JP4448349B2 - ホスファフェロセン誘導体及びその製造方法。 - Google Patents
ホスファフェロセン誘導体及びその製造方法。 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4448349B2 JP4448349B2 JP2004067008A JP2004067008A JP4448349B2 JP 4448349 B2 JP4448349 B2 JP 4448349B2 JP 2004067008 A JP2004067008 A JP 2004067008A JP 2004067008 A JP2004067008 A JP 2004067008A JP 4448349 B2 JP4448349 B2 JP 4448349B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- phosphaferrocene
- producing
- derivative
- represented
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Description
nは1以上の整数である。]
下記式(2a)で示されるメタラシクロペンタジエン誘導体と、
下記式(3)で示されるホスフィンと
を反応させ、下記式(4a)で示される中間体を得る工程と、
前記式(4a)で示される中間体と還元剤とを反応させ、反応混合物を得る工程と、前記反応混合物と鉄塩を反応させる工程とを含むことを特徴とするホスファフェロセン誘導体の製造方法が提供される。
下記式(2b)で示されるメタラシクロペンタジエン誘導体と、
下記式(3)で示されるホスフィンと
を反応させ、下記式(4b)で示される中間体を得る工程と、
前記式(4b)で示される中間体と還元剤とを反応させ、反応混合物を得る工程と、前記反応混合物と鉄塩を反応させる工程とを含むことを特徴とするホスファフェロセン誘導体の製造方法が提供される。
前記アニオン性配位子は、非局在化環状η5−配位系配位子、C1〜C20アルコキシ基、C6〜C20アリールオキシ基又はジアルキルアミド基であることが好ましく、非局在化環状η5−配位系配位子であることが更に好ましい。非局在化環状η5−配位系配位子としては、置換されていてもよいシクロペンタジエニル基、インデニル基、フルオレニル基又はアズレニル基を挙げることができ、無置換のシクロペンタジエニル基、及び置換されたシクロペンタジエニル基であることが好ましい。
ビス(シクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(ブチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(イソプロピルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(t−ブチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(ジエチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(ジイソプロピルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(ジ−t−ブチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム。
本明細書において、脱離基としては、例えば、F、Cl、Br、Iのようなハロゲン原子、トシラート基(―O−S(=O)2−C6H4−CH3)、トリフルオロメタンスルホン酸エステル(トリフラート)、C1〜C20アルコキシ基(好ましくは、C1〜C10アルコキシ基であり、更に好ましくは、C1〜C6アルコキシ基)、C6〜C20アリールオキシ基、トリ低級アルキルシリルオキシ基が挙げられる。
本発明の第3態様の第1工程において、圧力は、常圧であることが好ましい。
本発明の第3態様において、還元剤としては、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム等を好ましく挙げることができ、リチウムを用いることが特に好ましい。
本発明の第3態様の第2工程において、圧力は、常圧であることが好ましい。
本発明の第3態様の第3工程において、圧力は、常圧であることが好ましい。
ビス(シクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(ブチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(イソプロピルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(t−ブチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(ジエチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(ジイソプロピルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(ジ−t−ブチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム;
ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジクロロジルコニウム。
本発明の第4態様において、X1及びX2は、ハロゲン原子であることが好ましく、Clであることが特に好ましい。
本発明の第4態様の第1工程において、圧力は、常圧であることが好ましい。
本発明の第4態様において、還元剤としては、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム等を好ましく挙げることができ、リチウムを用いることが特に好ましい。
本発明の第4態様の第2工程において、圧力は、常圧であることが好ましい。
本発明の第4態様の第3工程において、圧力は、常圧であることが好ましい。
Claims (20)
- 下記式(1a)で示されるホスファフェロセン誘導体。
- R1、R2、R3、R4、R5及びR6が、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、C1〜C10アルキル基である、請求項1に記載のホスファフェロセン誘導体。
- 下記式(1a)で示されるホスファフェロセン誘導体の製造方法であって、
下記式(2a)で示されるメタラシクロペンタジエン誘導体と、
Mは、遷移金属を示し、
L1及びL2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、アニオン性配位子を示す。但し、L1及びL2は、架橋されていてもよい。]
下記式(3)で示されるホスフィンと
X1及びX2は、脱離基を示す。]
を反応させ、下記式(4a)で示される中間体を得る工程と、
前記式(4a)で示される中間体と還元剤とを反応させ、反応混合物を得る工程と、
前記反応混合物と鉄塩を反応させる工程とを含むことを特徴とするホスファフェロセン誘導体の製造方法。 - 前記鉄塩が、塩化鉄である、請求項4に記載のホスファフェロセン誘導体の製造方法。
- Mが、周期表第4族から第6族の遷移金属である、請求項3又は4に記載のホスファフェロセン誘導体の製造方法。
- Mが、ジルコニウムである、請求項3〜5のいずれかに記載のホスファフェロセン誘導体の製造方法。
- 前記アニオン性配位子が、非局在化環状η5−配位系配位子であって、メチルシクロペンタジエニル基、エチルシクロペンタジエニル基、イソプロピルシクロペンタジエニル基、n−ブチルシクロペンタジエニル基、t−ブチルシクロペンタジエニル基、ジメチルシクロペンタジエニル基、ジエチルシクロペンタジエニル基、ジイソプロピルシクロペンタジエニル基、ジ−t−ブチルシクロペンタジエニル基、テトラメチルシクロペンタジエニル基、インデニル基、2−メチルインデニル基、2−メチル−4−フェニルインデニル基、テトラヒドロインデニル基、ベンゾインデニル基、フルオレニル基、ベンゾフルオレニル基、テトラヒドロフルオレニル基、オクタヒドロフルオレニル基及びアズレニル基からなる群から選ばれるものである、請求項3〜6のいずれかに記載のホスファフェロセン誘導体の製造方法。
- X1及びX2が、ハロゲン原子である、請求項3〜7のいずれかに記載のホスファフェロセン誘導体の製造方法。
- R1、R2、R3、R4、R5及びR6が、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、C1〜C10アルキル基である、請求項3〜8のいずれかに記載のホスファフェロセン誘導体の製造方法。
- 前記還元剤が、リチウム、マグネシウム、カリウム又はナトリウムである、請求項3〜9のいずれかに記載のホスファフェロセン誘導体の製造方法。
- 下記式(1b)で示されるホスファフェロセン誘導体。
- R1、R2a、R2b、R3、R4、R5a、R5b及びR6が、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、C1〜C10アルキル基である、請求項11に記載のホスファフェロセン誘導体。
- 下記式(1b)で示されるホスファフェロセン誘導体の製造方法であって、
下記式(2b)で示されるメタラシクロペンタジエン誘導体と、
Mは、遷移金属を示し、
L1及びL2は、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、アニオン性配位子を示す。但し、L1及びL2は、架橋されていてもよい。]
下記式(3)で示されるホスフィンと
X1及びX2は、脱離基を示す。]
を反応させ、下記式(4b)で示される中間体を得る工程と、
前記式(4b)で示される中間体と還元剤とを反応させ、反応混合物を得る工程と、前記反応混合物と鉄塩を反応させる工程とを含むことを特徴とするホスファフェロセン誘導体の製造方法。 - 前記鉄塩が、塩化鉄である、請求項13に記載のホスファフェロセン誘導体の製造方法。
- Mが、周期表第4族から第6族の遷移金属である、請求項13又は14に記載のホスファフェロセン誘導体の製造方法。
- Mが、ジルコニウムである、請求項13〜15のいずれかに記載のホスファフェロセン誘導体の製造方法。
- 前記アニオン性配位子が、非局在化環状η5−配位系配位子であって、メチルシクロペンタジエニル基、エチルシクロペンタジエニル基、イソプロピルシクロペンタジエニル基、n−ブチルシクロペンタジエニル基、t−ブチルシクロペンタジエニル基、ジメチルシクロペンタジエニル基、ジエチルシクロペンタジエニル基、ジイソプロピルシクロペンタジエニル基、ジ−t−ブチルシクロペンタジエニル基、テトラメチルシクロペンタジエニル基、インデニル基、2−メチルインデニル基、2−メチル−4−フェニルインデニル基、テトラヒドロインデニル基、ベンゾインデニル基、フルオレニル基、ベンゾフルオレニル基、テトラヒドロフルオレニル基、オクタヒドロフルオレニル基及びアズレニル基からなる群から選ばれるものである、請求項13〜16のいずれかに記載のホスファフェロセン誘導体の製造方法。
- X1及びX2が、ハロゲン原子である、請求項13〜17のいずれかに記載のホスファフェロセン誘導体の製造方法。
- R1、R2a、R2b、R3、R4、R5a、R5b及びR6が、それぞれ、互いに独立し、同一または異なって、C1〜C10アルキル基である、請求項13〜18のいずれかに記載のホスファフェロセン誘導体の製造方法。
- 前記還元剤が、リチウム、マグネシウム、カリウム又はナトリウムである、請求項13〜19のいずれかに記載のホスファフェロセン誘導体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004067008A JP4448349B2 (ja) | 2004-03-10 | 2004-03-10 | ホスファフェロセン誘導体及びその製造方法。 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004067008A JP4448349B2 (ja) | 2004-03-10 | 2004-03-10 | ホスファフェロセン誘導体及びその製造方法。 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005255576A JP2005255576A (ja) | 2005-09-22 |
JP4448349B2 true JP4448349B2 (ja) | 2010-04-07 |
Family
ID=35081665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004067008A Expired - Fee Related JP4448349B2 (ja) | 2004-03-10 | 2004-03-10 | ホスファフェロセン誘導体及びその製造方法。 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4448349B2 (ja) |
-
2004
- 2004-03-10 JP JP2004067008A patent/JP4448349B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005255576A (ja) | 2005-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1262469A1 (en) | Polyacene derivatives and production thereof | |
JP4448349B2 (ja) | ホスファフェロセン誘導体及びその製造方法。 | |
JP4526222B2 (ja) | ホスホール誘導体の製造方法 | |
JP3842248B2 (ja) | フェニレンチオフェンポリマー及びその製造方法 | |
JP4303978B2 (ja) | ジハロゲン化ビフェニル誘導体およびその製造方法 | |
JP4296006B2 (ja) | ビニルシランの製造方法 | |
JP4401001B2 (ja) | アリール誘導体及びその製造方法 | |
JP4287576B2 (ja) | 多環化合物の製造方法 | |
JP4227831B2 (ja) | シクロペンテノン誘導体の製造方法 | |
JP4346216B2 (ja) | アリールアセチレン誘導体の製造方法 | |
JP4309534B2 (ja) | シクロペンタジエン誘導体の合成方法 | |
JP4051215B2 (ja) | インデン誘導体の製造方法 | |
JP3961857B2 (ja) | ジケトン類の製造方法 | |
JP4695843B2 (ja) | インデン誘導体の製造方法。 | |
JP4804712B2 (ja) | 多環式芳香族化合物の製造方法 | |
JP4090252B2 (ja) | ベンゼン誘導体の製造方法 | |
JP4787954B2 (ja) | エキソサイクリックジエンの異性化によるアセン類の製造方法 | |
JP4388236B2 (ja) | エンイン誘導体およびスチレン誘導体の製造方法 | |
JP4252734B2 (ja) | デュワーベンゼン誘導体とその製造方法 | |
JP4067791B2 (ja) | テトラエン誘導体及びその製造方法 | |
JP4074529B2 (ja) | 全置換ナフタレン誘導体の製造方法 | |
JP3880514B2 (ja) | ビフェニレンシクロブテニレンモノマーおよびそのポリマー | |
JP4183852B2 (ja) | シクロヘプタジエノン誘導体の合成方法 | |
JP4238047B2 (ja) | ジエン誘導体の製造方法 | |
JP4169519B2 (ja) | ピリジン誘導体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061002 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091020 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091214 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100119 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100122 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4448349 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140129 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |