JP2004024965A - 生物反応槽におけるスカム排出方法及びその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】生物反応槽におけるスカムの排出を円滑に行う。
【解決手段】嫌気槽1と無酸素槽2と好気槽3とを順次連設した生物反応槽Aにおいて、嫌気槽1と無酸素槽2に、それぞれ下流部に位置してスカム排出用の越流堰7,8を設置するとともに、それら両槽1,2の上部に、圧力水を下流方向液面に向けて圧力水を噴射するノズル11を設置し、槽1,2に浮上、堆積したスカムを、圧力水の噴射により下流側に寄せ集めて、越流堰に流入させ、槽外に排出させる。
【選択図】 図1
【解決手段】嫌気槽1と無酸素槽2と好気槽3とを順次連設した生物反応槽Aにおいて、嫌気槽1と無酸素槽2に、それぞれ下流部に位置してスカム排出用の越流堰7,8を設置するとともに、それら両槽1,2の上部に、圧力水を下流方向液面に向けて圧力水を噴射するノズル11を設置し、槽1,2に浮上、堆積したスカムを、圧力水の噴射により下流側に寄せ集めて、越流堰に流入させ、槽外に排出させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、下水処理場の生物反応槽において、浮上堆積したスカムを強制的に寄せ集めて排出する方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水処理場においては、活性汚泥法による生物反応槽を設けて下水の処理が行われているが、近頃では、栄養塩除去を目的とした高度処理を行うものとして、主としてAO法、AOAO法、A2O法が採用されている。AO法は、嫌気槽と好気槽の組み合せからなり、汚水は嫌気槽、好気槽の順で処理され、その処理水は好気槽から最終沈澱池へ送られる。この方式はリン除去率を高くすることを目的としている。また、AOAO法、A2O法は、高いリン除去率に加え、窒素除去率も高い高度処理法で、生物反応槽は、嫌気槽、無酸素槽、好気槽を組み合せたものとなっている。AOAO法は、嫌気槽、好気槽、無酸素槽、好気槽の順で組み合されており、汚水は嫌気槽と無酸素槽にステップ流入させ、処理水は終段の好気槽から最終沈澱池へ送られるようになっている。またA2O法は、嫌気槽、無酸素槽、好気槽の順で組み合されており、汚水は全量嫌気槽に流入させるとともに、好気槽から無酸素槽へポンプにより硝化液の循環を行うようにしている。このA2O法は、AOAO法に比べ窒素の除去率は高い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記各反応槽における嫌気槽および無酸素槽においては、構造上、スカム等が浮上するため、各構の隔壁上部にスカム流出用の開閉口を設けて、時折これを開いて自然流出させるようにしている。しかし、上記従来の嫌気槽、無酸素槽の下流側にある好気槽においては、エアリフトにより、上流側にある嫌気槽もしくは無酸素槽より水位が高くなるため、自然流下によるスカム除去が困難で、スカムが溜りやすく、その除去に苦慮している。
【0004】
そこで通常は、スカムが堆積した場合、各槽の混合液水面上部に設けられた消泡ノズルより水を噴射し、溜まっているスカムを混合液表面から叩き、スカムを混合液中に溶解させるようにしている。したがって、従来の反応槽では、スカムの除去が非効率的であり、また、スカムを完全に除去することができない、という問題があった。
【0005】
本発明は、上記従来の生物反応槽における問題点を解決するためになされたもので、嫌気槽、無酸素槽の上部に噴射ノズルを設置し、噴射する水勢によってスカムを、下流のスカム越流堰に寄せ集めて越流させることにより、排出が容易に能率よく行えるようにした方法及びその装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の構成について、添付の図面を参照して説明すると、請求項1のスカム排出方法は、嫌気槽1、無酸素槽2、好気槽3、または、嫌気槽、好気槽の組み合せによる生物反応槽Aにおいて、嫌気槽1および無酸素槽2の上部に、それぞれ圧力水を噴射するノズル11を設置し、それら各槽1、2に浮上したスカムを圧力水の噴射により下流側に集め、上記各槽1,2の下流部に設置した越流堰7,8に流入させ、槽外に排出することを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2のスカム排出方法は、請求項1の方法において、無酸素槽2のノズルの噴射水に好気槽の混合液を用いることにより、スカム除去と同時に無酸素槽2における窒素除去を行うことを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項3のスカム排出方法は、嫌気槽1、無酸素槽2、好気槽3、または嫌気槽1、好気槽3の組み合せによる生物反応槽において、嫌気槽1と無酸素槽2の上部に、下流方向水面部に向けて圧力水を噴射するノズル11を設置するとともに、それら各槽の下流部に、スカムを流入させる越流堰7,8を設置し、上記各越流堰7,8に、スカムの排出、停止を制御する手段15,16を設け、また、上記各槽1,2毎に、そのノズル11への送水、停止を制御する手段12,13を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1、図2は本発明の一実施態様をA2O法を例として示したものである。
【0010】
図において、Aは生物反応槽で、上流側より嫌気槽1、無酸素槽2、好気槽3が順次列設され、それら各槽1,2,3は隔壁4により分けられ、隔壁4にはその下部に流通口5が設けられている。そして、原水aは嫌気槽1に供給され、嫌気槽1より隔壁4の流通口5より次の無酸素槽2に流入し、ついで隔壁4の流通口5より好気槽3に入り、好気槽3を出て次段の最終沈澱池へと移送される。また、A2O法の場合、好気槽3の混合液の一部が循環液として無酸素槽2に戻される。
【0011】
嫌気槽1及び無酸素槽2の下流側の水面部には、隔壁4に接して槽1,2の横断方向に延長するスカム越流堰7,8が設置されている。そして、好気槽3内には、散気装置9が設置されている。また、嫌気槽1及び無酸素槽2には、その上部である液面上部には、それぞれ槽1,2の長さ方向(流れ方向)に所要の間隔をおいて、複数のスカム寄せ集め用のノズル11を隔設した噴水管10(図1参照)が、ノズル11を下流方向水面部に向けて配設されている。
【0012】
噴水管10は、図1に示すように、各嫌気槽1無酸素槽2毎に、電動弁13を備えた送水管12に接続され、それらの送水管12には、図示を略したポンプにより処理水あるいは混合液を送る送水本管14に接続され、電動弁13の開閉によって、各槽1,2毎にノズル11よりの噴水の制御が行えるようになっている。また、上記スカム越流堰7,8には、それぞれ、電動弁16を備えた排出管15が設けられ、それら排出管15は、スカム分離機(図示を略す)に至るスカム管17に接続されている。
【0013】
処理する原液aは、まず嫌気槽1に供給される。そして、嫌気槽1で処理された液は、隔壁4の流通口5から次の無酸素槽2に流入し、処理されて、隔壁4の流通口5から終段の好気槽3へと流入する。そして、好気処理を受け、その処理水bは好気槽3より最終沈澱池(図示を略す)へと送られることになる。
【0014】
上記の処理過程において、嫌気槽1及び無酸素槽2では、水面部にスカムが浮上する場合があり、この種の反応槽Aでは、最下流側に位置する好気槽3の液位は、嫌気槽1及び無酸素槽2の水位より高くなるため、上層部の液の流れが悪く、水面部にスカムが堆積するようになる。そこで、本発明では、水面上に設けた多数のノズル11より、この反応槽Aから出た処理水、あるいは反応槽A内の混合液を、水面の下流側に向けて噴射する。それによって、浮上したスカムはノズル11から噴射する水勢によって強制的に越流堰7,8に寄せ集められることになる。寄せ集められたスカムは、越流堰7,8に越流して流入し、排出管15により槽外に取り出され、スカム管17よりスカム分離機へと送られることになる。
【0015】
本発明では、特に、ノズル11の噴射水に好気槽3内の混合液を使用することができる。この方法によれば、無酸素槽2に混合液中の硝酸イオンが投入されることになり、無酸素槽2におけるスカム除去と同時に脱窒反応を促進することとなる。
【0016】
ノズル11より圧力水を噴射する操作は、嫌気槽1と無酸素槽2の送水管12の電動弁13を各個に開閉するとともに、スカムの排出管15の電動弁16を各個に開閉してスカムの排出を適宜に行うようにしてもよいが、送水する本管14のポンプの運転及び各送水管12の電動弁13とスカムの各排出管15の電動弁16の開閉操作を、タイマー運転により間欠的に自動的に行うようにすることができる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1のスカム排出方法によれば、嫌気槽と無酸素槽と好気槽とを順次連設した生物反応槽において、スカムをノズルから噴射する水勢により強制的に下流側に寄せ集めて排出するようにしたので、液面に浮上、堆積するスカムを人手を要さず、随時能率よく排出することができるとともに、槽内に機械類が存在しないため、維持管理が容易である。
【0018】
特に、請求項2の方法によれば、無酸素槽に好気槽の混合液が投入されるので、スカムの除去と同時に無酸素槽における窒素除去が期待できる。
【0019】
また、請求項3のスカム排出装置によれば、スカムの下流側に設けた越流堰への寄せを、ノズルを用いて行うので、液面から天井板までの間隙の少ない嫌気槽と無酸素槽においてもノズルの設置が可能であり、他に機械装置類を設置することなく、浮上、堆積したスカムの寄せ集め、排出が人手を要さず円滑に能率よくできるとともに、スカムの寄せ集め、排出の操作が各槽毎に行い得られ、嫌気槽、無酸素槽の処理状況に合せた制御、運転管理が容易にでき、生物反応槽全体としての処理効率の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示した平面図である。
【図2】同側断面図である。
【符号の説明】
A 生物反応槽
1 嫌気槽
2 無酸素槽
3 好気槽
4 隔壁
5 流通口
6 天井板
スカム越流堰
9 散気装置
10 噴水管
11 噴射ノズル
12 送水管
13 電動弁
14 送水本管
15 スカム排出管
16 電動弁
17 スカム管
【産業上の利用分野】
本発明は、下水処理場の生物反応槽において、浮上堆積したスカムを強制的に寄せ集めて排出する方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
下水処理場においては、活性汚泥法による生物反応槽を設けて下水の処理が行われているが、近頃では、栄養塩除去を目的とした高度処理を行うものとして、主としてAO法、AOAO法、A2O法が採用されている。AO法は、嫌気槽と好気槽の組み合せからなり、汚水は嫌気槽、好気槽の順で処理され、その処理水は好気槽から最終沈澱池へ送られる。この方式はリン除去率を高くすることを目的としている。また、AOAO法、A2O法は、高いリン除去率に加え、窒素除去率も高い高度処理法で、生物反応槽は、嫌気槽、無酸素槽、好気槽を組み合せたものとなっている。AOAO法は、嫌気槽、好気槽、無酸素槽、好気槽の順で組み合されており、汚水は嫌気槽と無酸素槽にステップ流入させ、処理水は終段の好気槽から最終沈澱池へ送られるようになっている。またA2O法は、嫌気槽、無酸素槽、好気槽の順で組み合されており、汚水は全量嫌気槽に流入させるとともに、好気槽から無酸素槽へポンプにより硝化液の循環を行うようにしている。このA2O法は、AOAO法に比べ窒素の除去率は高い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記各反応槽における嫌気槽および無酸素槽においては、構造上、スカム等が浮上するため、各構の隔壁上部にスカム流出用の開閉口を設けて、時折これを開いて自然流出させるようにしている。しかし、上記従来の嫌気槽、無酸素槽の下流側にある好気槽においては、エアリフトにより、上流側にある嫌気槽もしくは無酸素槽より水位が高くなるため、自然流下によるスカム除去が困難で、スカムが溜りやすく、その除去に苦慮している。
【0004】
そこで通常は、スカムが堆積した場合、各槽の混合液水面上部に設けられた消泡ノズルより水を噴射し、溜まっているスカムを混合液表面から叩き、スカムを混合液中に溶解させるようにしている。したがって、従来の反応槽では、スカムの除去が非効率的であり、また、スカムを完全に除去することができない、という問題があった。
【0005】
本発明は、上記従来の生物反応槽における問題点を解決するためになされたもので、嫌気槽、無酸素槽の上部に噴射ノズルを設置し、噴射する水勢によってスカムを、下流のスカム越流堰に寄せ集めて越流させることにより、排出が容易に能率よく行えるようにした方法及びその装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明の構成について、添付の図面を参照して説明すると、請求項1のスカム排出方法は、嫌気槽1、無酸素槽2、好気槽3、または、嫌気槽、好気槽の組み合せによる生物反応槽Aにおいて、嫌気槽1および無酸素槽2の上部に、それぞれ圧力水を噴射するノズル11を設置し、それら各槽1、2に浮上したスカムを圧力水の噴射により下流側に集め、上記各槽1,2の下流部に設置した越流堰7,8に流入させ、槽外に排出することを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2のスカム排出方法は、請求項1の方法において、無酸素槽2のノズルの噴射水に好気槽の混合液を用いることにより、スカム除去と同時に無酸素槽2における窒素除去を行うことを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項3のスカム排出方法は、嫌気槽1、無酸素槽2、好気槽3、または嫌気槽1、好気槽3の組み合せによる生物反応槽において、嫌気槽1と無酸素槽2の上部に、下流方向水面部に向けて圧力水を噴射するノズル11を設置するとともに、それら各槽の下流部に、スカムを流入させる越流堰7,8を設置し、上記各越流堰7,8に、スカムの排出、停止を制御する手段15,16を設け、また、上記各槽1,2毎に、そのノズル11への送水、停止を制御する手段12,13を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1、図2は本発明の一実施態様をA2O法を例として示したものである。
【0010】
図において、Aは生物反応槽で、上流側より嫌気槽1、無酸素槽2、好気槽3が順次列設され、それら各槽1,2,3は隔壁4により分けられ、隔壁4にはその下部に流通口5が設けられている。そして、原水aは嫌気槽1に供給され、嫌気槽1より隔壁4の流通口5より次の無酸素槽2に流入し、ついで隔壁4の流通口5より好気槽3に入り、好気槽3を出て次段の最終沈澱池へと移送される。また、A2O法の場合、好気槽3の混合液の一部が循環液として無酸素槽2に戻される。
【0011】
嫌気槽1及び無酸素槽2の下流側の水面部には、隔壁4に接して槽1,2の横断方向に延長するスカム越流堰7,8が設置されている。そして、好気槽3内には、散気装置9が設置されている。また、嫌気槽1及び無酸素槽2には、その上部である液面上部には、それぞれ槽1,2の長さ方向(流れ方向)に所要の間隔をおいて、複数のスカム寄せ集め用のノズル11を隔設した噴水管10(図1参照)が、ノズル11を下流方向水面部に向けて配設されている。
【0012】
噴水管10は、図1に示すように、各嫌気槽1無酸素槽2毎に、電動弁13を備えた送水管12に接続され、それらの送水管12には、図示を略したポンプにより処理水あるいは混合液を送る送水本管14に接続され、電動弁13の開閉によって、各槽1,2毎にノズル11よりの噴水の制御が行えるようになっている。また、上記スカム越流堰7,8には、それぞれ、電動弁16を備えた排出管15が設けられ、それら排出管15は、スカム分離機(図示を略す)に至るスカム管17に接続されている。
【0013】
処理する原液aは、まず嫌気槽1に供給される。そして、嫌気槽1で処理された液は、隔壁4の流通口5から次の無酸素槽2に流入し、処理されて、隔壁4の流通口5から終段の好気槽3へと流入する。そして、好気処理を受け、その処理水bは好気槽3より最終沈澱池(図示を略す)へと送られることになる。
【0014】
上記の処理過程において、嫌気槽1及び無酸素槽2では、水面部にスカムが浮上する場合があり、この種の反応槽Aでは、最下流側に位置する好気槽3の液位は、嫌気槽1及び無酸素槽2の水位より高くなるため、上層部の液の流れが悪く、水面部にスカムが堆積するようになる。そこで、本発明では、水面上に設けた多数のノズル11より、この反応槽Aから出た処理水、あるいは反応槽A内の混合液を、水面の下流側に向けて噴射する。それによって、浮上したスカムはノズル11から噴射する水勢によって強制的に越流堰7,8に寄せ集められることになる。寄せ集められたスカムは、越流堰7,8に越流して流入し、排出管15により槽外に取り出され、スカム管17よりスカム分離機へと送られることになる。
【0015】
本発明では、特に、ノズル11の噴射水に好気槽3内の混合液を使用することができる。この方法によれば、無酸素槽2に混合液中の硝酸イオンが投入されることになり、無酸素槽2におけるスカム除去と同時に脱窒反応を促進することとなる。
【0016】
ノズル11より圧力水を噴射する操作は、嫌気槽1と無酸素槽2の送水管12の電動弁13を各個に開閉するとともに、スカムの排出管15の電動弁16を各個に開閉してスカムの排出を適宜に行うようにしてもよいが、送水する本管14のポンプの運転及び各送水管12の電動弁13とスカムの各排出管15の電動弁16の開閉操作を、タイマー運転により間欠的に自動的に行うようにすることができる。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1のスカム排出方法によれば、嫌気槽と無酸素槽と好気槽とを順次連設した生物反応槽において、スカムをノズルから噴射する水勢により強制的に下流側に寄せ集めて排出するようにしたので、液面に浮上、堆積するスカムを人手を要さず、随時能率よく排出することができるとともに、槽内に機械類が存在しないため、維持管理が容易である。
【0018】
特に、請求項2の方法によれば、無酸素槽に好気槽の混合液が投入されるので、スカムの除去と同時に無酸素槽における窒素除去が期待できる。
【0019】
また、請求項3のスカム排出装置によれば、スカムの下流側に設けた越流堰への寄せを、ノズルを用いて行うので、液面から天井板までの間隙の少ない嫌気槽と無酸素槽においてもノズルの設置が可能であり、他に機械装置類を設置することなく、浮上、堆積したスカムの寄せ集め、排出が人手を要さず円滑に能率よくできるとともに、スカムの寄せ集め、排出の操作が各槽毎に行い得られ、嫌気槽、無酸素槽の処理状況に合せた制御、運転管理が容易にでき、生物反応槽全体としての処理効率の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示した平面図である。
【図2】同側断面図である。
【符号の説明】
A 生物反応槽
1 嫌気槽
2 無酸素槽
3 好気槽
4 隔壁
5 流通口
6 天井板
スカム越流堰
9 散気装置
10 噴水管
11 噴射ノズル
12 送水管
13 電動弁
14 送水本管
15 スカム排出管
16 電動弁
17 スカム管
Claims (3)
- 嫌気槽、無酸素槽、好気槽、または嫌気槽、好気槽の組み合せによる生物反応槽において、嫌気槽および無酸素槽の上部に、それぞれ圧力水を噴射するノズルを設置し、それら各槽に浮上したスカムを圧力水の噴射により下流側に集め、上記各槽の下流部に設置した越流堰に流入させ、槽外に排出することを特徴とする、生物反応槽におけるスカム排出方法。
- 無酸素槽のノズルの噴射水に好気槽の混合液を用いることにより、スカム除去と同時に無酸素槽における窒素除去を行うことを特徴とする、請求項1記載の生物反応槽におけるスカム排出方法。
- 嫌気槽、無酸素槽、好気槽、または嫌気槽、好気槽の組み合せによる生物反応槽において、嫌気槽および無酸素槽の上部に、下流方向水面部に向けて圧力水を噴射するノズルを設置するとともに、それら各槽の下流部に、スカムを流入させる越流堰を設置し、上記各越流堰に、スカムの排出、停止を制御する手段を設け、また、上記各槽毎に、そのノズルへの送水、停止を制御する手段を設けたことを特徴とする、生物反応槽におけるスカム排出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002182328A JP2004024965A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 生物反応槽におけるスカム排出方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002182328A JP2004024965A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 生物反応槽におけるスカム排出方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004024965A true JP2004024965A (ja) | 2004-01-29 |
Family
ID=31178867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002182328A Pending JP2004024965A (ja) | 2002-06-24 | 2002-06-24 | 生物反応槽におけるスカム排出方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004024965A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103613157A (zh) * | 2013-11-29 | 2014-03-05 | 中国庆华能源集团有限公司 | 一种气浮除油装置 |
CN107619110A (zh) * | 2017-11-03 | 2018-01-23 | 山东省环境规划研究院 | 一体式厌氧及缺好氧变换组合废水处理装置 |
-
2002
- 2002-06-24 JP JP2002182328A patent/JP2004024965A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103613157A (zh) * | 2013-11-29 | 2014-03-05 | 中国庆华能源集团有限公司 | 一种气浮除油装置 |
CN107619110A (zh) * | 2017-11-03 | 2018-01-23 | 山东省环境规划研究院 | 一体式厌氧及缺好氧变换组合废水处理装置 |
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