JP2005180033A - 防火防煙用のシートシャッター装置および防火防煙用のシートシャッター装置におけるシート開閉方法 - Google Patents

防火防煙用のシートシャッター装置および防火防煙用のシートシャッター装置におけるシート開閉方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 シート体に切れ込み部を形成してなる親扉が緊急脱出口となるシートシヤッター装置において、親扉が開放することに伴い広い開口部が確保できるように構成する。
【解決手段】 シート体1に下端が切り放された切れ込み部Cを形成して開閉自在な親扉6を構成し、該親扉6の戸先部に親扉6の内外両側から覆う一対の子扉7、8が設けられた緊急脱出口を設け、前記一対の子扉7、8を、シート体1に連結される主座板5に設けた内側用金具12と外側用金具13とにそれぞれ連結し、親扉6の開放で内側子扉7は内側へ、外側子扉8は外側に略同時に開放する構成とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、不燃性または耐火性のシート材で建築物の開口部や内部空間を間仕切りすることにより、煙の拡散や延焼を防止する防火防煙用のシートシャッター装置および防火防煙用のシートシャッター装置におけるシート開閉方法の技術分野に属するものである。
一般に、この種シートシャッター装置のなかには、不燃性または耐火性のシート材を用い、建築物の開口部や内部空間を間仕切りすることで防火防煙をするようにしたものがある。このようなものでは、シート体の一部に開閉自在となる開閉扉(親扉)を形成し、該親扉を押しやることにより、シャッター装置で仕切られた空間に取り残された人が脱出するための緊急脱出口が形成されるようにしたものが知られている。しかるに、シート体に親扉を形成した場合、該親扉とシート体とのあいだの隙間から煙が侵入してしまいシート体で仕切られた内部の封止性が損なわれるという問題がある。
この改善策として、親扉の戸先側部位とシート体とが積層する状態で親扉を設けて親扉の一方側面部を覆う一方、親扉の戸先側部位の他方側面部を覆う子扉を設けて、親扉とシート体とのあいだに隙間が両側面から覆われるように構成するとともに、これら親扉と子扉との下端部にウエイトを設けて、内部の封止性を高めるようにしたものが知られている。
特開2002−70457号公報
ところが、前記従来のものは、親扉下端部のウエイトとシート体下端部のウエイトとのあいだ、そして、子扉の下端部のウエイトとシート体下端部のウエイトとのあいだをそれぞれ蝶番を介して連結し、子扉のウエイトを親扉のウエイトが押しやる状態で親扉と子扉とが連動して開放する構成であり、親扉の戸先に積層される内側のシート体は親扉が開放されてもそのままの姿勢となっている。このため、親扉が開放されて形成される開口部(緊急脱出口)は、親扉と積層する内側のシート体がそのままの姿勢で残っているため、その分小さくなってしまうという問題もあり、これらに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、開口部をシート体で開閉するシートシャッター装置において、前記シート体に下端が切り放された切れ込み部を形成して開閉自在な親扉を構成し、該親扉の戸先部が内外両側から一対の子扉により覆われた緊急脱出口を設けるにあたり、前記一対の子扉は、親扉の開放作動に伴い、外側子扉は外側に、内側子扉は内側に向けてそれぞれ略同時に開放するように構成されているものである。
そして、このようにすることにより、親扉の戸先部位が覆われて封止性の優れた緊急脱出口とすることができ、しかも、親扉が開放されたときには広い開口を確保できて、緊急時の避難を迅速に行うことができる。
請求項2の発明は、請求項1において、一対の子扉の下端部は、シート体下端部の座板に設けられる子扉用金具が連結され、親扉の開放作動に伴い開放し、親扉の閉鎖作動に伴い該親扉に後行して閉鎖するように構成されているものであり、このようにすることにより、親扉の開放後においても親扉の戸先部が一対の子扉によって覆われることになって、防火、防煙性能が損なわれないものにできる。
請求項3の発明は、請求項2において、子扉用金具は、座板に揺動自在に設けられ、かつ、開放する親扉の戸先部に干渉して開放する外側子扉用金具と、座板に揺動自在に設けられ、外側用金具の開放作動に連動して内側に開放する内側子扉用金具と、外側子扉用金具と座板とのあいだに設けられ、外側子扉用金具の開放で伸長し、親扉の閉鎖に伴う親扉の戸先との干渉で折曲して外側用金具を閉鎖する連結リンクとを備えて構成されている請求項2において、子扉用金具は、座板に揺動自在に設けられ、かつ、開放する親扉の戸先部に干渉して開放する外側子扉用金具と、座板に揺動自在に設けられ、外側用金具の開放作動に連動して内側に開放する内側子扉用金具と、外側子扉用金具と座板とのあいだに設けられ、外側子扉用金具の開放で伸長し、親扉の閉鎖に伴う親扉の戸先との干渉で折曲して外側用金具を閉鎖する連結リンクとを備えて構成されているものである。
請求項4の発明は、請求項1、2または3において、親扉と該親扉の開放側を覆う子扉とは、親扉の切れ込み上端部近傍部位から子扉の戸先側に向く縫着部が形成されているものであり、このようにすることにより、親扉に後行して子扉が閉鎖する作動をより確実にすることができる。
請求項5の発明は、開口部をシート体で開閉するシートシャッター装置において、前記シート体に下端が切り放された切れ込み部を形成して開閉自在な親扉を構成し、該親扉の戸先部が内外両側から一対の子扉により覆われた緊急脱出口を開閉するにあたり、前記一対の子扉は、親扉を押し操作して内外何れか一方に開放作動することに伴い、外側子扉は外側に、内側子扉は内側に向けてそれぞれ略同時にそれぞれ略同時に開放するものである。
そして、このようにすることにより、親扉の戸先部位が覆われて封止性の優れた緊急脱出口とすることができ、しかも、親扉が開放されたときには広い開口を確保できて、緊急時の避難を迅速に行うことができる。
請求項6の発明は、請求項5において、一対の子扉の下端部は、シート体下端部の座板に設けられる子扉用金具が連結され、押し操作の解除で自重閉鎖する親扉の閉鎖作動に伴い、一対の子扉が親扉に後行して閉鎖するものであり、このようにすることにより、親扉の開放後においても親扉の戸先部が一対の子扉によって覆われることになって、防火、防煙性能が損なわれないものにできる。
請求項1の発明とすることにより、封止性が優れて防火、防煙性能が向上し、しかも、親扉の開放時に広い開口部を確保することができる。
請求項2の発明とすることにより、親扉の開放後においても高い防火、防煙性能を維持することができる。
請求項3の発明とすることにより、封止性が優れて防火、防煙性能が向上し、しかも、親扉の開放時に広い開口部を確保することができる。
請求項4の発明とすることにより、親扉に後行して子扉が閉鎖する作動がより確実になる。
請求項5の発明とすることにより、封止性が優れて防火、防煙性能が向上し、しかも、親扉の開放時に広い開口部を確保することができる。
請求項6の発明とすることにより、親扉の開放後においても高い防火、防煙性能を維持することができる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図1〜5の図面に基づいて説明する。
図面において、1は建築物の間仕切りとして設けられるシートシャッター装置のシート体であって、該シート体1は不燃性または耐火性のあるシート材を用いて構成されている。前記シート体1は、上端部が天井部に回転自在に設けられた巻取りドラム2に連結されており、該巻取りドラム2に連動連結される開閉機3の正逆回動に基づいて回転することにより、シート体1を巻取りドラム2に巻取り、巻出しするように構成され、これによって、シート体1は、開口部を開放する全開姿勢と閉鎖する全閉姿勢とに変姿するように設定されている。さらに、この変姿作動において、シート体1は、左右両側縁部が開口部の左右両側部に配されるガイドレール4にガイドされるように構成されている。尚、シートシャッター装置は、通常時は全開姿勢となっており、火災等の発生に伴い検知センサが作動することに基づいて開閉機3が閉鎖作動し、これによって、シート体1が開口部に巻出されて全閉姿勢となって間仕切りがなされ、防火区域を形成するように設定されている。
前記シート体1の下端部には、金属材で形成された主座板5が左右方向に長く配されるが、該主座板5は水平方向を向く金属製板材で形成され、所定の重量に設定することによりシート体1のウエイトとして機能するように構成されている。前記主座板5の左右両端部には上下方向を向く連結板材5aが一体的に設けられ、該連結板材5aを介してシート体1下端部の左右端部位がそれぞれ一体化されており、シート体1の中央部位と主座板5とは一体化されず自由状態となっている。そして、シート体1下端部の主座板5との一体化がなされない自由状態部位の一側部、本実施の形態では図1の左側に偏寄して、下端が切り放たれた状態の切れ込み部Cが上下方向に長く形成されている。これによって、シート体1の切れ込み部Cと、主座板5に一体化されない中央下端部とを二辺とする略三角形状部位(図1において一点鎖線で示す部位)が本発明の親扉6に相当しており、該親扉6は、シート体1と面一状となって防火、防煙区画を形成する閉鎖姿勢から、外方に押しやられることによりシート体1に対して開放して人が緊急脱出することが可能な緊急脱出口を形成する開放姿勢に変姿するように構成されている。
さらに、シート体1には、切れ込み部C近傍部位、即ち親扉6の戸先部位をシート体1の内外方向から覆蓋するべく、右側半部が親扉6に重合する(積層する)状態で内外一対の子扉7、8が設けられており、これによって、閉鎖姿勢の親扉6による封止性が高められるように設定されている。ここで、前記一対の子扉7、8は、シート体1に対し上側縁部と左側縁部とがそれぞれ縫い付けられ、右側縁部と下側縁部とについては縫い付けられない自由な状態になっている。また、これら子扉7、8は、シート体1を構成するシート材とは別個に用意されたものを用いて構成されているが、何れか一方の子扉については、シート体に延長して設ける構成、あるいは、別個に用意されたものをシート体に縫着する構成としてもよい。
前記親扉6の下端部には、上下方向を向く金属製板材で形成され所定の重量に設定された親扉用座板9が螺子止め等の一体化手段により連結されており、該親扉用座板9の右側端部と、シート体1の右側端部が連結されている連結板材5aとは、蝶番10を介して連結され、これによって、親扉6は、蝶番10を支点として外方への開閉揺動が自在となるように設定されている。
ここで、前記蝶番10は、親扉用座板9の戸先側が僅かに上位に変位するよう主座板5に対して傾斜状に設けられている。これによって、親扉6は、避難者によって押しやられる開放操作がなされることにより、戸先側部位が上方に変位する状態で開放姿勢となり、開放操作がなくなると親扉用座板9等の自重によって自動的に閉鎖方向に揺動(自閉)するように構成されている。
一方、シート体1に連結される主座板5の中間部であって、親扉6に対向する部位の左側に偏寄する部位には開閉金具ユニット11が設けられている。前記開閉金具ユニット11は、左右方向に長い板状体で構成された取り付け片部11aに後述する各種部材が組込まれたものに構成され、該組み込まれた状態で主座板5上面に固定されるように設定されている。このとき、取り付け片部11aは左側ほど高位となる傾斜状となって取付けられている。
そして、開閉金具ユニット11には、親扉6の戸先側部位を覆蓋するよう内外面にそれぞれ縫着された内外側子扉7、8の下端部にそれぞれ連結される子扉用開閉金具が設けられており、親扉6の開放に連動して外側子扉8の下端部を外方へ、内側子扉7の下端部を内方へそれぞれ開放せしめるとともに、親扉6の閉鎖に連動して両子扉7、8をともに閉鎖せしめるように構成されている。
つまり、前記子扉用開閉金具を構成する支持ブラケット11bはL字形に構成され、一方の脚片11cの一端部が取り付け片部11aの左側端部に位置して固定されており、右方に突出する上側脚片11dの内外両部位に内側用金具12と外側用金具13とがそれぞれ揺動自在に連結されている。そして、前記内側用金具12は内側子扉7の下端部に連結された内側子扉用座板7aに一体的に連結され、外側用金具13は外側子扉8の下端部に連結された外側子扉用座板8aに一体的に連結され、これによって、内外側子扉7、8の下端部が主座板5側に連結され、内外側子扉7、8による親扉6戸先部の封止性を高めるように設定されている。
尚、支持ブラケット11bは、傾斜状の取り付け片部11aに対して直交状に取付けられることで、上側脚片11dが右端ほど低位になる傾斜状に設けられている。これによって、後述するように、上側脚片11dに設けられる内外側用金具12、13が主座板5に対してそれぞれ傾斜状に設けられ、これらに連結する内外子扉7、8の戸先を上方に変位させる状態で開放するとともに、これら内外子扉7、8の自閉がなされやすいように構成されている。
前記内側用金具12の上下縁部には、外方に向けて折曲された上下側片部12a、12bが形成されており、これら上下側片部12a、12bの左側端部(左側端部)が枢支軸12cを介して支持ブラケット11の上側脚片11dに枢支されている。前記枢支軸12cには捻り弾機12dが外嵌されており、これによって、内側用金具12は、右側端部が内方側(内側子扉7を開放する方向)に向けて付勢されるように設定されている。さらに、内側用金具下側片部12bには、外側用金具13側に向けて突出する突片12eが形成されている。
一方、外側用金具13は、上下縁部に内方に向けて折曲された上下側片部13a、13bが形成されており、これら上下側片部13a、13bの左側端部(左側端部)が枢支軸13cを介して支持ブラケット11bの上側脚片11dに枢支されている。そして、外側用金具13と支持ブラケット11(主座板5側)とのあいだには、上下に並列する二つのコイル弾機13dが介装されており、これらコイル弾機13dは、外側用金具13の外側への開放が小さいあいだは外側用金具13を内方側(閉鎖側)に向けて付勢し、外側用金具13の外側への開放が大きくなると、思案点を越える状態となって外側用金具13を外方側(開放側)に向けて付勢するように介装されており、これによって、外側用金具13は、所定の閉鎖状態と開放状態との両状態(姿勢)に弾性的に保持されるように設定されている。
そして、内側用金具12と外側用金具13とは、両金具12、13がともに閉鎖している状態(内外側子扉7、8の閉鎖状態)において、内側用金具下側片部12bの突片12eが外側用金具下側片部13bの左側から突当てられる状態で配設されている。このとき、内側用金具12に設けられる捻り弾機12dの付勢力は、外側用金具13に設けられるコイル弾機13dの付勢力よりも小さく設定されており、このため、閉鎖方向に付勢される外側用金具13は、開放方向を向く付勢力を受けて開放しようとする内側用金具12を規制して閉鎖状態を保持するように設定されている。
前記両金具12、13の閉鎖状態において、これらのあいだに、閉鎖している親扉用座板9が位置するように配設されており、両金具12、13と内外側子扉用座板7a、8aとの連結部近傍部位と親扉用座板9の戸先部位とが内外方向に重合(積層)する状態となっている。
そして、親扉6が押し操作されて開放された場合に、親扉用座板9の外方に積層状に配される外側用金具13が、閉鎖方向に付勢するコイル弾機13dの付勢力に抗して外方に押しやられ、これによって外側用金具13(外側子扉8)が開放するように設定されている。そして、この外側用金具13の外方への揺動(開放揺動)で外側用金具下側片部13bが変姿することに伴い、内側用金具12は、突部12eを介する開放規制が解除される状態となり、捻り弾機12dの付勢力を受けるようにして内方側に開放するように設定されており、これによって、親扉6の開放に伴い、内側子扉7は内側に、外側子扉8は内側にそれぞれが略同時的に強制開放するように構成されている。
さらに、外側用金具13と取り付け片部11a(主座板5側)とのあいだには連結リンク14が設けられている。前記連結リンク14を構成する第一リンク15は、一端15aが取り付け片11a側にピン15bを介して枢支されており、該第一リンク15の他端15cに、第二リンク16の一端16aが連結ピン16bを介して枢支連結されている。前記第二リンク16の他端16cは、外側子扉用座板8aの内側面に設けられた長孔8bに移動自在に嵌合するピン16dに連結されており、これによって、第二リンク16は、外側子扉用座板8aに対して左右方向移動自在な状態で連結されている。
そして、連結リンク14は、内外側子扉7、8(内外側用金具12、13)の閉鎖状態において、第一、第二リンク15、16とを連結する連結ピン16bによる枢支連結部Xが、第一リンク一端15aと第二リンク他端16cとの左側に位置する折曲姿勢になるようにして配設されており、この状態から親扉6の開放操作に伴う外側子扉用座板8aの開放により、第一、第二リンク15、16とは、第一リンク一端15aと第二リンク他端16cとを枢支点としてそれぞれ揺動することによって枢支結部Xが変位し、第一、第二リンク15、16が略直線状に伸長する伸長姿勢に変姿するように設定されており、内外側子扉7、8は、所定の角度範囲を存する状態で開放がなされ、内側子扉7は内側へ、外側子扉8は外側へ開放することになって、親扉6とともに広い緊急脱出口を形成するように設定されている。
前記連結リンク14(第一、第二リンク15、16)の伸長姿勢において、連結リンク14は、コイル弾機13dの付勢力を受けて開放姿勢に保持される外側用金具13に基づいて前記伸長姿勢を保持しているが、この伸長姿勢において、枢支連結部Xは、親扉用座板9の左側端部における閉鎖軌跡上に位置するように設定されている。そして、親扉6が閉鎖作動する過程において、親扉用座板9が枢支連結部Xに対し外側から内側に向けて押しやることにより、連結リンク14は、第一リンク一端15aと第二リンク他端16cとがそれぞれ揺動する状態で折曲姿勢に強制的に変姿するように設定されており、該強制変姿に伴い、外側用金具13(外側子扉8)は、当初はコイル弾機13dの開放方向の付勢力に抗して閉鎖し、その後は、コイル弾機13dによる閉鎖方向への付勢力を受ける状態で閉鎖するように設定されており、該外側子扉8の閉鎖状態(連結リンク14の折曲姿勢)がコイル弾機13dの付勢力に基づいて保持されるように設定されている。
さらに、前記外側子扉8(外側用金具13)の閉鎖作動において、外側用金具下側片部13bは、突片12eを左側に向けて押しやることになり、これによって、内側用金具12は、捻り弾機12dの付勢力に抗して閉鎖するように設定されている。これによって、内側用金具12は、外側用金具13の閉鎖作動に合わせて閉鎖して親扉6戸先部の内側面を覆うように設定されている。
ここで、親扉6が閉鎖作動をする過程で、親扉6(親扉用座板9)は、外側子扉7の開放位置よりも内側において枢支連結部Xと当接し、これを押しやる状態で閉鎖する構成である。このため、予め親扉6が内側に向けて閉鎖することにより外側用金具13(外側子扉8)が閉鎖するという作動順序が構成されることになり、これによって、外側子扉8と、該外側子扉8の閉鎖作動に連動して閉鎖する内側子扉7とは、親扉6が閉鎖姿勢に変姿した後、即ち、親扉6に後行して閉鎖するように設定されている。
因みに、連結リンク14は、親扉用座板9の左側端部の閉鎖軌跡上に位置させる部位を枢支連結部Xではなく、第一リンク15とすることもでき、何れの場合も親扉6の閉鎖作動で連結リンク14が折曲姿勢となり、内外側子扉7、8を強制的に閉鎖作動させることができる。
尚、内外側用金具12、13の閉鎖作動は、前述したように傾斜状の支持ブラケット上側脚片11dに設けられていることによる自重閉鎖の作用も加わって、円滑になされるように配慮されている。
叙述の如く構成された本形態において、シートシャッター装置が閉鎖作動し、シート体1が全閉姿勢に変姿した状態において、シート体1に切れ込み部Cを形成することにより構成される親扉6は開閉自在となって緊急脱出口となるが、該親扉6は、戸先側が内外一対の子扉7、8に覆われていて封止性が高いものになっている。
そして、このものにおいて、親扉6の戸先側を覆う内外の子扉7、8の下端部には、内側用金具12、外側用金具13、連結リンク14からなる開閉金具ユニット11が設けられており、親扉6を開放操作した場合に、親扉6の開放操作に連繋して外側子扉8と、該外側子扉8により強制される状態で内側子扉7とが互いに内外それぞれ反対方向に向かって拡開するように開放する。この結果、従来の一方の側面を覆う子扉がそのままの姿勢となっていて、親扉の開放で形成されるはずの開口部を塞いでしまうようなことがなく、親扉6の開放に伴い広い開口部を確保することができて、より迅速、かつ、円滑に避難することが可能なシートシヤッター装置とすることができる。
しかも、このものにおいて、開閉金具ユニット11には、連結リンク14が設けられており、親扉用座板9の戸先部の閉鎖軌跡上に伸長姿勢の枢支連結部Xが位置するようになっている。このため、閉鎖する親扉6が、外側子扉8よりも内側に位置する枢支連結部Xを内方に押しやって第一、第二リンク15、16を折曲姿勢に強制的に変姿させ、該変姿に伴い、外側用金具13(外側子扉8)を閉鎖作動せしめ、かつ、外側子扉8の閉鎖作動に連動して内側子扉7を閉鎖作動せしめるることになり、親扉6に後行してこれら内外側子扉7、8を閉鎖させることができる。この結果、親扉6が一旦開放して避難した後における封止性も確保されることになり、優れた防火防煙性能を備えたシートシャッター装置とすることができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であり、図6に示す第二の実施の形態のようにすることもできる。
このものは、シート体1に設けられる内外側子扉17、18のうち、親扉6の開放方向である外側子扉18のシート体1への縫着状態が後述するようになっていること以外は、前記第一の実施の形態と同様であり、親扉6を押し操作することにより、内外側子扉17、18も連繋して開放し、かつ、親扉6に後行して閉鎖する構成となっていて、緊急脱出口として開口部が大きく確保されて、緊急、かつ、円滑に避難できるものでありながら、防火防煙機能が優れたシートシャッター装置となっている。
前記第二の実施の形態において、内外側子扉17、18は、上端縁部と左側縁部とが親扉6に縫着されており、外側子扉18は、前記縫着部に加えて切れ込み部C上側において、切れ込み部Cに沿った縦方向部位Sv、そして、切れ込み部Cの上端部から内外側子扉17、18の戸先側に向く横方向部位Sh、さらに該横方向部位Shの戸先側端部から上縁部戸先側とのあいだの傾斜方向部位Stがそれぞれ親扉6に縫着されている。このように、切れ込み部Cから外側子扉18の戸先との中間部位までの横方向部位Shの縫着がなされることにより、外側子扉18と親扉6とが開放した状態から自重閉鎖する場合に、各扉6、18の重合状態が規制されて親扉6と外側子扉18との重合順序が逆になる、即ち、親扉6に先行して外側子扉18が閉まってしまうような不具合の発生のさらなる防止が図れるように配慮され、さらには、傾斜方向部位Stが縫着されることにより、外側子扉18が開放しにくくなってしまうような不具合が解消されるように配慮されている。
シートシャッター装置の概略正面図である。 図2(A)、(B)は図1におけるA−A断面図、親扉が開放した状態の平面断面図である。 図3(A)、(B)はそれぞれ要部における平面断面図、親扉が開放した状態の要部平面断面図である。 要部の拡大正面図である。 要部の拡大平面図である。 第二の実施の形態におけるシートシャッター装置の概略正面図である。
符号の説明
1 シート体
2 巻取りドラム
3 開閉機
5 座板
6 親扉
7 内側子扉
8 外側子扉
9 親扉用座板
10 蝶番
11 開閉金具ユニット
11d 上側脚片
12 内側用金具
12d 捻り弾機
13 外側用金具
13d コイル弾機
14 連結リンク
15 第一リンク
16 第二リンク
X 連結枢支部

Claims (6)

  1. 開口部をシート体で開閉するシートシャッター装置において、前記シート体に下端が切り放された切れ込み部を形成して開閉自在な親扉を構成し、該親扉の戸先部が内外両側から一対の子扉により覆われた緊急脱出口を設けるにあたり、前記一対の子扉は、親扉の開放作動に伴い、外側子扉は外側に、内側子扉は内側に向けてそれぞれ略同時に開放するように構成されている防火防煙用のシートシャッター装置。
  2. 請求項1において、一対の子扉の下端部は、シート体下端部の座板に設けられる子扉用金具が連結され、親扉の開放作動に伴い開放し、親扉の閉鎖作動に伴い該親扉に後行して閉鎖するように構成されている防火防煙用のシートシャッター装置。
  3. 請求項2において、子扉用金具は、座板に揺動自在に設けられ、かつ、開放する親扉の戸先部に干渉して開放する外側子扉用金具と、座板に揺動自在に設けられ、外側用金具の開放作動に連動して内側に開放する内側子扉用金具と、外側子扉用金具と座板とのあいだに設けられ、外側子扉用金具の開放で伸長し、親扉の閉鎖に伴う親扉の戸先との干渉で折曲して外側用金具を閉鎖する連結リンクとを備えて構成されている防火防煙用のシートシャッター装置。
  4. 請求項1、2または3において、親扉と該親扉の開放側を覆う子扉とは、親扉の切れ込み上端部近傍部位から子扉の戸先側に向く縫着部が形成されている防火防煙用のシートシャッター装置。
  5. 開口部をシート体で開閉するシートシャッター装置において、前記シート体に下端が切り放された切れ込み部を形成して開閉自在な親扉を構成し、該親扉の戸先部が内外両側から一対の子扉により覆われた緊急脱出口を開閉するにあたり、前記一対の子扉は、親扉を押し操作して内外何れか一方に開放作動することに伴い、外側子扉は外側に、内側子扉は内側に向けてそれぞれ略同時にそれぞれ略同時に開放する防火防煙用のシートシャッター装置におけるシート開閉方法。
  6. 請求項5において、一対の子扉の下端部は、シート体下端部の座板に設けられる子扉用金具が連結され、押し操作の解除で自重閉鎖する親扉の閉鎖作動に伴い、一対の子扉が親扉に後行して閉鎖する防火防煙用のシートシャッター装置におけるシート開閉方法。
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