JP2005181775A - データ処理用lsi - Google Patents

データ処理用lsi Download PDF

Info

Publication number
JP2005181775A
JP2005181775A JP2003423964A JP2003423964A JP2005181775A JP 2005181775 A JP2005181775 A JP 2005181775A JP 2003423964 A JP2003423964 A JP 2003423964A JP 2003423964 A JP2003423964 A JP 2003423964A JP 2005181775 A JP2005181775 A JP 2005181775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dsp
data
access
dsps
read
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003423964A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4642348B2 (ja
Inventor
Tetsuya Hirano
哲也 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd filed Critical Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2003423964A priority Critical patent/JP4642348B2/ja
Priority to US10/583,868 priority patent/US7650468B2/en
Priority to PCT/JP2004/017684 priority patent/WO2005062183A1/ja
Publication of JP2005181775A publication Critical patent/JP2005181775A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4642348B2 publication Critical patent/JP4642348B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

【課題】 複数のDSPを1パッケージ化し、しかもこれらのDSPが1つの外部メモリを共用できるデータ処理用LSIを提供する。
【解決手段】 同一の外部メモリ102にアクセスするDSP2a及び2bを有するエフェクトLSI10であって、同一タイミングに夫々のDSPのリード命令又はライト命令があった場合、これらの命令のいずれを有効にするかの制御を行うリードライト制御部11と、同一タイミングに夫々のDSPのリード命令又はライト命令があった場合、どのDSPにメモリアクセスさせるかを判定するアクセス判定部12と、アクセス判定部12からの判定信号に応じて、DSPからのアドレスを出力するアドレス出力セレクタ13と、同じく上記判定信号に基づいてDSPからのデータを出力させるデータ出力セレクタ14とを有し、上記DSP内には、上記アクセス判定部12からの判定信号に応じて、外部メモリ102からのデータを取得するデータ取得制御部15を備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、同一の外部メモリにアクセスするDSPを同一パッケージ内に複数有するデータ処理用LSIに関する。
近年、音声や楽器音、オーディオ信号をデジタル処理できるDSPを使った信号処理量が増える傾向にある。そのために、信号処理能力の高いDSPを使用するか、複数のDSPを使用するなどして、対応が行われている。
こうしたDSP2cは、図10に示すように、デジタル遅延データ保存用に、外部メモリ102を接続して使用するのが一般的である。同図では、1サンプリング周期(44.1KHz)中に、外部メモリ102にアクセス可能なタイミングが64回ある状態が示されている。
しかし、外部メモリで遅延させる量がメモリサイズに比べて少量の場合などは、外部メモリをそれぞれに独立して接続するのは容量の無駄が多く、コスト的にも高くなってしまう。また複数のDSPを使用した場合には、通常複数の外部メモリが必要になり、ディスクリート部品が多くなって、回路設計上問題がある。
本発明は、以上のような問題に鑑み創案されたもので、複数のDSPを1パッケージ化し、しかもこれらのDSPが1つの外部メモリを共用できるデータ処理用LSIを提供することで、上記問題の解決を図ろうとするものである。
また第2の目的は、このようなデータ処理用LSIを、特に1つの外部メモリに記憶された楽音波形データに対するエフェクト処理に用いることができる構成を提供せんとするものである。
そのため本発明の構成は、
1サンプリング周期当たり固定された所定の回数のメモリアクセスタイミングを持ち、同一の外部メモリにアクセスするDSPを同一パッケージ内に複数有するデータ処理用LSIであって、
該LSIは、
同一タイミングに夫々のDSPのリード命令又はライト命令があった場合、これらの命令のいずれを有効にするかの制御を行うリードライト制御手段と、
同一タイミングに夫々のDSPのリード命令又はライト命令があった場合、どのDSPにメモリアクセスさせるかを判定するアクセス判定手段と、
アクセス判定手段からの判定信号に応じて、DSPからのアドレスを出力する第1のセレクタと、
同じく上記判定信号に基づいてDSPからのデータを出力させる第2のセレクタとを有し、
上記DSP内には、上記アクセス判定手段からの判定信号に応じて、外部メモリからのデータを取得するデータ取得制御手段を
備えたことを基本的特徴としている。
上記構成によれば、同一タイミングに夫々のDSPからリード命令又はライト命令があった場合には、リードライト制御手段がこれらの命令のいずれを有効にするか制御すると共に、同じく同一タイミングに夫々のDSPのリード命令又はライト命令があった場合に、アクセス判定手段がどのDSPにメモリアクセスさせるかを判定する。そして、第1のセレクタは、アクセス判定手段からの判定信号に応じて、DSPからのアドレスを外部メモリに対し出力し、また第2のセレクタは、同じく上記判定信号に基づいてDSPからのデータを外部メモリに対し出力させる。他方アクセス判定手段によりメモリアクセスを行いデータ読み出しを行ったDSPは、該アクセス判定手段からの判定信号を受けて、該DSP内に備えられたデータ取得制御手段により、外部メモリから入力されるデータを取得することになる。このような各手段の作用により、複数のDSPを1パッケージ化し、しかもこれらのDSPが1つの外部メモリを共用できるデータ処理用LSIが提供できるようになる。
また請求項3の構成は、
1サンプリング周期当たり固定された所定の回数のメモリアクセスタイミングを持ち、楽音波形データを記憶する1つの外部メモリにアクセスするDSPを同一パッケージ内に複数有するデータ処理用LSIであって、
該LSIは、
同一タイミングに夫々のDSPのリード命令又はライト命令があった場合、これらの命令のいずれを有効にするかの制御を行うリードライト制御手段と、
同一タイミングに夫々のDSPのリード命令又はライト命令があった場合、どのDSPにメモリアクセスさせるかを判定するアクセス判定手段と、
アクセス判定手段からの判定信号に応じて、DSPからのアドレスを出力する第1のセレクタと、
同じく上記判定信号に基づいてDSPからのデータを出力させる第2のセレクタとを有し、
上記DSP内には、上記アクセス判定手段からの判定信号に応じて、外部メモリからのデータを取得するデータ取得制御手段を
備えたことを特徴としている。
複数のチャンネルから楽音波形データが出力される場合、該楽音波形データにエフェクトをかけるDSPは、かけるべきエフェクトの数(異なる種類のエフェクトの場合も含む)によっては、2つ以上用いられることがある。このような、DSPを使用した信号処理の増加に伴うDSPの複数実装化は、1パッケージ化してシステムLSIとする方が、消費電力の削減や処理スピードの向上を図る上で合理的であると考えられる。従って、請求項3の構成は、複数のDSPを1パッケージ化し、しかもこれらのDSPが1つの外部メモリを共用できるデータ処理用LSIの構成を、楽音波形データにエフェクトをかけるための構成として用いるものを提供している。
本発明の請求項1〜請求項4記載のデータ処理用LSIによれば、複数のDSPを1パッケージ化し、しかもこれらのDSPが1つの外部メモリを共用できるLSIが提供されることで、外部メモリの容量の無駄をなくすことができ、且つ複数のDSPを用いた信号処理を行う回路の設計がより簡便化できるようになるという優れた効果を奏し得る。
特に請求項3及び4のように、DSPによって楽音波形データに2種以上のエフェクトをかけるため、DSPが2つ以上必要になる場合、外部メモリの容量の無駄をなくすことができ、且つ該構成が用いられる電子楽器などの回路周りが複雑にならずに済み、製造工程を短縮化できるというメリットが得られるようになる。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1は、本発明に係る波形再生装置の構成が用いられた電子鍵盤楽器の回路概略図である。
本電子鍵盤楽器では、音色設定も複数できるが、それらの音色にかけることのできるエフェクトも2つ同時に設定することができるようになっており、それらは、後述する操作パネルのパネル操作により、1)音色設定で2つのエフェクトが自動的に決まる場合と、2)付加しようとするエフェクトの演奏者による選択で2つのエフェクトが決定される場合と、がある。
本電子鍵盤楽器は、図1に示すように、システムバス110を介して、CPU111、ROM112、RAM113、パネルスキャン回路114a、鍵盤スキャン回路115a、音源100及びエフェクトLSI10が相互に接続されて構成されている。システムバス110は、アドレス信号、データ信号又は制御信号等を送受するために使用される。
CPU111は、ROM112に記憶されている制御プログラムに従って動作することにより本電子鍵盤楽器の全体を制御する。
上記ROM112は、上述した制御プログラムの他に、CPU111が参照する種々のデータを記憶する。
上記RAM113は、CPU111が各種処理を実行する際に、種々のデータを一時記憶するために使用される。このRAM113には、レジスタ、カウンタ、フラグ等が定義されている。このうちの主なものについて説明する。
(a)音色設定フラグ:後述する操作パネル114の設定により、音源100から発生させる音色をどのチャンネルから発生させるかを示すためのデータを記憶する。
(b)エフェクト設定フラグ:複数種類の選択可能なエフェクトから、音色設定により自動的にその音色に設定されるべき1又は2の本フラグが選択されるか、又は演奏者による直接の選択によって1又は2の本フラグが設定され、その設定データを記憶する。
(c)2チップモードフラグ:本電子鍵盤楽器は、音源100から発生せしめられた楽音データに対するエフェクト付加に関し、上述のような音色設定により又は演奏者による選択によってエフェクトが決定された場合、上記CPU111によりエフェクト設定フラグの数が確認され、その数が2つの場合、後述するエフェクトLSI10内で使用されるDSPが2つ(DSP2a及びDSP2b)使用されることになるため、2チップモードであるフラグが立つことになる(=1)。この時CPU111は、該2チップモードフラグを参照し、モード切替信号を出力する(0:1チップモード、1:2チップモード)。
パネルスキャン回路114aには、操作パネル114が接続されている。操作パネル114には、例えば演奏で使用する音色の設定や、出力される楽音に任意のエフェクトの付加を設定できるパネルスイッチなどがある。その場合は、該操作パネル114の音色選択により音色設定フラグの設定がなされ、その音色の出力の際付加すべきエフェクトが自動的に選択され、上記エフェクト設定フラグが設定される。また、上述のように、演奏者の操作パネル114のパネルスイッチなどの直接の操作により、エフェクト設定フラグが変更され、2チップモードフラグが設定されて、エフェクトLSI10が2チップモードに設定される場合もある。尚、図示は省略するが、各スイッチの設定状態を表示するLED表示器、種々のメッセージを表示するLCD等が設けられている。
上記音色設定や演奏者の操作パネル114の操作により、上記2チップモードフラグが解除されると、エフェクトLSI10内のDSPは、DSP2a又はDSP2bのいずれか1つが使用される状態となり、エフェクトがかけられない状態で楽音が出力されたり、或いは1つのエフェクトがかけられて出力されたりできるようになる。またその音色設定変更や操作パネル114の操作により、2チップモードフラグが設定されると、2つのエフェクトがかけられて出力されたりできるようになる。
上記パネルスキャン回路114aは、CPU111からの指令に応答して操作パネル114上の各スイッチをスキャンし、このスキャンにより得られた各スイッチの開閉状態を示す信号に基づいて、各スイッチを1ビットに対応させたパネルデータを作成する。各ビットは、例えば「1」でスイッチオン状態、「0」でスイッチオフ状態を表す。このパネルデータは、システムバス110を介してCPU111に送られる。このパネルデータは、操作パネル114上のスイッチのオンイベント又はオフイベントが発生したかどうかを判断するために使用される。
また、パネルスキャン回路114aは、CPU111から送られてきた表示データを操作パネル114上のLED表示器及びLCDに送る。これにより、CPU111から送られてきたデータに従って、LED表示器が点灯/消灯され、またLCDにメッセージが表示される。
上記鍵盤スキャン回路115aには、鍵盤115で生成される押鍵データを検出する。すなわち、これらの鍵盤115には、夫々2点スイッチが設けられており、任意の鍵盤115が所定以上の深さまで押し下げられたことを検出すると、その鍵盤の音高データ(キーナンバ)の押鍵信号を生成すると共に、2点スイッチ間を通過する速度からベロシティを生成し、それらを押鍵データとして、鍵盤スキャン回路115aに送る。2点スイッチとしては、鍵が所定以上の深さまで押し下げられたことを検出できる光センサ、圧力センサ、その他のセンサを使用できる。鍵盤スキャン回路115aは、2点スイッチからの押鍵データを受け取ると、それをCPU111に送る。
鍵盤スキャン回路115aからの押鍵データは、CPU111により、RAM113上の音色設定フラグが参照され、夫々のチャンネルに対応する音源100に送られることになる。その際、同じく該CPU111により、エフェクト設定フラグ及び2チップモードフラグも参照され、必要なエフェクト効果のための指令及び必要なDSPチップ数の指令(2チップモード設定か否かの指令)が、エフェクトLSI10に送られることになる。
音源100は、波形メモリ101を使用し、それに対しメモリアクセスを行う。すなわち、該波形メモリ101に対して、読み出しアドレスを発生し、原データを読み出す。読み出された原データの補間処理を行った後、同じく同回路で生成された音色毎のエンベロープを乗算し、夫々の音色の波形データを設定されたチャンネル分累算して、外部に波形データとして出力する、通常の音源構成を有している。
エフェクトLSI10は、図1及び図2に示されるように、その内部に2つのDSP2a及び2bが備えられており、CPU111からの指令を受けて、音源100から受けた楽音データに、必要なエフェクトを付加し、D/A変換回路116側に出力する。
該CPU111から受け取る指令は、該CPU111によって参照されたエフェクト設定フラグ及び2チップモードフラグによるものとなる。すなわち、操作パネル114のパネルスキャン時には、該CPU111は、エフェクト設定フラグにより、出力される楽音にどのようなエフェクトがかけられるかを調べ、エフェクトLSI10に対する指令を用意する。その際、該エフェクトの付加処理には、エフェクトLSI10内の1つのDSPで済むのか、それとも2つのDSPでの処理が必要かで、2チップモードフラグの設定を行う。さらに実際に発音処理が行われる際には、2チップモードフラグの設定に従って、CPU111からエフェクトLSI10に対し、2つのDSP2a及び2bを使用するのか或いはその一方(例えばDSP2a)のみを使用するのかを指示し、その後、実際のエフェクト処理に必要なエフェクト命令を出す。
該エフェクトLSI10では、上述のように、デジタル遅延データ保存用に、外部メモリ102が使用されるが、2チップモードの際には、2つのDSP2a及び2bが該外部メモリ102を共用することになる。その詳細は後述する。
さらに、このエフェクトLSI10で所望のエフェクトのかけられた波形データは、D/A変換回路116に入力され、デジタル−アナログ変換され、アンプ117で増幅され、スピーカ118から外部に楽音として放出される。
図2は、上述のように、エフェクトLSI10の内部回路の概要説明図である。該エフェクトLSI10には、同一パッケージ内に、DSP2a及び2bが備えられており、これらの外部メモリ102に対するメモリアクセスには、メモリアクセス制御部1が使用され、制御されることになる。
本実施例構成では、1サンプリング周期当たり64回のメモリアクセスタイミングを持つDSP2a及びDSP2bが使用されており、2チップモード時に該DSP2a及びDSP2bから出力されたリード命令(R1/R2)やライト命令(W1/W2)は、一旦メモリアクセス制御部1で受けられ、どのDSPチップの命令が有効か否かがそこで判断されて、チップイネーブル信号(EAcID)が、DSP2aとDSP2bに出される。それに基づいて、外部メモリ102に対するアドレス指定(A1又はA2)がなされ、DSP2a又はDSP2bに対するデータの入出力が行われる。
図3は、エフェクトLSI10の内部構成のうち、特に上記メモリアクセス制御部1の回路構成(図中波線で示す)を示す説明図である。ここでは、リードライト制御部11と、アクセス判定部12と、アドレス出力セレクタ13と、データ出力セレクタ14とが備えられている。
リードライト制御部11は、同一タイミングに夫々のDSP2a又はDSP2bのリード命令(R1/R2)又はライト命令(W1/W2)があった場合、これらの命令のいずれを有効にするかの制御を行う。
すなわち、図4(a)に示されるように、DSP2a及びDSP2bの双方から、いずれかの命令(W/R)が出力されるか、又は双方からいずれの命令も出さない場合、外部メモリ102へのアクセスは行われない(制御後N:アクセスなし)。他方DSP2a又はDSP2bのどちらか一方から、いずれかの命令(W/R)が出力された場合、外部メモリ102へのアクセスが有効にされる。
アクセス判定部12は、同一タイミングに夫々のDSP2a又はDSP2bのリード命令(R1/R2)又はライト命令(W1/W2)があった場合、どのDSPにメモリアクセスさせるかを判定する。
本実施例では、図3に示されるように、DSP2aのリード命令R1及びライト命令W1を入力側にして、出力側からチップイネーブル信号(EAcID)を出力するNOR回路で構成されている。図4(b)に示すように、DSP2a側からいずれの命令も出されていない場合は、チップイネーブル信号(EAcID)が1として出力されて、DSP2bのメモリアクセスが有効にされる。
反対にDSP2a側からいずれかの命令が出されている場合は、チップイネーブル信号(EAcID)が0として出力されて、DSP2aのメモリアクセスが有効にされる。
アドレス出力セレクタ13は、アクセス判定部12からのチップイネーブル信号(EAcID)に応じて、DSP2a又はDSP2bからのアドレスA1又はA2を出力する。このアドレスは、当然ながら、外部メモリ102に対してのデータの書き込みアドレス指定又は外部メモリ102からのデータの読み出しアドレス指定のためのものである。
データ出力セレクタ14は、同じく上記チップイネーブル信号(EAcID)に基づいて、DSP2a又はDSP2bからのデータD1又はD2を出力させる。出力されるこのデータは、当然のことながら、外部メモリ102に対して書き込まれるデータであり、DSP2a又はDSP2bでの処理途中におけるデータである。
図5は、エフェクトLSI10の内部構成のうち、その同一パッケージ内に収められたDSP2a又はDSP2bの回路構成の概要説明図である。これらのDSP2a又はDSP2bには、そのデジタル信号処理でのデータを一時的に記憶しておくデータレジスタ21、CPU111から送られてくるインストラクションを記憶しておく命令RAM22、そのインストラクションをデコードするデコーダ23、デコードされたインストラクションに従ってデータレジスタ21に記憶されているデータに対し演算処理(加算・乗算命令など)を行うDSP演算部24などの通常のDSPの構成が備えられている。
本実施例構成では、さらにDSP2a又はDSP2b内に、上記アクセス判定部12からのチップイネーブル信号(EAcID)に応じて、外部メモリ102から読み出されたデータを、上記データレジスタ21に取得させるデータ取得制御部15が備えられている。このデータ取得は、DSP自身からのデータリード命令Rに伴うものであるので、デコーダ23のリード命令が該データ取得制御部15にも入力されている。
図6は、以上のような構成を有しているエフェクトLSI10が2チップモードに設定されて動作した場合の、1サンプリング周期(44.1KHz)内の64回のアクセスタイミングにおける各DSP2a及びDSP2bの命令とメモリアクセス制御部1の制御機能の状態を示す説明図である。同図に示すように、夫々のアクセスタイミングにおいて、DSP2a又はDSP2bのどちらか一方から、いずれかの命令(W/R)が出力された場合、外部メモリ102へのアクセスが有効にされ、外部メモリ102に対しデータの書き込み或いは読み出しが行われる。
反対にDSP2a及びDSP2bの双方から、いずれかの命令(W/R)が出力されるか、又は双方からいずれの命令も出さない場合、外部メモリ102へのアクセスは行われない(制御後N:アクセスなし)。
図7は、本実施例の電子鍵盤楽器のメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理ルーチンは電源の投入により起動される。即ち、電源がONにされると、先ず、CPU111、RAM113、各スキャン回路114aや115a、外部メモリ102及びその他のイニシャル処理が行われる(ステップS101)。これらのイニシャル処理では、CPU111やエフェクトLSI10の内部のハードウエアが初期状態に設定されると共に、RAM113に定義されているレジスタ、カウンタ、フラグ等に初期値が設定される。
このイニシャル処理が終了すると、次いで、後述する操作パネル114のパネルスキャン処理が行われる(ステップS102)。
そして鍵盤115の鍵盤処理(鍵盤スキャン処理)が行われる(ステップS103)。この鍵盤処理では、電子鍵盤楽器の押鍵に応じた押鍵データが作成され、上記した音源100に出力される。
その後この押鍵データに基づき、音源100及びエフェクトLSI10が使用されて、発音処理(及び離鍵に応じた消音処理)が行われる(ステップS104)。
次いで、その他の処理が行われる(ステップS105)。この処理では、上述した以外の処理、ペダルのON/OFF処理、MIDI処理などが行われる。
その後ステップS102に戻り、以下ステップS102〜S105の処理が繰り返される。
図8は、図7のステップS102のパネルスキャン処理の手順を示すフローチャートである。
まず、操作パネル114のパネル操作が行われたことが、パネルスキャン回路114aのパネルスキャンにより感知され、それらの操作に対応するフラグ処理・レジスタ書き込みがなされる(ステップS201)。
ここでは、上述のように、操作パネル114によって、例えば演奏で使用する音色の設定や、出力される楽音に任意のエフェクトの付加を設定できることなどがある。その場合は、該操作パネル114の音色選択により音色設定フラグの設定がなされ、その音色の出力の際付加すべきエフェクトが自動的に選択され、上記エフェクト設定フラグが設定される。
また、上述のように、演奏者の操作パネル114のパネルスイッチなどの直接の操作により、エフェクト設定フラグが変更され、2チップモードフラグが設定されて、エフェクトLSI10が2チップモードに設定される場合もある。
次に、CPU111により、音色設定フラグが参照され、新しい音色設定フラグがセットされているか否かがチェックされる(ステップS202)。新しい音色の設定がない又は音色設定がない場合(ステップS202;N)、従前の音色設定のままにするかデフォルトで指定される音色(例えばピアノ音色)が設定される(ステップS207)。
そしてCPU111により、エフェクト設定フラグが参照され、付加すべきエフェクトが有るか否かがチェックされる(ステップS203)。そのようなエフェクトがなければ(ステップS203;N)、該パネルスキャン処理を終了し、メインルーチンに復帰する。
反対に付加が必要なエフェクトが有れば(ステップS203;Y)、さらにそのエフェクトが2つで有るか否かがチェックされる(ステップS204)。そのようなエフェクトが2つ必要なければ(ステップS204;N)、DSP2aのイネーブル処理が行われ(ステップS208)、メインルーチンに復帰する。
逆にそのようなエフェクトが2つ必要であれば(ステップS204;Y)、DSP2a用及びDSP2b用に外部メモリ102のパーティション処理がなされ(ステップS205)、さらにDSP2a及びDSP2bのイネーブル処理が行われる(ステップS206)。その後、メインルーチンに復帰する。
以上詳述した本実施例構成によれば、出力される楽音波形データにエフェクトをかけるDSPが複数実装化によって1パッケージ化され、且つ1つの外部メモリ102を共用できるシステムLSI10の構成とすることにより、消費電力の削減や処理スピードの向上を図ることができるようになるだけではなく、外部メモリ102の容量の無駄をなくすことができ、且つ複数のDSPを用いた信号処理を行う回路の設計がより簡便化できるようになる。
図9は、図3におけるアクセス判定部12の他の構成を示す説明図である。同図に示すように、その入力側に、DSP2a及びDSP2bの全リード・ライト命令(RD1、RD2、W1及びW2)をつないで、同一タイミングに夫々のDSP2a又はDSP2bのリード命令(R1/R2)又はライト命令(W1/W2)があった場合、どのDSPにメモリアクセスさせるかを判定する構成である。
同図に示されるように、DSP2aのリード命令R1及びライト命令W1、さらにDSP2bのリード命令R2及びライト命令W2を入力側にして、出力側からチップイネーブル信号(EAcID)を出力する論理回路構成が用いられている。本構成でも、DSP2a側からいずれの命令も出されていない場合は、チップイネーブル信号(EAcID)が1として出力されて、DSP2bのメモリアクセスが有効にされる。
反対にDSP2a側からいずれかの命令が出されている場合は、チップイネーブル信号(EAcID)が0として出力されて、DSP2aのメモリアクセスが有効にされる。
尚、本発明のデータ処理用LSIは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明に係る波形再生装置の構成が用いられた電子鍵盤楽器の回路概略図である。 エフェクトLSI10の内部回路の概要説明図である。 エフェクトLSI10の内部構成のうち、特に上記メモリアクセス制御部1の回路構成を示す説明図である。 DSP2a及びDSP2bからリード命令又はライト命令が出力された場合に、リードライト制御部11の制御出力状態と、DSP2aからリード命令又はライト命令が出力された場合に、アクセス判定部12の制御出力状態とを示す説明図である。 エフェクトLSI10の内部構成のうち、その同一パッケージ内に収められたDSP2a又はDSP2bの回路構成の概要説明図である。 エフェクトLSI10が2チップモードに設定されて動作した場合の、1サンプリング周期内の64回のアクセスタイミングにおける各DSP2a及びDSP2bの命令とメモリアクセス制御部1の制御機能の状態を示す説明図である。 本実施例の電子鍵盤楽器のメイン処理を示すフローチャートである。 ステップS102のパネルスキャン処理の手順を示すフローチャートである。 図3におけるアクセス判定部12の他の構成を示す説明図である。 デジタル遅延データ保存用に、外部メモリ102を接続して使用する従来のDSP2cの接続状態を示す説明図である。
符号の説明
1 メモリアクセス制御部
2a、2b、2c DSP
10 エフェクトLSI
11 リードライト制御部
12 アクセス判定部
13 アドレス出力セレクタ
14 データ出力セレクタ
15 データ取得制御部
21 データレジスタ
22 命令RAM
23 デコーダ
24 DSP演算部
100 音源
101 波形メモリ
102 外部メモリ
110 システムバス
111 CPU
112 ROM
113 RAM
114 操作パネル
114a パネルスキャン回路
115 鍵盤
115a 鍵盤スキャン回路
116 D/A変換回路
117 アンプ
118 スピーカ

Claims (4)

  1. 1サンプリング周期当たり固定された所定の回数のメモリアクセスタイミングを持ち、同一の外部メモリにアクセスするDSPを同一パッケージ内に複数有するデータ処理用LSIであって、
    該LSIは、
    同一タイミングに夫々のDSPのリード命令又はライト命令があった場合、これらの命令のいずれを有効にするかの制御を行うリードライト制御手段と、
    同一タイミングに夫々のDSPのリード命令又はライト命令があった場合、どのDSPにメモリアクセスさせるかを判定するアクセス判定手段と、
    アクセス判定手段からの判定信号に応じて、DSPからのアドレスを出力する第1のセレクタと、
    同じく上記判定信号に基づいてDSPからのデータを出力させる第2のセレクタとを有し、
    上記DSP内には、上記アクセス判定手段からの判定信号に応じて、外部メモリからのデータを取得するデータ取得制御手段を
    備えたことを特徴とするデータ処理用LSI。
  2. 上記リードライト制御手段は、DSPからの命令が複数あった場合、外部メモリにアクセスを行わないことを特徴とする請求項1記載のデータ処理用LSI。
  3. 1サンプリング周期当たり固定された所定の回数のメモリアクセスタイミングを持ち、楽音波形データを記憶する1つの外部メモリにアクセスするDSPを同一パッケージ内に複数有するデータ処理用LSIであって、
    該LSIは、
    同一タイミングに夫々のDSPのリード命令又はライト命令があった場合、これらの命令のいずれを有効にするかの制御を行うリードライト制御手段と、
    同一タイミングに夫々のDSPのリード命令又はライト命令があった場合、どのDSPにメモリアクセスさせるかを判定するアクセス判定手段と、
    アクセス判定手段からの判定信号に応じて、DSPからのアドレスを出力する第1のセレクタと、
    同じく上記判定信号に基づいてDSPからのデータを出力させる第2のセレクタとを有し、
    上記DSP内には、上記アクセス判定手段からの判定信号に応じて、外部メモリからのデータを取得するデータ取得制御手段を
    備えたことを特徴とするデータ処理用LSI。
  4. 上記リードライト制御手段は、DSPからの命令が複数あった場合、外部メモリにアクセスを行わないことを特徴とする請求項3記載のデータ処理用LSI。
JP2003423964A 2003-12-22 2003-12-22 データ処理用lsi Expired - Fee Related JP4642348B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003423964A JP4642348B2 (ja) 2003-12-22 2003-12-22 データ処理用lsi
US10/583,868 US7650468B2 (en) 2003-12-22 2004-11-29 Device for processing access concurrence to shared memory
PCT/JP2004/017684 WO2005062183A1 (ja) 2003-12-22 2004-11-29 共有メモリに対するアクセス競合処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003423964A JP4642348B2 (ja) 2003-12-22 2003-12-22 データ処理用lsi

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005181775A true JP2005181775A (ja) 2005-07-07
JP4642348B2 JP4642348B2 (ja) 2011-03-02

Family

ID=34784280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003423964A Expired - Fee Related JP4642348B2 (ja) 2003-12-22 2003-12-22 データ処理用lsi

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4642348B2 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02135564A (ja) * 1988-11-16 1990-05-24 Sony Corp データ処理装置
JPH0460595A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Casio Comput Co Ltd 電子楽器用処理装置
JPH0573046A (ja) * 1991-06-27 1993-03-26 Yamaha Corp 楽音信号演算処理装置
JPH06139206A (ja) * 1992-10-26 1994-05-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マルチプロセッサシステムにおける排他制御方式
JPH08234743A (ja) * 1994-12-29 1996-09-13 Casio Comput Co Ltd 音響処理用集積回路
JPH11167517A (ja) * 1997-12-04 1999-06-22 Yamaha Corp 信号処理装置
JPH11202866A (ja) * 1998-01-07 1999-07-30 Yamaha Corp 楽音発生方法および楽音発生装置
JP2001005789A (ja) * 1999-06-18 2001-01-12 Nec Corp マルチコアdsp回路
JP2001166983A (ja) * 1999-12-08 2001-06-22 Nagoya Electric Works Co Ltd マルチプロセッサ型処理装置における共有メモリアクセス方法およびその装置
JP2003281083A (ja) * 2002-03-27 2003-10-03 Sanyo Electric Co Ltd バスコントロール回路

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02135564A (ja) * 1988-11-16 1990-05-24 Sony Corp データ処理装置
JPH0460595A (ja) * 1990-06-29 1992-02-26 Casio Comput Co Ltd 電子楽器用処理装置
JPH0573046A (ja) * 1991-06-27 1993-03-26 Yamaha Corp 楽音信号演算処理装置
JPH06139206A (ja) * 1992-10-26 1994-05-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> マルチプロセッサシステムにおける排他制御方式
JPH08234743A (ja) * 1994-12-29 1996-09-13 Casio Comput Co Ltd 音響処理用集積回路
JPH11167517A (ja) * 1997-12-04 1999-06-22 Yamaha Corp 信号処理装置
JPH11202866A (ja) * 1998-01-07 1999-07-30 Yamaha Corp 楽音発生方法および楽音発生装置
JP2001005789A (ja) * 1999-06-18 2001-01-12 Nec Corp マルチコアdsp回路
JP2001166983A (ja) * 1999-12-08 2001-06-22 Nagoya Electric Works Co Ltd マルチプロセッサ型処理装置における共有メモリアクセス方法およびその装置
JP2003281083A (ja) * 2002-03-27 2003-10-03 Sanyo Electric Co Ltd バスコントロール回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP4642348B2 (ja) 2011-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3152196B2 (ja) 楽音発生回路
JP4642348B2 (ja) データ処理用lsi
JP4354268B2 (ja) 信号処理装置
JP2901143B2 (ja) 楽音生成装置
JP5229990B2 (ja) 1チップ電子楽音発生器
JP5228579B2 (ja) 楽音発生装置用の集積回路
JPH11202866A (ja) 楽音発生方法および楽音発生装置
WO2005062183A1 (ja) 共有メモリに対するアクセス競合処理装置
JP4191073B2 (ja) 波形データ出力装置
JP2000293169A (ja) 楽音生成装置
JP2002006844A (ja) 楽音発生方法
JP4503275B2 (ja) 波形再生装置
JP4867412B2 (ja) 半導体集積回路及び音響信号処理装置
JP4935348B2 (ja) 楽音制御装置および楽音制御処理のプログラム
JP4920946B2 (ja) 楽音発生装置
JP3538873B2 (ja) 自動演奏装置
JP3835573B2 (ja) 電子楽器
JP2005266662A (ja) 音源装置
JPH10111682A (ja) 残響効果付加装置
JP2004361528A (ja) 楽音信号発生装置及びレガート処理プログラム
JPH10222165A (ja) 音響効果付加装置
JP2006098859A (ja) 楽音発生装置および楽音発生処理のプログラム
JP3060920B2 (ja) ディジタル信号処理装置
JP2017181686A (ja) 電子楽器、及び電子楽器用アンプ制御回路
JP4472319B2 (ja) 楽音発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100409

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101130

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4642348

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees