JP2005160760A - 物品払出機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 任意の順番で物品の払い出しを行うことが出来る物品払出機構を提供する。
【解決手段】 解除機構20が、景品保持具13Aの移動経路内に進退自在に設けられて景品保持具13Aの移動経路内に進入したときに景品保持具13Aの移動に伴ってこの景品保持具13Aの景品Gを保持しているフック13Acに係合することによりフック13Acを回動させて景品Gの保持状態を解除する解除用シャフト20Aと、この解除用シャフト20Aを景品保持具13Aの移動経路内に進入する方向および移動経路内から待避する方向に動作させるソレノイド20Cとを備えている。
【選択図】 図11
Description
この発明は、収納している各種物品を払い出す物品払出装置において、各種物品を吊り下げた状態で保持するとともに、その吊り下げた物品を個々に落下させることによって払い出すための機構に関する。
図1は、一般的な物品払出装置である景品払出装置の形態を示す外観図である。
この図1の景品払出装置1は、本体ケーシング2の上部部分に景品収納スペース2Aが形成され、下部部分に景品の払出部2Bが設けられている。
そして、この景品払出装置1の景品収納スペース2A内に、物品払出機構である複数の景品払出機構3が二列四段に配置されて取り付けられており、この各景品払出機構3にそれぞれ各種景品Gが吊り下げられることによって保持されるようになっている。
図2は、従来の景品払出機構3の構成を示す平面図であり、図3はこの景品払出機構3の側面図である。
この図2および3において、景品Gを保持する円盤状の回転体3Aが、支持アーム3Bの先端部に水平面内において回転自在に支持されており、駆動ベルト3Cを介して駆動駆動モータ3Dにより時計回り方向に回転されるようになっている。
回転体3Aの外周部の等角度間隔位置には、それぞれの景品吊下部3Aaが設けられていて、この景品吊下部3Aaには、景品Gを吊り下げた状態で係脱自在に係止するフック3Aa1が取り付けられている。
この景品払出機構3には、図2において支持アーム3Bの先端部(図2において左側端部)の前方位置に景品の払出位置Pが設定されており、この払出位置Pに、景品吊下部3Aaのフック3Aa1に吊り下げられた景品Gとフック3Aa1との係合を解除して景品Gを落下させる係合解除用アーム3Eaと3Ebが、支持アーム3Bに固定されて取り付けられている。
上記景品払出機構3は、回転体3Aが駆動ベルト3Cを介して駆動モータ3Dによりステップ回転されて、景品吊下部3Aaが払出位置Pに移動されて来ると、この払出位置Pに取り付けられている係合解除用アーム3Eaと3Ebが共働して、図4に示されるように、係合解除用アーム3Ebが払出位置Pに移動されてきた景品吊下部3Aaのフック3Aa1を閉じている開閉部3Aa2に係合して、この開閉部3Aa2を回動させることによりフック3Aa1を開くとともに、フック3Aa1に吊り下げられている景品Gに係合解除用アーム3Eaが係合して、景品Gをフック3Aa1から離脱させて落下させる。
このようにして、図1に示されるように景品払出機構3に吊り下げられることによって景品払出装置1の景品収納スペース2A内に収納されていた景品Gは、景品払出機構3から景品払出部2Bに落下されて、この景品払出部2Bに設けられた景品取出口2Ba(図1参照)から取り出すことが出来るようになる(例えば、特許文献1参照)。
上記従来の景品払出機構3は、以下のような問題点を有している。
すなわち、上記従来の景品払出機構3の場合には、景品吊下部3Aaに吊り下げられている景品Gは、回転体3Aの回転に伴って払出位置Pを通過する際に係合解除用アーム3Eaと係合して、先頭の景品Gから順番に払い出されてゆくようになっているので、回転体3Aに様々な種類の景品が吊り下げられている場合に、次に払い出されてくる景品がプレーヤが所望する景品ではないような場合には、プレーヤに満足感を与えることが出来ず、また、プレーヤは所望の景品を手に入れるためには何度も払い出しのための操作を行わなければならないために、このことが、売上の減少の原因になるといった問題が発生する。
この発明は、上記従来の物品払出機構における問題点を解決するためになされたものである。
すなわち、この発明は、任意の景品を払い出すことが出来る物品払出機構を提供することを目的としている。
この発明(請求項1に記載の発明)による物品払出機構は、保持部材によって吊り下げられて列状に配列された複数個の物品を保持部材とともに列方向に移動させて、予め設定されている払出位置に物品が移動されてきたときに解除機構によって保持部材による物品の保持状態を解除してその物品の払い出しを行う物品払出機構において、前記解除機構が、保持部材の移動経路内に進退自在に設けられて保持部材の移動経路内に進入したときに保持部材の移動に伴ってこの保持部材の物品を保持している部分または保持部材に保持されている物品に係合することにより保持部材による物品の保持状態を解除する係合部材と、この係合部材を保持部材の移動経路内に進入する方向および移動経路内から待避する方向に動作させる作動部材とを備えていることを特徴としている。
この発明による物品払出機構は、解除機構の保持部材の移動経路内に進退自在に設けられて保持部材の移動経路内から退避する位置に待機している係合部材が、作動部材によって動作されて保持部材の移動経路内に進入すると、物品を保持して移動されてくる保持部材の物品を保持している部分または保持部材に保持されている物品に係合する。
そして、この係合部材の係合の後、保持部材の移動に伴って、係合部材がこの保持部材の物品を保持している部分または保持部材に保持されている物品を付勢することにより、保持部材から離脱させて、その物品の保持状態を解除する。
この発明による物品払出機構によれば、保持部材による物品の解除を、保持部材の移動経路内に進退自在に設けられた係合部材によって行うようになっているので、作動部材によって任意に係合部材を動作させて保持部材による物品の解除を行うことが出来るようになり、これによって、配列順ではなく任意の順番で物品の払い出しを行うことが出来るようになる。
そして、係合部材を保持部材の移動経路内から退避させておくことにより、保持部材の逆方向への移動も可能になる。
この発明による物品払出機構は、景品保持具がチェーン状に連結されて景品搬送チェーンが構成され、各景品保持具に景品が吊り下げられ、この景品搬送チェーンが搬送走行されることによって景品保持具にそれぞれ吊り下げられた景品が払出位置に移動され、この払出位置において、景品保持具の走行経路内に進退自在に設けられた解除機構の解除用シャフトの先端部がソレノイドの作動によって景品保持具の走行経路内に突出され、景品保持具の景品を吊り下げているフックに係合することによってこのフックが景品の解除方向に回動されて景品の払い出しを行う景品払出機構を、その最良の実施形態としているものである。
この実施形態における物品払出機構は、解除用シャフトがソレノイドの作動にとって任意のタイミングで景品保持具の走行経路内に突出されることにより、景品保持具に吊り下げられている順番ではなく、任意の順番での景品の払い出しを可能にする。
図5ないし7は、この発明による物品払出機構の実施形態における一実施例を示しており、図5はこの物品払出機構の平面図、図6は側面図、図7は正面図である。
この図5ないし7において、物品払出機構10は、駆動プーリ11と従動プーリ12が、同じ水平面内において、それぞれの軸線が垂直向きに向けられるとともに互いに所要の間隔を開けて配置されている。
そして、この駆動プーリ11および従動プーリ12に、物品搬送チェーン13が巻回されている。
これら駆動プーリ11および従動プーリ12,物品搬送チェーン13は、図示しない物品払出装置の本体ケーシングに固定されるアーム14によって支持されている。
すなわち、アーム14は、その先端部が駆動プーリ11の上方を従動プーリ12との間の中間部分に対向する位置まで水平に延びており、このアーム14の先端部の下面側に、支持プレート15が水平向きに固定されている。
駆動プーリ11は、この支持プレート15の後側部分(図5および6の右側部分)の上面側に、アーム14との間に位置するように配置されてアーム14および15によって、水平面内において回転自在に支持されている。
そして、この駆動プーリ11の回転軸11Aが、アーム14に支持されている駆動部16の図示しない駆動モータに連結されることによって、駆動回転されるようになっている。
従動プーリ12は、支持プレート15の前側部分(図5および6の左側部分)の上面側に、回転軸12Aを中心に水平面内において回転自在に支持されている。
この駆動プーリ11と従動プーリ12の外周部には、物品搬送チェーン13を駆動走行させるための凹部11Bと12Bが、それぞれ等角度間隔位置に複数個形成されている。
物品搬送チェーン13は、図8ないし10に示される物品保持具13Aがチェーン状に連結されることによって構成されている。
物品搬送チェーン13は、図8ないし10に示される物品保持具13Aがチェーン状に連結されることによって構成されている。
この図8は物品保持具13Aの表面図であり、図9は裏面図であり、図10は物品搬送チェーン13の後述する進行方向の前側(図8の左側)から見た正面図である。
この図8ないし10において、物品保持具13Aの本体13Aaは、裏表方向の幅が小さく外形が縦長の略方形形状に成形されている。
そして、この本体13Aaの裏面側(図9に示されている側)の上端部に、水平方向に延びるとともに裏面側と正面側(図8において左側および図9において右側)が開放された第1溝部13Aa1が形成され、この第1溝部13Aa1は、正面側部分が表面側(図8に示されている側)にも開放されている。
さらに、この本体13Aaには、その後面側(図8において右側および図9において左側)の側部に、第1溝部13Aa1に対向する位置においてこの本体13Aaから後方に突出する連結部13Abが本体13Aaと一体的に成形され、この連結部13Abに、上下方向に貫通する連結孔13Ab1が形成されている。
本体13Aaの上部部分には、その裏面側で第1溝部13Aa1の直ぐ下方位置に、水平方向に延びるとともに裏面側と正面側,後面側の三方が開放された第2溝部13Aa2が形成されている。
本体13Aaの下部部分には、この本体13Aaの内部において表面および裏面に対して平行に広がるとともに、本体13Aaの正面および下面,第2溝部13Aa2内に開口部を有する第1スリット部13Aa3が形成されている。
さらに、本体13Aaの下部部分の第1スリット部13Aa3を挟んだ表壁面と裏壁面の幅方向において中央よりも後方部分に、それぞれ、下端側から上方に垂直に切れ込む第2スリット部13Aa4が形成されている。
この第1スリット部13Aa3内に、後述するような形状を有するフック13Acが、第2スリット部13Aa4の上部前方位置において本体13Aaに対して裏表方向に延びるように取り付けられた支軸13Adにより、その上端部分を軸支されることによって、本体13Aaの表壁面および裏壁面と平行な平面内において揺動自在に取り付けられている。
このフック13Acは、支軸13Adに支持されている部分から下方方向に直線的に延びるアーム部13Ac1と、このアーム部13Ac1の下端部から後方側(図8において右側)に先端部が上向きになるように湾曲するフック部13Ac2と、アーム部13Ac1の上端部の支軸13Adに軸支されているから上方に延びるとともに後方側に所要の角度で傾斜するレバー部13Ac3によって一体的に構成されている。
そして、このフック13Acと本体13Aaとの間には、ばね13Aeが介装されており、このばね13Aeによって、フック13Acのレバー部13Ac3が後方方向(図8において反時計回り方向)に付勢されるようになっている。
このばね13Aeは、その巻線部分の中心が支軸13Adによって嵌挿され、そして、一端部が本体13Aaに係合され、他端部がフック13Acのアーム部13Ac1の下端部分に係合された状態でフック13Acと本体13Aaとの間に介装されて、フック13Acを図8において反時計回り方向に付勢している。
本体13Aaには、さらに、後述するような形状を有する揺動レバー13Afが、本体13Aaから吊り下げられた状態で揺動自在に取り付けられている。
すなわち、この揺動レバー13Afは、図10から分かるように、正面方向から見た形状が上向きの略コの字形状となるように成形されており、本体13Aaがこの揺動レバー13Afの両側の二本のアーム部13Af1,13Af2の間に上方から遊嵌され、アーム部13Af1,13Af2の上端部が、それぞれ、本体13Aaの表壁面と裏壁面の支軸13Adの直ぐ下方位置に枢支されることによって、本体13Aaに対して揺動自在に吊り下げられている。
そして、このアーム部13Af1,13Af2の上端部の本体13Aaに対する枢支位置よりも内側部分において、アーム部13Af1と13Af2間に懸架されたバー13Af3が、本体13Aaの第2スリット部13Aa4内に挿通され、これによって、このバー13Af3が、第2スリット部13Aa4の上端縁に当接される位置と前側側縁に当接される位置との間で、揺動レバー13Afの本体13Aaに対する揺動を規制するようになっている。
アーム部13Af1,13Af2は、バー13Af3の形成位置から下方部分が、本体13Aaの前方側に向かって先端部が上向きに湾曲する形状に成形されており、その先端部の両側に、それぞれ、本体13Aaの表方向および裏方向に張り出す翼部分13Af4が一体的に形成されている。
さらに、本体13Aaの裏面側に位置されるアーム部13Af1のほぼバー13Af3が形成されている位置の外側部分に、突起部13Af5が一体的に形成されている。
この物品保持具13Aは、図5から分かるように、本体13Aaに一体的に形成されている連結部13Abが、他の物品保持具13Aの本体13Aaに形成されている第1溝部13Aa1の正面側部分に嵌合されて、この連結部13Abの連結孔13Ab1内に、他の物品保持具13Aの本体13Aaに第1溝部13Aa1の正面側部分を上下方向に貫通するように嵌挿される連結ピン13Agが挿通されることによって、隣り合う二つの物品保持具13Aが水平面内において互いに揺動自在に連結される。
このようにして、複数の物品保持具13Aが互いにチェーン状に連結されることによって、環状の物品搬送チェーン13が構成される。
そして、この物品搬送チェーン13は、隣接する物品保持具13Aの本体13Aa間に位置する連結部13Abが、駆動プーリ11の外周部の等角度間隔位置に形成された凹部11Bと従動プーリ12の外周部の等角度間隔位置に形成された凹部12Bに嵌合された状態で、駆動プーリ11と従動プーリ12間に巻回されていて、この駆動プーリ11の凹部11Bおよび従動プーリ12の凹部12Bと物品保持具13Aの連結部13Abとの嵌合によって、物品搬送チェーン13が駆動プーリ11の駆動回転によって、その搬送方向(この例では図5において時計回り方向)に走行されるようになっている。
物品払出機構10には、景品払出機構10の最先端位置(図5において左側の先端位置)に払出位置P1が設定され、支持プレート15の下面の払出位置P1の景品搬送チェーン13の走行方向において手前側位置に、図11に示されるような解除機構20が取り付けられている。
なお、この図11は、支持プレート15に取り付けられた解除機構20を下方から見た状態を示している。
この解除機構20は、物品搬送チェーン13の各物品保持具13Aの第2溝部13Aa2と同一高さ位置において水平方向に延びる解除用シャフト20Aが、従動プーリ12の径方向と平行に配置されて、支持プレート15の下面に固定されるフランジ21によって軸方向にスライド自在に支持されている。
この解除用シャフト20Aの後端部には、中央部を支持プレート15の下面に回動自在に軸支されたリンク20Bの一端部が回動自在に連結され、このリンク20Bの他端部には、支持プレート15の下面に軸方向が解除用シャフト20Aと平行になるように取り付けられたソレノイド20Cのプランジャ20Caの先端部が、回動自在に連結されている。
このソレノイド20Cの本体とプランジャ20Caの先端部との間には、圧縮スプリング20Cbがその中心部をプランジャ20Caに挿通された状態で介装されており、この圧縮スプリング20Cbによってプランジャ20Caが突出方向に付勢されている。
そして、このソレノイド20Cの非作動時には、図11に図示のように、プランジャ20Caが圧縮スプリング20Cbによって付勢されて突出位置に位置されることにより、リンク20Bを介して、解除用シャフト20Aがフランジ21に対して後退位置に位置される。
ソレノイド20Cの作動時には、図12に示されるように、プランジャ20Caが圧縮スプリング20Cbの付勢力に抗してソレノイド20Cの本体内に引き込まれる後退位置に位置されることにより、リンク20Bを介して、解除用シャフト20Aがフランジ21に対して前進位置に位置される。
このとき、この前進位置に位置された解除用シャフト20Aの先端部は、払出位置P1から物品搬送チェーン13の走行方向において所要の角度だけ後方側(従動プーリ12の反時計回り方向側)の位置に向かって延びて、この位置に位置している物品保持具13Aの第2溝部13Aa2内に位置されるようになっている。
さらに、この解除機構20には、マイクロスイッチ20Dが、ソレノイド20Cの側方位置に位置するように支持プレート15の下面に取り付けられている。
このマイクロスイッチ20Dのスイッチ本体から接触子20Daが、景品搬送チェーン13の走行方向において解除用シャフト20Aよりも手前側位置において従動プーリ12の径方向とほぼ並行に外方に向けて延びるように配置されている。
そして、この接触子20Daの先端部が、景品搬送チェーン13の景品保持具13Aの内側の側面に近接するとともに、後述するように、景品保持具13Aに景品Gが吊り下げられて揺動レバー13Afの先端部が景品Gに当接されている時の突起部13Af5の高さと同じ位置に位置して、景品保持具13Aの移動に伴って景品Gの保持状態にある揺動レバー13Afの突起部13Af5と係合するように配置されている。
この接触子20Daは、支持プレート15の下面に固定されたフランジ22に形成されている図示しない長孔に挿通されることによって、水平方向に揺動自在に支持されている。
この解除機構20のソレノイド20Cおよびマイクロスイッチ20Dは、コントローラCに接続されていて、このコントローラCは、マイクロスイッチ20Dから入力される後述するような景品保持具13Aの検出信号とプレーヤの操作に基づく景品の指定信号に基づいて、ソレノイド20Cに作動信号を出力するようになっている。
上記の構成を有する物品払出機構10は、例えば図1において説明したような景品払出装置の景品収納スペース内に水平に設置されて使用される。
次に、上記物品払出機構10への物品の装着方法およびこの物品払出機構10の作動について、説明を行う。
物品払出装置に取り付けられた物品払出機構10の物品搬送チェーン13への物品の装着は、以下のような手順で行われる。
すなわち、物品搬送チェーン13への物品の装着は、各物品保持具13Aごとに行われ、先ず、図13に示されるように、物品保持具13Aの揺動レバー13Afが持ち上げられてこの図13において反時計回り方向に回動されることにより、この揺動レバー13Afの先端部が、本体13Aaの第2スリット部13Aa4の下側開口部に対向する位置から移動される。
この後、物品G1に設けられた吊下用係合部G1aが、物品保持具13Aの下方から第2スリット部13Aa4内に、フック13Acのフック部13Ac2の先端部と第2スリット部13Aa4の後方側内側部との間を押し広げながら、挿入される。
そして、図14に示されるように、物品G1の吊下用係合部G1が物品保持具13Aの第2スリット部13Aa4の所要の位置まで挿入されると、この物品G1の吊下用係合部G1aに形成されている吊下用穴G1a1内にフック13Acのフック部13Ac2が挿通されて、この物品の吊下用係合部G1がフック13Acに係止される。
このようにして、物品搬送チェーン13の各物品保持具13Aに、物品G1が一個ずつ吊り下げられる。
このとき、景品保持具13Aの揺動レバー13Afの突起部13Af5は、図8と図14を比較して分かるように、フック13Acによって吊り下げられている景品Gに揺動レバー13Afの先端部が当接されてこの景品Gを保持していることによって、突起部13Af5が景品保持具13Aに景品Gが吊り下げられていない状態(図8の状態)よりも高い位置に位置される。
この後、物品払出装置の制御部による駆動制御によって、物品払出機構10の駆動部16が駆動されて、駆動プーリ11がステップ回転されることにより、物品搬送チェーン13の各物品保持具13Aが、順次、物品払出機構10の最先端位置に設定された払出位置P1の方向に移動されるように走行される。
そして、景品保持具13Aが払出位置P1に到達する直前に、この払出位置P1の手前側に配置されているマイクロスイッチ20Dの接触子20Daが、景品Gの保持位置に位置している揺動レバー13Afの突起部13Af5と係合する(図14参照)ことによって、このマイクロスイッチ20DからコントローラCに景品Gを吊り下げている景品保持具13Aの検出信号が出力される。
コントローラCは、このマイクロスイッチ20Dから入力される検出信号に基づいて、ソレノイド20Cに作動信号を出力する。
このマイクロスイッチ20Dによる景品Gを吊り下げている景品保持具13Aの検出信号に基づくコントローラCによるソレノイド20Cの作動制御については、後で詳述する。
ソレノイド20Cは、コントローラCから入力される作動信号によって作動して、そのプランジャ20Caが圧縮スプリング20Cbの付勢力に抗して本体内に引き込まれ、これによって、リンク20Bを介して解除用シャフト20Aが景品保持具13Aの走行経路内に向かって突出されて、その先端部が景品保持具13Aの第2溝部13Aa2内に進入する。
そして、各物品保持具13Aが払出位置P1に向かってさらに搬送走行されると、物品保持具13Aの第2溝部13Aa2内を相対的に移動する解除用シャフト20Aの先端部が、物品保持具13Aのフック13Acのレバー部13Ac3と係合して、図15に示されるように、物品保持具13Aの移動に伴ってフック13Acのレバー部13Ac3を押し倒してゆく。
これによって、フック13Acが、ばね13Aeの付勢力に抗して、時計回り方向に回動される。
そして、物品保持具13Aが払出位置P1の位置まで来ると、フック13Acのフック部13Ac2が本体13Aaの第2スリット部13Aa4に対向する位置から後退されて、物品G1の吊下用係合部G1aとの係合が解除される。
このようにして、各物品保持具13Aに吊り下げられた状態で保持されていた物品G1が、払出位置P1において物品搬送チェーン13から落下されて、物品払出装置の下部に設けられた図示しない物品取り出し口からの取り出しが出来るようになる。
なお、物品保持具13Aが払出位置P1を通過した後、フック13Acのレバー部13Ac3と解除用シャフト20Aの先端部との係合状態が解除されることによって、フック13Acは、ばね13Aeによって、図15において反時計回り方向に付勢されて、もとの待機状態(図8に示される状態)に復帰する。
コントローラCは、以下のような態様でソレノイド20Cの作動の制御を行う。
すなわち、コントローラCは、通常は、景品保持具13Aのうち、景品Gを吊り下げていることによって揺動レバー13Afの突起部13Af5が上昇位置に位置されている景品保持具13Aが景品搬送チェーン13の走行に伴って移動されてきて、マイクロスイッチ20Dの接触子20Daに接触すると、コントローラCは、ソレノイド20Cに作動信号を出力してこのソレノイド20Cを作動させて、解除用シャフト20Aを突出させることにより、前述したように、景品保持具13Aに吊り下げられている景品Gを落下させてその払い出しを行う。
そして、例えばプレーヤが、景品払出装置の景品収納スペース内に設置された景品払出機構10に吊り下げられている景品Gを見て、払出位置P1に対して先頭に位置している景品Gよりも何番目か後の位置に吊り下げられている景品Gを所望した場合に、そのプレーヤが、景品払出装置に備えられている図示しない入力装置を操作することによってその所望する景品Gの指定を行うと、コントローラCは、マイクロスイッチ20Dからの検出信号の入力回数によって、払出位置P1を通過する景品Gを吊り下げている景品保持具13Aの数を計数して、プレーヤが指定した景品Gを吊り下げている景品保持具13Aが払出位置P1に移動してきた時に、ソレノイド20Cに作動信号を出力し、解除用シャフト20Aを前述したように景品保持具13Aの走行経路内に突出させることによって、そのプレーヤが所望する景品Gを景品保持具13Aから落下させて、払い出しを行う。
このとき、プレーヤが所望している景品Gを吊り下げている景品保持具13Aの前に、既に払い出しを行って景品Gを吊り下げていない景品保持具13Aがあっても、その景品保持具13Aの揺動レバー13Afの突起部13Af5とマイクロスイッチ20Dの接触子20Daとは接触しないので、その景品Gを吊り下げていない景品保持具13AがコントローラCによって計数されることはなく、確実に、プレーヤが所望する景品Gの払い出しを行うことが出来る。
以上のように、上記の物品払出機構10によれば、解除機構20が、任意に景品保持具13Aの走行経路内に突出して景品保持具13Aのフック13Acと係合することにより、景品Gの吊り下げ状態を解除するようになっているので、プレーヤは、従来のように何度も払い出し操作を繰り返すことなく、所望する景品を手に入れることが出来るようになる。
また、上記景品払出機構10によれば、景品搬送チェーン13を逆方向に走行させる必要がある場合でも、解除用シャフト20Aを景品保持具13Aの走行経路内から後退させておくことによって、解除用シャフト20Aが景品保持具13Aと係合することが無いので、従来の景品払出機構では不可能であった逆方向への搬送走行も可能となる。
なお、上記においては、解除機構20が、物品搬送チェーン13を構成するようにチェーン状に連結された物品保持具13Aに一個ずつ景品Gを吊り下げる形式の景品払出機構10に取り付けられている例について説明を行ったが、例えば、解除機構20を、図2に示されるような景品払出機構3の係合解除用アーム3Eaおよび景品払出機構3Ebの代わりに取り付けて、景品Gの払い出しが任意に行われるようにしても良い。
また、上記の例において、解除機構20の解除用シャフト20Aの先端部を、図4の場合と同様に、吊り下げられている景品に直接係合させることによって、その景品を保持しているフックから離脱させるようにしても良い。
また、解除用シャフト20Aと接触子20Daが一体的に前後進されて、景品保持具13Aの走行経路内への進入とこの走行経路内からの待避が行われるようにしても良い。
この発明は、ゲームの景品等を払い出す景品払出装置のほか、販売用商品等の様々な物品の払い出しを行う装置に利用が可能である。
10 …物品払出機構
11 …駆動プーリ(駆動プーリ部材)
12 …従動プーリ(従動プーリ部材)
13 …物品搬送チェーン
13A …物品保持具
13Aa …本体(保持具本体)
13Ac …フック(フック部材)
13Ac2 …フック部
13Ac3 …レバー部
13Af …揺動レバー
13Af3 …バー
13Af4 …翼部分(先端部)
13Af5 …突起部(保持部材の物品を保持している部分)
20 …解除機構
20A …解除用シャフト(係合部材,シャフト部材)
20B …リンク
20C …ソレノイド(作動部材)
20D …マイクロスイッチ(検出部材)
20Da …接触子
G1 …物品
G1a …吊下用係合部
G1a1 …吊下用穴
11 …駆動プーリ(駆動プーリ部材)
12 …従動プーリ(従動プーリ部材)
13 …物品搬送チェーン
13A …物品保持具
13Aa …本体(保持具本体)
13Ac …フック(フック部材)
13Ac2 …フック部
13Ac3 …レバー部
13Af …揺動レバー
13Af3 …バー
13Af4 …翼部分(先端部)
13Af5 …突起部(保持部材の物品を保持している部分)
20 …解除機構
20A …解除用シャフト(係合部材,シャフト部材)
20B …リンク
20C …ソレノイド(作動部材)
20D …マイクロスイッチ(検出部材)
20Da …接触子
G1 …物品
G1a …吊下用係合部
G1a1 …吊下用穴
Claims (9)
- 保持部材によって吊り下げられて列状に配列された複数個の物品を保持部材とともに列方向に移動させて、予め設定されている払出位置に物品が移動されてきたときに解除機構によって保持部材による物品の保持状態を解除してその物品の払い出しを行う物品払出機構において、
前記解除機構が、保持部材の移動経路内に進退自在に設けられて保持部材の移動経路内に進入したときに保持部材の移動に伴ってこの保持部材の物品を保持している部分または保持部材に保持されている物品に係合することにより保持部材による物品の保持状態を解除する係合部材と、この係合部材を保持部材の移動経路内に進入する方向および移動経路内から退避する方向に動作させる作動部材とを備えていることを特徴とする物品払出機構。 - 前記係合部材が、保持部材の移動経路に向かって突出自在に支持されて先端部が保持部材の物品を保持している部分または保持部材に保持されている物品に係合するシャフト部材であり、前記作動部材が、シャフト部材を、その先端部が保持部材の移動経路内に進入する位置と移動経路内から退避する位置との間で軸方向にスライドさせる請求項1に記載の物品払出機構。
- 前記作動部材が、シャフト部材にリンクを介して連結されたソレノイドである請求項2に記載の物品払出機構。
- 前記係合部材が、保持部材の移動経路内に進入した際に、保持部材に揺動自在に取り付けられた物品吊り下げ用のフック部材に係合してこのフック部材を回動させることによって物品の保持状態を解除する請求項1に記載の物品払出機構。
- 前記係合部材が、保持部材の移動経路内に進入した際に、保持部材に取り付けられたフック部材に吊り下げられている物品に係合して、この物品をフック部材から離脱させることによりその物品の保持状態を解除する請求項1に記載の物品払出機構。
- 前記解除機構が、保持部材の移動方向において係合部材の手前側に配置されて、物品を保持している保持部材または保持部材に保持されている物品を検出する検出部材をさらに備えている請求項1に記載の物品払出機構。
- 前記検出部材が、保持部材の移動経路内に突出して保持部材の物品を保持している部分または保持部材に保持されている物品に接触される接触子によって保持部材に物品が保持されていることを検出するマイクロスイッチである請求項6に記載の物品払出機構。
- 前記検出部材から保持部材に物品が保持されていることを検出した検出信号が入力されて、この検出信号の入力に基づいて作動部材に係合部材を動作させるための作動信号を出力するコントロール部材をさらに備えている請求項6に記載の物品払出機構。
- 前記コントロール部材が、払い出しを行う物品を指定する指定信号を入力されて、検出部材から入力される検出信号の数を計数することによって、指定信号によって指定された物品を保持している保持部材が払出位置を通過する際に、作動部材に作動信号を出力する請求項8に記載の物品払出機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003404279A JP2005160760A (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | 物品払出機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003404279A JP2005160760A (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | 物品払出機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005160760A true JP2005160760A (ja) | 2005-06-23 |
Family
ID=34727304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003404279A Withdrawn JP2005160760A (ja) | 2003-12-03 | 2003-12-03 | 物品払出機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005160760A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009100919A (ja) * | 2007-10-23 | 2009-05-14 | Taito Corp | 景品取得ゲーム機 |
-
2003
- 2003-12-03 JP JP2003404279A patent/JP2005160760A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009100919A (ja) * | 2007-10-23 | 2009-05-14 | Taito Corp | 景品取得ゲーム機 |
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