JP3480473B2 - 二軸アクチュエータ及びそのコイルボビン - Google Patents

二軸アクチュエータ及びそのコイルボビン

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JP3480473B2
JP3480473B2 JP10896994A JP10896994A JP3480473B2 JP 3480473 B2 JP3480473 B2 JP 3480473B2 JP 10896994 A JP10896994 A JP 10896994A JP 10896994 A JP10896994 A JP 10896994A JP 3480473 B2 JP3480473 B2 JP 3480473B2
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coil bobbin
coil
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lens holder
terminal
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幸治 三森
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Sony Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録媒体の信号を
記録もしくは再生するために使用される光学ピックアッ
プ用の二軸アクチュエータ及びそのコイルボビンに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような光学ピックアップ用の
二軸アクチュエータは、光ディスクのようなディスク状
情報記録媒体の信号を記録もしくは再生するために使用
されている。そして、この二軸アクチュエータは、支持
部材に設けられた対物レンズを、フォーカシング方向及
びトラッキング方向の二方向に対して移動させ得るよう
になっている。
【0003】このような二軸アクチュエータは、例えば
図7に示すように構成されている。図7において、二軸
アクチュエータ1は、対物レンズ2aを備えたレンズホ
ルダー2と、このレンズホルダー2に対して、接着等に
より取り付けられたコイルボビン3と、このレンズホル
ダー2を一端で支持する板バネ等の弾性材料から成る成
るサスペンション4と、このサスペンション4の他端を
ベース部5等の固定側に固定保持する取付部材6とを有
している。
【0004】上記レンズホルダー2は、上記サスペンシ
ョン4によって、ベース部5に対して垂直な二方向、即
ち符号Trkで示すトラッキング方向及び、符号Fcs
で示すフォーカシング方向に移動可能に支持されてい
る。
【0005】また、上記コイルボビン3は、フォーカシ
ング用コイル3a及びトラッキング用コイル3bがそれ
ぞれ巻線部に巻回されている。そして、各コイルの巻線
の端末は、このコイルボビン3の両側方に突出するよう
に設けられた4本の端子ピン7に対して、それぞれ巻回
され固定されている。尚、上記コイルボビン3は、その
上部が、カバー3cにより覆われている。
【0006】ここで、端子ピン7は、レンズホルダー2
のモールドに対して金属ピンを打ち込んで圧入すること
により形成されており、コイルボビン3の上下の端部
に、二本づつ配設されている。
【0007】これに対して、レンズホルダー2内では、
各サスペンション4の内側端部が、コイルボビンの各端
子ピン7に接触できる位置にて露出するように、配設さ
れている。そして、各コイル3a,3bは、そのリード
線端末が、それぞれ端子ピン7に巻回される。
【0008】さらに、固定部5に取り付けられたヨーク
8の端部8a,8bが、各コイル3a,3bに対して対
向すると共に、このヨーク8の固定部側の一端8aの内
側面には、マグネット9が取り付けられている。
【0009】このように構成された二軸アクチュエータ
1によれば、外部から、各コイル3a,3bに駆動電圧
が供給されることにより、このコイルボビン3が、図面
Trk,Fcs方向に対して移動される。かくして、レ
ンズホルダー2に取り付けられた対物レンズ2aが、フ
ォーカシング方向及びトラッキング方向に対して適宜に
移動されるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の二軸アクチュエータ1においては、コイルボ
3ビンの各コイル3a,3bのリード線端末は、それぞ
れコイルボビン3に圧入された端子ピン7にからげるこ
とによって、端子ピンに接続されるようになっている。
このため、各コイル3a,3bの両端のリード線端末を
からげるためには、四本の端子ピン7が必要であると共
に、各端子ピン7をそれぞれコイルボビン3に対して圧
入する必要があり部品点数が多くなり、組立が複雑にな
る。従って、部品コスト及び組立コストが高くなってし
まうという問題があった。
【0011】また、コイルボビン3は、端子ピン7を圧
入する箇所において、端子ピン7の圧入に耐え得るよう
な十分なモールド剛性を得るために、フランジ厚を十分
にとる必要があった。このため、コイルボビンが肉厚に
なってしまい、コイルボビンのモールド材料のコストが
高くなるという問題があった。
【0012】さらに、端子ピン7が金属製であることか
ら、端子ピン7は、コイルボビン3を構成するモールド
樹脂に比較して比重が大きいく、レンズホルダー2の重
量増加につながる。従って、二軸アクチュエータ1の動
特性があまり良くないという問題があった。
【0013】さらにまた、端子ピンは非磁性であること
が望ましいことから、銅製の端子ピンが使用されている
ことから、高価になってしまうという問題もあった。
【0014】本発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成に
より、組立が容易であることにより、コストが低減され
ると共に、動特性が向上されるようにした、二軸アクチ
ュエータ及びそのコイルボビンを提供することを目的と
している。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明によれば、二軸アクチュエータのレンズホルダー内
に装着され、フォーカシング用コイル及びトラッキング
用コイルが巻回され、上端及び下端付近に、それぞれ上
記各コイルのリード線端末がからげられる二本の端子ピ
ンが、対応する接点部にそれぞれ接触させるように形成
されている、二軸アクチュエータのコイルボビンであっ
て、上記各端子ピンが、モールド材料によりコイルボビ
ンと一体成形されており、かつ上記各二本の端子ピンの
うち上方の端子ピンの間隔が広く、下方の端子ピンの間
隔が狭く設定されている、コイルボビンにより、達成さ
れる。
【0016】本発明によるコイルボビンは、好ましく
は、前記端子ピンの断面が方形に形成されている。
【0017】本発明によるコイルボビンは、好ましく
は、前記端子ピンが、根本部分にて拡大している。
【0018】本発明によるコイルボビンは、好ましく
は、前記端子ピンが、コイルボビンのコイル巻回面のう
ちの一つの面の上端及び下端付近に配設されている。
【0019】
【0020】本発明によるコイルボビンは、好ましく
は、前記コイルボビンに巻回された各コイルが、巻始め
及び巻終わりが、それぞれ上方または下方の端子ピンに
分かれて接続されている。
【0021】本発明によるコイルボビンは、好ましく
は、前記コイルボビンに巻回された各コイルが、巻始め
が下方の端子ピンに、巻終わりが上方の端子ピンに、そ
れぞれ分かれて接続されている。
【0022】本発明によるコイルボビンは、好ましく
は、前記コイルボビンに巻回された各コイルが、それぞ
れ左右に関して同じ側の端子ピンに接続されている。
【0023】本発明によるコイルボビンは、好ましく
は、前記コイルボビンに巻回された各コイルが、それぞ
れ左右に関して反対側の端子ピンに交差するように接続
されている。
【0024】本発明によるコイルボビンは、好ましく
は、前記コイルボビンの端子ピンを設ける面が、レンズ
ホルダーに関して、対物レンズと反対側の面に設定され
ている。
【0025】また、上記目的は、本発明によれば、対物
レンズ及びコイルボビンを含むレンズホルダーと、この
レンズホルダーに一端が固着され且つ他端が固定部に固
定されたサスペンションとを備え、このコイルボビンの
コイル巻回面のうちの一つの面の上端及び下端付近に、
それぞれ上記各コイルのリード線端末がからげられる二
本の端子ピンが、レンズホルダー側に露出した対応する
接点部にそれぞれ接触させるように形成されている、二
軸アクチュエータであって、上記各端子ピンが、モール
ド材料によりコイルボビンと一体に、方形の断面を有し
且つ根本部分が拡大するように、成形されていて、上記
各二本の端子ピンのうち、上方の端子ピンの間隔が比較
的広く、下方の端子ピンの間隔が比較的狭く設定されて
いることを特徴とする、二軸アクチュエータにより、達
成される。
【0026】
【作用】請求項1の構成によれば、コイルボビンに巻回
された各コイルの巻線端末が巻回される端子ピンが、コ
イルボビンと一体形成されている。これにより、コイル
ボビンは、端子ピンとして金属ピンを圧入する必要がな
いことから、部品点数が削減され、組立が簡単になると
共に、圧入に耐え得るモールド剛性を得るために肉厚に
形成する必要がない。また、上方の端子ピンが比較的間
隔が広く、また下方の端子ピンが比較的間隔が狭く設定
されているので、レンズホルダー内に露出する接点に対
応する位置で、上下の端子ピンが垂直方向に関して重な
らない。従って、コイルボビンをレンズホルダー内に垂
直方向に挿入する際に、上方の端子ピンに対応したレン
ズホルダー内の接点が、コイルボビンの下方の端子ピン
に当たってしまうようなことはなく、コイルボビンは、
円滑にレンズホルダー内に挿入され、上下の各端子ピン
は、それぞれレンズホルダー内に露出した接点に当接
し、電気的に接続されることになる。
【0027】また、端子ピンがコイルボビンと同じモー
ルド材料から成形されているので、非磁性であると共
に、比重がコイルボビンと同様に軽い。従って、二軸ア
クチュエータの重量バランスを考慮して、端子ピンの配
置を行なう必要はなく、設計の自由度が大きくなる。
【0028】端子ピンの断面が方形に形成されている場
合には、各コイルのリード端末をこの端子ピンの周りに
からげたとき、端子ピンの角部が、このリード端末に食
い込むことにより、電気的接続が確実に行なわれ得るこ
とになる。
【0029】さらに、端子ピンの根本部分が拡大してい
る場合には、端子ピンの横方向の力に対する剛性が高め
られ得ることになり、各コイルのリード端末をからげる
際に、リード端末のによる引張り応力によって、金属ピ
ンと比べると強度で劣る樹脂製の端子ピンが折れてしま
うようなことはない。
【0030】前記端子ピンが、コイルボビンのコイル巻
回面のうちの一つの面の上端及び下端付近に配設されて
いる場合には、このコイル巻回面を二軸アクチュエータ
の長さ方向の一面に設定することにより、二軸アクチュ
エータの幅がより狭く構成されることになる。
【0031】
【0032】コイルボビンに巻回された各コイルが、巻
始め及び巻終わりが、それぞれ上方または下方の端子ピ
ンに分かれて接続されている場合には、レンズホルダー
の各接点のうち、上方の接点が第一のリードフレームに
より一体に形成され、また下方の接点が第二のリードフ
レームにより一体に形成されていると、コイルボビンを
レンズホルダーに挿入することにより、このコイルボビ
ンの各コイルは、それぞれ両端が上述した第一のリード
フレーム及び第二のリードフレームに接続されることに
なる。従って、この第一のリードフレーム及び第二のリ
ードフレームに対して電圧を印加することにより、各コ
イルに駆動電流を流すことが可能である。
【0033】コイルボビンに巻回された各コイルが、巻
始めが下方の端子ピンに、巻終わりが上方の端子ピン
に、それぞれ分かれて接続されている場合には、ほつれ
防止のために二重に巻回される巻始めが、コイルボビン
の下方に位置することになるため、コイルボビンの端子
ピンによる重量が下方に寄ることになる。
【0034】さらに、コイルボビンに巻回された各コイ
ルは、それぞれ左右に関して同じ側の端子ピンに、また
は反対側の端子ピンに交差するように、接続されるの
で、コイルボビンの構成に応じて、コイルボビンの上端
または下端のみで、接続すべき端子ピンを左右入れ換え
ることが可能である。
【0035】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図
6を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べる
実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に
好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0036】図1及び図2は、本発明による二軸アクチ
ュエータの一実施例を示している。これらの図におい
て、二軸アクチュエータ10は、対物レンズ11が取り
付けられるレンズホルダー12と、このレンズホルダー
12に対して、接着等により取り付けられたコイルボビ
ン13と、このレンズホルダー12を一端で支持する弾
性材料から成るサスペンション14と、このサスペンシ
ョン14の他端をベース部15等の固定側に固定保持す
る取付部材16とを有している。
【0037】上記レンズホルダー12は、サスペンショ
ン14によって、ベース部15に対して垂直な二方向、
即ち符号Trkで示すトラッキング方向及び、符号Fc
sで示すフォーカシング方向に移動可能に支持されてい
る。
【0038】また、上記コイルボビン13は、フォーカ
シング用コイル13a及びトラッキング用コイル13b
がそれぞれ巻線部に巻回されている。そして、各コイル
の巻線の端末は、図3に示すように、このコイルボビン
13の固定部側に突出するように設けられた4本の端子
ピン21に対して、それぞれ巻回され固定されている。
【0039】ここで、この端子ピン21は、好ましく
は、図示のように、コイルボビン13のコイル巻回面の
うちひとつの面に4本とも集められ、このコイルボビン
13の上下の端部に、二本づつ配設されている。特に、
この実施例では、レンズホルダーと反対面に4つの端子
ピン21を全て形成することにより、二軸アクチュエー
タ10の幅方向の大きさを小さくできる。尚、二軸アク
チュエータ10の幅方向の大きさを考慮しない場合に
は、端子ピン21はコイルボビン13の側方に突出する
ように形成してもよい。さらに、コイルボビン13にあ
っては、上方の端子ピン21a,21bは、その間隔が
比較的広く、また下方の端子ピン21c,21dは、そ
の間隔が比較的狭く且つ上方の端子ピン21a,21b
の間に位置するように配設されている。
【0040】尚、各端子ピン21は、コイルボビン13
と同じモールド材料、好ましくは適度の剛性とハンダ耐
熱性を有する材料、例えば市販の「スミカスーパー(登
録商標) LCP E5008」により、このコイルボ
ビン13に対して一体成形されている。そして、この端
子ピン21は、その断面が好ましくは方形、即ち長方形
または正方形に形成されていると共に、その根本部分
が、図4に詳細に示すように、湾曲して拡大するように
形成されている。
【0041】一方、レンズホルダー12内では、各サス
ペンション14の内側端部が、コイルボビンの各端子ピ
ン21a,21b,21c,21dに接触できる位置に
て露出するように、配設されている。そして、各コイル
13a,13bは、共に巻始めが下方の端子ピン21
c,21dの何れかに巻回され、また巻終わりが上方の
端子ピン21a,21bに巻回される。
【0042】この場合、各コイル13a,13bの巻始
め13a−1,13b−1と巻終わり13a−2,13
b−2は、図5に示すように、それぞれ端子ピン21
c,21d及び21a,21cに、「平行」に接続され
ていてもよい。また、各コイル13a,13bの巻始め
13a−1,13b−1と巻終わり13a−2,13b
−2は、図6に示すように、それぞれ端子ピン21d,
21c及び21a,21cに、「交差」して接続されて
いてもよい。
【0043】尚、図6及び図7におけるコイル13a,
13bの接続状態は、例示的なものであり、各コイル1
3a,13bの巻始め及び巻終わりが上方及び下方の端
子ピンに分かれていれば、どのような接続状態であって
もよいが、巻始めが下方の端子ピンに巻回されている場
合には、コイルボビン13そしてレンズホルダー12の
下方に重心が寄ることになり、二軸アクチュエータ10
の重量バランスの点で良好である。
【0044】さらに、図2に示すように、固定部15に
取り付けられたヨーク22の端部22a,22bが、各
コイル13a,13bに対して対向すると共に、このヨ
ーク225の固定部側の一端22aの内側面には、マグ
ネット23が取り付けられている。尚、上記コイルボビ
ン13は、その上部が、カバー24により覆われてい
る。
【0045】本実施例による二軸アクチュエータ10
は、以上のように構成されており、コイルボビン13を
レンズホルダーに対して取り付ける際、コイルボビン1
3は、その端子ピン21のうち、下方の端子ピン21
c,21dが、中央寄りに配設されており、上方の端子
ピン21a,21bが両側にやや離れて配設されている
ので、レンズホルダー12内に円滑に挿入され、各端子
ピン21a,21b,1c,21dが、それぞれレンズ
ホルダー12内に露出しているサスペンション14の端
部に容易に接触できる。
【0046】コイルボビン13が装着されたレンズホル
ダー12は、コイルボビン13に巻回された各コイル1
3a,13bの巻始め及び巻終わりが、それぞれ上下の
端子ピン21a,21b,21c,21dに分かれて巻
回されているので、各レンズホルダー12の下方のサス
ペンション14と第一のリードフレーム19との間の電
圧を印加することにより、各コイル13a,13bの導
通テストや発生する磁界の測定等のコイルのチェックが
生産ライン上で行なわれ得ることになる。
【0047】このようにして組み立てられた二軸アクチ
ュエータ10によれば、外部から、サスペンション1
4,端子ピン21を介して、各コイル13a,13bに
駆動電圧が供給されることにより、このコイルボビン1
3が、図面Trk,Fcs方向に対して移動される。か
くして、レンズホルダー12に取り付けられた対物レン
ズ11が、フォーカシング方向及びトラッキング方向に
対して適宜に移動されるようになっている。
【0048】このように、上述の実施例では、コイルボ
ビンに巻回された各コイルの巻線端末が巻回される端子
ピンが、コイルボビンと一体形成されている。従って、
部品点数が削減され、組立が簡単になると共に、コイル
ボビンを圧入に耐え得るモールド剛性を得るために肉厚
に形成する必要がない。かくして、部品コスト,材料コ
スト及び組立コストが低減されることになる。
【0049】また、端子ピンが非磁性であり、比重が軽
い。従って、コイルボビンの重量バランスを考慮して、
端子ピンの配置を行なう必要がなく、コイルボビンの設
計の自由度が大きくなる。端子ピンの断面が方形に形成
されている場合には、端子ピンの角部が、このリード端
末に食い込むことにより、電気的接続が確実に行なわれ
得ることになる。従って、信頼性の高いコイル配線が可
能となる。
【0050】さらに、端子ピンの根本部分が拡大してい
る場合には、従来の金属製端子ピンと同様の剛性が得ら
れることになり、各コイルのリード端末をからげる際
に、端子ピンが折れてしまうようなことはない。
【0051】端子ピンが、コイルボビンの一側面の上端
及び下端に、備えられている場合には、コイルボビンを
レンズホルダー内に垂直方向に挿入する際に、コイルボ
ビンは、円滑にレンズホルダー内に挿入され、上下の各
端子ピンは、それぞれレンズホルダー内に露出した接点
に当接し、電気的に接続されることになる。
【0052】従って、コイルボビンは、レンズホルダー
に対して簡単に組み立てられることになり、而もコイル
ボビンに巻回された各コイルの巻線の接続作業が不要で
あり、組立コストが低減されることになる。
【0053】コイルボビンに巻回された各コイルの巻始
め及び巻終わりが、それぞれ上方または下方の端子ピン
に分かれて接続されている場合には、製造工程にて、レ
ンズホルダーの上方の接点が第一のリードフレームによ
り一体に成形され、また下方の接点が第二のリードフレ
ームにより一体に形成されていると、コイルボビンをレ
ンズホルダーに挿入すれば、この第一のリードフレーム
及び第二のリードフレームに対して電圧を印加すること
が可能である。これにより、コイルボビンの各コイルに
駆動電流を流すことにより、組立途中であっても、各コ
イルの導通,発生磁気等のチェックが行なわれ得ること
になる。
【0054】コイルボビンに巻回された各コイルが、巻
始めが下方の端子ピンに、巻終わりが上方の端子ピン
に、それぞれ分かれて接続されている場合には、コイル
ボビンそして二軸アクチュエータの重量バランスが良好
になる。さらに、コイルボビンに巻回された各コイル
は、それぞれ左右に関して同じ側の端子ピンに、または
反対側の端子ピンに交差するように、接続されるので、
コイルボビンの構成に応じて、コイルボビンの上端また
は下端の何れか一方に関して、接続すべき端子ピンを左
右入れ換えることが可能である。従って、各コイルのリ
ード端末の処理に関して、設計の自由度が大きくなるこ
とになる。
【0055】尚、上記実施例においては、端子ピン21
は、断面が方形に形成されているが、これに限らず、例
えば断面が、円形,楕円形,六角形,八角形等の他の任
意の形状に形成されていてもよいことは明らかである。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、簡
単な構成により、組立が容易であることにより、コスト
が低減されると共に、動特性が向上されるようにした、
二軸アクチュエータ及びそのコイルボビンを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による二軸アクチュエータの一実施例を
示す概略斜視図である。
【図2】図1の二軸アクチュエータの分解斜視図であ
る。
【図3】図1の二軸アクチュエータにおけるコイルボビ
ンの斜視図である。
【図4】図3のコイルボビンの端子ピンの拡大斜視図で
ある。
【図5】図3のコイルボビンの端子ピンの接続配置の第
一の例を示す概略図である。
【図6】図3のコイルボビンの端子ピンの接続配置の第
二の例を示す概略図である。
【図7】従来の二軸アクチュエータの一例を示す分解斜
視図である。
【符号の説明】
10 二軸アクチュエータ 11 対物レンズ 12 レンズホルダー 13 コイルボビン 14 サスペンション 15 固定部 16 取付部材 17 上部組立体 18 下部組立体 21 端子ピン 22 ヨーク 23 マグネット 24 カバー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−136041(JP,A) 特開 平5−182129(JP,A) 実開 平2−35326(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/09 - 7/10

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二軸アクチュエータのレンズホルダー内
    に装着され、 フォーカシング用コイル及びトラッキング用コイルが巻
    回され、 上端及び下端付近に、それぞれ上記各コイルのリード線
    端末がからげられる二本の端子ピンが、対応する接点部
    にそれぞれ接触さるように形成されている、二軸アク
    チュエータのコイルボビンであって、 上記各端子ピンが、モールド材料によりコイルボビンと
    一体成形されており、 かつ上記各二本の端子ピンのうち上方の端子ピンの間隔
    が広く、下方の端子ピンの間隔が狭く設定されている
    とを特徴とするコイルボビン。
  2. 【請求項2】 前記端子ピンは、その断面が方形に形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載のコイルボ
    ビン。
  3. 【請求項3】 前記端子ピンは、その根本部分にて拡大
    していることを特徴とする請求項1または2に記載のコ
    イルボビン。
  4. 【請求項4】 前記端子ピンは、コイルボビンのコイ
    ル巻回面のうちの一つの面の上端及び下端付近に配設さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載のコイルボビン。
  5. 【請求項5】 前記コイルボビンに巻回された各コイル
    巻始め及び巻終わりが、それぞれ上方または下方の端
    子ピンに分かれて接続されていることを特徴とする請求
    項1または2に記載のコイルボビン。
  6. 【請求項6】 前記コイルボビンに巻回された各コイル
    巻始めが下方の端子ピンに、巻終わりが上方の端子ピ
    ンに、それぞれ分かれて接続されていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載のコイルボビン。
  7. 【請求項7】 前記コイルボビンに巻回された各コイル
    が、それぞれ左右に関して同じ側の端子ピンに接続され
    ていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載
    のコイルボビン。
  8. 【請求項8】 前記コイルボビンに巻回された各コイル
    が、それぞれ左右に関して反対側の端子ピンに交差する
    ように接続されていることを特徴とする請求項1乃至4
    の何れかに記載のコイルボビン。
  9. 【請求項9】 前記コイルボビンの端子ピンを設ける面
    が、レンズホルダーに関して、対物レンズと反対側の面
    に設定されていることを特徴とする請求項1乃至の何
    れかに記載のコイルボビン。
  10. 【請求項10】 対物レンズ及びコイルボビンを含むレ
    ンズホルダーと、 このレンズホルダーに一端が固着され且つ他端が固定部
    に固定されたサスペンションとを備え、 このコイルボビンのコイル巻回面のうちの一つの面の上
    端及び下端付近に、それぞれ上記各コイルのリード線端
    末がからげられる二本の端子ピンが、レンズホルダー側
    に露出した対応する接点部にそれぞれ接触させるように
    形成されている、二軸アクチュエータであって、 上記各端子ピンが、モールド材料によりコイルボビンと
    一体に、方形の断面を有し且つ根本部分が拡大するよう
    に、成形されていて、 上記各二本の端子ピンのうち、上方の端子ピンの間隔が
    比較的広く、下方の端子ピンの間隔が比較的狭く設定さ
    れていることを特徴とする二軸アクチュエータ。
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