JP2005177153A - 食品加熱装置及び食品加熱方法 - Google Patents

食品加熱装置及び食品加熱方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 炭火焼特有の食感や風味が得られるとともに調理作業が簡単で調理者の技量も必要としない食品加熱装置を提供する。
【解決手段】 本装置は、加熱の熱源である炭を載置する炭載置手段(耐熱ボックス3)と、この炭載置手段の上方に設けられ且つ食品を搬送する食品搬送手段(ベルトコンベア2)と、この食品搬送手段の上方に設けられ且つ食品搬送手段により搬送される食品を覆う覆い手段(覆い具1)と、を備える。上記覆い手段と上記食品搬送手段とを一体として上下動させる駆動手段(駆動モーター23等)を更に備えることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、食品を加熱調理する食品加熱装置及び食品加熱方法に関し、さらに詳しくは、食品の食感や風味を損なうことがない食品加熱装置及び食品加熱方法に関する。
従来より、食品を加熱調理する食品加熱装置として、例えば、加熱炉に食品を供給する供給手段と、加熱の熱源である燃料ガス又は電気ヒーターとを備えることを特徴とする食品加熱装置が知られている。このような食品加熱装置で調理される食品は電気ヒーターの熱源で焼かれることになる。
また、食品を加熱調理する手段として炭火を用いる方法もよく知られているが、その調理方法はあくまで従来からの手作業である。
ここで、上記従来からの食品加熱装置では、炭火焼き特有の食感や風味が得られず、物足りないとの声があった。また、炭火で焼くにはすべて手作業のため、調理者が常に炭火の近くで作業しなければならず、煩雑であるとともに、調理者の技量も高度なものでなければならなかった。
以上より本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、炭火焼特有の食感や風味が得られるとともに調理作業が簡単で調理者の技量も必要としない食品加熱装置及び食品加熱方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
[1] 加熱の熱源である炭を載置する炭載置手段と、該炭載置手段の上方に設けられ且つ食品を搬送する食品搬送手段と、該食品搬送手段の上方に設けられ且つ該食品搬送手段により搬送される該食品を覆う覆い手段と、を備えることを特徴とする食品加熱装置。
[2] 前記覆い手段と前記食品搬送手段とを一体として上下動させる駆動手段を更に備える上記[1]記載の食品加熱装置。
[3] 前記炭載置手段を上下動させる上下駆動手段を更に備える上記[1]又は[2]に記載の食品加熱装置。
[4] 前記食品搬送手段により搬送される前記食品に近接して設けられる温度検出手段を更に備え、前記上下駆動手段が、該温度検出手段で検出される温度情報に基づいて駆動される上記[3]記載の食品加熱装置。
[5] 前記炭載置手段に載置された前記炭を着火する着火手段を更に備える上記[1]乃至[4]のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
[6] 前記着火手段がガスバーナーである上記[5]記載の食品加熱装置。
[7] 前記炭載置手段との間で前記炭を密閉する密閉空間を形成するための密閉手段を更に備え、該密閉手段が、前記密閉空間に不活性ガスを供給するためのガス供給手段を有する上記[1]乃至[6]のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
[8] 前記食品搬送手段が、チェーンコンベア、ネットコンベア、又はベルトコンベアである上記[1]乃至[7]のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
[9] 前記炭載置手段の底部が開閉可能である上記[1]乃至[8]のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
[10] 前記炭載置手段の前記底部に多数の空気穴が形成されている上記[9]記載の食品加熱装置。
[11] 前記炭載置手段の前記底部には前記空気穴の縁側に、上方に向って突出する突出部が形成されている上記[10]記載の食品加熱装置。
[12] 前記多数の空気穴のうちで、前記食品の搬送幅方向の中央側に設けられる空気穴の大きさが、前記食品の搬送幅方向の両側方側に設けられる空気穴の大きさより小さな値に設定されている上記[10]又は[11]に記載の食品加熱装置。
[13] 前記炭載置手段の側部に空気取入口が形成され、該空気取入口の開口量を調整する開口量調整部材を設けた上記[1]乃至[12]のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
[14] 前記覆い手段が耐熱部材よりなる上記[1]乃至[13]のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
[15] 前記覆い手段が、中空層を有する断熱構造を有する上記[14]記載の食品加熱装置。
[16] 前記覆い手段が、遠赤外線放熱板を有する上記[14]又は[15]に記載の食品加熱装置。
[17] 上記[1]乃至[16]のいずれか一項に記載の食品加熱装置を用いた食品加熱方法であって、
前記食品搬送手段によって、前記食品を、着火された前記炭を載置した前記炭載置手段と前記覆い手段との間を搬送させることを特徴とする食品加熱方法。
[18] 密閉手段によって、前記炭載置手段との間で前記炭を密閉した密閉空間を形成すると共に、不活性ガス供給手段によって、該密閉空間内に不活性ガスを供給して、使用後の前記炭を消火する上記[17]記載の食品加熱方法。
本発明の食品加熱装置によれば、食品搬送手段によって、食品が、着火された炭を載置した炭載置手段と覆い手段との間を搬送され、食品の両面が焼かれる。その結果、炭火焼特有の食感や風味が得られるとともに、調理が簡単で、調理者の技量も必要としない。また、量産も可能である。
また、前記覆い手段と前記食品搬送手段とを一体として上下動させる駆動手段を更に備える場合は、炭の載置が容易で、掃除も楽にできる。
また、前記炭載置手段を上下動させる上下駆動手段を更に備える場合は、食品の加熱温度を容易に調整できる。
また、前記食品搬送手段により搬送される前記食品に近接して設けられる温度検出手段を更に備え、前記上下駆動手段が、該温度検出手段で検出される温度情報に基づいて駆動される場合は、食品を常に最適温度で加熱することができる。
また、前記炭載置手段に載置された前記炭を着火する着火手段を更に備える場合は、炭載置手段に載置された炭を容易・迅速に着火することができる。
また、前記着火手段がガスバーナーである場合は、十分な火力ですばやく炭に着火ができる。
また、前記炭載置手段との間で前記炭を密閉する密閉空間を形成するための密閉手段を更に備え、該密閉手段が、前記密閉空間に不活性ガスを供給するためのガス供給手段を有する場合は、使用後の炭を容易・迅速に消火することができる。
また、前記食品搬送手段が、チェーンコンベア、ネットコンベア、又はベルトコンベアである場合は、食品の載置が容易であるとともに、搬送され次第、加熱することができる。
また、前記炭載置手段の底部が開閉可能である場合は、使用済み炭を容易に取り除くことができる。
また、前記炭載置手段の前記底部に多数の空気穴が形成されている場合は、炭を良好に燃焼させることができる。
また、前記炭載置手段の前記底部には前記空気穴の縁側に、上方に向って突出する突出部が形成されている場合は、載置される炭が空気穴を塞いでしまうことを防止でき、炭をより良好に燃焼させることができる。
また、前記多数の空気穴のうちで、前記食品の搬送幅方向の中央側に設けられる空気穴の大きさが、前記食品の搬送幅方向の両側方側に設けられる空気穴の大きさより小さな値に設定されている場合は、載置される複数の炭を一様に燃焼させることができる。
また、前記炭載置手段の側部に空気取入口が形成され、該空気取入口の開口量を調整する開口量調整部材を設ける場合は、食品の加熱温度を容易に調整できる。
また、前記覆い手段が耐熱部材よりなる場合は、周囲環境への断熱効果をより向上させることができる。
また、前記覆い手段が、中空層を有する断熱構造を有する場合は、さらに断熱効果を高めることができる。
また、前記覆い手段が、遠赤外線放熱板を有する場合は、食品の両面をより好適に焼くことができる。
本発明の食品加熱方法によれば、食品搬送手段によって、食品が、着火された炭を載置した炭載置手段と覆い手段との間を搬送され、食品の両面が焼かれる。その結果、炭火焼特有の食感や風味が得られるとともに、調理が簡単で、調理者の技量も必要としない。また、量産も可能である。
また、密閉手段によって、前記炭載置手段との間に前記炭を密閉した密閉空間を形成すると共に、不活性ガス供給手段によって、該密閉空間内に不活性ガスを供給して、使用後の前記炭を消火する場合は、使用済みの炭を容易・迅速に消火することができる。
本実施形態に係る食品加熱装置は、以下に述べる炭載置手段、食品搬送手段、覆い手段を備えている。この食品加熱装置は、例えば、後述する駆動手段、上下駆動手段、温度検出手段、着火手段、及び密閉手段のうちの少なくとも1種を更に備えることができる。
なお、上記「食品」の種類、大きさ、個数等は特に問わない。この食品は、例えば、金網等の食品保持具で保持されていることができる。
また、上記「炭」の種類、大きさ、個数等は特に問わない。この炭の種類としては、例えば、ウバメカシ、ナラ、カシ等を1000℃以上の高温で焼いた白炭、クヌギ、コナラ、カシ等を400〜700℃の温度で焼いた黒炭等を挙げることができる。特に、ウバメカシを原料とした備長炭であることが好ましい。また、炭の大きさは、例えば、直径3〜5cmで且つ長さ15〜20cmであることが好ましい。
上記「炭載置手段」は、複数の炭を載置できる限り、その構造、形状、大きさ等は特に問わない。この炭載置手段の形状としては、例えば、上方を開放した箱状、トレー状、平板状等を挙げることができる。より多くの炭を段積収容(好ましくは、3段積収容)できるといった観点から、箱状であることが好ましい。また、この炭載置手段は、例えば、所定の高さ位置に固定して配設されていることができるが、後述する上下駆動手段によって昇降し得るように、上下移動自在に支持されていることが好ましい。なお、上記炭載置手段に載置される炭は、通常、着火前の炭であるが、着火後の炭であってもよい。
また、この炭載置手段を構成する底部は、例えば、開閉可能であることができる。この開閉方式としては、例えば、揺動式、スライド式、着脱式等を挙げることができる。また、上記底部には、通常、多数の空気穴が形成されている。そして、この底部には、例えば、空気穴の縁側に上方に向って突出する突出部が形成されていることができる。これにより、底部に載置される炭で空気穴が塞がれてしまうことを防止できる。また、上記突出部の形状としては、例えば、環状、棒状、板状等を挙げることができる。加工性といった観点から、環状であることが好ましい。また、上記多数の空気穴の全てが同じ大きさ(例えば、直径)で形成されていてもよいが、多数の空気穴のうちで、食品の搬送幅方向の中央側に配設される空気穴の大きさが、食品の搬送幅方向の両側方側に配設される空気穴の大きさより小さな値に設定されていることが好ましい。載置される複数の炭を一様に燃焼させ得るためである。
なお、上記「食品の搬送幅方向」とは、食品の搬送方向と直交する方向を意味する。
また、上述のように炭載置手段が箱状である場合には、この炭載置手段を構成する側部に空気取入口が形成され、この空気取入口の開口量を調整する開口量調整部材を設けることが好ましい。これにより、食品の加熱温度を容易・迅速に調整することができる。なお、開口量調整部材は、例えば、人手により調整したり、後述する温度検出手段により検出される温度情報に基づいて自動調整されたりすることができる。
上記「食品搬送手段」は、炭載置手段の上方に設けられ且つ食品を搬送できる限り、その構造、大きさ等は特に問わない。この食品搬送手段としては、例えば、チェーンコンベア、ネットコンベア、ベルトコンベア、プッシュ・プル機構、ロボットアーム等を挙げることができる。食品の取扱い易さといった観点から、チェーンコンベア、ネットコンベア、又はベルトコンベアであることが好ましい。また、これらのコンベアは、例えば、間欠周回されたり、連続周回されたりすることができる。また、この食品搬送手段は、例えば、所定の高さ位置に固定して配設されていることができるが、後述する駆動手段によって昇降し得るように、上下移動自在に支持されていることが好ましい。
上記「覆い手段」は、食品搬送手段の上方に設けられ且つこの食品搬送手段により搬送される食品を覆い得る限り、その形状、大きさ等は特に問わない。この覆い部材の形状としては、例えば、下方を開放してなる箱状、トレー状、平板状等を挙げることができる。また、この覆い手段は、例えば、耐熱部材によりなることができる。この耐熱部材としては、例えば、キャスタブル耐火物、耐火レンガ、耐火セラミック等を挙げることができる。また、この覆い手段は、例えば、中空層を有する断熱構造を有することができる。さらに、この覆い手段は、例えば、遠赤外線放熱板を有することができる。この遠赤外線放射板は、通常、食品搬送手段により搬送される食品の上面と対向する位置に配設される。また、この覆い手段は、例えば、所定の高さ位置に固定して配設されていることができるが、後述する駆動手段によって昇降し得るように、上述のように上下移動自在に支持された上記食品搬送手段に一体に設けられていることが好ましい。
上記「駆動手段」は、上記覆い手段及び上記食品搬送手段を一体として昇降させ得る限り、その構造、駆動形態等は特に問わない。この駆動手段は、例えば、駆動モーター等の駆動源と、この駆動源により巻取り・巻戻し可能で且つ覆い手段及び食品搬送手段を吊下するローラチェーン等の吊下部材と、を有することができる。
上記「上下駆動手段」は、上記炭載置手段を昇降させ得る限り、その構造、駆動形態等は特に問わない。この上下駆動手段は、例えば、駆動モーター等の駆動源と、この駆動源により昇降可能で且つ炭載置手段を下方より持ち上げ可能なリンク機構等の昇降機構と、を有することができる。
上記「温度検出手段」は、上記食品搬送手段により搬送される食品に近接する位置に設けられている限り、その種類、個数、検出形態等は特に問わない。この温度検出手段で検出される温度情報に基づいて、例えば、上述の上下駆動手段を自動的に駆動させることができる。この温度検出手段は、例えば、食品の搬送方向及び/又は食品の搬送幅方向に沿って複数配設されていることができる。これにより、加熱領域の全域の温度を精度良く検出することができる。なお、上記食品加熱装置は、例えば、上記温度検出手段と、この温度検出手段で検出された温度情報を表示する表示手段(例えば、表示モニタ、プリンタ等)と、を備えることができる。更に、その温度情報を記憶する記憶手段を備えることができる。
上記「着火手段」は、炭載置手段に載置された炭を着火できる限り、その種類、大きさ、個数等は特に問わない。着火性といった観点から、この着火手段がガスバーナーであることが好ましい。なお、上記食品加熱装置は、例えば、上記着火手段を、上記炭載置手段の下面側に対向する対向位置とその下面側と対向しない非対向位置との間で移動させる移動駆動手段を更に備えることができる。これにより、着火手段の昇降動作を円滑に行うことができる。
上記「密閉手段」は、上記炭載置手段との間で炭を密閉する密閉空間を形成するための手段である限り、その構造、形状、密閉形態等は特に問わない。この密閉手段は、その密閉空間内に窒素ガス等の不活性ガスを供給するガス供給手段を有している。このガス供給手段は、例えば、不活性ガス供給源に連なる配管が接続される接続口部と、この接続口部に連なり不活性ガスが供給されるガス供給室と、このガス供給室に連なり且つ密閉手段により形成される密閉空間に開口するガス供給口と、を有することができる。この場合、上記ガス供給室が、補強リブによって複数のガス供給室に仕切られ、上記ガス供給口が、これら複数のガス供給室に対応して複数設けられていることが好ましい。この補強リブには、複数の貫通穴が形成されていることが好ましい。また、上記密閉手段は、例えば、上述のように箱状の炭載置手段の上方開口部を塞ぐ密閉蓋具(図7及び図8参照)であることができる。
本実施形態に係る食品加熱方法は、上述した食品加熱装置を用いた食品加熱方法であって、上記食品搬送手段によって、上記食品を、着火された上記炭を載置した上記炭載置手段と上記覆い手段との間を搬送させることを特徴とする。
また、この食品加熱方法は、例えば、密閉手段によって、前記炭載置手段との間に炭を密閉した密閉空間を形成すると共に、不活性ガス供給手段によって、その密閉空間に不活性ガスを供給して、使用後の炭を消火することができる。この場合、作業性といった観点から、上記覆い手段及び上記食品搬送手段を一体として上昇させて、両手段を炭載置手段から所定間隔をもって離間させ、その状態で、密閉手段によって、炭載置手段との間に炭を密閉した密閉空間を形成することが好ましい。
以下、図面に基づいて実施例により本発明を具体的に説明する。
(1)食品加熱装置の構造
本実施例に係る食品加熱装置は、図1から図4に示すように、耐熱キャスタ(キャスタブル耐火物等)よりなる覆い具1(本発明に係る「覆い手段」として例示する。)と、食品を保持した専用の金網6を搬送するチェーンコンベア2(本発明に係る「食品搬送手段」として例示する。)と、木炭を載置する耐熱ボックス3(本発明に係る「炭載置手段」として例示する。)と、ガスバーナー4(本発明に係る「着火手段」として例示する。)と、を備えている。
なお、本実施例で用いられる木炭は白炭(備長炭)で、原材料はウバメガシ、サイズは直径3−5cm、長さ15―20cmである。成分の約95%が炭素のため、燃焼時は無臭である。また水素が1―3%と少なく、炭火の燃焼においては水分が少ない特性がある。また、火力が強く、燃焼性に優れており、高温で長時間燃焼する。熱量は1gあたり7000カロリー、硬度が15度以上である。
覆い具1は、下方を開口した箱状をなし、中空層を有する2重断熱構造を有している。
チェーンコンベア2は、一対のローラ24,24にチェーン21を巻回してなり、チェーン21は駆動モーター22により水平に投入側から出側に駆動され、食品を保持した金網6を搬送する。また、このチェーンコンベア2の本体に、覆い具1が固定されている。また、チェーンコンベア2は、架台5に昇降自在に支持されていると共に、チェーンコンベア2の本体にはローラチェーン26の下端側が連結されている。また、チェーンコンベア2の本体には、上側のチェーン21の下方に、食品の搬送方向及び搬送幅方向に沿って複数(本実施例では8個とする。)の温度センサー7が配設されている(図2参照)。また、熱効率をよくするため、覆い具1には食品と対向する位置に遠赤外線放熱板8(酸化アルミナ系セラミックス板)が取付けられている。
架台5の上部には上記ローラチェーン26の巻きつけられた一対の滑車25,25が取付けられ、駆動モーター23により、このローラチェーン26を巻上げ・巻戻すことにより、覆い具1及びチェーンコンベア2が同時に上下に移動できるようになっている。
耐熱ボックス3は、側部が耐火キャスタからなり、底板31が鉄板からなり、上方を開放した箱状を有している。この底板31は、図1に示すように、2枚で構成され、レバーにより開閉自在になっている。また、この底板31には、図4、図5に示すように、多数の空気穴32が設けられており、空気穴32の上面側周囲は環状の突出部33が形成されている。また、これら多数の空気穴32のうちで、食品の搬送幅方向の中央側に設けられる空気穴32の直径が、食品の搬送幅方向の両側方側に設けられる空気穴32の直径より小さな値に設定されている(図3参照)。
また、この耐熱ボックス3の側部下方には左右各2箇所に空気取入れ口34が設けられている。この空気取入れ口34は、スライドダンパ(図示せず)によってその開口量を調整し得るようになっている。また、補助火種として耐熱ボックス3の上端面には、4本の遠赤外線ヒーター9が取付けられている。
さらに、耐熱ボックス3は、その下部に駆動モーター36により駆動される上下駆動機構35が設けられており、食品搬送部2に設けられた8個の温度センサーで検出された温度情報に基づき上下に駆動制御される。
また、ガスバーナー4は、ガイド41によりスライドできるように左右一対取付けられている(図2参照)。
(2)食品加熱装置の運転
先ず、駆動モーター23によって、ローラチェーン26を巻上げて覆い具1及びチェーンコンベア2を上昇させ、その状態より、耐熱ボックス3内に炭を載置する。このとき、炭の収容形態としては、3段積で収容され、且つ、互いに積層される炭の軸方向が交差されていることが好ましい。その後、ガスバーナー4をチェーン21の流れ方向(食品の搬送方向)の両サイドよりスライド移動させて耐熱ボックス3の真下まで挿入し、このガスバーナー4で耐熱ボックス3内に収容された炭を着火する。次いで、覆い部材1及びチェーンコンベア2を元の作用位置まで降ろし、チェーンコンベア2を駆動させる。そして、食品を保持した金網6をチェーン21の投入側に載置すれば、金網6が耐熱ボックス3と覆い具1との間を搬送され、食品の両面が加熱されることとなる。
(3)食品加熱装置の温度調整
耐熱ボックス3に設けた空気取入れ口34の開口量を調整して、加熱温度をコントロールする。また、温度センサー7で検出される温度情報に基づいて、自動的に耐熱ボックス3を上下させて(駆動モーター36により上下駆動機構35(上下駆動手段)が駆動する)、加熱温度をコントロールする。
(4)食品加熱装置の消火
先ず、駆動モーター23を駆動して覆い具1及びチェーンコンベア2を上昇させる。耐熱ボックス3の空気取入れ口34を完全に閉じ、専用の蓋を上部に被せる。その後、蓋に装着された窒素ノズルより窒素を噴出し(温度250度にて約5分程度)、炭を消火する。次いで、専用別置きのベンチュリースクラバー方式の掃除機で灰のみを吸引し、灰の飛散を防止する。そして、残りの炭は底板31を開閉して取り出す。
(5)実施例の効果
本実施例の食品加熱装置によれば、チェーンコンベア2によって、金網6が耐火ボックス3と覆い具1との間を搬送され、食品の両面が好適に焼かれる。その結果、炭火焼特有の食感や風味が得られるとともに、調理が簡単で、調理者の技量も必要としない。また、量産も可能である。
また、覆い具1とチェーンコンベア2とを一体として上下動させる駆動機構35を更に備えたので、炭の載置が容易で、掃除も楽にできる。
また、耐火ボックス3を上下動させる上下駆動手段と、加熱温度を検知する温度センサー7とを更に備え、この上下駆動手段を、温度センサー7で検出される温度情報に基づいて駆動させるようにしたので、食品を常に最適温度で加熱することができる。さらに、耐火ボックス3の側部に形成された空気取入れ口34の開口量を、スライドダンパによって調整するようにしたので、食品を更に最適温度で加熱することができる。
また、耐火ボックス3の底板31を開閉可能としたので、使用済み炭を容易に取り除くことができる。
また、耐火ボックス3の底板31には、多数の空気穴32の外周縁側に突出部33を形成したので、耐火ボックス3内に収容される炭で空気穴32を塞いでしまうことを防止でき、炭をより良好に燃焼させることができる。
また、多数の空気穴32のうちで、食品の搬送幅方向の中央側に設けられる空気穴32の直径が、食品の搬送幅方向の両側方側に設けられる空気穴の直径より小さな値に設定されているので、耐火ボックス3内に収容される炭を一様に燃焼させることができる。
また、覆い具1を、耐熱キャスタからなり且つ中空層を形成する2重断熱構造としたので、周囲環境に対する高い断熱効果が得られる。
また、覆い具1に遠赤外線放熱板8を設けたので、食品の両面をより好適に焼くことができる。
尚、本発明においては、前記実施例に限られず、目的、用途に基づいて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例における食品加熱装置のみで十分に食品を加熱調理することができるが、さらなる大量の食品を連続して加熱調理可能とするために、図6に示すように、第1食品加熱炉A、反転装置B、第2食品加熱炉C、及び電気遠赤外線ヒーターを有する仕上げ炉Dを順次配設して構成されることが好ましい。
また、図7及び図8に示すように、耐熱ボックス3の上方開口部を塞ぎ得る密閉蓋具100(本発明に係る「密閉手段」として例示する。)を備えることができる。この密閉蓋具100は、トレー状部材101と平板状部材102とを複数の補強リブ103を介して溶着してなり、これら両部材101,102間に複数に仕切られたガス供給室104が形成されている。この平板状部材102には、窒素タンク(図示せず)に連絡された配管(図示せず)が接続される接続口部105が設けられている。また、このトレー状部材101には、複数のガス供給室104に対応して複数のガス供給口106が形成されている。このように構成された密閉蓋具100によって、使用済みの炭を収容した耐熱ボックス3の上方開口部を閉鎖し、その密閉蓋具100のガス供給室104及びガス供給口106を介して密閉空間内に窒素ガス等の不活性ガスを供給し、使用済みの炭を容易・迅速に消火することができる。尚、上記補強リブには、多数の貫通穴107が形成されている。
炭火焼の食感と風味が好まれる食品の加熱炉の用途として使用される。
実施例に係る食品加熱装置の正面図である。 図1のA矢視図である。 図1のB矢視図である。 実施例に係る底板の平面図である。 実施例に係る底板の正面図である。 本実施例に係る食品加熱装置を用いた食品加熱システムの全体構成を説明するための説明図である。 本実施例に係る密閉蓋具の平面図である。 図7のC−C線断面図である。
符号の説明
1;覆い具、2;チェーンコンベア、3;耐熱ボックス、31;底板、32;空気穴、33;突出部、34;空気取入れ口、35;駆動機構、4;ガスバーナー,8;遠赤外線放射板。

Claims (18)

  1. 加熱の熱源である炭を載置する炭載置手段と、該炭載置手段の上方に設けられ且つ食品を搬送する食品搬送手段と、該食品搬送手段の上方に設けられ且つ該食品搬送手段により搬送される該食品を覆う覆い手段と、を備えることを特徴とする食品加熱装置。
  2. 前記覆い手段と前記食品搬送手段とを一体として上下動させる駆動手段を更に備える請求項1記載の食品加熱装置。
  3. 前記炭載置手段を上下動させる上下駆動手段を更に備える請求項1又は2に記載の食品加熱装置。
  4. 前記食品搬送手段により搬送される前記食品に近接して設けられる温度検出手段を更に備え、前記上下駆動手段が、該温度検出手段で検出される温度情報に基づいて駆動される請求項3記載の食品加熱装置。
  5. 前記炭載置手段に載置された前記炭を着火する着火手段を更に備える請求項1乃至4のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  6. 前記着火手段がガスバーナーである請求項5記載の食品加熱装置。
  7. 前記炭載置手段との間で前記炭を密閉する密閉空間を形成するための密閉手段を更に備え、該密閉手段が、前記密閉空間に不活性ガスを供給するためのガス供給手段を有する請求項1乃至6のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  8. 前記食品搬送手段が、チェーンコンベア、ネットコンベア、又はベルトコンベアである請求項1乃至7のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  9. 前記炭載置手段の底部が開閉可能である請求項1乃至8のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  10. 前記炭載置手段の前記底部に多数の空気穴が形成されている請求項9記載の食品加熱装置。
  11. 前記炭載置手段の前記底部には前記空気穴の縁側に、上方に向って突出する突出部が形成されている請求項10記載の食品加熱装置。
  12. 前記多数の空気穴のうちで、前記食品の搬送幅方向の中央側に設けられる空気穴の大きさが、前記食品の搬送幅方向の両側方側に設けられる空気穴の大きさより小さな値に設定されている請求項10又は11に記載の食品加熱装置。
  13. 前記炭載置手段の側部に空気取入口が形成され、該空気取入口の開口量を調整する開口量調整部材を設けた請求項1乃至12のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  14. 前記覆い手段が耐熱部材よりなる請求項1乃至13のいずれか一項に記載の食品加熱装置。
  15. 前記覆い手段が、中空層を有する断熱構造を有する請求項14記載の食品加熱装置。
  16. 前記覆い手段が、遠赤外線放熱板を有する請求項14又は15に記載の食品加熱装置。
  17. 請求項1乃至16のいずれか一項に記載の食品加熱装置を用いた食品加熱方法であって、
    前記食品搬送手段によって、前記食品を、着火された前記炭を載置した前記炭載置手段と前記覆い手段との間を搬送させることを特徴とする食品加熱方法。
  18. 密閉手段によって、前記炭載置手段との間で前記炭を密閉した密閉空間を形成すると共に、不活性ガス供給手段によって、該密閉空間内に不活性ガスを供給して、使用後の前記炭を消火する請求項17記載の食品加熱方法。
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