JP2997153B2 - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

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JP2997153B2
JP2997153B2 JP5210442A JP21044293A JP2997153B2 JP 2997153 B2 JP2997153 B2 JP 2997153B2 JP 5210442 A JP5210442 A JP 5210442A JP 21044293 A JP21044293 A JP 21044293A JP 2997153 B2 JP2997153 B2 JP 2997153B2
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一雄 池ヶ谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバの光路を切
り替える光スイッチの構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光スイッチは、周知の如く、光ファイバ
の光路を時間的、又は、空間的に切り替える光デバイス
であり、光通信、光情報、又は、光応用計測等の分野で
幅広く活用されている。
【0003】これらの光通信、光情報、又は、光応用計
測等の分野は、近年めざましい発展を遂げており、その
発展に伴い光回路がますます複雑・高機能化してきてい
る。従って、光デバイスには、より一層の小形化が切望
されている。
【0004】ところで、概説した光スイッチは、通常、
特開平1ー99016号、特開昭55ー43540号、
55ー25023号、USー5056886号、特開昭
54ー28160号、及び特開平2ー149806号公
報等に開示された機械的なタイプと、非機械的なタイプ
とに分類される。
【0005】特開平1ー99016号公報に開示された
光スイッチは、単一の光ファイバの先端部に選択コネク
タを嵌着し、縦横に並設した複数の光ファイバの先端部
には、被選択コネクタをそれぞれ嵌着した機械的構造を
有している。
【0006】このように構成された光スイッチは、複数
の被選択コネクタから1の被選択コネクタを任意に選択
し、その後、該選択コネクタをXYZ方向に移動させて
対向する1の被選択コネクタに嵌合・接続し、光ファイ
バの光路を切り替える機能を有している。
【0007】また、特開昭55ー43540号、55ー
25023号、及びUSー5056886号公報に開示
された光スイッチは、ミラーやプリズム等を使用して光
ファイバの光路を切り替える機械的構造を備えている。
【0008】また、特開昭54ー28160号公報に開
示された光スイッチは、電歪材料の使用に基づいて屈曲
する単一の光ファイバと、ほぼ扇状に配設され一端部が
対向する該単一の光ファイバの先端部にそれぞれ指向す
る複数の光ファイバとから構成されている。
【0009】そして、該複数の光ファイバから1の光フ
ァイバを任意に選択し、該電歪材料で単一の光ファイバ
を屈曲させ、その後、該単一の光ファイバの先端部を1
の光ファイバの一端部に接続し、光路を切り替える機能
を有している。
【0010】さらに、電子情報通信学会技術研究報告O
CS90ー26に開示された光スイッチは、屈曲動作可
能な単一の光ファイバに磁性膜パイプを接着して固定
し、この単一の光ファイバを磁気力で屈曲動作させると
ともに、当該単一の光ファイバをガイド溝で複数の光フ
ァイバにおける1の光ファイバに軸合わせし、光ファイ
バの光路を切り替える機械的構造を有している。
【0011】さらにまた、特開平2ー149806号公
報に開示された光スイッチは、一列に並んだ複数のアダ
プタに光ファイバをそれぞれ挿着し、この複数のアダプ
タから1のアダプタを任意に選択し、ボール螺子を回転
させて半円弧状に湾曲した単一の光ファイバを移動させ
るとともに、当該単一の光ファイバの先端部を該1のア
ダプタに挿入し、当該1の光ファイバと該単一の光ファ
イバとを接続して光路を切り替える機械的構造を備えて
いる。
【0012】一方、非機械的なタイプの光スイッチとし
ては、LiNbO3等の材料を使用した導波路型の光ス
イッチや、液晶、又は、ホログラムを使用して光路を偏
向させるバルク型の光スイッチ等が存在する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の光スイッチは以
上のように構成されているので、以下に示す数々の欠点
や問題点があった。
【0014】先ず、上記特開平1ー99016号公報に
開示された光スイッチは、選択コネクタと被選択コネク
タとを利用するので、コネクタの嵌合時に大きな嵌合力
を付与しなければならなかった。
【0015】従って、スイッチの筐体を強固な材料から
構成して該嵌合力に耐え得るだけの強力な剛性を確保し
なければならず、しかも、スイッチがどうしても大きく
ならざるを得ないという欠点があった。
【0016】そして、この種のコネクタ着脱型光スイッ
チは、結合部における反射低減のために光ファイバ端面
をコネクタごとに研磨することができたが、コネクタ同
士の着脱が必要なため、サイズの大型化を防止できない
という問題点があった。
【0017】また、上記特開昭55ー43540号、5
5ー25023号、及びUSー5056886号公報に
開示された光スイッチは、光ファイバの位置合わせに高
精度が要求されるので、アクチュエータとして高価で高
級な位置決め機構を備えなければならないという問題点
があった。そして、装置の組み立て作業性の向上を図り
得ず、しかも、振動等にも非常に弱く、信頼性に欠ける
という欠点があった。
【0018】また、上記電子情報通信学会技術研究報告
OCS90ー26に開示された光スイッチは、アクチュ
エータの位置決め精度がラフで良い反面、そのままの構
造では3芯以上の多芯構造に全く応用・利用できないと
いう問題点があった。
【0019】そして、上記特開平2ー149806号公
報に開示された光スイッチは、複数の光ファイバを極め
て精密に配列せざるを得ないという欠点があった。
【0020】そしてまた、この種の光ファイバ移動型光
スイッチは、結合時に光ファイバを安定した状態で保持
するための保持力が小さいので、繰り返しの切り替え動
作中にときどき光ファイバがV溝の斜面上に引っ掛かっ
て軸ずれが発生し、突発的に損失が大きくなるといった
欠点があった。
【0021】さらに、上記非機械的なタイプの光スイッ
チは、損失が大きい、漏話が大きい、偏波依存性、波長
依存性が大きい等、信頼性の面で無視し得ない問題点が
あった。
【0022】他方、従来の光スイッチは、細説した上記
欠点の他に、位置検出用のセンサを必要とするので、こ
のセンサをスイッチの内部に収納するに伴い、サイズが
大きくなる、電気配線が繁雑化する、そしてコストアッ
プにつながる等の問題点があった。
【0023】さらに、従来の光スイッチは、電力の非供
給時に安定した状態で結合を維持するための機構(無電
力自己保持機能)を付加するため、サイズの大型化を防
止し得ないという問題点があった。
【0024】本発明は上記に鑑みなされたもので、スイ
ッチの縮小化、光ファイバの位置合わせの容易化、アク
チュエータの構造の簡素化、装置の組み立て作業性や信
頼性の向上、多芯構造への応用の容易化、及び複数の光
ファイバの配列の容易化等を図ることのできる光スイッ
チを提供することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明にお
いては上述の目的を達成するため、第1光ファイバと、
この第1光ファイバを搭載する変位ステージと、該第1
光ファイバと相互に対向する複数の第2光ファイバと、
この複数の第2光ファイバを整列状態で搭載する昇降ス
テージと、該変位ステージを光路の切り替え時に複数の
第2光ファイバの整列方向に変位させる第1駆動手段
と、該変位ステージの変位量を検出して第1駆動手段を
制御する制御手段と、該昇降ステージを光路の切り替え
時に上昇させて第1光ファイバと複数の第2光ファイバ
における任意の第2光ファイバとをV溝で選択的に結合
させ、光ファイバの光路を切り替える第2駆動手段とを
備えるようにしている。
【0026】また、本発明の第2の発明においては上述
の目的を達成するため、第1光ファイバと、この第1光
ファイバを搭載する変位ステージと、該第1光ファイバ
と相互に対向する複数の第2光ファイバと、この複数の
第2光ファイバを整列状態で搭載する昇降ステージと、
該変位ステージを光路の切り替え時に複数の第2光ファ
イバの整列方向に変位させる第1駆動手段と、該昇降ス
テージを光路の切り替え時に上昇させて第1光ファイバ
と複数の第2光ファイバにおける任意の第2光ファイバ
とをV溝で選択的に結合させ、光ファイバの光路を切り
替える第2駆動手段とを備え、しかも、上記変位ステー
ジの変位量を、その変位の大きさに比例して発生する復
元力と該第1駆動手段で発生する力との釣合いに基づい
て制御するとともに、該変位ステージには、光路の切り
替え時に昇降ステージと第2駆動手段とに挟持されて当
該変位ステージの位置を固定する弾性体を設けるように
している。
【0027】また、本発明においては上述の目的を達成
するため、請求項2記載の昇降ステージを、複数の第2
光ファイバを一列に整列させた固着状態で搭載する固定
ステージと、撓曲した該第1光ファイバの端部と任意の
第2光ファイバの端部とを表面のV溝で結合させる結合
ステージと、これら固定ステージと結合ステージとを接
続する複数のピンとから構成するようにしている。
【0028】また、本発明においては上述の目的を達成
するため、請求項2、又は、請求項3記載の変位ステー
ジに、光路の切り替え時に撓曲した該第1光ファイバの
端部を結合ステージ表面のV溝に圧接する圧接体を設け
るようにしている。
【0029】また、本発明の第3の発明においては上述
の目的を達成するため、第1光ファイバと、この第1光
ファイバを搭載する第1変位ステージと、この第1変位
ステージを昇降可能に支持する第2変位ステージと、該
第1光ファイバと相互に対向する複数の第2光ファイバ
と、この複数の第2光ファイバを整列状態で搭載する非
昇降ステージと、該第2変位ステージを光路の切り替え
時に複数の第2光ファイバの整列方向に変位させる第1
駆動手段と、該第1変位ステージを光路の切り替え時に
下降させて第1光ファイバと複数の第2光ファイバにお
ける任意の第2光ファイバとをV溝で選択的に結合さ
せ、光ファイバの光路を切り替える第2駆動手段と、該
非昇降ステージに設けられ光路の切り替え時に第1変位
ステージと第2駆動手段とに挟持されて第2変位ステー
ジの位置を固定する位置決め体とを備えるようにしてい
る。
【0030】そして、本発明においては上述の目的を達
成するため、請求項5記載の非昇降ステージを、複数の
第2光ファイバを一列に整列させた固着状態で搭載する
固定ステージと、撓曲した該第1光ファイバの端部と任
意の第2光ファイバの端部とを表面のV溝で結合させる
結合ステージと、これら固定ステージと結合ステージと
を接続する複数のピンとから構成するようにしている。
【0031】そしてまた、本発明においては上述の目的
を達成するため、請求項5、又は、請求項6記載の第1
変位ステージに、光路の切り替え時に該第1光ファイバ
を結合ステージ表面のV溝に圧接する圧接体を設けるよ
うにしている。
【0032】さらに、本発明においては上述の目的を達
成するため、請求項1乃至請求項7記載の第1光ファイ
バをm本にするとともに、複数の第2光ファイバをm×
n本にし、m芯一括型の光スイッチを構成するようにし
ている。
【0033】さらにまた、本発明においては上述の目的
を達成するため、請求項1乃至請求項7記載の光スイッ
チをケースの内部に収納するとともに、当該ケースの内
部には、第1光ファイバ、又は、複数の第2光ファイバ
のコアと整合する屈折率整合剤を充填するようにしてい
る。
【0034】
【作用】上記構成を有する本発明の第1の発明によれ
ば、光ファイバの光路の切り替え時に、制御手段の制御
下で第1光ファイバを搭載した変位ステージが第1駆動
手段の駆動に基づき水平横方向に変位し、その後、複数
の第2光ファイバを搭載した昇降ステージが第2駆動手
段の駆動に基づき上昇し、撓曲した第1光ファイバと任
意の第2光ファイバとが結合ステージのV溝上で突き合
った状態で結合し、光ファイバの光路が切り替わる。
【0035】また、上記構成を有する本発明の第2の発
明によれば、光ファイバの光路の切り替え時に、第1光
ファイバを搭載した変位ステージが第1駆動手段の駆動
に基づき水平横方向に変位するとともに、この変位ステ
ージの変位量がその変位の大きさに比例して発生する復
元力と第1駆動手段で発生する力との釣合いに基づいて
制御され、次いで、複数の第2光ファイバを搭載した昇
降ステージが第2駆動手段の駆動に基づき上昇し、弾性
体が昇降ステージと第2駆動手段とに挟持されて変位ス
テージの位置を固定し、その後、撓曲した第1光ファイ
バと任意の第2光ファイバとが結合ステージのV溝上で
突き合った状態で結合し、光ファイバの光路が切り替わ
る。
【0036】また、上記構成を有する本発明によれば、
昇降ステージの固定ステージと結合ステージとが分離型
に構成されているので、コネクタの端面を研磨できずに
反射特性が悪いという問題点を解消できる。
【0037】また、上記構成を有する本発明によれば、
圧接体が光路の切り替え時に撓曲して撓んだ第1光ファ
イバの端部を結合ステージ表面のV溝に圧接し、第1光
ファイバがV溝の斜面上に引っ掛かって軸ずれが発生
し、損失が大きくなるという欠点を解消する。
【0038】さらに、上記構成を有する本発明によれ
ば、ケースの内部に充填された屈折率整合剤が、第1光
ファイバと任意の第2光ファイバの結合面におけるコア
を整合させ、第1光ファイバと任意の第2光ファイバの
結合面における損失を防止する。
【0039】
【実施例】以下、図1乃至図6に示す一実施例に基づい
て本発明の第1の発明を詳説する。
【0040】本発明の第1の発明に係る1×8光スイッ
チは、ケース1に、第1光ファイバ2を搭載する変位ス
テージ5、複数の第2光ファイバ3を搭載する昇降ステ
ージ20、及びリニアエンコーダ14をそれぞれ配設
し、コイルモータ9で変位ステージ5を水平方向に変位
させるとともに、アクチュエータ19で昇降ステージ2
0を上昇させて第1光ファイバ2と任意の第2光ファイ
バを結合させ、光ファイバの光路を切り替える機能を有
している。
【0041】上記ケース1は、図1に示す如く、上面が
開口した矩形の箱構造に構成され、その内部には、第1
光ファイバ2と任意の第2光ファイバの結合面における
コアを整合させる図示しないシリコンオイル(屈折率整
合剤)が充填されており、上面には図示しない蓋が着脱
自在に冠着されるようになっている。
【0042】また、可撓性を有する上記第1光ファイバ
2は、同図に示す如く、図の左側から右側に傾斜状態で
指向する単一の光ファイバから成り、ほぼ円筒形を露呈
した固定用のマスタフェルール4に挿着されている。
【0043】一方、上記した変位ステージ5は、図1に
示す如く、非透磁性材料からほぼ直方体形の電気子とし
て構成され、その傾斜した上面の中央部には、単一の搭
載溝5aがV字形に切り欠かれており、水平横方向、詳
言すれば、複数の第2光ファイバ3の整列方向に変位可
能にケース1の内部左側に収納配置されている。
【0044】単一の搭載溝5aは、図1の斜め左右方向
に指向し、マスタフェルール4を傾斜した固着状態で搭
載しており、このマスタフェルール4の搭載に伴い、第
1光ファイバ2の下降した自由端部が下位に位置してい
る。
【0045】然して、単一の第1光ファイバ2は、その
自由端部が昇降ステージ20の上昇4(光ファイバの光
路の切り替え時)に結合ステージ22のV溝22aに撓
んだ撓曲状態で嵌入するよう搭載されている。
【0046】また、変位ステージ5の背面部には、同図
に示す如く、ほぼ口形に巻装されたコイル(ボイスコイ
ル)6が装着され、このコイル6には一対の永久磁石7
が僅かな隙間を介して対向している。
【0047】この一対の永久磁石7は、図1や図2に示
す如く、横一列に並んだ状態でケース1の内部左側に並
設され、前面のN極とS極とがコイル6にそれぞれ対向
されており、その背面部が磁路を形成するヨーク(鉄
心)8に重合されている。
【0048】このヨーク8は、図1に示す如く、ケース
1の内部左側に設置され、電気子である変位ステージ
5、コイル6、及び一対の永久磁石7と相俟って、第1
駆動手段であるコイルモータ9を構成している。
【0049】然して、コイルモータ9は、供電に基づき
駆動して、第1光ファイバ2を搭載した変位ステージ5
を水平横方向、別言すれば、複数の第2光ファイバ3の
整列方向に変位させる機能を有している。
【0050】また、変位ステージ5の上面部には、図1
の斜め手前方向に指向するガラススケール10が水平に
取着され、このガラススケール10には、光線の通過を
遮断するほぼZ字形の遮光板12の上部が取着されてお
り、この遮光板12の下部がほぼコ字形の原点センサ1
3の内部空間に変位可能な状態で挿入されている。
【0051】この原点センサ13は、ケース1の内部に
設置され、遮光板12の変位に伴い変位ステージ5の変
位量や位置を常時検出し、検出した検出値をリニアエン
コーダ(制御手段)14に出力する機能を有している。
【0052】このリニアエンコーダ14は、ケース1の
内部の凹面部1aに一対の取付ピン15を介して設置さ
れ、原点センサ13からの検出値に基づいて変位ステー
ジ5の位置を把握するとともに、コイル6への供電を制
御し、コイルモータ9をサーボ制御する機能を有してい
る。
【0053】さらに、変位ステージ5の両側面部には、
変位ステージ5の変位範囲を規制する板発条16がそれ
ぞれ取着され、この一対の板発条16が固定ブロック1
7の両側面部のスペーサ17bにそれぞれ取着されてい
る。
【0054】この固定ブロック17は、ケース1の内部
右側に設置され、その上面両側には、図1の斜め方向に
指向する取付溝17aがそれぞれ水平に凹設されるとと
もに、この一対の取付溝17aには、同方向に指向する
位置決め用のガイドピン(ピン)18がそれぞれ嵌入状
態で水平に取着されている。
【0055】この一対のガイドピン18は、その一部が
固定ブロック17から図1の斜め方向に突出している。
そして、固定ブロック17と変位ステージ5との間に
は、図1や図2に示す如く、一対の板発条16の間に位
置するアクチュエータ(第2駆動手段)19が介在して
設置されている。
【0056】他方、上記昇降ステージ20は、図1に示
す如く、固定ステージ21と結合ステージ22とから板
状に構成され、一対の板発条16、固定ブロック17、
及び変位ステージ5が囲繞・画成する空間に配置されて
おり、光ファイバの光路の切り替え時にアクチュエータ
19の駆動に基づき下降した通常の位置から上昇する機
能を有している。
【0057】固定ステージ21は、その表面に、位置決
め用の複数のV溝21aが0.25mm間隔で横一列に
並べて研削加工されるとともに、両側部それぞれに位置
する位置決め溝21bが研削加工され、この一対の位置
決め溝21bにガイドピン18がそれぞれ嵌入状態で係
合するようになっている。
【0058】これに対し、結合ステージ22は、固定ス
テージ21の前方に同位した一体的な状態で設けられ、
その表面には、位置決め結合用の複数のV溝22aが
0.25mm間隔で横一列に並べて研削加工されてお
り、この複数のV溝22aが固定ステージ21の複数の
V溝21aと連通している。
【0059】また、結合ステージ22の表面両側部に
は、位置決め溝22bがそれぞれ研削加工され、この一
対の位置決め溝22bにガイドピン18がそれぞれ嵌入
状態で係合するようになっている。
【0060】そして、結合ステージ22は、光ファイバ
の光路の切り替え時に、そのV溝22aで撓曲した第1
光ファイバ2の自由端部と任意の第2光ファイバの自由
端部とを突き合わせて結合させる作用を有している。
【0061】また、可撓性を有する上記複数の第2光フ
ァイバ3は、図1の右側から左側に水平状態で指向する
8本の光ファイバから成り、横一列に並び揃った状態で
帯状のケーブル23に被包されており、固定ステージ2
1における複数のV溝21aにそれぞれ嵌入した固着状
態で配設されて整列している。
【0062】さらに、上記したアクチュエータ19は、
図3や図4に示す如く、一対の板発条16、固定ブロッ
ク17、及び変位ステージ5が囲繞・画成する空間に、
供電に伴い反発力を発生させるコイル19aが設置され
ている。
【0063】このコイル19aの中心部の縦孔には、永
久磁石を備えた永久磁石棒19bが昇降可能に挿入さ
れ、この永久磁石棒19bの頂部の永久磁石部19cに
は、昇降ステージ20が水平に載設されている。
【0064】然して、このアクチュエータ19は、光フ
ァイバの光路の非切り替え時には、昇降ステージ20を
下降させて第1光ファイバ2と複数の第2光ファイバ3
とを離隔させ、光ファイバの光路の切り替え時には、昇
降ステージ20を上昇させて第1光ファイバ2と複数の
第2光ファイバ3とを相互に対向させるとともに、結合
ステージ22のV溝22aに第1光ファイバ2の自由端
部を撓曲状態で搭載・支承させる機能を有している。
【0065】ところで、光通信等に使用される光スイッ
チは、一般的に芯事に損失が異なっている。この損失の
要因としては、塵の混入や光ファイバの端面状態の異常
等、組立作業に起因するものの他に、軸ずれ、角度ず
れ、或いは、ギャップ等、構造に起因するものがある。
【0066】本発明に係る光スイッチは、V溝22aを
利用して第1光ファイバ2と任意の第2光ファイバとを
結合して軸合わせするので、原理的には上記した軸ずれ
や角度ずれを生じることがない。
【0067】しかしながら、ギャップについては、板発
条16を使用する関係上、板発条16の撓曲に伴いギャ
ップ変動が生じ、各芯事の損失ばらつきが発生する。従
って、下記に示す抑制手段で損失変動を抑制する必要が
ある。
【0068】マルクーゼによると、光ファイバの間にギ
ャップが存在する場合、その部分を光が通過する際の透
過係数Tは次式で表される。
【0069】
【数1】
…(1)
【0070】ここで、 n:ギャップの間の屈折率 k=2π/λ λ:光の波長 w:光ファイバ中を伝搬する光のモードフィールド半径 (1)式に基づいてギャップに対する損失値を表したグ
ラフを図5に示す。このグラフから損失値を0.1dB
以下にするには、間隔を25μm以下にする必要のある
ことが解る。
【0071】光通信等における光デバイスに要求される
損失値を様々であるが、一般的に0.1dB程度のデバ
イスであれば、その利用範囲が極めて広くなる。即ち、
光スイッチは、その各芯事にばらつきがあっても、その
損失値の絶対値が0.1dB以下であるならば、充分使
用することが可能となる。
【0072】以下では、損失の絶対値が全芯で0.1d
B以下になるよう、即ち、光ファイバ間のギャップのば
らつきが25μm以下になるよう、図6を参照しつつ板
発条16の長さを規制する手法について述べる。
【0073】板発条16の変位に伴うギャップの変動
は、変位の大きさと板発条16の長さとで定まる。今、
板発条16の最大変位量をt、最大変位時のギャップが
25μmになるとすると、tが1mm程度のオーダであ
るならば、板発条16の最小必要長さLは近似的に次式
で与えられる。
【0074】
【数2】
…(2)
【0075】即ち、(2)式で与えられるLよりも板発
条16の長さを長くすれば、ギャップの変位量を25μ
m以下に抑制することが可能となる。
【0076】本実施例における1×8光スイッチは、複
数のV溝が0.25mm間隔で横一列に並べて研削加工
されているので、板発条16の最大変位量が±0.87
5mmとなる。従って、(2)式に基づいて板発条16
の長さを20.7mm以上にすれば、良い。そこで、本
実施例では板発条16の長さを30mmにしている。
【0077】次に、動作について説明すると、第1光フ
ァイバ2と選択した任意の第2光ファイバとを結合して
光路を切り替えるには、先ず、アクチュエータ19やコ
イルモータ9への供電をOFFする。
【0078】すると、永久磁石棒19bが下降して昇降
ステージ20を離隔位置に復帰させ、複数の第2光ファ
イバ3と第1光ファイバ2とが接触しないよう離隔し、
水平横方向に変位していた変位ステージ5が撓んでいた
一対の板発条16の復元作用で通常の位置(図1の位
置)に復帰する。
【0079】この際、供電のOFFに伴いコイルモータ
9がフリーの状態となるが、第1光ファイバ2と複数の
第2光ファイバ3とが離隔しているので、第1光ファイ
バ2の接触に伴う損傷を防止することができる。
【0080】こうして、変位ステージ5が通常の位置に
復帰したら、コイルモータ9に供電して駆動させる。す
ると、変位ステージ5が一対の板発条16を撓ませつつ
通常の位置から所定の位置に変位し、第1光ファイバ2
が任意の第2光ファイバの直上に位置する。
【0081】この際、遮光板12が変位して原点センサ
13に変位ステージ5の変位量を検出させ、原点センサ
13が検出した検出値をリニアエンコーダ14に出力す
る。原点センサ13からリニアエンコーダ14に検出値
が出力されると、リニアエンコーダ14が変位ステージ
5の変位量を把握するとともに、コイル6への供電を制
御し、コイルモータ9をサーボ制御する。
【0082】然して、リニアエンコーダ14は、2本の
光ファイバ2・3をV溝22aで軸合わせする場合、横
方向の軸ずれの許容量が±20μmであるので、第1光
ファイバ2が目的位置の±20μmの範囲内に位置する
よう、コイルモータ9をサーボ制御する。
【0083】こうして、第1光ファイバ2が目的位置の
±20μmの範囲内に位置したら、アクチュエータ19
に供電する。すると、永久磁石棒19bが上昇して昇降
ステージ20を接触位置に上昇させ、昇降ステージ20
の一対の位置決め溝21b・22bにガイドピン18が
それぞれ嵌入状態で係合して位置決めする。
【0084】そして、第1光ファイバ2と任意の第2光
ファイバとが接触可能な位置で対向するとともに、第1
光ファイバ2の自由端部が結合ステージ22のV溝22
aに撓曲した嵌入状態で搭載・支承され、第1光ファイ
バ2と任意の第2光ファイバとがV溝22a上で結合
し、光ファイバの光路が切り替わることとなる。
【0085】尚、この結合の際、第1光ファイバ2の位
置が任意の第2光ファイバの位置に対して±20μm以
内になるよう、リニアエンコーダ14がコイルモータ9
をサーボ制御する。
【0086】上記構成によれば、選択コネクタと被選択
コネクタとを利用しないので、コネクタの嵌合時に大き
な嵌合力を作用させなくとも良い。従って、スイッチの
筐体を強固な材料から構成し、嵌合力に耐え得るだけの
強力な剛性を確保する必要を確実に除去することができ
る。
【0087】また、板発条16を使用するので、より一
層の光スイッチの縮小化・小型化が期待できる。具体的
には、光スイッチを幅34mm×奥行き50mm×高さ
9mmのコンパクトな大きさに縮小することが可能とな
る。
【0088】また、変位ステージ5の上面部にガラスス
ケール10を水平に取着し、ケース1の内部には原点セ
ンサ13を設置しているので、変位ステージ5の重量を
軽減することができ、しかも、駆動力の減少、換言すれ
ば、消費電力の減少、及び大きさの縮小が期待できる。
【0089】また、第1光ファイバ2と任意の第2光フ
ァイバとをV溝22a上で結合させるので、位置決め精
度をラフにでき、アクチュエータ19に高価で高級な位
置決め機構を設ける必要性を除去することができる。
【0090】昇降ステージ20の固定ステージ21と結
合ステージ22とを一体的に構成しているので、小型化
を図ることができ、しかも、V溝とコネクタとの位置合
わせを不要ならしめることができる。そして、容易に組
み立てられるので、装置の組み立て作業性を向上させる
ことが可能となり、しかも、振動等で位置変動が発生し
ても、V溝22aの許容範囲以内ならば、リニアエンコ
ーダ14に基づくコイルモータ9のサーボ制御で光強度
の変動を抑制することができる。
【0091】そしてまた、アクチュエータ19の位置決
め精度がラフで良く、しかも、そのままの構造でも、3
芯以上の多芯構造への応用が期待できる。
【0092】さらに、非機械的なタイプの光スイッチで
は無く、機械的なタイプの光スイッチなので、損失が大
きい、漏話が大きい、偏波依存性、波長依存性が大きい
等、信頼性の面で無視し得ない問題点を解消することが
可能となる。
【0093】さらにまた、ケース1の内部に、第1光フ
ァイバ2と任意の第2光ファイバの結合面におけるコア
を整合させるシリコンオイルを充填しているので、第1
光ファイバ2と任意の第2光ファイバの結合面における
損失を防止することができる。
【0094】尚、上記実施例では1×8の光スイッチを
示したが、第1光ファイバ2をm本に増加するととも
に、複数の第2光ファイバ3をm×n本に増加し、m芯
一括型の光スイッチを構成するようにしても良い。
【0095】また、この場合、m芯一括型の光スイッチ
のケース1の内部に、光ファイバのコアと整合するシリ
コンオイル等の屈折率整合剤を充填するようにしても、
上記実施例と同様の作用効果を奏する。
【0096】また、上記実施例では読取り精度が数mオ
ーダのリニアエンコーダ14を使用したものを示した
が、読取り精度が1μm以下のリニアエンコーダ14を
使用しても良い。
【0097】そして、上記実施例では変位ステージ5を
コイルモータ9で変位させるものを示したが、変位ステ
ージ5をリニアガイドとボイスコイルモータ9との組み
合わせ等で動作させるようにしても良いのは言うまでも
ない。
【0098】さらに、上記実施例では変位ステージ5を
コイルモータ9で変位させるものを示したが、図7に示
すようにリニアガイド23、ボール螺子24、及びステ
ッピングモータ25の組み合わせ等で動作させたり、図
8に示すようにリニアガイド23、ボール螺子24、D
Cモータ25、及びエンコーダ26の組み合わせで動作
させるようにしても良い。
【0099】さらにまた、上記実施例では昇降ステージ
20をアクチュエータ19で昇降させるものを示した
が、第1光ファイバ2、又は、第2光ファイバ3をアク
チュエータ19で昇降させて結合するようにしても上記
実施例と同様の作用効果が期待できる。
【0100】次に、図9乃至図29に示す一実施例に基
づいて本発明の第2の発明を詳説する。
【0101】本発明の第2の発明に係る光スイッチは、
ケース1Aの内部に、複数の第1光ファイバ2を搭載し
た変位ステージ5、及び複数の第2光ファイバ3を搭載
した昇降ステージ20をそれぞれ配設し、変位ステージ
5の変位量を、その変位量に比例して発生する復元力と
コイルモータ9の力との釣合いに基づき制御するととも
に、変位ステージ5には、変位ステージ5を固定する弾
性体32を突設するようにしている。
【0102】上記ケース1Aは、図9に示す如く、上面
が開口した矩形で細長の箱構造(具体的には、長さ50
mm×幅20mm×厚さ9mm)に構成され、その内部
には、複数の第1光ファイバ2と複数の任意の第2光フ
ァイバの結合面におけるコアを整合させる図示しないシ
リコンオイル(屈折率整合剤)が充填されており、上面
には図示しない蓋が着脱自在に冠着されるようになって
いる。
【0103】また、可撓性を有する上記第1光ファイバ
2は、同図に示す如く、図の左側から右側に傾斜状態で
指向する2本の光ファイバから成り、この2本の光ファ
イバがほぼ円筒形を露呈した固定用のマスタフェルール
4にそれぞれ挿着されている。
【0104】一方、上記した変位ステージ5は、図9や
図10に示す如く、非透磁性材料からほぼ直方体形の電
気子として構成され、その傾斜した上面の中央部には、
複数の搭載溝5aがV字形に切り欠かれており、水平横
方向、詳言すれば、複数の第2光ファイバ3の整列方向
に変位可能にケース1Aの内部左側に収納配置されてい
る。
【0105】複数の搭載溝5aは、図9の斜め左右方向
に指向し、複数のマスタフェルール4をそれぞれ傾斜し
た固着状態で搭載しており、この複数のマスタフェルー
ル4の搭載に伴い、複数の第1光ファイバ2の下降した
自由端部が下位に位置している。
【0106】然して、複数の第1光ファイバ2は、図2
1や図22に示す如く、その自由端部が昇降ステージ2
0の上昇時(光ファイバの光路の切り替え時)に結合ス
テージ22のV溝22aに撓んだ撓曲状態で嵌入するよ
う搭載されている。
【0107】また、変位ステージ5の背面部には、図9
や図10に示す如く、ほぼ口形に巻装されたVCMコイ
ル(ボイスコイル)6Aが装着され、このVCMコイル
6Aの両端部がコイル端子ターミナル27にそれぞれ接
続(図示せず)されており、しかも、このVCMコイル
6Aには一対のVCM永久磁石7Aが僅かな隙間を介し
て対向している。
【0108】この一対のVCM永久磁石7Aは、図9や
図10に示す如く、横一列に並んだ状態でケース1Aの
内部左側に並設され、前面のN極とS極とがVCMコイ
ル6Aにそれぞれ対向されており、その背面部が磁路を
形成するヨーク(鉄心)8に重合されている。
【0109】このヨーク8は、図9に示す如く、ケース
1Aの内部左側に設置され、電気子である変位ステージ
5、VCMコイル6A、及び一対のVCM永久磁石7A
と相俟って、第1駆動手段であるコイルモータ9を構成
している。
【0110】然して、コイルモータ9は、供電に基づき
駆動して、複数の第1光ファイバ2を搭載した変位ステ
ージ5を水平横方向、別言すれば、複数の第2光ファイ
バ3の整列方向に変位させる機能を有している(図10
参照)。
【0111】さらに、変位ステージ5の両側面部には、
変位ステージ5の変位範囲を規制する板発条16がそれ
ぞれ取着され、この一対の板発条16がコイル端子ター
ミナル27に近接する固定ブロック17の両側面部のス
ペーサ17bにそれぞれ取着されている。
【0112】この固定ブロック17は、ケース1Aの内
部右側に設置され、その上面両側には、図9の斜め方向
に指向する取付溝17aがそれぞれ水平に凹設されると
ともに、この一対の取付溝17aには、同方向に指向す
る位置決め用のガイドピン(ピン)18がそれぞれ嵌入
状態で水平に取着されている。
【0113】この一対のガイドピン18は、その一部が
固定ブロック17から図9の斜め方向に突出している。
そして、固定ブロック17と変位ステージ5との間に
は、図9、図15、図16、図28、及び図29に示す
如く、一対の板発条16の間に位置するアクチュエータ
(第2駆動手段)19が介在して設置されている。
【0114】他方、上記昇降ステージ20は、図9に示
す如く、固定ステージ21と結合ステージ22とから板
状に構成され、固定ブロック17の上部先端に支持板発
条28を介して上下方向に揺動可能に取着されるととも
に、一対の板発条16、固定ブロック17、及び変位ス
テージ5が囲繞・画成する空間に配置されており、光フ
ァイバの光路の切り替え時にアクチュエータ19の駆動
に基づき下降した通常の位置から上昇する機能を有して
いる。
【0115】固定ステージ21は、シリコンウェハから
構成され、その表面には位置決め用の複数のV溝21a
が0.25mm間隔で横一列に並べて研削加工されると
ともに、両側部それぞれに位置する位置決め溝21bが
研削加工され、この一対の位置決め溝21bにガイドピ
ン18がそれぞれ嵌入状態で係合するようになってい
る。
【0116】これに対し、結合ステージ22は、図13
に示す一体型のものとは異なり、シリコンウェハから分
離型の構造(図11、及び図12参照)に構成され、固
定ステージ21の前部に同位した状態で接着されてお
り、その表面には位置決め結合用の複数のV溝22aが
0.25mm間隔で横一列に並べて研削加工されるとと
もに、この複数のV溝22aが固定ステージ21の複数
のV溝21aと対向した状態で連通している。
【0117】また、結合ステージ22の表面両側部に
は、位置決め溝22bがそれぞれ研削加工され、この一
対の位置決め溝22bにガイドピン18がそれぞれ嵌入
状態で係合するようになっている(図17参照)。
【0118】そして、結合ステージ22は、光ファイバ
の光路の切り替え時に、そのV溝22aで撓曲した複数
の第1光ファイバ2の自由端部と複数の任意の第2光フ
ァイバの自由端部とを突き合わせて結合させる作用を有
している。
【0119】また、可撓性を有する上記複数の第2光フ
ァイバ3は、図9の右側から左側に水平状態で指向する
8本の光ファイバから成り、横一列に並び揃った状態で
帯状のケーブル23に被包されており、固定ステージ2
1における複数のV溝21aにそれぞれ嵌入した固着状
態で配設されて整列している。
【0120】また、上記したアクチュエータ19は、図
15や図16に示す如く、一対の板発条16、固定ブロ
ック17、及び変位ステージ5が囲繞・画成する空間
に、供電に伴い反発力を発生させるコイル19aが設置
され、このコイル19aの両端部がコイル端子ターミナ
ル27にそれぞれ接続されている(図示せず)。
【0121】このコイル19aの中心部の縦孔には、永
久磁石を備えた永久磁石棒19bが昇降可能に挿入さ
れ、この永久磁石棒19bの頂部の永久磁石部19cが
傾斜状態の昇降ステージ20の下面に当接して水平状態
に押し上げるようになっている。
【0122】然して、このアクチュエータ19は、光フ
ァイバの光路の非切り替え時には、昇降ステージ20を
傾斜状態に下降させて複数の第1光ファイバ2と複数の
第2光ファイバ3とを離隔させ、光ファイバの光路の切
り替え時には、昇降ステージ20を水平状態に上昇させ
て複数の第1光ファイバ2と複数の第2光ファイバ3と
を相互に対向させるとともに、結合ステージ22のV溝
22aに複数の第1光ファイバ2の自由端部を撓曲状態
で搭載・支承させる機能を有している(図19、及び図
20参照)。
【0123】ところで、上記した変位ステージ5の変位
量は、上記第1の発明とは異なり、リニアエンコーダ1
4に制御されるのでは無く、変位量の大きさに比例して
発生する復元力とコイルモータ9で発生する力との釣合
いに基づき制御され、ガラススケール10、遮光板1
2、原点センサ13、及びリニアエンコーダ14を省略
できるようになっている。
【0124】この点を細説すると、変位ステージ5の変
位は、図23に示す如く、フレミングの左手の法則に基
づいてコイルモータ9に力を発生させ、この力を駆動力
に利用するようにしている。
【0125】図23において、コイルモータ9が変位ス
テージ5を変位させる駆動力Fは以下の式で表される。
【0126】即ち、F=i×B×l・N ここで、 i:電流 B:磁束密度 l:VCMコイル6Aの有効長さ N:VCMコイル6Aの巻数 次に、コイルモータ9の駆動力の理論計算・制御方法を
下記に述べる。
【0127】変位ステージ5の変位量Xは以下の式で表
される。
【0128】即ち、X(変位ステージ5の変位量)[m
m]=R・i(コイルモータ9に流す電流)[mA] ここで、Rは以下の式で表される。
【0129】
【数3】
…(3)
【0130】また、Iは以下の式で表される。
【0131】
【数4】
…(4)
【0132】ここで、 L:板発条16の長さ[mm] b:板発条16の幅[mm] t:板発条16の厚さ[mm] E:板発条16の縦弾性係数[kg重/mm2 ] I:板発条16の断面2次モーメント 上記理論計算・制御方法に基づく理論値と実験値とを表
したグラフを図24に示す。このグラフから理論値と実
験値との間に良好な一致関係が見られるのが解る。
【0133】尚、比例定数Rの温度依存性は極めて小さ
いという特徴を有している。その理由を図25を参照し
つつ説明する。
【0134】Rは上述した(3)、(4)の式から図2
5に示す式で表される。ここで、同図における丸印は温
度上昇に対して値が大きくなるもの、点線の丸印は温度
上昇に対して値が小さくなるもの、無印は温度上昇に対
して値が変化しないものを示す。このことから、図26
に示すことが言えることとなる。
【0135】従って、分子・分母で温度依存性をキャン
セルすることができる。特に、丸印は材料の線膨脹係数
を合わすことができるので、完全にキャンセルすること
が可能となる。
【0136】よって、温度が変化してもiを一定にすれ
ば、変位量Xは温度に対して変化することは無い。従っ
て、定電流制御のみで良く、ガラススケール10、遮光
板12、原点センサ13、及びリニアエンコーダ14が
不要となる。
【0137】尚、図27に配線・制御を簡素化した制御
の一例を示す。同図において、29はスイッチ、30は
可変電源、そして、31はコントローラである。
【0138】さらに、上記弾性体32は、図14、図1
5、図16、図28、及び図29に示す如く、ゴムやプ
ラスチック等の可撓性を有する素材から板状に構成さ
れ、上下方向にのみ撓むよう昇降ステージ20に対向す
る変位ステージ5の下部に傾斜した延出状態で突設され
ており、アクチュエータ19の永久磁石部19c上に配
置されている。
【0139】そして、昇降ステージ20の上昇時に、昇
降ステージ20の下面と永久磁石部19cとに挟持され
て変位ステージ5の水平方向に係る位置を固定する機能
を有している。
【0140】次に、動作について説明すると、複数の第
1光ファイバ2と選択した複数の任意の第2光ファイバ
とを結合して光路を切り替えるには、先ず、アクチュエ
ータ19やコイルモータ9への供電をOFFする。
【0141】すると、永久磁石棒19bが下降して昇降
ステージ20を離隔位置に復帰させ、複数の第2光ファ
イバ3と複数の第1光ファイバ2とが接触しないよう離
隔し、水平横方向に変位していた変位ステージ5が撓ん
でいた一対の板発条16の復元作用で通常の位置(図9
の位置)に復帰する。
【0142】この際、供電のOFFに伴いコイルモータ
9がフリーの状態となるが、複数の第1光ファイバ2と
複数の第2光ファイバ3とが離隔しているので、複数の
第1光ファイバ2の接触に伴う損傷を防止することがで
きる。
【0143】こうして、変位ステージ5が通常の位置に
復帰したら、コイルモータ9に供電して駆動させる。す
ると、変位ステージ5が一対の板発条16を撓ませつつ
通常の位置から所定の位置に変位し、複数の第1光ファ
イバ2が任意の第2光ファイバの直上に位置する。
【0144】この際、変位ステージ5の変位量は、その
変位量の大きさに比例して発生する復元力とコイルモー
タ9で発生する駆動力とのバランスに基づき、複数の第
1光ファイバ2が目的位置の±20μmの範囲内に位置
するよう制御される。従って、ガラススケール10、遮
光板12、原点センサ13、及びリニアエンコーダ14
を省略できる。
【0145】然して、複数の第1光ファイバ2が目的位
置の±20μmの範囲内に位置したら、アクチュエータ
19に供電する。すると、永久磁石棒19bが上昇して
傾斜状態の昇降ステージ20を弾性体32を挾んだ状態
で接触位置に上昇させ、弾性体32が昇降ステージ20
の下面と永久磁石部19cとに挟持されて変位ステージ
5の水平方向に係る位置を固定し、昇降ステージ20の
一対の位置決め溝21bにガイドピン18がそれぞれ嵌
入状態で係合して位置決めする。
【0146】そして、複数の第1光ファイバ2と複数の
任意の第2光ファイバとが接触可能な位置で対向すると
ともに、複数の第1光ファイバ2の自由端部が結合ステ
ージ22のV溝22aに撓曲した嵌入状態で搭載・支承
され、複数の第1光ファイバ2と複数の任意の第2光フ
ァイバとがV溝22a上で結合し、光ファイバの光路が
切り替わることとなる。
【0147】上記構成によれば、変位ステージ5の変位
量をその変位量の大きさに比例して発生する復元力とコ
イルモータ9で発生する駆動力とのバランスに基づいて
制御するので、第1の発明と同様の効果を得ることがで
きる他、ガラススケール10、遮光板12、原点センサ
13、及びリニアエンコーダ14を省略することができ
る。
【0148】また、光ファイバの光路が切り替え時に、
弾性体32が昇降ステージ20の下面と永久磁石部19
cとに摩擦力で挟持されて変位ステージ5の水平方向に
係る位置を固定する(無電力自己保持機能)ので、コイ
ルモータ9が例えフリーの状態であっても、光ファイバ
の位置ずれを確実に防止することが可能となり、しか
も、サイズの大型化を防止することができる。
【0149】そして、昇降ステージ20の固定ステージ
21と結合ステージ22とが分離型に構成されているの
で、光コネクタの端面研磨が可能となり、コネクタ着脱
型の光スイッチと同様の反射量(反射減衰量40dB以
上)を得ることができ、光コネクタの端面を研磨できず
に反射特性が悪い(反射減衰量35dB程度)という問
題点を解消することができるとともに、サイズの大型化
の防止が期待できる。
【0150】さらに、昇降ステージ20が固定ブロック
17の上部先端に、常時同じ軌跡を描いて変位する支持
板発条28が取着され、この支持板発条28の先端部に
は昇降ステージ20が上下方向に揺動可能に取着されて
いるので、光ファイバの軸方向、及び直交方向に係る位
置ずれを確実に防止することが期待し得る。
【0151】次に、図30に示す一実施例に基づいて本
発明の第3の発明を詳説する。
【0152】本発明の第3の発明に係る光スイッチは、
第1光ファイバ2を搭載する第1変位ステージ5A、第
1変位ステージ5Aを支持する第2変位ステージ5、複
数の第2光ファイバ3を搭載する非昇降ステージ20
A、第2変位ステージ5を変位させるコイルモータ9、
及び第1変位ステージ5Aを下降させるアクチュエータ
19とを備え、しかも、非昇降ステージ20Aの位置決
め体を第1変位ステージ5Aとアクチュエータ19とに
挟持させて第2変位ステージ5の位置を固定するように
している。
【0153】上記第1変位ステージ5Aは、図30に示
す如く、矩形に構成され、上下方向のみに撓曲可能な搭
載板発条33の先端部に取着されるとともに、この搭載
板発条33の下端部が上記変位ステージ5とほぼ同構造
・同機能の第2変位ステージ5の上部に接続されてお
り、単一の第1光ファイバ2を支持している。
【0154】第1変位ステージ5Aの下方には、図示し
ないアクチュエータ19が設置され、このアクチュエー
タ19が光ファイバの光路の切り替え時に駆動すること
によって、第1変位ステージ5Aが上位から下位方向に
下降・変位するとともに、第1光ファイバ2の自由端部
が結合ステージ22のV溝22aに撓曲した嵌入状態で
搭載・支承され、第1光ファイバ2と任意の第2光ファ
イバとが接触可能な位置で対向するようになっている。
【0155】また、非昇降ステージ20Aは、昇降ステ
ージ20とほぼ同様に構成され、横一列に整列した複数
の第2光ファイバ3を搭載する機能を有しているが、昇
降ステージ20とは異なり昇降機能を有していない。
【0156】そして、非昇降ステージ20Aには、弾性
体32とほぼ同様の機能を営む位置決め体(図示せず)
が一体的に設けられ、この位置決め体が第1変位ステー
ジ5Aとアクチュエータ19の永久磁石部19cとに挟
持されるに伴い、第2変位ステージ5の水平方向に係る
位置が固定されるようになっている。その他の部分につ
いては、上述した第1の発明、又は第2の発明と同様で
ある。
【0157】本発明においても上記第1の発明、及び第
2の発明と同様の作用効果が期待し得るのは明白であ
る。
【0158】尚、上記第1の発明、及び第2の発明の説
明では光ファイバの光路の切り替え時に、第1光ファイ
バ2の自由端部が結合ステージ22のV溝22aに撓曲
した嵌入状態で搭載・支承されるものを示したが、図3
1や図32に示す如く、変位ステージ5、又は、第1変
位ステージ5Aの上面部に、光路の切り替え時に撓曲し
て、撓んだ第1光ファイバ2の端部を結合ステージ22
表面のV溝22aに圧接する圧接板発条(圧接体)34
を取着するようにしても良い。
【0159】このようにすれば、繰り返しの切り替え動
作中に、第1光ファイバ2がV溝22aの斜面上に引っ
掛かって軸ずれが発生し、突発的に損失が大きくなると
いう欠点を簡易な構成で解消することが可能となる。
【0160】尚、図33や図34は圧接板発条34を使
用した場合とそうでない場合とを表したグラフであり、
この2つのグラフの比較・検討からも、圧接板発条34
を使用すれば突発的に損失が大きくなるという欠点を解
消できることが解る。
【0161】尚、上記実施例では圧接板発条34を板発
条から構成したものを示したが、同様の機能を有するも
のであれば、これに限定されるものでないのは言うまで
もない。
【0162】また、上記実施例では変位ステージ5、又
は、第2変位ステージ5を一対の板発条16に支持させ
るものを示したが、図35に示す如く、ケース1、又
は、ケース1Aの内部両側壁に、変位ステージ5、又
は、第2変位ステージ5を案内する2本の案内軸35を
水平に並べて架設するとともに、この2本の案内軸35
には、変位ステージ5、又は、第2変位ステージ5を一
方向に弾圧付勢するコイル発条36をそれぞれ嵌通する
ようにしても上記実施例と同様の作用効果を奏する。
【0163】また、上記実施例では2×8の光スイッ
チ、及び1×8の光スイッチを示したが、第1光ファイ
バ2をm本に増加するとともに、複数の第2光ファイバ
3をm×n本に増加し、m芯一括型の光スイッチを構成
するようにしても良い。
【0164】また、m芯一括型の光スイッチのケース
1、又は、ケース1Aの内部に、光ファイバのコアと整
合するシリコンオイル等の屈折率整合剤を充填するよう
にしても、上記実施例と同様の作用効果を奏する。
【0165】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の発明によれ
ば、選択コネクタと被選択コネクタとを利用しないの
で、コネクタの嵌合時に大きな嵌合力を作用させなくと
も良く、従って、スイッチの筐体を強固な材料から構成
し、嵌合力に耐え得るだけの強力な剛性を確保する必要
を除去することができるという顕著な効果がある。
【0166】また、変位ステージの重量を軽減すること
ができ、しかも、駆動力の減少、換言すれば、消費電力
の減少、及び大きさの縮小が期待できるという優れた効
果がある。
【0167】また、第1光ファイバと任意の第2光ファ
イバとをV溝上で結合させるので、位置決め精度をラフ
にでき、アクチュエータに高価で高級な位置決め機構を
設ける必要性を除去することができるという大きな効果
がある。
【0168】また、昇降ステージの固定ステージと結合
ステージとを一体的に構成しているので、小型化を図る
ことができ、しかも、V溝とコネクタとの位置合わせを
不要ならしめることができるという顕著な効果が期待で
きる。そして、容易に組み立てられるので、装置の組み
立て作業性を向上させることが可能となり、しかも、振
動等で位置変動が発生しても、V溝の許容範囲以内なら
ば、光強度の変動を抑制することができるという格別の
効果が期待できる。
【0169】そしてまた、第2駆動手段の位置決め精度
がラフで良く、しかも、そのままの構造でも、3芯以上
の多芯構造への応用が期待できるという優れた効果があ
る。
【0170】さらに、機械的なタイプの光スイッチなの
で、損失が大きい、漏話が大きい、偏波依存性、波長依
存性が大きい等、信頼性の面で無視し得ない問題点を解
消することが可能になるという大きな効果が期待でき
る。
【0171】また、本発明の第2の発明によれば、変位
ステージの変位量をその変位量の大きさに比例して発生
する復元力と第1駆動手段で発生する力とのバランスに
基づいて制御するので、ガラススケール、遮光板、原点
センサ、及びリニアエンコーダを省略することができる
という顕著な効果がある。
【0172】また、弾性体が昇降ステージと第2駆動手
段とに挟持されて変位ステージの位置を固定するので、
第1駆動手段が例えフリーの状態であっても、光ファイ
バの位置ずれを確実に防止することが可能となり、しか
も、サイズの大型化を防止することができるという格別
の効果がある。
【0173】そして、昇降ステージの固定ステージと結
合ステージとが分離型に構成されているので、光コネク
タの端面研磨が可能となり、コネクタ着脱型の光スイッ
チと同様の反射量を得ることができ、光コネクタの端面
を研磨できずに反射特性が悪いという問題点を解消する
ことができるとともに、サイズの大型化の防止が期待で
きるという優れた効果がある。
【0174】さらに、本発明によれば、変位ステージ、
又は、第1変位ステージに、撓んだ第1光ファイバの端
部を結合ステージ表面のV溝に圧接する圧接体を取着す
るので、繰り返しの切り替え動作中に、第1光ファイバ
がV溝の斜面上に引っ掛かって軸ずれが発生し、突発的
に損失が大きくなるという欠点を簡易な構成で解消する
ことが可能になるという大きな効果がある。
【0175】さらにまた、ケースの内部に、第1光ファ
イバと任意の第2光ファイバの結合面におけるコアを整
合させる屈折率整合剤を充填しているので、第1光ファ
イバと任意の第2光ファイバの結合面における損失を防
止することができるという顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明に係る光スイッチの一実施
例を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の第1の発明に係る光スイッチの一実施
例を示す要部平面図である。
【図3】本発明の第1の発明に係る光スイッチにおける
アクチュエータの電流OFF状態を示す断面側面図であ
る。
【図4】本発明の第1の発明に係る光スイッチにおける
アクチュエータの電流ON状態を示す断面側面図であ
る。
【図5】本発明の第1の発明に係る光スイッチの端面間
隔と損失との関係を示すグラフである。
【図6】本発明の第1の発明に係る光スイッチの変位量
に対する板発条の最小値を示すグラフである。
【図7】本発明の第1の発明に係る光スイッチの他の実
施例を示す要部斜視図である。
【図8】本発明の第1の発明に係る光スイッチの他の実
施例を示す要部斜視図である。
【図9】本発明の第2の発明に係る光スイッチの一実施
例を示す全体斜視図である。
【図10】本発明の第2の発明に係る光スイッチの一実
施例を示す要部斜視図である。
【図11】本発明の第2の発明に係る光スイッチにおけ
るガイドピン、固定ステージ、及び結合ステージの関係
を示す分解斜視図である。
【図12】本発明の第2の発明に係る光スイッチにおけ
るガイドピン、固定ステージ、及び結合ステージの関係
を示す斜視図である。
【図13】従来のガイドピン、固定ステージ、及び結合
ステージの関係を示す斜視図である。
【図14】本発明の第2の発明に係る光スイッチの一実
施例を示す要部平面図である。
【図15】本発明の第2の発明に係る光スイッチにおけ
るアクチュエータの電流OFF状態を示す断面側面図で
ある。
【図16】本発明の第2の発明に係る光スイッチにおけ
るアクチュエータの電流ON状態を示す断面側面図であ
る。
【図17】本発明の第2の発明に係る光スイッチにおけ
るガイドピン、固定ステージ、及び結合ステージを示す
斜視説明図である。
【図18】本発明の第2の発明に係る光スイッチの昇降
ステージを示す斜視図である。
【図19】本発明の第2の発明に係る光スイッチの電流
OFF状態を示す側面図である。
【図20】本発明の第2の発明に係る光スイッチの電流
ON状態を示す側面図である。
【図21】本発明の第2の発明に係る光スイッチの電流
OFF状態を示す斜視図である。
【図22】本発明の第2の発明に係る光スイッチの電流
ON状態を示す斜視図である。
【図23】本発明の第2の発明に係る光スイッチにおけ
る変位ステージの変位量の制御原理を示す説明図であ
る。
【図24】本発明の第2の発明に係る光スイッチにおけ
る変位ステージの電流変位特性を示すグラフである。
【図25】本発明の第2の発明に係る光スイッチの変位
ステージに関する数式図である。
【図26】本発明の第2の発明に係る光スイッチの変位
ステージに関する数式説明図である。
【図27】本発明の第2の発明に係る光スイッチの変位
ステージに関する制御例を示すシステム図である。
【図28】本発明の第2の発明に係る光スイッチの電流
OFF状態における弾性体を示す側面図である。
【図29】本発明の第2の発明に係る光スイッチの電流
ON状態における弾性体を示す側面図である。
【図30】本発明の第3の発明に係る光スイッチの一実
施例を示す要部斜視図である。
【図31】本発明に係る光スイッチの圧接板発条を示す
側面説明図である。
【図32】本発明に係る光スイッチの撓んだ圧接板発条
を示す側面説明図である。
【図33】圧接板発条を使用しない場合における光ファ
イバの損失特性を示すグラフである。
【図34】圧接板発条を使用した場合における光ファイ
バの損失特性を示すグラフである。
【図35】本発明に係る光スイッチの他の実施例を示す
要部斜視図である。
【符号の説明】
1…ケース、1A…ケース、2…第1光ファイバ、3…
第2光ファイバ、5…変位ステージ、5A…第1変位ス
テージ、9…コイルモータ、14…リニアエンコーダ、
16…板発条、18…ガイドピン、19…アクチュエー
タ、20…昇降ステージ、20A…非昇降ステージ、1
…固定ステージ、22…結合ステージ、22a…V溝、
28…支持板発条、32…弾性体、33…搭載板発条、
34…圧接板発条。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池ヶ谷 一雄 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 富田 信夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 26/08

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1光ファイバと、この第1光ファイバ
    を搭載する変位ステージと、該第1光ファイバと相互に
    対向する複数の第2光ファイバと、この複数の第2光フ
    ァイバを整列状態で搭載する昇降ステージと、該変位ス
    テージを光路の切り替え時に複数の第2光ファイバの整
    列方向に変位させる第1駆動手段と、該変位ステージの
    変位量を検出して第1駆動手段を制御する制御手段と、
    該昇降ステージを光路の切り替え時に上昇させて第1光
    ファイバと複数の第2光ファイバにおける任意の第2光
    ファイバとをV溝で選択的に結合させ、光ファイバの光
    路を切り替える第2駆動手段とを備えたことを特徴とす
    る光スイッチ。
  2. 【請求項2】 第1光ファイバと、この第1光ファイバ
    を搭載する変位ステージと、該第1光ファイバと相互に
    対向する複数の第2光ファイバと、この複数の第2光フ
    ァイバを整列状態で搭載する昇降ステージと、該変位ス
    テージを光路の切り替え時に複数の第2光ファイバの整
    列方向に変位させる第1駆動手段と、該昇降ステージを
    光路の切り替え時に上昇させて第1光ファイバと複数の
    第2光ファイバにおける任意の第2光ファイバとをV溝
    で選択的に結合させ、光ファイバの光路を切り替える第
    2駆動手段とを備えた光スイッチにおいて、上記変位ス
    テージの変位量を、その変位の大きさに比例して発生す
    る復元力と該第1駆動手段で発生する力との釣合いに基
    づいて制御するとともに、該変位ステージには、光路の
    切り替え時に昇降ステージと第2駆動手段とに挟持され
    て当該変位ステージの位置を固定する弾性体を設けたこ
    とを特徴とする光スイッチ。
  3. 【請求項3】 上記昇降ステージを、複数の第2光ファ
    イバを一列に整列させた固着状態で搭載する固定ステー
    ジと、撓曲した該第1光ファイバの端部と任意の第2光
    ファイバの端部とを表面のV溝で結合させる結合ステー
    ジと、これら固定ステージと結合ステージとを接続する
    複数のピンとから構成したことを特徴とする請求項2記
    載の光スイッチ。
  4. 【請求項4】 上記変位ステージに、光路の切り替え時
    に撓曲した該第1光ファイバの端部を結合ステージ表面
    のV溝に圧接する圧接体を設けたことを特徴とする請求
    項2、又は、請求項3記載の光スイッチ。
  5. 【請求項5】 第1光ファイバと、この第1光ファイバ
    を搭載する第1変位ステージと、この第1変位ステージ
    を昇降可能に支持する第2変位ステージと、該第1光フ
    ァイバと相互に対向する複数の第2光ファイバと、この
    複数の第2光ファイバを整列状態で搭載する非昇降ステ
    ージと、該第2変位ステージを光路の切り替え時に複数
    の第2光ファイバの整列方向に変位させる第1駆動手段
    と、該第1変位ステージを光路の切り替え時に下降させ
    て第1光ファイバと複数の第2光ファイバにおける任意
    の第2光ファイバとをV溝で選択的に結合させ、光ファ
    イバの光路を切り替える第2駆動手段と、該非昇降ステ
    ージに設けられ光路の切り替え時に第1変位ステージと
    第2駆動手段とに挟持されて第2変位ステージの位置を
    固定する位置決め体とを備えたことを特徴とする光スイ
    ッチ。
  6. 【請求項6】 上記非昇降ステージを、複数の第2光フ
    ァイバを一列に整列させた固着状態で搭載する固定ステ
    ージと、撓曲した該第1光ファイバの端部と任意の第2
    光ファイバの端部とを表面のV溝で結合させる結合ステ
    ージと、これら固定ステージと結合ステージとを接続す
    る複数のピンとから構成したことを特徴とする請求項5
    記載の光スイッチ。
  7. 【請求項7】 上記第1変位ステージに、光路の切り替
    え時に該第1光ファイバを結合ステージ表面のV溝に圧
    接する圧接体を設けたことを特徴とする請求項5、又
    は、請求項6記載の光スイッチ。
  8. 【請求項8】 上記第1光ファイバをm本にするととも
    に、複数の第2光ファイバをm×n本にし、m芯一括型
    の光スイッチを構成することを特徴とする請求項1乃至
    請求項7記載の光スイッチ。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項7記載の光スイッチ
    をケースの内部に収納するとともに、当該ケースの内部
    には、第1光ファイバ、又は、複数の第2光ファイバの
    コアと整合する屈折率整合剤を充填したことを特徴とす
    る光スイッチ。
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