JP2001116084A - 制振機能を備えたサスペンションワイヤ - Google Patents

制振機能を備えたサスペンションワイヤ

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JP2001116084A
JP2001116084A JP29290799A JP29290799A JP2001116084A JP 2001116084 A JP2001116084 A JP 2001116084A JP 29290799 A JP29290799 A JP 29290799A JP 29290799 A JP29290799 A JP 29290799A JP 2001116084 A JP2001116084 A JP 2001116084A
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wire
suspension wire
vibration damping
suspension
pickup device
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JP29290799A
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English (en)
Inventor
Hidenori Harada
秀則 原田
Yoichi Okada
洋一 岡田
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Totoku Electric Co Ltd
Original Assignee
Totoku Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップ装置に発生するヨーイング共
振、ピッチング共振をサスペンションワイヤ自体で吸収
させることができる制振機能を備えたサスペンションワ
イヤを提供する。 【解決手段】 ばね性を有する金属心線(1) としてりん
青銅線を用い、この外周に粘弾性皮膜(2) としてポリウ
レタン塗料を塗布,焼付したポリウレタン粘弾性皮膜を
設けて、制振機能を備えたサスペンションワイヤ(3) と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種情報を光学的に
読み書きする光ピックアップ装置の対物レンズ縣架用サ
スペンションワイヤに関し、更に詳しくは制振機能を備
えたサスペンションワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】光ピックアップ装置の対物レンズ縣架用
サスペンションワイヤとしては、通常りん青銅線或いは
ベリリウム銅線が用いられ、安定したばね特性と真直性
を利用して、光ピックアップ装置の対物レンズ縣架材兼
リード線材として使用されている。光ピックアップ装置
の概略とレンズの可動方向について図2を用いて説明す
る。なお、この図2は本発明のサスペンションワイヤを
用いた光ピックアップ装置の説明にも使用する。
【0003】光ピックアップ装置(10)は、対物レンズ
(6) が対物レンズ支持枠(以下、支持枠と略記する)(6
a)に取り付けられており、またこの支持枠(6a)の外
周にはフォーカスコイル(4) が巻回され、また支持枠(6
a)の相対する側面にはトラッキングコイル(5) が各2
個設けられている。また支持枠(6a)の側面でトラッキ
ングコイル(5、5)の略中間部には前記各コイルに電流を
供給するとともに、サスペンションワイヤ(3')の一端を
支持するための端子部t1,t2が設けられている。ま
た前記サスペンションワイヤ(3')の他端は支持板(8) に
設けられた端子部t3,t4により支持される。サスペ
ンションワイヤ(3')は前記支持枠(6a)を縣架保持する
とともに、前記各コイルに電流を流すために、端子部t
1−t3間に2本、端子部t2−t4間に2本平行に張
架されている。また、マグネット(永久磁石)(7) が、
トラッキングコイル(5) 等の設けられていない支持枠(6
a)面の両側の所定部に設けられている。なお、図示は
しないが、端子部t3、t4にはシリコン樹脂等の制振
材(ダンパー材)が組み込まれている。
【0004】前記光ピックアップ装置(10)の作動は、端
子部t3−サスペンションワイヤ(3) −端子部t1−フ
ォーカスコイル(4) 、及び端子部t4−サスペンション
ワイヤ(3) −端子部t2−トラッキングコイル(5) に電
流を流すことによりフォーカス方向(f)及びトラッキ
ング方向(g)の電磁力を発生させて対物レンズ(6)の
レンズ位置を制御しているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光ピックアップ装置(1
0)に於いて、マグネット(7) の磁界中に配置されている
フォーカスコイル(4) 及びトラッキングコイル(5) にエ
ラー信号に基づいた電流が供給されると、図2に示すよ
うに、電磁力によりレンズはフォーカス方向(f)及び
トラッキング方向(g)に移動する。しかし、光ピック
アップ装置(10)に於いては、マグネット(7) の磁気特性
のバラツキや部品の寸法精度、組み立て精度の誤差があ
るため、電磁力の作用点とレンズ可動部の重心とが一致
せず共振が発生する。この共振の種類は図3(a) に示す
ようにフォーカス方向(f)を回転軸とするヨーイング
共振(y)、また図3(b) に示すようにトラッキング方
向(g)を回転軸とするピッチング共振(p)がある。
これらの共振はサスペンションワイヤ(3')を伝達して、
ダンパー材に吸収していた。そして、共振振動を吸収す
ることによって、ダンパー材にせん断変形を生じさせて
制振機能(ダンピング機能)を行わせていた。
【0006】しかしながら、従来のサスペンションワイ
ヤ(3')を用いた光ピックアップ装置(10)に於いては、高
いダンピング機能を得ようとすると、ダンパー材の体積
が大きくなってしまうという問題点があった。また、ダ
ンパー材の組み込み工程が煩雑で、コストアップの要因
となってしまうという問題点があった。
【0007】本発明は、上記従来技術が有する各種問題
点を解決するためになされたものであり、光ピックアッ
プ装置に発生するヨーイング共振、ピッチング共振をサ
スペンションワイヤ自体で吸収させることができる制振
機能を備えたサスペンションワイヤを提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の観点として本発明
は、ばね性を有する金属心線(1) の外周に粘弾性皮膜
(2) を設けることにより、振動減衰性能を高めた制振機
能を備えたサスペンションワイヤ(3) にある。上記第1
の観点のサスペンションワイヤ(3) では、ばね性を有す
る金属心線(1) の外周に粘弾性皮膜(2) を設けることに
より、振動減衰性能を高めることが可能となり、サスペ
ンションワイヤを伝達する共振をワイヤ自体で吸収させ
ることができる。
【0009】第2の観点として本発明は、前記ばね性を
有する金属心線(1) がベリリウム銅線或いはりん青銅線
である制振機能を備えたサスペンションワイヤ(3) にあ
る。上記第2の観点のサスペンションワイヤ(3) では、
前記ばね性を有する金属心線(1) として、ベリリウム銅
線或いはりん青銅線を好ましく用いることができる。ま
た前記金属心線(1) の形状としては丸線或いはリボン線
が適用できるが、特に限定されるものではない。
【0010】第3の観点として本発明は、前記粘弾性皮
膜(2) がポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルイ
ミド、ポリアミドイミドまたはポリイミド系の有機塗料
を塗布,焼付した粘弾性皮膜である制振機能を備えたサ
スペンションワイヤ(3) にある。上記第3の観点のサス
ペンションワイヤ(3) では、前記粘弾性皮膜(2) とし
て、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルイミ
ド、ポリアミドイミドまたはポリイミド系の有機塗料を
塗布,焼付した粘弾性皮膜を好ましく用いることができ
る。
【0011】第4の観点として本発明は、前記粘弾性皮
膜(2) の厚さが20μm以上である制振機能を備えたサ
スペンションワイヤ(3) にある。上記第4の観点のサス
ペンションワイヤ(3) では、前記粘弾性皮膜(2) の厚さ
を20μm以上とすることにより制振機能がより向上す
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内容を、図に示す
実施の形態により更に詳細に説明する。なお、これによ
り本発明が限定されるものではない。図1は本発明のサ
スペンションワイヤの一実施形態を示す断面付き斜視図
である。また図2は光ピックアップ装置の一例とレンズ
の可動方向を示す略図である。これらの図において、1
はばね性を有する金属心線、2は粘弾性皮膜、3は制振
機能を備えたサスペンションワイヤ、4はフォーカスコ
イル、5はトラッキングコイル、6は対物レンズ、6a
は対物レンズ支持枠、7はマグネット、8はサスペンシ
ョンワイヤ支持板、10は光ピックアップ装置、また
t,t1〜t4は端子部である。
【0013】本発明のサスペンションワイヤの実施形態
について図1を用いて説明する。 −実施形態1a、1b,1c− ばね性を有する金属心線(1) としてφ0.08mmのり
ん青銅線を用い、この外周に粘弾性皮膜(2) としてポリ
ウレタン塗料を塗布,焼付して、それぞれの厚さが5μ
m(実施形態1a)、10μm(実施形態1b)、20
μm(実施形態1c)のポリウレタン粘弾性皮膜を設け
て、制振機能を備えたサスペンションワイヤ(3) を製造
した。
【0014】−実施形態2a、2b,2c− ばね性を有する金属心線(1) としてφ0.100mmの
ベリリウム銅線を用い、この外周に粘弾性皮膜(2) とし
てポリエステル塗料を塗布,焼付して、それぞれの厚さ
が5μm(実施形態2a)、10μm(実施形態2
b)、20μm(実施形態2c)のポリウレタン粘弾性
皮膜を設けて、制振機能を備えたサスペンションワイヤ
(3) を製造した。
【0015】−実施形態3a、3b,3c− ばね性を有する金属心線(1) として0.08×0.12
mmのりん青銅リボン線を用い、この外周に粘弾性皮膜
(2) としてポリエステルイミド塗料を塗布,焼付して、
それぞれの厚さが5μm(実施形態3a)、10μm
(実施形態3b)、20μm(実施形態3c)のポリウ
レタン粘弾性皮膜を設けて、制振機能を備えたサスペン
ションワイヤ(3) を製造した。
【0016】比較例 −比較例1− 前記実施形態1aに用いたφ0.08mmのりん青銅線
のみを用い、サスペンションワイヤを製造した。
【0017】−比較例2− 前記実施形態2aに用いたφ0.100mmのベリリウ
ム銅線のみを用い、サスペンションワイヤを製造した。
【0018】−特性試験− 前記実施形態1a〜3c及び比較例1、2により得られ
たサスペンションワイヤについて、振動減衰性能評価試
験を行った。その結果を下記表1に示す。なお、この評
価試験は当社独自の方法で行ったものである。
【0019】
【表1】
【0020】上記表1から明らかなように、本発明のサ
スペンションワイヤは制振機能を備えており、特に皮膜
厚さが20μm以上の場合にその効果が大きかった。ま
た、本発明のサスペンションワイヤを図2の光ピックア
ップ装置に組み込んで作動させたところ、光ピックアッ
プ装置に発生するヨーイング共振、ピッチング共振をサ
スペンションワイヤ自体で吸収させることができ、光ピ
ックアップ装置の特性が向上した。また光ピックアップ
装置の組み立て工程に於いても、ダンパー材として体積
が小さなものを使用することが可能となり、ダンパー材
の組み込み工程の簡略化を図ることが可能となった。
【0021】
【発明の効果】本発明のサスペンションワイヤは、ばね
性を有する金属心線の外周に粘弾性皮膜を設けることに
よりダンピング機能を付与することができ、光ピックア
ップ装置の特性を向上させることが可能となった。また
光ピックアップ装置の組み立て工程の簡略化を図ること
が可能となり、製造コスト削減にも大きく寄与すること
が出来るようになった。従って、本発明は産業に寄与す
る効果が極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のサスペンションワイヤの一実施形態
を示す断面付き斜視図である。
【図2】 光ピックアップ装置の一例とレンズの可動方
向を示す略図である。
【図3】 光ピックアップ装置に発生する共振の種類を
示す略図であり、同図(a) はヨーイング共振、また同図
(b) はピッチング共振を示す。
【符号の説明】
1 ばね性を有する金属心線 2 粘弾性皮膜 3 制振機能を備えたサスペンションワイヤ 4 フォーカスコイル 5 トラッキングコイル 6 対物レンズ 6a 対物レンズ支持枠 7 マグネット 8 サスペンションワイヤ支持板 10 光ピックアップ装置 t,t1〜t1 端子部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J048 AA01 AC01 BC06 BD08 BG10 EA20 3J059 BA31 BA80 BC01 BC07 BC11 5D118 AA04 AA06 DC03 EA02 EB13 FA27 FB03 FB13 5G313 AB10 AC01 AC02 AD04 AE01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね性を有する金属心線の外周に粘弾性
    皮膜を設けることにより、振動減衰性能を高めたことを
    特徴とする制振機能を備えたサスペンションワイヤ。
  2. 【請求項2】 前記ばね性を有する金属心線がベリリウ
    ム銅線或いはりん青銅線であることを特徴とする請求項
    1記載の制振機能を備えたサスペンションワイヤ。
  3. 【請求項3】 前記粘弾性皮膜がポリウレタン、ポリエ
    ステル、ポリエステルイミド、ポリアミドイミドまたは
    ポリイミド系の有機塗料を塗布,焼付した粘弾性皮膜で
    あることを特徴とする請求項1または2記載の制振機能
    を備えたサスペンションワイヤ。
  4. 【請求項4】 前記粘弾性皮膜の厚さが20μm以上で
    あることを特徴とする請求項1、2または3記載の制振
    機能を備えたサスペンションワイヤ。
JP29290799A 1999-10-14 1999-10-14 制振機能を備えたサスペンションワイヤ Pending JP2001116084A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006316953A (ja) * 2005-05-16 2006-11-24 Nabeya:Kk 除振マウント

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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