JP2005171223A - インクジェットインク用ポリマー組成物並びにインクジェットインク用顔料分散体及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットインク用ポリマー組成物並びにインクジェットインク用顔料分散体及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005171223A
JP2005171223A JP2004290180A JP2004290180A JP2005171223A JP 2005171223 A JP2005171223 A JP 2005171223A JP 2004290180 A JP2004290180 A JP 2004290180A JP 2004290180 A JP2004290180 A JP 2004290180A JP 2005171223 A JP2005171223 A JP 2005171223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
pigment
ink
parts
polymer composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004290180A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4470012B2 (ja
Inventor
Tomoyoshi Harada
知宜 原田
Atsushi Odoko
敦史 大床
Atsushi Wada
惇 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Color Works Ltd
Original Assignee
Sanyo Color Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Color Works Ltd filed Critical Sanyo Color Works Ltd
Priority to JP2004290180A priority Critical patent/JP4470012B2/ja
Publication of JP2005171223A publication Critical patent/JP2005171223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4470012B2 publication Critical patent/JP4470012B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 高い光沢を有する画像が得られ、しかも、安定性、平均粒子径、耐候性に優れるインクジェットインク用ポリマー組成物及びインクジェットインク用顔料分散体を提供すること。
【解決手段】 8重量%以上98重量%以下からなるシクロヘキシルアクリレート(A1)及び/又はベンジルアクリレート(A2)と、1重量%以上31重量%以下からなるメタクリル酸(B)と、1重量%以上25重量%以下からなるアクリル酸(C)とが重合されて主成分とし、さらに、10mgKOH/g以上200mgKOH/g以下である酸価を有することを特徴とする。
【選択図】 なし


Description

本発明は、インクジェットインク用ポリマー組成物並びにインクジェットインク用顔料分散体及びその製造方法に関する。特に、高い光沢を有する画像が得られるインクジェットインク用ポリマー組成物並びにインクジェットインク用顔料分散体及びその製造方法に関する。
インクジェット記録方式は、インクの微小液滴を飛翔させ、記録用紙等に付着させて、画像や文字等の記録を行なうものであって、高速記録が可能であるほか、安価であり、さらに、多色化も容易であるので、近年、オフィス、ホームユーザー等の一般ユーザーに広く利用されている。
そして、インクジェット記録方式で使用されるインクは、染料インクと顔料インクとが挙げられる。顔料インクの特徴として、印刷物の耐候性が、染料インクに比べ格段に高いことがあげられる。また、染料インクと比較して印刷物の色濃度が高く、にじみの発生も少ない。
そこで、デジタルカメラを利用したプリント写真が、家庭でも一般化されており、耐候性の弱い染料インクから長期でも変色しない耐候性を有する顔料インクへの移行が進み、使用量が多くなってきている。
しかし、顔料インクは、顔料自体が媒体に不溶であるため、長期間安定に保たれることが難しかった。したがって、写真用紙を使用しても銀塩写真並みの光沢を有する画像を得られなかった。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、高い光沢を有する画像が得られ、しかも、安定性、分散性、耐候性に優れるインクジェットインク用ポリマー組成物並びにインクジェットインク用顔料分散体及びその製造方法を提供することにある。
本発明者等は、顔料インクを使用して、画像の光沢を向上させる組成物について種々検討した結果、特定の構造、種類、酸価、重量平均分子量等を有する組成物が高い光沢を有する画像を形成し得ることから有用であることに着目し、8重量%以上98重量%以下からなるシクロヘキシルアクリレート(A1)及び/又はベンジルアクリレート(A2)と、1重量%以上31重量%以下からなるメタクリル酸(B)と、1重量%以上25重量%以下からなるアクリル酸(C)とが重合されて主成分とする組成物が、シクロヘキシル基及び/又はベンジル基に起因して顔料の分散性を向上させやすいという特性が発揮されることから、インクジェットインクに用いた場合には、高い光沢を有する画像を形成するものとなることを見いだした。また、このような特定の酸価を有する組成物を用いると、優れた安定性、分散性、耐候性を発揮し、高い光沢を有する画像が得られることも見いだし、上記課題をみごとに解決することができることに想到した。
すなわち、本発明は、8重量%以上98重量%以下からなるシクロヘキシルアクリレート(A1)及び/又はベンジルアクリレート(A2)と、1重量%以上31重量%以下からなるメタクリル酸(B)と、1重量%以上25重量%以下からなるアクリル酸(C)とが重合されて主成分とし、さらに、10mgKOH/g以上200mgKOH/g以下である酸価を有することを特徴とする。
本発明のインクジェットインク用ポリマー組成物によれば、インクジェットインクに用いた場合には、高い光沢を有する画像が得られ、しかも、安定性、分散性、耐候性に優れるものである。
したがって、酸価が10mgKOH/g未満であると、顔料分散が困難となり安定性も悪くなり、また、200mgKOH/gを超えると、親水性が強くなり耐候性や普通紙に対するOD値(光学濃度)が低下する。
また、本発明は、さらに、長鎖アルキル基を有する(メタ)アクリレート(D1)が20重量%以下で重合されていることが好ましい。
また、本発明は、さらに、アミノ基を有する(メタ)アクリレート(D2)が20重量%以下で重合されていることが好ましい。
また、本発明は、さらに、水酸基を有する(メタ)アクリレート(D3)が20重量%以下で重合されていることが好ましい。
また、本発明は、重量平均分子量が、5000以上150000以下であることが好ましい。
重量平均分子量が5000未満であると、インクジェットインクとしての定着性が悪くなるおそれがあり、一方、150000を超えると、インクジェットインクとしての粘度が高くなるおそれがあり、さらに安定性が低下するおそれがある。
さらに、本発明は、上記インクジェットインク用ポリマー組成物と、顔料と、水性媒体とを含有しているインクジェットインク用顔料分散体でもある。
本発明のインクジェットインク用ポリマー組成物によれば、高い光沢を有する画像が得られ、しかも、安定性、分散性、耐候性に優れるものである。
また、本発明は、前記顔料の平均一次粒子径は、20nm以上70nm以下であることが好ましい。
このように微粒子化処理された顔料を使用して得られたインクジェットインク用顔料分散体は、一般の市販顔料を使ったものより微粒子化が進んでいるので、被印字物の光沢、グロス変化及び定着性を向上させることができる。
そして、本発明のインクジェットインク用ポリマー組成物と顔料とを含有するインクジェットインク用顔料分散体の製造方法であって、 顔料100重量部に対して、アルコール系溶剤又はケトン系溶剤を10重量部以上280重量部以下となるように追加して、分散する分散工程を含むことが好ましい。
本発明のインクジェットインク用顔料分散体の製造方法によれば、インクジェットインク用顔料分散体の微粒子化がより進み、被印字物の光沢、グロス変化及び定着性をより向上させることができる。
なお、本明細書で使用する「インクジェットインク用顔料分散体」とは、インクジェットインク用ポリマー組成物によって適切に処理が施された顔料が、分散機等で微粒子化され且つ高濃度(例えば、10〜20重量%)に安定に分散されたものである。また、「インクジェットインク」とは、インクジェットインク用顔料分散体が使用されてインクジェットプリンター印字等に適性を有するように各種添加剤及び/又は水性媒体が添加され最適顔料濃度に調整されたものである。
本発明のインクジェットインク用ポリマー組成物及びインクジェットインク用顔料分散体は、上述のような構成からなり、高い光沢を有する画像が得られ、しかも、安定性、分散性、耐候性に優れるものである。
したがって、酸価が10mgKOH/g未満であると、顔料分散が困難となり安定性も悪くなり、また、200mgKOH/gを超えると、親水性が強くなり耐候性や普通紙に対するOD値(光学濃度)が低下する。
以下に本発明を詳述する。
本発明のインクジェットインク用ポリマー組成物は、8重量%以上98重量%以下からなるシクロヘキシルアクリレート(A1)及び/又はベンジルアクリレート(A2)と、1重量%以上31重量%以下からなるメタクリル酸(B)と、1重量%以上25重量%以下からなるアクリル酸(C)とが重合されて主成分とし、さらに、10mgKOH/g以上200mgKOH/g以下である酸価を有することになる。
上記シクロヘキシルアクリレート(A1)及び/又はベンジルアクリレート(A2)の含有量としては、8重量%以上98重量%以下であるが、インクジェットインク用顔料分散体に用いられる顔料、水性媒体等の種類や組み合わせ等により適宜設定すればよく、好ましくは30重量%以上95重量%以下であり、より好ましくは50重量%以上90重量%以下である。
上記メタクリル酸(B)の含有量としては、1重量%以上31重量%以下であるが、インクジェットインク用顔料分散体に用いられる顔料、水性媒体等の種類や組み合わせ等により適宜設定すればよく、好ましくは3重量%以上25重量%以下であり、より好ましくは5重量%以上20重量%以下である。
上記アクリル酸(C)の含有量としては、1重量%以上25重量%以下であるが、インクジェットインク用顔料分散体に用いられる顔料、水性媒体等の種類や組み合わせ等により適宜設定すればよく、好ましくは2重量%以上23重量%以下であり、より好ましくは3重量%以上20重量%以下である。
上記酸価は、10mgKOH/g以上200mgKOH/g以下であるが、好ましくは20mgKOH/g以上150mgKOH/g以下であり、より好ましくは30mgKOH/g以上150mgKOH/g以下である。酸価が10mgKOH/g未満であると、顔料分散が困難となり安定性も悪くなり、一方、200mgKOH/gを超えると、親水性が強くなり耐候性や普通紙に対するOD値(光学濃度)が低下する。
また、本発明は、さらに、長鎖アルキル基を有する(メタ)アクリレート(D1)が20重量%以下で重合されていることが好ましい。
長鎖アルキル基を有する(メタ)アクリレート(D1)としては、特に限定されず、ステアリルアクリレート、ステアリルメタクリレート、ラウリルアクリレート、ラウリルメタクリレート、n−ドデシルメタクリレート等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上を併用されてもよい。
上記長鎖アルキル基としては、例えば、炭素数10〜18の直鎖状のアルキル基等が挙げられる。好ましくは、炭素数12〜18のアルキル基である。
長鎖アルキル基を有する(メタ)アクリレート(D1)の含有量としては、20重量%以下であるが、インクジェットインク用顔料分散体に用いられる顔料、水性媒体等の種類や組み合わせ等により適宜設定すればよく、好ましくは1重量%以上20重量%以下であり、より好ましくは5重量%以上20重量%以下である。
また、本発明は、さらに、アミノ基を有する(メタ)アクリレート(D2)が20重量%以下で重合されていることが好ましい。
アミノ基を有する(メタ)アクリレート(D2)としては、特に限定されず、2−(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート、2−(ジエチルアミノ)エチルメタクリレート、2−(ジメチルアミノ)エチルアクリレート、モルフォリノエチルアクリレート等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上を併用されてもよい。
アミノ基を有する(メタ)アクリレート(D2)の含有量としては、20重量%以下であるが、インクジェットインク用顔料分散体に用いられる顔料、水性媒体等の種類や組み合わせ等により適宜設定すればよく、好ましくは1重量%以上20重量%以下であり、より好ましくは3重量%以上20重量%以下である。
また、本発明は、さらに、水酸基を有する(メタ)アクリレート(D3)が20重量%以下で重合されていることが好ましい。
水酸基を有する(メタ)アクリレート(D3)としては、特に限定されず、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上を併用されてもよい。
水酸基を有する(メタ)アクリレート(D3)の含有量としては、20重量%以下であるが、インクジェットインク用顔料分散体に用いられる顔料、水性媒体等の種類や組み合わせ等により適宜設定すればよく、好ましくは1重量%以上20重量%以下であり、より好ましくは3重量%以上20重量%以下である。
また、本発明は、重量平均分子量が、5000以上150000以下であることが好ましい。
上記重量平均分子量は、5000以上150000以下であることが好ましく、より好ましくは5000以上100000以下である。重量平均分子量が5000未満であると、インクジェットインクとしての定着性が悪くなるおそれがあり、一方、150000を超えると、インクジェットインクとしての粘度が高くなり、さらに安定性が低下するおそれがある。
また、分子量分布(重量平均分子量/数平均分子量)は、2以上8以下であることが好ましいが、例えば、重量平均分子量5000のものと重量平均分子量100000のものが併用されてもよく、2種以上のものが併用されてもよい。
そして、シクロヘキシルアクリレート(A1)、ベンジルアクリレート(A2)、メタクリル酸(B)、アクリル酸(C)、長鎖アルキル基を有する(メタ)アクリレート(D1)、アミノ基を有する(メタ)アクリレート(D2)、及び/又は、水酸基を有する(メタ)アクリレート(D3)の重合の方法としては、特に、限定されず、従来より知られている通常の方法によればよい。
さらに、重合の方法としては、例えば、重合させる際のモノマーの添加方法としては、反応初期に一括して仕込んでもよく、少なくとも1つを連続又は断続的に反応系中に添加してもよい。また、上記重合は、ラジカル重合開始剤及び/又は触媒の存在下に行なわれることが好ましい。
重合の際に使用される溶媒としては、アルコール系溶媒、ケトン系溶媒、エーテル系溶媒、グリコールエーテル系が好ましい。
上記アルコール系溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1−ブタノール、第3級ブタノール、イソブタノール、ジアセトンアルコール等が挙げられる。
上記ケトン系溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等が挙げられる。
上記エーテル系溶媒としては、例えば、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等が挙げられる。
上記グリコールエーテル系としては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ブチルセロソルブ等が挙げられる。
上記ラジカル重合開始剤としては、t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、t−ブチルパーオキシオクトエート等の有機過酸化物;2,2'−アゾビスイソブチロニトリル、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル−2,2'−アゾビスブチレート、2,2'−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)等のアゾ化合物等が好ましい。
上記ラジカル重合開始剤の使用量としては、重合の際に使用されるモノマーに対し、0.01モル%以上5モル%以下が好ましい。
上記重合の温度は、特に、制約されるものではないが、通常、30〜100℃の範囲であり、好ましくは、40〜90℃の範囲である。重合の温度が余りに低いときは、モノマーの重合率が低下するおそれがある。
さらに、本発明は、上記インクジェットインク用ポリマー組成物と、顔料と、水性媒体とを含有しているインクジェットインク用顔料分散体でもある。
上記顔料は、特に、限定されず、通常使用されているものであればよいが、顔料の平均一次粒子径は、20nm以上70nm以下であることが好ましく、20nm以上60nm以下であることがより好ましい。
顔料を微粒子化(20nm以上70nm以下)する方法としては、常法により得られるが、硫酸を用いる方法や機械的摩砕による方法が挙げられ、インクジェットインク用顔料分散体に悪影響を与えるものでなければ特に限定されるものではない。
なお、本明細書で使用する「一次粒子径」とは、他と明確に分離できる最小単位の個体の平均の直径のことをいう。また、一般に大きな凝集粒子は完全に一次粒子径に分散されることは困難であるので、「粒子径」とは、分散工程後であるが、一次粒子がいくつか集合して凝集粒子となっているものの平均の直径のことをいう。また、直径とは、真球でない場合には最大径と最小径との中間値のことをいう。
イエロー色顔料としては、例えば、C.I.No.PY-55、PY-74、PY-79、PY-93、PY-110、PY-120、PY-128、PY-138、PY-139、PY-150、PY-151、PY-155、PY-156、PY-175等が挙げられる。
マゼンタ色顔料としては、例えば、C.I.No.PR-122、PR-122/PR-254の固溶体、PV-19等が挙げられる。
シアン色顔料としては、例えば、C.I.No.PB-15:3、PB-15:4、PB-15:1、アルミフタロシアニン等が挙げられる。
黒色顔料としては、カーボンブラックが一般的であるが、他にチタンブラック等も挙げられる。
これらの顔料の中から色調及び耐光性等により単独あるいは2種以上組み合わせて用いられてもよい。
上記顔料の平均粒子径としては、150nm以下であることが好ましく、より好ましくは100nm以下である。平均粒子径が150nmを超えると、ノズルからの吐出性が悪化し、ノズル詰まりが発生するだけでなく、高い光沢を有する画像を得ることが困難になるおそれがある。
上記水性媒体としては、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水や超純水が好ましい。さらに、カビやバクテリア等の発生を防ぐ目的で紫外線処理、過酸化水素水処理等により滅菌された水が用いられることが好ましい。
そして、上記インクジェットインク用ポリマー組成物の使用量としては、インクジェットインク用顔料分散体に用いられる顔料、水性媒体等の種類や組み合わせ等により適宜設定すればよく、顔料に対して、好ましくは20重量%以上150重量%以下であり、より好ましくは30重量%以上100重量%以下である。使用量が20重量%未満であると、分散性や安定性が悪化するとともに光沢が不足するおそれがあり、150重量%を超えると、インクジェットインクは増粘し、あるいは、経済的に適切とはいえなくなるおそれがある。
本発明では、さらに必要に応じて分散剤、表面張力調整剤又は浸透剤(界面活性剤)、湿潤乾燥防止剤、防腐剤、殺菌剤、pH調整剤、防錆剤、保湿剤、その他の添加剤を用いてもよい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
上記分散剤としては、調合されるインジェットインク用顔料分散体に悪影響を及ぼさないものであれば、公知のものが使用されることができる。分散剤として、例えば、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸変性共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、ポリオキシエチレングリコールアクリレート−アクリル酸共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸共重合体等の共重合樹脂;脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸フォルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等のアニオン系界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、アセチレングリコールエチレンオキサイド付加物等の非イオン系界面活性剤;アルキルベタイン、アルキルアミンオキサイド等の両イオン系界面活性剤等が挙げられる。これらの分散剤は、単独又は2種類以上を組み合わせて使用されてもよい。
上記表面張力調整剤又は浸透剤としては、調合されるインジェットインク用顔料分散体に悪影響を及ぼさないものであれば、公知のものが使用されることができる。表面張力調整剤としては、アニオン系、カチオン系、ノニオン系のいずれの界面活性剤も使用されることができる。具体的には、アニオン系界面活性剤として、ポリエチレングリコールアルキルエーテル硫酸エステル塩、高級アルコール硫酸塩、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等を例示することができ、カチオン系界面活性剤としては、ポリ2−ビニルピリジン誘導体、ポリ4−ビニルピリジン誘導体等を例示することができ、ノニオン系界面活性剤として、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル、ポリオキシアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノアルキルエーテル、アセチレングリコールエチレンオキササイド付加物、ポリオキシエチレンアルキルアミン等を例示することができる。
上記湿潤乾燥防止剤としては、インクジェットインク用顔料分散体の物性を所望の値に調合するため及びノズル孔におけるインクジェットインクの乾燥を防止するため、下記の水溶性有機溶剤が混合されてもよい。例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノールのような炭素数1〜4のアルキルアルコール;アセトンやアセトンアルコールのようなケトン又はケトンアルコール;テトラヒドロフランやジオキサンのようなエーテル;エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−メチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−エチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、1,2−ヘキサンジオール等の多価アルコール及びそのエーテル;アセテート類;N−メチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリノン、ジメチルホルムアミド、トリエタノールアミン等の含窒素化合物等が挙げられる。これらの水溶性有機溶剤は、単独又は2種類以上を組み合わせて使用されてもよい。
上記防腐剤、殺菌剤としては、調合されるインクジェットインク用顔料分散体に悪影響を及ぼさないものであれば公知のものが使用されてもよい。例えば、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、N−n−ブチルベンズイソチアゾリン−3−オン、ジチオ−2,2−ビス(ベンズメチルアミド)、ポリヘキサメチレンビグアニド等を挙げることができる。これらの中では、インクジェットインクのpHが制御しやすいので、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、N−n−ブチルベンズイソチアゾリン−3−オンが好ましい。
上記pH調整剤としては、調合されるインクジェットインク用顔料分散体に悪影響を及ぼさずに所望のpHに制御できるものであれば公知のものが使用されてもよい。例えば、メチルアミン、エチルアミン等のような有機アミン類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のような低級アルカノールアミン類;水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のような無機塩基等が挙げられる。
上記防錆剤としては、調合されるインクジェットインク用顔料分散体に悪影響を及ぼさなければ公知のものが使用されてもよい。例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオグリコール酸アンモニウム、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等が挙げられる。
次に、本発明のインクジェットインク用顔料分散体の製造方法としては、例えば、本発明のインクジェットインク用ポリマー組成物、水性媒体、水酸化ナトリウム等のアルカリ等を高速攪拌により乳化し、さらに、顔料(ペースト顔料を含む)等を投入し、ディスパー等で強力に分散する方法等が挙げられる。さらに、必要に応じて、三本ロールミル等で分散し、得られた顔料スラリーを高圧分散機等で顔料を所定粒子径まで分散し、次いで得られた顔料分散液から有機溶剤等を除去する方法等を行ってもよい。
このとき、本発明のインクジェットインク用ポリマー組成物と顔料とを含有するインクジェットインク用顔料分散体の製造方法であって、顔料100重量部に対して、アルコール系溶剤又はケトン系溶剤を10重量部以上280重量部以下となるように追加して、分散する分散工程を含むことが好ましい。インクジェットインク用顔料分散体の微粒子化がより進み、被印字物の光沢、グロス変化及び定着性をより向上させる点で、より好ましくは、顔料100重量部に対して、アルコール系溶剤又はケトン系溶剤を20重量部以上250重量部以下となるように追加し、特に好ましくは、顔料100重量部に対して、アルコール系溶剤又はケトン系溶剤を40重量部以上200重量部以下となるように追加する。
例えば、分散工程において、本発明のインクジェットインク用ポリマー組成物とアルコール系溶剤又はケトン系溶剤とを含有するインクジェットインク用ポリマー組成物溶液に、後に添加する顔料100重量部に対してアルコール系溶剤又はケトン系溶剤を10重量部以上280重量部以下となるようにアルコール系溶剤又はケトン系溶剤を添加し、その後顔料を添加して、分散する。
また、顔料100重量部に対して、水性媒体を180重量部以上1100重量部以下となるようにして、分散する分散工程を含むことが好ましい。
そして、必要に応じて、遠心分離、フィルター濾過等により、インクジェットインク用顔料分散体から粗大粒子を除去してもよい。
上記高圧分散機としては、特に限定されず、マイクロフルイダイザー(マイクロフルイディックス社)、アルティマイザー(スギノマシン社)、湿色ジェットミル(ジーナス社)、ナノマイザー(ナノマイザー社)、ホモジナイザー(SMD、ゴーリン社)等が挙げられる。
上記高圧分散機で分散する際の圧力は、所望とする顔料粒子径に到達できれば幾らでもよいが、100MPa以上が好ましい。なお、所望の顔料粒子径に到達できない場合は、分散回数を増やしたり、圧力を上げたりして分散しても何ら差し支えない。
上記減圧蒸留法としては、限定されず、回分式減圧蒸留法等が挙げられる。
また、本発明のインクジェットインク用顔料分散体の製造方法には、重合が完了した上記インクジェットインク用ポリマー組成物にアルカリ溶液が加えられて加熱され、その後、溶媒が除去され、イオン交換水等で置換されたインクジェットインク用ポリマー組成物溶液を使用してもよい。
さらに、重合が完了した上記インクジェットインク用ポリマー組成物溶液を減圧蒸留によって溶媒を除去し、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物を粉砕し、イオン交換水、アルカリ溶液等を加えて加熱溶解して、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物溶液を使用してもよい。この場合、その後、得られた顔料分散液から有機溶剤等を除去することは不要となる。
上記アルカリ溶液に用いられるアルカリとしては、例えば、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン等の第3級アミン類及びアルカノールアミン類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の無機塩基等が挙げられる。中和度については、特に限定されないが、得られるインクジェットインク用ポリマー組成物溶液のpHを、6〜10とすることが好ましい。
本発明のインクジェットインク用顔料分散体によれば、高い光沢を有する画像が得られ、しかも、安定性、分散性、耐候性に優れるものである。
(実施例)
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。なお、特に断りのない限り、「%」は、「重量%」を意味するものとする。
攪拌装置、還流管、温度センサー、滴下ロートを備えた2000mlのセパラブルフラスコ内を、充分に窒素置換した後、ジエチレングリコールモノメチルエーテル200.0重量部をセパラブルフラスコに入れて攪拌しながら80℃に昇温した。
次いで、滴下ロートにジエチレングリコールモノメチルエーテル200.0重量部、シクロヘキシルアクリレート(以下、「CHA」と呼ぶ)483.0重量部、メタクリル酸(以下、「MAA」と呼ぶ)66.6重量部、アクリル酸(以下、「AA」と呼ぶ)50.4重量部及びt−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエート)(以下、「BPEH」と呼ぶ)4.8重量部を入れ、80℃で4時間かけてセパラブルフラスコ中に滴下した。
滴下終了後、80℃で1時間保持した後、BPEH0.8重量部を加え、さらに80℃で1時間反応を行った。
熟成を終了させた後、減圧蒸留によりジエチレングリコールモノメチルエーテルを除去した。その後、メチルエチルケトン(以下、「MEK」と呼ぶ)600.0重量部を加え、樹脂固形分50%のインクジェットインク用ポリマー組成物溶液を得た。このようにして得られたインクジェットインク用ポリマー組成物溶液の一部を取り、105℃の強熱乾燥機で1時間乾燥した後、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物の酸価は130mgKOH/gであり、重量平均分子量は34000であった。
次に、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液120.0重量部に対して30%水酸化ナトリウム水溶液6.0重量部を加えて、高速ディスパーで5分間攪拌し、さらに顔料濃度25重量%のCyanine Blue G−500pure−A(PB-15:1及びイオン交換水;顔料の平均一次粒子径70nm;山陽色素株式会社製)480.0重量部を加えて、高速ディスパーで1時間攪拌し、顔料分散スラリーを得た。
そして、顔料分散スラリーを高圧ホモジナイザー(マイクロフルイダイザー、みずほ工業株式会社製)により200MPaの圧力で20回連続して分散を繰り返し、顔料分散液を得た。
さらに、顔料分散液から減圧蒸留によりMEKを除去し、遠心分離機(05P−21、日立製作所製)により30分5000rpmで遠心分離させた後、顔料濃度15重量%になるようにイオン交換水を添加しインクジェットインク用顔料分散体を調整した。そして、2.5μmのメンブレンフィルター(アドバンテック社製)を用いて加圧ろ過させた後、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加し調整された実施例1に係るインクジェットインクを得た。
CHA483.0重量部に代えて、ベンジルアクリレート(以下、「BZA」と呼ぶ)483.0重量部を使用した以外は、実施例1と同様に行って、実施例2に係るインクジェットインクを得た。また、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液の一部を取り、105℃の強熱乾燥機で1時間乾燥した後、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物の酸価は130mgKOH/gであり、重量平均分子量は32000であった。
BPEH4.8重量部に代えて、BPEH17.2重量部を使用した以外は、実施例1と同様に行って、実施例3に係るインクジェットインクを得た。また、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液の一部を取り、105℃の強熱乾燥機で1時間乾燥した後、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物の酸価は130mgKOH/gであり、重量平均分子量は8000であった。
BPEH4.8重量部に代えて、BPEH17.2重量部を使用した以外は、実施例2と同様に行って、実施例4に係るインクジェットインクを得た。また、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液の一部を取り、105℃の強熱乾燥機で1時間乾燥した後、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物の酸価は130mgKOH/gであり、重量平均分子量は9000であった。
顔料濃度25重量%のCyanine Blue G−500pure−A 480.0重量部に代えて、顔料濃度25重量%のFast Yellow 7413−A(PY-74及びイオン交換水;顔料の平均一次粒子径80nm;山陽色素株式会社製)480.0重量部を使用し、さらに、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加する代わりに、顔料濃度6重量%になるようにイオン交換水を添加した以外は、実施例1と同様に行って、実施例5に係るインクジェットインクを得た。
顔料濃度25重量%のCyanine Blue G−500pure−A 480.0重量部に代えて、顔料濃度25重量%のFast Yellow 7413−A 480.0重量部を使用し、さらに、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加する代わりに、顔料濃度6重量%になるようにイオン交換水を添加した以外は、実施例4と同様に行って、実施例6に係るインクジェットインクを得た。
顔料濃度25重量%のCyanine Blue G−500pure−A 480.0重量部に代えて、顔料濃度25重量%のPigment Violet GC227−A(PV-19及びイオン交換水;顔料の平均一次粒子径80nm;山陽色素株式会社製)480.0重量部を使用し、さらに、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加する代わりに、顔料濃度6重量%になるようにイオン交換水を添加した以外は、実施例1と同様に行って、実施例7に係るインクジェットインクを得た。
顔料濃度25重量%のCyanine Blue G−500pure−A 480.0重量部に代えて、顔料濃度25重量%のPigment Violet GC227−A 480.0重量部を使用し、さらに、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加する代わりに、顔料濃度6重量%になるようにイオン交換水を添加した以外は、実施例4と同様に行って、実施例8に係るインクジェットインクを得た。
ジエチレングリコールモノメチルエーテル200.0重量部、CHA483.0重量部、MAA66.6重量部、AA50.4重量部及びBPEH4.8重量部に代えて、ジエチレングリコールモノメチルエーテル200.0重量部、CHA540.6重量部、MAA32.4重量部、AA27.0重量部及びBPEH4.8重量部を使用した以外は、実施例1と同様に行って、実施例9に係るインクジェットインクを得た。また、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液の一部を取り、105℃の強熱乾燥機で1時間乾燥した後、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物の酸価は65mgKOH/gであり、重量平均分子量は33000であった。
ジエチレングリコールモノメチルエーテル200.0重量部、CHA483.0重量部、MAA66.6重量部、AA50.4重量部及びBPEH4.8重量部に代えて、ジエチレングリコールモノメチルエーテル200.0重量部、CHA363.0重量部、MAA66.6重量部、AA50.4重量部、ステアリルメタクリレート(以下、「SMA」と呼ぶ)120.0重量部及びBPEH5.4重量部を使用し、さらに、滴下温度、保持温度及び反応温度を80℃で行ったことに代えて、85℃で行った以外は、実施例1と同様に行って、実施例10に係るインクジェットインクを得た。また、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液の一部を取り、105℃の強熱乾燥機で1時間乾燥した後、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物の酸価は130mgKOH/gであり、重量平均分子量は33000であった。
攪拌装置、還流管、温度センサー、滴下ロートを備えた2000mlのセパラブルフラスコ内を、充分に窒素置換した後、MEK200.0重量部をセパラブルフラスコに入れて攪拌しながら80℃に昇温した。
次いで、滴下ロートにMEK200.0重量部、CHA520.8重量部、MAA36.6重量部、AA30.6重量部、2−(ジエチルアミノ)エチルメタクリレート(以下、「DEAEMA」と呼ぶ)12.0重量部及び2,2’−アゾビスイソブチルニトリル(以下、「AIBN」と呼ぶ)4.8重量部を入れ、80℃で4時間かけてセパラブルフラスコ中に滴下した。
滴下終了後、80℃で1時間保持した後、AIBN0.8重量部を加え、さらに80℃で1時間反応を行った。
熟成を終了させた後、25℃に冷却した。その後、MEK200.0重量部を加え、樹脂固形分50%のインクジェットインク用ポリマー組成物溶液を得た。このようにして得られたインクジェットインク用ポリマー組成物溶液の一部を取り、105℃の強熱乾燥機で1時間乾燥した後、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物の酸価は80mgKOH/gであり、重量平均分子量は33000であった。
次に、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液120.0重量部に対して30%水酸化ナトリウム水溶液6.0重量部を加えて、高速ディスパーで5分間攪拌し、さらに顔料濃度25重量%のCyanine Blue G−500pure−A 480.0重量部を加えて、高速ディスパーで1時間攪拌し、顔料分散スラリーを得た。
そして、顔料分散スラリーを高圧ホモジナイザー(マイクロフルイダイザー)により200MPaの圧力で20回連続して分散を繰り返し、顔料分散液を得た。
さらに、顔料分散液から減圧蒸留によりMEKを除去し、遠心分離機(05P−21)により30分5000rpmで遠心分離させた後、顔料濃度15重量%になるようにイオン交換水を添加しインクジェットインク用顔料分散体を調整した。そして、2.5μmのメンブレンフィルター(アドバンテック社製)を用いて加圧ろ過させた後、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加し調整された実施例11に係るインクジェットインクを得た。
MEK200.0重量部、CHA520.8重量部、MAA36.6重量部、AA30.6重量部、DEAEMA12.0重量部及びAIBN4.8重量部に代えて、MEK200.0重量部、CHA502.8重量部、MAA36.6重量部、AA30.6重量部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(以下、「HEMA」と呼ぶ)30.0重量部及びAIBN4.8重量部を使用した以外は、実施例11と同様に行って、実施例12に係るインクジェットインクを得た。また、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液の一部を取り、105℃の強熱乾燥機で1時間乾燥した後、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物の酸価は80mgKOH/gであり、重量平均分子量は32000であった。
攪拌装置、還流管、温度センサー、滴下ロートを備えた2000mlのセパラブルフラスコ内を、充分に窒素置換した後、ジエチレングリコールモノメチルエーテル200.0重量部をセパラブルフラスコに入れて攪拌しながら80℃に昇温した。
次いで、滴下ロートにジエチレングリコールモノメチルエーテル200.0重量部、CHA483.0重量部、MAA66.6重量部、AA50.4重量部及びBPEH4.8重量部を入れ、80℃で4時間かけてセパラブルフラスコ中に滴下した。
滴下終了後、80℃で1時間保持した後、BPEH0.8重量部を加え、さらに80℃で1時間反応を行った。
熟成を終了させた後、減圧蒸留によりジエチレングリコールモノメチルエーテルを除去した。その後、MEK600.0重量部を加え、樹脂固形分50%のインクジェットインク用ポリマー組成物溶液を得た。このようにして得られたインクジェットインク用ポリマー組成物溶液を取り、105℃の強熱乾燥機で1時間乾燥した後、インクジェットインク用ポリマー組成物の固形物を得た。
次に、攪拌装置、還流管、温度センサー、滴下ロートを備えた2000mlのセパラブルフラスコ内に、粉砕されたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物300.0重量部及びイオン交換水727.0重量部を入れて攪拌した。
次いで、滴下ロートに30%水酸化ナトリウム水溶液173.0重量部を入れ、5分かけてセパラブルフラスコ中に滴下した。
滴下終了後、90℃に昇温してから、90℃で2時間保持した後、室温に冷却し、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液を得た。このようにして得られたインクジェットインク用ポリマー組成物溶液の固形分濃度は29.0%であり、pHは9.2であった。
インクジェットインク用ポリマー組成物溶液206.0重量部に顔料濃度25重量%のCyanine Blue G−500pure−A 480.0重量部を加えて、高速ディスパーで1時間攪拌し、顔料分散スラリーを得た。
そして、顔料分散スラリーを高圧ホモジナイザー(マイクロフルイダイザー)により200MPaの圧力で20回連続して分散を繰り返し、顔料分散液を得た。
さらに、遠心分離機(05P−21)により30分5000rpmで遠心分離させた後、顔料濃度15重量%になるようにイオン交換水を添加しインクジェットインク用顔料分散体を調整した。そして、2.5μmのメンブレンフィルター(アドバンテック社製)を用いて加圧ろ過させた後、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加し調整された実施例13に係るインクジェットインクを得た。
攪拌装置、還流管、温度センサー、滴下ロートを備えた2000mlのセパラブルフラスコ内を、充分に窒素置換した後、ジエチレングリコールモノメチルエーテル200.0重量部をセパラブルフラスコに入れて攪拌しながら80℃に昇温した。
次いで、滴下ロートにジエチレングリコールモノメチルエーテル200.0重量部、BZA483.0重量部、MAA66.6重量部、AA50.4重量部及びBPEH4.8重量部を入れ、80℃で4時間かけてセパラブルフラスコ中に滴下した。
滴下終了後、80℃で1時間保持した後、BPEH0.8重量部を加え、さらに80℃で1時間反応を行った。
熟成を終了させた後、減圧蒸留によりジエチレングリコールモノメチルエーテルを除去した。その後、MEK600.0重量部を加え、樹脂固形分50%のインクジェットインク用ポリマー組成物溶液を得た。
次に、攪拌装置、還流管、温度センサー、滴下ロートを備えた3000mlのセパラブルフラスコ内に、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液を入れて、滴下ロートに、イオン交換水1454.0重量部及び30%水酸化ナトリウム水溶液346.0重量部を入れ、20分かけてセパラブルフラスコ中に滴下した。
滴下終了後、80℃に昇温してから、80℃で30分保持した後、減圧蒸留によりMEKを除去し、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液を得た。このようにして得られたインクジェットインク用ポリマー組成物溶液の固形分濃度は30.5%であり、pHは9.1であった。また、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液の一部を取り、105℃の強熱乾燥機で1時間乾燥した後、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物の酸価は130mgKOH/gであり、重量平均分子量は32000であった。
インクジェットインク用ポリマー組成物溶液197.0重量部に顔料濃度25重量%のCyanine Blue G−500pure−A 480.0重量部を加えて、高速ディスパーで1時間攪拌し、顔料分散スラリーを得た。
そして、顔料分散スラリーを高圧ホモジナイザー(マイクロフルイダイザー)により200MPaの圧力で20回連続して分散を繰り返し、顔料分散液を得た。
さらに、遠心分離機(05P−21)により30分5000rpmで遠心分離させた後、顔料濃度15重量%になるようにイオン交換水を添加しインクジェットインク用顔料分散体を調整した。そして、2.5μmのメンブレンフィルター(アドバンテック社製)を用いて加圧ろ過させた後、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加し調整された実施例14に係るインクジェットインクを得た。
<比較例1>
CHA483.0重量部に代えて、2−エチルへキシルアクリレート(以下、「EHA」と呼ぶ)483.0重量部を使用した以外は、実施例1と同様に行って、比較例1に係るインクジェットインクを得た。また、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液の一部を取り、105℃の強熱乾燥機で1時間乾燥した後、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物の酸価は130mgKOH/gであり、重量平均分子量は38000であった。
<比較例2>
CHA483.0重量部に代えて、EHA483.0重量部を使用した以外は、実施例3と同様に行って、比較例2に係るインクジェットインクを得た。また、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液の一部を取り、105℃の強熱乾燥機で1時間乾燥した後、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物の酸価は130mgKOH/gであり、重量平均分子量は10000であった。
<比較例3>
CHA483.0重量部に代えて、ラウリルアクリレート(以下、「LA」と呼ぶ)483.0重量部を使用した以外は、実施例1と同様に行って、比較例3に係るインクジェットインクを得た。また、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液の一部を取り、105℃の強熱乾燥機で1時間乾燥した後、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物の酸価は130mgKOH/gであり、重量平均分子量は38000であった。
<比較例4>
CHA483.0重量部に代えて、LA483.0重量部を使用した以外は、実施例3と同様に行って、比較例4に係るインクジェットインクを得た。また、インクジェットインク用ポリマー組成物溶液の一部を取り、105℃の強熱乾燥機で1時間乾燥した後、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物の酸価は130mgKOH/gであり、重量平均分子量は10000であった。
<比較例5>
顔料濃度25重量%のCyanine Blue G−500pure−A 480.0重量部に代えて、顔料濃度25重量%のFast Yellow 7413−A 480.0重量部を使用し、さらに、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加する代わりに、顔料濃度6重量%になるようにイオン交換水を添加した以外は、比較例4と同様に行って、比較例5に係るインクジェットインクを得た。
<比較例6>
顔料濃度25重量%のCyanine Blue G−500pure−A 480.0重量部に代えて、顔料濃度25重量%のPigment Violet GC227−A 480.0重量部を使用し、さらに、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加する代わりに、顔料濃度6重量%になるようにイオン交換水を添加した以外は、比較例4と同様に行って、比較例6に係るインクジェットインクを得た。
実施例2に使用した樹脂固形分50%のインクジェットインク用ポリマー組成物溶液を用い、次にインクジェットインク用ポリマー組成物溶液120.0重量部に対して30%水酸化ナトリウム水溶液6.0重量部を加えて、高速ディスパーで5分間攪拌し、さらに顔料濃度25重量%のCyanine Blue G-500 pure−Aを常法で微粒子化した顔料ペースト(顔料の平均一次粒子径45nm)480.0重量部を加えて、高速ディスパーで1時間攪拌し、顔料分散スラリーを得た。
そして、顔料分散スラリーを高圧ホモジナイザー(マイクロフルイダイザー、みずほ工業株式会社製) により200MPaの圧力で20回連続して分散を繰り返し、顔料分散液を得た。
さらに、顔料分散液から減圧蒸留によりMEKを除去し、遠心分離機(05P‐21、日立製作所製)により30分5000rpmで遠心分離させた後、顔料濃度15重量%になるようにイオン交換水を添加しインクジェットインク用顔料分散体を調整した。そして、2.5μmのメンブレンフィルター(アドバンテック社製)を用いて加圧ろ過させた後、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加し調整された実施例15に係るインクジェットインクを得た。
Cyanine Blue G-500 pure−Aを常法で微細化した顔料ペースト480.0重量部に代えて、Fast Yellow 7413-Aを常法で微粒子化した顔料濃度25重量%の顔料ペースト(顔料の平均一次粒子径57nm)480.0重量部を使用し、さらに、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加する代わりに、顔料濃度6重量%になるようにイオン交換水を添加した以外は、実施例15と同様に行って、実施例16に係るインクジェットインクを得た。
Cyanine Blue G-500 pure−Aを常法で微細化した顔料ペースト480.0重量部に代えてPigment Violet GC227-Aを常法で微粒子化した顔料濃度25重量%の顔料ペースト(顔料の平均一次粒子径35nm)480.0重量部を使用し、さらに、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加する代わりに、顔料濃度6重量%になるようにイオン交換水を添加した以外は、実施例15と同様に行って、実施例17に係るインクジェットインクを得た。
実施例2に使用した樹脂固形分50%のインクジェットインク用ポリマー組成物溶液を用い、次にインクジェットインク用ポリマー組成物溶液120.0重量部に対して30%水酸化ナトリウム水溶液6.0重量部とMEK128重量部とを加えてMEK総量188重量部としたのち、高速ディスパーで5分間攪拌し、さらにCyanine Blue G-500 pure−Aを常法で微粒子化した顔料濃度25重量%の顔料ペースト(顔料の平均一次粒子径45nm)480.0重量部を加えて、高速ディスパーで1時間攪拌し、顔料分散スラリーを得た。
そして、顔料分散スラリーを高圧ホモジナイザー(マイクロフルイダイザー、みずほ工業株式会社製) により200MPaの圧力で20回連続して分散を繰り返し、顔料分散液を得た。
さらに、顔料分散液から減圧蒸留によりMEKを除去し、遠心分離機(05P‐21、日立製作所製)により30分5000rpmで遠心分離させた後、顔料濃度15重量%になるようにイオン交換水を添加しインクジェットインク用顔料分散体を調整した。そして、2.5μmのメンブレンフィルター(アドバンテック社製)を用いて加圧ろ過させた後、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加し調整された実施例18に係るインクジェットインクを得た。
MEK128重量部を加えてMEK総量188重量部としたことに代えて、MEK192重量部を加えてMEK総量252重量部とした以外は、実施例18と同様に行って、実施例19に係るインクジェットインクを得た。
MEK128重量部を加えてMEK総量188重量部としたことに代えて、MEK246重量部を加えてMEK総量306重量部とした以外は、実施例18と同様に行って、実施例20に係るインクジェットインクを得た。
Cyanine Blue G-500 pure−Aを常法で微細化した顔料ペースト480.0重量部に代えて、Fast Yellow 7413-Aを常法で微粒子化した顔料濃度25重量%の顔料ペースト(顔料の平均一次粒子径57nm)480.0重量部を使用し、さらに、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加する代わりに、顔料濃度6重量%になるようにイオン交換水を添加した以外は、実施例18と同様に行って、実施例21に係るインクジェットインクを得た。
Cyanine Blue G-500 pure−Aを常法で微細化した顔料ペースト480.0重量部に代えてPigment Violet GC227-Aを常法で微粒子化した顔料濃度25重量%の顔料ペースト(顔料の平均一次粒子径35nm)480.0重量部を使用し、さらに、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加する代わりに、顔料濃度6重量%になるようにイオン交換水を添加した以外は、実施例18と同様に行って、実施例22に係るインクジェットインクを得た。
実施例2に使用した樹脂固形分50%のインクジェットインク用ポリマー組成物溶液を用い、次にインクジェットインク用ポリマー組成物溶液120.0重量部に対して30%水酸化ナトリウム水溶液6.0重量部とMEK128重量部とを加えてMEK総量188重量部としたのち、、高速ディスパーで5分間攪拌し、さらに顔料であるCyanine Blue 2045(PB-15:1;顔料の平均一次粒子径70nm;山陽色素株式会社製)120.0重量部を加えて、高速ディスパーで1時間攪拌し、顔料分散スラリーを得た。
そして、顔料分散スラリーを高圧ホモジナイザー(マイクロフルイダイザー、みずほ工業株式会社製) により200MPaの圧力で20回連続して分散を繰り返し、顔料分散液を得た。
さらに、顔料分散液から減圧蒸留によりMEKを除去し、遠心分離機(05P‐21、日立製作所製)により30分5000rpmで遠心分離させた後、顔料濃度15重量%になるようにイオン交換水を添加しインクジェットインク用顔料分散体を調整した。そして、2.5μmのメンブレンフィルター(アドバンテック社製)を用いて加圧ろ過させた後、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加し調整された実施例23に係るインクジェットインクを得た。
Cyanine Blue G-500 pure−Aを常法で微粒子化した顔料ペーストに代えて顔料であるFast Yellow 7413(PY-74;顔料の平均一次粒子径90nm;山陽色素株式会社製)を使用し、さらに、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加する代わりに、顔料濃度6重量%になるようにイオン交換水を添加した以外は、実施例23と同様に行って、実施例24に係るインクジェットインクを得た。
Cyanine Blue G-500 pure−Aを常法で微粒子化した顔料ペーストに代えて顔料であるPV Fast Red E5B(PV-19;顔料の平均一次粒子径85nm;クラリアント株式会社製)を使用し、さらに、顔料濃度4重量%になるようにイオン交換水を添加する代わりに、顔料濃度6重量%になるようにイオン交換水を添加した以外は、実施例23と同様に行って、実施例25に係るインクジェットインクを得た。
<評価方法1>光沢値
実施例1〜25及び比較例1〜6に係るインクジェットインクを、インクジェットプリンター(EM−930C、セイコーエプソン株式会社製)でPM写真用紙(セイコーエプソン株式会社製)にベタ印字し、試験体を得た。この試験体の20度光沢を、光沢計(HG−268、スガ試験機株式会社製)で測定した。その結果を表1〜3に示す。
<評価方法2>平均粒子径
実施例1〜25及び比較例1〜6に係るインクジェットインク中の粒子の平均粒子径を、レーザー粒径解析装置(LPA−3100、大塚電子株式会社製)で測定した。その結果を表1〜3に示す。
<評価方法3>安定性
実施例1〜25及び比較例1〜6に用いたインクジェットインク用顔料分散体の初期粘度及び70℃で1週間静置した後の粘度を、E型粘度計(RE−80L、TOKIMEC社製)で測定した。その結果を下記式(1)で算出し表1〜3に示す。
安定性=70℃で1週間静置した後の粘度(mPa・s)/初期粘度(mPa・s)・・(1)
<評価方法4>グロス変化
実施例1〜25及び比較例1〜6に係るインクジェットインクを、インクジェットプリンター(EM−930C、セイコーエプソン株式会社製)でPM写真用紙(セイコーエプソン株式会社製)にベタ印字し、試験体を得た。この試験体のベタ印字を指で擦ったときの光沢の変化の状態を目視で観察した。その結果を表1〜3に示す。
◎:全く変化しない
○:ほとんど変化しない
△:少し変化が認められる
×:著しい変化が認められる
<評価方法5>定着性
実施例1〜25及び比較例1〜6に係るインクジェットインクを、インクジェットプリンター(EM−930C、セイコーエプソン株式会社製)でPM写真用紙(セイコーエプソン株式会社製)に印字し、試験体を得た。この試験体の印字を指で擦ったときの印字されていない部分に色が移行する状態を目視で観察した。その結果を表1〜3に示す。
◎:全く変化しない
○:ほとんど変化しない
△:少し変化が認められる
×:著しい変化が認められる
なお、表1〜3には、インクジェットインクを製造する際に用いた組成、重合開始剤及び顔料、並びに、インクジェットインク用ポリマー組成物の物性も示す。また、本発明のインクジェットインク用顔料分散体の製造方法を下記の記号で示した。
A:インクジェットインク用ポリマー組成物に、アルコール系溶剤又はケトン系溶剤を追加しないで、水性媒体、アルカリ等を添加して高速攪拌により乳化し、さらに、顔料等を投入し、強力に分散し、次いで得られた顔料分散液から有機溶剤等を除去する方法。
B:重合が完了したインクジェットインク用ポリマー組成物を減圧蒸留によって溶媒を除去し、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物の固形物を粉砕し、イオン交換水、アルカリ溶液等を加えて加熱溶解して、得られたインクジェットインク用ポリマー組成物溶液を使用する方法。
C:重合が完了したインクジェットインク用ポリマー組成物にアルカリ溶液が加えられて加熱され、その後、溶媒が除去され、イオン交換水等で置換されたインクジェットインク用ポリマー組成物溶液を使用する方法。
D:インクジェットインク用ポリマー組成物とアルコール系溶剤又はケトン系溶剤とを含有するインクジェットインク用ポリマー組成物溶液に、顔料100重量部に対してアルコール系溶剤又はケトン系溶剤を10重量部以上280重量部以下となるように追加するとともに、水性媒体、アルカリ等を添加して高速攪拌により乳化し、さらに、顔料等を投入し、強力に分散し、次いで得られた顔料分散液から有機溶剤等を除去する方法。
Figure 2005171223
Figure 2005171223
Figure 2005171223
表1〜3の結果から明らかなように、実施例1〜25に係るインクジェットインクを用いた試験体の光沢値は、比較例1〜6に係るインクジェットインクを用いた試験体の光沢値より高くなっている。また、実施例1〜25に係るインクジェットインク中の粒子の平均粒子径は、比較例1〜6に係るインクジェットインク中の粒子の平均粒子径より小さくなっている。したがって、実施例1〜25に係るインクジェットインクは、デジタルカメラを利用したプリント写真に用いられるのに好適である。特に、実施例10〜12に係るインクジェットインク中の粒子の平均粒子径は小さく、さらに、実施例10〜12に用いたインクジェットインク用顔料分散体は70℃で1週間静置した後の粘度をほとんど変化させず、優れたものである。
また、実施例15〜25に係るインクジェットインクは、定着性を向上させ、特に、実施例15〜22に係るインクジェットインクは、微粒子化した顔料が用いられているので、よりグロス変化を向上させた。

Claims (8)

  1. 8重量%以上98重量%以下からなるシクロヘキシルアクリレート(A1)及び/又はベンジルアクリレート(A2)と、
    1重量%以上31重量%以下からなるメタクリル酸(B)と、
    1重量%以上25重量%以下からなるアクリル酸(C)とが重合されて主成分とし、
    さらに、10mgKOH/g以上200mgKOH/g以下である酸価を有することを特徴とするインクジェットインク用ポリマー組成物。
  2. さらに、長鎖アルキル基を有する(メタ)アクリレート(D1)が20重量%以下で重合されている請求項1記載のインクジェットインク用ポリマー組成物。
  3. さらに、アミノ基を有する(メタ)アクリレート(D2)が20重量%以下で重合されている請求項1又は2に記載のインクジェットインク用ポリマー組成物。
  4. さらに、水酸基を有する(メタ)アクリレート(D3)が20重量%以下で重合されている請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェットインク用ポリマー組成物。
  5. 重量平均分子量が、5000以上150000以下である請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェットインク用ポリマー組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェットインク用ポリマー組成物と、顔料と、水性媒体とを含有しているインクジェットインク用顔料分散体。
  7. 前記顔料の平均一次粒子径は、20nm以上70nm以下である請求項6記載のインクジェットインク用顔料分散体。
  8. 請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェットインク用ポリマー組成物と顔料とを含有するインクジェットインク用顔料分散体の製造方法であって、
    顔料100重量部に対して、アルコール系溶剤又はケトン系溶剤を10重量部以上280重量部以下となるように追加して、分散する分散工程を含むインクジェットインク用顔料分散体の製造方法。

JP2004290180A 2003-11-19 2004-10-01 インクジェットインク用顔料分散体及びその製造方法 Active JP4470012B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004290180A JP4470012B2 (ja) 2003-11-19 2004-10-01 インクジェットインク用顔料分散体及びその製造方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003388732 2003-11-19
JP2004290180A JP4470012B2 (ja) 2003-11-19 2004-10-01 インクジェットインク用顔料分散体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005171223A true JP2005171223A (ja) 2005-06-30
JP4470012B2 JP4470012B2 (ja) 2010-06-02

Family

ID=34741910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004290180A Active JP4470012B2 (ja) 2003-11-19 2004-10-01 インクジェットインク用顔料分散体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4470012B2 (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006043700A1 (ja) * 2004-10-22 2006-04-27 Seiko Epson Corporation インクジェット記録用インク
JP2006274018A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク
JP2006274020A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インクおよびインクセット
JP2007070431A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク
JP2007099919A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク
JP2007098783A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法
JP2007099913A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク
JP2007099918A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インクの製造方法
JP2007099912A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Seiko Epson Corp 顔料分散体の製造方法、顔料分散体およびインク組成物
JP2007191663A (ja) * 2006-01-23 2007-08-02 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク
JP2008222905A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Kao Corp インクジェット記録用水系インク
JP2009149806A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Kao Corp インクジェット記録用水系インク
US7678846B2 (en) 2006-12-14 2010-03-16 Seiko Epson Corporation Ink-jet recording ink
JP2010077218A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Fujifilm Corp 水性インク組成物、インクセットおよび画像形成方法
JP2010202773A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Fujifilm Corp インクジェット用インク組成物、インクセットおよび画像形成方法
JP2010270261A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Nof Corp カルボキシル基およびアミノ基含有重合体、カラーフィルター用熱硬化性インクジェットインク組成物およびカラーフィルター
JP2011012253A (ja) * 2009-06-05 2011-01-20 Toyo Ink Mfg Co Ltd 水性インクジェットインキ用バインダー樹脂組成物、およびそれを用いたインクジェットインキ
CN101044215B (zh) * 2004-10-22 2011-02-09 精工爱普生株式会社 喷墨记录用墨水
WO2011027840A1 (ja) 2009-09-04 2011-03-10 富士フイルム株式会社 アゾ顔料を含む顔料分散体、及び、これを用いたインクジェット記録用水性インク
JP2011074318A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク組成物
JP2011521017A (ja) * 2008-04-18 2011-07-21 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. インクジェットオーバーコート組成物、並びに関連するシステム及び方法
WO2012118078A1 (ja) 2011-02-28 2012-09-07 株式会社岐阜セラツク製造所 インクジェットインク用共重合体、並びにそれを用いたインクジェットインク用顔料分散体及びインクジェットインク
WO2018221674A1 (ja) * 2017-06-01 2018-12-06 コニカミノルタ株式会社 水系インクおよび画像形成方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002167533A (ja) * 2000-11-30 2002-06-11 Dainippon Ink & Chem Inc インクジェット記録用水性インク組成物
JP2003082269A (ja) * 2001-06-26 2003-03-19 Sakata Corp 水性顔料分散体の製造方法およびその方法から得られる水性顔料分散体
JP2003155436A (ja) * 2001-11-21 2003-05-30 Dainippon Ink & Chem Inc 水性顔料分散組成物およびインクジェット用水性インク
JP2003238853A (ja) * 2002-02-15 2003-08-27 Sakata Corp 水性顔料型インクジェット用インク組成物
JP2003238854A (ja) * 2002-02-15 2003-08-27 Sakata Corp 水性顔料型インクジェット用インク組成物
JP2004285172A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Dainippon Ink & Chem Inc 水性顔料分散体の製造方法及び水性顔料記録液の製造方法
JP2005272790A (ja) * 2003-04-07 2005-10-06 Seiko Epson Corp 水性インク組成物およびその製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002167533A (ja) * 2000-11-30 2002-06-11 Dainippon Ink & Chem Inc インクジェット記録用水性インク組成物
JP2003082269A (ja) * 2001-06-26 2003-03-19 Sakata Corp 水性顔料分散体の製造方法およびその方法から得られる水性顔料分散体
JP2003155436A (ja) * 2001-11-21 2003-05-30 Dainippon Ink & Chem Inc 水性顔料分散組成物およびインクジェット用水性インク
JP2003238853A (ja) * 2002-02-15 2003-08-27 Sakata Corp 水性顔料型インクジェット用インク組成物
JP2003238854A (ja) * 2002-02-15 2003-08-27 Sakata Corp 水性顔料型インクジェット用インク組成物
JP2004285172A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Dainippon Ink & Chem Inc 水性顔料分散体の製造方法及び水性顔料記録液の製造方法
JP2005272790A (ja) * 2003-04-07 2005-10-06 Seiko Epson Corp 水性インク組成物およびその製造方法

Cited By (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101044215B (zh) * 2004-10-22 2011-02-09 精工爱普生株式会社 喷墨记录用墨水
WO2006043700A1 (ja) * 2004-10-22 2006-04-27 Seiko Epson Corporation インクジェット記録用インク
US8556400B2 (en) * 2004-10-22 2013-10-15 Seiko Epson Corporation Inkjet recording ink
JP2006274018A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク
JP2006274020A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インクおよびインクセット
JP4715270B2 (ja) * 2005-03-29 2011-07-06 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録用インク
JP4715271B2 (ja) * 2005-03-29 2011-07-06 セイコーエプソン株式会社 インクジェット記録用インクおよびインクセット
JP2007070431A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク
JP2007099912A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Seiko Epson Corp 顔料分散体の製造方法、顔料分散体およびインク組成物
JP2007099918A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インクの製造方法
JP2007099913A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク
JP2007098783A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法
JP2007099919A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク
JP2007191663A (ja) * 2006-01-23 2007-08-02 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク
US7678846B2 (en) 2006-12-14 2010-03-16 Seiko Epson Corporation Ink-jet recording ink
JP2008222905A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Kao Corp インクジェット記録用水系インク
JP2009149806A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Kao Corp インクジェット記録用水系インク
JP2011521017A (ja) * 2008-04-18 2011-07-21 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. インクジェットオーバーコート組成物、並びに関連するシステム及び方法
EP2285920B1 (en) * 2008-04-18 2016-09-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Ink-jet overcoat composition and related systems and methods
JP4629762B2 (ja) * 2008-09-24 2011-02-09 富士フイルム株式会社 水性インク組成物、インクセットおよび画像形成方法
US8580868B2 (en) 2008-09-24 2013-11-12 Fujifilm Corporation Water-based ink composition, ink set and image forming method
JP2010077218A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Fujifilm Corp 水性インク組成物、インクセットおよび画像形成方法
US8389602B2 (en) 2009-03-03 2013-03-05 Fujifilm Corporation Ink composition for ink-jet recording, ink set and image forming method
JP2010202773A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Fujifilm Corp インクジェット用インク組成物、インクセットおよび画像形成方法
JP4658203B2 (ja) * 2009-03-03 2011-03-23 富士フイルム株式会社 インクジェット用インク組成物、インクセットおよび画像形成方法
JP2010270261A (ja) * 2009-05-22 2010-12-02 Nof Corp カルボキシル基およびアミノ基含有重合体、カラーフィルター用熱硬化性インクジェットインク組成物およびカラーフィルター
JP2011012253A (ja) * 2009-06-05 2011-01-20 Toyo Ink Mfg Co Ltd 水性インクジェットインキ用バインダー樹脂組成物、およびそれを用いたインクジェットインキ
WO2011027840A1 (ja) 2009-09-04 2011-03-10 富士フイルム株式会社 アゾ顔料を含む顔料分散体、及び、これを用いたインクジェット記録用水性インク
JP2011074318A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Seiko Epson Corp インクジェット記録用インク組成物
WO2012118078A1 (ja) 2011-02-28 2012-09-07 株式会社岐阜セラツク製造所 インクジェットインク用共重合体、並びにそれを用いたインクジェットインク用顔料分散体及びインクジェットインク
US8993674B2 (en) 2011-02-28 2015-03-31 Sanyo Color Works, Ltd. Inkjet ink copolymer and inkjet ink pigment dispersion and inkjet ink using the same
KR20190018025A (ko) 2011-02-28 2019-02-20 산요 시키소 가부시키가이샤 잉크젯 잉크용 공중합체 및 그것을 사용한 잉크젯 잉크용 안료 분산체 및 잉크젯 잉크
WO2018221674A1 (ja) * 2017-06-01 2018-12-06 コニカミノルタ株式会社 水系インクおよび画像形成方法
JPWO2018221674A1 (ja) * 2017-06-01 2020-05-21 コニカミノルタ株式会社 水系インクおよび画像形成方法
JP7111097B2 (ja) 2017-06-01 2022-08-02 コニカミノルタ株式会社 水系インクおよび画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4470012B2 (ja) 2010-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4470012B2 (ja) インクジェットインク用顔料分散体及びその製造方法
US8710117B2 (en) Crosslinked core/shell polymer particles
KR101623678B1 (ko) 수성 안료 분산액 및 그것을 이용한 잉크젯용 수성 안료 잉크
US8133312B2 (en) Dispersion of a water-insoluble colorant, production method thereof, recording liquid, ink set, printed article, image-forming method and image-forming apparatus using the same
US8022131B2 (en) Water-based inks for ink-jet printing
WO2010071177A1 (ja) インクジェット記録用水系インク
JP2007099913A (ja) インクジェット記録用インク
US20090068361A1 (en) Water-based inks for ink-jet printing
US20090023854A1 (en) Water-based ink for inkjet printing
US8299130B2 (en) Aqueous dispersion; recording liquid, image-forming method, and image-forming apparatus, using the same; and production method of the aqueous dispersion, and inkjet ink obtained from the method
JP2011144348A (ja) インクジェット記録用水系インク
JP5683143B2 (ja) インクジェット記録用インクセット
JP2007099917A (ja) インクジェット記録用インク
JP2008231336A (ja) インクジェット記録用インク
JP2008231340A (ja) インクジェット記録用インク
JP5112040B2 (ja) インクジェット記録用インクセット
JP2001262038A (ja) 水性顔料分散液の製造方法
JP4853606B2 (ja) インクジェット記録用インク
JP6697405B2 (ja) 顔料分散液、水性インクジェットインク、及び顔料分散液の製造方法
JP2006176692A (ja) インクジェット記録用水系インク
JP5639883B2 (ja) インクジェット記録用インクセット
JP5010362B2 (ja) インクジェット記録用水系インク
JP4687187B2 (ja) インクジェット記録用インク
JP2007099916A (ja) インクジェット記録用インク
JP7316470B1 (ja) 顔料分散液

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071009

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100209

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4470012

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160312

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250