JP3316742B2 - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

対物レンズ駆動装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスクドライ
ブに用いられる光ピックアップ装置における対物レンズ
駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】対物レンズ駆動装置は、光ピックアップ
装置の構成部材であり、記録/再生をするために光ビー
ムを集束させる対物レンズを、所望の位置に移動させる
装置である。さらに詳しくは、対物レンズ駆動装置は、
光ビームに沿う方向(フォーカッシング方向)および光
ビームに直交する方向(トラッキング方向)に、対物レ
ンズを移動させる構成となっている。
【0003】このような対物レンズ駆動装置の構成を図
6に基づいて説明する。対物レンズ駆動装置は、光ピッ
クアップ装置の所定位置に固定される固定部1と、対物
レンズ2を保持するレンズホルダ3と、前記フォーカッ
シング方向およびトラッキング方向に電磁誘導を利用し
てレンズホルダ3を移動させるためにコイルを巻回する
ボビン4と、磁束を発生させる一対のマグネット5,5
およびヨーク6,6で構成されている。さらに固定部1
およびレンズホルダ3の間には、複数の弾性部材7が設
けられており、これによりレンズホルダ3は摺動自在に
固定部1に固定されている。ここで、レンズホルダ3お
よびボビン4は、対物レンズ2を所定位置に移動させる
ために同時に移動するので、以下、可動部Aという。
【0004】ボビン4の構成をさらに詳細に説明する
と、図7に示すように、ボビン4は矩形状の筒状態であ
り、その矩形状の貫通孔の空洞部8には、図6に示す一
対のマグネット5,5およびヨーク6,6のうち固定部
1に近接するものが挿通される。ボビン4の外周は、そ
の上部および下部付近が突出した周縁部9,9を形成し
ており、その上下の周縁部9,9の間は、フォーカシン
グコイル10を巻回する巻回部11である。さらに周縁
部9,9には、上下一対のフック12a,12bが、ボ
ビン4の同一平面上に二対つまり合計4個形成され、ト
ラッキングコイル13がそれぞれ巻回される。
【0005】このような構成の対物レンズ駆動装置は、
一対のマグネット5により生じる磁束と、ボビン4に巻
回された両コイル10,13に流れる電流の相互作用に
よってレンズホルダ3を移動せしめ、対物レンズ2を所
望の位置に移動させる。
【0006】さらに、フック12a,12bが形成され
る周縁部9,9に傾斜面9’を設け(図7参照)、フッ
ク12a,12bと周縁部9,9との間のスペースを拡
大することによって、トラッキングコイル13として径
の大きな線材を使用可能なものが発明されている(特開
平9−16990号参照)。このような構成とすると、
コイルの抵抗が小さくなるため大きな駆動電流を流すこ
とができるので、トラッキング方向の駆動力を増大する
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の構成
の対物レンズ駆動装置の可動部Aは、図8に示すよう
に、フォーカシングコイル10に電流を流すことにより
得られる合力の中心点と可動部Aの重心とは、符号Bと
して示すように、ボビン4上にあり、両者は一致してい
るものの、トラッキングコイル13に電流を流すことに
より得られる合力の中心点は、符号Cとして示すよう
に、トラキッングコイル13の巻回されたフック12
a,12bの中点となり符号Bの位置とは異なってい
た。
【0008】このため、図9に示すように、可動部Aを
移動する際に、可動部Aの重心を中心とした回転モーメ
ント(図9の矢印D)が発生するという問題を生じた。
このような回転モーメントが発生すると、図10に示す
アクチュエータのトラッキング方向の特性において、周
波数700Hz付近に見られるように不要な共振が発生
してしまうという問題がある。
【0009】したがって、本発明の目的は、上記問題点
を解決するために、トラッキング方向およびフォーカッ
シング方向の合力の中心点と、可動部Aの重心とを一致
させて回転モーメントの発生を防止することにより、不
要な共振を抑止して特性の良好な対物レンズ駆動装置を
提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
、請求項1の対物レンズ駆動装置に係る明は、筒状
のフォーカシングコイルおよび該フォーカシングコイル
に巻回されるトラッキングコイルを備えたボビンを含ん
で成る可動部と、マグネットを含む固定部とで構成さ
れ、前記ボビンの巻回部に、前記ボビンのフックに巻回
した前記トラッキングコイルを挟んで、同巻き数の前記
フォーカシングコイルが巻回されて、全体として三層構
造に形成され、前記可動部重心と、前記筒状のフォーカ
シングコイルによって発生する力の合成力の中心点と、
前記フォーカシングコイルに巻回されるトラッキングコ
イルによって発生する力の合成力の中心点とを一致させ
たことを特徴とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態例として対
物レンズ駆動装置の要部であるボビン4の構成を、添付
図面に基づいて以下に説明する。なお、従来技術の欄で
説明した部材と同一部材には、同一番号を付し、その詳
細な説明については省略する。ボビン4は、図1に示す
ように、従来と同様に矩形状の筒状態であり、空洞部
8、周縁部9およびフック12a,12bで構成されて
いる。
【0014】本発明においては、トラッキング方向およ
びフォーカッシング方向の合力の中心点と、可動部Aの
重心とを一致させるために、以下に説明するようにコイ
ルをボビン4に巻回する。図2に示すように、まず、ボ
ビン4の巻回部11にフォーカシングコイル10aを整
合させて巻回し、つづいて、二対のフック12a,12
bそれぞれにトラッキングコイル13を同一巻き数にな
るように整合させて巻回する(図1参照)。さらに、そ
の上から、再びフォーカシングコイル10bを巻回部1
1に巻回するが、このとき、合力の中心点を考慮して、
最初に巻回部11に巻回したフォーカシングコイル10
aの巻き数と同一数、巻回する。なお、二対のフック1
2a,12bそれぞれに巻回されるトラッキングコイル
13は逆方向に巻回される。また、フォーカシングコイ
ル10a,10bにおいては、両者は同一方向に巻回さ
れる。
【0015】このような構成のボビン4は、図3に示す
ように、固定部1側のマグネット5およびヨーク6が、
ボビン4の空洞部8に挿通されて、本発明の対物レンズ
駆動装置に固定される。互いに引き合うように配置され
た一対のマグネット5,5およびヨーク6,6と、図示
省略した磁気回路によって、フォーカシングコイル10
a,10bおよびトラッキングコイル13に電流を流す
と、その電流の大きさおよび方向によってコイルに力が
発生し、これにより可動部は、フォーカス方向およびト
ラッキング方向に移動する。
【0016】このとき、フォーカシングコイル10a,
10bは同一の巻き数とし、マグネット5,5によって
発生する磁界中の有効長も同一となるので、フォーカシ
ングコイル10a,10bからそれぞれ得られる力を合
成すると、磁界中のフォーカシングコイル10a,10
bの中心位置が合力の中心点(図3符号D参照)とな
る。さらに、トラッキングコイル13,13を考慮する
と、両者13,13の巻き数は同一にしており、磁界中
の有効長も同一となるため、両者13,13から得られ
る力を合成すると、両者13,13の中心位置が合力の
中心点(図3符号D参照)となる。
【0017】そこで、可動部Aの重心を両コイル10,
13の合成力の中心点Dと一致させる。つまり、可動部
Aの重心、フォーカシングコイル10a,10bに電流
を流して生じる合成力の中心点およびトラッキングコイ
ル13に電流を流して生じる合成力の中心点は、符号D
で示される位置で一致するので、回転モーメントの発生
を防止する。
【0018】上述の構成の本発明の対物レンズ駆動装置
の特性を図4に示す。コイル10,13に電流を流すこ
とにより生じる力の合成力の中心点と、可動部Aの重心
とを一致(図3符号Dの位置)させたので、可動部Aの
移動がスムーズになるため、不要な共振は発生しない。
【0019】さらに、本発明の別の実施の形態として図
5に示すように、フォーカシングコイル10を、4つの
トラッキングコイル13で挟む構成のボビン4とするこ
とで、コイル10,13による合成力の中心点および可
動部Aの重心とを一致させることができる。
【0020】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明の対物レ
ンズ駆動装置は、可動部の重心と、フォーカシングコイ
ルおよびトラッキングコイルから得られる力の合成力の
中心を一致させたので、高速追従時の広範囲な周波数特
性において、ピッチングおよびヨーイング等の不要な共
振の発生を防止することができるので、対物レンズの移
動をスムーズに行うことが可能となり、かつ、安定した
サーボ機構が得られることで、外力からの振動に強い駆
動装置となる。さらに、コイルをボビンに巻回する構成
のため、生産の自動化が可能であり、コストの低下を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対物レンズ駆動装置の要部であるボビ
ンの構造を示す斜視図である。
【図2】図1に示すボビンのコイルの巻回方法を説明す
るための図1の一部破断図である。
【図3】本発明の対物レンズ駆動装置の構造を示す上面
図である。
【図4】本発明の対物レンズ駆動装置の特性を示す図表
である。
【図5】図1とは異なるボビンを備える対物レンズの上
面図である。
【図6】従来の対物レンズ駆動装置の構造を示す上面図
である。
【図7】従来のボビンの構造を説明するための斜視図で
ある。
【図8】従来の対物レンズ駆動装置の重心と合成力の中
心とを示す概略図である。
【図9】従来の対物レンズ駆動装置において発生する回
転モーメントを説明するための概略図である。
【図10】従来の対物レンズ駆動装置のトラッキング方
向の特性を示す図表である。
【符号の説明】
4 ボビン 5 マグネット 10 フォーカシングコイル 11 巻回部 12 フック 13 トラッキングコイル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のフォーカシングコイルおよび該フ
    ォーカシングコイルに巻回されるトラッキングコイルを
    備えたボビンを含んで成る可動部と、マグネットを含む
    固定部とで構成され、 前記ボビンの巻回部に、前記ボビンのフックに巻回した
    前記トラッキングコイルを挟んで、同巻き数の前記フォ
    ーカシングコイルが巻回されて、全体として三層構造に
    形成され、 前記可動部重心と、前記筒状のフォーカシングコイルに
    よって発生する力の合成力の中心点と、前記フォーカシ
    ングコイルに巻回されるトラッキングコイルによって発
    生する力の合成力の中心点とを一致させたことを特徴と
    する対物レンズ駆動装置。
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