JP2005165059A - 光スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 サスペンションワイヤ方式の光スイッチ装置において、ワイヤでのクリープの発生などによって、光反射部材が変位したとしても入力用光導波路と所望の出力用光導波路とを確実に結合させることのできる構成を提供すること。
【解決手段】 サスペンションワイヤ方式の光スイッチ装置1は、プリズムミラー10を搭載した可動体2を片持ち状態でX方向およびY方向に移動可能に支持するサスペンションワイヤ4を備えている。光スイッチ装置1は、可動体2のX方向における位置検出を行う位置検出手段19を有しており、この位置検出手段19では、一対の駆動コイル6、7に対向する一対の位置検出コイル17、18の各検出出力の差動出力から可動体2の位置検出を行い、その検出結果をフィードバックする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、光ファイバの交換機などに用いられる光導波路切り換え装置、あるいは光入力を適宜減衰させるための可変光減衰器として用いられる光スイッチ装置に関するものである。さらに詳しくは、光の出射位置を切り換える光反射部材を搭載した可動体の位置検出技術に関するものである。
光ファイバなどの光導波路同士の結合状態を切り換える光スイッチ装置としては、光ファイバの熱による屈折率変動を利用する光導波路タイプのもの、半導体プロセスによるマイクロ光学素子とマイクロアクチュエータを利用するMEMS(Micro Electro Mechanical System)タイプのものが知られている(例えば、特許文献1)。
前者の光導波路タイプの光導波路切り換え装置は、光導波路ファイバの結合や分岐による光学的なロスが大きい。また、光導波路を切り換え後の状態を保持するために、常時ヒータに電力を供給しておく必要があり、装置の寿命が比較的短い。また、MEMSタイプの光スイッチは半導体プロセスを利用するために製造コストが高いという問題がある。
そこで、共通の入力用光導波路と複数の出力用光導波路が配列されている光ファイバアレイに直角プリズムミラーを正対させ、光ファイバが並んでいる方向に直角プリズムミラーを移動させることにより、光導波路同士の結合状態を切り換えるものが案出されている。このようなタイプの光スイッチ装置は、例えば、直角プリズムミラーを搭載した可動体と、この可動体を光ファイバが並んでいる左右方向、および上下方向に移動可能にサスペンションワイヤで支持する固定側部材とを有しており、可動体が、磁気駆動回路によって駆動制御されることにより、所望の位置に移動することにより光導波路を切り換える。
ここで、サスペンションワイヤとしては、一般に、ベリリウム銅製のワイヤが用いられている。
特開2002−250874号公報
このようなサスペンションワイヤ方式の光スイッチ装置では、可動体を移動させた際にサスペンションワイヤが撓んだ状態となり、かつ、この状態が維持されることになる。しかも、光スイッチ装置は、環境温度が80℃以上の高温下で使用されることもあるが、サスペンションワイヤの材料として使われているベリリウム銅は、融点が860℃と低い。このため、サスペンションワイヤは、高温度雰囲気下で長時間、応力が加わったままの状態にあると、塑性変形が進んでしまう。このような、いわゆる「クリープ」が発生すると、直角プリズムミラーがX方向に変位し、その結果、入力用光導波路と出力用光導波路との結合状態が変化するという問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、サスペンションワイヤ方式の光スイッチ装置において、ワイヤでのクリープの発生などによって、光反射部材が変位したとしても入力用光導波路と所望の出力用光導波路とを確実に結合させることのできる構成を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明では、互いに直交する方向をそれぞれX方向、Y方向、およびZ方向としたときに、Z方向から入射してきた光を反射してX方向にずれた所定位置から出射するための光反射部材が搭載された可動体と、該可動体を少なくともX方向に変位可能に支持する固定側部材と、前記可動体を少なくともX方向に駆動する駆動手段とを有する光スイッチ装置において、さらに、前記可動体のX方向における位置を検出するための位置検出手段を有することを特徴とする。
本発明において、前記駆動手段が、前記可動体をX方向に磁気駆動するための駆動コイルを前記固定側部材および前記可動体のうちの一方の側に備える場合、前記位置検出手段は、前記固定側部材および前記可動体のうちの他方の側で前記駆動コイルに近接する位置に位置検出コイルを備えている構成を採用することができる。この場合、前記駆動コイルは、DC成分にAC成分が重畳された駆動電流が通電される。このように構成すると、駆動コイルを利用して位置検出を行うことができるため、位置検出手段としては新たに位置検出コイルを付加するだけで済むので、光スイッチ装置の小型化を図ることができる。
本発明において、前記駆動手段が一対の前記駆動コイルを備えている場合、前記位置検出手段は、前記一対の駆動コイルの各々に対向する一対の前記位置検出コイルを備えるとともに、当該一対の位置検出コイルの検出出力の差動出力に基づいて、前記可動体のX方向における位置を検出するように構成することができる。このように構成すると、各位置検出コイルの出力が環境温度などによって変化しても、一対の位置検出コイルが同様に変化するため、温度変化などがあっても常に正確な位置検出を行うことができる。
本発明において、前記可動体が原点位置にある状態で、前記一対の位置検出コイルの各磁気センタはいずれも、前記一対の駆動コイルの各磁気センタに対して内側あるいは外側の一方に位置していることが好ましい。このように構成すると、可動体の駆動に伴って、一方の位置検出コイルの磁気センタが一方の駆動コイルの磁気センタに近づく一方、他方の位置検出コイルの磁気センタが他方の駆動コイルの磁気センタから遠ざかることになる。それ故、一方の位置検出コイルと他方の位置検出コイルとで検出出力の特性が逆になるので、一対の位置検出コイルの差動出力を求めることにより可動体の位置検出を行うことができる。ここで、一対の位置検出コイルの磁気センタの双方が一対の駆動コイルの磁気センタに対して内側に位置する場合には、差動出力のリニアリティーを確保できるという利点がある。
本発明において、前記駆動手段が、前記可動体をX方向に磁気駆動するための一対の駆動コイルを前記固定側部材および前記可動体のうちの一方の側に備えている場合、駆動コイルに対して、DC成分にAC成分が重畳された駆動電流を印加すれば、前記位置検出手段は、前記一対の駆動コイルの中間タップからの出力に基づいて、前記可動体のX方向における位置を検出することができる。すなわち、検出信号として各コイルのインダクタンスに係わるAC成分をインピーダンスとして捉えることが可能になり、高周波を印加することによって、検出信号を正確に検出することができる。このように構成すると、駆動コイルを位置検出手段の位置検出コイルとして利用することになるため、位置検出手段としては新たに付加する部材がない。それ故、光スイッチ装置のさらなる小型化を図ることができる。
本発明において、駆動電流に重畳するAC成分は、200kHz〜300kHzであることが好ましい。このような高周波成分であれば、駆動コイルに印加しても駆動コイルの駆動に影響を与えることなく、位置検出を行うことができる。
本発明の光スイッチ装置は、可動体の位置を検出するための位置検出手段を有しているため、可動体の位置を検出した結果をフィードバックできる。従って、サスペンションワイヤのクリープなどによって可動体がずれてしまった場合でも、入力用光導波路と所望の出力用光導波路とを確実に結合させることができる。
図面を参照して、本発明を適用した光スイッチ装置を説明する。
(光スイッチ装置の基本原理)
図1は、本発明の光スイッチ装置の基本原理を模式的に示す説明図である。なお、以下の説明では、互いに直交する方向をそれぞれ、X方向、Y方向、およびZ方向として説明する。
図1において、本形態の光スイッチ装置1は、Z方向に延びた1本の入力側光ファイバ20、および8本の出力側光ファイバ21がX方向に沿って並列配置された8チャンネルの光スイッチ装置であり、入力側光ファイバ20から出力された光を8本の出力側光ファイバ21のいずれかに導くことができる。ここで、入力側光ファイバ20と出力側光ファイバ21とからなる光ファイバアレイ3は、光ファイバ20、21が、X方向で250μmのピッチで等間隔に並んでいる。
本形態の光スイッチ装置1では、Z方向から入射してきた光を反射してX方向にずれた所定位置からZ方向に向けて出射するための光反射部材として、X方向に駆動されるプリズムミラー10が用いられている。プリズムミラー10は、光がZ方向から入出射する斜面101、この斜面101から入射してきた光をX方向に反射する第1の反射面102、およびこの第1の反射面102に対して直交し、第1の反射面102から反射してきた光を斜面101に向けて反射する第2の反射面103を備えた直角プリズムであり、斜面101(開口側)を光ファイバアレイ3に向けて正対している。また、入力側光ファイバ20から出射された光は、プリズムミラー10に入射する前に、コリメートレンズ22により、コリメートな光となっている。なお、図示を省略するが、8本の出力側光ファイバ21と、プリズムミラー10の斜面101との間にもコリメートレンズが配置されている。
このように構成した光スイッチ装置1において、例えば、プリズムミラー10が実線で示す位置に固定されているとする。この状態では、入力側光ファイバ20から出射された光は、プリズムミラー10に入射し、プリズムミラー10内の第1の斜面102と第2の斜面103をそれぞれ90度で反射する光路L1の経路を辿り、出力側光ファイバ21の最右端にある出力側光ファイバ21aに導かれる。
次に、出力側の光導波路を出力側光ファイバ21aから、右側から6番目に位置する出力側光ファイバ21fに切り換える場合には、プリズムミラー10をX方向に駆動して点線で示す位置に移動させる。このようにプリズムミラー10を移動させると、入力側光ファイバ20から出射された光は、プリズムミラー10内の第1の斜面102と第2の斜面103での反射位置が移動し、光路L2を辿って出力側光ファイバ21fに導かれることになる。
ここで、光ファイバアレイ3では、入力側光ファイバ20、および出力側光ファイバ21が250μmのピッチで並んでいるので、プリズムミラー10については、入力側光ファイバ20、および出力側光ファイバ21のピッチの1/2倍に相当する125μm単位でX方向に移動させる。
(光スイッチ装置の全体構成)
図2(a)、(b)、(c)、(d)は、本発明を適用した光スイッチ装置の平面図、正面図、側面図、背面図である。図3は、図2(a)のA−A′線における光スイッチ装置の断面図である。図4は、本発明の光スイッチ装置の前半分に搭載された光スイッチ本体を、押圧部材を外した状態で、斜め後方からみた斜視図である。
図2および図3に示すように、本発明の光スイッチ装置1は、偏平な略直方体形状を有しており、光スイッチ装置1の上側は、プリズムミラー10が搭載された可動体2を付勢する押圧部材41により覆われている。光スイッチ装置1の前半分には、図1に示した原理を用いた光スイッチ本体100が搭載されている。光スイッチ装置1の後半分には、光スイッチ装置1の上側を覆う押圧部材41とともにクランプ機構40を構成するクランプ用磁気駆動回路45が搭載されている。光スイッチ装置1の中央位置の左右両側には、固定側部材13の底板14から支柱47、48が立ち上がり、支柱47、48の端部には、押圧部材41の揺動支点50、51が設けられている。
(光スイッチ本体の構成)
図2、図3および図4に示すように、光スイッチ装置1の前半分において、光スイッチ本体100は、点線で示すプリズムミラー10が搭載された可動体2と、この可動体2をX、Y方向に移動可能にサスペンションワイヤ4で支持する固定側部材13と、可動体2をX、Y方向に駆動する磁気駆動回路とを有している。
可動体2には、プリズムミラー10を搭載したプリズムミラー搭載部11と、Y方向駆動用の駆動コイル5、および左右一対のX方向駆動用の駆動コイル6、7が搭載されているフレーム部分16とからなる。プリズムミラー10は斜面101を前方に向けて、プリズムミラー搭載部11のX方向の中央位置に搭載されている。
プリズムミラー搭載部11の下面11aには、X方向の全範囲にわたって、V字溝30が一定のピッチで連続的に形成されている(図7参照)。本形態では、光ファイバアレイ3のピッチが250μmであるので、それに対応して、V字溝30のピッチは125μmとしてある。プリズムミラー搭載部11のさらに前方は、図1を参照して説明した光ファイバアレイ3が配置される領域であり、光ファイバアレイ3の入力側光ファイバ20からの出射光、および光ファイバアレイ3の出力側光ファイバ21への出射の各光軸を、光軸Linおよび光軸Loutで示してある。
固定側部材13は、光スイッチ装置1の底面を規定する底板14と、底板14に取り付けられた支持ベース12とからなる。底板14には、可動体2をX方向およびY方向に駆動するための一対の駆動マグネット81、82、およびヨーク9が搭載されている。駆動マグネット81は、駆動用コイル5の内側に位置している。また、駆動マグネット82は、駆動用コイル5の外側で駆動コイル6、7に対向している。底板14において、可動体2のプリズムミラー搭載部11の真下位置には、可動体2を受ける固定部15が設けられている。
固定部15は、プリズムミラー搭載部11の下面11aよりもX方向に長い寸法を有している。固定部15の上面15aには、可動体2の下面11aに形成されたV字溝30(凹凸)と噛み合うV字溝31(凹凸)が連続的に形成されている。このV字溝31のピッチも125μmである。ここで、可動体2のX方向への移動経路、プリズムミラー搭載部11の下面11a、および固定側部材13に形成された固定部15の上面15aは、互いに平行に形成されている。
図4に示すように、固定側部材13において、支持ベース12からは、可動体2を左右の両側から挟んで片持ち状態で支持する左右2本ずつ、計4本のサスペンションワイヤ4が固定側部材13の底板14と平行に延びている。なお、可動体2に搭載された駆動コイル5、6、7に対する制御回路(図示せず)は、支持ベース12の側に配置され、可動体2に搭載された駆動コイル5、6、7に対する通電はサスペンションワイヤ4を通電ラインとして行われる。また、本形態の場合、サスペンションワイヤ4は、4本で通電を行っているが、必要に応じて4本以上用いても良いし、それ以下でも構わない。
駆動マグネット81、82は、可動体2の駆動コイル5に対して鎖交する磁束を発生するものであり、駆動コイル5と対になって、可動体2をY方向に駆動する磁気駆動回路を構成している。従って、駆動コイル5に通電することより、可動体2にはY方向の推力が加わる。また、駆動マグネット81、82は、駆動コイル6、7に対しても鎖交する磁束を発生するものであり、駆動コイル6、7と対になって、可動体2をX方向に駆動する磁気駆動回路を構成している。従って、駆動コイル6、7に通電することより、可動体2にはX方向の推力が加わる。
(クランプ機構の構成)
図5は、本発明の光スイッチ装置の後半分に搭載されたクランプ用磁気駆動回路を、押圧部材を外した状態で斜め上方からみた斜視図である。図6は、クランプ用磁気駆動回路で発生する磁束を示す説明図である。
図2、図3および図5において、本形態の光スイッチ装置1では、クランプ機構40は、可動体2を付勢して固定側部材13に固定する板状の押圧部材41と、可動体2を常に固定側部材13に向って付勢するねじりばね60と、押圧部材41を駆動するクランプ用磁気駆動回路45とから構成される。
押圧部材41は、光スイッチ本体100の上方を覆って光スイッチ装置1の後方まで延びる天板42と、光スイッチ本体100の側面を覆う左右の側板43とから構成され、固定側部材13の底板14から立ち上がる左右の支柱47、48の端部に設けられた揺動支点50、51に揺動可能に支持されている。また、天板42の前端部では、下方に半円形状の押圧突起44が突き出ている。なお、押圧部材41は、光スイッチ装置1の後方まで延びている固定側部材13の底板14とともに、光スイッチ装置1の筐体を兼ね、外部から光スイッチ本体100を保護する機能を備えている。
底板14の左右の支柱47、48において、その高さ方向の中央位置に、ねじりばね60のねじり部分61が取り付けられ、ねじり部分61の上下に広がる2つの端部62、63は、光スイッチ装置1の後方に延びている。2つの端部62、63のうち、端部62の先端は、押圧部材41の天板42のやや後側位置に係止され、端部63の先端は、底板14のやや後側位置に係止されている。従って、ねじりばね60は、押圧部材41の後端部分を上方に押し上げており、その結果、押圧部材41は、底板14に対して僅かに前方に傾斜している。この状態で、押圧部材41の押圧突部44は、プリズムミラー搭載部11の上端面11bに当接し、押圧部材41は、プリズムミラー搭載部11を固定部15に向けて押し付け固定している(クランプ状態)。本形態では、このようなクランプ状態のとき、サスペンションワイヤ4に対するY方向への撓みが発生しないように設計されている。
クランプ用磁気駆動回路45は、以下に説明するように、押圧部材41の側に取り付けられた第1、第2のクランプ用マグネット70、71と、固定側部材13の底板14の側に搭載されたクランプ用コイル72と、底板14の側に取り付けられたクランプ用ヨーク75(バックヨーク)とから構成されている。
光スイッチ装置1の後方において、天板42には、図3に示すように、長方形の開口420が形成され、さらに後方の天板42の後端部に近い位置には、幅方向(X方向)に延びた開口421、422が形成されており、そこには、板状の第1、第2のクランプ用マグネット70、71が取り付けられている。ここで、第1、第2のクランプ用マグネット70、71は、互いに異なる極を対向させた状態で、固定側部材13の方に突出している。
これに対して、固定側部材13の底板14は、中央を大きく切り欠かれており、左右の縁部14a、14bのみが後方に延びている。本形態では、左右の縁部14a、14bに跨るようにクランプ用コイル72が搭載されている。クランプ用コイル72は、長辺がX方向に延びる角筒状のコイルであり、コイル開口72eを押圧部材41の天板42の方に向けている。
また、底板14には、切欠き73の内側に突き出るようにヨーク支持部材76が取り付けられている。このヨーク支持部材76は、Y方向下方にわずか折れ曲がった後、Z方向に延びる段部76aを有しており、この段部76aから先端側にクランプ用ヨーク75が片持ち状態で保持されている。従って、クランプ用ヨーク75の下端部は、切欠き73内に位置している。
クランプ用ヨーク75は、対向して平行に延びる2つの直立壁75a、75bと、この直立壁75a、75bを連結する底壁75cとを有する断面U字形状である。これらの直立壁75a、75bのうち、直立壁75aは、クランプ用コイル72のコイル開口72eの外側において、コイル辺72aと所定の間隙を介して対向し、直立壁75bは、クランプ用コイル72のコイル開口72eの内側において、コイル辺72aおよびコイル辺72bと対向している。
このように構成したクランプ用磁気駆動回路45においては、光スイッチ装置1を組み立てた状態で、第1のクランプ用マグネット70は、クランプ用コイル72のコイル開口72eの外側で、クランプ用ヨーク75の直立壁75aと、クランプ用コイル72のコイル辺72aとの間に位置する。また、第2のクランプ用マグネット71は、クランプ用コイル72のコイル開口72eの内側で、クランプ用ヨーク75の直立壁75bと、クランプ用コイル72のコイル辺72aとの間に位置する。
従って、第1および第2のクランプ用マグネット70、71(マグネット対)は、異なる極を対向させてクランプ用コイル72をコイル開口72eの内と外で挟むように配置され、かつ、クランプ用コイル72のコイル開口72eの内側および外側の各々において、クランプ用ヨーク75の直立壁75a、75bは、クランプ用マグネット70、71の背後にバックヨークとして配置された状態にある。
このように構成したクランプ機構40において、クランプ用磁気駆動回路45では、図6に示すように、クランプ用マグネット70、71、およびクランプ用ヨーク75は、矢印Qで示すように、クランプ用コイル72のコイル辺72aと鎖交する磁束を発生させ、かつ、この磁界は閉塞している。従って、クランプ機構40において、クランプ用コイル72に通電していない状態では、押圧部材41の後端部は、矢印F1で示すように、ねじりばね76によって上方に押し上げられる結果、押圧部材41の前端部は、可動体2を下方に押し付けているが(クランプ状態)、クランプ用コイル72に通電すると、クランプ用磁気駆動回路45によって、押圧部材41の後端部は、矢印F2で示すように、ねじりばね76に抗して押し下げられる。その結果、押圧部材41の前端部は浮き上がり、可動体2の下方への押し付け固定が解除される(アンクランプ状態)。
(光導波路切り換え動作の説明)
図7は、本発明を適用した光スイッチ装置において、光導波路を切り換える動作を行う際の可動体と固定側部材との位置関係などを示す説明図である。
図7(a)に示すように、初期の固定位置(原点位置/静止位置)では、可動体2は、押圧部材41により固定側部材13に向けて付勢されて固定されたクランプ状態にあり、プリズムミラー搭載部11の下面11aおよび固定部15の上面15aに形成されたV字溝30、31は係合した状態にある。
この状態から、光導波路を切り換える動作を行うには、まず、クランプ用コイル72に通電する。その結果、図7(b)に示すように、押圧部材41は、ねじりばね60の付勢力に抗して、前端部が浮き上がるように揺動支点50、51を中心に揺動し、押圧部材41の先端に位置する押圧突起44が可動体2から浮き上がる。そして、駆動コイル5に通電してサスペンションワイヤ4の付勢力に抗して可動体2をY方向に浮上させる。なお、駆動コイル5への通電は、クランプ用コイル72への通電と同時に行っても良い。このような可動体2の浮き上がり動作によって、サスペンションワイヤ4には、Y方向への撓みが発生する。
次に、駆動コイル6に通電して、図7(c)に示すように、可動体2をX方向に移動させる。そして、可動体2がX方向の所望の位置まで移動してきたとき、図7(d)のように、駆動コイル5への通電を停止して、サスペンションワイヤ4の弾性復帰力によって、可動体2をY方向下方に沈み込ませる。
次に、クランプ用コイル72への通電を停止する。その結果、図7(e)に示すように、押圧部材41は、ねじりばね60の付勢力によって、可動体2をY方向下方に付勢して固定側部材13に押し付け固定したクランプ状態になる。その際、可動体2に形成されたV字溝30と、固定側部材13に形成されたV字溝31が噛み合い、可動体2は、X方向に位置決めされる。
しかる後に、駆動コイル6への通電を停止する。これにより、光導波路の切り換え動作が完了する。従って、入射側光ファイバ20からプリズムミラー10に入射した光は、プリズムミラー10を介して、所定の出力側光ファイバ21に出射されることになる。
(可動体2に対する位置検出手段の構成)
図8(a)、(b)は、本発明を適用した光スイッチ装置において、位置検出手段を斜め上方からみた斜視図、および側面図である。図9(a)、(b)は、本発明を適用した光スイッチ装置において、光導波路を切り換える動作を行う際の位置検出手段の位置関係を示す説明図である。
図8(a)、(b)、および図9(a)、(b)を参照して以下に説明するように、本形態の光スイッチ装置1では、駆動コイル6、7を利用して、可動体2のX方向における位置を検出するための検出手段が構成されている。
まず、本形態では、図8(a)、(b)、および図9(a)、(b)に示すように、駆動マグネット81、82で挟まれた空間を磁気ギャップGとし、可動体2が原点位置にある状態をZ方向からみたとき、駆動コイル6、7の水平辺6a、6b、7a、7bにおけるX方向の略中央位置と、磁気ギャップGのX方向における両端縁(駆動マグネット81、82のX方向における両端縁)とが一致するように、マグネット81、82の幅寸法(W)が設定されている。また、可動体2が原点位置にあるとき、駆動コイル6、7の水平辺6a、6b、7a、7bがY方向で磁気ギャップG内に位置するように、駆動マグネット81、82の高さ寸法(H)が設定されている。
ここで、駆動コイル6、7は、互いに逆方向に巻回され、駆動コイル6、7のX方向内側の垂直辺6c、7cに流れる電流によってX方向の駆動力が生じる。このとき駆動コイル6、7の上下の水平辺6a、6b、7a、7bに流れる電流によってY方向の駆動力も生じているが、上下逆向きのためキャンセルされ、可動体2はY方向には駆動されない。
このような磁気駆動回路に対応して、本形態の位置検出手段19は、2つの駆動コイル6、7と駆動マグネット82との間に、2つの駆動コイル6、7の各々と対向する2つの位置検出コイル17、18を備えており、これらの位置検出コイル17、18は、駆動マグネット82の駆動コイル6、7と対向する面に固着されている。ここで、可動体2が原点位置にある状態をZ方向からみたとき、位置検出コイル17、18のX方向内側の垂直辺17c、18cで挟まれた領域のX方向における中心位置と、駆動マグネット82のX方向の中心位置とが一致し、X方向外側の垂直辺17d、18dの外端縁の位置と、駆動マグネット82のX方向の両端縁の位置とが一致している。また、位置検出コイル17、18のX方向内側の垂直辺17c、18cのX方向における中心位置と、駆動コイル6、7のX方向内側の垂直辺6c、7cのX方向における中心位置とが一致し、駆動コイル6、7の各磁気センタが位置検出コイル17、18のX方向外側の垂直辺17d、18dに一致しており、可動体2が原点位置にある状態において、一対の位置検出コイル17、18の各磁気センタはいずれも、一対の駆動コイル6、7の各磁気センタに対して内側に位置している。
本形態の位置検出手段19では、図9に示すように、2つの位置検出コイル17、18が直列に接続されており、位置検出コイル17、18の各々から端末Aおよび端末Cが引き出され、位置検出コイル17、18を連結する連結線からは中間タップBが引き出されている。
また、駆動コイル6、7も直列に接続されており、駆動コイル6、7の各々からは端末D、Eが引き出され、これらの端末D、Eは可動体2を駆動するためDC電源に接続されている。本形態において、駆動コイル6、7には、端末D、Eを介して、DC成分に位置検出用信号としてのAC成分が重畳された駆動電流が印加されるように構成され、このAC成分の周波数は、駆動コイル6、7に印加しても駆動コイル6、7の駆動に影響を与えない200〜300kHz程度の高周波数領域に設定されている。
(検出動作)
図10(a)〜(e)はそれぞれ、本発明を適用した光スイッチ装置において、駆動コイル6、7に電圧を印加後、可動体2が移動する前の状態における、位置検出コイル17からの出力、この出力を検波した後のDC出力、位置検出コイル18からの出力、この出力を検波した後のDC出力、および2つのDC信号の差出力の各波形を示す説明図である。図11(a)〜(e)はそれぞれ、本発明を適用した光スイッチ装置において、駆動コイル6、7に電圧を印加後、可動体2が可動体2が移動した後における、位置検出コイル17からの出力、この出力を検波した後のDC出力、位置検出コイル18からの出力、この出力を検波した後のDC出力、および2つのDC信号の差出力の各波形を示す説明図である。
まず最初に、駆動コイル6、7に通電し可動体2が移動する前は、図9(a)に示すように、駆動コイル6、7のX方向それぞれの磁気センタに位置検出コイル17、18のX方向外側の垂直辺17dおよび18dがそれぞれ一致している。このとき、位置検出コイル17、18のX方向内側の垂直辺17c、18cの中心側端部も、駆動コイル6、7のX方向内側の垂直辺6c、7cの中心側端部にそれぞれ一致している。即ち、位置検出コイル17、18の磁気センタはいずれも、一対の駆動コイル6、7の磁気センタの内側に位置し、かつ、位置検出コイル17および一方の駆動コイル6の磁気センタ間の距離と、位置検出コイル18および他方の駆動コイル7の磁気センタ間の距離とが一致している。従って、位置検出コイル17の端末A−B間、位置検出コイル18の端末B−C間からは、それぞれ、図10(a)、(c)に示すように等しい波形のAC成分が検出される。このようなAC電流波形は一旦、検波回路(図示せず)で検波され、それぞれ図10(b)、(d)に示すようなDC出力に電圧変換される。従って、差動アンプ(図示せず)を経て得られる差動DC出力は、図10(e)に示すように0Vになる。
この状態から、可動体2がX方向に駆動されると、図9(b)に示すように、位置検出コイル17の磁気センタが駆動コイル6の磁気センタから遠ざかるとともに、位置検出コイル18の磁気センタが駆動コイル7の磁気センタに近づく。このとき、端末A−B間の出力は、位置検出コイル17の磁気センタが駆動コイル6の磁気センタから遠ざかるため、図11(a)に示すようにレベルが低下する一方、端末B−C間の出力は、反対に、位置検出コイル18の磁気センタが駆動コイル7の磁気センタに近づくので、図11(c)に示すようにレベルが上昇する。このようなAC電流波形は検波回路で検波され、それぞれ図11(b)、(d)に示すようなDC出力に電圧変換される。従って、差動アンプを経て得られる差動DC出力は図11(e)に示すように、正の所定の値を示す。従って、この差動DC出力を、差動DC出力と可動体2の移動量との関係を予め求めておいたテーブルに照合することで、最終的に可動体2の位置を検出することができる。
ここで、AC出力をDC出力に電圧変換してから差動出力を求めるので、AC波形の非同期を考慮する必要がない。従って、AC波形の非同期を回避するために部品精度や組立精度を上げたり、補正回路を別途付加したりする必要がなく、両出力の差を差動アンプにて正確に求めることができる。
(本形態の効果)
以上説明したように、本発明の光スイッチ装置1は、サスペンションワイヤ4のクリープ変形などに起因する位置ずれを補償する機構として、可動体2の位置を検出するための位置検出手段19を有している。従って、サスペンションワイヤ4が、高温度雰囲気下で長時間、応力が加わったままの状態におかれた結果、クリープによってプリズムミラー10が変位してしまったとしても、可動体2の位置を検出でき、その結果をフィードバックできるので、入力用光ファイバ20と所望の出力用光ファイバ21とを確実に結合させることができる。
また、本形態において、駆動コイル6、7は、DC成分にAC成分が重畳された駆動電流で駆動されるので、このAC成分を利用して、位置検出コイル17、18で位置検出を行う。このため、駆動コイル6、7を位置検出手段19の一部として利用できるため、位置検出手段19を構成するにあたって位置検出コイル17、18を付加するだけで済み、光スイッチ装置1の小型化を図ることができる。
さらに、本形態においては、駆動コイル6、7に対向する位置検出コイル17、18での検出出力の差動出力を求めることによって位置検出を行うため、各位置検出コイル17、18の出力が温度変化によって変化しても位置検出コイル17、18からの出力は同様に変化する。従って、温度による影響がキャンセルされるので、温度変化があっても常に正確な位置検出を行うことができる。
さらにまた、本形態では、可動体2が原点位置にある状態において、位置検出コイル17、18の各磁気センタはいずれも、一対の駆動コイル6、7の各磁気センタに対して内側に位置する。このため、可動体2が移動した際、位置検出コイル17、18の一方の位置検出コイルの磁気センタが、対応する駆動コイル6、7の磁気中心に近づく一方、位置検出コイル17、18の他方の位置検出コイルの磁気センタは、対応する駆動コイル6、7の磁気中心から遠ざかる。従って、位置検出コイル17と位置検出コイル18とで検出出力の変化が逆であるため、両位置検出コイル17、18の差動出力から可動体2の位置を高い精度で検出することができる。しかも、位置検出コイル17、18の磁気センタのいずれもが、一対の駆動コイル6、7の各磁気センタに対して内側に位置するため、検出出力のリニアリティーが高いという利点がある。
(その他の実施の形態)
上記実施の形態においては、位置検出コイル17、18が互いに連結線によって連結され、この連結線から中間タップBが出力されるように構成されているが、必ずしも位置検出コイル17、18を連結して用いる必要はない。即ち、位置検出コイル17と位置検出コイル18とをそれぞれ連結せず、独立したコイルとし、それぞれのコイルの両端から検出出力を得るようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、位置検出コイル17、18の巻回方向や巻回数などについては、言及していないが、互いに逆方向に巻回しても、互いに同方向に巻回しても構わない。即ち、上記実施の形態のように、端末A−B間の出力および端末B−C間の出力を検波回路に入力してからDC出力に電圧変換するような場合には、交流波形の非同期は関係ないため、位置検出コイルの巻回方向や巻回数については問わない。
また、可動体2の静止状態において位置検出コイル17、18のX方向外側の垂直辺17d、18dの端部が駆動マグネット82のX方向のそれぞれの端部に一致させてされているが、必ずしも一致させる必要はない。ただし、位置検出コイル17、18と駆動コイル6、7の磁気センタを一致させた構成や、位置検出コイル17、18の各磁気センタのうちの一方を駆動コイル6、7の磁気センタに対して内側に配置し、位置検出コイル17、18の各磁気センタのうちの他方を駆動コイル6、7の磁気センタの外側に配置した構成において、可動体2の移動に伴って位置検出コイル17、18から得られる検出出力の特性が同様に変化する場合は、各位置検出コイル17、18から得られる差動出力は0Vとなってしまう。このような位置検出コイル17、18と駆動コイル6、7との配設関係の場合には、位置検出が不可能になるので、このような配置関係の場合を除き、適宜様々なレイアウトを採用することができる。
さらに、上記実施の形態では、端末A−B間の出力および端末B−C間の出力を最初に検波回路に入力してDC出力に電圧変換し、その後、両出力の差を差動アンプで求めているが、これとは逆に構成してもよい。ただし、この場合、波形にずれがあると正確な差動DC出力を求めることができない。
さらにまた、上記の形態では、位置検出手段19を、駆動手段としての駆動コイル6、7およびこの駆動コイル6、7に対向して設けた位置検出コイル17、18によって構成しているが、位置検出コイル17、18を用いないで、駆動コイル6、7のみによって構成し、駆動コイル6、7の間に中間タップを設け、この中間タップからの出力により位置検出を行うようにしてもよい。このように構成した場合、検出信号として各駆動コイル6、7のインダクタンスに係わるAC成分をインピーダンスとして捉えることが可能であるため、高周波を印加することによって、検出信号を正確に検出することができる。このように構成すると、駆動コイル6、7を位置検出手段19として利用できるため、位置検出手段19としては新たに付加する部材が必要なく、さらに光スイッチ装置1の小型化を図ることができる。
本発明の光スイッチ装置は、可動体の位置を検出するための位置検出手段を有しているため、可動体の位置を検出した結果をフィードバックできる。従って、サスペンションワイヤのクリープなどによって可動体がずれてしまった場合でも、入力用光導波路と所望の出力用光導波路とを確実に結合させることができる。
本発明が適用される光導波路切り換え装置の原理を模式的に表した図である。 (a)、(b)、(c)、(d)は、本発明を適用した光スイッチ装置の平面図、正面図、側面図、背面図である。 図2(a)のA−A′線における光スイッチ装置の断面図である。 本発明を適用した光スイッチ装置において、その前半分に搭載された光スイッチ本体を、押圧部材を外した状態で、斜め後方からみた斜視図である。 本発明を適用した光スイッチ装置において、その後半分に搭載されたクランプ用磁気駆動回路を、押圧部材を外した状態で斜め上方からみた斜視図である。 本発明を適用した光スイッチ装置において、クランプ用磁気駆動回路で発生する磁束の向きを示す説明図である。 本発明を適用した光スイッチ装置において、光導波路を切り換える動作を行う際の可動体と固定側部材との位置関係などを示す説明図である。 (a)、(b)は、本発明を適用した光スイッチ装置において、位置検出手段を斜め上方からみた斜視図、および側面図である。 (a)、(b)は、本発明を適用した光スイッチ装置において、光導波路を切り換える動作を行う際の位置検出手段の位置関係を示す説明図である。 (a)〜(e)はそれぞれ、本発明を適用した光スイッチ装置において、駆動コイルに電圧を印加後、可動体が移動する前の状態における、位置検出コイルからの出力、この出力を検波した後のDC出力、位置検出コイルからの出力、この出力を検波した後のDC出力、および2つのDC信号の差出力の各波形を示す説明図である。 (a)〜(e)はそれぞれ、本発明を適用した光スイッチ装置において、駆動コイルに電圧を印加後、可動体が移動した後における、位置検出コイルからの出力、この出力を検波した後のDC出力、位置検出コイルからの出力、この出力を検波した後のDC出力、および2つのDC信号の差出力の各波形を示す説明図である。
符号の説明
1 光スイッチ装置
2 可動体
3 光ファイバアレイ
4 サスペンションワイヤ
5、6、7 駆動コイル
10 プリズムミラー
12 支持ベース
13 固定側部材
15 固定部
17、18 位置検出コイル
19 位置検出手段
20 入力側光ファイバ
21 出力側光ファイバ
30、31 V字溝
40 クランプ機構
41 押圧部材
44 押圧突起
45 クランプ用磁気駆動回路
60 ねじりばね(付勢部材)
70、71 クランプ用マグネット
72 クランプ用コイル
81、82 駆動マグネット
100 光スイッチ本体

Claims (6)

  1. 互いに直交する方向をそれぞれX方向、Y方向、およびZ方向としたときに、
    Z方向から入射してきた光を反射してX方向にずれた所定位置から出射するための光反射部材が搭載された可動体と、該可動体を少なくともX方向に変位可能に支持する固定側部材と、前記可動体を少なくともX方向に駆動する駆動手段とを有する光スイッチ装置において、
    さらに、前記可動体のX方向における位置を検出するための位置検出手段を有することを特徴とする光スイッチ装置。
  2. 請求項1において、前記駆動手段は、前記可動体をX方向に磁気駆動するための駆動コイルを前記固定側部材および前記可動体のうちの一方側に備えるとともに、前記駆動コイルには、DC成分にAC成分が重畳された駆動電流が通電され、
    前記位置検出手段は、前記固定側部材および前記可動体のうちの他方側で前記駆動コイルに近接する位置に位置検出コイルを備えていることを特徴とする光スイッチ装置。
  3. 請求項2において、前記駆動手段は、一対の前記駆動コイルを備え、
    前記位置検出手段は、前記一対の駆動コイルの各々に対向する一対の前記位置検出コイルを備えるとともに、当該一対の位置検出コイルでの検出出力の差動出力に基づいて、前記可動体のX方向における位置を検出することを特徴とする光スイッチ装置。
  4. 請求項3において、前記可動体が原点位置にある状態で、前記一対の位置検出コイルの各磁気センタはいずれも、前記一対の駆動コイルの各磁気センタに対して内側あるいは外側の一方に位置していることを特徴とする光スイッチ装置。
  5. 請求項1において、前記駆動手段は、前記可動体をX方向に磁気駆動するための一対の駆動コイルを前記固定側部材および前記可動体のうちの一方の側に備えるとともに、前記駆動コイルには、DC成分にAC成分が重畳された駆動電流が通電され、
    前記位置検出手段は、前記一対の駆動コイルの中間タップからの出力に基づいて、前記可動体のX方向における位置を検出することを特徴とする光スイッチ装置。
  6. 請求項2または5において、前記AC成分は、200kHz〜300kHzであることを特徴とする光スイッチ装置。
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