酸洗液を酸再生設備に送り、酸回収を行っている。
このような浅底型の酸洗槽を備える連続酸洗設備は、特許第3064080号公報(特許文献1),特許第3322965号公報(特許文献2),及び特開平5−195268号公報(特許文献3)に開示されている。
特許文献1の連続酸洗設備の場合では、酸洗液を吐出するノズルをスリット状とし、かつ、入口側では鋼板の進行方向と順向させ、出口側では鋼板の進行方向と対向させることで、酸洗槽内にガスが存在することなく酸洗液が充満し、鋼板が浮き上がったり、酸洗液が十分に接触しないという問題を解決し、酸洗処理を十分に行い酸洗効率を向上させている。また、スリット状の先の尖ったノズル吐出口の近傍にプロテクターを設け、鋼板が酸洗槽を通過する際に、そりなどにより鋼板がフラットでない場合に、ノズル吐出口の破損防止を図っている。
特許文献2の場合では、酸洗槽の両側壁に可変制御可能な酸洗液を噴射させる複数の噴射ノズル部を設けている。これらの噴射ノズル部は、酸洗槽に接続されたポンプ装置により酸洗液が供給され、酸洗槽とポンプ装置とを連通する管に設置された切換弁により、選択的に噴射ノズル部を開放し制御している。これにより、噴射される酸洗液の量を任意に設定可能にし、特に酸洗時間の短縮を図っている。
特許文献3の場合では、噴流酸洗運転時間の経過に伴う酸濃度の変化に対応して、最上流側循環タンク及び他の循環タンクでの酸濃度を安定して制御している。これにより、各タンク間の酸濃度分布の勾配は直線的に維持されている。従って、各循環タンクでの酸濃度の不足や過剰を招かず、酸液の節約ができ、酸洗効率を向上させ、酸洗品質の向上と安定化を図っている。
特許第3064080号公報 特許第3322965号公報 特開平5−195268号公報
近年の鋼板の生産においては、普通鋼板のほか珪素含有量の異なる各種珪素鋼板及び珪素を多く含む特殊鋼板が生産されるようになってきている。珪素鋼板及び珪素を多く含む特殊鋼板を酸洗する場合は、酸洗液中に珪素Siが溶け出してしまうという問題がある。
特に上述した従来の浅底型の酸洗槽を備える連続酸洗設備においては、珪素鋼板及び珪素を多く含む特殊鋼板を酸洗すると、溶け出した珪素Siは酸素O2 と反応して、酸洗液中に二酸化珪素SiO2 となって発生する。このSiO2 成分を含んだ酸洗液を連続酸洗設備内に循環させていると、ゲル状のSiO2 となり設備中のあらゆるところに滞留してしまう。連続酸洗設備はいろいろな装置や部品から構成されているが、その中には酸洗液を適温に保持する熱交換器が備えられている。ゲル状のSiO2 は、特に、細い管を有するこの熱交換器に目詰まりを起こし、酸洗液を循環不良とさせてしまう。これにより、目詰まりしたゲル状のSiO2 を除去する必要があると同時に、短期間で設備の運転を停止し、SiO2 成分の除去や酸洗液循環通路の清掃を行うなど、操業及びメンテナンスに多大な悪影響を及ぼし生産性を低下させる要因ともなっている。
従って、本発明は、酸洗中の連続酸洗設備において、酸洗液中に含まれる異物を減少させ、特に各種珪素鋼板の連続酸洗時に発生する酸洗液中のSiO2 成分を減少させ、長時間の操業及びメンテナンスの周期を長くすることができる生産性の高い連続酸洗設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の本発明に係る連続酸洗設備は、鋼板材が順次通過して鋼板材の酸洗を行う複数の酸洗槽を備え、複数の酸洗槽の酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する再生手段を有する酸洗液循環経路を備えた連続酸洗設備であって、酸洗槽との間で酸洗液を循環させるサーキュレーションタンクをそれぞれの酸洗槽に対応して設け、サーキュレーションタンクを介して複数の酸洗槽の酸洗液を循環させ、鋼板材の進行方向の最上流側のサーキュレーションタンクを含む1以上のサーキュレーションタンクからそれぞれ直接酸洗液を取り出して酸洗液を循環させる第2循環ルートを備え、第2循環ルートを循環する酸洗液の異物を除去処理する異物除去手段を備えたことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の本発明に係る連続酸洗設備は、鋼板材が順次通過して鋼板材の酸洗を行う複数の酸洗槽を備え、複数の酸洗槽の酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する再生手段を有する酸洗液循環経路を備えた連続酸洗設備であって、鋼板材の進行方向の最上流側の酸洗槽を含む1以上の酸洗槽からそれぞれ酸洗液を取り出して酸洗液を循環させる第2循環ルートを備え、第2循環ルートを循環する酸洗液中の異物を除去処理する異物除去手段を備えたことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の本発明に係る連続酸洗設備は、第1又は2の発明に係る連続酸洗設備において、異物除去手段は、供給量が調整されて凝集剤が添加される反応槽と、反応槽で凝集剤が添加された酸洗液中の異物を沈殿分離して異物が分離された酸洗液を酸洗槽側に送る凝集沈殿分離手段と、を備えたことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の本発明に係る連続酸洗設備は、第1乃至3のいずれかの発明に係る連続酸洗設備において、酸洗槽へ酸洗液を供給する経路上に酸洗液を所定温度に保持する第1熱交換器と、反応槽の上流側に酸洗液を所定温度に保持する第2熱交換器とを備え、第1及び第2熱交換器に洗浄液を循環させる熱交換器洗浄装置が固定又は着脱可能に接続されることを特徴とする。
上記課題を解決する第5の本発明に係る連続酸洗設備は、第1乃至4のいずれかの発明に係る連続酸洗設備において、酸洗を行う酸洗槽を順次通過する鋼板材は珪素を含む鋼板材であって、第2循環ルートに備えた異物除去手段が除去処理する酸洗液中の異物はSiO2 であることを特徴とする。
上記課題を解決する第6の本発明に係る連続酸洗設備は、珪素鋼板材が順次通過して珪素鋼板材の酸洗を行う複数の酸洗槽を備え、酸洗槽との間で酸洗液を循環させるサーキュレーションタンクをそれぞれの酸洗槽に対応して設け、サーキュレーションタンクから酸洗槽へ酸洗液を供給する経路上に、酸洗液を所定温度に保持する第1熱交換器を備え、複数のサーキュレーションタンクの酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する酸洗液再生設備を有する第1循環ルートを備え、少なくとも、珪素鋼板材の進行方向の最上流側の酸洗槽に対応するサーキュレーションタンクから直接酸洗液を取り出して酸洗液をサーキュレーションタンクとの間で循環させる第2循環ルートを備え、第2循環ルートに、サーキュレーションタンクとの間で循環する酸洗液中のSiO2 を除去処理するSiO2 除去装置を備えてなり、SiO2 除去装置は、酸洗液に凝集剤が添加される反応槽と、反応槽の下流側に設けられ、反応槽で凝集剤が添加された酸洗液中のSiO2 を沈殿分離して、SiO2 が分離された酸洗液をサーキュレーションタンクに送る凝集沈殿式分離槽と、反応槽の上流側に設けられ、酸洗液を所定温度に保持する第2熱交換器と、を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第7の本発明に係る連続酸洗設備は、珪素鋼板材が順次通過して珪素鋼板材の酸洗を行う複数の酸洗槽を備え、酸洗槽との間で酸洗液を循環させるサーキュレーションタンクをそれぞれの酸洗槽に対応して設け、サーキュレーションタンクから酸洗槽へ酸洗液を供給する経路上に、酸洗液を所定温度に保持する第1熱交換器を備え、第1熱交換器の上流及び下流側に連通して、洗浄液を循環させることで第1熱交換器を洗浄する固定又は着脱可能に接続される第1熱交換器洗浄装置を備え、複数のサーキュレーションタンクの酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する酸洗液再生設備を有する第1循環ルートを備え、少なくとも、珪素鋼板材の進行方向の最上流側の酸洗槽に対応するサーキュレーションタンクから直接酸洗液を取り出して酸洗液をサーキュレーションタンクとの間で循環させる第2循環ルートを備え、第2循環ルートに、サーキュレーションタンクとの間で循環する酸洗液中のSiO2 を除去処理するSiO2 除去装置を備えてなり、SiO2 除去装置は、酸洗液に凝集剤が添加される反応槽と、反応槽の下流側に設けられ、反応槽で凝集剤が添加された酸洗液中のSiO2 を沈殿分離して、SiO2 が分離された酸洗液をサーキュレーションタンクに送る凝集沈殿式分離槽と、反応槽の上流側に設けられ、酸洗液を所定温度に保持する第2熱交換器と、第2熱交換器の上流側と凝集沈殿式分離槽の下流側に連通して、洗浄液を循環させることで第2熱交換器を洗浄する固定又は着脱可能に接続される第2熱交換器洗浄装置と、を有することを特徴とする。
上記課題を解決する第8の本発明に係る連続酸洗設備は、珪素鋼板材が順次通過して珪素鋼板材の酸洗を行う複数の酸洗槽を備え、複数の酸洗槽の酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する酸洗液再生設備を有する第1循環ルートを備え、少なくとも、珪素鋼板材の進行方向の最上流側の酸洗槽から直接酸洗液を取り出して酸洗液を酸洗槽との間で循環させる第2循環ルートを備え、第2循環ルートに、酸洗槽との間で循環する酸洗液中のSiO2 を除去処理するSiO2 除去装置を備えてなり、SiO2 除去装置は、酸洗液に凝集剤が添加される反応槽と、反応槽の下流側に設けられ、反応槽で凝集剤が添加された酸洗液中のSiO2 を沈殿分離して、SiO2 が分離された酸洗液を酸洗槽に送る凝集沈殿式分離槽と、反応槽の上流側に設けられ、酸洗液を所定温度に保持する第2熱交換器と、第2熱交換器の上流側と凝集沈殿式分離槽の下流側に連通して、洗浄液を循環させることで第2熱交換器を洗浄する固定又は着脱可能に接続される第2熱交換器洗浄装置と、を有することを特徴とする。
鋼板材が順次通過して鋼板材の酸洗を行う複数の酸洗槽を備え、複数の酸洗槽の酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する再生手段を有する酸洗液循環経路を備えた連続酸洗設備であって、酸洗槽との間で酸洗液を循環させるサーキュレーションタンクをそれぞれの酸洗槽に対応して設け、サーキュレーションタンクを介して複数の酸洗槽の酸洗液を循環させ、鋼板材の進行方向の最上流側のサーキュレーションタンクを含む1以上のサーキュレーションタンクからそれぞれ直接酸洗液を取り出して酸洗液を循環させる第2循環ルートを備え、第2循環ルートを循環する酸洗液の異物を除去処理する異物除去手段を備えたことにより、鋼板の連続酸洗時に発生する酸洗液中の異物を減少させ、長時間の操業及びメンテナンスの周期を長くすることができる生産性の高い連続酸洗設備を提供することができる。
鋼板材が順次通過して鋼板材の酸洗を行う複数の酸洗槽を備え、複数の酸洗槽の酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する再生手段を有する酸洗液循環経路を備えた連続酸洗設備であって、鋼板材の進行方向の最上流側の酸洗槽を含む1以上の酸洗槽からそれぞれ酸洗液を取り出して酸洗液を循環させる第2循環ルートを備え、第2循環ルートを循環する酸洗液中の異物を除去処理する異物除去手段を備えたことにより、簡易な構成のもとでも、酸洗設備運転中において酸洗液中の異物を大幅に低減でき、長時間の操業及びメンテナンスの周期を長くすることができる生産性の高い連続酸洗設備を提供することができる。
異物除去手段は、供給量が調整されて凝集剤が添加される反応槽と、反応槽で凝集剤が添加された酸洗液中の異物を沈殿分離して異物が分離された酸洗液を酸洗槽側に送る凝集沈殿分離手段とを備えたことにより、異物量に見合う凝集剤を添加することができるので、異物を効果的に除去することができる。従って、安定した酸洗処理ができる。
酸洗槽へ酸洗液を供給する経路上に酸洗液を所定温度に保持する第1熱交換器と、反応槽の上流側に酸洗液を所定温度に保持する第2熱交換器とを備え、第1及び第2熱交換器に洗浄液を循環させる熱交換器洗浄装置が固定又は着脱可能に接続される。普通鋼酸洗中において、第2熱交換器を至近位置で熱交換器及び配管の洗浄ができ、酸洗設備を停止させることなく洗浄ができるので、生産性が高い連続酸洗設備を提供することができる。
酸洗を行う酸洗槽を順次通過する鋼板材は珪素を含む鋼板材であって、第2循環ルートに備えた異物除去手段が除去処理する酸洗液中の異物はSiO2 であることにより、SiO2 成分を確実に低減できる。
珪素鋼板材が順次通過して珪素鋼板材の酸洗を行う複数の酸洗槽を備え、酸洗槽との間で酸洗液を循環させるサーキュレーションタンクをそれぞれの酸洗槽に対応して設け、サーキュレーションタンクから酸洗槽へ酸洗液を供給する経路上に、酸洗液を所定温度に保持する第1熱交換器を備え、複数のサーキュレーションタンクの酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する酸洗液再生設備を有する第1循環ルートを備え、少なくとも、珪素鋼板材の進行方向の最上流側の酸洗槽に対応するサーキュレーションタンクから直接酸洗液を取り出して酸洗液をサーキュレーションタンクとの間で循環させる第2循環ルートを備え、第2循環ルートに、サーキュレーションタンクとの間で循環する酸洗液中のSiO2 を除去処理するSiO2 除去装置を備えてなり、SiO2 除去装置は、酸洗液に凝集剤が添加される反応槽と、反応槽の下流側に設けられ、反応槽で凝集剤が添加された酸洗液中のSiO2 を沈殿分離して、SiO2 が分離された酸洗液をサーキュレーションタンクに送る凝集沈殿式分離槽と、反応槽の上流側に設けられ、酸洗液を所定温度に保持する第2熱交換器と、を有することにより、各種珪素鋼板の連続酸洗時に発生する酸洗液中のSiO2 成分を減少させ、長時間の操業及びメンテナンスの周期を長くすることができる生産性の高い連続酸洗設備を提供することができる。また、各種珪素鋼板の含有珪素量に見合う凝集剤を添加することができるので、SiO2 成分を効果的に除去することができる。従って、安定した酸洗処理ができる。
珪素鋼板材が順次通過して珪素鋼板材の酸洗を行う複数の酸洗槽を備え、酸洗槽との間で酸洗液を循環させるサーキュレーションタンクをそれぞれの酸洗槽に対応して設け、サーキュレーションタンクから酸洗槽へ酸洗液を供給する経路上に、酸洗液を所定温度に保持する第1熱交換器を備え、第1熱交換器の上流及び下流側に連通して、洗浄液を循環させることで第1熱交換器を洗浄する固定又は着脱可能に接続される第1熱交換器洗浄装置を備え、複数のサーキュレーションタンクの酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する酸洗液再生設備を有する第1循環ルートを備え、少なくとも、珪素鋼板材の進行方向の最上流側の酸洗槽に対応するサーキュレーションタンクから直接酸洗液を取り出して酸洗液をサーキュレーションタンクとの間で循環させる第2循環ルートを備え、第2循環ルートに、サーキュレーションタンクとの間で循環する酸洗液中のSiO2 を除去処理するSiO2 除去装置を備えてなり、SiO2 除去装置は、酸洗液に凝集剤が添加される反応槽と、反応槽の下流側に設けられ、反応槽で凝集剤が添加された酸洗液中のSiO2 を沈殿分離して、SiO2 が分離された酸洗液をサーキュレーションタンクに送る凝集沈殿式分離槽と、反応槽の上流側に設けられ、酸洗液を所定温度に保持する第2熱交換器と、第2熱交換器の上流側と凝集沈殿式分離槽の下流側に連通して、洗浄液を循環させることで第2熱交換器を洗浄する固定又は着脱可能に接続される第2熱交換器洗浄装置と、を有することにより、酸洗設備運転中において、至近位置で熱交換器及び配管の洗浄できる。従って、酸洗設備を停止させることなく洗浄ができるので、生産性が高い連続酸洗設備を提供することができる。
珪素鋼板材が順次通過して珪素鋼板材の酸洗を行う複数の酸洗槽を備え、複数の酸洗槽の酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する酸洗液再生設備を有する第1循環ルートを備え、少なくとも、珪素鋼板材の進行方向の最上流側の酸洗槽から直接酸洗液を取り出して酸洗液を酸洗槽との間で循環させる第2循環ルートを備え、第2循環ルートに、酸洗槽との間で循環する酸洗液中のSiO2 を除去処理するSiO2 除去装置を備えてなり、SiO2 除去装置は、酸洗液に凝集剤が添加される反応槽と、反応槽の下流側に設けられ、反応槽で凝集剤が添加された酸洗液中のSiO2 を沈殿分離して、SiO2 が分離された酸洗液を酸洗槽に送る凝集沈殿式分離槽と、反応槽の上流側に設けられ、酸洗液を所定温度に保持する第2熱交換器と、第2熱交換器の上流側と凝集沈殿式分離槽の下流側に連通して、洗浄液を循環させることで第2熱交換器を洗浄する固定又は着脱可能に接続される第2熱交換器洗浄装置と、を有することにより、簡易な構成のもとでも、酸洗設備運転中において酸洗液中のSiO2 成分を大幅に低減でき、長時間の操業及びメンテナンスの周期を長くすることができる生産性の高い連続酸洗設備を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係る連続酸洗設備の概略図を示す。図2は図1で示すSiO2 除去装置の概略図を示す。
図1に示すように、珪素鋼板材である帯鋼1は同図に示す矢印方向へ供給されている。帯鋼1の供給方向に沿って、第1段酸洗槽2,第2段酸洗槽3及び第3段酸洗槽4が直列に配置されている。この各酸洗槽2,3,4には帯鋼1を酸洗処理する酸洗液が貯留されている。帯鋼1は、第1段酸洗槽2の内部へ供給され、第2段酸洗槽3を通り、第3段酸洗槽4を通り抜けて、次工程の設備に排鋼されている。
各酸洗槽2,3,4に対応して第1段サーキュレーションタンク5,第2段サーキュレーションタンク6,第3段サーキュレーションタンク7が設置されている。各サーキュレーションタンク5,6,7から各酸洗槽2,3,4へ酸洗液を供給するための供給通路8,9,10が設けられ、各サーキュレーションタンク5,6,7から流出した酸洗液は、各供給通路8,9,10上に設けられたポンプ11,12,13の駆動により熱交換器14,15,16に送られ、所定の温度に保持される。更に各熱交換器14,15,16を通った酸洗液は、各供給通路8,9,10の最下流側に配置される各噴射ノズル17,18,19によって各酸洗槽2,3,4内を通板する帯鋼1に吹き付けられる。吹き付けられた酸洗液は、各酸洗槽2,3,4の底部にある孔(図示省略)と連通する各排出通路20,21,22を通って、各酸洗槽2,3,4から各サーキュレーションタンク5,6,7へと排出される。
各サーキュレーションタンク5,6,7の中に貯留された酸洗液は、各ポンプ11,12,13の駆動により各熱交換器14,15,16に通され温度調整された後に、各供給通路8,9,10を通り各酸洗槽2,3,4へ送られている。各熱交換器14,15,16は、帯鋼1を効率的に酸洗処理するために、酸洗液を適温に保持している。各酸洗槽2,3,4に送られた酸洗液は、帯鋼1の表面に向けて各噴射ノズル17,18,19により吹き付けられ、酸洗処理をする。そして、酸洗処理をした酸洗液が各酸洗槽2,3,4内に入ると、各酸洗槽2,3,4内の底部に設けられた孔(図示省略)より酸洗液が流出する。流出した酸洗液は各排出通路20,21,22を通って、各サーキュレーションタンク5,6,7へ戻される。このような構成をなすことにより、深底型の酸洗槽を備える設備よりも、少ない酸洗液で効率的に酸洗処理が可能になる。
一方、第3段サーキュレーションタンク7から第2段サーキュレーションタンク6を通り、第1段サーキュレーションタンク5へと流れ、帯鋼1の供給方向と逆の方向に酸洗液が流れる通路を酸洗液循環通路23とする。この酸洗液循環通路23には、第1段サーキュレーションタンク5の下流側に配置される酸洗液再生設備24と、その下流側に配置される酸洗液調整タンク25と、更にその下流側に配置されるポンプ26とが設置されている。酸洗液が酸洗液循環通路23を流れ、第3段サーキュレーションタンク7,第2段サーキュレーションタンク6,第1段サーキュレーションタンク5,酸洗液再生設備24,酸洗液調整タンク25,及びポンプ26と順に通過し、再び第3段サーキュレーションタンク7へと戻るこの経路を第1循環ルート27と示す。
酸洗液再生設備24は、一般的に燃焼などにより酸洗処理後の廃液中の塩酸をガス化して回収し、水と反応させて塩酸に戻す装置や、固形粒子を沈殿させて除去する装置などにより構成されている。また、酸洗液調整タンク25は酸液を添加して酸濃度を調整する装置である。
第1段サーキュレーションタンク5より廃液として酸洗液循環通路23に排出した酸洗液は、酸洗液再生設備24に送られてガス化され、酸が回収された後に、水と反応させられて塩酸となり、液中に発生する化合物や粒子などが沈殿除去される。その後、酸洗液調整タンク25に送られ、酸液が加えられて酸濃度が調整される。このように再生され酸濃度調整された酸洗液は、ポンプ26の駆動により、所定量の酸洗液を第3段サーキュレーションタンク7へ循環供給される。
また、第1段サーキュレーションタンク5及び第2段サーキュレーションタンク6には、酸洗液を送り出す送出管28と酸洗液を戻す戻し管29とにより連通する異物除去手段であるSiO2 除去装置30及びSiO2 除去装置31が設置されている。酸洗液が第1段サーキュレーションタンク5から送出管28を流れSiO2 除去装置30を通過し、戻し管29を流れ第1段サーキュレーションタンク5に戻る経路を第2循環ルート32とし、同様に、酸洗液が第2段サーキュレーションタンク6から送出管28を流れSiO2 除去装置31を通過し、戻し管29を流れ第2段サーキュレーションタンク6に戻る経路を第2循環ルート33とする。
SiO2 除去装置30,31は、サーキュレーションタンク5,6より直接酸洗液を取り出し、酸洗液中に含まれるゲル状のSiO2 成分を除去して循環させるものである。
SiO2 除去装置30の概略図を図2に示し、その詳細を説明する。以下に説明するSiO2 除去装置30の構成については、SiO2 除去装置31においても同様の構成となされているので、SiO2 除去装置31の説明は省略する。
図2において、第1段サーキュレーションタンク5からSiO2 除去装置30へ酸洗液が送り出される送出管28上にはポンプ34が設置されている。このポンプ34の駆動により酸洗液は、SiO2 除去装置30内に設置される冷却器(熱交換器)35,反応槽36及び凝集沈殿式分離手段の凝集沈殿式分離槽37へと送り出される。反応槽36には凝集剤添加手段である凝集剤添加装置38が連通されている。凝集沈殿式分離槽37と第1段サーキュレーションタンク5とは戻し管29で連通されている。凝集沈殿式分離槽37内で分離された清浄な酸洗液は、この戻し管29を通って凝集沈殿式分離槽37から第1段サーキュレーションタンク5へと戻されている。また、凝集沈殿式分離槽37内で分離された不要なSiO2 成分は図示しない配管を通り排出される。
凝集剤添加装置38は反応槽36に供給量を調整して凝集剤を供給する装置である。反応槽36は凝集剤添加装置38から供給された凝集剤と、第1段サーキュレーションタンク5から供給された酸洗液とを反応させる装置である。凝集沈殿式分離槽37は凝集させたSiO2 成分を沈殿させて排出させると同時に、凝集沈殿式分離槽37内の上澄みの清浄な酸洗液を取り出し、排出するための装置である。
即ち、第2循環ルート32において、第1段サーキュレーションタンク5から排出された酸洗液は、送出管28を通りポンプ34の駆動によってSiO2 除去装置30内へ供給される。SiO2 除去装置30内へ供給された酸洗液は、冷却器35により凝集剤が効果的に機能する温度に冷却され、反応槽36へ送られる。反応槽36に送られた酸洗液は、凝集剤添加装置38から供給された所定量ずつの凝集剤と攪拌され、その後、凝集沈殿式分離槽37に送られる。このとき、凝集剤添加量は珪素鋼板の珪素含有量に応じて設定されている。凝集沈殿式分離槽37では、酸洗液中から凝集されたSiO2 成分を分離し、沈殿させ排出する。これにより、酸洗液は、凝集沈殿式分離槽37により槽内の上澄みの部分である清浄な酸洗液だけを取り出され、戻し管29を通って第1段サーキュレーションタンク5に戻され循環されている。
また、供給される帯鋼1が普通鋼板の場合は、SiO2 除去装置30を運転させなくてもよく、運転させるときには、凝集剤添加装置38の添加剤を非供給にする。この状態では、凝集沈殿式分離槽37だけが沈殿物の除去を行う。これは、普通鋼板においては、酸洗処理によってSiO2 成分の溶け出す量が少ないので、凝集添加剤を添加させる必要がないからである。
このように、第2循環ルート32が作用している間においても、一定時間毎に各酸洗槽2,3,4内の酸濃度が検出されながら、第1循環ルート27の酸洗液調整タンク25から各サーキュレーションタンク5,6,7へ酸洗液が循環されている。そして、酸洗液再生設備24により酸洗廃液から塩酸が回収,再生されて、酸洗液調整タンク25へ濃度調整された酸洗液が補充されている。
第3段サーキュレーションタンク7は、酸洗液再生後の最上流側に配置されているため、珪素鋼板の酸洗処理時においては、第1循環ルート27の酸洗液によって第3段サーキュレーションタンク7内の酸洗液のSiO2 成分が希釈されるため、酸洗液中のSiO2 濃度が低くなるので、第2循環ルート32を省略することができる。
なお、第2循環ルート32は第3段サーキュレーションタンク7にも必要に応じて設けてよい。
このように上述した構成をなすことにより、各第2循環ルート32,33の各SiO2 除去装置30,31によるSiO2 成分の凝集沈殿分離を各サーキュレーションタンク5,6ごとに至近位置で早期に開始できるため、各酸洗槽2,3内でのゲル状のSiO2 の滞留量が減少する。このため各酸洗槽2,3内のSiO2 濃度を低い水準に維持することが可能になる。また、冷却器(熱交換器)35が有する図示しない酸洗液通過管などにおける早期の目詰まりが解消され、長時間の操業及びメンテナンスの周期を長くすることができ、生産性の高い連続酸洗装置を提供できる。
従って、帯鋼1の酸洗を行う各酸洗槽2,3,4との間で酸洗液を循環させる各サーキュレーションタンク5,6,7を各酸洗槽2,3,4に対応して設け、各サーキュレーションタンク5,6,7から各酸洗槽2,3,4へ酸洗液を供給する各供給通路8,9,10上に、酸洗液を所定温度に保持する各熱交換器14,15,16を備える。また、各サーキュレーションタンク5,6,7の酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する酸洗液再生設備24を有する第1循環ルート27と、各酸洗槽2,3に対応する各サーキュレーションタンク5,6から直接酸洗液を取り出して、酸洗液を各サーキュレーションタンク5,6との間で循環させる第2循環ルート32,33とを備える。また更に、第2循環ルート32,33に設けられ、酸洗液中のSiO2 成分を除去処理するSiO2 除去装置30,31に、酸洗液に凝集剤が添加される反応槽36と、酸洗液中のSiO2 成分を沈殿分離して、SiO2 成分が分離された酸洗液を各サーキュレーションタンク5,6に送る凝集沈殿式分離槽37と、反応槽36の上流側に設けられ、酸洗液を所定温度に保持する冷却器35とを備える。
これにより、各種珪素鋼板の連続酸洗時に発生する酸洗液中のSiO2 成分を減少させ、長時間の操業及びメンテナンスの周期を長くすることができる生産性の高い連続酸洗設備を提供することができる。
また、反応槽36に凝集剤の供給量が調整できる凝集剤添加装置38を備えたことにより、各種珪素鋼板の含有珪素量に見合う凝集剤を添加することができるので、SiO2 成分を効果的に除去することができる。従って、安定した酸洗処理ができる。
図3は本発明の実施例2に係る連続酸洗設備の概略図を示す。図4は図3に示した第2循環ルート32,33に、固定又は着脱接続して使用可能な熱交換器洗浄装置を設置した概略図を示す。図5は図3に示した熱交換器14に、固定又は着脱接続して使用可能な熱交換器洗浄装置を設置した概略図を示す。なお、図1の実施例1に記載した符号については説明を省略する。
図3及び図4に示すように、送出管28上の冷却器35と反応槽36との間と戻し管29との間を連通する連通管39が配設されている。更に、ポンプ34と冷却器35との間には分岐弁40が設置されている。連通管39が戻し管29に連通する位置の下流側には分岐弁41が設置されている。連通管39が送出管33に連通する位置と反応槽36との間には開閉弁42が設置されている。連通管39上には開閉弁43が設置されている。連通管39が戻し管29に連通する位置の上流側には開閉弁44が設置されている。
分岐弁40と分岐弁41との間を連通する洗浄液管45には、熱交換器洗浄装置46が設置されている。この熱交換器洗浄装置46内には、洗浄液タンク47とポンプ48とが設置され、洗浄タンク47内には洗浄液49が貯留されている。
通常、酸洗液を循環させるときの弁の開閉状態は、分岐弁40,41は酸洗液が洗浄液管45へ流れ込まないように閉じられ、開閉弁43は送出管28と戻し管29とが連通しないように閉じられている。開閉弁42,44は酸洗液が流れるように開かれている。
従って、酸洗液が循環する場合は、送出管28を通りポンプ34の駆動によってSiO2 除去装置30内へ供給された酸洗液は、分岐弁40が閉じられているので冷却器35へと流れる。冷却器35を通過した酸洗液は、開閉弁42が開かれ、開閉弁43が閉じられているので、反応槽36へと流れる。反応槽36を通過した酸洗液は、凝集沈殿式分離槽37に送られ、戻し管29へと流される。このとき、分岐弁41と開閉弁43とは閉じられるとともに、開閉弁44は開かれているので、酸洗液は凝集沈殿式分離槽37から第1段サーキュレーションタンク5へ流されていく。
また、冷却器35を洗浄するときの弁の開閉状態は、分岐弁41は洗浄液49が連通管39側へ流れるように開けられ、開閉弁44は洗浄液49が凝集沈殿式分離槽37に流れ込まないように閉じられている。開閉弁43は送出管28と戻し管29とが連通するように開けられ、開閉弁42は洗浄液49が反応槽36に流れ込まないように閉じられている。分岐弁40は酸洗液を冷却器35側に流さず、洗浄液49を洗浄液管45へと流すように開けられている。
従って、冷却器35を洗浄する場合は、洗浄液タンク47内の洗浄液49がポンプ48の駆動によって、分岐弁41へと流される。このとき、分岐弁41と開閉弁43とが開けられ、開閉弁44が閉じられているので、供給された洗浄液49は連通管39へと流れる。連通管39へと流された洗浄液49は、開閉弁42が閉じられているので、冷却器35へと送り込まれる。冷却器35を通過した洗浄液49は、分岐弁40を通り洗浄液タンク47へと戻される。冷却器35,送出管28,戻し管29及び連通管39は、このように洗浄液49が循環することにより洗浄される。
冷却器35を洗浄するにあたり、連通管39,分岐弁40,41,開閉弁42,43,44及び洗浄液管45は、このような配置となされているが、これに限定されたものではく、また、分岐弁40,41及び開閉弁42,43,44の形式もこれに限定されたものではない。例えば、分岐弁41及び開閉弁42,43,44の代わりに、送出管28と連通管39とが接続する箇所と、戻し管29と連通管39とが接続する箇所とに、それぞれ弁を設けてもよい。
更に、熱交換器洗浄装置46はこのような構成となされているが、この構成は適宜変更しても構わない。例えば、ポンプ48を洗浄タンク47の上流に設置させ、洗浄液49を逆方向に流すことによって、冷却器35を洗浄させてもよい。
上述した説明では、第2循環ルート32について説明したが、第2循環ルート33においても同様の構成となされるので説明は省略する。
一方、図3に示すように熱交換器14を洗浄する熱交換器洗浄装置50が設けられている。図5に示すように、供給通路8に設置される熱交換器14の上流及び下流側に分岐弁51,52が設けられている。この分岐弁51と分岐弁52との間を連通する洗浄液管53に、熱交換器洗浄装置50が設置されている。この熱交換器洗浄装置50内には、洗浄液タンク54とポンプ55とが設置され、洗浄タンク54内には洗浄液56が貯留されている。
通常、酸洗液を循環させるときの弁の開閉状態は、分岐弁51,52は酸洗液が洗浄液管53へ流れ込まないように閉じられている。
従って、酸洗液が循環する場合は、供給通路8を通りポンプ11の駆動によって供給された酸洗液は、分岐弁51が閉じられているので熱交換器14に流される。熱交換器14を通過した酸洗液は分岐弁52が閉じられているので、第1段酸洗槽2へと流される。
また、熱交換器14を洗浄するときの弁の開閉状態は、分岐弁51は酸洗液を熱交換器14に流さず、洗浄液56を熱交換器14へと流すように開けられ、分岐弁52は洗浄液56を洗浄液管53へと流すように開けられている。
従って、熱交換器14を洗浄する場合は、洗浄タンク54内の洗浄液56がポンプ55の駆動によって、分岐弁51へと流され、熱交換器14へと流れる。熱交換器14を通過した洗浄液56は、分岐弁52を通り洗浄液タンク54へと戻される。熱交換器14及び供給通路8は、このように洗浄液56が循環することにより洗浄される。
熱交換器14を洗浄するにあたり、熱交換器洗浄装置50を分岐弁51,52を介して洗浄させているが、熱交換器洗浄装置50を熱交換器14に直接接続しても構わない。また、熱交換器洗浄装置50はこのような構成となされているが、この構成は適宜変更しても構わない。例えば、ポンプ55を洗浄タンク54の上流に設置させ、洗浄液56を逆方向に流すことによって、熱交換器14を洗浄させてもよい。
上述した説明では、供給通路8に設置される熱交換器14の洗浄ついて説明したが、供給通路9,10に設置される熱交換器15,16においても同様の熱交換器洗浄装置50を設けてもよい。
熱交換器洗浄装置46,50は固定して設置することも可能であるが、洗浄をしないときは取り外し、洗浄をするときは必要な箇所だけに取り付けられるように着脱可能にすることもできる。
従って、帯鋼1の酸洗を行う各酸洗槽2,3,4との間で酸洗液を循環させる各サーキュレーションタンク5,6,7を各酸洗槽2,3,4に対応して設け、各サーキュレーションタンク5,6,7から各酸洗槽2,3,4へ酸洗液を供給する各供給通路8,9,10上に、酸洗液を所定温度に保持する各熱交換器14,15,16と、洗浄液を循環させることで熱交換器14を洗浄する固定又は着脱可能に接続される熱交換器洗浄装置50とを備える。また、各サーキュレーションタンク5,6,7の酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する酸洗液再生設備24を有する第1循環ルート27と、各酸洗槽2,3に対応する各サーキュレーションタンク5,6から直接酸洗液を取り出して、酸洗液を各サーキュレーションタンク5,6との間で循環させる第2循環ルート32,33とを備える。また更に、第2循環ルート32,33に設けられ、酸洗液中のSiO2 成分を除去処理するSiO2 除去装置30,31に、酸洗液に凝集剤が添加される反応槽36と、酸洗液中のSiO2 成分を沈殿分離して、SiO2 成分が分離された酸洗液を各サーキュレーションタンク5,6に送る凝集沈殿式分離槽37と、反応槽36の上流側に設けられ、酸洗液を所定温度に保持する冷却器35と、洗浄液を循環させることで冷却器35を洗浄する固定又は着脱可能に接続される熱交換器洗浄装置46とを備える。
これにより、普通鋼酸洗中において、冷却器35の至近位置で冷却器35,送出管28,戻し管29及び連通管39を洗浄できる。従って、酸洗設備を停止させることなく洗浄ができるので、生産性が高い連続酸洗設備を提供することができる。
図6の実施例3は、実施例1,2における各サーキュレーションタンク5,6,7を省略したものである。各酸洗槽2,3,4に直接酸洗液を経由させる第1循環ルート27を設け、各酸洗槽2,3の酸洗液を直接循環させる各第2循環ルート32,33を設けた連続酸洗設備である。なお、実施例3における第1循環ルート27及び第2循環ルート32,33は、実施例1,2に記載した第1循環ルート27及び第2循環ルート32,33の構成と同じであるので、同様の作用及び効果が得られる。また、実施例1,2に記載した符号については説明を省略する。
即ち、第3段酸洗槽4から第2段酸洗槽3を通り、第1段酸洗槽2へと流れ、帯鋼1の供給方向と逆の方向に酸洗液が流れる通路を酸洗液循環通路23とする。この酸洗液循環通路23には、第1段酸洗槽2の下流側に配置される酸洗液再生設備24と、その下流側に配置される酸洗液調整タンク25と、更にその下流側に配置されるポンプ26とが設置されている。酸洗液が酸洗液循環通路23を流れ、第3段酸洗槽4,第2段酸洗槽3,第1段酸洗槽2,酸洗液再生設備24,酸洗液調整タンク25,及びポンプ26と順に通過し、再び第3段サーキュレーションタンク7へと戻るこの経路を第1循環ルート27と示す。
また、第1段酸洗槽2が送出管28及び戻し管29を介してSiO2 除去装置30と連通している。酸洗液が第1段酸洗槽2から送出管28を流れSiO2 除去装置30を通過し、戻し管29を流れ第1段酸洗槽2に戻る経路を第2循環ルート32と示す。
更に、第2段酸洗槽3が送出管28及び戻し管29を介してSiO2 除去装置31と連通している。酸洗液が第2段酸洗槽3から送出管28を流れSiO2 除去装置31を通過し、戻し管29を流れ第2段酸洗槽3に戻る経路を第2循環ルート33と示す。
このように上述した構成をなすことにより、第1段酸洗槽2から酸洗液循環通路23へ酸洗廃液が排出され、酸洗液再生設備24により酸洗廃液から塩酸が回収され、塩酸が再生される。次に、再生された酸洗液は酸洗液調整タンク25で濃度調整された酸洗液と合わさり、第3段酸洗槽4へと供給される。併せて第1段酸洗槽2及び第2酸洗槽3から第2循環ルート32及び第2循環ルート33へ酸洗液が排出される。この酸洗液を取り込んだSiO2 除去装置30,31の内部では、SiO2 成分を除去するとともに、熱交換器洗浄装置46により冷却器35,送出管28,戻し管29,及び連通管39が洗浄される。洗浄された酸洗液は、第1段酸洗槽2及び第2酸洗槽3へと戻される。
従って、帯鋼1の酸洗を行う各酸洗槽2,3,4の酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する酸洗液再生設備24を有する第1循環ルート27と、酸洗液を各酸洗槽2,3との間で循環させる第2循環ルート32,33とを備える。また、第2循環ルート32,33に設けられ、SiO2 成分を除去処理するSiO2 除去装置30,31に、酸洗液に凝集剤が添加される反応槽36と、酸洗液中のSiO2 成分を沈殿分離して、SiO2 成分が分離された酸洗液を各酸洗槽2,3に送る凝集沈殿式分離槽37と、反応槽36の上流側に設けられ、酸洗液を所定温度に保持する冷却器35と、洗浄液を循環させることで冷却器35を洗浄する固定又は着脱可能に接続される熱交換器洗浄装置46とを備える。
これにより、簡易な構成のもとでも、酸洗設備運転中において酸洗液中のSiO2 成分を大幅に低減でき、長時間の操業及びメンテナンスの周期を長くすることができる生産性の高い連続酸洗設備を提供することができる。
以上、本発明の実施例1,2,3において、酸洗槽を3台ある場合について述べたが、本発明は酸洗槽の台数を3台に限定したものではない。つまり、2台又は4台以上設けてもよい。
また、本発明の実施例では、SiO2 成分を除去するために、反応槽36及び前記凝集沈殿式分離槽37を備えたSiO2 除去装置30,31を用いてSiO2 成分を除去しているが、例えば、マイクロバブル,電気分解,超音波などによる方法を用いたものでも構わない。マイクロバブル及び電気分解によるSiO2 除去装置を下記に説明する。
図7はマイクロバブルによる方法を用いたSiO2 除去を目的とした浮上分離装置57である。浮上分離装置57を構成するタンク58は、送出管28に連通する流入管59と戻し管29に連通する供給管60との間に設置されている。タンク58の下部にはポンプなどから送られる空気が通る空気管61が連通している。タンク58の底部には、この空気管61に連通し、空気を粒径の微少な気泡Aに変えるマイクロバブル発生装置62が設置されている。タンク58の側部には、回収したSiO2 成分を排出する排出管63が設置されている。
上述した構成をなすことにより、タンク58には、送出管28と連通した流入管59からSiO2 成分を含んだ酸洗液が流入し、貯留している。タンク58の下部に設けられた空気管61を通り空気が送り込まれる。タンク58に送り込まれた空気は、タンク58の底部に設置されているマイクロバブル発生装置62により、粒径の微少な気泡Aに変えられる。この気泡Aが、液面58aに向かって浮上しようとする。このとき、酸洗液中のSiO2 成分が発生した気泡Aに包み込まれ、気泡Aと共に液面58aへと浮上する。液面58aに達したSiO2 含有泡Bは、排出管63を通り排出される。そして、SiO2 含有泡Bがある液面58aの下方に設けられた供給管60から清浄な酸洗液が、戻し管29を通り各酸洗槽2,3,4又は各サーキュレーションタンク5,6,7に供給される。
図8は電気分解による方法を用いたSiO2 除去を目的とした電気分解装置64である。電気分解装置64を構成する電解槽65は、送出管28に連通する流入管66と戻し管29に連通する供給管67との間に設置されている。電解槽65の中には、電源68に接続する電極69が配置されている。電解槽65の上側部には、回収したSiO2 成分を排出する排出管70が設置されている。
上述した構成をなすことにより、電解槽65には、送出管28に連通した流入管66から流入したSiO2 成分を含んだ酸洗液が貯留している。貯留した酸洗液には電極69が浸してある。電源68から電極69へ電気が流されると、電極69の付近に粒径の微少な気泡Cが発生する。この気泡Cが、液面65aに向かって浮上しようとし、これと同時に、酸洗液中のSiO2 成分が発生した気泡Cに包み込まれ、気泡と共に液面65aへと浮上する。液面65aに達したSiO2 含有泡Dは、排出管70を通り排出される。そして、SiO2 含有泡Dがある液面65aの下方に設けられた供給管67から清浄な酸洗液が、戻し管29を通り各酸洗槽2,3,4又は各サーキュレーションタンク5,6,7に供給される。
従って、SiO2 除去装置30,31の代わりに浮上分離装置57及び電気分解装置64を備えても、鋼板の連続酸洗時に発生する酸洗液中の異物を減少させ、長時間の操業及びメンテナンスの周期を長くすることができる生産性の高い連続酸洗設備を提供することができる。
酸洗液でSiO2 成分を除去する装置に適用可能であり、特に、珪素含有量の異なる各種珪素鋼板及び珪素を多く含む特殊鋼板を連続的に酸洗液で酸洗処理する連続酸洗設備に適用すると有効である。
本発明の実施例1に係る連続酸洗設備の概略図である。 図1に示すSiO2 除去装置の概略図である。 本発明の実施例2に係る連続酸洗設備の概略図である。 図3に示すSiO2 除去装置の概略図である。 図3に示す熱交換器洗浄装置の概略図である。 本発明の実施例3に係る連続酸洗設備の概略図である。 本発明の連続酸洗設備に係る浮上分離装置の概略図である。 本発明の連続酸洗設備に係る電気分解装置の概略図である。
符号の説明
1 帯鋼
2〜4 第1段〜第3段酸洗槽
5〜7 第1段〜第3段サーキュレーションタンク
8〜10 供給通路
11〜13 ポンプ
14〜16 熱交換器
17〜19 噴射ノズル
20〜22 排出通路
23 酸洗液循環通路
24 酸洗液再生設備
25 酸洗液調整タンク
26 ポンプ
27 第1循環ルート
28 送出管
29 戻し管
30,31 SiO2 除去装置
32,33 第2循環ルート
34 ポンプ
35 冷却器(熱交換器)
36 反応槽
37 凝集沈殿式分離槽
38 凝集剤添加装置
39 連通管
40,41 分岐弁
42〜44 開閉弁
45 洗浄液管
46 熱交換器洗浄装置
47 洗浄液タンク
48 ポンプ
49 洗浄液
50 熱交換器洗浄装置
51,52 分岐弁
53 洗浄液管
54 洗浄液タンク
55 ポンプ
56 洗浄液
57 浮上分離装置
58 タンク
58a 液面
59 流入管
60 供給管
61 空気管
62 マイクロバブル発生装置
63 排出管
64 電気分解装置
65 電解槽
65a 液面
66 流入管
67 供給管
69 電極
68 電源
70 排出管

Claims (8)

  1. 鋼板材が順次通過して鋼板材の酸洗を行う複数の酸洗槽を備え、
    複数の酸洗槽の酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する再生手段を有する酸洗液循環経路を備えた連続酸洗設備であって、
    酸洗槽との間で酸洗液を循環させるサーキュレーションタンクをそれぞれの酸洗槽に対応して設け、
    サーキュレーションタンクを介して複数の酸洗槽の酸洗液を循環させ、鋼板材の進行方向の最上流側のサーキュレーションタンクを含む1以上のサーキュレーションタンクからそれぞれ直接酸洗液を取り出して酸洗液を循環させる第2循環ルートを備え、
    第2循環ルートを循環する酸洗液の異物を除去処理する異物除去手段を備えた
    ことを特徴とする連続酸洗設備。
  2. 鋼板材が順次通過して鋼板材の酸洗を行う複数の酸洗槽を備え、
    複数の酸洗槽の酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する再生手段を有する酸洗液循環経路を備えた連続酸洗設備であって、
    鋼板材の進行方向の最上流側の酸洗槽を含む1以上の酸洗槽からそれぞれ酸洗液を取り出して酸洗液を循環させる第2循環ルートを備え、
    第2循環ルートを循環する酸洗液中の異物を除去処理する異物除去手段を備えた
    ことを特徴とする連続酸洗設備。
  3. 請求項1又は2に記載の連続酸洗設備において、
    異物除去手段は、供給量が調整されて凝集剤が添加される反応槽と、
    反応槽で凝集剤が添加された酸洗液中の異物を沈殿分離して異物が分離された酸洗液を酸洗槽側に送る凝集沈殿分離手段と、
    を備えたことを特徴とする連続酸洗設備。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の連続酸洗設備において、
    酸洗槽へ酸洗液を供給する経路上に酸洗液を所定温度に保持する第1熱交換器と、
    反応槽の上流側に酸洗液を所定温度に保持する第2熱交換器とを備え、
    第1及び第2熱交換器に洗浄液を循環させる熱交換器洗浄装置が固定又は着脱可能に接続される
    ことを特徴とする連続酸洗設備。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の連続酸洗設備において、
    酸洗を行う酸洗槽を順次通過する鋼板材は珪素を含む鋼板材であって、
    第2循環ルートに備えた異物除去手段が除去処理する酸洗液中の異物はSiO2 である
    ことを特徴とする連続酸洗設備。
  6. 珪素鋼板材が順次通過して珪素鋼板材の酸洗を行う複数の酸洗槽を備え、
    酸洗槽との間で酸洗液を循環させるサーキュレーションタンクをそれぞれの酸洗槽に対応して設け、
    サーキュレーションタンクから酸洗槽へ酸洗液を供給する経路上に、酸洗液を所定温度に保持する第1熱交換器を備え、
    複数のサーキュレーションタンクの酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する酸洗液再生設備を有する第1循環ルートを備え、
    少なくとも、珪素鋼板材の進行方向の最上流側の酸洗槽に対応するサーキュレーションタンクから直接酸洗液を取り出して酸洗液をサーキュレーションタンクとの間で循環させる第2循環ルートを備え、
    第2循環ルートに、サーキュレーションタンクとの間で循環する酸洗液中のSiO2 を除去処理するSiO2 除去装置を備えてなり、
    SiO2 除去装置は、酸洗液に凝集剤が添加される反応槽と、
    反応槽の下流側に設けられ、反応槽で凝集剤が添加された酸洗液中のSiO2 を沈殿分離して、SiO2 が分離された酸洗液をサーキュレーションタンクに送る凝集沈殿式分離槽と、
    反応槽の上流側に設けられ、酸洗液を所定温度に保持する第2熱交換器と、
    を有することを特徴とする連続酸洗設備。
  7. 珪素鋼板材が順次通過して珪素鋼板材の酸洗を行う複数の酸洗槽を備え、
    酸洗槽との間で酸洗液を循環させるサーキュレーションタンクをそれぞれの酸洗槽に対応して設け、
    サーキュレーションタンクから酸洗槽へ酸洗液を供給する経路上に、酸洗液を所定温度に保持する第1熱交換器を備え、
    第1熱交換器の上流及び下流側に連通して、洗浄液を循環させることで第1熱交換器を洗浄する固定又は着脱可能に接続される第1熱交換器洗浄装置を備え、
    複数のサーキュレーションタンクの酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する酸洗液再生設備を有する第1循環ルートを備え、
    少なくとも、珪素鋼板材の進行方向の最上流側の酸洗槽に対応するサーキュレーションタンクから直接酸洗液を取り出して酸洗液をサーキュレーションタンクとの間で循環させる第2循環ルートを備え、
    第2循環ルートに、サーキュレーションタンクとの間で循環する酸洗液中のSiO2 を除去処理するSiO2 除去装置を備えてなり、
    SiO2 除去装置は、酸洗液に凝集剤が添加される反応槽と、
    反応槽の下流側に設けられ、反応槽で凝集剤が添加された酸洗液中のSiO2 を沈殿分離して、SiO2 が分離された酸洗液をサーキュレーションタンクに送る凝集沈殿式分離槽と、
    反応槽の上流側に設けられ、酸洗液を所定温度に保持する第2熱交換器と、
    第2熱交換器の上流側と凝集沈殿式分離槽の下流側に連通して、洗浄液を循環させることで第2熱交換器を洗浄する固定又は着脱可能に接続される第2熱交換器洗浄装置と、
    を有することを特徴とする連続酸洗設備。
  8. 珪素鋼板材が順次通過して珪素鋼板材の酸洗を行う複数の酸洗槽を備え、
    複数の酸洗槽の酸洗液を循環させるとともに、酸洗液を再生する酸洗液再生設備を有する第1循環ルートを備え、
    少なくとも、珪素鋼板材の進行方向の最上流側の酸洗槽から直接酸洗液を取り出して酸洗液を酸洗槽との間で循環させる第2循環ルートを備え、
    第2循環ルートに、酸洗槽との間で循環する酸洗液中のSiO2 を除去処理するSiO2 除去装置を備えてなり、
    SiO2 除去装置は、酸洗液に凝集剤が添加される反応槽と、
    反応槽の下流側に設けられ、反応槽で凝集剤が添加された酸洗液中のSiO2 を沈殿分離して、SiO2 が分離された酸洗液を酸洗槽に送る凝集沈殿式分離槽と、
    反応槽の上流側に設けられ、酸洗液を所定温度に保持する第2熱交換器と、
    第2熱交換器の上流側と凝集沈殿式分離槽の下流側に連通して、洗浄液を循環させることで第2熱交換器を洗浄する固定又は着脱可能に接続される第2熱交換器洗浄装置と、
    を有することを特徴とする連続酸洗設備。
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