JP2005170825A - α−ヒドロキシアルデヒドの製造方法 - Google Patents
α−ヒドロキシアルデヒドの製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
Description
M(L)n (3)
[式中、Mは、遷移金属を示し、nは1〜6の整数を示す。Lは、中性又はアニオン性配位子を示す。ただし、nが2以上である場合には、Lは、それぞれ、互いに独立し、同一または異なっていてもよく、また、互いに架橋されていてもよい。] 一酸化炭素とを反応させ、反応混合物を得る工程と、前記反応混合物を酸により加水分解する工程とを含むことを特徴とするα−ヒドロキシアルデヒドの製造方法が提供される。
M(L)n (3)
オレフィンであることが更に好ましい。
あるいは、上記式(2)で示されるケトン誘導体と上記式(3)で示される遷移金属錯体が溶存している溶液中に、一酸化炭素を導入して、バブリングさせてもよい。
即ち、有機金属化合物を一酸化炭素によってカルボニル化することにより、まずケトン誘導体が発生し、更に系中に一酸化炭素を導入することによって、ケトン誘導体がカルボニル化反応を起こしてα−ヒドロキシアルデヒドが得られると考えられる。
また、Lは、アニオン性配位子であることが好ましく、置換されていてもよいシクロペンタジエニル基、インデニル基、フルオレニル基又はアズレニル基であることが好ましい。
また、nは、1〜4であることが好ましく、1〜2であることが更に好ましい。
ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジブチルジルコニウム;
ビス(ブチルシクロペンタジエニル)ジブチルジルコニウム;
ビス(イソプロピルシクロペンタジエニル)ジブチルジルコニウム;
ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジブチルジルコニウム;
ビス(t−ブチルシクロペンタジエニル)ジブチルジルコニウム;
ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジブチルジルコニウム;
ビス(ジエチルシクロペンタジエニル)ジブチルジルコニウム;
ビス(ジイソプロピルシクロペンタジエニル)ジブチルジルコニウム;
ビス(ジ−t−ブチルシクロペンタジエニル)ジブチルジルコニウム;
ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジブチルジルコニウム。
ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジヘキシルジルコニウム;
ビス(ブチルシクロペンタジエニル)ジヘキシルジルコニウム;
ビス(イソプロピルシクロペンタジエニル)ジヘキシルジルコニウム;
ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジヘキシルジルコニウム;
ビス(t−ブチルシクロペンタジエニル)ジヘキシルジルコニウム;
ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジヘキシルジルコニウム;
ビス(ジエチルシクロペンタジエニル)ジヘキシルジルコニウム;
ビス(ジイソプロピルシクロペンタジエニル)ジヘキシルジルコニウム;
ビス(ジ−t−ブチルシクロペンタジエニル)ジヘキシルジルコニウム;
ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジヘキシルジルコニウム。
ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジフェネチルジルコニウム;
ビス(ブチルシクロペンタジエニル)ジフェネチルジルコニウム;
ビス(イソプロピルシクロペンタジエニル)ジフェネチルジルコニウム;
ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジフェネチルジルコニウム;
ビス(t−ブチルシクロペンタジエニル)ジフェネチルジルコニウム;
ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジフェネチルジルコニウム;
ビス(ジエチルシクロペンタジエニル)ジフェネチルジルコニウム;
ビス(ジイソプロピルシクロペンタジエニル)ジフェネチルジルコニウム;
ビス(ジ−t−ブチルシクロペンタジエニル)ジフェネチルジルコニウム;
ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジフェネチルジルコニウム。
ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(ブチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(イソプロピルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(t−ブチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(ジエチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(ジイソプロピルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(ジ−t−ブチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウムなどのジクロロ体をリチウム試薬やグリニャール試薬を用いてジアルキル体あるいはジアリールアルキル体に変換して得ることができる。
あるいは、上記式(4)で示される有機金属化合物が溶存している溶液中に、一酸化炭素を導入して、バブリングさせてもよい。
あるいは、第1の反応混合物が溶存している溶液中に、一酸化炭素を導入して、バブリングさせてもよい。
Claims (6)
- 下記式(1)で示されるα−ヒドロキシアルデヒドの製造方法であって、
ただし、R1及びR2は、それぞれ、互いに架橋してC4〜C20飽和環又は不飽和環を形成してもよく、前記環は、酸素原子、硫黄原子、珪素原子、スズ原子、ゲルマニウム原子又は式−N(B)−で示される基(式中、Bは水素原子又はC1〜C20炭化水素基である。)で中断されていてもよく、かつ、置換基を有していてもよい。]
下記式(2)で示されるケトン誘導体と、
下記式(3)で示される遷移金属錯体と、
M(L)n (3)
[式中、Mは、遷移金属を示し、
nは1〜6の整数を示す。
Lは、中性又はアニオン性配位子を示す。ただし、nが2以上である場合には、Lは、それぞれ、互いに独立し、同一または異なっていてもよく、また、互いに架橋されていてもよい。]
一酸化炭素とを反応させ、反応混合物を得る工程と、前記反応混合物を酸により加水分解する工程とを含むことを特徴とするα−ヒドロキシアルデヒドの製造方法。 - 下記式(1)で示されるα−ヒドロキシアルデヒドの製造方法であって、
ただし、R1及びR2は、それぞれ、互いに架橋してC4〜C20飽和環又は不飽和環を形成してもよく、前記環は、酸素原子、硫黄原子、珪素原子、スズ原子、ゲルマニウム原子又は式−N(B)−で示される基(式中、Bは水素原子又はC1〜C20炭化水素基である。)で中断されていてもよく、かつ、置換基を有していてもよい。]
下記式(4)で示される有機金属化合物と一酸化炭素とを反応させ、第1の反応混合物を得る工程と、
Mは、遷移金属を示し、
nは1〜6の整数を示す。
Lは、中性又はアニオン性配位子を示す。ただし、nが2以上である場合には、Lは、それぞれ、互いに独立し、同一または異なっていてもよく、また、互いに架橋されていてもよい。]
前記第1の反応混合物を更に一酸化炭素と反応させ、第2の反応混合物を得る工程と、
前記第2の反応混合物を酸により加水分解する工程とを含むことを特徴とする、α−ヒドロキシアルデヒドの製造方法。 - R1及びR2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、置換基を有していてもよいC1〜C20炭化水素基である、請求項1又は2に記載のα−ヒドロキシアルデヒドの製造方法。
- Mが周期表第4族から第6族の遷移金属である、請求項1〜3のいずれかに記載のα−ヒドロキシアルデヒドの製造方法。
- Mがジルコニウムである、請求項4に記載のα−ヒドロキシアルデヒドの製造方法。
- 前記アニオン性配位子が、非局在化環状η5−配位系配位子であって、置換されていてもよいシクロペンタジエニル基、インデニル基、フルオレニル基又はアズレニル基である、請求項1〜5のいずれかに記載のα−ヒドロキシアルデヒドの製造方法。
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