JP3659672B2 - 循環水路型曝気槽におけるスカムの除去装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は循環水路を有する曝気槽において発生する発泡スカムを水路内の水を用いて簡易に、かつ確実に消泡処理する循環水路型曝気槽におけるスカムの除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年小規模下水処理において循環水路を持つ曝気槽、いわゆるオキシデーションディッチ法が普及しつつあるが、このオキシデーションディッチ法は従来の標準活性汚泥法に比べて汚泥滞留時間(SRT)が長く、また汚泥濃度(MLSS)も高いため、増殖速度の遅い放線菌が増殖しやすく、曝気槽水路内において増殖した放線菌が発泡してスカム化する問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このスカムを防止するためには、MLSS濃度を下げ、SRTを短くして運転する方法や殺菌剤等の薬剤を添加する方法等があるが、前者は汚泥処理設備の条件によっては必ずしも実施できないこと、また後者は放線菌の殺菌に伴って活性汚泥の一部が殺菌されたり、汚泥の活性が低下するなどの欠点があった。また、さらには循環水路の水面上方に消泡ノズル7を配設し、このノズル7より消泡水を噴射して水面に浮遊する発泡スカムを物理的に消泡する方法がある。しかしこの散水式消泡法においてはノズルより散水する消泡水は清浄水でなければノズルが詰まるため、上水を利用するかもしくは後段の沈澱池8より清浄水を引いて用いている。このため消泡水用配管9が必要となり、また長い管路を送水するため送水損失を見込んで送水動力を大きくしている。また処理した清浄水をノズル7より曝気機へ戻すため、処理水が増す等の欠点がある。
【0004】
本発明は循環水路型曝気槽において発生する発泡スカムを消泡水を曝気槽内の水を利用し動力を少なくして、かつ効率的に処理することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するためになしたもので、循環水路を持つ曝気槽内の水面位置に、循環水路幅を狭くするように水路幅方向に対して斜め方向にスカム集合板を配設すると共に、このスカム集合板により水路幅が挟幅部となる上方位置に散水樋を配設し、この散水樋へ水路内の水をポンプにて汲み上げて給水し、この散水樋より挟幅水路上面に越流散水して発泡スカムを消泡処理することを要旨とする。
【0006】
【作 用】
曝気槽内の水面位置に、循環水路幅を狭くするように水路幅方向に対して斜め方向にスカム集合板を配設しているので、循環水路内で発生したスカムは水路内を流下する際、このスカム集合板により自然と集合させられ、スカム濃度が高められると共に、この水路幅が挟幅部となる上方位置に設けた散水樋に、水路内の水をポンプにて汲み上げて給水し、この散水樋より挟幅水路上面の濃度が高められたスカム上に越流散水し、簡易な装置で発泡スカムが水路内の水を用いて確実に消泡処理することができる。また、水路内の水を消泡用水として用いているので、ランニングコストも低廉されるものとなる。
【0007】
【実施例】
以下本発明の循環水路型曝気槽におけるスカムの除去装置を図面に示す実施例にもとづいて説明する。
図において12は流入下水等の有機性排水を前処理した後の原水を曝気槽1に流入させる流入管、13は曝気槽1内にて処理された処理水を排出する流出管、11は曝気槽1に配設して水路を循環水路10とするための仕切板である。そしてこの曝気槽1の循環水路10内には1台または複数台の曝気機6を設け、この曝気機を流入負荷に応じて回転数の制御を行ったり、台数制御運転を行って水路内に必要な水流を発生させて同時に曝気を行うが、この曝気量や曝気時間を適切な値に調整する。なお、曝気機6の種類は図示したスクリュー形に限らず種々の曝気機を使用することができ、また曝気槽1の形状は図1に示した長円形状が一般的であるが、特に限定されるものではない。なお長円形の曝気槽1のコーナ部には、流水をガイドするためのガイドウォールが必要に応じて設けられる。
【0008】
曝気槽内の循環水路10に上流側より下流側が挟幅となるように、循環水路幅を狭くするよう水路幅方向に対して斜め方向にスカム集合板2を配設する。この場合、水面の流れに対して角度を小さくすることにより、スカム集合板2に沿って浮遊スカムが移動しやすいように設置する必要があると共に、スカム集合板終端部における水路幅は浮遊して流下するスカムが予め定めた濃度に濃縮されるようにして適当に定めるものとする。集合板の位置は、本消泡装置にて放線菌濃度の高いスカムを破砕するので、これを速やかに後段へ排出すべく、流出口の直前が望ましい。
【0009】
3は散水樋で、この散水樋3は箱形でその幅はスカム集合板終端側における水路幅Wと等しいかあるいは少し大きくし、この散水樋3の上流側面に前記水路幅Wとほぼ同等の幅Wと高さhを有する越流堰31を形成し、また散水樋3内には給水管5より給水される消泡用水を越流堰31より均一な層流として水路内に落下するよう整流板32を設ける。
【0010】
4は循環水路10内に望ましくは散水樋3より下流域に設置したポンプで、このポンプ4にて水路内の水を吸み上げて給水管5を経て散水樋3に給水するようにする。このポンプ4にて吸水能力は越流堰31より発泡スカムを散水による物理的に消泡するのに要するものとして越流散水する水量に適するものとする。
【0011】
次に本発明の動作・作用を説明する。
流入原水に含まれる放線菌が曝気槽1において増殖すると、最初は活性汚泥に取り込まれた状態で存在するが、放線菌はミコール酸を多く含み疎水性を示すため、活性汚泥中の放線菌濃度が高まると、やがて曝気機6の運転によって形成された気泡に付着して水面へと移行する。このとき放線菌の網目構造に絡まって浮上した汚泥が放線菌と共に気泡の周囲を取り囲み、気泡が破壊されにくい状態となって発泡を生じ、発泡物が蓄積してスカム化する。このようなスカムは曝気槽内循環水路10の流れに沿って水面を浮遊しながら循環する。そしてスカムの量が増加すると流速の遅い部分やデッドゾーンに滞留し、滞留部分でさらに増殖するものとなる。
【0012】
この水路内を流下するスカムはスカム集合板2にて集合させられ、濃縮するものとなる。従来の散水消泡が、主としてその噴出速度で消泡しているのに対し、この濃縮されたスカムの上方より散水樋から所要の幅Wと厚さhの層流となった越流水を落下せしめて、水面に浮遊するスカムをその水量で物理的に消泡除去するものである。
【0013】
【発明の効果】
本発明の循環水路型曝気槽におけるスカムの除去装置は、循環水路を持つ曝気槽内に水面位置に、循環水路幅を狭くするように水路幅方向に対して斜め方向にスカム集合板を配設すると共に、このスカム集合板により水路幅が挟幅部となる上方位置に散水樋を配設し、この散水樋へ水路内の水をポンプにて汲み上げて給水し、この散水樋より越流散水するようにしているので、曝気槽で発生する発泡スカムがその水路を流下する際、スカム集合板にて自然に集合させられスカムの濃度を高め、この上方の散水樋からの越流散水にて確実に消泡させられる。また水路内の水を用いているため、従来のように清浄水給水用の長い配管が不要となり、送水のためのロスも少なくなる。さらに、ノズルを用いていないので、ノズルが詰まることもなく、確実な消泡が行える利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の循環水路型曝気槽におけるスカムの除去装置の一実施例を示す平面図である。
【図2】同縦断側面図である。
【図3】本発明のスカムの除去装置の拡大した平面図である。
【図4】同縦断側面図である。
【図5】従来のスカムの除去装置の説明図である。
【符号の説明】
1 循環水路型曝気槽
10 循環水路
11 仕切板
12 流入管
13 流出管
2 スカム集合板
3 散水樋
4 ポンプ
5 給水管
6 曝気機
Claims (1)
- 循環水路を持つ曝気槽内の水面位置に、循環水路幅を狭くするように水路幅方向に対して斜め方向に配設するスカム集合板と、このスカム集合板による水路幅挟幅部上方位置に配設した散水樋と、この散水樋へ水路内の水を汲み上げて給水するポンプとより構成し、散水樋より水路上に散水する消泡水にて発泡スカムを消泡処理することを特徴とする循環水路型曝気槽におけるスカムの除去装置。
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JP29203894A JP3659672B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 循環水路型曝気槽におけるスカムの除去装置 |
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1994
- 1994-10-31 JP JP29203894A patent/JP3659672B2/ja not_active Expired - Fee Related
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