JP2003130107A - 同軸サスペンションワイヤ - Google Patents
同軸サスペンションワイヤInfo
- Publication number
- JP2003130107A JP2003130107A JP2001331831A JP2001331831A JP2003130107A JP 2003130107 A JP2003130107 A JP 2003130107A JP 2001331831 A JP2001331831 A JP 2001331831A JP 2001331831 A JP2001331831 A JP 2001331831A JP 2003130107 A JP2003130107 A JP 2003130107A
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- Japan
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- insulating film
- suspension wire
- coil
- coaxial
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 現行の4WS方式の運動性能を損なうことな
く、チルトコイルへの給電を可能とするサスペンション
ワイヤを提供する。 【解決手段】 ばね性を有する金属心線1として、りん
青銅線を用い、この外周に常法によりポリウレタン塗料
を塗布,焼付けをして絶縁皮膜2を設け、次に絶縁皮膜
2の外周に外部導体kとして、無電解めっきにより銅薄
膜層を設けて同軸サスペンションワイヤ3とする。
く、チルトコイルへの給電を可能とするサスペンション
ワイヤを提供する。 【解決手段】 ばね性を有する金属心線1として、りん
青銅線を用い、この外周に常法によりポリウレタン塗料
を塗布,焼付けをして絶縁皮膜2を設け、次に絶縁皮膜
2の外周に外部導体kとして、無電解めっきにより銅薄
膜層を設けて同軸サスペンションワイヤ3とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種情報を光学的
に読み書きする光ピックアップ装置及びマイクロアクチ
ュエータの対物レンズ懸架用サスペンションワイヤに関
し、更に詳しくは同軸構造のサスペンションワイヤに関
する。
に読み書きする光ピックアップ装置及びマイクロアクチ
ュエータの対物レンズ懸架用サスペンションワイヤに関
し、更に詳しくは同軸構造のサスペンションワイヤに関
する。
【0002】
【従来の技術】光ピックアップ装置の対物レンズ懸架用
サスペンションワイヤとしては、通常りん青銅線或いは
ベリリウム銅線が用いられ、安定したばね特性と真直性
を利用して、光ピックアップ装置の対物レンズ懸架材兼
給電用リード線材として使用されている。光ピックアッ
プ装置の概略とレンズの可動方向について図4を用いて
説明する。光ピックアップ装置10’は、対物レンズ6
が対物レンズ支持枠(以下、支持枠と略記する)6aに
取り付けられており、またこの支持枠6aの外周にはフ
ォーカスコイル4が巻回され、また支持枠6aの相対す
る側面にはトラッキングコイル5が各2個設けられてい
る。また支持枠6aの側面でトラッキングコイル5、5
の略中間部には、前記各コイルに電流を供給するととも
に、4本のサスペンションワイヤ3’の一端を支持する
ための端子部t1、t2が設けられている。また前記4
本のサスペンションワイヤ3’の他端は支持板8に設け
られた端子部t3、t4により支持される。また前記各
サスペンションワイヤ3’は前記支持枠6aを懸架保持
するとともに、前記各コイルに電流を流すために、端子
部t1−t3間に2本、端子部t2−t4間に2本平行
に張架されている。また、マグネット(永久磁石)7
が、トラッキングコイル5等の支持枠6a面の両側所定
部に設けられている。なお図示はしないが、端子部t
3,t4にはシリコン樹脂等の制振材(ダンパー材)が
組み込まれている。
サスペンションワイヤとしては、通常りん青銅線或いは
ベリリウム銅線が用いられ、安定したばね特性と真直性
を利用して、光ピックアップ装置の対物レンズ懸架材兼
給電用リード線材として使用されている。光ピックアッ
プ装置の概略とレンズの可動方向について図4を用いて
説明する。光ピックアップ装置10’は、対物レンズ6
が対物レンズ支持枠(以下、支持枠と略記する)6aに
取り付けられており、またこの支持枠6aの外周にはフ
ォーカスコイル4が巻回され、また支持枠6aの相対す
る側面にはトラッキングコイル5が各2個設けられてい
る。また支持枠6aの側面でトラッキングコイル5、5
の略中間部には、前記各コイルに電流を供給するととも
に、4本のサスペンションワイヤ3’の一端を支持する
ための端子部t1、t2が設けられている。また前記4
本のサスペンションワイヤ3’の他端は支持板8に設け
られた端子部t3、t4により支持される。また前記各
サスペンションワイヤ3’は前記支持枠6aを懸架保持
するとともに、前記各コイルに電流を流すために、端子
部t1−t3間に2本、端子部t2−t4間に2本平行
に張架されている。また、マグネット(永久磁石)7
が、トラッキングコイル5等の支持枠6a面の両側所定
部に設けられている。なお図示はしないが、端子部t
3,t4にはシリコン樹脂等の制振材(ダンパー材)が
組み込まれている。
【0003】前記光ピックアップ装置10’の作動は、
端子部t3−サスペンションワイヤ3’−端子部t1−
フォーカスコイル4、及び端子部t4−サスペンション
ワイヤ3’−端子部t2−トラッキングコイル5に電流
を流すことによりフォーカス方向f及びトラッキング方
向gの電磁力を発生させて対物レンズ6のレンズ位置を
制御しているものである。前記光ピックアップ装置1
0’のチルト制御においてはフォーカスコイルをチルト
制御に兼用しており、4本のサスペンションワイヤを導
電用も兼ねて用いているものであり、いわゆる4WS(wi
res suspension)方式と呼ばれている。
端子部t3−サスペンションワイヤ3’−端子部t1−
フォーカスコイル4、及び端子部t4−サスペンション
ワイヤ3’−端子部t2−トラッキングコイル5に電流
を流すことによりフォーカス方向f及びトラッキング方
向gの電磁力を発生させて対物レンズ6のレンズ位置を
制御しているものである。前記光ピックアップ装置1
0’のチルト制御においてはフォーカスコイルをチルト
制御に兼用しており、4本のサスペンションワイヤを導
電用も兼ねて用いているものであり、いわゆる4WS(wi
res suspension)方式と呼ばれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近時、DVD(Digita
l Versatile Disk)が多用されるようになり、DVD記
録系の制御には、従来(CD等)のフォーカス方向及びト
ラッキング方向に加え、チルト方向の制御も必要となっ
ている。この方向の制御にコイルを用いる場合はコイル
に給電しなくてはならないが、現行の4WS方式ではリー
ド線が2本不足してしまうので、サスペンションワイヤ
とは別のリード線を2本追加するか、6WS方式とする必
要がある。然しながら、リード線を2本追加する場合
は、サスペンションワイヤが懸架しているヘッド部分の
重量が増加し、フォーカス、トラッキング制御バランス
(アクチュエータバランス)が崩れてしまう恐れがあ
り、また耐屈曲性も問題になっていた。また、6WS方式
とした場合には、サスペンションワイヤの本数が増える
ため、縦方向(フォーカス方向)と横方向(トラッキン
グ方向)の剛性バランスが崩れたり、ばね性が強すぎる
と感度(応答性)が悪くなり、特にドライブの倍速が上
がると顕著になる恐れがあった。
l Versatile Disk)が多用されるようになり、DVD記
録系の制御には、従来(CD等)のフォーカス方向及びト
ラッキング方向に加え、チルト方向の制御も必要となっ
ている。この方向の制御にコイルを用いる場合はコイル
に給電しなくてはならないが、現行の4WS方式ではリー
ド線が2本不足してしまうので、サスペンションワイヤ
とは別のリード線を2本追加するか、6WS方式とする必
要がある。然しながら、リード線を2本追加する場合
は、サスペンションワイヤが懸架しているヘッド部分の
重量が増加し、フォーカス、トラッキング制御バランス
(アクチュエータバランス)が崩れてしまう恐れがあ
り、また耐屈曲性も問題になっていた。また、6WS方式
とした場合には、サスペンションワイヤの本数が増える
ため、縦方向(フォーカス方向)と横方向(トラッキン
グ方向)の剛性バランスが崩れたり、ばね性が強すぎる
と感度(応答性)が悪くなり、特にドライブの倍速が上
がると顕著になる恐れがあった。
【0005】本発明は、上記従来技術が有する各種問題
点を解決するためになされたものであり、現行の4WS方
式の運動性能を損なうことなく、チルトコイルへの給電
を可能とするサスペンションワイヤを提供することを目
的とする。
点を解決するためになされたものであり、現行の4WS方
式の運動性能を損なうことなく、チルトコイルへの給電
を可能とするサスペンションワイヤを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の観点として本発明
は、ばね性を有する金属心線の外周に絶縁皮膜を設け、
更にこの絶縁皮膜の外側に、はんだ付け可能な金属から
なる外部導体(以下、外部導体と略記する)を設けたこと
を特徴とする同軸サスペンションワイヤにある。上記第
1観点のサスペンションワイヤでは、ばね性を有する金
属心線がサスペンションワイヤ本体になるとともに給電
も行える。また、絶縁皮膜の外側に外部導体を設けたの
で、この外部導体を給電用として利用することにより、
1本のサスペンションワイヤで2系統の給電を行え、現
行の4WS方式では不可能であるチルトコイルへの給電も
可能となる。
は、ばね性を有する金属心線の外周に絶縁皮膜を設け、
更にこの絶縁皮膜の外側に、はんだ付け可能な金属から
なる外部導体(以下、外部導体と略記する)を設けたこと
を特徴とする同軸サスペンションワイヤにある。上記第
1観点のサスペンションワイヤでは、ばね性を有する金
属心線がサスペンションワイヤ本体になるとともに給電
も行える。また、絶縁皮膜の外側に外部導体を設けたの
で、この外部導体を給電用として利用することにより、
1本のサスペンションワイヤで2系統の給電を行え、現
行の4WS方式では不可能であるチルトコイルへの給電も
可能となる。
【0007】第2の観点として本発明は、前記ばね性を
有する金属心線がベリリウム銅線、りん青銅線或いは銀
―銅合金であることを特徴とする同軸サスペンションワ
イヤにある。上記第2観点のサスペンションワイヤで
は、前記ばね性を有する金属心線(以下、ばね性金属心
線と略記する)として、ベリリウム銅線、りん青銅線或
いは銀―銅合金を好ましく用いることができる。
有する金属心線がベリリウム銅線、りん青銅線或いは銀
―銅合金であることを特徴とする同軸サスペンションワ
イヤにある。上記第2観点のサスペンションワイヤで
は、前記ばね性を有する金属心線(以下、ばね性金属心
線と略記する)として、ベリリウム銅線、りん青銅線或
いは銀―銅合金を好ましく用いることができる。
【0008】第3の観点として本発明は、前記絶縁皮膜
がエナメル塗料を塗布焼付けした絶縁皮膜(以下、焼付
絶縁皮膜と略記する)、熱可塑性プラスチック樹脂を溶
融押出しした絶縁皮膜(以下、押出絶縁皮膜と略記す
る)、または水分散樹脂ワニスを電着した絶縁皮膜(以
下、電着絶縁皮膜と略記する)である同軸サスペンショ
ンワイヤにある。前記焼付絶縁皮膜としては、例えばポ
リウレタン、ポリエステル、ポリエステルイミド、ポリ
アミドイミドまたはポリイミド系の絶縁皮膜が挙げられ
る。また前記押出絶縁皮膜としては、例えばPVC(ポ
リ塩化ビニル樹脂)、ポリエチレン樹脂の絶縁皮膜が挙
げられる。また前記電着絶縁皮膜としては、例えばアク
リル系樹脂の絶縁皮膜が挙げられる。上記第3観点のサ
スペンションワイヤでは、前記絶縁皮膜として、焼付絶
縁皮膜、押出絶縁皮膜、または電着絶縁皮膜を好ましく
用いることができる。
がエナメル塗料を塗布焼付けした絶縁皮膜(以下、焼付
絶縁皮膜と略記する)、熱可塑性プラスチック樹脂を溶
融押出しした絶縁皮膜(以下、押出絶縁皮膜と略記す
る)、または水分散樹脂ワニスを電着した絶縁皮膜(以
下、電着絶縁皮膜と略記する)である同軸サスペンショ
ンワイヤにある。前記焼付絶縁皮膜としては、例えばポ
リウレタン、ポリエステル、ポリエステルイミド、ポリ
アミドイミドまたはポリイミド系の絶縁皮膜が挙げられ
る。また前記押出絶縁皮膜としては、例えばPVC(ポ
リ塩化ビニル樹脂)、ポリエチレン樹脂の絶縁皮膜が挙
げられる。また前記電着絶縁皮膜としては、例えばアク
リル系樹脂の絶縁皮膜が挙げられる。上記第3観点のサ
スペンションワイヤでは、前記絶縁皮膜として、焼付絶
縁皮膜、押出絶縁皮膜、または電着絶縁皮膜を好ましく
用いることができる。
【0009】第4の観点として本発明は、前記はんだ付
け可能な金属からなる外部導体が、はんだ、錫、銅、ニ
ッケル、銀、または金であることを特徴とする同軸サス
ペンションワイヤにある。上記第4観点のサスペンショ
ンワイヤでは、前記外部導体として、はんだ、錫、銅、
ニッケル、銀、または金を好ましく用いることができ
る。前記はんだ、錫等は、はんだ付け性に加え、導電性
も良いので、給電用として好適である。
け可能な金属からなる外部導体が、はんだ、錫、銅、ニ
ッケル、銀、または金であることを特徴とする同軸サス
ペンションワイヤにある。上記第4観点のサスペンショ
ンワイヤでは、前記外部導体として、はんだ、錫、銅、
ニッケル、銀、または金を好ましく用いることができ
る。前記はんだ、錫等は、はんだ付け性に加え、導電性
も良いので、給電用として好適である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内容を、図に示す
実施の形態により更に詳細に説明する。なお、これによ
り本発明が限定されるものではない。図1は、本発明の
同軸サスペンションワイヤの一実施形態を示す一部切り
欠き斜視図である。図2は、本発明のサスペンションワ
イヤを用いた光ピックアップ装置を示す略図である。ま
た図3は、光ピックアップ装置のフォーカスコイル、ト
ラッキングコイルおよびチルトコイルへの給電状態を説
明するための略図である。
実施の形態により更に詳細に説明する。なお、これによ
り本発明が限定されるものではない。図1は、本発明の
同軸サスペンションワイヤの一実施形態を示す一部切り
欠き斜視図である。図2は、本発明のサスペンションワ
イヤを用いた光ピックアップ装置を示す略図である。ま
た図3は、光ピックアップ装置のフォーカスコイル、ト
ラッキングコイルおよびチルトコイルへの給電状態を説
明するための略図である。
【0011】これらの図において、1はばね性金属心
線、2は絶縁皮膜、3は同軸サスペンションワイヤ、4
はフォーカスコイル、5はトラッキングコイル、6は対
物レンズ、6aは対物レンズ支持枠、7はマグネット、
8はサスペンションワイヤ支持板、10は光ピックアッ
プ装置、kは外部導体(はんだ付け可能な金属)、sは
はんだ、またt1〜t8は端子部である。
線、2は絶縁皮膜、3は同軸サスペンションワイヤ、4
はフォーカスコイル、5はトラッキングコイル、6は対
物レンズ、6aは対物レンズ支持枠、7はマグネット、
8はサスペンションワイヤ支持板、10は光ピックアッ
プ装置、kは外部導体(はんだ付け可能な金属)、sは
はんだ、またt1〜t8は端子部である。
【0012】本発明のサスペンションワイヤの実施形態
について、図1を用いて説明する。 −第1の実施の形態− ばね性金属心線1として、φ0.08mmのりん青銅線
を用い、この外周に常法によりポリウレタン塗料を塗布
し、次いで横形の電気焼付炉に導いて焼付けをして、厚
さが8μmの絶縁皮膜2を設けた。次に、前記絶縁皮膜
2の外周に外部導体kとして、無電解めっきにより厚さ
が0.5μmの銅薄膜層を設けて同軸サスペンションワ
イヤ3を製造した。
について、図1を用いて説明する。 −第1の実施の形態− ばね性金属心線1として、φ0.08mmのりん青銅線
を用い、この外周に常法によりポリウレタン塗料を塗布
し、次いで横形の電気焼付炉に導いて焼付けをして、厚
さが8μmの絶縁皮膜2を設けた。次に、前記絶縁皮膜
2の外周に外部導体kとして、無電解めっきにより厚さ
が0.5μmの銅薄膜層を設けて同軸サスペンションワ
イヤ3を製造した。
【0013】−第2の実施の形態−
ばね性金属心線1として、φ0.10mmのベリリウム銅
線を用い、この外周にアクリル系樹脂の水分散樹脂ワニ
スを電着により塗布し、次いで横形の電気焼付炉に導い
て焼付けをして、厚さが10μmの絶縁皮膜2を設け
た。次に、前記絶縁皮膜2の外周に外部導体kとして、
真空蒸着により厚さが0.8μmの銅、金、銀等の薄膜
層を設けて同軸サスペンションワイヤ3を製造した。上
記各実施形態のサスペンションワイヤ3は従来例のサス
ペンションワイヤ3’の代わりに用いることができ、4
本のサスペンションワイヤで、3系統の給電が行える。
線を用い、この外周にアクリル系樹脂の水分散樹脂ワニ
スを電着により塗布し、次いで横形の電気焼付炉に導い
て焼付けをして、厚さが10μmの絶縁皮膜2を設け
た。次に、前記絶縁皮膜2の外周に外部導体kとして、
真空蒸着により厚さが0.8μmの銅、金、銀等の薄膜
層を設けて同軸サスペンションワイヤ3を製造した。上
記各実施形態のサスペンションワイヤ3は従来例のサス
ペンションワイヤ3’の代わりに用いることができ、4
本のサスペンションワイヤで、3系統の給電が行える。
【0014】−光ピックアップ装置への適用例−
本発明のサスペンションワイヤを用いた光ピックアップ
装置、および該光ピックアップ装置の各コイルへの給電
状態を図2および図3を用いて説明する。本発明のサス
ペンションワイヤ3を用いた光ピックアップ装置10
は、従来例で説明した光ピックアップ装置の支持枠6a
に、前記したフォーカスコイル4、およびトラッキング
コイル5の他に、更にチルトコイル(図示せず)が取り
付けられている。また前記支持枠6aの両側面には、前
記チルトコイルに電流を供給するための端子部t5,t
6が設けられている。またサスペンションワイヤ支持板
8にはチルトコイルに電流を供給するための端子部t
7,t8が設けられている。そして、端子部t5−外部
導体k−端子部t7および端子部t6−外部導体k−端
子部t8とがはんだsにより接続される。
装置、および該光ピックアップ装置の各コイルへの給電
状態を図2および図3を用いて説明する。本発明のサス
ペンションワイヤ3を用いた光ピックアップ装置10
は、従来例で説明した光ピックアップ装置の支持枠6a
に、前記したフォーカスコイル4、およびトラッキング
コイル5の他に、更にチルトコイル(図示せず)が取り
付けられている。また前記支持枠6aの両側面には、前
記チルトコイルに電流を供給するための端子部t5,t
6が設けられている。またサスペンションワイヤ支持板
8にはチルトコイルに電流を供給するための端子部t
7,t8が設けられている。そして、端子部t5−外部
導体k−端子部t7および端子部t6−外部導体k−端
子部t8とがはんだsにより接続される。
【0015】前記光ピックアップ装置10の作動は、端
子部t3−ばね性金属心線1−端子部t1−フォーカス
コイル4−端子部t1−ばね性金属心線1−端子部t3
に電流を流すことによりフォーカス方向の電磁力を発生
させ、また端子部t4−ばね性金属心線1−端子部t2
−トラッキングコイル5−端子部t2−ばね性金属心線
1−端子部t4に電流を流すことによりトラッキング方
向gの電磁力を発生させ、更に端子部t7−外部導体k
−端子部t5−チルトコイル−端子部t6−外部導体k
−端子部t8に電流を流すことによりチルト方向hの電
磁力を発生させて対物レンズ6のレンズ位置を制御する
ものである。図2および図3に示すサスペンションワイ
ヤ3は、4本とも同じ構造のものを用いてサスペンショ
ンワイヤとしての運動性能バランスを保つようにしてい
るが、条件によっては、2本は同軸構造ではない通常の
サスペンションワイヤを用いることも可能である。
子部t3−ばね性金属心線1−端子部t1−フォーカス
コイル4−端子部t1−ばね性金属心線1−端子部t3
に電流を流すことによりフォーカス方向の電磁力を発生
させ、また端子部t4−ばね性金属心線1−端子部t2
−トラッキングコイル5−端子部t2−ばね性金属心線
1−端子部t4に電流を流すことによりトラッキング方
向gの電磁力を発生させ、更に端子部t7−外部導体k
−端子部t5−チルトコイル−端子部t6−外部導体k
−端子部t8に電流を流すことによりチルト方向hの電
磁力を発生させて対物レンズ6のレンズ位置を制御する
ものである。図2および図3に示すサスペンションワイ
ヤ3は、4本とも同じ構造のものを用いてサスペンショ
ンワイヤとしての運動性能バランスを保つようにしてい
るが、条件によっては、2本は同軸構造ではない通常の
サスペンションワイヤを用いることも可能である。
【0016】
【発明の効果】本発明のサスペンションワイヤによれ
ば、1本のサスペンションワイヤで2系統の給電を行え
るようになった。従って、現行の4WS方式の運動性能を
損なうことなく、チルトコイルへの給電を可能とするこ
とが出来るようになったので、縦方向(フォーカス方
向)と横方向(トラッキング方向)の剛性バランスが良
く、ドライブの倍速が上がった場合にも感度(応答性)
が悪くなる恐れがない光ピックアップ装置とすることが
できるようになった。従って、本発明は産業上に寄与す
る効果が極めて大である。
ば、1本のサスペンションワイヤで2系統の給電を行え
るようになった。従って、現行の4WS方式の運動性能を
損なうことなく、チルトコイルへの給電を可能とするこ
とが出来るようになったので、縦方向(フォーカス方
向)と横方向(トラッキング方向)の剛性バランスが良
く、ドライブの倍速が上がった場合にも感度(応答性)
が悪くなる恐れがない光ピックアップ装置とすることが
できるようになった。従って、本発明は産業上に寄与す
る効果が極めて大である。
【図1】本発明の同軸サスペンションワイヤの一実施形
態を示す一部切り欠き斜視図である。
態を示す一部切り欠き斜視図である。
【図2】本発明のサスペンションワイヤを用いた光ピッ
クアップ装置を示す略図である。
クアップ装置を示す略図である。
【図3】光ピックアップ装置のフォーカスコイル、トラ
ッキングコイルおよびチルトコイルへの給電状態を説明
するための略図である。
ッキングコイルおよびチルトコイルへの給電状態を説明
するための略図である。
【図4】従来のサスペンションワイヤを用いた光ピック
アップ装置を示す略図である。
アップ装置を示す略図である。
1 ばね性を有する金属心線
2 絶縁皮膜
3 同軸サスペンションワイヤ
4 フォーカスコイル
5 トラッキングコイル
6 対物レンズ
6a 対物レンズ支持枠
7 マグネット
8 サスペンションワイヤ支持板
10 光ピックアップ装置
k 外部導体(はんだ付け可能な金属)
s はんだ
t1〜t8 端子部
Claims (4)
- 【請求項1】 ばね性を有する金属心線の外周に絶縁皮
膜を設け、更にこの絶縁皮膜の外側に、はんだ付け可能
な金属からなる外部導体を設けたことを特徴とする同軸
サスペンションワイヤ。 - 【請求項2】 前記ばね性を有する金属心線がベリリウ
ム銅線、りん青銅線或いは銀―銅合金であることを特徴
とする請求項1記載の同軸サスペンションワイヤ。 - 【請求項3】 前記絶縁皮膜がエナメル塗料を塗布焼付
けした絶縁皮膜、熱可塑性プラスチック樹脂を溶融押出
しした絶縁皮膜、または水分散樹脂ワニスを電着した絶
縁皮膜であることを特徴とする請求項1または2記載の
同軸サスペンションワイヤ。 - 【請求項4】 前記はんだ付け可能な金属からなる外部
導体が、はんだ、錫、銅、ニッケル、銀、または金であ
ることを特徴とする請求項1、2または3記載の同軸サ
スペンションワイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001331831A JP2003130107A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | 同軸サスペンションワイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001331831A JP2003130107A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | 同軸サスペンションワイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003130107A true JP2003130107A (ja) | 2003-05-08 |
Family
ID=19147333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001331831A Pending JP2003130107A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | 同軸サスペンションワイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003130107A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005054926A1 (ja) * | 2003-12-03 | 2005-06-16 | Nidec Sankyo Corporation | 光スイッチ装置 |
EP1587087A2 (en) * | 2004-04-15 | 2005-10-19 | Thomson Licensing | Device for reading from and/or writing to optical recording media |
-
2001
- 2001-10-30 JP JP2001331831A patent/JP2003130107A/ja active Pending
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