JP3834453B2 - 光スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝送媒体を用いて伝送された情報を複数の経路にスイッチングする光スイッチに係り、特に波長多重伝送(WDM: wavelength division multiplexing)方式の伝送媒体に好適な光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
ノイズに強く、多量の情報を高速に伝送可能であるという利点を有する光伝送が従来から用いられてきている。特に、大容量のデータを伝送できることから、波長多重伝送(WDM)がその有力な手段となっている。このような多量のデータを伝送する場合、受信元では必要な情報を選択的に利用するのが効率的であるから、スイッチング手段を用いて送られてきた情報から必要情報を選択している。また、光通信を利用したデジタル計算機等においては、複数の通信回路を設け、その通信回路を切換えて使用することがある。この切換えには、光スイッチが有力な手段である。
【0003】
そこで近年、各種の光スイッチが提案されている。例えば、特開平5−249386号公報には、1本の入力ファイバから入力された情報を、4本の出力ファイバに出力する光スイッチが記載されている。この光スイッチは、光ファイバを直接移動させるものであり、中間部にファイバ2本からなるアレイを固定配置し、このアレイの一方端側にファイバ1本を可動に設け、他端側にファイバ4本を可動に設け、それぞれの光軸を合わせるように駆動手段が各可動ファイバを駆動している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に記載の光スイッチは、従来用いられてきたいわゆる1×2切換え光スイッチに比べて2倍の切換え能力がある利点を有している。しかしながら、光スイッチを切り換える際にファイバ4本の可動ファイバアレイを動かすので、1×2の光スイッチの場合に比べ、駆動手段に大きな駆動力を必要とする。また、可動光ファイバーの位置についてはある程度は考慮されているもののまだ十分ではない。例えば1本の可動ファイバを動かす場合に、ファイバ先端が切り換え平面内で回転し、光の結合効率が低下するおそれがあった。
【0005】
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、小型でコンパクトな光スイッチを実現することにある。本発明の他の目的は、光スイッチの結合効率を高めることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の第1の特徴は、基板と、この基板の一方端側に1本の光ファイバを固定する第1の光ファイバ固定部材と、基板の他端側に4本の光ファイバを固定する第2の光ファイバ固定部材と、第1の光ファイバ固定部材と第2の光ファイバ固定部材の間に配置した2本の光ファイバと、この2本の光ファイバを基板に対して移動可能にする可動手段とを備えたものである。
【0007】
上記目的を達成するための本発明の第2の特徴は、基板と、この基板の一方端側に入力側光ファイバを固定する入力側光ファイバ固定部材と、基板の他端側に複数の出力側光ファイバを固定する出力側光ファイバ固定部材と、入力側光ファイバ固定部材と出力側光ファイバ固定部材の間に配置された複数の切換え用光ファイバと、この切換え用光ファイバの少なくとも一部を基板に対して移動可能にする可動手段とを備え、切換え用光ファイバの本数は出力用光ファイバの本数より少ないものである。
【0008】
そして上記いずれかの特徴において、移動可能な光ファイバまたは切換え用光ファイバは、両端部側を前記基板に対して移動可能にし、中間部を前記基板に固定することが望ましい。また、可動手段は、移動可能な光ファイバまたは切換え用光ファイバの一端側に設けた第1の駆動部と他端側に設けた第2の駆動部とを備えることが望ましい。
【0009】
さらに上記第2の特徴において、入力用光ファイバの本数が1本であり、出力用光ファイバの本数が4本であり、切換え用光ファイバの本数が2本であることが望ましい。
【0010】
さらに上記いずれかの特徴において、移動可能な光ファイバまたは切換え用光ファイバの一端部を保持する第1の保持手段と、この光ファイバの他端部を保持する第2の保持手段とを設け、第1の駆動部がこの第1の保持手段を前記基板に対して移動可能にし、第2の駆動部が第2の保持手段を基板に対して移動可能にすることが望ましい。
【0011】
上記目的を達成するための本発明の第3の特徴は、基板と、この基板上に固定された第1の固定ブロックと、この第1の固定ブロックに長手方向の中間部が固定され両端部が片持ち梁状となっている2本の可動光ファイバと、2本の可動光ファイバの両先端部に固定された軟磁性体の2個の可動ブロックと、一方の可動ブロックに対向して配置され1本の光ファイバを固定可能な軟磁性体の第2の固定ブロックと、他方の可動ブロックに対向して配置され4本の光ファイバを固定可能な軟磁性体の第3の固定ブロックと、2個の可動ブロックをそれぞれ独立に第2及び第3の固定ブロックに対し移動させるアクチュエータと、2個の可動ブロックを第2および第3の固定ブロックに対し位置決めする手段とを有するものである。
【0012】
そして好ましくは、2本の可動光ファイバーと、第1の固定ブロックと、2個の可動ブロックとを、可動光ファイバーを弾性体とする平行板バネ構造とした。また、可動ブロックが、電磁アクチュエータの一部を構成するようにするのが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のいくつかの実施例を、図面に基づいて説明する。
図3は、本発明に係る光スイッチの一実施例の分解斜視図である。本実施例の光スイッチは、切換位置検出機能を有する1×4光スイッチである。基板9上の両端側に、固定ファイバ保持ブロック10、11及び中間ファイバ固定ブロック12が固定されている。固定ファイバ保持ブロック10には、1本の入力ファイバ19が固定される。また、固定ファイバ保持ブロック11には、4本の出力ファイバ20a、20b、20c、20dが固定されている。
【0014】
基板9の中央付近には、中間ファイバ固定ブロック12が基板9に固定配置されている。この中間ファイバ固定ブロック12には、2本の長さが等しい中間ファイバ21a、21bが、ほぼその中央部で固定されている。中間ファイバ21a、21bの両端には、可動ファイバ保持ブロック13、14が取付けられており、この可動ファイバ保持ブロック13、14は固定ファイバ保持ブロック10、11と位置合わせ可能である。
【0015】
固定ファイバ保持ブロック10及び可動ファイバ保持ブロック13の両側部であって基板9上には、可動ファイバ保持ブロック13の吸引方向を切り換え可能に電磁アクチュエータ15が取りつけられている。同様に、固定ファイバ保持ブロック11及び可動ファイバ保持ブロック14の両側部であって基板9上に、電磁アクチュエータ16が取り付けられている。
【0016】
電磁アクチュエータ15は、駆動電極17a、17b及び検出電極18を備えている。これにより、1入力2出力、すなわち、1×2の光切り換えが可能になる。また、検出電極18は、切り換え位置を検出するのにも用いられる。同様に、電磁アクチュエータ16も駆動電極22a、22b及び検出電極23を有し、2入力4出力、すなわち2×4に光路を切り換えるとともに切換えた位置を検出する。
【0017】
基板9を収納するベース24には内部電極25a、25dがその両端部近傍に設けられており、駆動電極17a、17bはこの内部電極25a、25dに電気的に接続されている。ただし、この図3では理解を容易にするため、基板9はベース24から切り離されているので、駆動電極17a、17bと内部電極25a、25dの接続を省略している。検出電極18は、内部電極25bあるいは内部電極25cに電気的に接続されている。同様に、駆動電極22a、22bは内部電極26a、26dに、検出電極23は内部電極26bあるいは内部電極26cに電気的に接続されている。
【0018】
ベース24に、基板9と基板9に搭載された各部品を収納した後、カバー29を気密性よく接着する。そして、カバーに設けた穴30から図示しない屈折率整合液を注入する。穴30にはプレート31が気密性良く接着されているので、注入した屈折率整合液が外部に漏れることはない。内部電極25a〜25dは、外部電極27a〜27dとベース24内で電気的に接続されている。同様に、内部電極26a〜26dは、外部電極28a〜28dと電気的に接続されている。したがって、ベース24をカバー29で覆って気密性よく封じた後も、外部電極を用いて光スイッチを駆動すること及び切り換え位置を検出することができる。
【0019】
次に、上記実施例の光切換部の詳細を図1に示す。切換え用の中間ファイバ(可動光ファイバ)1a、1b内を伝搬した入力光信号が、出力光ファイバ4a〜4dに伝搬する様子を示す。可動光ファイバ1a、1bの端部は、可動ファイバ保持ブロック5に形成された溝に保持されている。そして、この保持ブロック5には、可動ファイバ1a、1bを保持する溝の外側に、位置決め用のピン2a、2bが左右方向に摺動する溝3a、3bが形成されている。可動光ファイバ1a、1bの端部および位置決め用のピン2a、2bをそれぞれの溝3a、3bに保持した後、押さえ板7を保持ブロック5に接着固定する。
【0020】
可動光ファイバ1a、1bの軸線方向には、可動光ファイバ1aに対向して固定光ファイバ4a、4bを固定し、可動光ファイバ1bに対向して固定光ファイバ4c、4dを固定するために、固定ファイバ保持ブロック6が基板上に固定されている。この固定ファイバ保持ブロック6には、出力側の光ファイバ4a〜4dの端部と位置決め用のピン2a、2bを保持する溝が形成されている。これら光ファイバ4a〜4dの端部と位置決め用のピン2a、2bとを溝に収容した後、押さえ板8を固定ファイバ保持ブロック6に接着固定する。この保持ブロック5、6と押さえ板7、8の接着固定の際には、光ファイバを精度良く位置決めできるようにしている。
【0021】
ピン2a、2bは、固定ファイバ保持ブロック6に精度良く接着固定されている。一方、ピン2a、2bは溝3a、3b内を左右に移動可能になっている。そして、溝3a、3bの側面部と接触したときが移動の限界であり、この左右の限界に来たときに、可動光ファイバ1a、1bと出力側光ファイバ4a〜4dの光軸があった状態に設定する。この結果、可動ファイバ保持ブロック5と固定ファイバ保持ブロック6との相対位置を精度良く位置決めでき、可動光ファイバ1a、1bと固定光ファイバ4a〜4dとの切換えの再現性を向上できる。
【0022】
なお、本実施例では、可動光ファイバを2本まとめて移動させている。光ファイバを1本だけ動かすと、光ファイバが曲がって接続効率が低減するが、2本以上同時に移動させると光ファイバの曲がりを防止でき、光ファイバの接続の効率を向上できる。
【0023】
図2に、図1に示した光スイッチの光切換部の横断面図を示す。可動光ファイバ1a、1bが保持された可動ファイバ保持ブロック5と押さえ板7が、ピン2a、2bに対して左右方向に摺動して各光ファイバが光学的に接続される位置が切り換わる。これにより、小型で簡単な機構で、可動光ファイバの位置を精度良く切り換えることができる。
【0024】
以上、図1ないし図3に説明した本実施例によれば、1本の入力ファイバ19から入力された光は、可動ファイバ保持ブロック13の切り換え位置に応じて、中間ファイバ21aまたは中間ファイバ21bに受け渡される。さらに入力光は可動ファイバ保持ブロック14の切り換え位置に応じて、固定ファイバ20a〜20dのいずれかに受け渡される。この結果、1×4の光スイッチを簡単な構成で形成できる。
【0025】
なお、以上述べた実施例によれば、中間ファイバ2本は、平行板ばね構造となているので、可動ファイバ保持ブロック13、14は回転しないで平行移動する。これにより、光ファイバから射出された光の角度は平行なままであるから、安定した光結合となる。また、4本の出力に対して中間ファイバ2本のみを動かせばよいので、従来の4本駆動の場合に比べ小さな力しか必要とせず、アクチュエータを小型化できる。
【0026】
図4を用いて、上記構成の1×4光スイッチの具体的な切換え方法を説明する。この図は、左側を入力側とし、右側を出力側としたときの光スイッチの上面図である。入力側の可動ファイバ保持ブロック13を下側(右側)に切り換え、入力ファイバ19と中間ファイバ21aを光学的に結合する。この状態で、出力側の可動ファイバ保持ブロック14を上側(左側)に切り換え、中間ファイバ21aと出力ファイバ20aを光学的に結合させる。これにより、入力光ファイバ19を通って入力された入力光32は、中間光ファイバ21aを介して出力光ファイバ20aから出力される(図4(a))。
【0027】
この状態で出力側の可動ファイバ保持ブロック14だけを下側(右側)に切り換える。入力光ファイバ19を通って入力された入力光32は、中間光ファイバ21aを介して出力光ファイバ20bから出力される(図4(b))。
【0028】
また、図4(a)に示す状態から入力側の可動ファイバ保持ブロック13のみを上側(右側)に切り換える。これにより、入力光ファイバ19を通って入力された入力光32は、中間光ファイバ21aを介して出力光ファイバ20cから出力される(図4(c))。
【0029】
さらに、この状態から出力側可動ファイバ保持ブロック14を下側(右側)に切り換えると、入力光ファイバ19を通って入力された入力光32は、出力中間光ファイバ21aを介して出力光ファイバ20dから出力される(図4(d))。
【0030】
以上述べたように、本実施例の1×4光スイッチでは、切り換えの際に2本のファイバからなる中間ファイバ21a、21bだけを動かせばよい。したがって、ファイバの駆動力が従来の1×4光スイッチに比べて小さくて済み、アクチュエータを小型化できる。
【0031】
次に、図5を用いて光スイッチの駆動方法を詳細に説明する。この図5では可動光ファイバ21a、21bの入力側を駆動する場合を示すが、出力側でも同様である。
【0032】
入力光ファイバ19が保持されている固定ファイバ保持ブロック10の手前側であって入力光ファイバ19の周囲に、リング状の永久磁石33を固定する。この永久磁石33のさらに手前側であって入力光ファイバ19の周囲に、断面C字状の鉄製ヨーク34を取付ける。このヨーク34は、永久磁石33、固定ファイバ保持ブロック10及び可動ファイバ保持ブロック13を囲むようにな形状となっている。そしてヨーク34のC字の開口端は、可動ファイバ保持ブロック13の両側面と僅かに隙間を形成して配置されている。
【0033】
ヨーク34にはコイル35、36が巻かれている。コイルの素線径は0.09mm、コイルの巻き数はコイル35、36ともに400ターンである。コイルが巻かれている部分のヨーク34の断面積は、約3mm2である。コイル35には駆動電極17aが、コイル36には駆動電極17bが、それぞれ取り付けられている。さらにコイル35とコイル36とは電気的に接続されており、接続部には検出電極18が取り付けられている。
【0034】
駆動電極17a、17b及び検出電極18は、コントローラ37に接続されている。コントローラ37は、駆動電極17a、17bにアクチュエータを駆動するための電流を流す。たとえば図5で矢印で示したように左回りの磁束38が閉じて流れているものとする。駆動電極17aと駆動電極17bとの間に、駆動電極17bから駆動電極17aに向けて電流を流すと、コイル35は磁束を打ち消す方向に磁界を生じる。
【0035】
一方、コイル36には点線矢印で示す磁束39を強める方向に右回りの磁界を生じる。そして、この点線矢印で示した磁束39が、矢印で示した磁束38よりも強くなると、可動ファイバ保持ブロック13が右方向に吸引され、点線で示される位置に吸着される。吸着後は電流をゼロにしても、永久磁石33の作用により位置が保持される。上述したのとは逆方向に電流を流せば、可動ファイバ保持ブロック13は左側に吸着されて保持される。この切り換え動作により入力光ファイバ19から入射した光は、中間光ファイバ21aあるいは中間光ファイバ21bのいずれかに入射される。
【0036】
コントローラー37は、交流を発生する。可動ファイバ保持ブロック13が図5の実線で示されるように、左側に切り換わっているものとする。駆動電極17aと駆動電極17bとの間に、片振幅0.5ボルトで5kHzの交流を流す。コイル35のインダクタンスがコイル36のインダクタンスよりも大きいので、コイル35の両端の電位差、すなわち駆動電極17bと検出電極18との電位差がコイル36の両端の電位差、すなわち駆動電極17aと検出電極18との電位差よりも大きくなる。この電位差をそれぞれ増幅して比較し、信号線40から出力することにより、光スイッチの切り換え状態をスイッチ外部から検出することができる。
【0037】
なお、以上の実施例では固定ファイバ保持ブロックを軟磁性としている。軟磁性材としては、マンガン-亜鉛-フェライト材がある。軟磁性材を用いると、高性能の光スイッチを実現できる。また、光ファイバの位置決め精度は1ミクロン以下を要求されているので、光ファイバの保持ブロックに形成したピン保持溝および光ファイバ保持溝は精密研削加工で形成する。これにより、サブミクロンの位置決めが可能になる。
【0038】
また、磁気アクチュエータを中間光ファイバの両端部に設けたので、アクチュエータを作動させるときの励磁による、アクチュエータ相互の磁気的干渉を防止できる。
【0039】
以上述べたように本実施例によれば、光の結合効率が高い、1×4光スイッチを実現できる。また、小さな駆動力でスイッチングが可能になる。さらに、スイッチの切り換え状態を電気的に検出できるので、信頼性の高い光スイッチを実現できる。
【0040】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、小型でコンパクトな1入力4出力型の光スイッチを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光スイッチの一実施例の光切り換え部の詳細斜視図。
【図2】光切り換え部の位置決め方法を説明する断面図。
【図3】本発明に係る光スイッチの一実施例の斜視図。
【図4】1×4光スイッチの切り換え状況を説明する模式図。
【図5】光スイッチの切り換え方法と位置検出方法を説明する模式図。
【符号の説明】
9…基板、10、11…固定ファイバ保持ブロック、12…中間ファイバ固定ブロック、13、14…可動ファイバ保持ブロック、15、16…電磁アクチュエータ、17a、17b…駆動電極、18…検出電極、19…入力ファイバ、20a、20b、20c、20d…出力ファイバ、21a、21b…中間(切換え用)ファイバ、22a、22b…駆動電極、23…検出電極、24…ベース、25a、25b、25c、25d、26a、26b、26c、26d…内部電極、27a、27b、27c、27d、28a、28b、28c、28d…外部電極、29…カバー。

Claims (10)

  1. 基板と、この基板の一方端側に1本の光ファイバを固定する第1の光ファイバ固定部材と、前記基板の他端側に4本の光ファイバを固定する第2の光ファイバ固定部材と、前記第1の光ファイバ固定部材と第2の光ファイバ固定部材の間に配置した2本の光ファイバと、この2本の光ファイバの両端を前記基板に対して移動可能にする可動手段とを備え、
    前記移動可能な光ファイバは、両端部側を前記基板に対して移動可能にし、中間部を前記基板に固定したことを特徴とする光スイッチ。
  2. 基板と、この基板の一方端側に入力側光ファイバを固定する入力側光ファイバ固定部材と、前記基板の他端側に複数の出力側光ファイバを固定する出力側光ファイバ固定部材と、前記入力側光ファイバ固定部材と出力側光ファイバ固定部材の間に配置された複数の切換え用光ファイバと、この切換え用光ファイバの両端を前記基板に対して移動可能にする可動手段とを備え、前記切換え用光ファイバの本数は前記出力用光ファイバの本数より少なく、
    前記切換え用光ファイバは、両端部側を前記基板に対して移動可能にし、中間部を前記基板に固定したことを特徴とする光スイッチ。
  3. 前記可動手段は、前記移動可能な光ファイバの一端側に設けた第1の駆動部と他端側に設けた第2の駆動部とを備えることを特徴とする請求項に記載の光スイッチ。
  4. 前記可動手段は、前記切換え用光ファイバの一端側に設けた第1の駆動部と他端側に設けた第2の駆動部とを備えることを特徴とする請求項に記載の光スイッチ。
  5. 前記入力用光ファイバの本数が1本であり、出力用光ファイバの本数が4本であり、切換え用光ファイバの本数が2本であることを特徴とする請求項に記載の光スイッチ。
  6. 前記移動可能な光ファイバの一端部を保持する第1の保持手段と、この移動可能な光ファイバの他端部を保持する第2の保持手段とを設け、前記第1の駆動部がこの第1の保持手段を前記基板に対して移動可能にし、前記第2の駆動部が前記第2の保持手段を前記基板に対して移動可能にすることを特徴とする請求項に記載の光スイッチ。
  7. 前記切換え用光ファイバの一端部を保持する第1の保持手段と、この切換え用光ファイバの他端部を保持する第2の保持手段とを設け、前記第1の駆動部がこの第1の保持手段を前記基板に対して移動可能にし、前記第2の駆動部が前記第2の保持手段を前記基板に対して移動可能にすることを特徴とする請求項に記載の光スイッチ。
  8. 基板と、この基板上に固定された第1の固定ブロックと、この第1の固定ブロックに長手方向の中間部が固定され両端部が片持ち梁状となっている2本の可動光ファイバと、前記2本の可動光ファイバの両先端部に固定された軟磁性体の2個の可動ブロックと、一方の前記可動ブロックに対向して配置され1本の光ファイバを前記基板に固定可能な軟磁性体の第2の固定ブロックと、他方の前記可動ブロックに対向して配置され4本の光ファイバを前記基板に固定可能な軟磁性体の第3の固定ブロックと、前記2個の可動ブロックをそれぞれ独立に前記第2及び第3の固定ブロックに対し移動させるアクチュエータと、前記2個の可動ブロックを前記第2および第3の固定ブロックに対し位置決めする手段とを有することを特徴とする光スイッチ。
  9. 前記2本の可動光ファイバと、前記第1の固定ブロックと、前記2個の可動ブロックとは、可動光ファイバを弾性体とする平行板バネ構造となっていることを特徴とする請求項に記載の光スイッチ。
  10. 前記可動ブロックが、電磁アクチュエータの一部を構成することを特徴とする請求項に記載の光スイッチ。
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